JP2009128000A - 二元冷凍機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】二元冷凍機30において、高温側回路32の高温側膨張器40と高温側蒸発器53との間には、第1の冷媒の高温側蒸発器53への流入量を調整する制御弁37が設けられ、低温側回路34の所定箇所には、第2の冷媒の圧力を検出する圧力センサ64が設けられ、圧力センサ64の圧力が所定の値よりも小さいことが検出された場合には、高温側蒸発器53への第1の冷媒の流入量を減少させるように、高温側回路32の制御弁37を制御する制御部58が設けられている。
【選択図】図1
Description
冷凍システム10は、冷媒を循環させるための管路15に、圧縮機16、凝縮器18、膨張弁20、及び蒸発器22が設けられ、これら各機器が直列に接続されている。
冷媒は、圧縮機16で圧縮され、次に凝縮器18によって冷却されると共に液化され、この液化した状態で膨張弁20によって膨張させられることにより沸点を下げ、蒸発器22において周囲から蒸発熱を奪って蒸発している。
こうして、蒸発器22において周囲の熱を奪って、周囲を所望の低温とするようにしている。
このように、冷媒の圧力が低下すると、冷媒の比体積が上がり、圧縮機16における冷媒流量が低下し、蒸発器22における周囲の冷却が所望の低温にできないような状態にもなりうる。そこで、回路における冷媒の圧力に基づいて膨張弁20の弁開度を調整する構成が開示されている(例えば特許文献1参照)。
しかし、二元冷凍機のような冷凍システムに上述したような構成を採用したとすると、低温側回路では−70℃〜−80℃程度にまで冷媒の温度が低下するので、低温側回路に弁(上述した例では膨張弁)を設けたとしても弁が凍結してしまい弁の開閉による圧力の調整ができないという課題があった。
この構成を採用することによって、低温側回路では低温側蒸発器へ流入する第2の冷媒の流量を制御するための膨張弁や電磁弁等を設けておかなくても、低温側回路が低圧にならないように確実に制御することができる。
この構成によれば、低温側回路の第2の冷媒の圧力値が第1の閾値と第2の閾値との間で安定するように制御できる。
この構成によれば、例えば被冷却物を段階的に冷却していく場合において、第2の高温側蒸発器を密閉容器等に内蔵してプレクーラーとして設け、低温側蒸発器を密閉容器等に内蔵してメインクーラーとして設けることもでき、係る場合であっても低温側回路では低温側蒸発器へ流入する第2の冷媒の流量を制御するための膨張弁や電磁弁等を設けておかなくても、低温側回路が低圧にならないように確実に制御することができる。
(第1の実施形態)
図1に本実施形態の全体構成を示す。
二元冷凍機30は、高温側回路32と低温側回路34とがカスケードコンデンサ36によって熱的に接続されることにより構成されている。
高温側回路32は、高温側圧縮機(コンプレッサー)38と、高温側凝縮器40と、高温側膨張器43と、カスケードコンデンサを構成する高温側蒸発器53とを備えており、これらの各機器は高温側冷媒が流通する冷媒流通管45によって直列に接続されている。
また、高温側膨張器43と高温側蒸発器53との間には、冷媒流通管45を流通する冷媒の流量を調節する制御弁37が設けられている。
このような構成を有する高温側回路32では、高温における特性が優れた冷媒を使用している。高温側回路32で用いられる冷媒の例としては、R502、R404aなどが挙げられる。
低温側回路34は、低温側圧縮機(コンプレッサー)51と、カスケードコンデンサ36を構成する低温側凝縮器52と、低温側膨張器54と、低温側蒸発器56とを備えており、これらの各機器は低温側冷媒が流通する冷媒流通管55によって接続されている。また、低温側回路34の低温側凝縮器52の下流側には、冷媒ドライヤ57が設けられており、冷媒中の水分の除去を図っている。
また、低温側圧縮機51と低温側凝縮器52の間には、オイルセパレータ59が設けられている。オイルセパレータ59は、低温側圧縮機51から生じたオイルが他の機器へ流入しないように、オイルを分離して低温側圧縮機51に戻すようにしている。
このような構成を有する高温側回路34では、低温における特性が優れた冷媒を使用している。低温側回路34で用いられる冷媒の例としては、R503、R23などが挙げられる。
制御部58は、高温側回路32の制御弁37の開度を制御可能に設けられており、圧力センサ64によって検出された第2の冷媒の圧力に基づいて制御弁37を制御する。
停止状態から二元冷凍機30を運転するには、まず高温側回路32の高温側圧縮機38を始動する。なぜなら、低温側回路34における第2の冷媒は常温では高圧となっているため、このまま低温側圧縮機51を運転しようとすると低温側圧縮機51には大きな負荷がかかり、全く動作しないか、あるいは動作したとしてもすぐに破損してしまうからである。
