以下、本発明の一実施の形態の電気掃除機の構成を図1ないし図7を参照して説明する。
図6および図7において、11は電気掃除機を示し、この電気掃除機11は、被掃除面である床面上を走行可能な、いわゆるキャニスタ型の電気掃除機である。
そして、この電気掃除機11は、管部12と、この管部12が着脱可能に接続される掃除機本体13とを有している。
管部12は、掃除機本体13に接続される基端側に対して先端側が前方へ屈曲した接続管部15と、この接続管部15の先端側に連通する可撓性を有するホース体16と、このホース体16の先端側に設けられた手元操作部17と、この手元操作部17の先端側に着脱可能に接続される延長管18と、この延長管18の先端側に着脱可能に接続される吸込口体としての床ブラシ19とを備えている。
手元操作部17には、把持部21がホース体16側へと突出して形成され、この把持部21には、操作用の設定ボタン22が複数配置されている。
また、掃除機本体13は、本体ケース24を備え、この本体ケース24は、上側が開放された下ケース25と、この下ケース25の上部後側を覆って取り付けられた上ケース26と、下ケース25の上部前側を開閉可能な蓋体27とを有している。そして、本体ケース24の内部には、電動送風機室31と、コードリール室32と、本体集塵室33とがそれぞれ区画されており、電動送風機室31内に電動送風機34が配置され、コードリール室32内にコードリール装置36が配置され、かつ、本体集塵室33内に、集塵袋である紙パック、あるいはサイクロン分離装置などの遠心分離装置である集塵装置、すなわち集塵カップなどが着脱可能に配置されている。
下ケース25の両側部には、走行用の走行輪38(一方のみ図示)が回転自在に軸支されている。
蓋体27は、本体集塵室33を開閉可能なものであり、上側に向けて本体吸込口39が開口形成されている。この本体吸込口39は、本体集塵室33に連通しており、管部12のホース体16の基端部が着脱可能に接続されるものである。
電動送風機室31は、下ケース25と上ケース26とにより覆われて本体ケース24内の後部に形成されており、電動送風機34からの排気風が、図示しない排気口を介して本体ケース24の外部へと排気可能となっている。
また、電動送風機34は、設定ボタン22で設定された所定の動作モードで動作することで管部12を介して空気とともに塵埃を吸い込むものである。そして、この電動送風機34は、前側を吸込側、後側を排気側として電動送風機室31内に配置されている。なお、この電動送風機34は、例えばカバー体などによって少なくとも一部が覆われていてもよい。
コードリール室32は、図4ないし図6に示すように、電動送風機室31の下部である下ケース25に、下面41と、この下面41に一体に形成された区画壁部としての区画リブ42と、電動送風機室31との間に位置する隔壁としての平面視略円形状の区画板43とによって平面視で略円形状に区画されている。そして、このコードリール室32は、本体ケース24の左右幅方向の略中央部に位置している。
区画リブ42は、平面視で円弧状に形成されたリブ本体42aと、このリブ本体42aの両端部から下ケース25の一側部へと略直線状に連続した連続部42b,42bとを備えている。
そして、コードリール装置36は、コードリール45と、このコードリール45に巻回された電源コード46と、コードリール45の回転を阻止可能なブレーキ装置48とを備え、コードリール室32に略水平状に配置されている。
コードリール45は、図1ないし図4に示すように、下側に位置する第1リール部としての下側リール本体51と、上側に位置する第2リール部としての上側リール本体52とを互いに連結して、電源コード46の基端側を固定する固定部53と、電源コード46を巻回する巻回部である円筒状の胴体部54と、これら固定部53と胴体部54とを連通する連通部である連通口55とを有する略コイルボビン状(略円筒状)に形成されており、回転軸56を介して本体ケース24の下ケース25に回転可能に軸支されている。
