JP2009037910A - 複合荷電粒子ビーム装置及び加工観察方法 - Google Patents
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【解決手段】本発明の複合荷電粒子ビーム装置は、ガスフィールドイオン源を備えたイオンビーム照射系20と、その照射軸がイオンビーム照射系20の照射軸に対し90度又は90度よりも狭い角度に配置された電子ビーム照射系50と、前記イオンビーム照射系20から射出されるイオンビーム20Aと前記電子ビーム照射系50から射出される電子ビーム50Aとの交差位置で試料を支持する試料台14と、前記試料上のビーム照射位置にデポジション用又はエッチング用の機能ガスを供給するガス銃11と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
この構成によれば、イオンビーム照射系とガス銃とを備えているので、ガスアシストデポジションによる構造物の形成、及びガスアシストエッチングによる試料の加工等を迅速かつ容易に行うことができる。特にガスフィールドイオン源を備えたイオンビーム照射系は、ビーム径を1nm以下にまで小さく絞ることができるため高精度の加工が可能である。
さらに電子ビーム照射系を備えているので、イオンビーム照射系による試料加工を行いつつ、電子ビーム照射系を用いた試料観察を行うことができる。したがって、例えば加工用途であれば、加工の仕上がり具合を確認しながらイオンビームによる加工を実施することができる。
またイオンビーム照射系がガスイオン源を用いているため、イオンビームの照射によって試料が汚染されることが無い。したがって、半導体装置の製造工程から抜き取った試料を本発明の複合荷電粒子ビーム装置で加工観察した後にも、試料を工程に戻すことができ、製品を無駄にすることが無くなる。
このようにイオンビーム照射系を試料台の鉛直上方に配置することで、ビーム径が小さく高精度の位置制御を要するイオンビーム照射系を用いた加工観察をより容易に行えるようになる。
かかる構成のガスフィールドイオン源により、小さいビーム径のイオンビームを安定的に形成できる。
この構成により、試料のスパッタをほとんど生じさせることなく試料像を得ることができるイオンビーム照射系を備えた複合荷電粒子ビーム装置となる。
この構成により、イオンビーム照射又は電子ビームによる試料像の観察が可能な構成となる。
この加工観察方法によれば、ガスを供給しながらのイオンビーム照射によるガスアシストデポジションやガスアシストエッチングによって試料の加工を迅速に効率よく行うことができる。また電子ビーム照射により試料の破損を回避しつつ観察することできる。また金属イオンを照射しないので、試料の汚染を回避しつつを行うことができる。
特に本発明では、ビーム径を小さく絞ることができるを備えたイオンビーム照射系を用いているので、微細かつ高精度の加工を容易に行うことができ、より高度の加工観察を実施することができる。
なお、上記では、イオンビーム照射によるガスアシスト加工について述べたが、電子ビーム照射によるガスアシスト加工も行うことができる。
さらに、絶縁物加工観察時に帯電防止のために逆電荷の電子又はイオンビームを照射することもできる。
この加工観察方法によれば、イオンビームによる加工の後、試料の位置をほとんど調整することなく連続して電子ビームを用いた観察を行うことができ、迅速な観察が可能である。
また本発明の加工観察方法によれば、ガスを供給しながらのイオンビーム照射によるガスアシストデポジションやガスアシストエッチングによって試料の加工を迅速に効率よく行うことができる。また電子ビーム照射により試料の破損を回避しつつ観察することできる。また金属イオンを照射しないので、試料の汚染を回避しつつを行うことができる。
図1は、本実施形態の複合荷電粒子ビーム装置の概略斜視図である。図2は、複合荷電粒子ビーム装置100の概略断面図である。
電子ビーム照射系50から射出される電子ビームを試料Waに照射することによって発生した二次電子を、二次荷電粒子検出器18で検出して試料WaのSEM(走査型電子顕微鏡)像を取得する。また、試料を透過した電子を透過荷電粒子検出器19で検出してTEM(透過型電子顕微鏡)像ないしSTEM(走査透過型電子顕微鏡)像を取得することができる。
図3に示すように、ガスフィールドイオン源21は、イオン発生室21aと、エミッタ22と、引出電極23と、冷却装置24とを備えて構成されている。イオン発生室21aの壁部に冷却装置24が配設されており、冷却装置24のイオン発生室21aに臨む面に針状のエミッタ22が装着されている。冷却装置24は、内部に収容された液体窒素等の冷媒によってエミッタ22を冷却する。そして、イオン発生室21aの開口端近傍に、エミッタ22の先端22aと対向する位置に開口部23aを有する引出電極23が配設されている。
なお、ガスフィールドイオン源21においてガス供給源26から供給されるガスは、ヘリウムに限られるものではなく、ネオン、アルゴン、キセノン等のガスであってもよい。また、ガス供給源26から複数種のガスを供給可能に構成し、イオンビーム照射系20の用途に応じてガス種を切り替えられるようにしてもよい。
一方、このようにエミッタ22の構成元素を操作できることを利用して、先端22aの形状を調整することができる。例えば、先端22aの最先端に位置する元素を故意に取り除いてガスをイオン化する領域を広げ、イオンビーム径を大きくすることができる。
またエミッタ22は、加熱することで表面の貴金属元素を飛び出させることなく再配置させることができるため、使用により鈍った先端22aの尖鋭形状を回復することもできる。
マニピュレータ17は、試料Waから作製される試料Wbを支持するものであり、試料Wbを指示した状態でマニピュレータ17と試料ホルダ15とを相対的に移動させることで、試料台14から試料ホルダ15に試料Wbを運搬する。運搬に際しては、マニピュレータ17を固定した状態で試料ステージ16を駆動して試料ホルダ15を試料Wbが支持されている位置まで移動させてもよく、マニピュレータ17を移動させて試料Wbを運搬してもよい。
