JP2010159644A - ラッシュアジャスタ - Google Patents
ラッシュアジャスタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010159644A JP2010159644A JP2009000949A JP2009000949A JP2010159644A JP 2010159644 A JP2010159644 A JP 2010159644A JP 2009000949 A JP2009000949 A JP 2009000949A JP 2009000949 A JP2009000949 A JP 2009000949A JP 2010159644 A JP2010159644 A JP 2010159644A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- arm
- nut member
- lash adjuster
- hole
- adjuster according
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 claims description 20
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 10
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 9
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 9
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 claims description 5
- 235000017166 Bambusa arundinacea Nutrition 0.000 claims description 4
- 235000017491 Bambusa tulda Nutrition 0.000 claims description 4
- 241001330002 Bambuseae Species 0.000 claims description 4
- 235000015334 Phyllostachys viridis Nutrition 0.000 claims description 4
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 claims description 4
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 4
- 239000011425 bamboo Substances 0.000 claims description 4
- 238000003466 welding Methods 0.000 claims description 4
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 claims description 2
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 24
- 239000010705 motor oil Substances 0.000 description 18
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 8
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 8
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 5
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 5
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 4
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 4
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 3
- 238000011109 contamination Methods 0.000 description 3
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 3
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 description 1
- 238000005266 casting Methods 0.000 description 1
