JP2009021228A - 膜電極接合体、及びこれを備える膜電極ガス拡散層接合体、固体高分子形燃料電池、並びに膜電極接合体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】発電性能が十分に優れ、容易に製造可能な膜電極接合体を提供すること。
【解決手段】対向配置されたアノード触媒層20及びカソード触媒層30と、アノード触媒層20及びカソード触媒層30の間に設けられた高分子電解質膜10と、を備える膜電極接合体1であって、アノード触媒層20は、層イオン交換容量が互いに異なる複数のイオン交換層20a,20bからなり、複数のイオン交換層20a,20bのうち、層イオン交換容量が最小であるイオン交換層A(20a)が、層イオン交換容量が最大であるイオン交換層B(20b)よりも、高分子電解質膜10側に配置されており、イオン交換層A(20a)の層イオン交換容量に対するイオン交換層B(20b)の層イオン交換容量の比が1.7以上であることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】対向配置されたアノード触媒層20及びカソード触媒層30と、アノード触媒層20及びカソード触媒層30の間に設けられた高分子電解質膜10と、を備える膜電極接合体1であって、アノード触媒層20は、層イオン交換容量が互いに異なる複数のイオン交換層20a,20bからなり、複数のイオン交換層20a,20bのうち、層イオン交換容量が最小であるイオン交換層A(20a)が、層イオン交換容量が最大であるイオン交換層B(20b)よりも、高分子電解質膜10側に配置されており、イオン交換層A(20a)の層イオン交換容量に対するイオン交換層B(20b)の層イオン交換容量の比が1.7以上であることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、膜電極接合体、及びこれを備える膜電極ガス拡散層接合体、固体高分子形燃料電池、並びに膜電極接合体の製造方法に関する。
現在、石油資源の枯渇が重大な問題となっており、さらに、化石燃料の消費による大気汚染や地球温暖化等の環境問題が深刻化している。このような状況にあって、二酸化炭素の発生を伴わないクリーンな電力源として燃料電池が注目されており、一部では実用化され始めている。
自動車等に搭載される燃料電池としては、高電圧と大電流とが得やすいことから、高分子電解質膜を用いる固体高分子形燃料電池が注目されている。この固体高分子形燃料電池に用いられる電極構造体としては、膜電極接合体(以下、場合により「MEA」という。)が知られている。
MEAは、プロトン伝導性を有する高分子電解質膜と、この高分子電解質膜を挟むように、高分子電解質膜の主面上に設けられる一対の触媒層とを備える。触媒層は、白金等の触媒と、この触媒を担持するカーボンブラック等の触媒担体と、この触媒担体を保持するプロトン伝導性ポリマーとを含有する。
膜電極ガス拡散層接合体は、上述のMEAを挟むようにして、各触媒層に接するように一対のガス拡散層を積層することによって構成される。また、固体高分子形燃料電池は、上述の膜電極ガス拡散層接合体を挟むようにして、各ガス拡散層に接するように、ガス通路となる一対のセパレータを積層することによって構成される。
固体高分子形燃料電池では、一方の触媒層がアノード触媒層(燃料極)、他方の触媒層がカソード触媒層(酸素極)として機能する。水素、メタノール等の燃料ガスは、アノード側セパレータからアノード側ガス拡散層を介して、アノード触媒層に導入される。また、空気、酸素等の酸化剤ガスは、カソード側セパレータから、カソード側ガス拡散層を介してカソード触媒層に導入される。
アノード触媒層では、アノード触媒層に含有される触媒物質の作用により、燃料ガス(水素)からプロトン(H+)及び電子が生成する。このプロトンは高分子電解質膜を通って、カソード触媒層に移動する。そして、カソード触媒層の触媒物質の作用により、プロトンは、カソード触媒層に導入される酸化剤ガス(酸素)及び電子と反応して水を生成する。したがって、アノード触媒層とカソード触媒層とを電気的に接続すれば、アノード触媒層で生成した電子をカソード触媒層に送る回路が形成され、電流を取り出すことができる。
MEAの作製方法としては、支持体上に形成された触媒層を高分子電解質膜上に熱圧着した後、該支持体を剥離する方法、高分子電解質膜上に触媒と高分子電解質を含む触媒インクをキャスト形成する方法、スプレー塗布法等で高分子電解質膜上に同様の触媒インクを塗布して触媒層を形成する方法等、様々な方法が提案されている。このような方法で形成されるMEAの各触媒層は、通常、単一組成による1層構造となっている。
現在、固体高分子形燃料電池の性能向上のため、触媒層の構成に関する様々な技術が提案されている。例えば、触媒層において、ガス拡散層側での反応点を増加させるために、触媒層のガス拡散層側における電解質の含有量を減らし、厚さ方向に電解質含有量を変化させること(例えば特許文献1参照)、触媒層中の水分分布のバラツキを抑制するために、反応ガス出入口方向、すなわち、触媒層の面方向に高分子電解質の濃度を変化させること(例えば特許文献2参照)が提案されている。
また、反応ガスの拡散性を改善するために、触媒層のガス拡散層側の電解質量を少なくして、高分子電解質側を多くするとともに、面方向でも高分子電解質量を変化させること(例えば特許文献3参照)、電極層の厚み方向に電子伝導性およびプロトン伝導性の傾斜を付与するため、触媒層の高分子電解質膜側に、高分子電解質を多く含有させること(例えば特許文献4参照)等が提案されている。
特開平9−180730号公報
特開2002−151090号公報
特開2001−319663号公報
特開2005−259525号公報
しかしながら、特許文献2及び3のように触媒層の面方向(ガス流路方向)で高分子電解質の濃度を変化させることは、膜電極接合体の製造工程が複雑化するため、実用上好ましくない。また、固体高分子形燃料電池の発電性能は、特許文献1〜4の触媒層を用いても未だ十分ではなく、更なる改善が求められている。固体高分子形燃料電池の発電性能は、通常、触媒層の過電圧を低減させること、及びオーム抵抗であるセル抵抗を低減することによって、向上させることができる。
そこで、本発明は、発電性能が十分に優れ、容易に製造可能な膜電極接合体及び、このような膜電極接合体を備える膜電極ガス拡散層接合体、さらには固体高分子形燃料電池、並びに膜電極接合体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、固体高分子形燃料電池の発電性能を向上させるために膜電極接合体の構成を種々検討した。そして、アノード触媒層の組成に着目して鋭意検討を重ねた結果、アノード触媒層において、触媒層の厚み方向に層イオン交換容量を変化させることが有効であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、対向配置されたアノード触媒層及びカソード触媒層と、アノード触媒層及びカソード触媒層の間に設けられた高分子電解質膜と、を備える膜電極接合体であって、アノード触媒層は、層イオン交換容量が互いに異なる複数のイオン交換層からなり、複数のイオン交換層のうち、層イオン交換容量が最小であるイオン交換層Aが、層イオン交換容量が最大であるイオン交換層Bよりも、高分子電解質膜側に配置されており、イオン交換層Aの層イオン交換容量に対するイオン交換層Bの層イオン交換容量の比が1.7以上である膜電極接合体を提供する。
なお、「層イオン交換容量」とは、イオン交換層全体に対するイオン交換体の質量割合と、該イオン交換体のイオン交換容量の積から求められ、該イオン交換層の総質量に対する、該イオン交換層に存在するイオン交換基の総当量数を表すものである。
かかる効果が得られる理由は必ずしも明らかではないが、本発明者らは以下の通り推察する。固体高分子形燃料電池においては、発電性能を維持するために、運転中における高分子電解質膜の水分含有量の低下を抑制する必要がある。ここで、アノード触媒層に備えられる層イオン交換容量が最大であるイオン交換層Bは、層イオン交換容量が最小であるイオン交換層Aよりも親水性が高く、保水性に優れる。このため、イオン交換層Aは、水分を容易にアノード側ガス拡散層の燃料ガス相に放出せず、アノード触媒層の水分含有量の低下を抑制することができる。また、アノード触媒層に備えられるイオン交換層Bは、親水性が低いため高分子電解質膜側からアノード触媒層側への水分の拡散移動を抑制する。以上の作用により、高分子電解質膜の水分含有量が低下せず、膜電極接合体全体において良好な水分バランスが形成される。これによって、固体高分子形燃料電池の内部抵抗が減少し、発電性能に優れた膜電極接合体が得られると思われる。
なお、上述の通り、触媒層に組成の異なる複数のイオン交換層を積層することは特許文献1,3,4で既に提案されている。しかし、特許文献1,3,4は、いずれも触媒層において、高分子電解質膜側の方の高分子電解質の含有量を多くしていることから、高分子電解質膜側の方が層イオン交換容量が大きくなっている。すなわち、本発明はこれらの従来技術とは逆の構成を有するものである。かかる構成は、高分子電解質膜の水分バランスに着目してアノード触媒層の構成を特定するという、本発明者らの独自の知見に基づくものである。
また、本発明の膜電極接合体は、イオン交換層A及びBの少なくとも一方が、アノード触媒層の最外層であることが好ましい。なお、イオン交換層Aがアノード触媒層の最外層であるとは、膜電極接合体において該イオン交換層Aが高分子電解質膜に接するように配されていることを意味し、イオン交換層Bがアノード触媒層の最外層であるとは、膜電極接合体において該イオン交換層Bがアノード側ガス拡散層に接するように配されていることを意味する。
このようなアノード触媒層を用いれば、アノード触媒層からの燃料ガス相への水分の放出を一層抑制することができる。これによって、一層良好な水分バランスを有する膜電極接合体が形成され、一層発電性能に優れる膜電極接合体を得ることができる。
また、本発明の膜電極接合体は、高分子電解質膜に近接するにつれて、層イオン交換容量がより小さいイオン交換層が配置されていることが好ましい。
このようなアノード触媒層を用いれば、アノード触媒層からの燃料ガス相への水分の放出をより一層抑制することができる。これによって、より一層良好な水分バランスを有する膜電極接合体が形成され、より一層発電性能に優れる膜電極接合体を得ることができる。
また、本発明の膜電極接合体は、複数のイオン交換層の数が2であることが好ましい。
これにより、発電性能に十分優れる膜電極接合体を容易に製造することができる。
本発明ではまた、対向配置されたアノード触媒層及びカソード触媒層と、アノード触媒層及びカソード触媒層の間に設けられた高分子電解質膜と、を備える膜電極接合体であって、アノード触媒層は、高分子電解質膜に近接するにつれて、層イオン交換容量が連続的に減少しており、アノード触媒層の高分子電解質膜側の面の層イオン交換容量に対するアノード触媒層の高分子電解質膜側とは反対側の面の層イオン交換容量の比が1.7以上である膜電極接合体を提供する。
このようなアノード触媒層においては、燃料ガスとの接触側は層イオン交換容量が大きいことから親水性が高く、高分子電解質膜との接触側は層イオン交換容量が小さいことから親水性が低くなっている。このため、燃料ガスとの接触側において水分を容易にアノード側ガス拡散層の燃料ガス相に放出せず、アノード触媒層の水分含有量の低下を抑制することができる。また、高分子電解質膜側からアノード触媒層側への水分の拡散移動を抑制することができる。以上の作用により、高分子電解質膜の水分含有量が低下せず、膜電極接合体全体において良好な水分バランスが形成される。これによって、固体高分子形燃料電池の内部抵抗が減少し、発電性能に優れた膜電極接合体を得ることができる。
