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JP2010016034A - 化学機械研磨パッドおよび化学機械研磨方法 - Google Patents

化学機械研磨パッドおよび化学機械研磨方法 Download PDF

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JP2010016034A
JP2010016034A JP2008172147A JP2008172147A JP2010016034A JP 2010016034 A JP2010016034 A JP 2010016034A JP 2008172147 A JP2008172147 A JP 2008172147A JP 2008172147 A JP2008172147 A JP 2008172147A JP 2010016034 A JP2010016034 A JP 2010016034A
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component
chemical mechanical
mechanical polishing
polishing pad
polishing
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JP2008172147A
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Kazuo Sugiura
和男 杉浦
Akimori Tsuji
昭衛 辻
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JSR Corp
Original Assignee
JSR Corp
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Abstract

【課題】
本発明は、研磨速度が高く、被研磨面の平坦性(被研磨面における研磨量の面内均一性)に優れ、かつ、スクラッチの少ない化学機械研磨パッドおよび該研磨パッドを用いた化学機械研磨方法を提供する。
【解決手段】
本発明の化学機械研磨パッドは、(A)成分;エチレン−(メタ)アクリル酸系共重合体を100質量部と、(B)成分;エポキシ樹脂と、(C)成分;水溶性粒子を5〜120質量部と、を含む研磨層を有し、前記研磨層は前記(A)成分の(メタ)アクリル酸に由来する繰り返し単位1.0モルに対し、エポキシ基含有量が0.1〜1.0モルに相当する前記(B)成分を配合して製造される。
【選択図】なし

Description

本発明は、化学機械研磨パッドおよび化学機械研磨方法に関する。
近年の半導体装置等の製造において、優れた平坦性を有する表面を形成することができる研磨方法として、化学機械研磨方法(Chemical Mechanical Polishing、一般に「CMP」と略称される。)が広く用いられている。この化学機械研磨方法においては、化学機械研磨パッドの材質により研磨結果が大きく変化することが知られており、様々な組成の化学機械研磨パッドが提案されている。
例えば、特開2002−134445号公報には、架橋エラストマーとカルボキシル基を有する重合体とを有する組成物からなる研磨パッドが開示されている。また、例えば、特開2004−343099号公報には、架橋ジエンエラストマーおよび酸無水物構造を有する重合体からなる研磨パッドが開示されている。さらに、例えば、特開2002−137160号公報には、親水性で実質的に水に不溶のフィラーを含有する研磨パッドが開示されている。加えて、例えば、特開2001−239453号公報には、ポリウレタンとビニル化合物から重合される重合体を含有する研磨パッドが開示されている。
しかしこれらの研磨パッドでは、均一な組成にすることが難しく、研磨速度の確保と平坦化性能の確保との両立ができない場合がある。
特開2002−134445号公報 特開2004−343099号公報 特開2002−137160号公報 特開2001−239453号公報
本発明は、研磨速度が高く、被研磨面の平坦性(被研磨面における研磨量の面内均一性)に優れ、かつ、スクラッチの少ない化学機械研磨パッドおよび該研磨パッドを用いた化学機械研磨方法を提供する。
本発明の一態様に係る化学機械研磨パッドは、
(A)成分;エチレン−(メタ)アクリル酸系共重合体を100質量部と、
