JP2010076532A - 車両用電源システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ばね上部とばね下部とに間に配設される電磁式サスペンション装置を備えた車両に搭載される車両用電源システムの実用性を向上させる。
【解決手段】電磁式サスペンション装置が有する電磁モータ54の端子電圧がその電磁モータ54が駆動される電圧である設定電圧ED(46V)より高い第1閾電圧E1(48V)以下である場合には、つまり、電磁モータ54が電力を必要とする場合には、設定電圧EDより高い公称電圧EN1(288V)とされた第1バッテリ100からそれの放電電圧を第1コンバータ102により降圧して電力が供給され、電磁モータ54の端子電圧が第1閾電圧E1を超える場合に、電磁モータ54が発電する場合には、その発電された電力が、設定電圧EDより低い公称電圧EN2(12V)とされた第2バッテリ120に第2コンバータ122を介して回生されるように構成する。
【選択図】図3
【解決手段】電磁式サスペンション装置が有する電磁モータ54の端子電圧がその電磁モータ54が駆動される電圧である設定電圧ED(46V)より高い第1閾電圧E1(48V)以下である場合には、つまり、電磁モータ54が電力を必要とする場合には、設定電圧EDより高い公称電圧EN1(288V)とされた第1バッテリ100からそれの放電電圧を第1コンバータ102により降圧して電力が供給され、電磁モータ54の端子電圧が第1閾電圧E1を超える場合に、電磁モータ54が発電する場合には、その発電された電力が、設定電圧EDより低い公称電圧EN2(12V)とされた第2バッテリ120に第2コンバータ122を介して回生されるように構成する。
【選択図】図3
Description
本発明は、ばね上部とばね下部とに間に配設される電磁式のサスペンション装置を備えた車両に搭載される車両用電源システムに関する。
近年では、車両用のサスペンション装置として、電磁モータの力に依拠してばね上部とばね下部とに対してそれらが接近・離間する方向の力を発生させる電磁式のショックアブソーバを含んで構成される電磁式サスペンション装置が検討されており、例えば、下記特許文献1,2に記載されている装置が存在する。その電磁式サスペンション装置が有する電磁モータは、比較的大きな電力の供給を受け、比較的高い電圧で駆動される。一般的な車両が備えているランプ類,オーディオ類などの電装品等に電力を供給するバッテリでは、電圧(起電力),容量等において不十分であるため、特許文献1に記載されている車両が搭載する電源システムは、電磁式サスペンション装置専用のバッテリを備えている。また、その他にも、電磁式サスペンション装置を搭載する車両の電源システム(以下、「電磁サス搭載車両用電源システム」という場合がある)に関して提案がなされており、例えば、特許文献2に記載の電源システムは、充放電時に化学反応を伴うために充放電にかかる時間が長いバッテリの他に、充放電にかかる時間が短い電気二重層コンデンサ等のキャパシタを備え、それらの各々の特徴を生かし、種々のパラメータに基づいて、それらバッテリ,キャパシタ,電磁モータの電気的な接続を切り換えるように構成されている。
また、近年では、ハイブリッド自動車や電気自動車などの開発が精力的に進められている。そして、そのような車両の電源システムに関しても提案がなされており、例えば、特許文献3に記載のシステムが存在する。そのハイブリッド自動車や電気自動車などの車両には、車両に駆動力を与えるモータが設けられており、そのモータは非常に大きな電力を必要とするために、そのような車両の電源システムは、電圧,容量等が非常に大きなバッテリを含んで構成されている。なお、一般的に、そのハイブリッド自動車や電気自動車の電源システムが備えるバッテリは、それの公称電圧が、上記電磁式サスペンション装置の電磁モータが駆動される電圧より高いものとなっている。
特開2003−104025号公報
特開2007−118714号公報
特開2007−42493号公報
上述した電磁式サス搭載車両用電源システムは、未だ開発途上であることから、改良,検討する余地を多分に残すものとなっている。具体的に言えば、電磁式サス搭載車両用電源システムが、上述したような電磁モータが駆動される電圧より高い公称電圧とされたバッテリを備える場合、つまり、ハイブリッド自動車や電気自動車などに電磁式サスペンション装置を搭載する場合の電源システムの具体的な構成を検討,採用することによって、そのシステムの実用性が向上すると考えられる。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、電磁式サスペンション装置を搭載した車両の電源システムの実用性を向上させることを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の電磁式サス搭載車両用電源システムは、電磁モータが駆動される電圧である設定電圧より高い公称電圧とされた第1バッテリと、その設定電圧より低い公称電圧とされた第2バッテリとを備え、電磁モータの端子電圧が設定電圧より高い第1閾電圧以下である場合に、第1バッテリの放電電圧を設定電圧に降圧するとともに第1バッテリから電磁モータへの電力の供給を許容する状態でかつ第2バッテリと電磁モータとを電気的に切断した状態が実現され、電磁モータの端子電圧が第1閾電圧を超える場合に、第1バッテリから電磁モータへの電力の供給を禁止する状態でかつ電磁モータと第2バッテリとを電気的に接続した状態が実現されるように構成される。
本発明の車両用電源システムにおいては、電磁式サスペンション装置の電磁モータが、電力を必要とする場合には、その電磁モータが駆動される設定電圧より高い公称電圧の第1バッテリからそれの放電電圧を降圧して電力が供給され、電磁モータが発電する場合には、その発電された電力が、設定電圧より低い公称電圧の第2バッテリに回生される。したがって、本発明によれば、電磁モータの発電電力を第1バッテリに回生する場合に比較して、効率よく回生することが可能である。そのような利点を有することで、本発明の車両用電源システムは実用性の高いものとなる。
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、それらの発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から何某かの構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
なお、以下の各項において、(1)項が請求項1に相当し、請求項1に(2)項の技術的特徴を付加したものが請求項2に、請求項1または請求項2に(7)項および(8)項の技術的特徴を付加したものが請求項3に、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに(3)項の技術的特徴を付加したものが請求項4に、請求項1ないし請求項4のいずれか1つに(4)項および(6)項の技術的特徴を付加したものが請求項5に、それぞれ相当する。
(1)ばね上部とばね下部との間に設けられて設定電圧で駆動される電磁モータを駆動源とする電磁式サスペンション装置を備えた車両に搭載される車両用電源システムであって、
前記設定電圧より高い公称電圧とされた第1バッテリと、
前記設定電圧より低い公称電圧とされた第2バッテリと、
前記第1バッテリと前記電磁モータとの間に設けられ、前記第1バッテリの放電電圧を前記設定電圧に降圧するとともに前記電磁モータへの電力の供給を許容する電力供給許容状態と、前記電磁モータへの電力の供給を禁止する電力供給禁止状態とを選択的に実現する第1コンバータと、
前記第2バッテリと前記電磁モータとの間に設けられ、それらを電気的に接続した接続状態とそれらを電気的に切断した切断状態とを選択的に実現する接続・切断切換器と
を備え、
前記電磁モータの端子電圧が前記設定電圧より高い第1閾電圧以下である場合に、前記第1コンバータによって電力供給許容状態を実現するとともに前記接続・切断切換器によって切断状態を実現し、
前記電磁モータの端子電圧が前記第1閾電圧を超える場合に、前記第1コンバータによって電力供給禁止状態を実現するとともに前記接続・切断切換器によって接続状態を実現するように構成された車両用電源システム。
前記設定電圧より高い公称電圧とされた第1バッテリと、
前記設定電圧より低い公称電圧とされた第2バッテリと、
