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JP2009008007A - スクロール圧縮機 - Google Patents

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JP2009008007A JP2007169934A JP2007169934A JP2009008007A JP 2009008007 A JP2009008007 A JP 2009008007A JP 2007169934 A JP2007169934 A JP 2007169934A JP 2007169934 A JP2007169934 A JP 2007169934A JP 2009008007 A JP2009008007 A JP 2009008007A
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JP2007169934A
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Atsushi Sakuta
作田  淳
Yoshiyuki Futagami
義幸 二上
Hirofumi Yoshida
裕文 吉田
Masao Nakano
雅夫 中野
Tatsuya Nakamoto
達也 中本
Noboru Iida
飯田  登
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Panasonic Corp
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Panasonic Corp
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Abstract

【課題】熱膨張による寸法変化が発生することで、固定スクロールのラップ上面部と旋回スクロールのラップ底面部が接触することで焼付きを起こしてしまう恐れがある。
【解決手段】高圧領域30から圧縮室15に通じる連通孔31を旋回スクロール13の鏡板13aに設け、連通孔31は固定スクロール12のラップ12bの両側に形成される圧縮室15a(もしくは15b)のうち一方の圧縮室にのみ臨ませることで、焼付きの発生しやすい箇所に直接オイルを供給することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、冷暖房空調装置や冷蔵庫等の冷却装置、あるいはヒートポンプ式の給湯装置等に用いられるスクロール圧縮機に関するものである。
従来、冷凍空調機や冷凍機に用いられるスクロール圧縮機は、一般に、鏡板から渦巻きラップが立ち上がる固定スクロールおよび旋回スクロールを噛み合わせて双方間に圧縮室を形成し、旋回スクロールを自転拘束機構による自転の拘束のもとに円軌道に沿って旋回させたとき、圧縮室が容積を変えながら移動することで吸入、圧縮、吐出を行うものである。運転中、旋回スクロールにはその背面から圧力が印加されており、環状のシール部材を境にその内側は高圧、外側は中間圧を印加することで、固定スクロールに張り付いた状態となっている。また作動流体は中心に向かうにつれ圧縮が進み、高温高圧状態となるため、旋回スクロールと固定スクロールも中心部で高温となり、その結果熱膨張による寸法変化が生じている。特に高負荷の運転条件ではこの現象が顕著に現れ、固定スクロールのラップ上面部と旋回スクロールのラップ底面部が接触することで焼付きを起こしてしまう恐れがある。そこで旋回スクロールの鏡板に連通路を設け、圧縮室にオイルを供給する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
図10は特許文献1に記載された従来のスクロール圧縮機の断面図である。図10に示すように、密閉容器110の底面のオイルはシャフト106の内部106bを経て上部へと導かれる。シャフト106の上端まで導かれたオイルは偏心軸部102eを介して、高圧領域114aに至る。高圧領域114aに至ったオイルはシール部材115を通じて漏れ、背圧室114bに至る。背圧室114bと圧縮室107は連通孔111を介して連通しており、これにより背圧室114bが所定の中間圧力になるよう維持されている。
