JP2010097729A - 二次電池用電極、二次電池およびこれを搭載した車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】通常使用時の特性を犠牲にせず、内部短絡による局所的かつ継続的な電流集中および温度上昇を防止する、二次電池用電極、二次電池およびこれを搭載した車両を提供する。
【解決手段】複数に分割された集電体300と分割された集電体上にそれぞれ形成された活物質層340とを含む複数の電極要素320と、電極要素の集電体を連結する導電要素330と、を有する。
【選択図】図3B
【解決手段】複数に分割された集電体300と分割された集電体上にそれぞれ形成された活物質層340とを含む複数の電極要素320と、電極要素の集電体を連結する導電要素330と、を有する。
【選択図】図3B
Description
本発明は二次電池用電極、これを有する二次電池、および該二次電池を搭載した車両に関する。
近年、大気汚染や地球温暖化に対処するため、二酸化炭素量の低減が切に望まれている。自動車業界では、電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)の導入による二酸化炭素排出量の低減に期待が集まっており、これらの実用化の鍵を握るモータ駆動用二次電池の開発が盛んに行われている。
モータ駆動用二次電池としては、携帯電話やノートパソコン等に使用される民生用リチウムイオン二次電池と比較して極めて高い出力特性、および高いエネルギーを有することが求められている。したがって、全ての電池の中で最も高い理論エネルギーを有するリチウムイオン二次電池が注目を集めており、現在急速に開発が進められている。
リチウムイオン二次電池は、一般的には、バインダーを用いて正極活物質層などを正極集電体の両面に塗布した正極、リチウムイオンの移動を許容する電解質層、および負極活物質層などを負極集電体の両面に塗布した負極、を積層した積層体を有してなる。
ところが、リチウムイオン二次電池は、電池への外力による圧縮によって内部短絡が発生すると、短絡電流による局所的な温度上昇が発生する可能性がある。
このような内部短絡による局所的な温度上昇を緩和する技術としては、次のようなものが提案されている。すなわち、貫通孔を格子状に配列形成した集電体を用いることにより、短絡部に向かう電流経路の電気抵抗値を大きくし、短絡部へ集中する電流を小さくすることにより短絡部における局所的な温度上昇を緩和するリチウム二次電池が提案されている(特許文献1)。
特許第3696790号明細書
しかし、大出力、大容量の要求される自動車用などの二次電池用電極においては、貫通孔を格子状に配列形成した集電体を用いることで、短絡部に向かう電流経路の電気抵抗値を大きくすると、二次電池の通常使用時の特性劣化が生じうる。一方、通常使用時の特性を優先すれば局所的な温度上昇を十分抑制することができないという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、通常使用時の特性を犠牲にせず、局所的な温度上昇を防止する、二次電池用電極、二次電池およびこれを搭載した車両を提供する。
上記課題を解決するために、本発明に係る二次電池用電極は、複数に分割された集電体と分割された集電体上にそれぞれ形成された活物質層とを含む複数の電極要素と、少なくとも2つ以上の電極要素の集電体を連結する導電要素と、を有することを特徴とする。
本発明に係る二次電池用電極は、通常使用時の特性を犠牲にせず、電極要素を連結する導電要素に短絡電流を経由させることで導電要素を溶断し、短絡が発生した電極要素から他の電極要素を遮断することにより、通常使用時の特性を犠牲にせずに内部短絡による局所的かつ継続的な電流集中を抑制することで、局所的な温度上昇を防止する。
以下に、本発明の実施形態に係る二次電池用電極、二次電池およびこれを搭載した車両について詳細に説明する。
図1は、第1実施形態に係るリチウムイオン二次電池の外観図である。図2Aおよび図2Bは、図1に示すリチウムイオン二次電池であって、集電体の構造がそれぞれ異なる2つのリチウムイオン二次電池の断面図を、それぞれ示した図(外装材を除く)である。
図1に示すように、リチウムイオン二次電池100は、たとえば、長方形状の扁平な形状を有し、その両側部からそれぞれ電力を取り出すための正極タブ110Aおよび負極タブ110Bが引き出される。電極要素120は、リチウムイオン二次電池100の外装材(たとえば、ラミネートフィルム)130によって包まれ、その周囲は熱融着されており、正極タブ110Aおよび負極タブ110Bを引き出した状態で密封される。
図2Aに示すリチウムイオン二次電池は、正極集電体210および正極集電体210の両面に形成された正極活物質層211からなる正極と、負極集電体220および負極集電体220の両面に形成された負極活物質層221からなる負極と、を有する。発電要素は、正極および負極が電解質層230を介して複数積層されてなる。後述するように、正極集電体210および負極集電体220は、それぞれ導電性を有する材料により構成する。
図2Bに示すリチウムイオン二次電池もまた、図2Aと同様に、正極集電体210および正極集電体210の両面に形成された正極活物質層211からなる正極と、負極集電体220および負極集電体220の両面に形成された負極活物質層221からなる負極と、を有する。発電要素は、正極および負極が電解質層230を介して複数積層されてなる。しかし、図2Bに示すリチウムイオン二次電池は、図2Aに示すリチウムイオン二次電池と比較すると、正極集電体210および負極集電体220の構造が異なる。すなわち、図2Bに示すリチウムイオン二次電池の正極集電体210は、絶縁層210aおよび絶縁層210aの両表面に形成された導電層210bからなる三層構造を有する。また、負極集電体220は、絶縁層220aおよび絶縁層220aの両表面に形成された導電層220bからなる三層構造を有する。導電層210bと導電層220bは、後述するように、それぞれ導電性を有する材料により構成する。