また、本発明の膜電極接合体は、アノード触媒層及びカソード触媒層の少なくとも一方が、炭化水素系イオン交換体を含有することが好ましい。
このような触媒層を備える膜電極接合体は、触媒層自体の保水性がより良好となるので、触媒層のイオン伝導性が高くなる傾向があり、より発電性能に優れる膜電極接合体を得ることができる。
本発明の膜電極接合体を構成する高分子電解質膜は、炭化水素系イオン交換体からなる高分子電解質膜であると好ましい。かかる高分子電解質膜を用いることにより、より一層発電性能に優れる膜電極接合体を得ることができる。また、炭化水素系イオン交換体からなる高分子電解質膜は、従来、主として使用されてきたフッ素系炭化水素系イオン交換体からなる高分子電解質膜に比べて、耐熱性、リサイクル性や機械的強度にも優れるという利点もある。
本発明ではまた、上述の膜電極接合体と、アノード触媒層の高分子電解質膜側とは反対の面側に設けられたアノード側ガス拡散層と、カソード触媒層の高分子電解質膜側とは反対の面側に設けられたカソード側ガス拡散層と、を備えることを特徴とする膜電極ガス拡散層接合体を提供する。
このような膜電極ガス拡散層接合体は、上記特性を有する膜電極接合体を備えているため、セル抵抗が低く、発電性能に十分優れる。
本発明ではまた、上述の膜電極ガス拡散層接合体と、アノード側ガス拡散層のアノード触媒層側とは反対の面側に設けられたアノード側セパレータと、カソード側ガス拡散層のカソード触媒層側とは反対の面側に設けられたカソード側セパレータと、を備えることを特徴とする固体高分子形燃料電池を提供する。
このような固体高分子形燃料電池は、上記特性を有する膜電極接合体を備えているため、セル抵抗が低く、発電性能に十分優れる。
本発明ではまた、イオン交換層としての層イオン交換容量が、高分子電解質膜に近接するにつれて小さくなるように、イオン交換体と触媒物質とを含有する触媒インクから形成されるイオン交換層を高分子電解質膜上に順次積層させることにより、高分子電解質膜上にアノード触媒層を形成させる触媒層形成工程を有する膜電極接合体の製造方法を提供する。なお、「触媒インク」という用語は、当分野で広範に用いられているものであり、触媒層形成に用いられる液状組成物を意味する。
これによって、アノード触媒層からアノード側ガス拡散層の燃料ガス相へ放出される水分量を低減するとともに、高分子電解質膜側からアノード触媒層への水分の拡散移動を抑制して、発電性能に優れる膜電極接合体を容易に製造することができる。
また、本発明では、触媒層形成工程において、前記高分子電解質膜に前記触媒インクをスプレー法によって直接塗布して、アノード触媒層を形成させることが好ましい。
スプレー法によりアノード触媒層を形成すれば、アノード触媒層の高分子電解質膜との接触面に平行な面において、面内均一性に優れた層及び触媒層を形成することができる。これによって、一層発電性能に優れる膜電極接合体を容易に製造することができる。
本発明によれば、発電性能に十分優れる膜電極接合体、かかる膜電極接合体を備える膜電極ガス拡散層接合体、及び固体高分子形燃料電池を提供することができる。また、発電性能に十分優れる膜電極接合体を容易に製造する方法を提供することができる。
以下、場合により図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る膜電極接合体、膜電極ガス拡散層接合体及び固体高分子形燃料電池の模式断面図である。固体高分子形燃料電池100には、アノード側セパレータ60、アノード側ガス拡散層40、MEA1、カソード側ガス拡散層50及びカソード側セパレータ70とが順次積層されている。また、MEA1は、高分子電解質膜10、高分子電解質膜10とアノード側ガス拡散層40とに挟まれるようにアノード触媒層20、及び高分子電解質膜10とカソード側ガス拡散層50とに挟まれるようにカソード触媒層30を備えている。また、膜電極ガス拡散層接合体80は、MEA1、MEA1とアノード側セパレータ60とに挟まれるようにアノード側ガス拡散層40、MEA1とカソード側セパレータ70とに挟まれるようにカソード側ガス拡散層50を備えている。
アノード側セパレータ60は燃料ガス流路62を備えており、カソード側セパレータ70は酸化剤ガス流路72を備えている。
アノード触媒層20は、固体高分子形燃料電池100の積層方向に積層されたイオン交換層20aとイオン交換層20bとを備えている。そして、イオン交換層20aは高分子電解質膜10と接するように設けられており、イオン交換層20bはアノード側ガス拡散層40と接するように設けられている。
高分子電解質膜10は、高分子電解質を含有する。また、アノード触媒層20及びカソード触媒層30は、触媒とイオン交換体とを含有する。ここで、「イオン交換体」とは、イオン交換反応を示す有機化合物又は無機化合物をいい、スルホン酸基、ホスホン酸基などの酸性基(カチオン交換基)、又はアミノ基、イミダゾイル基などの塩基性基(アニオン交換基)を有する高分子化合物、すなわち高分子電解質膜10を構成する高分子電解質と同様のものが好ましい。
高分子電解質膜10の厚みは10〜50μm、アノード触媒層20の厚みは6〜40μm及びカソード触媒層30の厚みは3〜40μmであることが好ましい。また、アノード側ガス拡散層40及びカソード側ガス拡散層50の厚みは30〜500μmであることが好ましい。アノート側セパレータ60及びカソード側セパレータ70の厚みは1000〜10000μmであることが好ましい。また、イオン交換層20a及びイオン交換層20bの厚みは、それぞれ3〜37μmであることが好ましい。イオン交換層20a及びイオン交換層20bのどちらか一方の厚みが3μm以下であると、燃料ガス相へ放出される水分量が十分に抑制されない傾向があり、37μmを越えると、触媒層中のガス拡散距離が長くなりすぎて、電極反応が効率よく進行しにくい傾向がある。
イオン交換層20aの層イオン交換容量(I20a)は、イオン交換層20bの層イオン交換容量(I20b)より小さく、I20b/I20aが1.7以上となっている。なお、一層優れた発電性能を得る観点から、I20b/I20aが2.0以上であることが好ましく、2.4以上であることがより好ましい。
なお、イオン交換層20bの層イオン交換容量(I20b)が高すぎると、イオン交換層20b中に含有されるイオン交換体が吸水したとき、著しく膨潤して、ガス透過経路を閉塞することもあるので、I20b/I20aは4.5未満であることが好ましい。
層イオン交換容量が大きいイオン交換層20bは、親水性が高く保水性に優れている。このため、燃料ガスとともに供給される水分を十分滞留させるとともに、燃料ガス相への水分の放出を抑制することができる。一方、層イオン交換容量が小さいイオン交換層20aは、層イオン交換容量が小さく親水性が低いため、保水性が低下する傾向にある。したがって、高分子電解質膜10からアノード触媒層20を通過してアノードガス拡散層40の燃料ガス相へ放出される水分量を低減することができる。これによって、高分子電解質膜10全体の水分バランスを好適に維持することができる。
なお、本発明における「層イオン交換容量」は、イオン交換層を構成するイオン交換体のイオン交換容量と含有質量比とによって制御される。より具体的には、後述する触媒インクを用いてイオン交換層を形成する際、適用する触媒インク中のイオン交換体において、全固形分(該触媒インクから揮発性物質を取り除いた成分)に対するイオン交換体の質量比と、該イオン交換体のイオン交換容量とを乗ずることにより算出される。複数のイオン交換体を用いた触媒インクを用いる場合、イオン交換体各々について、質量比とイオン交換容量の積を算出し、その合計で算出することができる。なお、イオン交換体のイオン交換容量は、中和滴定を用いて実験的に求めることができる。
固体高分子形燃料電池100は、燃料ガス及び酸化剤ガスの外部への漏出を防止するために、ガスケットをさらに備えていてもよい。
本実施形態に係る固体高分子形燃料電池100は、アノード触媒層20が、イオン交換層20aとイオン交換層20bとの2層から構成されているため、容易に製造することができる。なお、製造方法については後述する。
図2は、本発明の第二の実施形態に係る膜電極接合体、膜電極ガス拡散層接合体及び固体高分子形燃料電池の模式断面図である。固体高分子形燃料電池200は、アノード側セパレータ60、アノード側ガス拡散層40、MEA2、カソード側ガス拡散層50及びカソード側セパレータ70が順次積層されて構成されている。また、MEA2は、高分子電解質膜10と、高分子電解質膜10とアノード側ガス拡散層40とに挟まれるようにアノード触媒層22と、高分子電解質膜10とカソード側ガス拡散層50とに挟まれるようにカソード触媒層30とを備えている。また、膜電極ガス拡散層接合体82は、MEA2、MEA2とアノード側セパレータ60とに挟まれるようにアノード側ガス拡散層40、及びMEA2とカソード側セパレータ70とに挟まれるようにカソード側ガス拡散層50を備えている。
アノード触媒層22は、固体高分子形燃料電池200の積層方向に積層されたイオン交換層22a、イオン交換層22b、イオン交換層22c及びイオン交換層22d(イオン交換層22a〜22d)を備えている。そして、イオン交換層22a〜22dは高分子電解質膜10側からアノード側ガス拡散層40側に向けて、イオン交換層22a,22b,22c,22dの順で積層されている。すなわち、イオン交換層22aは高分子電解質膜10と接しており、イオン交換層22dはアノード側ガス拡散層40と接している。
また、本実施形態に係る膜電極接合体(MEA2)は、アノード側触媒層22が、イオン交換層22a〜22dの4層で構成されている点で、第一の実施形態に係る膜電極接合体(MEA1)と異なっている。
イオン交換層22a〜22dの層イオン交換容量を、それぞれI22a、I22b、I22c及びI22d(I22a〜I22d)とした場合に、これらの層イオン交換容量には、以下に示す一般式(1)の関係が成立することが好ましい。
I22a<I22b<I22c<I22d (1)
I22a<I22b<I22c<I22d (1)
これによって、アノード触媒層22からアノード側ガス拡散層40の燃料ガス相への水分の放出を一層抑制し、高分子電解質膜10の水分含有量の低下を一層抑制することができる。したがって、MEA2全体の水分バランスを一層好適に維持することができる。
なお、上記一般式(1)の関係が成立する場合、I22d/I22aは1.7以上である。また、この場合、I22d/I22aが2.0以上であることが好ましく、2.4以上であることが好ましい。これによって、アノード触媒層22からアノード側ガス拡散層40の燃料ガス相への水分の放出をより一層抑制し、高分子電解質膜10の水分含有量の低下を抑制することができる。したがって、MEA2全体の水分バランスをより一層好適に維持することができる。
なお、上記一般式(1)の関係が成立しない場合でも、I22a〜I22dの最小値に対する最大値の比が1.7以上であり、かつ層イオン交換容量が最大である層が、最小である層よりもアノード側ガス拡散層40側に配置されていれば、本発明の効果を得ることができる。例えば、I22c>I22dであっても、I22c/I22a及びI22c/I22bの少なくとも一方が1.7以上であれば、十分優れた発電性能を有する固体高分子形燃料電池を得ることができる。
イオン交換層22a〜22dのそれぞれの厚みは、触媒層を透過する反応ガスの拡散のし易さを勘案して選択され、3〜37μmであることが好ましい。イオン交換層22a〜22dのいずれかの厚みが3μm以下であると、アノード側ガス拡散相40から燃料ガス相へ放出される水分量が十分に抑制されない傾向がある。
