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JP2009158140A - エレクトロルミネッセンス素子及びこれを用いた表示装置並びに照明装置 - Google Patents

エレクトロルミネッセンス素子及びこれを用いた表示装置並びに照明装置 Download PDF

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JP2009158140A JP2007332052A JP2007332052A JP2009158140A JP 2009158140 A JP2009158140 A JP 2009158140A JP 2007332052 A JP2007332052 A JP 2007332052A JP 2007332052 A JP2007332052 A JP 2007332052A JP 2009158140 A JP2009158140 A JP 2009158140A
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宜浩 大島
Toshitaka Kawashima
利孝 河嶋
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元祐 大海
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Abstract

【課題】色度再現範囲を拡大できるエレクトロルミネッセンス素子及びこれを用いた表示装置並びに照明装置を提供すること。
【解決手段】金属電極(下部電極;対向電極)18、第1絶縁層16、並置された発光層(R、G、B)14、第2絶縁層(多層干渉膜)12によって構成された多層膜干渉フィルタ、上部透明電極10(赤色光、緑色光、青色光それぞれを取り出す赤色光、緑色光、青色光用電極が並置され構成される。)が、この順に絶縁性基板20に積層され、EL素子が形成されている。基板20を介さずに上部透明電極から光が射出される。このEL素子はマトリクス状に駆動回路と共に基板に形成され表示装置、照明装置が形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレクトロルミネッセンス素子及びこれを用いた表示装置並びに照明装置に関する。
エレクトロルミネッセンス(以下、ELと称する)素子は、発光層に電界を印加して発生する発光現象を利用した発光素子であり、発光層として有機材料を用いる有機EL素子と、発光層として無機材料を用いる無機EL素子がある。
EL素子を用いる表示装置は、自発光型素子を用いるのでバックライトが不要であり視認性も良好であり応答速度も速く、薄型化、大画面化、軽量化、低消費電力等が可能となるものとして盛んに開発が進められ、携帯電話、パソコン、遊戯機器等の各種の電子機器に使用される表示装置や、カラーイルミネーション、カラー装飾用光源等の種々の用途の照明装置への適用が検討されており、一部実用化に至っている。無機EL素子は完全固体デバイスであり耐久性に優れ広い分野での利用が期待されている。写真や映画等の映像、遠隔医療やテレビ電話等における電送映像、絵画、印刷物等の正確な色の再現、表示を行なうために、高画質、高性能な表示装置が要求され、表示素子における広色域化の向上を図るに、表示素子の構造や駆動方法等の最適化に関する開発研究がなされている。
フルカラー表示を可能とする表示装置の実現のためには、赤色光、緑色光、青色光を放射させる発光層が必要となるが、無機EL素子のための青色発光材料の開発は遅れていたが、最近、高輝度な青色発光材料が開発され、フルカラー表示装置の開発研究が盛んになり、実用化が期待されている。
「光学干渉式EL素子」と題する特許文献1には、以下の記載がある。
図10は、特許文献1に記載の第1図であり、反射率の小さな光学干渉式EL素子の拡大概略端面図である。
図10に反射率の低い光学干渉式EL素子を符号101で全体的に示した。このEL素子は、a)二つの層104、106より成り、EL光を透過する前部電極電気光学部材102と、b)前部電極電気光学部材102の後側にあり、一つの層より成る対向電極電気光学部材108と、c)前部電極電気光学部材102と前記対向電極電気光学部材108との間にあり、一つの層より成るEL電気光学部材110と、d)前記電気光学部材102、108、110の少なくとも一つに対して界面接触する一つの光学部材(この実施例の場合は、光学部材112、114、116、118)とを備え、前記光学部材112、114、116、118は、それぞれ、周辺光に対して透過性を備えた少なくとも一つの光学干渉膜120、122、124、126から成り、このため、本EL素子のスペクトル反射率が、電気光学部材102、108、110の厚みと材料に応じて選択した光学干渉膜120、122、124、126の厚みと材料により変化させられ、その結果、例えば、y方向やz方向で視る人の方へ向かう周辺光xの本EL素子101での反射率を、光学干渉膜120、122、124、126のそれぞれの界面で部分的に反射される光の光学干渉と、前記電気光学部材102、108、110の各層の界面で部分的に反射される光の光学干渉との組合せにより、減少させるようなEL素子である。
この実施例では、電気光学部材102、108、110と光学部材112、114、116、118は、ガラス基板128の上に被覆加工したものである。前部電極電気光学部材2の層104、106は、酸化錫インジウム(ITO)と金よりなる透明な層でもよい。対向電極電気光学部材8は、アルミニウムより形成してもよい。EL電気光学部材10はZnS:Mnでもよい。
この発明の実施例のいくつかにあっては、光学部材112、114、116、118の少なくとも一つは、可視光に関して部分的な吸収性のある少なくとももう一つの別の膜130、132、134、136をそれぞれ有し、本EL素子101のスペクトル反射率とスペクトル吸収率を、光学部材112、114、116、118のほぼ透明な膜120、122、124、126と光を部分的に吸収する膜130、132、134、136との厚みと材料を、電気光学部材102、108、110の各層の厚みと材料とに組合せることにより、変化させる。これにより例えばX方向やZ方向で視る人に向かって進む周辺光のこのEL素子での反射率は、光を部分的に吸収する光学干渉膜130、132、134、136がひき起す光の光学干渉吸収により更に減少させられる。
絶縁破壊に対してEL電気光学部材110を安定化させるために、EL素子101に更に次の部材を備えてもよい。すなわち、a)前部電極電気光学部材2とEL電気光学部材110との間にあり、少なくとも一つの層(本実施例では二つの層140と142)から成る第1の誘電性電気光学部材138と、b)対向電極電気光学部材108とEL電気光学部材110との間にあり、少なくとも一つの層(実施例では二つの層146と148)から成る第2の誘電性電気光学部材144とを備え、c)また、電気光学部材102、108、110、138、144の少なくとも一つに、光学部材112、114、116、118、150、152のうちの少なくとも一つを設けてもよい。すなわち、第1の誘電性電気光学部材138と第2の誘電性電気光学部材144とが備わっているとき、これらに、膜154と156から成りまた必要に応じて膜158と160とを有する光学部材150と152のうち少なくとも一つを設けてもよい。膜154、156はほぼ透明であり、また膜158、160は可視光に関して部分的な吸収性をそなえている。
「光干渉フィルタを含む薄膜エレクトロルッミネセンス装置」と題する特許文献2には、以下の記載がある。
特許文献2の発明は、光透過性を有する電極層と光反射電極層により、蛍光体層或いは蛍光体層と誘電体層の構造体に電圧が印加されるように構成されると共に、前記構造体内における、光の取出側に、前記蛍光体層より放射される発光波長の任意の波長λを選択的に透過する多層膜の光干渉フィルタを、前記構造体に屈折率の低い誘電体膜1と屈折率の高い誘電体膜2を交互にλ/4=膜厚・屈折率の式に従って誘電体膜2、誘電体膜1の順に2層以上積層し、更に、誘電体膜1より高い屈折率を有する蛍光体層をλ/2・N(Nは1以上の整数)=膜厚・屈折率の式に従って積層し、更に、誘電体膜3をλ/4・正数=膜厚・屈折率の式に従って誘電体膜3を積層した構成にしたことを特徴とする光干渉フィルタを含む構成にする。
図11は、特許文献2に記載の第1図であり、薄膜エレクトロルミネセンス装置の基本構成断面図である。
ガラス基板201の上に透明電極202を成膜し、その上に、発光波長に対する屈折率n1が2.4程度で誘電率ε1膜厚d1の第1誘電体層(a)204aとして成膜する。次に、この上に、屈折率n2が1.5程度の光学薄膜(例えば、MgF2(n1=1.38)、SiO2(n1=1.52))を膜厚d2で第1誘電体層(b)204bとして成膜し、再び第1誘電体層(a)と同じ誘電体薄膜を第1誘電体層(c)204cとして順に積層し、再び屈折率n2で膜厚d2の第1誘電体層(d)204dを順に積層し、更にこの上に、屈折率n3が2.4程度で膜厚d3の蛍光体層205を成膜し、屈折率n4の値がn3に似かよった2.4±0.2程度の膜厚d4の誘電体薄膜を第2誘電体層206として成膜し、反射鏡層と電極層を兼ねた背面電極207を形成する。ここで、第1誘電体層(a)、(b)、(c)、(d)と蛍光体層と第2誘電体層の発光波長λ0に対する屈折率n1とn2とn3とn4は、エリプソメータによって測定した。更に、それぞれの誘電体層の膜厚d1、d2、d4と蛍光体層の膜厚d3は多層膜光干渉フィルタの設計法に従って、ni・di=λ0/4(i=1、2)、n3・d3=λ0/2・N、n4・d4=λ0/2・N(Nは、正数(1、2、3…))なる式が満足されるように決定された。すなわち、エレクトロルミネセンスと光干渉多層膜フィルタを兼ね備えたEL素子を形成したことになる。
「多色発光素子とその基板」と題するには、以下の記載がある。
特許文献3の発明の目的は、スペクトル幅と発光特性を改善した有機発光素子を提供することにある。この課題を解決する特許文献3の発明は次のとおりである。
第1に、発光機能を有する有機薄膜からなる発光層と、該発光層の両面に形成された反射鏡とで微小光共振器が構成され、該微小光共振器は前記反射鏡間の光学的距離が異なる画素を少なくとも2個以上有することを特徴とする多色発光素子にある。
第2に、透明基体上に半透明反射層,透明導電層,有機薄膜からなる発光層,電極が順次に形成された多色発光素子であって、半透明反射層と電極の間の光学的距離が異なる画素を少なくとも2個以上有する微小光共振器を含むことを特徴とする多色発光素子にある。
第3に、透明基体上に半透明反射層,透明導電層,有機薄膜からなる発光層,電極が順次に形成された多色発光素子であって、半透明反射層と電極の間に構成が微小光共振器として作用し、複数の異なる発光スペクトルの光を同一基板上の素子から取り出すことを特徴とする多色発光素子にある。
第4に、透明基体上に半透明反射層を有し、該半透明反射層上に透明導電層が配置され、該透明導電層上に有機薄膜からなる発光層が設けられており、その上に電極が形成された有機発光素子であって、前記半透明反射層は発光層での発光の一部を透明基体側に透過し、発光の一部を発光層側に反射する反射機能を有し、該半透明反射層は発光層背面の電極とで光共振器として作用し、且つ半透明反射層と電極との間の光学的距離が異なるように構成されていることを特徴とする多色発光素子にある。
第5に、透明基体上に半透明反射層を有し、該半透明反射層上に透明導電層が配置され、該透明導電層上にホール注入層,有機薄膜からなる発光層が設けられており、その上に電極が形成された有機発光素子であって、前記半透明反射層は発光層での発光の一部を透明基体側に透過し、発光の一部を発光層側に反射する反射機能を有し、該半透明反射層は発光層背面の電極とで光共振器として作用し、且つ半透明反射層と電極との間の光学的距離が異なるように構成されていることを特徴とする多色発光素子にある。
なお、ELデバイスに使用される発光材料として、種々の材料が検討されており、例えば、非特許文献1には、BaAl24:Euを用いたELデバイスの典型的なELスペクトルが記載されており、非特許文献2には、ZnS/Mn,AgのELスペクトルが記載されている。
