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JP2010080578A - 光電変換素子およびその製造方法 - Google Patents

光電変換素子およびその製造方法 Download PDF

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JP2010080578A JP2008245421A JP2008245421A JP2010080578A JP 2010080578 A JP2010080578 A JP 2010080578A JP 2008245421 A JP2008245421 A JP 2008245421A JP 2008245421 A JP2008245421 A JP 2008245421A JP 2010080578 A JP2010080578 A JP 2010080578A
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hole
semiconductor substrate
photoelectric conversion
electrically connected
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Yoshiro Takaba
芳朗 高場
Tsutomu Yamazaki
努 山崎
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Sharp Corp
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Sharp Corp
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Abstract

【課題】発電効率が低下するのを抑制することが可能な光電変換素子を提供する。
【解決手段】この太陽電池セル(光電変換素子)1は、貫通孔10aが形成されたシリコン基板10と、シリコン基板10の受光面上に設けられた受光面電極21と、貫通孔10aの内部に設けられた貫通孔電極22と、シリコン基板10の裏面上に設けられた裏面電極23とを備える。貫通孔電極22は、貫通孔電極22がシリコン基板10に電気的に直接接続しないようにするための絶縁材料を含有する銀ペースト22cにより形成されており、裏面電極23は、裏面電極23がシリコン基板10に電気的に直接接続しないようにするための絶縁材料を含有する銀ペースト23cにより形成されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、光電変換素子およびその製造方法に関し、特に、貫通孔が形成された半導体基板を備えた光電変換素子およびその製造方法に関する。
太陽光エネルギーを直接電気エネルギーに変換する光電変換素子、いわゆる太陽電池は、近年、特に地球環境問題の観点から、次世代のエネルギー源としての期待が急激に高まっている。太陽電池は、化合物半導体または有機材料を用いたものなど、様々な種類があるが、単結晶シリコンを用いたものが、現在、主流となっている。また、単結晶シリコン以外に、多結晶シリコンや非結晶シリコンなどもよく用いられている。
図7は、従来の一例による太陽電池セルの構造を示した断面図である。従来の一例による太陽電池セル101は、図7に示すように、p型のシリコン基板110と、シリコン基板110の受光面上に設けられた絶縁膜120および受光面電極121と、シリコン基板110の裏面上に設けられた裏面電極122およびアルミニウム電極123とを備えている。
p型のシリコン基板110には、p型不純物領域111と、シリコン基板110の受光面側の部分に設けられたn+型不純物領域112と、シリコン基板110の裏面側の部分の所定領域に設けられたp+型不純物領域113とが形成されている。そして、p型不純物領域111とn+型不純物領域112とによって、pn接合が形成されている。
受光面電極121は、銀などにより形成されている。また、受光面電極121は、インターコネクタ(図示せず)に接続されるバスバー電極と、バスバー電極から延びるフィンガー電極(図示せず)とによって構成されている。
裏面電極122は、銀などにより形成されている。また、裏面電極122は、インターコネクタ(図示せず)に接続するように形成されている。
しかしながら、太陽電池セル101のような構造では、シリコン基板110の受光面上に設けられた受光面電極121(バスバー電極およびフィンガー電極)によって、太陽からの光が遮られ、シリコン基板110に入射する光の量が減少する。このため、太陽電池セル101の発電効率が低下するという不都合がある。また、受光面電極121の下部においてキャリアの再結合損失が発生するので、太陽電池セル101の発電効率がより低下するという不都合がある。したがって、太陽電池セル101の発電効率が低下するのを抑制するためには、受光面電極121の面積を、できる限り小さくする必要がある。
そこで、受光面電極の面積を小さくするために、MWT(Metal Wrap Through)構造を有する太陽電池セルが提案されている。
図8は、MWT構造を有する従来の太陽電池セルの構造を示した断面図である。MWT構造を有する従来の太陽電池セル201は、図8に示すように、貫通孔210aが設けられたp型のシリコン基板210と、シリコン基板210の受光面上に設けられた絶縁膜220および受光面電極221と、シリコン基板210の貫通孔210aに埋め込まれた貫通孔電極222と、シリコン基板210の裏面上に設けられた裏面電極223およびアルミニウム電極224とを備えている。
p型のシリコン基板210には、p型不純物領域211と、シリコン基板210の受光面側の部分に設けられたn+型不純物領域212と、シリコン基板210の裏面側の部分の所定領域に設けられたn+型不純物領域213およびp+型不純物領域214と、貫通孔210aの内面部分に設けられたn+型不純物領域215とが形成されている。そして、p型不純物領域211とn+型不純物領域212とによって、pn接合が形成されている。
+型不純物領域212は、受光面電極221に電気的に接続されている。
+型不純物領域213は、シリコン基板210の裏面側の貫通孔210aの周囲で、かつ、アルミニウム電極224の後述する開口部224aの内側に設けられている。
+型不純物領域215は、n+型不純物領域212とn+型不純物領域213とを接続し、シリコン基板210の厚み方向に延びるように形成されている。
絶縁膜220は、シリコン基板210(n+型不純物領域212)の受光面上の受光面電極221が形成されていない領域に設けられている。