本実施形態においては、アノード触媒層22は4つのイオン交換層で構成されているが、イオン交換層の数を増やして5つ以上としてもよい。イオン交換層の数の上限は、特に限定されるものではないが、実用的な範囲から5つ以下とすることが好ましく、3つ以下とすることがより好ましい。ただし、上述したように、アノード触媒層の製造上の容易さを勘案すれば、上記第1の実施形態のように、アノード触媒層22を構成するイオン交換層の数は2つであることがさらに好ましい。
図3は、本発明の第3の実施形態に係る膜電極接合体、膜電極ガス拡散層接合体及び固体高分子形燃料電池の模式断面図である。固体高分子形燃料電池300は、アノード側セパレータ60、アノード側ガス拡散層40、MEA3、カソード側ガス拡散層50及びカソード側セパレータ70が順次積層されて構成されている。また、MEA3は、高分子電解質膜10と、高分子電解質膜10とアノード側ガス拡散層40とに挟まれるようにアノード触媒層24と、高分子電解質膜10とカソード側ガス拡散層50とに挟まれるようにカソード触媒層30とを備えている。また、膜電極ガス拡散層接合体84は、MEA3、MEA3とアノード側セパレータ60とに挟まれるようにアノード側ガス拡散層40、及びMEA3とカソード側セパレータ70とに挟まれるようにカソード側ガス拡散層50を備えている。
本実施形態に係るMEA3は、アノード触媒層24の層イオン交換容量が厚さ方向(MEA3の積層方向)に連続的に変化している点で、第二の実施形態に係る固体高分子形燃料電池200と異なっている。アノード触媒層24の層イオン交換容量は、図3のグラデーションで示されるように高分子電解質膜10との接触面24Aからアノード側ガス拡散層40との接触面24Bに向けて、連続的に増加している。なお、本実施形態において、層イオン交換容量が厚さ方向に連続的に変化するとは、例えば、アノード触媒層24が、層の厚み3μm程度のイオン交換層が10層以上から構成されているような形態であることを意味する。
アノード触媒層24は、例えば、その組成を厚さ方向(MEA3の積層方向)に連続的に変化させることにより、層イオン交換容量を厚さ方向に連続的に変化させることができる。また、アノード触媒層24の高分子電解質膜10との接触面24Aに平行なそれぞれの面内の組成は同一とすることができる。
アノード触媒層24の高分子電解質膜10との接触面24Aにおける組成を有するイオン交換層の層イオン交換容量(I24A)は、アノード触媒層24のアノード側ガス拡散層40との接触面24Bにおける組成の層イオン交換容量(I24B)よりも小さく、I24B/I24Aは1.7以上である。また、I24B/I24Aは、2.0以上であることが好ましく、2.4以上であることがより好ましい。これによって、アノード触媒層24からアノード側ガス拡散層40の燃料ガス相への水分の放出をより一層抑制し、高分子電解質膜10の水分含有量の低下を抑制することができる。したがって、MEA3全体の水分バランスをより一層好適に維持することができる。
なお、前記I20b/I20aで説明したように、I24Bが高すぎると、イオン交換層20b中に含有されるイオン交換体が吸水したとき、著しく膨潤して、ガス透過経路を閉塞することもあるので、I24B/I24Aは4.5未満であることが好ましい。
本実施形態のアノード触媒層24のアノード側ガス拡散層40側の部分は、親水性が高く保水性に優れている。このため、燃料ガスとともに供給される水分を十分滞留させるとともに、アノード側ガス拡散層40の燃料ガス相への水分の放出を抑制することができる。一方、アノード触媒層24の高分子電解質膜10側の部分は、イオン交換容量が小さく保水性が低いため、水分の拡散移動が良好となる。したがって、アノード触媒層20から高分子電解質膜10へ供給される水分量を増加することができる。これによって、高分子電解質膜10の水分含有量が低下せず、MEA3全体の水分バランスを好適に維持することができる。
上記各実施形態におけるアノード触媒層の各イオン交換層の層イオン交換容量は、例えば、次の方法で確認することができる。
(1)走査型電子顕微鏡を用いてMEAの断面を観察し、アノード触媒層を構成するイオン交換層の数及びそれぞれのイオン交換層の厚みを測定する。
(2)SAICAS(Surface and InterfacialCutting AnalysisSystem、例えばダイプラ・ウィンテス株式会社が販売)を用い、(1)で得られた測定値に基いて、アノード触媒層を各イオン交換層の境界面で切断し、各イオン交換層を分離する。
(3)分離されたイオン交換層を所定質量採取し、採取したイオン交換層のイオン交換容量を測定する。
(2)SAICAS(Surface and InterfacialCutting AnalysisSystem、例えばダイプラ・ウィンテス株式会社が販売)を用い、(1)で得られた測定値に基いて、アノード触媒層を各イオン交換層の境界面で切断し、各イオン交換層を分離する。
(3)分離されたイオン交換層を所定質量採取し、採取したイオン交換層のイオン交換容量を測定する。
次に、上記第1〜第3の実施形態に係るアノード触媒層20〜24の好適な組成について以下に詳細に説明する。アノード触媒層20〜24は、イオン交換体と触媒物質とを含有する。
(イオン交換体)
イオン交換体としては、酸性基を有するイオン交換体、及び塩基性基を有するイオン交換体が挙げられる。このうち、発電性能に優れた固体高分子形燃料電池を得る観点から、酸性基を有するイオン交換体が好ましく、酸性基を有する高分子電解質を用いることがより好ましい。このような酸性基としては、スルホン酸基(−SO3H)、カルボキシル基(−COOH)、ホスホン酸基(−PO(OH)2)、スルホニルイミド基(−SO2NHSO2−)、フェノール性水酸基(−Ph(OH)(Phはフェニル基を表す))等が挙げられる。このうち、スルホン酸基及びホスホン酸基がより好ましく、スルホン酸基が特に好ましい。
イオン交換体としては、酸性基を有するイオン交換体、及び塩基性基を有するイオン交換体が挙げられる。このうち、発電性能に優れた固体高分子形燃料電池を得る観点から、酸性基を有するイオン交換体が好ましく、酸性基を有する高分子電解質を用いることがより好ましい。このような酸性基としては、スルホン酸基(−SO3H)、カルボキシル基(−COOH)、ホスホン酸基(−PO(OH)2)、スルホニルイミド基(−SO2NHSO2−)、フェノール性水酸基(−Ph(OH)(Phはフェニル基を表す))等が挙げられる。このうち、スルホン酸基及びホスホン酸基がより好ましく、スルホン酸基が特に好ましい。
酸性基を有する高分子電解質としては、例えば(A)主鎖が脂肪族炭化水素からなる炭化水素系高分子にスルホン酸基および/またはホスホン酸基を導入した高分子電解質、(B)脂肪族炭化水素の水素原子の全て又は一部がフッ素原子に置換された高分子にスルホン酸基および/またはホスホン酸基を導入した高分子電解質、(C)主鎖に芳香環を有する高分子にスルホン酸基および/またはホスホン酸基を導入した高分子電解質、(D)実質的に炭素原子を含まないポリシロキサン、ポリフォスファゼンなどの高分子の主鎖にスルホン酸基および/またはホスホン酸基を導入した高分子電解質、(E)(A)〜(D)のスルホン酸基および/またはホスホン酸基導入前の高分子を構成する繰り返し単位から選ばれるいずれか2種以上の繰り返し単位からなる共重合体にスルホン酸基および/またはホスホン酸基を導入した高分子電解質、(F)主鎖又は側鎖に、塩基性を有する窒素原子を含み、硫酸やリン酸等の酸性化合物をイオン結合により導入した高分子電解質等が挙げられる。
上記(A)の高分子電解質としては、例えば、エチレン−ビニルスルホン酸共重合体、ポリスチレンまたはポリ(α−メチルスチレン)にスルホン化剤にてスルホン酸基を導入した樹脂等が挙げられる。ここで、エチレン−ビニルスルホン酸共重合体の場合は、モノマーとして用いるエチレンとビニルスルホン酸の共重合の比率を変えることでイオン交換容量を調整できる。また、ポリスチレンまたはポリ(α−メチルスチレン)にスルホン化剤にてスルホン酸基を導入した樹脂は、スルホン化剤の使用量によってイオン交換容量を調整することができる。なお、スルホン化剤とは、有機化合物における水素をスルホン酸基に置換する化合物である。スルホン化剤としては、例えば発煙硫酸、三酸化硫黄、クロロスルホン酸等を好適にもちいることができる。
上記(B)の高分子電解質としては、Dupont社製のNafion(登録商標)、旭化成株式会社のAciplex(登録商標)、旭硝子株式会社製のFlemion(登録商標)などが挙げられる。また、特開平9−102322号公報に記載されている炭化フッ素系ビニルモノマと炭化水素系ビニルモノマとの共重合によって作られた主鎖とスルホン酸基を有する炭化水素系側鎖とから構成されるスルホン酸型ポリスチレン−グラフト−エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、米国特許第4,012,303号公報及び米国特許第4,605,685号公報に記載されている、炭化フッ素系ビニルモノマと炭化水素系ビニルモノマとの共重合によって作られたものにα,β,β−トリフルオロスチレンをグラフト重合させ、これにスルホン酸基を導入してイオン交換体としたスルホン酸型ポリ(トリフルオロスチレン)−グラフト−ETFE等も挙げられる。なお、上述のスルホン化剤の使用量によって、(B)のイオン交換容量を調整することができる。
上記(C)の高分子電解質としては、主鎖が酸素原子等のヘテロ原子で中断されているものであってもよく、例えば、ポリエーテルエーテルケトン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリ(アリーレンエーテル)、ポリイミド、ポリ((4−フェノキシベンゾイル)−1,4−フェニレン)、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニルキノキサレン等のそれぞれの単独重合体に、スルホン化剤を用いてスルホン酸基を導入したもの、スルホアリール化ポリベンズイミダゾール、スルホアルキル化ポリベンズイミダゾール、ホスホアルキル化ポリベンズイミダゾール(特開平9−110982号公報参照)、ホスホン化ポリ(フェニレンエーテル)(J.Appl.Polym.Sci.,18,p.1969(1974)参照)等が挙げられる。なお、上述のスルホン化剤の使用量によって、(C)のイオン交換容量を調整することができる。
上記(D)の高分子電解質としては、例えば、ポリフォスファゼンにスルホン酸基を導入したもの等が挙げられる。なお、スルホン化剤の使用量によって、(D)のイオン交換容量を調整することができる。
上記(E)の高分子電解質としては、ランダム共重合体にスルホン酸基および/またはホスホン酸基を導入したもの、交互共重合体にスルホン酸基および/またはホスホン酸基を導入したもの、ブロック共重合体にスルホン酸基および/またはホスホン酸基を導入したものを用いることができる。
ランダム共重合体にスルホン酸基が導入されたものとしては、例えば、特開平11−116679号公報に記載されているスルホン化ポリエーテルスルホン−ジヒドロキシビフェニル共重合体が挙げられる。これらの共重合体においても、スルホン化剤の使用量によってイオン交換容量を調整することができる。
ブロック共重合体にスルホン酸基が導入されたものとしては、例えば、特開2001−250567号公報に記載されているような、スルホン酸基を有するセグメント(親水性セグメント)とイオン交換基を実質的に有さないセグメント(疎水性セグメント)とからなるブロック共重合体が挙げられる。このようなブロック共重合体の場合、親水性セグメントと疎水性セグメントとの組成比によってイオン交換容量を調整することができる。