(B)成分;エポキシ樹脂と、
(C)成分;水溶性粒子を5〜120質量部と、
を含む研磨層を有し
前記研磨層は前記(A)成分の(メタ)アクリル酸に由来する繰り返し単位1.0モルに対し、エポキシ基含有量が0.1〜1.0モルに相当する前記(B)成分を配合して製造される。
本発明の一態様に係る化学機械研磨パッドは、
(A)成分;エチレン−(メタ)アクリル酸系共重合体を100質量部と、
(B)成分;エポキシ樹脂を2〜40質量部と、
(C)成分;水溶性粒子を5〜120質量部と、
を含む研磨層を有する。
上記化学機械研磨パッドにおいて、前記(C)成分の平均粒子径が5〜80μmであることができる。
上記化学機械研磨パッドにおいて、前記(A)成分が、アクリル酸、メタアクリル酸、アクリル酸メチル、およびアクリル酸エチルからなる群から選択される少なくとも1種との共重合体であることができる。
上記化学機械研磨パッドにおいて、前記(A)成分が(D)成分:有機過酸化物により架橋されていることができる。
本発明の他の一態様に係る化学機械研磨方法は、
上記化学機械研磨パッドを用いて被研摩物を化学機械研磨する工程を含む。
上記化学機械研磨パッドおよび上記化学機械研磨方法によれば、化学機械研磨において、研磨速度が高く、研磨量の面内均一性に優れ、かつ、スクラッチの少ない被研磨面を得ることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る化学機械研磨パッドおよび化学機械研磨方法について具体的に説明する。
1.化学機械研磨パッド
1.1.構造
図1は、本発明の一実施形態に係る化学機械研磨パッドの一例を模式的に示す断面図である。化学機械研磨時には、図1に示す化学機械研磨パッド100の研磨層10の表面(研磨面)10aは被研磨物(図示せず)に接触する。
本実施形態に係る化学機械研磨パッドは、(A)成分;エチレン−(メタ)アクリル酸系共重合体を100質量部と、(B)成分;エポキシ樹脂と、(C)成分;水溶性粒子を5〜120質量部と、を含む研磨層を有し前記研磨層は前記(A)成分の(メタ)アクリル酸に由来する繰り返し単位1.0モルに対し、エポキシ基含有量が0.1〜1.0モルに相当する前記(B)成分を配合して製造される。
また、本実施形態に係る化学機械研磨パッドは、(A)成分;エチレン−(メタ)アクリル酸系共重合体を100質量部と、(B)成分;エポキシ樹脂を2〜40質量部と、(C)成分;水溶性粒子を5〜120質量部と、を含む研磨層を有する。
化学機械研磨パッド100の形状は限定されないが、例えば円柱状、多角柱状等であることができ、円柱状であることが好ましい。
化学機械研磨パッド100が例えば円柱状である場合、その研磨面(円柱の一方の底面)の直径は150〜1,200mmであることが好ましく、500〜820mmであることがより好ましい。また、化学機械研磨パッド100の厚さは、例えば0.5〜5.0mmであることが好ましく、1.0〜3.0mmであることがより好ましく、1.5〜3.0mmであることがさらに好ましい。
また、化学機械研磨パッド100は、研磨面10aまたは研磨面10の裏面(非研磨面)10bに適当な凹部を有することができる。凹部の形状としては、例えば、同心円状の溝、放射状の溝、円形の凹部および多角形の凹部ならびにこれらの組み合わせ等が挙げられる。
図2および図3はそれぞれ、本発明の一実施形態に係る化学機械研磨パッドの他の一例を模式的に示す断面図である。図2に示す化学機械研磨パッド200では、研磨面10aに凹部12が設けられており、図3に示す化学機械研磨パッド300では、研磨面10aの裏面(被研磨面)10bに凹部14が設けられている。
図4は、本発明の一実施形態に係る化学機械研磨パッドの他の一例を模式的に示す断面図である。図4に示す化学機械研磨パッド400は、研磨層10の非研磨面10bに支持層16を備えた多層型パッドである。
支持層16は、研磨層10を研磨面10aの裏面側で支える。この支持層16は、研磨層10に比べて硬度が低いことが好ましい。化学機械研磨パッド400が、研磨層10よりも硬度が低い支持層16を含むことにより、化学機械研磨時におけるパッド400の浮き上がりや研磨層10の表面10aの湾曲を防止することができるため、化学機械研磨を安定して行うことができる。支持層16の硬度は、研磨層10のデュローD硬度の90%以下が好ましく、50〜90%がより好ましく、50〜80%がさらに好ましく、50〜70%が特に好ましい。
1.2.組成
1.2.1.(A)成分;エチレン−(メタ)アクリル酸系共重合体