受光面電極221は、貫通孔210aの上側(シリコン基板210の受光面側)を覆うように配置されている。また、受光面電極221は、n+型不純物領域212の所定領域上に配置されており、n+型不純物領域212に電気的に接続されている。
貫通孔電極222は、受光面電極221に電気的に接続されている。
裏面電極223は、貫通孔210aの下側(シリコン基板210の裏面側)を覆うように配置されており、貫通孔電極222に電気的に接続されている。すなわち、受光面電極221は、貫通孔電極222を介して、裏面電極223に電気的に接続されている。また、裏面電極223は、インターコネクタ(図示せず)に接続されている。
また、受光面電極221は、PbOなどからなるガラスフリットを約5wt%含有する導電性ペーストを焼成(熱処理)することにより形成されている。
具体的には、受光面電極221を形成する場合、シリコン基板210の受光面上の全面に絶縁膜220が形成された状態で、絶縁膜220上の所定領域にガラスフリットを含有する導電性ペーストを配置する。そして、導電性ペーストを、焼成することにより絶縁膜220を貫通させることによって、受光面電極221を、n+型不純物領域212に電気的に接続するように形成する。
また、貫通孔電極222および裏面電極223も、受光面電極221と同様、PbOなどからなるガラスフリットを約5wt%含有する導電性ペーストを焼成(熱処理)することにより形成されている。
また、アルミニウム電極224は、アルミニウムペースト(導電性ペースト)を焼成することにより形成されている。また、アルミニウム電極224は、p+型不純物領域214の裏面上に配置されており、p+型不純物領域214に電気的に接続されている。また、アルミニウム電極224は、裏面電極223とは逆極性になっている。
また、アルミニウム電極224には、貫通孔210aの周囲に位置する領域に、開口部224aが形成されている。この開口部224a内に位置するシリコン基板210の裏面には、裏面電極223およびn+型不純物領域212などとアルミニウム電極224とを絶縁するために、分離溝210bが形成されている。
図8に示したMWT構造を有する従来の太陽電池セル201では、受光面電極221を、貫通孔電極222を介して裏面電極223に電気的に接続することによって、p型不純物領域211で生成されn+型不純物領域212に収電されたキャリアを、受光面電極221、貫通孔電極222および裏面電極223を介して、シリコン基板210の裏面側から取り出すことが可能である。これにより、受光面電極221の面積を小さくすることが可能である。
このようなMWT構造を有する太陽電池セルは、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2008−34609号公報
図8に示したMWT構造を有する従来の太陽電池セル201では、上記のように、受光面電極221をn+型不純物領域212に電気的に接続するために、受光面電極221は、PbOなどからなるガラスフリットを含有する導電性ペーストを用いて形成されている。そして、貫通孔電極222および裏面電極223も、受光面電極221と同様、PbOなどからなるガラスフリットを含有する導電性ペーストを用いて形成されている。
しかしながら、貫通孔電極222および裏面電極223を、PbOなどからなるガラスフリットを含有する導電性ペーストを用いて形成する場合、導電性ペーストに含まれるガラスフリットが、n+型不純物領域215やn+型不純物領域213を貫通する場合がある。この場合、貫通孔電極222とp型不純物領域211との間や、裏面電極223とp型不純物領域211との間でリークが発生し、太陽電池セル201の曲線因子FF(Fill Factor)が低下する。これにより、太陽電池セル201の発電効率が低下するという問題点がある。
また、貫通孔電極222を形成する際に、貫通孔210aの内面部分に形成されたn+型不純物領域215にストレスが生じ、n+型不純物領域215に割れが発生する場合がある。この場合、貫通孔電極222とp型不純物領域211との間でリークが発生し、太陽電池セル201の曲線因子FFが低下する。これによっても、太陽電池セル201の発電効率が低下するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、発電効率が低下するのを抑制することが可能な光電変換素子およびその製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による光電変換素子は、第1導電型の第1不純物層を含むとともに、貫通孔が形成された半導体基板と、半導体基板の受光面に設けられ、第1不純物層に接する第2導電型の第2不純物層と、半導体基板の貫通孔の内面に設けられ、第1不純物層に接する第2導電型の第3不純物層と、第2不純物層の第1不純物層とは反対側の面上に設けられ、第2不純物層に電気的に接続された受光面電極と、貫通孔の内部に設けられ、受光面電極に電気的に接続された貫通孔電極と、半導体基板の裏面側に設けられ、貫通孔電極に電気的に接続された裏面電極とを備え、貫通孔電極は、貫通孔電極が半導体基板に電気的に直接接続しないようにするための絶縁材料を含有する第1電極材料により形成されており、裏面電極は、裏面電極が半導体基板に電気的に直接接続しないようにするための絶縁材料を含有する第2電極材料により形成されている。
この第1の局面による光電変換素子では、上記のように、貫通孔電極を、貫通孔電極が半導体基板に電気的に直接接続しないようにするための絶縁材料を含有する第1電極材料により形成し、裏面電極を、裏面電極が半導体基板に電気的に直接接続しないようにするための絶縁材料を含有する第2電極材料により形成することによって、絶縁材料により、貫通孔電極および裏面電極が半導体基板に電気的に直接接続されるのを抑制することができる。これにより、貫通孔電極および裏面電極を形成する際に第1電極材料および第2電極材料が第2不純物層を貫通するしないにかかわらず、貫通孔電極と半導体基板の第1不純物層との間や、裏面電極と半導体基板の第1不純物層との間でリークが発生するのを抑制することができる。その結果、光電変換素子の曲線因子FFが低下するのを抑制することができるので、光電変換素子の発電効率が低下するのを抑制することができる。
また、第1の局面による光電変換素子では、上記のように、貫通孔電極が半導体基板に電気的に直接接続されるのを抑制することができるので、貫通孔電極を形成する際に、第3不純物層にストレスが生じ、第3不純物層に割れが発生した場合にも、貫通孔電極と半導体基板の第1不純物層との間でリークが発生するのを抑制することができる。これにより、光電変換素子の曲線因子FFが低下するのをより抑制することができるので、光電変換素子の発電効率が低下するのをより抑制することができる。