前記第1バッテリと前記電磁モータとの間に設けられ、前記第1バッテリの放電電圧を前記設定電圧に降圧するとともに前記電磁モータへの電力の供給を許容する電力供給許容状態と、前記電磁モータへの電力の供給を禁止する電力供給禁止状態とを選択的に実現する第1コンバータと、
前記第2バッテリと前記電磁モータとの間に設けられ、それらを電気的に接続した接続状態とそれらを電気的に切断した切断状態とを選択的に実現する接続・切断切換器と
を備え、
前記電磁モータの端子電圧が前記設定電圧より高い第1閾電圧以下である場合に、前記第1コンバータによって電力供給許容状態を実現するとともに前記接続・切断切換器によって切断状態を実現し、
前記電磁モータの端子電圧が前記第1閾電圧を超える場合に、前記第1コンバータによって電力供給禁止状態を実現するとともに前記接続・切断切換器によって接続状態を実現するように構成された車両用電源システム。
本項に記載の態様は、平たく言えば、電磁式サスペンション装置の電磁モータ(以下、単に「モータ」という場合がある)が電力を必要とする場合に、公称電圧が高い第1バッテリから電力を供給し、モータが発電している場合に、その発電された電力を公称電圧が低い第2バッテリに回生する態様である。モータが電力を必要とする場合には、第1コンバータを介して第1バッテリから電力が確実に供給される必要がある。本項に記載の「第1閾電圧」は、モータの端子電圧が第1閾電圧を超えた場合には、モータが確実に発電電力を発生している状況となるように、第1バッテリから第1コンバータから出力される電力の電圧の変動等を考慮して設定されることが望ましい。本項の態様によれば、モータの発電電力を第1バッテリに回生する場合に比較して、効率よく回生することが可能である。
本項に記載の「接続・切断切換器」は、例えば、単純なリレー,スイッチ等であってもよく、後に詳しく説明するようにモータの発電された電力の電圧を降圧する機能を有するものであってもよい。その接続・切断切換器による実現する状態の切換、および、第1コンバータによる実現する状態の切換は、例えば、システムにモータの端子電圧を検出可能なセンサと、それら接続・切断切換器および第1コンバータを制御するコントローラとを設け、コントローラによって、センサの検出結果に基づいて行われるようにすることができる。また、例えば、アナログ回路によって、モータの端子電圧が変化していることが判断されて実現されている状態が切り換えられるようにすることもできる。
本項に記載の「電磁式サスペンション装置」は、例えば、ばね上部側ユニットと、ばね上部とばね下部との接近・離間に応じたばね上部側ユニットとの相対移動が可能なばね下部側ユニットとを有し、前記電磁式モータの力に依拠してばね上部側ユニットとばね下部側ユニットとの相対移動に対する力を発生させる電磁式ショックアブソーバとすることが可能である。また、例えば、一端部がばね上部とばね下部との一方に連結される弾性体を備え、アクチュエータが、その弾性体の他端部とばね上部とばね下部との他方との間に配設されて、モータ力に依拠して自身が発生させる力を弾性体に作用させることで、自身の動作位置に応じて弾性体の変形量を変化させるとともに、その力を弾性体を介してばね上部とばね下部とに作用させて、それらが接近・離間する向きの力を発生させる構造の装置、いわゆる左右独立型のスタビライザ装置とすることも可能である。
なお、車両が、複数の車輪に対応して複数の電磁式サスペンション装置を備える場合を考える。それら複数の電磁式サスペンション装置の各々が有する電磁モータの端子は、一般的に並列に接続されるため、それら複数のモータの端子電圧は等しい。つまり、本項の態様においては、第1コンバータ,接続・切断切換器による実現する状態の切換は、それら複数のモータのうちのいずれかのものの端子電圧によって行われてもよく、それらが接続された箇所の電圧によって行われてもよい。
(2)前記接続・切断切換器が、前記電磁モータによって発電された電力の電圧を降圧する機能を有する第2コンバータを含んで構成される(1)項に記載の車両用電源システム。
電磁式サスペンション装置が有する電磁モータによって発電される電力は、瞬間的ではあるが非常に大きくなる場合がある。つまり、電磁モータによって発電される電力の電圧(以下、「発電電圧」という場合がある)は、非常に高くなる可能性がある。本項の態様によれば、発電電力を、それの電圧を降圧して、第2バッテリに回生するため、第2バッテリへの負荷を軽減することが可能である。なお、第2コンバータによって、発電電圧が、充電の際に第2バッテリへの印加が許容される最大の電圧より低い電圧に降圧されることが望ましい。
また、路面からばね下部への入力によって電磁モータは発電するため、発電電力は、高周波的に変動するものである。そのような入力であっても、本項の態様によれば、第2コンバータから出力される電圧を安定化することができるため、第2バッテリへの回生効率を向上させることが可能である。
(3)当該車両用電源システムが、
前記電磁モータの端子電圧が前記第1閾電圧を超える場合であっても、前記第2バッテリの充電状態が設定された閾状態より高い場合には、前記接続・切断切換器によって切断状態を実現するように構成された(1)項または(2)項に記載の車両用電源システム。
前記電磁モータの端子電圧が前記第1閾電圧を超える場合であっても、前記第2バッテリの充電状態が設定された閾状態より高い場合には、前記接続・切断切換器によって切断状態を実現するように構成された(1)項または(2)項に記載の車両用電源システム。
本項に記載の態様は、第2バッテリの充電状態に関する指標に基づいて、第2バッテリとモータとを切断した状態を実現するような態様とすることができる。上記閾状態を、第2バッテリが満充電に近い状態に設定することで、第2バッテリへの回生を禁止して、第2バッテリの過充電を防止することが可能である。なお、第2バッテリの充電状態に関する指標としては、例えば、充電量,残存電気エネルギ量,充電容量を基準とした残存エネルギ量の割合等を採用することが可能である。また、バッテリの充電量(残存電気エネルギ量)と、バッテリの放電電圧とは、互いに関連し、バッテリの放電電圧が比較的高い場合には、バッテリの充電量が比較的多いと考えられる。つまり、バッテリの放電電圧をも、第2バッテリの充電状態に関する指標として採用可能である。
(4)当該車両用電源システムが、前記第2バッテリを充電する充電装置を備えた(1)項ないし(3)項のいずれか1つに記載の車両用電源システム。
本項に記載の「充電装置」は、その構成が、特に限定されるものではない。例えば、後に詳しく説明する第1バッテリから第2バッテリを充電するように構成されたものであってもよく、車両に搭載されたエンジンの駆動力や車輪の回転力によって発電する発電機等であってもよい。本項の態様によれば、電磁モータによって第2バッテリに回生される電力量が少ない状況下であっても、充電装置によって第2バッテリを充電可能であるため、第2バッテリの残存エネルギ量の減少を抑えること、あるいは、防止することが可能である。
(5)前記充電装置が、
前記第1バッテリから充電するためにその第1バッテリと前記第2バッテリとの間に設けられ、その第1バッテリの放電電圧を降圧する機能を有する第3コンバータを含んで構成される(4)項に記載の車両用電源システム。
前記第1バッテリから充電するためにその第1バッテリと前記第2バッテリとの間に設けられ、その第1バッテリの放電電圧を降圧する機能を有する第3コンバータを含んで構成される(4)項に記載の車両用電源システム。
本項に記載の態様は、充電装置の構成を具体化した態様であり、充電装置が、第1バッテリと上記第3コンバータとによって構成される態様と考えることができる。本項の態様によれば、容量の大きな第1バッテリを利用して、確実に第2バッテリを充電可能であるため、第2バッテリの残存エネルギ量を減少させないようにすることが可能である。
(6)当該車両用電源システムが、
前記接続・切断切換器によって接続状態が実現されている場合には、前記充電装置によって前記第2バッテリが充電されないように構成された(4)項または(5)項に記載の車両用電源システム。
前記接続・切断切換器によって接続状態が実現されている場合には、前記充電装置によって前記第2バッテリが充電されないように構成された(4)項または(5)項に記載の車両用電源システム。
本項に記載の態様によれば、充電装置から第2バッテリへの電流と、モータから第2バッテリへの電流とを干渉させないようにすること、つまり、充電装置とモータとの間で電流が流れることを防止することができる。また、本項の態様は、モータからの回生を優先するため、充電装置が第1バッテリから第2バッテリ充電するものである場合、第1バッテリの第2バッテリの充電による消費電力を軽減することが可能である。