図2Bに示すリチウムイオン二次電池の正極集電タブ部241Aは、発電要素の複数の正極集電体210の端部を延長させたものであり、電気を取り出すための正極タブ240Aと接続する。また、負極集電タブ部241Bは、発電要素の複数の負極集電体220の端部を延長させたものであり、電気を取り出すための負極タブ240Bと接続する。正極タブ240Aと、負極集電タブ部241Bの負極集電体220とが接触して短絡することを防止するために、正極タブ240Aと負極集電体220との間に絶縁層250を設ける。同様に、負極タブ240Bと、正極集電タブ部241Aの正極集電体210とが接触して短絡することを防止するために、負極タブ240Bと正極集電体210との間に絶縁層250を設ける。絶縁層250は、たとえば、カプトンテープのような電気絶縁テープまたは絶縁紙からなる。
以下、発電要素を構成する正極集電体、正極活物質層、電解質層、負極活物質層および負極集電体について説明する。
[正極集電体]
正極集電体は導電性材料から構成され、正極集電体を構成する材料に特に制限はない。例えば、金属や導電性高分子が採用されうる。具体的には、例えば、アルミニウム、ニッケル、鉄、ステンレス鋼、チタン、銅などの金属材料が挙げられる。これらのほか、ニッケルとアルミニウムとのクラッド材、銅とアルミニウムとのクラッド材、あるいはこれらの金属の組み合わせのめっき材などが好ましく用いられうる。また、金属表面にアルミニウムが被覆されてなる箔であってもよい。なかでも、電子伝導性、電池作動電位という観点からは、アルミニウム、銅が好ましい。
正極集電体は導電性材料から構成され、正極集電体を構成する材料に特に制限はない。例えば、金属や導電性高分子が採用されうる。具体的には、例えば、アルミニウム、ニッケル、鉄、ステンレス鋼、チタン、銅などの金属材料が挙げられる。これらのほか、ニッケルとアルミニウムとのクラッド材、銅とアルミニウムとのクラッド材、あるいはこれらの金属の組み合わせのめっき材などが好ましく用いられうる。また、金属表面にアルミニウムが被覆されてなる箔であってもよい。なかでも、電子伝導性、電池作動電位という観点からは、アルミニウム、銅が好ましい。
あるいは、正極集電体210は、絶縁層210aおよび絶縁層210aの両表面に形成された導電層210bからなる。
絶縁層210aは、高い絶縁性を有する樹脂材料であるポリイミドから形成される。なお、絶縁層210aは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、フェノール樹脂、およびエポキシなどの熱硬化性樹脂、または、ゴム、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリエチレン、およびポリプロピレンなどの伸展性樹脂からなってもよい。また、絶縁層210aは、上記材料からなる薄膜が2つ以上組み合わされた多層構造からなってもよい。
導電層210bには、アルミニウムが好適に用いられるが、これに限られず、ニッケル、銅、その他の金属を用いることもできる。
[正極活物質層]
正極活物質層211は、リチウムイオン二次電池の充放電反応の中心を担う正極活物質を含む層である。正極活物質としては、リチウム−遷移金属酸化物が好適に用いられる。また、正極活物質として、リチウム−遷移金属酸化物以外にも、リチウム−遷移金属リン酸化合物、または、リチウム−遷移金属酸化化合物を用いることもできる。
正極活物質層211は、リチウムイオン二次電池の充放電反応の中心を担う正極活物質を含む層である。正極活物質としては、リチウム−遷移金属酸化物が好適に用いられる。また、正極活物質として、リチウム−遷移金属酸化物以外にも、リチウム−遷移金属リン酸化合物、または、リチウム−遷移金属酸化化合物を用いることもできる。
正極活物質層211は、正極活物質の他、結着剤(バインダー)、導電助剤などの添加物を含む。バインダーとしては、たとえば、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)を用いる。導電助剤は、活物質層の導電性を向上させるために配合される添加物であって、好適には炭素繊維である。
[電解質層]
電解質層230は、電解質を含浸させたセパレータで構成されうる。セパレータを含浸させることのできる電解質としては、LiPF6,LiBF4などのリチウム塩がある。セパレータは、電解質を吸収保持するポリマーからなる多孔性シートを用いうる。
電解質層230は、電解質を含浸させたセパレータで構成されうる。セパレータを含浸させることのできる電解質としては、LiPF6,LiBF4などのリチウム塩がある。セパレータは、電解質を吸収保持するポリマーからなる多孔性シートを用いうる。
[負極活物質層]
負極活物質層221は、リチウムイオン二次電池の充放電反応の中心を担う負極活物質を含む層である。負極活物質としては、炭素材料が好適に用いられる。負極の充填効率や、導電性の確保のために、大きさの異なる炭素材料を用いることが望ましい。炭素材料としては、たとえば、天然黒鉛、人造黒鉛などの黒鉛系炭素材料、カーボンブラック、活性炭を用いうる。負極活物質は、炭素材料に限られず、たとえば、Si系材料、Sn系材料を用いてもよい。