下側リール本体51は、有蓋円筒状の筒部61と、この筒部61の下端側の外周の全周から径方向へと突出した端板部62と、筒部61と同軸状で端板部62から上方へと突出して胴体部54の下側を構成する第1巻回部としての略円筒状の下側胴体部63とを一体に有している。
筒部61は、下側リール本体51の中心側を構成するものであり、円筒面状の側面部である外周面部65と、この外周面部65の上部に連続する蓋面部である上板部66とが一体に形成されている。そして、この筒部61の下側には、収容部としてのぜんまい収容部67が区画され、このぜんまい収容部67の内部には、付勢手段としてのぜんまいばね68が配置されている。
上板部66には、回転軸56が挿通される円形状の孔部71が中央部に形成され、この孔部71の周縁部には、上板部66の平坦な上面66aから上方へと、ボス状の円筒部72が突出して一体に形成されている。また、上板部66の上面66aには、円筒部72の両側に、摺動接点部73を固定するためのねじ止め用のボス74がそれぞれ上方へと突出して一体に形成されている。さらに、上板部66の上面66aには、円筒部72の周囲でかつボス74の外方に、区画壁部としての下側壁部75が上方に突出して一体に形成されている。また、この上板部66の上面66aには、上記固定部53と、弾性部材77を固定する弾性部材固定部78と、固定部53に固定された電源コード46をガイドするためのガイド部79とがそれぞれ一体に形成されている。
円筒部72は、孔部71よりも径小に形成されている。このため、円筒部72の下部には、回転軸56を係止するための段差部81が形成されている。
摺動接点部73は、円筒部72および回転軸56が中央部に挿通されて下側リール本体51と一体的に回転可能な略円筒状の下側接点台部83と、区画板43(本体ケース24)側に一体的に固定される略円筒状の上側接点台部84とを備え、これら下側接点台部83と上側接点台部84とが、互いに上下方向に対向配置されている。そして、下側接点台部83には、上方へと突出した金属片である一方の接点すなわち接点端子85,86が配置され、上側接点台部84には、金属環(スリップリング)である他方の接点すなわち摺動端子87,88が配置されて、接点端子85の先端側が摺動端子87に対して圧接され、接点端子86の先端側が摺動端子88に圧接されている。
接点端子85,86は、導電性を有する部材により形成され、回転軸56の周囲に互いに径方向に異なる位置に配置されている。
摺動端子87,88は、導電性を有する部材により形成されており、互いに同心状に配置されている。また、これら摺動端子87,88は、電動送風機34およびこの電動送風機34の駆動を制御する図示しない制御手段である制御基板側と電気的に接続されている。
下側壁部75は、摺動接点部73を収容するための接点収容部91の一部を内部に区画するように、円筒部72の周囲を囲んで壁状に形成されている。また、この下側壁部75の一部には、接点収容部91と下側壁部75の外部とを連通する開口部92が固定部53に向けて開口形成されている。
接点収容部91には、電源コード46の基端側が開口部92から挿入されて接点端子85,86に電気的に接続されている。換言すれば、電源コード46は、開口部92から固定部53に向けて導出されている。
この固定部53は、例えば、開口部92に対向する位置に形成された第1固定部である略円筒状の第1ボス部94と、この第1ボス部94に対して下側壁部75と反対側の位置に形成された第2固定部である略円筒状の第2ボス部95と、この第2ボス部95と弾性部材固定部78との間の位置に形成された略円筒状の第3ボス部96とを備えている。
第1ボス部94は、第2ボス部95および第3ボス部96よりも径寸法が小さく形成されており、開口部92から導出された電源コード46を、下側壁部75の略直線状のガイド面である外側面75aとの間に挟持固定している。
第2ボス部95は、第1ボス部94および第3ボス部96よりも径寸法が大きく形成されており、第1ボス部94に対して、下側リール本体51(コードリール45)の径方向に離間された位置に配置されている。そして、この第2ボス部95の外周には、第1ボス部94の外周に沿って図1中の右回り方向へと湾曲するように巻き掛けられた電源コード46が、図1中の左回り方向へと湾曲されて巻き掛けられ、第3ボス部96の外周面との間に位置している。