特開平8−121366号公報
前記従来の構成では、背圧室114bが所定の中間圧力となるように連通孔111の位置を調整しているため、高温高圧状態となっている中心部付近の圧縮室107に直接オイルを供給しているわけではない。すなわち圧縮室107に供給されたオイルが中心部付近に到達するころには、作動流体の圧縮熱を受け、その結果オイルの粘性が低くなり、潤滑としての効果が薄れた状態となってしまう。
また背圧室114bへのオイル供給量は、シール部材115からの漏れ量であるため、組み立てや部品精度に依存し、圧縮機ごとに大きく異なる恐れがある。すなわち十分なオイルを圧縮室107へ供給できる圧縮機と、そうでない圧縮機が発生する恐れがある。
本発明のスクロール圧縮機は、高温高圧状態となっている圧縮室に安定してオイルを供給することで、固定スクロールのラップ上面部と旋回スクロールのラップ底面部の焼付きを防止することができる、高信頼性を確保したスクロール圧縮機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のスクロール圧縮機は、鏡板から渦巻き状のラップが立ち上がる固定スクロール及び旋回スクロールを噛み合わせて双方間に圧縮室を形成し、旋回スクロール背面に環状のシール部材を配置し、シール部材によって内側の高
圧領域と外側の背圧室とに仕切り、背圧室に吸入圧もしくは一定中間圧を印加することで旋回スクロールを固定スクロールに接触させ、かつ旋回スクロール背面に自転拘束機構を備えることで、旋回スクロールが円軌道に沿って旋回し、これにより圧縮室が容積を変えながら中心に向かって移動し、吸入、圧縮、吐出の一連の動作を行うスクロール圧縮機において、高圧領域から圧縮室に通じる連通孔を旋回スクロールの鏡板に設け、連通孔は固定スクロールのラップ両側に形成される圧縮室のうち一方の圧縮室にのみ臨んだものである。
かかる構成によれば、旋回スクロール背面の高圧領域から高温高圧状態となっている圧縮室、さらには焼付きの発生しやすい固定スクロールのラップ上面部に直接オイルを供給することができる。また高圧領域へは常に安定してオイルが供給されているため、圧縮室へ供給されるオイル量も安定しており、組み立てや部品精度による圧縮機個体差の影響は軽減できる。すなわち高信頼性を確保したスクロール圧縮機を提供することができる。
本発明のスクロール圧縮機は、高温高圧状態となっている圧縮室に安定してオイルを供給することで、固定スクロールのラップ上面部と旋回スクロールのラップ底面部の焼付きを防止することができるため、高信頼性を確保したスクロール圧縮機を提供することができる。
請求項1に記載の本発明では、鏡板から渦巻き状のラップが立ち上がる固定スクロール及び旋回スクロールを噛み合わせて双方間に圧縮室を形成し、旋回スクロール背面に環状のシール部材を配置し、シール部材によって内側の高圧領域と外側の背圧室とに仕切り、背圧室に吸入圧もしくは一定中間圧を印加することで旋回スクロールを固定スクロールに接触させ、かつ旋回スクロール背面に自転拘束機構を備えることで、旋回スクロールが円軌道に沿って旋回し、これにより圧縮室が容積を変えながら中心に向かって移動し、吸入、圧縮、吐出の一連の動作を行うスクロール圧縮機において、高圧領域から圧縮室に通じる連通孔を旋回スクロールの鏡板に設け、連通孔は固定スクロールのラップ両側に形成される圧縮室のうち一方の圧縮室にのみ臨んだものである。そしてこの構成によれば、旋回スクロール背面の高圧領域から高温高圧状態となっている圧縮室、さらには焼付きの発生しやすい固定スクロールのラップ上面部に直接オイルを供給することができる。また高圧領域へは常に安定してオイルが供給されているため、圧縮室へ供給されるオイル量も安定しており、組み立てや部品精度による圧縮機個体差の影響は回避できる。すなわち高信頼性を確保したスクロール圧縮機を提供することができる。