負極活物質層221は、リチウムイオン二次電池の充放電反応の中心を担う負極活物質を含む層である。負極活物質としては、炭素材料が好適に用いられる。負極の充填効率や、導電性の確保のために、大きさの異なる炭素材料を用いることが望ましい。炭素材料としては、たとえば、天然黒鉛、人造黒鉛などの黒鉛系炭素材料、カーボンブラック、活性炭を用いうる。負極活物質は、炭素材料に限られず、たとえば、Si系材料、Sn系材料を用いてもよい。
負極活物質層221は、負極活物質の他、バインダー、導電助剤などの添加物を含む。バインダーとしては、官能基を導入したフッ素系樹脂が用いられる。たとえば、バインダーとしては、ポリフッ化ビニリデンを用いる。導電助剤としては、正極活物質層211と同様に、好適には炭素繊維が用いられる。
ここで、負極活物質層221に含まれる負極活物質、接着剤、および導電助剤に対する接着剤の重量比率は6%以下であることが望ましい。負極活物質層221内のバインダーを、負極集電体220の基材となる絶縁物(絶縁層220a)との接着性の良い樹脂を用いることで、バインダーの添加量を少なくしても結着性を保つことができる。したがって、負極集電体220を覆い、反応を阻害するバインダーを6%以下にすることで、負極の出力を向上させることができ、負極活物質の含有量を増やせることから、エネルギー密度も増加させることができる。
[負極集電体]
正極集電体は導電性材料から構成され、負極集電体を構成する材料に特に制限はない。例えば、金属や導電性高分子が採用されうる。具体的には、例えば、アルミニウム、ニッケル、鉄、ステンレス鋼、チタン、銅などの金属材料が挙げられる。これらのほか、ニッケルとアルミニウムとのクラッド材、銅とアルミニウムとのクラッド材、あるいはこれらの金属の組み合わせのめっき材などが好ましく用いられうる。また、金属表面にアルミニウムが被覆されてなる箔であってもよい。なかでも、電子伝導性、電池作動電位という観点からは、アルミニウム、銅が好ましい。
正極集電体は導電性材料から構成され、負極集電体を構成する材料に特に制限はない。例えば、金属や導電性高分子が採用されうる。具体的には、例えば、アルミニウム、ニッケル、鉄、ステンレス鋼、チタン、銅などの金属材料が挙げられる。これらのほか、ニッケルとアルミニウムとのクラッド材、銅とアルミニウムとのクラッド材、あるいはこれらの金属の組み合わせのめっき材などが好ましく用いられうる。また、金属表面にアルミニウムが被覆されてなる箔であってもよい。なかでも、電子伝導性、電池作動電位という観点からは、アルミニウム、銅が好ましい。
あるいは、負極集電体220は、絶縁層220aおよび絶縁層220aの両表面に形成される導電層220bからなる。
絶縁層220aは、高い絶縁性を有する樹脂材料であるポリイミドから形成される。絶縁層220aは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、フェノール樹脂、およびエポキシなどの熱硬化樹脂、または、ゴム、演歌ビニル樹脂、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリエチレン、および、ポリプロピレンといった伸展性樹脂からなることができる。あるいは、絶縁層220aは、上記材料からなる薄膜が2つ以上組み合わされた多層構造でありうる。
導電層220bは、リチウムと合金化しない銅からなり、蒸着法などによって絶縁層220aと一体的に形成される。導電層220bは、銅に限られず、たとえば、ニッケルといったリチウムと合金化しない金属を用いることもできる。
以下、本発明の実施形態に係るリチウムイオン二次電池の電極として用いられる二次電池用電極について実施形態ごとに詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図3A、図4、図5は、それぞれ、本発明の第1実施形態に係る二次電池用電極の第1、第2、第3実施例を示す図である。これらの図の左図(a)にはこれらの実施例の集電体を示し、右図(b)には該集電体に形成された電極要素および導電要素を含む二次電池用電極を示している。
〔第1実施形態〕
図3A、図4、図5は、それぞれ、本発明の第1実施形態に係る二次電池用電極の第1、第2、第3実施例を示す図である。これらの図の左図(a)にはこれらの実施例の集電体を示し、右図(b)には該集電体に形成された電極要素および導電要素を含む二次電池用電極を示している。
図3A〜図5に示すように、集電体300に幅δの分割ギャップ310を形成することで集電体300を分割し、略三角形(図3A参照)、略四角形(図4参照)、略六角形(図5参照)の領域を形成する。このとき、図2Bに示すリチウムイオン二次電池のように、集電体300が上記絶縁層220aおよび絶縁層220aの両表面に形成される導電層220bから構成される場合は、分割ギャップは、少なくとも導電層に形成されればよい。そして、該領域上に活物質を分割塗布して活物質層を形成することにより複数の電極要素320を形成する。ここで、分割ギャップを形成することにより、隣接する前記電極要素320の集電体300間の距離はδとなる。これに伴い、活物質層340が形成されない部分には分割ギャップ310を除き複数の導電要素330が形成される。これにより、複数の電極要素の一部をなす集電体は、集電体からなる導電要素330により連結される。本実施形態に係る二次電池用電極の第1、第2、第3実施例においては、それぞれ略三角形、略四角形、略六角形の角部を中心に隣接する電極要素320の集電体300は該角部において導電要素330により連結される。したがって、各電極要素320の集電体300は、互いに電気的に接続される。
