JP2009004638A - 半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】効率的に形成可能な、SOI技術を用いた半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】半導体記憶装置は、シリコン基板1を含む。シリコン基板は、単結晶シリコン層の下方に埋め込み絶縁層を有する第1の領域と、この第1の領域に隣接し単結晶シリコン層の下方に埋め込み絶縁層を有さない第2の領域とを備える。メモリセルトランジスタ14aは、第1のゲート電極を有し、この第1のゲート電極が第1の領域の単結晶シリコン層上に設けられている。選択ゲートトランジスタ14bは、第2のゲート電極を有し、この第2のゲート電極がメモリセルトランジスタに隣接し且つ一部が第2の領域の単結晶シリコン層上に位置するよう設けられている。
【選択図】図2
【解決手段】半導体記憶装置は、シリコン基板1を含む。シリコン基板は、単結晶シリコン層の下方に埋め込み絶縁層を有する第1の領域と、この第1の領域に隣接し単結晶シリコン層の下方に埋め込み絶縁層を有さない第2の領域とを備える。メモリセルトランジスタ14aは、第1のゲート電極を有し、この第1のゲート電極が第1の領域の単結晶シリコン層上に設けられている。選択ゲートトランジスタ14bは、第2のゲート電極を有し、この第2のゲート電極がメモリセルトランジスタに隣接し且つ一部が第2の領域の単結晶シリコン層上に位置するよう設けられている。
【選択図】図2
Description
本発明は、半導体記憶装置に関し、例えば、メモリセル部と周辺回路部とを有する半導体記憶装置およびその製造方法に関する。
電気的に書き換え可能で且つ高集積化が可能な不揮発性半導体記憶装置として、NAND型フラッシュEEPROM(electrically erasable programmable read only memory)が知られている。NAND型フラッシュEEPROMのメモリセルトランジスタは、半導体基板上に形成された、いわゆる積層ゲート構造を有している。積層ゲート構造は、基板上に積層された、トンネル絶縁膜と、電荷蓄積を目的とする浮遊ゲート電極層と、電極間絶縁膜と、制御ゲート電極層と、を有する。
NAND型フラッシュEEPROMでは、行(ロウ)方向のワード線と列(カラム)方向のビット線の交点にメモリセルトランジスタが配置される。そして、複数個のメモリセルトランジスタが直列接続されてNANDセルユニットを構成する。
半導体記憶装置の微細化、集積化が進み、1つのメモリセルトランジスタ当たりの面積が小さくなってきている。このメモリセルサイズの微細化に伴い、素子分離領域の寄生容量や配線と基板間の寄生容量の影響が大きくなり、結果、メモリセルトランジスタの閾値電圧がばらつくという問題が顕著になっている。
微細化に伴う閾値電圧のばらつきを低減するために、SOI(silicon on insulator)技術をNAND型フラッシュEEPROMに適用することが検討されている。SOI技術では、いわゆるSOIウェハが用いられる。SOIウェハは、基板上に設けられた埋め込み酸化膜層と、埋め込み酸化膜層上に設けられた単結晶シリコン層とを含んでいる。そして、この単結晶シリコン層内に半導体装置が形成される。SOI技術を用いたNANDフラッシュEEPROMでは、行方向に沿って隣接するメモリセルトランジスタが埋め込み酸化膜層により電気的に分離されるので、素子分離領域の寄生容量を低減することができる。また、埋め込み酸化膜層により配線と基板間の寄生容量を低減することができるため、メモリセルトランジスタの閾値電圧のばらつきを抑制することができる。また、SOI技術を用いれば、半導体記憶装置の微細化に伴うショートチャネル効果に起因する問題を抑制することもできる。
また、単結晶シリコン層は信頼性の観点から良質な単結晶の層が必要である。このため、SOI基板(基板と埋め込み絶縁層と単結晶シリコン層の積層構造)は、一般的に、高コストなSIMOX(separation by implanted oxygen)やスマートカットプロセスなどにより作製される。そこで、より安価で良質な単結晶シリコン層を作製する方法が望まれる。