- 239000000356 contaminant Substances 0.000 description 1
- 238000005242 forging Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 230000001151 other effect Effects 0.000 description 1
- 230000035515 penetration Effects 0.000 description 1
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 description 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
【課題】シリンダヘッドの加工コストを抑えることができ、しかも、アームの揺動支点の潤滑性に優れたラッシュアジャスタを提供する。
【解決手段】動弁装置のカム6で下方に押圧されるアーム7と、そのアーム7の端部下面に開口した収容穴11に挿入される有底筒状のナット部材12と、そのナット部材12の内周に形成された雌ねじ13にねじ係合する雄ねじ14を外周に有するアジャストスクリュ15と、そのアジャストスクリュ15にナット部材12から下方に突出する方向の回転力を付与するねじりばね16と、アジャストスクリュ15のナット部材12からの突出端に形成された半球状のピボット部26に嵌合する凹部27を上面に形成した受け部材17とを有し、その受け部材17を支点として揺動するアーム7の揺動側端部で動弁装置のバルブステム5を押し下げるようにした構成をラッシュアジャスタ1に採用する。
【選択図】図1
【解決手段】動弁装置のカム6で下方に押圧されるアーム7と、そのアーム7の端部下面に開口した収容穴11に挿入される有底筒状のナット部材12と、そのナット部材12の内周に形成された雌ねじ13にねじ係合する雄ねじ14を外周に有するアジャストスクリュ15と、そのアジャストスクリュ15にナット部材12から下方に突出する方向の回転力を付与するねじりばね16と、アジャストスクリュ15のナット部材12からの突出端に形成された半球状のピボット部26に嵌合する凹部27を上面に形成した受け部材17とを有し、その受け部材17を支点として揺動するアーム7の揺動側端部で動弁装置のバルブステム5を押し下げるようにした構成をラッシュアジャスタ1に採用する。
【選択図】図1
Description
この発明は、エンジンの動弁装置に組み込まれるラッシュアジャスタに関する。
エンジンの吸気ポートまたは排気ポートに設けたバルブを動作させる動弁装置として、一端部を支点として揺動可能に支持されたアームの中央部をカムで押し下げ、そのアームの他端部でバルブステムを押し下げるようにしたものが知られている。
この動弁装置は、エンジン作動中、動弁装置の構成部材間に生じる熱膨張差によって、動弁装置の構成部材間(例えば、カムとアームの間)の隙間が変化し、その隙間の変化によって異音や圧縮漏れを生じるおそれがある。また、動弁装置の摺動部が摩耗しても、動弁装置の構成部材間(例えば、バルブとバルブシートの間)の隙間が変化し、その隙間の変化によって異音を生じるおそれがある。
この異音や圧縮漏れを防止するため、一般に、動弁装置にはラッシュアジャスタが組み込まれ、そのラッシュアジャスタで動弁装置の構成部材間の隙間の変化を吸収する。
このようなラッシュアジャスタとして、シリンダヘッドの上面に開口した収容穴に挿入される有底筒状のナット部材と、そのナット部材の内周に形成された雌ねじにねじ係合する雄ねじを外周に有するアジャストスクリュと、そのアジャストスクリュにナット部材から上方に突出する方向の回転力を付与するねじりばねとを有するものが知られている(特許文献1)。
このラッシュアジャスタは、アジャストスクリュのナット部材からの突出端に半球状のピボット部が形成され、そのピボット部が、動弁装置のアームの端部下面に形成された凹部に嵌合してアームを揺動可能に支持する。
ここで、カムの回転に応じてアームが揺動するとき、アジャストスクリュには押し込み方向の荷重が負荷されるが、雄ねじと雌ねじの圧力側フランク間の摩擦抵抗によってアジャストスクリュの回転が防止され、その結果、アジャストスクリュの軸方向位置が固定される。
厳密には、このとき、雄ねじと雌ねじの圧力側フランク間に僅かな滑りが生じ、その滑りによってアジャストスクリュは押し込み方向に移動するが、更にカムが回転して押し込み方向の荷重が解除されたときに、アジャストスクリュは、ねじりばねの力によって突出方向に移動し、元の位置に戻る。
また、動弁装置の熱膨張などによって、アームとバルブステムの相対位置が変化したときは、その位置変化に応じて、アジャストスクリュがナット部材内を回転しながら軸方向に移動し、動弁装置の構成部材間の隙間の変化を吸収する。