上記(F)のイオン交換体としては、例えば、特表平11−503262号公報に記載されているようなリン酸を含有するポリベンズイミダゾール等が挙げられる。このようなイオン交換体においては、含有されるリン酸の量によってイオン交換容量を調整することができる。
上記の高分子電解質のうち、上記(B)の高分子電解質は、低いイオン交換容量を示すものの高いプロトン伝導性を示す傾向がある。このため、アノード触媒層20〜24のイオン交換体膜10側に設けられるイオン交換層を形成するイオン交換体として好適に用いられる。
アノード触媒層20〜24のうちアノード側ガス拡散層40側に設けられるイオン交換層又は領域に含有されるイオン交換体として、分子設計の自由度が高い観点から(C)及び(E)が好ましい。また、(C)及び(E)の高分子電解質のうち、高分子主鎖に芳香環が連結されているものは耐熱性に優れる傾向にあることからより好ましい。さらに、このなかでも、炭化水素系高分子電解質がさらに好ましい。ここで、「炭化水素系高分子電解質」とは、フッ素原子の含有量が低い、または全く含まないイオン交換体をいう。具体的には、高分子電解質全体に対するフッ素原子の含有量が15質量%以下のものをいう。
また、上記に例示した(C)及び(E)の高分子電解質のうち、ブロック共重合体にスルホン酸基が導入されているものが特に好ましい。
なお、上記のブロック共重合体は、イオン交換基(スルホン酸基等)を有するブロックと、イオン交換基を実質的に有しないブロックとを有する。これらのブロックを一つずつ有するブロック共重合体、及びいずれか一方のブロックを2つ以上有するブロック共重合体のいずれも用いることができる。また、両方のブロックを2つ以上有するマルチブロック共重合体も用いることができる。ここで前記イオン交換基を有するブロックは、当該ブロックを構成する繰返し単位1個あたり好ましくは平均0.5個以上のイオン交換基を含むブロックを意味し、繰返し単位1個あたり平均1.0個以上のイオン交換基を含むと、より好ましい。一方、前記イオン交換基を実質的に有しないブロックとは、当該ブロックを構成する繰返し単位1個あたり平均0.5個未満のイオン交換基を有するブロックを意味し、繰返し単位1個あたり平均0.1個以下であるとより好ましく、平均0.05個以下であるとさらに好ましい。
(触媒物質)
アノード触媒層20〜24及びカソード触媒層30に含まれる触媒物質としては、従来の固体高分子形燃料電池において用いられている触媒物質を用いることができる。具体的には、白金、白金−ルテニウム合金のような貴金属類や、錯体系電極触媒(例えば、高分子学会燃料電池材料研究会編、「燃料電池と高分子」、103〜112頁、共立出版、2005年11月10日発行、参照)を例示することができる。
アノード触媒層20〜24及びカソード触媒層30に含まれる触媒物質としては、従来の固体高分子形燃料電池において用いられている触媒物質を用いることができる。具体的には、白金、白金−ルテニウム合金のような貴金属類や、錯体系電極触媒(例えば、高分子学会燃料電池材料研究会編、「燃料電池と高分子」、103〜112頁、共立出版、2005年11月10日発行、参照)を例示することができる。
アノード触媒層20〜24及びカソード触媒層30は、水素イオン及び電子の輸送を容易にする観点から、担体として上述の触媒物質を表面に担持させた導電性材料を含有することが好ましい。導電性材料としては、カーボンブラックやカーボンナノチューブなどの導電性カーボン材料、酸化チタンなどのセラミック材料などが挙げられる。なかでも、比表面積が大であることから触媒物質を担持しやすい導電性カーボン材料を担体として用いると、特に好ましい。
アノード触媒層20〜24及びカソード触媒層30は、上記の担体としての導電性カーボン材料のほかに、層イオン交換容量を調整するために、別途導電性カーボン材料を含むことができる。例えば、アノード触媒層20を構成するイオン交換層20a、20bにおいて、イオン交換層20aの導電性カーボン材料含有量をイオン交換層20bよりも多くすることによって、イオン交換層20aの層イオン交換容量をイオン交換層20bよりも低くすることができる。層イオン交換容量を調整するための導電性カーボン材料としては、活性炭、カーボンブラック、グラファイトなどのカーボン粒子をカルボキシル化合物で処理してカルボキシル化したカーボン材料又はスルホン化物で処理してスルホン化したカーボン材料(以下、併せて「イオン交換性カーボン材料」という。)が挙げられる。
アノード触媒層20〜24及びカソード触媒層30は、その他に、活性炭、ゼオライト、シリカゲル、活性白土、層状リン酸塩等の多孔質粒子にアルカリ性物質や酸性物質を含ませたイオン交換性フィラーを含むことができる。
(高分子電解質膜)
高分子電解質膜10は高分子電解質を含有する。この高分子電解質として、上述の触媒層に適用されるイオン交換体として例示した高分子電解質を用いることができる。実用的に優れた膜電極接合体であるためには、高分子電解質膜10は機械的強度や耐熱性に優れていることが好ましい。かかる観点から、高分子電解質膜10は炭化水素系高分子電解質からなる高分子電解質膜であることが好ましい。また、高分子電解質としては、高い発電性能と膜の耐久性とを両立させる観点から、上述のイオン交換体の中でも、上記(C)及び(E)のイオン交換体が好ましい。また、上記(E)のブロック共重合体にスルホン酸基を導入した構造を有し、高分子主鎖が芳香環を有するものがより好ましく、スルホン酸基を有するブロックとイオン交換基を実質的に有さないブロックとからなるブロック共重合体がさらに好ましい。
高分子電解質膜10は高分子電解質を含有する。この高分子電解質として、上述の触媒層に適用されるイオン交換体として例示した高分子電解質を用いることができる。実用的に優れた膜電極接合体であるためには、高分子電解質膜10は機械的強度や耐熱性に優れていることが好ましい。かかる観点から、高分子電解質膜10は炭化水素系高分子電解質からなる高分子電解質膜であることが好ましい。また、高分子電解質としては、高い発電性能と膜の耐久性とを両立させる観点から、上述のイオン交換体の中でも、上記(C)及び(E)のイオン交換体が好ましい。また、上記(E)のブロック共重合体にスルホン酸基を導入した構造を有し、高分子主鎖が芳香環を有するものがより好ましく、スルホン酸基を有するブロックとイオン交換基を実質的に有さないブロックとからなるブロック共重合体がさらに好ましい。
高分子電解質として用いられる上記(E)のブロック共重合体としては、特開2001−250567号公報に記載されているスルホン化された芳香族ポリマーブロックを有するブロック共重合体、並びに特開2003−31232号公報、特開2004−359925号公報、特開2005−232439号公報、及び特開2003−113136号公報等に記載されている、ポリエーテルケトン及び/又はポリエーテルスルホンを主鎖構造とするブロック共重合体を挙げることができる。
なお、高分子電解質膜10は、上述の高分子電解質の他に、イオン伝導性を著しく低下させない範囲で他の成分を含んでいてもよい。このような他の成分としては、通常の高分子に使用される可塑剤、安定剤、離型剤、保水剤等の添加剤が挙げられる。特に、ラジカル耐性を付与し得る安定剤は、固体高分子形燃料電池の高分子電解質膜の劣化をも抑制しうることから、好ましく用いられる。このような安定剤としては、酸化セリウム、タングステンルテニウムなどの金属酸化物が挙げられる。
また、高分子電解質膜の機械的強度を向上させるため、イオン交換体と所定の支持体とを複合化した複合膜を用いることもできる。支持体としては、フィブリル形状や多孔膜形状等の基材が挙げられる。
(ガス拡散層)
アノード側ガス拡散層40及びカソード側ガス拡散層50としては公知のものを用いることができる。具体的には、カーボンなどの導電性材料からなる多孔質材料で形成されたものを用いることができる。例えば、多孔質性のカーボン織布又はカーボンペーパーが燃料ガスや酸化剤ガスを触媒層へと効率的に輸送できるため好ましく用いられる。
アノード側ガス拡散層40及びカソード側ガス拡散層50としては公知のものを用いることができる。具体的には、カーボンなどの導電性材料からなる多孔質材料で形成されたものを用いることができる。例えば、多孔質性のカーボン織布又はカーボンペーパーが燃料ガスや酸化剤ガスを触媒層へと効率的に輸送できるため好ましく用いられる。
(セパレータ)
アノード側セパレータ60及びカソード側セパレータ70としては公知のものを用いることができる。具体的には、具体的にはカーボン、樹脂モールドカーボン、チタン、ステンレス等で形成されたものを用いることができる。
アノード側セパレータ60及びカソード側セパレータ70としては公知のものを用いることができる。具体的には、具体的にはカーボン、樹脂モールドカーボン、チタン、ステンレス等で形成されたものを用いることができる。
次に、本発明の好適な実施形態にかかる膜電極接合体、膜電極ガス拡散層接合体及び固体高分子形燃料電池の製造方法について説明する。なお、ここでは、図2に示す第二の実施形態の上記一般式(1)を満たす膜電極接合体2、膜電極ガス拡散層接合体82及び固体高分子形燃料電池200の製造方法を説明する。
本実施形態に係る膜電極接合体2を製造する方法は、イオン交換層としての層イオン交換容量が、高分子電解質膜に近接するにつれて小さくなるように、イオン交換体と触媒とを含有する触媒インクから形成されるイオン交換層22a〜22dを高分子電解質膜10の主面上に順次積層させることにより、高分子電解質膜10の主面上にアノード触媒層22を形成させる触媒層形成工程を有する。以下、工程について、詳細に説明する。
(触媒インクの調製)
まず、触媒物質及びイオン交換体を溶媒中で混合して、触媒インクを調製する。混合方法は、超音波分散装置、ホモジナイザー、ボールミル、遊星ボールミル、サンドミル等の公知の方法を用いることができる。
まず、触媒物質及びイオン交換体を溶媒中で混合して、触媒インクを調製する。混合方法は、超音波分散装置、ホモジナイザー、ボールミル、遊星ボールミル、サンドミル等の公知の方法を用いることができる。
触媒インクは層イオン交換容量の異なる4種類のイオン交換層22a,22b,22c,22dを形成するため、少なくとも4種類の触媒インク1,2,3,4を調製する必要がある。
イオン交換層22a〜22dの層イオン交換容量には、上記一般式(1)の関係が成立する。形成されるイオン交換層22a〜22dの層イオン交換容量の調整は、触媒インク1〜4の調製において、共通のイオン交換体を用い、触媒インク中の全固形分に対するイオン交換体の比率を変更すること(A法)、又は触媒インク中の全固形分に対するイオン交換体の比率を変更せずに、各触媒インクに異なるイオン交換容量を示すイオン交換体を含有させること(B法)により行うことができる。
A法では、上述のとおり、それぞれ同じイオン交換体を用いて触媒インク1〜4を調製する。具体的には、触媒インク中の全固形分に対するイオン交換体の割合が、触媒インク1,2,3,4の順に高くなるように調整する。これによって、イオン交換層22a形成用の触媒インク1、イオン交換層22b形成用の触媒インク2、イオン交換層22c形成用の触媒インク3、イオン交換層22d形成用の触媒インク4を調製することができる。
B法では、異なるイオン交換容量を示すイオン交換体を用いて触媒インク1〜4を調製する。異なるイオン交換容量を示すイオン交換体を製造する容易さからも、上述の高分子電解質をイオン交換体として使用するのが有利であり、(a)予め、イオン交換基を導入できる部位を有する高分子を製造し、この高分子に反応剤との反応によってイオン交換基を導入するか、又は(b)イオン交換基を有する化合物をモノマーとして使用し、該モノマーを重合することによって製造することができる。
