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JP2010051072A - 電源システムの異常監視装置および電源システムの異常監視方法 - Google Patents

電源システムの異常監視装置および電源システムの異常監視方法 Download PDF

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JP2010051072A JP2008211597A JP2008211597A JP2010051072A JP 2010051072 A JP2010051072 A JP 2010051072A JP 2008211597 A JP2008211597 A JP 2008211597A JP 2008211597 A JP2008211597 A JP 2008211597A JP 2010051072 A JP2010051072 A JP 2010051072A
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Masahito Ozaki
真仁 尾崎
Mitsuyori Matsumura
光頼 松村
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Abstract

【課題】複数の蓄電装置と複数のコンバータとを含む電源システムおいて電圧の異常を監視可能な異常監視装置を提供する。
【解決手段】電圧VB1,VL1間に偏差異常が生じていると判定されると(S10にてYES)、第1コンバータのスイッチング素子のゲートが遮断される(S20)。そして、電圧VB1が電圧VHよりも高いか否かが判定され(S30)、電圧VB1が電圧VHよりも高いと判定されると(S30にてYES)、電圧VB1が異常と判定される(S40)。一方、電圧VB1が電圧VH以下のとき(S30にてNO)、電圧VL1が電圧VHよりも高いと判定されると(S50にてYES)、電圧VL1が異常と判定される(S60)。
【選択図】図4

Description

この発明は、車両に搭載される電源システムの異常監視装置および異常監視方法に関し、特に、複数の蓄電装置と複数のコンバータとを含む電源システムの異常監視装置および異常監視方法に関する。
特開2004−364404号公報(特許文献1)は、車両に搭載された負荷駆動回路において電圧センサの異常を監視する異常監視装置を開示する。この異常監視装置が適用される負荷駆動回路は、コンバータと、コンバータの入力側に接続されるバッテリとを備え、コンバータから負荷へ電力を供給する。そして、この異常監視装置においては、バッテリ電圧VBとコンバータの入力側電圧VLとの偏差(VBL偏差)が基準値以上であると、コンバータによる昇圧制御が中止される。その後、電圧VBと電圧VLとコンバータの出力側電圧VHとに基づいてVBL偏差とVBH偏差とVHL偏差とが算出され、最も小さな偏差を算出するのに用いた2つの電圧センサが正常と判断され、残り1つの電圧センサが異常と判断される(特許文献1参照)。
特開2004−364404号公報 特開2002−10502号公報 特開2006−230109号公報 特開2006−288163号公報
昨今、ハイブリッド自動車(Hybrid Vehicle)や電気自動車(Electric Vehicle)など動力源として電動機を搭載する電動車両が注目されている。これらの電動車両においては、加速性能や走行持続距離などの走行性能を高めるために、電源システムの大容量化が進められている。そして、電源システムを大容量化するための手法として、複数の蓄電装置と、並列接続される複数のコンバータとを有する構成が提案されている。
しかしながら、このような複数のコンバータが並列接続される構成から成る電源システムの場合、VBL偏差の異常時にコンバータによる昇圧制御を中止(コンバータの上アームを常時オン)すると、各蓄電装置の電圧状態によっては、昇圧制御が中止されたコンバータに対応する蓄電装置と他の蓄電装置との間で短絡電流が流れ得る。そして、複数のコンバータが並列接続された構成から成る電源システムにおいて発生し得るこのような問題について、上記公報では特に検討されていない。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、複数の蓄電装置と複数のコンバータとを含む電源システムおいて電圧の異常を監視可能な異常監視装置を提供することである。
また、この発明の別の目的は、複数の蓄電装置と複数のコンバータとを含む電源システムおいて電圧の異常を監視可能な異常監視方法を提供することである。
この発明によれば、電源システムの異常監視装置は、車両に搭載される電源システムの異常監視装置である。電源システムは、再充電可能な第1および第2の蓄電装置と、第1および第2の蓄電装置にそれぞれ対応して設けられ、電源システムと電源システムから電力の供給を受ける負荷装置との間で電力を授受するための電力線対に互いに並列接続される第1および第2のコンバータとを含む。第1および第2のコンバータの各々は、電力線対間に直列に接続される第1および第2のスイッチング素子と、第1および第2のスイッチング素子にそれぞれ逆並列に接続される第1および第2のダイオードと、第1および第2のスイッチング素子の接続ノードと対応の蓄電装置との間に接続されるリアクトルとを含む。そして、異常監視装置は、第1から第3の電圧検出部と、異常判定部とを備える。第1の電圧検出部は、第1の蓄電装置の電圧を検出する。第2の電圧検出部は、第1のコンバータにおける第1の蓄電装置側の電圧を検出する。第3の電圧検出部は、電力線対間の電圧を検出する。異常判定部は、第1の電圧検出部の検出値と第2の電圧検出部の検出値との間に偏差異常が生じたとき、第1のコンバータにおける第1および第2のスイッチング素子をゲート遮断し、ゲート遮断中における第1から第3の電圧検出部の検出値に基づいて、第1の電圧検出部の検出値が異常か第2の電圧検出部の検出値が異常かを判定する。