(A)成分を研磨層に含むことにより、研磨層の製造の際に溶融混練りが可能となるため、製造の工程が簡略化できるうえに、常温付近で適度な硬度、弾性率を示し、良好な研磨特性を有する研磨パッドを得ることができる。
(A)成分であるエチレン−(メタ)アクリル酸系共重合体は、分子内にカルボキシル基を有する共重合体である。(A)成分は、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタアクリル酸重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、およびエチレン−アクリル酸エチル共重合体からなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
たとえば、アクリル酸、メタアクリル酸等のカルボキシル基を有する(メタ)アクリル系モノマーとエチレンとの共重合体、無水マレイン酸等の酸無水物モノマーとエチレンとの共重合体などを挙げることができる。また、(A)成分において、繰り返し単位の全モル数を100モル%とした場合に、(メタ)アクリル酸に由来する繰り返し単位の含有量は1.0〜10モル%であることが好ましく、より好ましくは1.7〜7.6モル%である。(メタ)アクリル酸に由来する繰り返し単位の含有量が1.0モル%未満では親水性が低下しスラリーの保持性に効果がない場合があり、一方、10.0モル%を超えると機械的強度が極端に低下する。
また、(A)成分における(メタ)アクリル酸に由来する繰り返し成分の含有率は3〜25質量%であるのが好ましく、5〜20質量%であるのがより好ましく、10〜18質量%であるのがさらに好ましい。この場合、上記(メタ)アクリル酸含有率が3質量%未満であると、スラリーの保持性の効果が不十分である場合があり、一方、上記(メタ)アクリル酸含有率が25質量%を超えると、得られる化学機械研磨パッドの機械的強度が低くなりすぎる傾向がある。
(A)成分は、例えば、市販されている製品としては、三井・デュポンポリケミカル社製「ニュクレル」(商品名)、日本ポリエチレン社製「REXPEARL」(商品名)などが挙げられる。
1.2.2.(B)成分;エポキシ樹脂
(B)成分であるエポキシ樹脂は、たとえば、2官能エポキシ樹脂、多官能エポキシ樹脂を挙げることができる。これらのうち、多官能エポキシ樹脂が好ましく、テトラフェノールエタン型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂がより好ましい。これらは単独で、または2種以上を混合して使用することができる。(B)成分であるエポキシ樹脂は、(A)成分であるエチレン−(メタ)アクリル酸系共重合体を架橋することにより研磨層に適度な強度を付与することができる。
(B)成分の配合量は、(A)成分に含有される(メタ)アクリル酸に由来する繰り返し単位1.0モルに対し、前記(B)成分のエポキシ基含有量が0.1〜1.0モルに相当する量を添加することが好ましい。(A)成分に含有される(メタ)アクリル酸に由来する繰り返し単位1.0モルに対して、(B)成分のエポキシ基含有量が0.1モル以下では研磨層に適度な強度を付与することができないため好ましくない。一方、(B)成分のエポキシ基含有量が1.0エポキシ当量を超える場合には、研磨層に未反応のエポキシ樹脂が残留し、研磨層が脆くなるため好ましくない。
1.2.3.(C)成分;水溶性粒子
(C)成分である水溶性粒子は、化学機械研磨時に供給される化学機械研磨用水系分散体と接触することにより、研磨パッドの研磨面から離脱して、化学機械研磨用水系分散体を保持することのできる空孔(ポア)を形成する機能を有する。本発明において、「水溶性粒子」には、研磨面から脱離するに際して、水に溶解する態様のほか、水との接触により膨潤またはゾル化して脱離する態様も含まれる。
(C)成分は、有機水溶性物質および無機水溶性物質のいずれであってもよい。
有機水溶性物質としては、例えば、糖類(でんぷん、デキストリンおよびシクロデキストリンの如き多糖類、乳糖、マンニット等)、セルロース類(ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース等)、蛋白質、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリエチレンオキサイド、水溶性の感光性樹脂、スルホン化ポリイソプレン、スルホン化イソプレン共重合体等が挙げられる。
