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JP2009031169A - 位置検出装置、露光装置、及びデバイスの製造方法 - Google Patents

位置検出装置、露光装置、及びデバイスの製造方法 Download PDF

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JP2009031169A JP2007196821A JP2007196821A JP2009031169A JP 2009031169 A JP2009031169 A JP 2009031169A JP 2007196821 A JP2007196821 A JP 2007196821A JP 2007196821 A JP2007196821 A JP 2007196821A JP 2009031169 A JP2009031169 A JP 2009031169A
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Abstract

【課題】光学部材を駆動することなく、被検面のパターン又は反射率の影響を低減させて、被検面の法線方向の位置情報を検出する。
【解決手段】レチクルRの下面上にピンホールA1〜A9の像B1〜B9を形成する送光光学系30Aと、その下面からの反射光を受光してピンホールの像C1〜C9を形成する受光光学系30Bと、像C1〜C9をピンホールD1〜D9を通して検出する光電センサ44と、レチクルRを走査するステージと、レチクルRの走査によって得られる光電センサ44の検出信号に基づいて、レチクルRの下面の一連の計測点のZ方向の位置を求めるRAF制御系52Aとを備える。
【選択図】図3

Description

この発明は、被検面の位置情報を検出する位置検出装置、この位置検出装置を備えた露光装置、及びこの露光装置を用いて半導体素子又は液晶表示素子等のマイクロデバイス(電子デバイス)を製造するためのデバイスの製造方法に関する。
半導体素子等を製造するためのリソグラフィ工程においては、レチクル(マスク)に形成されたパターンを表面にレジスト(感光剤)が塗布されたウエハ(又はガラスプレート等)上に投影光学系を介して転写する露光装置が使用されている。露光装置としては、ステップ・アンド・リピート方式の縮小投影型露光装置(いわゆるステッパ)、又はレチクル及びウエハを同期走査するステップ・アンド・スキャン方式の走査型投影露光装置(いわゆるスキャニングステッパ)等が一般的に使用されている。
半導体素子の高集積化及びパターンの微細化に伴い、露光装置には高解像力(高解像度)が要求されている。また、露光装置では、デフォーカスによる像ボケ等を防止するために、ウエハ面を投影光学系の像面(パターンの最良結像面)の焦点深度(DOF)の範囲内に位置させて露光を行う必要がある。しかし、解像度を高めるために露光波長を短くして開口数(NA)を大きくすると、焦点深度が狭くなる。そこで、走査型投影露光装置においては、ウエハ面を投影光学系の像面の焦点深度の範囲内に位置させるために、ウエハ面を計測するオートフォーカスセンサの計測値に基づいてウエハステージの高さ制御を行うことにより、走査露光時にウエハ面上の被露光領域内の傾きやうねり等によるフォーカス誤差を補正している。
しかしながら、近年、解像度が一層高まるとともに焦点深度も更に狭くなっており、ウエハ面の傾きやうねり等によるフォーカス誤差に加えてレチクルの撓み等によるフォーカス誤差が問題となってきた。即ち、投影光学系の像面の形状は、レチクル下面(パターン面)の撓み等に応じても変化する。そこで、レチクル下面の撓み等によるフォーカス誤差を補正するために、光軸方向に駆動されるレンズを通してレチクル下面に計測光をほぼ垂直に照射することによって、レチクル下面の法線方向の位置(高さ)を計測するレチクル用のオートフォーカスセンサが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−48823号公報
上記の従来のレチクル用のオートフォーカスセンサは、レンズを光軸方向に駆動する機構を備えているため、光学系の小型化が可能である。しかしながら、計測中にレンズを駆動する必要があるため、計測速度の向上が困難であるとともに、計測精度を向上させるためには、レンズ駆動時の振動対策を施す必要があった。
また、レチクル下面(被検面)にはデバイス用のパターンが形成されているため、計測光の強度が、レチクル下面の高さの他に、形成されているパターンの反射率によっても変化し、これによって計測値が変動する。そこで、オートフォーカスセンサとしては、被検面のパターン又は反射率の影響を低減できる機構を備えることが好ましい。
本発明は、このような課題に鑑み、光学部材を駆動する方式を用いることなく、光学系の小型化が可能であるとともに、必要に応じて被検面のパターン又は反射率の影響を低減させて、被検面の法線方向の位置情報を検出できる位置検出技術、この位置検出技術を用いる露光技術、及びこの露光技術を用いるデバイスの製造方法を提供することを目的とする。
本発明による位置検出装置は、被検面(Ra)の法線方向の位置情報を検出する位置検出装置であって、その被検面上に複数の開口(A1〜A9)の第1の像を所定の基準面(RFMa)に対して異なるデフォーカス量で形成する送光系(30A)と、その被検面からの反射光を受光してその複数の開口の第2の像を形成する第1受光系(30B)と、その複数の開口の第2の像をそれぞれその基準面との共役面に対して所定の位置関係の開口(D1〜D9)を通して検出する第1受光センサ(44)と、その被検面とその複数の開口の第1の像とをその基準面に沿って相対走査する相対走査機構(RST)と、その相対走査機構によってその被検面とその複数の開口の第1の像とを相対走査したときに得られるその第1受光センサの検出情報に基づいて、その被検面の法線方向の位置情報を求める演算部(52A)と、を備えるものである。
本発明によれば、例えば被検面にほぼ垂直に照射された光の反射光によって第1受光系によって形成される複数の開口の第2の像の光軸方向の位置は、第2の像によって異なるとともに、被検面の法線方向の位置によって変化する。従って、その複数の開口の第1の像がその被検面上の一つの計測点を順次通過したときに第1受光センサから得られる光量情報を求めることによって、光学部材を駆動することなく、小型化可能な光学系を用いて、その被検面の法線方向の位置情報を検出できる。
また、その複数の開口の第1の像と被検面とを相対走査することによって、近接する複数の計測点で位置情報が得られるため、例えばそれらの位置情報に所定の統計処理を施すことによって、その被検面のパターン又は反射率の影響を低減できる。
[第1の実施形態]
以下、本発明の好ましい第1の実施形態につき図1〜図9を参照して説明する。本例は、レチクル用のオートフォーカスセンサを備えた投影露光装置に本発明を適用したものである。
図1は、本実施形態のスキャニングステッパよりなる走査露光型の投影露光装置(露光装置)の概略構成を示す図である。図1において、本実施形態の投影露光装置は、露光光源(不図示)と、露光光源からの露光光でレチクルR(マスク)を照明する照明光学系ILと、下面に転写用の回路パターンが形成(描画)されたレチクルRを保持して移動するレチクルステージRSTと、レチクルRのパターンの像をレジスト(感光材料)が塗布されたウエハW(感光性基板)上に投影する投影光学系PLと、ウエハWを保持して移動するウエハステージWSTとを備えている。さらに、その投影露光装置は、レチクルRの下面の複数の位置で法線方向(ここでは投影光学系PLの光軸方向に平行)の位置を検出するためのレチクル用のオートフォーカスセンサ(以下、RAFセンサという。)2と、ウエハW表面の複数の計測点で投影光学系PLの光軸方向の位置(フォーカス位置)を検出するためのウエハ用のオートフォーカスセンサ(以下、AFセンサという。)(60a,60b)と、RAFセンサ2及びAFセンサ(60a,60b)の計測結果に基づいて投影光学系PLの像面にウエハWの表面を合焦させる合焦機構(像位置の補正機構)、及び装置全体の動作を統括制御するコンピュータよりなる主制御系50等とを備えている。なお、以下では、投影光学系PLの光軸AXに平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面内において図1の紙面に垂直な方向にX軸を、図1の紙面に平行な方向にY軸をそれぞれ設定している。Y軸に平行な方向(Y方向)が、走査露光時のレチクルR及びウエハWの走査方向SDである。