特許第2529741号公報(第5頁左欄第30行〜第6頁左欄第14行、第1図) 特許第2689661号公報(第2頁右欄第20行〜第3頁左欄第24行、第1図) 特許第2797883号公報(段落0005〜0012、図1) N. Miura et al, "High-Luminance Blue-Emitting BaAl2S4:Eu Thin-Film Electroluminescent Device", Jpn. J. Appl. Phys., Vol.38(1999)L1291 - L1292(図3) A. N. Krasnov et al, "Increased luminance of ZnS/Mn thin-film electroluminescent displays due to Ag Co-doping", Thin Solid Films 467(2004)247 - 252(図7)
無機EL素子は、最近まで高輝度の青色材料がなかったことからフルカラー化が遅れ、実用化への道が遠いとされてきたが、非特許文献1に記載されたバリウムチオアルミネートを母材とした高輝度青色発光材料によって、その実用化への道が開かれた。
R(赤色)、G(緑色)、B(青色)の3色の発光材料が入手できる状況に至った無機EL素子であるが、昨今のフラットディスプレイに要求される特性である、色度再現範囲を拡大させ広色域特性の向上(色純度の向上)させる観点から、発光材料の発光中心波長を与える準位間の遷移とこれ以外の準位に起因する発光成分、及び、発光材料のブロードな発光スペクトルに起因し、発光中心波長以外の発光波長成分よって色度再現範囲が狭くなる(色純度が低下する。)という問題がある。有機EL素子の発光層から放射される発光は、一般に、ブロードな発光スペクトルを与えるので、上記と同様の問題があり、通常、向きEL素子の場合と同じように、R、G、Bのそれぞれの発光層に対して色フィルタが設けられているので、素子構造を複雑なものとし、製造工程を複雑化している。
色度再現範囲をあらわすために、一般に、国際照明委員会(CIE)が定めたCIE93で定められたxy色度図が使用される。色度再現範囲は、CIExy色度図にR、G、Bの3原色の色座標をプロットしたときに表示される三角形の内側に面積によって表わされ、例えば、NTSC(National Television System)色座標(ハイビジョン(高精細度テレビジョン放送;HDTV)規格の色度座標)、R(0.67,0.33)、G(0.21,0.71)、B(0.14,0.08)によって与えられる三角形の面積と比較して、「色再現性はNTSC比70%」のように表現され、CRTではNTSC比70%と言われている。
色度再現範囲を拡大し広色域化させること(広色域特性の向上)は、表示素子の構造にも関連し、素子の改善が必要となる。
無機EL発光素子は、非特許文献1によって記載された高輝度な青色発光のBaAl24:Euによりフルカラーディスプレイデバイスとしての期待が高まっているが、このBaAl24:Euを用いた無機EL素子による青色発光は、LED等のように半値幅の狭い離散的な発光を得ることができず、比較的ブロードな発光である。また、緑色発光を示す実用域にあるZnS:Tbに関しては、Tbの5475への遷移に相当する545nm付近に非常に強い急峻なピークを有するが、この発光ピーク以外にも488nm、588nm、620nm付近にもそれぞれ、767473が関与する発光ピークが観測される。これらの発光は色度再現範囲を狭くする(色純度を落とす)要因になっている。
また、色度再現範囲を拡大(色純度を向上)並びに発光効率を高める目的で、特許文献2に、ファブリペロー型の干渉フィルタを含む構造の薄膜エレクトロルッミネセンス装置が記載されているが、この構造に基づいてフルカラー表示を可能とする装置を構成するためには、EL素子を構成する、赤色光(R)を放射するR画素、緑色光(G)を放射するG画素、青色光(B)を放射するB画素の各画素について、干渉フィルタの設計を行なう必要がある。
本発明は、上述したような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、色度再現範囲を拡大させ広色域特性の向上を図ることができるエレクトロルミネッセンス素子及びこれを用いた表示装置並びに照明装置を提供することにある。
即ち、本発明は、赤色光を発光する赤色発光層と、緑色光を発光する緑色発光層と、青色光を発光する青色発光層と、前記赤色発光層に対向して設けられ前記赤色光を射出させる赤色光用電極と、前記緑色発光層に対向して設けられ前記緑色光を射出させる緑色光用電極と、前記青色発光層に対向して設けられ前記青色光を射出させる青色光用電極と、前記赤色光用電極、前記緑色光用電極及び前記青色光用電極に対向して、前記赤色発光層、前記緑色発光層及び前記青色発光層を挟んで設けられた対向電極(後述の第1実施の形態における18、後述の第2実施の形態における30)と、前記赤色発光層、前記緑色発光層及び前記青色発光層に対向して共通に設けられ、異なる屈折率をもつ層が交互に積層されてなる多層膜干渉フィルタ(後述の第1の実施の形態における12、後述の第2実施の形態における42)とを有し、前記赤色発光層、前記緑色発光層及び前記青色発光層が並置され、前記赤色光用電極、前記緑色光用電極及び前記青色光用電極が並置された、エレクトロルミネッセンス素子装置に係るものである。
また、本発明は、白色光を発光する白色発光層と、前記白色発光層に対向して設けられ赤色光を射出させる赤色光用電極と、前記白色発光層に対向して設けられ緑色光を射出させる緑色光用電極と、前記白色発光層に対向して設けられ青色光を射出させる青色光用電極と、前記赤色光用電極、前記緑色光用電極及び前記青色光用電極に対向して、前記白色発光層を挟んで設けられた対向電極(後述の第1実施の形態における18、後述の第2実施の形態における30)と、前記白色発光層に対向して設けられ、異なる屈折率をもつ層が交互に積層されてなる多層膜干渉フィルタ(後述の第1の実施の形態における12、後述の第2実施の形態における42)とを有し、前記赤色光用電極、前記緑色光用電極及び前記青色光用電極が並置された、エレクトロルミネッセンス素子に係るものである。
また、本発明は、上記記載のエレクトロルミネッセンス素子が2次元マトリックス状に配列された、表示装置に係るものである。
また、本発明は、上記記載のエレクトロルミネッセンス素子が2次元マトリックス状に配列された、照明装置に係るものである。
本発明のエレクトロルミネッセンス素子によれば、前記赤色発光層、前記緑色発光層及び前記青色発光層に対向して共通に設けられ、異なる屈折率をもつ層が交互に積層されてなる多層膜干渉フィルタを有するので、少ない工程によって素子を製造することができ、前記赤色光、前記緑色光及び前記青色光が、狭小化された半値幅をもった波長分布の光として、エレクトロルミネッセンス素子における、赤色光(R)を放射するR画素、緑色光(G)を放射するG画素、青色光(B)を放射するB画素からそれぞれ、出射され、色度再現範囲を拡大させ広色域特性の向上を図ることができるエレクトロルミネッセンス素子を提供することができる。
また、本発明のエレクトロルミネッセンス素子によれば、前記白色発光層に対向して設けられ、異なる屈折率をもつ層が交互に積層されてなる多層膜干渉フィルタを有するので、少ない工程によって素子を製造することができ、前記赤色光、前記緑色光及び前記青色光が、狭小化された半値幅をもった波長分布の光として、エレクトロルミネッセンス素子における、赤色光(R)を放射するR画素、緑色光(G)を放射するG画素、青色光(B)を放射するB画素からそれぞれ、出射され、色度再現範囲を拡大させ広色域特性の向上を図ることができるエレクトロルミネッセンス素子を提供することができる。
また、本発明の表示装置によれば、上記エレクトロルミネッセンス素子を使用しているので、色度再現範囲を拡大させ広色域特性の向上を図ることができる表示装置を提供することができる。
また、本発明の照明装置によれば、上記エレクトロルミネッセンス素子を使用しているので、色度再現範囲を拡大させ広色域特性の向上を図ることができる照明装置を提供することができる。
本発明のエレクトロルミネッセンス素子では、前記多層膜干渉フィルタは、高屈折率層と低屈折率層から構成され、前記赤色光、前記緑色光、前記青色光の発光中心波長の何れかの波長λの4分の1の整数倍の光学膜厚をもった前記高屈折率層及び低屈折率層を含む構成とするのがよい。このような構成よれば、前記高屈折率層及び低屈折率層を含む構成によって、前記多層膜干渉フィルタの高光反射であり低光吸収のミラー層を形成することができる。ここで、膜Aの光学膜厚は、(膜Aの物理的厚さd)×(膜Aの屈折率n)=d×nによって定義される。
また、前記波長λが前記緑色光の発光中心波長λgであり、λg/4の整数倍の光学膜厚をもつ前記高屈折率層、前記低屈折率層をそれぞれ、H、Lで表わし、mをH、Lの対の層の繰返しを示す正の整数、a、bを正の数とする時、前記多層膜干渉フィルタが、(HL)mH(aL)(bH)(aL)H(LH)mによって表わされ、射出される前記赤色光、前記緑色光及び前記青色光の色度点がa、bによって調整された構成とするのがよい。このような構成よれば、前記赤色光、前記緑色光及び前記青色光が、狭小化された半値幅をもった波長分布の光、即ち、狭帯域化された光として、エレクトロルミネッセンス素子における、赤色光(R)を放射するR画素、緑色光(G)を放射するG画素、青色光(B)を放射するB画素からそれぞれ、出射され、色度再現範囲を拡大させ広色域特性の向上を図ることができる。
また、前記多層膜干渉フィルタが、前記赤色光用電極、前記緑色光用電極及び前記青色光用電極と、前記赤色発光層、前記緑色発光層及び前記青色発光層との間に設けられた構成とするのがよい。このような構成より、前記多層膜干渉フィルタを、前記赤色光用電極、前記緑色光用電極及び前記青色光用電極に接触させ、前記赤色発光層、前記緑色発光層及び前記青色発光層に接触させて設けるので、前記多層膜干渉フィルタは、光の損失を少なくしてフィルタ動作することができる。
また、前記多層膜干渉フィルタが、前記赤色光用電極、前記緑色光用電極及び前記青色光用電極と、前記白色発光層との間に設けられた構成とするのがよい。このような構成より、前記多層膜干渉フィルタを、前記赤色光用電極、前記緑色光用電極及び前記青色光用電極に接触させ、前記白色発光層に接触させて設けるので、前記多層膜干渉フィルタは、光の損失を少なくしてフィルタ動作することができる。
また、前記赤色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有し、前記赤色光用電極に対向し、前記赤色発光層と前記対向電極の間に配置された赤色光用絶縁層(後述の第1実施の形態における16)と、前記緑色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有し、前記緑色光用電極に対向し、前記緑色発光層と前記対向電極の間に配置された緑色光用絶縁層(後述の第1実施の形態における16)と、前記青色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有し、前記青色光用電極に対向し、前記青色発光層と前記対向電極の間に配置された青色光用絶縁層(後述の第1実施の形態における16)とを有し、前記赤色光用絶縁層、前記緑色光用絶縁層及び前記青色光用絶縁層が並置された構成とするのがよい。このような構成よれば、前記対向電極の方向に向けて放射された光に関してはその干渉の影響を、前記赤色光用絶縁層、前記緑色光用絶縁層及び前記青色光用絶縁層によって、抑制することができる。
また、前記赤色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有し、前記赤色光用電極に対向し、前記白色発光層と前記対向電極の間に配置された赤色光用絶縁層(後述の第1実施の形態における16)と、前記緑色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有し、前記緑色光用電極に対向し、前記白色発光層と前記対向電極の間に配置された緑色光用絶縁層(後述の第1実施の形態における16)と、前記青色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有し、前記青色光用電極に対向し、前記白色発光層と前記対向電極の間に配置された青色光用絶縁層(後述の第1実施の形態における16)とを有し、前記赤色光用絶縁層、前記緑色光用絶縁層及び前記青色光用絶縁層が並置された構成とするのがよい。このような構成よれば、前記対向電極の方向に向けて放射された光に関してはその干渉の影響を、前記赤色光用絶縁層、前記緑色光用絶縁層及び前記青色光用絶縁層によって、抑制することができる。
