JP2009001509A - 脂肪組織由来幹細胞を用いた組織再生用組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】脂肪組織由来幹細胞とヘパリンを組み合わせて組織再生用組成物とする。
【選択図】なし
Description
体性幹細胞としては骨髄由来幹細胞が有名であるが、臨床応用を考えると骨髄由来幹細胞を使用する場合には比較的高い侵襲性と必要細胞数の獲得という問題が伴う。そこで最近注目を集めているのが脂肪組織由来幹細胞(以下、「ASCs」ともいう。尚、ASCsはAdipose tissue-derived Stem Cellsの略称である)である。脂肪組織からの幹細胞の抽出は低侵襲性で簡便であり、また多くの細胞の獲得が可能であるため、臨床応用を考えるとASCsは非常に期待される体性幹細胞といえる。
最近になって、多分化能幹細胞源として脂肪組織が有望であることがいくつかの研究グループによって報告された(非特許文献1)。一方、北川らによって、多分化能を示す細胞集団を脂肪組織から簡便な操作で大量に調製することが可能であることが報告されるとともに、得られた細胞が脂肪組織への分化能を有し、脂肪組織の再建に有効であることが示された(特許文献1)。また、ASCsの新規な用途も検討されている(特許文献2)。
そこで本発明は、良好な治療効果をもたらすべく、一度に大量のASCsの移植を可能とする技術及びその用途を提供することを課題とする。
本発明は主として以上の知見に基づき完成されたものであって、以下の組織再生用組成物、その調製法及び用途を提供する。
[1]脂肪組織由来幹細胞とヘパリンを組み合わせてなる組織再生用組成物。
[2]脂肪組織由来幹細胞とヘパリンとを含有することを特徴とする、[1]に記載の組織再生用組成物。
[3]脂肪組織由来幹細胞を含有する第1構成要素と、ヘパリンを含有する第2構成要素とからなるキットであることを特徴とする、[1]に記載の組織再生用組成物。
[4]脂肪組織由来幹細胞を含有し、投与時にヘパリンが併用投与されることを特徴とする、[1]に記載の組織再生用組成物。
[5]ヘパリンを含有し、投与時に脂肪組織由来幹細胞が併用投与されることを特徴とする、[1]に記載の組織再生用組成物。
[6]前記脂肪組織由来幹細胞が、
(1)脂肪組織から分離した細胞集団を800〜1500rpm、1〜10分間の条件下で遠心処理したときに沈降する沈降細胞集団に含まれる接着性細胞若しくはその継代細胞、
(2)前記沈降細胞集団を低血清条件下で培養したときに増殖した細胞、又は
(3)脂肪組織から分離した細胞集団を低血清条件下で培養したときに増殖した細胞、
である、[1]〜[5]のいずれか一項に記載の組織再生用組成物。
[7]前記低血清条件が、培養液中の血清濃度が5%(V/V)以下の条件である、[6]に記載の組織再生用組成物。
[8]脂肪組織から分離した細胞集団を800〜1500rpm、1〜10分間の条件下で遠心処理したときに沈降する沈降細胞集団とヘパリンとを含有することを特徴とする、[1]に記載の組織再生用組成物。
[9]肝障害の治療又は予防に使用されることを特徴とする、[1]〜[8]のいずれか一項に記載の組織再生用組成物。
[10]前記肝障害が、肝炎、肝硬変、肝癌又は術後肝不全であることを特徴とする、[9]に記載の組織再生用組成物。
[11]前記脂肪組織がヒトの脂肪組織である、[1]〜[10]のいずれか一項に記載の組織再生用組成物。
[12]以下のステップを含む、組織再生用組成物の調製法:
(1)脂肪組織由来幹細胞及びヘパリンを用意するステップ;
(2)前記脂肪組織由来幹細胞と前記ヘパリンを混合するステップ。
[13]組織再生用組成物を製造するための、脂肪組織由来幹細胞及びヘパリンの使用。
[14]再生目的の組織を有する患者に対して治療上有効量の脂肪組織由来幹細胞及びヘパリンを投与することを含む組織再生法。
[15]肝障害を罹患した又は罹患するおそれのある患者に対して治療上有効量の脂肪組織由来幹細胞及びヘパリンを投与することを含む、肝障害の治療又は予防法。
ノボ・ヘパリン注1万単位(商品名、持田製薬)、ノボ・ヘパリン注1000(商品名、持田製薬)、ヘパリンモチダ(商品名、持田製薬)、ヘパリンナトリウム注N「味の素」(商品名、味の素)デリバデクス100単位シリンジ(商品名、シオノケミカル)、ヘパフラッシュ100単位/mLシリンジ10mL(商品名、テルモ)、ヘパフラッシュ100単位/mLシリンジ5mL(商品名、テルモ)、ヘパリンNa500単位/mLシリンジ「NP」(商品名、ニプロファーマ)、ヘパリンNaロック100シリンジ(商品名、三菱ウェルファーマ)、ヘパリンNaロック用100単位/mLシリンジ「オーツカ」10mL(商品名、大塚製薬工場)、ヘパリンNa透析用250単位/mLシリンジ20mL「AT」(商品名、大洋薬品)、ヘパリンNa透析用500単位/mLシリンジ10mL「AT」(商品名、大洋薬品)、ペミロック100単位/mLシリンジ(商品名、大洋薬品)。
ヘパリンカルシウム注射液(商品名、味の素)、カプロシン皮下注用(商品名、沢井製薬)。