上記第1の局面による光電変換素子において、好ましくは、貫通孔電極および裏面電極の両方は、導電層と、導電層および半導体基板の間に配置されるとともに、絶縁材料により形成された絶縁層とを含んでいる。このように構成すれば、絶縁層により、導電層が半導体基板に接触するのを抑制することができるので、導電層が半導体基板に電気的に直接接続されるのを、容易に抑制することができる。すなわち、貫通孔電極および裏面電極が半導体基板に電気的に直接接続されるのを、容易に抑制することができる。これにより、貫通孔電極と半導体基板の第1不純物層との間や、裏面電極と半導体基板の第1不純物層との間でリークが発生するのを、容易に抑制することができる。その結果、光電変換素子の曲線因子FFが低下するのを、容易に抑制することができるので、光電変換素子の発電効率が低下するのを、容易に抑制することができる。
上記貫通孔電極および裏面電極の両方が導電層と絶縁層とを含む光電変換素子において、好ましくは、絶縁層は、第1電極材料および第2電極材料を熱処理した際に、絶縁材料が第1電極材料および第2電極材料の表面部分に移動することにより形成されている。このように構成すれば、絶縁層を、導電層および半導体基板の間に、容易に配置することができる。
上記貫通孔電極および裏面電極の両方が導電層と絶縁層とを含む光電変換素子において、好ましくは、絶縁材料は、P25を含有している。このように構成すれば、容易に絶縁層を形成することができるとともに、絶縁層に十分な絶縁性を持たせることができる。
上記絶縁材料がP25を含有している光電変換素子において、第1電極材料および第2電極材料に含まれる絶縁材料は、P25を含有するガラスフリットであってもよい。
上記絶縁材料がP25を含有している光電変換素子において、好ましくは、第1電極材料および第2電極材料の両方は、導電材料と絶縁材料とを含有し、絶縁材料は、導電材料100重量部に対して、1〜10重量部含有されている。このように、絶縁材料を、導電材料100重量部に対して、1重量部以上含有させることによって、絶縁層により、導電層が半導体基板に電気的に直接接続されるのを、十分に抑制することができる。また、絶縁材料を、導電材料100重量部に対して、10重量部以下だけ含有させることによって、貫通孔電極および裏面電極の抵抗値が大きくなるのを抑制することができる。
この発明の第2の局面による光電変換素子の製造方法は、第1導電型の第1不純物層を含む半導体基板に、貫通孔を形成する工程と、第1不純物層に接するように、半導体基板の受光面に第2導電型の第2不純物層を設ける工程と、第1不純物層に接するように、半導体基板の貫通孔の内面に第2導電型の第3不純物層を設ける工程と、第2不純物層に電気的に接続するように、第2不純物層の第1不純物層とは反対側の面上に受光面電極を設ける工程と、貫通孔の内部に第1電極材料を配置する工程と、第1電極材料を熱処理することにより、受光面電極に電気的に接続するとともに、半導体基板に電気的に直接接続しないように、貫通孔の内部に貫通孔電極を設ける工程と、半導体基板の裏面側に第2電極材料を配置する工程と、第2電極材料を熱処理することにより、貫通孔電極に電気的に接続するとともに、半導体基板に電気的に直接接続しないように、半導体基板の裏面側に裏面電極を設ける工程とを備え、第1電極材料は、貫通孔電極が半導体基板に電気的に直接接続しないようにするための絶縁材料を含有し、第2電極材料は、裏面電極が半導体基板に電気的に直接接続しないようにするための絶縁材料を含有する。
この第2の局面による光電変換素子の製造方法では、上記のように、第1電極材料は、貫通孔電極が半導体基板に電気的に直接接続しないようにするための絶縁材料を含有し、第2電極材料は、裏面電極が半導体基板に電気的に直接接続しないようにするための絶縁材料を含有する。これにより、絶縁材料により、貫通孔電極および裏面電極が半導体基板に電気的に直接接続されるのを抑制することができる。このため、貫通孔電極および裏面電極を形成する際に第1電極材料および第2電極材料が第2不純物層を貫通するしないにかかわらず、貫通孔電極と半導体基板の第1不純物層との間や、裏面電極と半導体基板の第1不純物層との間でリークが発生するのを抑制することができる。その結果、光電変換素子の曲線因子FFが低下するのを抑制することができるので、光電変換素子の発電効率が低下するのを抑制することができる。
また、第2の局面による光電変換素子の製造方法では、上記のように、貫通孔電極が半導体基板に電気的に直接接続されるのを抑制することができるので、貫通孔電極を形成する際に、第3不純物層にストレスが生じ、第3不純物層に割れが発生した場合にも、貫通孔電極と半導体基板の第1不純物層との間でリークが発生するのを抑制することができる。これにより、光電変換素子の曲線因子FFが低下するのをより抑制することができるので、光電変換素子の発電効率が低下するのをより抑制することができる。
上記第2の局面による光電変換素子の製造方法において、好ましくは、貫通孔電極および裏面電極の両方は、導電層と、導電層および半導体基板の間に配置されるとともに、絶縁材料により形成された絶縁層とを含むように設けられる。このように構成すれば、絶縁層により、導電層が半導体基板に接触するのを抑制することができるので、導電層が半導体基板に電気的に直接接続されるのを、容易に抑制することができる。すなわち、貫通孔電極および裏面電極が半導体基板に電気的に直接接続されるのを、容易に抑制することができる。これにより、貫通孔電極と半導体基板の第1不純物層との間や、裏面電極と半導体基板の第1不純物層との間でリークが発生するのを、容易に抑制することができる。その結果、光電変換素子の曲線因子FFが低下するのを、容易に抑制することができるので、光電変換素子の発電効率が低下するのを、容易に抑制することができる。
上記貫通孔電極および裏面電極の両方が導電層と絶縁層とを含む光電変換素子の製造方法において、好ましくは、絶縁層は、第1電極材料および第2電極材料を熱処理した際に、絶縁材料が第1電極材料および第2電極材料の表面部分に移動することにより形成される。このように構成すれば、絶縁層を、導電層および半導体基板の間に、容易に配置することができる。
上記貫通孔電極および裏面電極の両方が導電層と絶縁層とを含む光電変換素子の製造方法において、好ましくは、絶縁材料は、P25を含有している。このように構成すれば、容易に絶縁層を形成することができるとともに、絶縁層に十分な絶縁性を持たせることができる。
上記絶縁材料がP25を含有している光電変換素子の製造方法において、第1電極材料および第2電極材料に含まれる絶縁材料は、P25を含有するガラスフリットであってもよい。
