JP2009292030A - 維持回復装置及び液滴吐出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、吸引用のキャップ部材のニップ部の当接部には気孔径の大きい吸収体を用い乾燥による目詰まり防止を図り、更に気孔径の大きい吸収体に接する気孔径の小さい吸収体がその毛管力の強さにより気孔径の大きい吸収体からインクを吸い上げることで体積あたりの吸収量を大きくすることができるため吸収体の寿命を延ばすことが可能となる。
【解決手段】 本発明の維持回復装置はヘッドノズル孔を含むノズル面を覆い、内部を負圧にすることでノズル孔からインクを排出させる吸引ポンプが接続された吸引用のキャップ部材が少なくとも一つ以上設けられた記録ヘッドのコンディションを維持する。そして、本発明の維持回復装置は、吸引用のキャップ部材のニップ部に当接して当該ニップ部に付着したインクを吸収する多孔質吸収体を有するインク吸収部材を具備している。
【選択図】 図7
【解決手段】 本発明の維持回復装置はヘッドノズル孔を含むノズル面を覆い、内部を負圧にすることでノズル孔からインクを排出させる吸引ポンプが接続された吸引用のキャップ部材が少なくとも一つ以上設けられた記録ヘッドのコンディションを維持する。そして、本発明の維持回復装置は、吸引用のキャップ部材のニップ部に当接して当該ニップ部に付着したインクを吸収する多孔質吸収体を有するインク吸収部材を具備している。
【選択図】 図7
Description
本発明は維持回復装置及び液滴吐出装置に関し、詳細には記録ヘッドを塞蓋するキャップ部材に付着したインクを除去する機構に関する。
画像情報に基づいてインクジェット記録ヘッドのインク吐出口からインク滴を用紙等の記録媒体に吐出し画像を記録するインクジェット式記録装置ではインクジェット記録ヘッド内、特にノズル孔内の余剰インク、ゴミや気泡等の異物を吸引装置によって吸引することでインクジェット記録ヘッドをインク滴の吐出に最適な状態へと回復させるように構成されたものがある。
近年におけるインクジェットプリンタを取り巻く環境として、用紙によらない高画質化及び高速化に対して大きな期待がかかっている。この点に関してインクの開発は大変重要な位置づけにあり用紙への濡れ拡がり性(濡れ性)や速乾性の向上を目的とした開発が進められている。
一方で、インクの付着を嫌うヘッドノズル面やメンテナンス装置においては濡れ性の向上は清浄度の維持という面からすると好ましくない。そこで、具体的な解決手段としてはメンテナンス時のノズル孔を含むノズル面を封止し、そしてノズル孔からインクを吸引する方法がある。しかし、吸引キャップのニップ部にはノズル孔から吸い出されたインクが付着し、デキャップ時には撥インク性の低いキャップニップ部にインクが付着する。そこで、ノズル面側ではワイピングによりそのインクは払拭する。しかし、キャップのニップ側に付着したインクはその濡れ性からキャップの内側だけに留まらずニップ外側にもインクが回り込む。このため再度キャップ時にはそのインクがノズル面に再付着することになる。この状態で放置されたり印字されたりするとインクは乾燥により増粘しメンテナンス時の清浄度を低下させ混色や吐出不良といった障害を発生させる。また、この状態が進むことによりノズル面やニップにインク堆積が発生しニップのシール性が低下し吸引不良の機能障害につながることがある。このため、ニップに付着したインクを再度キャップする前に低減させることが重要な課題となっている。
このような課題に対して、従来よりいくつか提案がなされている。その一つとして、特許文献1〜4においては吸引キャップと対向する位置に吸収体を設けてニップ部のインクを吸収する構成が提案されている。また、特許文献5は洗浄液を通液できるダミーヘッドによってキャップのニップ部に付着したインクを洗い流すことが提案されている。
特開2000−289214号公報
特開平09−300643号公報
特開平07−068767号公報
特開平06−171104号公報
特開2004−195932号公報
しかしながら、上記特許文献1〜4の構成における吸収体は単一な物であり、前述した近年のインクに対する要求により必然的に変わってきた染料系インクから顔料系インクへの変化や速乾性向上により単一な吸収体では対応しにくくなっている。例えば吸収体の気孔径を顔料に合わせる場合には表面の乾燥による目詰まりを防止するため比較的気孔径の大きいものを用いた方が良いが、その反面で気孔径の大きい吸収体は単位体積あたりの吸収量が小さく寿命が持たない。この対策としてインクカートリッジ側の消耗品に対して吸収体を備え定期的な交換をすることで対応しているが、結果的にはインクカートリッジの交換毎にユーザがその費用を負担することとなり不利益がユーザに生じる。また、上記特許文献5によれば、ダミーヘッドへの洗浄液流路構成や送液ポンプが必要となり機構の複雑化やコストアップにつながる弊害が起きる。
本発明はこれらの問題点を解決するためのものであり、吸引用のキャップ部材のニップ部の当接部には気孔径の大きい吸収体を用い乾燥による目詰まり防止を図り、更に気孔径の大きい吸収体に接する気孔径の小さい吸収体がその毛管力の強さにより気孔径の大きい吸収体からインクを吸い上げることで体積あたりの吸収量を大きくすることができるため吸収体の寿命を延ばすことが可能となる維持回復装置及び液滴吐出装置を提供することを目的とする。