無機水溶性物質としては、例えば、酢酸カリウム、硝酸カリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、臭化カリウム、リン酸カリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウムおよび硝酸カルシウム等が挙げられる。
(C)成分としては、上記のうちの1種類を用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。
(C)成分は、化学機械研磨パッドの研磨面の硬度を適正な値とすることができるという観点から、中実体であることが好ましい。
また、(C)成分の平均粒子径は、好ましくは0.1〜500μmであり、より好ましくは0.5〜100μmである。(C)成分の平均粒子径が0.1〜500μmであることにより、高い研磨速度を示し、かつ、機械的強度に優れた化学機械研磨パッドを得ることができる。
なお、(C)成分は、化学機械研磨パッドの研磨層において表層に露出した場合にのみ水等に溶解または膨潤し、研磨層の内部では吸湿しさらには膨潤しないことが好ましい。このため、(C)成分は最外部の少なくとも一部に吸湿を抑制する外殻を備えていてもよい。この外殻は(C)水溶性粒子に物理的に吸着していても、(C)水溶性粒子と化学結合していても、さらにはこの両方により(C)水溶性粒子に接していてもよい。このような外殻を形成する材料としては、例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド、ポリアミド、ポリシリケート、シランカップリング剤等を挙げることができる。この場合、(C)水溶性粒子は、外殻を有する水溶性物質と外殻を有さない水溶性物質とからなっていてもよく、外殻を有する水溶性物質はその表面のすべてが外殻に被覆されていなくても十分に前記効果を得ることができる。
研磨層における(C)成分の使用割合は、(A)成分の100質量部に対して5〜120質量部であることが好ましく、10〜100質量部であることがより好ましく、20〜80質量部であることがさらに好ましい。
(C)成分の含有量を(A)成分の100質量部に対して5〜120質量部とすることにより、高い研磨速度を示し、かつ、適正な硬度および機械的強度を持つ化学機械研磨パッドとすることができる。
1.2.4.(D)成分:有機過酸化物
本実施形態に係る化学機械研磨用パッドの研磨層では、(A)成分が(D)成分:有機過酸化物により架橋されていることが好ましい。
本実施形態に係る化学機械研磨用パッドの研磨層が(D)成分を含有する場合、(D)成分は架橋剤として機能し、(A)成分であるエチレン−(メタ)アクリル酸系共重合体の架橋構造を安定して形成することができる。これにより、機械的強度を高めることができる。
(D)成分としては、例えば、1,1−ジ−t−ブチルペルオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、ジ−t−ブチルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、t−ブチルクミルペルオキシド、2,5−ジ−メチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジ−メチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキシン、1,3−ビス(t−ブチルペルオキシ−イソプロピル)ベンゼン等を挙げることができる。これらのうち、ジクミルペルオキシド、2,5−ジ−メチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジ−メチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキシンがより好ましい。これらは単独で、または2種以上を混合して使用することができる。
(D)成分の使用量は、(A)成分100質量部に対して0.5〜15質量部が好ましく、1〜10質量部がより好ましい。(D)成分を(A)成分100質量部に対して0.5〜15質量部使用することにより、化学機械研磨工程においてスクラッチの発生が抑制され、かつ研磨速度の高い化学機械研磨パッドを得ることができる。
また、(D)成分は、硫黄化合物、多官能性モノマー、およびオキシム化合物から選択される少なくとも1種の化合物と併用して使用することができる。この場合、硫黄化合物、多官能性モノマー、およびオキシム化合物から選択される少なくとも1種の化合物は、(A)成分100質量部に対して15質量部以下であることが好ましく、0.3〜8質量部であることがより好ましい。
