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JP2010040634A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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JP2010040634A
JP2010040634A JP2008199473A JP2008199473A JP2010040634A JP 2010040634 A JP2010040634 A JP 2010040634A JP 2008199473 A JP2008199473 A JP 2008199473A JP 2008199473 A JP2008199473 A JP 2008199473A JP 2010040634 A JP2010040634 A JP 2010040634A
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Sachiyuki Kawashima
祥之 川嶋
Koji Hashimoto
孝司 橋本
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Abstract

【課題】不揮発性メモリを有する半導体装置の記憶容量を増加させる。
【解決手段】シリコン基板1に形成された不揮発性メモリセルNVM1は、主面s1上にONO構造の第1電荷蓄積膜MI1を隔てて形成された第1メモリゲート電極MG1と、同主面s1上にONO構造の第2電荷蓄積膜MI2を隔てて形成された第2メモリゲート電極MG2とを有する。各電極は、第2電荷蓄積膜MI2を挟んで隣り合って配置されている。この不揮発性メモリセルNVM1は、それぞれ独立して1ビットの情報を記憶する機能を有する第1電荷蓄積膜MI1と第2電荷蓄積膜MI2とを有することで、少なくとも2ビットの情報を記憶する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置技術に関し、特に、不揮発性メモリを有する半導体装置に適用して有効な技術に関するものである。
電気的に書き込み・消去が可能な不揮発性半導体記憶素子(不揮発性メモリセル)として、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)が広く使用されている。これらの不揮発性メモリセルは、MIS(Metal Insulator Semiconductor)型電界効果トランジスタ(Filed Effect Transistor:FETともいう)(以下、単にMISトランジスタ)のゲート電極下に浮遊状態(フローティング状態)の導体部を備えた構造(浮遊ゲート電極構造)や、電荷担体(キャリア)を蓄積する機能を有する絶縁膜を備えた構造となっている。これら浮遊ゲート電極や電荷蓄積膜に電荷を蓄積させ、MIS構造によって電荷蓄積領域への電荷の注入または放出を制御することで、データ書き込みおよびデータ消去を実現している。
上記のように、電荷蓄積領域に電荷が注入(または放出)されると、MISトランジスタの閾値電圧が変化する。MISトランジスタにおいて、閾値電圧の変化は、印加するゲート電圧に応じて流れるドレイン電流の違いとして現れる。この、MISトランジスタのドレイン電流量によって、電荷の蓄積状態、即ち、データ保持状態を読み出すことができる。以上のような、データ書き込み、消去、読み出し機能によって、メモリ動作を実現している。
電荷蓄積機能を有する絶縁膜として、窒化シリコンを主体とする絶縁膜(以下、単に窒化シリコン膜)が知られている。半導体基板上に形成した窒化シリコン膜は、形成条件によって内部に欠陥を多く含む膜となる。このような膜中の欠陥は、キャリアの捕獲準位(トラップ準位)として機能する。このような窒化シリコン膜のトラップ準位に捕獲された電荷は漏出し難い。そのため、窒化シリコン膜を電荷蓄積膜として利用した不揮発性メモリは長時間のデータ保持に優れている。
更に、窒化シリコン膜に捕獲されたキャリアが上部の電極や、下部の基板に容易に漏出しないように、窒化シリコン膜の両側を、他の絶縁膜で挟み込む構造が有用である。例えば、窒化シリコン膜の両側を、酸化シリコンを主体とする絶縁膜(以下、単に酸化シリコン膜)などで挟みこんだ、所謂ONO(oxide/Nitride/oxide)絶縁膜が用いられている。この、ONO絶縁膜をMISトランジスタのゲート絶縁膜と見立てて、読み出し動作を実現する不揮発性メモリセルがある。これは、ゲート電極(Metal)/ONO絶縁膜/半導体基板(Semiconductor)を基本構成としており、所謂MONOS型の不揮発性メモリセル(以下、単にMONOS型メモリセル)と称される。
例えば、特開2001−110918号公報(特許文献1)には、MONOS型メモリセルの電荷蓄積膜の複数の領域に独立して電荷を蓄積することで、1つの電荷蓄積膜に2ビット以上の情報を蓄積する、所謂多値化の技術が開示されている。このような多値化によれば、不揮発性メモリセルの占有面積は変えずに、蓄積できる情報量をより多くすることができる。
また、例えば、特開2003−309193号公報(特許文献2)には、隣接して配置させた2つのゲート電極を用いた、スプリットゲート型のMONOS型メモリセル(以下、単にスプリットゲート型メモリセル)が開示されている。スプリットゲート型メモリセルは、制御ゲート電極(コントロールゲート電極、選択ゲート電極などともいう)とメモリゲート電極とを有する。制御ゲート電極は、通常のMISトランジスタのゲート電極と同様、チャネル領域への反転層の形成を目的とした電界を発生させる役割を担う。一方、メモリゲート電極は、ONO絶縁膜におけるキャリアの注入または放出を目的とした電位勾配を生じさせる役割を担う。
特開2001−110918号公報 特開2003−309193号公報
本発明者らが上記のようなMONOS型メモリセルの更なる大容量化、高性能化を実現し得る技術を検討したところ、以下のような課題を有することが明らかになった。
本発明者らは、MONOS型メモリセルの記憶容量を増加する技術として、多値化技術を検討した。これは、MONOS型メモリセルの特徴の一つである局所書き込み技術を用いて、電荷蓄積膜の複数の位置に独立して電荷を注入する技術である。これにより、1つの電荷蓄積膜に2ビット以上の情報を記憶できる。従って、1セル1ビットの記憶が可能な通常の不揮発性メモリセルと比較して、記憶容量を2倍以上にできる。
ここで、上記のようなMONOS型メモリセルにおいては、1つの電荷蓄積膜に対して1つのゲート電極が対応している。従って、1つの電荷蓄積膜の異なる箇所における電荷の制御は、1つのゲート電極で行わなければならない。そのためには複雑な制御回路を必要とし、本発明者らの検討によれば、大規模な制御回路を要することが分かった。結果として、MONOS型メモリセルの更なる大容量化を妨げる一原因となる。
また、上記のようなMONOS型メモリセルの更なる大容量化、高性能化のための微細化に際して、以下のような課題がある。即ち、異なる箇所であっても、1つの電荷蓄積膜中の複数の箇所に電荷を注入する場合、セルの微細化に伴って、これらの距離も次第に近接し、蓄積した電荷による電界効果は互いに干渉するようになる。これにより、多値記憶状態を維持できなくなる。結果として、MONOS型メモリセルを有する半導体装置の信頼性を低下させてしまう。このような信頼性の低下を回避するためには、MONOS型メモリセルの微細化が困難となり、これは、MONOS型メモリセルの更なる高性能化を妨げる要因となる。
以上のように、本発明者らが検討したMONOS型メモリセルを備えた半導体装置では、記憶情報の更なる大容量化が困難であることが分かった。
そこで、本発明の目的は、不揮発性メモリを有する半導体装置の記憶容量を増加させる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願においては、複数の発明が開示されるが、そのうちの一実施例の概要を簡単に説明すれば以下の通りである。
半導体基板に形成された不揮発性メモリセルは、主面上に第1電荷蓄積膜を隔てて配置された第1ゲート電極と、同主面上に第2電荷蓄積膜を隔てて、かつ、第1ゲート電極に隣り合うようにして配置された第2ゲート電極とを有し、第1ゲート電極と第2ゲート電極との間には、第2電荷蓄積膜が、半導体基板と第2ゲート電極との間から一体的に配置されていることで、第1ゲート電極と第2ゲート電極とは互いに絶縁されている。第1電荷蓄積膜は、半導体基板に近い方から順に、第1下部酸化膜、第1窒化膜、および、第1上部酸化膜によって形成され、第2電荷蓄積膜は、半導体基板または第1ゲート電極に近い方から順に、第2下部酸化膜、第2窒化膜、および、第2上部酸化膜によって形成されており、それぞれ、電荷を蓄積する機能を有する。第1、第2下部酸化膜、および、第1、第2上部酸化膜は酸化シリコンを主体とする絶縁膜である。第1、第2窒化膜は窒化シリコンを主体とする絶縁膜である。第1電荷蓄積膜と第2電荷蓄積膜とに対しては、独立して電荷の注入または放出を施すことで、それぞれが少なくとも1ビットの情報を記憶する機能を有することで、不揮発性メモリセルは少なくとも2ビットの情報を記憶する。
本願において開示される複数の発明のうち、上記一実施例により得られる効果を代表して簡単に説明すれば以下のとおりである。
即ち、不揮発性メモリを有する半導体装置の記憶容量を増加させることができる。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。また、本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付すようにし、その繰り返しの説明は可能な限り省略するようにしている。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態1の半導体装置が有する不揮発性メモリセルの構造を、図1を用いて詳しく説明する。図1は、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1の要部断面図である。本実施の形態1の半導体装置は、シリコン基板(半導体基板)1に形成された複数の不揮発性メモリセルNVM1を有する。
シリコン基板1は、単結晶のシリコン(Si)からなる薄板状の半導体材料であり、p型導電型であってもn型導電型であっても良い。本実施の形態1では、シリコン基板1はn型とする。シリコン基板1や、単結晶シリコンからなる他の半導体領域などにおいて、p型導電型とは、ドナー不純物よりもアクセプタ不純物を多く含み、多数キャリアが正孔(ホール)であるような半導体材料の導電型を表す。一方、n型導電型とは、アクセプタ不純物よりもドナー不純物を多く含み、多数キャリアが電子であるような半導体材料の導電型を表す。p型導電型とn型導電型は互いに逆導電型である。以下では、第1導電型をp型導電型と表し、第1導電型とは逆導電型の第2導電型をn型導電型と表すが、本実施の形態1の半導体装置において、これらの関係は逆であっても良い。
本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1は、以下で詳しく説明する構成要素を有する。シリコン基板1の主面s1には、p型導電型の半導体領域であるpウェル(第1半導体領域)pwが形成されている。
シリコン基板1のうち、pウェルpwに平面的に含まれる領域の主面s1上には、第1ゲート絶縁膜(第1電荷蓄積膜)MI1を隔てて、第1メモリゲート電極(第1ゲート電極)MG1が配置されている。
本実施の形態1の第1電荷蓄積膜MI1は、シリコン基板1に近い方から順に、第1ボトム酸化膜(第1下部酸化膜)Ob1、第1窒化膜N1、および、第1トップ酸化膜(第1上部酸化膜)Ot1によって形成されている。第1ボトムおよびトップ酸化膜Ob1,Ot1は、酸化シリコンを主体とする絶縁膜によって形成され、第1窒化膜N1は、窒化シリコンを主体とする絶縁膜によって形成されている。即ち、本実施の形態1の第1電荷蓄積膜MI1は、第1窒化膜N1が第1ボトム酸化膜Ob1および第1トップ酸化膜Ot1に挟まれたONO構造となっている。このようなONO構造の第1電荷蓄積膜MI1は、電荷を蓄積する機能を有する絶縁膜である。特に、第1窒化膜N1が、電荷をトラップする膜として機能している。
また、本実施の形態1の第1メモリゲート電極MG1は、多結晶シリコンを主体とする導体膜である。なお、このような第1メモリゲート電極MG1の導電型は、n型であってもp型であっても良い。ただし、不揮発性メモリセルNVM1のメモリ動作方法によって、より適した第1メモリゲート電極MG1の導電型の条件がある。これに関しては、後に詳細に説明する。
また、シリコン基板1のうち、pウェルpwに平面的に含まれる領域の主面s1上には、第2ゲート絶縁膜(第2電荷蓄積膜)MI2を隔てて、第2メモリゲート電極(第2ゲート電極)MG2が配置されている。この第2メモリゲート電極MG2は、シリコン基板1の主面s1上において、第1メモリゲート電極MG1の一方の側壁に隣り合うようにして配置されている。そして、第2電荷蓄積膜MI2は、シリコン基板1と第2メモリゲート電極MG2との間から、第1メモリゲート電極MG1と第2メモリゲート電極MG2との間に渡って一体的に配置されている。このように、第1メモリゲート電極MG1と第2メモリゲート電極MG2とは、第2電荷蓄積膜MI2によって互いに絶縁された状態で配置されていることになる。
本実施の形態1の第2電荷蓄積膜MI2は、シリコン基板1または第1メモリゲート電極MG1に近い方から順に、第2ボトム酸化膜(第2下部酸化膜)Ob2、第2窒化膜N2、および、第2トップ酸化膜(第2上部酸化膜)Ot2によって形成されている。第2ボトムおよびトップ酸化膜Ob2,Ot2は、酸化シリコンを主体とする絶縁膜によって形成され、第2窒化膜N2は、窒化シリコンを主体とする絶縁膜によって形成されている。即ち、本実施の形態1の第2電荷蓄積膜MI2は、第2窒化膜N2が第2ボトム酸化膜Ob2および第2トップ酸化膜Ot2に挟まれたONO構造となっている。このようなONO構造の第2電荷蓄積膜MI2は、電荷を蓄積する機能を有する絶縁膜である。特に、第2窒化膜N2が電荷をトラップする膜として機能している。
また、本実施の形態1の第2メモリゲート電極MG2は、多結晶シリコンを主体とする導体膜である。なお、このような第2メモリゲート電極MG2の導電型は、n型であってもp型であっても良い。ただし、不揮発性メモリセルNVM1のメモリ動作方法によって、より適した第2メモリゲート電極MG2の導電型の条件がある。これに関しては、後に詳しく説明する。
なお、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1では、第1メモリゲート電極MG1と第2メモリゲート電極MG2との間に配置する絶縁膜は、第1電荷蓄積膜MI1であっても良い。その場合、第1電荷蓄積膜MI1は、シリコン基板1と第1メモリゲート電極MG1との間から第2メモリゲート電極MG2と第1メモリゲート電極MG1との間に渡って一体的に配置される。この観点から、上記の構造において、第1メモリゲート電極MG1および第1電荷蓄積膜MI1と、第2メモリゲート電極MG2および第2電荷蓄積膜MI2とは対称であり、互いに読み替えて差し支え無い。以下、特筆しない限り同様であるとする。以下では、上記の通り、第1メモリゲート電極MG1と第2メモリゲート電極MG2との間には、第2電荷蓄積膜MI2が配置されているとして、説明を続ける。
ここで、第1電荷蓄積膜MI1と第2電荷蓄積膜MI2とにおいて、電荷を捕獲する第1窒化膜N1と第2窒化膜N2との間には第2ボトム酸化膜Ob2が配置されている。従って、この第2ボトム酸化膜Ob2によって、電荷の漏出を防ぐことができ、第1電荷蓄積膜MI1と第2電荷蓄積膜MI2との間での電荷蓄積状態の干渉は、より起こり難くなる。このように、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1は、1セル内に、第1電荷蓄積膜MI1および第2電荷蓄積膜MI2の2つの独立した電荷蓄積膜を有している。
そして、このような第1電荷蓄積膜MI1と第2電荷蓄積膜MI2とに対しては、独立して電荷の注入または放出を施すことで、それぞれが少なくとも1ビットの情報を記憶する機能を有している。従って、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1は、1セルで、少なくとも2ビットの情報を記憶することができる。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置の記憶容量を増加させることができる。電荷の注入または放出の方法(動作方法)や、そのためにより適した構造に関しては、後に詳しく説明する。
更に、上記のように、第1窒化膜N1および第2窒化膜N2に捕獲された電荷は、互いに干渉し難い構造となっており、不揮発性メモリセルNVM1の微細化による高集積化、大容量化にも適した構造である。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置の記憶容量をより増加させることができる。
以下では、上記のような2つの第1および第2電荷蓄積膜MI1,MI2に対して、電荷を注入または放出させるために必要な構成について、詳しく説明する。
シリコン基板1の主面s1において第1および第2メモリゲート電極MG1,MG2を平面的に含むようにして形成されたpウェルpw内には、不揮発性メモリセルNVM1に電荷を供給するために、以下のような半導体領域が形成されている。
pウェルpw内におけるシリコン基板1の主面のうち、第2メモリゲート電極MG2における第1メモリゲート電極MG1と隣り合わない方の側方下部に、n型の半導体領域である第1エクステンション領域(第2半導体領域)EXaが形成されている。更に、pウェルpw内には、この第1エクステンション領域EXaに対して電荷を授受するための第1ソース・ドレイン領域SDaが形成されている。第1ソース・ドレイン領域SDaは、外部と第1エクステンション領域EXaとの間での電荷の授受を潤滑に行うために、第1エクステンション領域EXaと同じn型導電型となっており、より高い不純物濃度を有している。
また、pウェルpw内におけるシリコン基板1の主面のうち、第1メモリゲート電極MG1における第2メモリゲート電極MG2と隣り合わない方の側方下部に、n型の半導体領域である第2エクステンション領域(第3半導体領域)EXbが形成されている。更に、pウェルpw内には、この第2エクステンション領域EXbに対して電荷を授受するための第2ソース・ドレイン領域SDbが形成されている。第2ソース・ドレイン領域SDbは、外部と第2エクステンション領域EXbとの間での電荷の授受を潤滑に行うために、第2エクステンション領域EXbと同じn型導電型となっており、より高い不純物濃度を有している。