また、半導体記憶装置の製造の際、以下の事項も考慮する必要がある。半導体記憶装置は、一般に、メモリセル部と周辺回路部とを有する。メモリセル部にはメモリセルが形成され、周辺回路部にはメモリセルの動作に必要な周辺回路が形成される。メモリセルおよび周辺回路に求められる特性等が異なるため、メモリセル部を形成するのに必要な工程と周辺回路部を形成するのに必要な工程とは異なる。しかしながら、より少ない工程で半導体装置を製造するために、メモリセル部の形成のための工程と周辺回路部の形成のための工程とを可能な限り共通にすることが求められる。すなわち、より少ない工程で、メモリセル部と周辺回路部とを形成可能な製造工程が望ましい。
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
特開平11-163303号公報
特開2006-073939号公報
本発明は、効率的に形成可能な、SOI技術を用いた半導体記憶装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様による半導体記憶装置は、(A)単結晶シリコン層の下方に埋め込み絶縁層を有する第1の領域と、この第1の領域に隣接し前記単結晶シリコン層の下方に埋め込み絶縁層を有さない第2の領域とを備えたシリコン基板と、(B)第1のゲート電極を有し、この第1のゲート電極が第1の領域の前記単結晶シリコン層上に設けられたメモリセルトランジスタと、(C)第2のゲート電極を有し、この第2のゲート電極が前記メモリセルトランジスタに隣接し且つ一部が前記第2の領域の前記単結晶シリコン層上に位置するよう設けられた選択ゲートトランジスタと、を具備することを特徴とする。
本発明の一態様による半導体記憶装置は、(A)単結晶シリコン層の下方に埋め込み絶縁層を有する第1の領域と、この第1の領域に隣接し前記単結晶シリコン層の下方に埋め込み絶縁層を有さない第2の領域とを備えたシリコン基板と、(B)前記第1の領域の前記単結晶シリコン層上に形成された第1のゲート電極を有するメモリセルトランジスタと、(C)前記メモリセルトランジスタに隣接し、前記第1の領域と前記第2の領域にまたがるよう前記単結晶シリコン基板上に形成された第2のゲート電極を有する選択ゲートトランジスタと、(D)前記選択ゲートトランジスタに隣接し、前記第2の領域の前記単結晶シリコン層上に形成されたコンタクトプラグと、を備え、前記コンタクトプラグと前記2のゲート電極とは、前記第2の領域の前記単結晶シリコン層中に形成された、第1導電型で第1の濃度を有する第1の拡散層で接続され、前記第1のゲート電極と前記第2のゲート電極とは、前記第1の領域の前記単結晶シリコン層中に形成された、前記第1導電型と同じ導電型で前記第1の濃度より大きい第2の濃度を有する第2の拡散層で接続され、前記第2の拡散層を除く、前記第1のゲート電極の下の前記単結晶シリコン層には、前記第1導電型と同じ導電型で前記第1の濃度より小さい第3の濃度の不純物を有する不純物領域が形成されていることを特徴とする。
本発明の一態様による半導体記憶装置の製造方法は、メモリセル部と周辺回路部とを有する半導体記憶装置の製造方法であって、(A)前記メモリセル部において、半導体基板上に、前記半導体基板の表面の一部を露出する開口を有する絶縁層を形成する工程と、(B)前記開口内の前記半導体基板の表面上および前記絶縁層上と、前記周辺回路部における前記半導体基板上と、に不純物を含んだ領域を有する半導体層を形成する工程と、(C)前記半導体層の前記開口内の領域の上方の領域と、前記周辺回路部の前記半導体層とにそれぞれ第1導電型の第1不純物領域と第1導電型の第2不純物領域とを形成する工程と、(D)前記半導体層の前記絶縁層の上方の領域に積層された第1絶縁膜と第1導電膜と第2絶縁膜と第2導電膜とをそれぞれが有する複数の第1ゲート