図1において、照明光学系ILは、光量調整用光学系、オプティカル・インテグレータを含む照度均一化光学系、レチクルブラインド、及びリレーレンズ系等を含む光学系4と、コンデンサレンズ6と、光路折り曲げ用のミラー8とを有する。露光光源(不図示)としては、KrF若しくはArFのエキシマレーザ、F2 レーザ、又は水銀ランプ(g線、i線等)等を用いることができる。
また、レチクルRを保持するレチクルステージRSTは、レチクルベースRBS上のXY平面にほぼ平行なガイド面上に空気軸受を介して移動可能に載置され、リニアモータ等の駆動機構(不図示)によって、Y方向(走査方向SD)に定速駆動されるとともに、X方向にも所定幅で移動可能である。レチクルステージRST上にレチクルRに対してY方向に近接するように、下面に基準マーク等が形成されてレチクルRよりもY方向の幅が狭いレチクルマーク板RFMが保持され、レチクルR及びレチクルマーク板RFMの底面側のレチクルステージRSTに露光光及びRAFセンサ2からの計測光を通過させるための開口10a及び10bが形成されている。レチクルベースRBSの光軸AXを含む領域に露光光を通過させる開口11aが形成され、光軸AXに対してY方向に離れた領域に開口11bが形成され、開口11bを通してレチクルR及びレチクルマーク板RFMの下面にRAFセンサ2からの計測光が照射される(詳細後述)。
また、レチクルステージRST上に固定された移動鏡12に対向するように、移動鏡12に計測用のレーザビームを照射するレーザ干渉計13が配置されている。レチクルステージRSTの平面図を含む図2(B)に示すように、図1の移動鏡12はY軸の2軸の移動鏡(例えばコーナリフレクタ)12YA,12YB及びX軸の1つの細長い移動鏡12Xを含み、レーザ干渉計13は、Y軸の2軸のレーザ干渉計13YA,13YB及びX軸のレーザ干渉計13Xを含んで構成されている。
図1において、レーザ干渉計13は、例えば投影光学系PLの側面に設けた参照鏡(不図示)を基準として、少なくともレチクルステージRSTのY方向、X方向の位置RY,RXを0.5〜0.1nm程度の分解能で計測し、Z軸周りの回転角も計測する。計測値は主制御系50内のステージ制御部に供給され、ステージ制御部はその計測値に基づいて駆動機構(不図示)を介してレチクルステージRSTの2次元的な位置及び速度を制御する。レチクルステージRSTのY方向、X方向の位置RY,RXの情報は、後述のようにRAFセンサ2の検出信号を処理するRAF制御系52にも供給される。
投影光学系PLは、両側テレセントリックで投影倍率が1/4又は1/5等の縮小倍率の屈折系又は反射屈折系であり、レチクルRの下面のX方向に細長い照明領域内のパターンの像をウエハW上の一つのショット領域上の露光領域に投影する。投影光学系PLの瞳面又はその近傍には、開口数NAを制御するための可変開口絞り(不図示)が設置されている。また、投影光学系PLの鏡筒の一部である分割鏡筒55A,55B内にZ方向に伸縮可能な3箇所の駆動素子(ピエゾ素子等)57A,57B及びレンズ枠56A,56Bを介してレンズエレメント58A,58Bが支持されている。駆動素子57A,57Bの駆動量は、主制御系50の制御のもとで駆動系54によって制御される。駆動素子57A,57Bを介してレンズエレメント58A,58Bの位置及び/又は光軸AXに対する傾斜角を制御することで、投影光学系PLの像面湾曲、フォーカス位置等の結像特性を制御することができる。駆動素子57A,57B及び駆動系54を含んで、投影光学系PLの結像特性制御機構が構成されている。なお、結像特性制御機構によって駆動される投影光学系PL内のレンズエレメント(又は光学部材)の個数及び位置は、制御対象の結像特性の種類に応じて設定される。
一方、ウエハWはウエハホルダWHを介してウエハステージWST上に吸着保持されている。ウエハステージWSTは、ウエハホルダWHが固定されたウエハテーブル21と、XYステージ23と、XYステージ23に対してウエハテーブル21のZ方向の位置及びX軸、Y軸の周りの傾斜角を制御するための3箇所のZ駆動部22A,22B,22Cとを備えている。XYステージ23は、ウエハベースWBS上のXY平面にほぼ平行なガイド面上に空気軸受を介して移動可能に載置され、リニアモータ等の駆動機構(不図示)によって、Y方向に定速駆動されるとともに、X方向、Y方向にステップ移動するように駆動される。
ウエハテーブル21の直交する反射面(移動鏡でもよい)に対向するように、その反射面に計測用のレーザビームを照射するレーザ干渉計24(実際には例えば少なくともY方向に1軸、X方向に2軸のレーザ干渉計より構成されている)が配置されている。レーザ干渉計24は、例えば投影光学系PLの側面に設けた参照鏡(不図示)を基準として、少なくともウエハテーブル21(ウエハW)のX方向、Y方向の位置を0.5〜0.1nm程度の分解能で計測し、Z軸周りの回転角も計測する。計測値は主制御系50内のステージ制御部に供給され、ステージ制御部はその計測値に基づいて駆動機構(不図示)を介してウエハステージWSTの2次元的な位置及び速度を制御する。
また、投影光学系PLの側面にはウエハW上のアライメントマークの位置を検出するアライメントセンサALGが設置され、ウエハテーブル21のウエハWの近傍には、スリット及び基準マークが形成された基準マーク板25aと、そのスリットを通過した露光光を集光するレンズ系25bと、集光された光束を受光する光電センサ25cとを含む空間像計測系25が設置されている。空間像計測系25によって、レチクルRのアライメントマークの像の位置の計測も可能である。アライメントセンサALG及び空間像計測系25の検出信号は、主制御系50内のアライメント制御部に供給され、その検出信号に基づいてアライメント制御部はレチクルRとウエハWとのアライメントを行う。
また、AFセンサ(60a,60b)は、ウエハW表面の複数の計測点に斜めにスリット像を投射する投光部60aと、その表面からの反射光を受光してスリット像を再形成し、それらの横ずれ量(ひいては計測点のフォーカス位置)に対応する検出信号を出力する受光部60bとから構成された、斜入射方式で多点のオートフォーカスセンサである。受光部60bの検出信号は主制御系50内のウエハ側フォーカス演算部に供給され、ウエハ側フォーカス演算部は、その検出信号を処理してウエハW表面のフォーカス位置及び傾斜角を求める。
また、主制御系50内のレチクル側フォーカス演算部には、後述のように、RAF制御系52からRAFセンサ2を介して計測されるレチクルRの下面のY方向に沿った複数の計測点におけるZ方向の位置情報も供給される。この位置情報に基づいて、レチクル側フォーカス演算部は、投影光学系PLによるレチクルRのパターンの縮小像の像面のZ方向の位置、及びX軸、Y軸の周りの傾斜角(又は像面湾曲の状態)を求める。そして、走査露光時に、主制御系50内のフォーカス駆動部は、レチクル側フォーカス演算部によって算出される投影光学系PLの像面に、ウエハ側フォーカス演算部によって求められるウエハW表面が合焦されるように、オートフォーカス方式でZ駆動部22A〜22Cを駆動するとともに、必要に応じて結像特性制御機構(駆動系54)を介して投影光学系PLの像面湾曲又はフォーカス位置を制御する。即ち、Z駆動部22A〜22C及び結像特性制御機構(駆動系54)が合焦機構(像位置の補正機構)を構成している。これによって、レチクルRの下面(パターン形成面)に微小な撓みが生じているような場合でも、投影光学系PLの像面にウエハW表面を合焦させて、レチクルRのパターンを高解像度でウエハWの各ショット領域に転写することができる。
そして、走査露光時には、照明光学系ILからの露光光の照明領域に対して、レチクルステージRSTを介してレチクルRをY方向に移動するのに同期して、ウエハステージWSTを介してウエハW上の一つのショット領域を投影倍率を速度比としてY方向に移動する動作と、露光光の照射を停止して、ウエハステージWSTを介してウエハWをX方向、Y方向にステップ移動する動作とが繰り返される。このようなステップ・アンド・スキャン動作によって、ウエハW上の各ショット領域にレチクルRのパターンの像が露光される。