ところで、上記ラッシュアジャスタは、ナット部材の収容穴がシリンダヘッドにあるので、シリンダヘッドに深穴加工を行なう必要があり、シリンダヘッドの加工コストが高い。
また、上記ラッシュアジャスタは、アームにはねかけられたエンジンオイルでピボット部と凹部の間を潤滑するが、この凹部は下向きに開放しているので、ピボット部と凹部の間にエンジンオイルが入り込みにくい。そのため、ピボット部と凹部が摩耗しやすかった。
この発明が解決しようとする課題は、シリンダヘッドの加工コストを抑えることができ、しかも、アームの揺動支点の潤滑性に優れたラッシュアジャスタを提供することである。
上記の課題を解決するため、動弁装置のカムで下方に押圧されるアームと、そのアームの端部下面に開口した収容穴に挿入される有底筒状のナット部材と、そのナット部材の内周に形成された雌ねじにねじ係合する雄ねじを外周に有するアジャストスクリュと、そのアジャストスクリュにナット部材から下方に突出する方向の回転力を付与するねじりばねと、前記アジャストスクリュのナット部材からの突出端に形成された半球状のピボット部に嵌合する凹部を上面に形成した受け部材とを有し、その受け部材を支点として揺動する前記アームの揺動側端部で動弁装置のバルブステムを押し下げるようにした構成をラッシュアジャスタに採用した。
このようにすると、ナット部材の収容穴がアームにあるので、シリンダヘッドに深穴加工を行なう必要がなく、シリンダヘッドの加工コストを抑えることができる。また、ピボット部に嵌合する凹部が上向きに開放しているので、アームにはねかけられるエンジンオイルがピボット部と凹部の間に入り込みやすく、ピボット部と凹部の間の潤滑性が高い。
前記凹部は、その中央にオイル溜りを設けると好ましい。このようにすると、エンジンオイルにスーツやコンタミ等の異物が混入した場合に、その異物がオイル溜りに落ち込むので、ピボット部と凹部の接触面間に異物が噛み込みにくくなり、ピボット部と凹部の摩耗をより効果的に抑制することができる。
前記収容穴が有底穴である場合、前記アームには、アームの上面から収容穴の底面に貫通する油導入孔を形成し、前記ナット部材の底部には、前記油導入孔に連通する通油孔を形成すると好ましい。このようにすると、アームにはねかけられるエンジンオイルが、油導入孔と通油孔を順に通ってナット部材内に導入されるので、アジャストスクリュの雄ねじとナット部材の雌ねじの間の潤滑性が高くなる。
また、前記収容穴が、前記ナット部材を上下に貫通させる貫通穴である場合、前記ナット部材の底部には、底部を上下に貫通する通油孔を形成すると好ましい。このようにすると、アームにはねかけられるエンジンオイルが、ナット部材の底部の通油孔を通ってナット部材内に導入されるので、アジャストスクリュの雄ねじとナット部材の雌ねじの間の潤滑性が高くなる。
前記ナット部材は、前記収容穴に圧入して固定してもよく、前記アームに溶接して固定してもよく、また、前記アームにかしめて固定してもよい。このように、ナット部材をアームに固定すると、動弁装置にアームを組み付ける前の状態において、アームからナット部材が脱落するのを防止することができるので、動弁装置へのアームの組み付け作業性が高くなる。
前記ナット部材の下端外周には、前記アームの下面に当接するフランジを設けることができる。このようにすると、ナット部材に作用する上向きの力をそのフランジが受け止めるので、前記収容穴を貫通穴とすることができ、アームの加工が容易となる。
前記アームは、アルミで形成してもよく、鉄のプレス成形によって形成してもよい。
前記受け部材は、シリンダヘッドの上面に固定することができる。前記雄ねじと雌ねじは、鋸歯ねじ、三角ねじ、または台形ねじを採用することができる。前記ねじりばねとしては、例えば、ねじりコイルばね、ゼンマイばね、竹の子ばねが挙げられる。
前記アジャストスクリュは、前記ナット部材内に軸方向にスライド可能に挿入されたピボット部材と、そのピボット部材のナット部材への挿入端を支持し、前記雄ねじを外周に有する雄ねじ部材と、前記ピボット部材と雄ねじ部材の間に挟まれた弾性部材とで構成することができる。
この場合、前記ピボット部材のナット部材内への挿入端に角穴を形成し、その角穴に嵌合する角軸を前記雄ねじ部材に形成し、その角軸と前記角穴の嵌合によって前記ピボット部材と雄ねじ部材が一体に回転するようにすると好ましい。このようにすると、ピボット部材の回転操作により雄ねじ部材を回転させることができるので、雄ねじ部材をナット部材内に組み付ける作業が容易である。
この発明のラッシュアジャスタは、ナット部材の収容穴がアームにあるので、シリンダヘッドに深穴加工を行なう必要がない。そのため、シリンダヘッドの加工コストを抑えることができる。また、ピボット部に嵌合する凹部が上向きに開放しているので、アームにはねかけられたエンジンオイルがピボット部と凹部の間に入り込みやすく、アームの揺動支点の潤滑性が高い。