制御部58は、カスケードコンデンサ36内の温度センサ48で検出したカスケードコンデンサ36の温度が、所定の温度にまで低下したことを検出したら、制御部58内のタイマー回路を作動させる。そして、制御部58は、所定の温度にまで低下してから所定時間経過したことをタイマー回路が検出したときに、低温側圧縮機51の運転を開始させるように制御信号を出力する。
低温側圧縮機51が始動した後の運転行程が、特許請求の範囲でいう通常運転に該当する。
すると、カスケードコンデンサ36における低温側凝縮器52の凝縮熱の放熱効率が悪くなり、さらに低温側蒸発器56における蒸発熱の吸収もできなくなる。
この状態が続くと、高温側回路32においても、第1の冷媒の圧力が低下し、二元冷凍機30全体の機能低下が著しくなる。
そこで以下に説明するように、圧力センサ64に基づく高温側回路32の制御弁37の開度の制御を実行する。
すなわち、制御部58は、低温側回路34における第2の冷媒の圧力を予め設定された圧力値を第1の閾値として記憶しており、圧力センサ64が検出した圧力値が第1の閾値以上である場合には、制御弁37の開度は一定のまま保持している。
このようにして、低温側回路34の第2の冷媒の圧力値に基づいて高温側回路32の制御弁37を制御することによって、第2の冷媒の圧力が低下しすぎて低温側蒸発器56における周囲温度の冷却ができない状態になることを防止できる。
すなわち、制御部58は、低温側回路34における第2の冷媒における予め設定された圧力値を圧力を第2の閾値として記憶しており、圧力センサ64が検出した圧力値が第2の閾値以上である場合には、制御弁37を開ける。
このようにして、低温側回路34の第2の冷媒の圧力値に基づいて高温側回路32の制御弁37の開閉を制御することによって、低温側回路34の第2の冷媒の圧力値を適正な値で安定させることができ、第2の冷媒の圧力が低下しすぎて低温側蒸発器56における周囲温度の冷却ができない状態になることを防止できる。
さらに、高温側膨張器42と制御弁37の代わりに比例制御型制御弁を設け、この比例制御型制御弁によって、第1の冷媒の膨張機能と高温側蒸発器53への流量制御機能の両機能を実現させるようにしてもよい。
次に本発明の第2の実施形態について、図3に基づいて説明する。
なお、上述した第1の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する場合もある。
第2の実施形態の二元冷凍機60は、高温側回路32にカスケードコンデンサ36を構成する高温側蒸発器53と並列に第2の高温側蒸発器66を設けている点が特徴となっている。
第2の制御弁69の開度は制御部58によって制御可能に設けられており、第2の制御弁69の開度によって第2の高温側蒸発器66の温度を設定することができる。
また、一方の管路45aの高温側蒸発器53の下流側と、他方の管路45bの第2の高温側蒸発器66の下流側は合流し、高温側圧縮機38の低圧側に接続されている。
まず、停止状態から二元冷凍機60を運転するには、高温側回路32の高温側圧縮機38を始動する。
制御部58は、カスケードコンデンサ36内の温度センサ48で検出したカスケードコンデンサ36の温度が、所定の温度にまで低下したことを検出したら、制御部58内のタイマー回路を作動させる。そして、制御部58は、所定の温度にまで低下してから所定時間経過したことをタイマー回路が検出したときに、低温側圧縮機51の運転を開始させるように制御信号を出力する。
低温側圧縮機51が始動した後の運転行程が、特許請求の範囲でいう通常運転に該当する。
すると、カスケードコンデンサ36における低温側凝縮器52の凝縮熱の放熱効率が悪くなり、さらに低温側蒸発器56における蒸発熱の吸収もできなくなる。
この状態が続くと、高温側回路32においても、第1の冷媒の圧力が低下し、二元冷凍機30全体の機能低下が著しくなる。
そこで以下に説明するように、圧力センサ64に基づく高温側回路32の制御弁37および第2の制御弁69の開度の制御を実行する。
すなわち、制御部58は、低温側回路34における第2の冷媒の圧力を予め設定された圧力値を第1の閾値として記憶しており、圧力センサ64が検出した圧力値が第1の閾値以上である場合には、制御弁37および第2の制御弁69の開度は一定のまま保持している。
このようにして、低温側回路34の第2の冷媒の圧力値に基づいて高温側回路32の制御弁37および第2の制御弁69を制御することによって、第2の冷媒の圧力が低下しすぎて低温側蒸発器56における周囲温度の冷却ができない状態になることを防止できる。
