JP2009117721A - 配線基板、回路基板、これらの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【効果】本発明によれば、配線パターンの上面が平坦になるので、電子部品などの他の部材との間で安定した電気的接続が確立できる。
【選択図】図1
Description
配線パターンの形成方法としては、上記のようなサブトラクティブ法のほかにセミアディティブ(Semi Additive)法がある。このセミアディティブ法は、表面に基材金属層(シード層)を形成した絶縁フィルムの基材金属層の表面に感光性樹脂層を形成し、この感光性樹脂層を、配線が形成される部分の感光性樹脂が除去された逆回路が形成されるように感光性樹脂を露光現像する。次いで、基材金属層を電極として感光性樹脂が除去された部分に銅を析出させて回路を形成した後、逆回路状に形成された感光性樹脂を除去し、さらに感光性樹脂から形成されている逆回路の下の基材金属層を除去して銅を析出させて形成した配線を電気的に独立させることにより、配線パターンを形成する方法である。このセミアディティブ法によれば、理論的には感光性樹脂層の解像度に対応した線幅の配線を形成することができるので、線幅が20μm以下の配線パターンであっても形成することが可能になる。
すなわち、本発明の配線基板あるいは回路基板に形成されている配線パターンは、サブトラクティブ法では製造が困難なピッチ幅(P)が25μm以下であり、線幅が20μm以下の配線基板あるいは回路基板であり、この配線基板あるいは回路基板に形成されている配線パターンの上面が、この配線パターンの線幅(W)に対して1.0倍以上の半径を有する仮想円の曲率と一致する。したがって、本発明の配線基板あるいは回路基板を構成している配線パターンの上面が平坦に形成されている。このため、電気的接続の信頼性が高く、たとえばACF接続などの際に接点を数多く形成することができる。
図1は、本発明の配線基板に形成されている配線パターンの一例を示す縦断面図であり、この配線パターンの上面の形状と一致する仮想円がともに記載されている。
即ち、本発明の配線基板は従来から採用されていたサブトラクティブ法では、形成が極めて困難である非常にピッチ幅および線幅が狭い配線パターンを形成するのに適している。
基材金属層12は、通常は、ニッケル、クロム、銅などのスパッタリング層であり、その厚さは通常は20〜300Åの範囲内、好ましくは30〜250Åの範囲内にある。
本発明の配線基板では、セミアディティブ法により形成される配線パターンの条件の形状について検討した結果、配線パターンの線幅(w)に対して、1.0倍以上の半径を有する仮想円の円弧と一致するように配線パターンの上面を形成することにより、安定した電気的接続が形成されるのである。
図3(a)は、本発明で使用する基材層10が示されている。この基材層10は、絶縁フィルム11と、この絶縁フィルム11の表面に形成された基材金属層12と、この基材金属層12の表面に形成された導電性金属層13とからなる。基材金属層12は、スパッタリング層であり、通常はニッケル、クロムを含むスパッタリング層である。この基材金属層12に積層されている導電性金属層13は銅あるいは銅合金からなる導電性金属層であり、電解メッキ法あるいは無電解メッキ法により形成することができる。この導電性金属層13は、上記スパッタリング層である基材金属層12を覆うように形成されており、その厚さは通常は0.1〜2μmの範囲内にある。
ここで使用する銅メッキ液に特に制限はなく、たとえば上記配線パターン前駆体20を形成した際に使用したCuSO4・5H2Oが45〜125g/リットルの濃度、硫酸が170〜210g/リットルの濃度で含有される銅メッキ液などを使用することができる。このような銅メッキ液を用いて20〜30℃の温度でDk=0.5〜3A/dm2の電流を10〜60分間流して厚さ5〜12μmの配線パターン前駆体20を形成することができる。
なお、上記の製造方法は、本発明の配線基板あるいは回路基板を製造する好適な例を示すものであり、本発明の配線基板は上記の製造方法によって限定されるものではない。
このように電子部品を実装しても、配線パターンの断面にある区画線は通常は消失しない。
〔実施例〕
次に本発明の実施例を示して本発明の配線基板について説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