次に、本実施形態において、投影光学系PLのフォーカス誤差の要因となるレチクルRの下面のZ位置(撓み等)を計測するためのRAFセンサ(レチクル用のオートフォーカスセンサ)2及びこの検出信号を処理するRAF制御系52について詳細に説明する。RAFセンサ2及びRAF制御系52(演算部)からレチクルRの下面(被検面)の法線方向の位置であるZ位置を検出する検出装置が構成されている。なお、RAFセンサ2及びRAF制御系52によるレチクルRのZ位置の計測は、例えば図1のレチクルステージRST上でレチクルの交換を行った後に実行される。この後の同一のレチクルを用いる露光工程では、最初に計測されて記憶されているレチクルの走査方向の位置に応じたZ位置に基づいてオートフォーカス制御が行われる。
図2(A)は図1の投影光学系PLの上端部の側面とレチクルベースRBSとの間に配置されたRAFセンサ2A及びRAF制御系52Aを示し、図2(B)は図2(A)のレチクルステージRSTを示す平面図である。図1のRAFセンサ2は、実際には図2(B)に示すように、レチクルRのパターン形成面(下面)においてY軸に平行な3つの計測ライン49A,49B,49Cに沿って設定された多数の計測点で、順次それぞれその下面の法線方向の位置であるZ位置を検出する3つの互いに同一構成のRAFセンサ2A,2B,2Cから構成されている。計測ライン49A,49B,49CはレチクルRの下面のパターン領域の−X方向の端部、中央部、及び+X方向の端部に設定されている。
同様に、図1のRAF制御系52は、図2(B)のRAFセンサ2A〜2Cに対応する同一構成の3つのRAF制御系52A,52B,52C(52B,52Cは不図示)から構成されている。なお、RAFセンサ2A〜2Cの個数は任意である。以下では、代表的にそれらの内の−X方向の端部のRAFセンサ2A及びその検出信号を処理するRAF制御系52Aについて説明する。
図2(A)において、投影光学系PLはフランジ部PLFを介して不図示のコラムに支持されている。RAFセンサ2Aは、計測用の照明光L1をレチクルRの下面Raにほぼ垂直に照射して、複数のピンホールの像をレチクルマーク板RFMの下面の基準面RFMa(図3参照)に対して異なるデフォーカス量で投影する送光光学系30Aと、下面Raからの反射光L2を受光して複数のピンホールの像を形成する受光光学系30Bと、これらのピンホールの像を形成する光を所定の開口を介して受光する光電センサ44とを有する。さらに、RAFセンサ2Aは、受光光学系30Bから分岐された反射光L4によって複数のピンホールの像が形成される下地モニタ光学系30Cと、これらのピンホールの像を形成する光を所定の開口を介して受光する光電センサ48とを備えている。本実施形態において、レチクルマーク板RFMの基準面RFMaは、投影光学系PLの光軸AXにほぼ垂直(XY平面にほぼ平行)で、高い平面度の平面、もしくは基準となるレチクルとの平面度差分が管理されている平面であり、レチクルRの下面のZ位置を計測する際の所定の基準面として使用される。なお、例えばレチクルRの代わりにレチクルステージRST上に載置される平面度の高いガラス基板の下面をその所定の基準面として使用することも可能である。前記基準となるレチクルとは、実際に投影露光し、レチクル面精度の投影像に対する影響が判明し、RAF機構にて補正すべき値が明確にわかっているレチクルのことである。さらに、RAF制御系52Aは、送光光学系30Aからの照明光L1のオン/オフを制御するとともに、光電センサ44,48からの検出信号を処理する。
また、送光光学系30Aは、発光ダイオード又はハロゲンランプ及び波長選択フィルタ等よりなる光源装置等の光源(不図示)と、その光源からの照明光L1を導く光ファイバ束31と、光ファイバ束31の射出端31a(図3参照)からの照明光L1を一定の照明NAをもつ照明光へ変換するコンデンサレンズ32と、その照明光束によって照明される多数のピンホールが形成されるとともに、光軸に対して傾斜して配置された第1多点ピンホール板33と、第1多点ピンホール板33を通過した照明光L1をそれぞれ反射及び集光するミラー34及びレンズ35と、レンズ35からの照明光L1を分岐するビームスプリッタ36と、分岐された照明光L1をそれぞれ反射して下面Raに集光するミラー37及び対物レンズ38とを備えている。また、対物レンズ38の瞳側焦点位置には、開口絞り51が設置されている。開口絞りにより、下面Raにおける開口数NAが決定される。送光系のNAに対し、コンデンサレンズにて形成される照明NAiは、十分大きいことが望ましい。本実施形態では、照明系のNAiを送光系のNAよりも大きいインコヒーレント照明(照明σ≧1)に設定している。照明σが大きいと、光量を確保する点で有利である。しかし、照明σが小さくても、計測自体は照明σが大きいときと同様に可能である。
また、受光光学系30Bは、レチクルRの下面Raからの照明光L1による反射光L2を集光及び反射する対物レンズ38及びミラー37と、ミラー37からの反射光L2を分岐するビームスプリッタ36と、ビームスプリッタ36で送光光学系30Aとは異なる方向に分岐された反射光L2をそれぞれ反射及び集光するミラー39及びレンズ40と、レンズ40からの反射光L2を反射光L3及びL4に分岐するビームスプリッタ41と、分岐された反射光L3の光路上に光軸に垂直に配置されて、多数のピンホールが形成された第2多点ピンホール板42と、第2多点ピンホール板42の多数のピンホールの縮小像を形成するレンズ43A及び43Bよりなるリレーレンズ系とを備えている。ビームスプリッタ36、ミラー47、対物レンズ38、及び開口絞り51は、送光光学系30Aと受光光学系30Bとで兼用されている。
また、下地モニタ光学系30Cは、受光光学系30Bのビームスプリッタ41から分岐された反射光L4の光路上に光軸に対して傾斜して配置されて、多数のピンホールが形成された第3多点ピンホール板45と、第3多点ピンホール板45の多数のピンホールの縮小像を形成するレンズ47A及び47Bよりなるリレーレンズ系とを備えている。
この場合、対物レンズ38、ビームスプリッタ36、ミラー39の一部は、レチクルベースRBSに設けられた開口11b内に収納され、照明光L1及び反射光L2は、対物レンズ38とレチクルRの下面Raとの間で開口11bを通過する。
また、図2(B)に示すように、3つのRAFセンサ2A〜2Cの対物レンズ38は、それぞれレチクルRの下面の計測ライン49A〜49Cに沿って配置されている。本実施形態では、図2(A)に示すように、レチクルRの下面Raに照明光L1をほぼ垂直に照射できるため、RAFセンサ2Aを小型化できる。従って、投影光学系PLの上部側面とレチクルベースRBSとの間に、3つのRAFセンサ2A〜2Cをコンパクトに配置することができる。
次に、図2(A)のRAFセンサ2Aを簡略化した図3を参照して、RAFセンサ2Aの構成につき説明する。なお、図3においては、分かり易くするために、図2(A)のミラー34,37,39,46、及び開口絞り51が省略され、かつビームスプリッタ36及び41に対する送光光学系30A、受光光学系30B、及び下地モニタ光学系30Cの配置が図2(A)の配置とは異なっている。
図3において、送光光学系30Aの光軸AX1はZ軸に平行である。そして、第1多点ピンホール板33の表面は、光軸AX1に垂直な平面、従ってレチクルマーク板の基準面RFMaにほぼ平行な平面に対してX軸に平行な軸の周りに所定角度傾斜しており、第1多点ピンホール板33の表面にY方向(レチクルRの走査方向SD)のピッチがPY1となるように多数のピンホールA1,A2,…,A9が形成されている。第1多点ピンホール板33は、例えばガラス基板の表面の遮光膜(例えばクロム等の金属膜)中に、エッチング等によって、図3の紙面に平行な直線に沿って多数のピンホールを形成したものである。なお、図3では、分かり易くするために、ピンホールA1〜A9は9個であるが、ピンホールA1〜A9の個数は、実際には例えば256点又は512点等である。