また、第1および第2メモリゲート電極MG1,MG2が互いに隣り合っていない方の側壁から、その側方下部の第1および第2エクステンション領域EXa,EXbの表面を覆うようにして、サイドウォールスペーサswが形成されている。サイドウォールスペーサswは、例えば酸化シリコン膜などからなる絶縁体であり、各ゲート電極と周囲の配線やプラグなどとを絶縁するために配置している。
本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1は、第1および第2電荷蓄積膜MI1,MI2に対して、第1メモリゲート電極MG1、第2メモリゲート電極MG2、pウェルpw、第1エクステンション領域EXa、または、第2エクステンション領域EXbに電圧を印加することで生じる電界効果によって、電荷を授受する。より具体的な方法は、後に詳しく説明する。
また、上記のそれぞれの要素に対しての給電仕様を以下のように表す。第1メモリゲート電極MG1に印加する電圧は第1メモリゲート電圧Vgaと表し、第2メモリゲート電極MG2に印加する電圧は第2メモリゲート電圧Vgbと表す。また、第1エクステンション領域EXaには、第1ソース・ドレイン領域SDaを通じて電圧が印加され、それを、第1ソース・ドレイン電圧Vnaと表す。また、第2エクステンション領域EXbには、第2ソース・ドレイン領域SDbを通じて電圧が印加され、それを、第2ソース・ドレイン電圧Vnbと表す。また、pウェルpwに印加する電圧は基板電圧Vsubと表す。
本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1は以上のような基本構成を有する。以下では、より具体的な動作方法を説明する。本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1は、第1および第2メモリゲート電極MG1,MG2をゲート電極、第1および第2電荷蓄積膜MI1,MI2をゲート絶縁膜、n型の第1および第2ソース・ドレイン領域SDa,SDbをソース・ドレイン領域、そして、n型の第1および第2エクステンション領域EXa,EXbをエクステンション領域と見れば、p型のpウェルpwの中に形成されたnチャネル型のMISトランジスタ(以下、単にn型MISトランジスタ)である。従って、ゲート絶縁膜である第1または第2電荷蓄積膜MI1,MI2が負に帯電するほど、閾値電圧は上昇する。一方、ゲート絶縁膜である第1または第2電荷蓄積膜MI1,MI2が正に帯電するほど、閾値電圧は低下する。
このように、第1または第2電荷蓄積膜MI1,MI2の荷電状態によって、n型MISトランジスタとしての不揮発性メモリセルNVM1の閾値が変動し、これをソース・ドレイン間電流値として読み出すことができる。本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1に対しては、各電荷蓄積膜MI1,MI2に電子を注入して、閾値電圧が上昇した状態(ソース・ドレイン間電流がより小さい状態)を書き込み状態とする。また、各電荷蓄積膜MI1,MI2に正孔を注入するか、書き込みで注入した電子を引き抜いて、閾値電圧が低下した状態(ソース・ドレイン間電流がより大きい状態)を消去状態とする。
第1の動作方法を、図2〜図6を用いて説明する。図2は第1の動作方法の電圧印加条件を示す表である。
第1の動作方法では、所謂ソースサイド注入(Source Side Injection:SSI)方式と呼ばれる方法により、第1および第2電荷蓄積膜MI1,MI2に対して、ホットキャリアとしての電子(ホットエレクトロン)を注入することで、書き込み動作を行う(以下の説明または図中では、SSI−HE方式と表記する)。SSI−HE方式による書き込み動作を以下で詳しく説明する。
第1の動作方法における、第1電荷蓄積膜MI1への電子の注入による書き込み動作を、図2を参照しながら、図3を用いて説明する。第1電荷蓄積膜MI1への書き込み動作では、例えば、第1メモリゲート電圧Vgaを10V、第2メモリゲート電圧Vgbを3.3V、第1ソース・ドレイン電圧Vnaを0.5V、第2ソース・ドレイン電圧Vnbを6V、および、基板電圧Vsubを0Vとする。
第1および第2メモリゲート電圧Vga,Vgbは、ゲート電極直下のpウェルpwに反転層(チャネル)が形成されるのに十分な電圧である。そして、上記のような各ソース・ドレイン電圧Vna,Vnb条件下では、第1エクステンション領域EXaから第2エクステンション領域EXbに向かって、チャネル領域を電子eがドリフト輸送する。
ここで、上記のように、第1メモリゲート電圧Vgaは、第2メモリゲート電圧Vgbよりも十分高い電圧となっている。従って、上記のようにチャネル領域をドリフト輸送する電子eは、第2メモリゲート電極MG2と第1メモリゲート電極MG1との境界で、強い電界の作用を受ける。これにより、ドリフトによって輸送している電子eは、大きいエネルギーを持って、第1メモリゲート電極MG1に引かれる。このような電子eは、シリコンの伝導帯端から見た第1ボトム酸化膜Ob1の伝導帯端の高さ(障壁高さ、バリアハイト)よりも大きいエネルギーを受けて、ホットエレクトロン化し得る。第1メモリゲート電極MG1側に引かれ、かつ、ホットエレクトロン化した電子eは、第1ボトム酸化膜Ob1を越えて第1窒化膜N1に注入される。以上のように、SSI方式によって、第1電荷蓄積膜MI1に電子eを注入し、第1メモリゲート電極MG1の閾値電圧を上昇させることで、第1電荷蓄積膜MI1を書き込み状態とする。
第1の動作方法における、第2電荷蓄積膜MI2への電子の注入による書き込み動作を、図2を参照しながら、図4を用いて説明する。第2電荷蓄積膜MI2への書き込み動作では、例えば、第1メモリゲート電圧Vgaを3.3V、第2メモリゲート電圧Vgbを10V、第1ソース・ドレイン電圧Vnaを6V、第2ソース・ドレイン電圧Vnbを0.5V、および、基板電圧Vsubを0Vとする。
第1および第2メモリゲート電圧Vga,Vgbは、ゲート電極直下のpウェルpwに反転層(チャネル)が形成されるのに十分な電圧である。そして、上記のような各ソース・ドレイン電圧Vna,Vnb条件下では、第2エクステンション領域EXbから第1エクステンション領域EXaに向かって、チャネル領域を電子eがドリフト輸送する。
ここで、上記のように、第2メモリゲート電圧Vgbは、第1メモリゲート電圧Vgaよりも十分高い電圧となっている。従って、上記のようにチャネル領域をドリフト輸送する電子eは、第1メモリゲート電極MG1と第2メモリゲート電極MG2との境界で、強い電界の作用を受ける。これにより、ドリフトによって輸送している電子eは、大きいエネルギーを持って、第2メモリゲート電極MG2に引かれる。このような電子eは、第2ボトム酸化膜Ob2のバリアハイトよりも大きいエネルギーを受けて、ホットエレクトロン化し得る。第2メモリゲート電極MG2側に引かれ、かつ、ホットエレクトロン化した電子eは、第2ボトム酸化膜Ob2を越えて第2窒化膜N2に注入される。以上のように、SSI方式によって、第2電荷蓄積膜MI2に電子eを注入し、第2メモリゲート電極MG2の閾値電圧を上昇させることで、第2電荷蓄積膜MI2を書き込み状態とする。
本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1の第1の動作方法では、各電荷蓄積膜MI1,MI2への書き込み動作を、上記のようなSSI−HE方式によって行うことで、以下のような効果を有する。即ち、SSI−HE方式によれば、ソース・ドレイン間を輸送するドリフト電子eの大多数をホットエレクトロン化して注入するから、書き込み動作に際して、ソース・ドレイン間電流は小さい値となる。また、高いエネルギーを有するホットキャリアによる書き込み動作は、高速である。従って、SSI−HE方式による書き込み動作によれば、小さい電流で、高速に書き込むことができる。書き込み電流が小さいことは、周辺回路のチャージポンプの容量が小さくて済み、これにより、電源部分をより小規模にすることができる。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置の記憶容量をより増加させることができる。
以下の説明や動作条件を示す表中などで適用する、SSI−HE方式による書き込み動作は、全て同様の効果を有することとし、重複した説明は省略する。
また、第1の動作方法では、所謂バンド間トンネル(Band to Band Tunneling:BTBT)現象によって電子−正孔(ホール)対を生成し、そのうちのホールをホットキャリア(ホットホール)化し、第1および第2電荷蓄積膜MI1,MI2に対して注入することで、消去動作を行う(以下の説明または図中では、BTBT−HH方式と表記する)。BTBT方式による消去動作を以下で詳しく説明する。
第1の動作方法における、第1電荷蓄積膜MI1への正孔の注入による消去動作を、図2を参照しながら、図5を用いて説明する。第1電荷蓄積膜MI1の消去動作では、例えば、第1メモリゲート電圧Vgaを−6V、第2メモリゲート電圧Vgbを0V、第1ソース・ドレイン電圧Vnaを開放状態、第2ソース・ドレイン電圧Vnbを6V、および、基板電圧Vsubを0Vとする。
このような電圧条件にすると、第2エクステンション領域EXbとpウェルpwとの間でのBTBT現象により、第2エクステンション領域EXb付近に多量の電子e−正孔h対が生成する。そのうち、生成した電子eは正の第2ソース・ドレイン電圧Vnbに引かれて、第2ソース・ドレイン領域SDbに流れ込む。一方、生成した正孔hは、高い負電圧の第1メモリゲート電圧Vgaによってホットホール化し、第1ボトム酸化膜Ob1を越え、第1窒化膜N1に注入される。なお、生成した正孔hの一部は、接地電圧である基板電圧Vsubが印加されたpウェルpwにも流れる。以上のように、BTBT現象によって生成した正孔hを、第1電荷蓄積膜MI1に注入し、第1メモリゲート電極MG1の閾値電圧を低下させることで、第1電荷蓄積膜MI1を消去状態とする。
第1の動作方法における、第2電荷蓄積膜MI2への正孔の注入による消去動作を、図2を参照しながら、図6を用いて説明する。第2電荷蓄積膜MI2の消去動作では、例えば、第1メモリゲート電圧Vgaを0V、第2メモリゲート電圧Vgbを−6V、第1ソース・ドレイン電圧Vnaを6V、第2ソース・ドレイン電圧Vnbを開放状態、および、基板電圧Vsubを0Vとする。
このような電圧条件にすると、第1エクステンション領域EXaとpウェルpwとの間でのBTBT現象により、第1エクステンション領域EXa付近に多量の電子e−正孔h対が生成する。そのうち、生成した電子eは正の第1ソース・ドレイン電圧Vnaに引かれて、第1ソース・ドレイン領域SDaに流れ込む。一方、生成した正孔hは、高い負電圧の第2メモリゲート電圧Vgbによってホットホール化し、第2ボトム酸化膜Ob2を越え、第2窒化膜N2に注入される。なお、生成した正孔hの一部は、接地電圧である基板電圧Vsubが印加されたpウェルpwにも流れる。以上のように、BTBT現象によって生成した正孔hを、第2電荷蓄積膜MI2に注入し、第2メモリゲート電極MG2の閾値電圧を低下させることで、第2電荷蓄積膜MI2を消去状態とする。
本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1の第1の動作方法では、各電荷蓄積膜MI1,MI2への書き込み動作を、上記のようなBTBT−HH方式によって行うことで、以下のような効果を有する。即ち、BTBT−HH方式によれば、ホットキャリアとしてのホットホールを注入することで、高速な消去動作を実現できる。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置をより高性能化できる。
以下の説明や動作条件を示す表中などで適用する、BTBT−HH方式による消去動作は、全て同様の効果を有することとし、重複した説明は省略する。
また、第1電荷蓄積膜MI1の記憶状態を読み出すための読み出し動作は、例えば、図2に示すように、第1メモリゲート電圧Vgaを0V、第2メモリゲート電圧Vgbを3.3V、第1ソース・ドレイン電圧Vnaを0V、第2ソース・ドレイン電圧Vnbを3.3V、および、基板電圧Vsubを0Vとする。
不揮発性メモリセルNVM1をn型MISトランジスタと見た場合、第2メモリゲート電極MG2に関しては、第2電荷蓄積膜MI2の荷電状態によらず、その直下に反転層が形成されるのに十分なゲート電圧が印加されている。また、ソース・ドレイン間にもチャネル層をキャリアがドリフトするのに十分なバイアスが印加されている。従って、得られる読み出し電流の大きさは、第1電荷蓄積膜MI1の荷電状態によって差を生じる。より詳しくは、第1電荷蓄積膜MI1が上記の書き込み動作を受け、第1メモリゲート電極MG1の閾値電圧が上昇した状態であれば、ソース・ドレイン間電流は小さい。一方、第1電荷蓄積膜MI1が上記の消去動作を受け、第1メモリゲート電極MG1の閾低電圧が低下した状態であれば、ソース・ドレイン間電流は大きい。このようにして、第1電荷蓄積膜MI1のメモリ状態を読み出すことができる。
また、第2電荷蓄積膜MI2の記憶状態に関しても、図2に示す電圧印加条件のようにして読み出すことが出来る。その原理は、上記の第1電荷蓄積膜MI1の記憶状態を読み出す方法と同様であり、ここでの重複した説明は省略する。
以上をまとめると、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1では、1セル内で少なくとも2ビットの情報を独立して記憶することができる。そして、そのメモリ動作(書き込み動作、消去動作、読み出し動作)も、1ビットずつ独立して行うことができる。従って、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1では、1セル内で1ビットの情報を記憶する不揮発性メモリセルと比較して、少なくとも2倍の情報を記憶することができる。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置の記憶容量を増加させることができる。
更に、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1において、上記の第1の動作方法によってメモリ動作を行う場合には、第1メモリゲート電極MG1のゲート長と第2メモリゲート電極MG2のゲート長とは、同程度の長さであるような構造の方が、より好ましい。その理由を、以下で詳しく説明する。
ここで、各メモリゲート電極MG1,MG2のゲート長に関して、図7を用いて説明する。各メモリゲート電極MG1,MG2の寸法のうち、直下の反転層中をキャリアが輸送する方向に沿った長さがゲート長である。これは、通常のMISトランジスタと同様、各メモリゲート電極MG1,MG2において、両ソース・ドレイン領域SDa,SDbに平面的に挟まれる部分の長さである。第1メモリゲート電極のゲート長を第1メモリゲート長Lga、第2メモリゲート電極MG2のゲート長を第2メモリゲート長Lgbと記す。
本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1の第1の動作方法では、上記図5、図6で説明したように、第1および第2電荷蓄積膜MI1,MI2共に、BTBT−HH方式によって消去動作を行う。BTBT−HH方式では、各メモリゲート電極MG1,MG2の側方下部に位置する各エクステンション領域EXa,EXb付近から、正孔hが注入される。言い換えれば、BTBT−HH方式では、各電荷蓄積膜MI1,MI2の一部に局所的に正孔hが注入される。従って、所望の荷電状態となる正孔hの注入量に達する時間(消去時間:消去状態と見なせる閾値電圧に至る時間)は、各メモリゲート電極MG1,MG2の寸法による。特に、ゲート長が長いほど、消去時間が長い。
ここで、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1において、第1電荷蓄積膜MI1と第2電荷蓄積膜MI2とを消去状態とする時間は、その差が小さいほど好適である。なぜなら、領域によって消去時間が異なる場合、最も遅い部分にメモリ全体の消去時間が律速されてしまうからである。即ち、不揮発性メモリセルNVM1の寸法を揃えて考えた場合、第1メモリゲート長Lgaと第2メモリゲート長Lgbとが同じ長さのときに、最も高速化できる。従って、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1の第1の動作方法においては、第1メモリゲート長Lgaおよび第2メモリゲート長Lgbはより短いほど好ましく、互いに同程度の長さである方が、より好ましい。これによって、消去動作がより高速な不揮発性メモリセルNVM1とすることができるからである。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置をより高性能化できる。
更に、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1において、上記の第1の動作方法によってメモリ動作を行う場合には、第1エクステンション領域EXaの不純物濃度と、第2エクステンション領域EXbの不純物濃度とは、同程度の濃度であるような構造の方が、より好ましい。その理由は、上記で説明したゲート長が同様である方が好ましい理由とほぼ同様であり、以下で説明する。
BTBT−方式による消去動作において、正孔hは第1または第2エクステンション領域EXa,EXbでのBTBT現象によって生成される。よって、その生成源である第1エクステンション領域EXa、第2エクステンション領域EXbの不純物濃度は、高い方がより電子e/正孔h対の生成効率が高く、消去動作が速くなる。
ここで、第1および第2エクステンション領域EXa,Exbの不純物濃度は、例えば読み出し動作時のように、不揮発性メモリセルNVM1をMISトランジスタとして用いる際の動作特性に応じて要求される。通常のMISトランジスタでは、エクステンション領域の不純物濃度は、ソース・ドレイン領域の不純物濃度よりも低い。即ち、第1および第2エクステンション領域EXa,Exbの不純物濃度は上限値を有する。従って、第1および第2エクステンション領域EXa,EXbの不純物濃度は、それぞれが、特性から要求される上限値を越えない程度に高いほど、より消去動作を高速化できる。