(7)当該車両用電源システムが、前記電磁モータによって発電された電力の少なくとも一部を消費する発電電力消費装置を備えた(1)項ないし(6)項のいずれか1つに記載の車両用電源システム。
(8)当該車両用電源システムが、
前記モータの端子電圧が前記第1閾電圧より高い第2閾電圧を超えることを条件として、前記発電電力消費装置が作動するように構成された(7)項に記載の車両用電源システム。
前記モータの端子電圧が前記第1閾電圧より高い第2閾電圧を超えることを条件として、前記発電電力消費装置が作動するように構成された(7)項に記載の車両用電源システム。
上記2つの項に記載の態様によれば、発電電力消費装置によって発電電力の少なくとも一部を消費できるため、第2バッテリや第2コンバータにかかる負担を軽減することが可能である。電磁モータによって発電された電力が大きいほど、第2バッテリの負担は大きくなる。また、接続・切断切換器が先に述べた第2コンバータである場合には、そのコンバータの負担が大きくなる。なお、電磁モータは、瞬間的に非常に大きな電力を発生させる場合があり、そのような場合には、第2バッテリや第2コンバータの負担は、より顕著なものとなる。後者の態様は、そのことに鑑みて、発電電力消費装置を作動させる条件を設定した態様であり、モータによって発電された電力が大きくない場合に、発電電力のすべてを第2バッテリに回生し、モータによって非常に大きな電力が発生するような場合に、発電電力消費装置によって発電電圧の一部を消費させつつ、残りの電力を第2バッテリに回生するように構成される。後者の態様によれば、第2バッテリおよび第2コンバータを保護しつつ、発電電力を効率的に回生することが可能である。
ちなみに、先に述べた、第2バッテリの充電状態が閾状態を超える場合に第2バッテリとモータとを切断する態様と、本項の態様とを合わせれば、第2バッテリとモータとを切断した場合であっても、発電電力消費装置によって発電電力を消費することで、発電電圧消費装置を設けない場合に比較して、回路内の電圧の上昇を抑えることが可能である。
本項に記載の「発電電力消費装置」は、それの構造が特に限定されるものではなく、既に検討されている各種の構造のものを採用可能である。具体的には、例えば、抵抗器を含んで構成される、いわゆるダイナミックブレーキと同じ構造のものとすることができる。その発電電力消費装置が配設される箇所も特に限定されないが、例えば、接続・切断切換器が第2コンバータである場合、その第2コンバータの負担を軽減するという観点からすれば、モータと第2バッテリの間のうち、第2バッテリよりモータ側に設けられることが望ましい。
(9)前記第1バッテリが、車両に駆動力を与える車両駆動用モータに電力を供給するものである(1)項ないし(8)項のいずれか1つに記載の車両用電源システム
本項に記載の態様は、第1バッテリの電気エネルギの用途を限定した態様であり、本項の態様の車両用電源システムは、ハイブリッド自動車や電気自動車の電源システムの一部を構成するものとなっている。
(10)前記第2バッテリが、車両の電気的負荷部のうち前記第1バッテリが電力を供給するものを除くものに電力を供給するものである(1)項ないし(9)項のいずれか1つに記載の車両用電源システム。
本項に記載の態様は、第2バッテリの電気エネルギの用途を限定した態様であり、第2バッテリが、ランプ類,オーディオ類などの電装品を始めとした比較的小さな電力によって作動する電気装置に電力を供給するものとされた態様である。
以下、請求可能発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、請求可能発明は、下記実施例の他、前記〔発明の態様〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。また、〔発明の態様〕の各項の説明に記載されている技術的事項を利用して、下記の実施例の変形例を構成することも可能である。
<車両用電源システムを搭載した車両の構成>
i)ハイブリッドシステムの構成
図1に、請求可能発明の実施例である車両用電源システム10を搭載した車両を模式的に示す。本車両は、ハイブリッド自動車である。つまり、本車両は、車両に駆動力を与えるためのエンジン12と車両駆動用モータ14との両者を含んで構成されるハイブリッドシステムを搭載している。それらエンジン12と車両駆動用モータ14との間には、動力分配機構16が設けられ、その動力分配機構16に、ジェネレータ18を介してエンジン12が接続されるとともに、車両駆動用モータ14とが接続されている。その動力分配機構16により、エンジン12の駆動力と車両駆動用モータ14の駆動力との両方を伝達するか、それらのうちの一方の駆動力のみを伝達するかが変更され、その駆動力が減速機構20等を介して、前輪22FR,22FLに伝達される。なお、車輪22に付したFR,FLは、図に示すように車輪位置を示す添え字であり、以下の説明においても、4つの車輪のいずれに対応するものであるかを明確にする必要のある場合には、左前輪,右前輪,左後輪,右後輪の各々に対応するものにFL,FR,RL,RRを付す場合がある。
i)ハイブリッドシステムの構成
図1に、請求可能発明の実施例である車両用電源システム10を搭載した車両を模式的に示す。本車両は、ハイブリッド自動車である。つまり、本車両は、車両に駆動力を与えるためのエンジン12と車両駆動用モータ14との両者を含んで構成されるハイブリッドシステムを搭載している。それらエンジン12と車両駆動用モータ14との間には、動力分配機構16が設けられ、その動力分配機構16に、ジェネレータ18を介してエンジン12が接続されるとともに、車両駆動用モータ14とが接続されている。その動力分配機構16により、エンジン12の駆動力と車両駆動用モータ14の駆動力との両方を伝達するか、それらのうちの一方の駆動力のみを伝達するかが変更され、その駆動力が減速機構20等を介して、前輪22FR,22FLに伝達される。なお、車輪22に付したFR,FLは、図に示すように車輪位置を示す添え字であり、以下の説明においても、4つの車輪のいずれに対応するものであるかを明確にする必要のある場合には、左前輪,右前輪,左後輪,右後輪の各々に対応するものにFL,FR,RL,RRを付す場合がある。
上記ハイブリッドシステムでは、ハイブリッド電子制御ユニット30(以下、「ハイブリッドECU30」という場合がある)によって、各種の制御が行われる。ハイブリッドECU30には、車両駆動用モータ14およびジェネレータ18に対応するインバータ32,34が接続されている。ハイブリッドECU30は、それらインバータ32,34を制御することによって、駆動力の制御等が行われるようになっている。なお、インバータ32,34は、後に詳しく説明する車両用電源システム10に接続されており、車両駆動用モータ14には、その電源システム10から電力が供給される。
ii)サスペンション装置の構成
また、当該車両は、前後左右の車輪22の各々に対応する独立懸架式の4つの電磁式のサスペンション装置40を備えている。それらサスペンション装置40は、図2に示すように、車輪22を保持してばね下部の一部分を構成するサスペンションロアアーム42と、車体に設けられてばね上部の一部分を構成するマウント部44との間に、それらを連結するようにして配設されている。そして、サスペンション装置40は、電磁式のアクチュエータ46と、サスペンションスプリングとしてのコイルスプリング48とを含んで構成されており、それらが一体化されたものとなっている。
また、当該車両は、前後左右の車輪22の各々に対応する独立懸架式の4つの電磁式のサスペンション装置40を備えている。それらサスペンション装置40は、図2に示すように、車輪22を保持してばね下部の一部分を構成するサスペンションロアアーム42と、車体に設けられてばね上部の一部分を構成するマウント部44との間に、それらを連結するようにして配設されている。そして、サスペンション装置40は、電磁式のアクチュエータ46と、サスペンションスプリングとしてのコイルスプリング48とを含んで構成されており、それらが一体化されたものとなっている。
アクチュエータ46は、ねじ溝が形成された雄ねじ部としてのねじロッド50と、ベアリングボールを保持してねじロッド50と螺合する雌ねじ部としてのナット52とを含んで構成されるボールねじ機構と、動力源としての電磁モータ54(以下、単に「モータ54」という場合がある)と、そのモータ54を収容するケーシング56とを備えている。そのケーシング56は、ねじロッド50を回転可能に保持するとともに、外周部において防振ゴム58を介してマウント部44に連結されている。モータ54は、中空とされたモータ軸60を有しており、そのモータ軸60には、それの内側を貫通して上端部においてねじロッド50が固定されている。つまり、モータ54は、ねじロッド50に回転力を付与するものとなっている。