すなわち、制御部58は、低温側回路34における第2の冷媒における予め設定された圧力値を第2の閾値として記憶しており、圧力センサ64が検出した圧力値が第2の閾値以上である場合には、制御弁37および第2の制御弁69を開ける。
このようにして、低温側回路34の第2の冷媒の圧力値に基づいて高温側回路32の制御弁37および第2の制御弁69の開閉を制御することによって、低温側回路34の第2の冷媒の圧力値を適正な値で安定させることができ、第2の冷媒の圧力が低下しすぎて低温側蒸発器56における周囲温度の冷却ができない状態になることを防止できる。
さらに、第2の高温側膨張器68と第2の制御弁69の代わりに比例制御型制御弁を設け、この比例制御型制御弁によって、第1の冷媒の膨張機能と第2の高温側蒸発器66への流量制御機能の両機能を実現させるようにしてもよい。
ただし、本発明の二元冷凍機としては、低温側圧縮機51が一定速のものに限定されることはなく、低温側圧縮機51の回転数を制御可能なものに採用してもよい。
32 高温側回路
34 低温側回路
35 ファン
36 カスケードコンデンサ
37 制御弁
38 高温側圧縮機
40 高温側凝縮器
43 高温側膨張器
45 冷媒流通管
48 温度センサ
50 冷媒ドライヤ
51 低温側圧縮機
52 低温側凝縮器
53 高温側蒸発器
54 低温側膨張器
55 冷媒流通管
56 低温側蒸発器
57 冷媒ドライヤ
58 制御部
59 オイルセパレータ
60 二元冷凍機
64 圧力センサ
66 第2の高温側蒸発器
68 第2の高温側膨張器
69 第2の制御弁
Claims (6)
- 第1の冷媒を圧縮する高温側圧縮機、該高温側圧縮機によって圧縮された第1の冷媒を冷却して液化する高温側凝縮器、該高温側凝縮器によって液化された第1の冷媒を膨張させる高温側膨張器及び該高温側膨張器によって膨張した第1の冷媒を蒸発させる高温側蒸発器が管路によって連結されてなる高温側回路と、
第2の冷媒を圧縮する低温側圧縮機、該低温側圧縮機によって圧縮された第2の冷媒を冷却して液化する低温側凝縮器、該低温側凝縮器によって液化された第2の冷媒を膨張させる低温側膨張器及び該低温側膨張器によって膨張した第2の冷媒を蒸発させる低温側蒸発器が管路によって連結されてなる低温側回路とを具備し、
前記高温側蒸発器と前記低温側凝縮器とがカスケードコンデンサによって熱的に接続されて構成されている二元冷凍機において、
前記高温側回路の高温側蒸発器の上流側には、第1の冷媒の高温側蒸発器への流入量を調整する制御弁が設けられ、
前記低温側回路の所定箇所には、第2の冷媒の圧力を検出する低温側圧力センサが設けられ、
通常運転中において、前記低温側圧力センサにおける圧力値が第1の閾値よりも小さいことが検出された場合には、前記高温側蒸発器への第1の冷媒の流入量を減少させるように、前記高温側回路の制御弁を制御する制御部が設けられていることを特徴とする二元冷凍機。 - 前記制御部は、
前記高温側蒸発器への第1の冷媒の流入量を減少させるように、前記高温側回路の制御弁を制御した後、前記低温側圧力センサにおける圧力値が第2の閾値よりも大きいことが検出された場合には、前記高温側蒸発器への第1の冷媒の流入量を増加させるように、前記高温側回路の制御弁を制御することを特徴とする請求項1記載の二元冷凍機。 - 高温側回路には、
前記高温側膨張器と並列に接続された第2の高温側膨張器が設けられ、
前記第2の高温側膨張器によって膨張した第1の冷媒を蒸発させる第2の高温側蒸発器が設けられ、
前記高温側回路の前記第2の高温側蒸発器の上流側には、第1の冷媒の第2の高温側蒸発器への流入量を調整する第2の制御弁が設けられ、
前記制御部は、
通常運転中において、前記低温側圧力センサにおける圧力値が第1の閾値よりも小さいことが検出された場合には、前記制御弁と前記第2の制御弁の双方を、それぞれの開度比率が合わせて100%となるように制御することを特徴とする請求項1記載の二元冷凍機。 - 前記制御部は、
前記高温側蒸発器への第1の冷媒の流入量を減少させるように、前記高温側回路の制御弁および第2の制御弁を制御した後、前記低温側圧力センサにおける圧力値が第2の閾値よりも大きいことが検出された場合には、前記高温側蒸発器への第1の冷媒の流入量を増加させるように、前記高温側回路の制御弁および第2の制御弁を制御することを特徴とする請求項3記載の二元冷凍機。 - 前記高温側膨張器および制御弁は、1つの比例制御型制御弁で構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちのいずれか1項記載の二元冷凍機。
- 前記第2の高温側膨張器および第2の制御弁は、1つの比例制御型制御弁で構成されていることを特徴とする請求項3または請求項4記載の二元冷凍機。
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