請求項2に記載の本発明では、特に請求項1に記載の旋回スクロールと固定スクロールの渦巻き終了角度を変えることで圧縮室の閉じ込み位置をずらし、連通孔は固定スクロールのラップ両側に形成される圧縮室のうち高圧側の圧縮室にのみ臨んだものである。そしてこの構成によれば、高圧領域と圧縮室の圧力差が小さくなるため、圧縮室へのオイル供給量を低減することが可能となり、圧縮中にラップ間で発生する粘性損失を抑制することができる。
請求項3に記載の本発明では、特に請求項1または2に記載の連通孔の直径を、旋回スクロールの鏡板厚みの5%から50%の範囲内で形成したものである。そしてこの構成によれば、粘性損失を抑制しつつ、潤滑に十分なオイル量を供給することができる。
請求項4に記載の本発明では、特に請求項3に記載の連通孔を多段構造としたものである。そしてこの構成によれば、大型圧縮機の場合、鏡板の厚みもおおきくなるため、加工上細孔で貫通させることが困難となる。そこで連通孔を多段構造とすることにより、加工
上の課題を解決するとともにオイル供給量を低減させ、粘性損失を抑制しつつ、潤滑に十分なオイル量を供給することが可能となる。
請求項5に記載の本発明では、特に請求項1から4のいずれか1つに記載の固定スクロールのラップ上面にオイル保持手段を有したものである。そしてこの構成によれば、固定スクロールのラップ上面と旋回スクロールのラップ底面間に常時オイルが介在するため、異常摺動や焼付きを防止することが可能となる。
請求項6に記載の本発明では、特に請求項5に記載のオイル保持手段が、連通孔に一定区間開口したものである。そしてこの構成によれば、オイル保持手段のオイルが絶えず入れ替わるため、潤滑が良好となり、異常摺動や焼付きを防止することが可能となる。
請求項7に記載の本発明では、特に請求項5または6に記載のオイル保持手段がオイル溝としたものである。そしてこの構成によれば、加工が容易でありつつ、固定スクロールのラップ上面を広範囲にわたって潤滑させることができるため、異常摺動や焼付きを防止することが可能となる。
請求項8に記載の本発明では、特に請求項7に記載のオイル溝の溝巾を固定スクロールのラップ厚みの25%から80%の範囲内で形成したものである。そしてこの構成によれば、オイルがオイル溝に保持され、固定スクロールのラップ上面部の潤滑が良好となるため、異常摺動や焼付きを防止することが可能となる。
請求項9に記載の本発明では、特に請求項7または8に記載のオイル溝の深さを固定スクロールのラップ厚みの0.1%から3%の範囲内で形成したものである。そしてこの構成によれば、オイルがオイル溝に保持され、固定スクロールのラップ上面部の潤滑が良好となるため、異常摺動や焼付きを防止することが可能となる。
請求項10に記載の本発明では、特に請求項5または6に記載の固定スクロールのラップ上面にディンプルを形成したものである。そしてこの構成によれば、個々の凹部にオイルを保持することができるので、固定スクロールのラップ上面全域にわたって潤滑させることができ、異常摺動や焼付きを防止することが可能となる。
請求項11に記載の本発明では、特に請求項10に記載のディンプルの直径を、旋回スクロールの旋回半径と固定スクロールのラップ厚みの両方より小さくし、ディンプルの深さを20μm以下としたものである。そしてこの構成によれば、オイルがディンプルに保持され、固定スクロールのラップ上面部の全域にわたって潤滑が良好となるため、異常摺動や焼付きを防止することが可能となる。
請求項12に記載の本発明では、特に請求項1から11のいずれか1つに記載のスクロール圧縮機において、作動流体を、高圧冷媒、例えば二酸化炭素としたものである。そしてこの場合、特に高低圧の差が大きくなり、旋回スクロール背面に加わる荷重も増大するので、本発明の効果が顕著に現れ、高信頼性を確保したスクロール圧縮機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係わるスクロール圧縮機の縦断面図、図2は図1の圧縮機構部の要部拡大断面図、図3は圧縮機構部の詳細断面図、図4は圧縮機構部の平
面図である。以下、スクロール圧縮機について、その動作、作用を説明する。
