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JP2009035608A - 光硬化性樹脂組成物及び塗装品 - Google Patents

光硬化性樹脂組成物及び塗装品 Download PDF

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JP2009035608A
JP2009035608A JP2007199840A JP2007199840A JP2009035608A JP 2009035608 A JP2009035608 A JP 2009035608A JP 2007199840 A JP2007199840 A JP 2007199840A JP 2007199840 A JP2007199840 A JP 2007199840A JP 2009035608 A JP2009035608 A JP 2009035608A
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resin composition
formula
photocatalyst
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mass
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JP2007199840A
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Kenji Sakamoto
顕士 坂本
Shinichiro Miki
慎一郎 三木
Shinjiro Noma
真二郎 野間
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Abstract

【課題】紫外線エネルギーで効率よく硬化させることができ、また光触媒反応から硬化皮膜および基材を保護できる光硬化性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】式(1)で示される構造単位を有するラジカル重合性フッ素樹脂、380〜400nmの波長に吸収ピークを持つ光重合開始剤、光触媒活性を有する光触媒を含有する。
Figure 2009035608

(式(1)中、R及びRは、同一でも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基を示す。)
【選択図】図1

Description

本発明は、光触媒活性を有する光触媒を含有する光硬化性樹脂組成物、及びこの光硬化性樹脂組成物が塗布された塗装品に関するものである。
二酸化チタン(TiO)に代表される光触媒は、波長が380nm以下の紫外線をエネルギー源として強力な酸化力を示すことから、防汚、防曇、抗菌、空気浄化、水浄化の各処理に用いることができ、各技術分野において注目を集めている。そして近年、光触媒を塗料に添加して調製した光触媒塗料が多く開発されている。この光触媒塗料を基材に塗布することにより、基材に汚れ防止性能や大気浄化性能、抗菌・抗ウィルス性といった光触媒機能を付与することができるものである。
従来、このような光触媒塗料を基材に塗布して硬化させるにあたっては、熱エネルギーで硬化させる方法が主流である。例えば、主剤樹脂と硬化剤との加水分解縮合反応を利用して塗膜を形成する場合、効率よく硬化皮膜を得るには、例えば150℃という高温で加熱して硬化させる必要がある。しかし、高温で硬化させる場合、熱に弱い基材では変形や変色を引き起こすために、基材による制約を受けてしまう問題があった。一方、例えば0〜30℃程度の低温で硬化させることも可能であるが、低温で硬化させる場合、光触媒塗料を基材に塗布した後、完全硬化するまでに一定時間養生する必要があるなど、作業効率が極めて悪くなるという問題があった。
そこで近年、熱エネルギーではなく紫外線エネルギーで硬化させる光硬化性樹脂組成物からなる光触媒塗料が報告されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
光硬化性樹脂組成物からなる光触媒塗料は紫外線エネルギーで硬化させることができるので、熱エネルギーで硬化させる場合のように高温で加熱する必要がなく、基材の制約を受けないものであり、基材として熱に弱いプラスチックや、建材などにも適用が可能になるものである。また短時間で効率よく硬化皮膜を形成することができるため、作業効率が良いという利点もある。
特開2006−219855号公報 特開2006−199780号公報
