本発明は、推奨設定報知システムに関する。
ネットワークスキャナ装置、ファイルサーバ及びPC(パーソナルコンピュータ)等の装置をネットワークにより接続し、ネットワークスキャナ装置で読取った画像情報をファイルサーバ経由で宛先へデータ送信するシステムが知られている。
この種の画像読取転送機能を備えたシステムにおいて、ユーザがスキャナ装置に対して画像読取転送ジョブの起動を指示する際に用いるユーザ指定パラメータとしては、アドレス関連情報(サーバアドレス、ポート番号、ユーザ名、パスワード、フォルダパス等)と、スキャンパラメータ〔カラー/モノクロ、解像度、pdf/jpg/tifなどのファイルフォーマット(ファイル形式)〕がある。
これらユーザ指定パラメータは、画像読取転送ジョブを実行する際にユーザが操作パネルで入力する場合もあれば、ジョブを実行する前に予めスキャナ装置に設定しておく場合もある。
この種の画像読取転送機能を有するシステムの例として、下記特許文献1には、予め設定されたスキャン条件をユーザが選択する技術が開示されている。
また、下記特許文献2には、正常終了したジョブ履歴を活用することで正しいアドレスの設定を行う技術が開示されている。
ところで、この種のシステムでの画像読取転送の運用形態としては、特定のフォルダ上には、特定のファイル形式でファイルを格納することを推奨して運用するような環境も考えられる。
格納するファイル形式を特定のファイル形式のみに限定して運用する例としては、例えば、図面管理システムにおいて、システム処理上の理由により、設計図面のファイル形式が限定されるケース、職場内のPCがpdfファイルを開くアプリケーションをインストールしているが、tifファイルを開くアプリケーションをインストールしていないため、送信されるファイルはpdfのみに限定したいというケース、ファイルサーバの容量が少ないため、ファイルサイズが小さくなるようなファイル形式(例えば、200dpi、モノクロ、A4、高圧縮率)に限定したいというケース等が想定される。
その一方で、この種の従来システムでは、画像読取転送の実行時に用いるパラメータは、ジョブを実行する際にユーザが操作パネルで入力する場合、ジョブを実行する前に予めデバイスに設定しておく場合が一般的であった。
このため、上述した如く特定のファイル形式でファイルを格納することを推奨して運用するケースにおいてもユーザがこの推奨設定を知らずに別のファイル形式で画像読取転送を実行することも起こり得た。
特開平9−51398号公報
特開2007−28019号公報
本発明は、特定ファイル形式でのファイル格納が推奨されていることを知らないユーザも該推奨ファイル形式での画像読取転送を行うことができる推奨設定報知システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の推奨設定報知システムの発明は、読取条件及び宛先情報を含む複数の指示項目の値を指定する画像読取転送指示操作に基づき、指定された読取条件で原稿から画像情報を読取って指定された宛先にデータ転送する画像読取転送ジョブを実行する画像読取装置と、前記画像読取装置が実行する前記画像読取転送ジョブの履歴を管理するジョブ履歴管理装置と有し、前記ジョブ履歴管理装置は、前記画像読取転送ジョブ履歴中、特定の項目の値が一致するジョブ履歴の間で最も利用頻度の高い読取条件を、前記指示項目として該特定の項目が当該値で指定された際の推奨読取条件として判定する判定手段と、前記判定手段により判定された前記推奨読取条件を前記画像読取装置に通知する通知手段とを具備し、前記画像読取装置は、前記通知手段により通知された前記推奨読取条件を報知する報知手段と、前記報知手段により報知された前記推奨読取条件に基づく変更設定を受付ける受付手段とを具備する。
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記画像読取装置は、前記画像読取転送指示操作に際して指定された前記各指示項目の値に基づき、前記ジョブ履歴管理装置に対して前記推奨読取条件を問合せる問合せ手段を有し、前記判定手段は、前記問合せ手段からの前記問合せに基づき、該問合せに含まれる前記各指示項目中の特定の指示項目の値に対応する前記推奨読取条件を判定する。
請求項3記載の発明は、上記請求項2記載の発明において、前記判定手段は、前記問合せ手段からの前記問合せに前記特定の指示項目として含まれる送信フォルダ情報の値に対応する前記推奨読取条件を判定する。
請求項4記載の発明は、上記請求項2記載の発明において、前記判定手段は、前記問合せ手段からの前記問合せに前記特定の指示項目として含まれるジョブ実行ユーザ情報の値に対応する前記推奨読取条件を判定する。
請求項5記載の発明は、上記請求項1乃至4のいずれか記載の発明において、前記ジョブ履歴管理装置は、前記推奨読取条件の判定対象期間を指定する指定手段を有し、前記判定手段は、前記指定手段により指定された前記判定対象期間内の前記画像読取転送ジョブ履歴を対象に前記推奨読取条件の判定を行う。
請求項6記載の推奨設定報知システムの発明は、読取条件及び宛先情報を含む複数の指示項目の値を指定する画像読取転送指示操作に基づき、指定された読取条件で原稿から画像情報を読取って指定された宛先にデータ転送する画像読取転送ジョブを実行する画像読取装置と、前記画像読取装置が実行する前記画像読取転送ジョブの履歴を管理するジョブ履歴管理装置と有し、前記ジョブ履歴管理装置は、前記画像読取転送ジョブ履歴中、特定の項目の値が一致するジョブ履歴の間で最も利用頻度の高いファイル形式を、前記指示項目として該特定の項目が当該値で指定された場合に対応する適切なファイル形式として判定する判定手段と、前記特定の項目の値が一致するジョブ履歴の間で、前記判定手段により判定された前記適切なファイル形式以外のファイル形式で転送されたファイルを、前記適切なファイル形式のファイルに変換するファイル変換手段と、前記ファイル変換手段により変換対象の前記ファイルを前記適切なファイル形式のファイルに変換できなかった場合、該変換対象のファイルでの画像読取転送ジョブを実行した前記画像読取装置に対し、適切でないファイル形式での転送が行なわれたことを警告する旨を通知する通知手段とを具備する。
請求項7記載の発明は、上記請求項6記載の発明において、前記判定手段は、前記特定の項目である送信フォルダ情報が一致するジョブ履歴の間で最も利用頻度の高いファイル形式を、前記指示項目として該送信フォルダ情報が指定された場合に対応する適切なファイル形式として判定する。
請求項8記載の発明は、上記請求項6記載の発明において、前記判定手段は、前記特定の項目であるジョブ実行ユーザ情報が一致するジョブ履歴の間で最も利用頻度の高いファイル形式を、前記指示項目として該ジョブ実行ユーザ情報が指定された場合に対応する適切なファイル形式として判定する。
請求項9記載の発明は、上記請求項6乃至8のいずれか記載の発明において、前記通知手段は、前記ファイル変換手段により変換対象の前記ファイルを前記適切なファイル形式のファイルに変換できなかった場合、該変換対象のファイルでの画像読取転送ジョブを実行した前記画像読取装置に対し、前記適切なファイル形式を更に通知し、前記画像読取装置は、前記通知手段による前記通知に基づき、前記適切でないファイル形式での転送が行われた旨、及び前記適切なファイル形式での再送を促す旨を報知する報知手段を具備する。
請求項10記載の推奨設定報知システムは、読取条件及び宛先情報を含む複数の指示項目の値を指定する画像読取転送指示操作に基づき、指定された読取条件で原稿から画像情報を読取って指定された宛先にデータ転送する画像読取転送ジョブを実行する画像読取装置と、前記画像読取装置が実行する前記画像読取転送ジョブの通信結果を含むジョブ履歴を管理するジョブ履歴管理装置と有し、前記画像読取装置は、前記画像読取転送指示操作に基づく前記原稿から読取った画像情報の転送要求に対し、ファイルサーバ装置からファイル形式エラーを通知された場合、該画像読取転送指示操作に際して指定された前記各指示項目に基づき、前記ジョブ履歴管理装置に対して送信可能なファイル形式を問合せる問合せ手段と、前記問合せ手段による送信可能ファイルの問合せに応答して前記ジョブ履歴管理装置から通知される送信可能ファイル形式を報知する報知手段と、前記報知手段により報知された前記送信可能ファイル形式に基づく設定変更を受付ける受付手段とを具備し、前記ジョブ履歴管理装置は、前記問合せ手段からの前記問合せに基づき、前記画像読取転送ジョブ履歴から、該問合せに含まれる前記各指示項目中の特定の指示項目に対応する送信可能なファイルを判定する判定手段と、前記判定手段により判定された前記送信可能ファイルを前記画像読取装置に通知する通知手段とを具備する。