好ましくは、異常判定部は、第1の電圧検出部の検出値が第3の電圧検出部の検出値よりも大きいとき、第1の電圧検出部の検出値が異常であると判定し、第2の電圧検出部の検出値が第3の電圧検出部の検出値よりも大きいとき、第2の電圧検出部の検出値が異常であると判定する。
また、好ましくは、電源システムの異常監視装置は、第1の蓄電装置から出力される電流を検出する電流検出部をさらに備える。そして、異常判定部は、電流検出部により非零の電流が検出された場合、第2の電圧検出部の検出値と第3の電圧検出部の検出値との差の大きさを示す第1の値が第1の電圧検出部の検出値と第3の電圧検出部の検出値との差の大きさを示す第2の値よりも小さいとき、第1の電圧検出部の検出値が異常であると判定し、第1の値が第2の値以上のとき、第2の電圧検出部の検出値が異常であると判定する。
また、この発明によれば、電源システムの異常監視方法は、車両に搭載される電源システムの異常監視方法である。電源システムは、再充電可能な第1および第2の蓄電装置と、第1および第2の蓄電装置にそれぞれ対応して設けられ、電源システムと電源システムから電力の供給を受ける負荷装置との間で電力を授受するための電力線対に互いに並列接続される第1および第2のコンバータと、第1の蓄電装置の電圧を検出する第1の電圧検出部と、第1のコンバータにおける第1の蓄電装置側の電圧を検出する第2の電圧検出部と、電力線対間の電圧を検出する第3の電圧検出部とを含む。第1および第2のコンバータの各々は、電力線対間に直列に接続される第1および第2のスイッチング素子と、第1および第2のスイッチング素子にそれぞれ逆並列に接続される第1および第2のダイオードと、第1および第2のスイッチング素子の接続ノードと対応の蓄電装置との間に接続されるリアクトルとを含む。そして、異常監視方法は、第1の電圧検出部の検出値と第2の電圧検出部の検出値との間に偏差異常が生じたか否かを判定する第1のステップと、偏差異常が生じたと判定されたとき、第1のコンバータにおける第1および第2のスイッチング素子をゲート遮断する第2のステップと、ゲート遮断中における第1から第3の電圧検出部の検出値に基づいて、第1の電圧検出部の検出値が異常か第2の電圧検出部の検出値が異常かを判定する第3のステップとを備える。
好ましくは、第3のステップは、第1の電圧検出部の検出値が第3の電圧検出部の検出値よりも大きいか否かを判定するサブステップと、第1の電圧検出部の検出値が第3の電圧検出部の検出値よりも大きいと判定されたとき、第1の電圧検出部の検出値が異常であると判定するサブステップと、第2の電圧検出部の検出値が第3の電圧検出部の検出値よりも大きいか否かを判定するサブステップと、第2の電圧検出部の検出値が第3の電圧検出部の検出値よりも大きいと判定されたとき、第2の電圧検出部の検出値が異常であると判定するサブステップとを含む。
また、好ましくは、電源システムは、第1の蓄電装置から出力される電流を検出する電流検出部をさらに含む。そして、第3のステップは、電流検出部により非零の電流が検出されたか否かを判定するサブステップと、電流検出部により非零の電流が検出されたとき、第2の電圧検出部の検出値と第3の電圧検出部の検出値との差の大きさを示す第1の値が第1の電圧検出部の検出値と第3の電圧検出部の検出値との差の大きさを示す第2の値よりも小さいか否かを判定するサブステップと、第1の値が第2の値よりも小さいと判定されたとき、第1の電圧検出部の検出値が異常であると判定するサブステップと、第1の値が第2の値以上であると判定されたとき、第2の電圧検出部の検出値が異常であると判定するサブステップとを含む。
この発明においては、電源システムは、再充電可能な第1および第2の蓄電装置と、第1および第2の蓄電装置にそれぞれ対応して設けられる第1および第2のコンバータとを含む。第1および第2のコンバータの各々は、チョッパ型の昇圧回路から成り、第1および第2のダイオードと、第1および第2のスイッチング素子にそれぞれ逆並列に接続される第1および第2のダイオードと、リアクトルとを含む。そして、この発明においては、第1の蓄電装置の電圧を検出する第1の電圧検出部の検出値と、第1のコンバータにおける第1の蓄電装置側の電圧を検出する第2の電圧検出部の検出値との間に偏差異常が生じたとき、第1のコンバータにおける第1および第2のスイッチング素子がゲート遮断されるので、第1および第2の蓄電装置間で短絡電流が流れることがない。そして、ゲート遮断中における第1から第3の電圧検出部の検出値に基づいて電圧異常が判定される。
したがって、この発明によれば、複数の蓄電装置と複数のコンバータとを含む電源システムおいて電圧の異常を監視することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による異常監視装置が適用される電源システムを搭載した車両の全体ブロック図である。図1を参照して、この車両100は、電源システム1と、駆動力発生部2とを備える。
駆動力発生部2は、第1インバータ30−1と、第2インバータ30−2と、第1MG(Motor Generator)32−1と、第2MG32−2と、動力分割装置34と、エンジン36と、駆動輪38と、MG−ECU(Electronic Control Unit)40とを含む。
第1MG32−1、第2MG32−2およびエンジン36は、動力分割装置34に連結される。そして、この車両100は、エンジン36および第2MG32−2の少なくとも一方からの駆動力によって走行する。エンジン36が発生する動力は、動力分割装置34によって2経路に分割される。すなわち、一方は駆動輪38へ伝達される経路であり、もう一方は第1MG32−1へ伝達される経路である。
第1MG32−1および第2MG32−2の各々は、交流回転電機であり、たとえば、永久磁石が埋設されたロータを備える三相交流同期電動機から成る。第1MG32−1は、動力分割装置34によって分割されたエンジン36の動力を用いて発電する。たとえば、電源システム1に含まれる蓄電装置(後述)の充電状態(以下「SOC(State Of Charge)」とも称する。)が予め定められた値よりも低くなると、エンジン36が始動して第1MG32−1により発電が行なわれ、その発電された電力が電源システム1へ供給される。