しかしながら、上述した特許文献1や特許文献2には、いくつかの問題点が存在する。すなわち、特許文献1や特許文献2で開示された光触媒を含有する光硬化性樹脂組成物は、樹脂成分が光触媒の光触媒反応によって分解されやすいものであるため、光触媒反応から硬化皮膜および基材を保護することができず、塗膜の耐久性に問題点あった。また、光触媒は紫外線領域に大きな吸収ピークを持つが、特許文献1や特許文献2では、光触媒と吸収ピークが重なり合う光重合開始剤を使用しているため、紫外線エネルギーの多くが光触媒に吸収されて光重合開始剤の作用が低下し、硬化性が悪く硬化不良を起こすおそれがあるという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、紫外線エネルギーで効率よく硬化させることができ、また光触媒反応から硬化皮膜および基材を保護することができる光硬化性樹脂組成物及び塗装品を提供することを目的とするものである。
本発明に係る光硬化性樹脂組成物は、式(1)で示される構造単位を有するラジカル重合性フッ素樹脂、380〜400nmの波長に吸収ピークを持つ光重合開始剤、光触媒活性を有する光触媒を含有して成ることを特徴とするものである。
Figure 2009035608
(式(1)中、R及びRは、同一でも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基を示す。)
この発明によれば、紫外線エネルギーで光硬化させるにあたって、光触媒に吸収され難い波長の光を有効に活用して、380〜400nmの波長に吸収ピークを持つ光重合開始剤を活性化して硬化させることができ、380〜400nmの波長領域において紫外線エネルギーで効率よく硬化させることができるものであり、また式(1)の構造単位を有するラジカル重合性フッ素樹脂は光触媒反応に対する耐久性が高く、光触媒反応から硬化皮膜および基材を保護できる塗膜を形成することができるものである。
また本発明は、上記のラジカル重合性フッ素樹脂中に、式(1)で示される構造単位を30〜70質量%の範囲で有することを特徴とするものである。
この発明によれば、溶剤や他の樹脂への相溶性を低下させることなく、光触媒反応から硬化皮膜および基材を保護することができる塗膜を形成することができるものである。
また本発明は、上記のラジカル重合性フッ素樹脂中に、式(2)で示される構造単位を有することを特徴とするものである。
Figure 2009035608
(式(2)中、R及びRは、同一でも異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アリール基を示す。)
この発明によれば、光触媒反応から硬化皮膜および基材を保護しつつ、撥水性を付与した塗膜を形成することができるものである。
また本発明は、ラジカル重合性フッ素樹脂のラジカル重合性不飽和結合が、式(3)で示される不飽和結合基であることを特徴とするものである。
CH2=CH−CO− (3)
この発明によれば、ラジカル重合性不飽和結合の反応性が高く、短時間で効率良く硬化させることができるものである。
また本発明は、上記の380〜400nmの波長に吸収ピークを持つ光重合開始剤が、アシルフォスフィンオキサイド化合物であることを特徴とするものである。
この発明によれば、黄変性の少ない塗膜を形成することができるものである。
また本発明は、上記の光触媒活性を有する光触媒が、酸化チタン微粒子であることを特徴とするものである。
この発明によれば、高い光触媒反応を有する塗膜を形成することができるものである。
また本発明に係る塗装品は、上記の光硬化性樹脂組成物が塗布されたことを特徴とするものであり、光触媒で被服の布地などの基材が傷められることなく、光触媒を含有する被膜で基材を被覆することができ、消臭や抗菌等の機能を有する塗装品を得ることができるものである。
本発明によれば、紫外線エネルギーで光硬化させるにあたって、光触媒に吸収され難い波長の光を有効に活用して、380〜400nmの波長に吸収ピークを持つ光重合開始剤を活性化して硬化させることができ、紫外線エネルギーで効率よく硬化させることができるものであり、また式(1)の構造単位を有するラジカル重合性フッ素樹脂は光触媒反応に対する耐久性が高く、光触媒反応から硬化皮膜および基材を保護できる塗膜を形成することができるものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
本発明において光硬化性樹脂組成物の主成分樹脂として使用するラジカル重合性フッ素樹脂は、上記の式(1)で示される構造単位を分子中に含有して形成されるものであり、光触媒の光触媒反応に対する耐久性が高く、光触媒反応から硬化皮膜および基材を保護できる塗膜を形成することができるものである。
