JP2010018196A - シートバックパッド及び車両用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】後部座席乗員が当ったときの衝撃吸収性に優れたシートバックパッドと、このシートバックパッドを備えたシートバックを提供する。
【解決手段】シートバックパッド1は、シートバックパッド本体2と、該シートバックパッド本体2の裏面に設けられた衝撃吸収材3と、衝撃吸収材3を覆うサポータ材5とからなる。シートバックパッド10上部から張出部6が張り出しており、張出部6の前面側に衝撃吸収材3が配置されている。衝撃吸収材3及びサポータ材5はシートバックパッド本体2と一体成形されている。
【選択図】図2
【解決手段】シートバックパッド1は、シートバックパッド本体2と、該シートバックパッド本体2の裏面に設けられた衝撃吸収材3と、衝撃吸収材3を覆うサポータ材5とからなる。シートバックパッド10上部から張出部6が張り出しており、張出部6の前面側に衝撃吸収材3が配置されている。衝撃吸収材3及びサポータ材5はシートバックパッド本体2と一体成形されている。
【選択図】図2
Description
本発明は車両用シートバックパッドとして好適なシートバックパッドに係り、特に衝撃吸収材を備えたシートバックパッドに関する。また、本発明は、このシートバックパッドを備えた車両用シートに関する。
自動車等に用いられる車両用シートバックパッドは、通常ポリウレタンフォームにて構成されているが、特開平5−57069には、ポリウレタンフォームよりなる本体部のサイドサポート部の裏面に、ポリウレタンフォームよりも軽量な発泡スチロールの成形体を嵌着したものが記載されている。特開2000−108749には、硬質発泡ウレタン、発泡スチロール等よりなる衝撃吸収材をサイドサポート内配置した側突対応車両用シートが記載されている。
特開平5−57069
特開2000−108749
特開2000−108749のシートバックパッドの衝撃吸収材は、側突に対応するためのものであり、前突時に後部座席の乗員の頭部がシートバックパッドの上部後部側に当ったときの衝撃を吸収する機能を有していない。
特開平5−57069のように発泡スチロールを裏面に嵌着したシートバックパッドにあっては、発泡スチロールがシートフレームと摺動した際に異音が発生する。なお、発泡スチロールや発泡ポリエチレンは、ポリウレタンフォームに比べて、摺動による異音が発生し易い。
本発明は、後部座席乗員が当ったときの衝撃吸収性に優れたシートバックパッドと、このシートバックパッドを備えた車両用シートを提供することを目的とする。
本発明(請求項1)のシートバックパッドは、発泡材料よりなるシートバックパッド本体と、該シートバックパッド本体の少なくとも上部の後面側に配置された衝撃吸収材とを備えてなるものである。
請求項2のシートバックパッドは、請求項1において、前記衝撃吸収材は前記シートバックパッド本体と一体発泡されていることを特徴とするものである。
請求項3のシートバックパッドは、請求項1又は2において、該衝撃吸収材は発泡成形体よりなることを特徴とするものである。
請求項4のシートバックパッドは、請求項3において、該衝撃吸収材を覆うサポータ材を備えたことを特徴とするものである。
請求項5のシートバックパッドは、請求項3又は4において、前記衝撃吸収材は発泡ポリスチレンよりなることを特徴とするものである。
請求項6のシートバックパッドは、請求項4または5において、前記サポータ材は、目付10〜300g/m2のポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、アクリル、ウール、レーヨン及びポリエステルの少なくとも1種の不織布よりなることを特徴とするものである。
請求項7のシートバックパッドは、請求項1ないし6のいずれか1項において、前記シートバックパッドの上部後面側はシートバックパッドの背面中央側に張り出す張出部となっており、該張出部の少なくとも一部が前記衝撃吸収材で構成されていることを特徴とするものである。
請求項8のシートバックパッドは、請求項7において、前記衝撃吸収材は該張出部の前面側に配置され、張出部の後部側はシートバックパッド本体の発泡材料にて構成されていることを特徴とするものである。
請求項9のシートバックパッドは、請求項7又は8において、該シートバックパッドは、ヘッドレスト孔を備えており、該ヘッドレスト孔は前記衝撃吸収材を貫通していることを特徴とするものである。
本発明(請求項10)の車両用シートは、請求項1ないし9のいずれか1項のシートバックパッドと、該シートバックパッドが取り付けられたフレームとを備えたものである。
請求項11の車両用シートは、請求項10において、前記衝撃吸収材は該フレームに支承されるように配置されていることを特徴とするものである。