第2MG32−2は、電源システム1から供給される電力および第1MG32−1により発電された電力の少なくとも一方を用いて駆動力を発生する。そして、第2MG32−2の駆動力は、駆動輪38に伝達される。なお、車両の制動時等には、駆動輪38により第2MG32−2が駆動され、第2MG32−2が発電機として作動する。これにより、第2MG32−2は、制動エネルギーを電力に変換する回生ブレーキとして作動する。そして、第2MG32−2により発電された電力は、電源システム1へ供給される。
動力分割装置34は、サンギヤと、ピニオンギヤと、キャリアと、リングギヤとを含む遊星歯車から成る。ピニオンギヤは、サンギヤおよびリングギヤと係合する。キャリアは、ピニオンギヤを自転可能に支持するとともに、エンジン36のクランクシャフトに連結される。サンギヤは、第1MG32−1の回転軸に連結される。リングギヤは第2MG32−2の回転軸に連結される。
第1インバータ30−1および第2インバータ30−2は、主正母線MPLおよび主負母線MNLに接続される。そして、第1インバータ30−1および第2インバータ30−2は、電源システム1から供給される直流電力を交流電力に変換してそれぞれ第1MG32−1および第2MG32−2へ出力する。また、第1インバータ30−1および第2インバータ30−2は、それぞれ第1MG32−1および第2MG32−2が発電する交流電力を直流電力に変換して回生電力として電源システム1へ出力する。
なお、第1インバータ30−1および第2インバータ30−2の各々は、たとえば、三相分のスイッチング素子を含むブリッジ回路から成る。そして、第1インバータ30−1および第2インバータ30−2は、それぞれMG−ECU40からの駆動信号に応じてスイッチング動作を行なうことにより、対応のモータジェネレータを駆動する。
MG−ECU40は、図示されない各センサの検出信号、走行状況およびアクセル開度などに基づいて、第1MG32−1および第2MG32−2のトルク目標値および回転数目標値を算出する。そして、MG−ECU40は、第1MG32−1および第2MG32−2の発生トルクおよび回転数がトルク目標値および回転数目標値となるように第1インバータ30−1および第2インバータ30−2を制御する。
一方、電源システム1は、第1蓄電装置10−1と、第2蓄電装置10−2と、第1SMR(System Main Relay)11−1と、第2SMR11−2と、第1コンバータ12−1と、第2コンバータ12−2と、主正母線MPLと、主負母線MNLと、平滑コンデンサC1,C2,CHとを含む。また、電源システム1は、電圧センサ14−1,14−2,18−1,18−2,20と、電流センサ16−1,16−2と、コンバータECU22とをさらに含む。
第1蓄電装置10−1および第2蓄電装置10−2の各々は、再充電可能な直流電源であり、たとえば、ニッケル水素やリチウムイオン等の二次電池から成る。第1蓄電装置10−1および第2蓄電装置10−2は、それぞれ第1SMR11−1および第2SMR11−2に接続される。
第1SMR11−1は、第1蓄電装置10−1と第1コンバータ12−1との間に設けられ、第1蓄電装置10−1と第1コンバータ12−1との電気的な接続/切離しを行なう。第2SMR11−2は、第2蓄電装置10−2と第2コンバータ12−2との間に設けられ、第2蓄電装置10−2と第2コンバータ12−2との電気的な接続/切離しを行なう。
第1コンバータ12−1および第2コンバータ12−2は、第1蓄電装置10−1および第2蓄電装置10−2にそれぞれ対応して設けられ、互いに並列して主正母線MPLおよび主負母線MNLに接続される。第1コンバータ12−1および第2コンバータ12−2は、それぞれコンバータECU22からの駆動信号PWC1,PWC2に基づいて、対応の蓄電装置と主正母線MPLおよび主負母線MNLとの間で電圧変換を行なう。また、第1コンバータ12−1および第2コンバータ12−2は、それぞれコンバータECU22からシャットダウン信号SD1,SD2を受けると、コンバータを構成するスイッチング素子のゲートを遮断する。なお、第1コンバータ12−1および第2コンバータ12−2の構成については、後ほど説明する。
平滑コンデンサC1は、第1コンバータ12−1の第1SMR11−1側の電力線対間に接続され、第1コンバータ12−1の第1SMR11−1側のノイズ変動成分を低減する。平滑コンデンサC2は、第2コンバータ12−2の第2SMR11−2側の電力線対間に接続され、第2コンバータ12−2の第2SMR11−2側のノイズ変動成分を低減する。平滑コンデンサCHは、主正母線MPLと主負母線MNLとの間に接続され、主正母線MPLおよび主負母線MNLに含まれるノイズ変動成分を低減する。
電圧センサ14−1,14−2は、第1蓄電装置10−1の電圧VB1および第2蓄電装置10−2の電圧VB2をそれぞれ検出し、その検出値をコンバータECU22へ出力する。電流センサ16−1,16−2は、第1蓄電装置10−1に対して入出力される電流IB1および第2蓄電装置10−2に対して入出力される電流IB2をそれぞれ検出し、その検出値をコンバータECU22へ出力する。電圧センサ18−1,18−2は、第1コンバータ12−1の第1SMR11−1側の電圧VL1および第2コンバータ12−2の第2SMR11−2側の電圧VL2をそれぞれ検出し、その検出値をコンバータECU22へ出力する。電圧センサ20は、主正母線MPLと主負母線MNLとの間の電圧VHを検出し、その検出値をコンバータECU22へ出力する。
なお、電流センサ16−1,16−2の各々は、対応の蓄電装置から出力される電流(放電電流)を正値として検出し、対応の蓄電装置に入力される電流(充電電流)を負値として検出する。なお、この図1では、各電流センサ16−1,16−2が正極線の電流を検出する場合が示されているが、各電流センサ16−1,16−2は負極線の電流を検出してもよい。
コンバータECU22は、電圧センサ14−1,14−2からの電圧VB1,VB2の検出値、電流センサ16−1,16−2からの電流IB1,IB2の検出値、電圧センサ18−1,18−2からの電圧VL1,VL2の検出値、および電圧センサ20からの電圧VHの検出値を受ける。
