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JP2009008167A - 防振ゴム - Google Patents

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JP2009008167A
JP2009008167A JP2007170117A JP2007170117A JP2009008167A JP 2009008167 A JP2009008167 A JP 2009008167A JP 2007170117 A JP2007170117 A JP 2007170117A JP 2007170117 A JP2007170117 A JP 2007170117A JP 2009008167 A JP2009008167 A JP 2009008167A
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Takeshi Oku
岳史 奥
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Toyo Tire Corp
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

【課題】座屈強度や耐久性に優れ、抉り、傾斜、捩り等の防振性能も向上させ、ゴム部と硬質フランジとの一体化強度や耐久性も向上する改善された防振ゴムを提供する。
【解決手段】フランジ2,3の間にゴム部1を介装して成る防振ゴムにおいて、ゴム部1を、フランジ2,3どうしを結ぶ軸心P方向の両端部径が大で、かつ、軸心P方向中央での径が小になって側面視で鼓形状を呈し、軸心P方向視で円形を呈する形状に形成するとともに、ゴム部1の最くびれ箇所1aの径を2r、ゴム部1の軸心方向長さH、最くびれ箇所1aの断面積をSA、ゴム部1のフランジ2,3との接面の面積をSO、ゴム部1の側面視における外郭ラインLがフランジ2,3に接する箇所におけるフランジ2,3に対する接線mの角度をθとすると、1≦H/2r≦2……(1)、2≦SO/SA≦4……(2)、θ=45±10度……(3)、なる関係が成立するように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、精密機械や内燃機械等において用いられる防振ゴムに係り、例えば、重心と弾性中心及び慣性主軸と弾性主軸が一致していない懸架系における防振手段として好適に用いられる防振ゴムに関するものである。
この種の防振ゴムとしては、特許文献1において開示され発電機の防振ゴムが知られている。その防振ゴムは、一対の硬質フランジと、それら硬質フランジ間に介装されるゴム部とから構成されており、一方の硬質フランジをエンジン本体に、そして他方の硬質フランジをフレームに取付けるようにして架設されている。
斜め向きの姿勢で配置されるゴム部は、特許文献1の明細書中では「防振ゴム」と記載されるに止まり、それ以上の具体説明はないが、図面から円筒や角筒等の幅が一定のゴム塊で形成されていることが伺い知れる。そして、特許文献1に示される防振ゴムは、重心と弾性中心及び慣性主軸と弾性主軸をできるだけ近づけるために傾斜配置させていると推測できるが、それだけでは不十分であり、防振ゴム自体への更なる対策が必要と考えられる。
即ち、前記従来の防振ゴムは座屈には弱い傾向があり、構造的にそれを改善させるにはもう一工夫が必要に思える。座屈強度が弱いと、抉り、傾斜、捩りに関する防振効果に影響が出るので、その点からも何かしらの対策を立てることが望まれている。また、ゴム部と各硬質フランジとの接着(加硫接着)面の疲労耐久性(要するにゴムが硬質フランジから剥がれ難さ)をさらに改善したい要望もある。
特開平8−61077号公報
本発明の目的は、座屈強度や耐久性に優れるものとして、抉り、傾斜、捩り等の諸特性に関する防振性能を向上させるとともに、ゴム部と硬質フランジとの一体化強度や耐久性も向上可能となるよう改善された防振ゴムを提供する点にある。
請求項1に係る発明は、一対の硬質フランジ2,3と、それら硬質フランジ2,3間に介装されるゴム部1とから成る防振ゴムにおいて、
前記ゴム部1を、前記硬質フランジ2,3どうしを結ぶ軸心P方向における両端部での径が大で、かつ、前記軸心P方向の中間部での径が小となって側面視で鼓形状を呈し、前記軸心P方向視では円形又は多角形を呈する形状に形成するとともに、
前記ゴム部1の最くびれ箇所1aの径を2r、前記ゴム部1の軸心方向長さH、前記最くびれ箇所1aの断面積をSA、前記ゴム部1の前記硬質フランジ2,3との接面の面積をSO、前記ゴム部1の側面視における外郭ラインLが前記硬質フランジ2,3に接する箇所における前記硬質フランジ2,3に対する接線mの角度をθとすると、
1≦H/2r≦2……(1)
2≦SO/SA≦4……(2)
θ=45±10度……(3)