第3ボス部96は、第2ボス部95との間に湾曲して巻き掛けられた電源コード46を、ガイド部79側(連通口55側)へと湾曲状に導くものである。
弾性部材固定部78は、例えば第3ボス部96の近傍にてガイド部79と対向する位置に形成された第1取付部101と、この第1取付部101に対して下側リール本体51(コードリール45)の径方向に離間された位置に配置された第2取付部102とを備えている。
第1取付部101は、各ボス部94〜96よりも径小のボス状に形成されており、ガイド部79に対向する側に、弾性部材77を嵌合させるための第1切欠部104が形成されている。
第2取付部102は、第1取付部101と同様のボス状に形成されており、第1取付部101に対向する側に、弾性部材77を嵌合させるための第2切欠部105が形成されている。
さらに、弾性部材77は、電源コード46の先端側が引っ張られた状態で、この電源コード46を固定部53側に戻す方向、すなわち図1中の矢印F方向へと張力(テンション)を与えるように電源コード46を付勢するもので、例えばポリプロピレン(PP)などの、弾性を有する合成樹脂などにより形成されている。そして、この弾性部材77は、第1取付部101に取り付けられる第1被固定部77aと、第2取付部102に取り付けられる被固定部である第2被固定部77bと、第1被固定部77aに連続し第2被固定部77b側へと湾曲状に形成されて電源コード46と接触する接触部である湾曲部77cと、この湾曲部77cと第2被固定部77bとを連続する屈曲部77dとを一体に備え、平面視で略ひ字状に形成されている。
各被固定部77a,77bは、略円筒状に形成されている。
湾曲部77cは、第1被固定部77aの第1切欠部104から一端がガイド部79に向けて突出し、ループ状に折り返されるように円弧状に湾曲形成されている。また、この湾曲部77cは、ガイド部79に対して若干離間されており、ガイド部79との間に、電源コード46を挟持するように構成されている。また、この湾曲部77cの一部は、第3ボス部96の下側壁部75側の外周面と連通口55のコード導出口98側の縁部との間を結ぶ仮想的な直線Lよりもガイド部79側へと突出している。
ここで、コード導出口98は、コードリール室32を区画する区画リブ42の後側の連続部42bに開口形成されて本体ケース24の外部に連通している。
屈曲部77dは、弾性部材77が電源コード46に与える張力方向(矢印F方向)、すなわち本実施の形態では中心軸方向である第1取付部101(第1被固定部77a)側へと角部が対向するように略直角に屈曲されている。したがって、屈曲部77dは、被固定部77a,77b間(取付部101,102間)に位置している。
ガイド部79は、弾性部材77の湾曲部77cの外側面に対して若干離間された位置に壁状に形成されている。また、このガイド部79は、弾性部材77の湾曲部77cと対向する平面視円弧状に形成されている。さらに、このガイド部79は、下側胴体部63の上端部まで連続して形成されており、上記連通口55の一方の縁部であるコードリール45の電源コード46の巻き取り方向側(図1中の左側)の縁部を構成している。
ぜんまい収容部67は、円板状の閉塞板107により下側が開閉可能に閉塞されている。
ぜんまいばね68は、一端側が回転軸56に固定され、他端側が筒部61の内周面に固定され、コードリール45を電源コード46の巻き取り方向へと付勢している。
端板部62は、コードリール45に巻回された電源コード46の下部を支持するものである。また、この端板部62には、筒部61と下側胴体部63との間の位置に、下側リール本体51と上側リール本体52とをねじなどにより連結固定するための連結固定部である複数のねじボス108が、周方向に略等間隔に離間されてそれぞれ上方へと突出して形成されている。さらに、この端板部62には、連通口55の位置に対応して、この連通口55のガイド部79と対向する他方の縁部であるコードリール45の電源コード46の引き出し方向側(図1中の右側)の縁部を構成する円筒ボス状の連結部109、および、この連結部109に隣接する円筒ボス状の連結ボス部110がそれぞれ形成されている。そして、この端板部62には、軽量化用の複数の肉抜き穴111が、下側胴体部63の内方および外方の位置に、それぞれ周方向に略等間隔に離間されて形成されている。