また、前記赤色発光層は前記赤色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有し、前記緑色発光層は前記緑色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有し、前記青色発光層は前記青色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有する構成とするのがよい。このような構成よれば、前記対向電極の方向に向けて放射された光に関してはその干渉の影響を、前記赤色発光層、前記緑色光発光層及び前記青色発光層によって、抑制することができる。
また、前記赤色発光用電極は前記赤色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有し、前記緑色発光用電極は前記緑色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有し、前記青色発光用電極は前記青色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有する構成とするのがよい。このような構成よれば、前記赤色発光層、前記緑色光発光層及び前記青色発光層によって、干渉の影響を抑制することができる。
また、前記対向電極は、前記赤色発光層、前記緑色発光層及び前記青色発光層を挟んで、前記赤色光用電極、前記緑色光用電極及び前記青色光用電極に対向してこれら電極に共通に設けられた共通電極である構成とするのがよい。このような構成よれば、少ない工程によって前記共通電極を形成することができる。
また、前記対向電極は、前記白色発光層を挟んで、前記赤色光用電極、前記緑色光用電極及び前記青色光用電極に対向してこれら電極に共通に設けられた共通電極である構成とするのがよい。このような構成よれば、少ない工程によって前記共通電極を形成することができる。
また、前記赤色発光層、前記緑色発光層及び前記青色発光層の2つ蛍光体層の間が絶縁物で充填された構成とするのがよい。このような構成より、前記絶縁物として、電気的及び光学的に隣接する蛍光体層を分離独立させる機能を有するものを使用することによって、前記赤色発光層、前記緑色発光層及び前記青色発光層の隣接する蛍光体層を電気的に分離独立させると共に、光学的クロストークを抑制することができ、エレクトロルミネッセンス素子における、赤色光(R)を放射するR画素、緑色光(G)を放射するG画素、青色光(B)を放射するB画素での独立した発光作用を確保することができる。
また、前記対向電極、並置された前記赤色発光層、前記緑色発光層及び前記青色発光層、前記多層膜干渉フィルタ、並置された前記赤色光用電極、前記緑色光用電極及び前記青色光用電極がこの順に基板に積層して素子が形成され、前記基板の前記素子が形成された側から光が射出された構成とするのがよい。このような構成より、前記基板の前記素子が形成された側、即ち、前記赤色光用電極、前記緑色光用電極及び前記青色光用電極から光が射出されるので、エレクトロクロミック素子の開口率(EL素子の面積対する光が射出される面積の割合)を大きくすることができ、EL素子の輝度向上を図ることができる。
また、前記対向電極、前記白色発光層、前記多層膜干渉フィルタ、並置された前記赤色光用電極、前記緑色光用電極及び前記青色光用電極がこの順に基板に積層して素子が形成され、前記基板の前記素子が形成された側から光が射出された構成とするのがよい。このような構成より、前記基板の前記素子が形成された側、即ち、前記赤色光用電極、前記緑色光用電極及び前記青色光用電極から光が射出されるので、エレクトロクロミック素子の開口率(EL素子の面積対する光が射出される面積の割合)を大きくすることができ、EL素子の輝度向上を図ることができる。
また、前記多層膜干渉フィルタが、前記赤色発光層、前記緑色発光層及び前記青色発光層に対向して、前記対向電極を挟んで設けられた構成とするのがよい。このような構成より、前記多層膜干渉フィルタを、前記赤色発光層、前記緑色発光層及び前記青色発光層に対向させて、光が射出される前記対向電極に接触させて設けるので、前記多層膜干渉フィルタは、光の損失を少なくしてフィルタ動作することができる。
また、前記多層膜干渉フィルタが、前記白色発光層に対向して、前記対向電極を挟んで設けられた構成とするのがよい。このような構成より、前記多層膜干渉フィルタを、前記白色発光層に対向させて、光が射出される前記対向電極に接触させて設けるので、前記多層膜干渉フィルタは、光の損失を少なくしてフィルタ動作することができる。
また、並置された前記赤色光用電極、前記緑色光用電極及び前記青色光用電極、並置された前記赤色発光層、前記緑色発光層及び前記青色発光層、前記対向電極、前記多層膜干渉フィルタ、がこの順に基板に積層して素子が形成され、前記基板の前記素子が形成された側から光が射出された構成とするのがよい。このような構成より、前記基板の前記素子が形成された側、即ち、前記対向電極から光が射出されるので、エレクトロクロミック素子の開口率(EL素子の面積対する光が射出される面積の割合)を大きくすることができ、EL素子の輝度向上を図ることができる。
また、並置された前記赤色光用電極、前記緑色光用電極及び前記青色光用電極、前記白色発光層、前記対向電極、前記多層膜干渉フィルタ、がこの順に基板に積層して素子が形成され、前記基板の前記素子が形成された側から光が射出された構成とするのがよい。このような構成より、前記基板の前記素子が形成された側、即ち、前記対向電極から光が射出されるので、エレクトロクロミック素子の開口率(EL素子の面積対する光が射出される面積の割合)を大きくすることができ、EL素子の輝度向上を図ることができる。
また、前記白色蛍光体層は、単一材料から前記赤色光、前記緑色光及び前記青色光を放射可能な材料によって形成された層、前記赤色発光層、前記緑色発光層及び前記青色発光層を積層して構成された層、前記赤色光を発光する材料、前記緑色光を発光する材料及び前記青色光を発光する材料の3つを混合した層の何れかによって構成することができる。このような構成よれば、より少ない工程によって前記白色蛍光体層を形成することができる。
本発明によるEL素子は、異なる高、低の屈折率をもつ層が交互に積層されてなり、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の波長帯の光を透過させる多層膜干渉フィルタが、並置された赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層に積層され、或いは、白色発光層に積層されて形成され、EL素子は、赤色光(R)を放射するR画素、緑色光(G)を放射するG画素、青色光(B)を放射するB画素から構成され、R、G、B画素の各画素は、これらに対応するEL副(サブ)素子によって形成されている。同一の基板上に複数のEL素子が2次元マトリクス状に配列して形成され、フルカラー化を実現した面発光デバイスが実現される。この面発光デバイスは表示装置、照明装置として構成される。
EL素子を用いて基板に構成された表示装置、照明装置は、基板に形成された単純マトリックス方式(パッシブマトリクス方式)又はアクティブマトリックス方式の駆動用回路によって駆動される。
例えば、アクティブマトリックス型の表示装置では、予め薄膜トランジスタ(TFT)が形成された基板(TFT基板)上に、TFTに接続させた状態で無機又は有機EL素子が形成され、陽極又は陰極となる基板側に形成された下部電極に対して、これと逆の極性として形成された上部電極を透明導電膜で構成することにより、素子内で生じた発光が上部電極側から取り出され、基板と離れた上部電極側から発光を取り出す、いわゆるトップエミッション型のEL素子とすることによって、エレクトロクロミック素子の開口率(EL素子の面積対する光が射出される面積の割合)を大きくすることができ、EL素子の輝度向上を図ることができる。
本発明のEL素子の第1の構成では、赤色発光層(赤色光を発光する層)、緑色発光層(緑色光を発光する層)及び青色発光層(青色光を発光する層)が並置され、赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層にそれぞれ対向して、赤色光用電極(赤色光を射出させ取り出すための層)、緑色光用電極(緑色光を射出させ取り出すための層)及び青色光用電極(青色光を射出させ取り出すための層)が並置され、赤色光用電極、緑色光用電極及び青色光用電極に対向して、赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層を挟んで対向電極が設けられ、異なる屈折率をもつ層が交互に積層されてなる多層膜干渉フィルタが、赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層に対向して共通に設けられている。
本発明のEL素子の第2の構成では、赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層を、赤色光、緑色光及び青色光を放射する白色蛍光体層に置き換えた構成とする。白色蛍光体層は、単一材料から赤色光、緑色光及び青色光を放射可能な材料によって形成された層、赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層を積層して構成された層、赤色光を発光する材料、緑色光を発光する材料及び青色光を発光する材料の3つを混合した層の何れかによって構成することができる。
第1及び第2の構成において、多層膜干渉フィルタは、高屈折率層と低屈折率層から構成され、赤色光、緑色光、青色光の発光中心波長の何れかの波長λの4分の1の整数倍の光学膜厚をもった高屈折率層及び低屈折率層を含んでいる。上記の波長λとして、例えば、緑色光の発光中心波長λgが選択され、λg/4の整数倍の光学膜厚をもつ高屈折率層、低屈折率層をそれぞれ、H、Lで表わし、mをH、Lの対の層の繰返しを示す正の整数、a、bを正の数とする時、多層膜干渉フィルタは、(HL)mH(aL)(bH)(aL)H(HL)mによって表わされ、EL素子から射出される赤色光、緑色光及び青色光の色度点をa、bによって調整することができる。なお、上記の波長λとして、緑色光又は青色光の発光中心波長を選択することもできる。上記の波長λとして阻止帯域の中央であるλgを選択することによって帯域幅を狭く設計することができる、即ち、多層膜干渉フィルタを構成するに必要な膜総数を減らすことができるという利点が得られる。
m、a、bは、例えば、多層膜干渉フィルの絶縁耐性を考慮した上で、EL素子から放射される赤色発光、緑色発光、青色発光によって再現可能な色再現範囲をできるだけ拡大するように、シミュレーションにより、又は、実験的に決定することができる。
第1及び第2の構成において、赤色発光層が赤色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚(赤色光学膜厚)を有し、緑色発光層が緑色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚(緑色光学膜厚)を有し、青色発光層が青色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚(青色光学膜厚)を有するものとする。赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層を上記の白色蛍光体層に置き換えた構成とする場合には、赤色光用電極、緑色光用電極及び青色光用電極にそれぞれ対向する位置における白色蛍光体層が、上記の赤色光学膜厚、緑色光学膜厚、青色光学膜厚となるように構成される。
第1及び第2の構成において、赤色発光用電極が赤色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有し、緑色発光用電極が緑色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有し、青色発光用電極が青色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有するものとする。