式(1)中のR及びRは、同一でも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基(炭素数1〜10のものが好ましい)、アリール基から選ばれるものである。なかでもR及びRは、水素原子もしくは、フッ素原子であることが好ましく、例えば、−(CF−CF)−、−(CF−CHF)−、−(CF−CH)−を挙げることができる。またこの式(1)で示される構造単位は、1種単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記の式(1)で示される構造単位は、ラジカル重合性フッ素樹脂中に、30〜70質量%の範囲で含有することが好ましい。ラジカル重合性フッ素樹脂中の式(1)の構造単位の含有量が30質量%未満であると、光触媒の光触媒反応から硬化皮膜や基材を保護する効果が不十分となり、塗膜耐久性が低下するおそれがある。またラジカル重合性フッ素樹脂中の式(1)の構造単位の含有量が70質量%を超えると、溶剤や他の樹脂への相溶性が低下するために好ましくないものであり、さらにラジカル重合性フッ素樹脂中のラジカル重合性不飽和結合の数が相対的に減少する結果になるため、光硬化性樹脂組成物の単位体積あたりの架橋密度が低下し、硬化性が低下して塗膜の機械物性が不十分となるおそれがある。
ラジカル重合性フッ素樹脂は、ラジカル重合性不飽和結合を分子中に含有することで、紫外線エネルギーで効率よく短時間で硬化させることができるものである。このラジカル重合性不飽和結合基としては、具体的に、CH2=CH−CO−、CH2=C(CH)−CO−、CH2=CH−、CH2=CH(CH)−などを挙げることができる。これらのなかでも、反応性が高いCH2=CH−CO−が好ましい。
ラジカル重合性不飽和結合は、ラジカル重合性フッ素樹脂中、1〜25質量%の範囲で含有することが好ましい。ラジカル重合性フッ素樹脂中のラジカル重合性不飽和結合基の含有量が1質量%未満であると、十分に硬化させることができず、塗膜の機械物性が不十分となるおそれがある。またラジカル重合性フッ素樹脂中のラジカル重合性不飽和結合基の含有量が25質量%を超えると、ラジカル重合性フッ素樹脂中の上記式(1)で示される構造単位の割合が低下することになり、光触媒の光触媒反応からの硬化皮膜および基材を保護する効果が不十分になるおそれがある。
また、ラジカル重合性フッ素樹脂は、上記の式(2)で示される構造単位を分子中に含有していてもよい。ラジカル重合性フッ素樹脂中に式(2)で示される構造単位を有することによって、光触媒の光触媒反応から硬化皮膜および基材を保護しつつ、更に撥水性を付与した塗膜を形成することができるものである。上記の式(1)で示される構造単位でも撥水性は発揮されるが、式(2)で示される構造単位は、塗膜硬化時に塗膜の表面に傾斜配向するため、塗膜の撥水性が更に向上するものである。
式(2)中のR及びRは、同一でも異なっていてもよく、水素原子、アルキル基(炭素数1〜10のものが好ましい)、ハロゲン化アルキル基(炭素数1〜10のものが好ましい)、アリール基から選ばれるものである。これらのなかでもR及びRは、メチル基、ブチル基、フェニル基であることが好ましい。この式(2)で示される構造単位は、1種単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。また式(2)で示される構造単位は、ラジカル重合性フッ素樹脂中、0.001〜30質量%の範囲で含有するのが好ましい。ラジカル重合性フッ素樹脂中の式(2)の構造単位の含有量が0.001質量%未満であると、十分な撥水性能を発現した塗膜を得ることができない。またラジカル重合性フッ素樹脂中の式(2)の構造単位の含有量が30重量%を超えると、ラジカル重合性フッ素樹脂中のラジカル重合性不飽和結合の数が相対的に減少する結果になるため、光硬化性樹脂組成物の単位体積あたりの架橋密度が低下し、硬化性が低下して塗膜の機械物性が不十分となる。
また本発明において使用する光重合開始剤は、380〜400nmの波長領域において吸収ピークを持つことを特徴とするものである。光触媒は紫外線領域のうち380nm以下の波長領域に大きな吸収ピークを持つため、光硬化性樹脂組成物を紫外線エネルギーで効率よく硬化させるために、光触媒の吸収ピークと重なり合わない光重合開始剤を選定するものである。
このような380〜400nmの波長領域内に吸収ピークを持つ光重合開始剤としては、例えば、2−メチル−1〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノプロパン−1、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1、2−ジメチル−2−(4−メチル−ベンジル)−1−(4−モルフォリン−4−イル−フェニル)ブタン−1−オン、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド、イソプロピルチオキサントン、ジエチルチオキサントンなどを挙げることができる。これらのなかでも、黄変性の少ないアシルフォスフィンオキサイド化合物を用いることが好ましく、例えば、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド等を挙げることができる。