連結部109は、下側胴体部63の内周近傍に配置されている。また、この連結部109の先端側は、下側胴体部63の上端部よりも上方に突出している。
また、連結ボス部110は、連結部109に対して、下側リール本体51(コードリール45)の中心側の位置に配置されている。
下側胴体部63は、壁状に形成されており、端板部62の肉抜き穴111に対応する位置にそれぞれ軽量化用の肉抜き穴部113が形成されている。また、この下側胴体部63と筒部61との間には、肉抜き穴部113間の位置に、これら下側胴体部63と筒部61とを連結する補強用の連結リブ114がそれぞれ形成されている。
一方、上側リール本体52は、円形板状の本体板部115と、この本体板部115の外周の全周から径方向へと突出した端板部116と、本体板部115と端板部116との連続部から下方へと突出して胴体部54の上側を構成する第2巻回部としての略円筒状の上側胴体部117と、この上側胴体部117よりも内方の位置で上方へと突出してブレーキ装置48が外周側に圧接されるブレーキディスク部である略円筒状の被ブレーキ部118とを一体に有している。
本体板部115には、円形状の上側孔部121が中央部に形成され、この上側孔部121の周縁部には、ボス状の円筒壁部122が上方および下方に突出して一体に形成されている。また、本体板部115の被ブレーキ部118の下方の位置には、下側リール本体51のねじボス108とねじなどにより一体的に連結されるねじボス部123がそれぞれ下方に突出して一体に形成されている。さらに、この本体板部115には、軽量化用の円形状の穴部である肉抜き部124が複数形成されている。そして、この本体板部115には、下側リール本体51の各ボス部94,95,96内に挿入嵌合される略円筒状の図示しない挿入ボス部、弾性部材77の各被固定部77a,77bに挿入されてこれら被固定部77a,77bを軸支する略円柱状の図示しない軸支部、および、連結部109および連結ボス部110に挿入嵌合される略円筒状の図示しない嵌合ボス部などが、下方に突出して一体に形成されている。
円筒壁部122は、下端が下側リール本体51の下側壁部75の上側に接触することにより、摺動接点部73を収容する上記接点収容部91を内部に区画している。したがって、この円筒壁部122の内方には、摺動接点部73の上側接点台部84が位置している。また、この円筒壁部122は、区画板43から下方に突出した円筒状の軸受筒部127に挿入されて周方向に回転可能に軸支されている。
端板部116は、下側リール本体51の端板部62と略等しい径寸法を有している。また、この端板部116には、軽量化用の複数の肉抜き開口128が周方向に略等間隔に離間されて形成されている。
上側胴体部117は、壁状に形成されており、端板部116の肉抜き開口128に対応する位置にそれぞれ軽量化用の肉抜き開口部131が形成されている。また、この上側胴体部117は、下端部が、下側リール本体51の下側胴体部63の上端部と、連通口55を除く位置で互いに密着している。
被ブレーキ部118は、円筒壁部122などと同軸状に形成された円筒状のリブ部であり、区画板43の下方に位置している。
連通口55は、固定部53に基端側が固定された電源コード46の先端側を、固定部53側から胴体部54の外周面へと導出するための開口であり、下側リール本体51のガイド部79と連結部109との間の位置に形成されている。
また、回転軸56は、下端部が下ケース25に形成された保持受部135に保持されている。
電源コード46は、先端側に、図示しないコンセントなどに接続されるプラグ部137が形成されている。また、この電源コード46は、例えば10m〜12m程度の長さに設定されている。
