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JP2010008133A - 携帯型充電器およびそれに用いる二次電池の劣化診断方法 - Google Patents

携帯型充電器およびそれに用いる二次電池の劣化診断方法 Download PDF

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JP2010008133A JP2008165569A JP2008165569A JP2010008133A JP 2010008133 A JP2010008133 A JP 2010008133A JP 2008165569 A JP2008165569 A JP 2008165569A JP 2008165569 A JP2008165569 A JP 2008165569A JP 2010008133 A JP2010008133 A JP 2010008133A
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Abstract

【課題】個々の二次電池の劣化の程度や組込み時の充電電気量差に影響されることなく、迅速に劣化度合いを予測し、かつ劣化の程度や充電電気量が異なる二次電池を安全に充電することが可能な携帯型充電器およびその劣化診断方法を安価に提供する。
【解決手段】二次電池を2セル以上交換可能に収納可能な携帯型充電器において、0.1〜0.3Cの電流で所定時間充電を行う予備充電により、予備充電直前と予備充電中の電池電圧の差に基づき劣化度合いを診断し、劣化の疑いがある二次電池が存在した場合、満充電状態にまで充電した後、パルス放電をし、パルス放電直前とパルス放電中の電池電圧の差およびパルス放電時の電流量を用いて二次電池内部抵抗値を算出し、算出した内部抵抗値に基づいて二次電池の劣化の程度を診断するとともに、充電制御においては、二次電池を個別充電することで劣化の程度や組込み時の充電電気量が異なる二次電池を安全に充電する。
【選択図】図1

Description

本発明は、二次電池を2セル以上交換可能に収納可能な携帯型充電器に関するものであり、より詳しくはその二次電池の劣化診断方法並びに充電方法に関するものである。
二次電池を用いた機器は、二次電池の電圧、充放電電流、温度等を監視し、その充放電の制御、残量推定、劣化診断等を行う電池管理装置を備える。一般にこのような電池管理装置は、二次電池と一体化して電池パックを構成している。電池管理装置に用いる電池の劣化診断方法としては、電池の内部抵抗に基づいて電池の劣化を判定する方法が一般的であり、二次電池の複数のセル電池が直列接続された組電池の正負両端子間に定電流による短時間パルスの放電回路を接続し、組電池を短時間放電せしめ、この短時間放電中の所定の時間帯の電池電圧の変化の程度から放電容量、出力特性の低下などの劣化を判定することを行っている(例えば、特許文献1参照)。
また、トリクル充電中の組電池の両端の電圧と基準電圧とを比較回路で比較し、組電池の両端の電圧が基準電圧以上になった段階で劣化と判断する方法も提案されている。劣化した電池は、内部抵抗が大きくなるため、1/20C程度のトリクル充電においても、その電圧は正常な電池のそれよりも高くなる。そこで、トリクル充電中の電圧が規定値よりも大きくなった場合に、劣化したと判定するものである(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−296341号公報 特開平08−293329号公報
特許文献1に開示されているように、二次電池を定電流でパルス放電させる方法によると、ある程度正確に電池の劣化を推定することができる。しかしながら、二次電池は、化学反応によって電気を発生しているため、同じ活性物質や定格のものであっても、個々の放置状態、使用状態、温度環境等によって現在の内部抵抗が異なる。その結果、劣化状態を正確に推定するためには、予め長期間に亘って実測データを収集しデータテーブルを設定する必要がある。その他、特許文献2に開示されているように、トリクル充電中の電池電圧を検出する方法も提案されているが、この方法によると、劣化診断の精度が悪く大まかな判定しかできない。