図1、図2に示すように、本発明のスクロール圧縮機は、密閉容器1内に溶接や焼き嵌めなどして固定したクランク軸4の主軸受部材11と、この主軸受部材11上にボルト止めした固定スクロール12との間に、固定スクロール12と噛み合う旋回スクロール13を挟み込んでスクロール式の圧縮機構2を構成し、旋回スクロール13と主軸受部材11との間に旋回スクロール13の自転を防止して円軌道運動するように案内するオルダムリングなどによる自転拘束機構14を設けて、クランク軸4の上端にある偏心軸部4aにて旋回スクロール13を偏心駆動することにより旋回スクロール13を円軌道運動させ、これにより固定スクロール12と旋回スクロール13との間に形成している圧縮室15が外周側から中央部に移動しながら小さくなるのを利用して、密閉容器1外に通じた吸入パイプ16および固定スクロール12の外周部の吸入口17から冷媒ガスを吸入して圧縮していき、所定圧以上になった冷媒ガスは固定スクロール12の中央部の吐出口18からリード弁19を押し開いて密閉容器1内に吐出させることを繰り返す。
旋回スクロール13のラップ上面13cには、運転中の温度分布を測定した結果をもとに、中心部である巻き始め部から外周部である巻き終わり部にかけて、徐々にハネ高さが高くなるようにスロープ形状が設けられている。これにより熱膨張による寸法変化を吸収し、局所摺動を防止することができる。
また旋回スクロール背面13eには、主軸受部材11に配置されている環状のシール部材78があり、旋回運動を行いながらシール部材78により、シール部材78の内側領域である高圧領域30と、外側領域である低圧もしくは中間圧に設定された背圧室29とに仕切られている。この背面13eの圧力付加により旋回スクロール13は固定スクロール12に安定的に押しつけられ、漏れを低減するとともに安定して円軌道運動を行うことができる。
さらに、固定スクロール12には、旋回スクロール13の背面13eの背圧室29が、常に一定の圧力となるように制御する背圧調整機構9を備えている。
圧縮機運転中は、クランク軸4の下向きの他端にはポンプ25が設けられ、スクロール圧縮機と同時に駆動される。これによりポンプ25は密閉容器1の底部に設けられたオイル溜め20にあるオイル6を吸い上げてクランク軸4内を通縦しているオイル供給穴26を通じて圧縮機構2に供給する。このときの供給圧は、スクロール圧縮機の吐出圧力とほぼ同等であり、旋回スクロール13に対する背圧源ともなる。これにより、旋回スクロール13は固定スクロール12から離れたり片当たりしたりするようなことはなく、所定の圧縮機能を安定して発揮する。
このように供給されたオイル6の一部は、供給圧や自重によって、逃げ場を求めるようにして偏心軸部4aと旋回スクロール13との嵌合部、クランク軸4と主軸受部材11との間の軸受部66に進入してそれぞれの部分を潤滑した後落下し、オイル溜め20へ戻る。高圧領域30に供給されたオイル6の別の一部は、高圧領域30に開口を有する給油経路54を通って、旋回スクロール13の外周部まわりにあって自転拘束機構14が位置している背圧室29に進入し、スラスト摺動部および自転拘束機構14の摺動部を潤滑するのに併せ、背圧室29にて旋回スクロール13の背圧を印加する。
背圧室29は高圧領域30の高圧側との間が環状のシール部材78によってシールされていて、進入してくるオイルが充満するにつれて圧力を増し、所定の圧力を超えると、背圧調整機構9が作用して、圧縮室15の吸入部分に戻され進入する。
このオイル6の進入は所定の周期で繰り返され、この繰り返しのタイミングは吸入、圧縮、吐出の繰り返しサイクルと、背圧調整機構9での圧力設定との関係の組み合わせによって決まり、固定スクロール12と旋回スクロール13との摺動部への意図的な潤滑となる。この意図的な潤滑は前記したように背圧調整機構9による連絡路10の凹部10aへの開口によって常時保証される。吸入口17へと供給されたオイル6は旋回スクロール13の旋回運動とともに圧縮室15へと移動し、圧縮室15間の漏れ防止に役立っている。