プラグ部137は、コード導出口98よりも大きい外形を有しており、このコード導出口98よりも後側、すなわち本体ケース24の外側に位置している。したがって、このプラグ部137は、電源コード46を最大に巻き取った状態でコード導出口98に当接することでコードリール45の回転のストッパとなっており、本体ケース24の内部に入り込んでしまわないように構成されている。
ブレーキ装置48は、コードリール45の電源コード46の巻き取り方向への回転を阻止するもので、区画板43に回動可能に軸支された軸支部141と、この軸支部141に対して回転可能に軸支されたブレーキ回転体としてのブレーキ本体142と、軸支部141を介してブレーキ本体142を付勢するブレーキ付勢手段としてのコイルばね143とを有している。
軸支部141は、回動軸141aから径方向に突出した軸支本体141bと、回動軸141aから径方向に軸支本体141bと反対側へと突出した付勢受部141cとを備えている。
軸支本体141bは、ブレーキ本体142を上下から挟持して回転可能に軸支する部分であり、ブレーキ本体142の回転軸142aが挿通される軸支穴145が形成されている。
ここで、軸支穴145は、コードリール45の電源コード46の巻き取り方向、本実施の形態では図5中の時計回り方向側が、ブレーキ本体142の回転軸142aと略等しい径寸法となっているとともに、コードリール45の電源コード46の引き出し方向、本実施の形態では図5中の反時計回り方向側が幅広に形成されている。したがって、コードリール45が電源コード46の巻き取り方向へと回動しようとすると、ブレーキ本体142の回転軸142aが軸支穴145内で幅狭側へと移動してブレーキ本体142の回転がロックされてブレーキ装置48が作動するとともに、コードリール45が電源コード46の引き出し方向に回動する際には、ブレーキ本体142の回転軸142aが軸支穴145内で幅広側へと移動することにより、ブレーキ本体142の回転軸142aが軸支部141に対して回転自在となることで、ブレーキ装置48が作動しないように構成されている。
付勢受部141cには、コイルばね143の一端側が接続されており、軸支部141側(ブレーキ本体142)側をコードリール45の中心軸方向へと付勢するように構成されている。
なお、軸支部141は、コイルばね143は、本体ケース24に設けられたコード巻取ボタン147(図7)を操作することで、コイルばね143の付勢に抗してブレーキ本体142が被ブレーキ部118の外周面から離間される方向に回動する。
ブレーキ本体142は、例えばゴム、あるいはエラストマなどにより形成されたローラ体であり、コードリール45の被ブレーキ部118の外周面に接触可能である。また、このブレーキ本体142は、上下方向に沿って回転軸142aを有している。
コイルばね143は、他端側が、区画板43に形成された保持部149に保持されている。
本体集塵室33は、図示しない連通孔を介して電動送風機34の吸込側と連通し、かつ、本体吸込口39を介して本体ケース24の外部と連通している。
次に、上記一実施の形態の動作を説明する。
掃除の際には、まず、作業者は、掃除機本体13の蓋体27を開き、本体集塵室33に集塵部を取り付け、蓋体27を閉じる。このとき、作業者は上側の本体吸込口39に、接続管部15を介してホース体16を連通接続し、このホース体16の先端側に、延長管18および床ブラシ19を順次連通接続する。
さらに、作業者は、掃除機本体13から電源コード46を引き出してプラグ部137を図示しないコンセントに接続する。
このとき、コードリール45が電源コード46の引き出し方向に回転すると、ブレーキ本体142の回転軸142aが軸支穴145内で幅広側へと移動することにより、ブレーキ本体142の回転軸142aが軸支部141に対して回転自在となることでブレーキ装置48が作動せず、コードリール45が任意に回転する。この回転に伴い、ぜんまいばね68が巻き締められてコードリール45を電源コード46の巻き取り方向へと付勢する付勢力が増加する。