集電体への分割ギャップ310の形成は、たとえば、転造、プレス打ち抜き、レーザ加工により行うことができるが、これらに限定されない。また、集電体上への活物質の塗布は、たとえば、スクリーン印刷やインクジェット法により行うことができるが、これらに限定されない。
図3Bは、本実施形態に係る二次電池用電極の第1実施例の断面構造を示した図である。図3Bにおいては、集電体300は、絶縁層301および絶縁層301の両表面に形成される導電層302から構成されるものを示しているが、本実施形態に係る二次電池用電極はこれに限定されない。すなわち、集電体300は導電性材料のみから構成されてもよいことは勿論である。以下、第1実施例について説明する。なお、第2実施例および第3実施例については、電極要素の形状を除き第1実施例と同様であるため説明は省略する。
図3Bの左図(a)は電極要素320および導電要素330を含む二次電池用電極を示しており、a−a’における断面図を右図(b)に示した。右図(b)には、本実施例の二次電池用電極の構造を明確に示すために電解質層(セパレータ)350をも併せて示した。集電体300は、導電層302および絶縁層301からなり、分割ギャップ310は、集電体300の導電層302および絶縁層301が存在しない隙間を指す。ただし、分割ギャップ310は、前述したように、導電層302のみを除去することで絶縁層301のみから構成されてもよい。導電要素330は、集電体310の導電層302の一部であってその上に活物質層340が形成されない部分を指す。したがって、導電要素330の上には活物質が載っていないため、導電要素330は低熱容量となる。また、導電要素の幅wは電極要素の繰り返しピッチPよりも小さいため、導電要素330の電気抵抗は電極要素の電気抵抗より大きくなる。
導電要素330の表面は、該表面に電解質などの熱容量の大きい物質が付着しないように、薄くコーティングすることが望ましい。コーティング331は、たとえば、フッ素系樹脂、PET、PP、PA、PAI、PI、PAN、PENのいずれかにより形成しうる。
本実施形態に係る二次電池用電極によれば、二次電池の内部で短絡が発生した場合、その発生箇所を含む電極要素に向かって、周りの電極要素から、導電要素を経由して短絡電流が流れ込む。このとき、上述したように、導電要素は低熱容量であり、かつ、電極要素に比べて電気抵抗が大きいため、電極要素において局所的に温度が上昇し、短時間に導電要素の融点にまで達する。複数の導電要素の一つが溶断すると、他の導電要素を流れる電流が増加するため、発熱密度が増加し、次々に導電要素が溶断する。そして、最終的に、短絡発生箇所を含む電極要素が他の電極要素から電気的に遮断される。このような状態になると、短絡発生箇所を含む電極要素自身の放電が終了するとともに短絡電流は継続して流れなくなり、異常発熱が緩和される。この電流遮断効果は、大出力、大容量の二次電池ほど短絡箇所に集中する短絡電流が大きくなるため速やかに生じる。したがって、二次電池の大出力化、大容量化を達成するとともに、二次電池の内部短絡による異常発熱を緩和することができる。
図3A〜図5には電極要素の繰り返しピッチP、導電要素330の幅w、分割ギャップ310の幅δをそれぞれ示している。短絡電流により導電要素330が溶断されるためには、分割ギャップ310の幅δは大きいほど良く、導電要素330の幅wは小さいほど良い。それは、導電要素330の電気抵抗が大きい方が、導電要素において局所的に温度上昇させることが容易になるからである。
しかし、分割ギャップ310の幅δを大きくすると、活物質を塗布した電極要素の面積が小さくなるため、二次電池の電池容量が小さくなってしまう。また、分割ギャップ310の幅δを大きく、導電要素330の幅wを小さくすると、集電体の面内の電気抵抗が大きくなるため、二次電池の出力が小さくなってしまう。したがって、分割ギャップ310の幅δ、導電要素330の幅w、および、電極要素の繰り返しピッチPは、導電要素の溶断され易さの観点、二次電池の電池容量の観点、二次電池の出力の観点から、最適な組合せを選択する必要がある。以下、これらの観点から、分割ギャップ310の幅δ、導電要素330の幅w、および、電極要素の繰り返しピッチPに関する検討を行う。
図6は、本実施形態に係る二次電池用電極の第1〜第4実施例に関して、分割ギャップを形成したことによる、集電体の見かけの体積抵抗率r’を、集電体を構成する材料の体積抵抗率rを用いて計算した計算値を二次電池用電極の構造とともに示す図である。
ここで、第4実施例は第2実施例と同様に電極要素の集電体は略四角形の形状を有するが、電極要素と導電要素の相対位置を異ならせている。すなわち、第4実施例においては、略四角形の辺部で隣接する電極要素の集電体は該辺部において導電要素により連結される。これにより、各電極要素の集電体は、互いに電気的に接続されている。
図7は、電極要素の繰り返しピッチPが0.01[m]のときの導電要素の幅w[m]と、集電体を構成する材料の体積抵抗率r[Ωm]に対する集電体の見かけの体積抵抗率r’[Ωm]の比r’/rと、の関係を示す図である。ここで、二次電池の容量は、分割ギャップの無い集電体を用いた二次電池の容量の0.9倍を維持するようにしている。
図8は、電極要素の繰り返しピッチPが0.1[m]のときの導電要素の幅w[m]とr’/rとの関係を示す図である。ここで、二次電池の容量は、分割ギャップの無い集電体を用いた二次電池の容量の0.9倍を維持するようにしている。