また、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1において、第1電荷蓄積膜MI1と第2電荷蓄積膜MI2とを消去状態とする時間は、その差が小さいほど好適である。なぜなら、領域によって消去時間が異なる場合、最も遅い部分にメモリ全体の消去時間が律速されてしまうからである。即ち、それぞれが上限を越えないほど高い不純物濃度の第1および第2エクステンション領域EXa,EXbである場合、それぞれの不純物濃度が同じ濃度であるときに、最も高速化できる。従って、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1の第1の動作方法においては、第1エクステンション領域EXaの不純物濃度および第2エクステンション領域EXbの濃度はより高い方が好ましく、互いに同程度の濃度である方が、より好ましい。これによって、消去動作がより高速な不揮発性メモリセルNVM1とすることができるからである。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置をより高性能化できる。
次に、第2の動作方法を、図8〜図10を用いて説明する。図8は第2の動作方法の電圧印加条件を示す表である。
第2の動作方法では、上記第1の動作方法と同様にして、SSI−HE方式によって書き込み動作を行う。その電圧印加条件なども上記の説明と同様であり、ここでの重複した説明は省略する。SSI−HE方式で書き込み動作を行うことの効果も、上記の説明と同様である。また、読み出し動作においても、上記の第1の動作方法で説明した方法と同様であり、ここでの重複した説明は省略する。
また、第2の動作方法では、第1および第2電荷蓄積膜MI1,MI2に対して、所謂FN(Fowler-Nordheim)トンネル効果によって電荷を授受することで、消去動作を行う(以下の説明または図中では、FNトンネリング方式と表記する)。FNトンネリング方式による消去動作を以下で詳しく説明する。
第2の動作方法における、第1電荷蓄積膜MI1への電荷の授受による消去動作を、図8を参照しながら、図9を用いて説明する。第1電荷蓄積膜MI1の消去動作では、例えば、第1メモリゲート電圧Vgaを15V、第2メモリゲート電圧Vgbを0V、第1ソース・ドレイン電圧Vnaを0V、第2ソース・ドレイン電圧Vnbを0V、および、基板電圧Vsubを0Vとする。ここでは、対称の第1電荷蓄積膜MI1上の第1メモリゲート電極MG1にのみ、比較的高い正電圧を印加する。
このように高い正電圧を第1メモリゲート電極MG1に印加すると、書き込み動作(上記図3を用いた説明)によって第1電荷蓄積膜MI1の第1窒化膜N1中に蓄積した電子eは、直接第1トップ酸化膜Ot1を透過して、第1メモリゲート電極MG1に放出される。このように、電荷が絶縁膜を直接的に透過する効果をFNトンネル効果という。また、同様に、第1メモリゲート電極MG1中の正孔hがFNトンネル効果によって第1トップ酸化膜Ot1を透過し、第1電荷蓄積膜MI1の第1窒化膜N1中に注入され得る。以上のようにして、第1電荷蓄積膜MI1に対して、第1メモリゲート電極MG1との間で電荷を授受(電子eを放出、正孔hを注入)することで、第1メモリゲート電極MG1の閾値電圧を低下させ、第1電荷蓄積膜MI1を消去状態とする。
第2の動作方法における、第2電荷蓄積膜MI2への電荷の授受による消去動作を、図8を参照しながら、図10を用いて説明する。第2電荷蓄積膜MI2の消去動作では、例えば、第1メモリゲート電圧Vgaを0V、第2メモリゲート電圧Vgbを15V、第1ソース・ドレイン電圧Vnaを0V、第2ソース・ドレイン電圧Vgbを0V、および、基板電圧Vsubを0Vとする。ここでは、対称の第2電荷蓄積膜MI2上の第2メモリゲート電極MG2にのみ、比較的高い正電圧を印加する。
このように高い正電圧を第2メモリゲート電極MG2に印加すると、書き込み動作(上記図4を用いた説明)によって第2電荷蓄積膜MI2の第2窒化膜N2中に蓄積した電子eは、FNトンネル効果によって第2トップ酸化膜Ot2を透過して、第2メモリゲート電極MG2中に放出される。また、同様に、第2メモリゲート電極MG2中の正孔hがFNトンネル効果によって第2トップ酸化膜Ot2を透過し、第2電荷蓄積膜MI2の第2窒化膜N2中に注入され得る。以上のようにして、第2電荷蓄積膜MI2に対して、第2メモリゲート電極MG2との間で電荷を授受(電子eを放出、正孔hを注入)することで、第2メモリゲート電極MG2の閾値電圧を低下させ、第2電荷蓄積膜MI2を消去状態とする。
本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1の第2の動作方法では、各電荷蓄積膜MI1,MI2への書き込み動作を、上記のようなFNトンネリング方式によって行うことで、以下のような効果を有する。即ち、FNトンネリング方式による消去動作では、消去の対象となる電荷蓄積膜上のメモリゲート電極に、高い電圧を印加するだけで良い。従って、複雑な周辺回路を要さない。また、FNトンネリング方式による消去動作では、ソース・ドレインを通じた電荷のドリフト輸送を生じないため、微小な電流しか流れない。従って、大容量のチャージポンプなどを要せず、周辺回路を小規模にすることができる。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置の記憶容量をより増加させることができる。
また、上記の第2の動作方法におけるFNトンネリング方式による消去方法では、各電荷蓄積膜MI1,MI2と、各メモリゲート電極MG1,MG2との間で電荷を授受する動作方法を説明した。ここでは、同様のFNトンネリング方式によって、各電荷蓄積膜MI1,MI2と、その下部のpウェルpwとの間で電荷を授受しても良い。その場合、上記図8の電圧印加条件において、消去動作時の各メモリゲート電圧Vga,Vgbの正負を逆にして印加すれば、pウェルpwとの間での電荷の授受による消去動作が実現できる。
ただし、本実施の形態1の第2の動作方法では、上記図8〜図10を用いて説明したように、FNトンネリング方式によって、各電荷蓄積膜MI1,MI2と、各メモリゲート電極MG1,MG2との間で電荷を授受する形態とした方が、より好ましい。なぜなら、書き込み動作と消去動作とで、異なる箇所から電荷を注入(または異なる箇所に対して電荷を放出)することができるからである。より詳しくは、以下で説明する。
例えば、上記図2〜図4を用いて説明したように、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1において有意な、SSI−HE方式による書き込み動作では、シリコン基板1のpウェルpw側から各電荷蓄積膜MI1,MI2に電子eを注入する。このとき電子eは、各ボトム酸化膜Ob1,Ob2を透過させて、各窒化膜N1,N2に注入する。これに対し、上記図8〜図10を用いて説明した消去動作では、各メモリゲート電極MG1,MG2との間で電荷を授受することができる。このとき各電荷(電子eまたは正孔h)は、各トップ酸化膜Ot1,Ot2を透過させて、各窒化膜N1,N2と各メモリゲート電極MG1,MG2との間で電荷を授受する。
ここで、各電荷蓄積膜MI1,MI2における各酸化膜Ob1,Ob2,Ot1,Ot2は、各窒化膜N1,N2に蓄積された電荷の漏洩を防ぐ機能を有する。このような各酸化膜Ob1,Ob2,Ot1,Ot2においては、書き込み/消去動作の際n電荷透過させることで、膜質の劣化が起こる。この観点から、上記のように、書き込み動作の際に透過させる酸化膜と、消去動作の際に透過させる酸化膜とを異なる酸化膜にすれば、膜質の劣化をより進行し難くすることができる。これにより、不揮発性メモリセルNVM1の電荷保持特性を向上することができる。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置をより高性能化できる。
また、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1の第2の動作方法を適用する場合、各トップ酸化膜Ot1,Ot2の膜厚は、各ボトム酸化膜Ob1,Ob2の膜厚よりも小さい構造とする方が、より好ましい。即ち、第1トップ酸化膜Ot1の膜厚は第1ボトム酸化膜Ob1の膜厚Ob1の膜厚よりも小さく、第2トップ酸化膜Ot2の膜厚は第2ボトム酸化膜Ob2の膜厚よりも小さい方が、より好ましい。その理由は、以下の通りである。
上記の説明のように、FNトンネリング方式によって各電荷蓄積膜MI1,MI2に対して電荷を授受する場合、比較的高い電圧を印加する必要がある。これは、各電荷蓄積膜MI1,MI2の劣化を早める一原因となる。そこで、上記の第2の動作方法のように、消去動作をFNトンネリング方式とし、かつ、電荷を授受する際に透過させる酸化膜を書き込み時と異なる各トップ酸化膜Ot1,Ot2とした場合、当該各トップ酸化膜Ot1,Ot2を薄くすることで、以下のような効果が得られる。即ち、より低い電圧によって、電荷のFNトンネリングを起こすことができる。また、上記図8と同様の電圧であっても、消去動作に要する時間をより短縮できる。従って、各電荷蓄積膜MI1,MI2をより劣化し難い構造とし、不揮発性メモリセルNVM1の電荷保持特性を向上することができる。また、不揮発性メモリセルNVM1の消去動作速度をより高速化することができる。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置をより高性能化できる。
上記のような態様においては、更に、各メモリゲート電極MG1,MG2の導電型を以下のような形態にすることが好適である。即ち、多結晶シリコン膜からなる各メモリゲート電極MG1,MG2がn型導電型である場合、そのn型不純物濃度はより低い方が好適である。なぜなら、n型不純物濃度が低いほど、電子eの放出に加えて、正孔hの注入がより起こり易くなり、消去動作をより高速化できる。ただし、各メモリゲート電極MG1,MG2のn型不純物濃度を低くし過ぎると、ゲート電極の空乏化が起こり易くなってしまう。
この観点から、消去動作をFNトンネリング方式とし、各メモリゲート電極MG1,MG2との間で電荷を授受する本態様の場合、第1および第2メモリゲート電極MG1,MG2の導電型は、p型導電型である方がより好ましい。これにより、各メモリゲート電極MG1,MG2を空乏化させ難い構造とした上で、消去動作をより高速化できる。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置をより高性能化できる。
次に、第3の動作方法を、図11、図12を用いて説明する。まず、図11は第3の動作方法の電圧印加条件を示す表である。
第3の動作方法では、上記第1、第2の動作方法と同様にして、SSI−HE方式によって書き込み動作を行う。その電圧印加条件なども上記の説明と同様であり、ここでの重複した説明は省略する。SSI−HE方式で書き込み動作を行うことの効果も、上記の説明と同様である。また、読み出し動作においても、上記の第1の動作方法で説明した方法と同様であり、ここでの重複した説明は省略する。
第3の動作方法では、第1電荷蓄積膜MI1に対しては、FNトンネリング方式によって消去動作を行い、かつ、第2電荷蓄積膜MI2に対しては、BTBT−HH方式によって消去動作を行う。即ち、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1の第3の動作方法では、第1電荷蓄積膜MI1の消去動作と第2電荷蓄積膜MI2の消去動作とで、異なる方式とする。第1電荷蓄積膜MI1のFNトンネリング方式による消去動作は、上記図9の説明と同様であり、第2電荷蓄積膜MI2のBTBT−HH方式による消去動作は、上記図6の説明と同様であるから、ここでの重複した説明は省略する。
また、上記では第1電荷蓄積膜MI1をFNトンネリング方式による消去、第2電荷蓄積膜MI2をBTBT−HH方式による消去としたが、これらは逆であっても良い。その動作方法の電圧印加条件を、図12に示す。以下では、図11、図12に示した第3の動作方法に関して、その効果を詳しく説明する。
上述のように、FNトンネリング方式による消去動作と、BTBT−HH方式による消去動作とでは、それぞれ異なる効果を有していた。そして、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1では、同一セル内に2つの電荷蓄積膜MI1,MI2を有し、かつ、それぞれに対応する2つのメモリゲート電極MG1,MG2に電圧を印加して、独立に制御できる。従って、本実施の形態1の第3の動作方法のように、異なる方式で消去する電荷蓄積膜を混載した不揮発性メモリセルNVM1とすることも可能である。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置をより高性能化できる。
また、上述のように消去動作方式によって適した構造があり、各電荷蓄積膜MI1,MI2に対応する構成要素は、その好適な構造を有している方が、より好ましい。
第1に、上述のように、BTBT−HH方式によって消去動作を行う場合は、電子正孔対の生成源となるエクステンション領域の不純物濃度が高い方が、より好ましい。従って、上記図11の形態(第2電荷蓄積膜MI2がBTBT−HH方式による消去)の場合は、第1エクステンション領域EXaのn型不純物濃度は高い方が、より好ましい。
ここで、FNトンネリング方式で消去する第1メモリゲート電極MG1に対応する第2エクステンション領域EXbでは、そのn型不純物濃度は消去動作に影響しない。例えば、第2エクステンション領域EXbのn型不純物濃度は、読み出し動作時にn型MISトランジスタのソース・ドレイン領域としての機能として要求されるn型不純物濃度となっている。そこで、第1エクステンション領域EXaのn型不純物濃度は、第2エクステンション領域EXbのn型不純物濃度よりも高い方か、より好ましい。BTBT−HH方式による消去動作において、エクステンション領域のn型不純物濃度が高い方が好ましい理由およびその効果に関しては、上述の通りである。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置をより高性能化できる。
また、上述のように、FNトンネリング方式によって消去動作を行う場合は、メモリゲート電極との間で電荷を授受する方式とした方が、より好ましい。従って、上記図11の形態(第1電荷蓄積膜MI1がFNトンネリング方式による消去)の場合は、第1メモリゲート電極MG1がn型導電型であれば、そのn型不純物濃度は低い方が、より好ましい。例えば、BTBT−HH方式で消去する第2メモリゲート電極MG2の導電型もn型導電型であるとすれば、第1メモリゲート電極MG1のn型不純物濃度は、第2メモリゲート電極MG2のn型不純物濃度よりも低くすることが効果的である。FNトンネリング方式による消去動作において、n型のメモリゲート電極の不純物濃度が低い方が好ましい理由およびその効果に関しては、上述の通りである。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置をより高性能化できる。
また、同様の観点から、第1メモリゲート電極MG1はp型導電型とすることがより効果的であることも、上記で説明している。従って、上記図11の形態(第1電荷蓄積膜MI1がFNトンネリング方式による消去)の場合は、第1メモリゲート電極MG1をp型導電型とする方が、より好ましい。FNトンネリング方式による消去動作において、メモリゲート電極の導電型がp型導電型である方が好ましい理由およびその効果に関しては、上述の通りである。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置をより高性能化できる。
更に、上述の通り、上記のようにFNトンネリング方式によって、第1メモリゲート電極MG1との間で電荷を授受して消去動作を行う場合、第1トップ酸化膜Ot1の膜厚は、第1ボトム酸化膜Ob1の膜厚よりも小さい方が、より好ましい。これは、第1メモリゲート電極MG1が濃度の薄いn型導電型であっても、p型導電型であっても同様である。FNトンネリング方式により、電荷蓄積膜とゲート電極との間で電荷を授受することで行う消去動作において、トップ酸化膜の方がボトム酸化膜よりも薄いほうが好ましい理由およびその効果に関しては、上述の通りである。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置をより高性能化できる。
次に、第4の動作方法を、図13、図14を用いて説明する。図13は第4の動作方法の電圧印加条件を示す表である。
第4の動作方法では、上記第1の動作方法と同様にして、SSI−HE方式によって書き込み動作を行う。その電圧条件なども上記の説明と同様であり、ここでの重複した説明は省略する。SSI−HE方式で書き込み動作を行うことの効果も、上記の説明と同様である。また、読み出し動作においても、上記の第1の動作方法で説明した方法と同様であり、ここでの重複した説明は省略する。
また、第4の動作方法では、第1および第2電荷蓄積膜MI1,MI2に対して、ホットキャリアとしての正孔(ホットホール)を注入して消去動作を実現するという点で、第1の動作方法における消去動作と同様である。ただし、第4の動作方法では、BTBT方式ではなく、SSI方式によってホットホールを注入する(以下の説明または図中ではSSI−HH方式と表記する)。SSI−HH方式による消去動作を以下で詳しく説明する。
第4の動作方法における、第1電荷蓄積膜MI1への正孔の注入による消去動作を、図13を参照しながら、図14を用いて説明する。第1電荷蓄積膜MI1への消去動作では、例えば、第1メモリゲート電圧Vgaを−6V、第2メモリゲート電圧Vgbを3.3V、第1ソース・ドレイン電圧Vnaを0.5V、第2ソース・ドレイン電圧Vnbを6V、および、基板電圧Vsubを0Vとする。
ここでは、上記図2、図3を用いて説明した、第1の動作方法におけるSSI−HE方式による書き込み方法と比較して、第1メモリゲート電圧Vgaのみが異なる。そこで、上記第1の動作方法との比較として、当該第4の動作方法における消去方法は、以下のようにして説明できる。即ち、本図14のように、上記図3と同様にして、第2メモリゲート電極MG2下のpウェルpwに形成されたチャネル層を、電子eがドリフト輸送する。
ここで、電子eが第1メモリゲート電極MG1と第2メモリゲート電極MG2との境界部にさしかかると、両者の間の高い電位差により加速される。このように高電界によって加速された電子eは、当該領域でインパクトイオン化impを起こし、電子e/正孔h対が生成される。そして、正孔hは負の高い第1メモリゲート電圧Vgaが印加された第1メモリゲート電極MGによって加速されてホットホールとなり、第1ボトム酸化膜Ob1を透過して第1窒化膜N1に注入される。以上のように、SSI−HH方式によって、第1電荷蓄積膜MI1に正孔hを注入し、第1メモリゲート電極MG1の閾値電圧を低下させることで、第1電荷蓄積膜MI1を消去状態とする。