また、送光光学系30Aのレンズ35及び対物レンズ38から、照明光L1によって、第1多点ピンホール板33のピンホールA1〜A9の像B1〜B9をレチクルRの下面Ra近傍に例えば1/2以下程度に縮小して、Y方向にスポット間隔(ピッチ)ΔYで形成する縮小結像光学系が構成されている。この際に、第1多点ピンホール板33が光軸AX1に対して傾斜したアオリ配置であるため、像B1〜B9は、図2(A)でレチクルステージRSTを駆動してレチクルマーク板RFMを対物レンズ38の上部に移動した場合の基準面RFMaに対して、Y方向にほぼ線形にデフォーカス量が異なっている。なお、中央の像B5は基準面RFMaに対してデフォーカス量が0に設定されている。
なお、例えば像B1及びB9で示すように、レチクルRの下面Raからの反射光L2によるピンホールA1,A9の像B1’,B9’のZ方向の位置は、下面Raに関して像B1,B9と対称な位置になる。本実施形態の受光光学系30Bでは、下面Raからの反射光L2を受光するため、受光光学系30Bから見たピンホールA1〜A9の像の位置は、下面Raに関して像B1〜B9と対称な位置になる。そして、受光光学系30Bの対物レンズ38とレンズ40とから、反射光L2を用いて、レチクルRの下面Ra近傍のピンホールの像B1〜B9(実際には像B1’〜B9’)を、送光光学系30Aの縮小倍率の逆数で拡大して、ピンホールA1〜A9の像C1〜C9を形成する拡大結像光学系が構成されている。図3のようにレチクルRの下面Raが基準面RFMaにほぼ平行である場合には、像C1〜C9の光軸AX2に沿った結像位置(ベストフォーカス位置)は、ほぼ光軸AX2に垂直な平面に対してX軸に平行な軸の周りに傾斜した直線上に配置されている。
また、像C1〜C9の中央の像C5の位置に、光軸AX2に垂直に配置された第2多点ピンホール板42の表面が配置され、第2多点ピンホール板42の表面には、光軸AX2に垂直な方向(図3のZ方向)に、像C1〜C9のピッチと同じピッチで、かつそれぞれ像C1〜C9を通り光軸AX2に平行な直線上に位置するように、ピンホールD1〜D9が形成されている。本実施形態では、ピンホールD1〜D9は、基準面RFMaの受光光学系30Bによって形成される像(共役像)と同じ面上に配置されている。第2多点ピンホール板42は、第1多点ピンホール板33と同様に、ガラス基板の表面の遮光膜中に、多数のピンホールを形成したものであるが、ピンホールD1〜D9の大きさは、例えば後述の光電センサ44からの検出信号が十分に得られるように設定してもよい。
また、像C1〜C9を形成する光束中でピンホール(開口)D1〜D9を通過した反射光L3が、レンズ43A,43Bよりなるリレーレンズ系を介して、光電センサ44の受光面上にピンホールの像E1〜E9を形成する。これらの像E1〜E9に対応して、光電センサ44には、シリコンフォトダイオードよりなる受光素子F1〜F9が設けられている。従って、光電センサ44は、フォトダイオード列である。光電センサ44の受光素子Fi(i=1〜9)からは、RAF制御系52Aによって例えば図1のレチクルステージRSTの速度等に応じて設定される一連のタイミングで検出信号FiSが読み取られ、読み取られた検出信号FiSは、レチクルステージRST(レチクルR)のY座標、X座標に対応させてRAF制御系52A内のメモリに格納される。なお、検出信号FiSは、同じ光量に対して同じレベルとなるように予め校正されている。
光電センサ44の受光素子F1〜F9の検出信号FiSのレベルは、受光光学系30Bによって形成される像C1〜C9のピンホールD1〜D9に対するデフォーカス量が小さいほど大きくなる。図3の配置では、第2多点ピンホール板42が光軸AX2に垂直であるため、検出信号F1S〜F9Sは、送光光学系30Aから投影されるピンホールの像B1〜B9の下面Raに関する鏡像B1’〜B9’が基準面RFMa上にあるとき、即ち、下面Ra上の各点が像B1〜B9を結ぶ直線と基準面RFMaとを等角度で分割する2点鎖線の直線K1上にあるときに最大レベルとなる。なお、実際には、像B1〜B9のうちの2点を含む範囲程度で下面Raがほぼ直線K1上に位置することはあっても、像B1〜B9の全範囲で下面Raがほぼ直線K1上に位置するほど、下面Raが傾斜することはない。図3の状態(レチクルRの静止状態)で得られる検出信号F1S〜F9Sは、中央の像C5に対応する検出信号F5Sが最も大きく、その前後の信号が次第に小さくなる山型の分布となる。光電センサ44の検出信号FiSによって、像C1〜C9のデフォーカス量、ひいてはピンホールの像B1〜B9に対するレチクルRの下面RaのZ位置が求められる。これによって下面RaのY軸に沿った一連の計測点のZ位置を求めることが可能となる。
なお、図3において、第2多点ピンホール板42を像C1〜C9を結ぶ直線に対して対称な2点鎖線の直線K2に沿って傾斜させた場合には、レチクルRの下面Raの各点が像B1〜B9に合致するときに、対応する検出信号F1S〜F9Sが最大レベルとなる。この意味で、第2多点ピンホール板42は、必ずしも基準面RFMaとの共役面上に配置する必要はなく、基準面RFMaとの共役面に対して所定角度(例えば下面Raが基準面上にあるときの像C1〜C9を結ぶ直線と重ならない角度)傾斜させてもよい。
また、図3において、ビームスプリッタ41で分岐された反射光L4によって、下地モニタ光学系30C内で、受光光学系30Bによって形成されるピンホールの像C1〜C9と同じく、ピンホールA1〜A9の像G1〜G9が形成される。図3の像G1〜G9は、レチクルRの下面RAが基準面RFMaに合致する場合の像とする。この場合、像G1〜G9の光軸AX3に沿った結像位置は、ほぼ光軸AX3に垂直な平面に対してX軸に平行な軸の周りに傾斜した直線上に配置されている。
また、下面Raが基準面RFMaに合致している場合の像G1〜G9の位置に接するように、光軸AX3に対して傾斜して第3多点ピンホール板45の表面が配置され、この表面には、像G1〜G9と同じ位置にピンホールH1〜H9が形成されている。言い換えると、第3多点ピンホール板45は、第1多点ピンホール板33と、送光光学系30A、レチクルRの下面Ra(ミラー面)、受光光学系30B、及びビームスプリッタ41に関して共役になるように傾斜したアオリ配置で、かつピンホールA1〜A9と共役な位置にピンホールH1〜H9が形成されている。第3多点ピンホール板45は、第2多点ピンホール板42と同様に形成されている。
像G1〜G9を形成する光束中でピンホールH1〜H9を通過した反射光L4が、レンズ47A,47Bよりなるリレーレンズ系を介して、光電センサ48の受光面上にピンホールの像I1〜I9を形成する。これらの像I1〜I9に対応して、光電センサ48には、光電センサ44と同様にシリコンフォトダイオードよりなる受光素子J1〜J9が設けられている。第1多点ピンホール板33のピンホールA1〜A9の個数が512個である場合には、第2多点ピンホール板42のピンホールD1〜D9、光電センサ44の受光素子Fi、第3多点ピンホール板45のピンホールH1〜H9、及び光電センサ48の受光素子Ji(i=1〜9)の個数もそれぞれ512個である。光電センサ47の受光素子Jiからは、RAF制御系52Aによって光電センサ44と同じタイミングで検出信号JiSが読み取られ、読み取られた検出信号JiSは、レチクルステージRST(レチクルR)のY座標、X座標に対応させてRAF制御系52A内のメモリに格納される。検出信号JiSも、同じ光量に対して同じレベルとなるように予め校正されている。
下面Raが基準面RFMaに合致する状態で、下地モニタ光学系30C内の像G1〜G9は、第3多点ピンホール板45のピンホールH1〜H9に合致しているため、検出信号JiSはレチクルRの下面Raに形成されたパターンの反射率に応じたレベルとなる。従って、下地モニタ光学系30Cを介して検出される検出信号JiSを用いることで、後述のように受光光学系30Bを介して検出される検出信号FiSから下面Raに形成されたパターン(下地パターン)の影響を除くことができる。
次に、光電センサ44からの検出信号FiSを用いてレチクルRの下面RaのZ位置を求める際のRAF制御系52Aにおける信号処理につき説明する。