これらの光重合開始剤は、1種単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。またこれらに、380〜400nmの波長領域内に吸収ピークを持たない、ベンゾフェノン/アミン系、ミヒラーケトン/ベンゾフェノン系、チオキサントン/アミン系、ベンゾイン型、アセトフェノン型、ベンゾフェノン型の光重合開始剤を組み合わせてもよい。例えば、アセトフェノン型の2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル〕−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、フェニルグリオキシリックアシッドメチルエステル等を挙げることができる。
上記の380〜400nmの波長領域に吸収ピークをもつ光重合開始剤は、光硬化性樹脂組成物全体100質量部に対して、1〜10質量部の範囲で配合して用いるのが好ましく、より好ましくは2〜8質量部、さらに好ましくは3〜6質量部の範囲である。光重合開始剤の配合量が光硬化性樹脂組成物全体に対して1質量%未満であると、光硬化性樹脂組成物を紫外線エネルギーで十分に硬化させることが難しくなり、逆に10質量%を超えると、塗膜が黄変するおそれがある。
本発明において光触媒活性を有する光触媒としては、特に限定されるものではないが、TiO、ZnO、WO、FeO、ZnS、Pt/TiOなどを例示することができる。これらのなかでも、特にTiO(酸化チタン)が好ましく、室内で使用する場合は可視光型光触媒であることがより好ましい。例えば、酸化チタンの酸素サイトの一部を窒素原子で置換し、あるいは酸化チタン結晶の格子間、結晶粒界に窒素原子またはNOxを配した、Ti、O、Nの元素で構成されている窒素ドープ型酸化チタンや、これらに助触媒として白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウムなどの白金族金属や、NiOx、RuOx、RhOxなどを担持させたものなどを挙げることができる。
光触媒活性を有する光触媒の配合量は、ラジカル重合性フッ素樹脂と光触媒との固形分質量比率が、2:98〜50:50の範囲になるように設定することが好ましい。この範囲を超えて光触媒の量が多くなると、光硬化性樹脂組成物から得られる塗膜の機械物性が低下し、また塗膜の耐傷性や基材への密着性も低下するおそれがある。逆に、光触媒の量がこの範囲を超えて少なくなると、塗膜中の光触媒の量が少なすぎて、十分な光触媒性能を得ることができなくなる。
光触媒活性を有する光触媒は、必要に応じて公知の方法でマイクロカプセル化やアパタイト被覆をしたものであってもよい。また、反応性(メタ)アクリロイル基を有するシラン化合物を加水分解させた後、これと光触媒粒子とを混合し、加熱、攪拌操作を行うなどの表面処理をしたものであってもよい。光触媒活性を有する光触媒の平均粒径は、X線回折測定より求めた平均粒径において、5nm以上100nm以下であることが好ましい。光触媒の平均粒径が5nm未満であると、得られる硬化塗膜の機械的物性が低下してしまうおそれがあり、逆に光触媒の平均粒径が100nmを超えると、光触媒粒子の比表面積が低下し、光触媒活性が低下するおそれがある。
本発明において光硬化性樹脂組成物中には、上記のラジカル重合性フッ素樹脂、光重合開始剤、光触媒活性を有する光触媒の他に、一般的な光硬化性アクリレート系オリゴマー樹脂、アクリレート系モノマーなどを配合してもよい。また本発明の目的を損なわない範囲で、重合禁止剤、非反応性希釈剤、艶消し剤、消泡剤、沈降防止剤、レベリング剤、分散剤、熱安定剤、紫外線吸収剤などを配合することもできる。さらに塗布の作業性を向上するために溶剤として非反応性希釈剤を配合することもできる。
本発明の光硬化性樹脂組成物は、基材の表面に塗布し、紫外線を照射して紫外線エネルギーで硬化させることによって、光触媒を含有する塗膜を形成することができる。この基材としては、金属基材、ガラス基材、ホーロー基材、水ガラス化粧板製の基材、無機質硬化体等の無機質基材、セラミック基材、有機質基材、無機有機複合基材などを挙げることができるが、勿論これら限定されるものではない。
金属基材としては、非鉄金属〔例えば、アルミニウム(JIS−H4000等)、アルミニウム合金(ジュラルミン等)、銅、亜鉛等〕、鉄、鋼〔例えば、圧延鋼(JIS−G3101等)、溶融亜鉛めっき鋼(JIS−G3302等)、(圧延)ステンレス鋼(JIS−G4304、G4305等)等〕、ブリキ(JIS−G3303等)、その他の金属全般(合金含む)を挙げることができるが、これらに特に限定されるものではない。