第1及び第2の構成において、対向電極は、赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層を挟んで、或いは、上記の白色発光層を挟んで、赤色光用電極、緑色光用電極及び青色光用電極に対向してこれら電極に共通に設けられた共通電極として形成されている。
第1及び第2の構成において、赤色発光層、緑色発光層、青色発光層の蛍光体層の間が、電気的及び光学的に隣接する蛍光体層を分離独立させる機能を有する絶縁物によって充填され、赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層の隣接する蛍光体層が電気的に分離独立され、隣接する蛍光体層間での光学的クロストークが抑制され、EL素子における、赤色光(R)を放射するR画素、緑色光(G)を放射するG画素、青色光(B)を放射するB画素が独立した発光作用を行なう構成とする。
EL素子が無機EL素子として構成される場合には、第1及び第2の構成において、以下の構成をとるものとする。
多層膜干渉フィルタは、赤色光用電極、緑色光用電極及び青色光用電極と、赤色発光層、前記緑色発光層及び青色発光層との間、或いは、赤色光用電極、緑色光用電極及び青色光用電極と白色発光層との間に配置される。
赤色光用絶縁層は、赤色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有し、赤色光用電極に対向し赤色発光層と対向電極の間に配置され、緑色光用絶縁層は、緑色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有し、緑色光用電極に対向し緑色発光層と対向電極の間に配置され、青色光用絶縁層は、青色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有し、青色光用電極に対向し青色発光層と対向電極の間に配置され、赤色光用絶縁層、緑色光用絶縁層及び青色光用絶縁層は並置されている。この構成において、赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層を、上記白色発光層に置き換えることもできる。
対向電極;、並置された赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層;、多層膜干渉フィルタ、並置された赤色光用電極、緑色光用電極及び青色光用電極;がこの順に基板に積層されてEL素子が形成され、或いは、対向電極;、白色発光層;、多層膜干渉フィルタ;、並置された赤色光用電極、緑色光用電極及び青色光用電極;がこの順に基板に積層されてEL素子が形成され、光が基板を通過することなくEL素子が形成された側(即ち、対向電極の側)から光が射出される構成とする。
EL素子が無機EL素子として構成される場合には、第1及び第2の構成において、以下の構成をとるものとする。
多層膜干渉フィルタは、赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層に対向して、或いは、白色発光層に対向して、対向電極を挟んで配置される。
並置された赤色光用電極、緑色光用電極及び青色光用電極;、並置された赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層;、対向電極;、多層膜干渉フィルタ;がこの順に基板に積層されてEL素子が形成され、或いは、並置された赤色光用電極、緑色光用電極及び青色光用電極;、白色発光層;、対向電極;、多層膜干渉フィルタ;がこの順に基板に積層されてEL素子が形成され、光が基板を通過することなくEL素子が形成された側(即ち、赤色光用電極、緑色光用電極及び青色光用電極の側)から光が射出される構成とする。
本発明によるEL素子は、携帯電話の表示部、パソコン等の電子機器の表示部に使用することができ、カラー表示が可能で明るい高い表示品質を実現することができる。
EL素子が形成される基板は、平板基板に限らず、折り曲げ可能なフレキシブル基板とすることもでき、EL素子を任意には配列させ種々の形状の基板形状とすることができ、カラー表示が可能な表示装置、カラーイルミネーション照明、カラー装飾用光源等種々の照明装置に広く適用することができる。本発明の表示装置、照明装置によれば、陰極と陽極とに電圧を印加してこれらの間に電界を生じさせることで、発光層を赤色、緑色、青色の何れかの色で発光させることができる。よってこの発光を利用してカラー表示、照明を行なうことができる。
以下、図面を参照しながら本発明による実施の形態について詳細に説明する。
先ず、無機EL素子、有機EL素子に共通する構成要素、基板、多層膜干渉フィルタについて説明する。
基板について:
EL素子が形成される基板として、ガラスのような透明基板や、シリコン基板、更にはフィルム状のフレキシブル基板等の中から適宜選択して使用することができる。EL素子を用いて構成された表示装置、照明装置の駆動方式がアクティブマトリックス方式である場合、基板として、各EL素子のR、G、B画素毎に薄膜トランジスタ(TFT)が形成されたTFT基板が用いられる。この場合、各EL素子のR、G、B画素は、TFTを用いて駆動する構造となる。この場合、表示装置、照明装置では、基板と離れた一方の側からのみ発光を取り出す構成のトップエミッション型のEL素子を用いることが、素子(画素)の開口率上有利となる。即ち、EL発光の利用効率を高くする点で有利である。基板に、EL素子の駆動用の画素回路を形成しても、EL発光の利用効率の低下を招くことはない。
ガラスのような透明基板の側から発光を取り出そうとするバックエミッション型のEL素子では、透明基板中を導波して失われる導波光が発生するため、また、透明基板にEL素子の駆動用の画素回路を形成すると、光取り出し領域が制限されEL発光の利用効率が低下してしまう。
なお、EL素子が、基板の両方の側から発光を取り出す両面発光型とする場合には、この基板は光透過性を有する材料で構成される透明基板である。EL素子が形成される基板は、平板基板に限らず、折り曲げ可能なフレキシブル基板とすることもできる。
多層膜干渉フィルタについて:
多層膜干渉フィルタは、高屈折率層と低屈折率層から構成され、赤色光、緑色光、青色光の発光中心波長の何れかの波長λの4分の1の整数倍の光学膜厚をもった高屈折率層及び低屈折率層を含んでいる。上記の波長λとして、例えば、緑色光の発光中心波長λgが選択され、λg/4の整数倍の光学膜厚をもつ高屈折率層、低屈折率層をそれぞれ、H、Lで表わし、mをH、Lの対の層の繰返しを示す正の整数、a、bを正の数とする。
多層膜干渉フィルタは、(HL)mH(aL)(bH)(aL)H(HL)mによって表わされる。(HL)mは、Hは光学膜厚(層厚)Hをもつ高屈折率層を示し、Lは光学膜厚(層厚)Lをもつ低屈折率層を示し、(HL)mは、層Hと層Lの対をm回繰り返すことを示し、例えば、m=3の場合、HLHLHLからなる6層の積層膜を示しその全厚は3×((層厚H)+(層厚L))である。また、層(aL)、層(bH)の厚さはそれぞれ、a×(層厚L)、b×(層厚H)である。
層(HL)mH、層H(HL)mはそれぞれ、高光反射であり低光吸収のミラー層を形成する。また、層(aL)(bH)(aL)は、ミラー層に挟まれたスペーサ層であり、透過率を最大にしたい赤色光、緑色光、青色光の光の波長と一致し、かつ色度再現範囲ができるだけ拡大するように、a、bが決定される。
以上のようにして、(HL)mH(aL)(bH)(aL)H(HL)mによって表わされる多層膜干渉フィルタによって、赤色光、緑色光及び青色光を狭帯域化(mを大きくするとEL素子から取り出される光の波長分布の半値幅はより小さくなる。)することができ、EL素子から射出される赤色光、緑色光及び青色光の色度点はa、bによって調整することができる。
なお、低屈折率層を構成する低屈折率材料として、CaF2(n=1.23〜1.45)、LiF(n=1.3)、AlF3(n=1.38)、MgF2(n=1.38)、SiO2(n=1.45)、LaF3(n=1.59)、NdF3(n=1.61)、CeF3(n=1.63)、Al23(n=1.63)、MgO(n=1.74)、Y23(n=1.87)、AlN(n=1.94)、Si34(n=1.95)、HfO2(n=1.95)等を用いることができる。
また、高屈折率層を構成する高屈折率材料として、ZrO2(n=2.05)、ZnO(n=2.1)、Ta25(n=2.16)、CeO2(n=2.2)、Nb25(n=2.2)、TiO2(n=2.30)、BaTiO3(n=2.3)、ZnSe(n=2.40)、Si(n=3.4)、Ge(n=4.0)、SrTiO3(n=2.41)、PbTe(n=5.67)等を用いることができる。
以上示した例では、低屈折率材料と高屈折率材料を( )内に示す屈折率n=2を境目として示したが、屈折率の高低の境目は任意である。
第1の実施の形態
図1は、本発明の第1の実施の形態における、無機EL素子の構成を模式的に示す断面図であり、図1(A)はR、G、Bの3色の発光層を用いた素子の断面図、図1(B)は白色発光層を用いた素子の断面図である。
図1は、無機EL素子を用いた表示装置(又は、照明装置)において、図1(A)は、1画素を構成するR、G、Bの3色の発光層14がx方向に直線状に配列され、この直線状配列がy方向に繰り返された構成における、x方向での1素子の断面図を示し、図1(B)は発光層として白色発光層24を用いた構成における、x方向での1素子の断面図を示している。
EL素子は、赤色光(R)を放射するR画素、緑色光(G)を放射するG画素、青色光(B)を放射するB画素から構成され、R、G、B画素は、これらに対応するEL副(サブ)素子によって形成されている。
図1(A)に示すように、金属電極(下部電極;対向電極)18、第1絶縁層16、並置された発光層(R、G、B)14、第2絶縁層(多層干渉膜)12によって構成された多層膜干渉フィルタ、上部透明電極10(赤色光を取り出すための赤色光用電極、緑色光を取り出すための緑色光用電極及び青色光を取り出すための青色光用電極が並置され構成される。)が、この順に電気絶縁性基板20に積層され、EL素子が形成されている。基板20を介さずに上部透明電極10から光が射出されるので、EL素子の光取り出し効率を大きくすることができ、輝度向上を図ることができる。EL素子は、表示装置における1画素、照明装置における1画素即ち1光源を構成し、通常は、基板20に2次元マトリクス状に複数配列されて使用される。以下、無機EL素子を構成する各要素について、基板20側から順に説明する。
基板(ガラス基板)20上に形成される下部電極18は、光反射性に優れた導電性材料であるアルミニウム(Al)用いて形成され光反射層(全反射層)を兼ねており、上部電極(透明電極)1と共に発光層(R、G、B)14に電圧を印加するための電極として作用する。下部電極18は、R、G、Bに対応する発光層14に対向して共通に設けられる。なお、下部電極18は、R、G、Bに対応する各発光層14に対向して個別に独立させて設けてもよい。
また、下部電極18は、光反射性に優れた金属薄膜からなる単層構造で形成してもよいし、光反射性が良好でない金属等の導電膜上に光反射性に優れた金属薄膜が形成された2層構造としてもよい。光反射性に優れた金属薄膜は、例えば、金(Au)、銀(Ag)、アルミ(Al)、或いはこれを含む合金等を用いて形成されている。
下部電極18は、例えば、EL素子が使用される表示装置、照明装置の駆動方式に適する形状でパターニングされ形成される。例えば、駆動方式が単純マトリックス型である場合には、この下部電極18は、例えば、ストライプ状に形成される。また、駆動方式が、R、G、Bサブ画素に対応するEL副(サブ)素子毎にTFTを備えたアクティブマトリックス型である場合には、下部電極18は、複数配列されたEL副(サブ)画素毎に対応させてパターニングされ形成され、EL副(サブ)画素毎に設けられたTFTに対してそれぞれが接続される状態で形成される。