この際に、図4(A)に誇張して示すように、レチクルRが撓んでいるものとして、図2(A)のレチクルステージRSTを介して、レチクルRを図3のピンホールの像B1〜B9に対して、Y方向に速度Vで走査するものとする。この際に図3の光電センサ44の受光素子Fiから出力される検出信号FiS(i=1〜9)を図6(A)、(B)、(C)、(D)、(E)、(F)、(G)、(H)、(I)の縦軸に示す。図6(A)〜(I)の横軸は時点t1〜t9までの時間tである。以下では、代表的に図4(A)の下面RaのZ位置が異なる3つの計測点RP1,RP2,RP3に関する信号処理につき説明するが、実際には計測点は、下面RaにおいてY方向に像B1〜B9のスポット間隔ΔY(図3参照)の1/M(Mは整数)に設定される。
なお、図3の配置では、実際には下面Raの各点が図3の直線K1上にあるときに検出信号FiSが最大になるが、以下では説明を簡単にするために、下面Raの各点がそれぞれ像B1〜B9に合致するときに検出信号F1S〜F9Sが最大レベルになるものとして説明する。
先ず、図4(A)(時点t1とする)の状態では、像B1が下面Ra上に形成され、他の像B2〜B9に対して下面Raが次第に大きくZ方向に離れているため、検出信号FiSは、図6(A)の検出信号F1Sが最大となり、図6(B)〜(I)の検出信号F2S〜F9Sは次第に減少する。即ち、図4(A)の状態では、像B1が下面Raに合焦しているため、対応する図3のピンホールの像C1は第2多点ピンホール板42のピンホールD1の位置に形成されて、対応する受光素子F1の検出信号F1Sが最大になる。
次に、レチクルRがY方向に移動して、図4(B)(時点t2)で示すように計測点RP1が像B1の位置に達すると、図6(A)の検出信号F1Sは計測点RP1の像B1に対するZ位置のずれ量に対応して僅かにレベルが低下する。その後、図4(C)(時点t3)に示すように計測点RP1及びRP2がそれぞれ像B3及びB1の位置に達すると、検出信号F3S(図6(C))及び検出信号F1Sはそれぞれ計測点RP1及びRP2のZ位置のずれ量に対応した信号となる。計測点RP1は像B3に合致しているため、検出信号F3Sのレベルは最大である。なお、図4(B)と図4(C)との間で計測点RP1が像B2の位置に達した時点で、図6(B)の検出信号F2Sは計測点RP1のZ位置のずれ量に対応した信号となる(以下同様)。
下面Ra上の一つの計測点が図3の像B1〜B9のスポット間隔ΔYを移動するのに要する時間が、図6(B)に示すZ位置データの取り込み時間間隔Δtである。時間間隔Δtは、レチクルステージRSTのY方向の速度V及びスポット間隔ΔYを用いて以下のようになる。
Δt=ΔY/V …(1)
また、図6(A)の一連の実際の計測点に対応するサンプリングポイントSPの間隔である信号取り込みサンプリング間隔Δtsは、任意の整数Mを用いて以下のようになる。なお、図6(A)では、整数Mは2であるが、整数Mは実際には16、256等の信号処理が容易な値に設定されることが好ましい。
Δts=Δt/M …(2)
その後、図4(D)(時点t4)に示すように計測点RP1,RP2,RP3がそれぞれ像B5,B3,B1の位置に達すると、検出信号F5S(図6(E))、検出信号F3S、及び検出信号F1Sはそれぞれ計測点RP1,RP2及びRP1のZ位置のずれ量に対応した信号となる。続いて、図4(E)(時点t5)に示すように計測点RP1,RP2,RP3がそれぞれ像B7,B5,B3の位置に達すると、検出信号F7S(図6(G))、検出信号F5S、及び検出信号F3Sはそれぞれ計測点RP1,RP2及びRP3のZ位置のずれ量に対応した信号となる。計測点RP2は像B5に合致しているため、検出信号F5Sのレベルは最大となっている。
その後、図5(A)(時点t6)に示すように計測点RP1,RP2,RP3がそれぞれ像B9,B7,B5の位置に達すると、検出信号F9S(図6(I))、検出信号F7S、及び検出信号F5Sはそれぞれ計測点RP1,RP2及びRP3のZ位置のずれ量に対応した信号となる。続いて、図5(B)(時点t7)に示すように計測点RP2,RP3がそれぞれ像B9,B7の位置に達すると、検出信号F9S,F7Sはそれぞれ計測点RP2,RP3のZ位置のずれ量に対応した信号となる。計測点RP3は像B7に合致しているため、検出信号F7Sのレベルは時点t7で最大となっている。
その後、図5(C)(時点t8)に示すように計測点RP3が像B9の位置に達すると、検出信号F9Sは計測点RP3のZ位置のずれ量に対応した信号となり、図5(D)(時点t9)のように計測点RP3が像9を通過した時点では、計測点RP1〜RP3に関するZ位置計測は終了している。
上述の説明をまとめると、図6(A)〜(I)に示すように、下面Raの計測点RP1,RP2及びRP3に関する検出信号FiS(i=1〜9)は、それぞれ点線の直線62A,62B,62Cに沿って式(1)の取り込み時間間隔Δtだけ次第にずれた時点の信号の集合となる。このように下面Raの各計測点に関する検出信号FiSの集合を、以下では共焦点波形と呼ぶ。これは、各計測点を実質的に図3の送光光学系30Aによって形成されるピンホールA1〜A9の像B1〜B9の位置(Y方向の位置)に設置した状態で得られる信号と言う意味である。この意味で、送光光学系30A及び受光光学系30Bをそれぞれ共焦点光学系と呼ぶことができる。
図4(A)の下面Raの中央の計測点RP2に関する共焦点波形、即ち図6(A)〜(I)の点線62Bに沿って得られる検出信号F1S〜F9Sを並べて得られる信号は、図7(A)の中央の受光素子F5の信号レベルが高い実線の波形63Aとなる。図7(A)の横軸は図3の光電センサ44の受光素子Fi(i=1〜9)を表し、縦軸は受光素子Fiの検出信号FiS(光量)を表している。同様に、図4(A)の下面Raの左右の計測点RP1,RP3に関する共焦点波形、即ち図6(A)〜(I)の点線62A,62Cに沿って得られる検出信号F1S〜F9Sを並べて得られる信号は、図7(A)のそれぞれ左右の受光素子F3及びF7の信号レベルが高い点線の波形63B,63Cとなる。
また、図4(A)の計測点RP1,RP2,RP3のZ位置はそれぞれピンホールの像B3,B4,B7のZ位置に等しいことから、一例として、図7(A)の共焦点波形のピーク位置を示す検出信号FiSに対応するピンホールの像B1〜B9のZ位置を特定することで、計測点RP1,RP2,RP3のZ位置を求めることができる。この場合には、予め図3のピンホールの像B1〜B9のZ方向の結像位置の情報、例えば基準面RFMaに対するZ方向の位置ずれΔZi(i=1〜9)の情報がRAF制御系52A内の記憶部に記憶されている。そして、RAF制御系52Aでは、下面Raの一連の各計測点毎に図7(A)の共焦点波形(波形63A〜63C等)のピーク位置を求め、このピーク位置に対応するピンホールの像B1〜B9のZ方向の位置ずれ量ΔZiを求めることで、その計測点のZ位置(ここでは基準面RFMaに対するZ方向の位置ずれ量)を求めることができる。図3の配置では、そのピーク位置に対応する像B1〜B9の位置ずれ量ΔZiの1/2が、対応する計測点のZ位置となる。なお、図3の第2多点ピンホール板42が直線K2に沿って傾斜している場合には、そのピーク位置に対する像B1〜B9の位置ずれ量ΔZiそのものが、対応する計測点のZ位置となる。
なお、例えば図7(A)の共焦点波形のピークが隣接する受光素子の中間にあるような場合には、隣接する受光素子に対応する像B1〜B9のZ方向の位置ずれ量の補間によって、より正確に当該計測点のZ位置を求めることができる。
このように共焦点波形を用いる場合には、図7(B)に示すように、レチクルRの下面Raの反射率が低い部分で、信号レベルが高い波形63Aに対して信号レベルが低い波形64Dが得られても、正確に例えばそのピーク位置等を特定することができる。従って、被検面の反射率が全体として次第に変動するような場合でも、被検面の一連の計測点におけるZ位置を正確に求めることができる。
さらに、図2(C)において、レチクルRの下面の3本の計測ライン49A〜49Cに沿った一連の計測点でそれぞれRAFセンサ2A〜2Cを介してZ位置を計測することによって、レチクルRの下面のYZ平面内及びXZ平面内の湾曲の状態も計測できる。この計測結果からレチクルRのパターンの像面湾曲を求めることができる。