請求項11記載の発明は、上記請求項10記載の発明において、前記判定手段は、前記問合せ手段からの前記問合せに基づき、該問合せに前記特定の指示項目として含まれる送信フォルダ情報が示す送信フォルダに送信され、かつ、通信に成功しているジョブ履歴のファイル形式を前記送信可能ファイルとして判定する。
請求項12記載の発明は、上記請求項10記載の発明において、前記判定手段は、前記問合せ手段からの前記問合せに基づき、該問合せに前記特定の指示項目として含まれるジョブ実行ユーザ情報が示すユーザを送信元ユーザとし、かつ、通信に成功しているジョブ履歴のファイル形式を前記送信可能ファイルとして判定する。
請求項1記載の推奨設定報知システムの発明によれば、推奨するファイル形式をユーザに報知して該ファイル形式への設定変更に導くことで、運用上、ファイル形式を限定したい場合もファイルサーバ側の設定を変更することなく対応できる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、画像読取装置からの問合せに対してジョブ履歴管理サーバが推奨読取パラメータを判定して画像読取装置に通知するため、画像読取装置における判定対象ファイル取得のために通信負荷、該ファイルの中身を解析して推奨条件を判定する処理負荷をなくせる。
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明において、ユーザが画像読取転送指示操作により指定した送信先フォルダに対応して知らされる推奨読取パラメータを用いて、該送信先フォルダへ限定されているファイル形式で格納できる。
請求項4記載の発明によれば、請求項2記載の発明において、ユーザが画像読取転送指示操作により指定したユーザ情報に対応する推奨読取パラメータが知らされるため、該ユーザは過去に実行した設定に従って送信先フォルダへ限定されているファイル形式で格納できる。
請求項5記載の発明によれば、請求項1乃至4のいずれか記載の発明において、ジョブ履歴管理装置が、予め設定されている判定対象期間内のジョブ履歴から推奨設定パラメータを検索すれば良く、処理負荷を低減できる。
請求項6記載の推奨設定報知システムの発明によれば、格納するファイル形式を限定する運用環境下で、ファイルサーバ側の設定を変更することなく、適切なファイル形式に統一したファイル格納を維持できる。
請求項7記載の発明によれば、請求項6記載の発明において、同一の送信フォルダに送信されたファイルは、適切でないファイル形式で一旦格納されたファイルも適切なファイル形式に統一して格納できる。
請求項8記載の発明によれば、請求項6記載の発明において、同じユーザにより送信されたファイルは、適切でないファイル形式で送信されていても、その後、適切なファイル形式に統一して格納できる。
請求項9記載の発明によれば、請求項6乃至8のいずれか記載の発明において、ユーザが、ファイル変換が行なえないファイル形式でファイル送信した場合も、適切なファイル形式への変換が行なえなかったことを知り、一緒に知らされる適切なファイル形式の設定でファイルの再送が行なえる。
請求項10記載の推奨設定報知システムの発明によれば、サーバの設定でフォルダに格納するファイル形式を限定する環境下で、ユーザが送信不可なファイル形式を設定してファイル形式エラーの通知を受けた場合、その後報知される送信可能ファイル形式に設定変更してから送信でき、限定したファイル形式でのファイル格納を行ううえでユーザの操作の利便性を向上させることができる。
請求項11記載の発明によれば、請求項10記載の発明において、ファイル形式エラーの通知を受けた後、現在設定している送信先フォルダに対して過去に通信に成功しているファイル形式が送信可能であると知らされ、該ファイル形式に設定し直して送信を成功させることができる。
請求項12記載の発明によれば、請求項10記載の発明において、ファイル形式エラーの通知を受けた後、該ユーザが過去に通信に成功しているファイル形式が送信可能であると知らされ、該ファイル形式に設定し直して送信を成功させることができる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、実施例1に係わる推奨設定報知システムの全体構成を示すブロック図である。
このシステムは、スキャン対象の原稿(紙文書)の画像を指定された読取パラメータ(スキャンパラメータ)で読取って指定された宛先にネットワークを介してファイル転送、あるいは電子メール(E−mail:以下、メール)転送を行うネットワーク画像読取転送ジョブ(以下、画像読取転送ジョブ)の実行機能を有する画像読取装置10(10−1,10−2,…)、画像読取装置10における画像読取転送ジョブのジョブ履歴を管理するジョブ履歴管理部を有するジョブ履歴管理サーバ20(便宜的に、1台のみ開示)、画像読取装置10における画像転送読取ジョブによって送信されるスキャンデータを受信して格納すると共に、該スキャンデータ(スキャンファイル)を指定された宛先へ配信するファイル転送制御部を有するファイルサーバ30(30−1,30−2,…)の各装置を、それぞれ、1または複数台ずつ、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等で構成されたネットワーク(NW)50を介して接続して構成される。
NW50の構成例としては、例えば、画像読取装置10−1,10−2,…と、ファイルサーバ30−1,30−2,…間をLANで相互に接続し、ジョブ履歴管理サーバ20は、WANによりファイアウォール装置を介して上記LANに接続するようにしても良い。
このシステムにおいて、画像読取装置10、ジョブ履歴管理サーバ20、ファイルサーバ30等の各装置は、NW50上で、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protpcol/Internet Protpcol)という通信プロトコルを用いて相互の通信を行う。
上記各装置には、宛先を識別する固有のIPアドレスが与えられ、例えば、相手装置へのアクセスに際しては該相手装置のIPアドレスを指定する必要がある。
図2は、本実施例に係わる画像読取装置10の機能構成を示すブロック図である。
この画像読取装置10は、例えば、原稿読取(スキャン)、複写(コピー)、印刷(プリント)、FAX(ファクシミリ通信)等の複数の機能を有する複合機であり、図2に示すように、原稿(紙文書)の画像をスキャンし、電気的な画像信号(画像データ)に変換する読取部11、読取部11により紙文書をスキャンして得られたスキャンデータや、クライアント端末(不図示)から送られてくる印刷ジョブから印刷データを生成するための画像処理を行う画像処理部12、スキャンデータや動作プログラム等の各種情報を記憶する記憶部13、画像処理部12により生成された印刷データに基づき電子写真プロセスを実行して記録媒体(記録用紙)に該印刷データに対応する画像を形成する画像形成部14、タッチパネル機能を有する大型ビットマップディスプレイ等から成る表示/操作部15、スキャン、コピー、プリント、FAX等の各機能に係わる該当各部の動作制御等、装置全体の制御を行なう制御部16、ジョブ履歴管理サーバ20、ファイルサーバ30等とNW50を介して通信する際のネットワークインタフェースを司るネットワークインタフェース(NW I/F)部17を備えて構成される。
この画像読取装置10では、上述したスキャン機能を利用した通信制御機能として、ユーザによる画像読取転送指示操作に基づき、指定されたスキャンパラメータにより原稿から画像を読取り、該読取った画像情報(スキャンデータ)を宛先として指定されたファイルサーバ30に指定されたファイル形式で転送するスキャン・ツウ・ファイル転送〔Scan To FTP(File Transfer Protocol)/SMB(Server Message Block)〕のジョブ、あるいは、上記スキャンデータを指定されたファイル形式のデータとして添付したメールを生成し、指定されたメールアドレスにメールサーバ(図1では図示しないが、NW50上に接続されている)経由でメール送信するスキャン・ツウ・メール送信(Scan To Mail)のジョブを実行する画像読取転送制御機能を有する。
