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JP2010111435A - 容器の締付バンド及びその締結具の製造方法 - Google Patents

容器の締付バンド及びその締結具の製造方法 Download PDF

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JP2010111435A
JP2010111435A JP2009234257A JP2009234257A JP2010111435A JP 2010111435 A JP2010111435 A JP 2010111435A JP 2009234257 A JP2009234257 A JP 2009234257A JP 2009234257 A JP2009234257 A JP 2009234257A JP 2010111435 A JP2010111435 A JP 2010111435A
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bolt
cylindrical
cylindrical portion
fastening band
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JP2009234257A
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Ikuo Ono
郁夫 小野
Hiroshi Komatsu
浩 小松
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TAKAHASHI TECHNO KK
TOHO KOHAN KK
Original Assignee
TAKAHASHI TECHNO KK
TOHO KOHAN KK
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Abstract

【課題】組立作業性を良好にし、締結具の加工性を向上させる一方、全体に部品点数を少なくて廉価な容器の締付バンドを提供する。
【解決手段】締付バンド10の第1締結具30は、圧印加工により円筒部30bの外周面に一部を凹ませて凹部35を設ける一方、その真裏の内周面29に突出させて凸部40を設けて厚さ方向に凹凸部tを形成し、凹凸部tを、ボルト15のねじ軸部15aに有した雄ねじ12の螺線に合わせて、その螺線の円周方向に間隔をあけて連設すると共に雄ねじ12のねじ山間ピッチの複数倍のピッチで配設してボルト15の雄ねじ12が螺合する異形雌ねじSを円筒部30bの内周面29に形成してなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ドラム缶・ペール缶等の有底筒型容器において、容器本体の胴筒に被せた蓋を締め付けて密閉するための締付バンド及びその締結具の製造方法に関する。
一般に、有底筒型容器の中で、例えばドラム缶は、本体の胴筒と、胴筒の上端開口に被せる蓋と、蓋を胴筒に締め付ける締付バンドを備え、輸送時、予め胴筒内に内容物を収納して後、蓋を被せて上端開口を塞いでから、蓋を締付バンドで胴筒に締め付けて密閉している。
従来、この種の締付バンドは、図17(A)・(B)に示すように、有端環状のバンド本体1と、バンド本体1の両端に取り付ける締結具2・3と、締結具2・3を締結するボルト4を備えている。一側の締結具2は、バンド本体1の外形状に合わせて断面円弧状に屈曲した固定板片2aと、固定板片2aに溶接などで固定したガイド筒2bとからなっている。他側の締結具3は、一側の締結具2と同様に断面円弧状に屈曲した固定板片3aと、固定板片3aに溶接などで固定した円筒状のナット3bとからなっている。この円筒ナット3bには、内周面にボルト4のねじ軸部4aの雄ねじ5に対応した雌ねじ6が螺設されている(特許文献1参照)。
従来、このように締結具3に円筒ナット3bを備える締付バンドを使ってドラム缶の蓋を胴筒に締め付ける場合は、蓋を被せた胴筒の上端外周縁にバンド本体1を嵌めて巻き付けてから、図17(B)に示すように、ボルト4のねじ軸部4aを締結具2のガイド筒2bに通して締結具3の円筒ナット3bに螺合し、ねじ軸部4aを円筒ナット3bに締め込んで両締結具2・3を締結するようになっている。
また、従来、他の締付バンドの中には、図18(A)・(B)に示すように、バンド本体1の端部に取り付ける締結具7・8が、それぞれ断面円弧状の固定板部7a・8aと、ボルト4を挿通する円筒部7b・8bとに一体に曲げ成形して構成した一体型のものがある。
従来、このように締結具が一体型の締付バンドを使ってドラム缶の蓋を胴筒に締め付ける場合は、同様に、蓋を被せた胴筒の上端外周縁にバンド本体1を巻き付けてから、図18(B)に示すように、ボルト4のねじ軸部4aを締結具7・8の円筒部7b・8bに挿通させてねじ軸部4a先端にナット9を螺合し、ナット9をねじ軸部4aに締め込んで両締結具7・8を締結するようになっている。(特許文献1参照)。
実開平6−65250号公報
ところが、従来の円筒ナットを用いる締付バンドでは、締結具2・3にそれぞれ別体のガイド筒2bと円筒ナット3bが必要であるため、それだけ部品点数が多くてコスト高を招くという課題があった。しかも、円筒体をそれぞれ固定板片2a・3a上に溶接するという面倒で比較的熟練を要する作業を伴うので、それだけ作業者に過大な負担を強いて組立作業性が悪いという課題があった。更に、円筒ナット3bには、内周面に切削加工により雌ねじ6を螺設するが、その場合、防錆のため後工程に、わざわざメッキ等の防錆処理を施す必要があり、それだけ加工性が悪く、コストも高くなるという課題があった。