また、前記凹部の中央にオイル溜りを設けたものは、スーツやコンタミ等の異物がエンジンオイルに混入した場合に、その異物がオイル溜りに落ち込むので、ピボット部と凹部の接触面間に異物が噛み込みにくく、ピボット部と凹部が摩耗しにくい。
図1に、この発明の第1実施形態のラッシュアジャスタ1を組み込んだ動弁装置を示す。この動弁装置は、エンジンのシリンダヘッド2の吸気ポート3に設けられたバルブ4と、そのバルブ4に接続されたバルブステム5と、カム6の回転に応じて揺動するアーム7とを有する。
バルブステム5は、バルブ4から上方に延び、シリンダヘッド2を摺動可能に貫通している。バルブステム5の上部外周には、環状のスプリングリテーナ8が固定され、スプリングリテーナ8の下面とシリンダヘッド2の上面の間にバルブスプリング9が組み込まれている。バルブスプリング9は、スプリングリテーナ8を介してバルブステム5を上方に付勢し、その付勢力によってバルブ4をバルブシート10に着座させている。
図1、図2に示すように、ラッシュアジャスタ1は、アルミで形成されたアーム7と、アーム7の端部下面に開口する収容穴11に挿入された有底筒状のナット部材12と、ナット部材12の内周に形成された雌ねじ13にねじ係合する雄ねじ14を外周に有するアジャストスクリュ15と、ナット部材12の底部とアジャストスクリュ15の間に組み込まれたねじりばね16と、シリンダヘッド2の上面に固定された受け部材17とからなる。受け部材17は、シリンダヘッド2の上面に形成された嵌合凹部18に圧入して固定されている。
図2に示すように、ナット部材12は、収容穴11への挿入端に底部19を有する。このナット部材12は、収容穴11に圧入して固定されている。収容穴11は、非貫通の有底穴である。
アーム7には、アーム7の上面から収容穴11の底面に貫通する油導入孔20が形成されている。また、ナット部材12の底部19には、油導入孔20に連通する通油孔21が形成されており、アーム7にはねかけられるエンジンオイルが、油導入孔20と通油孔21を順に通ってナット部材12内に導入されるようになっている。ナット部材12内に導入されたエンジンオイルは、雄ねじ14と雌ねじ13の間を潤滑する。
雄ねじ14と雌ねじ13は、軸線に沿った断面形状が非対称形状の鋸歯状に形成されており、アジャストスクリュ15をナット部材12内に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク22のフランク角が、遊び側フランク23のフランク角よりも大きくなっている。
ねじりばね16は、金属製の線材を螺旋状に巻いて形成したねじりコイルばねである。ねじりばね16は、その上端が、ナット部材12の底部19に形成された係止孔24に係止し、下端が、アジャストスクリュ15に形成された係止孔25に係止しており、そのねじり変形によって、ナット部材12から下方に突出する方向の回転力をアジャストスクリュ15に付与している。アジャストスクリュ15のナット部材12からの突出端には半球状のピボット部26が形成されている。
受け部材17の上面には、ピボット部26に嵌合する半球状の凹部27が形成され、アーム7は、この受け部材17を支点として揺動可能に受け支えられている。凹部27は、その上端の開口径がピボット部26の外径よりも10%以上大きくなるように形成されており、アーム7にはねかけられるエンジンオイルが、この凹部27とピボット部26の間に形成された環状開口を通じて効率的に凹部27内に溜まるようになっている。また、凹部27の中央にはオイル溜り28が形成されている。
図1に示すように、アーム7は、収容穴11が形成された側とは反対側の端部がバルブステム5の上端に接触している。また、アーム7の中央部にはローラ29が取り付けられ、ローラ29は、アーム7の上方に設けられたカム6に接触している。カム6は、エンジンのクランクシャフト(図示せず)に同調して回転するカムシャフト30に一体に形成されており、カムシャフト30が回転すると、ベースサークル6aに対して隆起したカム山部6bが、ローラ29を介してアーム7を下方に押圧するようになっている。このとき、アーム7は受け部材17を支点として揺動し、その揺動側端部でバルブステム5を押し下げる。
次に、ラッシュアジャスタ1の動作例を説明する。
エンジンの作動によりカム6が回転して、カム6のカム山部6bがアーム7を押し下げると、バルブ4がバルブシート10から離れて、吸気ポート3を開く。このとき、アジャストスクリュ15に押し込み方向の荷重が負荷されるが、雄ねじ14と雌ねじ13の圧力側フランク22,22間の摩擦抵抗によってアジャストスクリュ15の回転が防止され、その結果、アジャストスクリュ15の軸方向位置が固定される。
更にカム6が回転して、カム山部6bがローラ29の位置を過ぎると、バルブスプリング9の付勢力によってバルブステム5が上昇し、バルブ4がバルブシート10に着座して、吸気ポート3を閉じる。