画像読取装置10において、制御部16には、上記画像読取転送に係わる制御を行う画像読取転送制御部161の他、ジョブ履歴登録制御部162、推奨設定問合せ部163、推奨設定受付部164が備わる。
ジョブ履歴登録制御部162は、画像読取転送ジョブ(上述したファイル転送ジョブ、メール転送ジョブ)の実行後、自装置内のジョブ履歴管理テーブル131に該ジョブの履歴を格納すると共に、該格納されたジョブ履歴を登録することをジョブ履歴管理サーバ20に要求し、当該ジョブ履歴を登録させる制御を行う。
推奨設定問合せ部163は、画像読取転送ジョブに際してユーザにより指定されるパラメータを含む推奨設定判定要求をジョブ履歴管理サーバ20に送出し、該ジョブ履歴管理サーバ20から、該ジョブ履歴管理サーバ20が管理するジョブ履歴中、上記推奨設定判定要求に含まれるユーザ指定パラメータに対する推奨設定条件(ジョブ履歴中で最も利用頻度の高い読取パラメータ)を取得する処理を行う。
推奨設定受付部164は、推奨設定問合せ部163が取得した最も利用頻度の高い読取パラメータ等の推奨設定条件を、例えば、表示/操作部15の表示部上に表示する等によりユーザに報知すると共に、該表示された推奨設定条件への設定変更を受付ける処理を行う。
図3は、本実施例に係わるジョブ履歴管理サーバ20の機能構成を示すブロック図である。
ジョブ履歴管理サーバ20は、汎用のコンピュータから成り、図3に示すように、画像読取装置10、ファイルサーバ30等とNW50を介して通信する際のネットワークインタフェースを司るネットワークインタフェース(NW I/F)部21、動作プログラム等の各種情報を記憶する記憶部22、例えば、ハードディスク駆動装置(HDD)で構成され、画像読取装置10から登録要求された画像読取転送ジョブのジョブ履歴等の情報を記憶する記憶装置23、装置全体の制御を行なう制御部24を具備して構成される。
ジョブ履歴管理サーバ20において、制御部24には、ジョブ履歴管理部241、推奨設定判定部242が設けられる。
ジョブ履歴管理部241は、画像読取装置10のジョブ履歴登録要求制御部162からのジョブ履歴の登録要求を受付け、該ジョブ履歴を、例えば、記憶装置23内に設けられるジョブ履歴管理テーブル231に登録して管理する処理を行う。
図4は、ジョブ履歴管理部241によりジョブ履歴管理テーブル231を用いて管理されるジョブ履歴の情報項目を示す表図である。
図4の表図に示すように、ジョブ履歴管理部241では、画像読取転送ジョブのうち、Scan To FTP/SMBのジョブに関しては、例えば、サーバアドレス、ポート番号、ユーザ名、ディレクトリ(フォルダ)パス、共有名(SMBのみ)、ファイル名(ファイル形式)、スキャン解像度(dpi)、カラー/モノクロ種別の情報等をジョブ履歴として管理し、Scan To Mailのジョブに関しては、例えば、メールアドレス、メールサーバアドレス(SMTP)、メールサーバ設定、ポート番号、認証方法、メール上限サイズ、ファイル名(ファイル形式)、スキャン解像度(dpi)、カラー/モノクロ種別の情報等をジョブ履歴として管理する。
推奨設定判定部242は、画像読取装置10の推奨設定問合せ部163からの推奨設定の問合わせ(推奨設定判定要求)に基づき、ジョブ履歴管理テーブル231内の登録情報(画像読取転送ジョブ履歴情報)を参照して、現在設定されているユーザ指定パラメータ(推奨設定判定要求に含まれる)に対して望ましい設定(推奨設定)を判定し、推奨設定があれば、上記推奨設定判定要求に対して、該推奨設定パラメータを要求元の画像読取装置10に応答送出する処理を行う。
一例として、推奨設定判定部242は、画像読取転送ジョブ履歴中、上記問合せに含まれる特定の項目(例えば、送信ファイル、ユーザ情報等)の値が一致するジョブ履歴の間で最も利用頻度の高い読取パラメータを、該特定の項目が当該値で指定された際の推奨読取パラメータとして判定する。
図5は、本実施例に係わるファイルサーバ30の機能構成を示すブロック図である。
ファイルサーバ30は、汎用のコンピュータから成り、図5に示すように、画像読取装置10、ジョブ履歴管理サーバ20等とNW50を介して通信する際のネットワークインタフェースを司るネットワークインタフェース(NW I/F)部31、動作プログラム等の各種情報を記憶する記憶部32、例えば、ハードディスク駆動装置(HDD)で構成され、画像読取装置10から登録要求されたスキャンデータ等の情報を記憶する記憶装置33、装置全体の制御を行なう制御部34を具備して構成される。
ファイルサーバ30において、制御部34には、送信要求受付部341、ファイル転送制御部342が設けられる。
送信要求受付部341は、画像読取装置10の画像読取転送制御部161からのファイル送信要求を受付ける処理を行う。
ファイル転送制御部342は、送信要求受付部341が受付けた画像読取装置10からのファイル送信要求に基づき、該送信要求されたファイル(スキャンデータを指定されたファイル形式に変換したもの)を、例えば、記憶装置33内に設けられるファイル管理データベース(DB)331に登録して管理するとともに、宛先(例えば、クライアント端末:不図示)からの配信(ダウンロード)の要求を受付けて、該ファイルを当該宛先に配信する制御を行う。
図6は、本実施例に係わるシステムの画像読取転送処理に係わる画像読取装置10、ジョブ履歴管理サーバ20及びファイルサーバ30間の制御シーケンスを示す図である。
特に、図5では、画像読取装置10において、画像読取転送として、スキャン・ツウ・ファイル(FTP/SMB)転送を行う際の制御シーケンスを示している。
この場合、画像読取転送を行なおうとするユーザは、所望の画像読取装置10において、スキャン対象の原稿を読取位置にセットしたうえで、表示/操作部15を操作して設定画面を開き、宛先関連情報と読取パラメータを設定(指定)した後、スキャン開始を指示する一連のジョブ実行操作を行う。
このスキャン・ツウ・ファイル(FTP/SMB)転送の設定画面は、例えば、サーバアドレス、ポート番号、ディレクトリ(フォルダ)パス等の宛先関連情報、ユーザ名(ユーザID)、パスワードの他、スキャンパラメータ関連情報であるファイル名(ファイル形式)、スキャン解像度(dpi)、カラー/モノクロ種別の情報を指定できるものである。
なお、スキャン・ツウ・メール転送ジョブの実行に際しては、例えば、メールアドレス、メールサーバアドレス(SMTP)、メールサーバ設定、ポート番号等の宛先関連情報、ユーザ名(ユーザID)の他、スキャンパラメータ関連情報であるファイル名(ファイル形式)、スキャン解像度(dpi)、カラー/モノクロ種別の情報を設定入力可能な設定画面を用いる。
画像読取装置10において、画像読取転送制御部161が、ユーザによる上記ジョブ実行指示操作を受付けると(ステップS101)、推奨設定問合せ部163が、該操作により入力されたユーザ指示パラメータ(読取パラメータと宛先関連情報)を抽出し(ステップS102)、該抽出したユーザ指定パラメータを対象とした推奨設定の問合わせ処理を行う(ステップS103)。
この処理において、推奨設定問合せ部163は、ステップS101で受付けたユーザ指示パラメータを含む推奨設定判定要求をジョブ履歴管理サーバ20に対して送出する(ステップS104)。
これに対し、ジョブ履歴管理サーバ20では、画像読取装置10からの上記推奨設定判定要求を受信すると、推奨設定判定部242は、該要求に含まれるユーザ指示パラメータとジョブ履歴管理部241がジョブ履歴管理テーブル231を用いて管理しているジョブ履歴とを照合し、該ユーザ指示パラメータが推奨設定の通知を行うための所定の条件を満たすか否かの判定を行う(ステップS201)。
ここで、推奨設定判定部242は、上記推奨設定判定要求に含まれるユーザ指定パラメータのうち、宛先関連情報中の例えば送信先フォルダをキーに、ジョブ履歴管理テーブル231から宛先として該送信先フォルダが指定された全てのジョブ履歴を検索すると共に、該検索されたジョブ履歴中の例えば読取パラメータについて最も利用頻度の高い読取パラメータを特定し、上記推奨設定判定要求に含まれるユーザ指定パラメータ中の読取パラメータが、該最も利用頻度の高い読取パラメータであるか否かを判定する。
そして、上記推奨設定判定要求に含まれるユーザ指定パラメータ中の読取パラメータが、該最も利用頻度の高い読取パラメータではない場合には、上述した、推奨設定の通知を行うための所定の条件を満たすと判定する。