なる関係が成立するように構成されていることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の防振ゴムにおいて、前記外郭ラインLが円弧に形成されていることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の防振ゴムにおいて、前記硬質フランジ2,3が金属板で形成されていることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、ゴム部が円柱や多角柱等の断面が一定形状となるものに形成されている場合に比べて、座屈し難い、偏心荷重に対する有効な防振作用、耐せん断や耐曲げに強く安定した懸架状態、優れた疲労耐久性が得られるとい利点がある。その結果、座屈強度や耐久性に優れるものとして、抉り、傾斜、捩り等の諸特性に関する防振性能を向上させるとともに、ゴム部と硬質フランジとの一体化強度や耐久性も向上可能となるよう改善された防振ゴムを提供することができる。この場合、前記効果を強化すべく、請求項2のように、ゴム部の外郭ラインを円弧に形成すれば好都合であり、請求項3のように、硬質フランジを強度や剛性に優れる金属板とすることが望ましい。
以下に、本発明による防振ゴムの実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は防振ゴムの構造を示す側面図、図2はゴム部における最くびれ箇所と接面との断面積比較を示す模式図、図3は防振対象を懸架するための防振ゴムの使用例を示す概略図、図4はゴム部の応力変化を形状別に示す解析図である。
〔実施例1〕
実施例1による防振ゴムAは、図1に示すように、互いに離間している一対の硬質フランジ2,3と、それら硬質フランジ2,3の間に介装されるゴム部1とから構成されている。各硬質フランジ2,3は、ステンレスや圧延鋼板等の金属板で形成されており、例えば、円形の硬質フランジ2,3の中央に一体装備されているボルト部6等の連結手段を備える。汎用機等の実機への装着例としては、図3に示すように、防振対象5を支持部4に防振支持する場合において、それら両者5,4の上下間に介装する防振支持手段Aとして用いることが挙げられる。図3(a)は防振対象5が水平姿勢となる正常時(自由状態時)の場合を、そして図3(b)は防振対象5が傾斜姿勢となる場合を夫々示す。尚、Gは防振対象5の重心箇所である。
ゴム部1は、図1,図2に示すように、硬質フランジ2,3どうしを結ぶ軸心P方向における両端部での径が大で、かつ、軸心P方向の中央部(中間部の一例)での径が小となって側面視で鼓形状を呈し、軸心P方向視では円形(又は多角形)を呈する形状に形成されたゴム塊で成り、加硫接着によって上下の硬質フランジ2,3に一体化されている。
そしてゴム部1は、その最くびれ箇所(図1では上下の中心位置である)1aの径を2r、ゴム部の高さ(軸心P方向長さ)をH、最くびれ箇所1aの断面積をSA、ゴム部1の硬質フランジ2,3との接面の面積をSO、ゴム部1の側面視における外郭ラインLが硬質フランジ2,3に接する箇所Dにおける硬質フランジ2,3に対する接線mの角度をθとすると、
1≦H/2r≦2……(1)
2≦SO/SA≦4……(2)
θ=45±10度……(3)
なる関係が成立するように構成されている。
ゴム部1の外郭ラインLは、軸心Pに直交し、かつ、ゴム部1の上下中央を通る横軸心Xに中心tを有する半径Rによる円弧に形成されている。各硬質フランジ2,3とゴム部1とは、ゴム部1の加硫工程による加硫接着によって一体化されている。図2には、ゴム部1の最くびれ箇所1aの直径(断面積)と、硬質フランジ2,3との接面での直径(断面積)との比率を示してあり、最くびれ箇所1aでは直径が2rで断面積SA=πrであり、接面では直径が2kで断面積SO=πkである。参考に、図示の寸法比率では、前記式(2)のSO/SAは2.89になっている。つまり、ゴム部1の断面形状が円の場合には、接面での半径kは、√2r≦k≦2rになる。ゴム部1を上述のような形状に設定することによるメリットを次に説明する。
メリット(1)座屈し難い
ゴム部1の形状が円柱〔図4(b)を参照〕であるとすれば、H/d(d:円柱の径)=2では歪15%が座屈限界であり、H/d=1では歪23%が座屈限界となる。これに対して本発明のものでは、円柱の場合のH/dに相当する前記H/2rが1以上2以下の範囲〔上記式(1)を参照〕では、試験機による座屈限界である40%では座屈しないこと、即ち、座屈限界が40%以上であることが確認されている。従って、特許文献1等で示される従来の防振ゴムに比べて、明らかに座屈し難い防振ゴムAになっていることが理解できる。尚、図1に示す比率では、H/2r=1.65として描いてある。
メリット(2)偏心荷重に対する防振効果