ガラス基材としては、例えば、ナトリウムガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、石英ガラス、無アルカリガラス等が挙げられるが、これらに特に限定されるものではない。
ホーロー基材は、金属板表面に比較的低温で溶けるガラス(フリット)を融着して、金属板表面をガラス質で被覆した基材である。その素地金属としては、例えば、軟鋼板、鋼板、鋳鉄、アルミニウム等が挙げられるが、特に限定されるものではない。フリットも通常使用するものを用いることができる。
水ガラス化粧板としては、例えば、スレート板などのセメント基材にケイ酸ソーダを塗布して焼き付けた化粧板等が挙げられる。
無機質硬化体としては、例えば、繊維強化セメント板(JIS−A5430等)、窯業系サイディング(JIS−A5422等)、木毛セメント板(JIS−A5404等)、パルプセメント板(JIS−A5414等)、スレート・木毛セメント積層板(JIS−A5426等)、石膏ボード製品(JIS−A6901等)、粘土瓦(JIS−A5208等)、厚形スレート板(JIS−A5402等)、陶磁器質タイル(JIS−A5209等)、建築用コンクリートブロック(JIS−A5406等)、テラゾ(JIS−A5411等)、プレストレストコンクリートダブルTスラブ(JIS−A5412等)、ALCパネル(JIS−A5416等)、空洞プレストレストコンクリートパネル(JIS−A6511等)、普通煉瓦(JIS−R1250等)等の無機材料を硬化、成形した基材の全般を使用することができる。尚、スレート板とは、一般に、繊維とセメントとから成る板であり、建築部材等に用いられるものである。スレート板中の繊維としては、ガラスウール等が挙げられるが、特に限定されない。またスレート板は、その多孔質という性質の大小により塗料を塗布したときの吸い込み量が異なるが、吸い込み量も特に限定されるものではない。
セラミックス基材としては、例えば、アルミナ、ジルコニア、炭化ケイ素、窒化ケイ素等が挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。
有機質基材としては、例えば、木、木材、紙等が挙げられるが、これらに特に限定されるものではない。有機質基材の中には、プラスチック基材も含まれるが、光触媒の酸化力によって酸化され易いプラスチックを基材も、本発明では使用することが可能である。プラスチック基材としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ABS樹脂、塩化ビニル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性又は熱可塑性プラスチック、及びこれらのプラスチックをナイロン繊維等の有機繊維で強化した繊維強化プラスチック(FRP)等が挙げられるが、これらに特に限定されるものではない。
無機有機複合基材としては、例えば、プラスチックをガラス繊維、カーボン繊維等の無機繊維で強化した繊維強化プラスチック(FRP)等が挙げられるが、これらに特に限定されない。基材表面を塗装して、基材表面に有機物あるいは無機物の被膜を形成したものでも良い。有機物被膜としては、例えば、アクリル系、アルキド系、ポリエステル系、エポキシ系、ウレタン系、アクリルシリコーン系、塩化ゴム系、フェノール系、メラミン系等の有機樹脂を含むコーティング材の硬化被膜等が挙げられるが、特に限定されない。無機物被膜としては、例えば、シリコーン樹脂等の無機樹脂を含むコーティング材の硬化被膜等が挙げられるが、特に限定されない。
また、基材として被服の布地を用い、布地に本発明の光硬化性樹脂組成物を塗布して、紫外線エネルギーで硬化させることによって、光触媒を含有する被膜で布地を被覆することができるものである。従ってこの布地で被服を作製することによって、光触媒の光触媒反応で、抗菌性や消臭性を有する被服を得ることができるものである。勿論、布地で作製した被服に、本発明の光硬化性樹脂組成物を塗布・紫外線エネルギー硬化して、被服を光触媒を含有する被膜で被覆するようにしてもよい。本発明の光硬化性樹脂組成物で形成される被膜は、式(1)の構造単位を有するラジカル重合性フッ素樹脂からなるものであり、光触媒の光触媒反応に対する耐久性が高いため、有機繊維で形成される布地が光触媒の光触媒反応で劣化することを防ぐことができるものである。
ここで、上記のように基材に本発明の光硬化性樹脂組成物を塗布し、紫外線を照射して紫外線エネルギーで硬化させることによって、光触媒を含有する塗膜を形成するにあたって、光硬化性樹脂組成物に含有される光重合開始剤は、380〜400nmの波長の範囲内に吸収ピークを持つものであるので、380nm以下の紫外線領域に吸収ピークを持つ光触媒に紫外線エネルギーの多くが吸収されるようなことがなくなり、紫外線エネルギーで光重合開始剤を効率良く活性化して硬化させることができるものである。従って、紫外線エネルギーで効率よく硬化させることができ、硬化不良を起こすことなく塗膜物性に優れた塗膜を形成することができるものである。