構造と、前記絶縁層の端部の上方の領域に積層された第3絶縁膜と第3電極とを有する第2ゲート構造と、前記第2不純物領域上に積層された第4絶縁膜と第4電極とを有する第3ゲート構造と、を形成する工程と、(E)前記半導体層の前記開口内の領域の上方で且つ前記第2ゲート構造と隣接する領域と、前記半導体層内の前記第3ゲート構造の両側と、に第2導電型の不純物領域を形成する工程と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、効率的に形成可能な、SOI技術を用いた半導体記憶装置を提供できる。
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す各実施形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
図1乃至図12(a)、図12(b)を参照して、本発明の実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る半導体記憶装置であるNAND型フラッシュメモリ装置のメモリセル部の主要部を示す平面図である。図2(a)は、図1のIIA−IIA線に沿った構造の主要部を示す断面図であり、図2(b)は、周辺回路部のトランジスタ(周辺トランジスタ)の主要部の断面図である。
図1、図2(a)、図2(b)に示すように、本実施形態のNAND型フラッシュメモリ装置のメモリセル部において、半導体基板である例えばp型の単結晶シリコンからなるシリコン基板1上に、例えばシリコン酸化膜からなる埋め込み絶縁層2が設けられている。埋め込み絶縁層2は、一部、シリコン基板1に達する開口(埋め込み絶縁層が除去された領域)3を有している。
埋め込み絶縁層2上には、単結晶シリコン層4が設けられている。単結晶シリコン層4は、後述のように開口3内で露出しているシリコン基板1を種とした成長によって形成されている。
ここで、埋め込み絶縁層2が単結晶シリコン層4とシリコン基板1との間に設けられた領域をSOI領域(第1の領域)、埋め込み絶縁層2を有さずに単結晶シリコン層4とシリコン基板1からなる領域を非SOI領域(第2の領域)と称する。
メモリセル部において単結晶シリコン層4上に複数のメモリセルトランジスタ14aおよび複数の選択ゲートトランジスタ14bが設けられている。また、周辺回路部の単結晶シリコン層4上には周辺トランジスタ14cが設けられている。複数のメモリセルトランジスタ14aはそれぞれメモリセル部のSOI領域に設けられている。また、複数の選択ゲートトランジスタ14bはそれぞれSOI領域と非SOI領域との境界領域(開口3の縁部領域)に設けられている。図2(a)において、選択ゲートトラジスタ14bは1対のSOI領域と非SOI領域との各境界領域に対応してそれぞれ1個ずつ設けられている。
メモリセル部のメモリセルトランジスタ14aが形成された領域の下方においては、単結晶シリコン層4内の全面に、低濃度のn型不純物を含んだ、n-型拡散層11が形成されている。n-型拡散層11は、単結晶シリコン層4の上面から下面まで、単結晶シリコン層4の厚み方向全域に亘り形成されている。メモリセル部の選択ゲートトランジスタ14bのゲート電極の下方の単結晶シリコン4と、周辺回路部の単結晶シリコン層4内の周辺トランジスタ14cのゲート電極の下方の単結晶シリコン層4とには、p型のウェル12b、12cがそれぞれ形成されている。ウェル12b、12cは、単結晶シリコン層14の上面から下面まで、単結晶シリコン層4の厚み全体に亘り形成されている。なお、ウェル12b、12cは、単結晶シリコン層4の下方のシリコン基板1まで達してもよい。
単結晶シリコン層4内の、非SOI領域のp型ウェル12b内に、n型拡散層13bが形成されている。n型拡散層13bは、隣接する2つの選択ゲートトランジスタ14b相互間の単結晶シリコン層4内に形成されている。また、周辺回路部においては、周辺トランジスタ14cのゲート電極の下方の領域を挟むように、n型拡散層13cが形成されている。n型拡散層13b、13cは、n-型拡散層11より高いn型不純物の濃度を有する。n型拡散層13b、13cは、選択ゲートトラジスタ14b、周辺トランジスタ14cのソース/ドレイン領域としての機能を有する。