さらに、このような劣化診断方法を適用できる電池は限定される。すなわち、ニッケル・カドミウム二次電池等、連続トリクル充電が可能な二次電池にのみ適用可能であって、その他の二次電池、例えばニッケル・水素二次電池、鉛酸蓄電池やリチウムイオン二次電池等に適用することは困難である。ニッケル・水素二次電池は、過充電を防止するために間欠充電を必要とする。また、鉛酸蓄電池やリチウムイオン二次電池においては、定電圧充電を行う必要がある。
本発明は、複数の二次電池の劣化診断方法に関し、制御部が発する指令信号に基づいて前記各二次電池を個別に充電する充電路を形成するステップと、前記制御部が発する指令信号に基づいて前記各二次電池の電圧を検出するステップと、前記制御部が発する指令信号に基づいて前記各二次電池を0.1〜0.3Cの電流で所定時間充電する予備充電において、前記制御部が発する指令信号に基づいて予備充電中の前記各二次電池の電圧を検出するステップと、前記両電圧の差を算出し、両電圧の差に基づいて前記各二次電池の劣化
度合いを診断するステップと、前記制御部が発する指令信号に基づいて前記二次電池を個別に満充電となるまで充電するステップと、劣化の疑いがある二次電池が存在した場合、前記制御部が発する指令信号に基づいて前記二次電池を直列に接続して放電する放電路を形成するステップと、前記制御部が発する指令信号に基づいて前記二次電池を定電流でパルス放電させながら、パルス放電中の前記二次電池の電圧を検出するステップと、前記両電圧の差およびパルス放電時の電流量を用いて前記二次電池の内部抵抗値を算出するステップと、前記内部抵抗値に基づいて前記二次電池の劣化の程度を診断するステップとを具備する。
本発明の携帯型充電器は、(a)二次電池を2セル以上交換可能に収納可能な携帯型充電器であって、制御部が発する指令信号に基づいて前記二次電池を個別に充電する充電路を複数のスイッチング素子によって形成する手段と、(b)前記制御部が発する指令信号に基づいて前記各二次電池の電圧を検出する手段と、(c)前記制御部が発する指令信号に基づいて前記各二次電池を0.1〜0.3Cの電流で所定時間充電する予備充電において、前記制御部が発する指令信号に基づいて予備充電中の前記各二次電池の電圧を検出する手段と、(d)前記両電圧の差を算出し、両電圧の差に基づいて予め設定されたデータテーブルと比較し、前記各二次電池のおおよその劣化度合いを診断する手段と、(e)前記制御部が発する指令信号に基づいて2セル以上交換可能に収容された前記二次電池を個別に電圧監視しながら定電流充電し、前記二次電池の電圧が最大値から充電時の電圧降下である−ΔVの値が設定値を超えた時点で充電電流を減少させた後、更に定められた時間だけ充電して充電停止する手段と、(f)前記二次電池において、ひとつでも劣化の疑いがある二次電池が存在した場合、前記制御部が発する指令信号に基づいて前記二次電池を直列に接続して放電する放電路を前記複数のスイッチング素子によって形成する手段と、(g)前記制御部が発する指令信号に基づいて前記二次電池の電圧を検出する手段と、(h)前記制御部が発する指令信号に基づいて前記二次電池を定電流でパルス放電させながら、パルス放電中の前記二次電池の電圧を検出する手段と、(i)前記両電圧の差およびパルス放電時の電流量を用いて前記二次電池の内部抵抗値を算出する手段と、(j)得られた前記内部抵抗値を予め設定されたデータテーブルと比較し、前記二次電池の劣化の程度を診断する手段を具備する。
また、前記二次電池の出力を電源とし、前記制御部が発する指令信号に基づいて出力電圧および出力電流を設定かつ維持可能な出力制御手段と、携帯電子機器を接続することにより、前記出力制御手段の出力を前記携帯電子機器に供給可能または前記携帯電子機器を充電可能とする出力端子とを具備することもできる。
本発明の携帯型充電器は、さらに、上記手段(d)または(j)で得られた情報を、機器使用者に通知する手段を具備することが好ましい。
本発明によると、電池の種類に関わらず精度よく電池の劣化を診断することができる携帯型充電器用の二次電池の劣化診断方法を安価に提供することができる。また、劣化の程度や充電電気量が異なる二次電池を安全に充電することが可能な携帯型充電器を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態1では、二次電池の劣化を検出する手段について説明する。図1に、本発明の実施の形態1の二次電池2セルの場合の携帯型充電器の構成を示す概略のブロック図、図2に同携帯型充電器内の電池管理装置に用いるパルス放電手段の構成を示す概略のブ