電源コード46を最大に引き出すまでは、図2に示すように、電源コード46の基端側は、弾性部材77の湾曲部77cの外周面とガイド部79の外周面との間に挟持されている。そして、電源コード46を最大に引き出した状態からさらに電源コード46が引き出し方向に引っ張られると、コード導出口98方向である図1に示す右方向へと電源コード46の先端側が引っ張られることにより、電源コード46が第3ボス部96の下側壁部75側の外周面から、連通口55の縁部である連結部109の外周面に亘って、最短の長さ(略直線状)になるように移動しようとする。このため、この電源コード46に湾曲部77cの外周面が接触している弾性部材77に対して、第2被固定部77b側、すなわち図1中の右上方向へと力が加わることにより、弾性部材77が第2被固定部77bを支点として屈曲部77dから右上方向へと弾性的に変形し、弾性部材77が電源コード46に対して引っ張り方向と反対方向の矢印F方向へと、電源コード46の張力に応じた張力を加える。この結果、電源コード46を最大に引き出した状態からさらに電源コード46を引き出そうとしたときの衝撃が弾性部材77の弾性変形によって吸収されるとともに、電源コード46の連結部109の外周面との接触位置が弾性的にずれ、電源コード46の定位置が連結部109に接触することが抑制されて、電源コード46の断線が抑制される。
また、作業者が電源コード46の引き出しを停止すると、コイルばね143の付勢により、軸支部141の軸支本体141b側がコードリール45の中心軸方向へと回動するように付勢され、ブレーキ本体142の回転軸142aが軸支穴145内で幅狭側へと移動してブレーキ本体142の回転がロックされてブレーキ装置48が作動し、コードリール45がぜんまいばね68の付勢力によって電源コード46の巻き取り方向へと回動することが阻止される。
そして、作業者が、把持部21を把持して所定の設定ボタン22を操作すると、この設定ボタン22により設定された動作モードに応じて電動送風機34が駆動されるので、作業者は、把持部21を把持して床面上で床ブラシ19を前後に走行させることで、電動送風機34による負圧によって、床ブラシ19の先端側から塵埃を空気とともに吸い込む。
床ブラシ19から塵埃とともに吸い込まれた空気は吸込風となり、延長管18およびホース体16(接続管部15)を介して、塵埃を本体吸込口39から集塵部へと運び、集塵部にて塵埃が捕集される。
この後、吸込風は、電動送風機34へと吸い込まれ、この電動送風機34を通過して排気風となり、本体ケース24の排気口から掃除機本体13の外部へと排気される。
掃除が終了し、電気掃除機11を収納する際には、電動送風機34を停止させる。
この後、作業者が、電源コード46のプラグ部137をコンセントから取り外し、コード巻取ボタン147を操作すると、ブレーキ装置48の軸支部141の軸支本体141bが、コイルばね143の付勢に抗してブレーキ本体142がコードリール45の被ブレーキ部118から離間される方向へと回動することで、ブレーキ本体142が被ブレーキ部118から離間され、ぜんまいばね68の付勢力によりコードリール45が電源コード46の巻き取り方向へと回転し、電源コード46が胴体部54の周囲へと巻き取られる。
また、集塵部に捕集した塵埃が所定量以上溜まった場合には、作業者は掃除機本体13の蓋体27を開く。そして、集塵部が紙パックなどである場合には、捕集した塵埃とともに集塵部を廃棄して、新たな集塵部を本体集塵室33に取り付けて蓋体27を閉じる。また、集塵部が集塵カップなどである場合には、捕集した塵埃のみを廃棄し、集塵部を再度本体集塵室33に取り付けて蓋体27を閉じる。
上述したように、コードリール装置36において、電源コード46を最大に引き出すとき、作業者は電源コード46の引き出しが停止した手ごたえを感じるまで電源コード46を引っ張り続ける。したがって、作業者は、コードリール45に対して電源コード46を最大に引き出した状態からさらに電源コード46を引き出し方向へと引っ張るように力を加え続けることがあり、そのため、電源コード46のコードリール45に固定されている基端側に過大な力が加わるおそれがある。