メモリセルトランジスタ14aは、いわゆる積層ゲート構造型のMOSFET(metal oxide semiconductor field effect transistor)からなる。メモリセルトランジスタ14aのゲート電極である積層ゲート構造21aは、少なくとも、単結晶シリコン層4上に形成されたトンネル絶縁膜22aと、トンネル絶縁膜22a上に形成された浮遊ゲート電極23aと、浮遊ゲート電極23a上に形成された電極間絶縁膜24aと、電極間絶縁膜24a上に形成された制御ゲート電極25aと、を含んでいる。
このように、メモリセルトランジスタ14aは、埋め込み絶縁層2の上方に位置している。このため、メモリセルトランジスタ14aに関しては、SOI技術によって得られる、寄生容量にまつわる問題を回避できる。なお、メモリセルトランジスタ14aは、ディプレッション型として形成されている。すなわち、浮遊ゲート電極23aに電子が蓄積されていない状態(“1”データ)のとき、メモリセルトランジスタ14aの閾値が負となる。一方、浮遊ゲート電極23aに電子が蓄積された状態(“0”データ)のときはメモリセルトランジスタ14aの閾値電圧が正となる。読み出し動作時においては、メモリセルトランジスタ14aが“1”データを保持している場合、メモリセルトランジスタ14aはオン状態である。“0”データの場合、ゲート直下のチャネル領域で空乏層が広がり、チャネル電流が流れずにメモリセルトランジスタ14aはオフ状態となる。つまり、チャネル電流が流れれば保持データは“1”であり、チャネル電流が流れなければ保持データは“0”であると判定される。
選択ゲートトランジスタ14bは、積層ゲート構造型のMOSFETからなる。選択ゲートトランジスタ14bのゲート電極である積層ゲート構造21bは、少なくとも、単結晶シリコン層4上に形成されたゲート絶縁膜22bと、ゲート絶縁膜22b上に形成された下層ゲート電極23bと、下層ゲート電極23b上に形成された電極間絶縁膜24bと、電極間絶縁膜24b上に形成された上層ゲート電極25bと、を含んでいる。
図2(a)に示すように、選択ゲートトランジスタ14bのゲート構造21bは、一部が非SOI領域に、残りがSOI領域にかかるように設けられている。しがたって、選択ゲートトランジスタ14bのゲート構造21bは、バルク型のシリコン基板上に形成されているのと同じ状態を有する。このため、選択ゲートトランジスタ14bは、エンハンスメント型で形成されている。
周辺トランジスタ14cは、積層ゲート構造型のMOSFETからなる。周辺トランジスタ選択ゲートトランジスタ14cの積層ゲート構造21cは、少なくとも、単結晶シリコン層4上に形成されたゲート絶縁膜22cと、ゲート絶縁膜22c上に形成された下層ゲート電極23cと、下層ゲート絶縁膜23c上に形成された電極間絶縁膜24cと、電極間絶縁膜24c上に形成された上層制御ゲート電極25cと、を含んでいる。周辺トランジスタ14cは、周辺回路部において埋め込み絶縁層2が全て除去された上で形成された単結晶シリコン層4上に形成される。すなわち、バルク型の基板上に形成されるのと等価であり、周辺トランジスタ14cはエンハンスメント型で形成されている。
電極間絶縁膜24b、24cには、上面から下面に達する開口26b、26cが形成されている。この開口26b、26c内に上層ゲート電極25b、25cの一部が埋め込まれている。この結果、下層ゲート電極23b、23cと上層ゲート電極25b、25cとが、それぞれ一体としてトランジスタのゲート電極を構成する。