次に、本発明を実施例によって具体的に説明する。
(ラジカル重合性フッ素樹脂(A−1)の調製)
攪拌機、温度計、空冷管を取り付けた反応容器に、フッ素系樹脂(関東電化社製「KD220」、水酸基価59)を500質量部、キシレンを250質量部、2−イソシアネートエチルアクリレートを28.1質量部、ハイドロキノンモノメチルエーテルを0.02質量部、それぞれ仕込んで加熱した。反応温度を70〜80℃に設定し、イソシアネート濃度が2.0質量%以下となった時点で、触媒としてジブチル錫ジラウレートを0.05質量部添加した。添加後、さらに反応を継続し、赤外吸収スペクトルによりイソシアネート基による吸収が消失するまで反応を継続し、ラジカル重合性フッ素樹脂(A−1)を得た。
このラジカル重合性フッ素樹脂(A−1)において、燃焼法によって測定したフッ素含有量は45質量%であった。また式(1)で示される構造単位(R,R=F)の含有量は45質量%であり、式(3)のラジカル重合性不飽和結合基の含有量は14質量%であった。
(実施例1)
ラジカル重合性フッ素樹脂(A−1)を90質量部、アクリロイルモルフォリン(興人社製)を10質量部とり、これに、酸化チタンスラリー(テイカ社製「TDK−701」、TiO濃度17質量%)を529質量部、光重合開始剤として、380〜400nmの波長に吸収を持つ2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド(チバスペシャリティーケミカルズ社製「DAROCUR TPO」:化学構造式を下記式(4)に、吸収特性を図1(a)に示す)を3.5質量部、380〜400nmの波長に吸収を持たない1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバスペシャリティーケミカルズ社製「IRGACURE 184」:化学構造式を下記式(5)に、吸収特性を図1(b)に示す)を1.5質量部、それぞれ加えて均一に混合することにより、光硬化性樹脂組成物を調製した。
Figure 2009035608
Figure 2009035608
(実施例2)
ラジカル重合性フッ素樹脂(A−1)を90質量部、アクリロイルモルフォリン(興人社製)を10質量部とり、これに、ジメチルシリコーンオイル(信越化学社製「KF−96」)を4.5質量部、酸化チタンスラリー(テイカ社製「TDK−701」)を529質量部、光重合開始剤として2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド(チバスペシャリティーケミカルズ社製「DAROCUR TPO」)を3.5質量部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバスペシャリティーケミカルズ社製「IRGACURE 184」)を1.5質量部、それぞれ加えて均一に混合することにより、光硬化性樹脂組成物を調製した。
(比較例1)
ウレタンアクリレート(大日本インキ化学株式会社製「V−4005」)を90質量部、アクリロイルモルフォリン(興人社製)を10質量部とり、これに、酸化チタンスラリー(テイカ社製「TDK−701」)を529質量部、光重合開始剤として2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド(チバスペシャリティーケミカルズ社製「DAROCUR TPO」)を3.5質量部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバスペシャリティーケミカルズ社製「IRGACURE 184」)を1.5質量部、それぞれ加えて均一に混合することにより、光硬化性樹脂組成物を調製した。
(比較例2)
ラジカル重合性フッ素樹脂(A−1)を90質量部、アクリロイルモルフォリン(興人社製)を10質量部とり、これに、酸化チタンスラリー(テイカ社製「TDK−701」)を529質量部、光重合開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバスペシャリティーケミカルズ社製「IRGACURE 184」)を5質量部、それぞれ加えて均一に混合することにより、光硬化性樹脂組成物を調製した。
(比較例3)
