JP2010102840A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents
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Abstract
【課題】水、炭化水素等の不純ガスを十分に除去し、保護層や蛍光体の劣化を抑制したプラズマディスプレイパネルを提供する。
【解決手段】走査電極および維持電極からなる表示電極を複数列配列して形成しかつ前記表示電極を覆うように誘電体層を形成するとともにその誘電体層上に保護層を形成した前面基板21と、この前面基板21に放電空間を形成するように対向配置されかつ前記表示電極と交差する方向に複数のデータ電極を形成して交差部分に放電セルを形成した背面基板31と、この背面基板31に前記放電空間を区画するように形成されかつ間に赤色、緑色および青色の蛍光体層35r、35g、35bが配置された隔壁34とを備え、かつ前記蛍光体層に白金族からなる粉体37を配置するとともに、その粉体37の量を発光色毎に異ならせた。
【選択図】図2
【解決手段】走査電極および維持電極からなる表示電極を複数列配列して形成しかつ前記表示電極を覆うように誘電体層を形成するとともにその誘電体層上に保護層を形成した前面基板21と、この前面基板21に放電空間を形成するように対向配置されかつ前記表示電極と交差する方向に複数のデータ電極を形成して交差部分に放電セルを形成した背面基板31と、この背面基板31に前記放電空間を区画するように形成されかつ間に赤色、緑色および青色の蛍光体層35r、35g、35bが配置された隔壁34とを備え、かつ前記蛍光体層に白金族からなる粉体37を配置するとともに、その粉体37の量を発光色毎に異ならせた。
【選択図】図2
Description
本発明は、画像表示に用いられるプラズマディスプレイパネルに関する。
近年、大画面で薄型軽量を実現できるカラー表示デバイスとしてプラズマディスプレイパネル(以下、「PDP」と略記する)が注目されている。
PDPとして代表的な交流面放電型PDPは、対向配置された前面基板と背面基板との間に多数の放電セルが形成されている。前面基板は、1対の走査電極と維持電極とからなる表示電極対がガラス基板上に互いに平行に複数対形成され、それら表示電極対を覆うように誘電体層および保護層が形成されている。ここで保護層は、酸化マグネシウム(MgO)等のアルカリ土類酸化物の薄膜であり、誘電体層をイオンスパッタから保護するとともに放電開始電圧等の放電特性を安定させるために設けられている。背面基板は、ガラス基板上に複数の平行なデータ電極と、それらを覆うように誘電体層と、さらにその上に井桁状の隔壁とがそれぞれ形成され、誘電体層の表面と隔壁の側面とに蛍光体層が形成されている。そして、表示電極対とデータ電極とが立体交差するように前面基板と背面基板とが対向配置されて密封され、内部の放電空間には放電ガスが封入されている。ここで表示電極対とデータ電極とが対向する部分に放電セルが形成される。このような構成のPDPの各放電セル内でガス放電により紫外線を発生させ、この紫外線で赤色、緑色および青色の各色の蛍光体を励起発光させてカラー表示を行っている。
PDPを駆動する方法としてはサブフィールド法、すなわち、1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割した上で、発光させるサブフィールドの組み合わせによって階調表示を行う方法が一般的である。サブフィールドは、初期化期間、書込み期間および維持期間を有する。初期化期間では各放電セルで初期化放電を発生させて、それに続く書込み放電に必要な壁電荷を形成する。書込み期間では、表示を行うべき放電セルで選択的に書込み放電を発生させて、それに続く維持放電に必要な壁電荷を形成する。そして維持期間では、走査電極および維持電極に交互に維持パルスを印加して、書込み放電を起こした放電セルで維持放電を発生させ、対応する放電セルの蛍光体層を発光させることにより画像表示を行う。
PDPは、前面基板作製工程、背面基板作製工程、封着工程、排気工程、放電ガス供給工程の各工程を経て製造される。ここで封着工程は、前面基板作製工程で作製した前面基板と背面基板作製工程で作製した背面基板とを貼り合わせる工程であり、排気工程はPDP内部の空間からガスを排気する工程である。封着工程ではフリットを用いて前面基板と背面基板とを貼り合わせるため、それらを重ね合わせてフリットの軟化点温度以上、例えば440℃〜500℃程度で焼成する。