本発明(請求項1)のシートバックパッドにあっては、シートバックパッドの少なくとも上部の後部側に衝撃吸収材を配置しているので、後部座席の乗員が当ったときの衝撃吸収性に優れる。
請求項2のシートバックパッドにあっては、衝撃吸収材が一体発泡されているので、シートバックパッド本体と衝撃吸収材との一体性に優れる。
請求項3のシートバックパッドにあっては、衝撃吸収材が発泡成形体よりなるので、触感が良好である。
請求項4のシートバックパッドにあっては、衝撃吸収材をサポータ材で覆っているので、衝撃吸収材が割れたり欠けたりしても、破片が飛散することが防止される。また、サポータ材が衝撃吸収材を覆うので、衝撃吸収材とシートフレーム等との摺動による異音の発生が防止される。
請求項5の通り、衝撃吸収材としては、軽量で硬度が高い発泡ポリスチレンが好適である。
請求項6の通り、サポータ材としては特に目付10〜300g/m2のポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、アクリル、ウール、レーヨン及びポリエステルの少なくとも1種よりなる不織布等が異音発生防止効果が高く、好適である。
請求項7の通り、衝撃吸収材を張出部に配置することにより、張出部に当った後部座席乗員の衝撃を吸収することができる。
請求項8の通り、衝撃吸収材を張出部の前面側に配置し、張出部の後部側については発泡材料にて構成した場合、張出部の触感が良好となる。また、発泡成形体よりなる衝撃吸収材が非衝突時に乗員の指や手あるいは所持品などに押されて変形することが防止される。
請求項9のように、ヘッドレスト穴が衝撃吸収材を貫通するように構成した場合、発泡成形時にヘッドレスト穴を形成するためのピンを衝撃吸収材に挿通させるようにして衝撃吸収材を金型内面に保持させることができる。また、これにより、衝撃吸収材やサポータ材のズレも防止される。
本発明(請求項10)の車両用シートは、上記のシートバックパッドを備えるものであり、上記の各効果を有する。
請求項11の車両用シートにあっては、フレームが衝撃吸収材を支承するので、衝撃吸収材に後部座席乗員が当ったときの衝撃吸収材の変形量が多く、衝撃吸収量が多い。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
図1は実施の形態に係るシートバックパッドの正面図、第2図は第1図のII−II線に沿う断面図、第3図は第2図の上部の拡大図である。
このシートバックパッド1は、ポリウレタンフォームよりなるシートバックパッド本体2と、該シートバックパッド1の上部後部側に配置された発泡成形体よりなる衝撃吸収材3とを有する。
このシートバックパッド1の背面にあっては、左右の側縁部及び上縁部が該背面の中央部側に張り出した張出部6となっており、これにより、背面の側縁部及び上縁部には背面の中央側へ向かって開放する袋状の空洞部4が形成されている。衝撃吸収材3は、シートバックパッド1の上部の張出部6のうちこの空洞部4に臨む張出部6の前面側に配置されている。なお、この前面とは、張出部6の外表面のうち車両前方を指向する面のことである。
この衝撃吸収材3の空洞部4に臨む面はサポータ材5(第3図)で覆われている。サポータ材5は、衝撃吸収材3に隣接する張出部6の前面も覆っている。
シートバックパッド本体2は、ポリウレタンフォームよりなる。衝撃吸収材3は、発泡ポリスチレン、硬質発泡ウレタン、発泡ポリエチレン等よりなるが、この実施の形態では発泡ポリスチレン(発泡スチロール)が用いられている。サポータ材5は、目付10〜300g/m2のポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、アクリル、ウール、レーヨン及びポリエステルの少なくとも1種よりなる不織布が好適である。サポータ材5の厚さは0.2〜1.0mm特に0.4〜0.6mm程度が好適である。
この実施の形態では、衝撃吸収材3は板状であり、シートバックパッド1上部の左右方向全幅の20〜90%特に40〜60%程度の範囲にわたって車体左右方向に延在している。
張出部6のうち後部側は、シートバックパッド本体2を構成する発泡材料にて構成されている。
このシートバックパッド1は、サポータ材5及び衝撃吸収材3を金型内面に保持しておき、シートバックパッド本体2を発泡成形することにより製造される。
このように構成されたシートバックパッド1に表皮材(図示略)を被着した後、シートバックフレーム(図示略)に組み付けることによりシートバックが構成される。シートバックフレームの上部は、シートバックパッド1上部の空洞部4に差し込まれる。衝撃吸収材3は、サポータ材5を介してこのシートバックフレームに当接する。