ここで、上述の(a)の方法で高分子電解質を製造する場合、高分子に対する反応剤(スルホン化剤など)の使用量の比率を調整することによって、形成するイオン交換層の層イオン交換容量を調整することができる。また、上述の(b)の方法で高分子電解質を製造する場合、イオン交換基を有するモノマーが誘導するイオン交換体の繰返し単位のモル質量とイオン交換基数とから、形成するイオン交換層の層イオン交換容量を容易に調整することができる。また、イオン交換基を有さないコモノマーを併用して共重合する際には、イオン交換基を有さない繰返し単位と、イオン交換基を有する繰返し単位との共重合比率によりイオン交換容量を調整することができる。
このようにして調製した高分子電解質のうち、最も低いイオン交換容量を示すものを用いて触媒インク1を、次に低いイオン交換容量を示すものを用いて触媒インク2を、その次に低いイオン交換容量を示すものを用いて触媒インク3を、最も高いイオン交換容量を示すものを用いて触媒インク4を調製することができる。これによって、イオン交換層22a〜22dを形成できる触媒インク1〜4を調製することができる。
上述のA法、B法のどちらかを単独で又はこれらを組み合わせて、所望のイオン交換容量を示す触媒インク1〜4を調製することができる。これらのうち、本実施形態においては、B法、すなわち異なるイオン交換容量を示すイオン交換体を用いて触媒インク1〜4を調製することが好ましい。これは、触媒インクに含まれるイオン交換体の含有量を変更すると、形成されるイオン交換層におけるガス拡散性が変動する傾向があるためである。
触媒インクに含有される触媒物質としては、上述のとおり、白金、白金−ルテニウム合金のような貴金属類や、錯体系電極触媒を用いるが、これらは、そのまま触媒インク1〜4に混合することができる。なお、触媒物質を触媒層に均一に分散させる観点から、触媒を表面に担持させた導電性カーボン材料を、触媒インク1〜4に混合することが好ましい。
それぞれの触媒インクにおいて、触媒物質を前記担体に担持させた触媒担持体を用いる場合、触媒インク中の担体とイオン交換体とが適切な割合で存在することが、電極反応を効率よく生起させる上で重要である。すなわち、イオン交換体に対して担体の質量比が低すぎると、イオン伝導性が低下する傾向があり、逆に高すぎると、触媒活性が低下したり、電子の伝導性が低下したりする。具体的には、担体の質量に対するイオン交換体の質量の比は、0.05〜1.0であることが好ましい。
また、それぞれの触媒インク全体に対する触媒物質の含有量は、コストの観点から、0.1〜40質量%であることが好ましい。
触媒インク1〜4に用いる溶媒としては水、親水性有機溶媒(例えば、アルコールなど)又はこれらの混合溶媒を用いることができる。これらを溶媒とする触媒インクは、高分子電解質膜10に直接塗布する際に、該高分子電解質膜を著しく損なわないという利点がある。このうち、揮発性の高さの観点から、水、エタノール、及び水とエタノールの混合溶媒が好ましい。
触媒インク1〜4は、上記の成分に加えて、その他の成分を含有することができる。例えば、触媒層の撥水性を高めるために、ポリテトラフルオロエチレン等の撥水材を含有することができる。また、触媒層中のガス拡散性を高めるために、炭酸カルシウム等の造孔材を含有することができる。さらに、得られるMEA2の耐久性を高めるために、金属酸化物等の安定剤などを含有することができる。なお、これらの成分は、触媒物質、イオン交換体及び溶媒と共に上述の公知の方法によって混合することができる。
なお、カソード触媒層30形成用の触媒インクとしては、上述の触媒インク1〜4のいずれか、上述と同様の方法によって調製した触媒インク、又は公知の触媒インクを挙げることができる。
また、上述の通り調製されるイオン交換体は、高分子電解質膜10形成用の高分子電解質としても用いることが好ましい。これによって、触媒インク1〜4のイオン交換体と高分子電解質膜10の高分子電解質とを併せて調製することができる。なお、高分子電解質膜10を形成する高分子電解質のイオン交換容量は、高分子電解質膜のイオン伝導性、耐水性及び機械的・熱的安定性等の耐久性を考慮して決定することが好ましい。
(触媒層の形成)
触媒インクを調製した後、高分子電解質膜10の主面上にイオン交換層22a〜22dからなるアノード触媒層22を形成する。アノード触媒層22の形成は、上述の通り調製した触媒インク1〜4を用いた溶液キャスト法により行うことができる。
触媒インクを調製した後、高分子電解質膜10の主面上にイオン交換層22a〜22dからなるアノード触媒層22を形成する。アノード触媒層22の形成は、上述の通り調製した触媒インク1〜4を用いた溶液キャスト法により行うことができる。
まず、高分子電解質膜10の主面上に触媒インク1を塗布し、熱処理によって触媒インク1に含まれる溶媒及び揮発成分を除去してイオン交換層22aを形成する。熱処理条件は、50〜100℃、0.1〜1時間とすることができる。なお、熱処理条件は、触媒インク1に含まれる溶媒及び揮発物質の種類及び量、高分子電解質膜10の材質等に応じて、適宜調整することができる。また、熱処理と併せて、又は熱処理に代えて通風処理を行ってもよい。
触媒インク1を塗布する方法としては、触媒インクを噴霧する方法(例えばスプレー法)、ローラーコート法、グラビアコート法、ナイフコート法、ブレードコート法又はスクリーン印刷法のような公知の方法を用いることができる。このうち、面内均一性に優れる触媒層を形成する観点から、触媒インクを噴霧するスプレー法が好ましい。
スプレー法とは、液体状の触媒インクを圧縮気体の噴出力によって噴射することにより、微粒子状の触媒インクを生成して高分子電解質膜10の主面上等に付着させる方法をいう。スプレー法としては、特開2004−089976号公報に記載の方法が好適に用いられる。
次に、イオン交換層22aの高分子電解質膜10との接触面とは反対側の主面上に、触媒インク2を塗布し、熱処理によって触媒インク2に含まれる溶媒及び揮発成分を除去してイオン交換層22bを形成する。熱処理及び塗布方法は、触媒インク1と同様とすることができる。
同様にして、イオン交換層22bのイオン交換層22aとの接触面とは反対側の主面上に、触媒インク3を塗布し、熱処理によって触媒インク3に含まれる溶媒及び揮発成分を除去してイオン交換層22cを形成する。
同様にして、イオン交換層22cのイオン交換層22bとの接触面とは反対側の主面上に、触媒インク4を塗布し、熱処理によって触媒インク4に含まれる溶媒及び揮発成分を除去してイオン交換層22dを形成する。
このようにして、溶液キャスト法を用いることで高分子電解質膜10の主面上に4つのイオン交換層22a〜22dが積層されたアノード触媒層22を形成することができる。また、高分子電解質膜10のアノード触媒層22が形成された主面とは反対側の主面にカソード触媒層30を形成することができる。
カソード触媒層30は、従来から本分野で広範に使用されている通常の触媒層、すなわち単一組成による一層構造の触媒層を形成することができる。このような触媒層は、上述の触媒インク1〜4のいずれか、又は他の触媒インクを用いればよい。
カソード触媒層30は、アノード触媒層22の形成の前後、又は同時に形成することができ、各触媒層の形成順序は特に限定されない。これによって、MEA2を作製することができる。
なお、本実施形態では、スプレー法を用いて説明したが、支持体上に触媒インクを塗布して支持体上に層を形成し、この層を高分子電解質膜上に熱圧着した後、支持体を除去する方法(以下、「支持体法」と呼ぶ)を用いてもよい。
支持体法では、4つの支持体(例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)シートなど)を準備し、各支持体に、触媒インク1〜4を塗布し、熱処理を行って、イオン交換層22a〜22dを形成する。塗布方法、及び熱処理条件は、前記スプレー法で説明した方法と同様とすることができる。次に、イオン交換層22aを高分子電解質膜10の主面上に熱圧着し、支持体を除去することができる。次に、イオン交換層22a上にイオン交換層22bを積層し、イオン交換層22bから支持体を除去することができる。同様にして、イオン交換層22c,22dを順次積層し、アノード触媒層22を形成することができる。なお、熱圧着は、プレス機により、100℃〜200℃、5〜10MPa,0.25〜1.0時間の条件で行うことが好ましい。
なお、イオン交換層22dを形成する支持体として、例えばアノード側ガス拡散層40を形成する基材を用いれば、アノード触媒層22とアノード側ガス拡散層40とを同時に形成することができる。また、カソード触媒層50も、イオン交換層22aと同様にして、支持体上に形成された層を、高分子電解質膜10の主面上(アノード触媒層が形成された面とは反対側の面)に熱圧着し、支持体を除去することで、形成することができる。これによって、MEA2を作製することができる。
なお、支持体法は、支持体の除去時に触媒層に損傷が生じる可能性がある。一方、スプレー法は、支持体法よりもイオン交換層22aと高分子電解質膜10との接合性が優れる傾向がある。かかる観点から、本実施形態に係るアノード触媒層22の形成には、支持体法よりも溶液キャスト法が好ましい。
また、第3の実施形態に係るアノード触媒層24は、異なる層イオン交換容量を示す二種類以上の触媒インクの混合比を連続的に変更しながら、スプレー塗布法によって高分子電解質膜10の主面上に触媒インクを連続的に塗布し、溶媒を除去することで形成することができる。
(膜電極ガス拡散層接合体及び固体高分子形燃料電池の作製)
上述の通り作製したMEA2を用いて、膜電極ガス拡散層接合体82及び固体高分子形燃料電池200を製造することができる。MEA2のアノード触媒層22の高分子電解質膜10と接していない主面上に、アノード側ガス拡散層40を積層することができる。また、MEA2のカソード触媒層30の高分子電解質膜10と接していない主面上にカソード側ガス拡散層50を積層することができる。これによって、膜電極ガス拡散層接合体82が得られる。
上述の通り作製したMEA2を用いて、膜電極ガス拡散層接合体82及び固体高分子形燃料電池200を製造することができる。MEA2のアノード触媒層22の高分子電解質膜10と接していない主面上に、アノード側ガス拡散層40を積層することができる。また、MEA2のカソード触媒層30の高分子電解質膜10と接していない主面上にカソード側ガス拡散層50を積層することができる。これによって、膜電極ガス拡散層接合体82が得られる。
また、燃料ガスを供給するため、アノード側ガス拡散層40のアノード触媒層22との接触面とは反対側の主面上に燃料ガス流路62を備えたアノード側セパレータ60を積層することができる。また、酸化剤ガスを供給するため、カソード側ガス拡散層50のカソード触媒層30との接触面とは反対側の主面上に酸化剤ガス流路72を備えたカソード側セパレータ72を積層することができる。これによって、本実施形態に係る固体高分子形燃料電池200を得ることができる。
アノード側ガス拡散層40及びカソード側ガス拡散層50のMEA2への積層方法、並びに、アノード側セパレータ60及びカソード側セパレータ70の膜電極ガス拡散層接合体82への積層方法としては、公知の方法を用いることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではない。
以下、実施例及び比較例に基づき本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