第2電荷蓄積膜MI2へのSSI−HH方式による消去動作に関しても、その原理は同様であり、ここでの重複した説明は省略する。
上記のように、SSI−HH方式によって各電荷蓄積膜MI1,MI2に正孔hを注入することで消去動作を行う場合、より適した不揮発性メモリセルNVM1の構造がある。それは、上記第1の動作方法においてBTBT−HH方式による消去動作を行う場合に、より適した構造として説明したものとほぼ同様である。即ち、第1メモリゲート電極MG1のゲート長および第2メモリゲート電極MGのゲート長は、より短い方がより好ましい。また、両者のゲート長は同程度の長さである方が、より好ましい。また、第1エクステンション領域EXaの不純物濃度および第2エクステンション領域EXbの不純物濃度は、より高い方がより好ましい。また、両者の不純物濃度は同程度の濃度である方が、より好ましい。その理由は上述の通りである。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置をより高性能化できる。
次に、第5の動作方法を、図15、図16を用いて説明する。図15は第5の動作方法の電圧印加条件を示す表である。
第5の動作方法では、上記第2の動作方法と同様にして、FNトンネリング方式によって消去動作を行う。その電圧条件なども上記の説明と同様であり、ここでの重複した説明は省略する。FNトンネリング方式で消去動作を行うことの効果も、上記の説明と同様である。また、読み出し動作においても、上記の第1の動作方法で説明した方法と同様であり、ここでの重複した説明は省略する。
また、第5の動作方法では、第1および第2電荷蓄積膜MI1,MI2に対して、FNトンネリング方式によって電荷を注入することで、書き込み動作を実現する。FNトンネリング方式の原理は、第2の動作方法によって、図8〜図10を用いた消去動作の説明と同様であり、電圧印加条件の正負を逆にすることで行う。即ち、第1電荷蓄積膜MI1に書き込み動作を施す場合には、第1メモリゲート電圧Vgaを−15V、第2メモリゲート電圧Vgbを0V、第1ソース・ドレイン電圧Vnaを0V、第2ソース・ドレイン電圧Vnbを0V、および、基板電圧Vsubを0Vとする。このような電圧印加条件とすることで、図16に示すように、第1メモリゲート電極側から、第1電荷蓄積膜MI1に対して電子eが注入される。その原理は上述の通りである。
本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1においては、以上の第5の動作方法によって、FNトンネリング方式によって各電荷蓄積膜MI1,MI2に電子eを注入することで、書き込み動作を行うことが可能である。ただし、上記第1の動作方法で説明したように、書き込み動作速度、および、周辺回路規模の観点から、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1においては、SSI−HE方式によって書き込み動作を行う方が、より好ましい。その理由および効果に関する詳しい説明は、上述の通りである。
次に、第6の動作方法を、図17、図18を用いて説明する。図17は第6の動作方法の電圧印加条件を示す表である。
第6の動作方法では、上記第1の動作方法と同様にして、BTBT−HH方式によって消去動作を行う。その電圧条件なども上記の説明と同様であり、ここでの重複した説明は省略する。BTBT−HH方式で消去動作を行うことの効果も、上記の説明と同様である。また、読み出し動作においても、上記の第1の動作方法で説明した方法と同様であり、ここでの重複した説明は省略する。
第6の動作方法では、n型MISトランジスタとしての不揮発性メモリセルNVM1ををオン状態とし、チャネルに流れる電子をホットキャリア(ホットエレクトロン)化して、第1および第2電荷蓄積膜MI1,MI2に注入することで、書き込み動作を行う(以下の説明または図中では、Channel Hot Electron:CHE方式と表記する)。CHE方式による書き込み動作を以下で詳しく説明する。
第6の動作方法における、第1電荷蓄積膜MI1への電子の注入による書き込み動作を、図17を参照しながら、図18を用いて説明する。第1電荷蓄積膜への書き込み動作では、例えば、第1メモリゲート電圧Vgaを5V、第2メモリゲート電圧Vgbを5V、第1ソース・ドレイン電圧Vnaを0V、第2ソース・ドレイン電圧Vnbを6V、および、基板電圧Vsubを0Vとする。
ここで、上記の正の第1および第2メモリゲート電圧Vga,Vgbによって、不揮発性メモリセルNVM1からなるn型MISトランジスタはオン状態(チャネル形成状態)となっている。更に、第1および第2ソース・ドレイン電圧Vna,Vnbに上記のようなバイアスをかけているので、両メモリゲート電極MG1,MG2下のチャネルには、電子eのドリフト輸送が起こる。
その際、チャネル中において、第1ボトム酸化膜Ob1のバリアハイトよりも高いエネルギーに加速された電子e(ホットエレクトロン)は、第1ボトム酸化膜Ob1を越えて第1窒化膜N1に注入される。特に、上記の印加電圧条件下では、第2ソース・ドレイン領域SDb側が正バイアスとなっており、電子eは第2ソース・ドレイン領域SDbに向かって加速される。特に、第2エクステンション領域EXbに近付くに従って電子eはより加速され、ホットキャリア化され易い。従って、当該第6の動作における書き込み動作では、第1電荷蓄積膜MIのうち、第2エクステンション領域EXbに近い端部付近(即ち、ドレイン付近)に電子eが注入される。CHE方式では、上記のようにして、第1電荷蓄積膜MI1に電子eを注入し、書き込み動作を行う。
また、上記の各ソース・ドレイン電圧Vna,Vnbの正負バイアス関係を逆転させることで、電子eの輸送方向が逆転する。従って、このような電圧印加条件下では、第2電荷蓄積膜MI2に電子eを注入することができる。特に、第2電荷蓄積膜MI2のうち、第1エクステンション領域EXaに近い端部付近に電子eが注入される(図示しない)。このようにして、CHE方式によって、第2電荷蓄積膜MI2に対する書き込み動作を行うことができる。
本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1においては、以上の第6の動作方法によって、CHE方式によって各電荷蓄積膜MI1,MI2に電子eを注入することで、書き込み動作を行うことが可能である。ただし、上記第1の動作方法で説明したように、書き込み動作速度、および、周辺回路規模の観点から、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1においては、SSI−HE方式によって書き込み動作を行う方が、より好ましい。その理由および効果に関する詳しい説明は、上述の通りである。
上記第1〜第6の動作方法では、第1電荷蓄積膜MI1および第2電荷蓄積膜MI2のそれぞれに1ビットずつの情報を記憶する方法を示した。一方、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1では、SSI−HE方式(例えば上記図3など)やCHE方式(例えば上記図18など)によって書き込み動作を行えば、各電荷蓄積膜MI1,MI2に対して局所的に電子を注入でき、同一の蓄積膜の複数個所に書き込みを施すことができる。即ち、1つの第1電荷蓄積膜MI1または第2電荷蓄積膜MI2に対して、それぞれ2ビット以上の情報を記憶することができる。
そこで、一例として、第1電荷蓄積膜MI1に2ビットの情報を記憶する方法を、第7の動作方法として説明する。第7の動作方法は、図19、図20を用いて説明する。第7の動作方法は、図19に示すように、第1電荷蓄積膜MI1のうち、第2エクステンション領域EXb側の第1領域MI1−A、および、第2メモリゲート電極MG2側の第2領域MI1−Bに対して、書き込み動作を施す。図20は第7の動作方法の電圧印加条件を示す表である。
第1電荷蓄積膜MI1の第1領域MI1−Aに対しては、上記図17、図18を用いて説明したようなCHE方式によって、電子eを注入できる。CHE方式では、電子eは、ドレイン(ここでは、第2エクステンション領域EXb)近傍に注入され易いからである。また、第1電荷蓄積膜MI1の第2領域MI1−Bに対しては、上記図2、図3を用いて説明したようなSSI−HE方式によって、電子eを注入できる。SSI−HE方式では、電子eは、両メモリゲート電極MG1,MG2の境界付近に注入され易いからである。その電圧印加条件は、本図20に示す通りであり、それぞれ、上記図17および図2と同様である。
また、第2電荷蓄積膜MI2に対しては、上記図2、図4を用いて説明したようなSSI−HE方式によって書き込み動作を行う。なお、第2電荷蓄積膜MI2の書き込み動作に関しては、CHE方式であっても、FNトンネリング方式であっても良い。
また、各電荷蓄積膜MI1,MI2に対しては、上記図8〜図10を用いて説明したようなFNトンネリング方式によって消去動作を行う。特に、第1電荷蓄積膜MI1に対しては、第1領域MI1−Aおよび第2領域MI2−Bの書き込み状態(電子eの注入状態)を、当該FNトンネリング方式によって一括して消去状態にする。
また、読み出し動作においては、上記の第1の動作方法で説明した方法と同様である。ただし、第1電荷蓄積膜MI1の第1領域MI1−Aの記憶状態を読み出す際には、第1ソース・ドレイン領域SDaに対して、第2ソース・ドレイン領域SDbが正となるように、両ソース・ドレイン電圧Vna,Vnbのバイアス関係を設定する。
以上のようにして、第7の動作方法によれば、第1電荷蓄積膜MI1に2ビットの情報を記憶させることができる。また、上記に限らず、第2電荷蓄積膜MI2に2ビットの情報を記憶させることも可能であり、更に、両電荷蓄積膜MI1,MI2にそれぞれ2ビットの情報を記憶させることも可能である。このようにして、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1によれば、同じセル構造、セル面積で、更に多くの情報を記憶できる。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置の記憶容量をより増加させることができる。
以上で説明したように、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1は、第1および第2電荷蓄積膜MI1,MI2の2つの電荷蓄積領域を有し、それぞれへの書き込み、消去動作を種々変更することで、それぞれ異なる効果を有する不揮発性メモリセルNVM1とすることができる。書き込み方法としては、SSI−HE方式、FNトンネリング方式、および、CHE方式を説明し、消去方法としては、BTBT−HH方式、FNトンネリング方式、および、SSI−HH方式を説明した。そのうち、上記では、より効果が明確である書き込み、消去方式の組み合わせなどを例示したが、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1の動作方法は、これらに限定されるものではない。
例えば、第1電荷蓄積膜MI1への書き込みをFNトンネリング方式とし、第2電荷蓄積膜MI2への書き込みをCHE方式とする形態は、第1〜第7の動作方法には含まれていないが、このような動作方法とすることも可能である。その場合には、FNトンネリング方式による書き込みは上記図15、図16を用いて説明した方法、CHE方式による書き込みは上記図17、図18を用いて説明した方法と同様にして、実現できる。同様に、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1に対しては、上記第1〜第7の動作方法以外にも、上記で説明した書き込み動作および消去動作の各方式を組み合わせた形態として適用しても良い。
以上のように、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1は、2つの電荷蓄積膜のそれぞれに対応するメモリゲート電極を有することで、より複雑な動作方法を実現できる。結果として、記憶容量のより大きい不揮発性メモリを有する半導体装置を、より高性能化できる。
以下では、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1を有する半導体装置の製造方法に関し、シリコン基板1上に複数の不揮発性メモリセルNVM1を形成する工程を、図21〜図30を用いて詳しく説明する。
図21に示すように、シリコン基板1の主面s1に、p型導電型の半導体領域であるpウェルpwを形成する。これには、例えば、イオン注入法などにより不純物原子を注入し、熱処理を施すことで拡散/活性化することで、pウェルpwを形成する。
続いて、シリコン基板1の主面s1上に、順に、第1絶縁膜I1、第2絶縁膜I2、第3絶縁膜I3、および、第1導体膜C1を形成する。ここでは、第1絶縁膜I1として、酸化シリコンを主体とする絶縁膜を、熱酸化法またはISSG(In situ Steam Generation)酸化法などによって形成する。また、第2絶縁膜I2として、窒化シリコンを主体とする絶縁膜を、化学気相成長(Chemical Vapor Deposition:CVD)法などによって形成する。また、第3絶縁膜I3として、酸化シリコンを主体とする絶縁膜を、CVD法またはISSG酸化法などによって形成する。また、第1導体膜C1として、多結晶シリコンを主体とする導体膜を、CVD法などによって形成する。
次に、図22に示すように、第1導体膜C1を加工して、第1メモリゲート電極MG1を形成する。これには、例えば、一連のフォトリソグラフィ法によって、第1導体膜C1上にパターニングしたフォトレジスト膜などをエッチングマスクとして、第1導体膜C1に異方性エッチングを施すことで加工する。その後、露出した部分の第3絶縁膜I3、第2絶縁膜I2および第1絶縁膜I1に対し、続けて異方性エッチングを施す。これにより、シリコン基板1と第1メモリゲート電極MG1との間に配置するようにして、第1絶縁膜I1、第2絶縁膜I2、および、第3絶縁膜I3を加工して、それぞれ、第1ボトム酸化膜Ob1、第1窒化膜N1、および、第1トップ酸化膜Ot1とする。このようにして、第1ボトム酸化膜Ob1、第1窒化膜N1、および、第1トップ酸化膜Ot1からなる第1電荷蓄積膜MI1を形成する。
次に、図23に示すように、シリコン基板1の主面s1上に、第1メモリゲート電極MG1および第1電荷蓄積膜MI1を覆うようにして、順に、第4絶縁膜I4、第5絶縁膜I5、第6絶縁膜I6、および、第2導体膜C2を形成する。ここでは、第4絶縁膜I4として、酸化シリコンを主体とする絶縁膜を、熱酸化法またはISSG酸化法などによって形成する。また、第5絶縁膜I5として、窒化シリコンを主体とする絶縁膜を、CVD法などによって形成する。また、第6絶縁膜I6として、酸化シリコンを主体とする絶縁膜を、CVD法またはISSG酸化法などによって形成する。また、第2導体膜C2として、多結晶シリコンを主体とする導体膜を、CVD法などによって形成する。
次に、図24に示すように、第2導体膜C2に対して、主面s1に交差する方向に全面的に異方性エッチングを施す(エッチバックを施す)。このエッチバックにより、第2導体膜C2は、見かけ上厚く形成されていた、第1メモリゲート電極MG1の側壁部に残り、他は除去される。
以上の工程により、第1導体膜C1によって第1メモリゲート電極MG1を形成し、第2導体膜C2によって第2メモリゲート電極MG2を形成したことになる。ここで、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1が有する第1および第2メモリゲート電極MG1,MG2は導電性を有する多結晶シリコン膜からなり、所望の導電型および濃度の不純物を導入する必要がある。これには、第1導体膜C1、第2導体膜C2を堆積した後にイオン注入を施すことで不純物を注入しても良いが、それぞれ、所定の導電型および濃度の不純物を含む第1および第2導体膜C1,C2を堆積した方が、より好ましい。なぜなら、これにより、各導体膜C1,C2に不純物を導入するイオン注入工程を削減できるからである。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置の製造工程を簡略化できる。なお、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1の製造方法では、第1、第2メモリゲート電極MG1,MG2ともに、周辺回路領域のMISトランジスタなどのゲート電極とは異なる工程で形成するため、それぞれ所望の導電型および濃度の不純物を含む各導体膜C1,C2を形成して差し支え無い。
次に図25に示すように、上記のように残した第2導体膜C2のうち、第1メモリゲート電極の一方の側壁を覆うように第2導体膜C2を加工することで、第2メモリゲート電極MG2を形成する。これには、まず、第1メモリゲート電極MG1の側壁に形成された第2導体膜C2のうち、第2メモリゲート電極MG2として残したい方を覆うようにして、フォトレジスト膜2を形成する。その後、フォトレジスト膜2をエッチングマスクとして、露出している第2導体膜C2にエッチングを施すことで、露出している第2導体膜C2を除去する。これにより、第1メモリゲート電極の一方の側壁を覆うようにして、第2導体膜C2からなる第2メモリゲート電極MG2を形成する。
次に、図26に示すように、第2メモリゲート電極MG2に覆われていない部分の第6絶縁膜I6、第5絶縁膜I5、および、第4絶縁膜I4を、エッチングにより順に除去する。これにより、シリコン基板1と第2メモリゲート電極MG2との間から、第1メモリゲート電極MG1と第2メモリゲート電極MG2との間に渡って一体的に配置するようにして、第4絶縁膜I4、第5絶縁膜I5、および、第6絶縁膜I6を加工して、それぞれ、第2ボトム酸化膜Ob2、第2窒化膜N2、および、第2トップ酸化膜Ot2とする。このようにして、第2ボトム酸化膜Ob2、第2窒化膜N2、および、第2トップ酸化膜Ot2からなる第2電荷蓄積膜MI2を形成する。
以上の工程では、シリコン基板1の主面s1上のうち、平面的に見て、pウェルpwに含まれる位置に配置するようにして、第1電荷蓄積膜MI1、第2電荷蓄積膜MI2、第1メモリゲート電極MG1、および、第2メモリゲート電極MG2を形成する。