また、本実施形態では、図3の下地モニタ光学系30Cによって光電センサ48から得られる検出信号JiSについても、光電センサ44から得られる検出信号FiSと同様の処理を行うことによって、図8(B)に示すように、レチクルRの下面の各計測点毎に受光素子Ji(i=1〜9)の検出信号JiSを配列した共焦点波形が得られる。なお、この際に、光電センサ44から得られる検出信号FiSの共焦点波形を図8(A)として、図8(A)の共焦点波形はレチクルRの下面Raに形成されている下地パターンによる反射率の変動によって、ピーク位置が本来の位置からずれているものとする。
この場合、図8(B)の下地モニタ光学系30Cを介して得られる共焦点波形は、その下地パターンの反射率に対応したものである。そこで、一例として、RAF制御系52Aおいて、図8(A)の検出信号FiSの共焦点波形を図8(B)の検出信号JiSの共焦点波形で除算して、図8(C)の規格化された検出信号FiSNの共焦点波形を求めることによって、下地パターンに影響されることなく、正確に共焦点波形のピーク位置、ひいては当該計測点のZ位置を求めることができる。なお、図8(A)の検出信号FiSの共焦点波形から図8(B)の検出信号JiSの共焦点波形を減算するような他の演算も可能である。
また、さらに下地パターンの影響を軽減するために、図9(B)の計測領域64で示すように、レチクルRの下面Raの計測点をY方向(走査方向SD)の他にX方向(走査方向に直交する方向NSD)にもずらして、Z位置の計測を行うようにしてもよい。
図9(A)は、図2(A)を+Y方向に見た要部の図、図9(B)は図9(A)のレチクルRの下面に設定される多数の計測領域64の分布の一例を示す平面図、図9(C)は図9(B)の一つの計測領域64を示す拡大図である。
図9(B)に示すように、計測領域64は、3つのRAFセンサ2A〜2Cによる計測ライン49A〜49Cに沿ってY方向の幅ΔMYに設定されるとともに、X方向の幅ΔMXに設定されている。この場合、幅ΔMYは、例えば512個以上のZ位置の計測点の幅程度であり、幅ΔMXは例えば64μm程度である。図2(A)のレチクルステージRST(相対移動する機構)はX方向にも幅ΔMXを超える所定範囲内で微動できるため、その計測領域64はレチクルステージRSTを例えば1μm程度のステップ量でX方向に移動させてからレチクルステージRSTを介してレチクルRの下面の全面をRAFセンサ2A〜2Cに対して走査するという計測動作を例えば64回繰り返すことによって設定することができる。レチクルステージRSTの走査は極めて高速に行うことができるため、64回の走査も極めて短時間に行うことができる。
図6(C)に示すように、計測領域64には、Y方向に沿って配列されたn本(nは例えば64)の計測ライン66−1,66−2,…,66−nに沿って図4のサンプリング間隔Δtsに対応する間隔で例えば512点以上の計測点65が設定され、各計測点65において、図8(A)及び図8(B)の共焦点波形が求められる。そこで、各計測領域64において、例えば512×64点程度の計測点65で得られる共焦点波形に所定の統計処理(例えば、図8(A)の共焦点波形の図8(B)の共焦点波形による除算及び平均化等)を施すことによって、レチクルRの下面の下地パターンの影響を低減できる。
本実施形態の作用効果は以下の通りである。
(1)本実施形態の図3のRAFセンサ2Aを含むレチクルRのZ位置の検出装置は、レチクルRの下面Ra上にピンホールA1〜A9の像B1〜B9を基準面RFMaに対して異なるデフォーカス量で形成する送光光学系30Aと、下面Raからの反射光を受光してピンホールA1〜A9の像C1〜C9を形成する受光光学系30Bと、像C1〜C9をそれぞれピンホールD1〜D9を通して検出する光電センサ44と、下面Raと像B1〜B9とを基準面RFMaに沿って相対走査するレチクルステージRSTと、その相対走査によって得られる光電センサ44の検出信号FiSに基づいて、下面RaのZ位置(法線方向の位置)を求めるRAF制御系52Aとを備えている。
従って、光学部材を駆動する方式を用いることなく下面RaのZ位置を求めることが可能であり、光学部材が振動しないため、高精度に計測を行うことができる。また、下面Raに照明光をほぼ垂直に入射させることができるため、光学系の小型化が可能である。さらに、例えば相対走査方向に計測点をずらして計測を行うことによって、必要に応じて下面Raのパターン又は反射率の影響を低減させることができる。
(2)また、レチクルステージRSTは、下面RaとピンホールA1〜A9の像B1〜B9とを像B1〜B9の配列方向に相対走査している。従って、各計測点毎に容易に図7(A)に示す共焦点波形を得ることができ、例えば下面Raの反射率が次第に変動しても高精度にZ位置の計測を行うことができる。
(3)また、レチクルステージRSTは、下面RaとピンホールA1〜A9の像B1〜B9とを像B1〜B9の配列方向に交差する方向(直交する方向を含む)に相対移動する機構を備えている。従って、レチクルRをその配列方向に交差する方向にシフトさせてZ位置の計測を繰り返し、近接する計測点の計測結果を統計処理することによって、下地パターンの影響を低減できる。
(4)また、図3の送光光学系30Aは、ピンホールA1〜A9が形成された第1多点ピンホール板33と、ピンホールA1〜A9の像の位置が基準面RFMaに対して傾斜するように、ピンホールA1〜A9の像B1〜B9を下面Ra上に形成するレンズ35及び対物レンズ38よりなる結像光学系とを備える。従って、簡単な構成で、基準面RFMaに対してデフォーカス量が異なる像B1〜B9を下面Raに形成(投影)できる。
(5)また、その結像光学系は縮小光学系であるため、第1多点ピンホール板33の作製が容易であるとともに、レチクルRに近い部分の光学系をコンパクトにまとめることができる。
(6)また、受光光学系30B内で下面Raからの反射光の一部を分離して、ピンホールA1〜A9の像G1〜G9を形成する下地モニタ光学系30Cと、像G1〜G9を像B1〜B9とほぼ共役な位置に配置されたピンホールH1〜H9を通して検出する光電センサ48とを備え、RAF制御系52Aは、光電センサ44の検出信号を光電センサ48の検出信号を用いて補正している。従って、下面Raに下地パターンが形成されていても、その反射率の変動の影響を低減できる。
なお、本実施形態では、レチクルステージRSTによって計測点をX方向、Y方向に移動させて、Z位置の計測を繰り返すことができる。そのため、その作用のみで、十分に下地の影響を排除できる場合には、下地モニタ光学系30C及び光電センサ48は省略することが可能である。
(7)また、上記の実施形態の投影露光装置(露光装置)は、露光光により照明されたレチクルRのパターンを投影光学系PLを介してウエハW上に露光する投影露光装置において、RAFセンサ2A及びRAF制御系52Aからなる検出装置を備え、その検出装置はレチクルRの下面の投影光学系PLの光軸方向の位置情報を検出している。従って、この位置情報を用いて、レチクルRに撓み等が生じていても、レチクルRのパターンの像に対してウエハWの露光面を高精度に合焦できるため、レチクルRのパターンを高解像度でウエハW上に転写できる。
(8)また、その投影露光装置は、その検出装置の検出情報に基づいて、レチクルRのパターンの像とウエハWとの投影光学系PLの光軸方向の位置関係を補正するZ駆動部22A〜22C及び結像特性制御機構(補正機構)を備えている。従って、容易に、かつ高精度に合焦を行うことができる。
[第2の実施形態]
以下、本発明の第2の実施形態につき図10〜図13を参照して説明する。本例も、レチクル用のオートフォーカスセンサ(RAFセンサ)に本発明を適用したものであり、図10及び図12において図3及び図6に対応する部分には同一又は類似の符号を付してその詳細な説明を省略又は簡略化する。
図10は、本実施形態のRAFセンサ2AS及びRAF制御系52ASを示し、この図10において、RAFセンサ2ASは、光軸AX1に対して傾斜して配置された多点スリット板71にY方向にピッチPY1で形成された多数のスリット(開口)a1〜a9の像b1〜b9を、基準面RFMaに対して異なるデフォーカス量でレチクルRの下面RaにY方向(走査方向SD)の間隔ΔYで形成する送光光学系30ASと、下面Raからの反射光L2を受光して、スリットa1〜a9の像c1〜c9を形成する受光光学系30BSと、像c1〜c9を基準面RFMaとの共役面上に配置された受光面72b上の所定の開口(本実施形態では受光素子の受光面自体)を通して検出する光電センサ72とを備えている。