単結晶シリコン層4内の、メモリセルトランジスタ14aの各ゲート構造21a相互間およびゲート構造21aと選択ゲートトランジスタ21bのゲート構造21bとの間には、n+拡散層31が形成されている。n+型拡散層31は、n型拡散層11より高濃度のn型不純物を含んでおり、全て埋め込み絶縁層2上の単結晶シリコン層4内に形成される。また、n+型拡散層31は、単結晶シリコン層4の浅い領域にのみ形成されており、埋め込み絶縁層2には達していない。n+拡散層31は、メモリセルトランジスタ14aと選択ゲートトランジスタ14bのソース/ドレイン領域としての機能を有する。
メモリセルトランジスタ14aの各ゲート構造21aの下方のチャネル部には、閾値電圧の制御のための不純物が導入されている。この不純物の濃度は、単結晶シリコン層4のゲート構造21a側では高く、埋め込み絶縁層2側では低い。
なお、各ゲート構造21a、21b、21c上には層間絶縁膜35が設けられている。
図1に示すように、シリコン基板1の表面には、列方向(図中、上下方向)に沿って複数の素子分離領域1aが所定の間隔をもって形成されている。この素子分離領域1aにより、列方向に延出する複数の素子領域1bが所定の間隔をもって区画形成されている。この素子領域1b上に図2(a)に示す単結晶シリコン層4が形成されている。ワード線としてのメモリセルトランジスタ14aの複数の制御ゲート電極25aは、それぞれ所定間隔をもって複数の素子領域1bを跨ぐように行方向(図中、左右方向)に延びている。そして、制御ゲート電極25aと各素子領域1bとの交差部分にメモリセルトランジスタ14aが設けられている。また、選択ゲート線としての選択ゲートトラジスタ14bの上層ゲート電極25bも、制御ゲート電極25aと平行して行方向に沿って設けられている。上層ゲート電極25bと各素子領域1bとの交差部分に選択ゲートトラジスタ14bが設けられている。行方向において隣接する(同じ行に属する)メモリセルトランジスタ14aの各制御ゲート電極25aは相互に接続されている。同様に、行方向において隣接する(同じ行に属する)選択ゲートトランジスタ14bの上層ゲート電極25b同士は接続されている。
列方向に隣接する複数のメモリセルトランジスタ14aはn+型拡散層31を共有して直列接続されており、この直列接続されたメモリセルトランジスタ群の両端に選択ゲートトランジスタ14bの各一端がn+型拡散層31を介して接続されている。選択ゲートトランジスタ14bの各他端は、n型拡散層13bを介してコンタクトプラグ33に接続されている。このコンタクトプラグ33は図示しないビット線またはソース線と接続されている。
本実施形態によれば、n+拡散層31が形成されることによって、n+拡散層を形成せずにn型拡散層をソース/ドレイン領域として用いる場合よりも、メモリセルトランジスタ14aを大きな電流が流れることができるようになる。このため、セル電流を大きく確保できる。また、n+型拡散層31が形成されることによって、あるメモリセルトランジスタ14aに注目した場合に、これに隣接するメモリセルトランジスタ14aの浮遊ゲート電極23aからの電界による影響を抑える(シールドする)ことができる。この結果、読み出しマージンが向上する。
また、メモリセルトランジスタ14aのチャネル部には、閾値電圧の制御のための不純物が導入されており、この不純物の濃度が単結晶シリコン層4のゲート構造21a側では高く形成されていることで、メモリセルトランジスタ14aの制御性が向上して、浮遊ゲート電極への電子の注入が容易になる。また、チャネル部の不純物濃度がゲート構造21a側に比べて埋め込み絶縁層2側の濃度が低く形成されていることによって、空乏層が広がりやすくなる。つまり、チャネル部において単結晶シリコン層4の深さ方向に沿って低くなる不純物濃度の勾配を持たせることによって、カットオフ特性が向上する。
次に、図3(a)、図3(b)乃至図12(a)、図12(b)を参照して、図1、図2(a)、図2(b)の半導体記憶装置の製造方法について説明する。図3(a)乃至図12(a)は、図2(a)の半導体記憶装置の製造方法の工程を順に示している。図3(b)乃至図12(b)は、図2(b)の半導体記憶装置の製造方法の工程を順に示している。