前記問題点を解決するために、本発明の維持回復装置はヘッドノズル孔を含むノズル面を覆い、内部を負圧にすることでノズル孔からインクを排出させる吸引ポンプが接続された吸引用のキャップ部材が少なくとも一つ以上設けられた記録ヘッドのコンディションを維持する。そして、本発明の維持回復装置は、吸引用のキャップ部材のニップ部に当接して当該ニップ部に付着したインクを吸収する多孔質吸収体を有するインク吸収部材を具備することに特徴がある。よって、目詰まり防止を図り、更に体積あたりの吸収量を大きくすることができ、かつ吸収体の寿命を延ばすことが可能となる。
また、多孔質吸収体は、気孔径の異なる複数の吸収体を組み合わせて構成する。更には、吸引用のキャップ部材に当接する吸収体に向って気孔径の異なる他の吸収体を並べる。そして、吸引用のキャップ部材と当接する吸収体から順に並んでいる吸収体の気孔径の大きいものから小さいものになるように配置されている。あるいは、吸引用のキャップ部材に多孔質吸収体を当接する方向に、気孔径の異なる複数の吸収体を重ね合わせる。そして、吸引用のキャップ部材と当接する吸収体から順に重ね合わせている吸収体の気孔径の大きいものから小さいものになるように配置されている。よって、小型化が図れ、かつ大吸収量を大きくすることができる。
更に、吸引用のキャップ部材と当接しない吸収体に水分を保持する保湿剤が含浸されているより、インクの流動性を確保し拡散させることで吸収体の容積を有効に使うことができるようになり使用状態に関わらず寿命を延ばすことが可能となる。
また、吸引用のキャップ部材と当接する、多孔質吸収体の部位が凹形状となっていることにより、吸引用のキャップ部材のニップ部の側面にも吸収体を当接もしくは近接させてニップ部に付着したインクも除去することができると共に、吸収体の寿命やニップ摩耗等の問題も解決できる。
更に、別の発明としての液滴吐出装置は、上記維持回復装置を具備することに特徴がある。よって、記録ヘッドのコンディションを長時間維持することができ、記録ヘッドからのインク吐出を安定して行うことができ、信頼性の高い液滴吐出装置を提供することができる。
本発明によれば、吸引用のキャップ部材のニップ部に当接して当該ニップ部に付着したインクを吸収する多孔質吸収体を有するインク吸収部材を具備することにより、吸収体自体の寿命を向上でき、更には吸収体をキャリッジ移動方向には出来るだけ小さくでき、かつ吸収量を大きくすることができる。また、吸引用のキャップ部材に当接する吸収体に向って気孔径の異なる他の吸収体を並べて配置したり、気孔径の異なる複数の吸収体をキャップ部材との当接方向に重ねて配置したりすることで、より一層吸収量を大きくすることができる。
図1は本発明の画像形成装置としての液滴吐出装置を前方から見た斜視図である。同図に示す本発明の画像形成装置としての液滴吐出装置100は、装置本体101と、装置本体101に装着された用紙を装填するための給紙トレイ102と、装置本体101に着脱自在に装着されて画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ103とを備えている。また、装置本体101の前面の一端部側(給排紙トレイ部の側方)には、前面から装置本体101の前方側に突き出し、上面よりも低くなったインクカートリッジを装填するためのカートリッジ装填部104を有し、このカートリッジ装填部104の上面には操作ボタンや表示器などの操作/表示部105が設けられている。
このカートリッジ装填部104には、色の異なる色材である記録液(インク)、例えば黒(K)インク、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクをそれぞれ収容した複数の記録液収容手段としての記録液カートリッジであるインクカートリッジ110k、110c、110m、110y(色を区別しないときは「インクカートリッジ110」という。)を、装置本体101の前面側から後方側に向って挿入して装填可能とし、このカートリッジ装填部104の前面側には、インクカートリッジ110を着脱するときに開く前カバー(カートリッジカバー)106が開閉可能に設けられている。また、インクカートリッジ110k、110c、110m、110yは縦置き状態で横方向に並べて装填する構成となっている。
また、操作/表示部105には、各色のインクカートリッジ110k、110c、110m、110yの装着位置(配置位置)に対応する配置位置で、各色のインクカートリッジ110k、110c、110m、110yの残量がニアーエンド及びエンドになったことを表示するための各色の残量表示部111k、111c、111m、111yを配置している。更に、この操作/表示部105には、電源ボタン112、用紙送り/印刷再開ボタン113、キャンセルボタン114も配置されている。
次に、この液滴吐出装置の機構部について図2及び図3を参照して説明する。なお、図2は同機構部の概要を示す側面図、図3は同じく要部平面図である。