ロック図、図3に同携帯型充電器内の電池管理装置に用いる直並列切替手段の構成を示す概略のブロック図を示す。電池管理装置1aは、交換可能に収納された二次電池2セルからなる組電池2と一体化され、携帯型充電器3を構成する。入力端子部Tiに外部機器4を接続することにより、組電池2を充電可能となる。
直並列切替手段11は、図3に示す構成を有し、充電スイッチ素子SW1およびSW2と放電スイッチ素子SW3により構成される。充電スイッチ素子SW1は、接地と二次電池B1の負極の間に、充電スイッチ素子SW2は、充電制御手段9と二次電池B2の正極の間に、放電スイッチ素子SW3は、二次電池B1の負極と二次電池B2の正極の間に設けられる。
制御部8は、電池電圧検出手段5によって、組電池2およびそれを構成する二次電池B1およびB2の出力電圧をそれぞれ検出する。また、制御部8は、電池温度検出手段6およびサーミスタ7によって、組電池2およびそれを構成する二次電池B1およびB2の温度を検出する。 制御部8は、電池電圧検出手段5および電池温度検出手段6によって検出された情報に基づいて充電制御手段9を作動させる。制御部8は、充電制御手段9に指令信号を発して、組電池2を予備充電電流(例えば0.1〜0.3Cの電流)で所定時間充電するとともに、電池電圧検出手段5に予備充電前および予備充電中の電池電圧を検出させ、両電圧の差に基づきおおよその劣化度合いを診断する。制御部8は、組電池2を満充電状態にまで充電した後、劣化の疑いがある二次電池が存在した場合、パルス放電手段12に指令信号を発して、組電池2を定電流でパルス放電させる。
パルス放電手段12の定電流放電回路は、例えば 図2に示す構成を有する。マイクロコンピュータ13にはCMOSが内蔵されていて、CMOS入力ポート13aには外部より定電圧Vddが 印加されている。一方、CMOS出力ポート13bはトランジスタ14のベースと接続されている。複数個直列接続された単電池からなる組電池2の正極はトランジスタ14のコレクタに接続されていて、負極は接地されている。トランジスタ14のエミッタは、抵抗15を介して接地されている。トランジスタ14のベース電圧をVfとし、抵抗15の抵抗値をRとすると、CMOSのプッシュプルポートをHighにしたときに図中矢印方向に流れる電流Icは、次の数式1で求まる。
Figure 2010008133
上記の数式において例えば、Vdd=5.0V、Vf=0.7V、およびR=4.3Ωとすると、放電電流Icを1Aとすることができる。
制御部8は、パルス放電手段12に指令信号を発して、前述のようにして組電池2を定電流でパルス放電させ、放電前および放電中の電池電圧(それぞれVoおよびVpdとする)を検出させる。制御部8は、得られた電池電圧VoおよびVpdとそのときの放電電流量(それぞれIoおよびIpdとする)を以下の数式2に代入し、電池の内部抵抗Rbを算出する。
Figure 2010008133
なお、Ipdは、内部抵抗Rbの測定精度およびパルス放電手段12の定電流放電回路
の許容値を参酌して決定される。制御部8は、Rbを算出すると、この値と内蔵されたROM等の記憶手段に記録されたしきい値Rtとを比較し、RbがRtよりも大きければ、単電池が劣化したと判定する。なお、しきい値Rtには、二次電池B1およびB2の温度を参酌し補正を加える。制御部8は、得られた情報を必要に応じて通知手段10によって機器使用者に通知する。通知手段10には、例えば、情報を表示する液晶ディスプレイやLED、警告音を発するスピーカ、振動を発するバイブレータ等を用いる。
図4は図1に示す携帯型充電器の動作を説明するフローチャートである。図4のフローチャートを用いて、本実施例の手順をさらに詳しく説明する。まず、ステップ101において、制御部8により外部機器4の接続の有無をチェックし、充電動作を開始するか否かを判断する。外部機器4の接続を確認できた場合は、ステップ102へ進み、制御部8は、電池温度検出手段6およびサーミスタ7によって、組電池2を構成する二次電池B1およびB2の温度をそれぞれ検出した後、ステップ103へ進み、制御部8は、電池電圧検出手段5により組電池2を構成する二次電池B1およびB2の出力電圧(それぞれVob1、Vob2とする)を検出する。制御部8は、電池電圧検出手段5および電池温度検出手段6によって検出された情報に基づいてステップ104へ進み、直並列切替手段11を制御し順次接点を切り替え、二次電池B1およびB2を充電する。