ゴム部1の形状が円柱であるとすれば、荷重の偏心位置によってその防振効果が変化するので、本願発明のような上記のほぼ一定な防振効果は期待できない。偏心により、当初の圧縮方向におけるバネ定数が100%から20%程度変化するので、それに伴って防振効果が大きく変化する。従って、側面視の形状が鼓形を呈する本願発明の防振ゴムAは、偏心荷重(抉り、傾斜等)に対してもほぼ一定の防振効果が発揮される点で優れている。
メリット(3)安定した懸架
ゴム部1の形状が円柱のものと比較した場合、せん断と曲げに対する強度が向上している。これは、ゴム部1に端部R(各硬質フランジと接する箇所に付与される隅R)が存在するとその影響によってバネ定数が強化されることと同じ要因であると考えられる。
メリット(4)耐久性
亀裂発生時の亀裂箇所が、高さの半分程度の場所付近(応力集中箇所)になる等、疲労耐久面でより有利なものとなる。
ゴム部1の形状が円柱であれば、ゴムと硬質フランジとの接面の外周付近が、亀裂発生時の亀裂箇所であるが、その箇所である場合、ゴムの接着との相乗、さらに防振ゴムの振動吸収によるゴムの激しい応力変動により、亀裂発生の点であまり有利でないと考えられる。本願発明の防振ゴムAであれば、その点の憂慮がなく、ゴム部1に亀裂発生する場合、正味のゴムの破壊力だけに起因する有利さがある。
参考として、図4にゴム部1を圧縮させた場合の応力解析図を示す。図4(a)、(b)、(c)の各図は、左側に自由状態時の形状を、かつ、右側に圧縮変形時の形状を夫々示すものとする。図4(a)が本願発明のものであって、図1におけるQで示される1/4部分をモデル化してその断面図として描いてある。ゴム部1が円柱の図4(b)、及び硬質フランジ3との交点部位の接線mの角度が35度未満のゴム部1の図4(c)も図4(a)に準じて模式的に描いてある。尚、図4の右側に示す解析による応力分布図において、1〜36は応力の規格値であって、数字が大きいほど応力も大きいことを示している。
さて、図4(a)に示す本願発明による防振ゴムAのゴム部1は、比較的穏やかな応力変化を示すものとなっているが、例えば図4(b)に示すゴム部1が円柱であるもの等の接線mの角度θが55度以上の防振ゴムAでは、ゴム部1の各硬質フランジ2,3との接面における外周部に応力集中が発生する不都合がある(つまり、そこから亀裂が発生し易い)。また、図4(c)に示すように、接線mの角度θが35度未満〔図4(c)では10度として描いてある〕の防振ゴムAのゴム部1では、上下中間の箇所(横軸心X付近)の外周部に応力集中が生じるとともに、その上下中間箇所から硬質フランジ側端箇所に架けてのゴム部1の外周部の応力分布が急峻に変化していることが理解できる。
〔別実施例〕
ゴム部1の軸心P方向視の形状は、正四角柱や六角筒等、円形以外のものでも良く、外郭ラインLは、放物線、サインカーブ等の円弧以外のものでも良い。また、最くびれ箇所1aは、一対の硬質フランジ2,3の丁度中央から、各硬質フランジ2,3の何れか一方側に偏った箇所に設定されるものでも可である。ゴム部1は、金属板等の硬質板とゴム等による弾性層とが交互に積層されて成る積層ゴム構造のものとしても良い。
実施例1による防振ゴムを示す一部切欠きの側面図 ゴム部の最くびれ箇所と硬質フランジの接面との径及び断面積の比較図 防振ゴムの使用例を示す模式図 圧縮時のゴム部の応力分布図を形状別に示し、(a)は実施例1によるゴム部、(b)は円柱のゴム部、(c)は接線角度が35度未満のゴム部
符号の説明
1 ゴム部
1a 最くびれ箇所
2 硬質フランジ
2r 最くびれ箇所の径
3 硬質フランジ
A 防振ゴム
H ゴム部の高さ
L ゴム部の外郭ライン
P 軸心
SA 最くびれ箇所の断面積
SO 硬質フランジとの接面での断面積
m ゴム部の硬質フランジへの交点部位における外郭ラインの接線
θ 接線と硬質フランジとの為す角度

Claims (3)

  1. 一対の硬質フランジと、それら硬質フランジ間に介装されるゴム部とから成る防振ゴムであって、
    前記ゴム部を、前記硬質フランジどうしを結ぶ軸心方向における両端部での径が大で、かつ、前記軸心方向の中間部での径が小となって側面視で鼓形状を呈し、前記軸心方向視では円形又は多角形を呈する形状に形成するとともに、
    前記ゴム部の最くびれ箇所の径を2r、前記ゴム部の軸心方向長さH、前記最くびれ箇所の断面積をSA、前記ゴム部の前記硬質フランジとの接面の面積をSO、前記ゴム部の側面視における外郭ラインが前記硬質フランジに接する箇所における前記硬質フランジに対する接線の角度をθとすると、
    1≦H/2r≦2……(1)
    2≦SO/SA≦4……(2)
    θ=45±10度……(3)
    なる関係が成立するように構成されている防振ゴム。
  2. 前記外郭ラインが円弧に形成されている請求項1に記載の防振ゴム。
  3. 前記硬質フランジが金属板で形成されている請求項1又は2に記載の防振ゴム。
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