先述した高屈折率材料によって形成されたR、G、Bに対応する発光層(無機発光層)14Rに対応する発光層14に対向して設けられる第1絶縁層16の厚さは、EL素子から取り出そうとする赤色光の波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を与えるものとし、Gに対応する発光層14に対向して設けられる第1絶縁層16の厚さは、EL素子から取り出そうとする緑色光の波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を与えるものとし、Bに対応する発光層14に対向して設けられる第1絶縁層16の厚さは、EL素子から取り出そうとする青色光の波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を与えるものとする。このような厚さとすることによって、干渉の影響を抑制することができる。
R、G、Bに対応する発光層(無機発光層)14がそれぞれに対向する第1絶縁層16上に形成されている。無機発光層として、ZnS、ZnSe、CdS、SrS等を母材とし希土類元素をドープしたEL蛍光体をはじめ、BaAl24:Eu等の3元系蛍光体等の各種の公知の無機材料を用いることができ、無機発光層を挟む電極間に電圧を印加することにより、各色のカラー発光が可能である。R、G、Bに対応する無機発光層を構成する材料を以下に例示する。
赤色発光層として、例えば、ZnS:Mn、ZnS:Sm、CaS:Eu、MgCaS:Eu、MgGa24:Eu、SrSb24:Mn、SrSb24:Eu、SrSb26:Mn、SrSb26:Eu等を使用することができる。
緑色発光層として、例えば、ZnS:Tb、CaS:Ce、ZnMgS:Mn、SrGa24:Eu等を使用することができる。
青色発光層として、を使用することができる。例えば、ZnS:Tm、SrS:Ce、CaS:Pb、Ce2Ga24:Ce、Sr2Ga24:Ce、SrS:Cu、BaAl24:Eu等を使用することができる。
以上では、R、G、Bに対応する発光層(無機発光層)14とこれら各層に対応して個別に設けられた第1絶縁層16を有する構成について説明したが、この個別に設けられた第1絶縁層16に共通に無機発光層(白色蛍光体層)を設ける構成とすることもできる。
図1(B)に示すように、図1(A)に示す発光層(無機発光層(R、G,B))14に換えて、無機発光層として白色蛍光体層を使用することもでき、この構成によるEL素子は照明装置に好適に使用することができる。
白色蛍光体層は、単一材料から赤色光、緑色光及び青色光を放射可能な材料(例えば、GaxZr1-x3:Eu,Tb(0.8≦x≦2.0))によって形成された層、赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層を積層して構成された層、赤色光を発光する材料、緑色光を発光する材料及び青色光を発光する材料の3つを混合した層の何れかによって構成することができる。このような構成よれば、より少ない工程によって白色蛍光体層を形成することができる。
Rに対応する無機発光層14の厚さは、EL素子から取り出そうとする赤色光の波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を与えるものとし、Gに対応する無機発光層14の厚さは、EL素子から取り出そうとする緑色光の波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を与えるものとし、Bに対応する無機発光層14の厚さは、EL素子から取り出そうとする青色光の波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を与えるものとする。このような厚さとすることによって、干渉の影響を抑制することができる。
以下の説明では、赤色発光層としてZnS:Mn、青色発光層としてBaAl24:Eu、緑色発光層としてZnS:Tbを使用するものとする。
第2絶縁層(多層干渉膜)12によって構成された多層膜干渉フィルタは、低屈折率材料として、SiO2(n=1.45)を用い、高屈折率材料としてNb25(n=2.2)を用いて、先述の(HL)mH(aL)(bH)(aL)H(HL)mにおいて、m=1、a=2.25、b=3.1として、形成されている。(HL)H(2.25L)(3.1H)(2.25L)H(HL)によって表わされる多層膜干渉フィルタの各層の厚さは、後述する図2(A)に示されている。多層膜干渉フィルタは、並置された発光層(R、G、B)14の各発光層に共通に設けるので、EL素子の生産性を高めることができる。
上部透明電極10は、EL素子から光が取り出される側に設けられ、光透過性の良好な透明導電膜、又は、光反射性と共に光透過性をもつ金属薄膜によって形成され、光反射層を兼ねた金属電極(下部電極;対向電極)18と上部透明電極10の間でキャビティ(光共振器)構造が形成されている。金属薄膜上に、導電性を補足するための透明導電膜を積層させて2層構造としてもよい。ITO、IZO(In−Zn−O)、ZnO、AZO、酸化錫(SnO2)等によって形成され、光透過性の良好な透明導電膜を用いることにより、発光の取り出し量を高めて輝度の向上を図ることができる。また、金属薄膜は、例えば、Au、Ag、Cu、Cr、Ni、Al、Mg−Ag合金等によって形成される。
上部透明電極10は、R、G、Bに対応する各発光層(無機発光層)14に対応して個別に独立させて設けられ、Rに対応する上部透明電極10の厚さは、EL素子から取り出そうとする赤色光の波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を与えるものとし、Gに対応する上部透明電極10の厚さは、EL素子から取り出そうとする緑色光の波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を与えるものとし、Bに対応する上部透明電極10の厚さは、EL素子から取り出そうとする青色光の波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を与えるものとする。このような厚さとすることによって、干渉の影響を抑制することができる。
なお、上部透明電極10と金属電極(下部電極;対向電極)18との間に、駆動電源が接続されており、電圧を印加することにより赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の発光が生じこれらが加色されて射出される。
また、上部透明電極10は、EL素子を用いて構成された表示装置が、単純マトリックス型である場合には、金属電極(下部電極;対向電極)18のストライプと交差するストライプ状に形成され、これらが交差して積層された部分がEL素子となる。また、この表示装置が、アクティブマトリックス型である場合には、上部透明電極10は、連続した電極として形成してよく、R、G,B画素に共通で各EL素子の共通の電極として用いられる。
なお、上部透明電極10、発光層14、第1絶縁層16の各層において、R、G、Bに対応する層の間は、蛍光体層を電気的に分離独立させると共に、光学的クロストークを抑制するため、電気的及び光学的に隣接する蛍光体層を分離独立させる機能を有する絶縁物22によって充填されており、赤色光(R)を放射するR画素、緑色光(G)を放射するG画素、青色光(B)を放射するB画素での独立した発光作用が確保されている。EL素子を用いて照明装置を構成する場合には、R、G、Bに対応する層の間が少なくとも、電気的に分離独立されていればよい。
以上説明した構成を有する無機EL素子では、並置された発光層(R、G、B)14の各発光層に共通に設けた第2の絶縁層12は、(HL)mH(aL)(bH)(aL)H(HL)mによって表わされる多層干渉膜によって構成され、多層膜干渉フィルタとして作用し、赤色光、緑色光及び青色光を狭帯域化(mを大きくするとEL素子から取り出される光の波長分布の半値幅はより小さくなる。)することができ、EL素子から射出される赤色光、緑色光及び青色光の色度点はa、bによって調整することができる。
なお、mを大きくすると取り出せる光の波長分布はよりシャープとなるが、第2絶縁層のトータル厚さが厚くなりすぎ、発光開始電圧が上昇して、絶縁破壊の原因となるため、mの値は1〜2とするのが望ましい (1μm程度の第2の絶縁層を用いると300V程度の電圧が必要である。) 。後述するように、シミュレーションの結果、aの値は2〜2.5の範囲が望ましく、2.25程度とすると色純度が高くなる。また、bの値は2.7〜3.3の範囲が望ましく、3.1とするともっとも色度再現範囲が広く(色純度が高く)なる。この結果、無機発光層14の不要な準位からの発光を光学干渉により消し去ることができ、色度再現範囲を拡大する(色純度を高める)ことができ、広色域の無機EL素子を実現することができる。
なお、マトリクス状に配列して基板上に形成された上述した無機EL素子が使用された表示装置、照明装置は、図示しない単純マトリックス型又はアクティブマトリックス型の駆動方式によって駆動される。
図2は、本発明の第1の実施の形態における、図1(A)に示す無機EL素子の構成の具体例を説明する図であり、図2(A)は、図1(A)に示す無機EL素子を構成する各層の厚さ及び屈折率を示す層構成、図2(B)は層構造を模式的に示す断面図である。
図2(B)は、図2(A)に示す各層の厚さを反映させて、図1(A)を示したものであり、図2(B)における発光層(R、G、B)14を連接させた構成とすれば、図2(A)に示す各層の厚さを反映した図1(B)に対応した構成となる。
図2(A)に示すように、無機EL素子の層構成は次のとおりである。赤色発光層、緑色発光層、青色発光層としてそれぞれ、ZnS:Mn、ZnS:Tb、BaAl24:Euを用いこれら蛍光体の屈折率はn=2.3とし、赤色光、緑色光、青色光のそれぞれの発光中心波長を、λr=630nm、λg=545nm、λb=455nmとした。また、第2絶縁層(多層干渉膜)12を、高屈折率材料Nb25(屈折率n=2.2)と低屈折率材料SiO2(屈折率n=1.45)を用いて構成した。第1絶縁層16としてNb25を用い、上部透明電極10としてITO(屈折率n=2)を用いた。
図2(A)に示す無機EL素子の層構成の各層の厚さは、以下のようにして決定した。
R、G、Bに対応する上部透明電極10の厚さは、
R:(λr/2)×1/2=158nm
G:(λg/2)×1/2=136nm
B:(λb/2)×1/2=114nm
とした。
R、G、Bに対応する発光層(R、G、B)14の厚さは、
R:(λr/2)×5/2.3=685nm
G:(λg/2)×5/2.3=592nm
B:(λb/2)×5/2.3=495nm
とした。
R、G、Bに第1絶縁層16の厚さは、
R:(λr/2)×1/2.2=143nm
G:(λg/2)×1/2.2=124nm
B:(λb/2)×1/2.2=103nm
とした。
第2絶縁層(多層干渉膜)12を構成する層は、m=1、a=2.25、b=3.1とし、ガラス基板20の側から層−1〜層−9(層−5に関して対称である。)が積層され、層−1〜層−5の厚さは、
層−1:(λg/4)×1/2.2=62nm
層−2:(λg/4)×1/1.45=94nm
層−3:(λg/4)×1/2.2=62nm
層−4:a×(λg/4)×1/1.45=211nm
層−5:b×(λg/4)×1/2.2=192nm
層−6:a×(λg/4)×1/1.45=211nm
層−7:(λg/4)×1/2.2=62nm
層−8:(λg/4)×1/1.45=94nm
層−9:(λg/4)×1/2.2=62nm
とした。
ここでは、第2絶縁層(多層干渉膜)12を構成する層−1〜層−9の厚さをλg=545nmを用いて決定したが、λr=630nm又はλb=455nmを用いて決定することもできる。干渉膜の設計は、設計波長を中心として短波長側及び長波長側に帯域が広がるため、抑止帯をλr=630nm又はλb=455nmを中心に設計すると、それぞれ帯域幅を630nm±25nm、455nm±250nm程度を広い帯域で設計する必要があり、第2絶縁層(多層干渉膜)12を構成するに必要な膜総数が非常に多くなってしまうという欠点が生じる。
第2の実施の形態
図3は、本発明の第2の実施の形態における、有機EL素子の構成を模式的に示す断面図であり、有機EL素子を用いた表示装置(又は、照明装置)にいて、1画素を構成するR、G、Bの3色の発光層14がx方向に直線状に配列され、この直線状配列がy方向に繰り返された構成における、x方向での1素子の断面図を示している。
以下、有機EL素子を構成する各構成要素を基板側から順に説明するが、基板、多層膜干渉フィルタに関しては第1の実施の形態で先述した無機EL素子と同様の構成とされるので、同じ説明は繰り返さない。