まず、図3(a)、図3(b)に示すように、単結晶シリコンからなるシリコン基板1の表面を酸化させることによって、シリコン基板1の表面に埋め込み絶縁層2が形成される。
次に、図4(a)、図4(b)に示すように、例えば、化学的気相成長(CVD)等を用いて、埋め込み絶縁層2上に、マスク材(図示せず)が形成される。次に、リソグラフィー工程と、反応性イオンエッチング(RIE)等の異方性エッチングを用いて、マスク材に、開口3の形成予定領域の上方に開口を有するパターンが形成される。次に、マスク材をマスクとして、RIE等によって、開口3が形成される。次に、マスク材が除去される。開口3は、選択ゲートトランジスタ14bとビット線コンタクト33の形成予定領域に位置される。また、埋め込み絶縁層4の、周辺トランジスタ部の少なくとも周辺トランジスタの形成予定領域の部分は除去される。
次に、図5(a)、図5(b)に示すように、シリコン基板1の開口3で露出している部分と、周辺回路部の露出したシリコン基板1を種として、非晶質または多結晶のシリコンを埋め込み絶縁層4を全面的に覆うように成長させる。そして、このシリコンをアニールすることによって、良質な結晶性の単結晶シリコン層4を形成することができる。単結晶シリコン層4がこのような方法で形成されることによって、SOI基板(基板と埋め込み絶縁層と単結晶シリコン層の積層構造)を一般的なSIMOXやスマートカットプロセスなどより低コストで作製できる。
次に、図6(a)、図6(b)に示すように、CVD、リソグラフィー工程、RIE等によって、周辺回路部を覆うマスク材41が形成される。次に、マスク材41をマスクとしたイオン注入によって、メモリセル部の単結晶シリコン層4内にn-型拡散層11が形成される。次に、マスク材41が除去される。
次に、図7(a)、図7(b)に示すように、CVD、リソグラフィー工程、RIE等によって、メモリセル部を覆うマスク材42が形成される。次に、マスク材42をマスクとしたイオン注入によって、p型のウェル51が形成される。次に、マスク材42が除去される。
次に、図8(a)、図8(b)に示すように、CVD、リソグラフィー工程、RIE等により、開口44を有するメモリセル部を覆うマスク材43が形成される。開口44は、選択ゲートトランジスタ14bおよびコンタクトプラグ33の形成予定領域に位置し、より詳しくは、少なくともゲート構造21bの形成予定領域の下方を含んだ領域に位置する。次に、マスク材44をマスクとして用いたイオン注入によって、単結晶シリコン層4の開口44内の領域にp型ウェル12bが形成される。また、同時に周辺回路部にも不純物が注入されて、この不純物によって周辺トランジスタ12cの閾値電圧が制御され、ウェル12cが形成される。次に、マスク材44が除去される。
次に、図9(a)、図9(b)に示すように、CVD、リソグラフィー工程、RIE等によって、単結晶シリコン層4上にゲート構造21a、21b、21cが形成される。ゲート構造21aは、ウェル12bの上方に形成され、ゲート構造21bは、埋め込み絶縁層2の上方に形成される。
次に、図10(a)、図10(b)に示すように、CVD、リソグラフィー工程、RIE等によって、ここまでの工程によって得られる構造上の全面に、開口46を有するマスク材45が形成される。開口46は、隣接するゲート構造21b相互間のウェル12bを露出するように、また周辺トランジスタ14cの両側に位置するウェル12cを露出するように形成される。次に、マスク材45をマスクとしたイオン注入によって、ウェル12b、12c内に、n型拡散層13b、13cが形成される。次に、マスク材45が除去される。
次に、図11(a)、図11(b)に示すように、CVD、リソグラフィー工程、RIE等によって、ここまでの工程によって得られる構造上の全面に、開口48を有するマスク材47が形成される。開口48は、ゲート構造21a相互間のウェル12bと、ゲート構造21aとゲート構造21bとの間のウェル12bを露出するように形成されている。次に、マスク材47をマスクとして用いて不純物が注入されることにより、ウェル12b内にn+型拡散層31が形成される。次に、マスク材47が除去される。