このときフリット等から水(H2O)、炭酸ガス(CO、CO2)、炭化水素(CnHm)等の不純ガスが排出され、これらの不純ガスの一部はPDPの内部に吸着される。また、続く排気工程でPDPの内部の空気とともに不純ガスも排気するが、PDPの内部に吸着された不純ガスまで含めて完全に排気することは難しく、PDPの内部にある程度の不純ガスが残留することは避けられなかった。加えて、近年のPDPの大画面化および高精細化に伴い、不純ガスの残留量は増加する傾向にある。
しかし保護層や蛍光体等の材料は不純ガスと反応し、その特性が劣化することが知られている。特に、PDPの内部に多く残留している水は保護層の放電特性に悪影響を及ぼし、放電セルの放電開始電圧を低下させて、表示画面に「にじみ」状の画質劣化を発生させるという問題や、長時間にわたり静止画像を表示するとその画像が残像となる「焼きつき」を発生させるといった問題があった。また炭化水素は、蛍光体の表面を還元し、蛍光体の発光輝度を低下させる等の問題があった。
そのため、PDPの内部に残留する不純ガス、特に水や炭化水素を低減し、放電特性を安定させ、経時変化を抑制することが重要な課題の一つとなっている。これら不純ガスを除去する方法として、例えば特許文献1には、結晶性アルミノケイ酸塩、γ活性アルミナまたは非晶質活性シリカ等の吸着剤をPDPの内部に配置して水を除去する試みが開示されている。また特許文献2には、PDPの内部の画像表示領域以外の領域に酸化マグネシウム膜を設けて、水を除去する試みが記載されている。さらに特許文献3には、アルミナ(Al2O3)、酸化イットリウム(Y2O3)、酸化ランタニウム(La2O3)、酸化マグネシウム(MgO)、酸化ニッケル(NiO)、酸化マンガン(MnO)、酸化クロム(CrO2)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化鉄(Fe2O3)、チタン酸バリウム(BaTiO3)、酸化チタン(TiO2)等の酸化物や、上記酸化物に炭化水素分解触媒である白金族元素を添加した吸着剤をPDPの内部の画像表示領域以外の領域に配置して炭化水素ガスを除去する試みが記載されている。また特許文献4には、ジルコン(Zr)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)等の金属ゲッタをPDPの内部の隔壁の上に設けて有機溶媒を吸収する試みが記載されている。
特開2003−303555号公報
特開平5−342991号公報
国際公開第2005/088668号パンフレット
特開2002−531918号公報
しかしながら上述した各種の試みにもかかわらず、水、炭化水素、有機溶媒等の不純ガスを十分に除去することが難しく、保護層や蛍光体の劣化を抑えることが難しかった。
本発明はこれらの課題に鑑みなされたものであり、水、炭化水素等の不純ガスを十分に除去し、保護層や蛍光体の劣化を抑制したPDPを提供することを目的とする。
この目的を達成するために本発明は、走査電極および維持電極からなる表示電極を複数列配列して形成しかつ前記表示電極を覆うように誘電体層を形成するとともにその誘電体層上に保護膜を形成した前面基板と、この前面基板に放電空間を形成するように対向配置されかつ前記表示電極と交差する方向に複数のデータ電極を形成して交差部分に放電セルを形成した背面基板と、この背面基板に前記放電空間を区画するように形成されかつ間に赤色、緑色および青色に発光する蛍光体層が配置された隔壁とを備え、かつ前記蛍光体層に白金族からなる粉体を配置するとともに、その粉体の量を発光色毎に異ならせたことを特徴とする。
また、白金族の粉体を蛍光体層の蛍光体粒子に担持させたことを特徴とする。
本発明によれば、各色の発光セルにおける対向放電電圧を均一にすることができ、また、水、炭化水素等の不純ガスなどを、吸着と吸蔵の二種類の効果を効率的に、しかも十分に除去し、保護層や蛍光体の劣化を抑制したPDPを提供することが可能となる。
図1は本発明の実施の形態におけるPDPの構造を示す分解斜視図、図2は放電セル部分の要部を示す断面図である。なお、図2においては、電極を省略して示している。
図1に示すように、PDP10は、対向配置された前面板と背面板とから構成され、対向配置された前面板と背面板との間に多数の放電セルが形成されている。
前面板は、ガラス製の前面基板21上に1対の走査電極22と維持電極23とからなる表示電極24が互いに平行に複数列配列されて形成されている。この走査電極22および維持電極23は、走査電極22−維持電極23−維持電極23−走査電極22の配列で繰り返すパターンで形成されている。そして、それら表示電極24を覆うように誘電体層25およびMgOからなる保護層26が形成されている。走査電極22および維持電極23は、それぞれITO、SnO2、ZnO等の導電性金属酸化物からなる透明電極22a、23a上にAgからなるバス電極22b、23bを形成することにより構成されている。