上記ステップS201において、上述した処理によりユーザ指示パラメータが推奨設定通知条件を満たすことが判定されると、次いで、推奨設定判定部242は、それまでの検索結果に基づき、上記送信先フォルダが指定された全てのジョブ履歴中の最も利用頻度の高い読取パラメータを推奨設定パラメータと判定し(ステップS202)、該推奨設定パラメータを含む推奨設定判定結果を推奨設定判定要求元の画像読取装置10に送出する(ステップS203、S204)。
一方、画像読取装置10では、上記ステップS104で推奨設定判定要求を送出した後、ジョブ履歴管理サーバ20から応答送出される推奨設定判定結果を受信すると、推奨設定受付部164は、該推奨設定判定結果に含まれる推奨設定パラメータが推奨されている旨(図9参照)を、表示/操作部15の表示部に表示する等によりユーザに報知する(ステップS105)。
上記ステップS105での推奨設定パラメータの報知後、推奨設定受付部164は、該推奨設定報知に基づく読取パラメータの変更設定の受付処理を行う(ステップS106)。
ここで、上記ステップS105で報知(表示)された推奨設定パラメータへの変更設定がなされると、該変更設定後の設定内容での画像読取転送動作を実施する(ステップS107)。
ここでは、スキャン対象の原稿を指定された読取パラメータでスキャンして指定された形式のファイルを生成し、該生成したファイルの指定された宛先への送信をファイルサーバ30に対して要求する(ステップS108)。
これに対し、ファイルサーバ30では、画像読取装置10から送信された上記ファイル送信要求を送信要求受付部341で受付け、ファイル転送制御部342が、該要求に含まれるファイルを指定された宛先に格納する(ステップS301)。
また、画像読取装置10では、上記ステップS107で実施する画像読取転送の処理が終了すると(ステップS109)、ジョブ履歴登録制御部162が、ジョブ履歴管理テーブル131に当該ジョブの実行結果を履歴として設定(格納)したうえで、ジョブ履歴管理サーバ20に対して、当該ジョブの実行結果をジョブ履歴として登録することを要求する(ステップS110)。
これに対し、ジョブ履歴管理サーバ20では、画像読取装置10から送信された上記ジョブ履歴登録要求を受信すると、ジョブ履歴管理部241が、該要求に含まれるジョブ履歴をジョブ履歴管理テーブル231に追加登録する(ステップS205)。
次に、図6に示した一連の処理中、ジョブ履歴管理サーバ20によるステップS201〜S204における推奨設定パラメータの判定、報知処理の具体例について説明する。
図7は、本実施例に係わるシステムの画像読取転送におけるスキャンパラメータ簡易設定処理(推奨設定パラメータの判定、報知に係わる処理)の流れを示す概念図である。
特に、図7では、画像読取装置A(10−1),B(10−2)がそれぞれ画像読取転送ジョブを実施し、各々のジョブでの送信ファイルがサーバアドレス(=192.168.1.1)を有するファイルサーバA(30−1)にて管理され、かつ、各々のジョブ履歴がジョブ履歴管理サーバA(20)で管理されているあるタイミングに、画像読取装置Aにおいて、例えば、サーバアドレス(=192.168.1.1)、フォルダパス(=dir1/dir2)、ユーザ名(=user1)、ファイル名(=filename6.tif)、解像度(=300dpi)、カラー/モノクロ種別(=モノクロ)という値のパラメータ設定でユーザが画像読取転送ジョブを開始する場合の処理の流れを開示している。
この場合、ジョブを実行する画像読取装置Aからジョブ履歴管理サーバAに対して上記スキャンパラメータを含む推奨設定判定要求が送信される(図6のステップS104参照)。
この時、ジョブ履歴管理サーバAは、ジョブ履歴管理テーブル231において、例えば、図8に示す内容のジョブ履歴情報を管理しているものとする。
この場合、ジョブ履歴管理サーバAは、画像読取装置Aからの上記推奨設定判定要求に基づき、該要求に含まれるスキャンパラメータ中の“サーバアドレス(=192.168.1.1)”と、“フォルダパス(=dir1/dir2)”をキーにジョブ履歴管理テーブル231内の全てのジョブ履歴から、該“サーバアドレス(=192.168.1.1)”と、“フォルダパス(=dir1/dir2)”が一致するジョブ履歴として、図8に示す表図中、1番、3番及び5番のジョブ履歴を検索する。
次いで、この1番、3番及び5番の各ジョブ履歴について、いずれも、ファイル名の拡張子部分がpdf、解像度が600dpi、カラー/モノクロの種別がカラーであるとの認識に基づき、最も利用頻度が高いスキャンパラメータは「pdf/600dpi/カラー」であると判別される(図6のステップS201参照)。
他方、画像読取装置Aからの推奨設定判定要求に含まれるスキャンパラメータ中の該当種別パラメータの値は、上述した如く「tif/300dpi/モノクロ」であって、管理されているジョブ履歴中の該当種別のスキャンパラメータの値と一致していないため、推奨設定パラメータ通知条件を満足すると判定され、推奨設定パラメータは最も利用頻度の高い「pdf/600dpi/カラー」であると判定される(図6のステップS202参照)。
これにより、ジョブ履歴管理サーバAでは、現在実行しようとしている画像読取転送ジョブのスキャンパラメータの設定変更対象パラメータとして「pdf/600dpi/カラー」を推奨する旨の判定結果を画像読取装置Aに対して返送する(図6のステップS204参照)。
そして、この判定結果を受信した画像読取装置Aでは、例えば、図9に示すように、ファイル名の拡張子の「tif」から「pdf」への変更、解像度の「300dpi」から「600dpi」への変更、及び、モノクロ/カラー種別の「モノクロ」から「カラー」への変更を推奨する旨のメッセージを含む推奨設定通知画面80を表示/操作部15の表示部に表示することにより、推奨設定報知処理を実施する(図6のステップS105参照)。
以後、画像読取装置Aでは、ユーザが図9に示す推奨設定通知画面80での報知内容に基づいて該推奨設定パラメータ「pdf/600dpi/カラー」への設定変更を行うと、該設定変更を受付けて画像読取転送ジョブを実行する(図6のステップS106〜S108参照)。
これにより、今回の画像読取転送ジョブにおいて、“サーバアドレス(192.168.1.1)”を有するファイルサーバAでは、上記設定変更された値(ファイル名の拡張子部分がpdf、解像度が600dpi、カラー/モノクロの種別がカラー)を持つスキャンファイルが“フォルダパス(dir1/dir2)”に格納される(図6のステップS301参照)。
また、この画像読取転送ジョブの完了後、ジョブ履歴管理サーバAでは、該画像読取転送ジョブについて、上記設定変更された値(ファイル名の拡張子部分がpdf、解像度が600dpi、カラー/モノクロの種別がカラー)を持つスキャンファイルが、“サーバアドレス(192.168.1.1)”と、“フォルダパス(dir1/dir2)”に送信されたことを示す内容のジョブ履歴がジョブ履歴管理テーブル231に追加登録される。
なお、本実施例では、ジョブ履歴管理サーバ20において、管理中のジョブ履歴の中から、宛先(送信フォルダ)毎に推奨設定を決定する例を挙げたが、これに限らず、ユーザ毎に推奨設定を決定するようにしても良い。
すなわち、上記ジョブ履歴上の、例えば、ユーザA(user1)が実行した履歴の中の最も使用頻度の高いスキャンパラメータを該ユーザAに対する推奨設定として決定し、画像読取装置10を介してユーザに報知する機能を備えたジョブ履歴管理サーバ20の構成としても良い。
また、ジョブ履歴管理サーバ20において、ジョブ履歴から、上述したキー情報(送信先フォルダやユーザの情報)毎に推奨設定を決定する処理機能(推奨設定判定部242の処理機能)に関しては、推奨設定パラメータの判定対象期間を指定すると共に、該指定された判定対象期間内の画像読取転送ジョブ履歴を対象に推奨読取パラメータの判定を行う構成とし、判定対象となるジョブ履歴を、所定の期間内に実施されたジョブ(例えば、現ジョブ試行時に対する直近の数日あるいは数ヶ月の間に実施されたジョブ)のジョブ履歴に制限する構成としても良い。
また、本実施例では、画像読取装置10において、ユーザがジョブを実行するのを(宛先関連情報及びスキャンパラメータを入力するのを)待って推奨設定の問合せを行うのに限らず、ユーザがアドレス関連情報(サーバアドレス、フォルダパス)を入力し終えると直ぐにジョブ履歴管理サーバ20に推奨設定を問合わせ、該問合せに対して返送される推奨設定パラメータに基づき画像読取装置10が該推奨設定パラメータを自動設定する構成としても良い。