次に、図27に示すように、pウェルpw内におけるシリコン基板1の主面のうち、第2メモリゲート電極MG2における、第1メモリゲート電極と隣り合わない方の側方下部に、n型の半導体領域である第1エクステンション領域EXaを形成する。更に、pウェルpw内におけるシリコン基板1の主面のうち、第1メモリゲート電極MG1における、第2メモリゲート電極と隣り合わない方の側方下部に、n型の半導体領域である第2エクステンション領域EXbを形成する。これには、シリコン基板1の主面s1に対してイオン注入を施すことで、第1および第2メモリゲート電極MG1,MG2がイオン注入マスクとなり、上記所望の位置に不純物イオンを導入できる。その後、熱処理を施して、導入した不純物を拡散/活性化することで、両エクステンション領域EXa,EXbを形成する。またトランジスタの短チャネル効果を改善するために、この領域に、両エクステンション領域EXa,EXbよりも更にチャネル領域側に、pウェルpwよりも高濃度のp型の不純物をイオン注入して、ハロー領域を形成しても良い。
次に、図28に示すように、第1および第2メモリゲート電極MG1,MG2の互いに隣り合わない側壁を覆うようにして、サイドウォールスペーサswを形成する。これには、シリコン基板1の主面上に、例えばCVD法などによって酸化シリコンを主体とする絶縁膜を堆積し、エッチバックを施す。これにより、段差部である第1および第2メモリゲート電極MG1,MG2の側壁に酸化シリコン膜が残り、サイドウォールスペーサswが形成される。
続いて、シリコン基板1の主面s1のうち、サイドウォールスペーサの側方下部に、n型の半導体領域である第1および第2ソース・ドレイン領域SDa,SDbを形成する。これには、第1および第2メモリゲート電極MG1,MG2とサイドウォールスペーサswをイオン注入マスクとして不純物をイオン注入し、熱処理を施すことで形成する。ここでは、第1および第2エクステンション領域EXa,EXbよりも深く、かつ、高い不純物濃度となるように形成する。これにより、第1および第2エクステンション領域EXa,EXbに電気的に接続するようにして第1および第2ソース・ドレイン領域SDa,SDbを形成する。便宜上、第2メモリゲート電極MG2に近く、第1エクステンション領域EXaに電気的に接続する方を第1ソース・ドレイン領域SDaとし、第1メモリゲート電極MG1に近く、第2エクステンション領域EXaに電気的に接続する方を第2ソース・ドレイン領域SDbとする。
以上のようにして、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1の基本構造を形成することができる。
ここで、上述のように、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1の各構成要素においては、動作方法に適した構造があることを説明している。そのように、各動作方法に特化した構造を形成する方法として、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1を形成する工程は、以下の形態を含んでいる方が、より好ましい。
上記図27を用いて説明した工程では、第1、第2エクステンション領域EXb,EXaを形成するためにイオン注入を施す工程を説明した。ここでは、第1エクステンション領域EXaと第2エクステンション領域EXbとを形成するためのイオン注入を、同一工程によって施しても良い。これは、例えば、上述の第1、第2、第4〜第6の動作方法のように、両エクステンション領域EXa,EXbの不純物濃度が同等である方が好ましい構造を形成する際に、より好適である。
一方、上述のように、第3、第7の動作方法では、第1電荷蓄積膜MI1と第2電荷蓄積膜MI2とに対しての書き込みまたは消去方法が異なり、第1エクステンション領域EXaと第2エクステンション領域EXbとの濃度が異なる構造の方が好ましい場合もある。これには、互いに別工程のイオン注入を施すことで、第1エクステンション領域EXaおよび第2エクステンション領域EXbを形成する方が、より好ましい。
より詳しくは、一方のエクステンション領域を形成するためのイオン注入工程の際には、もう一方のエクステンション領域を形成する領域をフォトレジスト膜などで覆っておき、これをイオン注入マスクとしてそれぞれに適したイオン注入を施す。これにより、互いに異なるn型不純物濃度を有する第1エクステンション領域EXaおよび第2エクステンション領域EXbを形成することができる。従って、第1電荷蓄積膜MI1と第2電荷蓄積膜MI2とに対しての書き込みまたは消去方法が異なる場合に適した構造を形成することができる。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置をより高性能化できる。
また、上記図23〜図25を用いた説明では、第2導体膜C2のエッチバックと、フォトレジスト膜2を用いた選択的エッチングにより、第2メモリゲート電極MG2を形成する工程を示した。他の方法として以下のような工程により第2メモリゲート電極MG2を形成しても良い。
上記図23に続く工程として図29に示すように、第2導体膜C2上に、フォトレジスト膜3を形成する。ここでは、第2導体膜C2のうち、第1メモリゲート電極MG1の片方の側壁部の第2導体膜C2を覆うようにして、フォトレジスト膜3を形成する。その後、フォトレジスト膜3をエッチングマスクとして、第2導体膜C2に異方性エッチングを施すことで、第2導体膜C2からなる第2メモリゲート電極MG2を形成する。
以上のような工程によっても、第1メモリゲート電極MG1の側壁に隣り合うようにして、第2メモリゲート電極MG2を形成できる。なお、フォトレジスト膜3を形成する際には、平面的に見て、第1メモリゲート電極MG1の端部(側壁部)と同じ位置にフォトレジスト膜3の端部を形成することは、フォトリソグラフィ法の精度上困難である。そのため、フォトレジスト膜3は、その端部が第1メモリゲート電極MG1の側壁から離れて形成されるのを防ぐため、故意に、第1メモリゲート電極MG1と平面的に重なるようにして、第2導体膜C2上に形成する。従って、第2メモリゲート電極MG2においても、第1メモリゲート電極MG1の端部に一部乗り上げるようにして形成される。この形状は、動作上問題は無い。
その後、図30に示すように、上記図27、図28の工程と同様にして、第1、第2エクステンション領域EXa,EXb、サイドウォールスペーサsw、および、第1、第2ソース・ドレイン領域SDa,SDbを形成する。
以上のような方法によって、本実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1を形成することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態2の半導体装置が有する不揮発性メモリセルの構造を、図31を用いて詳しく説明する。図31は、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2の要部断面図である。本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2は、上記実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1と同様の、pウェルpw、第1、第2電荷蓄積膜MI1,MI2、第1、第2メモリゲート電極MG1,MG2、第1エクステンション領域EXa、および、第1ソース・ドレイン領域SDaを有している。不揮発性メモリセルNVM2が上記の構成要素を備えていることによる効果に関しても、上記実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1と同様であり、ここでの重複した説明は省略する。これらの構成要素に加え、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2は、以下の構成要素を有している。
シリコン基板1のうち、pウェルpwに平面的に含まれる領域の主面s1上には、第3ゲート絶縁膜(第3電荷蓄積膜)MI3を隔てて、第3メモリゲート電極(第3ゲート電極)MG3が配置されている。この第3メモリゲート電極MG3は、シリコン基板1の主面s1上において、第1メモリゲート電極MG1の一方の側壁であって、第2メモリゲート電極MG2が配置されていない方の側壁に隣り合うようにして配置されている。言い換えれば、シリコン基板1上において、第1メモリゲート電極MG1は、平面的に見て、第2メモリゲート電極MG2と第3メモリゲート電極MG3とに挟まれるようにして配置されている。
第3電荷蓄積膜MI3は、シリコン基板1と第3メモリゲート電極MG3との間から、第1メモリゲート電極MG1と第3メモリゲート電極MG3との間に渡って一体的に配置されている。このように、第1メモリゲート電極MG1と第3メモリゲート電極MG3とは、第3電荷蓄積膜MI3によって互いに絶縁された状態で配置されていることになる。
本実施の形態2の第3電荷蓄積膜MI3は、シリコン基板1または第1メモリゲート電極MG1に近い方から順に、第3ボトム酸化膜(第3下部酸化膜)Ob3、第3窒化膜N3、および、第3トップ酸化膜(第3上部酸化膜)Ot3によって形成されている。第3ボトムおよびトップ酸化膜Ob3,Ot3は、酸化シリコンを主体とする絶縁膜によって形成され、第3窒化膜N3は、窒化シリコンを主体とする絶縁膜によって形成されている。即ち、本実施の形態2の第3電荷蓄積膜MI3は、第3窒化膜N3が第3ボトム酸化膜Ob3および第3トップ酸化膜Ot3に挟まれたONO構造となっている。このようなONO構造の第3電荷蓄積膜MI3は、電荷を蓄積する機能を有する絶縁膜である。特に、第3窒化膜N3が電荷をトラップする膜として機能している。
また、本実施の形態2の第3メモリゲート電極MG3は、多結晶シリコンを主体とする導体膜である。なお、このような第3メモリゲート電極MG3の導電型は、n型であってもp型であっても良い。ただし、不揮発性メモリセルNVM2のメモリ動作方法によって、より適した第3メモリゲート電極MG3の導電型の条件がある。これに関しては、後に詳しく説明する。
なお、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2では、第1メモリゲート電極MG1と第3メモリゲート電極MG3との間に配置する絶縁膜は、第1電荷蓄積膜MI1であっても良い。その場合、第1電荷蓄積膜MI1は、シリコン基板1と第1メモリゲート電極MG1との間から第3メモリゲート電極MG3と第1メモリゲート電極MG1との間に渡って一体的に配置される。以下では、第1メモリゲート電極MG1と第3メモリゲート電極MG3との間には、第3電荷蓄積膜MI3が配置されているとして説明する。
ここで、第1電荷蓄積膜MI1と第3電荷蓄積膜MI3とにおいて、電荷を捕獲する第1窒化膜N1と第3窒化膜N3との間には第3ボトム酸化膜Ob3が配置している。従って、この第3ボトム酸化膜Ob3によって、電荷の漏出を防ぐことができ、第1電荷蓄積膜MI1と第3電荷蓄積膜MI3との間での電荷蓄積状態の干渉は、より起こり難くなる。このように、本実施の形態3の不揮発性メモリセルNVM3は、1セル内に、第1電荷蓄積膜MI1、第2電荷蓄積膜MI2、および、第3電荷蓄積膜MI3の3つの独立した電荷蓄積膜を有している。
そして、このような第1〜第3電荷蓄積膜MI1〜MI3に対しては、独立して電荷の注入または放出を施すことで、それぞれが少なくとも1ビットの情報を記憶する機能を有している。従って、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2は、1セルで、少なくとも3ビットの情報を記憶することができる。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置の記憶容量をより増加させることができる。電荷の注入または放出の方法(動作方法)は、原理的には、上記実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1の第1〜第7の動作方法で説明した方式と同様である。また、種々の動作方法により適した構造に関しても、基本的には、上記実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1と同様である。より詳しくは、後に説明する。
更に、上記のように、第1〜第3窒化膜N1〜N3に捕獲された電荷は、互いに干渉し難い構造となっており、不揮発性メモリセルNVM2の微細化による高集積化、大容量化にも適した構造である。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置の記憶容量をより増加させることができる。
更に、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2は、上記のような3つの第1〜第3電荷蓄積膜MI1〜MI3に対して、電荷を注入または放出させるために必要な構成を有する。そのうち、上述のように、第1エクステンション領域EXaと第1ソース・ドレイン領域SDaに関しては、上記実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1と同様である。また、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2においても、第2エクステンション領域EXbおよび第2ソース・ドレイン領域SDbに関しては、その配置位置が以下のように異なる点を除いて、上記実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1と同様である。
pウェルpw内におけるシリコン基板1の主面のうち、第3メモリゲート電極MG3における第1メモリゲート電極MG1と隣り合わない方の側方下部に、n型の半導体領域である第2エクステンション領域EXbが形成されている。更に、pウェルpw内には、この第2エクステンション領域EXbに対して電荷を授受するための第2ソース・ドレイン領域SDbが形成されている。それぞれの機能や他の仕様は、上記実施の形態1の第2エクステンション領域EXbおよび第2ソース・ドレイン領域SDbと同様である。
また、第2および第3メモリゲート電極MG2,MG3の側壁のうち、第1メモリゲート電極MG1に隣り合っていない方の側壁から、その側方下部の第1および第2エクステンション領域EXa,EXbの表面を覆うようにして、サイドウォールスペーサswが形成されている。サイドウォールスペーサswは、例えば酸化シリコン膜などからなる絶縁体であり、各ゲート電極と周囲の配線やプラグなどとを絶縁するために配置している。
本実施の形態2の不揮発性メモリNVM2は、第1〜第3電荷蓄積膜MI1〜MI3に対して、第1メモリゲート電極MG1、第2メモリゲート電極MG2、第3メモリゲート電極MG3、pウェルpw、第1エクステンション領域EXa、または、第2エクステンション領域EXbに電圧を印加することで生じる電界効果によって、電荷を授受する。より具体的な方法は、後に詳しく説明する。
また、上記のそれぞれの要素に対しての給電仕様は、上記実施の形態1で用いた表記のほかに、以下を加えて説明する。即ち、第3メモリゲート電極MG3に印加する電圧は第3メモリゲート電圧Vgcと表す。
本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2の動作方法を、図32〜図40を用いて説明する。本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2の動作方法において、書き込み動作はSSI−HE方式、FNトンネリング方式、または、CHE方式によって行い、消去動作はBTBT−HH方式、FNトンネリング方式、または、SSI−HH方式によって行う。各動作方式の原理は、上記実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1の動作方法で説明した各動作方式の原理と同様であり、ここでの重複した説明は省略する。
図32は、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2の動作方法の電圧印加条件を示す表である。不揮発性メモリセルNVM2の動作方法では、第1〜第3電荷蓄積膜MI1〜MI3に対して、SSI−HE方式によって電子を注入することで、書き込み動作を行う。
第1電荷蓄積膜MI1への電子の注入による書き込み動作を、図32を参照しながら、図33を用いて説明する。第1電荷蓄積膜MI1への書き込み動作では、例えば、第1メモリゲート電圧Vgaを10V、第2メモリゲート電圧Vgbを3.3V、第3メモリゲート電圧Vgcを3.3V、第1ソース・ドレイン電圧Vnaを0.5V、第2ソース・ドレイン電圧Vnbを6V、および、基板電圧Vsubを0Vとする。
以上のような電圧印加条件であれば、MISトランジスタとしての不揮発性メモリセルNVM2はオン状態となり、チャネル領域では、第1エクステンション領域EXaから第2エクステンション領域EXbに向かって、電子eがドリフト輸送する。そして、特に、第1メモリゲート電極MG1には正の高電圧(10V)である第1メモリゲート電圧Vgaが印加されているから、電子eはこの高電界に引かれてホットエレクトロン化し、第1電荷蓄積膜MI1に注入される。即ち、第1電荷蓄積膜MI1が書き込み状態となる。なお、電子eを引き抜く第1メモリゲート電極MG1は、構造上、両エクステンション領域EXa,EXbの真ん中に位置する。従って、チャネル領域をドリフト輸送する電子eのドリフト方向は、上記のような第2エクステンション領域EXbに向かう方向でも、その逆の第1エクステンション領域EXaに向かう方向でも良い。前者の場合、電子eは第1電荷蓄積膜MI1の第1エクステンション領域EXaに近い領域に注入され、後者の場合、第1電荷蓄積膜MI1の第2エクステンション領域EXbに近い領域に注入される。
このように、不揮発性メモリセルNVM2をMISトランジスタとしてオン状態とし、第1〜第3メモリゲート電極MG1〜MG3のいずれかに高電圧を印加することで、当該ゲート電極下の電荷蓄積膜に電子eを注入できる。
例えば、第2メモリゲート電極MG2に、10Vの第2メモリゲート電圧Vgbを印加する。この場合、第1エクステンション領域EXa側が正バイアスとなるように両ソース・ドレイン電圧Vna,Vnbを印加し、チャネル領域の電子eは第2エクステンション領域EXbから第1エクステンション領域EXaに向かってドリフト輸送するようにしておく。このとき、図34に示すように、チャネル領域の電子eは、第2メモリゲート電極MG2下でホットエレクトロン化し、第2電荷蓄積膜MI2に注入される。即ち、第2電荷蓄積膜MI2が書き込み状態となる。