他方、締結具が一体型の締付バンドでは、ボルト4のねじ軸部4aにナット9を締め込んで締結具7・8を締結するが、その際にボルト4側が空回りしないように、ボルト4の頭部をスパナ等で保持して廻り止めする必要があり、それだけ作業者に負担を強いて作業性が悪いという課題があった。そのため、市販品のボルトに代え、廻り止め部を有した特殊なボルトを使うことも考えられるが、そのような特殊ボルトは、特注品であるために高価で、コスト高を招くという課題があった。加えて、ボルト4のねじ軸部4aに締め込むナット9を使うため、ボルト先端にナット8が螺合する分だけねじ軸部4aの長いボルトが必要になり、その点においてもコスト高になるという課題があった。
本発明の目的は、上述した課題を解決すべく、組立作業性を良好にし、締結具の加工性を向上させる一方、全体に部品点数を少なくて廉価な容器の締付バンドを提供することにある。
そこで、本発明の目的を達成すべく、請求項1に記載の発明は、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、蓋66を被せたドラム缶Kのような有底筒型容器の上端外周縁に巻き付ける有端環状のバンド本体11と、
ボルト15と、それぞれ該ボルト15を挿通する円筒部30b・20bと前記バンド本体11の端部に固定する固定板部30a・20aとからなる第1および第2締結具30・20を備え、前記ボルト15を、前記第2締結具20の円筒部20bに通してから前記第1締結具30の円筒部30bに挿通して両締結具30・20を前記ボルト15で締結する容器の締付バンド10において、前記第1締結具30は、前記円筒部30bの外周面に一部を凹ませて凹部35を設ける一方、その真裏の内周面29に突出させて凸部40を設けて厚さ方向に凹凸部tを形成し、該凹凸部tを、前記ボルト15のねじ軸部15aに有した雄ねじ12の螺線に合わせて、該螺線の円周方向に間隔をあけて連設すると共に前記雄ねじ12のねじ山間ピッチPの複数倍のピッチで配設して前記ボルト15の雄ねじ12が螺合する異形雌ねじSを前記円筒部30bの内周面29に形成してなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の容器の締付バンド10において、例えば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記第1締結具30における前記円筒部30bの内周面29の凸部40は、断面が先端に向け先細なねじ山形状に形成してなることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の容器の締付バンド10において、例えば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記第1締結具30において、前記円筒部30bは、円筒形状に巻き込んで成形し、その巻込み先端縁53を巻込み基端54に固着手段70で一体に接合して補強してなることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1、2又は3に記載の容器の締付バンド10において、例えば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記第1締結具30において、前記円筒部30bは、前記固定板部30aと連なる連設部30cに、一部厚さ方向に凹ませて一側に凹部75aを設ける一方、その真裏の他側に突出させて凸部75bを設けて補強リブ75を加工してなることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1,2,3又は4に記載の容器の締付バンド10において、例えば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記第1締結具30において、前記円筒部30bは、両端の開口縁部80a・80bが中間周部80cより拡径な鼓状に成形してなることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、蓋66を被せたドラム缶Kのような有底筒型容器の上端外周縁に巻き付ける有端環状のバンド本体11と、
ボルト15と、それぞれ該ボルト15を挿通する円筒部30b・20bと前記バンド本体11の端部に固定する固定板部30a・20aとからなる第1および第2締結具30・20を備え、前記ボルト15を、前記第2締結具20の円筒部20bに通してから前記第1締結具30の円筒部30bに挿通して両締結具30・20を前記ボルト15で締結する容器の締付バンド10において、前記第1締結具30は、金属平板Bの片側板部b1を圧印加工し、該片側板部b1の外側板面に一部を凹ませて凹部35を設ける一方、その真裏の内周面29に突出させて凸部40を設けて厚さ方向に凹凸部tを形成し、該凹凸部tを、前記ボルト15のねじ軸部15aに有した雄ねじ12の螺線に合わせて、該螺線の円周方向に間隔をあけて連設すると共に前記雄ねじ12のねじ山間ピッチPの複数倍のピッチで配設して成形し、しかる後、前記片側板部b1を巻込み加工により円筒形状に巻き込んで前記円筒部30bを成形し、該円筒部30bの内周面29に前記ボルト15が螺合する異形雌ねじSを形成してなることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、蓋66を被せたドラム缶Kのような有底筒型容器の上端外周縁に巻き付ける有端環状のバンド本体11と、