上記絶縁材料がP25を含有している光電変換素子の製造方法において、好ましくは、第1電極材料および第2電極材料の両方は、導電材料と絶縁材料とを含有し、絶縁材料は、導電材料100重量部に対して、1〜10重量部含有されている。このように、絶縁材料を、導電材料100重量部に対して、1重量部以上含有させることによって、絶縁層により、導電層が半導体基板に電気的に直接接続されるのを、十分に抑制することができる。また、絶縁材料を、導電材料100重量部に対して、10重量部以下だけ含有させることによって、貫通孔電極および裏面電極の抵抗値が大きくなるのを抑制することができる。
上記第2の局面による光電変換素子の製造方法において、好ましくは、受光面電極を設ける工程に先立って、第2不純物層の第1不純物層とは反対側の面上に、絶縁膜を設ける工程をさらに備え、受光面電極を設ける工程は、絶縁膜の第2不純物層とは反対側の面上の所定領域に、第3電極材料を配置する工程と、第3電極材料を、熱処理することにより絶縁膜を貫通させ、第2不純物層に電気的に接続するように受光面電極を設ける工程とを含む。このように構成すれば、第3電極材料を用いて、容易に、受光面電極を形成することができる。
以上のように、本発明によれば、発電効率が低下するのを抑制することが可能な光電変換素子およびその製造方法を容易に得ることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態による太陽電池セルの構造を示した断面図である。まず、図1を参照して、本発明の一実施形態によるMWT構造を有する太陽電池セル1の構造について説明する。なお、太陽電池セル1は、本発明の「光電変換素子」の一例である。
本発明の一実施形態による太陽電池セル1は、図1に示すように、複数の貫通孔10aが設けられたp型のシリコン基板10と、シリコン基板10の受光面上に設けられた反射防止膜20および受光面電極21と、シリコン基板10の貫通孔10aに埋め込まれた貫通孔電極22と、シリコン基板10の裏面上に設けられた裏面電極23およびアルミニウム電極24と、アルミニウム電極24の裏面上の所定領域に設けられた銀電極25とを備えている。なお、シリコン基板10は、本発明の「半導体基板」の一例であり、反射防止膜20は、本発明の「絶縁膜」の一例である。また、p型(p+型)は、本発明の「第1導電型」の一例であり、n型(n+型)は、本発明の「第2導電型」の一例である。
シリコン基板10は、単結晶シリコンにより形成されていることが最も好ましいが、多結晶シリコンや非結晶シリコンにより形成されていてもよい。
また、シリコン基板10の貫通孔10aは、平面的に見て円形状であるとともに、例えば、約0.3mmの内径を有する。また、貫通孔10aは、例えば、単位面積(1mm2)当りに、数個〜数百個形成されている。
また、シリコン基板10の受光面には、凹凸構造(テクスチャ構造)(図示せず)が形成されている。これにより、太陽からの光がシリコン基板10の表面(受光面)で反射するのを抑制することが可能である。なお、シリコン基板10の受光面に、凹凸構造が形成されていなくてもよい。
また、p型のシリコン基板10には、p型不純物領域11と、シリコン基板10の受光面側の部分に設けられたn+型不純物領域12と、シリコン基板10の裏面側の部分の所定領域に設けられたn+型不純物領域13およびp+型不純物領域14と、貫通孔10aの内面部分に設けられたn+型不純物領域15とが形成されている。そして、p型不純物領域11とn+型不純物領域12とによって、pn接合が形成されている。なお、p型不純物領域11は、本発明の「第1不純物層」の一例であり、n+型不純物領域12は、本発明の「第2不純物層」の一例である。また、n+型不純物領域15は、本発明の「第3不純物層」の一例である。
+型不純物領域12、13および15は、p型不純物領域11に接している。
また、n+型不純物領域12は、受光面電極21に電気的に接続されている。
また、n+型不純物領域13は、シリコン基板10の裏面側の貫通孔10aの周囲で、かつ、アルミニウム電極24の後述する開口部24aの内側に設けられている。
また、n+型不純物領域15は、貫通孔10aの周囲を覆うように設けられている。また、n+型不純物領域15は、n+型不純物領域12とn+型不純物領域13とを接続し、シリコン基板10の厚み方向に延びるように形成されている。
反射防止膜20は、例えば窒化シリコン膜からなり、光の表面反射を抑制する機能と、絶縁性とを有する。また、反射防止膜20は、シリコン基板10(n+型不純物領域12)の受光面上の受光面電極21が形成されていない領域に設けられている。
受光面電極21は、シリコン基板10の受光面(n+型不純物領域12のp型不純物領域11とは反対側の面)上の所定領域に配置されており、n+型不純物領域12に電気的に接続されている。
受光面電極21は、貫通孔10aの上側(シリコン基板10の受光面側)を覆うように配置されている。
また、受光面電極21は、銀粉末(銀粒子)およびガラスフリットなどを含有している。このガラスフリットは、PbO、Bi23、B23、SiO2、Al23およびZnOなどにより形成されている。すなわち、受光面電極21は、ガラスフリットを含有する銀ペースト(導電性ペースト)を焼成(熱処理)することにより形成されている。
貫通孔電極22は、受光面電極21に電気的に接続されている。
ここで、本実施形態では、貫通孔電極22は、導電層22aと、導電層22aおよびシリコン基板10(n+型不純物領域12、13、15)の間に配置された絶縁層22bとを含んでいる。
この導電層22aは、半導体基板10の厚み方向に延びるように形成されている。また、絶縁層22bは、半導体基板10の厚み方向に延びるとともに、貫通孔10aの内面上に形成されている。
また、導電層22a(貫通孔電極22)は、受光面電極22に電気的に接続されている。また、導電層22a(貫通孔電極22)は、シリコン基板10には電気的に直接接続されていない。
また、本実施形態では、貫通孔電極22は、銀ペースト(導電性ペースト)を焼成することによって形成されている。この銀ペーストは、後述するように、銀粉末(銀粒子)と、貫通孔電極22がシリコン基板10に電気的に直接接続しないようにするための絶縁材料とを含有している。
そして、導電層22aは、銀粉末により形成されており、絶縁層22bは、絶縁材料により形成されている。
裏面電極23は、シリコン基板10の裏面上(n+型不純物領域13のp型不純物領域11とは反対側の面上)の所定領域に配置されている。また、裏面電極23は、貫通孔10aの下側(シリコン基板10の裏面側)を覆うように配置されている。
また、裏面電極23は、平面的に見て、例えば、約0.6mm〜約0.7mmの直径を有する円形状に形成されているとともに、貫通孔10aおよび貫通孔電極22と同心円状に形成されている。