基板40に形成される光反射層(全反射層)44は、例えば、Al、Au、Ag、これら元素を含む合金等の光反射性金属材料からなり、光反射層44上に透明絶縁膜46が形成されている。下部電極として陽極38が、透明絶縁膜46上に形成されている。下部電極(陽極38)は、R、G、Bに対応する有機発光層34に対向して個別に独立して形成されている。
下部電極(陽極38)としては、例えば、Au、Ag、Cu、Cr、Ni、Al、Mg−Ag合金等の金属、ITO、IZO、ZnO等の透明導電膜、PEDOT/PSS[ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(4−スチレンスルホナート)]のような有機導電膜等によって形成することができる。この中でも仕事関数が高い材料を用いる方が、有機層中への正孔の注入障壁が低減できるので好適である。下部電極(陽極38)は、上記材料を用いた単層構造でよく、積層構造でもよい。
また、下部電極(陽極38)は、有機ELが用いられる表示装置、照明装置の駆動方式に適した形状でパターニングされ形成されている。例えば、駆動方式が単純マトリックス型である場合には、下部電極(陽極38)は、例えば、ストライプ状に形成される。また、駆動方式が、R、G、B画素毎にTFTを備えたアクティブマトリックス型である場合には、下部電極(陽極38)は、複数配列されたR、G、B画素毎に対応させてパターニングされ形成され、R、G、B画素毎に設けられたTFTに対してそれぞれが接続される状態で形成される。
正孔輸送層36が、R、G、Bに対応する有機発光層34に対向して個別に独立して形成された下部電極(陽極38)上に連続した層として形成されている。正孔輸送層36を構成する材料として、例えば、N,N’−ビス(1−ナフチル)−N,N’−ジフェニル−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン(NPD)、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1’−ジフェニル−4,4’−ジアミン(トリフェニルジアミン誘導体、TPD)、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス[N−フェニル−N−(2−ナフチル)−4’−アミノビフェニル−4−イル]−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン(NPTE)等が用いられる。また、これらに限定されることなく、ポリマー前駆体がポリテトラヒドロチオフェニルフェニレンであるポリフェニレンビニレン、1、1−ビス−( 4−N、N−ジトリルアミノフェニル)シクロヘキサン等を用いることもできる。
なお、後述する正孔注入層が、正孔輸送層36をかねてもよく、例えば、ポリオレフィン誘導体である3、4−ポリエチレンジオシチオフェン/ポリスチレンスルフォン酸(PEDOT/PSS)を正孔注入材料として用い、これを有機溶剤を主溶媒として分散させてなる分散液を所定領域に吐出した後、乾燥させることにより正孔注入層を形成することができる。
なお、陽極38と正孔輸送層36の間に正孔輸送層に接触させて正孔注入層を設けてもよい。正孔注入層は、例えば、銅フタロシアニン(CuPc)、4,4’,4”−トリス(ナフチルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(TNATA)、4,4’,4”−トリス[N−(3−メチルフェニルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(m−MTDATA)]等の層によって形成することができる。
有機発光層(R、G、B)34が、正孔輸送層36上に形成されているが、有機発光層34として、公知の有機材料を用いることができ、以下のものを使用することができ、有機発光層を挟む電極間に電流を注入することにより、各色のカラー発光が可能である。
有機発光層34として、例えば、分子量が1000以上の高分子材料を用いることが好ましく、具体的には、ポリフルオレン誘導体、ポリフェニレン誘導体、ポリビニルカルバゾール、ポリチオフェン誘導体、又は、これらの高分子材料に、ペリレン系色素、クマリン系色素、ローダミン系色素、例えば、ルブレン、ペリレン、9、10−ジフェニルアントラセン、テトラフェニルブタジエン、ナイルレッド、クマリン6、キナクリドン等をドープしたものが用いられる。なお、このような高分子材料としては、二重結合のπ 電子がポリマー鎖上で非極在化しているπ共役系高分子材料が、導電性高分子でもあることから発光性能に優れ好適に用いられる。特に、その分子内にフルオレン骨格を有する化合物、すなわちポリフルオレン系化合物がより好適に用いられる。また、このような材料以外にも、共役系高分子有機化合物の前駆体と、発光特性を変化させるための少なくとも1種の蛍光色素とを含んでなる有機EL素子用組成物も、発光層の形成材料として使用可能である。
具体的に、有機発光層(R、G、B)34の赤色発光層、緑色発光層、青色発光層は、以下のようにして形成することができる。
赤色系統の発光層(赤色発光層)は、例えば、青色系統又は緑色系統の発光層(青色又は緑色発光層)に、ニールレッド(Nile-red)、DCM誘導体{DCM:4-Dicyanmethylene-2-methyl-6(p-dimethylaminostyryl)-4H-pyran}、DCJT{4−(ジシアノメチレン)−2−t−ブチル−6−(ジュロリジルスチリル)−ピラン}等のピラン誘導体、スクアリリウム誘導体、ポルフィリン誘導体、クロリン誘導体、ユーロジリン誘導体、ローダミン誘導体等の既知の赤色色素化合物をドーピングした層として形成することができる。
緑色系統の発光層(緑色発光層)は、例えば、青色系統の発光層(青色発光層)に、クマリン等のクマリン(Coumarin-6、Coumarin-7)誘導体、キナクリドン誘導体等の既知の緑色色素化合物をドーピングした層として形成することができる。
青色系統の発光層(青色発光層)は、例えば、ペリレン(Perylene)、オキサジアゾール誘導体、シクロペンタジエン誘導体、ピラゾロキノリン誘導体、ジスチリルアリーレン誘導体、オリゴチオフェン誘導体等の既知の青色色素化合物をドーピングした層として形成することができる。
なお、これらのドープする色素化合物は、通常、後述する電子輸送層32にドープされて利用されるが、青色発光層の形成にペリレンを用いる場合 は、後述する正孔輸送層36にドープしてもよい。また、これらの各色発光用のドープ材料は上述のものに限るものではなく、赤色、緑色、青色の何れかを発光するものであれば、その他の材料を用いてもよい。赤色、緑色、青色の3原色を発光可能な化合物を選択することによって、発光効率の高い、発色性の良好なカラー発光を可能とすることができる。
Rに対応する無機発光層34の厚さは、EL素子から取り出そうとする赤色光の波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を与えるものとし、Gに対応する無機発光層34の厚さは、EL素子から取り出そうとする緑色光の波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を与えるものとし、Bに対応する無機発光層34の厚さは、EL素子から取り出そうとする青色光の波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を与えるものとする。このような厚さとすることによって、干渉の影響を抑制することができる。
なお、図3に示す例では、有機発光層34を明示するために、有機発光層34を後述する電子輸送層32と別に示しているが、色素化合物を電子輸送層32にドープして有機発光層を形成する場合は、実際の有機発光層は、有機発光層と電子輸送層は同じ層を形成している。
電子輸送層32は、例えば、キノリノールアルミ錯体(アルミキノリノール錯体(Alq3)(トリス(8クイノリノレートアルミニウム)、tris(8-quinolinolate)aluminum)、亜鉛のオキサゾール錯体(オキサジアゾール誘導体(OXD,PBD))、亜鉛の2−(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾチアゾール錯体、トリアゾール誘導体(TAZ)、フェナンスロリン誘導体(バソクプロイン、バソフェナントロリン)等の材料を用いて形成される。
陰極30が、透明な上部電極(対向電極)として、光反射性と共に光透過性をもつ金属薄膜によって形成され、下部電極(陽極38)側の光反射層44と上部電極(陰極30)との間にキャビティ(光共振器)構造が形成されている。金属薄膜上に、導電性を補足するための透明導電膜を積層させて2層構造として上部電極(陰極30)を形成してもよい。
上部電極は、光透過性及び光反射性を有しハーフミラーとして構成された陰極30として用いられ、上部電極(陰極30)を構成する材料としては、例えば、Au、Ag、Cu、Cr、Ni、Al、Mg−Ag合金等の金属、ITO、IZO、ZnO等の透明導電膜、PEDOT/PSS[ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(4−スチレンスルホナート)]のような有機導電膜等によって形成することができる。この中でも、例えば、Li、Mg、Ca等の活性な金属とAg、Al、In等の金属との合金等の仕事関数が小さい導電性材料が選択して用いられ、これらを積層した構造としてもよい。上部電極(陰極30)は、発光層で生じた発光を取り出す側となるハーフミラーとして用いられるため、その光透過率が膜厚等で調整されている。
また、上部電極(陰極30)は、EL素子を用いて構成された表示装置、照明装置が、単純マトリックス型である場合には、下部電極のストライプと交差するストライプ状に形成され、これらが交差して積層された部分がEL素子となる。また、この表示装置が、アクティブマトリックス型である場合には、上部電極(陰極30)は、連続した電極として形成してよく、R、G,B画素に共通で各EL素子の共通の電極として用いられる。
なお、発光層34、下部電極(陽極38)の各層において、R、G、Bに対応する層の間は、発光層を電気的に分離独立させると共に、光学的クロストークを抑制するため、電気的及び光学的に隣接する発光層を分離独立させる機能を有する絶縁物48によって充填されており、赤色光(R)を放射するR画素、緑色光(G)を放射するG画素、青色光(B)を放射するB画素での独立した発光作用が確保されている。EL素子を用いて照明装置を構成する場合には、R、G、Bに対応する層の間が少なくとも、電気的に分離独立されていればよい。
なお、上部電極(陰極30)と電子輸送層32の間に電子輸送層に接触させて電子注入層を設けてもよい。通常、透明導電膜として用いられるITOは、仕事関数が5eV程度もあり、陽極には好適であるものの陰極には適さない。このため、上部電極を透明な陰極30とする構成では、有機発光層34と透明導電膜からなる上部電極との間に、仕事関数の低い金属と電子輸送性の有機材料とを混合させた電子注入層を積層させることによって、電子注入性を高めた構成とするのが望ましい。
電子注入層としては、例えば、Li、Cs、Ca、Mg等アルカリ金属やアルカリ土類金属の薄膜、LiF、CsF、CaF2、MgF2、Li2O、Cs2O等、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の化合物、又は、これらの材料を、電子輸送層を構成する材料にドーピングした層等を形成して使用することができる。
上部電極(陰極30)の面に、第1の実施の形態と同様の構成の多層干渉膜42が、R、G、Bの有機発光層34に共有されて、多層膜干渉フィルタとして形成されている。多層干渉膜42の上面は、透明保護層50によって外部環境から保護されている。
なお、多層干渉膜42は、
有機発光層(R、G、B)34の赤色発光層、緑色発光層、青色発光層から放射される赤色発光、緑色発光、青色発光の中心波長を用いて、第1の実施の形態における多層干渉膜(第2絶縁層)12の場合と同様にして、高屈折材料、低屈折材料が選択され、これらm、a、b、屈折材料の膜厚が決定される。
以上の説明では、上部電極(透明電極)は、電子輸送層32の側に設けられ陰極30として作用し、光反射層44が下面に形成された下部電極は、正孔輸送層36の側に設けられ陽極38として作用する。上部電極と下部電極 との間には、電流注入用の駆動電源が接続されており、上部電極と下部電極との間に電流を注入することにより赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の発光が生じこれらが加色されて、上部電極から射出される。