そして、コンバータECU22は、電圧VL1,VL2,VHおよび電流IB1,IB2の各検出値に基づいて、第1コンバータ12−1および第2コンバータ12−2をそれぞれ駆動するための駆動信号PWC1,PWC2を生成し、その生成した駆動信号PWC1,PWC2を第1コンバータ12−1および第2コンバータ12−2へそれぞれ出力する。
また、コンバータECU22は、電圧VB1,VB2,VL1,VL2,VHの各検出値に基づいて、後述の方法により、電圧VB1,VB2,VL1,VL2の検出値が異常か否かを判定する。なお、コンバータECU22の構成については、後ほど詳しく説明する。
図2は、図1に示した第1コンバータ12−1の概略構成図である。なお、図1に示した第2コンバータ12−2の構成および動作は、第1コンバータ12−1と同じであるので、この図2では、第1コンバータ12−1の構成が代表的に示される。
図2を参照して、第1コンバータ12−1は、チョッパ回路42−1と、正母線LN1Aと、負母線LN1Cと、配線LN1Bとを含む。チョッパ回路42−1は、スイッチング素子Q1A,Q1Bと、ダイオードD1A,D1Bと、インダクタL1とを含む。
正母線LN1Aは、一方端がスイッチング素子Q1Bのコレクタに接続され、他方端が主正母線MPLに接続される。負母線LN1Cは、一方端が負極線NL1に接続され、他方端が主負母線MNLに接続される。配線LN1Bは、一方端が正極線PL1に接続され、他方端がインダクタL1に接続される。
スイッチング素子Q1A,Q1Bは、負母線LN1Cと正母線LN1Aとの間に直列に接続される。具体的には、スイッチング素子Q1Aのエミッタが負母線LN1Cに接続され、スイッチング素子Q1Bのコレクタが正母線LN1Aに接続される。ダイオードD1A,D1Bは、それぞれスイッチング素子Q1A,Q1Bに逆並列に接続される。インダクタL1は、スイッチング素子Q1A,Q1Bの接続ノードと配線LN1Bとの間に接続される。
チョッパ回路42−1は、コンバータECU22(図1)からの駆動信号PWC1に応じて、蓄電装置10−1と主正母線MPLおよび主負母線MNLとの間で双方向の直流電圧変換を行なう。駆動信号PWC1は、下アーム素子を構成するスイッチング素子Q1Aのオン/オフを制御する駆動信号PWC1Aと、上アーム素子を構成するスイッチング素子Q1Bのオン/オフを制御する駆動信号PWC1Bとを含む。そして、一定のデューティーサイクル(オン期間およびオフ期間の和)内でのスイッチング素子Q1A,Q1Bのデューティー比(オン/オフ期間比率)がコンバータECU22によって制御される。
スイッチング素子Q1Aのオンデューティーが大きくなるようにスイッチング素子Q1A,Q1Bが制御されると(スイッチング素子Q1A,Q1Bはデッドタイム期間を除いて相補的にオン/オフ制御されるので、スイッチング素子Q1Bのオンデューティーは小さくなる。)、蓄電装置10−1からインダクタL1に流れるポンプ電流量が増大し、インダクタL1に蓄積される電磁エネルギーが大きくなる。その結果、スイッチング素子Q1Aがオン状態からオフ状態に遷移したタイミングでインダクタL1からダイオードD1Bを介して主正母線MPLへ放出される電流量が増大し、主正母線MPLの電圧が上昇する。
一方、スイッチング素子Q1Bのオンデューティーが大きくなるようにスイッチング素子Q1A,Q1Bが制御されると(スイッチング素子Q1Aのオンデューティーは小さくなる。)、主正母線MPLからスイッチング素子Q1BおよびインダクタL1を介して蓄電装置10−1へ流れる電流量が増大するので、主正母線MPLの電圧は下降する。
このように、スイッチング素子Q1A,Q1Bのデューティー比を制御することによって、主正母線MPLの電圧を制御することができるとともに、第1蓄電装置10−1と主正母線MPLとの間に流す電流(電力)の方向および電流量(電力量)を制御することができる。
なお、特に図示しないが、コンバータECU22からシャットダウン信号SD1を受けると、スイッチング素子Q1A,Q1Bの各々のゲートが遮断される。したがって、コンバータECU22からシャットダウン信号SD1を受けているときは、ダイオードD1Bを介して正極線PL1から主正母線MPLへ電流が流れ得るけれども、主正母線MPLから正極線PL1へは電流は流れない。
図3は、図1に示したコンバータECU22の機能ブロック図である。図3を参照して、コンバータECU22は、第1コンバータ制御部52と、第2コンバータ制御部54と、異常判定部56とを含む。
第1コンバータ制御部52は、電圧VL1,VHの各検出値に基づいて、電圧VHを所定の目標値に調整するように第1コンバータ12−1を駆動するための駆動信号PWC1を生成し、その生成した駆動信号PWC1を第1コンバータ12−1へ出力する。あるいは、第1コンバータ制御部52は、電流IB1の検出値に基づいて、電流IB1を所定の目標値に調整するように駆動信号PWC1を生成してもよい。
なお、電圧VHの目標値は、たとえば駆動力発生部2の要求パワーに応じて設定してもよい。また、電流IB1の目標値は、たとえば駆動力発生部2の要求パワーに対する第1蓄電装置10−1の負担分を電圧VB1で除算することによって求めることができる。
また、第1コンバータ制御部52は、異常判定部56から受ける制御信号CTL1が活性化されると、駆動信号PWC1の生成を停止する。
第2コンバータ制御部54は、電流IB2の検出値に基づいて、電流IB2を所定の目標値に調整するように第2コンバータ12−2を駆動するための駆動信号PWC2を生成し、その生成した駆動信号PWC2を第2コンバータ12−2へ出力する。あるいは、第2コンバータ制御部54は、電圧VL2,VHの各検出値に基づいて、電圧VHを所定の目標値に調整するように駆動信号PWC2を生成してもよい。なお、電流IB2の目標値は、たとえば駆動力発生部2の要求パワーに対する第2蓄電装置10−2の負担分を電圧VB2で除算することによって求めることができる。
また、第2コンバータ制御部54は、異常判定部56から受ける制御信号CTL2が活性化されると、駆動信号PWC2の生成を停止する。