また、例えば、第3メモリゲート電極MG3に、10Vの第3メモリゲート電圧Vgcを印加する。この場合、第2エクステンション領域EXb側が正バイアスとなるように両ソース・ドレイン電圧Vna,Vnbを印加し、チャネル領域の電子eは第1エクステンション領域EXaから第2エクステンション領域EXbに向かってドリフト輸送するようにしておく。このとき、図35に示すように、チャネル領域の電子eは、第3メモリゲート電極MG3下でホットエレクトロン化し、第3電荷蓄積膜MI3に注入される。即ち、第3電荷蓄積膜MI3が書き込み状態となる。
上記のようにして、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2において、SSI−HE方式によって書き込み動作を行うことの効果に関しては、上記実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1のSSI−HE方式で説明した効果と同様である。
また、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2の書き込み動作に関しては、SSI−HE方式の他にも、上記実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1の書き込み動作と同様に、FNトンネリング方式、CHE方式を適用することも可能である。ただし、書き込み動作速度、および、周辺回路規模の観点から、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2においては、SSI−HE方式によって書き込み動作を行う方が、より好ましい。その理由および効果に関する詳しい説明は、上記実施の形態1の説明と同様である。
次に、消去動作について説明する。本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2の動作方法では、第1〜第3電荷蓄積膜MI1〜MI3に対して、FNトンネリング方式によって電荷を授受することで、消去動作を行う。
本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2における消去動作を、図32を参照しながら、図36を用いて説明する。FNトンネリング方式による消去動作に関しては、上記実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1において、上記図8〜図10を用いて説明した方式と同様である。即ち、消去動作を施したい各電荷蓄積膜MI1〜MI3の上部の各メモリゲート電極MG1〜MG3に、各メモリゲート電圧Vga〜Vbcとして15Vの電圧を印加する。
図36は、一例として、第1電荷蓄積膜MI1および第3電荷蓄積膜MI3に対して消去動作を行うために、第1メモリゲート電圧Vgaおよび第3メモリゲート電圧Vgcを15Vとした状態を示している。このように高い正電圧を印加することで、電子eが上部のゲート電極に引き抜かれ、また、当該ゲート電極から正孔hが注入され、消去動作を実現できる。なお、上記は、第1電荷蓄積膜MI1と第3電荷蓄積膜MI3との消去動作を同時に行うことを限定的に示すものではなく、別々に行っても良い。更に、第2電荷蓄積膜MI2においても同様のFNトンネリング方式によって消去動作を行うことも可能である。
上記のようにして、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2において、FNトンネリング方式によって消去動作を行うことの効果に関しては、上記実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1のFNトンネリング方式で説明した効果と同様である。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置をより高性能化できる。
ここで、上記実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1において、メモリゲート電極の導電型や、その不純物濃度に関して、消去動作をFNトンネリング方式で行う場合により好適な条件を説明している。これは、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2に対しても適用して同様の効果を有する。
読み出し動作に関しても、その原理は上記実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1と同様である。即ち、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2をn型MISトランジスタと見て、ソース・ドレイン間電流値により判別する。より詳しくは、読み出す対象の電荷蓄積膜上のメモリゲート電極には電圧を印加せず、他のメモリゲート電極には、電荷蓄積状態に関わらずオン状態となる程度の電圧(図32では3.3V)を印加し、この状態でのソース・ドレイン間電流を測定する。ここで、読み出し対象の電荷蓄積膜では、その電荷蓄積状態によってメモリゲート電極の閾値電圧が変化するため、当該電荷蓄積状態に対応したソース・ドレイン間電流の大小を検出することができる。このようにして、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2の記憶状態を読み出すことができる。
また、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2の消去動作に関しては、FNトンネリング方式の他にも、上記実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1の消去動作と同様に、BTBT−HH方式、SSI−HH方式を適用することも可能である。
その一例として、図37には、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2の他の動作方法を示している。ここでは、第1および第3電荷蓄積膜MI1,MI3に対してはFNトンネリング方式によって消去動作を行い、第2電荷蓄積膜MI2に対してはBTBT−HH方式によって消去動作を行う場合の電圧印加条件を示している。なお、書き込み動作は、SSI−HE方式で行い、その態様は上記図32〜図35の説明と同様である。また、読み出し動作に関しても上記の説明と同様である。
第1および第3電荷蓄積膜MI1,MI3に対するFNトンネリング方式による消去動作は、上記図32、図36を用いた説明と同様である。
また、第2電荷蓄積膜MI2に対するBTBT−HH方式による消去動作は、上記実施の形態1において、上記図2、図6を用いて説明した方式と同様である。即ち、図37に示した第2電荷蓄積膜MI2の消去動作の電圧印加条件によって、図38に示すように、BTBT現象によって生じた正孔hをホットホール化し、第2電荷蓄積膜MI2に注入する。更に、BTBT−HH方式によって消去動作を行うことでもたらされる効果およびその理由に関しても、上記実施の形態1の説明と同様である。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置をより高性能化できる。
また、上記実施の形態1で説明したように、BTBT−HH方式による消去や、FNトンネリング方式による消去動作に対しては、それぞれより好適な構造がある。例えば、FNトンネリング方式により消去動作を行う電荷蓄積膜の上のメモリゲート電極は、より不純物濃度の低いn型導電型材料であるか、または、p型導電型である方が、より好ましい。その理由および効果は、上記実施の形態1で説明した通りである。このように、動作方式によって、より適したメモリゲート電極などの構造は異なるため、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2では、各メモリゲート電極MG1〜MG3の構成が同様であるとは限らない。
なお、上記の例の他に、第1〜第3電荷蓄積膜に対しては、上述したFNトンネリング方式、BTBT−HH方式、または、SSI−HH方式のいずれの方式で消去動作を行っても良い。このとき、それぞれの消去動作方式に適したメモリゲート電極の導電型や不純物濃度、また、エクステンション領域の不純物濃度などは、上記実施の形態1で説明した通りであり、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2に適用しても同様に効果的である。
以上のように、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2においては、第1〜第3電荷蓄積膜MI1〜MI3に対して、互いに異なる方法で電荷を授受することで、互いに異なる方法で消去動作を行うことができる。これは、各電荷蓄積膜MI1〜MI3が、それぞれ個別に対応する各メモリゲート電極MG1〜MG3を有し、独立して電圧を印加できる本構造であることにより、実現できる動作方法である。そして、上述のように、各消去方式は固有の効果を有する。従って、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2によれば、要求に応じた効果をもたらす方式によって消去する電荷蓄積膜を、一つのメモリセル内に混載した構造の不揮発性メモリを構成することができる。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置をより高性能化できる。
また、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2においては、第1電荷蓄積膜MI1に対しては、FNトンネリング方式によって電荷を授受することで、消去動作を行う方が、より好ましい。その理由は以下の通りである。不揮発性メモリセルNVM2は、構造上、第1電荷蓄積膜MI1は両エクステンション領域EXa,EXbから離れている。ここで、BTBT−HH方式では、エクステンション領域EXa,EXb近傍で電子/正孔対を発生させる必要があり、正孔を注入する電荷蓄積膜は、少なくともいずれかのエクステンション領域に近い方が望ましい。これに対して、FNトンネリング方式であれば、電荷蓄積膜直上のゲート電極、または、直下のpウェルpwとの間で電荷を授受するため、エクステンション領域EXa,EXbの配置によらず、正常に消去動作を行うことができる。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置をより高性能化できる。
以上では、各電荷蓄積膜MI1〜MI2に対して、それぞれ1ビットの情報を記憶する態様を示した。本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2では、更に、各電荷蓄積膜MI1〜MI3に対して、2ビット以上の情報を記憶することができる。以下で詳細に説明する。
一例として、第1電荷蓄積膜MI1に2ビットの情報を記憶する方法を説明する。図39に示すように、第1電荷蓄積膜MI1のうち、第3メモリゲート電極MG3側の第1領域MI1−C、および、第2メモリゲート電極MG2側の第2領域MI1−Dに対して、書き込み動作を施す。図40はその電圧印加条件を示す表である。いずれの領域MI1−C,MI1−Dに対しても、SSI−HE方式によって書き込み動作を行う。
上記図33を用いて説明したように、第1電荷蓄積膜MI1に対しては、チャネル領域をドリフト輸送する電子eの向きを変更することで、ホットキャリア化した電子eが注入される第1電荷蓄積膜MI1の位置を変えることができる。より詳しくは、以下の通りである。
第2エクステンション領域EXbに比べて第1エクステンション領域EXaが正電位となるように、各ソース・ドレイン電圧Vna,Vnbを設定すれば、電子eは、チャネル中を第1エクステンション領域EXaに向かってドリフト輸送する。従って、電子eは、第1メモリゲート電極MG下の領域のうち、第3メモリゲート電極MG3との境界付近でホットエレクトロン化し易く、第1領域MI1−Cに注入される。一方、第1エクステンション領域EXaに比べて第2エクステンション領域EXbが正電位となるように、各ソース・ドレイン電圧Vna,Vnbを設定すれば、電子eは、チャネル中を第2エクステンション領域EXbに向かってドリフト輸送する。従って、電子eは、第1メモリゲート電極MG下の領域のうち、第2メモリゲート電極MG2との境界付近でホットエレクトロン化し易く、第2領域MI1−Dに注入される。
以上のようにして、第1電荷蓄積膜MI1のうち、第1領域MI1−Cと、第2領域MI1−Dとの2つの領域に対して、独立して電子eを注入することができる。それぞれの消去方法、および、読み出し方法に関しては、上記図32、図36などを用いた方法と同様にして行うことができる。
また、第2電荷蓄積膜MI2や第3電荷蓄積膜MI3に対しても、SSI−HE方式とCHE方式とによって、異なる位置に独立して電子eを注入することができる。上記実施の形態1の第7の動作方法で説明したように、SSI−HE方式では、電子eは各メモリゲート電極の境界付近でホットキャリア化され易く、CHE方式では、電子eはドレイン近傍でホットキャリア化され易い。従って、例えば、第2電荷蓄積膜MI2においては、第1エクステンション領域EXa近傍の領域にCHE方式で電子eを注入し、第1メモリゲート電極MG1側の領域にSSI−HE方式で電子eを注入することができる。第3電荷蓄積膜MI3に関しても同様である。このようにして、第2、第3電荷蓄積膜MI2,MI3に対しても、異なる領域に独立して書き込み動作を行うことができる。
以上のように、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2では、各電荷蓄積膜MI1〜MI3に対して、2ビットの情報を記憶することが可能である。このようにして、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2によれば、同じセル構造、セル面積で、更に多くの情報を記憶できる。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置の記憶容量をより増加させることができる。
以上で説明したように、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2は、第1〜第3電荷蓄積膜MI1〜MI3の3つの電荷蓄積領域を有し、それぞれへの書き込み、消去動作を種々変更することで、それぞれ異なる効果を有する不揮発性メモリセルNVM2とすることができる。書き込み方法としては、SSI−HE方式、FNトンネリング方式、および、CHE方式を説明し、消去方法としては、BTBT−HH方式、FNトンネリング方式、および、SSI−HH方式を説明した。そのうち、上記では、より効果が明確である書き込み、消去方式の組み合わせなどを例示したが、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2の動作方法は、これらに限定されるものではない。即ち、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2に対しては、上記で説明した書き込み動作および消去動作の各方式を組み合わせた形態として適用しても良い。
以上のように、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2は、3つの電荷蓄積膜のそれぞれに対応するメモリゲート電極を有することで、より複雑な動作方法を実現できる。結果として、記憶容量のより大きい不揮発性メモリを有する半導体装置を、より高性能化できる。
以下では、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2を有する半導体装置の製造方法に関し、シリコン基板1上に複数の不揮発性メモリセルNVM2を形成する工程を説明する。本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2は、上記実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1と比較して、構造上、第2エクステンション領域EXbと第1メモリゲート電極MG1との間に、第3電荷蓄積膜MI3と第3メモリゲート電極MG3とを追加している点を除いて、他は同様である。更に、両者の形状のみを比較した場合、第3電荷蓄積膜MI3および第3メモリゲート電極MG3は、第1メモリゲート電極MG1を中心に、それぞれ、第2電荷蓄積膜MI2および第2メモリゲート電極MG2と対称である。
そこで、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2の形成工程は、上記実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1の形成工程のうちの上記図21〜図23の工程までは同様であり、その後、以下で説明する工程を施すことで形成できる。
図41は、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2の製造工程中を示す断面図であり、上記図23の工程に続く工程を示している。本工程では、上記図24を用いて説明した工程と同様にして、第2導体膜C2をエッチバックする。これにより、第1メモリゲート電極MG1の側壁部に第2導体膜C2を残す。
本実施の形態2の製造方法では、この工程の段階で、第1メモリゲート電極MG1の側壁を覆うようにして、第2導体膜C2からなる、第2メモリゲート電極MG2および第3メモリゲート電極MG3が形成されたことになる。より詳しくは、第2導体膜C2をエッチバックすることで、第1メモリゲート電極MG1の一方の側壁を覆うように第2導体膜C2を加工して、第2メモリゲート電極MG2を形成する。そして、この第2導体膜C2のエッチバックでは、第1メモリゲート電極MG2の側壁のうち、第2メモリゲート電極MG2を形成していない方の側壁を覆うようにも第2導体膜C2が加工され、これによって第3メモリゲート電極MG3を形成する。
次に、図42に示すように、第2メモリゲート電極MG2および第3メモリゲート電極MG3に覆われていない部分の第6絶縁膜I6、第5絶縁膜I5、および、第4絶縁膜I4を、エッチングにより順に除去する。
これにより、シリコン基板1と第2メモリゲート電極MG1との間から、第1メモリゲート電極MG1と第2メモリゲート電極MG2との間に渡って一体的に配置するようにして、第4絶縁膜I4、第5絶縁膜I5、および、第6絶縁膜I6を加工して、それぞれ、第2ボトム酸化膜Ob2、第2窒化膜N2、および、第2トップ酸化膜Ot2とする。このようにして、第2ボトム酸化膜Ob2、第2窒化膜N2、および、第2トップ酸化膜Ot2からなる第2電荷蓄積膜MI2を形成する。