より詳しくは、始めに充電スイッチ素子SW1をオン、充電スイッチ素子SW2をオフ、放電スイッチ素子SW3をオフとし(スイッチの状態は図示せず)、二次電池B1に充電制御手段9より予備充電電流(例えば0.1〜0.3Cの電流)を供給し、当該二次電池B1を所定時間(例えば0.5秒)充電する。次に、充電スイッチ素子SW1をオフ、充電スイッチ素子SW2をオンに切り替え(スイッチの状態は図示せず)、続く二次電池B2に充電制御手段9より予備充電電流(例えば0.1〜0.3Cの電流)を供給し、当該二次電池B2を所定時間(例えば0.5秒)充電し、ステップ105に進み、制御部8は、電池電圧検出手段5により、予備充電中の二次電池B1およびB2の電圧(それぞれVpcb1、Vpcb2とする)を検出させる。ステップ106では、制御部8は、得られた電池電圧Vob1、Vob2およびVpcb1、Vpcb2を下記の数式3及び数式4に代入し、二次電池B1における電圧の差Vb1、及び二次電池B2における電圧の差Vb2を算出する。
Figure 2010008133
Figure 2010008133
制御部8は、Vb1およびVb2を算出すると、この値と内蔵されたROM等の記憶手段に記録されたしきい値Vtとを比較し、Vb1がVtよりも大きければ二次電池B1が、Vb2がVtよりも大きければ二次電池B2が劣化したと判定する。なお、しきい値Vtには、二次電池B1およびB2の温度を参酌し補正を加える。
電池管理装置に用いる電池の劣化診断方法としては、電池の内部抵抗に基づいて電池の劣化を判定する方法が一般的である。劣化した電池は、内部抵抗が大きくなる。そこで、この方法では、電池に直流電圧を印加してその内部抵抗を測定し、得られた値の大きさにより電池の劣化を判定する。しかし、電池管理装置に劣化診断用として電圧印加手段を設けると、機器が大型化するため、電池管理装置と電池を電池パックとして一体化すること
は困難である。そこで、電池パックに用いるのに適した電池の劣化診断方法として、トリクル充電中の電池電圧を検出する方法も提案されている。劣化した電池は、上記のように内部抵抗が大きくなるため、1/20C程度のトリクル充電においても、その電圧は正常な電池のそれよりも高くなる。本発明の携帯型充電器は、組電池を予備充電電流(例えば0.1〜0.3Cの電流)で所定時間充電し、充電中の電圧が規定値よりも大きくなった場合に劣化したと判定するものである。なお、通常は、規定値として、電池の容量が公称容量の50%に低下したときの電圧値を用いている。
この方法によると、劣化診断用の電圧印加手段を設ける必要はない。従って、上記のように別途用意された電圧印加手段により電池に電圧を印加して内部抵抗を測定する方法と比べて、システムを大幅に小型化することができる。
この方法は劣化診断の精度が悪く、大まかな判定しかできないが、安価かつ迅速に判定可能であり、また、劣化状態未確定の二次電池に充電、放電を問わず大電流を流すことを避けることができる。
二次電池B1もしくはB2ともに劣化の疑いが認められなかった場合は、ステップ107および108において、充電スイッチ素子SW1と充電スイッチ素子SW2を所定間隔(例えば0.5秒)で交互に切り替え(スイッチの状態は図示せず)、制御部8は、二次電池B1およびB2を電池電圧検出手段5により電圧監視しながら定電流充電を行い、二次電池B1もしくはB2どちらか、例えば二次電池B1の電圧が最大値から充電時の電圧降下である−ΔVの値が設定値を超えた場合、二次電池B1のみ充電電流を減少させた後、更に定められた時間だけ充電して充電スイッチ素子SW1をオフ、充電スイッチ素子SW2をオンに固定する(スイッチの状態は図示せず)。制御部8は、充電途中の二次電池B2を電池電圧検出手段5により電圧監視しながら、定電流充電を行い、二次電池B2の電圧が最大値から充電時の電圧降下である−ΔVの値が設定値を超えた時点で充電電流を減少させ、更に定められた時間だけ充電して充電停止する。このことにより、二次電池の劣化の程度や残容量の差など、特性の異なる二次電池を満充電することができる。劣化の疑いがある二次電池が存在した場合は、ステップ109において、制御部8は、得られた劣化情報を必要に応じて通知手段10によって機器使用者に通知する。通知手段10には、例えば、情報を表示する液晶ディスプレイやLED、警告音を発するスピーカ、振動を発するバイブレータ等を用いる。