また、画像読取装置10からの問合せに対して、ジョブ履歴管理サーバが推奨する値(利用頻度が高いスキャンパラメータ設定)をリスト化して送ったり、あるいは、画像読取装置がジョブ履歴管理サーバから通知される推奨設定をリスト化するなどにより、推奨設定を利用頻度が高い順にユーザに対して表示し、選択指定させる構成としても良い。
また、ジョブ履歴管理サーバが、送信先フォルダ情報やユーザ情報等にキー情報毎にスキャンパラメータの推奨設定を反映させた指示書を作成し、該指示書を画像読取装置10に配布する一方で、画像読取装置10が配布された指示書に基づき推奨設定に従ったスキャンパラメータの自動設定を行うようにしても良い。
この場合において、上記指示書の作成、配布タイミングは、必ずしも、ユーザがジョブを実行したタイミング(あるいは、サーバアドレス、フォルダパスを入力したタイミング)でなくても良く。
これにより、上述したタイミングと無関係に、例えば、定期的に上記指示書の作成、配布を実施することにより、ユーザ操作が行われていない定常状態で、ジョブ履歴管理サーバからの制御により、画像読取装置10側に推奨設定に従ったスキャンパラメータの自動設定が行なえる。
本実施例に係わる上記構成によれば、業務運用上、ファイルサーバ30でファイル形式(ファイルフォーマット、解像度、カラー/モノクロ種別)を限定して管理する場合でも、ファイルサーバ30側の制限ファイル形式設定を変更することなく対応できる。
また、本実施例では、画像読取装置10がジョブ履歴管理サーバから特定フォルダ内のファイルを取得し、該取得したファイルのうち最も多いファイル形式(ファイル名、解像度、カラー/モノクロ種別)に合わせて読取パラメータを設定する構成と比較して、ジョブ履歴管理サーバ20上のファイル取得に際して発生する通信負荷の増大を回避することができる。
また、取得後のファイルの中身の解析(解像度、カラー/モノクロ種別判定)を必要としないため、処理能力維持に貢献する。
また、本実施例では、推奨設定はジョブ履歴から判定されるため、対象とするファイルから、ユーザが手動で格納したファイルなどを対象外とし、画像読取装置(スキャナ)から画像読取転送されたのみに限定することができる。
また、推奨設定はジョブ履歴から判定されるため、過去にフォルダから削除されたり、移動されてしまったファイルについても推奨設定の判定対象とすることができる。
また、ファイル形式を限定するための手法としては、管理者などが各画像読取装置10Bに対して、特定フォルダには特定のスキャンパラメータでの送信しか許可しないように手動設定するという方法もあるが、本実施例では、管理者による上記手動設定が必要ないので、管理上の手間を省くことができる。
実施例2に係る推奨設定報知システムは、実施例1に係るシステム構成(図1参照)中、画像読取装置10に代えて画像読取装置10Bを、ジョブ履歴管理サーバ20に代えてジョブ管理履歴サーバ20Bを設置して構成される。
図10は、実施例2に係る画像読取装置10B及びジョブ履歴管理サーバ20Bの各装置の機能構成を示すブロック図であり、特に、当該各装置についての本実施例特有の構成(制御部16b、24b)を主体に示している。
なお、図10では図示を省略しているが、上記各装置とも、制御部16b、24b以外は、実施例1における該当各装置(画像読取装置10,ジョブ履歴管理サーバ20)と同等の構成(各機能ブロックと同一の機能を果たす機能ブロックには同一の符号を付す)を有する。
本実施例に係わる画像読取装置10Bにおいて、制御部16bは、それぞれ、実施例1と同等の画像読取転送制御部161、及びジョブ履歴登録制御部162を備えて構成される。
また、本実施例のジョブ履歴管理サーバ20Bにおいて、制御部24bは、ジョブ履歴管理部241(実施例1と同等)、ファイル形式判定部243、ファイル変換部244を設けて構成される。
ファイル形式判定部243は、ジョブ履歴管理部241により管理される画像読取転送ジョブのジョブ履歴中、特定の項目の値が一致するジョブ履歴の間で最も利用頻度の高いファイル形式を、ジョブ実行指示操作における指示項目として該特定の項目が当該値で指定された場合に対応する適切なファイル形式として判定する処理を行う。
一例として、ファイル形式判定部243は、例えば、同じ宛先(送信先フォルダ)を有するジョブ履歴毎に、送信された各ファイルのファイル形式を検索し、これら各ファイルの中で、最も利用頻度の高いファイル形式を該送信フォルダに送信する適切なファイル形式として判定し、該最も利用頻度の高いファイル形式とは異なるファイル形式のファイルをファイル変換対象ファイルと判定する。
ファイル変換部244は、ファイル形式判定部243での上記判定の結果、ファイル変換対象として判定されたファイル(適切なファイル形式以外のファイル形式のファイル)を、最も利用頻度の高いファイル形式(適切なファイル形式)のファイルに変換する処理を行う。
図11は、本実施例のシステムにおける画像読取転送処理に係わる画像読取装置10B、ジョブ履歴管理サーバ20B及びファイルサーバ30間の制御シーケンスを示す図である。
図11においても、実施例1と同様(図6参照)、画像読取転送として、スキャン・ツウ・ファイル(FTP/SMB)転送を行う際の制御シーケンスを示している。
図11に示すように、画像読取装置10Bにおいて、ユーザによる上記ジョブ実行指示操作(実施例1と同等)を受付けると(ステップS101)、画像読取転送制御部161は、該受付けた設定内容(ユーザ指定パラメータ)での画像読取転送動作を実施する(ステップS111)。
ここでは、スキャン対象の原稿を指定された読取パラメータでスキャンして指定された形式のファイルを生成し、該生成したファイルの指定された宛先への送信をファイルサーバ30に対して要求する(ステップS112)。
これに対し、ファイルサーバ30では、画像読取装置10Bから送信された上記ファイル送信要求を送信要求受付部341で受付け、ファイル転送制御部342が、該要求に含まれるファイルを指定された宛先に格納する(ステップS301)。
また、画像読取装置10Bでは、上記ステップS111での画像読取転送の処理が終了すると(ステップS113)、ジョブ履歴登録制御部162が、ジョブ履歴管理テーブル131に当該ジョブの実行結果を履歴として追加設定(格納)したうえで、ジョブ履歴管理サーバ20Bに対して、当該ジョブの実行結果をジョブ履歴として登録することを要求する(ステップS114)。
これに対し、ジョブ履歴管理サーバ20Bでは、画像読取装置10Bから送信された上記ジョブ履歴登録要求を受信すると、ジョブ履歴管理部241が、該要求に含まれるジョブ履歴をジョブ履歴管理テーブル231に追加登録する(ステップS211)。
その後も、画像読取装置10Bでスキャンジョブが実施される(ステップS101、S111〜S112)毎に、ファイルサーバ30に当該スキャンデータファイルを格納し(ステップS301)、該各画像読取転送ジョブが終了することにより、該ジョブの履歴の登録を要求する(ステップS113、S114)。
これにより、ジョブ履歴管理サーバ20Bにおいて、ジョブ履歴管理テーブル231には、上記各画像読取転送ジョブのジョブ履歴が順次登録されていく(ステップS211)。
上述した処理により各画像読取装置10Bでの画像読取転送ジョブのジョブ履歴を管理するジョブ履歴管理サーバ20Bにおいて、ファイル形式判定部243は、例えば、規定のタイミング(例えば、ファイル形式判定の実行間隔として予め設定された時間)がくる度に、ステップS221におけるファイル形式統一処理を実施する。
この処理において、ファイル形式判定部243は、規定のタイミングに達したか否かを監視し(ステップS222)、規定のタイミングに達すると(ステップS222YES)、ジョブ履歴管理テーブル231に格納されているジョブ履歴情報の中から、例えば、所定の同一宛先(送信フォルダ)に送出された全てのファイルのファイル形式を検索し(ステップS223)、その中から最も利用頻度の高いファイル形式を特定する一方で、該特定したファイル形式以外のファイル形式のファイル(ファイル変換対象のファイル)があるか否かをチェックする(ステップS224)。