ここで、下記表1に示す活物質および集電体で、一辺0.05[m]〜1.0[m]の大きさの一層の二次電池を作製したとする。この二次電池を4.0[V]に充電し、中心部付近の電極要素で短絡(短絡抵抗は0.001[Ω]とする)が生じた場合の、導電要素に集中する短絡電流を、分布乗数回路解析の手法を用いて算出する。なお、このような二次電池は、たとえば、Mn系正極活物質とハードカーボン負極活物質を用いることによって容易に作製することができるが、これらの材料の組み合わせに限定されない。
図9は、本実施形態に係る二次電池用電極の第1実施例における、二次電池の大きさ(一辺)[m]と1つの導電要素に集中する短絡電流[mA]との関係の計算結果を示す図である。ここで、r’/rの値は約4とし、電極要素の繰り返しピッチPを0.005[m]〜0.3[m]まで変化させて計算した。
図10は、本実施形態に係る二次電池用電極の第2実施例における、二次電池の大きさ(一辺)[m]と1つの導電要素に集中する短絡電流[mA]との関係の計算結果を示す図である。ここで、r’/rの値は約1.4とし、電極要素の繰り返しピッチPを0.005[m]〜0.3[m]まで変化させて計算した。
図11は、本実施形態に係る二次電池用電極の第1実施例および第2実施例おける、二次電池の大きさ(一辺)[m]と最大出力時電流[A]との関係の計算結果を示す図である。ここで、最大出力時電流とは、電池の内部抵抗と同じ電気抵抗を、電池と直列に接続して閉回路としたときの閉回路に流れる電流を指す。r’/rの値は、第1実施例は約4で、第2実施例は約1.4とした。
図12は、陽解法による過度熱解析によって、正極集電体の導電要素(Al:融点は約660[℃])にどの程度の電流が流れると0.5[s]以内に溶断が起るかを調べるための1/4モデルを示す図である。第1実施例においてr’/rの値を約4、第2実施例においてr’/rの値を約1.4とし、電極要素の繰り返しピッチP、導電要素の幅w、分割ギャップの幅δの組み合わせを用いて計算すると、下記表2に示す溶断電流の値で、溶断時間に示す概ね0.5[s]の時間で、正極集電体の導電要素(Al)の溶断が起ることが判った。
図13は、本実施形態に係る二次電池用電極の第1実施例において、r’/rの値が約4のときの、電極要素の繰り返しピッチPと1箇所の導電要素に流れる短絡電流との関係に、表2の結果(一点破線)を重ねて示した図である。ここで、二次電池の大きさ(一辺)[m]を0.05[m]〜1.00[m]まで変化させて計算した。
図13において、一点破線で示した0.5[s]で溶断する溶断電流よりも大きい短絡電流の得られる電極要素の繰り返しピッチPおよび電池の大きさ(一辺)の組み合わせは、本実施形態の範囲に含まれる。
図14は、本実施形態の第2実施例において、r’/rの値が約1.4のときの、電極要素の繰り返しピッチPと1箇所の導電要素に流れる短絡電流との関係に、0.5[s]で溶断する溶断電流の値(一点破線)を重ねて示した図である。ここで、二次電池の大きさ(一辺)[m]を0.05[m]〜1.00[m]まで変化させて計算した。
0.5[s]で溶断する溶断電流よりも大きい短絡電流の得られる電極要素の繰り返しピッチPおよび電池の大きさ(一辺)の組み合わせは、本実施形態の範囲に含まれる。
上記の検討結果を踏まえた、二次電池の容量および最大出力時電流が、分割ギャップの無い集電体を用いた電池の、それぞれ90%以上および75%以上で、内部短絡による短絡電流を約0.5[s]で遮断できる好適な条件の例を以下の表3に示す。ここで、集電体と導電要素は、例えば、10〜30μmの金属箔からなりうる。
以下に、本発明の第1実施形態に係る二次電池用電極の効果を示す。
・二次電池の通常使用時の特性を犠牲にせずに内部短絡による局所的かつ継続的な電流集中によるジュール熱の発生を抑制しすることで、局所的な温度上昇を防止することができる。
〔第2実施形態〕
図15A、図15Bは本発明の第2実施形態に係る二次電池用電極を示す図である。図15Aの左図(a)には本実施形態の集電体を示し、右図(b)には該集電体に形成された電極要素1520および導電要素1530を含む二次電池用電極を示している。図15Bは、本実施形態に係る二次電池用電極の断面構造を示す図である。本実施形態に係る二次電池用電極が前述した第1実施形態と異なる点は、集電体を分割する分割ギャップに活物質層が存在するという点である。以下、本実施形態に係る二次電池用電極について詳細に説明するが、第1実施形態と重複する説明は省略する。
・二次電池の通常使用時の特性を犠牲にせずに内部短絡による局所的かつ継続的な電流集中によるジュール熱の発生を抑制しすることで、局所的な温度上昇を防止することができる。
〔第2実施形態〕
図15A、図15Bは本発明の第2実施形態に係る二次電池用電極を示す図である。図15Aの左図(a)には本実施形態の集電体を示し、右図(b)には該集電体に形成された電極要素1520および導電要素1530を含む二次電池用電極を示している。図15Bは、本実施形態に係る二次電池用電極の断面構造を示す図である。本実施形態に係る二次電池用電極が前述した第1実施形態と異なる点は、集電体を分割する分割ギャップに活物質層が存在するという点である。以下、本実施形態に係る二次電池用電極について詳細に説明するが、第1実施形態と重複する説明は省略する。
図15Aに示すように、集電体1500に幅δの分割ギャップ1510を形成することにより集電体1500を分割し、略四角形の領域を形成する。ここで、該領域は略四角形に限定されず、略三角形、略六角形であってもよい。そして、該領域上および分割ギャップ1510上に活物質を塗布して活物質層を形成することにより複数の電極要素1520を形成する。これに伴い、活物質層が形成されない部分には、複数の導電要素1530が形成される。これにより、複数の電極要素1520の一部をなす集電体1500は、集電体1500の一部からなる導電要素1530により連結される。