次に、ステップ110および111において、充電スイッチ素子SW1と充電スイッチ素子SW2を所定間隔(例えば0.5秒)で交互に切り替え(スイッチの状態は図示せず)、制御部8は、二次電池B1およびB2を電池電圧検出手段5により電圧監視しながら定電流充電を行い、二次電池B1もしくはB2どちらか、例えば二次電池B1の電圧が最大値から充電時の電圧降下である−ΔVの値が設定値を超えた場合、二次電池B1のみ充電電流を減少させた後、更に定められた時間だけ充電して充電スイッチ素子SW1をオフ、充電スイッチ素子SW2をオンに固定する(スイッチの状態は図示せず)。制御部8は、充電途中の二次電池B2を電池電圧検出手段5により電圧監視しながら、定電流充電を行い、二次電池B2の電圧が最大値から充電時の電圧降下である−ΔVの値が設定値を超えた時点で充電電流を減少させ、更に定められた時間だけ充電して充電停止する。このことにより、二次電池の劣化の程度や残容量の差など、特性の異なる二次電池を満充電することができる。
次に、ステップ112において、充電スイッチ素子SW1およびSW2を常にオフとし、放電スイッチ素子SW3をオンとし、二次電池B1とB2を直列に接続する。(スイッチの状態は図示せず)さらに、ステップ113へ進み、制御部8は、電池温度検出手段6およびサーミスタ7によって、組電池2を構成する二次電池B1およびB2の温度をそれ
ぞれ検出した後、ステップ114へ進み、制御部8は、電池電圧検出手段5により、組電池2を構成する二次電池B1およびB2の出力電圧(それぞれVopd1、Vopd2とする)を検出するとともに、そのときの放電電気量Ioを検出する。また、制御部8は、電圧検出手段5および電池温度検出手段6によって検出された情報に基づいて、ステップ115へ進み、制御部8は、パルス放電手段12に指令信号を発して二次電池B1とB2を定電流でパルス放電させ、ステップ116へ進み、電池電圧検出手段5により、パルス放電中の電池電圧(それぞれVpdb1、Vpdb2とする)を検出させる。ステップ117では、制御部8は、得られた電池電圧Vopd1、Vopd2およびVpdb1、Vpdb2と、パルス放電電流量Ipdを以下の数式5、数式6に代入し、二次電池B1内部抵抗Rb1および二次電池B2内部抵抗Rb2を算出する。
Figure 2010008133
Figure 2010008133
なお、Ipdは、内部抵抗Rb1およびRb2の測定精度およびパルス放電手段12の定電流放電回路の許容値を参酌して決定される。例えば、ニッケル水素二次電池では、内部抵抗がセル当たり数十mΩ程度と小さいため、1C程度の大電流で放電する必要がある。放電開始直後に発生するサージを避けて安定した電池電圧を検出するためには、パルス放電開始より200マイクロ秒経過後に上記の電圧を測定することが好ましい。また、長時間放電させるとイオンの拡散等の要素が測定値に複雑に混入するため、放電時間は10ミリ秒以内が好ましい。
ここで、放電時間が10ミリ秒と短時間であるため、パルス放電手段12を構成するトランジスタ14として、許容損失が小さいものを用いることができる。従って、安価な小型の電池劣化診断手段を実現することができる。なお、上記のような定電流放電時の内部抵抗は、電池の使用状況すなわち、充電時、放電時、待機時(間欠充電の休止時間を含む)に関わらず、測定が可能であることから、必要時にその都度、劣化診断を行うことができる。
制御部8は、Rb1およびRb2を算出すると、この値と内蔵されたROM等の記憶手段に記録されたしきい値Rtとを比較し、Rb1がRtよりも大きければ二次電池B1が、Rb2がRtよりも大きければ二次電池B2が劣化したと判定する。なお、しきい値Rtには、二次電池B1およびB2の温度を参酌し補正を加える。ステップ118において、制御部8は、得られた劣化情報を必要に応じて通知手段10によって機器使用者に通知する。通知手段10には、例えば、情報を表示する液晶ディスプレイやLED、警告音を発するスピーカ、振動を発するバイブレータ等を用いる。
上記のように、本発明によると、単純な構成で定電流放電回路が得られることから、携帯型充電器に適した小型の電池劣化診断手段を実現することができる。特に、本発明によると、本質的に二次電池の内部抵抗に基づいて劣化を判定することから、電池の種類を問わず精度の高い劣化診断が可能になる。従って、電池の開放電圧を検出する方法では精度よく劣化を診断することができなかったニッケル・カドミウム二次電池、ニッケル・水素二次電池、リチウムイオン二次電池等の電池についても、精度よく電池の劣化を診断する