<イオン交換体Aの調製>
アルゴン雰囲気下、共沸蒸留装置を備えたフラスコに、DMSO(ジメチルスルホキシド)600ml、トルエン200mL、2,5−ジクロロベンゼンスルホン酸ナトリウム26.5g(106.3mmol)、末端クロロ型であるポリエーテルスルホン(住友化学株式会社製、商品名:スミカエクセルPES5200P、数平均分子量=5.4×104、重量平均分子量=1.2×105)10.0g、及び2,2’−ビピリジル43.8g(280.2mmol)を入れて攪拌した。その後、オイルバスの温度を150℃に昇温して、トルエンを留去しながら系内の水分を共沸脱水した後、60℃に冷却し、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(0)73.4g(266.9mmol)を加えてオイルバスの温度を80℃に昇温し、同温度で5時間攪拌して反応液を得た。
<イオン交換体Aの調製>
アルゴン雰囲気下、共沸蒸留装置を備えたフラスコに、DMSO(ジメチルスルホキシド)600ml、トルエン200mL、2,5−ジクロロベンゼンスルホン酸ナトリウム26.5g(106.3mmol)、末端クロロ型であるポリエーテルスルホン(住友化学株式会社製、商品名:スミカエクセルPES5200P、数平均分子量=5.4×104、重量平均分子量=1.2×105)10.0g、及び2,2’−ビピリジル43.8g(280.2mmol)を入れて攪拌した。その後、オイルバスの温度を150℃に昇温して、トルエンを留去しながら系内の水分を共沸脱水した後、60℃に冷却し、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(0)73.4g(266.9mmol)を加えてオイルバスの温度を80℃に昇温し、同温度で5時間攪拌して反応液を得た。
放冷後、この反応液を大量の6mol/Lの塩酸中に注ぐことによってポリマーを析出させて、該ポリマーを濾別した。その後、6mol/L塩酸で濾別したポリマーの洗浄・ろ過操作を数回繰り返した後、濾液が中性になるまでポリマーの水洗を行い、さらに90℃以上の熱水で洗浄してから、濾別し減圧乾燥することにより、ポリアリーレン系ブロック共重合体(イオン交換体A)16.3gを得た。イオン交換体Aの数平均分子量は100000、重量平均分子量は260000であった。なお、本明細書中における重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)により測定し、標準ポリスチレン検量線を用いて求められたものである。GPC分析は、以下の条件で実施することができる。
GPC測定装置: TOSOH社製 HLC−8220
カラム: Shodex社製 AT−80Mを2本直列に接続
カラム温度: 40℃
移動相溶媒: ジメチルアセトアミド (LiBrを10mmol/dm3になるように添加)
溶媒流量: 0.5mL/min
カラム: Shodex社製 AT−80Mを2本直列に接続
カラム温度: 40℃
移動相溶媒: ジメチルアセトアミド (LiBrを10mmol/dm3になるように添加)
溶媒流量: 0.5mL/min
溶液キャスト法によって、イオン交換体Aから膜を形成し、加熱温度105℃に設定されたハロゲン水分率計(メトラートレド製、商品名:HR−73)を用いて、該膜の乾燥質量を求めた。次に、この膜を0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液5mLに浸漬した後、更に50mLのイオン交換水を加え、2時間放置した。その後、この膜が浸漬された溶液を、0.1mol/Lの塩酸で中和滴定して、中和点を求めた。そして、膜の乾燥質量と上記の中和に要した塩酸の量から、膜の層イオン交換容量(IEC,単位:meq/g)を算出した。
上記測定の結果、イオン交換体Aから得られる膜の層イオン交換容量は2.3meq/gであった。
<安定剤ポリマーの合成>
溶媒としてジフェニルスルホンを用い、炭酸カリウムの存在下、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシビフェニル及び4,4’−ジクロロジフェニルスルホンを4:6:10のモル比にて反応させることにより、下記式(I)で表されるランダム共重合体を調製した。なお、下記式(I)中、各繰り返し単位に付された「0.70」及び「0.30」は各繰り返し単位のモル比を示す。
溶媒としてジフェニルスルホンを用い、炭酸カリウムの存在下、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシビフェニル及び4,4’−ジクロロジフェニルスルホンを4:6:10のモル比にて反応させることにより、下記式(I)で表されるランダム共重合体を調製した。なお、下記式(I)中、各繰り返し単位に付された「0.70」及び「0.30」は各繰り返し単位のモル比を示す。
次いで、特開2003−282096号公報に記載の方法に準じて、前記式(I)で表されるランダム共重合体のブロモ化及びホスホン酸エステル化処理を行った後、更に加水分解することにより、前記式(I)のオキシビフェニレン構造を含むユニット1個に対してブロモ基を約0.2個、ホスホン酸基(−P(O)(OH)2で表される基)を約1.7個含む構造を有する添加剤(安定剤ポリマー)を得た。
<炭化水素系高分子電解質膜の作製>
上記で得られたイオン交換体Aと添加剤との混合物(イオン交換体A:添加剤=9:1(質量比))の濃度が約15質量%となるように、シメチルスルホキシド(DMSO)に溶解して、高分子電解質溶液を調製した。次いで、この高分子電解質溶液をガラス板上に滴下した。それから、ワイヤーコーターを用いて高分子電解質溶液をガラス板上に均一に塗り広げた。この際、ワイヤーコーターのクリアランスを変えることで、塗工厚みをコントロールした。塗布後、高分子電解質溶液を80℃で常圧乾燥した。得られた膜を1mol/Lの塩酸に浸漬した後、イオン交換水で洗浄し、さらに常温乾燥することによって厚さ30μmの炭化水素系高分子電解質膜を得た。
上記で得られたイオン交換体Aと添加剤との混合物(イオン交換体A:添加剤=9:1(質量比))の濃度が約15質量%となるように、シメチルスルホキシド(DMSO)に溶解して、高分子電解質溶液を調製した。次いで、この高分子電解質溶液をガラス板上に滴下した。それから、ワイヤーコーターを用いて高分子電解質溶液をガラス板上に均一に塗り広げた。この際、ワイヤーコーターのクリアランスを変えることで、塗工厚みをコントロールした。塗布後、高分子電解質溶液を80℃で常圧乾燥した。得られた膜を1mol/Lの塩酸に浸漬した後、イオン交換水で洗浄し、さらに常温乾燥することによって厚さ30μmの炭化水素系高分子電解質膜を得た。
<触媒インク1の調製>
市販の5質量%ナフィオン(登録商標)溶液(アルドリッチ社製、商品名:Nafion perfluorinated ion−exchange resin,5wt% soln in lower aliphatic alcohols/H2O mix、EW=1100、IEC=0.91meq/g、溶媒:水とアルコールとの混合溶液)6mLに白金担持カーボン(白金担持量50質量%)を0.84g混合し、さらにエタノールを13.20mL加えた。得られた混合物を1時間超音波処理した後、スターラーで5時間攪拌して触媒インク1を得た。
市販の5質量%ナフィオン(登録商標)溶液(アルドリッチ社製、商品名:Nafion perfluorinated ion−exchange resin,5wt% soln in lower aliphatic alcohols/H2O mix、EW=1100、IEC=0.91meq/g、溶媒:水とアルコールとの混合溶液)6mLに白金担持カーボン(白金担持量50質量%)を0.84g混合し、さらにエタノールを13.20mL加えた。得られた混合物を1時間超音波処理した後、スターラーで5時間攪拌して触媒インク1を得た。
なお、上記の「EW」とは、プロトン伝導性を有する交換基の当量質量(Equivalent Weight)を表し、イオン交換基1当量あたりのイオン交換体の乾燥質量「g/ew」で表される。このEWが小さいイオン交換樹脂ほど、相対的に高い親水性を有する。
溶液キャスト法によって、触媒インク1から膜を形成し、加熱温度105℃に設定されたハロゲン水分率計(メトラートレド製、商品名:HR−73)を用いて、該膜の乾燥質量を求めた。次に、この膜を0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液5mLに浸漬した後、更に50mLのイオン交換水を加え、2時間放置した。その後、この膜が浸漬された溶液を、0.1mol/Lの塩酸で中和滴定して、中和点を求めた。そして、膜の乾燥質量と上記の中和に要した塩酸の量から、膜の層イオン交換容量(IEC,単位:meq/g)を算出した。
上記測定の結果、触媒インク1から得られる膜(電極組成物)の層イオン交換容量は0.22meq/gであった。
<触媒インク2の調製>
市販の5質量%ナフィオン(登録商標)溶液(アルドリッチ社製、商品名:Nafion perfluorinated ion−exchange resin,5wt% soln in lower aliphatic alcohols/H2O mix、EW:1100、イオン交換容量:0.91meq/g、溶媒:水とアルコールとの混合溶液)6.30gに白金担持カーボン(白金担持量50質量%)を1.00g混合し、さらに水を6.36g、エタノールを43.66g加えて混合物を得た。得られた混合物の超音波処理を1時間行った後、スターラーで5時間攪拌して触媒インク2を得た。
市販の5質量%ナフィオン(登録商標)溶液(アルドリッチ社製、商品名:Nafion perfluorinated ion−exchange resin,5wt% soln in lower aliphatic alcohols/H2O mix、EW:1100、イオン交換容量:0.91meq/g、溶媒:水とアルコールとの混合溶液)6.30gに白金担持カーボン(白金担持量50質量%)を1.00g混合し、さらに水を6.36g、エタノールを43.66g加えて混合物を得た。得られた混合物の超音波処理を1時間行った後、スターラーで5時間攪拌して触媒インク2を得た。
触媒インク1と同様にして、膜を作製して層イオン交換容量(IEC,単位:meq/g)を算出した。その結果、触媒インク2から得られる膜(電極組成物)の層イオン交換容量は0.22meq/gであった。
<触媒インク3の調製>
1.0gの前記炭化水素系高分子電解質膜を、N−メチルピロリドン(NMP)99gに溶解させて溶液100gを作製した。次に、900gの水を攪拌しながら、該溶液を徐々に滴下して高分子電解質とNMPと水との混合物を得た。この混合物を浸透膜(三光純薬(株)製、商品名:UC36−32−100:分画分子量14,000)に封入し、72時間流水で洗浄した。その後、この混合物を浸透膜から取り出し、エバポレータを用いて温度60℃、圧力50mTorrの条件で、50gになるまで濃縮して高分子電解質エマルション1を得た。この高分子電解質エマルション1の平均粒径を濃厚系粒径アナライザー(大塚電子社製、商品名:FPAR−1000)で測定したところ、101μmであった。また、得られた高分子電解質エマルションの溶媒組成を分析したところ、99.9質量%以上が水であった。