ここで、最も利用頻度が高いとされたファイル形式以外のファイル形式のファイル(ファイル変換対象のファイル)が存在することがファイル形式判定部243によって判定された場合(ステップS224YES)、ファイル変換部244は、ファイルサーバ30と協働して、上記ファイル変換対象と判定されたファイルを、最も利用頻度が高いとされたファイル形式のファイルにファイル変換する処理(ステップS2251)を実施する。
このファイル変換処理は、例えば、ファイル変換部244がファイルサーバ30に対して要求することにより該ファイルサーバ30から変換対象のファイルを取得し、該取得したファイルを最も利用頻度が高いとされたファイル形式のファイルに変換した後、該変換後のファイルをファイルサーバ30に送り、元の送信フォルダ内に格納させる方法で実現できる。
上記ステップS225、S2251でのファイル変換処理終了後、ジョブ履歴管理部241は、ジョブ履歴管理テーブル231上の該変換されたファイルに対応するジョブ履歴中のファイル形式を変換後のファイル形式に書き換えることで該当ジョブ履歴を更新し(ステップS226)、その後、上記規定タイミングの監視状態(ステップS222)に戻る。
なお、上記ステップS225、S2251でのファイル変換に際し、変換対象ファイルを最も利用頻度の高いファイル形式に変換できない場合、ファイル変換部244は、該変換できなかったファイルの送信元を特定し、該送信元の画像読取装置10Bに対して、該当するジョブに関して適切でないファイルがファイルサーバ30へ送信された旨の警告を報知する処理を行い(ステップS227)、その後、上記タイミング監視状態(ステップS222)に戻る。
なお、上記ステップS225、S2251でファイル変換が行えなかった場合の処理としては、上述した不適切送信の警告と共に、ファイル形式判定部243により判定された適切なファイル形式を上記送信元の画像読取装置10Bに併せ通知するようにしても良い。
また、上述した不適切送信の警告と共に、あるいは、該警告に代えて、ジョブ履歴管理テーブル231中の当該ファイルに対応するジョブ履歴中に、不適切なファイルの送信が行なわれた旨の警告情報を埋め込んで(登録して)管理するようにしても良い。
次に、図11に示した一連の処理中、ジョブ履歴管理サーバ20BによるステップS221での処理の具体例について説明する。
このファイル形式統一処理に際し、ジョブ履歴管理サーバ20Bは、ジョブ履歴管理テーブル(便宜的に、231bと呼称)を用いて、例えば、図12に示す値から成るジョブ履歴情報を管理しているものとする。
かかるジョブ履歴情報を管理するジョブ履歴管理テーブル231bを対象に、ファイル形式適否判定のための規定のタイミングに達すると、ファイル形式判定部243は、検索キーとして、サーバアドレス、フォルダパスが予め設定されていることにより、ジョブ履歴管理テーブル231b内の全てのジョブ履歴から、例えば、“サーバアドレス(192.168.1.1)”と、“フォルダパス(dir1/dir2)”が一致するジョブ履歴として、図12に示す表図中、1番、3番及び5番のジョブ履歴を検索する(図11のステップS223参照)。
次いで、この1番、3番及び5番の各ジョブ履歴のファイル形式を参照した結果、1番と5番の2つのジョブ履歴ともファイル名の拡張子部分がpdf、解像度が600dpi、カラー/モノクロの種別がカラーであり、残りの1つのジョブ履歴(3番)がファイル名の拡張子部分がtif、解像度が300dpi、カラー/モノクロの種別がモノクロであることにより、ファイル名の拡張子部分がpdf、解像度が600dpi、カラー/モノクロの種別がカラーであるファイル形式が最も利用頻度が高い(該当全ファイル中の2/3)ファイル形式であると判別される(図11のステップS224参照)。
更に、3番目のジョブ履歴におけるファイル形式が「tif/300dpi/モノクロ」であって、最も利用頻度が高いファイル形式「pdf/600dpi/カラー」の値と一致していないため、この3番目のジョブ履歴のファイルを変換対象ファイルと判定すると、ファイル変換部244は、ファイルサーバ30上の当該変換対象のファイル“filename3.tif”を最も利用頻度の高い「pdf/600dpi/カラー」のファイル形式のファイルに変換する(図11のステップS225参照)。
ここでジョブ履歴管理サーバ20Bが変換可能であるのは、tifからpdfへの変換のみであって、300dpiから600dpiへの変換と、モノクロからカラーへの変換は行なえないものであるとすると、該ジョブ履歴管理サーバ20Bにおいて、ファイル変換部244は、当該ジョブを実行した画像読取装置10Bに対して不適切なファイルの送信が実行されることを警告する警告情報を通知する(図11のステップS227参照)。
図13は、ステップS227で通知される上記警告情報の一例を示す図であり、該当するジョブに関して不適切なファイル形式“tif”で送信がなされた旨、及び、“pdf”へ設定変更したうえで画像読取転送を再実行する旨を含む警告メッセージを含む不適切送信警告画面83を、例えば、表示/操作部15の表示部へ表示する例を示している。
なお、上記ステップS227においては、上述した警告情報の報知と並行し(あるいは、該警告情報の報知に代えて)、上記ファイル“filename3.tif”のジョブ履歴中に、不適切なファイル形式“tif”で送信がなされた旨を示す警告情報を関連付けて登録するようにしても良い。
また、本実施例では、ジョブ履歴管理サーバ20Bにおいて、管理中のジョブ履歴の中から、宛先(送信フォルダ)毎に適切なファイル形式を決定する例を挙げたが、これに限らず、ユーザ毎に適切なファイル形式を決定するようにしても良い。
すなわち、上記ジョブ履歴上の、例えば、ユーザA(user1)が実行した履歴の中の最も使用頻度の高いファイル形式を該ユーザAにとっての適切なファイル形式として決定し、当該ユーザAが実行した履歴中に該適切なファイル形式に一致しないファイル形式のファイルがあれば、該ファイルをファイル変換対象として選定し、該ファイル変換対象のファイルを上記適切なファイル形式に変換する処理機能を備えたジョブ履歴管理サーバ20Bの構成としても良い。
また、ジョブ履歴管理サーバ20Bにおいて、ジョブ履歴から、上述したキー情報(送信先フォルダやユーザの情報)毎に適切なファイル形式を決定する処理機能(ファイル形式判定部243の処理機能)に関しては、判定対象となるジョブ履歴を、所定の期間内に実施されたジョブ(例えば、現ジョブ試行時に対する直近の数日あるいは数ヶ月の間に実施されたジョブ)のジョブ履歴に制限する構成としても良い。
本実施例に係わる上記構成によれば、業務運用上、ファイルサーバ30でファイル形式(ファイルフォーマット、解像度、カラー/モノクロ種別)を限定して管理する場合でも、ファイルサーバ30側の制限ファイル形式設定を変更することなく対応できる。
また、ファイルサーバ30上の特定フォルダには特定のスキャンパラメータによるスキャンファイルの格納しか許可しないようにするために、管理者などが各画像読取装置10Bに対して逐次、設定を行う方法もあるが、本実施例では、この方法に対して管理者等による管理上の手間を省くことができる。
また、本実施例では、例えば、実施例1に如くの推奨設定通知機能を有するシステム構成において、ユーザが該推奨設定を無視して別のファイル形式でファイルを送信してしまった場合の格納ファイルについても、適切なファイル形式へのファイル変換が行える。
実施例3に係る推奨設定報知システムは、実施例1に係るシステム構成(図1参照)中、画像読取装置10に代えて画像読取装置10Cを、ジョブ履歴管理サーバ20に代えてジョブ履歴管理サーバ20Cをそれぞれ設置して構成される。
図14は、実施例3に係る画像読取装置10C及びジョブ履歴管理サーバ20Cの各装置の機能構成を示すブロック図であり、特に、当該各装置についての本実施例特有の構成(制御部16c、24c)を主体に示している。
なお、図14では図示を省略しているが、上記各装置とも、制御部16c、24c以外は、実施例1における該当各装置(画像読取装置10,ジョブ履歴管理サーバ20)と同等の構成(各機能ブロックと同一の機能を果たす機能ブロックには同一の符号を付す)を有する。
本実施例に係わる画像読取装置10Cにおいて、制御部16cは、それぞれ、実施例1と同等の画像読取転送制御部161、ジョブ履歴登録制御部162の他、送信可能設定問合せ部165、送信可能設定受付け部166を備えて構成される。