異常判定部56は、電圧VB1,VB2,VL1,VL2,VHの各検出値に基づいて、電圧VB1,VB2,VL1,VL2の検出値に異常があるか否かを判定する。ここで、異常判定部56は、正常であれば同じ値を示す電圧VB1,VL1の検出値間に偏差異常が生じたとき、シャットダウン信号SD1を生成して第1コンバータ12−1へ出力し、第1コンバータ12−1のスイッチング素子をゲート遮断させる。電圧VB1,VL1間に偏差異常が生じたときに第1コンバータ12−1のスイッチング素子をゲート遮断するのは、以下の理由による。電圧VB1,VL1間に偏差異常が生じたとき、第1コンバータ12−1の上アームを常時オン状態にすることにより電圧VB1,VL1,VHが同じになる状況を作り出し、電圧VB1,VL1,VHを互いに比較することにより電圧VB1,VL1のいずれが異常かを判定することが考えられる。しかしながら、第1コンバータ12−1の上アームを常時オン状態にすると、第2蓄電装置10−2の電圧が第1蓄電装置10−1の電圧よりも高い場合には、第2蓄電装置10−2から第1蓄電装置10−1へ短絡電流が流れてしまう。そこで、この実施の形態1では、電圧VB1,VL1間に偏差異常が生じたとき、第1コンバータ12−1のスイッチング素子をゲート遮断させる。これにより、第2蓄電装置10−2から第1蓄電装置10−1へ短絡電流が流れるのを防止できる。なお、第1コンバータ12−1のスイッチング素子のゲート遮断により駆動力発生部2から第1蓄電装置10−1へ回生電力が流れなくなるが、第2蓄電装置10−2が回生電力を受入れるので問題はない。また、第1コンバータ12−1のスイッチング素子をゲート遮断することによって、主正母線MPLから第1蓄電装置10−1側への電荷の移動を防止して電圧VB1,VL1が電圧VHよりも高くなることはあり得ない状況を作り出し、後述の異常判定を可能にするためである。
そして、異常判定部56は、シャットダウン信号SD1を第1コンバータ12−1へ出力すると、第1コンバータ制御部52へ出力される制御信号CTL1を活性化し、第1コンバータ制御部52による駆動信号PWC1の生成を中止させる。
同様に、異常判定部56は、正常であれば同じ値を示す電圧VB2,VL2の検出値間に偏差異常が生じたとき、シャットダウン信号SD2を生成して第2コンバータ12−2へ出力し、第2コンバータ12−2のスイッチング素子をゲート遮断させる。電圧VB2,VL2間に偏差異常が生じたときに第2コンバータ12−2のスイッチング素子をゲート遮断するのは、電圧VB1,VL1の検出値に偏差異常が生じたときに第1コンバータ12−1のスイッチング素子をゲート遮断するのと同様の理由による。そして、異常判定部56は、シャットダウン信号SD2を第2コンバータ12−2へ出力すると、第2コンバータ制御部54へ出力される制御信号CTL2を活性化し、第2コンバータ制御部54による駆動信号PWC2の生成を中止させる。
図4は、図1に示したコンバータECU22による異常判定処理を説明するためのフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、一定時間毎または所定の条件が成立する毎にメインルーチンから呼び出されて実行される。
図4を参照して、コンバータECU22は、正常であれば同じ値を示す電圧VB1,VL1の検出値間に偏差異常が生じているか否かを判定する(ステップS10)。たとえば、コンバータECU22は、電圧VB1と電圧VL1との差の絶対値が予め定められた所定値よりも大きいとき、電圧VB1,VL1間に偏差異常が生じていると判定することができる。
そして、ステップS10において電圧VB1,VL1間に偏差異常が生じていると判定されると(ステップS10においてYES)、コンバータECU22は、シャットダウン信号SD1を第1コンバータ12−1へ出力し、第1コンバータ12−1のスイッチング素子のゲートを遮断させる(ステップS20)。
次いで、コンバータECU22は、電圧VB1が電圧VHよりも高いか否かを判定する(ステップS30)。なお、この判定においては、電圧VB1を検出する電圧センサ14−1および電圧VHを検出する電圧センサ20の各々の公差を考慮するのが好ましい。たとえば、電圧センサ14−1の公差をTB(V)とし、電圧センサ20の公差をTH(V)とすると、コンバータECU22は、電圧センサ14−1,20の交差を考慮して、電圧VB1が電圧(VH+TH+TB)よりも高いか否かを判定してもよい。
そして、ステップS30において電圧VB1が電圧VHよりも高いと判定されると(ステップS30においてYES)、ステップS20において第1コンバータ12−1のスイッチング素子がゲート遮断されたことにより電圧VB1が電圧VHよりも高くなることはあり得ないので、コンバータECU22は、電圧VB1を異常と判定する(ステップS40)。
ステップS30において電圧VB1が電圧VH以下であると判定されると(ステップS30においてNO)、電圧VB1を異常と判定することはできない。そこで、今度は、コンバータECU22は、電圧VL1が電圧VHよりも高いか否かを判定する(ステップS50)。なお、この判定においても、電圧VL1を検出する電圧センサ18−1および電圧VHを検出する電圧センサ20の各々の公差を考慮するのが好ましい。
そして、ステップS50において電圧VL1が電圧VHよりも高いと判定されると(ステップS50においてYES)、ステップS20において第1コンバータ12−1のスイッチング素子のゲートが遮断されたことにより電圧VL1が電圧VHよりも高くなることはあり得ないので、コンバータECU22は、電圧VL1を異常と判定する(ステップS60)。
なお、ステップS50において電圧VL1が電圧VH以下であると判定されると(ステップS50においてNO)、電圧VL1を異常と判定することはできないので、この場合はステップS130へ処理が移行される。