ラジカル重合性フッ素樹脂(A−1)を90質量部、アクリロイルモルフォリン(興人社製)を10質量部とり、これに、光重合開始剤として2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド(チバスペシャリティーケミカルズ社製「DAROCUR TPO」)を3.5質量部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバスペシャリティーケミカルズ社製「IRGACURE 184」)を1.5質量部、それぞれ加えて均一に混合することにより、光硬化性樹脂組成物を調製した。
上記の実施例1〜実施例2、比較例1〜比較例3で調製した光硬化性樹脂組成物を、ポリプロピレン製のフィルム(厚さ0.5mm)に、バーコーターで15〜20g/mの塗布量で塗工し、高圧水銀灯(80W/cm、波長200〜450nm)1灯、照射距離15cm、コンベアースピード20m/分の条件で4回照射して硬化させ、塗膜を形成した試験板を得た。各試験板に形成した塗膜について、以下に示す方法で、有害ガスの除去性能、塗装後の塗膜状態、耐久性を評価した。結果を表1に示す。
有害ガスの除去性能は、アセトアルデヒドの除去性能について評価を行なった。まず各試験板を、試験前に予めブラックライト下に置いて前処理して初期化した。この前処理は、光触媒を含有する塗膜の表面の有機成分を分解して通気性を高め、さらに光触媒を直接空気に接触させて、アセトアルデヒドの吸着効果と分解作用を促進させるための処理である。そして前処理終了後、透明なテドラーバックに2枚の試験板を入れて密閉した後、25℃、相対湿度50%の空気で500ppmとなるように希釈したアセトアルデヒドガス1.8Lを、テドラーバック内に封入した。その後、暗下にて24時間放置して、吸着によるアセトアルデヒドガスの濃度変化が無くなることを確認した。その後、これらのテドラーバックをブラックライト照射下に配置し、試験板の位置での照度が0.5mW/cmとなるようにした。そしてブラックライトの照射下に試験板を24時間配置した後、アセトアルデヒドの濃度を測定し、試験板のアセトアルデヒドの分解性能を評価した。
また塗装後の塗膜状態の評価は、試験板の表面の塗膜を外観観察及び指触し、異常の有無を確認することによって行なった。
また塗膜の耐久性の評価は、フェードメーター(光源:蛍光灯)を用いて、試験板の表面の塗膜に対して200時間光を照射した後に、塗膜を外観観察、指触して、塗膜の異常の有無を確認することによって行なった。
Figure 2009035608
表1にみられるように、各実施例のものは、塗膜状態が良好であって、硬化性が良好であり、また光触媒機能も良好であることが確認される。
(a)は光重合開始剤「DAROCUR TPO」の吸収特性を示すグラフ、(b)は光重合開始剤「IRGACURE 184」の吸収特性を示すグラフである。

Claims (7)

  1. 式(1)で示される構造単位を有するラジカル重合性フッ素樹脂、380〜400nmの波長に吸収ピークを持つ光重合開始剤、光触媒活性を有する光触媒を含有して成ることを特徴とする光硬化性樹脂組成物。
    Figure 2009035608
    (式(1)中、R及びRは、同一でも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基を示す。)
  2. ラジカル重合性フッ素樹脂中に、式(1)で示される構造単位を30〜70質量%の範囲で有することを特徴とする請求項1に記載の光硬化性樹脂組成物。
  3. ラジカル重合性フッ素樹脂中に、式(2)で示される構造単位を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の光硬化性樹脂組成物。
    Figure 2009035608
    (式(2)中、R及びRは、同一でも異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アリール基を示す。)
  4. ラジカル重合性フッ素樹脂のラジカル重合性不飽和結合が、式(3)で示される不飽和結合基であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光硬化性樹脂組成物。
    CH2=CH−CO− (3)
  5. 380〜400nmの波長に吸収ピークを持つ光重合開始剤が、アシルフォスフィンオキサイド化合物であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光硬化性樹脂組成物。
  6. 光触媒活性を有する光触媒が、酸化チタン微粒子であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光硬化性樹脂組成物。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光硬化性樹脂組成物が塗布されたことを特徴とする塗装品。
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