また、アクチュエータ46は、アウターチューブ70と、そのアウターチューブ70に嵌入してそれの上端部から上方に突出するインナチューブ72とを含んで構成されるシリンダ74を有している。アウターチューブ70は、それの下端部に設けられた取付ブシュ76を介してロアアーム42に連結され、インナチューブ72は、上記ねじロッド50を挿通させた状態で上端部がケーシング56に固定されている。インナチューブ72には、それの内底部にナット支持筒78が立設され、それの上端部の内側には、上記ナット52が、ねじロッド50と螺合させられた状態で固定されている。
さらに、アクチュエータ46は、カバーチューブ80を有しており、そのカバーチューブ80が、上端部において防振ゴム82を介してマウント部44の下面側に、上記シリンダ74を挿通させた状態で連結されている。なお、このカバーチューブ80の上端部には、フランジ部84(上部リテーナとして機能する)が形成されており、そのフランジ部84と、アウタチューブ70の外周面に設けられた環状の下部リテーナ86とによって、サスペンションスプリングとしてのコイルスプリング48が挟まれる状態で支持されている。
上述のような構造から、アクチュエータ46は、ねじロッド50,モータ54,ケーシング56,インナチューブ72,カバーチューブ80等を含んでマウント部44に連結されるばね上部側ユニットと、ナット52,インナチューブ70,ナット支持筒78等を含んでロアアーム42に連結されるばね下部側ユニットとを有する構造のものとなっており、相対回転不能、かつ、ばね上部とばね上部との接近離間動作に伴って軸線方向に相対移動可能、換言すれば、伸縮可能な構造とされている。
アクチュエータ46は、ばね上部とばね下部とが接近・離間動作する場合に、ばね上部側ユニットとばね下部側ユニットとが軸線方向に相対移動可能、つまり、ねじロッド50とナット52とが軸線方向に相対移動可能とされ、その相対移動に伴って、ねじロッド50がナット52に対して回転する。それによって、モータ軸60も回転する。モータ54は、ねじロッド50に回転トルクを付与可能とされ、この回転トルクによって、ねじロッド50とナット52との相対回転に対して、その相対回転を阻止する方向の抵抗力を発生させることが可能である。この抵抗力を、ばね上部側ユニットとばね下部側ユニットとの相対移動に対する減衰力、ひいては、ばね上部とばね下部との接近離間動作に対する減衰力として作用させることで、アクチュエータ46は、いわゆるショックアブソーバとして機能するものとなっている。また、アクチュエータ46は、ばね上部とばね下部との相対動作に対する推進力をも発生させることが可能とされており、いわゆるスカイフックダンパ理論,擬似的なグランドフック理論等に基づく制御を実行することが可能とされている。
4つのサスペンション装置40は、サスペンション電子制御ユニット90(以下、「サスペンションECU90」という場合がある)によって、アクチュエータ46の制御が行われる。サスペンションECU90には、各アクチュエータ46が有するモータ54に対応して設けられて、それぞれが、対応するモータ54の駆動回路として機能する4つのインバータ92が接続されている。サスペンションECU90は、それら4つのインバータ92を制御することによって、アクチュエータ46が発生させるアクチュエータ力を制御するようになっている。なお、4つのインバータ92は、後述する車両用電源システム10に接続されており、各アクチュエータ46のモータ54には、その電源システム10から電力が供給される。
図3に示すように、各アクチュエータ46のモータ54は、コイルがスター結線(Y結線)された3相DCブラシレスモータであり、上述したインバータ92によって制御される。インバータ92は、図3に示すような一般的なものであり、電源のhigh側(高電位側)のスイッチング素子と、low側(低電位側)のスイッチング素子とからなるスイッチング素子対を、モータ54の3つの相であるU相,V相,W相に対応して3対有するものである。また、インバータ92は、スイッチング素子を開閉作動させるスイッチング素子制御回路94を有している。
インバータ92は、電源システム10からの供給電流であるか、起電力に依拠して生じた発電電流であるかに拘わらず、モータ54を流れる電流、つまり、モータ54の通電電流を調整して、モータ力を制御する構造とされている。つまり、モータ54は、供給電流に依存したモータ力だけでなく、起電力に依存したモータ力を発生可能となっている。なお、電源システム10から電力の供給を受ける場合、モータ54は設定電圧ED(例えば、46V)で定電圧駆動されるようになっている。ちなみに、通電電流は、各インバータ92がPWM(Pulse Width Modulation)によるパルスオン時間とパルスオフ時間との比(デューティ比)を変更することによって調整される。
iii)車両用電源システムの構成
次いで、上述したハイブリッドシステムやサスペンション装置40、その他、車両に装備される電力によって作動する電気装置や機器等に電力を供給する本請求可能発明の車両電源システム10について、図1に加えて、図3をも参照しつつ、詳しく説明する。本電源システム10は、図1に示すように、第1バッテリであるハイブリッドバッテリ100(以下、「HVバッテリ」という場合がある)を備えており、そのHVバッテリ100には、ハイブリッドシステムの車両駆動用モータ14が、前述したインバータ32を介して接続される。つまり、車両駆動用モータ14は、HVバッテリ30から電力の供給を受けて、前輪22FR,22FLに駆動力を与えることが可能に構成される。なお、HVバッテリ30は、サスペンション装置40のモータ54が駆動される設定電圧EDより高い公称電圧EN1(例えば、288V)とされたものである。
次いで、上述したハイブリッドシステムやサスペンション装置40、その他、車両に装備される電力によって作動する電気装置や機器等に電力を供給する本請求可能発明の車両電源システム10について、図1に加えて、図3をも参照しつつ、詳しく説明する。本電源システム10は、図1に示すように、第1バッテリであるハイブリッドバッテリ100(以下、「HVバッテリ」という場合がある)を備えており、そのHVバッテリ100には、ハイブリッドシステムの車両駆動用モータ14が、前述したインバータ32を介して接続される。つまり、車両駆動用モータ14は、HVバッテリ30から電力の供給を受けて、前輪22FR,22FLに駆動力を与えることが可能に構成される。なお、HVバッテリ30は、サスペンション装置40のモータ54が駆動される設定電圧EDより高い公称電圧EN1(例えば、288V)とされたものである。
また、HVバッテリ100には、4つのサスペンション装置40のモータ54も、接続される。詳しくは、4つのモータ54に対応するインバータ92が、DC−DCコンバータ102を介して、HVバッテリ100に接続される。そのDC−DCコンバータ102は、ノイズフィルタ部104と、トランジスタ−ブリッジ回路であるDC−AC変換部106と、トランス108と、整流部110と、平滑部112と、コンバータ制御回路114とを含んで構成され、HVバッテリ100の放電電圧を設定電圧EDに降圧するとともに、DC−AC変換部によって電流を流さないようにすることで、電気エネルギを出力しないようにすることが可能となっている。つまり、そのDC−DCコンバータ102は、HVバッテリ100の放電電圧を設定電圧EDに降圧してモータ54へ電力を供給することを許容する状態と、許容しない状態を選択的に実現する第1コンバータとして機能するものであるため、以下、DC−DCコンバータ102を第1コンバータ102と呼ぶこととする。