厳密には、カム6のカム山部6bがアーム7を押し下げるときに、雄ねじ14と雌ねじ13の圧力側フランク22,22間に僅かな滑りが生じ、その滑りによってアジャストスクリュ15は押し込み方向に移動するが、カム山部6bがローラ29の位置を過ぎて、押し込み方向の荷重が解除されたときに、アジャストスクリュ15は、ねじりばね16の力によって突出方向に移動し、元の位置に戻る。
エンジン作動中に、シリンダヘッド2、バルブステム5、アーム7など、動弁装置の構成部材間に熱膨張差が生じ、カム6とアーム7の間の距離が大きくなったときは、カム6のカム山部6bがアーム7を押し下げるときのアジャストスクリュ15の押し込み量よりも、更にカム6が回転して押し込み方向の荷重が解除されたときのアジャストスクリュ15の突出量が大きくなる。その結果、カム6が回転するごとに、アジャストスクリュ15が突出方向に徐々に移動するので、カム6のベースサークル6aとローラ29の間に隙間が生じない。
反対に、バルブ4とバルブシート10の接触面が摩耗したときは、カム6のベースサークル6aがローラ29の位置にあるときにも、バルブスプリング9の付勢力がアジャストスクリュ15に作用するため、カム6のカム山部6bがアーム7を押し下げるときのアジャストスクリュ15の押し込み量よりも、更にカム6が回転して押し込み方向の荷重が解除されたときのアジャストスクリュ15の突出量が小さくなる。その結果、カム6が回転するごとに、アジャストスクリュ15が押し込み方向に徐々に移動し、バルブステム5が上昇するので、バルブ4とバルブシート10の接触面間に隙間が生じない。
このラッシュアジャスタ1は、ナット部材12の収容穴11がアーム7にあるので、シリンダヘッド2に深穴加工を行なう必要がない。そのため、シリンダヘッド2の加工コストを抑えることができる。また、ピボット部26に嵌合する凹部27が上向きに開放しているので、アーム7にはねかけられたエンジンオイルがピボット部26と凹部27の間に入り込みやすく、アーム7の揺動支点の潤滑性が高い。
また、このラッシュアジャスタ1は、スーツやコンタミ等の異物がエンジンオイルに混入した場合に、その異物がオイル溜り28に落ち込むので、ピボット部26と凹部27の接触面間に異物が噛み込みにくく、ピボット部26と凹部27が摩耗しにくい。
また、このラッシュアジャスタ1は、アーム7にはねかけられるエンジンオイルが、油導入孔20と通油孔21を順に通ってナット部材12内に導入されるので、雄ねじ14と雌ねじ13の間の潤滑性が高く、雄ねじ14と雌ねじ13が摩耗しにくい。
また、このラッシュアジャスタ1は、ナット部材12内に導入されたエンジンオイルが雄ねじ14と雌ねじ13の間を通って下方に抜けるので、コンタミ等の異物がエンジンオイルに混入した場合に、その異物が雄ねじ14と雌ねじ13の間に噛み込みにくく、動作の信頼性が高い。
また、このラッシュアジャスタ1は、ラッシュアジャスタ1の製造段階で、ナット部材12とアジャストスクリュ15をアーム7に組み付けることができるので、エンジンを組み立てる際に、ナット部材12とアジャストスクリュ15をシリンダヘッド2に組み付ける必要がない。そのため、ナット部材12とアジャストスクリュ15がシリンダヘッド2側にあるものと比較して、エンジンの組立工数を削減することができる。
また、このラッシュアジャスタ1は、ナット部材12がアーム7に固定されているので、動弁装置にアーム7を組み付ける前の状態において、アーム7からナット部材12が脱落するのを防止することができ、動弁装置へのアーム7の組み付け作業性に優れる。
上記実施形態では、ナット部材12を収容穴11に圧入して固定したが、ナット部材12は、図3に示すようにアーム7に溶接して固定してもよく、図4に示すようにアーム7にかしめて固定してもよい。
また、図5に示すように、ナット部材12の下端外周に、アーム7の下面に当接するフランジ31を形成してもよい。このようにすると、ナット部材12に作用する上向きの力をそのフランジ31が受け止めるので、収容穴11を貫通穴とすることができ、アーム7の加工が容易となる。
雄ねじ14と雌ねじ13は、図6に示すように、上下対称の三角ねじを採用してもよく、図7に示すように、上下対称の台形ねじを採用してもよい。
上記実施形態では、受け部材17を嵌合凹部18に圧入して固定したが、シリンダヘッド2への受け部材17の固定は、シリンダヘッド2に受け部材17を溶接して行なってもよく、シリンダヘッド2に受け部材17をボルトで締め付けて行なってもよい。
次に、この発明の第2実施形態のラッシュアジャスタを説明する。第1実施形態に対応する部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、アジャストスクリュ15は、ナット部材12内に軸方向にスライド可能に挿入されたピボット部材15Aと、そのピボット部材15Aのナット部材12への挿入端を支持し、雄ねじ14を外周に有する雄ねじ部材15Bと、ピボット部材15Aと雄ねじ部材15Bの間に挟まれたばね座金15Cとからなる。ばね座金15Cとしては、例えば、皿ばね座金や波形座金などを用いることができる。