スクロール圧縮機では、旋回スクロール13と固定スクロール12の渦巻きが噛み合って形成される圧縮室15は外周側から中心部に向かうにつれ圧縮が進み、作動流体が高温高圧状態となる。これにより旋回スクロール13と固定スクロール12も中心部で高温となり、その結果熱膨張による寸法変化が生じる。特に高負荷の運転条件ではこの現象が顕著に現れ、固定スクロール12のラップ上面12cと旋回スクロール13のラップ底面13dが接触することで焼付きを起こしてしまう恐れがある。
上記現象を防止する方法として、図3に示すように本実施の形態のスクロール圧縮機では、高圧領域30から圧縮室15に通じる連通孔31を旋回スクロール13の鏡板13aに設け、連通孔31は固定スクロール12のラップ12bの両側に形成される圧縮室15のうち一方の圧縮室にのみ臨ませる(15aもしくは15b)。これにより、高圧領域30から高温高圧状態となっている圧縮室15、さらには焼付きの発生しやすい固定スクロール12のラップ上面12cに直接オイルを供給することができる。また高圧領域30へは常に安定してオイルが供給されているため、圧縮室15へ供給されるオイル量も安定しており、組み立てや部品精度による圧縮機個体差の影響は軽減できる。すなわち高信頼性を確保したスクロール圧縮機を提供することができる。
また図4に示すように、旋回スクロール13と固定スクロール12の渦巻き終了角度を変えることで2つの圧縮室15a、15bの閉じ込み位置をずらし、連通孔31は固定スクロール12のラップ12bの両側に形成される圧縮室15a、15bのうち高圧側の圧縮室15aにのみ臨ませる。これにより、高圧領域30と圧縮室15aの圧力差が小さくなるため、圧縮室15aへのオイル供給量を低減することが可能となり、圧縮中にラップ12b、13b間で発生する粘性損失を抑制することができる。
(実施の形態2)
図5、図6は本発明の第2の実施の形態に係わる旋回スクロールの断面図である。
高圧領域30から圧縮室15へ供給するオイル量が少なすぎると、異常摺動や焼付きを引き起こす恐れがある。これに対しオイル量が多ければ多いほど潤滑は良好となり、固定スクロール12のラップ上面12cと旋回スクロール13のラップ底面13dの摺動状態は良化する。しかし圧縮室15の内部がオイルリッチとなるため、必然的に両スクロールのラップ12b、13b間に多量のオイルが介在することになり、粘性損失の増大を引き起こしてしまう。そこで図5に示すように連通孔31の直径31dを、旋回スクロール13の鏡板厚み13tの5%から50%の範囲内で形成するとよい。これにより粘性損失を抑制しつつ、潤滑に十分なオイル量を供給することが可能となる。
または大型圧縮機の場合、旋回スクロール13の鏡板13aの厚み13tもおおきくなるため、加工上細孔で貫通させることが困難となる。そこで図6に示すように連通孔31を多段構造とすることにより、加工上の課題を解決するとともに、オイル供給量を低減させることができる。この構成により粘性損失を抑制しつつ、潤滑に十分なオイル量を供給することが可能となる。
(実施の形態3)
図7は本発明の本発明の第3の実施の形態に係わる圧縮機構部の平面図、図8は圧縮機構部の詳細断面図である。図7、図8において図4及び図3と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
連通路31から供給されたオイルは固定スクロール12のラップ上面12cと圧縮室15を往来するが、固定スクロール12のラップ上面12cと旋回スクロール13のラップ底面13dの摺動を良好にするには、固定スクロール12のラップ上面12cにオイル保持手段を設ける必要がある。これにより、固定スクロール12のラップ上面12cと旋回スクロール13のラップ底面13dの間に常時オイルが介在するため、異常摺動や焼付きを防止することが可能となる。
また固定スクロール12のラップ上面12cと旋回スクロール13のラップ底面13dの間に介在するオイルを入れ替え、良好な潤滑を継続するには、オイル保持手段を連通孔31に一定区間開口させるとよい。これにより、介在したオイルが入れ替わることになるので、オイルの温度劣化を防止でき、異常摺動や焼付きを防止することが可能となる。