本発明の車両用シートは、このようなシートバックを備えたものである。
この実施の形態に係るシートバックパッド1及びそれを備えた車両用シートにあっては、シートバックパッド1の上部の後部側に衝撃吸収材3を備えており、車両の前突時に後部座席乗員が該シートバックパッド1の上部に当ったときの衝撃吸収量が多い。
この車両用シートにあっては、衝撃吸収材3がサポータ材5を介してシートバックフレームに支承されるので、前突時にシートバックパッド1の上部に後部座席乗員が当ったときの該衝撃吸収材3の変形量が多く、衝撃吸収特性に優れる。
この実施の形態にあっては、一体発泡により衝撃吸収材3がシートバックパッド本体2と一体化されているため、シートバックパッド本体2と衝撃吸収材3との一体性が高い。
この実施の形態にあっては、衝撃吸収材3は張出部6の前面側に配置され、張出部6の後部側はシートバックパッド本体2の発泡材料(本体発泡材料)にて構成されており、該本体発泡材料が衝撃吸収材3の後面側を覆っている。そのため、乗員が張出部6の後部側に接触したときの触感が良好である。また、発泡成形体よりなる衝撃吸収材3が本体発泡材料で覆われているところから、非衝突時に乗員の指や手、所持品などの物体によって該衝撃吸収材が直に押されることがないので、塑性変形し易い発泡ポリスチレンよりなる衝撃吸収材3であっても塑性変形が防止される。
このシートバックパッド1にあっては、衝撃吸収材3の前面をサポータ材5で覆っているので、衝撃吸収材3とシートフレーム等との摺動による異音の発生が防止される。また、この衝撃吸収材3は、予め成形されたものであり、シートバックパッド1の発泡成形時に衝撃吸収材3からサポータ材5に樹脂が含浸されず、サポータ材5とシートフレーム等との摺動による異音の発生も防止される。
この実施の形態では、ポリウレタンフォームよりも軽量な発泡ポリスチレンにて衝撃吸収材3を構成しているので、シートバックパッド1の軽量化を図ることができる。
[別の実施の形態]
上記実施の形態のシートバックパッド1では、衝撃吸収材3はシートバックパッド1の上部にのみ設けられているが、第4,5図のシートバックパッド1Aの衝撃吸収材3Aのように上部だけでなくさらに左右のサイドサポート部にまで延在するように設けられてもよい。
上記実施の形態のシートバックパッド1では、衝撃吸収材3はシートバックパッド1の上部にのみ設けられているが、第4,5図のシートバックパッド1Aの衝撃吸収材3Aのように上部だけでなくさらに左右のサイドサポート部にまで延在するように設けられてもよい。
なお、第4図はシートバックパッド1Aの正面図、第5図は第4図のV−V線断面図である。
第4,5図の衝撃吸収材3Aは、張出部6の前面側からさらに空洞部4の上方部分にまで延在している。ただし、衝撃吸収材3Aは張出部6の後面や、シートバックパッド1Aの上端面には達していない。
この衝撃吸収材3Aは、空洞部4を回り込むように略J字形断面形状となっているので、シートバックパッド成形用金型の中子に保持させることが容易である。
このシートバックパッド成形用金型の一例について第6図を参照して説明する。
この金型10は、上型11と、下型12と、中子13とを有する。中子13は上型11に取り付けられている。中子13の周縁部は、キャビティ部14内において前記空洞部4を形成するように張り出しており、この張り出した部分を強く挟持するようにして衝撃吸収材3Aが中子13に保持されている。
シートバックパッド10の発泡成形を行うには、まずサポータ材5を中子13に沿って配設し、両面テープ等によって仮固定する。
次いで、衝撃吸収材3Aを中子13に取り付ける。この際、衝撃吸収材3Aは、それ自身の弾性力によって中子13の周縁部を挟持し、中子13に保持される。
その後、下型12内にウレタン原液を供給し、型閉めし、ウレタンを加熱発泡させる。発泡後、キュアさせ、型開きし、脱型する。衝撃吸収材3A及びサポータ材5は発泡成形品よりなるシートバックパッド本体2と一体となっており、中子13からスムーズに離型する。
この第6図の成形方法では、衝撃吸収材3Aを中子13に強干渉させることにより、容易に保持させることができるので、成形作業が容易である。
本発明では、第7図のシートバックパッド1Bのように張出部6の略全体を衝撃吸収材3Bにて構成してもよい。この衝撃吸収材3Bは空洞部4の上側から前側にまで回り込む略コ字形断面形状となっている。この衝撃吸収材3Bはシートバックパッド1Bの上端面及び前面には達しておらず、シートバックパッド1Bの上端面及び前面はシートバックパッド本体2を構成する発泡材料にて構成されている。
なお、衝撃吸収材3Bは、第1図〜第3図の衝撃吸収材3のようにシートバックパッド1Bの上部にのみ設けられてもよく、第4,5図の衝撃吸収材3Aのようにさらにサイドサポート部にまで延在していてもよい。