また、同様に、シリコン基板1と第3メモリゲート電極MG3との間から、第1メモリゲート電極MG1と第3メモリゲート電極MG3との間に渡って一体的に配置するようにして、第4絶縁膜I4、第5絶縁膜I5、および、第6絶縁膜I6を加工して、それぞれ、第3ボトム酸化膜Ob3、第3窒化膜N3、および、第3トップ酸化膜Ot3とする。このようにして、第3ボトム酸化膜Ob3、第3窒化膜N3、および、第3トップ酸化膜Ob3からなる第3電荷蓄積膜MI3を形成する。
以上の工程では、シリコン基板1の主面s1上のうち、平面的に見て、pウェルpwに含まれる位置に配置するようにして、第1〜第3電荷蓄積膜MI1〜MI3、および、第1〜第3メモリゲート電極MG1〜MG3を形成する。
次に、図43に示すように、第1エクステンション領域EXa、第2エクステンション領域EXb、サイドウォールスペーサsw、第1ソース・ドレイン領域SDa、および、第2ソース・ドレイン領域SDbを形成する。ここでは、配置される位置が以下のように異なることを除いては、上記図27、図28で説明した工程と同様にして、上記を形成できる。
第2エクステンション領域EXbを形成するためのイオン注入工程では、第1、第2メモリゲート電極MG1,MG2に加え、第3メモリゲート電極MG3もイオン注入マスクになっている。従って、第2エクステンション領域EXbは、pウェルpw内におけるシリコン基板1のうち、第1メモリゲート電極MG1の側方下部ではなく、第3メモリゲート電極MG3における、第1メモリゲート電極MG1と隣り合わない方の側方下部に形成される。他の上記構成要素に関しては、上記図27、図28の説明と同様に形成される。
以上のようにして、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2の基本構造を形成することができる。
上述のように、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2においても、上記実施の形態1の不揮発性メモリセルNVM1と同様、各動作方式により適した構造があることを説明している。そのうち、個々のメモリゲート電極MG1〜MG3や、個々のエクステンション領域EXa〜EXbの特徴的な構造を形成するための工程は、上記実施の形態1で説明した工程を同様に適用して効果的である。更に、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2に特化した特徴的な構造もある。
例えば、上記図37、図38で説明したように、第2電荷蓄積膜MI2に対してはBTBT−HH方式、第3電荷蓄積間MI3に対してはFNトンネリング方式によって、それぞれ消去動作を行う場合、以下のような構造である方がより好ましい。即ち、n型導電型の第2メモリゲート電極MG2と比較して、第3メモリゲート電極はより不純物濃度の低いn型導電型であるか、または、p型導電型である方が、より好ましい。その理由および効果は、上記実施の形態1で説明した通りである。ここでは、その形成方法に関して説明する。
上記図41を用いて説明したように、第2メモリゲート電極MG2と第3メモリゲート電極MG3とは、同一の第2導体膜C2を加工することで形成される。そこで、第2導体膜C2を堆積した後、エッチバックにより加工する前に、更に、以下のような工程を施す。即ち、図44に示すように、第2導体膜C2のうち、後に第3メモリゲート電極MG3として加工される領域に対して、イオン注入によって不純物を打ち込む。これには、フォトレジスト膜4をイオン注入マスクとして形成することで、上記のように選択的に不純物を打ち込む。その後、同様にして、他のフォトレジスト膜(図示しない)をイオン注入マスクとして、第2導体膜C2のうち、後に第2メモリゲート電極MG2として加工される領域に対して、イオン注入を施しても良い。
その後、第2導体膜C2をエッチバックにより加工することで、互いに異なる導電型、または、互いに異なる不純物濃度の第2メモリゲート電極MG2および第3メモリゲート電極MG3を形成することができる。これによって、互いに異なる方式での消去動作が要求される第2または第3電荷蓄積膜MI2,MI3を有する不揮発性メモリセルNVM2において、より好適な構造の第2または第3メモリゲート電極MG2,MG3を形成できる。結果として、不揮発性メモリを有する半導体装置をより高性能化できる。
また、第2導体膜C2を加工して、第2メモリゲート電極MG2および第3メモリゲート電極MG3を形成する方法としては、以下のような方法もある。
上記図23に続く工程として図45に示すように、第2導体膜C2上に、フォトレジスト膜5を形成する。ここでは、第2導体膜C2のうち、第1メモリゲート電極MG1の両側壁部の第2導体膜C2を覆うようにして、フォトレジスト膜5を形成する。その後、フォトレジスト膜5をエッチングマスクとして、第2導体膜C2に異方性エッチングを施すことで、第2導体膜C2からなる第2および第3メモリゲート電極MG2,MG3を形成する。
以上のような工程によっても、第1メモリゲート電極MG1の側壁に隣り合うようにして、第2および第3メモリゲート電極MG2,MG3を形成できる。なお、上記図29を用いた説明と同様の理由により、フォトレジスト膜5をエッチングマスクとして用いたエッチングによって各メモリゲート電極MG2,MG3を形成した場合、それぞれ、第1メモリゲート電極MG1の端部に一部乗り上げるようにして形成される。この形状は、動作上問題は無い。
その後、図46に示すように、上記図43の工程と同様にして、第1、第2エクステンション領域EXa,EXb、サイドウォールスペーサsw、および、第1、第2ソース・ドレイン領域SDa,SDbを形成する。
以上のような方法によって、本実施の形態2の不揮発性メモリセルNVM2を形成することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態では、第1電荷蓄積膜として、第1ボトム酸化膜Ob1、第1窒化膜N1および第1トップ酸化膜Ot1の積層膜で構成した場合を例示したが、酸化シリコン膜に代えて窒化シリコン膜よりも高い誘電率を有する高誘電率膜を使用しても良い。即ち、第1ボトム酸化膜Ob1および第1トップ酸化膜Ot1を、高誘電率膜を用いて形成しても良い。この高誘電率膜は、例えば、Al等の酸化アルミニウム膜、HfO等の酸化ハフニウム膜、ZrO等の酸化ジルコニウム膜またはTa等の酸化タンタル膜等の材料で構成され、CVD法等によって形成することができる。
このような高誘電率膜の酸化シリコン換算の実効膜厚を、第1ボトム酸化膜Ob1および第1トップ酸化膜Ot1と同程度に形成すれば、物理的な膜厚を薄く出来るので、書き込み動作時および消去動作時における電圧を低く設定することが可能となる。また、高誘電率膜を用いることにより、半導体基板またはゲート電極との障壁を高くすることができるので、第1窒化膜N1への電荷の注入を少なくでき、データリテンションが向上する。
また、上記は、第1ボトム酸化膜Ob1または第1トップ酸化膜Ot1のいずれか一方にのみ適用することもできる。また、第2ボトム酸化膜Ob2、第3ボトム酸化膜Ob3、第2トップ酸化膜Ot2または第3トップ酸化膜Ot3に高誘電率膜を用いた場合も、同様の効果を得られる。
また、このような高誘電率膜を、第1窒化膜N1の代わりに適用することもできる。その場合、電荷保持能力を向上させることができる。これは、第2窒化膜N2または第3窒化膜N3に適用した場合も同様である。
本発明は、例えば、パーソナルコンピュータやモバイル機器等において、情報処理を行なうために必要な半導体産業に適用することができる。
本発明の実施の形態1である半導体装置の要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の第1の動作方法を示す表である。 図2に示す第1の動作方法の書き込み動作を説明するための要部断面図とその一部拡大図である。 図2に示す第1の動作方法の他の書き込み動作を説明するための要部断面図とその一部拡大図である。 図2に示す第1の動作方法の消去動作を説明するための要部断面図とその一部拡大図である。 図2に示す第1の動作方法の他の消去動作を説明するための要部断面図とその一部拡大図である。 図2に示す第1の動作方法に適した半導体装置の構造を説明するための要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の第2の動作方法を示す表である。 図8に示す第2の動作方法の消去動作を説明するための要部断面図とその一部拡大図である。 図8に示す第2の動作方法の他の消去動作を説明するための要部断面図とその一部拡大図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の第3の動作方法を示す表である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の他の第3の動作方法を示す表である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の第4の動作方法を示す表である。 図13に示す第4の動作方法の消去動作を説明するための要部断面図とその一部拡大図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の第5の動作方法を示す表である。 図15に示す第5の動作方法の書き込み動作を説明するための要部断面図とその一部拡大図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の第6の動作方法を示す表である。 図17に示す第6の動作方法の書き込み動作を説明するための要部断面図とその一部拡大図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の第7の動作方法を説明するための要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の第7の動作方法を示す表である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図21に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図22に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図23に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図24に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図25に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図26に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図27に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の他の製造工程中であり、図23に続く製造工程中における要部断面図である。 図29に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 本発明の実施の形態2である半導体装置の要部断面図である。 本発明の実施の形態2である半導体装置の動作方法を示す表である。 図32に示す動作方法の書き込み動作を説明するための要部断面図とその一部拡大図である。 図32に示す動作方法の他の書き込み動作を説明するための要部断面図とその一部拡大図である。 図32に示す動作方法の更に他の書き込み動作を説明するための要部断面図とその一部拡大図である。 図32に示す動作方法の消去動作を説明するための要部断面図とその一部拡大図である。 本発明の実施の形態2である半導体装置の他の動作方法を示す表である。 図37に示す動作方法の消去動作を説明するための要部断面図とその一部拡大図である。 本発明の実施の形態2である半導体装置の更に他の動作方法を説明するための要部断面図である。 本発明の実施の形態2である半導体装置の更に他の動作方法を示す表である。 本発明の実施の形態2である半導体装置の製造工程中であり、図23に続く製造工程中における要部断面図である。 図41に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図42に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 本発明の実施の形態2である半導体装置の他の製造工程中であり、図23に続く製造工程中における要部断面図である。 本発明の実施の形態2である半導体装置の更に他の製造工程中であり、図23に続く製造工程中における要部断面図である。 図45に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
符号の説明
1 シリコン基板(半導体基板)
2〜5 フォトレジスト膜
C1 第1導体膜
C2 第2導体膜
e 電子
EXa 第1エクステンション領域(第2半導体領域)
EXb 第2エクステンション領域(第3半導体領域)
h 正孔(ホール)
I1 第1絶縁膜
I2 第2絶縁膜
I3 第3絶縁膜
I4 第4絶縁膜
I5 第5絶縁膜
I6 第6絶縁膜
Lga 第1メモリゲート長
Lgb 第2メモリゲート長
MI1 第1ゲート絶縁膜(第1電荷蓄積膜)
MI1−A,MI1−C 第1領域
MI1−B,MI1−D 第2領域
MI2 第2ゲート絶縁膜(第2電荷蓄積膜)
MI3 第3ゲート絶縁膜(第3電荷蓄積膜)
MG1 第1メモリゲート電極(第1ゲート電極)
MG2 第2メモリゲート電極(第2ゲート電極)
MG3 第3メモリゲート電極(第3ゲート電極)
N1 第1窒化膜
N2 第2窒化膜
N3 第3窒化膜
NVM1,NVM2 不揮発性メモリセル
Ob1 第1ボトム酸化膜(第1下部酸化膜)
Ob2 第2ボトム酸化膜(第2下部酸化膜)
Ob3 第3ボトム酸化膜(第3下部酸化膜)
Ot1 第1トップ酸化膜(第1上部酸化膜)
Ot2 第2トップ酸化膜(第2上部酸化膜)
Ot3 第3トップ酸化膜(第3上部酸化膜)
pw pウェル(第1半導体領域)
s1 主面
SDa 第1ソース・ドレイン領域
SDb 第2ソース・ドレイン領域
sw サイドウォールスペーサ
Vga 第1メモリゲート電圧
Vgb 第2メモリゲート電圧
Vgc 第3メモリゲート電圧
Vna 第1ソース・ドレイン電圧
Vnb 第2ソース・ドレイン電圧
Vsub 基板電圧

Claims (30)

  1. 半導体基板に形成された複数の不揮発性メモリセルを有する半導体装置であって、
    前記不揮発性メモリセルは、
    (a)前記半導体基板の主面上に第1電荷蓄積膜を隔てて配置された、第1ゲート電極と、
    (b)前記半導体基板の主面上に第2電荷蓄積膜を隔てて配置された、第2ゲート電極とを有し、
    前記第2ゲート電極は、前記第1ゲート電極の一方の側壁に隣り合うようにして配置され、
    前記第2電荷蓄積膜は、前記半導体基板と前記第2ゲート電極との間から、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間に渡って一体的に配置され、
    前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極とは、前記第2電荷蓄積膜によって互いに絶縁された状態で配置され、
    前記第1電荷蓄積膜は、前記半導体基板に近い方から順に、第1下部酸化膜、第1窒化膜、および、第1上部酸化膜によって形成され、
    前記第2電荷蓄積膜は、前記半導体基板または前記第1ゲート電極に近い方から順に、第2下部酸化膜、第2窒化膜、および、第2上部酸化膜によって形成され、
    前記第1下部酸化膜、前記第2下部酸化膜、前記第1上部酸化膜、および、前記第2上部酸化膜は、酸化シリコンを主体とする絶縁膜によって形成され、
    前記第1窒化膜、および、前記第2窒化膜は、窒化シリコンを主体とする絶縁膜によって形成され、
    前記第1および第2電荷蓄積膜は電荷を蓄積する機能を有する絶縁膜であり、
    前記第1電荷蓄積膜と前記第2電荷蓄積膜とに対しては、独立して電荷の注入または放出を施すことで、それぞれが少なくとも1ビットの情報を記憶する機能を有し、
    一つの前記不揮発性メモリセルは、少なくとも2ビットの情報を記憶することを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記不揮発性メモリセルは、更に、
    (c)前記半導体基板の主面において、前記第1および第2ゲート電極を平面的に含むようにして形成された、第1導電型の第1半導体領域と、
    (d)前記第1半導体領域内における前記半導体基板の主面のうち、前記第2ゲート電極における、前記第1ゲート電極と隣り合わない方の側方下部に形成された、第1導電型とは逆導電型の第2導電型の第2半導体領域と、
    (e)前記第1半導体領域内における前記半導体基板の主面のうち、前記第1ゲート電極における、前記第2ゲート電極と隣り合わない方の側方下部に形成された、第2導電型の第3半導体領域とを有し、
    前記第1および第2電荷蓄積膜に対しては、前記第1ゲート電極、前記第2ゲート電極、前記第1半導体領域、前記第2半導体領域、または、前記第3半導体領域に電圧を印加することで生じる電界効果によって、電荷を授受することを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項2記載の半導体装置において、
    前記第1および第2電荷蓄積膜に対しては、ホットキャリアとして電荷を注入することで書き込み動作を行うことを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項3記載の半導体装置において、
    前記第1および第2電荷蓄積膜に対しては、バンド間トンネル現象によって生成したキャリアをホットキャリア化して電荷を注入することで、消去動作を行うことを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項4記載の半導体装置において、
    前記第1ゲート電極のゲート長と、前記第2ゲート電極のゲート長とは、同程度の長さであることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項5記載の半導体装置において、
    前記第2半導体領域の不純物濃度と、前記第3半導体領域の不純物濃度とは、同程度の濃度であることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項3記載の半導体装置において、
    前記第1および第2電荷蓄積膜に対しては、FNトンネル効果によって電荷を授受することで、消去動作を行うことを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項7記載の半導体装置において、