液滴吐出装置の機構部において、フレーム121を構成する左右の側板121A、121Bに横架したガイド部材であるガイドロッド131とステー132とでキャリッジ133を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して図3で矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ133には、前述したようにイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個の液滴吐出ヘッドからなる記録ヘッド134を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド134を構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として備えたものなどを使用できる。
この記録ヘッド134にはドライバICを搭載し、図示しない制御部との間でハーネス(フレキシブルプリントケーブル)122を介して接続している。また、キャリッジ133には、記録ヘッド134に各色のインクを供給するための各色のサブタンク135を搭載している。この各色のサブタンク135には各色のインク供給チューブ136を介して、前述したように、カートリッジ装填部104に装着された各色のインクカートリッジ110から各色のインクが補充供給される。なお、このカートリッジ装填104にはインクカートリッジ110内のインクを送液するための供給ポンプユニット124が設けられ、またインク供給チューブ136は這い回しの途中でフレーム121を構成する後板121Cに係止部材125にて保持されている。
一方、給紙トレイ102の用紙積載部(圧板)141上に積載した用紙142を給紙するための給紙部として、用紙積載部141から用紙142を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)143及び給紙コロ143に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド144を備え、この分離パッド144は給紙コロ143側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙142を記録ヘッド134の下方側に送り込むために、用紙142を案内するガイド部材145と、カウンタローラ146と、搬送ガイド部材147と、先端加圧コロ149を有する押さえ部材148とを備えるとともに、給送された用紙142を静電吸着して記録ヘッド134に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト151を備えている。
この搬送ベルト151は、無端状ベルトであり、搬送ローラ152とテンションローラ153との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト151の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ156を備えている。この帯電ローラ156は、搬送ベルト151の表層に接触し、搬送ベルト151の回動に従動して回転するように配置されている。更に、搬送ベルト151の裏側には、記録ヘッド134による印写領域に対応してガイド部材157が配置されている。
この搬送ベルト151は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ152が回転駆動されることによって図3のベルト搬送方向に周回移動する。
更に、記録ヘッド134で記録された用紙142を排紙するための排紙部として、搬送ベルト151から用紙142を分離するための分離爪161と、排紙ローラ162及び排紙コロ163とを備え、排紙ローラ162の下方に排紙トレイ103を備えている。
また、装置本体101の背面部には両面ユニット171が着脱自在に装着されている。この両面ユニット171は搬送ベルト151の逆方向回転で戻される用紙142を取り込んで反転させて再度カウンタローラ146と搬送ベルト151との間に給紙する。また、この両面ユニット171の上面は手差しトレイ172としている。
更に、図3に示すように、キャリッジ133の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド134のノズルの状態を維持し、回復するための回復手段を含む維持回復機構181を配置している。
この維持回復機構181には、記録ヘッド134の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)182a〜182d(区別しないときは「キャップ182」という。)と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード183と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け184などを備えている。ここでは、キャップ182aを吸引用及び保湿用キャップとし、他のキャップ182b〜182dは保湿用キャップとしている。