ボルト15と、それぞれ該ボルト15を挿通する円筒部30b・20bと前記バンド本体11の端部に固定する固定板部30a・20aとからなる第1および第2締結具30・20を備え、前記ボルト15を、前記第2締結具20の円筒部20bに通してから前記第1締結具30の円筒部30bに挿通して両締結具30・20を前記ボルト15で締結する容器の締付バンド10において、前記第1締結具30は、金属平板Bの片側板部b1は、金属平板の前記片側板部b1を巻込み加工により円筒形状に巻き込んで前記円筒部30bを成形し、しかる後、該円筒部30bを圧印加工し、該円筒部30bの外周面に一部を凹ませて凹部35を設ける一方、その真裏の内周面29に突出させて凸部10bを設けて厚さ方向に凹凸部tを形成し、該凹凸部tを、前記ボルト15のねじ軸部15aに有した雄ねじの螺線に合わせて、該螺線の円周方向に間隔をあけて連設すると共に前記雄ねじ12のねじ山間ピッチPの複数倍のピッチで配設して前記ボルト15が螺合する異形雌ねじSを前記円筒部30bの内周面29に形成してなることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載の締結具の製造方法において、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記第1締結具30における前記円筒部30bの内周面29の凸部40は、断面が先端に向け先細なねじ山形状に形成してなることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項6、7又は8に記載の締結具の製造方法において、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記第1締結具30において、前記円筒部30bは、その巻込み先端縁53を巻込み基端54に固着手段70で一体に接合して補強してなることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項6、7、8又は9に記載の締結具の製造方法において、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記第1締結具30において、前記円筒部30bは、前記固定板部30aと連なる連設部30cに、一部厚さ方向に凹ませて一側に凹部75aを設ける一方、その真裏の他側に突出させて凸部75bを設けて補強リブ75を加工してなることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項6、7,8、9又は10に記載の締結具の製造方法において、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記第1締結具30において、前記円筒部30bは、両端の開口縁部80a・80bが中間周部80cより拡径な鼓状に成形してなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、第1締結具には、固定板部と一体の円筒部の内周面にボルトの雄ねじが螺合する異形雌ねじを形成した構成であるため、従来の如く別体の円筒ナット等のようなナットを用いることなく、ボルトの雄ねじを円筒部の異形雌ねじにねじ込んでバンド本体を締め込むことができ、これにより、ナットを使用しない分だけ部品点数を削減してコストを下げることができる。
しかも、請求項1に記載の発明によれば、従来の如く固定板片上に別体の円筒ナットを溶接するという面倒で比較的熟練を要する作業工程がなく、それだけ作業者にかかる負担を低減して組立作業性を向上させることができる。
更に、請求項1に記載の発明によれば、ボルトのねじ軸部にナットを締め込むのではなく、ボルトのねじ軸部を締結具の異形雌ねじを有した円筒部にねじ込んでバンド本体を締め込むので、その際に、ボルト側が空回りしないようにボルト頭部をスパナ等で保持して廻り止めする必要がなく、それだけ作業性を向上させることができると共に、廻り止めのために、廻り止め部を有した特殊なボルトを使用する必要がなく、安価な市販品のボルトを使うことができるため、その点においてもコストを低下することができる。
加えて、請求項1に記載の発明によれば、そのようにボルトのねじ軸部に締め込むナットを必要としないため、ボルト先端にナットが螺合しない分だけ、長さの短い市販のボルトを使用することができ、その点においてもコストを下げることができる。
請求項2および8に記載の発明によれば、第1締結具において、円筒部の内周面の凸部は、断面が先端に向け先細なねじ山形状に形成するため、円筒部の異形雌ねじとボルトの雄ねじとが互いに螺合し易く、これにより、ボルトの雄ねじを円筒部の異形雌ねじにより固く締め込むことができる。
通常、切削加工でねじを立てる場合は、防錆のため後工程にメッキ等の防錆処理を施す必要があるが、請求項6および7に記載の発明によれば、圧印加工(コイニング)により異形雌ねじを形成するので、金属平板として表面処理鋼板を使用する場合に被加工材をそのまま加工し、加工後に、例えば電気亜鉛メッキ等の防錆処理を施す必要がないので、それだけ加工性が向上し、その点においてもコストを低下することができる。
請求項6および請求項7に記載の発明によれば、第1締結具において、円筒部の内周面に凸部を突出させて異形雌ねじを形成したとき、個々の凸部が圧印加工により加工硬化して引張強度が高められるため、バンド本体で蓋を締め付けた状態でドラム缶等の容器を輸送する際に、たとえ強い引張荷重が加わることがあっても、これに対して引張強さを発揮し、バンド本体による締め付けが緩むのを防止することができる。
更に、請求項3および請求項9に記載の発明によれば、第1締結具において、円筒形状に巻き込んで成形する円筒部を、その巻込み先端縁を巻込み基端部固着手段で固着して一体に接合して補強することにより、円筒部の円筒形状を堅固に保持し、ボルトのねじ込みが繰り返さても、そのねじ込み時に加わる締付力により円筒部が変形するのを防止することができ、その結果、ボルトを円筒部に常に円滑にねじ込み、バンド本体を確実に締め込むことができる。