ことができる。なお、検出する電圧変化を大きくして測定の精度を向上させるために大電流で放電させても、短時間の放電であることから電池の残容量はほとんど低下しない。
(実施の形態2)
本実施の形態2では、携帯電子機器に対して給電を行う手段について説明する。なお、実施の形態1と同一のものは同一の符号を用いて説明を省略する。図5は、本実施の形態2における二次電池2セルの場合の携帯電子機器用の出力端子付き携帯型充電器の構成を示す概略のブロック図を示す。本実施の形態2による携帯型充電器は、実施の形態1による携帯型充電器3に対して、組電池2の出力を携帯電子機器に給電する出力制御手段17と一体化され、出力端子付き携帯型充電器を構成することを特徴とする。図5において、組電池2は単1、単2、単3または単4の決まったサイズの電池を2セル直列接続でき、出力制御手段17は、組電池2の電圧を携帯電子機器16内の二次電池(図示せず)を充電するのに必要な電圧以上に制御する(例えば5.0V)。出力制御手段17は出力正極端子To+と直列に接続され、制御部8が発する指令信号に基づいて出力正極端子To+への電流が定電流(例えば0.5A)になるように制御する。
本実施の形態1および形態2の参考例として、二次電池の充電制御方法について説明する。本実施の形態1および形態2の参考例の電池管理装置による充電制御機能においては、二次電池の開放電圧を検出し、得られた開放電圧を予め設定されたデータテーブルと比較して二次電池の残容量を推定する。このとき、二次電池の残容量がその満容量の95%以下になると二次電池の充電を開始させる。
一般的に、開放電圧に基づく電池の残容量の推定には、あまり高い精度が期待できない。例えば、リチウムイオン二次電池においては、通常、電池の開放電圧を検出し、その残容量が80%程度になったと推定されると、電池の充電を再開させるように設定されるが、その時点の実際の残容量 は60〜90%とばらつく。その原因としては、検出した開放電圧と比較するためのデータテーブルの精度および電池の個体差が挙げられる。
データテーブルは、実際に電池を放電させてそのときのデータに基づいて作成される。そのため、長期間にわたって実測データを収集する必要がある。従って、従来のように残容量が80%程度になると充電を再開させるように制御するためには、容量80〜100%における電池電圧のデータを収集する必要がある。しかしながら、開発期間短縮の要請に応じるために、充分なデータ収集が行われず、適正なデータテーブルが設定されない場合が多い。そこで、本参考例では、二次電池の開放電圧に基づいてその残容量を推定する充電制御において、二次電池の残容量がその満容量の95%以下になると二次電池の充電を開始させる。これにより、一度のデータ収集に必要とされる時間が大幅に短縮される。すなわち、容量95〜100%におけるデータの収集は、容量80〜100%でデータを収集するのに比べて大幅に短期間ですむ。
従って、全データの収集に従来と同程度の時間を費やすとすれば、より多くのデータを収集でき、残容量推定の精度を高くすることができる。これにより、電池の過充電や充電不足を防ぐことができる。
また、データ数を多くすると、電池間の性能のばらつきや使用環境の影響を把握することができ、実際の使用において、精度の高い残容量推定が可能になる。さらに、この方法によると、常に95%以上の残容量が確保されることから、その出力時間が長くなるといった効果もある。
本発明の携帯型充電器用の電池管理装置は、交換可能に収納された二次電池の劣化の程
度を、個々の二次電池の劣化の程度や組込み時の充電電気量差に影響されることなく、迅速におおよその劣化度合いを予測可能であるとともに、劣化の疑いがある電池が存在した場合は、さらに精度よく二次電池の劣化の程度を診断し、かつ、劣化の程度が異なる二次電池を安全に充電することが可能な携帯型充電器の電池管理装置として有用である。
本発明の実施の形態1の携帯型充電器の構成を示す概略のブロック図 同実施の形態1の携帯型充電器内の電池管理装置に用いるパルス放電手段の構成を示す概略のブロック図 同実施の形態1の携帯型充電器内の電池管理装置に用いる直並列切替手段の構成を示す概略のブロック図 同実施の形態1の携帯型充電器の動作を説明するフローチャート 本発明の実施の形態2の携帯型充電器の構成を示す概略のブロック図
符号の説明
1a、1b 電池管理装置
2 組電池
3 携帯型充電器
4 外部機器
5 電池電圧検出手段
6 電池温度検出手段
7 サーミスタ
8 制御部
9 充電制御手段
10 通知手段
11 直並列切替手段