オイル保持手段の具体的構成の1案として、図7に示すように、固定スクロール12のラップ上面12cにオイル溝32を形成するものがある。オイル溝32は加工が容易でありつつ、固定スクロール12のラップ上面12cを広範囲にわたって潤滑させることができるため、旋回スクロール13のラップ底面13dと良好な摺動を実現することができる。
またこのオイル溝32の溝巾32w、溝深さ32hに関して詳記する。溝巾32wと溝深さ32hが小さい場合には、オイル保持が不十分となり、異常摺動や焼付きを引き起こす恐れがある。逆に溝巾32wが大きい場合には、オイル溝32の両側に残されたラップ12bの厚みが小さくなり、オイル溝32から圧縮室15へとオイルが漏れ出しやすくなるため、圧縮室15に多量のオイルが供給されることになる。また溝深さ32hが大きい場合には、オイル溝32での減圧効果がなくなるため、固定スクロール12のラップ上面12cに連通孔31が臨んでいるときに、低圧側の圧縮室15bへと多量にオイルが供給されることになる。オイルが多量に供給された場合には、両スクロールのラップ12b、13b間に多量のオイルが介在することになり、粘性損失の増大を引き起こしてしまう。そこで図8に示すようにオイル溝32の溝巾32wは固定スクロール12のラップ厚み12tの25%から80%の範囲内で形成するのが望ましく、また溝深さ32hは固定スクロール12のラップ厚み12tの0.1%から3%の範囲内で形成するのが望ましい。これにより粘性損失を抑制しつつ、潤滑に十分なオイル量を保持することが可能となる。
(実施の形態4)
図9(A)は本発明の第4の実施の形態に係わる圧縮機構部の平面図、図9(B)は同要部拡大平面図、図9(C)は同要部拡大断面図である。図9において図4と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
オイル保持手段の具体的構成の別案として、図9に示すように、固定スクロール12のラップ上面12cにディンプル33を形成する方法がある。これにより、個々の凹部にオイルを保持することができるので、固定スクロール12のラップ上面12cの全域にわたって潤滑させることができ、異常摺動や焼付きを防止することが可能となる。なお本実施の形態では、固定スクロール12のラップ上面12cにディンプル33を形成したが、旋回スクロール13の旋回範囲にあたる領域全般にディンプル33を形成してもよい。
またディンプル33の寸法に関して詳記する。ディンプル33の直径は、旋回スクロール13の旋回半径13rと固定スクロール12のラップ厚み12tの両方より小さくする
必要がある。ディンプル33の直径が旋回半径13rより小さいことから、ディンプル33に保持されたオイルが旋回運動とともにディンプル33から排出されつつ、同時にディンプル33に入り込む。すなわちディンプル33に保持されたオイルが入れ替わることにより、固定スクロール12のラップ上面12cを潤滑することになる。またディンプル33の直径がラップ厚み12tより小さいことから、圧縮室15間の漏れを防止することができる。ディンプル33の深さに関しては、20μm以下とするのがよく、オイルが十分にディンプル33に保持される。より望ましくは深さを5μm以下とすることであり、旋回運動によって動圧が発生し、背圧による押し付け力を軽減させる効果が生じるため、良好な潤滑に加え、入力低減を実現することができる。
最後に、作動流体を、高圧冷媒、例えば二酸化炭素とした場合、特に特に高低圧の差が大きくなり、旋回スクロール背面13eに加わる荷重も増大するため、本発明の効果が顕著に現れ、高信頼性化を確保したスクロール圧縮機を提供することができる。