1.0gの前記炭化水素系高分子電解質膜を、N−メチルピロリドン(NMP)99gに溶解させて溶液100gを作製した。次に、900gの水を攪拌しながら、該溶液を徐々に滴下して高分子電解質とNMPと水との混合物を得た。この混合物を浸透膜(三光純薬(株)製、商品名:UC36−32−100:分画分子量14,000)に封入し、72時間流水で洗浄した。その後、この混合物を浸透膜から取り出し、エバポレータを用いて温度60℃、圧力50mTorrの条件で、50gになるまで濃縮して高分子電解質エマルション1を得た。この高分子電解質エマルション1の平均粒径を濃厚系粒径アナライザー(大塚電子社製、商品名:FPAR−1000)で測定したところ、101μmであった。また、得られた高分子電解質エマルションの溶媒組成を分析したところ、99.9質量%以上が水であった。
5質量%ナフィオン(登録商標)溶液6.30gに代えて、上記の高分子電解質エマルション1を10g用いたこと以外は、触媒インク2と同様にして、触媒インク3を作製した。
触媒インク1と同様にして、膜を作製して層イオン交換容量(IEC,単位:meq/g)を算出した。その結果、触媒インク3から得られる膜(電極組成物)の層イオン交換容量は0.38meq/gであった。
<MEAの作製>
次に、MEAを以下の通り作製した。まず、上述の通り作製した炭化水素系高分子電解質膜の一方の主面(触媒層が形成される面)において、主面中央部の5.2cm角の領域に、大型パルススプレイ触媒形成装置(ノードソン社製、スプレイガン型式:NCG−FC(CT))を用いて、上記の触媒インク1を塗布した。
次に、MEAを以下の通り作製した。まず、上述の通り作製した炭化水素系高分子電解質膜の一方の主面(触媒層が形成される面)において、主面中央部の5.2cm角の領域に、大型パルススプレイ触媒形成装置(ノードソン社製、スプレイガン型式:NCG−FC(CT))を用いて、上記の触媒インク1を塗布した。
スプレー法の塗布条件は、吐出口から膜までの距離は6cm、ステージ温度は75℃に設定した。この塗布した触媒インク1上に、同様の塗布条件で触媒インク1の重ね塗りを行い(塗布回数:合計8回)、ステージ上に静置することで溶媒を除去してカソード触媒層を形成した。触媒インク1の組成と塗布した触媒インク1の質量とカソード触媒層のサイズとからカソード触媒層の白金量を計算した。その結果、カソード触媒層の白金量は0.60mg/cm2であった。
続いて、炭化水素系高分子電解質膜のもう一方の主面にも同様に触媒インク2を塗布して、イオン交換層Aを形成し、さらにイオン交換層Aの上に触媒インク3を塗布してイオン交換層Bを形成することにより、炭化水素系高分子電解質膜の主面上に、イオン交換層A及びイオン交換層Bがこの順で積層されたアノード触媒層を作製した。各触媒インクの組成と塗布した触媒インクの質量と層のサイズとから、イオン交換層A及びイオン交換層Bの白金量をそれぞれ計算した。その結果、イオン交換層A及びイオン交換層Bの白金量は、ともに0.08mg/cm2であった。
なお、アノード触媒層を構成するイオン交換層A及びイオン交換層Bの層イオン交換容量は、それぞれ0.22meq/g、0.38meq/gであることから、層イオン交換容量が最小である層(イオン交換層A、Imin)に対する層イオン交換容量が最大である層(イオン交換層B、Imax)の、両者の層イオン交換容量の比(Imax/Imin)は1.73である。
<固体高分子形燃料電池評価セルの組立て>
次に、市販のJARI標準セルを用いて、以下の通り固体高分子形燃料電池セルを組み立てた。まず、上記の通り作製したMEAの両触媒層の炭化水素系高分子電解質膜と接触している面とは反対側の面上に、MEAを挟むようにして、ガス拡散層であるカーボンクロスと、ガス通路用の溝を切削加工したカーボン製セパレータと、集電体と、エンドプレートとを内側からこの順に各一対ずつ積層し、これらをボルトで締め付けることによって、有効膜面積25cm2の固体高分子形燃料電池セルを組み立てた。
次に、市販のJARI標準セルを用いて、以下の通り固体高分子形燃料電池セルを組み立てた。まず、上記の通り作製したMEAの両触媒層の炭化水素系高分子電解質膜と接触している面とは反対側の面上に、MEAを挟むようにして、ガス拡散層であるカーボンクロスと、ガス通路用の溝を切削加工したカーボン製セパレータと、集電体と、エンドプレートとを内側からこの順に各一対ずつ積層し、これらをボルトで締め付けることによって、有効膜面積25cm2の固体高分子形燃料電池セルを組み立てた。
<固体高分子形燃料電池評価>
この固体高分子形燃料電池セルを80℃に保ちながら、アノード触媒層側に加湿水素、カソード触媒層側に加湿空気をそれぞれ供給した。この際、固体高分子形燃料電池セルのアノード触媒層側及びカソード触媒層側のセパレータのガス出口における背圧が0.1MPaGとなるようにした。各原料ガス(水素及び空気)の加湿は、水を封入したバブラーに各原料ガスを通すことで行った。水素用バブラーの水温は45℃、空気用バブラーの水温は55℃、水素のガス流量は529mL/min、空気のガス流量は1665mL/minとした。この条件の下、固体高分子形燃料電池セルの電圧が0.4Vとなるときの電流密度の値を測定したところ、1.71A/cm2であった。また、電流密度が1.5A/cm2となるときの固体高分子形燃料電池セルの抵抗値を測定したところ4.4mΩであった。
この固体高分子形燃料電池セルを80℃に保ちながら、アノード触媒層側に加湿水素、カソード触媒層側に加湿空気をそれぞれ供給した。この際、固体高分子形燃料電池セルのアノード触媒層側及びカソード触媒層側のセパレータのガス出口における背圧が0.1MPaGとなるようにした。各原料ガス(水素及び空気)の加湿は、水を封入したバブラーに各原料ガスを通すことで行った。水素用バブラーの水温は45℃、空気用バブラーの水温は55℃、水素のガス流量は529mL/min、空気のガス流量は1665mL/minとした。この条件の下、固体高分子形燃料電池セルの電圧が0.4Vとなるときの電流密度の値を測定したところ、1.71A/cm2であった。また、電流密度が1.5A/cm2となるときの固体高分子形燃料電池セルの抵抗値を測定したところ4.4mΩであった。
(比較例1)
<イオン交換体Bの調製>
アルゴン雰囲気下、還流用冷却管を備えたフラスコに、キシレン8.47gを入れ、オイルバス中で90℃まで昇温した。次いで、スチレン4.47g、アクリロニトリル4.02g、及び過酸化ベンゾイル0.014gの混合物を、2時間かけてキシレンの入ったフラスコ中に滴下した。滴下終了後、90℃で2時間撹拌してフラスコを室温まで徐々に冷却して反応液を得た。この反応液をメタノール200g中に注いで、ポリマーを析出させた。析出したポリマーを濾過して回収し、メタノールで洗浄して80℃で乾燥し、ポリ(アクリロニトリル−スチレン)共重合体を7.92g得た。ポリ(アクリロニトリル−スチレン)共重合体の重量平均分子量は170000であった。
<イオン交換体Bの調製>
アルゴン雰囲気下、還流用冷却管を備えたフラスコに、キシレン8.47gを入れ、オイルバス中で90℃まで昇温した。次いで、スチレン4.47g、アクリロニトリル4.02g、及び過酸化ベンゾイル0.014gの混合物を、2時間かけてキシレンの入ったフラスコ中に滴下した。滴下終了後、90℃で2時間撹拌してフラスコを室温まで徐々に冷却して反応液を得た。この反応液をメタノール200g中に注いで、ポリマーを析出させた。析出したポリマーを濾過して回収し、メタノールで洗浄して80℃で乾燥し、ポリ(アクリロニトリル−スチレン)共重合体を7.92g得た。ポリ(アクリロニトリル−スチレン)共重合体の重量平均分子量は170000であった。
アルゴン雰囲気下、還流用冷却管を備えたフラスコに、1,2−ジクロロエタンを20mL、上記のポリ(アクリロニトリル−スチレン)共重合体を1.00g入れ、オイルバス中で60℃まで昇温し、ポリ(アクリロニトリル−スチレン)共重合体を溶解した。次いで、クロロスルホン酸0.56gをフラスコ中に5分間かけて滴下し、60℃で1時間撹拌した後、フラスコを室温まで徐々に冷却し、得られた反応液を氷水200g中に注いで、ポリマーを析出させた。析出したポリマーを濾過して回収し、水200g中に1時間浸漬させた後、大量の水で洗浄し、80℃で乾燥することによりスルホン化ポリ(アクリロニトリル−スチレン)共重合体(イオン交換体B)を1.25g得た。
また、イオン交換体Aと同様にして、イオン交換体Bを用いて膜を形成して、層イオン交換容量を求めた。その結果、イオン交換体Bから形成される膜の層イオン交換容量は1.56meq/gであった。
<触媒インク4の調製>
エタノールと水との混合溶媒(体積比 エタノール:水=1:1)中にイオン交換体Bを1質量%の濃度で混合した。得られた混合液10.00g、白金担持カーボン(白金担持量50質量%)0.50g、水2.10g及びエタノール14.20gを混合した。得られた混合物を1時間超音波処理した後、スターラーで5時間攪拌して触媒インク4を得た。
エタノールと水との混合溶媒(体積比 エタノール:水=1:1)中にイオン交換体Bを1質量%の濃度で混合した。得られた混合液10.00g、白金担持カーボン(白金担持量50質量%)0.50g、水2.10g及びエタノール14.20gを混合した。得られた混合物を1時間超音波処理した後、スターラーで5時間攪拌して触媒インク4を得た。
触媒インク1と同様にして、膜を作製して層イオン交換容量(IEC,単位:meq/g)を算出した。その結果、触媒インク4から得られる膜(電極組成物)の層イオン交換容量は0.26meq/gであった。
<MEAの作製>
触媒インク3を触媒インク4に替えたこと以外は、実施例1と同様にしてMEAを作製した。なお、アノード触媒層を構成するイオン交換層A及びイオン交換層Bの層イオン交換容量は、それぞれ0.22meq/g、0.26meq/gであることから、Imax/Iminは1.18である。
触媒インク3を触媒インク4に替えたこと以外は、実施例1と同様にしてMEAを作製した。なお、アノード触媒層を構成するイオン交換層A及びイオン交換層Bの層イオン交換容量は、それぞれ0.22meq/g、0.26meq/gであることから、Imax/Iminは1.18である。
<固体高分子形燃料電池セルの組立て及び固体高分子形燃料電池評価>
上述のMEAを用いて、実施例1と同様にして固体高分子形燃料電池セルを組み立てて固体高分子形燃料電池セルの評価を行った。固体高分子形燃料電池セルの電圧が0.4Vとなるときの電流密度の値を測定したところ、1.40A/cm2であった。また、電流密度が1.5A/cm2となるときの固体高分子形燃料電池セルの抵抗値を測定したところ6.1mΩであった。
上述のMEAを用いて、実施例1と同様にして固体高分子形燃料電池セルを組み立てて固体高分子形燃料電池セルの評価を行った。固体高分子形燃料電池セルの電圧が0.4Vとなるときの電流密度の値を測定したところ、1.40A/cm2であった。また、電流密度が1.5A/cm2となるときの固体高分子形燃料電池セルの抵抗値を測定したところ6.1mΩであった。
(比較例2)
<触媒インク5の調製>
触媒インク2の調製における5質量%ナフィオン(登録商標)溶液に代えて、5質量%ナフィオン(登録商標)溶液(アルドリッチ社製、商品名:Nafion perfluorinated ion−exchange resin,5wt% soln in lower aliphatic alcohols/H2O mix、EW:1000、イオン交換容量:1.0meq/g)を用いたこと以外は、触媒インク2と同様にして触媒インク5を作製した。
<触媒インク5の調製>
触媒インク2の調製における5質量%ナフィオン(登録商標)溶液に代えて、5質量%ナフィオン(登録商標)溶液(アルドリッチ社製、商品名:Nafion perfluorinated ion−exchange resin,5wt% soln in lower aliphatic alcohols/H2O mix、EW:1000、イオン交換容量:1.0meq/g)を用いたこと以外は、触媒インク2と同様にして触媒インク5を作製した。