背面板は、ガラス製の背面基板31上に、複数の互いに平行なAgを主成分とする導電性材料からなるデータ電極32を形成し、そのデータ電極32を覆うように誘電体層33を形成するとともに、さらにその上に井桁状の隔壁34を形成し、そして誘電体層33の表面と隔壁34の側面とに、赤色蛍光体層35r,緑色蛍光体層35gおよび青色蛍光体層35bを形成することにより構成されている。
そして、走査電極22および維持電極23とデータ電極32とが立体交差するように、前面板と背面板とが対向配置され、その外周部をフリット等の封着材(図示せず)によって貼り合わせて封着されている。そして放電空間には、例えばキセノン(Xe)等を含む放電ガスが封入されている。
ここで、図2に示すように、前面板と背面板とに挟まれた放電空間は、隔壁34によって複数の区画に仕切られており、走査電極22および維持電極23とデータ電極32とが交差する部分に赤色発光セル36rと緑色発光セル36gと青色発光セル36bとが形成されている。そしてこれらの赤色発光セル36rと緑色発光セル36gと青色発光セル36bが放電、発光することにより画像が表示される。なお、PDP10の構造は上述したものに限られるわけではなく、例えば誘電体層33を省略してもよく、また隔壁34の形状がストライプ状であってもよい。
次に、PDPを構成する材料について説明すると、走査電極22は、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化スズ(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)等の導電性金属酸化物からなる幅の広い透明電極22aの上に、導電性を高めるために銀(Ag)等の金属を含む幅の狭いバス電極22bを積層して形成されている。維持電極23も同様に、幅の広い透明電極23aの上に幅の狭いバス電極23bを積層して形成されている。誘電体層25は、酸化ビスマス系低融点ガラスまたは酸化亜鉛系低融点ガラスで形成されている。保護層26は、酸化マグネシウムを主体とするアルカリ土類酸化物からなる薄膜層である。データ電極32は、銀等の金属を含む導電性の高い材料で形成されている。誘電体層33は、誘電体層25と同様の材料であってもよいが、可視光反射層としての働きも兼ねるように酸化チタン粒子を混合した材料であってもよい。隔壁34は、例えば低融点ガラス材料を用いて形成されている。蛍光体層は、青色蛍光体としてBaMgAl10O17:Euを、緑色蛍光体としてZn2SiO4:Mnを、赤色蛍光体として(Y、Gd)BO3:Euをそれぞれ用いることができるが、もちろん上記蛍光体に限定されるものではない。
図3は本発明の実施の形態におけるPDPの電極配列図である。行方向に長いn本の走査電極Y1、Y2、Y3・・・Ynおよびn本の維持電極X1、X2、X3・・・Xnが配列され、列方向に長いm本のデータ電極A1・・・Amが配列されている。そして、1対の走査電極Y1および維持電極X1と1つのデータ電極A1とが交差した部分に発光セルが形成され、発光セルは放電空間内にm×n個形成されている。そしてこれらの電極のそれぞれは、前面板、背面板の画像表示領域外の周辺端部に設けられた接続端子それぞれに接続されている。
そして本実施の形態においては、図2に示すように、赤色蛍光体層35r、緑色蛍光体層35gおよび青色蛍光体層35bの上に、白金族からなる粉体37が配置されている。白金族からなる粉体37は、青色蛍光体層35b上に最も多く、緑色蛍光体層35g上に最も少なくなるように配置されている。なお、図2には、背面基板31上に塗布された赤色蛍光体層35r、緑色蛍光体層35gおよび青色蛍光体層35bの上に白金族からなる粉体37が分散されている様子を模式的に示している。また、本実施の形態においては、粒径が0.1μm〜20μmである白金族からなる粉体37が使用されている。また、蛍光体の発光を妨げることがないように、白金族の粉体37が、赤色蛍光体層35r、緑色蛍光体層35gおよび青色蛍光体層35bを覆う被覆率は50%以下としている。
なお、図2には白金族からなる粉体37は青色蛍光体層35b上に最も多く、緑色蛍光体層35g上に最も少なく配置されているが、蛍光体材料の組み合わせおよび蛍光体層の厚みによって適宜配置量を調整することにより、各色の発光セルで対向放電電圧を均一にすることができる。また、図4に示すように赤色蛍光体層35r、緑色蛍光体層35gおよび青色蛍光体層35bの内部に白金族からなる粉体37を分散させても同様の効果を得ることができる。また、赤色蛍光体層35r、緑色蛍光体層35gおよび青色蛍光体層35bの蛍光体粒子表面に白金族の粉体37を担持させても同様の効果を得ることができる。