本発明では、シートバックパッドの上端面の上側にヘッドレストを設置するためのヘッドレスト穴を設けてもよい。このヘッドレスト穴を衝撃吸収材を貫通するように形成することにより、金型のヘッドレスト穴形成用ピンを利用して衝撃吸収材を金型内面に保持させることができる。かかるシートバックパッド1C及びその成形用金型について第8〜11図を参照して次に説明する。
第8図はシートバックパッド1Cの正面図、第9図は第8図のIX−IX線に沿う断面図、第10図は第9図の一部の拡大図、第11図はシートバックパッド1Cの成形用の金型の断面図である。
このシートバックパッド1Cは、第4,5図のシートバックパッド1Aにおいてヘッドレスト穴8を設けたものである。
このシートバックパッド1Cを成形するための第11図に示す金型10にあっては、空洞部4を形成するための中子13の張出部分の先端部から、ヘッドレスト穴8を形成するためのピン15が突設されている。金型10のその他の構成は前記の通りである。
第10図に示される通り、衝撃吸収材3Aに、このピン15が差し込まれる貫通穴3aを予め設けておく。また、サポート材5にも、ピン15が挿通される開口(符号略)を予め設けておく。衝撃吸収材3Aは、その貫通穴3aに該ピン15が差し込まれるように、また中子13のピン15の近傍部分を衝撃吸収材3A自身の弾性力によって挟持するようにして中子13に保持される。なお、貫通穴3aが衝撃吸収材3Aを貫通しているため、ピン15と貫通穴3aとの位置合わせが極めて容易であり、衝撃吸収材3Aを中子13に容易に装着保持させることができる。
シートバックパッド1Cの成形手順は前記実施の形態と同様である。
この実施の形態では、衝撃吸収材3Aの弾性的挟持だけでなく衝撃吸収材3Aを中子13に対し貫通穴3aとピン15との係合によっても中子13に保持させるので、衝撃吸収材3Aを中子13に対し安定して保持させることができる。また、中子13がヘッドレスト穴形成用ピン15以外には、発泡成形体12を保持するための専用の突起(セットピン等)を有しておらず、金型10の構成も簡単である。
上記実施の形態はいずれも本発明の一例であり、本発明は図示以外の形態とされてもよい。
1,1A,1B,1C シートバックパッド
2 シートバックパッド本体
3,3A,3B 衝撃吸収材
4 空洞部
5 サポータ材
6 張出部
10 金型
11 上型
12 下型
13 中子
2 シートバックパッド本体
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4 空洞部
5 サポータ材
6 張出部
10 金型
11 上型
12 下型
13 中子
Claims (11)
- 発泡材料よりなるシートバックパッド本体と、該シートバックパッド本体の少なくとも上部の後面側に配置された衝撃吸収材とを備えてなるシートバックパッド。
- 請求項1において、前記衝撃吸収材は前記シートバックパッド本体と一体発泡されていることを特徴とするシートバックパッド。
- 請求項1又は2において、該衝撃吸収材は発泡成形体よりなることを特徴とするシートバックパッド。
- 請求項3において、該衝撃吸収材を覆うサポータ材を備えたことを特徴とするシートバックパッド。
- 請求項3又は4において、前記衝撃吸収材は発泡ポリスチレンよりなることを特徴とするシートバックパッド。
- 請求項4または5において、前記サポータ材は、目付10〜300g/m2のポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、アクリル、ウール、レーヨン及びポリエステルの少なくとも1種の不織布よりなることを特徴とするシートバックパッド。
- 請求項1ないし6のいずれか1項において、前記シートバックパッドの上部後面側はシートバックパッドの背面中央側に張り出す張出部となっており、
該張出部の少なくとも一部が前記衝撃吸収材で構成されていることを特徴とするシートバックパッド。 - 請求項7において、前記衝撃吸収材は該張出部の前面側に配置され、張出部の後部側はシートバックパッド本体の発泡材料にて構成されていることを特徴とするシートバックパッド。
- 請求項7又は8において、該シートバックパッドは、ヘッドレスト孔を備えており、
該ヘッドレスト孔は前記衝撃吸収材を貫通していることを特徴とするシートバックパッド。 - 請求項1ないし9のいずれか1項のシートバックパッドと、該シートバックパッドが取り付けられたフレームとを備えた車両用シート。
- 請求項10において、前記衝撃吸収材は該フレームに支承されるように配置されていることを特徴とする車両用シート。
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