そこで、上記一実施の形態では、連通口55から電源コード46の先端側を連通口55の縁部である連結部109側(コード導出口98側)へと引っ張った状態で、電源コード46の張力に応じて付勢力を変化させることで電源コード46の連結部109の外周面との接触位置を異ならせる張力を与える弾性部材77を、コードリール45の固定部53と連通口55との間に配置する構成としたことにより、電源コード46を最大に引き出した状態からさらに電源コード46を引き出そうとしたときの衝撃を弾性部材77からの張力により吸収するとともに、電源コード46の基端側の定位置が連結部109の外周面に繰り返し接触することを抑制し、例えばコードリール45の回転を制御する回転制御手段、モータ、および、電源コード46の引き出し位置を検出するセンサなどを設けるなど構成を複雑化することなく電源コード46の基端側での断線を抑制できる。
特に、電気掃除機11においては、電源コード46を最大に引き出した状態で掃除作業をすることがあり、その際、コードリール装置36を収容した掃除機本体13は、床面上を走行輪38によって走行することで、電源コード46が、最大に引き出した状態からさらに引き出し方向に引っ張られることがある。このため、上記のコードリール装置36を用いることにより、掃除作業中などに、電源コード46の基端側に過大な力が加わったり電源コード46の基端側の定位置が連結部109と繰り返し接触したりすることを抑制でき、電気掃除機11の信頼性を向上できる。
しかも、電源コード46を最大に引き出した状態で使用できるので、電源コード46の長さを有効に利用できる。
さらに、電源コード自体の強度を強くして断線を抑制しようとすると、電源コードが硬くなって取扱性やコードリールへの巻取性が低下することがあるのに対して、上記一実施の形態では、電源コード46自体の強度を必要以上に強くすることなく電源コード46の基端側の断線を抑制できるので、取扱性やコードリール45への巻取性の低下もない。
また、連通口55のコード導出口98側の縁部を、曲面状の外周面を有する円筒状の連結部109により構成することで、電源コード46が最大に引き出した状態からさらに引き出し方向へと引っ張られたときでも、連通口55の縁部が電源コード46に対して曲面状に接触するので、角部などが接触する場合と比較して、電源コード46の損傷をより抑制できる。
さらに、弾性部材77は、電源コード46が連結部109側へと引っ張られた状態でのみ電源コード46に張力を与えるため、胴体部54に電源コード46が巻かれている状態など、電源コード46を最大に引き出した状態からさらに引き出し方向へと引っ張ったとき以外の状態で、弾性部材77が電源コード46に負荷を与えることを防止できる。
そして、弾性部材77の電源コード46と接触する湾曲部77cに連続して、電源コード46への張力方向へと屈曲した屈曲部77dを形成し、この屈曲部77dに連続した第2被固定部77bを、コードリール45の第2取付部102に固定することで、第2被固定部77bを支点として屈曲部77dによって湾曲部77c側が弾性的に変形しやすくなるので、電源コード46へと張力をより確実に与えることができる。
なお、上記一実施の形態において、固定部53の位置および形状、あるいは、連通口55の位置および形状などは、上記構成に限定されるものではない。したがって、弾性部材77は、コード導出口98側の連通口55の縁部と固定部53とを結ぶ直線に対して、連通口55の縁部および固定部53と反対側へと少なくとも一部を突出させて電源コード46に弾性的に接触させることで、上記一実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、弾性部材77の形状は、電源コード46の先端側が連通口55の縁部側へと引っ張られた状態で電源コード46の連通口55の縁部との接触位置を異ならせる張力を与えるように構成できれば、上記構成に限定されるものではない。
さらに、電気掃除機11としては、キャニスタ型に限らず、掃除機本体13の下部に床ブラシ19を接続するアップライト型、あるいは、掃除機本体13の前部に床ブラシ19を接続するハンディ型などでも、対応して用いることができる。