図15Bは、本実施形態に係る二次電池用電極の断面構造を示す図である。図15Bにおいては、集電体1500は、絶縁層1501および絶縁層1501の両表面に形成される導電層1502から構成されるものを示しているが、本実施形態に係る二次電池用電極はこれに限定されない。すなわち、集電体1500は導電性材料のみから構成されてもよいことは勿論である。図15Bの左図(a)には集電体上に形成された電極要素1520および導電要素1530を示しており、a−a’における断面図を右図(b)に示した。右図(b)には、構造を明確に示すために電解質層1550も併せて示した。集電体1500は、導電層1502および絶縁層1501からなる。導電要素1530上には活物質層1540を形成しない。
分割ギャップ1510は、集電体1500の導電層1502が除去された部分からなる。ただし、分割ギャップ1510は、集電体1500の導電層1502および絶縁層1501の双方が除去された部分(隙間)からなってもよい。前述したように、分割ギャップ1510には活物質層1540を形成する。このような構造を有する本実施形態に係る二次電池用電極は、集電体1500の両面に同種の活物質を塗布する場合に好適に用いうる。
本実施形態においては、分割ギャップ1510に活物質が存在するが、このような構造であっても、導電要素1530上には活物質が載っていないため、導電要素1530は低熱容量となる。また、導電要素の幅wは電極要素の繰り返しピッチPよりも小さいため、導電要素330の電気抵抗は電極要素の電気抵抗より大きくなる。したがって、本実施形態は、第1実施形態と同様の、内部短絡発生時における電極要素の電気的遮断性能を有する。
本発明の第2実施形態に係る二次電池用電極は第1実施形態と同様の効果を奏する。
〔第3実施形態〕
図16A、図16Bは本発明の第3実施形態に係る二次電池用電極を示す図である。図16Aの左図(a)には本実施形態の集電体を示し、右図(b)には該集電体に形成された電極要素1620および導電要素1630を含む二次電池用電極を示している。図16Bは、本実施形態に係る二次電池用電極の断面構造を示した図である。本実施形態に係る二次電池用電極が前述した第1実施形態と異なる点は、導電要素1630に、電極要素1620の集電体部分よりも低融点の材料を用いる点である。以下、本実施形態に係る二次電池用電極について詳細に説明するが、第1実施形態と重複する説明は省略する。
〔第3実施形態〕
図16A、図16Bは本発明の第3実施形態に係る二次電池用電極を示す図である。図16Aの左図(a)には本実施形態の集電体を示し、右図(b)には該集電体に形成された電極要素1620および導電要素1630を含む二次電池用電極を示している。図16Bは、本実施形態に係る二次電池用電極の断面構造を示した図である。本実施形態に係る二次電池用電極が前述した第1実施形態と異なる点は、導電要素1630に、電極要素1620の集電体部分よりも低融点の材料を用いる点である。以下、本実施形態に係る二次電池用電極について詳細に説明するが、第1実施形態と重複する説明は省略する。
図16Aに示すように、集電体1600に幅δの分割ギャップ1610を形成することで集電体1600を分割し、略四角形の領域を形成する。ここで、該領域は略四角形に限定されず、略三角形、略六角形であってもよい。そして、略四角形の形状を有する電極要素1620の角部に相当する集電体1600の部分に、電極要素1620の集電体部分より低融点の材料を用いて導電要素1630を形成する。集電体1600の一部への低融点材料からなる導電要素1630の形成は、たとえば、メカニカルアロイング法により行うことができる。このように、導電要素1630を低融点材料により形成するのは、導電要素1630の良好な溶断性を得るためである。
また、導電要素1630のさらに良好な溶断性を得るためには、導電要素1630の電流密度を大きくして短絡電流による発熱量を増加させることが有効である。たとえば、導電要素1630の厚さを電極要素1620の集電体部分よりも薄くすることが有効である。ただし、導電要素1630の薄膜化は電池の内部抵抗を増大させうるため、導電要素1630の厚さは、電極要素1620の集電体部分の厚さの概ね70%〜80%とすることが望ましい。このようにすることで、r’/rの上昇を概ね15%未満に抑えつつ導電要素の発熱量を2〜1.5倍にすることができる。
分割ギャップ1610により分割された集電体1600上には活物質を分割塗布して活物質層を形成する。これにより複数の電極要素1620が形成されるとともに、複数の電極要素1620の一部をなす集電体は、集電体の一部として形成された低融点材料からなる導電要素1630により連結される。
図16Bは、本実施形態に係る二次電池用電極の断面構造を示した図である。図16Bにおいては、集電体1600は、絶縁層1601および絶縁層1601の両表面に形成される導電層1602から構成されるものを示しているが、本実施形態に係る二次電池用電極はこれに限定されない。すなわち、集電体1600は導電性材料のみから構成されてもよいことは勿論である。図16Bの左図(a)は集電体上に形成された電極要素1620および導電要素1630を示しており、a−a’における断面図を右図(b)に示した。右図(b)には、構造を明確に示すために電解質層1650も併せて示した。集電体1600は、導電層1602および絶縁層1601からなる。導電要素1630上には活物質層1640を形成しない。