1.2.5.その他成分
本実施形態に係る化学機械研磨パッドは、本発明の特性を損なわない範囲において、さらにその他成分を含有してもよい。このようなその他成分としては、軟化剤、可塑剤、滑剤等を挙げることができる。
上記軟化剤としては、例えばアロマティック油、ナフテニック油、パラフィン油等のプロセスオイル、やし油等の植物油、アルキルベンゼンオイル等の合成油等が挙げられる。これらのうち、プロセスオイルが好ましい。上記軟化剤は単独で、または2種以上を混合して使用することができる。
上記可塑剤としては、例えばフタレート系、アジペート系、セバケート系、ポリエーテル系、ポリエステル系、等を挙げることができる。
上記滑剤としては、例えばパラフィンおよび炭化水素樹脂、脂肪酸アミド、脂肪酸エステル、脂肪アルコール、等を挙げることができる。
1.2.5.研磨層形成用組成物の調製方法
本実施形態に係る化学機械研磨パッドの研磨層を形成するための組成物(研磨層形成用組成物)を調製する方法は特に限定されない。例えば、本実施形態に係る化学機械研磨パッドの研磨層を構成する上記の各成分を、混練り機等を用いて公知の方法により混練りして得ることができる。混練り機としては、公知のものを用いることができる。例えば、ロール、ニーダー、バンバリーミキサー、押出機(単軸、多軸)等の混練機を挙げることができる。混練りの際の温度は、使用する成分の種類により適宜に設定するべきであるが、例えば、100〜120℃であることが好ましい。
1.2.6.研磨層の形成方法
本実施形態に係る化学機械研磨パッドの研磨層は、上記(A)〜(C)成分を含む研磨層形成用組成物から製造することができる。
上記組成物を150〜190℃程度に加熱しつつ適当圧力下で所望の形状に成形する方法、あるいは、上記組成物を150〜190℃程度に加熱しつつシート状に成形した後に所望の形状に切断することにより、(A)成分と(B)成分を含む非水溶性マトリックスに(C)成分である水溶性粒子が分散した研磨層を得ることができる。
本実施形態に係る化学機械研磨パッドの研磨層は、架橋構造を有することが好ましい。研磨パッドの研磨層が架橋構造を有することにより、(A)成分と(B)成分を含む非水溶性マトリックスが適度の弾性回復力を有するため、研磨時に化学機械研磨パッドに生じるずり応力による変位を小さく抑えることができ、また、研磨時およびドレッシング時に(A)成分が過度に引き延ばされ塑性変形してポアが埋まったり、研磨層の表面が過度に毛羽立ったりすることを効果的に抑制することができる。すなわち、研磨層において、(A)成分が(D)成分によって架橋されていることにより、ドレッシング時にもポアが効率よく形成され、研磨時のスラリーの保持性の低下が防止でき、かつ、毛羽立ちが少なく優れた研磨平坦性を実現することができる。
なお、架橋構造の形成方法は特に限定されない。例えば、本実施形態に係る化学機械研磨パッドにおいて、研磨層が(D)有機化酸化物を含有しない場合、電子線照射による放射線架橋によって架橋構造を形成してもよいし、加熱によって架橋を行ってもよい。
2.化学機械研磨方法
本発明の一実施形態に係る化学機械研磨方法は、上記化学機械研磨パッドを用いて被研摩物を化学機械研磨する工程を含む。
本実施形態に係る化学機械研磨方法は、例えば、半導体装置等の製造において、絶縁膜や保護膜の研磨に使用することができる。
本実施形態に係る化学機械研磨方法において、研磨対象となる被研磨物は特に限定されないが、例えば、被研磨物が酸化シリコンを含むことが好ましい。酸化シリコンを含む被研磨物としては、例えば、STI構造を有する、酸化シリコンを含む絶縁膜が挙げられる。
本実施形態に係る化学機械研磨方法によれば、研磨速度が高く、研磨量の面内均一性に優れ、かつ、スクラッチの少ない被研磨面を得ることができる。
3.実施例
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
3.1.実施例1
3.1.1.研磨層形成用組成物の調製
150℃に調温された二軸押出し機に、(A)成分としてニュクレルN1560(商品名、三井・デュポンケミカル(株)製、エチレン−メタアクリル酸共重合体)100質量部、(C)成分として、(A)成分100質量部に対して5質量部に相当する量のデキシーパール100(商品名、(株)パールエース製、β−シクロデキストリン、平均粒子径15μm)を、二軸押出し機に重量式フィーダーを用いて投入し混練りした。