次に、図12(a)、図12(b)に示すように、CVD等によって、ここまでの工程によって得られる構造上の全面に、層間絶縁膜35が形成される。次に、リソグラフィー工程によって、コンタクトプラグ33のためのコンタクトホール49が、層間絶縁膜35内に形成される。コンタクトホール49は、n型拡散層13bの表面まで達する。コンタクトホール49の形成予定領域の下方に埋め込み絶縁層2が設けられていないので、以下の利点を得られる。すなわち、埋め込み絶縁層が設けられており且つオーバーエッチングによってコンタクトホールが埋め込み絶縁層に到達してしまうと、コンタクトプラグが単結晶シリコン層4(シリコン基板1)と接する領域はコンタクトプラグの側面のみとなる。この結果、コンタクトプラグと基板とが接する面積が大きく低減し、この部分の抵抗値が大きくなる。これに対して、本実施形態によれば、オーバーエッチングによってコンタクトホール49が単結晶シリコン層4の上面より下方まで達しても、コンタクトホール49の下面が単結晶シリコン層4(シリコン基板1)と接することを保証できる。よって、オーバーエッチングが生じた場合でもコンタクトプラグ33と単結晶シリコン層4(シリコン基板1)との面積が小さくなることが回避される。
次に、図2(a)、図2(b)に示すように、CVD、リソグラフィー工程、RIE等によって、コンタクトプラグ33が形成される。
本発明の実施形態に係る半導体記憶装置によれば、メモリセルトランジスタ14aはSOI領域に形成され、選択ゲートトランジスタ14bは、ゲート電極であるゲート構造14bがSOI領域と非SOI領域にまたがるとともにゲート構造14部の一部が非SOI領域に位置するように形成される。したがって、メモリセルトランジスタ14aについては、SOI技術により得られる寄生容量の低減効果を得られるとともに、選択ゲートトランジスタ14bについては、バルク型の基板に形成されたのと等価の状態を同時に作り出すことができる。このため、選択ゲートトランジスタ14aを、バルク型の基板上に形成される周辺トランジスタと共通の工程で作製することができ、結果、製造工程を少なく抑えることができる。
また、本発明の実施形態に係る半導体記憶装置によれば、シリコン基板1上の埋め込み絶縁層2の一部が広く除去されて開口3が形成され、この開口3内のシリコン基板1を種として成長する単結晶シリコン層4が形成される。このため、上記の、メモリセルトランジスタ14aをSOI領域に形成し、選択ゲートトランジスタ14bのゲート電極を非SOI領域に位置するように形成するための構造を容易に作成できる。また、SOI基板を低コストで作製できる。
また、本発明の実施形態に係る半導体記憶装置によれば、メモリセルトランジスタ14a相互間の単結晶シリコン層4内に、高濃度で且つ浅いn+型拡散層31が形成される。このため、メモリセルトランジスタ14aを流れる電流を大きく確保でき、半導体記憶装置の読み出しマージンが向上する。また、メモリセルトランジスタ14aのチャネル部において、単結晶シリコン層4の深さ方向に沿って低くなる不純物濃度の勾配を持たせることによって、カットオフ特性が向上する。
なお、上記の実施形態では、n型の導電型とされた単結晶シリコン層4上にメモリセルトランジスタ14aが形成される例を示した。しかしながら、p型の導電型とすることも可能である。
また、本発明は、NOR型のフラッシュメモリ装置や、電荷蓄積層として浮遊ゲート電極の代わりにシリコン窒化膜を用いるMONOS型のフラッシュメモリ装置など他の半導体記憶装置にも適用できる。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
1…基板、2…埋め込み絶縁層、3…開口、4…単結晶シリコン層、11…n-型拡散層、12b、12c…p型ウェル、13b、13c…n型拡散層、14a…メモリセルトランジスタ、14b…選択ゲートトランジスタ、14c…周辺トランジスタ、21a、21b、21c…ゲート構造、22a…トンネル絶縁膜、22b、22c…ゲート絶縁膜、23a…浮遊ゲート電極、23b、23c…下層ゲート電極、24a、24b、24c…電極間絶縁膜、25a…制御ゲート電極、25b、25c…上層ゲート電極、26b、26c…開口、31…n+型拡散層。