ステップS10において電圧VB1,VL1の検出値に偏差異常は生じていないと判定されると(ステップS10においてNO)、コンバータECU22は、電圧VB2,VL2に対しても、電圧VB1,VL1の異常判定を行なうステップS10〜S60と同様の処理を実行する。すなわち、コンバータECU22は、電圧VB2,VL2の検出値間に偏差異常が生じているか否かを判定し(ステップS70)、偏差異常が生じていると判定されると(ステップS70においてYES)、シャットダウン信号SD2を第2コンバータ12−2へ出力して第2コンバータ12−2のスイッチング素子のゲートを遮断させる(ステップS80)。
次いで、コンバータECU22は、電圧センサ14−2,20の各々の公差を考慮して、電圧VB2が電圧VHよりも高いか否かを判定し(ステップS90)、電圧VB2が電圧VHよりも高いと判定されると(ステップS90においてYES)、コンバータECU22は、電圧VB2を異常と判定する(ステップS100)。
一方、ステップS90において電圧VB2が電圧VH以下であると判定されると(ステップS90においてNO)、コンバータECU22は、電圧センサ18−2,20の各々の公差を考慮して、電圧VL2が電圧VHよりも高いか否かを判定し(ステップS50)、電圧VL2が電圧VHよりも高いと判定されると(ステップS110においてYES)、コンバータECU22は、電圧VL2を異常と判定する(ステップS120)。
なお、ステップS110において電圧VL2が電圧VH以下であると判定されると(ステップS110においてNO)、ステップS130へ処理が移行される。また、ステップS70において電圧VB2,VL2の検出値に偏差異常は生じていないと判定されたときも(ステップS70においてNO)、ステップS130へ処理が移行される。
なお、電圧VB1,VL1間に偏差異常が生じたことによって第1コンバータ12−1のスイッチング素子がゲート遮断されたとき、第2コンバータ12−2については、駆動させておいてもよいし、停止させてもよい。しかしながら、ステップS30,S50において電圧VB1,VL1が電圧VHよりも大きいときに異常と判定することから、VB1,VL1≧VHが成り立つ状況を作ることが好ましい。電圧VB2,VL2間に偏差異常が生じたことによって第2コンバータ12−2のスイッチング素子がゲート遮断されたときの第1コンバータ12−1についても同様である。
以上のように、この実施の形態1においては、電圧VB1,VL1間に偏差異常が生じたとき、第1コンバータ12−1のスイッチング素子がゲート遮断されるので、第2蓄電装置10−2から第1蓄電装置10−1へ短絡電流が流れることがない。そして、第1コンバータ12−1のスイッチング素子のゲートが遮断されたことにより電圧VB1,VL1が電圧VHよりも高くなることはあり得ないことを利用して、電圧VB1,VL1を電圧VHと比較することにより電圧VB1または電圧VL1の異常が判定される。また、同様にして、電圧VB2,VL2間に偏差異常が生じたとき、電圧VB2または電圧VL2の異常が判定される。したがって、この実施の形態1によれば、複数の蓄電装置と複数のコンバータとを含む電源システム1おいて、電圧VB1,VL1,VB2,VL2の異常を監視することができる。
[実施の形態2]
図4のステップS30,S50,S90,S110から分かるように、実施の形態1では、電圧VB1,VB2,VL1,VL2の検出値が低く示される異常(たとえば零)を検出することができない。そこで、この実施の形態2では、電圧VB1,VB2,VL1,VL2の検出値が低く示される異常も検出可能な異常判定処理が示される。
再び図3を参照して、実施の形態2におけるコンバータECU22Aは、実施の形態1におけるコンバータECU22の構成において、異常判定部56に代えて異常判定部56Aを含む。
異常判定部56Aは、電圧VB1,VB2,VL1,VL2,VHおよび電流IB1,IB2の各検出値に基づいて、電圧VB1,VB2,VL1,VL2の検出値に異常があるか否かを判定する。ここで、この異常判定部56Aも、正常であれば同じ値を示す電圧VB1,VL1の検出値間に偏差異常が生じたとき、シャットダウン信号SD1を生成して第1コンバータ12−1へ出力し、第1コンバータ12−1のスイッチング素子をゲート遮断させる。電圧VB1,VL1間に偏差異常が生じたときに第1コンバータ12−1のスイッチング素子をゲート遮断させるのは、第2蓄電装置10−1から主正母線MPLを介して第1蓄電装置10−1へ短絡電流が流れるのを防止するためである。そして、異常判定部56Aは、第1蓄電装置10−1から第1コンバータ12−1を介して主正母線MPLへ電流が流れているかを電流IB1の検出値に基づいて判定し、通流が確認された場合には電圧VB1,VL1,VHが互いに等しくなるはずであるから、このことを利用して電圧VB1,VL1のいずれが異常であるかを判定する。
同様に、異常判定部56Aは、正常であれば同じ値を示す電圧VB2,VL2の検出値間に偏差異常が生じたとき、シャットダウン信号SD2を生成して第2コンバータ12−2へ出力し、第2コンバータ12−2のスイッチング素子をゲート遮断させる。電圧VB2,VL2間に偏差異常が生じたときに第2コンバータ12−2のスイッチング素子をゲート遮断させるのは、電圧VB1,VL1間に偏差異常が生じたときに第1コンバータ12−1のスイッチング素子をゲート遮断させるのと同様の理由による。そして、異常判定部56Aは、第2蓄電装置10−2から第2コンバータ12−2を介して主正母線MPLへ電流が流れているかを電流IB2の検出値に基づいて判定し、通流が確認された場合には電圧VB2,VL2,VHが互いに等しくなるはずであるから、このことを利用して電圧VB2,VL2のいずれが異常であるかを判定する。
図5は、実施の形態2におけるコンバータECU22Aによる異常判定処理を説明するためのフローチャートである。なお、このフローチャートの処理も、一定時間毎または所定の条件が成立する毎にメインルーチンから呼び出されて実行される。
図5を参照して、このフローチャートは、図4に示したフローチャートにおいて、ステップS30,S50に代えてステップS140,S150を含み、ステップS90,S110に代えてステップS160,S170を含む。