また、本実施形態では、裏面電極23は、導電層23aと、導電層23aおよびシリコン基板10(n+型不純物領域13)の間に配置された絶縁層23bとを含んでいる。そして、導電層23aが貫通孔電極22の導電層22aに電気的に接続されている。すなわち、受光面電極21は、貫通孔電極22の導電層22aを介して、裏面電極23の導電層23aに電気的に接続されている。これにより、p型不純物領域11で生成されn+型不純物領域12に収電されたキャリアを、受光面電極21、貫通孔電極22および裏面電極23を介して、シリコン基板10の裏面側から取り出すことが可能である。その結果、受光面電極21の面積を小さくすることが可能である。
また、本実施形態では、導電層23aおよびシリコン基板10の間に絶縁層23bが配置されているので、導電層23a(裏面電極23)は、シリコン基板10に電気的に直接接続されていない。
また、本実施形態では、裏面電極23は、銀ペースト(導電性ペースト)を焼成することによって形成されている。この銀ペーストは、後述するように、銀粉末(銀粒子)と、裏面電極23がシリコン基板10に電気的に直接接続しないようにするための絶縁材料とを含有している。
そして、導電層23aは、銀粉末により形成されており、絶縁層23bは、絶縁材料により形成されている。
また、裏面電極23の導電層23aは、インターコネクタ(図示せず)を介して、隣接する他の太陽電池セル1の銀電極25に電気的に接続されている。
アルミニウム電極24は、アルミニウムペースト(導電性ペースト)を焼成することにより形成されている。また、アルミニウム電極24は、p+型不純物領域14の裏面上に配置されており、p+型不純物領域14に電気的に接続されている。また、アルミニウム電極24は、裏面電極23とは逆極性になっている。
また、アルミニウム電極24には、貫通孔10aの周囲に位置する領域に、開口部24aが形成されている。この開口部24aは、平面的に見て、例えば、約2mmの内径を有する円形状に形成されている。また、開口部24a内に位置するシリコン基板10の裏面には、裏面電極23およびn+型不純物領域12などとアルミニウム電極24とを絶縁するために、分離溝10bが形成されている。この分離溝10bは、平面的に見て、例えば、約1mmの直径を有する円形状に形成されている。
また、アルミニウム電極24の開口部24aおよびシリコン基板10の分離溝10bは、貫通孔10aおよび貫通孔電極22と同心円状に形成されている。
銀電極25は、銀ペースト(導電性ペースト)を焼成することにより形成されている。また、銀電極25は、アルミニウム電極24と電気的に接続されている。
図2〜図6は、図1に示した本発明の一実施形態による太陽電池セルの製造プロセスを説明するための断面図である。次に、図1〜図6を参照して、本発明の一実施形態によるMWT構造を有する太陽電池セル1の製造プロセスについて説明する。
まず、図2に示すように、p型のシリコン基板10の所定の位置に、例えば、約0.3mmの内径を有する貫通孔10aを形成する。このとき、貫通孔10aを、例えば、単位面積(1mm2)当りに、数個〜数百個形成する。なお、貫通孔10aの形成方法は特に限定されず、例えば、YAGレーザやCO2レーザを集光して照射することにより、貫通孔10aを形成することが可能である。また、貫通孔10aを、ドリルを用いて機械的に形成したり、エッチングにより化学的に形成してもよい。
その後、アルカリ性または酸性の溶液を用いて、シリコン基板10の表面をエッチングすることによって、シリコン基板10のスライス時のダメージ層(図示せず)と、貫通孔10aを形成した際の熱によるダメージ層(図示せず)とを除去する。このとき、エッチング条件を調整すると、シリコン基板10の表面に凹凸構造(テクスチャ構造)(図示せず)を形成することが可能である。なお、シリコン基板10の表面に、RIE(Reactive Ion Etching)法などのガスエッチングを行うことにより凹凸構造を形成してもよい。
そして、シリコン基板10にn型の不純物を導入する。具体的には、シリコン基板10を、例えば、POCl3(オキシ塩化リン)を含む気体中で、約800℃〜約950℃の温度で約5分〜約30分間熱処理することにより、シリコン基板10にn型の不純物を導入する。これにより、p型不純物領域11に接するように、シリコン基板10の受光面側の部分に、n+型不純物領域12が形成される。また、p型不純物領域11に接するように、シリコン基板10の裏面側の部分に、n+型不純物領域13が形成される。また、p型不純物領域11に接し、かつ、n+型不純物領域12とn+型不純物領域13とを接続するように、n+型不純物領域15が形成される。このとき、p型不純物領域11とn+型不純物領域12とによって、pn接合が形成される。
なお、n+型不純物領域12、13および15の形成方法は、上記方法に限定されない。例えば、P(リン)などを含む化合物を含有したドーパント液を塗布して熱処理を施す方法や、スプレー方式による拡散方法を用いて、n+型不純物領域12、13および15を形成してもよい。
次に、n+型不純物領域12、13および15を形成した際にシリコン基板10の受光面、裏面および貫通孔10aの内面部分に形成されたガラス層(図示せず)を、酸処理により除去する。そして、図3に示すように、シリコン基板10の受光面上(n+型不純物領域12のp型不純物領域11とは反対側の面上)に、例えば、プラズマCVD法などを用いて、窒化シリコン膜からなる反射防止膜20を形成する。このとき、シリコン基板10の貫通孔10aの内面上に、反射防止膜20よりも厚みの小さい窒化シリコン膜(図示せず)が形成されてもよい。なお、反射防止膜20は、光の表面反射を抑制する機能を有するものであれば、材料および形成方法は特に限定されない。
その後、図4に示すように、シリコン基板10の裏面上の貫通孔10aの周囲(開口部24aとなる領域)を除く領域に、アルミニウム電極24を形成する。このとき、シリコン基板10の裏面のアルミニウム電極24と接している部分に、p+型不純物領域14が形成される。
具体的には、シリコン基板10の裏面上の貫通孔10aの周囲を除く領域に、例えば、アルミニウム粉末、ガラスフリット、樹脂および有機溶剤などを含有するアルミニウムペースト24bをスクリーン印刷などにより印刷する。このアルミニウムペースト24bに含有されるガラスフリットは、PbO、Bi23、B23、SiO2、Al23およびZnOなどにより形成されている。
そして、アルミニウムペースト24bを焼成(熱処理)することにより、アルミニウム電極24が形成される。このとき、アルミニウムが溶融してシリコンと合金化することにより、アルミニウム−シリコン合金層(図示せず)が形成されるとともに、その合金層よりも内側(受光面側)の部分にp+型不純物領域14が形成される。