この白金族からなる粉体37としては、水素を吸蔵し、二次電子を放出しやすい白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)、オスミニウム(Os)の内のいずれか一種以上の白金族粉体を用いることができるが、中でもパラジウムが特に望ましい。
赤色蛍光体層35r、緑色蛍光体層35gおよび青色蛍光体層35bの上に白金族からなる粉体37を分散させる方法としては、例えばスプレー法を用いることができる。また赤色蛍光体層35r、緑色蛍光体層35gおよび青色蛍光体層35bの内部に白金族からなる粉体37を分散させる方法としては、赤色蛍光体層35r、緑色蛍光体層35gおよび青色蛍光体層35bの形成時に、あらかじめ白金族からなる粉体37を混合させておいてもよく、また赤色蛍光体層35r、緑色蛍光体層35gおよび青色蛍光体層35bの蛍光体粒子表面に白金族の粉体37を担持させてもよい。
白金族からなる粉体37の粒径は、0.1μm〜20μmが望ましく、その混合割合は、蛍光体の粉体に対する重量比で、0.01%〜2%程度が望ましい。赤色蛍光体層35r、緑色蛍光体層35gおよび青色蛍光体層35bは蛍光体の充填率が60%以下と低いため、赤色蛍光体層35r、緑色蛍光体層35gおよび青色蛍光体層35bの内部に白金族からなる粉体37を分散させても、水素を吸蔵する効果は保たれ、また、赤色蛍光体層35r、緑色蛍光体層35gおよび青色蛍光体層35bの蛍光体粒子表面に白金族元素を担持させても、水素を吸蔵する効果を得ることができる。
なお、上述した本実施の形態におけるPDP10の誘電体層25の膜厚は、例えば40μm、保護層26の膜厚は、例えば0.8μmである。また、隔壁34の高さは、例えば0.12mm、蛍光体層35の膜厚は、例えば15μmである。放電ガスは、例えばネオン(Ne)およびキセノン(Xe)の混合ガスであり、放電ガスのガス圧は、例えば6×104Paであり、キセノンの含有量は、例えば10体積%以上である。
また、赤色蛍光体層35rの蛍光体の粒径としては、例えば4.5μm、緑色蛍光体層35gの蛍光体の粒径としては、例えば3.0μm、青色蛍光体層35bの蛍光体の粒径としては、例えば3.0μmである。
次に、白金族からなる粉体37の働きについて説明する。従来、水や炭化水素を除去するために金属ゲッタや酸化物ゲッタを使用していたが、これら不純ガスの分子径が大きいためゲッタの内部まで十分に浸透せず、不純ガスの吸着量に限界があった。
本発明者らは、PDPを放電させることにより、保護層、隔壁、蛍光体層等から不純ガスが放出され、その中の水分子や炭化水素分子が水素原子、酸素原子、炭素原子に分解されることに注目した。そして白金族からなる粉体が水素を大量に吸蔵する性質があることに着目し、半径の小さい水素原子を白金族元素に吸蔵させることで、結果として、水や炭化水素を除去できるのではないかと考えた。
また、本発明者らは、二次電子の放出源として白金族からなる粉体を放電セルの中に配置することにより、結果として、PDPの放電電圧を低下させることができるのではないかと考えた。
そこで、白金族(白金、パラジウム、ルテニウム、ロジウム、イリジウム、オスミニウム)からなる粉体を、印刷法、スプレー法、フォトリソ法、ディスペンサー法、インキジェット法等を用いて、赤色蛍光体層、緑色蛍光体層および青色蛍光体層の上に、青色蛍光体層上に最も多く、緑色蛍光体層上に最も少なく付着するように塗布したPDPを作製した。白金族からなる粉体は、必要に応じて有機バインダーと混練し、ペースト状にして塗布した。
また、白金族からなる粉体を、赤色蛍光体粒子、緑色蛍光体粒子および青色蛍光体粒子と混合して、印刷法、スプレー法、フォトリソ法、ディスペンサー法、インキジェット法等を用いて、発光セル内に、白金族からなる粉体が青色蛍光体層内部に最も多く、緑色蛍光体層内部に最も少なくなるよう塗布したPDPを作製した。
このようにして作製したPDPを用いて画像を表示させ、およそ1000時間の間、「にじみ」および「焼きつき」の有無を目視で確認した。その結果、「にじみ」や「焼きつき」による画質劣化が軽減することが確認できた。また、各色とも、表示を行うべき部分で表示されなかったり、不要な部分で表示されてしまったりすることなく、均一な電圧で対向放電することが確認できた。特に、パラジウムを含む粉体を用いた場合には、これらの画質劣化がほとんど発生しないことが確認できた。また、パラジウムを含む粉体を用いた場合には蛍光体の発光輝度もほとんど低下しないことが確認できた。これは、水分子や炭化水素分子が、水素原子、酸素原子、炭素原子に分解され、白金族、特にパラジウムからなる粉体が水素を大量に吸蔵したことにより、酸素、炭素は残留するものの、水分子や炭化水素分子が大幅に減少したためであると同時に、白金族からなる粉体が二次電子を放出し放電電圧を低下させたことにより、各色の対向放電電圧が均一になったためであると考えられる。