なお、第1の実施の形態と同様に、有機発光層(赤色光を発光する有機発光層R、緑色光を発光する有機発光層G、青色光を発光する有機発光層B)34は、有機白色発光層に置き換えることもでき、有機白色発光層は、単一材料から赤色光、緑色光及び青色光を放射可能な材料によって形成された層、有機赤色発光層、有機緑色発光層及び有機青色発光層を積層して構成された層、赤色光を発光する有機材料、緑色光を発光する材料及び青色光を発光する有機材料の3つを混合した層の何れかによって構成することができる。このような構成よれば、より少ない工程によって有機白色発光層を形成することができ、図1(B)に対応した構成を有するEL素子を形成することができる。
以上説明した有機EL素子の上部及び下部電極の内側に形成される発光部は、例えば、下部電極上に下層から順に、正孔注入層、正孔輸送層、有機発光層、電子輸送層、電子注入層が積層される構成、下部電極上に下層から順に、正孔輸送層、有機発光層、電子輸送層が積層される構成、下部電極上に有機発光層が積層される構成の何れかの構成によって形成され、下部電極上に少なくとも有機発光層を有すればよい。即ち、発光部において、有機発光層以外の層は必要に応じて設ければよく、例えば、正孔輸送層や電子輸送層は省略することもできる。また、各層は、それぞれが複数層からなる積層構造であってもよい。
以上説明したように、下部電極(陽極38)側の光反射層44と上部電極(陰極30)との間をスペーサとするキャビティ(光共振器)構造が形成され、正孔輸送層36や有機発光層34は、R、G、B画素の何れも同じ材料から構成されているが、下部電極(陽極38)の厚さは、R、G、B画素で相違させており、厚さは、B画素<G画素<R画素であり、R、G、B画素における光共振器のスペーサの光学膜厚(光学長)は、R、G、B画素で相違させている。言い換えれば、下部電極(陽極38)の厚さは、光共振器の光学膜厚(光学長)が、R、G、B画素から所定の色光が出射されるように調整されている。
このように構成された有機EL素子では、下部電極(陽極38)から正孔輸送層36及び有機発光層34を通して上部電極(陰極30)に電流が流れると、その電流量に応じて有機発光層34から発光する。そして、有機発光層34から出射された光は上部電極(陰極30)を透過して、観測者側に出射される一方、有機発光層34から基板40に向けて出射された光は、下部電極(陽極38)の下層に形成された反射層44によって反射され、上部電極(陰極30)を透過して観測者側に出射される。その際、有機発光層34から出射された光は、反射層44と上部電極(陰極30)の間で多重反射され、光共振器のスペーサの光学膜厚(光学長)が1/4波長の整数倍に相当する光の波長分布の半値幅を狭小化(即ち、色度を向上)させることができる。R画素から赤色光が出射され、G画素から緑色光が出射され、B画素から青色光が出射され、多層干渉膜(第2絶縁層)42入射されそれぞれの色の光の波長分布の半値幅が狭小化され、多層干渉膜42を通過しそれぞれ加色されて有機EL素子から放射される。
なお、以上の説明では、下部電極を陽極、上部電極を陰極とした構成の有機EL素子を説明したが、下部電極を陰極、上部電極を陽極とした有機EL素子への適用も可能であり、同様の性能を得ることができる。この場合、下部電極(陰極)の上部には、上述した構成要素の積層順(正孔輸送層36→有機発光層(R、G、B)34→電子輸送層32)と逆順(電子輸送層32→有機発光層(R、G、B)34→正孔輸送層36)とし積層し上部電極(陽極)を設けた構成とする。
また、上部電極が陽極として用いられる場合、上部電極を構成する材料としては、Ni、Ag、Au、Pt、Pd、Se、Rh、Ru、Ir、Re、W、Mo、Cr、Ta、Nbやこれらの合金、SnO2、ITO、酸化亜鉛(ZnO)、酸化チタン(TiO2)等の仕事関数が大きい導電性材料が選択して用いられる。
また、下部電極を陰極として用いられる場合、下部電極を構成する材料として、上部電極を陰極30として構成した際に使用される先述した材料を使用することができる。
以上説明したように、第2の実施の形態では、有機EL素子を構成する正孔輸送層や発光層等の有機機能層の材質は、対応する色(R、G、B)にかかわらず共通であり、下部電極の厚さによって、いずれの色(R、G、B)に対応するかが決定されている。すなわち、R、G、B画素に対応して光共振器構造を構成し、下部電極の厚さによって、光共振器の光学膜厚(光学長)を赤色光、緑色光、青色光の何れかに対応する値に設定する。従って、有機EL素子を製造する際に、発光色に固有の材料を使用せず、R、G、B画素間で同一の材料を用いるので、生産性を向上することができる。
なお、マトリクス状に配列して基板上に形成された上述した有機EL素子が使用された表示装置、照明装置は、図示しない単純マトリックス型又はアクティブマトリックス型の駆動方式によって駆動される。
実施例
図2(A)に示す層構成を有し、m=1、a=2.25、b=3.1として、先述したように、層−1:(λg/4)×1/2.2=62nm、層−2:(λg/4)×1/1.45=94nm、層−3:(λg/4)×1/2.2=62nm、層−4:a×(λg/4)×1/1.45=211nm、層−5:b×(λg/4)×1/2.2=192nm、層−6:a×(λg/4)×1/1.45=211nm、層−7:(λg/4)×1/2.2=62nm、層−8:(λg/4)×1/1.45=94nm、層−9:(λg/4)×1/2.2=62nmの厚さをもつ層−1〜層−9が積層された第2絶縁層(多層干渉膜)12に関する、分光透過特性をTFCalcTM(Software Spectra, Inc.)を使用して、シミュレーションによって求めた。
上述の多層干渉膜に、波長λとλ+dλの間の強度をE(λ)dλとするとき、E(λ)がλによらず一定である白色光(E(λ)=Ew(λ)=一定)を、多層干渉膜に垂直入射させた時の分光透過特性(透過スペクトル)を求めた。
図4は、本発明の実施例における、多層干渉膜(第2絶縁層)の分光透過特性を説明する図であり、白色光を多層干渉膜に垂直入射させた時の透過スペクトルであり、横軸は波長(nm)、縦軸は透過率を示し、図4に示す結果から明らかなように、R、G、Bの波長帯で大きな透過率を示し、それらの半値幅がそれぞれ、約10nm、約13nm、約25nmであるR、G、Bの波長帯の光が出射され、この多層干渉膜が、R、G、Bの波長帯に対する良好な特性をもったバンドパスフィルタとして作用することを明確に示している。
上述の多層干渉膜の層−4における係数a、層−5における係数、層−6における係数aを変化させて、赤色発光層としてZnS:Mn、青色発光層としてBaAl24:Eu、緑色発光層としてZnS:Tbを使用し、後述するように、発光層が図7(A)、図8(A)、図9(A)に示す発光スペクトルを有するものとして、上記と同様のシミュレーションを行ない、多層干渉膜から出射される光のスペクトルを求め、この出射される光のR、G、Bの色座標をCIExy色度図にプロットすると、そのプロットされる位置は、係数a、bによって変化し、この色度図にプロットされたR、G、Bの色座標を3頂点とする三角形の面積によって、色再現範囲の広さ(色純度の高低)が変化する。
図5は、本発明の実施例における、多層干渉膜(第2絶縁層)の膜構成を規定するa値を変化させた時(但し、b=3.1とする。)のCIE色度図における色度点の動きを説明する図である。
図6は、本発明の実施例における、多層干渉膜(第2絶縁層)の構成を規定するb値を変化させた時(但し、a=2.25とする。)のCIE色度図における色度点の動きを説明する図である。
図5に示すように、b=3.1として、a=2→a=2.5とaを変化させると、R、G、Bの色座標の変化は、次の通りである。Rの色座標に関しては、a=2→a=2.25→a=2.5の変化の間でx及びy座標は大きくなる方向に変化している。Gの色座標に関しては、a=2→a=2.25の変化の間でx座標は小さくy座標は大きくなる方向に変化し、a=2.25→a=2.5の変化の間でx座標は大きくy座標は小さくなる方向に変化している。Bの色座標に関しては、a=2→a=2.25の変化の間でx座標は略変化せずy座標は小さくなる方向に変化し、a=2.25→a=2.5の変化の間でy座標は略変化せずx座標は僅かに小さく変化している。
図6に示すように、a=2.25として、b=2.7→b=3.3とbを変化させると、R、G、Bの色座標の変化は、次の通りである。Rの色座標に関しては、b=2.7→b=3.1→b=3.3の変化の間でx及びy座標は大きくなる方向に変化している。
Gの色座標に関しては、b=2.7→b=3.1の変化の間でx座標は小さくy座標は大きくなる方向に変化し、b=2.7→a=3.3の変化の間でx座標は僅かに大きくy座標は僅かに小さくなる方向に変化している。Bの色座標に関しては、b=2.7→b=3.1の変化の間でx座標は略変化せずy座標は小さくなる方向に変化し、b=3.1→b=3.3の変化の間でy座標は略変化せずx座標は僅かに小さくなる方向に変化している。
図5、図6に示す結果から、a=2.25、b=3.1のとき、R、G、Bの最適な色度点(座標)が得られ、その座標は、R(0.694,0.306)、G(0.319,0.568)、B(0.150,0.055)であることが判明した。この時、色再現性範囲をNTSC色座標(R(0.67,0.33)、G(0.21,0.71)、B(0.14,0.08))の三角形と面積と比較すると、色再現性はNTSC比74.8%となり、この値は、NTSC比70%といわれているCRTよりも優れている。
次に、m=1、a=2.25、b=3.1として、先述した層−1〜層−9が積層された第2絶縁層(多層干渉膜)12に、実際のR、B、Gの発光層から発光が入射された場合の、多層干渉膜から出射される光のスペクトルを、先述したTFCalcTM(Software Spectra, Inc.)を使用して、シミュレーションによって求めた。
図7は、本発明の実施例における、多層干渉膜(第2絶縁層)による青色蛍光体の発光スペクトルの変化を説明する図であり、図7(A)は多層干渉膜に入射する前の青色蛍光体の発光スペクトル、図7(B)は多層干渉膜を出射した後の青色蛍光体の発光スペクトルを示す図である。
図7(A)は、多層干渉膜に入射される青色発光を与えるBaAl24の発光スペクトルを示す(非特許文献1に記載の図3を参照。)が、その半値幅は約30nmと大きい。図7(B)に示すように、多層干渉膜から出射される光のスペクトルは、多層干渉膜の作用によって狭小化されており、その半値幅は、入射前のスペクトルの半値幅約30nmの半分以下である約13nmとなっている。
図8は、本発明の実施例における、多層干渉膜(第2絶縁層)による緑色蛍光体の発光スペクトルの変化を説明する図であり、図8(A)は多層干渉膜に入射する前の緑色蛍光体の発光スペクトル、図8(B)は多層干渉膜を出射した後の緑色蛍光体の発光スペクトルを示す図である。
図8(A)は多層干渉膜に入射される緑色発光を与えるZnS:Tbの発光スペクトル(実測のスペクトル)であり、Tbの5475への遷移に相当する半値幅が約10nmの急峻な主ピーク、767473が関与する副次的な発光ピークが存在しており、色再現範囲を狭くする(色純度を低下させる)原因となっている。
図8(B)に示すように、多層干渉膜から出射される光のスペクトルは、多層干渉膜の作用によって狭小化されており、その半値幅は、入射前のスペクトルの半値幅約10nmより狭い約8nmとなっており、図8(A)のスペクトルに存在する副次的な発光ピークの強度は弱められており、緑色の色度点を(0.315,0.491)から(0.319,0.570)程度までへと改善することが可能である。
図9は、本発明の実施例における、多層干渉膜(第2絶縁層)による赤色蛍光体の発光スペクトルの変化を説明する図であり、図9(A)は多層干渉膜に入射する前の赤色蛍光体の発光スペクトル、図9(B)は多層干渉膜を出射した後の赤色蛍光体の発光スペクトルを示す図である。
図9(A)は、多層干渉膜に入射される赤色発光を与えるZnS:Mnの発光スペクトルを示す(非特許文献2に記載の図7を参照。)が、その半値幅は約80nmと大きく、赤色というよりオレンジ色の発光を与えている。