請求項4および請求項10に記載の発明によれば、第1締結具において、円筒部を、固定板部との間の連設部に、例えば圧印加工(コイニング)を施し、一部厚さ方向に凹ませて一側に凹部を設ける一方、その真裏の他側に突出させて凸部を設けて補強リブを加工して補強する構成であるため、そのように補強リブを連設部に加工したとき、その補強リブが圧印加工により加工硬化して円筒部と固定板部との一体性が強化され、これにより、円筒部の円筒形状を堅固に保持し、ボルトのねじ込みが繰り返さても、そのねじ込み時に加わる締付力により円筒部が変形するのを防止することができ、その結果、ボルトを円筒部に常に円滑にねじ込み、バンド本体を確実に締め込むことができる。
請求項5および請求項11に記載の発明によれば、第1締結具において、蓋の締結時、ボルトのねじ軸部を第1締結具の円筒部にねじ込んだとき、円筒部が直線状のボルトに追従して傾いても、円筒部は、両端の開口縁部が中間周部より大きく開いた鼓状であるため、開口縁部において、ボルトのねじ軸部が特に強く圧接しないように逃がしてボルトのねじ込み力が円筒部の全体に均等に加わるように案内し、これにより、ボルトのねじ込み時に加わる外力で第1締結具の円筒部が変形するのを防止することができ、その結果、ボルトを円筒部に常に円滑にねじ込み、バンド本体を確実に締め込むことができる。
本発明の一例である締付バンドを示す分解斜視図である。 締付バンドの円筒部に異形雌ねじを有した第1締結具で、図2(A)は第1締結具の斜視図、図2(B)は図2中矢視する方向から側面図である。 (A)は図2で示す第1締結具の円筒部の断面図、(B)は図3(A)に示す円筒部の異形雌ねじにボルトの雄ねじが螺合した状態を示す説明断面図である。 本発明の一例である第1締結具の製造方法の各工程を示す斜視図である。 専用プレス成形機を用いて金属平板を圧印加工する第1工程の概略断面図である。 専用曲げ成形機で金属平板を先曲げ加工する第2工程の概略断面図である。 専用巻込成形機で金属平板を巻込み加工する第3工程の概略断面図である。 本発明の他例である締結具の製造工程を示し、専用プレス成形機を用いて金属平板に巻込み加工により円筒部を先に成形してから、円筒部に圧印加工を施す工程の概略断面図である。 図8の締結具の製造工程を角度を変えて示す概略断面図である。 締付バンドを示す組立斜視図である。 締付バンドをドラム缶に適用した例を示す斜視図である。 本発明の他例の締付バンドを、ボルトを外した状態で示す斜視図である。 他例の締付バンドの補強した第1締結具を上向き状態で示す斜視図である。 他例の締付バンドの第1締結具を下向き状態で示す斜視図である。 他例の締付バンドの第1締結具を立て状態で示す斜視図である。 他例の締付バンドを示す組立斜視図である。 円筒ナットを備えた従来の締付バンドを示す斜視図である。 締結具が一体型の従来の締付バンドを示す斜視図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一例である締付バンドを示す分解斜視図である。図示締付バンド10は、上端開口は蓋を被せて密閉する有底筒型容器の一例であるドラム缶に適用し、いずれも鋼製のバンド本体11と、ボルト15と、第1および第2締結具30・20からなる。バンド本体11は、ドラム缶本体である胴筒の上端に有する外周縁の外形状に合わせて断面円弧状に屈曲し、周方向には有端環状に曲げて形成してなる。ボルト15は、ねじ軸部15aに雄ねじ12を螺設した市販の六角ボルトである。
第2締結具20は、ボルト15のガイド用締結具で、鋼板等の金属平板を曲げて、バンド本体11に固定する固定板部20aと、ボルト15を挿通する円筒部20bとに一体に成形してなる。固定板部20aは、バンド本体11の外形状に合わせて断面円弧状に屈曲してなる。固定板部20aには、プロジェクション溶接(突起溶接)用に複数の突起(プロジェクション)21が突設されている。一方、円筒部20bは、ボルト15のねじ軸部15aの外形状に合わせて、例えば巻込み加工(カーリング)により円筒状に巻き込んで成形してなる。なお、円筒部20bは、ボルト15が入る入口開口の穴径をボルト15のねじ軸部15aのねじ山の径より大きくし、ボルト15の先端を挿入し易い円筒形状にしている。
他方、第1締結具30は、ボルト15の締込用締結具で、鋼板等の金属平板を曲げて、図2(A)に示すように、バンド本体11に固定する固定板部30aと、ボルト15のねじ軸部15aを螺合する円筒部30bとに一体に成形してなる。固定板部30aは、バンド本体10の外形状に合わせて断面円弧状に屈曲してなる。固定板部30aにも、被溶接側の内側板面に、プロジェクション溶接(突起溶接)用に複数の突起(プロジェクション)25が突設されている。
円筒部30bは、例えば外側から圧印加工(コイニング)することにより、外周面に一部を凹ませて凹部35を設ける一方、その真裏の内周面に突出させて凸部40を設けて厚さ方向に凹凸部tを形成し、この凹凸部tを、ボルト15の雄ねじ12の螺線に合わせて、その螺線の円周方向に所定の間隔をあけて連設すると共に雄ねじ12のねじ山間ピッチの複数倍(2倍)のピッチで配設し、これにより、内周面29に、ボルト15の雄ねじ12が螺合する異形雌ねじSを形成してなる。異形雌ねじSは、凸部40を、螺線の1円周上に所定角度(120度)間隔を置いた3箇所に形成し、これを円周方向に断続的に形成し、これを以って、円筒部30bの内周面29に3行3列にわたって形成してなる。図示凸部40は、それぞれボルト15の雄ねじ12と互いに螺合し易いように、所望の高さだけ突出させて断面が先端に向け先細なねじ山形状に突設してなる。
図3(A)は、図2で示す第1締結具30の円筒部30bの断面図である。円筒部30bの異形雌ねじSは、圧印加工により円筒部30bの外周面に一部を凹ませて、その真裏の内周面に突出させた凸部40により形成している。異形雌ねじSのねじ山径D1は、ボルト15の雄ねじ12の谷径と略同一で、異形雌ねじSの谷径D2は、円筒部30bの内径に一致させてなる。