    前記第1電荷蓄積膜に対しては、FNトンネル効果によって、前記第1ゲート電極との間で電荷を授受することで、消去動作を行い、
    前記第2電荷蓄積膜に対しては、FNトンネル効果によって、前記第2ゲート電極との間で電荷を授受することで、消去動作を行うことを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項8記載の半導体装置において、
    前記第1上部酸化膜の膜厚は、前記第1下部酸化膜の膜厚よりも小さく、
    前記第2上部酸化膜の膜厚は、前記第2下部酸化膜の膜厚よりも小さいことを特徴とする半導体装置。
  10. 請求項9記載の半導体装置において、
    前記第1および第2ゲート電極は、第1導電型であることを特徴とする半導体装置。
  11. 請求項3記載の半導体装置において、
    前記第1電荷蓄積膜に対しては、FNトンネル効果によって電荷を授受することで、消去動作を行い、
    前記第2電荷蓄積膜に対しては、バンド間トンネル現象によって生成したキャリアをホットキャリア化して電荷を注入することで、消去動作を行うことを特徴とする半導体装置。
  12. 請求項11記載の半導体装置において、
    前記第2半導体領域の第2導電型不純物濃度は、前記第3半導体領域の第2導電型不純物濃度よりも高いことを特徴とする半導体装置。
  13. 請求項12記載の半導体装置において、
    前記第1および第2ゲート電極は第2導電型であり、
    前記第1ゲート電極の第2導電型不純物濃度は前記第2ゲート電極の第2導電型不純物濃度よりも低く、
    前記第1電荷蓄積膜に対しては、FNトンネル効果によって、前記第1ゲート電極との間で電荷を授受することで、消去動作を行うことを特徴とする半導体装置。
  14. 請求項12記載の半導体装置において、
    前記第1ゲート電極は第1導電型であり、
    前記第1電荷蓄積膜に対しては、FNトンネル効果によって、前記第1ゲート電極との間で電荷を授受することで、消去動作を行うことを特徴とする半導体装置。
  15. 請求項13または14記載の半導体装置において、
    前記第1上部酸化膜の膜厚は、前記第1下部酸化膜の膜厚よりも小さいことを特徴とする半導体装置。
  16. 半導体基板に形成された複数の不揮発性メモリセルを有する半導体装置であって、
    前記不揮発性メモリセルは、
    (a)前記半導体基板の主面上に第1電荷蓄積膜を隔てて配置された、第1ゲート電極と、
    (b)前記半導体基板の主面上に第2電荷蓄積膜を隔てて配置された、第2ゲート電極と、
    (c)前記半導体基板の主面上に第3電荷蓄積膜を隔てて配置された、第3ゲート電極とを有し、
    前記第2ゲート電極は、前記第1ゲート電極の一方の側壁に隣り合うようにして配置され、
    前記第3ゲート電極は、前記第1ゲート電極の一方の側壁であって、前記第2ゲート電極が配置されていない方の側壁に隣り合うようにして配置され、
    前記第1ゲート電極は、前記半導体基板上において、平面的に見て、前記第2ゲート電極と前記第3ゲート電極とに挟まれるようにして配置され、
    前記第2電荷蓄積膜は、前記半導体基板と前記第2ゲート電極との間から、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間に渡って一体的に配置され、
    前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極とは、前記第2電荷蓄積膜によって互いに絶縁された状態で配置され、
    前記第3電荷蓄積膜は、前記半導体基板と前記第3ゲート電極との間から、前記第1ゲート電極と前記第3ゲート電極との間に渡って一体的に配置され、
    前記第1ゲート電極と前記第3ゲート電極とは、前記第3電荷蓄積膜によって互いに絶縁された状態で配置され、
    前記第1電荷蓄積膜は、前記半導体基板に近い方から順に、第1下部酸化膜、第1窒化膜、および、第1上部酸化膜によって形成され、
    前記第2電荷蓄積膜は、前記半導体基板または前記第1ゲート電極に近い方から順に、第2下部酸化膜、第2窒化膜、および、第2上部酸化膜によって形成され、
    前記第3電荷蓄積膜は、前記半導体基板または前記第1ゲート電極に近い方から順に、第3下部酸化膜、第3窒化膜、および、第3上部酸化膜によって形成され、
    前記第1〜第3下部酸化膜および前記第1〜第3上部酸化膜は、酸化シリコンを主体とする絶縁膜によって形成され、
    前記第1〜第3窒化膜は、窒化シリコンを主体とする絶縁膜によって形成され、
    前記第1〜第3電荷蓄積膜は電荷を蓄積する機能を有する絶縁膜であり、
    前記第1〜第3電荷蓄積膜に対しては、独立して電荷の注入または放出を施すことで、それぞれが少なくとも1ビットの情報を記憶する機能を有し、
    一つの前記不揮発性メモリセルは、少なくとも3ビットの情報を記憶することを特徴とする半導体装置。
  17. 請求項16記載の半導体装置において、
    前記不揮発性メモリセルは、更に、
    (d)前記半導体基板の主面に置いて、前記第1〜第3ゲート電極を平面的に含むようにして形成された、第1導電型の第1半導体領域と、
    (e)前記第1半導体領域内における前記半導体基板の主面のうち、前記第2ゲート電極における、前記第1ゲート電極と隣り合わない方の側方下部に形成された、第1導電型とは逆導電型の第2導電型の第2半導体領域と、
    (f)前記第1半導体領域内における前記半導体基板の主面のうち、前記第3ゲート電極における、前記第1ゲート電極と隣り合わない方の側方下部に形成された、第2導電型の第3半導体領域とを有し、
    前記第1〜第3電荷蓄積膜に対しては、前記第1ゲート電極、前記第2ゲート電極、前記第3ゲート電極、前記第1半導体領域、前記第2半導体領域、または、前記第3半導体領域に電圧を印加することで生じる電界効果によって、電荷を授受することを特徴とする半導体装置。
  18. 請求項17記載の半導体装置において、
    前記第1〜3電荷蓄積膜に対しては、互いに異なる方法で電荷を授受することで、互いに異なる方法で消去動作を行うことを特徴とする半導体装置。
  19. 請求項18記載の半導体装置において、
    前記第1電荷蓄積膜に対しては、FNトンネル効果によって電荷を授受することで、消去動作を行うことを特徴とする半導体装置。
  20. 半導体基板の主面に複数の不揮発性メモリセルを形成する工程を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記不揮発性メモリセルを形成する工程は、
    (a)前記半導体基板の主面上に、順に、第1絶縁膜、第2絶縁膜、第3絶縁膜、および、第1導体膜を形成する工程と、
    (b)前記第1導体膜を加工して、第1ゲート電極を形成する工程と、
    (c)前記半導体基板と前記第1ゲート電極との間に配置するようにして、前記第1絶縁膜、前記第2絶縁膜、および、前記第3絶縁膜を加工して、それぞれ、第1下部酸化膜、第1窒化膜、および、第1上部酸化膜とすることで、前記第1下部酸化膜、前記第1窒化膜、および、前記第1上部酸化膜からなる第1電荷蓄積膜を形成する工程と、
    (d)前記半導体基板の主面上に、順に、第4絶縁膜、第5絶縁膜、第6絶縁膜、および、第2導体膜を形成する工程と、
    (e)前記第1ゲート電極の一方の側壁を覆うように前記第2導体膜を加工して、第2ゲート電極を形成する工程と、
    (f)前記半導体基板と前記第2ゲート電極との間から、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間に渡って一体的に配置するようにして前記第4絶縁膜、前記第5絶縁膜、および、前記第6絶縁膜を加工して、それぞれ、第2下部酸化膜、第2窒化膜、および、第2上部酸化膜とすることで、前記第2下部酸化膜、前記第2窒化膜、および、前記第2上部酸化膜からなる第2電荷蓄積膜を形成する工程とを有し、
    前記(a)および(d)工程では、
    前記第1、第3、第4および第6絶縁膜として、酸化シリコンを主体とする絶縁膜によって形成し、
    前記第2および第5絶縁膜として、窒化シリコンを主体とする絶縁膜によって形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  21. 請求項20記載の半導体装置の製造方法において、
    前記不揮発性メモリセルを形成する工程は、前記(a)工程を施す前に、更に、
    (g)前記半導体基板の主面に、第1導電型の第1半導体領域を形成する工程を有し、
    前記(b)〜(f)工程では、前記半導体基板の主面上のうち、平面的に見て、前記第1半導体領域に含まれる位置に配置するようにして、前記第1電荷蓄積膜、第2電荷蓄積膜、前記第1ゲート電極、および、前記第2ゲート電極を形成し、
    前記(f)工程の後に、更に、
    (h)前記第1半導体領域内における前記半導体基板の主面のうち、前記第2ゲート電極における、前記第1ゲート電極と隣り合わない方の側方下部に、第1導電型とは逆導電型の第2導電型の第2半導体領域を形成する工程と、
    (i)前記第1半導体領域内における前記半導体基板の主面のうち、前記第1ゲート電極における、前記第2ゲート電極と隣り合わない方の側方下部に、第2導電型の第3半導体領域を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  22. 請求項21記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(a)工程では、後に加工して形成する前記第1ゲート電極として、所定の導電型および濃度の不純物を含む第1導体膜を堆積し、
    前記(d)工程では、後に加工して形成する前記第2ゲート電極として、所定の導電型および濃度の不純物を含む第2導体膜を堆積することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  23. 請求項22記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(h)および(i)工程では、互いに異なる第2導電型不純物濃度を有する前記第2半導体領域および前記第3半導体領域を形成するために、互いに別工程のイオン注入を施すことで、前記第2半導体領域および前記第3半導体領域を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  24. 半導体基板の主面に複数の不揮発性メモリセルを形成する工程を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記不揮発性メモリセルを形成する工程は、
    (a)前記半導体基板の主面上に、順に、第1絶縁膜、第2絶縁膜、第3絶縁膜、および、第1導体膜を形成する工程と、
    (b)前記第1導体膜を加工して、第1ゲート電極を形成する工程と、
    (c)前記半導体基板と前記第1ゲート電極との間に配置するようにして、前記第1絶縁膜、前記第2絶縁膜、および、前記第3絶縁膜を加工して、それぞれ、第1下部酸化膜、第1窒化膜、および、第1上部酸化膜とすることで、前記第1下部酸化膜、前記第1窒化膜、および、前記第1上部酸化膜からなる第1電荷蓄積膜を形成する工程と、
    (d)前記半導体基板の主面上に、順に、第4絶縁膜、第5絶縁膜、第6絶縁膜、および、第2導体膜を形成する工程と、
    (e)前記第1ゲート電極の一方の側壁を覆うように前記第2導体膜を加工して、第2ゲート電極を形成する工程と、
    (f)前記第1ゲート電極の側壁のうち、前記(e)工程において第2ゲート電極を形成していない方の側壁を覆うように前記第2導体膜を加工して、第3ゲート電極を形成する工程と、
    (g)前記半導体基板と前記第2ゲート電極との間から、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間に渡って一体的に配置するようにして前記第4絶縁膜、前記第5絶縁膜、および、前記第6絶縁膜を加工して、それぞれ、第2下部酸化膜、第2窒化膜、および、第2上部酸化膜とすることで、前記第2下部酸化膜、前記第2窒化膜、および、前記第2上部酸化膜からなる第2電荷蓄積膜を形成する工程と、
    (h)前記半導体基板と前記第3ゲート電極との間から、前記第1ゲート電極と前記第3ゲート電極との間に渡って一体的に配置するようにして前記第4絶縁膜、前記第5絶縁膜、および、前記第6絶縁膜を加工して、それぞれ、第3下部酸化膜、第3窒化膜、および、第3上部酸化膜とすることで、前記第3下部酸化膜、前記第3窒化膜、および、前記第3上部酸化膜からなる第3電荷蓄積膜を形成する工程とを有し、
    前記(a)および(d)工程では、
    前記第1、第3、第4および第6絶縁膜として、酸化シリコンを主体とする絶縁膜によって形成し、
    前記第2および第5絶縁膜として、窒化シリコンを主体とする絶縁膜によって形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  25. 請求項24記載の半導体装置の製造方法において、
    前記不揮発性メモリセルを形成する工程は、前記(a)工程を施す前に、更に、
    (i)前記半導体基板の主面に、第1導電型の第1半導体領域を形成する工程を有し、
    前記(b)〜(h)工程では、前記半導体基板の主面上のうち、平面的に見て、前記第1半導体領域に含まれる位置に配置するようにして、前記第1〜第3電荷蓄積膜、および、前記第1〜第3ゲート電極を形成し、
    前記(h)工程の後に、更に、
    (j)前記第1半導体領域内における前記半導体基板の主面のうち、前記第2ゲート電極における、前記第1ゲート電極と隣り合わない方の側方下部に、第1導電型とは逆導電型の第2導電型の第2半導体領域を形成する工程と、
    (k)前記第1半導体領域内における前記半導体基板の主面のうち、前記第3ゲート電極における、前記第1ゲート電極と隣り合わない方の側方下部に、第2導電型の第3半導体領域を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  26. 請求項25記載の半導体装置の製造方法において、
    前記不揮発性メモリセルを形成する工程は、前記(d)工程の後、前記(e)工程の前に、更に、
    (l)前記第2導体膜のうち、後の前記(f)工程によって前記第3ゲート電極として加工される領域に対し、イオン注入によって不純物を導入する工程を有し、
    前記(l)工程を施すことで、前記(e)工程と前記(f)工程とでは、互いに異なる導電型、または、互いに異なる不純物濃度の第2ゲート電極および第3ゲート電極を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  27. 半導体基板に形成された複数の不揮発性メモリセルを有する半導体装置であって、
    前記不揮発性メモリセルは、
    前記半導体基板上に形成された第1ゲート絶縁膜と、
    前記第1ゲート絶縁膜上に形成された第1ゲート電極と、
    前記半導体基板上および前記第1ゲート電極の側壁上に形成された第2ゲート絶縁膜と、
    前記第2ゲート絶縁膜上に形成された第2ゲート電極とを有し、
    前記第1ゲート絶縁膜は、第1絶縁膜、第2絶縁膜および第1電荷トラップ膜を有し、
    前記第2ゲート絶縁膜は、第3絶縁膜、第4絶縁膜および第2電荷トラップ膜を有し、
    前記第1電荷トラップ膜は、前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜の間に形成されており、
    前記第2電荷トラップ膜は、前記第3絶縁膜および前記第4絶縁膜の間に形成されており、
    前記第1絶縁膜、前記第2絶縁膜、前記第3絶縁膜および前記第4絶縁膜のうち少なくとも1つは、窒化シリコンよりも高い誘電率を有する高誘電率膜で形成されていることを特徴とする半導体装置。
  28. 請求項27に記載の半導体装置において、
    前記第1電荷トラップ膜および前記第2電荷トラップ膜は、それぞれ、窒化シリコン膜で形成されていることを特徴とする半導体装置。
  29. 半導体基板に形成された複数の不揮発性メモリセルを有する半導体装置であって、
    前記不揮発性メモリセルは、
    前記半導体基板上に形成された第1ゲート絶縁膜と、
    前記第1ゲート絶縁膜上に形成された第1ゲート電極と、
    前記半導体基板上および前記第1ゲート電極の側壁上に形成された第2ゲート絶縁膜と、
    前記第2ゲート絶縁膜上に形成された第2ゲート電極とを有し、
    前記第1ゲート絶縁膜は、第1絶縁膜、第2絶縁膜および第1電荷トラップ膜を有し、
    前記第2ゲート絶縁膜は、第3絶縁膜、第4絶縁膜および第2電荷トラップ膜を有し、
    前記第1電荷トラップ膜は、前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜の間に形成されており、
    前記第2電荷トラップ膜は、前記第3絶縁膜および前記第4絶縁膜の間に形成されており、
    前記第1電荷トラップ膜および前記第2電荷トラップ膜のうち少なくとも1つは、窒化シリコンよりも高い誘電率を有する高誘電率膜で形成されていることを特徴とする半導体装置。
  30. 請求項27〜29のいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記高誘電率膜は、酸化アルミニウム膜、酸化ハフニウム膜、酸化ジルコニウム膜または酸化タンタル膜のいずれか1つから構成されていることを特徴とする半導体装置。
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CN102893079A (zh) * 2010-05-31 2013-01-23 夏普株式会社 照明装置
US8802478B2 (en) 2011-10-07 2014-08-12 Canon Kabushiki Kaisha Method for manufacturing semiconductor device and method for manufacturing solid state image sensor using multiple insulation films

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