触媒インク1と同様にして、膜を作製して層イオン交換容量(IEC,単位:meq/g)を算出した。その結果、触媒インク5から得られる膜(電極組成物)の層イオン交換容量は0.24meq/gであった。
<MEAの作製>
触媒インク2に代えて、上記の通り作製した触媒インク5を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてMEAを作製した。なお、このMEAにおいて、アノード触媒層を構成するイオン交換層A及びイオン交換層Bの層イオン交換容量は、それぞれ0.24meq/g、0.38meq/gであることから、Imax/Iminは1.58である。
触媒インク2に代えて、上記の通り作製した触媒インク5を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてMEAを作製した。なお、このMEAにおいて、アノード触媒層を構成するイオン交換層A及びイオン交換層Bの層イオン交換容量は、それぞれ0.24meq/g、0.38meq/gであることから、Imax/Iminは1.58である。
<固体高分子形燃料電池セルの組立て及び固体高分子形燃料電池評価>
上述のMEAを用いて、実施例1と同様にして固体高分子形燃料電池セルを組み立てて固体高分子形燃料電池セルの評価を行った。固体高分子形燃料電池セルの電圧が0.4Vとなるときの電流密度の値を測定したところ、1.58A/cm2であった。また、電流密度が1.5A/cm2となるときの固体高分子形燃料電池セルの抵抗値を測定したところ5.1mΩであった。
上述のMEAを用いて、実施例1と同様にして固体高分子形燃料電池セルを組み立てて固体高分子形燃料電池セルの評価を行った。固体高分子形燃料電池セルの電圧が0.4Vとなるときの電流密度の値を測定したところ、1.58A/cm2であった。また、電流密度が1.5A/cm2となるときの固体高分子形燃料電池セルの抵抗値を測定したところ5.1mΩであった。
(比較例3)
<触媒インク6の調製>
市販の5質量%ナフィオン(登録商標)溶液(アルドリッチ社製、商品名:Nafion perfluorinated ion−exchange resin,5wt% soln in lower aliphatic alcohols/H2O mix、EW:1000、イオン交換容量:1.0meq/g)6.30gに白金担持カーボン(白金担持量50質量%)を1.00g投入し、さらに水を6.46g、エタノールを55.35g加えた。得られた混合物を1時間超音波処理した後に、スターラーで5時間攪拌して触媒インク6を得た。
<触媒インク6の調製>
市販の5質量%ナフィオン(登録商標)溶液(アルドリッチ社製、商品名:Nafion perfluorinated ion−exchange resin,5wt% soln in lower aliphatic alcohols/H2O mix、EW:1000、イオン交換容量:1.0meq/g)6.30gに白金担持カーボン(白金担持量50質量%)を1.00g投入し、さらに水を6.46g、エタノールを55.35g加えた。得られた混合物を1時間超音波処理した後に、スターラーで5時間攪拌して触媒インク6を得た。
触媒インク1と同様にして、膜を作製して層イオン交換容量(IEC,単位:meq/g)を算出した。その結果、触媒インク6から得られる膜(電極組成物)の層イオン交換容量は0.24meq/gであった。
<MEAの作製>
触媒インク1に代えて触媒インク4を用いて炭化水素系高分子電解質膜の主面上にカソード触媒層を形成し、触媒インク2及び3に代えて触媒インク6を用いて炭化水素系高分子電解質膜のもう一方の主面上にアノード触媒層を形成したこと以外は、実施例1と同様にしてMEAを作製した。触媒インク4の組成と塗布した触媒インク4の質量とカソード触媒層のサイズからの計算によれば、カソード触媒層の白金量は0.60mg/cm2であった。一方、触媒インク6の組成と塗布した触媒インク6の質量とアノード触媒層のサイズとからの計算によれば、カソード触媒層の白金量は0.16mg/cm2であった。
触媒インク1に代えて触媒インク4を用いて炭化水素系高分子電解質膜の主面上にカソード触媒層を形成し、触媒インク2及び3に代えて触媒インク6を用いて炭化水素系高分子電解質膜のもう一方の主面上にアノード触媒層を形成したこと以外は、実施例1と同様にしてMEAを作製した。触媒インク4の組成と塗布した触媒インク4の質量とカソード触媒層のサイズからの計算によれば、カソード触媒層の白金量は0.60mg/cm2であった。一方、触媒インク6の組成と塗布した触媒インク6の質量とアノード触媒層のサイズとからの計算によれば、カソード触媒層の白金量は0.16mg/cm2であった。
なお、このMEAにおいて、アノード触媒層は単層であり、その層イオン交換容量は0.24meq/gである。アノード触媒層全体において、層イオン交換容量は同一であるため、Imax/Iminは1.0である。
<固体高分子形燃料電池セルの組立て及び固体高分子形燃料電池評価>
上述のMEAを用いて、実施例1と同様にして固体高分子形燃料電池セルを組み立てて固体高分子形燃料電池セルの評価を行った。固体高分子形燃料電池セルの電圧が0.4Vとなるときの電流密度の値を測定したところ、1.52A/cm2であった。また、電流密度が1.5A/cm2となるときの固体高分子形燃料電池セルの抵抗値を測定したところ6.0mΩであった。
上述のMEAを用いて、実施例1と同様にして固体高分子形燃料電池セルを組み立てて固体高分子形燃料電池セルの評価を行った。固体高分子形燃料電池セルの電圧が0.4Vとなるときの電流密度の値を測定したところ、1.52A/cm2であった。また、電流密度が1.5A/cm2となるときの固体高分子形燃料電池セルの抵抗値を測定したところ6.0mΩであった。
複数のイオン交換層からなるアノード触媒層を備える固体高分子形燃料電池において、炭化水素系高分子電解質膜側に備えられるイオン交換層Aの層イオン交換容量(Imin)に対するアノード拡散層側に備えられるイオン交換層Bの層イオン交換容量(Imax)の比(Imax/Imin)が1.7以上である実施例1は、電流密度が高くセル抵抗が低いことから発電性能に優れている。Imax/Iminが1.7より小さい比較例1及び比較例2では、実施例1より電流密度が低く、セル抵抗が高いことから、発電性能が低い。比較例1及び比較例2の電流密度はアノード触媒層が単層である比較例3とほぼ同等であった。
また、アノード触媒層のイオン交換層Bに含有されるイオン交換体のイオン交換容量(Ib)とイオン交換層Aに含有されるイオン交換体のイオン交換容量(Ia)との比[(Ib)/(Ia)]が2.4以上である実施例1はセル抵抗が低く、電流密度が高い。(Ib)/(Ia)が2.4より小さい複数のアノード触媒層を備える比較例1及び比較例2の電流密度は、アノード触媒層が単層である比較例3とほぼ同等であった。
図4は、アノード触媒層Imax/Imin−電流密度関係を示すグラフである。図4に示すとおり、アノード触媒層のImax/Iminが1.73である実施例1は、比較例1〜3よりも電流密度が高いことから、発電性能に優れている。また、図4に示すように、Imax/Iminを2.0以上とすることによって、一層高い発電性能が得られ、発電性能に一層優れる固体高分子形燃料電池を得ることができる。また、Imax/Iminを2.4以上とすることによって、より一層高い発電性能が得られ、発電性能により一層優れる固体高分子形燃料電池を得ることができる。
1,2,3…MEA、10…高分子電解質膜、20,22,24…アノード触媒層、30…カソード触媒層、40…アノード側ガス拡散層、50…カソード側ガス拡散層、60…アノード側セパレータ、70…カソード側セパレータ、62…燃料ガス流路、72…酸化剤ガス流路、80,82,84…膜電極ガス拡散層接合体、20a,20b,22a,22b,22c,22d…イオン交換層、24A,24B…接触面、100,200,300…固体高分子形燃料電池。
Claims (11)
- 対向配置されたアノード触媒層及びカソード触媒層と、前記アノード触媒層及び前記カソード触媒層の間に設けられた高分子電解質膜と、を備える膜電極接合体であって、
前記アノード触媒層は、層イオン交換容量が互いに異なる複数のイオン交換層からなり、
前記複数のイオン交換層のうち、層イオン交換容量が最小であるイオン交換層Aが、層イオン交換容量が最大であるイオン交換層Bよりも、前記高分子電解質膜側に配置されており、
前記イオン交換層Aの層イオン交換容量に対する前記イオン交換層Bの層イオン交換容量の比が1.7以上であることを特徴とする膜電極接合体。 - 前記イオン交換層A及びBの少なくとも一方が、前記アノード触媒層の最外層であることを特徴とする請求項1に記載の膜電極接合体。
- 前記高分子電解質膜に近接するにつれて、
層イオン交換容量がより小さい前記イオン交換層が配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の膜電極接合体。 - 前記複数のイオン交換層の数が2であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の膜電極接合体。
- 対向配置されたアノード触媒層及びカソード触媒層と、前記アノード触媒層及び前記カソード触媒層の間に設けられた高分子電解質膜と、を備える膜電極接合体であって、
前記アノード触媒層は、前記高分子電解質膜に近接するにつれて、層イオン交換容量が連続的に減少しており、
前記アノード触媒層の前記高分子電解質膜側の面の層イオン交換容量に対する前記アノード触媒層の前記高分子電解質膜側とは反対側の面の層イオン交換容量の比が1.7以上であることを特徴とする膜電極接合体。 - 前記アノード触媒層及び前記カソード触媒層の少なくとも一方が、炭化水素系イオン交換体を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の膜電極接合体。
- 前記高分子電解質膜が、炭化水素系イオン交換体からなる高分子電解質膜であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の膜電極接合体。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の膜電極接合体と、前記アノード触媒層の前記高分子電解質膜側とは反対の面側に設けられたアノード側ガス拡散層と、前記カソード触媒層の前記高分子電解質膜側とは反対の面側に設けられたカソード側ガス拡散層と、を備えることを特徴とする膜電極ガス拡散層接合体。
- 請求項8に記載の膜電極ガス拡散層接合体と、前記アノード側ガス拡散層の前記アノード触媒層側とは反対の面側に設けられたアノード側セパレータと、前記カソード側ガス拡散層の前記カソード触媒層側とは反対の面側に設けられたカソード側セパレータと、を備えることを特徴とする固体高分子形燃料電池。
- イオン交換層としての層イオン交換容量が、高分子電解質膜に近接するにつれて小さくなるように、イオン交換体と触媒物質とを含有する触媒インクから形成されるイオン交換層を前記高分子電解質膜上に順次積層させることにより、前記高分子電解質膜上にアノード触媒層を形成させる触媒層形成工程を有することを特徴とする、膜電極接合体の製造方法。
- 前記触媒層形成工程において、前記高分子電解質膜に前記触媒インクをスプレー法によって直接塗布して、アノード触媒層を形成させることを特徴とする請求項10記載の膜電極接合体の製造方法。
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