図3(B)は、円筒部30bの異形雌ねじSにボルト15の雄ねじ12が螺合した状態を示す断面図である。異形雌ねじSは、ボルト15に有した雄ねじ12の1ピッチ置きに形成されている。即ち、ボルト15の雄ねじ12のピッチをPとすると、円筒部30bの異形雌ねじSのピッチは、2Pに設定されている。つまり、異形雌ねじSは、ボルト15の雄ねじ12のピッチPの複数倍のピッチ(2P,3P等)で形成されてなる。なお、締結具30の円筒部30bも、ボルト12が入る入口開口の穴径をボルト15のねじ軸部15aのねじ山径より大きくし、ボルト15の先端を挿入し易い円筒形状にしている。
さて、上述のように異形雌ねじSを備える構成の第1締結具30を製造する方法について、図4および図5を参照しながら、以下に説明する。
図示例では、被加工材として、長手矩形状をなす鋼板等の金属平板Bを用い、図4(A)に示すように、金属平板Bを圧印加工(コイニング)する。即ち、金属平板Bの図中右略半分の片側板部b1に、図中上側の外側板面に一部凹ませて凹部35を設ける一方、その真裏の内側板面に突出させて断面が先端に向け先細なねじ山形状の凸部40を設けて厚さ方向に凹凸部tを形成し、これら凹凸部tを3行3列にわたって形成する。
図4(A)中3列の凹凸部tにおいて、1行目の凸部t1−1、t1−2、t1−3は、ボルト15に有する雄ねじ12の1ピッチ分のねじ山と係合するように、雄ねじ12の1ピッチのねじ山の螺線を平面に展開した直線上に位置している。2行目の凸部t2−1、t2−2、t2−3は、1行目の凸部t1−1、t1−2、t1−3が係合する雄ねじ12のねじ山から2ピッチ分だけ離間した1ピッチ分のねじ山と係合するように、雄ねじ12の1ピッチ分のねじ山の螺線を平面に展開した直線上に位置する。更に、3行目の凸部t3−1、t3−2、t3−3は、2行目の凸部t2−1、t2−2、t2−3が係合する雄ねじ12のねじ山から2ピッチ分だけ離間した1ピッチ分のねじ山と係合するように、雄ねじ12の1ピッチ分のねじ山の螺線を平面に展開した直線上に位置する。即ち、異形雌ねじSを形成する3行3列の凸部40…は、雄ねじ12の1ピッチ置きのねじ山と係合し、例えば、雄ねじ12の第1ピッチ目のねじ山、第3ピッチ目のねじ山、第5ピッチ目のねじ山とそれぞれ係合するように形成してなる。図示例では、凹凸部tが3行3列の場合を示したが、2行以上、2列以上であってもよい。
図5は、専用プレス成形機を用いて金属平板Bを圧印加工する第1工程を示す断面図である。図5(A)に示すように、金属平板Bを上下のパンチ45とダイ46により押圧して金属平板Bの厚さ方向に凹凸部tを成形し、これにより、図5(B)に示すように、図中下側の内側板面側に、断面が先端に向け先細なねじ山形状に突出した凸部40を形成する。このように凹凸部tを成形するとき、個々の凸部40は、圧印加工により加工硬化して引張強度が高められる。
なお、図示省略するが、この第1工程の圧印加工時に、金属平板Bの図中左の他側板部b2に、図中上側の外側板面の一部を4箇所凹ませる一方、内側板面側に突出させてプロジェクション溶接用の小さな突起25を成形する。
次いで、図4(B)に示すように、凹凸部tを成形した金属平板Bに、第2工程の先曲げ加工を施し、金属平板Bの片側板部b1側の先端を円弧状に湾曲させる。
図6は、専用曲げ成形機で金属平板Bを先曲げ加工する第2工程を示す断面図である。図6に示すように、金属平板Bを、パンチ47、ダイ48およびパッド49により押圧して片側板部b1側の先端を予め円弧状に湾曲させておく。
しかる後、図7に示すように、金属平板Bに巻込み加工(カーリング)を施して片側板部b1を円筒形状に巻き込み、内周面29に異形雌ねじSを有した円筒部30bを成形する。
図7は、金属平板Bを専用巻込成形機で巻込み加工する第3工程を示す断面図である。図7に示すように、円弧状の巻き型凹部50aを有したカムスライド50とパッド51とで金属平板Bの片側板部b1を挟み、カム52によりカムスライド50をパッド51に向けて徐々に移動し、これにより、片側板部b1を円筒状に巻き込んで内周面29に異形雌ねじSを有した円筒部30bを成形する。なお、円筒部30bは、巻き込んだときに、巻込み先端縁53が巻込み基端部54側に当接した状態で円筒形を形成されるため、この当接状態のままでも円筒形は保持されるが、巻込み先端縁53を巻込み基端部54に溶接等で固着して円筒形をより強固に保持するようにするとよい。
それから、図示例では、図4(D)・(E)・(F)に示すように、円筒部30bと連なる金属平板Bの他側板部b2に、第4工程として曲げ成形加工を順次施し、又は、一度の加工により、バンド本体11の断面円弧状の外形状に合わせて固定板部30aを成形する。以上の第1〜第4工程を経て、図2(A)に示すように、特に円筒部30bの内周面29に異形雌ねじSを形成した第1締結具30が製造される。
ところで、上記図示実施の形態では、金属平板Bの片側板部b1に圧印加工を施して凹凸部tを形成した後に、巻込み加工を施して内周面29に異形雌ねじSを有する円筒部30bを成形して第1締結具30を製造した。しかし、本発明は、金属平板Bの片側板部b1を巻込み加工で円筒形状に巻き込んだ後に、この円筒部30bに対し圧印加工を施して凹凸部tを形成し、これにより、円筒部30bの内周面29に異形雌ねじSを成形して同じ第1締結具30を製造することもできる。
図8および図9には、この他の締結具の製造方法を示し、専用プレス成形機を用いて金属平板Bの片側板部b1を円筒形状に巻き込んでから、その円筒部30bに圧印加工を施す工程を模式的に示している。
図示専用プレス成形機は、図8に示すように、円筒部30bの外周側に、3基のパンチ55を放射状に配設している。各パンチ55の外側には、図9に示すように、カムスライダ56を配設し、カムスライダ56の上方にカムドライバ57を配設してなる。カムスライダ56およびカムドライバ57は、図9中下側のプレス基台58によって半径方向に往復移動可能に支持している。カムスライダ56には、図9中左右の横方向に伸びる植込ボルト59を植設し、植込ボルト59に座金60を介してナット61を螺着している。そして、座金60とプレス基台58との間に圧縮コイルバネ62を介装し、圧縮コイルバネ62のばね付勢力により、カムスライダ56を図9中左の半径方向外方に常時付勢して待機位置に保持してなる。