以上のように、本発明にかかるスクロール圧縮機は、高温高圧状態となっている圧縮室に安定してオイルを供給することで、固定スクロールのラップ上面部と旋回スクロールの鏡板部の焼付きを防止することができるため、作動流体を冷媒と限ることなく、空気スクロール圧縮機、真空ポンプ、スクロール型膨張機等のスクロール流体機械の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の断面図 本発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の圧縮機構部の要部拡大断面図 本発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の圧縮機構部の詳細断面図 本発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の圧縮機構部の平面図 本発明の実施の形態2におけるスクロール圧縮機の旋回スクロールの断面図 本発明の実施の形態2におけるスクロール圧縮機の旋回スクロールの断面図 本発明の実施の形態3におけるスクロール圧縮機の圧縮機構部の平面図 本発明の実施の形態3におけるスクロール圧縮機の圧縮機構部の詳細断面図 本発明の実施の形態4におけるスクロール圧縮機の圧縮機構部の平面図、拡大平面図、拡大断面図 従来のスクロール圧縮機の断面図
符号の説明
12 固定スクロール
12b ラップ
12t ラップ厚み
13 旋回スクロール
13a 鏡板
13b ラップ
13t 鏡板厚み
14 自転拘束機構
15 圧縮室
15a 高圧側の圧縮室
29 背圧室
30 高圧領域
31 連通孔
31d 連通孔の直径
32 オイル溝
32h 溝深さ
32w 溝巾
33 ディンプル
78 シール部材

Claims (12)

  1. 鏡板から渦巻き状のラップが立ち上がる固定スクロール及び旋回スクロールを噛み合わせて双方間に圧縮室を形成し、前記旋回スクロール背面に環状のシール部材を配置し、前記シール部材によって内側の高圧領域と外側の背圧室とに仕切り、前記背圧室に吸入圧もしくは一定中間圧を印加することで前記旋回スクロールを前記固定スクロールに接触させ、かつ前記旋回スクロール背面に自転拘束機構を備えることで、前記旋回スクロールが円軌道に沿って旋回し、これにより前記圧縮室が容積を変えながら中心に向かって移動し、吸入、圧縮、吐出の一連の動作を行うスクロール圧縮機において、
    前記高圧領域から前記圧縮室に通じる連通孔を前記旋回スクロールの鏡板に設け、前記連通孔は前記固定スクロールのラップ両側に形成される圧縮室のうち一方の圧縮室にのみ臨んでなるスクロール圧縮機。
  2. 旋回スクロールと固定スクロールの渦巻き終了角度を変えることで圧縮室の閉じ込み位置をずらし、連通孔は前記固定スクロールのラップ両側に形成される圧縮室のうち高圧側の圧縮室にのみ臨んでなる請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 連通孔の直径を、旋回スクロールの鏡板厚みの5%から50%の範囲内で形成してなる請求項1または2に記載のスクロール圧縮機。
  4. 連通孔を多段構造としてなる請求項3に記載のスクロール圧縮機。
  5. 固定スクロールのラップ上面にオイル保持手段を有してなる請求項1から4のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
  6. オイル保持手段が、連通孔に一定区間開口してなる請求項5に記載のスクロール圧縮機。
  7. オイル保持手段がオイル溝である請求項5または6に記載のスクロール圧縮機。
  8. オイル溝の溝巾を固定スクロールのラップ厚みの25%から80%の範囲内で形成してなる請求項7に記載のスクロール圧縮機。
  9. オイル溝の深さを固定スクロールのラップ厚みの0.1%から3%の範囲内で形成してなる請求項7または8に記載のスクロール圧縮機。
  10. オイル保持手段が、ディンプルである請求項5または6に記載のスクロール圧縮機。
  11. ディンプルの直径を、旋回スクロールの旋回半径と固定スクロールのラップ厚みの両方より小さくし、前記ディンプルの深さを20μm以下としてなる請求項10に記載のスクロール圧縮機。
  12. 作動流体を、高圧冷媒、例えば二酸化炭素としてなる請求項1から11のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
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