ナット部材12の開放端には、ピボット部材15Aを貫通させる環状の抜け止め部材32が装着されている。ピボット部材15Aは、ナット部材12の開放端を横切る部分に環状の溝33が形成されており、その溝33に抜け止め部材32が入り込むことによって、ナット部材12からピボット部材15Aが抜け止めされている。
ピボット部材15Aは、ナット部材12からの突出端にピボット部26を有する。また、ピボット部材15Aは、ナット部材12内への挿入端の中央に角穴34が形成されている。雄ねじ部材15Bには、角穴34に嵌合する角軸35が形成されており、ピボット部材15Aを回転操作したときに、角軸35と角穴34の嵌合によってピボット部材15Aと雄ねじ部材15Bが一体に回転するようになっている。
ねじりばね16は、その上端が、ナット部材12の底部19に形成された係止孔24に係止し、下端が、雄ねじ部材15Bに形成された係止孔25に係止しており、そのねじり変形によって、ピボット部材15Aがナット部材12から下方に突出する方向の回転力を雄ねじ部材15Bに付与している。
このラッシュアジャスタは、第1実施形態と同様、ピボット部26に嵌合する凹部27が上向きに開放しているので、アーム7にはねかけられたエンジンオイルがピボット部26と凹部27の間に入り込みやすく、アーム7の揺動支点の潤滑性が高い。その他の効果も、第1実施形態と同様である。
また、このラッシュアジャスタは、エンジンが高温の状態で停止し、その後、エンジンが冷却して動弁装置の構成部材間に収縮差が生じたときに、雄ねじ部材15Bとピボット部材15Aの間のばね座金15Cが圧縮することにより、その収縮差が吸収される。そのため、エンジンの再始動時に、動弁装置の構成部材間の収縮差による隙間がバルブ4とバルブシート10の間に生じず、圧縮漏れが生じない。
また、このラッシュアジャスタは、角軸35と角穴34の嵌合によってピボット部材15Aと雄ねじ部材15Bが一体に回転するようになっているので、ピボット部材15Aの回転操作により、雄ねじ部材15Bを回転させることができる。そのため、角軸35と角穴34を設けないものと比較して、雄ねじ部材15Bをナット部材12内に組み付ける作業が容易である。
この実施形態では、ピボット部材15Aと雄ねじ部材15Bの間に挟む弾性部材としてばね座金15Cを使用したが、ばね座金15Cにかえて他の弾性部材(例えば、圧縮コイルばね)を使用してもよい。
ねじりばね16は、図8に示すように、円筒状に巻いたものを用いてもよく、図9に示すように、円錐形に巻いたものを用いてもよい。
上記各実施形態では、アジャストスクリュ15にナット部材から下方に突出する方向の回転力を付与するねじりばね16としてねじりコイルばねを採用したが、図10〜図12に示すように、ねじりコイルばね以外のねじりばね16(例えば、ゼンマイばねや竹の子ばね)を採用してもよい。
図10において、ねじりばね16は、薄板状の素材を渦巻き状に巻いたゼンマイばねである。ねじりばね16は、その大径端がナット部材12の底部19に回り止めされ、小径端が、雄ねじ部材15Bのナット部材12内への挿入端の突起36に形成したスリットに差し込まれており、そのねじり変形によって、ピボット部材15Aがナット部材12から下方に突出する方向の回転力を雄ねじ部材15Bに付与している。また、雄ねじ部材15Bの外周の雄ねじ14と、ナット部材12の内周の雌ねじ13は、上下対称の三角ねじである。
図11、図12において、ねじりばね16は、薄板状の素材を螺旋状に巻いた竹の子ばねである。ねじりばね16は、その大径端がナット部材12の底部19に回り止めされ、小径端が、雄ねじ部材15Bのナット部材12内への挿入端の突起37に形成されたスリットに差し込まれており、そのねじり変形によって、ピボット部材15Aがナット部材12から下方に突出する方向の回転力を雄ねじ部材15Bに付与している。また、雄ねじ部材15Bの外周の雄ねじ14と、ナット部材12の内周の雌ねじ13は、上下対称の台形ねじである。
上記各実施形態では、アーム7をアルミで形成したラッシュアジャスタを例に挙げて説明したが、この発明は、図13、図14に示すように、鉄のプレス成形(鍛造など)によってアーム7を形成したラッシュアジャスタにも適用することができる。
図13、図14において、アーム7は、ローラ29を間に挟んで対向する対向壁38,38と、その対向壁38,38の一端同士を連結する水平壁39と、他端同士を連結する水平壁40とからなる。
水平壁39には、その下面に開口する収容穴11が形成され、この収容穴11に、ナット部材12が挿入されており、ナット部材12の下端外周に形成されたフランジ31が水平壁39の下面に当接している。ここで、収容穴11は、ナット部材12を上下に貫通させる貫通穴である。他方の水平壁40は、図1に示すバルブステム5の上端に接触する。