次に、120℃に調温された二軸押出し機に、上記の混練りした組成物と(B)成分として1031S(商品名、ジャパンエポキシレジン(株)製、テトラフェノールエタン型エポキシ樹脂)17質量部、(D)成分として、パークミルD−40(商品名、日油(株)製、)7.0質量部、およびTAIC−M60(商品名、日本化成(株)製、)4.0質量部を添加し混練りを行い、実施例1の研磨層形成用組成物を得た。
3.1.2.化学機械研磨パッドの製造
実施例1の研磨層形成用組成物をパッド成型用金型にセットし、175℃で12分間加熱して、直径60cm、厚さ2.8mmの成形体を得た。次いで、この成形体の研磨面となるべき面に、加藤機械(株)製の切削加工機を用いて、溝幅0.5mm、溝深さ1.4mm、ピッチ4.0mmの同心円状の溝を形成して、研磨層からなる実施例1の化学機械研磨パッドを得た。
3.1.3.研磨性能の評価
実施例1の化学機械研磨パッドを、化学機械研磨装置((株)荏原製作所製、形式「EPO112」)に装着し、表面にPETEOS膜(テトラエチルオルトシリケートを原料として、促進条件としてプラズマを利用して化学気相成長法により成膜された酸化シリコン膜(PETEOS膜)が形成された直径8インチのウェハを300枚準備し、これを被研磨物として下記の条件において化学機械研磨を連続して行った。
化学機械研磨用水系分散体:SS−25(キャボット・マイクロエレクトロニクス社製)をイオン交換水で2倍に希釈した水系分散体
水系分散体供給速度:150mL/分
ヘッド押し付け圧:250hPa
定盤回転数:70rpm
ヘッド回転数:70rpm
研磨時間:60秒/枚
3.1.3−1.研磨速度の評価
上記被研磨物であるPETEOS膜付きウェハについて、光干渉式膜厚計を用いてPETEOS膜の膜厚を測定し、研磨前と研磨後の膜厚の差、すなわち、化学機械研磨により減少した膜厚を以下の手順により求めた。
PETEOS膜付きウェハについて、外周5mmと除いて直径方向に均等に21点の特定点を設定し、これら特定点について研磨前後のPETEOS膜の厚さの差および研磨時間から各点における研磨速度を算出し、その平均値を持って研磨速度とした。
研磨速度は、連続して研磨されたウェハ50枚目ごとに評価し、6回の評価の平均を研磨速度としたところ、その値は580nm/分であった。この値が400nm/分以上の場合に研磨速度は良好であるといえ、特に500nm/分以上のとき極めて良好であるといえる。
3.1.3−2.研磨速度の面内均一性の評価
上記21点の特定点における研磨前後のPETEOS膜の厚さの差(この値を「研磨量」とする。)を用いて、下記の計算式により研磨量の面内均一性を算出した。
研磨量の面内均一性(%)=(研磨量の標準偏差÷研磨量の平均値)×100
研磨速度の面内均一性は、連続して研磨されたウェハ50枚目ごとに評価し、6回の評価の平均をとったところ、その値は5.6%であった。この値が7%以内の時に面内均一性は良好であるといえ、特に6%以下のとき極めて良好であるといえる。
3.1.3−3.スクラッチの評価
化学機械研磨後のPETEOS膜付きウェハの被研磨面につき、欠陥検査装置(KLA−TENCOR社製、形式「KLA2351」)を用いて下記のように欠陥検査を行った。
まず、ピクセルサイズ0.62μm、しきい値(threshold)30の条件でウェハ表面の全範囲について、欠陥検査装置が欠陥としてカウントした数を計測した。次いで、これらの欠陥をランダムに100個抽出して装置のディスプレイ上に表示して観察し、欠陥がスクラッチであるか、付着した異物(化学機械研磨用水系分散体中に含まれる砥粒等)であるかを見極め、欠陥総数中に占める長径0.20μm以上のスクラッチの割合を算出し、これよりウェハ全面あたりのスクラッチ数を算出した。
スクラッチは、連続して研磨されたウェハ50枚目ごとに評価し、6回の評価の平均をとったところ、1個/面であった。この値が3個/面以内の時にスクラッチは良好であるといえ、特に2個/面以下のとき極めて良好であるといえる。
3.2.実施例2〜10および比較例1〜6
(A)成分ないし(D)成分の種類、その他成分の種類および使用量を表1のとおりとしたほかは実施例1と同様にして化学機械研磨パッドを製造し、化学機械研磨性能を評価した。その結果を表1に示す。
Figure 2010016034
なお、表1における各成分の略称をそれぞれ以下に示す。
(A)エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体