そこで、図示他例の締結具の製造方法では、先ず第1工程として、前述の専用曲げ成形機を用いて、金属平板Bの片側板部b1側の先端を円弧状に湾曲する先曲げ加工を施す(図6参照)。次いで、第2工程として、専用巻込成形機を用いて金属平板Bに巻込み加工(カーリング)を施し、片側板部b1を円筒形状に巻き込んで円筒部30bを成形する(図7参照)。しかる後、上記構成の専用プレス成形機を用いて円筒部30bに第3工程の圧印加工(コイニング)を施す。
即ち、先に円筒状に巻き込んだ円筒部30bに圧印加工を施す場合は、カムドライバ57を図9中矢印Xで示す下方に駆動し、カムスライダ56およびパンチ55を圧縮コイルバネ62のばね付勢力に抗して図9中矢印Yで示す半径方向内方に移動し、円筒部30bの図中左の外周面を一部内周側に凹ませて凹部35を形成する。このとき、円筒部30bの内周側には、所定の彫り型を有したダイ63が内設されているため、円筒部30bの内周面29には、円周方向に所定角度(120度)間隔を置いた3箇所に、所望の高さ突出して断面が先端に向け先細なねじ山形状をなす凸部40が3行3列にわたって螺旋状に成形され、以って、これら3行3列の凸部40で異形雌ねじSが形成される。
それから、図示他例でも、金属平板Bには、円筒部30bと連なる他側板部b2に第4工程として曲げ成形加工を順次施し(図4(D)・(E)・(F)参照)、バンド本体11の断面円弧状の外形状に合わせて固定板部30aを形成し、以って、上述した他の第1〜第4工程を経て、図2(A)に示すように、特に円筒部30bの内周面29に異形雌ねじSを形成した同じ第1締結具30が製造される。
以上のように製造される第1締結具30は、固定板部30aを、4箇所の突起25において、バンド本体11の一端にプロジェクション溶接して固定する。また、第2締結具20も、同様に固定板部20aを4箇所の突起21において、バンド本体11の他端にプロジェクション溶接して固定し、以って、本発明の締付バンド10が組み立てられてなる。そして、使用時は、図10に示すように、ボルト15のねじ軸部15aを、第2締結具20の円筒部20bに挿通してから、第1締結具30の円筒部30bに螺合してねじ込む。なお、図示例において、両締結具20・30は、固定板部20a・30aをバンド本体11の端部にプロジェクション溶接して固定したが、それに限らず、他の溶接方法によって固定してもよく、また、溶接によらずにカシメ等の他の各種固定手段を施して固定することもできる。
さて、上述した構成の締付バンド10を用いて、図11に示すように、ドラム缶Kの胴筒65に被せた蓋66を締め付ける手順を、以下に説明する。
まず、蓋66を被せた胴筒65の上端外周縁(リム)にバンド本体11を嵌めて巻き付ける。次いで、図10に示すように、ボルト15のねじ軸部15aを第2締結具20の円筒部20bに挿通してから、第1締結具30の円筒部30bに螺合して雄ねじ12を異形雌ねじSにねじ込む。すると、このねじ込み従い両締結具20・30が相互に接近してバンド本体11が締め込まれ、これにより、蓋66を胴筒65に固く締め付けて固定する。
従って、上述した構成の締付バンド10によれば、第1締結具30の固定板部30aと一体の円筒部30bの内周面29に、ボルト15の雄ねじ12が螺合する異形雌ねじSを形成した構成であるため、従来の如く別体の円筒ナット等のようなナットを用いることなく、ボルト15の雄ねじ12を円筒部30bの異形雌ねじSにねじ込んでバンド本体11を締め込むことができ、これにより、部品点数を削減してコストを下げることができる。
しかも、図示締付バンド10によれば、従来の如く固定板片上に別体の円筒ナットを溶接するという面倒で比較的熟練を要する作業工程がなく、それだけ作業者にかかる負担を低減して組立作業性を向上させることができる。
更に、図示締付バンド10によれば、ボルト15のねじ軸部15aにナットを締め込むのではなく、ボルト15のねじ軸部15aを、第1締結具30の異形雌ねじSを有した円筒部30bにねじ込んでバンド本体11を締め込むので、その際に、ボルト15側が空回りしないようにボルト頭部をスパナ等で保持して廻り止めする必要がなく、それだけ作業性を向上させることができると共に、廻り止めのために、廻り止め部を有した特殊なボルトを使用する必要がなく、安価な市販品のボルトを使うことができるため、その点においてもコストを低下することができる。
加えて、図示締付バンド10によれば、そのようにボルト15のねじ軸部15aに締め込むナットを必要としないため、ボルト先端にナットが螺合しない長さ分だけ、ねじ軸部15aの短い市販のボルトを使用することができ、その点においてもコストを下げることができる。
他方、通常、切削加工でねじを立てる場合は、防錆のため後工程にメッキ等の防錆処理を施す必要があるが、図示締結具の製造方法によれば、圧印加工(コイニング)により異形雌ねじSを形成するので、金属平板Bとして表面処理鋼板を使用する場合に被加工材をそのまま加工し、加工後に、例えば電気亜鉛メッキ等の防錆処理を施す必要がないので、それだけ加工性が向上し、その点においてもコストを低下することができる。
しかも、図示締結具の製造方法によれば、第1締結具30において、円筒部30bの内周面29に凸部40を突出させて異形雌ねじSを形成したとき、個々の凸部40が圧印加工により加工硬化して引張強度が高められるため、図示締付バンド10で蓋66を胴筒65に締め付けた状態でドラム缶Kを輸送する際に、たとえ強い引張荷重が加わることがあっても、これに対して引張強さを発揮し、バンド本体11による締め付けが緩むのを防止することができる。