さらにRAFセンサ2ASは、受光光学系30BSから分岐した反射光L4によってスリットa1〜a9の像g1〜g9を形成する下地モニタ光学系30CSと、多点スリット板71と共役な状態で光軸AX3に対して傾斜して配置された受光面73bを有し、像g1〜g9を所定の開口(本実施形態では受光素子の受光面自体)を通して検出する光電センサ73とを備えている。また、図10においても、レチクルRは図2(A)のレチクルステージRSTと同じステージ(不図示)によって像b1〜b9に対してY方向に走査されるとともに、X方向に相対移動可能である。また、RAF制御系52ASは、そのステージのY座標、X座標RY,RXと、光電センサ72,73の検出信号とを用いてレチクルRの下面RaのY方向に沿った一連の計測点におけるZ位置を計測する。
即ち、多点スリット板71には図10の紙面に垂直な方向(X方向)に細長い多数のスリットa1〜a9が形成されている。スリットa1〜a9の個数は、実際には256又は512等である。また、光電センサ72及び73はそれぞれ像c1〜c9,g1〜g9の配列方向に沿って多数の画素(受光素子)が配列されたTDI(Time-Delay Integration)方式の光電センサである。
図11は、図10中の受光光学系30BS用の光電センサ72と像c1等との関係を示す要部の拡大図であり、図11に示すように、光電センサ72の受光部72aに、長さTDHの画素f1,f2,…がピッチTDPで配列され、その画素f1,f2,…上に図10のスリットの像c1,c2,…がピッチSIPで投影される。像c1,c2,…のベストフォーカス状態での高さはSIH、幅はSIWである。本実施形態では、光電センサ72の画素fi(i=1,2,…)の大きさは、ほぼベストフォーカス状態での像cj(j=1,2,…)の大きさに等しく設定されている。従って、本実施形態では、画素fiの受光面自体を像cjを検出する際の開口として使用する。
一方、画素fiの配列のピッチTDPは、像cjのピッチSIPに対して整数分の一に設定されている。従って、整数mを用いて次式が成立する。整数mは例えば4である。
TDP=SIP/m …(3)
一例として整数mを4として、図11において、スリットの像c1,c2,c3,…,ckがそれぞれ光電センサ72の画素f1,f5,f9,…,f(4k−3)上に投影されるものとすると、光電センサ72の画素f(4k−3)(k=1,2,…)以外の画素fus(例えば画素f2〜f4等)の検出信号は、レチクルRのZ位置検出用としては使用されない。この場合、像c1,c2,…の個数を256個とすると、光電センサ72の画素f1,f2,…の個数は1024であり、このようなTDIセンサは容易に入手することができる。
また、図13(A)は、実際に図11の像c1,c2,…を光電センサ72上に形成したときの全部の画素fiの検出信号fiS(光量)の一例を示し、この図13(A)に示すように、実際の像c1等のデフォーカス量に応じて、3個おきの画素f1,f5,f9,…の間の画素(例えばf2,f4,f6等)においても僅かな検出信号(光量)が検出される。
そこで、図7(A)に対応する共焦点波形を得る際には、図13(B)に示すように、3個おきの画素f(4k−3)の検出信号のみを用いることで、高精度にレチクルRのZ位置を計測できる。
同様に、図10の下地モニタ光学系30CS用の光電センサ73も受光部73aに、図11に示すように画素f1,f2,…をピッチTDPで配列して構成されており、スリットの像g1,g2,…はピッチSIPで形成される。従って、光電センサ73においても、画素fiの受光面自体を像gjを検出する際の開口として使用するとともに、画素f(4k−3)(k=1,2,…)以外の画素の検出信号は、レチクルRのZ位置検出用としては使用しない。これによって、レチクルRの下面Raの下地パターンの影響を高精度に低減できる。この他のRAFセンサ2ASの構成は、図3のRAFセンサ2Aと同様である。
式(3)の整数mが4の場合、図10のRAF制御系52ASは、図6(A)〜(I)に対応する図12(A)〜(I)に示すように、図10の光電センサ72中の3個おきの画素f(4k−3)の検出信号f(4k−3)S(k=1,2,3,…)のみを用いてレチクルRの下面RaのZ位置を計測する。この場合、図10のスリットの像b1〜b9に対して、図4(A)〜(E)及び図5(A)〜(D)に示すように撓んだレチクルRの下面Raの計測点RP1,RP2,RP3がY方向に移動するものとする。そして、RAF制御系52ASでは、図12の点線62A,62B,62Cに沿って時間間隔Δtでずれた検出信号f(4k−3)Sを求めることによって、計測点RP1〜RP3に対して図7(A)と同様の共焦点波形を求めることができる。一例として、この共焦点波形のピーク位置に対応する図10のスリットの像b1〜b9の基準面RFMaに対する既知のデフォーカス量から、当該計測点のZ位置を求めることができる。
さらに、図10の光電センサ73中の3個おきの画素の検出信号のみを用いて図12と同様にして共焦点波形を求めることによって、レチクルRの下地パターンの影響を低減できる。
本実施形態によれば、光電センサ72は、スリットa1〜a9の像c1〜c9に沿って配列された複数の画素fi(光電変換素子)を備え、その画素fiの受光面が光電センサ72用の開口を兼用しているため、第1の実施形態の効果に加えて更に、RAFセンサ2ASをコンパクトにまとめることができる。
なお、本実施形態の光学系に対し、光学系の光軸出しや、各パターン板の倒れ調整を行う機構等に関しては、適宜、光学部品や、メカ機構を追加し、光学系を構成することが望ましい。これによって、RAFセンサ2A,2AS等の組立調整を容易に行うことができる。また、本実施形態の光源としては、LEDやハロゲンランプとしたが、レーザ光源やその他の光源であっても、前述する、光ファイバ束31の射出端31a(図3参照)からの照明光L1の代わりとなる構成が可能であれば使用可能である。
また、この実施の形態においては、ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置を例に挙げて説明しているが、ステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置にも本発明を適用することができる。
また、本実施形態のデバイス製造方法は、上記の実施形態の投影露光装置(露光装置)を用いてレチクルRのパターン(所定のパターン)をウエハW(感光性基板)上に露光する露光工程と、その露光工程により露光されたウエハWを現像する現像工程とを含むものである。本実施形態の露光装置によって、レチクルRのパターンを高い解像度でウエハWの各ショット領域に転写できるため、マイクロデバイス(半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等)を高精度に製造することができる。
以下、上述の実施の形態にかかる投影露光装置を用いて感光性基板としてのウエハ等に所定の回路パターンを形成することによって、マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法の一例につき図14のフローチャートを参照して説明する。
先ず、図14のステップ301において、1ロットのウエハ上に金属膜が蒸着される。次のステップ302において、そのウエハ上の金属膜上にフォトレジストが塗布される。その後、ステップ303において、上述の実施の形態にかかる投影露光装置を用いて、レチクルのパターンの像が投影光学系を介して、その1ロットのウエハの各ショット領域に順次露光転写される。その後、ステップ304において、その1ロットのウエハのフォトレジストの現像が行われた後、ステップ305において、その1ロットのウエハ上でレジストパターンをマスクとしてエッチング等を行うことによって、レチクル上のパターンに対応する回路パターンが、各ウエハ上の各ショット領域に形成される。
その後、更に上のレイヤの回路パターンの形成等を行うことによって、半導体素子等のデバイスが製造される。