また、ナット部材12の底部19には、底部19を上下に貫通する通油孔21が形成されており、アーム7にはねかけられるエンジンオイルが通油孔21を通ってナット部材12内に導入されるようになっている。
このように、鉄のプレス成形によってアーム7を形成すると、アーム7を鋳造によって形成した場合よりも、アーム7の肉厚を抑えてアーム7を軽量化することが可能となる。
1 ラッシュアジャスタ
5 バルブステム
6 カム
7 アーム
11 収容穴
12 ナット部材
13 雌ねじ
14 雄ねじ
15 アジャストスクリュ
15A ピボット部材
15B 雄ねじ部材
15C ばね座金
16 ねじりばね
17 受け部材
19 底部
20 油導入孔
21 通油孔
26 ピボット部
27 凹部
28 オイル溜り
31 フランジ
34 角穴
35 角軸
5 バルブステム
6 カム
7 アーム
11 収容穴
12 ナット部材
13 雌ねじ
14 雄ねじ
15 アジャストスクリュ
15A ピボット部材
15B 雄ねじ部材
15C ばね座金
16 ねじりばね
17 受け部材
19 底部
20 油導入孔
21 通油孔
26 ピボット部
27 凹部
28 オイル溜り
31 フランジ
34 角穴
35 角軸
Claims (15)
- 動弁装置のカム(6)で下方に押圧されるアーム(7)と、そのアーム(7)の端部下面に開口した収容穴(11)に挿入される有底筒状のナット部材(12)と、そのナット部材(12)の内周に形成された雌ねじ(13)にねじ係合する雄ねじ(14)を外周に有するアジャストスクリュ(15)と、そのアジャストスクリュ(15)にナット部材(12)から下方に突出する方向の回転力を付与するねじりばね(16)と、前記アジャストスクリュ(15)のナット部材(12)からの突出端に形成された半球状のピボット部(26)に嵌合する凹部(27)を上面に形成した受け部材(17)とを有し、その受け部材(17)を支点として揺動する前記アーム(7)の揺動側端部で動弁装置のバルブステム(5)を押し下げるようにしたラッシュアジャスタ。
- 前記凹部(27)の中央にオイル溜り(28)を設けた請求項1に記載のラッシュアジャスタ。
- 前記収容穴(11)が有底穴であり、前記アーム(7)には、アーム(7)の上面から収容穴(11)の底面に貫通する油導入孔(20)が形成され、前記ナット部材(12)の底部(19)には、前記油導入孔(20)に連通する通油孔(21)が形成された請求項1または2に記載のラッシュアジャスタ。
- 前記収容穴(11)が、前記ナット部材(12)を上下に貫通させる貫通穴であり、前記ナット部材(12)の底部(19)には、底部(19)を上下に貫通する通油孔(21)が形成された請求項1または2に記載のラッシュアジャスタ。
- 前記ナット部材(12)が、前記収容穴(11)に圧入して固定された請求項1から4のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
- 前記ナット部材(12)が、前記アーム(7)に溶接して固定された請求項1から4のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
- 前記ナット部材(12)が、前記アーム(7)にかしめて固定された請求項1から4のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
- 前記ナット部材(12)の下端外周に、前記アーム(7)の下面に当接するフランジ(31)を設けた請求項1から7のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
- 前記アーム(7)をアルミで形成した請求項1から8のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
- 前記アーム(7)を鉄のプレス成形で形成した請求項1から8のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
- 前記受け部材(17)を、シリンダヘッド(2)の上面に固定した請求項1から10のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
- 前記雄ねじ(14)と雌ねじ(13)が、鋸歯ねじ、三角ねじ、または台形ねじである請求項1から11のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
- 前記ねじりばね(16)が、ねじりコイルばね、ゼンマイばね、竹の子ばねのいずれかである請求項1から12のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