「N1560」…商品名「ニュクレルN1560」、三井・デュポンケミカル(株)製、エチレン−メタアクリル酸共重合体
「N2030H」…商品名「ニュクレルN2030H」、三井・デュポンケミカル(株)製、エチレン−メタアクリル酸共重合体
「A210K」…商品名「レックスパールEAA A210K」、日本ポリエチレン(株)製、エチレン−アクリル酸共重合体
(対照)「LE520H」…商品名「ノバテックLD LE520H」、日本ポリエチレン(株)製、低密度ポリエチレン
(B)エポキシ樹脂
「1013S」…商品名「1013S」、ジャパンエポキシレジン(株)製、テトラフェノールエタン型エポキシ樹脂、エポキシ当量は約200(180〜220)
「jER604」…商品名「jER604」、ジャパンエポキシレジン(株)製、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、エポキシ当量は約120(110〜130)
(C)水溶性粒子
「WSP」…商品名「デキシーパールβ−100」、(株)パールエース製、β−シクロデキストリン(平均粒子径15μm)
なお、表1において、(C)水溶性粒子の使用量は、(A)成分100容積部に対する容積部で示した。
(D)有機過酸化物
「パークミルD−40」…商品名「パークミルD−40」、日本油脂(株)製、ジクミルパーオキサイドを40質量%含有する。
重合体
「LDPE LE520H」…商品名「ノバテックLD LE520H」、日本ポリエチレン(株)製、低密度ポリエチレン
架橋助剤
「TAIC−M60」…商品名「TAIC−M60」、日本化成(株)製、トリアリルイソシアヌレートを60質量%含有する。
実施例1〜10の化学機械研磨パッドによれば、(A)成分100質量部と(B)成分2〜40質量部と(C)成分5〜120質量部とを含む研磨層を有し、化学機械研磨において、研磨速度が高く、研磨量の面内均一性に優れ、かつ、スクラッチの少ない被研磨面を得られることが理解できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る化学機械研磨パッドの一例を模式的に示す断面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る化学機械研磨パッドの他の一例を模式的に示す断面図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る化学機械研磨パッドの他の一例を模式的に示す断面図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る化学機械研磨パッドの他の一例を模式的に示す断面図である。
符号の説明
10…研磨層、10a…研磨面、10b…非研磨面、12,14…凹部、16…支持層、100,200,300,400…化学機械研磨パッド

Claims (6)

  1. (A)成分;エチレン−(メタ)アクリル酸系共重合体を100質量部と、
    (B)成分;エポキシ樹脂と、
    (C)成分;水溶性粒子を5〜120質量部と、
    を含む研磨層を有し、
    前記研磨層は前記(A)成分の(メタ)アクリル酸に由来する繰り返し単位1.0モルに対し、エポキシ基含有量が0.1〜1.0モルに相当する前記(B)成分を配合して製造される化学機械研磨パッド。
  2. (A)成分;エチレン−(メタ)アクリル酸系共重合体を100質量部と、
    (B)成分;エポキシ樹脂を2〜40質量部と、
    (C)成分;水溶性粒子を5〜120質量部と、
    を含む研磨層を有する、化学機械研磨パッド。
  3. 前記(A)成分が、エチレンと、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、およびアクリル酸エチルからなる群から選択される少なくとも1種との共重合体である、請求項1〜2のいずれかに記載の化学機械研磨パッド。
  4. 前記(C)成分の平均粒子径が5〜80μmである、請求項1〜3に記載の化学機械研磨パッド。
  5. 前記(A)成分が(D)成分:有機過酸化物により架橋されている、請求項1〜4のいずれかに記載の化学機械研磨パッド。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の化学機械研磨パッドを用いて被研磨物を化学機械研磨する工程を含む、化学機械研磨方法。
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