次いで、上記のようにフラッシュエッチング処理された銅層の表面に感光性樹脂フィルム(ネガ型ドライフィルムレジスト、商品名:M-50B、旭化成(株)製、15μm厚)をラミネーターを用いて110℃の温度で貼着した。
次いで、硫酸銅メッキ液(ロームアンドハース社製、カパーグリームST-900)を添加した銅メッキ液(CuSO4:60g/リットル、硫酸:190g/リットル)を用いて25℃において、Dk=1.6A/dm2の条件で17分間メッキして9μm高さのCuメッキ回路を形成した。
さらに、硫酸+過酸化水素系エッチング液を用いて35℃で45秒間処理して、基材の0.8μmの銅層を全面エッチング除去した。
このようにして得られた15μmピッチの銅パターンは導体断面を観察の結果、回路上面はわずかに円弧状に形成された平坦な形状であり、この回路上面の形状に対応する仮想円を想定したところ、半径が22μmの仮想円の円弧と形成された銅パターンの円弧とが一致し、この仮想円の半径は、線幅11μmの2倍に相当する。
図5,6から、配線パターンには、配線パターン前駆体を溶解して形成された配線パターン残存部と、この配線パターン残存部の上に析出した銅との区画線が明確に存在していることが明確にわかる。
次いで、上記のようにフラッシュエッチング処理された銅層の表面に感光性樹脂フィルム(ネガ型ドライフィルムレジスト、商品名:M-50B、旭化成(株)製、15μm厚)をラミネーターを用いて110℃の温度で貼着した。
次いで、硫酸銅メッキ液(ロームアンドハース社製、カパーグリームST-900)を添加した銅メッキ液(CuSO4:60g/リットル、硫酸:190g/リットル)を用いて25℃において、Dk=2A/dm2の条件で12分間メッキして8μm高さのCuメッキ回路を形成した。
さらに、硫酸+過酸化水素系エッチング液を用いて35℃で45秒間処理して、基材の0.8μmの銅層を全面エッチング除去した。
このようにして得られた15μmピッチの銅パターンは導体断面を観察の結果、回路上面はわずかに円弧状に形成された平坦な形状であり、この回路上面の形状に対応する仮想円を想定したところ、半径が10.4〜12.6μmの仮想円の円弧と形成された銅パターンの円弧とが一致し、この仮想円の半径は、線幅10μmの1.04〜1.26倍に相当する。こうして形成された配線パターンは全体の断面が楕円に近い形であることがわかった。
〔比較例1〕
厚さ35μmのポリイミドフィルム(商品名:ユーピレックス、宇部興産(株)製)にNi-Cr(20%)シード層を250Åの厚さにスパッタリングして形成し、このシード層の上に銅を1.3μm厚さにメッキした二層CCL(裏面PET貼り)の70mm幅フィルムを用意した。
次いで、上記のようにフラッシュエッチング処理された銅層の表面に感光性樹脂フィルム(ネガ型ドライフィルムレジスト、商品名:M-50B、旭化成(株)製、15μm厚)をラミネーターを用いて110℃の温度で貼着した。
次いで、硫酸銅メッキ液(ロームアンドハース社製、カパーグリームST-900)を添加した銅メッキ液(CuSO4:60g/リットル、硫酸:190g/リットル)を用いて25℃において、Dk=1.6A/dm2の条件で17分間メッキして9μm高さのCuメッキ回路を形成した。
さらに、硫酸+過酸化水素系エッチング液を用いて35℃で45秒間処理して、基材の0.8μmの銅層を全面エッチング除去した。
このようにして得られた15μmピッチの銅パターンは導体断面を観察の結果、回路上面は円弧状に形成されており、この回路上面の形状に対応する仮想円を想定したところ、半径が6.7〜7.9μmの仮想円の円弧と形成された銅パターンの円弧とが一致し、この仮想円の半径は、線幅10μmの0.67〜0.79倍に相当する。
すなわち、本発明では、セミアディティブ法を利用しているので、サブトラクティブ法では製造が困難なピッチ幅(P)が25μm以下であり、線幅が20μm以下の配線パターンを有する配線基板あるいは回路基板を得ることができ、この配線基板あるいは回路基板に形成されている配線パターンの上面が、この配線パターンの線幅(W)に対して1.0倍以上の半径を有する仮想円の曲率と一致する。したがって、本発明の配線基板あるいは回路基板を構成している配線パターンの上面が平坦に形成されるため、電気的接続の信頼性が高く、たとえばACF接続などの際に接点を数多く形成することができる。
11・・・絶縁フィルム
12・・・基材金属層
13・・・導電性金属層
15・・・感光性樹脂層
17・・・マスク
19・・・逆パターン
20・・・配線パターン前駆体
21・・・配線パターン残存部
22・・・配線パターン