ところで、上述した図示締付バンド10は、バンド本体11を締め込んでドラム缶Kに蓋66を締結するとき、そのたびに、図12に示すように、ボルト15のねじ軸部15aを第1締結具30の円筒部30bに繰り返しねじ込むが、そのようにボルト15のねじ込みが繰り返されるうちに、経時、ボルト15のねじ込み時に加わる締付力により円筒部30が次第に変形し、円筒部30が変形すると、ボルト15を円筒部30にねじ込むことが次第に難しくなり、場合によっては、ボルト15をねじ回してバンド本体11を締め込むことができず、結局、蓋66をドラム缶Kに締結できなくなるおそれがある。
そこで、このようなボルト15のねじ込み時に加わる締付力で第1締結具30の円筒部30が変形するのを防ぐために、図示締付バンド10は、例えば図12〜図16に示すように、円筒部30bの強度を増大させる補強構造を付設した構成にすることが望ましい。
即ち、図示締付バンド10は、第1締結具30において、円筒形状に巻き込んで成形する円筒部30bを、その巻込み先端縁53を巻込み基端部54に、図13に示すように、固着手段70の溶接、例えばアーク溶接で固着して一体に接合し、これにより、円筒部30bの円筒形状を堅固に保持し、ボルト15のねじ込み時に加わる締付力で変形しないように補強してなる。なお、固着手段70は、溶接に限らず、有機・無機の接着剤による接着、カシメ等であってもよい。
更に、図示締付バンド10は、第1締結具30において、円筒部30bを、固定板部30aとの間の連設部30cに、例えば圧印加工(コイニング)を施し、一部厚さ方向に凹ませて一側に凹部75aを設ける一方、その真裏の他側に突出させて凸部75bを設けて補強リブ75を加工することにより補強する。図示例では、連設部30bは、円筒部30bと固定板部30aとの間で波状に屈曲し、そこを外側から圧印加工することにより、外周面に一部を凹ませて凹部75aを設ける一方、その真裏の内周面に突出させて凸部75bを設けて厚さ方向に補強リブ75を加工して形成したが、反対に、内側から圧印加工することにより、内周面に一部を凹ませて凹部75aを設ける一方、その真裏の外周面に突出させて凸部75bを設け、同じく厚さ方向に補強リブ75を加工してもよい。このように図示締付バンド10は、第1締結具30において、円筒部30bと固定板部30aとの間で連なった連設部30cに、その厚さ方向に凹凸をなす補強リブ75を加工したとき、その補強リブ75が圧印加工により加工硬化して円筒部30bと固定板部30aとの一体性が更に強化され、これにより、円筒部30bの円筒形状をそのまま堅固に保持し、ボルト15のねじ込み時に加わる締付力で変形しないように補強してなる。
図示例では、補強リブ75を連設部30cに◇形状に1つ形成したが、◇形状に限らず、その他の適宜形状であってもよく、また、1つ以上設けて補強効果を高めるようにしてもよい。従って、図示締付バンド10では、上述した溶接等の固着手段70と補強リブ75とを、円筒部30bでの強度を高めるために、いずれか一方のみ又は双方とも施すようにしてもよい。また、溶接等の固着手段70と補強リブ75のいずれも、それを施す数は少なくとも1つとするが、それ以上多くの個所に施すようにすることが好ましい。
さて次に、上述した図示締付バンド10は、第1締結具30と第2締結具20を、それぞれ固定板部30a・20aにおいて、バンド本体11の端部に固定し、円筒部30b・20bをバンド本体11の円周方向に沿って配設しているため、蓋66の締結時、図12に示すように、ボルト15のねじ軸部15aを第2締結具20の円筒部20bに挿通して第1締結具30の円筒部30bにねじ込むと、図16に示すように、ボルト15のねじ込みに従い両締結具30・20が引き寄せられて接近し、円筒部30・20が直線のボルト15に追従して傾いて一直線上に並ぼうとするが、その際、円筒部30bが特に両端の開口縁部80a・80bにボルト15のねじ軸部15aが圧接して受ける外力によって変形し、円筒部30bが変形すると、上述したと同様に、ボルト15を円筒部30にねじ込むことが次第に難しくなり、場合によっては、ボルト15をねじ回してバンド本体11を締め込むことができず、結局、蓋66をドラム缶Kに締結できなくなるおそれがある。
そこで、このようなボルト15のねじ込み時に加わる外力により第1締結具30の円筒部30が変形するのを防ぐため、図示締付バンド10は、第1締結具30において、円筒部30bを、図15に示すように、両端の開口縁部80a・80bが中間周部80cより拡径な鼓状に成形する構成にすることが望ましい。
従って、かかる構成の図示締付バンド10では、第1締結具30において、蓋66の締結時、ボルト15のねじ軸部15aを第2締結具20の円筒部20bに挿通して第1締結具30の円筒部30bにねじ込んだとき、円筒部30がボルト15に追従して傾いても、円筒部30bは、両端の開口縁部80a・80bが中間周部80cより大きく開いた鼓状であるため、開口縁部80a・80bにおいて、ボルト15のねじ軸部15aが特に強く圧接しないように逃がしてボルト15のねじ込み力が円筒部30b全体に均等に加わるように案内し、これにより、ボルト15のねじ込み時に加わる外力で第1締結具30の円筒部30bが変形するのを防止することができる。
加えて、図示締付バンド10において、第1締結具30の円筒部30bは、ボルト15のねじ軸部15aをねじ込むとき、ねじ軸部15aが当接するおそれが有る両端の開口縁部80a・80bの内周縁85を、面取りすることが好ましい。従って、図示締付バンド10では、開口縁部80a・80bの内周縁85を面取りしていることにより、ねじ込み時、ボルト15のねじ軸部15aが開口縁部80a・80bの内周縁85に衝突しないように筒穴内へガイドして異形雌ねじSとスムーズに螺合させて、異形雌ねじSを摩耗させたり潰したりするのを防止し、これにより、ボルト15を円筒部30bに常に円滑に螺合してバンド本体11を確実に締め込むことができる。