- 前記アジャストスクリュ(15)が、前記ナット部材(12)内に軸方向にスライド可能に挿入されたピボット部材(15A)と、そのピボット部材(15A)のナット部材(12)内への挿入端を支持し、前記雄ねじ(14)を外周に有する雄ねじ部材(15B)と、前記ピボット部材(15A)と雄ねじ部材(15B)の間に挟まれた弾性部材(15C)とからなる請求項1から13のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
- 前記ピボット部材(15A)のナット部材(12)内への挿入端に角穴(34)を形成し、その角穴(34)に嵌合する角軸(35)を前記雄ねじ部材(15B)に形成し、その角軸(35)と前記角穴(34)の嵌合によって前記ピボット部材(15A)と雄ねじ部材(15B)が一体に回転するようにした請求項14に記載のラッシュアジャスタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2009000949A JP2010159644A (ja) | 2009-01-06 | 2009-01-06 | ラッシュアジャスタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2009000949A JP2010159644A (ja) | 2009-01-06 | 2009-01-06 | ラッシュアジャスタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2010159644A true JP2010159644A (ja) | 2010-07-22 |
Family
ID=42576997
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2009000949A Pending JP2010159644A (ja) | 2009-01-06 | 2009-01-06 | ラッシュアジャスタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2010159644A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012026416A (ja) * | 2010-07-28 | 2012-02-09 | Otics Corp | 動弁装置 |
-
2009
- 2009-01-06 JP JP2009000949A patent/JP2010159644A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012026416A (ja) * | 2010-07-28 | 2012-02-09 | Otics Corp | 動弁装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2009174488A (ja) | ラッシュアジャスタ | |
| US8136493B2 (en) | Lash adjuster | |
| JP2008232040A (ja) | ラッシュアジャスタ | |
| JP6433519B2 (ja) | チェーンテンショナ | |
| JP2010159644A (ja) | ラッシュアジャスタ | |
| US20110036314A1 (en) | Lash adjuster | |
| JP4988429B2 (ja) | ラッシュアジャスタ | |
| US20110017161A1 (en) | Lash adjuster | |
| JP2009203978A (ja) | アーム式動弁装置 | |
| JP2010007659A (ja) | ラッシュアジャスタ | |
| JP2010065615A (ja) | ラッシュアジャスタ | |
| US20100288219A1 (en) | Lash adjuster | |
| JP2009270565A (ja) | ラッシュアジャスタ | |
| JP4871220B2 (ja) | ラッシュアジャスタ | |
| JP2009216031A (ja) | ラッシュアジャスタ | |
| JP2009102987A (ja) | ラッシュアジャスタ | |
| JP2009197789A (ja) | ラッシュアジャスタ | |
| JP2009197790A (ja) | アーム式動弁装置 | |
| JP2009257305A (ja) | ラッシュアジャスタ | |
| JP2009270500A (ja) | ラッシュアジャスタ | |
| JP2009203975A (ja) | ラッシュアジャスタ | |
| JP2011026986A (ja) | ラッシュアジャスタ | |
| JP2013104301A (ja) | ラッシュアジャスタ | |
| JP2008002444A (ja) | アーム式動弁装置 | |
| JP2008267224A (ja) | ラッシュアジャスタ |