この実験から明らかなように、白金属からなる粉体を二次電子放出材料として用いると、放電セルの放電電圧を低下させるため、配置する量に応じて各色の放電特性を均一にすることができる。また、白金属、特にパラジウムからなる粉体を水素吸蔵性材料として用いると、放電にともなって分解された水素を吸蔵するため、水分子や炭化水素分子を大幅に減少させることができ、放電特性を安定させ、経時変化を抑制し、加えて蛍光体の輝度低下を抑えることができる。
以上の実施の形態で説明したように、PDPの発光セルの内部に、各色異なる量の白金族からなる粉体を配置したことにより、各色の放電電圧を均一にすることができ、また水分子や炭化水素分子のような分子径の大きい不純ガスをそのまま吸着させるのでなく、放電にともなって分解された水素を多量に吸蔵するパラジウム等の白金族からなる粉体をPDPの発光セルの内部に配置することにより、水や炭化水素を大幅に減少させ、その結果、放電特性を安定させ、経時変化を抑制し、加えて蛍光体の輝度低下を抑えることができる。
なお、上記実施の形態において用いた具体的な数値等は、単に一例を挙げたに過ぎず、PDPの仕様やPDP材料の仕様等に合わせて、適宜最適な値に設定することが望ましい。
以上のように本発明は、水、炭化水素等の不純ガスを十分に除去でき、保護層や蛍光体の劣化を抑制できるPDPを提供することができる発明として有用である。
10 PDP
21 前面基板
22 走査電極
23 維持電極
24 表示電極
25 誘電体層
26 保護層
31 背面基板
32 データ電極
33 誘電体層
34 隔壁
35 蛍光体層
36 放電セル
37 白金族の粉体
21 前面基板
22 走査電極
23 維持電極
24 表示電極
25 誘電体層
26 保護層
31 背面基板
32 データ電極
33 誘電体層
34 隔壁
35 蛍光体層
36 放電セル
37 白金族の粉体
Claims (2)
- 走査電極および維持電極からなる表示電極を複数列配列して形成しかつ前記表示電極を覆うように誘電体層を形成するとともにその誘電体層上に保護層を形成した前面基板と、この前面基板に放電空間を形成するように対向配置されかつ前記表示電極と交差する方向に複数のデータ電極を形成して交差部分に放電セルを形成した背面基板と、この背面基板に前記放電空間を区画するように形成されかつ間に赤色、緑色および青色に発光する蛍光体層が配置された隔壁とを備え、かつ前記蛍光体層に白金族からなる粉体を配置するとともに、その粉体の量を発光色毎に異ならせたことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
- 白金族の粉体を蛍光体層の蛍光体粒子に担持させたことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008270579A JP2010102840A (ja) | 2008-10-21 | 2008-10-21 | プラズマディスプレイパネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008270579A JP2010102840A (ja) | 2008-10-21 | 2008-10-21 | プラズマディスプレイパネル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2010102840A true JP2010102840A (ja) | 2010-05-06 |
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ID=42293331
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2008270579A Pending JP2010102840A (ja) | 2008-10-21 | 2008-10-21 | プラズマディスプレイパネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2010102840A (ja) |
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2008
- 2008-10-21 JP JP2008270579A patent/JP2010102840A/ja active Pending
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