また、本電源システム10は、車両の電気的負荷部であるランプ類,オーディオ類などの補機116等に電力を供給する第2バッテリである補機バッテリ120を備えている。その補機バッテリ120は、サスペンション装置40のモータ54が駆動される設定電圧EDより低い公称電圧EN2(例えば、12V)とされたものである。補機バッテリ120には、DC−DCコンバータ122を介して、4つのモータ54に対応するインバータ92が接続されている。そのDC−DCコンバータ122は、上記第1コンバータと同様に構成されたものであり、モータ54によって発電された電力の電圧を、補機バッテリ120の公称電圧EN2より僅かに高い電圧である充電用電圧VC(例えば、14V)に降圧することが可能である。また、DC−DCコンバータ122は、それが有するDC−AC変換部によって電流が流れないようにすることも可能であるため、モータ54と補機バッテリ120とを、電気的に接続した状態と、切断した状態とを切り換えることが可能である。つまり、DC−DCコンバータ122は、接続・切断切換器として機能するものであり、モータ54によって発電された電力の電圧を降圧する機能を有する第2コンバータとなっている。したがって、以下の説明においては、DC−DCコンバータ122を第2コンバータ122と呼ぶこととする。
さらに、本電源システム10においては、HVバッテリ100と補機バッテリ120との間に、第3コンバータ130が設けられている。その第3コンバータ130は、HVバッテリ100から補機バッテリ120を充電するため、あるいは、補機バッテリ120から補機116への電力供給を補うために設けられたものであり、HVバッテリ100の放電電圧を充電用電圧VCに降圧するDC−DCコンバータである。
さらにまた、第1コンバータ102と第2コンバータ122とが接続された箇所と、モータ54との間には、抵抗器136と、その抵抗器136に電流が流れる状態と流れない状態とを切り換えるスイッチング素子138とを含んで構成される電力消費回路140(いわゆるダイナミックブレーキである)が配設されている。この電力消費回路140は、この電力消費回路140の高電位側と低電位側との間の電圧(モータ54の端子電圧EMに等しい)が、後に詳しく説明する第2閾電圧E2を超えた場合に、スイッチング素子138がON状態となり、抵抗器136に電流が流れることで、電力を消費する構成とされている。
本車両用電源システム10では、電源電子制御ユニット150(以下、「電源ECU150」という場合がある)によって、2つのバッテリ100,120の充電状態の監視や、それらからの電力供給あるいはそれらの充電のための制御、つまり、3つのコンバータ102,122,130の制御が行われる。具体的には、電源ECU150には、3つのコンバータ102,122,130の各々が有するコンバータ制御回路114が接続されており、電気エネルギを出力するか否かに関する指令、および、電気エネルギを出力する場合には、その出力側の端子の電圧を一定にするための指令等が、電源ECU150から、コンバータ制御回路114に送信される。
iv)車両に搭載されるセンサ
なお、車両には、図1に示すように、各車輪12に対応する車体の各マウント部24の縦加速度(上下加速度)を検出する4つのばね上縦加速度センサ[Gzs]160,各車輪12の縦加速度を検出する4つのばね下縦加速度センサ[Gzg]162や、図3に示すように、モータ54の端子電圧を測定する電圧計[EM]164,補機バッテリ120の端子電圧を測定する電圧計[EB2]166,電力消費回路140が有する抵抗器136の温度を測定するサーミスタ[T]168等が設けられている。上記ばね上縦加速度センサ160,ばね下縦加速度センサ162,サーミスタ168は、サスペンションECU190に接続され、2つの電圧計164,166は、電源ECU150に接続されている。サスペンションECU90および電源ECU150は、それらのセンサからの信号に基づいて、制御を行うものとされている。ちなみに、[ ]の文字は、上記スイッチ,センサ等を図面において表わす場合に用いる符号である。また、サスペンションECU90および電源ECU150には、制御に関するプログラム,各種のデータ等が記憶されている。
なお、車両には、図1に示すように、各車輪12に対応する車体の各マウント部24の縦加速度(上下加速度)を検出する4つのばね上縦加速度センサ[Gzs]160,各車輪12の縦加速度を検出する4つのばね下縦加速度センサ[Gzg]162や、図3に示すように、モータ54の端子電圧を測定する電圧計[EM]164,補機バッテリ120の端子電圧を測定する電圧計[EB2]166,電力消費回路140が有する抵抗器136の温度を測定するサーミスタ[T]168等が設けられている。上記ばね上縦加速度センサ160,ばね下縦加速度センサ162,サーミスタ168は、サスペンションECU190に接続され、2つの電圧計164,166は、電源ECU150に接続されている。サスペンションECU90および電源ECU150は、それらのセンサからの信号に基づいて、制御を行うものとされている。ちなみに、[ ]の文字は、上記スイッチ,センサ等を図面において表わす場合に用いる符号である。また、サスペンションECU90および電源ECU150には、制御に関するプログラム,各種のデータ等が記憶されている。
<車両用電源システムを搭載した車両における制御>
i)サスペンション装置の基本的な制御
サスペンションECU90は、4つのスサスペンション装置40の各々を独立して制御することが可能となっている。それらサスペンション装置40の各々において、アクチュエータ46のアクチュエータ力が独立して制御されて、車体および車輪22の振動、つまり、ばね上振動およびばね下振動を減衰するための制御が実行される。その制御では、車体および車輪22の振動を減衰するためにその振動の速度に応じた大きさのアクチュエータ力を発生させるべく、目標アクチュエータ力F*が決定される。つまり、いわゆるスカイフックダンパ理論に基づいた制御と、擬似的なグランドフックダンパ理論に基づいた制御との両者を総合して行う制御である。具体的には、車体のマウント部44に設けられたばね上縦加速度センサ160によって検出されるばね上縦加速度から得られる車体のマウント部44の上下方向の動作速度、いわゆる、ばね上絶対速度Vsと、ロアアーム42に設けられたばね下縦加速度センサ162によって検出されるばね下縦加速度から得られる車輪22の上下方向の動作速度、いわゆる、ばね下絶対速度Vgとに基づいて、次式に従って、目標アクチュエータ力F*が演算される。
F*=Cs・Vs−Cg・Vg
ここで、Csは、車体のマウント部44の上下方向の動作速度に応じた減衰力を発生させるためのばね上制振ゲインであり、Cgは、車輪22の上下方向の動作速度に応じた減衰力を発生させるためのばね下制振ゲインである。つまり、Cs,Cgは、いわゆるばね上,ばね下絶対振動に対する減衰係数と考えることができる。
i)サスペンション装置の基本的な制御
サスペンションECU90は、4つのスサスペンション装置40の各々を独立して制御することが可能となっている。それらサスペンション装置40の各々において、アクチュエータ46のアクチュエータ力が独立して制御されて、車体および車輪22の振動、つまり、ばね上振動およびばね下振動を減衰するための制御が実行される。その制御では、車体および車輪22の振動を減衰するためにその振動の速度に応じた大きさのアクチュエータ力を発生させるべく、目標アクチュエータ力F*が決定される。つまり、いわゆるスカイフックダンパ理論に基づいた制御と、擬似的なグランドフックダンパ理論に基づいた制御との両者を総合して行う制御である。具体的には、車体のマウント部44に設けられたばね上縦加速度センサ160によって検出されるばね上縦加速度から得られる車体のマウント部44の上下方向の動作速度、いわゆる、ばね上絶対速度Vsと、ロアアーム42に設けられたばね下縦加速度センサ162によって検出されるばね下縦加速度から得られる車輪22の上下方向の動作速度、いわゆる、ばね下絶対速度Vgとに基づいて、次式に従って、目標アクチュエータ力F*が演算される。
F*=Cs・Vs−Cg・Vg
ここで、Csは、車体のマウント部44の上下方向の動作速度に応じた減衰力を発生させるためのばね上制振ゲインであり、Cgは、車輪22の上下方向の動作速度に応じた減衰力を発生させるためのばね下制振ゲインである。つまり、Cs,Cgは、いわゆるばね上,ばね下絶対振動に対する減衰係数と考えることができる。
そして、上述のように決定された目標アクチュエータ力F*を発生させるためのモータ54作動制御が、インバータ92によって行われる。詳しく言えば、上述のように決定された目標アクチュエータ力F*に基づいて、目標となるデューティ比が決定され、そのデューティ比に基づいた指令がインバータ92に送信される。インバータ92は、その適切なデューティ比の下、インバータ92の備えるスイッチング素子の開閉が、スイッチング素子制御回路94によって制御されて、目標アクチュエータ力F*を発生させるようにモータ54を作動させる。つまり、アクチュエータ46の発生させるアクチュエータ力が、モータ54の作動が制御されることによって制御されるのである。