なお、アルミニウムペースト24bを焼成することにより、アルミニウム電極24およびp+型不純物領域14を形成する場合、p型の不純物であるアルミニウムを、高濃度で十分な深さまで拡散させることが可能である。このため、n+型不純物領域13の不純物の影響は無視することができ、p+型不純物領域14を形成する領域のn+型不純物領域13を、除去しなくてもよい。
そして、図5に示すように、シリコン基板10の裏面の貫通孔10aの周囲に位置する領域(シリコン基板10の裏面の開口部24a内)に、レーザアブレーションによりn+型不純物領域13(シリコン基板10)の一部を除去することによって、分離溝10bを形成する。さらに、シリコン基板10の外周部に形成されたn+型不純物領域(図示せず)を、レーザアブレーションにより除去する。
なお、n+型不純物領域を除去する方法は、レーザアブレーションに限定されない。例えば、サンドブラストによる除去や、アルカリ性または酸性の溶液を用いたり、プラズマを用いたエッチングによる除去を行うことも可能である。
その後、図6に示すように、アルミニウム電極24の裏面上の所定領域に、銀電極25を形成するための銀ペースト25aを、スクリーン印刷などにより印刷する。この銀ペースト25aは、例えば、銀粉末、ガラスフリット、樹脂および有機溶剤などを含有している。また、銀ペースト25aに含有されるガラスフリットは、PbO、Bi23、B23、SiO2、Al23およびZnOなどにより形成されている。
また、貫通孔10aの内部に、貫通孔電極22を形成するための銀ペースト22cを、スクリーン印刷などにより印刷する。また、シリコン基板10の裏面(n+型不純物領域13のp型不純物領域11とは反対側の面)上の所定領域に、裏面電極23を形成するための銀ペースト23cを、スクリーン印刷などにより印刷する。なお、銀ペースト22cは、本発明の「第1電極材料」の一例であり、銀ペースト23cは、本発明の「第2電極材料」の一例である。
この銀ペースト22cおよび23cは、例えば、銀粉末、ガラスフリットからなる絶縁材料、樹脂および有機溶剤などを含有している。なお、銀ペースト22cおよび23cの銀粉末は、本発明の「導電材料」の一例である。
ここで、本実施形態では、銀ペースト22cおよび23cに含有される絶縁材料は、P25系のガラスフリットからなる。また、銀ペースト22cおよび23cのガラスフリットは、それぞれ、銀100重量部に対して、約1〜約10重量部含有されていることが好ましい。さらに、銀ペースト22cおよび23cのガラスフリットは、それぞれ、銀100重量部に対して、約2〜約4重量部含有されていることが、より好ましい。
なお、P25系のガラスフリットには、P25以外に、例えば、SiO2やSnO2などが含有されていてもよい。
また、反射防止膜20のシリコン基板10(n+型不純物領域12)とは反対側の面上の所定領域に、貫通孔10aの上側を覆うように、受光面電極21を形成するための銀ペースト21aを、スクリーン印刷などにより印刷する。この銀ペースト21aは、例えば、銀粉末、ガラスフリット、樹脂および有機溶剤などを含有している。また、銀ペースト21aに含有されるガラスフリットは、PbO、Bi23、B23、SiO2、Al23およびZnOなどにより形成されている。また、銀ペースト21aのガラスフリットは、銀100重量部に対して、約1〜約5重量部含有されている。なお、銀ペースト21aは、本発明の「第3電極材料」の一例である。
その後、銀ペースト21a、22c、23cおよび25aを、約700℃〜約900℃の温度で焼成(熱処理)することによって、受光面電極21、貫通孔電極22、裏面電極23および銀電極25が形成される。
具体的には、銀ペースト21aを焼成(熱処理)することによって、銀ペースト21aが反射防止膜20を貫通する(このことをファイアスルーと言う)。そして、図1に示すように、n+型不純物領域12および貫通孔電極22に電気的に接続するように、シリコン基板10の受光面(n+型不純物領域12のp型不純物領域11とは反対側の面)上の所定領域に、受光面電極21が形成される。このとき、銀ペースト21aが反射防止膜20を貫通し、かつ、n+型不純物領域12を貫通しないように、焼成条件などを適切に調節する。
また、銀ペースト22c(図6参照)を焼成(熱処理)することによって、銀ペースト22cのガラスフリットが溶融して液状ガラスになるとともに、銀粉末(銀粒子)が凝集する。そして、銀粉末が凝集することにより、受光面電極21と電気的に接続するように、導電層22aが形成される。また、銀粉末が凝集する際に、銀粉末の間に存在する液状ガラスが導電層22a(貫通孔電極22)の表面部分に押し出されることにより、導電層22aおよびシリコン基板10の間に、絶縁層22bが形成される。このようにして、導電層22aおよび絶縁層22bを含む貫通孔電極22が形成される。
また、銀ペースト23c(図6参照)を焼成(熱処理)することによって、銀ペースト23cのガラスフリットが溶融して液状ガラスになるとともに、銀粉末(銀粒子)が凝集する。そして、銀粉末が凝集することにより、貫通孔電極22の導電層22aと電気的に接続するように、導電層23aが形成される。また、銀粉末が凝集する際に、銀粉末の間に存在する液状ガラスが導電層23a(裏面電極23)の表面部分に押し出されることにより、導電層23aおよびシリコン基板10の間に、絶縁層23bが形成される。このようにして、導電層23aおよび絶縁層23bを含む裏面電極23が形成される。
なお、絶縁層23bは、裏面電極23の下面側の表面部分にも形成されてもよい。この場合、裏面電極23を半田ディップしたり、裏面電極23に半田を用いてインターコネクタ(図示せず)などを接続する際に、裏面電極23の下面側の絶縁層23bは、半田により貫通される。このため、裏面電極23の導電層23aが外部(インターコネクタなど)と電気的に接続できなくなることはない。
また、貫通孔電極22および裏面電極23を、ガラスフリットを含有する銀ペースト22cおよび23cを用いて形成することによって、ガラスフリットを含有しない銀ペーストを用いる場合に比べて、貫通孔電極22および裏面電極23とシリコン基板10との接着強度を向上させることが可能である。これにより、裏面電極23にインターコネクタ(図示せず)などを接続した後に、裏面電極23がシリコン基板10(太陽電池セル1)から剥がれるのを抑制することが可能である。
また、銀ペースト25a(図6参照)を焼成(熱処理)することによって、アルミニウム電極24に電気的に接続するように、銀電極25が形成される。
以上のようにして、本発明の一実施形態による太陽電池セル1が製造される。
なお、上記した太陽電池セル1の製造プロセスの順序は、一例であり、各工程を別の順序で行ってもよい。例えば、反射防止膜20および受光面電極21を形成した後に、貫通孔電極22、裏面電極23、アルミニウム電極24および銀電極25を形成してもよい。また、例えば、受光面電極21、貫通孔電極22、裏面電極23、アルミニウム電極24および銀電極25を形成した後に、分離溝10bを形成してもよい。
