JP2010001224A - 遷移金属化合物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下記の[工程1]および[工程2]を順次実施することを特徴とする遷移金属化合物の製造方法。[工程1]:例えば配位子(2,4−ジ−tert−ブチル−6−(9H−フルオレン−9−イル)フェノール)を、水素化カリウムと反応させることによって、ジアニオン性配位子(L)(カリウム(2,4−ジ−tert−ブチル−6−(9H−フルオレン−9−イル)フェノキシド)に転換する工程、[工程2]:前記の[工程1]で得られたジアニオン性配位子(L)に、遷移金属化合物(チタンテトラクロライド)を反応させることによって、遷移金属化合物(2,4−ジ−tert−ブチル−6−(9H−フルオレン−9−イル)フェノキシ)チタニウムジクロリド)を調製する工程。
【選択図】なし
Description
[工程1]: 下記一般式(1)で表される配位子(l)を、カリウムアルコキシドおよび水素化カリウムからなる群から選ばれる1種以上のカリウム化合物と反応させることによって、下記一般式(2)で表されるジアニオン性配位子(L)に転換する工程、
[工程2]: 上記の[工程1]で得られたジアニオン性配位子(L)に、下記一般式(3)で表される遷移金属化合物(a)を反応させることによって、下記一般式(4)で表わされる遷移金属化合物(A)を調製する工程。
本発明の遷移金属化合物(A)の製造方法では、[工程1]におけるカリウム化合物が水素化カリウムであることが好ましい。
<配位子(l)をジアニオン性配位子(L)に転換する工程[工程1]>
本発明の[工程1]では、配位子(l)をカリウム化合物と反応させ、ジアニオン性配位子(L)に転換する。
本発明の方法に用いる配位子(l)は、下記一般式(1)の化合物である。
炭素数1〜30の炭化水素基として具体的には、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、オクチル、ノニル、ドデシル、アイコシルなどのアルキル基;シクロペンチル、シクロヘキシル、ノルボルニル、アダマンチルなどの炭素原子数が3〜30のシクロアルキル基;ビニル、プロペニル、シクロヘキセニルなどのアルケニル基;ベンジル、フェニルエチル、フェニルプロピルなどのアリールアルキル基;フェニル、トリル、ジメチルフェニル、トリメチルフェニル、エチルフェニル、プロピルフェニル、ビフェニル、ナフチル、メチルナフチル、アントリル、フェナントリルなどのアリール基などが挙げられる。これらのうち、炭素原子数が1〜20のものが好ましい。
炭素数1〜30のシリル化炭化水素基としては、前記の炭素数1〜30の炭化水素基の少なくとも一つの水素が、シリル基で置換した基が挙げられる。シリル基として具体的には、トリメチルシリル、メチルジフェニルシリル、ジメチルフェニルシリル、トリフェニルシリル基が挙げられる。
また、ジアニオン性配位子(L)は、上記溶液状態で、または固形物として得た後に、必要に応じて抽出・再結晶などの精製操作を実施することもできる。
本発明の[工程2]では、前記の[工程1]で得られたジアニオン性配位子(L)に、遷移金属化合物(a)を反応させることによって、遷移金属化合物(A)を調製する。
本発明に用いる遷移金属化合物(a)は、下記一般式(3)で表される化合物である。
炭素数1〜30の炭化水素基として具体的には、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、シクロヘキシル、オクチル、ノニル、ドデシル、アイコシル、ノルボルニル、アダマンチルなどのアルキル基、ベンジル、フェニルエチル、フェニルプロピルなどのアリールアルキル基、フェニル、トリル、ジメチルフェニル、トリメチルフェニル、エチルフェニル、プロピルフェニル、ビフェニル、ナフチル、メチルナフチル、アントラセニル、フェナントリルなどのアリール基が挙げられる。
炭素数1〜30のシリル化炭化水素基として具体的には、前記炭素数1〜30の炭化水素基にシリル基が置換したものが挙げられる。シリル基として具体的には、トリメチルシリル、メチルジフェニルシリル、ジメチルフェニルシリル、トリフェニルシリル基が挙げられる。
酸素含有基および窒素含有基としては、前記一般式(1)中のR1〜R12の例として挙げたものと同様のものが挙げられる。
[実施例]
以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[カリウム(2,4−ジ−tert−ブチル−6−(9H−フルオレン−9−イル)−フェノキシド)の合成]
充分に乾燥、窒素置換した反応容器に回転子を入れ、WO2006/022355A1に記載の方法により得られた2,4−ジ−tert−ブチル−6−(9H−フルオレン−9−イル)フェノール(0.10g,0.27mmol)、および水素化カリウム(0.022g,0.54mmol)を入れ、これにトルエン(10mL)を加えて室温で攪拌しながら18時間反応させた。得られた赤色懸濁液を乾固することによって定量的に目的物を得た。得られた生成物をNMRで分析した結果は以下のとおりであった。
1H NMR (THF-d8): δ 8.01 (d, J = 7.25 Hz, 2H, Fluorenyl), 7.51 (d, J = 8.25 Hz, 2H, Fluorenyl), 7.22 (d, J = 2.64 Hz, 1H, Phenoxy), 6.90 (d, J = 2.64 Hz, 1H, Phenoxy), 6.88 (t, J = 7.26 Hz, 2H, Fluorenyl), 6.49 (t, J = 7.26 Hz, 2H, Fluorenyl).