先に述べたように、アクチュエータ46は、モータ54の力に依拠してばね上部側ユニットとばね下部側ユニットとの相対動作に対する力を発生させ、ばね上部とばね下部とにそれらの接近・離間動作に対する力が付与される。そして、アクチュエータ力は、ばね上部側ユニットとばね下部側ユニットとの相対動作に対する抵抗力として作用させられるだけでなく、推進力としても作用させられる。
モータ54の発生させるトルクとアクチュエータ力とは比例関係にあり、また、ばね上部側ユニットとばね下部側ユニットとの相対動作と、ばね上部とばね下部との接近・離間動作が一致していると考えることができる。そこで、上記トルク若しくはアクチュエータ力を縦軸に、上記相対動動作の速度若しくはモータ54の回転速度を横軸にとって、モータ54の短絡特性を示せば、図4のようになる。図の第1象限は、ばね上部とばね上部とがリバウンド方向に動作し、アクチュエータ力がリバウンド方向に作用する領域であり、同様に、第2象限は、バウンド方向の動作に対してリバウンド方向のアクチュエータ力が作用する領域、第3象限は、バウンド方向の動作に対してバウンド方向のアクチュエータ力が作用する領域、第4象限は、リバウンド方向の動作に対してバウンド方向のアクチュエータ力が作用する領域である。つまり、第1,第3象限がアクチュエータ力が推進力として作用する領域であり、第2,第4象限が抵抗力として作用する領域である。図に示す短絡特性線は、モータ54の通電端子間を短絡させた場合において、モータ54が起電力に基づいて発生させる力を示す線である。
図4の〔A〕,〔B〕,〔D〕,〔E〕の領域では、モータ54が電源システム10から電力の供給を受けた状態で、アクチュエータ力が発生させられる。それに対して、〔C〕,〔F〕の領域、つまり、斜線を施した領域では、モータ54によって起電力に依拠した電力が発生し、その発電電力に依存したアクチュエータ力が発生させられることになる。
ii)車両用電源システムの制御
本電源システム10では、3つのコンバータ102,122,130を制御することによって、2つのバッテリ100,120の充放電状態が制御される。本電源システム10は、サスペンション装置40のモータ54が供給電力を必要とする場合、先に述べたように、HVバッテリ100から、それの放電電圧を第1コンバータ102によって設定電圧EDに降圧して、モータ54に電力を供給する。それに対し、モータ54が電力を発生させている場合、電源システム10は、その発電電力を、設定電圧EMより低い公称電圧EN2とされた補機バッテリ120に回生するようになっている。
本電源システム10では、3つのコンバータ102,122,130を制御することによって、2つのバッテリ100,120の充放電状態が制御される。本電源システム10は、サスペンション装置40のモータ54が供給電力を必要とする場合、先に述べたように、HVバッテリ100から、それの放電電圧を第1コンバータ102によって設定電圧EDに降圧して、モータ54に電力を供給する。それに対し、モータ54が電力を発生させている場合、電源システム10は、その発電電力を、設定電圧EMより低い公称電圧EN2とされた補機バッテリ120に回生するようになっている。
電源ECU150は、電圧計164によって測定されたモータ54の端子電圧EM(以下、「モータ端子電圧EM」という場合がある)に基づいて、モータ54が供給電力を受けている状態か、発電している状態かを、判断する。具体的には、モータ端子電圧EMが、設定電圧EDより僅かに高い電圧である第1閾電圧E1(例えば、48V)以下である場合、モータ54が電力の供給を受けている状態にあり、モータ端子電圧EMが第1閾電圧E1を超えた場合に、発電している状態にあると判断する。電源ECU150は、モータ端子電圧EMが第1閾電圧E1以下である場合には、第1コンバータ102を電気エネルギを出力する状態であるON状態とし、第2コンバータ122を電気エネルギを出力しない状態であるOFF状態とする。一方、モータ端子電圧EMが第1閾電圧E1を超えた場合には、第1コンバータ102をOFF状態としてモータ54とHVバッテリとを切断し、第2コンバータ122をON状態とすることで、モータ54の発電電力を第2コンバータ122を介して補機バッテリ120に回生するのである。
ただし、モータ54の発電電力は、非常に大きくなる場合があり、そのような場合には、第2コンバータ122にかかる電圧は非常に大きく、第2コンバータ122の負担も大きい。そこで、本電源システム10では、上記第1閾電圧E1より高い電圧とされた第2閾電圧E2(例えば、55V)を超えた場合に、電力消費回路140によって、モータ54の発電電力の一部が消費され、残りの電力が第2コンバータ122を介して補機バッテリ120に回生されるようになっている。つまり、電力消費回路140は、発電電力消費装置として機能するものとなっている。ちなみに、本電源システム10において、電力消費回路140が有するスイッチング素子138のON・OFFの切換は、アナログ回路によって行われていたが、電圧計164の検出結果に基づいて、電源ECU150によって切り換えられるような構成とされてもよい。
なお、モータ54がHVバッテリ100から電力供給を受けている場合には、当然、モータ54から補機バッテリ120へ電力が回生されることはないため、補機バッテリ120を補助すべく、つまり、補機バッテリ120から補機116への電力供給を補う、あるいは、補機バッテリ120を充電するために、第3コンバータをON状態として、HVバッテリ100から補機バッテリ120を充電するように構成されている。したがって、本電源システム10は、HVバッテリ100,第3コンバータ130とを含み、第2バッテリとしての補機バッテリ120を充電する充電装置を備えるものとなっている。
また、本電源システム10は、電圧計166により検出された補機バッテリ120の端子電圧から、補機バッテリ120の放電時における電圧(以下、「補機バッテリ放電電圧EB2」という場合がある)を推定し、その補機バッテリ放電電圧EB2に基づいて、補機バッテリ120の充電状態を監視するように構成される。バッテリの放電電圧と充電量(残存電気エネルギ量)とは、互いに関連しており、補機バッテリ放電電圧EB2が高くなるほど、補機バッテリ120の充電量は多いことが分かる。したがって、本電源システム10では、補機バッテリ放電電圧EB2がバッテリ閾電圧E0(例えば、13.5V)を超えた場合に、満充電に近い状態にあると判断される。そして、その場合には、モータ54が発電状態にあっても、第2コンバータ122をOFF状態として、モータ54の発電電力の補機バッテリ120への回生が禁止される。また、モータ54が電力供給を受けている場合には、第3コンバータ130をOFF状態として、HVバッテリ100から補機バッテリ120への充電が禁止される。
iii)電源システムの状況に依拠するサスペンション装置の制御
サスペンションECU90は、車両用電源システム10が置かれている状況に応じて、サスペンション装置40の制御を変更するように構成される。詳しく言えば、まず、電力消費回路140の温度、詳しくは、サーミスタ168により測定された抵抗器136の温度が設定温度T0を超えた場合には、電力消費回路140の負担が大きくなっていると判断し、サスペンション装置40の制御を、通常の制御に比較して消費電力が大きくなるような制御、換言すれば、モータ54が発電しにくくなる制御に変更するのである。具体的には、図5のエネルギ等高線図に示すように、通常の制御におけるばね上制振ゲインCs,ばね下制振ゲインCgが、車両の乗り心地と車輪の接地性との両者を考慮して設定された値Cs0,Cg0を用いているのに対して、電力消費回路140の温度が上昇した場合には、それら両者のゲインとして通常の制御より大きい値Cs1,Cg1を用いて、振動減衰させるための力、つまり、目標アクチュエータ力F*が決定されるのである。したがって、温度上昇時には、ばね上部とばね下部との両者の制振性能を重視した制御に変更され、モータ54の発電電力が低減されることで、電力消費回路140の負担が軽減されることになるのである。