本実施形態では、上記のように、貫通孔電極22を、導電層22aと、導電層22aおよびシリコン基板10の間に配置される絶縁層22bとにより形成し、裏面電極23を、導電層23aと、導電層23aおよびシリコン基板10の間に配置される絶縁層23bとにより形成している。これにより、絶縁層22bおよび23bにより、導電層22aおよび23aがシリコン基板10に接触するのを抑制することができるので、導電層22aおよび23aがシリコン基板10に電気的に直接接続されるのを抑制することができる。すなわち、貫通孔電極22および裏面電極23がシリコン基板10に電気的に直接接続されるのを抑制することができる。これにより、貫通孔電極22とシリコン基板10のp型不純物領域11との間や、裏面電極23とシリコン基板10のp型不純物領域11との間でリークが発生するのを抑制することができる。その結果、太陽電池セル1の曲線因子FFが低下するのを抑制することができるので、太陽電池セル1の発電効率が低下するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、貫通孔電極22がシリコン基板10に電気的に直接接続されるのを抑制することができるので、貫通孔電極22を形成する際に、n+型不純物領域15にストレスが生じ、n+型不純物領域15に割れが発生した場合にも、貫通孔電極22とシリコン基板10のp型不純物領域11との間でリークが発生するのを抑制することができる。これによっても、太陽電池セル1の曲線因子FFが低下するのを抑制することができるので、太陽電池セル1の発電効率が低下するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、絶縁層22bおよび23bは、銀ペースト22cおよび23cを熱処理した際に、銀粉末の間に存在する液状ガラスが導電層22a(貫通孔電極22)および導電層23a(裏面電極23)の表面部分に押し出されることにより形成される。これにより、絶縁層22bおよび23bを、導電層22aおよび23aとシリコン基板10との間に、容易に形成することができる。
また、本実施形態では、上記のように、銀ペースト22cおよび23cに、P25系のガラスフリットを含有させることによって、銀ペースト22cおよび23cを熱処理することにより、銀粉末の間に存在する液状ガラスを、導電層22a(貫通孔電極22)および導電層23a(裏面電極23)の表面部分に、容易に押し出すことができる。これにより、絶縁層22bおよび23bを、導電層22aおよび23aとシリコン基板10との間に、より容易に形成することができる。また、絶縁層22bおよび23bを、P25系の絶縁材料により形成することによって、絶縁層22bおよび23bに十分な絶縁性を持たせることができる。
また、本実施形態では、上記のように、銀ペースト22cおよび23cに、ガラスフリットを、銀100重量部に対して、約1重量部以上(より好ましくは、約2重量部以上)含有させることによって、銀ペースト22cおよび23cを熱処理した際に、液状ガラスを、導電層22a(貫通孔電極22)および導電層23a(裏面電極23)の表面部分に十分に広がらせることができる。これにより、導電層22a(貫通孔電極22)および導電層23a(裏面電極23)がシリコン基板10に電気的に直接接続されるのを、より抑制することができる。また、銀ペースト22cおよび23cに、ガラスフリットを、銀100重量部に対して、約10重量部以下(より好ましくは、約4重量部以下)だけ含有させることによって、貫通孔電極22および裏面電極23の抵抗値が大きくなるのを抑制することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態では、本発明の光電変換素子を、太陽電池セルに適用した例について示したが、本発明はこれに限らず、太陽電池セル以外の光電変換素子に適用してもよい。
また、上記実施形態では、第1導電型をp型(p+型)とし、第2導電型をn型(n+型)とした例について示したが、本発明はこれに限らず、第1導電型をn型(n+型)とし、第2導電型をp型(p+型)としてもよい。
また、上記実施形態では、n+型不純物領域を、半導体基板に不純物を導入することにより形成した例について示したが、本発明はこれに限らず、n+型不純物領域を、例えばCVD法などを用いて、半導体基板に不純物層を積層することにより形成してもよい。
また、上記実施形態では、絶縁材料を、P25系のガラスフリットにより形成した例について示したが、本発明はこれに限らず、絶縁材料を、P25系以外のガラスフリットにより形成してもよい。また、絶縁材料は、ガラスフリットでなくてもよい。
また、上記実施形態では、銀ペースト22cおよび23cに、ガラスフリットを、銀100重量部に対して、約1〜約10重量部含有した例について示したが、本発明はこれに限らず、銀ペースト22cおよび23cに、ガラスフリットを、銀100重量部に対して、約1重量部未満または約10重量部よりも多く含有してもよい。また、銀ペースト22cおよび23cのガラスフリットの含有率を、互いに異なるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、電極を、銀やアルミニウムなどを含有するように構成した例について示したが、本発明はこれに限らず、電極を、銀やアルミニウム以外の金属を含有するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、貫通孔(貫通孔電極)、裏面電極、分離溝およびアルミニウム電極の開口部を、平面的に見て円形状に形成するとともに、裏面電極、分離溝およびアルミニウム電極の開口部を、貫通孔(貫通孔電極)と同心円状に形成した例について示したが、本発明はこれに限らず、貫通孔(貫通孔電極)、裏面電極、分離溝およびアルミニウム電極の開口部を、平面的に見て円形状以外の、例えば多角形状や楕円状に形成してもよいし、多角形状や楕円状以外の形状に形成してもよい。また、裏面電極、分離溝およびアルミニウム電極の開口部を、貫通孔(貫通孔電極)と同心円状に形成しなくてもよい。
また、上記実施形態では、貫通孔(貫通孔電極)、裏面電極、分離溝およびアルミニウム電極の開口部を、それぞれ、約0.3mm、約0.6mm〜約0.7mm、約1mmおよび約2mmの直径(内径)を有するように形成した例について示したが、本発明はこれに限らず、貫通孔(貫通孔電極)、裏面電極、分離溝およびアルミニウム電極の開口部を、上記とは異なる大きさの直径(内径)を有するように形成してもよい。この場合、貫通孔(貫通孔電極)、分離溝およびアルミニウム電極の開口部の順に直径(内径)を大きくすればよい。なお、分離溝およびアルミニウム電極の開口部の直径(内径)は、小さいほど好ましい。