[(2,4−ジ−tert−ブチル−6−(9H−フルオレン−9−イル)−フェノキシ)チタニウムジクロリドの合成]
充分に乾燥、窒素置換した反応容器に回転子を入れ、これにチタンテトラクロライド(0.19g,1.00 mmol)、およびトルエン(10mL)を入れ、攪拌しながら前記反応で得られたカリウム(2,4−ジ−tert−ブチル−6−(9H−フルオレン−9−イル)−フェノキシド)(0.09g,0.20mmol)のトルエン溶液(10mL)を室温においてゆっくり滴下し、滴下終了後室温で30分攪拌しながら反応させた。得られた茶色懸濁液を乾固し、再度トルエンに溶解後、セライトを充填したグラスフィルターでろ過した後、ろ液を濃縮・乾固することによって目的物を定量的に得た。得られた生成物をNMR、およびFD−MSで分析した結果は以下のとおりであった。
元素分析: Calc.: C, 66.55; H, 5.79. Found: C, 67.79; H, 5.46.
1H NMR (CDCl3): δ 8.29 (d, J = 8.24 Hz, 2H, Fluorenyl), 7.67-7.51 (m, 6H, Aromatics), 7.41 (dd, J = 6.77 2.14 Hz, 2H, Aromatics), 1.41 (s, 9H, tBu), 1.32 (s, 9H, tBu).
13C{1H} NMR (CDCl3): d 171.3 (Ti-O-C), 146.8, 138.3, 134.1, 131.0, 128.5, 128.2, 127.1, 126.0, 125.5, 124.4, 122.1 (unsaturated C); 35.2, 35.0 (CMe3); 31.9, 29.8 (CMe 3).
FD-MS: 486 (M+).
[1,1,4,4,7,7,10,10−オクタメチル−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ジベンゾ[b,h]フルオレン−12(2H)−オンの合成]
Organometallics.,2004(23)1777に記載の方法に従って合成した1,1,4,4,7,7,10,10−オクタメチル−2,3,4,7,8,9,10,12−オクタヒドロ−1H−ジベンゾ[b,h]フルオレン(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレン;5.00g,12.93mmol)を用いて、J. Org. Chem., 1997(62)8767に記載の方法と同様の方法で酸化反応を行った後、シリカゲル充填フラッシュカラムクロマトグラフ(溶離液;ヘキサン/塩化メチレン=1/1)を用いて精製し、目的物3.44g得た(66%、黄色固体)。得られた生成物を元素分析、NMR、およびFD−MSで分析した結果は以下のとおりであった。
元素分析: Calc.: C, 86.95; H, 9.06.
Found: C, 86.90; H, 8.67.
1H NMR (CDCl3): δ 7.61 (s, 2H, Flu) , 7.41 (s, 2H, Flu); 1.70 (s, 8H, CH 2 ); 1.35 (s, 12H, CMe 3 ), 1.29 (s, 12H, CMe 3 ).
13C{1H} NMR (CDCl3): δ194.0 (O=C); 151.8, 145.4, 141.3, 132.6, 122.7, 117.9 (unsaturated C); 35.3, 34.92, 34.85, 34.7, 31.6 (CH3 and CH2). FD-MS: 400 (M+).