サスペンションECU90は、車両用電源システム10が置かれている状況に応じて、サスペンション装置40の制御を変更するように構成される。詳しく言えば、まず、電力消費回路140の温度、詳しくは、サーミスタ168により測定された抵抗器136の温度が設定温度T0を超えた場合には、電力消費回路140の負担が大きくなっていると判断し、サスペンション装置40の制御を、通常の制御に比較して消費電力が大きくなるような制御、換言すれば、モータ54が発電しにくくなる制御に変更するのである。具体的には、図5のエネルギ等高線図に示すように、通常の制御におけるばね上制振ゲインCs,ばね下制振ゲインCgが、車両の乗り心地と車輪の接地性との両者を考慮して設定された値Cs0,Cg0を用いているのに対して、電力消費回路140の温度が上昇した場合には、それら両者のゲインとして通常の制御より大きい値Cs1,Cg1を用いて、振動減衰させるための力、つまり、目標アクチュエータ力F*が決定されるのである。したがって、温度上昇時には、ばね上部とばね下部との両者の制振性能を重視した制御に変更され、モータ54の発電電力が低減されることで、電力消費回路140の負担が軽減されることになるのである。
また、ハイブリッドシステムが、エンジン12を停止して車両駆動用モータ14のみによって車両に駆動力を与えている場合(以下、「EVモード走行時」という場合がある)には、サスペンションECU90は、HVバッテリ100から車両駆動用モータ14への供給電力が大きくなると判断し、サスペンション装置40の制御を、通常の制御に比較して発電電力が大きくなるような制御に変更するのである。具体的には、図5のエネルギ等高線図に示すように、ばね上制振ゲインCs,ばね下制振ゲインCgに、通常の制御より小さい値Cs2,Cg2を用いて、目標アクチュエータ力F*が決定される。したがって、EVモード走行時には、発電量を重視した制御に変更され、HVバッテリ100からモータ54への供給電力が低減されることになるのである。
<制御プログラム>
上述した車両用電源システム10の制御は、図6にフローチャートを示す電源制御プログラムが実行されることによって行われる。また、アクチュエータ46の制御は、図7にフローチャートを示すアクチュエータ制御プログラムが、イグニッションスイッチがON状態とされている間、短い時間間隔をおいて、サスペンションECU90により繰り返し実行されることによって行われる。以下に、それら制御のフローを、図に示すフローチャートを参照しつつ、簡単に説明する。なお、アクチュエータ制御プログラムは、4つの車輪22にそれぞれ設けられたサスペンション装置40のアクチュエータ46の各々に対して実行される。以降の説明においては、説明の簡略化に配慮して、1つのアクチュエータ46に対しての本プログラムによる処理について説明する。
上述した車両用電源システム10の制御は、図6にフローチャートを示す電源制御プログラムが実行されることによって行われる。また、アクチュエータ46の制御は、図7にフローチャートを示すアクチュエータ制御プログラムが、イグニッションスイッチがON状態とされている間、短い時間間隔をおいて、サスペンションECU90により繰り返し実行されることによって行われる。以下に、それら制御のフローを、図に示すフローチャートを参照しつつ、簡単に説明する。なお、アクチュエータ制御プログラムは、4つの車輪22にそれぞれ設けられたサスペンション装置40のアクチュエータ46の各々に対して実行される。以降の説明においては、説明の簡略化に配慮して、1つのアクチュエータ46に対しての本プログラムによる処理について説明する。
i)電源制御プログラム
電源ECU150において実行される電源制御プログラムにおいては、まず、ステップ1(以下、「S1」と略す、他のステップも同様である)において、電圧計1164により測定されたモータ54の端子電圧EMが第1閾電圧E1以下か否かが判定される。モータ端子電圧EMが第1閾電圧E1以下である場合には、S2以下において、HVバッテリ100からモータ54へ電力を供給する状態が実現される。具体的には、まず、S2において第1コンバータ102がON状態とされ、S3において第2コンバータ122がOFF状態とされる。次いで、S4において、補機バッテリ120の放電電圧EB2が閾電圧E0以下か否かが判定される。補機バッテリ放電電圧EB2が閾電圧E0以下である場合には、S5において、第3コンバータ130がON状態とされ、HVバッテリ100から補機バッテリ120に電気エネルギが送られる。また、補機バッテリ放電電圧EB2が閾電圧E0を超える場合には、補機バッテリ120が満充電に近い状態であるため、HVバッテリ100から補機バッテリ120に電気エネルギを送らないよう、S6において、第3コンバータ130がOFF状態とされる。
電源ECU150において実行される電源制御プログラムにおいては、まず、ステップ1(以下、「S1」と略す、他のステップも同様である)において、電圧計1164により測定されたモータ54の端子電圧EMが第1閾電圧E1以下か否かが判定される。モータ端子電圧EMが第1閾電圧E1以下である場合には、S2以下において、HVバッテリ100からモータ54へ電力を供給する状態が実現される。具体的には、まず、S2において第1コンバータ102がON状態とされ、S3において第2コンバータ122がOFF状態とされる。次いで、S4において、補機バッテリ120の放電電圧EB2が閾電圧E0以下か否かが判定される。補機バッテリ放電電圧EB2が閾電圧E0以下である場合には、S5において、第3コンバータ130がON状態とされ、HVバッテリ100から補機バッテリ120に電気エネルギが送られる。また、補機バッテリ放電電圧EB2が閾電圧E0を超える場合には、補機バッテリ120が満充電に近い状態であるため、HVバッテリ100から補機バッテリ120に電気エネルギを送らないよう、S6において、第3コンバータ130がOFF状態とされる。
S1において、モータ端子電圧EMが第1閾電圧E1を超える場合には、S7において第1コンバータ102がOFF状態とされ、モータ54とHVバッテリ100とが切断される。そして、S9において、補機バッテリ放電電圧EB2が閾電圧E0以下か否かが判定される。補機バッテリ放電電圧EB2が閾電圧E0以下である場合には、S10において、第2コンバータ122がON状態とされ、モータ54の発電電力を補機バッテリ120に回生する状態が実現される。また、補機バッテリ放電電圧EB2が閾電圧E0を超える場合には、補機バッテリ120が満充電に近い状態であるため、回生されないよう、S11において、第2コンバータ122がOFF状態とされる。なお、補機バッテリ放電電圧EB2が閾電圧E0以下か否かに関係なく、第3コンバータ130は、OFF状態されるようになっている。
ちなみに、モータ54の端子電圧EMが第2閾電圧E2より大きい場合には、電力消費回路140がON状態となり、モータ54の発電電力の一部あるいは全部が消費されるようになっている。
ii)アクチュエータ制御プログラム
サスペンションECU90において実行されるアクチュエータ制御プログラムでは、まず、S21,22において、ばね上縦加速度センサ160およびばね下縦加速度センサ162の検出結果から、ばね上絶対速度Vs,ばね下絶対速度Vgが取得される。次いで、S23において、サーミスタ168により検出された電力消費回路140の温度Tが設定温度T0以上か否かが判定されるとともに、S24において、ハイブリッドシステムによって車両が電力のみで駆動しているか否か(EVモードで走行中か否か)が判定される。温度Tが設定温度T0未満で、かつ、EVモードで走行中でない場合には、S25以下において、通常の制御が実行される。具体的には、S25において、ばね上制振ゲインCs,ばね下制振ゲインCgが、それぞれ、Cs0,Cg0に決定される。そして、S26において、先に述べた手法で目標アクチュエータ力F*が決定され、S27において、その目標アクチュエータ力F*に基づいて、モータ54の制御を行うためのデューティ比が決定され、そのデューティ比に基づいた指令がインバータ92に送信される。
サスペンションECU90において実行されるアクチュエータ制御プログラムでは、まず、S21,22において、ばね上縦加速度センサ160およびばね下縦加速度センサ162の検出結果から、ばね上絶対速度Vs,ばね下絶対速度Vgが取得される。次いで、S23において、サーミスタ168により検出された電力消費回路140の温度Tが設定温度T0以上か否かが判定されるとともに、S24において、ハイブリッドシステムによって車両が電力のみで駆動しているか否か(EVモードで走行中か否か)が判定される。温度Tが設定温度T0未満で、かつ、EVモードで走行中でない場合には、S25以下において、通常の制御が実行される。具体的には、S25において、ばね上制振ゲインCs,ばね下制振ゲインCgが、それぞれ、Cs0,Cg0に決定される。そして、S26において、先に述べた手法で目標アクチュエータ力F*が決定され、S27において、その目標アクチュエータ力F*に基づいて、モータ54の制御を行うためのデューティ比が決定され、そのデューティ比に基づいた指令がインバータ92に送信される。