これらにより、イオンビーム20Aを試料に照射して二次荷電粒子像観察を行うことで、高分解能かつ高コントラストの試料像を得ることができる。
次に、先の実施形態の複合荷電粒子ビーム装置100を用いた加工観察方法について、図面を参照しつつ説明する。複合荷電粒子ビーム装置100は、試料の断面加工観察、TEM(透過型電子顕微鏡)試料の作製及び観察等の試料加工観察用途に好適に用いることができる。
図4は、複合荷電粒子ビーム装置100による試料の断面加工観察方法を示す図である。なお、図4では図面を見やすくするために試料の一部のみを図示している。
本例の加工観察方法では、試料Waの加工にイオンビーム照射系20を用い、加工された試料Waの観察に電子ビーム照射系50を用いる。
そして、図4(b)に示すように、形成した凹部Wrの内壁として露出した面Wsに対して、電子ビーム50Aを照射することで、発生した二次電子を二次荷電粒子検出器18で検出し、かかる検出結果に基づいて表示装置38に試料像を表示することができる。
また、試料Waに対して金属イオンを照射しないので、金属イオン注入による試料Waの汚染を生じさせることがなく、試料Waの状態を変化させることなく加工観察することができる。
図5は、複合荷電粒子ビーム装置100による試料への微細構造形成方法(加工方法)を示す図である。本例の加工方法では、試料基板Wc上への微細構造形成にイオンビーム照射系20及びガス銃11を用いる。
また、形成した構造物に対して電子ビーム照射系50から電子ビーム50Aを照射して構造物を観察することができる。このような加工方法とすれば、構造物の仕上がり具合を確認しながら微細加工を施すことができるため、歩留まりよく微細構造を形成することができる。この加工方法は、例えば、極めて尖鋭な先端形状が要求されるアトムプローブの製造(エッチング加工)にも好適に用いることができる。
なお、コイル113やドリル114のような軸対称の構造物を形成する場合には、試料台14又は試料ホルダ15を水平面内で回転させる試料ステージ16を用いることが好ましい。これにより、微細構造を容易かつ高精度に形成することができる。
図6は、イオンビーム照射系20と電子ビーム照射系50の配置を変更した複合荷電粒子ビーム装置200を示す図である。図6に示す複合荷電粒子ビーム装置200では、試料Waの鉛直上方にイオンビーム照射系20が配置される一方、試料Waの側方に電子ビーム照射系50が配置されている。イオンビーム20Aと電子ビーム50Aとは、互いに略直交するように射出される。また、透過荷電粒子検出器19は、電子ビーム50Aの延長上に配置されている。また本実施形態では、試料ステージ16として、試料台14及び試料ホルダ15の少なくとも一方を0°〜90°の範囲で傾斜可能なものを用いることが好ましい。
図7は、複合荷電粒子ビーム装置200によるTEM試料の加工方法を示す図である。
本例の加工方法では、試料Waの加工をイオンビーム照射系20を用いて行い、TEM試料である試料Wbを得て、これを電子ビーム照射系50を用いて観察する。
このとき、ガス銃11を併用したガスアシストエッチング又はガスアシストデポジションを行うことが好ましい。ガス銃11を併用することでエッチング及びデポジションの加工速度を向上させることができ、効率よく試料Wbを作製することができる。
その後、試料Wbをマニピュレータ17を用いて試料Waから取り出すことで、TEM試料としての試料Wbが得られる。
Claims (8)
- ガスフィールドイオン源を備えたイオンビーム照射系と、その照射軸が前記イオンビーム照射系の照射軸に対し90度又は90度よりも狭い角度に配置された電子ビーム照射系と、
前記イオンビーム照射系から射出されるイオンビームと前記電子ビーム照射系から射出される電子ビームとの交差位置で試料を支持する試料台と、
前記試料上のビーム照射位置にデポジション用又はエッチング用の機能ガスを供給するガス銃と、
を備えていることを特徴とする複合荷電粒子ビーム装置。 - 前記イオンビーム照射系が前記試料台の鉛直方向の上方に配置される一方、前記電子ビーム照射系が鉛直方向に対して傾斜して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の複合荷電粒子ビーム装置。
- 前記ガスフィールドイオン源が、エミッタと、前記エミッタの先端部に対向する開口部を有する引出電極と、前記イオンとなるガスを供給するガス供給部とを備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の複合荷電粒子ビーム装置。
- 前記イオンが、ヘリウムイオンであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の複合荷電粒子ビーム装置。
- 前記イオンビーム又は前記電子ビームの照射によって試料から発生する二次荷電粒子と前記試料を透過した荷電粒子の少なくとも一方を検出する検出装置と、前記検出装置の出力に基づいて前記試料の画像を表示する画像表示装置とを備えていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の複合荷電粒子ビーム装置。
- 前記検出装置が、電子検出器、イオン検出器、及び透過荷電粒子検出器の少なくとも1つを備えていることを特徴とする請求項5に記載の複合荷電粒子ビーム装置。
- ガスフィールドイオン源を備えたイオンビーム照射系から試料に対してイオンビームを照射するとともに前記試料のイオンビーム照射位置にガスを供給することで前記試料を加工するステップと、
前記試料に電子ビームを照射して前記試料を観察するステップと
を有することを特徴とする加工観察方法。 - 前記電子ビームを、前記イオンビームと鋭角又は概略90度で交差する方向から前記試料に照射することを特徴とする請求項7に記載の加工観察方法。
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