[12−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−1,1,4,4,7,7,10,10−オクタメチル−2,3,4,7,8,9,10,12−オクタヒドロ−1H−ジベンゾ[b,h]フルオレン−12−オールの合成]
充分に乾燥、窒素置換したシュレンク型反応容器に回転子を入れて、これに2−ブロモ−4,6−ジ−tert−ブチルフェノール(2.36g, 8.29mmol)を入れ、テトラヒドロフラン(30mL)を加えて攪拌しながら溶解し、0℃においてノルマルブチルリチウム(1.56M ヘキサン溶液; 11.2mL, 17.41mmol)をゆっくり加えた後、ゆっくり昇温し、室温において12時間攪拌しながら反応させた。得られた混合物を再度−78℃に冷却し、前記反応で得られた1,1,4,4,7,7,10,10−オクタメチル−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ジベンゾ[b,h]フルオレン−12(2H)−オン(2.36g, 18.29mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)に溶解した溶液をゆっくり加えた後、ゆっくり昇温し、室温において16時間攪拌しながら反応させた。反応後、反応液に水(100mL)を加えて反応を停止し、混合物を分液ロートに移してジエチルエーテルを加えて振とうし、有機層を分離、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮・乾固することによって目的の12−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−1,1,4,4,7,7,10,10−オクタメチル−2,3,4,7,8,9,10,12−オクタヒドロ−1H−ジベンゾ[b,h]フルオレン−12−オールをクルードの状態で得た(茶色固体)。
[2,4−ジ−tert−ブチル−6−(1,1,4,4,7,7,10,10−オクタメチル−2,3,4,7,8,9,10,12−オクタヒドロ−1H−ジベンゾ[b,h]フルオレン−12−イル)フェノールの合成]
充分に乾燥、窒素置換したシュレンク型反応容器に回転子を入れて、これに前記の反応で得られたクルードの12−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−1,1,4,4,7,7,10,10−オクタメチル−2,3,4,7,8,9,10,12−オクタヒドロ−1H−ジベンゾ[b,h]フルオレン−12−オール(8.29g)を入れ、酢酸(70mL)と57%よう化水素酸(14mL)を加えて攪拌し、還流しながら7時間反応させた。得られた茶色懸濁液を水(300mL)に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、得られた有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液、続けて亜硫酸水素ナトリウム水溶液(10wt%,ca.150mL)で洗浄し、洗浄後の有機層に硫酸マグネシウムを加えて乾燥後、ろ過して黄色溶液を得た。この溶液をゆっくり濃縮し、析出した1,1,4,4,7,7,10,10−オクタメチル−3,4,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ジベンゾ[b,h]フルオレン−12(2H)−オンの結晶をろ過で除いた。ろ液は一旦濃縮・乾固し、得られた固体にヘキサン/ジエチルエーテル混合溶液(=95/5、20mL)を加えて溶解し、シリカゲル充填フラッシュカラムクロマトグラフ(溶離液;ヘキサン/ジエチルエーテル=95/5)を用いて精製し、粗生成物を1.04g得た(21%, 淡黄色固体)。これにヘキサンを加え、攪拌後ろ過を行い、得られた白色粉末を乾燥して目的物を0.54g得た(6.6%)。得られた生成物をNMR、およびFD−MSで分析した結果は以下のとおりであった。
1H NMR (CDCl3): δ 9.67 (s, 1H, Fluorenyl-H-9), 7.78 (s, 2H, Fluorenyl), 7.52 (s, 2H, Fluorenyl), 7.20 (d, J= 2.39 Hz, 1H, Phenoxy), 6.47 (d, J= 2.47 Hz, 1H, Phenoxy), 1.70 (s, 8H, CH 2), 1.51, (s, 9H, tBu), 1.373 (s, 6H, Me), 1.365 (s, 6H, Me), 1.30 (s, 6H, Me), 1.23 (s, 6H, Me), 1.07 (s, 9H, tBu).
13C{1H} NMR (CDCl3): δ 154.05 (Ti-O-C), 146.4, 146.1, 145.1, 140.2, 137.06, 136.96, 126.0, 123.9, 123.6, 122.1, 117.6, (unsaturated C), 35.4, 35.3, 34.9, 34.8, 34.2, 32.2, 32.1, 31.6, 29.9.
FD-MS: 589 (M+).