本実施形態においては、第1実施形態と同様に導電要素1630上には活物質が載っていないため、導電要素1630は低熱容量となる。また、導電要素の幅wは電極要素の繰り返しピッチPよりも小さいため、導電要素1630の電気抵抗は電極要素の電気抵抗より大きくなる。さらに、導電要素1630を低融点材料で形成し、導電要素1630を電極要素1620の集電体部分の厚さの概ね70%〜80%に薄膜化することで電気抵抗を増大させている。したがって、本実施形態によれば、内部短絡発生時における電極要素の電気的遮断性能を第1実施形態よりも、さらに向上させることができる。
本発明の第3実施形態に係る二次電池用電極は第1実施形態が有する効果に加え、以下の効果を奏する。
・二次電池の内部短絡発生時における電極要素の電気的遮断性能をさらに向上させることができる。
〔第4実施形態〕
図17A、図17Bは本発明の第4実施形態に係る二次電池用電極を示す図である。図17Aの左図(a)には本実施形態の集電体を示し、右図(b)には該集電体に形成された電極要素1720および導電要素1730を含む二次電池用電極を示している。図17Bは、本実施形態に係る二次電池用電極の断面構造を示した図である。本実施形態に係る二次電池用電極が前述した第1実施形態と異なる点は、各電極要素1720を分割する分割ギャップ1710が緻密でリチウムイオンを透過しない樹脂材料1711で塞がれた構造を有する点である。また、第2実施形態と同様に、集電体を分割する分割ギャップに活物質層が存在してもよい。
・二次電池の内部短絡発生時における電極要素の電気的遮断性能をさらに向上させることができる。
〔第4実施形態〕
図17A、図17Bは本発明の第4実施形態に係る二次電池用電極を示す図である。図17Aの左図(a)には本実施形態の集電体を示し、右図(b)には該集電体に形成された電極要素1720および導電要素1730を含む二次電池用電極を示している。図17Bは、本実施形態に係る二次電池用電極の断面構造を示した図である。本実施形態に係る二次電池用電極が前述した第1実施形態と異なる点は、各電極要素1720を分割する分割ギャップ1710が緻密でリチウムイオンを透過しない樹脂材料1711で塞がれた構造を有する点である。また、第2実施形態と同様に、集電体を分割する分割ギャップに活物質層が存在してもよい。
本実施形態は、直列型の双極型二次電池の電極として好適に用いうる。図17Bには、例として、直列型の双極型二次電池の電極に用いられる集電体1700を示した。すなわち、集電体1700は絶縁層を有さずに導電層のみから構成されている。以下、本実施形態に係る二次電池用電極について詳細に説明するが、第1実施形態と重複する説明は省略する。
図17Aに示すように、集電体1700に幅δの分割ギャップ1710を形成することで集電体1700を分割し、略四角形の領域を形成する。ここで、該領域は略四角形に限定されず、略三角形、略六角形であってもよい。
分割ギャップ1710により分割された集電体1700上には活物質を分割塗布して活物質層を形成する。これにより複数の電極要素1720が形成されるとともに、複数の電極要素1720の一部をなす集電体は、分割ギャップ1710を除き活物質層が形成されない集電体の部分からなる導電要素1730により連結される。
図17Bは、本実施形態に係る二次電池用電極の断面構造を示した図である。図17Bにおいては、集電体1700は、導電性材料の一層で構成されているが、本実施形態に係る二次電池用電極はこれに限定されない。すなわち、集電体1700は、絶縁層および絶縁層の両表面に形成される導電層から構成されてもよいことは勿論である。図17Bの左図(a)は集電体に形成された電極要素1720および導電要素1730を示しており、左図(a)のa−a’における断面図を右図(b)に示した。右図(b)には、構造を明確に示すために電解質層1750も併せて示した。集電体1700は、導電層1702および絶縁層1701からなる。導電要素1730上には活物質層1740を形成しない。
本実施形態においては、第1実施形態と同様に導電要素1730上に活物質が載っていないため、導電要素1730は低熱容量となる。また、導電要素の幅wは電極要素の繰り返しピッチPよりも小さいため、導電要素1630の電気抵抗は電極要素の電気抵抗より大きくなる。したがって、本実施形態は、第1実施形態と同様の、内部短絡発生時における電極要素の電気的遮断性能を有する。
図17Bに示すように、本実施形態は、分割ギャップ1710を、緻密でリチウムイオンを透過しない樹脂材料1711で塞いだ構造を有する。両面に異種の活物質を塗布した集電体1700がセパレータを介して積層された構造を有する直列型の双極型二次電池においては、集電体1700の表裏の活物質層は厳密に分離する必要がある。したがって、分割ギャップ1710を、緻密でリチウムイオンを透過しない樹脂材料1711で塞いだ構造を有する本実施形態は、直列型の双極型二次電池の電極として好適に用いうる。
樹脂材料1711としては、例えば、フッ素系樹脂、PET、PP、PA、PAI、PI、PAN、PENを用いる。
本発明の第4実施形態に係る二次電池用電極は第1実施形態が有する効果に加え、以下の効果を奏する。
・集電体の両面に異種の活物質が塗布される構造を有する直列型の双極型二次電池の電極としても使用できる。
・集電体の両面に異種の活物質が塗布される構造を有する直列型の双極型二次電池の電極としても使用できる。