そして、この維持回復機構181による維持回復動作で生じる記録液の廃液、キャップ182に排出されたインク、あるいはワイパーブレード183に付着してワイパークリーナ185で除去されたインク、空吐出受け194に空吐出されたインクは図示しない廃液タンクに排出されて収容される。
また、図3に示すように、キャリッジ133の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け188を配置し、この空吐出受け188には記録ヘッド134のノズル列方向に沿った開口189などを備えている。
このように構成した本発明の画像形成装置としての液滴吐出装置においては、給紙トレイ102から用紙142が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙142はガイド145で案内され、搬送ベルト151とカウンタローラ146との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド137で案内されて先端加圧コロ149で搬送ベルト151に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、図示しない制御回路によって高圧電源から帯電ローラ156に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト151が交番する帯電電圧パターン、すなわち周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト151上に用紙142が給送されると、用紙142が搬送ベルト151に吸着され、搬送ベルト151の周回移動によって用紙142が副走査方向に搬送される。
そこで、リニアエンコーダ137による主走査位置情報に基づいてキャリッジ133を主走査方向に移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド134を駆動することにより、停止している用紙142にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙142を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙142の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙142を排紙トレイ103に排紙する。
また、印字(記録)待機中にはキャリッジ133は維持回復機構181側に移動されて、キャップ182で記録ヘッド134がキャッピングされて、ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、キャップ182で記録ヘッド134をキャッピングした状態で図示しない吸引ポンプによってノズルから記録液を吸引し(「ノズル吸引」又は「ヘッド吸引」という。)し、増粘した記録液や気泡を排出する回復動作を行う。また、記録開始前、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する空吐出動作を行う。これによって、記録ヘッド134の安定した吐出性能を維持する。
そこで、本発明に係る維持回復装置の構成の概要について図4〜図6を参照して説明する。なお、図4は本発明の維持回復装置の要部構成を示す平面図、図5は本発明の維持回復装置の機構構成を示す概略側面図、図6は図4の右側面図である。
本発明の維持回復装置10におけるフレーム19には、キャップ保持機構である2つのキャップホルダ20a、20b(区別しないときはキャップホルダ20と称す)と、清浄化手段としての弾性体を含むワイピング部材であるワイパーブレード22と、キャリッジロック21とがそれぞれ昇降可能(上下動可能)に保持されている。また、ワイパーブレード12とキャップホルダ10aとの間には空吐出受け13が配置され、ワイパーブレード12のクリーニングを行うために、フレーム18の外側からワイパーブレード12を空吐出受け13の清掃部材であるワイパークリーナ14側に押し付けるための清掃部材であるクリーナコロ14を含むクリーナ手段であるワイパークリーナ14が揺動可能に保持されている。また、キャップホルダ10a、10bには、それぞれ、2つの記録ヘッドのノズル面をそれぞれキャッピングする2つのキャップ部材11aと11b、キャップ部材11cと11dを保持している。
ここで、印字領域に最も近い側のキャップホルダ10aに保持したキャップ部材11aには可撓性チューブ22を介して吸引手段であるチュービングポンプ(吸引ポンプ)23を接続し、その他のキャップ部材11b、11c、11dはチュービングポンプ23を接続していない。すなわち、キャップ部材11aのみを吸引(回復)用及び保湿用キャップとし、その他のキャップ部材11b、11c、11dはいずれも単なる保湿用キャップとしている。したがって、記録ヘッドの回復動作を行うときには、回復動作を行う記録ヘッドをキャップ部材11aによってキャッピング可能な位置に選択的に移動させる。