25・・・配線パターンの上面
30・・・仮想円
w・・・線幅
P・・・ピッチ幅
R・・・仮想円の半径
Claims (17)
- 絶縁フィルムの表面にシード層を介して導電性金属が電鋳された配線パターンが多数形成された配線基板において、該配線パターンの上面が、該配線パターンの線幅の1.0倍以上の半径を有するいずれかの仮想円の円弧と一致することを特徴とする配線基板。
- 上記配線パターンが、絶縁フィルムの表面にスパッタリングにより形成された基材金属層を有することを特徴とする請求項第1項記載の配線基板。
- 上記配線パターンの最狭部のピッチ幅が25μm以下であり、かつ線幅が20μm以下であることを特徴とする請求項第1項記載の配線基板。
- 上記配線パターンの厚さが、3〜12μmの範囲内にあることを特徴とする請求項第1項記載の配線基板。
- 上記配線パターンの上面が、該配線パターンの線幅の1.0〜80倍の半径を有するいずれかの仮想円の円弧と一致することを特徴とする請求項第1項記載の配線基板。
- 上記配線パターンの縦断面に、該配線パターンを形成する際に形成した配線パターン前駆体の一部をエッチングにより除去した配線パターン残存部と、該配線パターン残存部に析出された導電性金属とを区画する区画線が存在することを特徴とする請求項第1項記載の配線基板。
- 絶縁フィルムの表面にシード層を介して導電性金属が電鋳された配線パターンが多数形成された配線基板に電子部品が実装された回路基板おいて、該配線パターンの上面が、該配線パターンの線幅の1.0倍以上の半径を有するいずれかの仮想円の円弧と一致することを特徴とする回路基板。
- 上記配線パターンが、絶縁フィルムの表面にスパッタリングにより形成された基材金属層を有することを特徴とする請求項第7項記載の回路基板。
- 上記配線パターンの最狭部のピッチ幅が25μm以下であり、かつ線幅が20μm以下であることを特徴とする請求項第7項記載の回路基板。
- 上記配線パターンの上面が、該配線パターンの線幅の1.0〜80倍の半径を有するいずれかの仮想円の円弧と一致することを特徴とする請求項第7項記載の回路基板。
- 上記配線パターンの縦断面に、該配線パターンを形成する際に形成した配線パターン前駆体の一部をエッチングにより除去した配線パターン残存部と、該配線パターン残存部に析出された導電性金属とを区画する区画線が存在することを特徴とする請求項第7項記載の回路基板。
- 絶縁フィルムの表面に基材金属層および導電性金属層が形成された基材層の導電性金属層の表面に感光性樹脂を用いて形成しようとする配線パターンとは逆の凹凸を有する逆パターンを形成し、該逆パターンに導電性金属を析出させて配線パターン前駆体を形成し、次いで、配線パターン前駆体の一部をエッチングにより除去して配線パターン残存部を形成した後、該配線パターン残存部に導電性金属を析出させて配線パターンを電鋳した後、感光性樹脂からなる逆パターンを除去し、導電性金属層を除去して配線パターンを電気的に独立させることを特徴とする配線基板の製造方法。
- 上記配線パターンの最狭部のピッチ幅が25μm以下であり、かつ線幅が20μm以下であることを特徴とする請求項第12項記載の配線基板の製造方法。
- 上記形成された配線パターンの上面が、該配線パターンの線幅の1.0〜80倍の半径を有するいずれかの仮想円の円弧と一致することを特徴とする請求項第7項記載の配線基板の製造方法。
- 絶縁フィルムの表面に基材金属層および導電性金属層が形成された基材層の導電性金属層の表面に感光性樹脂を用いて形成しようとする配線パターンとは逆の凹凸を有する逆パターンを形成し、該逆パターンに導電性金属を析出させて配線パターン前駆体を形成し、次いで、配線パターン前駆体の一部をエッチングにより除去して配線パターン残存部を形成した後、該配線パターン残存部に導電性金属を析出させて配線パターンを電鋳した後、感光性樹脂からなる逆パターンを除去し、導電性金属層を除去して配線パターンを電気的に独立させ、該形成された配線パターンに電子部品を実装することを特徴とする回路基板の製造方法。
- 上記配線パターンの最狭部のピッチ幅が25μm以下であり、かつ線幅が20μm以下であることを特徴とする請求項第15項記載の回路基板の製造方法。
- 上記形成された配線パターンの上面が、該配線パターンの線幅の1.0〜80倍の半径を有するいずれかの仮想円の円弧と一致することを特徴とする請求項第15項記載の回路基板の製造方法。
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