[カリウム(2,4−ジ−tert−ブチル−6−(1,1,4,4,7,7,10,10−オクタメチル−2,3,4,7,8,9,10,12−オクタヒドロ−1H−ジベンゾ[b,h]フルオレン−12−イル)−フェノキシド)の合成]
充分に乾燥、窒素置換した反応容器に回転子を入れ、前記反応により得られた2,4−ジ−tert−ブチル−6−(1,1,4,4,7,7,10,10−オクタメチル−2,3,4,7,8,9,10,12−オクタヒドロ−1H−ジベンゾ[b,h]フルオレン−12−イル)フェノール(0.16g, 0.28mmol)、および水素化カリウム(0.022g, 0.55mmol)を入れ、これにトルエン(10mL)を加えて室温で攪拌しながら20時間反応させた。得られたベージュ色の懸濁液を乾固することによって定量的に目的物を得た。得られた生成物をNMRで分析した結果は以下のとおりであった。
1H NMR (THF-d8): δ 7.83 (s, 2H, Fluorenyl), 7.48 (s, 2H, Fluorenyl), 6.85 (s, 1H, Phenoxy), 6.25 (d, 1H, Phenoxy), 1.68 (s, 8H, CH 2), 1.50, (s, 9H, tBu), 1.32 (s, 6H, Me), 1.31 (s, 6H, Me), 1.26 (s, 6H, Me), 1.21 (s, 6H, Me), 0.96 (s, 9H, tBu).
[(2,4−ジ−tert−ブチル−6−(1,1,4,4,7,7,10,10−オクタメチル−2,3,4,7,8,9,10,12−オクタヒドロ−1H−ジベンゾ[b,h]フルオレン−12−イル)−フェノキシ)チタニウムジクロリドの合成]
充分に乾燥、窒素置換した反応容器に回転子を入れ、これにチタンテトラクロライド(0.01mL)、および重水素化塩化メチレン(0.3mL)を入れ、攪拌しながら前記反応で得られたカリウム(2,4−ジ−tert−ブチル−6−(1,1,4,4,7,7,10,10−オクタメチル−2,3,4,7,8,9,10,12−オクタヒドロ−1H−ジベンゾ[b,h]フルオレン−12−イル)−フェノキシド) (4.6mg, 6.8μmol)の重水素化塩化メチレン溶液(0.4mL)を室温においてゆっくり滴下し、滴下終了後室温で10分攪拌しながら反応させた。得られた茶色懸濁液を乾固することによって目的物および塩化カリウムの混合物を定量的に得た。
得られた生成物をNMR、およびFD−MSで分析した結果は以下のとおりであった。
1H NMR (CD2Cl2): δ 7.93 (d, J = 2.38 Hz, 1H, Phenoxy), 7.16 (d, J = 2.61 Hz, 1H, Phenoxy), 7.11 (s, 2H, Fluorenyl), 6.81 (s, 2H, Fluorenyl), 1.66, (s, 9H, tBu), 1.66-1.59 (br, 8H, CH 2), 1.38 (s, 9H, tBu), 1.271 (s, 6H, Me), 1.267 (s, 6H, Me), 1.21 (s, 6H, Me), 1.14 (s, 6H, Me).
13C{1H} NMR (CD2Cl2): δ 197.3 (Ti-O-C), 169.4, 168.4, 150.4, 149.8, 147.4, 142.0, 141.2, 140.5, 136.4, 127.4, 127.0, 124.9 (unsaturated C); 37.6, 36.5, 35.5, 34.8 (Quaternary C); 34.18, 34.15 (CH2); 31.15, 31.10, 30.5, 30.3, 29.7 (CH3)..
FD-MS: 706 (M+).