本発明の一実施形態による太陽電池セルの構造を示した断面図である。 図1に示した本発明の一実施形態による太陽電池セルの製造プロセスを説明するための断面図である。 図1に示した本発明の一実施形態による太陽電池セルの製造プロセスを説明するための断面図である。 図1に示した本発明の一実施形態による太陽電池セルの製造プロセスを説明するための断面図である。 図1に示した本発明の一実施形態による太陽電池セルの製造プロセスを説明するための断面図である。 図1に示した本発明の一実施形態による太陽電池セルの製造プロセスを説明するための断面図である。 従来の一例による太陽電池セルの構造を示した断面図である。 MWT構造を有する従来の太陽電池セルの構造を示した断面図である。
符号の説明
1 太陽電池セル(光電変換素子)
10 シリコン基板(半導体基板)
10a 貫通孔
11 p型不純物領域(第1不純物層)
12 n+型不純物領域(第2不純物層)
15 n+型不純物領域(第3不純物層)
20 反射防止膜(絶縁膜)
21 受光面電極
21a 銀ペースト(第3電極材料)
22 貫通孔電極
22a 導電層
22b 絶縁層
22c 銀ペースト(第1電極材料)
23 裏面電極
23a 導電層
23b 絶縁層
23c 銀ペースト(第2電極材料)

Claims (13)

  1. 第1導電型の第1不純物層を含むとともに、貫通孔が形成された半導体基板と、
    前記半導体基板の受光面に設けられ、前記第1不純物層に接する第2導電型の第2不純物層と、
    前記半導体基板の貫通孔の内面に設けられ、前記第1不純物層に接する第2導電型の第3不純物層と、
    前記第2不純物層の前記第1不純物層とは反対側の面上に設けられ、前記第2不純物層に電気的に接続された受光面電極と、
    前記貫通孔の内部に設けられ、前記受光面電極に電気的に接続された貫通孔電極と、
    前記半導体基板の裏面側に設けられ、前記貫通孔電極に電気的に接続された裏面電極とを備え、
    前記貫通孔電極は、前記貫通孔電極が前記半導体基板に電気的に直接接続しないようにするための絶縁材料を含有する第1電極材料により形成されており、
    前記裏面電極は、前記裏面電極が前記半導体基板に電気的に直接接続しないようにするための絶縁材料を含有する第2電極材料により形成されていることを特徴とする光電変換素子。
  2. 前記貫通孔電極および前記裏面電極の両方は、導電層と、前記導電層および前記半導体基板の間に配置されるとともに、前記絶縁材料により形成された絶縁層とを含んでいることを特徴とする請求項1に記載の光電変換素子。
  3. 前記絶縁層は、前記第1電極材料および前記第2電極材料を熱処理した際に、前記絶縁材料が前記第1電極材料および前記第2電極材料の表面部分に移動することにより形成されていることを特徴とする請求項2に記載の光電変換素子。
  4. 前記絶縁材料は、P25を含有していることを特徴とする請求項2または3に記載の光電変換素子。
  5. 前記第1電極材料および前記第2電極材料に含まれる前記絶縁材料は、P25を含有するガラスフリットであることを特徴とする請求項4に記載の光電変換素子。
  6. 前記第1電極材料および前記第2電極材料の両方は、導電材料と前記絶縁材料とを含有し、
    前記絶縁材料は、前記導電材料100重量部に対して、1〜10重量部含有されていることを特徴とする請求項4または5に記載の光電変換素子。
  7. 第1導電型の第1不純物層を含む半導体基板に、貫通孔を形成する工程と、
    前記第1不純物層に接するように、前記半導体基板の受光面に第2導電型の第2不純物層を設ける工程と、
    前記第1不純物層に接するように、前記半導体基板の貫通孔の内面に第2導電型の第3不純物層を設ける工程と、
    前記第2不純物層に電気的に接続するように、前記第2不純物層の前記第1不純物層とは反対側の面上に受光面電極を設ける工程と、
    前記貫通孔の内部に第1電極材料を配置する工程と、
    前記第1電極材料を熱処理することにより、前記受光面電極に電気的に接続するとともに、前記半導体基板に電気的に直接接続しないように、前記貫通孔の内部に貫通孔電極を設ける工程と、
    前記半導体基板の裏面側に第2電極材料を配置する工程と、
    前記第2電極材料を熱処理することにより、前記貫通孔電極に電気的に接続するとともに、前記半導体基板に電気的に直接接続しないように、前記半導体基板の裏面側に裏面電極を設ける工程とを備え、
    前記第1電極材料は、前記貫通孔電極が前記半導体基板に電気的に直接接続しないようにするための絶縁材料を含有し、
    前記第2電極材料は、前記裏面電極が前記半導体基板に電気的に直接接続しないようにするための絶縁材料を含有することを特徴とする光電変換素子の製造方法。
  8. 前記貫通孔電極および前記裏面電極の両方は、導電層と、前記導電層および前記半導体基板の間に配置されるとともに、前記絶縁材料により形成される絶縁層とを含むように設けられることを特徴とする請求項7に記載の光電変換素子の製造方法。
  9. 前記絶縁層は、前記第1電極材料および前記第2電極材料を熱処理した際に、前記絶縁材料が前記第1電極材料および前記第2電極材料の表面部分に移動することにより形成されることを特徴とする請求項8に記載の光電変換素子の製造方法。
  10. 前記絶縁材料は、P25を含有していることを特徴とする請求項8または9に記載の光電変換素子の製造方法。
  11. 前記第1電極材料および前記第2電極材料に含まれる前記絶縁材料は、P25を含有するガラスフリットであることを特徴とする請求項10に記載の光電変換素子の製造方法。
  12. 前記第1電極材料および前記第2電極材料の両方は、導電材料と前記絶縁材料とを含有し、
    前記絶縁材料は、前記導電材料100重量部に対して、1〜10重量部含有されていることを特徴とする請求項10または11に記載の光電変換素子。
  13. 前記受光面電極を設ける工程に先立って、前記第2不純物層の前記第1不純物層とは反対側の面上に、絶縁膜を設ける工程をさらに備え、
    前記受光面電極を設ける工程は、
    前記絶縁膜の前記第2不純物層とは反対側の面上の所定領域に、第3電極材料を配置する工程と、
    前記第3電極材料を、熱処理することにより前記絶縁膜を貫通させ、前記第2不純物層に電気的に接続するように前記受光面電極を設ける工程とを含むことを特徴とする請求項7〜12のいずれか1項に記載の光電変換素子の製造方法。
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