送信可能設定問合せ部165は、画像読取転送ジョブを実行した際にファイルサーバ30からファイル形式不正のエラーを受信した場合、ジョブ実行指示操作時に設定したパラメータに基づき、ジョブ履歴管理サーバ20Cに対して、送信可能なファイル形式を問合せ、該送信可能なファイル形式を取得する処理を行う。
送信可能設定受付け部166は、送信可能設定問合せ部165により取得された、送信可能なファイル形式をユーザに報知し、ユーザからの該ファイル形式への変更設定(該ファイル形式への変換を許可する指示)を受付ける処理を行う。
また、本実施例のジョブ履歴管理サーバ20Cにおいて、制御部24cは、ジョブ履歴管理部241c、送信可能設定判定部245を備えて構成される。
ジョブ履歴管理部241cは、ジョブ履歴管理テーブル(便宜的に、231cと呼称:図16参照)を用い、実施例1,2と同等の各ジョブ履歴項目(図8のジョブ履歴管理テーブル231、図12のジョブ履歴管理テーブル231b参照)に加えて、当該各ジョブが通信に成功(図16の例では丸印で示される)したか、通信に失敗(同、バツ印で示される)したかを示す“通信結果”の情報項目欄を更に含むジョブ履歴の管理を行う。
送信可能設定判定部245は、画像読取装置10Cの送信可能設定問合せ部165からの送信可能ファイル形式の問合せに基づき、ジョブ履歴管理テーブル231cに登録されている、該問合せに含まれるユーザ指定パラメータ中の宛先と同じ宛先を有する全てのジョブ履歴ファイルにおける通信結果情報を参照し、過去に送信に成功したジョブ履歴のファイル形式を検索し、該ファイル形式を送信可能ファイル形式として問合せ元の画像読取装置10に応答送出する処理を行う。
なお、本実施例のファイルサーバ30において、送信要求受付部341は、格納可能なファイル形式の設定を受付ける機能と、画像読取装置10Cでの画像読取転送ジョブの実行に際して該画像読取装置10Cからファイル送信要求を受けた際に指定されたファイル形式が上記機能により予め設定されているファイル形式でない場合にファイル形式不正エラーの通知を行う制御機能を有する。
図15は、本実施例のシステムにおける画像読取転送処理に係わる画像読取装置10C、ジョブ履歴管理サーバ20C及びファイルサーバ30間の制御シーケンスを示す図である。
図15においても、実施例1,2と同様(図6,図11参照)、画像読取転送として、スキャン・ツウ・ファイル転送を行うことを前提とし、当該制御シーケンス中、実施例2に係わる各処理と同一の処理ステップには同一の符号を付している。
図15に示すように、画像読取装置10Cにおいて、ユーザによる上記ジョブ実行指示操作(実施例1と同等)を受付けると(ステップS101)、画像読取転送制御部161は、該受付けた設定内容(ユーザ指定パラメータ)での画像読取転送動作を実施する(ステップS111)。
ここでは、スキャン対象の原稿を指定された読取パラメータでスキャンして指定された形式のファイルを生成し、該生成したファイルの指定された宛先への送信をファイルサーバ30に対して要求する(ステップS112)。
これに対し、ファイルサーバ30では、画像読取装置10Bから送信された上記ファイル送信要求を受信すると、送信要求受付部341は、該ファイル送信要求に含まれるユーザ指定パラメータ中のファイル形式が予め設定されている送信受付け可能なファイル形式であるか否かを判定し、送信受付け可能なファイル形式でないと判定すると、ファイル形式不正によるエラーであることをファイル送信要求元の画像読取装置10Cに通知する(ステップS311、S312)。
これに対し、画像読取装置10Cでは、上記ステップS112でファイル送信要求を送出した後、送信可能設定問合せ部165は、該ファイル送信要求に対する応答としてファイル形式不正エラーが通知されたか否かを監視し、該ファイル形式不正エラーの通知を受けると、ジョブ履歴管理サーバ20Cに対して、送信可能ファイルの問合わせ処理を行う(ステップS121)。
この処理において、送信可能設定問合せ部165は、ステップS101で受付けたユーザ指示パラメータを含む送信可能設定判定要求をジョブ履歴管理サーバ20Cに対して送出する(ステップS122)。
一方、ジョブ履歴管理サーバ20Cでは、画像読取装置10Cからの上記送信可能設定判定要求を受信すると、送信可能設定判定部245は、該要求に含まれるユーザ指示パラメータとジョブ履歴管理部241cがジョブ履歴管理テーブル231cを用いて管理しているジョブ履歴とを照合し、送信可能なファイル形式を判定する処理を行う(ステップS231)。
ここで、送信可能設定判定部245は、上記送信可能設定判定要求に含まれるユーザ指定パラメータのうち、宛先関連情報中の例えば送信先フォルダをキーに、ジョブ履歴管理テーブル231から宛先として該送信先フォルダが指定された全てのジョブ履歴を検索すると共に、該検索されたジョブ履歴中の通信結果情報に基づいてファイル送信が成功したジョブ履歴を特定し、該特定したジョブ履歴におけるファイル形式(通信が成功したファイル形式)を抽出(取得)する。
次いで、送信可能設定判定部245は、上記ステップS231で取得したファイル形式を送信可能ファイル形式として示す送信可能設定判定結果を送信可能設定判定要求元の画像読取装置10Cに通知する(ステップS232、S233)。
これに対し、画像読取装置10Cでは、送信可能設定問合せ部165が上記ステップS122で送信可能設定判定要求を送出した後、ジョブ履歴管理サーバ20Cから送信可能設定判定結果を受信すると、送信可能設定受付部166は、該送信可能設定判定結果に基づき、送信可能設定(送信可能ファイル形式)を報知する処理を行う(ステップS123)。
この処理において、送信可能設定受付部166は、該送信可能設定判定結果に含まれるファイル形式を読出し、該ファイル形式が送信可能なファイル形式である旨、及び、当該ファイル形式への変更設定を許可するか否かの指示を促す旨を含む送信可能設定報知メッセージを、例えば、表示/操作部15の表示部に表示する。
その後、送信可能設定受付部166は、ステップS123での送信可能設定報知に基づくファイル形式の変更設定(表示された送信可能ファイル形式への設定変更を許可するか否かの選択指示)の受付処理を行う(ステップS124)。
ここで、上記ステップS123で報知(表示)された送信可能ファイル形式への変更設定(該送信可能ファイル形式への設定変更を許可する指示)がなされると、該変更設定後の設定内容(ファイル形式として、ステップS124で変更設定が許可された送信可能ファイル形式が指定されている)での画像読取転送動作を再試行する(ステップS125)。
この処理においては、スキャン対象の原稿を指定された読取パラメータでスキャンして指定された形式(ステップS124で変更設定が許可された送信可能ファイル形式)のファイルを生成し、該生成したファイルの指定された宛先への送信をファイルサーバ30に対して要求する(ステップS126)。
これに対し、ファイルサーバ30では、画像読取装置10Cから送信された上記ファイル送信要求を受信すると、送信要求受付部341がファイル形式不正ではないと判定して該ファイル送信要求を受付け、ファイル転送制御部342が、該要求に含まれるファイルを指定された宛先に格納する(ステップS301)。
また、画像読取装置10Cでは、上記ステップS125で実施する画像読取転送の処理が終了すると(ステップS127)、ジョブ履歴登録制御部162が、図示しないジョブ履歴管理テーブルに当該ジョブの実行結果を履歴として追加設定(格納)したうえで、ジョブ履歴管理サーバ20Cに対して、当該ジョブの実行結果(通信結果を含む)をジョブ履歴として登録することを要求する(ステップS128)。
これに対し、ジョブ履歴管理サーバ20Cでは、画像読取装置10Cから送信された上記ジョブ履歴登録要求を受信すると、ジョブ履歴管理部241cが、該要求に含まれるジョブ履歴(通信結果を含む)をジョブ履歴管理テーブル231cに追加登録する(ステップS234)。
次に、図15に示した一連の処理中、ジョブ履歴管理サーバ20CによるステップS231〜S233における送信可能設定判定、報知処理の具体例について説明する。
この説明に当たり、例えば、ファイルサーバアドレス(192.168.1.1)を有するファイルサーバ30の送信要求受付部341には、dir1/dir2のファイルパスに対して、“tif”ファイル、300dpi、モノクロのファイルのみしか格納できないような設定がなされているものとする。