なお、上述した図示実施の形態では、内周面29に異形雌ねじSを螺設した円筒部30bを有する第1締結具30を、鋼板等の金属平板Bを用いて製造する例を示したが、本発明は、それに限らず、ABS等の硬質樹脂を用いて製造することもできる。
以上の図示実施の形態では、締付バンド10をドラム缶Kに適用した例を示したが、ペール缶など他の有底筒型容器にも広く適用することもできる。更に、容器の形状も、有底状で蓋付きの筒型容器であれば、楕円筒状や角筒状などであってもよく、図示例のドラム缶Kのように円筒状の容器に限られない。
B 金属平板
K ドラム缶(容器)
S 異形雌ねじ
b1 片側板部
b2 他側板部
t 凹凸部
10 締付バンド
11 バンド本体
12 ボルトの雄ねじ
15 ボルト
15a ボルトのねじ軸部
20 第2締結具
20a・30a 固定板部
20b・30b 円筒部
29 円筒部の内周面
30 第1締結具
35 凹部
40 凸部
65 ドラム缶の胴筒
66 蓋
70 固着手段
75 補強リブ

Claims (11)

  1. 蓋を被せた有底筒型容器の上端外周縁に巻き付ける有端環状のバンド本体と、
    ボルトと、それぞれ該ボルトを挿通する円筒部と前記バンド本体の端部に固定する固定板部とからなる第1および第2締結具を備え、前記ボルトを、前記第2締結具の円筒部に通してから前記第1締結具の円筒部に挿通して両締結具を前記ボルトで締結する容器の締付バンドにおいて、
    前記第1締結具は、
    前記円筒部の外周面に一部を凹ませて凹部を設ける一方、その真裏の内周面に突出させて凸部を設けて厚さ方向に凹凸部を形成し、該凹凸部を、前記ボルトのねじ軸部に有した雄ねじの螺線に合わせて、該螺線の円周方向に間隔をあけて連設すると共に前記雄ねじのねじ山間ピッチの複数倍のピッチで配設して前記ボルトの雄ねじが螺合する異形雌ねじを前記円筒部の内周面に形成してなることを特徴とする、容器の締付バンド。
  2. 前記第1締結具における前記円筒部の内周面の凸部は、断面が先端に向け先細なねじ山形状に形成してなることを特徴とする、請求項1に記載の容器の締付バンド。
  3. 前記第1締結具において、前記円筒部は、円筒形状に巻き込んで成形し、その巻込み先端縁を巻込み基端に固着手段で一体に接合して補強してなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の締付バンドの締結具。
  4. 前記第1締結具において、前記円筒部は、前記固定板部と連なる連設部に、一部厚さ方向に凹ませて一側に凹部を設ける一方、その真裏の他側に突出させて凸部を設けて補強リブを加工してなることを特徴とする、請求項1、2又は3に記載の締付バンドの締結具。
  5. 前記第1締結具において、前記円筒部は、両端の開口縁部が中間周部より拡径な鼓状に成形してなることを特徴とする、請求項1、2、3又は4に記載の締付バンドの締結具。
  6. 蓋を被せた有底筒型容器の上端外周縁に巻き付ける有端環状のバンド本体と、
    ボルトと、それぞれ該ボルトを挿通する円筒部と前記バンド本体の端部に固定する固定板部とからなる第1および第2締結具を備え、前記ボルトを、前記第2締結具の円筒部に通してから前記第1締結具の円筒部に挿通して両締結具を前記ボルトで締結する容器の締付バンドにおいて、
    前記第1締結具は、
    金属平板の片側板部を圧印加工し、該片側板部の外側板面に一部を凹ませて凹部を設ける一方、その真裏の内周面に突出させて凸部を設けて厚さ方向に凹凸部を形成し、該凹凸部を、前記ボルトのねじ軸部に有した雄ねじの螺線に合わせて、該螺線の円周方向に間隔をあけて連設すると共に前記雄ねじのねじ山間ピッチの複数倍のピッチで配設して成形し、しかる後、前記片側板部を巻込み加工により円筒形状に巻き込んで前記円筒部を成形し、該円筒部の内周面に前記ボルトが螺合する異形雌ねじを形成してなることを特徴とする、締付バンドの締結具の製造方法。
  7. 蓋を被せた有底筒型容器の上端外周縁に巻き付ける有端環状のバンド本体と、
    ボルトと、それぞれ該ボルトを挿通する円筒部と前記バンド本体の端部に固定する固定板部とからなる第1および第2締結具を備え、前記ボルトを、前記第2締結具の円筒部に通してから前記第1締結具の円筒部に挿通して両締結具を前記ボルトで締結する容器の締付バンドにおいて、
    前記第1締結具は、
    金属平板の前記片側板部を巻込み加工により円筒形状に巻き込んで前記円筒部を成形し、しかる後、該円筒部を圧印加工し、該円筒部の外周面に一部を凹ませて凹部を設ける一方、その真裏の内周面に突出させて凸部を設けて厚さ方向に凹凸部を形成し、該凹凸部を、前記ボルトのねじ軸部に有した雄ねじの螺線に合わせて、該螺線の円周方向に間隔をあけて連設すると共に前記雄ねじのねじ山間ピッチの複数倍のピッチで配設して前記ボルトが螺合する異形雌ねじを前記円筒部の内周面に形成してなることを特徴とする、締付バンドの締結具の製造方法。
  8. 前記第1締結具における前記円筒部の内周面の凸部は、断面が先端に向け先細なねじ山形状に形成してなることを特徴とする、請求項6又は7に記載の締付バンドの締結具の製造方法。
  9. 前記第1締結具において、前記円筒部は、その巻込み先端縁を巻込み基端に固着手段で一体に接合して補強してなることを特徴とする、請求項6、7又は8に記載の締付バンドの締結具の製造方法。
  10. 前記第1締結具において、前記円筒部は、前記固定板部と連なる連設部に、一部厚さ方向に凹ませて一側に凹部を設ける一方、その真裏の他側に突出させて凸部を設けて補強リブを加工してなることを特徴とする、請求項6、7、8又は9に記載の締付バンドの締結具の製造方法。
  11. 前記第1締結具において、前記円筒部は、両端の開口縁部が中間周部より拡径な鼓状に成形してなることを特徴とする、請求項6、7、8、9又は10に記載の締付バンドの締結具の製造方法。
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