≪(2,4−ジ−tert−ブチル−6−(9H−フルオレン−9−イル)−フェノキシ)チタニウムジクロリドの合成≫
充分に乾燥、窒素置換したシュレンク型反応容器に回転子を入れて、これにチタンテトラクロライド(1.0M トルエン溶液; 0.98 mL, 0.98 mmol)を入れ、トルエン(10mL)を加えて攪拌しながら、WO2006/022355A1に記載の方法により得られた2,4−ジ−tert−ブチル−6−(9H−フルオレン−9−イル)フェノール(0.37g, 0.98mmol) を室温においてゆっくり滴下し、滴下終了後室温で1時間攪拌しながら反応させた。得られた赤色溶液をドライアイス−アセトンバスで−78℃に冷却し、ここへノルマルブチルリチウム (1.56Mヘキサン溶液; 1.26mL, 1.97mmol)をゆっくり滴下し、滴下終了後ゆっくり室温にもどし、室温で10時間攪拌、次いで100℃で3時間30分攪拌しながら反応させ茶色懸濁液を得た。この懸濁液を窒素雰囲気下でセライトを充填したグラスフィルターでろ過した後、得られた黒色個体をトルエン(4mL)で洗浄して、その洗液をろ液と混合した。この溶液を濃縮・乾固し、トルエンで再結晶することによって目的物を含む茶色の固体を0.13g得た。得られた生成物をNMR、およびFD−MSで分析した結果は以下のとおりであった。
1H NMR (C6D6): δ 7.70-6.05 (m, 10H, aromatics); 1.44(s, 9H, CMe 3), 1.38(s, 9H, CMe 3).
FD-MS: 486 (M+).
Claims (6)
- 下記の[工程1]および[工程2]を順次実施することを特徴とする遷移金属化合物(A)の製造方法。
[工程1]: 下記一般式(1)で表される配位子(l)を、カリウムアルコキシドおよび水素化カリウムからなる群から選ばれる1種以上のカリウム化合物と反応させることによって、下記一般式(2)で表されるジアニオン性配位子(L)に転換する工程、
[工程2]: 上記の[工程1]で得られたジアニオン性配位子(L)に、下記一般式(3)で表される遷移金属化合物(a)を反応させることによって、下記一般式(4)で表わされる遷移金属化合物(A)を調製する工程。
(上記式(1)中、R1〜R12は互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ハロゲン化炭化水素基、シリル化炭化水素基、酸素含有基または窒素含有基を示し、R1〜R12で示される原子または基のうち互いに隣接する2個の基が結合して、それらの結合する炭素原子とともに芳香族環、脂肪族環またはヘテロ環を形成してもよく、Qは、酸素原子、硫黄原子、NRa基またはPRb基を示し、RaおよびRbは水素原子または炭素数1〜20の炭化水素基である。)
(上記式(2)中、R1〜R12およびQは、式(1)とそれぞれ同様の原子または基を示す。)
(上記式(3)中、Mは周期律表第4〜6族から選ばれる遷移金属原子を示し、Xは水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基または窒素含有基を示し、mはMの価数を満たす数であり、mが2以上の場合は、Xで示される複数の原子または基は互いに同一でも異なっていてもよく、Xで示される複数の基は互いに結合していても、共役直鎖状ジエン、共役分岐状ジエン、非共役直鎖状ジエンまたは非共役分岐状ジエンを形成していてもよく、またXで示される複数の基は互いに結合して環を形成していてもよく、さらに互いに芳香族環、脂肪族環、共役環状ジエン、非共役環状ジエンを形成していてもよい。)
(上記式(4)中、MおよびXは式(3)とそれぞれ同様の原子または基を示し、Lは上記一般式(2)で表されるジアニオン性配位子を示し、nはMの価数を満たす数であり、nが2以上の場合は、Xで示される複数の原子または基は互いに同一でも異なっていてもよく、Xで示される複数の基は互いに結合していても、共役直鎖状ジエン、共役分岐状ジエン、非共役直鎖状ジエンまたは非共役分岐状ジエンを形成していてもよく、またXで示される複数の基は互いに結合して環を形成していてもよく、さらに互いに芳香族環、脂肪族環、共役環状ジエン、非共役環状ジエンを形成していてもよい。) - カリウム化合物が水素化カリウムであることを特徴とする請求項1に記載の遷移金属化合物(A)の製造方法。
- Qが酸素原子であることを特徴とする請求項1または2に記載の遷移金属化合物(A)の製造方法。
- 遷移金属原子Mが、2価、3価または4価の原子価状態を有する周期律表第4族の遷移金属原子であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遷移金属化合物(A)の製造方法。
- 遷移金属原子Mがチタン原子であり、その原子価状態が2価、3価または4価であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遷移金属化合物(A)の製造方法。
- mが2以上であって、Xで示される複数の基が互いに結合した共役、非共役の非環状、あるいは環状のジエンであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の遷移金属化合物(A)の製造方法。
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