Claims (5)
- 単結晶シリコン層の下方に埋め込み絶縁層を有する第1の領域と、この第1の領域に隣接し前記単結晶シリコン層の下方に埋め込み絶縁層を有さない第2の領域とを備えたシリコン基板と、
第1のゲート電極を有し、この第1のゲート電極が第1の領域の前記単結晶シリコン層上に設けられたメモリセルトランジスタと、
第2のゲート電極を有し、この第2のゲート電極が前記メモリセルトランジスタに隣接し且つ一部が前記第2の領域の前記単結晶シリコン層上に位置するよう設けられた選択ゲートトランジスタと、
を具備することを特徴とする半導体記憶装置。 - 前記第1のゲート電極の下の前記第1の単結晶シリコン層中には、不純物濃度が前記第1のゲート電極側で大きく、前記埋め込み絶縁層側で小さい領域が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
- 単結晶シリコン層の下方に埋め込み絶縁層を有する第1の領域と、この第1の領域に隣接し前記単結晶シリコン層の下方に埋め込み絶縁層を有さない第2の領域とを備えたシリコン基板と、
前記第1の領域の前記単結晶シリコン層上に形成された第1のゲート電極を有するメモリセルトランジスタと、
前記メモリセルトランジスタに隣接し、前記第1の領域と前記第2の領域にまたがるよう前記単結晶シリコン基板上に形成された第2のゲート電極を有する選択ゲートトランジスタと、
前記選択ゲートトランジスタに隣接し、前記第2の領域の前記単結晶シリコン層上に形成されたコンタクトプラグと、
を備え、
前記コンタクトプラグと前記2のゲート電極とは、前記第2の領域の前記単結晶シリコン層中に形成された、第1導電型で第1の濃度を有する第1の拡散層で接続され、
前記第1のゲート電極と前記第2のゲート電極とは、前記第1の領域の前記単結晶シリコン層中に形成された、前記第1導電型と同じ導電型で前記第1の濃度より大きい第2の濃度を有する第2の拡散層で接続され、
前記第2の拡散層を除く、前記第1のゲート電極の下の前記単結晶シリコン層には、前記第1導電型と同じ導電型で前記第1の濃度より小さい第3の濃度の不純物を有する不純物領域が形成されていることを特徴とする半導体記憶装置。 - 前記不純物領域の不純物濃度は、前記第1のゲート電極側で大きく、前記埋め込み絶縁層側で小さいことを特徴とする請求項3に記載の半導体記憶装置。
- メモリセル部と周辺回路部とを有する半導体記憶装置の製造方法であって、
前記メモリセル部において、半導体基板上に、前記半導体基板の表面の一部を露出する開口を有する絶縁層を形成する工程と、
前記開口内の前記半導体基板の表面上および前記絶縁層上と、前記周辺回路部における前記半導体基板上と、に不純物を含んだ領域を有する半導体層を形成する工程と、
前記半導体層の前記開口内の領域の上方の領域と、前記周辺回路部の前記半導体層とにそれぞれ第1導電型の第1不純物領域と第1導電型の第2不純物領域とを形成する工程と、
前記半導体層の前記絶縁層の上方の領域に積層された第1絶縁膜と第1導電膜と第2絶縁膜と第2導電膜とをそれぞれが有する複数の第1ゲート構造と、前記絶縁層の端部の上方の領域に積層された第3絶縁膜と第3電極とを有する第2ゲート構造と、前記第2不純物領域上に積層された第4絶縁膜と第4電極とを有する第3ゲート構造と、を形成する工程と、
前記半導体層の前記開口内の領域の上方で且つ前記第2ゲート構造と隣接する領域と、前記半導体層内の前記第3ゲート構造の両側と、に第2導電型の不純物領域を形成する工程と、
を具備することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
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