かかる設定状態において、画像読取装置A(10C−1)が、ファイルサーバアドレス(192.168.1.1)を有するファイルサーバ30のdir1/dir2フォルダに対して、ユーザ名(=user1)、ファイル名(=filename6.pdf)、解像度(=600dpi)、カラー/モノクロ種別(=モノクロ)という値の設定で画像読取転送ジョブを実行する場合を考える。
この場合、画像読取装置A側から当該画像読取転送ジョブのファイル形式として“pdf”ファイル形式を指定したスキャンファイル送信要求が送出される一方で、該送信要求を受付けるファイルサーバ30側では「tifファイル/300dpi/モノクロ」のみ格納可能な設定がなされているため、ファイルサーバ10から画像読取装置Aに対してファイル形式不正エラーが返送される(図15のステップS311、S312参照)。
このファイル形式不正エラーを受信すると、画像読取装置Aは、上記スキャンファイル送信要求に含まれるユーザ指示パラメータを含む、例えば、ファイルサーバアドレス(192.168.1.1)、フォルダパス(=dir1/dir2)、ファイル名or(オア)拡張子(=“filename6.pdf”or“pdf”)、解像度(=600dpi)、カラー/モノクロ種別(=カラー)という設定内容でジョブ履歴管理サーバ20Cに対して、送信可能なファイル形式を問合せる(図15のステップS121、S122参照)。
その際、ジョブ履歴管理サーバ20Cにおいて、ジョブ履歴管理テーブル231cには、例えば、図16に示す値から成るジョブ履歴情報が管理されているものとする。
これにより、ジョブ履歴管理サーバ20Cでは、画像読取装置Aからの上述した送信可能なファイル形式の問合せに対して、送信可能設定判定部245が、ジョブ履歴管理テーブル231c内の全てのジョブ履歴から、例えば、“サーバアドレス(192.168.1.1)”と、“フォルダパス(dir1/dir2)”が一致するジョブ履歴として、図16に示す表図中、1番、3番及び5番のジョブ履歴を検索する。
次いで、この1番、3番及び5番の各ジョブ履歴の通信結果を参照した結果、3番のジョブ履歴のみジョブ送信結果が“成功”を示していることから、該3番のジョブ履歴のファイル形式情報(拡張子、解像度及びカラー/モノクロ種別)を読出して(tif/300dpi/モノクロ)を送信可能なファイル形式と判定し、該判定結果を問合わせ元の画像読取装置Aに対して回答する(図15のステップS231〜S233参照)。
一方、この判定結果を受信した画像読取装置Aでは、(tif/300dpi/モノクロ)が送信可能なファイル形式であることを認識して、その認識結果に基づき、例えば、図17に示すように、「このジョブはファイル形式が“tif”の場合に送信可能です。変更しますか?」という内容のメッセージと、変更を許可することを指示する“はい”ボタンと、変更を許可しないことを示す“いいえ”ボタンから成る送信可能設定報知画面85を表示し、当該ファイル形式に変更しても良いかどうかをユーザに確認する(図15のステップS213参照)。
この送信可能設定の報知に対して、ユーザが、送信可能設定報知画面85上で“はい”ボタンを押下した場合、送信可能設定受付部166は、ファイル形式“tif”への設定変更が許可されたものと判断し、例えば、ファイルサーバアドレス(192.168.1.1)、フォルダパス(=dir1/dir2)、ファイル名(=“filename6.tif”)、解像度(=300dpi)、カラー/モノクロ種別(=モノクロ)という設定内容に変更し、該変更後の設定内容で画像読取転送ジョブの再試行を行う(図15のステップS124〜S126参照)。
これにより、今回の画像読取転送ジョブにおいて、“サーバアドレス(192.168.1.1)”を有するファイルサーバ30では、上記設定変更された値(ファイル名の拡張子部分がtif、解像度が300dpi、カラー/モノクロの種別がモノクロ)の値を持つスキャンファイルが“フォルダパス(dir1/dir2)”に格納される(図15のステップS301参照)。
また、この画像読取転送ジョブの完了後、ジョブ履歴管理サーバ20Cでは、該画像読取転送ジョブについて、上記設定変更された値(ファイル名の拡張子部分がtif、解像度が300dpi、カラー/モノクロの種別がモノクロ)を持つスキャンファイルが、“サーバアドレス(192.168.1.1)”と、“フォルダパス(dir1/dir2)”に送信され、かつ、通信が成功したことを示す内容のジョブ履歴がジョブ履歴管理テーブル231cに追加登録される(図15のステップS127、S128、S234参照)。
本実施例に係わる上記構成によれば、ファイルサーバ30の設定でフォルダに格納可能なファイル形式が設定されている環境において、ユーザが画像読取装置10Cを操作して送信不可なファイル形式(格納可能として設定されたファイル形式以外のファイル形式)を指定した画像読取転送ジョブが試行された場合であっても、ジョブ履歴管理サーバ20Cのジョブ履歴から送信可能なファイル形式を取得してユーザに報知し、該送信可能なファイル形式への変更設定を受付け、ジョブを再試行する運用が行なわれる。
なお、本実施例では、ジョブ履歴管理サーバ20Cが管理中のジョブ履歴から画像読取装置10Cより問合せのあった送信可能なファイル形式を判定し、問合せ元に報知する処理については、判定対象となるジョブ履歴を、所定の期間内に実施されたジョブ(例えば、現ジョブ試行時に対する直近の数日あるいは数ヶ月の間に実施されたジョブ)のジョブ履歴に制限する構成としても良い。
この他、本発明は、上記し、且つ図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
例えば、上記各実施例においては、スキャン・ツウ・ファイル(FTP/SMB)転送における推奨設定判定/報知、ファイル変換処理、送信可能設定の判定/報知の処理について述べたが、これらの処理は、スキャン・ツウ・メール転送処理に際しても適用可能なものである。
本発明は、画像読取装置で指定された読取パラメータで原稿から読取った画像情報をサーバ経由で指定された宛先へデータ転送するシステムにおいて、サーバが限定したファイル形式でファイルを格納する場合の運用に適用できる。
実施例1に係わる推奨設定報知システムの全体構成を示すブロック図。
実施例1に係わる画像読取装置の機能構成を示すブロック図。
実施例1に係わるジョブ履歴管理サーバの機能構成を示すブロック図。
ジョブ履歴管理テーブルで管理されるジョブ履歴の情報項目を示す表図。
実施例1に係わるファイルサーバの機能構成を示すブロック図。
実施例1に係わる画像読取装置、ジョブ履歴管理サーバ及びファイルサーバ間の制御シーケンスを示す図。
実施例1に係わるスキャンパラメータ簡易設定処理の流れを示す概念図。
実施例1に係わるジョブ履歴情報の一例を示す表図。
推奨設定通知画面の表示例を示す図。
実施例2の画像読取装置及びジョブ履歴管理サーバの機能構成ブロック図。
実施例2に係わる画像読取装置、ジョブ履歴管理サーバ及びファイルサーバ間の制御シーケンスを示す図。
実施例2に係わるジョブ履歴情報の一例を示す表図。
不適切送信警告画面の表示例を示す図。
実施例3の画像読取装置及びジョブ履歴管理サーバの機能構成ブロック図。
実施例3に係わる画像読取装置、ジョブ履歴管理サーバ及びファイルサーバ間の制御シーケンスを示す図。
実施例3に係わるジョブ履歴情報の一例を示す表図。
送信可能設定報知画面の表示例を示す図。
符号の説明
10,10−1,10−2,10B,10C…画像読取装置、11…読取部、12…画像処理部、13…記憶部、131…ジョブ履歴管理テーブル、14…画像形成部、15…表示/操作部、16,16b、16c…制御部、161…画像読取転送制御部、162…ジョブ履歴登録制御部、163…推奨設定問合せ部、164…推奨設定受付部、165…送信可能設定問合せ部、166…送信可能設定受付部、17…ネットワークインタフェース(NW I/F)部、20…ジョブ履歴管理サーバ、21…ネットワークインタフェース(NW I/F)部、22…記憶部、23…記憶装置、231,231b、231c…ジョブ履歴管理テーブル、24,24b、24c…制御部、241,241c…ジョブ履歴管理部、242…推奨設定判定部、243…ファイル形式判定部、244…ファイル変換部、245…送信可能設定判定部、30,30−1,30−2…ファイルサーバ、31…ネットワークインタフェース(NW I/F)部、32…記憶部、33…記憶装置、331…ファイル管理データベース(DB)、34…制御部、341…送信要求受付部、342…ファイル転送制御部、50…ネットワーク(NW)