また、上述の実施の形態にかかる投影露光装置では、例えば図15のフローチャートに示すように、プレート(ガラス基板)上に所定のパターン(回路パターン、電極パターン等)を形成することによって、マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得ることもできる。
即ち、図15のパターン形成工程401では、上述の実施の形態にかかる投影露光装置を用いてマスクのパターンを感光性基板(レジストが塗布されたガラス基板等)に転写露光する、所謂光リソグラフィ工程が実行されて、感光性基板上には多数の電極等を含む所定パターンが形成される。
次に、カラーフィルタ形成工程402では、R(赤)、G(緑)、B(青)に対応した3つのドットの組をマトリックス状に多数配列するか、またはR、G、Bの3本のストライプのフィルタの組を複数水平走査線方向に配列することで、カラーフィルタを形成する。そして、次のセル組立工程403では、例えばパターン形成工程401にて得られた所定パターンを有する基板と、カラーフィルタ形成工程402にて得られたカラーフィルタとの間に液晶を注入して液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。
その後、モジュール組み立て工程404にて、組み立てられた液晶パネル(液晶セル)の表示動作を行わせる電気回路、バックライト等の各部品を取り付けて液晶表示素子として完成させる。
また、本発明は、半導体デバイス、液晶表示素子の製造プロセスへの適用に限定されることなく、例えば、プラズマディスプレイ等の製造プロセスや、撮像素子(CCD等)、マイクロマシーン、MEMS(Microelectromechanical Systems:微小電気機械システム)、薄膜磁気ヘッド、及びDNAチップ等の各種デバイスの製造プロセスにも広く適用できる。このように本発明は上述の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
第1の実施形態の投影露光装置の概略構成を示す一部を切り欠いた図である。 (A)は図1のRAFセンサ2中のRAFセンサ2A及びRAF制御系52Aを示す一部を切り欠いた図、(B)は図2(A)のレチクルステージRSTを示す平面図である。 図2(A)のRAFセンサ2Aを簡略化して示す図である。 (A)〜(E)は、それぞれピンホールの像B1〜B9に対してレチクルRを走査する際の像B1〜B9とレチクルRとの位置関係の変化を示す図である。 (A)〜(D)は、それぞれ図4(E)の状態に続いてレチクルRを走査する際の、像B1〜B9とレチクルRとの位置関係の変化を示す図である。 (A)〜(I)はそれぞれ図4(A)〜(E)及び図5(A)〜(D)の状態に対応して得られる検出信号F1S〜F9Sの一例を示す図である。 (A)は図6(A)〜(I)の検出信号から得られる共焦点波形の一例を示す図、(B)はレチクルの下面の反射率が異なる場合の2つの共焦点波形を示す図である。 (A)は図3の検出信号FiSから得られる共焦点波形の一例を示す図、(B)は図3の検出信号JiSから得られる共焦点波形の一例を示す図、(C)は図8(A)の共焦点波形を図8(B)の共焦点波形で補正して得られる共焦点波形を示す図である。 (A)は図2(A)のレチクルRを示す要部の側面図、(B)は図9(A)のレチクルRの下面に設定される多数の計測領域の分布の一例を示す平面図、(C)は図9(B)中の一つの計測領域を示す拡大図である。 第2の実施形態のRAFセンサ2ASを示す図である。 図10中の光電センサ72と像c1等との関係を示す拡大図である。 第2の実施形態において、図4(A)〜(E)及び図5(A)〜(D)の状態に対応して得られる検出信号の一例を示す図である。 (A)は図11の光電センサ72の全部の画素の検出信号の一例を示す図、(B)は光電センサ72の画素f(4k−3)の検出信号を示す図である。 半導体デバイスの製造工程の一例を示すフローチャートである。 液晶表示素子の製造工程の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
R…レチクル、PL…投影光学系、W…ウエハ、RST…レチクルステージ、A1〜A9,D1〜D9…ピンホール、B1〜B9…ピンホールの像、2A〜2C,2AS…RAFセンサ、30A…送光光学系、30B…受光光学系、30C…下地モニタ光学系、33…第1多点ピンホール板、42…第2多点ピンホール板、44,48…光電センサ、45…第3多点ピンホール板、52A,52AS…RAF制御系、a1〜a9…スリット、b1〜b9…スリットの像、71…多点スリット板、72,73…TDI方式の光電センサ

Claims (10)

  1. 被検面の法線方向の位置情報を検出する位置検出装置であって、
    前記被検面上に複数の開口の第1の像を所定の基準面に対して異なるデフォーカス量で形成する送光系と、
    前記被検面からの反射光を受光して前記複数の開口の第2の像を形成する第1受光系と、
    前記複数の開口の第2の像をそれぞれ前記基準面との共役面に対して所定の位置関係の開口を通して検出する第1受光センサと、
    前記被検面と前記複数の開口の第1の像とを前記基準面に沿って相対走査する相対走査機構と、
    前記相対走査機構によって前記被検面と前記複数の開口の第1の像とを相対走査したときに得られる前記第1受光センサの検出情報に基づいて、前記被検面の法線方向の位置情報を求める演算部と、
    を備えることを特徴とする位置検出装置。
  2. 前記相対走査機構は、前記被検面と前記複数の開口の第1の像とを前記複数の開口の第1の像の配列方向に相対走査することを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
  3. 前記相対走査機構は、前記被検面と前記複数の開口の第1の像とを、前記複数の開口の第1の像の配列方向に交差する方向に相対移動する機構を備えることを特徴とする請求項2に記載の位置検出装置。
  4. 前記送光系は、
    前記複数の開口が形成された開口部材と、
    前記複数の開口の第1の像の位置が前記基準面に対して傾斜するように、前記複数の開口の第1の像を前記被検面上に形成する結像光学系とを備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の位置検出装置。
  5. 前記結像光学系は、縮小光学系であることを特徴とする請求項4に記載の位置検出装置。
  6. 前記第1受光系内で前記被検面からの反射光の一部を分離して、前記複数の開口の第3の像を形成する第2受光系と、
    前記複数の開口の第3の像をそれぞれ前記第1の像とほぼ共役な位置に配置された開口を通して検出する第2受光センサとを備え、
    前記演算部は、前記第1受光センサの検出情報を前記第2受光センサの検出情報を用いて補正することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の位置検出装置。
  7. 前記第1受光センサは前記複数の開口の第2の像に沿って配列された複数の光電変換素子を備え、
    前記複数の光電変換素子の受光面が前記第1受光センサ用の開口を兼用することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の位置検出装置。
  8. 照明光により照明されたマスクのパターンを投影光学系を介して感光性基板上に露光する露光装置において、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の位置検出装置を備え、
    前記位置検出装置は、前記マスクの前記投影光学系の光軸方向の位置情報を検出することを特徴とする露光装置。
  9. 前記位置検出装置の検出情報に基づいて、前記マスクのパターンの像と前記感光性基板との前記投影光学系の光軸方向の位置関係を補正する補正機構を備えることを特徴とする請求項8に記載の露光装置。
  10. 請求項8または請求項9に記載の露光装置を用いて所定のパターンを感光性基板上に露光する露光工程と、
    前記露光工程により露光された前記感光性基板を現像する現像工程と、
    を含むことを特徴とするデバイスの製造方法。
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