図9(B)に示すように、多層干渉膜から出射される光のスペクトルは、多層干渉膜の作用によって狭小化されており、半値幅が約18nm、約25nmの2つのピークからなっている。
図1(A)に示す構造のEL素子、例えば、R、G、Bの各蛍光体層を構成する材料を混合して形成された白色発光層、又は、R、G、Bの各蛍光体層が積層され形成された白色発光層を有する図1(B)に示すEL素子においては、多層干渉膜から出射される光のスペクトルは、図4に示す多層干渉膜の分光透過特性をOT(λ)とし、図7(A)に示される青色光のスペクトルをEb(λ)とし、図8(A)に示される緑色光のスペクトルをEg(λ)とし、図9(A)に示される赤色光のスペクトルをEr(λ)とする時、OT(λ)×{Eg(λ)+Eb(λ)+Er(λ)}で与えられる。
以上説明したように、本発明によれば、R、G、Bの発光層に対して共通に同じ多層干渉膜を配置することによって、副次的な準位間の遷移に起因する発光をフィルタリングして、EL素子からの出射を抑制することができ、LEDによる発光等に比べてブロードな発光スペクトル特性をもつ無機、有機EL素子から放射される光の波長を制限制御し、且つ、放射光の半値幅を狭くすることが可能となるため、色再現範囲を拡大させて色域の広いEL素子を実現することができる。
以上、発光層としてZnS:Mn、ZnS:Tb、BaAl24:Euを用い、低屈折率材料としてSiO2(n=1.45)、高屈折率材料としてNb25(n=2.2)を用いて、(HL)mH(aL)(bH)(aL)H(HL)mにおいて、m=1、a=2.25、b=3.1とした多層干渉膜を中心として、本発明を実施の形態について説明したが、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば、これらの発光層、高低の屈折率材料は適宜選択可能であり、これらの選択に応じて、m、a、bの好適な値を決定することができる。
以上説明したように、本発明によれば、色度再現範囲を拡大させ広色域特性の向上を図ることができるエレクトロルミネッセンス素子及びこれを用いた表示装置並びに照明装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態における、無機EL素子の構成を模式的に示す断面図である。 同上、図1(A)に示す無機EL素子の構成の具体例を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態における、有機EL素子の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の実施例における、多層干渉膜の分光透過特性を説明する図である。 同上、多層干渉膜の膜構成を規定するa値を変化させた時(但し、b=3.1とする。)のCIE色度図における色度点の動きを説明する図である。 同上、多層干渉膜の構成を規定するb値を変化させた時(但し、a=2.25とする。)のCIE色度図における色度点の動きを説明する図である。 同上、多層干渉膜による青色蛍光体の発光スペクトルの変化を説明する図である。 同上、多層干渉膜による緑色蛍光体の発光スペクトルの変化を説明する図である。 同上、多層干渉膜による赤色蛍光体の発光スペクトルの変化を説明する図である。 従来技術における、反射率の小さな光学干渉式EL素子の拡大概略端面図である。 同上、薄膜エレクトロルミネセンス装置の基本構成断面図である。
符号の説明
10…上部透明電極、12…第2絶縁層(多層干渉膜)、14…発光層(R、G、B)、
16…第1絶縁層、18…金属電極(下部電極;対向電極)、20…絶縁性基板、
22…絶縁物質、24…白色発光層、30…陰極(上部電極;対向電極)、
32…電子輸送層、34…有機発光層(R、G、B)、36…正孔輸送層、
38…陽極(下部電極)、40…基板、42…多層干渉膜、44…反射層、
46…透明絶縁膜、48…絶縁層、50…透明保護層

Claims (21)

  1. 赤色光を発光する赤色発光層と、
    緑色光を発光する緑色発光層と、
    青色光を発光する青色発光層と、
    前記赤色発光層に対向して設けられ前記赤色光を射出させる赤色光用電極と、
    前記緑色発光層に対向して設けられ前記緑色光を射出させる緑色光用電極と、
    前記青色発光層に対向して設けられ前記青色光を射出させる青色光用電極と、
    前記赤色光用電極、前記緑色光用電極及び前記青色光用電極に対向して、前記赤色発
    光層、前記緑色発光層及び前記青色発光層を挟んで設けられた対向電極と、
    前記赤色発光層、前記緑色発光層及び前記青色発光層に対向して共通に設けられ、異
    なる屈折率をもつ層が交互に積層されてなる多層膜干渉フィルタと
    を有し、前記赤色発光層、前記緑色発光層及び前記青色発光層が並置され、前記赤色光用電極、前記緑色光用電極及び前記青色光用電極が並置された、エレクトロルミネッセンス素子。
  2. 白色光を発光する白色発光層と、
    前記白色発光層に対向して設けられ赤色光を射出させる赤色光用電極と、
    前記白色発光層に対向して設けられ緑色光を射出させる緑色光用電極と、
    前記白色発光層に対向して設けられ青色光を射出させる青色光用電極と、
    前記赤色光用電極、前記緑色光用電極及び前記青色光用電極に対向して、前記白色発
    光層を挟んで設けられた対向電極と、
    前記白色発光層に対向して設けられ、異なる屈折率をもつ層が交互に積層されてなる
    多層膜干渉フィルタと
    を有し、前記赤色光用電極、前記緑色光用電極及び前記青色光用電極が並置された、エレクトロルミネッセンス素子。
  3. 前記多層膜干渉フィルタは、高屈折率層と低屈折率層から構成され、前記赤色光、前記緑色光、前記青色光の発光中心波長の何れかの波長λの4分の1の整数倍の光学膜厚をもった前記高屈折率層及び低屈折率層を含む、請求項1又は請求項2に記載のエレクトロルミネッセンス素子。
  4. 前記波長λが前記緑色光の発光中心波長λgであり、λg/4の整数倍の光学膜厚をもつ前記高屈折率層、前記低屈折率層をそれぞれ、H、Lで表わし、mをH、Lの対の層の繰返しを示す正の整数、a、bを正の数とする時、前記多層膜干渉フィルタが、(HL)mH(aL)(bH)(aL)H(LH)mによって表わされ、射出される前記赤色光、前記緑色光及び前記青色光の色度点がa、bによって調整された、請求項3記載のエレクトロルミネッセンス素子。
  5. 前記多層膜干渉フィルタが、前記赤色光用電極、前記緑色光用電極及び前記青色光用電極と、前記赤色発光層、前記緑色発光層及び前記青色発光層との間に設けられた、請求項1に記載のエレクトロルミネッセンス素子。
  6. 前記多層膜干渉フィルタが、前記赤色光用電極、前記緑色光用電極及び前記青色光用電極と、前記白色発光層との間に設けられた、請求項2に記載のエレクトロルミネッセンス素子。
  7. 前記赤色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有し、前記赤色光用電極に対向し、前記赤色発光層と前記対向電極の間に配置された赤色光用絶縁層と、前記緑色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有し、前記緑色光用電極に対向し、前記緑色発光層と前記対向電極の間に配置された緑色光用絶縁層と、前記青色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有し、前記青色光用電極に対向し、前記青色発光層と前記対向電極の間に配置された青色光用絶縁層とを有し、前記赤色光用絶縁層、前記緑色光用絶縁層及び前記青色光用絶縁層が並置された、請求項1に記載のエレクトロルミネッセンス素子。
  8. 前記赤色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有し、前記赤色光用電極に対向し、前記白色発光層と前記対向電極の間に配置された赤色光用絶縁層と、前記緑色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有し、前記緑色光用電極に対向し、前記白色発光層と前記対向電極の間に配置された緑色光用絶縁層と、前記青色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有し、前記青色光用電極に対向し、前記白色発光層と前記対向電極の間に配置された青色光用絶縁層とを有し、前記赤色光用絶縁層、前記緑色光用絶縁層及び前記青色光用絶縁層が並置された、請求項2に記載のエレクトロルミネッセンス素子。
  9. 前記赤色発光層は前記赤色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有し、前記緑色発光層は前記緑色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有し、前記青色発光層は前記青色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有する、請求項1に記載のエレクトロルミネッセンス素子。
  10. 前記赤色発光用電極は前記赤色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有し、前記緑色発光用電極は前記緑色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有し、前記青色発光用電極は前記青色光の発光中心波長の2分の1の整数倍の光学膜厚を有する、請求項1又は請求項2に記載のエレクトロルミネッセンス素子。
  11. 前記対向電極は、前記赤色発光層、前記緑色発光層及び前記青色発光層を挟んで、前記赤色光用電極、前記緑色光用電極及び前記青色光用電極に対向してこれら電極に共通に設けられた共通電極である、請求項1に記載のエレクトロルミネッセンス素子。
  12. 前記対向電極は、前記白色発光層を挟んで、前記赤色光用電極、前記緑色光用電極及び前記青色光用電極に対向してこれら電極に共通に設けられた共通電極である、請求項2に記載のエレクトロルミネッセンス素子。
  13. 前記赤色発光層、前記緑色発光層及び前記青色発光層の2つ蛍光体層の間が絶縁物で充填された、請求項1に記載のエレクトロルミネッセンス素子。
  14. 前記対向電極、並置された前記赤色発光層、前記緑色発光層及び前記青色発光層、前記多層膜干渉フィルタ、並置された前記赤色光用電極、前記緑色光用電極及び前記青色光用電極がこの順に基板に積層して素子が形成され、前記基板の前記素子が形成された側から光が射出された、請求項1に記載のエレクトロルミネッセンス素子。
  15. 前記対向電極、前記白色発光層、前記多層膜干渉フィルタ、並置された前記赤色光用電極、前記緑色光用電極及び前記青色光用電極がこの順に基板に積層して素子が形成され、前記基板の前記素子が形成された側から光が射出された、請求項2に記載のエレクトロルミネッセンス素子。
  16. 前記多層膜干渉フィルタが、前記赤色発光層、前記緑色発光層及び前記青色発光層に対向して、前記対向電極を挟んで設けられた、請求項1に記載のエレクトロルミネッセンス素子。
  17. 前記多層膜干渉フィルタが、前記白色発光層に対向して、前記対向電極を挟んで設けられた、請求項2に記載のエレクトロルミネッセンス素子。
  18. 並置された前記赤色光用電極、前記緑色光用電極及び前記青色光用電極、並置された前記赤色発光層、前記緑色発光層及び前記青色発光層、前記対向電極、前記多層膜干渉フィルタ、がこの順に基板に積層して素子が形成され、前記基板の前記素子が形成された側から光が射出された、請求項1に記載のエレクトロルミネッセンス素子。
  19. 並置された前記赤色光用電極、前記緑色光用電極及び前記青色光用電極、前記白色発光層、前記対向電極、前記多層膜干渉フィルタ、がこの順に基板に積層して素子が形成され、前記基板の前記素子が形成された側から光が射出された、請求項2に記載のエレクトロルミネッセンス素子。
  20. 請求項1から請求項19の何れか1項に記載のエレクトロルミネッセンス素子が2次元マトリックス状に配列された、表示装置。
  21. 請求項1から請求項19の何れか1項に記載のエレクトロルミネッセンス素子が2次元マトリックス状に配列された、照明装置。
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