すなわち、ステップS20において第1コンバータ12−1のスイッチング素子がゲート遮断されると、コンバータECU22Aは、第1蓄電装置10−1の電流IB1の検出値が所定値(正値)よりも大きいか否かを判定する(ステップS140)。なお、所定値には、正の電流IB1が実際に流れたことを検知可能な小さな値が設定される。
ステップS140において電流IB1の検出値が所定値よりも大きいと判定されると(ステップS140においてYES)、コンバータECU22Aは、電圧VHと電圧VL1との差の絶対値が、電圧VHと電圧VB1との差の絶対値よりも小さいか否かを判定する(ステップS150)。そして、電圧VHと電圧VL1との差の絶対値が、電圧VHと電圧VB1との差の絶対値よりも小さいと判定されると(ステップS150においてYES)、ステップS40へ処理が移行され、電圧VHとの偏差が大きい電圧VB1が異常と判定される。すなわち、電圧VB1の検出値が低く示される異常も検出できる。
一方、ステップS150において、電圧VHと電圧VL1との差の絶対値が、電圧VHと電圧VB1との差の絶対値よりも大きいと判定されると(ステップS150においてNO)、ステップS60へ処理が移行され、電圧VHとの偏差が大きい電圧VL1が異常と判定される。すなわち、電圧VL1の検出値が低く示される異常も検出できる。なお、ステップS140において電流IB1が所定値以下の場合には(ステップS140においてNO)、異常判定は行なわれず、ステップS130へ処理が移行される。
また、ステップS80において第2コンバータ12−2のスイッチング素子がゲート遮断されると、コンバータECU22Aは、電流IB2の検出値が所定値(正値)よりも大きいか否かを判定する(ステップS160)。電流IB2の検出値が所定値よりも大きいと判定されると(ステップS160においてYES)、コンバータECU22Aは、電圧VHと電圧VL2との差の絶対値が、電圧VHと電圧VB2との差の絶対値よりも小さいか否かを判定する(ステップS170)。そして、電圧VHと電圧VL2との差の絶対値が、電圧VHと電圧VB2との差の絶対値よりも小さいと判定されると(ステップS170においてYES)、ステップS100へ処理が移行され、電圧VHとの偏差が大きい電圧VB2が異常と判定される。すなわち、電圧VB2の検出値が低く示される異常も検出できる。
一方、ステップS170において、電圧VHと電圧VL2との差の絶対値が、電圧VHと電圧VB2との差の絶対値よりも大きいと判定されると(ステップS170においてNO)、ステップS120へ処理が移行され、電圧VHとの偏差が大きい電圧VL2が異常と判定される。すなわち、電圧VL2の検出値が低く示される異常も検出できる。なお、ステップS160において電流IB2が所定値以下の場合には(ステップS160においてNO)、異常判定は行なわれず、ステップS130へ処理が移行される。
以上のように、この実施の形態2においても、電圧VB1,VL1間に偏差異常が生じたとき、第1コンバータ12−1のスイッチング素子がゲート遮断され、電圧VB2,VL2間に偏差異常が生じたとき、第2コンバータ12−1のスイッチング素子がゲート遮断されるので、第1蓄電装置10−1および第2蓄電装置10−2間で短絡電流が流れることがない。そして、この実施の形態2によれば、電圧VB1,VB2,VL1,VL2の検出値が低く示される異常も検出することができる。
なお、上記の各実施の形態においては、電源システム1は、蓄電装置およびコンバータを2つずつ含むものとしたが、蓄電装置およびコンバータの数は、3つ以上であってもよい。
また、この発明は、車両外部の電源から第1蓄電装置10−1および第2蓄電装置10−2を充電可能な車両にも適用可能である。この場合、走行中においても、車両外部の電源から蓄電装置を充電中においても、上記の各実施の形態による異常判定処理を実行することができる。
また、上記の各実施の形態においては、動力分割装置34によりエンジン36の動力を分割して駆動輪38と第1MG32−1とに伝達可能なシリーズ/パラレル型のハイブリッド車両について説明したが、この発明は、その他の形式のハイブリッド車両にも適用可能である。すなわち、たとえば、第1MG32−1を駆動するためにのみエンジン36を用い、第2MG32−2でのみ車両の駆動力を発生する、いわゆるシリーズ型のハイブリッド車両や、エンジン36が生成した運動エネルギーのうち回生エネルギーのみが電気エネルギーとして回収されるハイブリッド車両、エンジンを主動力として必要に応じてモータがアシストするモータアシスト型のハイブリッド車両などにもこの発明は適用可能である。
また、この発明は、エンジン36を備えずに電力のみで走行する電気自動車や、電源として蓄電装置に加えて燃料電池をさらに備える燃料電池車にも適用可能である。
なお、上記において、電圧センサ14−1または14−2は、この発明における「第1の電圧検出部」に対応し、電圧センサ18−1または18−2は、この発明における「第2の電圧検出部」に対応する。また、電圧センサ20は、この発明における「第3の電圧検出部」に対応し、電流センサ16−1または16−2は、この発明における「電流検出部」に対応する。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1による異常監視装置が適用される電源システムを搭載した車両の全体ブロック図である。 図1に示す第1コンバータの概略構成図である。 図1に示すコンバータECUの機能ブロック図である。 図1に示すコンバータECUによる異常判定処理を説明するためのフローチャートである。 実施の形態2におけるコンバータECUによる異常判定処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 電源システム、2 駆動力発生部、10−1,10−2 蓄電装置、11−1,11−2 SMR、12−1,12−2 コンバータ、14−1,14−2,18−1,18−2,20 電圧センサ、16−1,16−2 電流センサ、22,22A コンバータECU、30−1,30−2 インバータ、32−1,32−2 MG、34 動力分割装置、36 エンジン、38 駆動輪、40 MG−ECU、42−1 チョッパ回路、52 第1コンバータ制御部、54 第2コンバータ制御部、56,56A 異常判定部、100 車両、MPL 主正母線、MNL 主負母線、C1,C2,CH 平滑コンデンサ、L1 インダクタ、Q1A,Q1B スイッチング素子、D1A,D1B ダイオード。