また、これらのキャップホルダ20a、20bの下方にはフレーム19に回転自在に支持したカム軸24を配置し、このカム軸24にはキャップホルダ20a、20bを昇降させるためのキャップカム25a、25bと、ワイパーブレード12を昇降させるためのワイパーカム26、キャリッジロック21をキャリッジロックアーム27を介して昇降させるためのキャリッジロックカム28と、空吐出受け13内で空吐出される液滴がかかる空吐出着弾部材である回転体としてのコロ29と、ワイパークリーナ15を揺動させるためのクリーナカム30をそれぞれ設けている。
ここで、キャップ部材11はキャップカム25a、25bにより昇降させられる。ワイパーブレード12はワイパーカム26により昇降させられ、下降時にワイパークリーナ15が進出して、このワイパークリーナ15のクリーナコロ16と空吐出受け13のワイパークリーナ15とに挟まれながら下降することで、ワイパーブレード12に付着したインクが空吐出受け13内に掻き落とされる。また、キャリッジロック21は図示しない圧縮バネによって上方(ロック方向)に付勢されて、キャリッジロックカム28で駆動されるキャリッジロックアーム27を介して昇降させられる。
そして、チュービングポンプ23及びカム軸24を回転駆動するために、モータ31の回転をモータ軸31aに設けたモータギヤ32に、チュービングポンプ23のポンプ軸23aに設けたポンプギヤ33を噛み合わせ、更にこのポンプギヤ33と一体の中間ギヤ34に中間ギヤ35を介して一方向クラッチ36付きの中間ギヤ37を噛み合わせ、この中間ギヤ37と同軸の中間ギヤ38に中間ギヤ39を介してカム軸24に固定したカムギヤ40を噛み合わせている。なお、クラッチ36付きの中間ギヤ37、38の回転軸である中間軸41はフレーム19にて回転可能に保持している。
また、カム軸24にはホームポジションを検出するためのホームポジションセンサ用カム42を設け、この維持回復装置10に設けた図示しないホームポジションセンサにてキャップ部材11が最下端に来たときにホームポジションレバー(不図示)を作動させ、センサが開状態になってモータ31(チュービングポンプ23以外)のホームポジションを検知する。なお、電源オン時には、キャップ部材11(キャップホルダ20)の位置に関係なく上下(昇降)し、移動開始までは位置検出を行わず、キャップ部材11のホーム位置(上昇途中)を検知した後に、定められた量を移動して最下端へ移動する。その後、キャリッジが左右に移動して位置検知後キャップ位置に戻り、記録ヘッドがキャッピングされる。
図7は本発明の維持回復装置の要部構成を示す概略側面図である。図8は本発明の維持回復装置におけるキャップ部材と吸収体との当接の様子を示す概略側面図である。両図において、図3及び図4と同じ参照符号は同じ構成要素を示す。両図に示すように、キャリッジ133の側面には、吸収体51と、該吸収体51を収納する吸収体ホルダ50とで構成するインク吸収手段が取り付けられている。なお、この吸収体ホルダ50はキャリッジ133の一部で構成しても良い。吸引用のキャップ部材11aと吸収体51とが当接するためには、キャリッジ133が決められたパラメータにより印字領域方向に平行移動し、その後キャップカム25aを駆動させることで吸引用のキャップ部材11aを上昇させ吸収体51に当接させる。
図9は吸収体の構成を示す拡大断面図である。本発明における吸収体は気孔径の異なる複数の吸収体で構成されている。同図の(a)に示すように、吸収体51は気孔径の大小2種類の吸収体51a,51bで構成されている。吸引用のキャップ部材11aの当接する側に吸収体51aを、そしてその吸収体51aに隣接して吸収体51bを設けている。気孔径としては吸収体51aの気孔径が吸収体51bの気孔径より大きいことが望ましい。これは吸引用のキャップ部材11aが当接する吸収体51aは吸収量よりもインク乾燥による気孔が目詰まりしにくいものが適しておりそこに隣接する気孔径の小さい吸収体51bでインクを多く保持するのが好ましい。毛管力は気孔径の大きさに反比例するので吸収体51aから吸収体51bにインクは移動する。また、複合の各吸収体の気孔を異ならせる場合、前述では2種類と記しているが、同図の(b)に示すように気孔径の異なる3種類の吸収体で構成してもよい。この場合、気孔径としては吸収体51a、吸収体51b、吸収体51cの順で気孔径が小さくなるように変化させることで3種類以上の組み合わせも可能となる。また、吸引用のキャップ部材11aと当接しない側の吸収体、例えば同図の(a)に示す吸収体51bの表面には図示しないカバーを取り付けることによってインクの乾燥防止を図ることもできる。
図10は吸収体の別の構成を示す拡大断面図である。同図からわかるように、複数の吸収体を吸引用キャップ当接方向に配置しておりその順は気孔径の大きい順に吸引用のキャップ11aが当接する吸収体51aの気孔径が吸収体51bの気孔径より大きくなっている。このような構成とすることにより、インクはより毛管力の大きい上部の吸収体51b側に向かって吸収されていく。ここで、吸収体体積として、吸収体51bの体積を吸収体51aの体積より大きくすれば吸収量をより多くすることが可能である。同様に、図9の(b)で示した3種類以上の気孔径の異なる吸収体についても吸引用のキャップ部材11aが当接する側から順に吸収体51a、吸収体51b、吸収体51cとすることもできる。このとき、最外層の吸収体51a以外の吸収体51b、51cに保湿剤を含浸させることもできる。