12 パルス放電手段
13 マイクロコンピュータ
13a CMOS入力ポート
13b CMOS出力ポート
14 トランジスタ
15 抵抗
16 携帯電子機器
17 出力制御手段
B1,B2 単電池
SW1,SW2 充電スイッチ素子
SW3 放電スイッチ素子
Ti 入力端子
Ti+ 入力正極端子
Ti− 入力負極端子
To 出力端子
To+ 出力正極端子
To− 出力負極端子

Claims (4)

  1. 複数の二次電池の劣化の程度を診断する方法であって、
    制御部が発する指令信号に基づいて前記各二次電池を個別に充電する充電路を形成するステップと、
    前記制御部が発する指令信号に基づいて前記各二次電池の電圧を検出するステップと、
    前記制御部が発する指令信号に基づいて前記各二次電池を0.1〜0.3Cの電流で所定時間充電する予備充電において、前記制御部が発する指令信号に基づいて予備充電中の
    前記各二次電池の電圧を検出するステップと、
    前記2つのステップで検出された電圧の差を算出し、電圧の差に基づいて前記各二次電池の劣化度合いを診断するステップと、
    前記制御部が発する指令信号に基づいて前記二次電池を個別に満充電となるまで充電するステップと、
    劣化の疑いがある二次電池が存在した場合、前記制御部が発する指令信号に基づいて前記二次電池を直列に接続して放電する放電路を形成するステップと、
    前記制御部が発する指令信号に基づいて前記二次電池を定電流でパルス放電させながら、パルス放電中の前記二次電池の電圧を検出するステップと、
    前記2つのステップで検出された電圧の差およびパルス放電時の電流量を用いて前記二次電池の内部抵抗値を算出するステップと、
    前記内部抵抗値に基づいて前記二次電池の劣化の程度を診断するステップとを具備することを特徴とする二次電池の劣化診断方法。
  2. 二次電池を2セル以上交換可能に収納可能な携帯型充電器であって、
    制御部が発する指令信号に基づいて前記二次電池を個別に充電する充電路を複数のスイッチング素子によって形成する手段と、
    前記制御部が発する指令信号に基づいて前記各二次電池の電圧を検出する手段と、
    前記制御部が発する指令信号に基づいて前記各二次電池を0.1〜0.3Cの電流で所定時間充電する予備充電において、前記制御部が発する指令信号に基づいて予備充電中の前記各二次電池の電圧を検出する手段と、
    前記2つの手段で検出された電圧の差を算出し、電圧の差に基づいて予め設定されたデータテーブルと比較し、前記各二次電池のおおよその劣化度合いを診断する手段と、
    前記制御部が発する指令信号に基づいて2セル以上交換可能に収容された前記二次電池を個別に電圧監視しながら定電流充電し、前記二次電池の電圧が最大値から充電時の電圧降下である−ΔVの値が設定値を超えた時点で充電電流を減少させた後、更に定められた時間だけ充電して充電停止する手段と、
    前記二次電池において、ひとつでも劣化の疑いがある二次電池が存在した場合、前記制御部が発する指令信号に基づいて前記二次電池を直列に接続して放電する放電路を前記複数のスイッチング素子によって形成する手段と、
    前記制御部が発する指令信号に基づいて前記二次電池の電圧を検出する手段と、
    前記制御部が発する指令信号に基づいて前記二次電池を定電流でパルス放電させながら、パルス放電中の前記二次電池の電圧を検出する手段と、
    前記2つの手段で検出された電圧の差およびパルス放電時の電流量を用いて前記二次電池の内部抵抗値を算出する手段と、
    得られた前記内部抵抗値を予め設定されたデータテーブルと比較し、前記二次電池の劣化の程度を診断する手段とを具備する携帯型充電器。
  3. 二次電池の出力を電源とし、制御部が発する指令信号に基づいて出力電圧および出力電流を設定かつ維持可能な出力制御手段と、
    携帯電子機器を接続することにより、出力制御手段の出力を携帯電子機器に供給可能または携帯電子機器を充電可能とする出力端子とを具備することを特徴とする請求項2に記
    載の携帯型充電器。
  4. 二次電池の劣化の程度を機器使用者に通知する手段を具備することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の携帯型充電器。
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