S23において、温度Tが設定温度T0以上であると判定された場合には、ばね上制振ゲインCs,ばね下制振ゲインCgが、通常の制御に比較して大きな値であるCs1,Cg1に決定され、サスペンション装置40の消費電力が大きくされてモータ54の発電電力が低減され、電力消費回路140の負担が軽減される。また、S24において、EVモードで走行中であると判定された場合には、ばね上制振ゲインCs,ばね下制振ゲインCgが、通常の制御に比較して小さな値であるCs2,Cg2に決定され、モータ54の発電量が大きくされ、HVバッテリ100からモータ54への供給電力が小さくされる。
<車両用電源システムの効果>
本車両用電源システム10は、電磁式サスペンション装置40が有する電磁モータ54によって発電された電力を、その電磁モータ54を駆動するための設定電圧EDより高い公称電圧EN1とされたHVバッテリ100に回生せず、設定電圧EDより低い公称電圧EN2とされた補機バッテリ120に回生するように構成されており、効率的に回生可能とされている。また、本電源システム10は、電磁モータ54の発電電力の少なくとも一部を消費可能な発電電力消費装置としての電力消費回路140を備えており、電磁モータ54の発電電力が非常に大きくなる場合に、その電力消費回路140によって発電電力を消費させて、補機バッテリ120,接続・切断切換器である第2コンバータ122への負担を軽減しつつ、残りの発電電力を補機バッテリ120に回生することが可能である。
本車両用電源システム10は、電磁式サスペンション装置40が有する電磁モータ54によって発電された電力を、その電磁モータ54を駆動するための設定電圧EDより高い公称電圧EN1とされたHVバッテリ100に回生せず、設定電圧EDより低い公称電圧EN2とされた補機バッテリ120に回生するように構成されており、効率的に回生可能とされている。また、本電源システム10は、電磁モータ54の発電電力の少なくとも一部を消費可能な発電電力消費装置としての電力消費回路140を備えており、電磁モータ54の発電電力が非常に大きくなる場合に、その電力消費回路140によって発電電力を消費させて、補機バッテリ120,接続・切断切換器である第2コンバータ122への負担を軽減しつつ、残りの発電電力を補機バッテリ120に回生することが可能である。
10:車両用電源システム 12:エンジン[ENG] 14:車両駆動用モータ[MO] 22:車輪 30:ハイブリッド電子制御ユニット[ハイブリッドECU] 32,34:インバータ 40:電磁式サスペンション装置 42:ロアアーム(ばね下部) 44:マウント部(ばね上部) 46:アクチュエータ 48:コイルスプリング(サスペンションスプリング) 54:電磁モータ 90:サスペンション電子制御ユニット[サスペンションECU] 92:インバータ 100:ハイブリッドバッテリ(第1バッテリ)[HV BAT] 102:第1コンバータ[CONV1] 104:ノイズフィルタ部 106:DC−AC変換部 108:トランス 110:整流部 112:平滑フィルタ部 114:コンバータ制御回路 120:補機バッテリ(第2バッテリ) 122:第2コンバータ[CONV2] 130:第3コンバータ(充電装置)[CONV3] 136:抵抗器 138:スイッチング素子 140:電力消費回路(発電電力消費装置) 150:電源電子制御ユニット[電源ECU] 164:電圧計[EM] 166:電圧計[EB2] 168:サーミスタ[T]
ED:設定電圧(46V) EN1:第1バッテリの公称電圧(288V) EN2:第2バッテリの公称電圧(12V) VC:充電用電圧(14V) EM:電磁モータの端子電圧
E1:第1閾電圧(48V) E2:第2閾電圧(55V) EB2:補機バッテリの放電電圧 E0:バッテリ閾電圧(13.5V) Vs:ばね上絶対速度 Vg:ばね下絶対速度 Cs:ばね上制振ゲイン Cg:ばね下制振ゲイン F*:目標アクチュエータ力
E1:第1閾電圧(48V) E2:第2閾電圧(55V) EB2:補機バッテリの放電電圧 E0:バッテリ閾電圧(13.5V) Vs:ばね上絶対速度 Vg:ばね下絶対速度 Cs:ばね上制振ゲイン Cg:ばね下制振ゲイン F*:目標アクチュエータ力
Claims (5)
- ばね上部とばね下部との間に設けられて設定電圧で駆動される電磁モータを駆動源とする電磁式サスペンション装置を備えた車両に搭載される車両用電源システムであって、
前記設定電圧より高い公称電圧とされた第1バッテリと、
前記設定電圧より低い公称電圧とされた第2バッテリと、
前記第1バッテリと前記電磁モータとの間に設けられ、前記第1バッテリの放電電圧を前記設定電圧に降圧するとともに前記電磁モータへの電力の供給を許容する電力供給許容状態と、前記電磁モータへの電力の供給を禁止する電力供給禁止状態とを選択的に実現する第1コンバータと、
前記第2バッテリと前記電磁モータとの間に設けられ、それらを電気的に接続した接続状態とそれらを電気的に切断した切断状態とを選択的に実現する接続・切断切換器と
を備え、
前記電磁モータの端子電圧が前記設定電圧より高い第1閾電圧以下である場合に、前記第1コンバータによって電力供給許容状態を実現するとともに前記接続・切断切換器によって切断状態を実現し、
前記電磁モータの端子電圧が前記第1閾電圧を超える場合に、前記第1コンバータによって電力供給禁止状態を実現するとともに前記接続・切断切換器によって接続状態を実現するように構成された車両用電源システム。 - 前記接続・切断切換器が、
前記電磁モータによって発電された電力の電圧を降圧する機能を有する第2コンバータを含んで構成される請求項1に記載の車両用電源システム。 - 当該車両用電源システムが、
前記電磁モータによって発電された電力の少なくとも一部を消費する発電電力消費装置を備え、
前記モータの端子電圧が前記第1閾電圧より高い第2閾電圧を超えることを条件として、前記発電電力消費装置が作動するように構成された請求項1または請求項2に記載の車両用電源システム。 - 当該車両用電源システムが、
前記電磁モータの端子電圧が前記第1閾電圧を超える場合であっても、前記第2バッテリの充電状態が設定された閾状態より高い場合には、前記接続・切断切換器によって切断状態を実現するように構成された請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の車両用電源システム。 - 当該車両用電源システムが、前記第2バッテリを充電する充電装置を備え、前記接続・切断切換器によって接続状態が実現されている場合には、その充電装置によって前記第2バッテリが充電されないように構成された請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の車両用電源システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008245310A JP2010076532A (ja) | 2008-09-25 | 2008-09-25 | 車両用電源システム |
Applications Claiming Priority (1)
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| Publication Number | Publication Date |
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| JP2010076532A true JP2010076532A (ja) | 2010-04-08 |
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|---|---|---|---|
| JP2008245310A Withdrawn JP2010076532A (ja) | 2008-09-25 | 2008-09-25 | 車両用電源システム |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2008
- 2008-09-25 JP JP2008245310A patent/JP2010076532A/ja not_active Withdrawn
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