Claims (6)

  1. 車両に搭載される電源システムの異常監視装置であって、
    前記電源システムは、
    再充電可能な第1および第2の蓄電装置と、
    前記第1および第2の蓄電装置にそれぞれ対応して設けられ、前記電源システムと前記電源システムから電力の供給を受ける負荷装置との間で電力を授受するための電力線対に互いに並列接続される第1および第2のコンバータとを含み、
    前記第1および第2のコンバータの各々は、
    前記電力線対間に直列に接続される第1および第2のスイッチング素子と、
    前記第1および第2のスイッチング素子にそれぞれ逆並列に接続される第1および第2のダイオードと、
    前記第1および第2のスイッチング素子の接続ノードと対応の蓄電装置との間に接続されるリアクトルとを含み、
    前記異常監視装置は、
    前記第1の蓄電装置の電圧を検出する第1の電圧検出部と、
    前記第1のコンバータにおける前記第1の蓄電装置側の電圧を検出する第2の電圧検出部と、
    前記電力線対間の電圧を検出する第3の電圧検出部と、
    前記第1の電圧検出部の検出値と前記第2の電圧検出部の検出値との間に偏差異常が生じたとき、前記第1のコンバータにおける前記第1および第2のスイッチング素子をゲート遮断し、前記ゲート遮断中における前記第1から第3の電圧検出部の検出値に基づいて、前記第1の電圧検出部の検出値が異常か前記第2の電圧検出部の検出値が異常かを判定する異常判定部とを備える、電源システムの異常監視装置。
  2. 前記異常判定部は、前記第1の電圧検出部の検出値が前記第3の電圧検出部の検出値よりも大きいとき、前記第1の電圧検出部の検出値が異常であると判定し、前記第2の電圧検出部の検出値が前記第3の電圧検出部の検出値よりも大きいとき、前記第2の電圧検出部の検出値が異常であると判定する、請求項1に記載の電源システムの異常監視装置。
  3. 前記第1の蓄電装置から出力される電流を検出する電流検出部をさらに備え、
    前記異常判定部は、前記電流検出部により非零の電流が検出された場合、前記第2の電圧検出部の検出値と前記第3の電圧検出部の検出値との差の大きさを示す第1の値が前記第1の電圧検出部の検出値と前記第3の電圧検出部の検出値との差の大きさを示す第2の値よりも小さいとき、前記第1の電圧検出部の検出値が異常であると判定し、前記第1の値が前記第2の値以上のとき、前記第2の電圧検出部の検出値が異常であると判定する、請求項1に記載の電源システムの異常監視装置。
  4. 車両に搭載される電源システムの異常監視方法であって、
    前記電源システムは、
    再充電可能な第1および第2の蓄電装置と、
    前記第1および第2の蓄電装置にそれぞれ対応して設けられ、前記電源システムと前記電源システムから電力の供給を受ける負荷装置との間で電力を授受するための電力線対に互いに並列接続される第1および第2のコンバータと、
    前記第1の蓄電装置の電圧を検出する第1の電圧検出部と、
    前記第1のコンバータにおける前記第1の蓄電装置側の電圧を検出する第2の電圧検出部と、
    前記電力線対間の電圧を検出する第3の電圧検出部とを含み、
    前記第1および第2のコンバータの各々は、
    前記電力線対間に直列に接続される第1および第2のスイッチング素子と、
    前記第1および第2のスイッチング素子にそれぞれ逆並列に接続される第1および第2のダイオードと、
    前記第1および第2のスイッチング素子の接続ノードと対応の蓄電装置との間に接続されるリアクトルとを含み、
    前記異常監視方法は、
    前記第1の電圧検出部の検出値と前記第2の電圧検出部の検出値との間に偏差異常が生じたか否かを判定する第1のステップと、
    前記偏差異常が生じたと判定されたとき、前記第1のコンバータにおける前記第1および第2のスイッチング素子をゲート遮断する第2のステップと、
    前記ゲート遮断中における前記第1から第3の電圧検出部の検出値に基づいて、前記第1の電圧検出部の検出値が異常か前記第2の電圧検出部の検出値が異常かを判定する第3のステップとを備える、電源システムの異常監視方法。
  5. 前記第3のステップは、
    前記第1の電圧検出部の検出値が前記第3の電圧検出部の検出値よりも大きいか否かを判定するサブステップと、
    前記第1の電圧検出部の検出値が前記第3の電圧検出部の検出値よりも大きいと判定されたとき、前記第1の電圧検出部の検出値が異常であると判定するサブステップと、
    前記第2の電圧検出部の検出値が前記第3の電圧検出部の検出値よりも大きいか否かを判定するサブステップと、
    前記第2の電圧検出部の検出値が前記第3の電圧検出部の検出値よりも大きいと判定されたとき、前記第2の電圧検出部の検出値が異常であると判定するサブステップとを含む、請求項4に記載の電源システムの異常監視方法。
  6. 前記電源システムは、前記第1の蓄電装置から出力される電流を検出する電流検出部をさらに含み、
    前記第3のステップは、
    前記電流検出部により非零の電流が検出されたか否かを判定するサブステップと、
    前記電流検出部により非零の電流が検出されたとき、前記第2の電圧検出部の検出値と前記第3の電圧検出部の検出値との差の大きさを示す第1の値が前記第1の電圧検出部の検出値と前記第3の電圧検出部の検出値との差の大きさを示す第2の値よりも小さいか否かを判定するサブステップと、
    前記第1の値が前記第2の値よりも小さいと判定されたとき、前記第1の電圧検出部の検出値が異常であると判定するサブステップと、
    前記第1の値が前記第2の値以上であると判定されたとき、前記第2の電圧検出部の検出値が異常であると判定するサブステップとを含む、請求項4に記載の電源システムの異常監視方法。
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