図18は、本発明の実施形態に係る二次電池用電極を用いたリチウムイオン二次電池を搭載した電気自動車を示す図である。本発明に係る二次電池用電極を用いたリチウムイオン二次電池1810は、図18に示すように、電気自動車1800の車体中央部の座席下1820に搭載しうる。座席下に搭載すれば、車内空間およびトランクルームを広くとることができるメリットを有する。なお、本発明に係る二次電池を搭載する場所は、座席下に限られない。すなわち、本発明に係る二次電池は、後部トランクルームの下部や車両前方のエンジンルームにも搭載しうる。本発明に係る二次電池用電極を用いたリチウムイオン二次電池を電気自動車の電源として搭載することにより、電気自動車の信頼性を向上させることができる。
100、1810 リチウムイオン二次電池(二次電池)、
120 電極要素、
130 外装材、
210 正極集電体、
211 正極活物質層、
220 負極集電体、
221 負極活物質層、
230、350、1550、1650、1750 電解質層、
250 絶縁層、
300、1500、1600、1700 集電体、
301、1501、1601、1701 絶縁層、
302、1502、1602、1702 導電層、
310、1510、1610、1710 分割ギャップ、
320、1520、1620、1720 電極要素、
330、1530、1630、1730 導電要素、
331 コーティング、
340、1540、1640、1740 活物質層、
1800 電気自動車(車両)。
120 電極要素、
130 外装材、
210 正極集電体、
211 正極活物質層、
220 負極集電体、
221 負極活物質層、
230、350、1550、1650、1750 電解質層、
250 絶縁層、
300、1500、1600、1700 集電体、
301、1501、1601、1701 絶縁層、
302、1502、1602、1702 導電層、
310、1510、1610、1710 分割ギャップ、
320、1520、1620、1720 電極要素、
330、1530、1630、1730 導電要素、
331 コーティング、
340、1540、1640、1740 活物質層、
1800 電気自動車(車両)。
Claims (11)
- 複数に分割された集電体と前記分割された集電体上にそれぞれ形成された活物質層とを含む複数の電極要素と、
前記電極要素の前記集電体を連結する導電要素と、
を有することを特徴とする二次電池用電極。 - 前記導電要素上は前記集電体が露出しているか、前記活物質層より熱容量の小さいコーティング物質でコーティングされたことを特徴とする請求項1に記載の二次電池用電極。
- 前記電極要素の前記集電体は三角形状、四角形状、六角形状からなる群から選択されたいずれか1つの形状を有し、
前記導電要素は、前記形状の角部を中心に隣接する前記電極要素の前記集電体を前記角部で連結するか、もしくは、前記形状の辺部で隣接する前記電極要素の前記集電体を前記辺部の一部で連結する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の二次電池用電極。 - 一辺の長さが200〜1000mmである請求項1〜3のいずれかに記載の二次電池用電極であって、
前記集電体と前記導電要素は厚さ10〜30μmの金属箔からなり、前記電極要素の一辺の長さは5〜300mmであり、前記導電要素の幅は0.6〜37mmであり、隣接する前記電極要素の集電体間の距離が0.2〜16mmであることを特徴とする二次電池用電極。 - 前記導電要素の厚さは、前記電極要素の前記集電体の厚さの70〜80%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の二次電池用電極。
- 前記導電要素は、前記電極要素の前記集電体よりも融点の低い金属からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の二次電池用電極。
- 前記導電要素の表面は、フッ素系樹脂、PET、PP、PA、PAI、PI、PAN、PENからなる群から選択された少なくとも1つでコーティングされたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の二次電池用電極。
- 前記分割された集電体相互間の隙間からなる分割ギャップは、リチウムイオンを透過しない樹脂材料で塞がれたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の二次電池用電極。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の二次電池用電極を有する、一辺の長さが200〜1000mmである二次電池であって、
前記電極要素の前記集電体および前記導電要素は厚さ10〜30μmの金属箔からなり、前記電極要素の前記集電体の一辺の長さは5〜300mmであり、前記導電要素が前記電極要素の前記集電体を連結する連結幅は0.6〜37mmであり、隣接する、前記電極要素の前記集電体の隣接間隔は0.2〜16mmであることを特徴とする二次電池。 - 正極または負極の少なくともいずれか一方が請求項1〜8のいずれかの二次電池用電極であることを特徴とする二次電池。
- 請求項9または請求項10に記載の二次電池を搭載した車両。
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-
2008
- 2008-10-14 JP JP2008265635A patent/JP2010097729A/ja active Pending
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