図11は本発明の維持回復装置における吸引用のキャップ部材と吸収体との当接の別の様子を示す概略断面図である。同図の(a)に示す吸引用のキャップ部材11aにおいて、記録ヘッドのノズル面と当接する部位は、ゴムやエラストマーなどの弾性部材60で形成されており、記録ヘッドから吸引後デキャップした直後は吸引用のキャップ部材11aのニップ部にインク61が付着するためこのまま再度キャッピングするとノズル面にインクが転移して障害の元となる。また、吸収体の材質としては耐インク性および発塵性に対して良好なものを選ぶ必要があるが、その場合弾力性の少ない材料になることが多いため吸引用のキャップ部材の当接圧を大きくしてニップを食い込ませニップの側面に回り込んだインクも吸収させるのは困難となる。そこで、同図の(a),(b)に示すように、吸引用のキャップ部材11aに当接する吸収体51aの表面に凹形状の受け部62が形成され、そして当該受け部62は吸引用のキャップ部材11aのニップ部が収まる大きさで形成されている。よって、吸引用のキャップ部材11aのニップ部が凹形状の受け部62内に収まり、かつ吸収体51aに当接することで、吸引用のキャップ部材11aのニップ部に付着していたインク61が吸収体51aに吸収され除去することができる。なお、同図の(c)に示すように、この凹形状の受け部62の深さAは概ね0.5〜5mmが好ましく、キャップ部材11aのニップ部の端部と受け部62の内側面との隙間Bは概ね0〜2mmが好ましい。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内の記載であれば多種の変形や置換可能であることは言うまでもない。
10;維持回復装置、50;吸収体ホルダ、
51,51a,51b,51c;吸収体、62;受け部、
100;液滴吐出装置。
51,51a,51b,51c;吸収体、62;受け部、
100;液滴吐出装置。
Claims (9)
- ヘッドノズル孔を含むノズル面を覆い、内部を負圧にすることでノズル孔からインクを排出させる吸引ポンプが接続された吸引用のキャップ部材が少なくとも一つ以上設けられた記録ヘッドのコンディションを維持する維持回復装置において、
吸引用の前記キャップ部材のニップ部に当接して当該ニップ部に付着したインクを吸収する多孔質吸収体を有するインク吸収手段を具備することを特徴とする維持回復装置。 - 前記インク吸収手段における前記多孔質吸収体は、気孔径の異なる複数の吸収体を組み合わせて構成することを特徴とする請求項1記載の維持回復装置。
- 吸引用の前記キャップ部材に当接する前記吸収体に向って気孔径の異なる他の前記吸収体を並べることを特徴とする請求項2記載の維持回復装置。
- 吸引用の前記キャップ部材と当接する前記吸収体から順に並んでいる前記吸収体の気孔径の大きいものから小さいものになるように配置されていることを特徴とする請求項3記載の維持回復装置。
- 吸引用の前記キャップ部材に前記多孔質吸収体を当接する方向に、気孔径の異なる複数の前記吸収体を重ね合わせることを特徴とする請求項2記載の維持回復装置。
- 吸引用の前記キャップ部材と当接する前記吸収体から順に重ね合わせている前記吸収体の気孔径の大きいものから小さいものになるように配置されていることを特徴とする請求項5記載の維持回復装置。
- 吸引用の前記キャップ部材と当接しない前記吸収体に水分を保持する保湿剤が含浸されていることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の維持回復装置。
- 吸引用の前記キャップ部材と当接する前記多孔質吸収体の部位が凹形状となっていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の維持回復装置。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の維持回復装置を具備することを特徴とする液滴吐出装置。
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| JP2008147652A JP2009292030A (ja) | 2008-06-05 | 2008-06-05 | 維持回復装置及び液滴吐出装置 |
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| JP2008147652A JP2009292030A (ja) | 2008-06-05 | 2008-06-05 | 維持回復装置及び液滴吐出装置 |
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-
2008
- 2008-06-05 JP JP2008147652A patent/JP2009292030A/ja not_active Withdrawn
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