ダルテパリンナトリウム静注1000単位/mL(商品名、メルク製薬)フラグミン静注(商品名、ファイザー)、リザルミン注1000(商品名、伊藤ライフサイエンス)、フルゼパミン静注1000単位/mL(商品名、大洋薬品)、ヘパグミン静注1000単位/mL(商品名、沢井製薬)、ヘパクロン注5000(商品名、三共エール薬品)、ダルテパン静注5000(商品名、日医工)、ダルテパリンNa静注1000単位/mL「HK」5mL(商品名、光製薬)、ダルテパリンNaシリンジ5000「HK」(商品名、光製薬)。
ミニヘパ注500(商品名、伊藤ライフサイエンス)、ローヘパ注500(商品名、味の素)。
本発明の組織再生用組成物は、障害された組織の再生(再建)に用いられる。ここでの「障害」は、組織の一部が壊死又は欠損した状態など、組織が正常な状態にないことを包括的に意味する。「組織」とは、一種又は数種の細胞が所定のパターンで集合することによって形づくられた構造体のことをいう。一方、複数の組織が集合することによって「器官(臓器)」が形成される。従って、本明細書において「組織再生用」とは、器官を形成している組織、又は器官を形成していない組織の再生に利用されるものであることを意味する。組織は大別して上皮組織(例えば皮膚上皮)、結合組織(例えば真皮、脂肪組織)、筋組織(例えば横紋筋、平滑筋)、神経組織に分けられる。一方、器官の例として食道、胃、十二指腸、盲腸、小腸、大腸、直腸、結腸、肝臓、膵臓、舌、咽頭、扁桃、血管、心臓、副腎、脾臓、リンパ管、リンパ節、腎臓、膀胱、尿管、尿道、前立腺、精管、精巣、卵管、卵巣、気管、肺、鼻、皮膚、乳房、横隔膜を挙げることができる。
本発明の組織再生用組成物が投与される対象はヒト、又はヒト以外の哺乳動物(ペット動物、家畜、実験動物を含む。具体的には例えばマウス、ラット、モルモット、ハムスター、サル、ウシ、ブタ、ヤギ、ヒツジ、イヌ、ネコ等)である。好ましくは、本発明の組織再生用組成物はヒトに対して使用される。
以下、ASCsの調製法の一例を説明する。
(1)脂肪組織からの細胞集団の調製
脂肪組織は動物から切除、吸引などの手段で採取される。ここでの用語「動物」はヒト、及びヒト以外の哺乳動物(ペット動物、家畜、実験動物を含む。具体的には例えばマウス、ラット、モルモット、ハムスター、サル、ウシ、ブタ、ヤギ、ヒツジ、イヌ、ネコ等)を含む。免疫拒絶の問題を回避するため、本発明の組織再生用組成物を適用する対象(レシピエント)と同一の個体から脂肪組織を採取することが好ましい。但し、同種の動物の脂肪組織(他家)又は異種動物の脂肪組織の使用を妨げるものではない。
細胞集団は続いて遠心処理に供される。遠心処理による沈渣を沈降細胞集団(本明細書では「SVF画分」ともいう)として回収する。遠心処理の条件は、細胞の種類や量によって異なるが、例えば1〜10分間、800〜1500rpmである。尚、遠心処理に先立ち、酵素処理後の細胞集団をろ過等に供し、その中に含まれる酵素未消化組織等を除去しておくことが好ましい。
SVF画分にはASCsの他、他の細胞成分(内皮細胞、間質細胞、血球系細胞、これらの前駆細胞等)が含まれる。そこで本発明の一態様では以下の選択培養を行い、SVF画分から不要な細胞成分を除去する。そして、その結果得られた細胞をASCsとして本発明の組織再生用組成物に用いる。
本発明の一態様では、上記(3)の操作の代わりに又は上記(3)の操作の後に以下の低血清培養を行う。そして、その結果得られた細胞をASCsとして本発明の組織再生用組成物に用いる。
血清はウシ胎仔血清に限られるものではなく、ヒト血清や羊血清等を用いることができる。好ましくはヒト血清、更に好ましくは本発明の組織再生用組成物を適用する対象の血清(即ち自己血清)を用いる。
SVF画分の細胞、上記選択培養(3)の結果得られた細胞、又は上記低血清培養(4)の結果得られた細胞(以下、これらの細胞をまとめて「本発明の細胞」という)とヘパリンを組み合わせて用いることによって本発明の組織再生用組成物を得る。典型的には、本発明の細胞とヘパリンとを混合した配合剤として本発明の組織再生用組成物が提供されることになる。例えば、本発明の細胞を生理食塩水や適当な緩衝液(例えばリン酸系緩衝液)等に懸濁させて得た細胞懸濁液にヘパリンを混合すればよい。
脂肪組織由来幹細胞(ASCs)を投与する際にヘパリンを併用した場合の効果を調べることを目的として以下の実験を施行した。
以下の一連の操作によってマウスの脂肪よりASCsを調製した。
(1)1mg/mlの濃度でコラゲナーゼをHank's緩衝液に溶解した後、0.45μmフィルターに通し、滅菌した(コラゲナーゼ溶液)。使用するまでは4℃にてコラゲナーゼ溶液を保存した。使用直前に37℃でインキュベートした。
(2)C57BL/6 Cr SLCマウス(メス、14週齢、日本エスエルシー株式会社)をけい椎脱臼後、EtOHに浸漬させた。
(3)表皮を腹部から上下に剥ぎ取り、皮膚を上手に足に巻きつけ、脂肪組織を採取した。採取した脂肪組織を軽くPBSで洗浄後、氷上のFD培地(F12:DMEM=1:1)に浸漬した。
(4)不要な結合組織、血管、その他の組織(筋肉)等を除いた後、脂肪組織をナイフで細断した。
(5)脂肪組織をPBSで再度洗浄した。
(6)脂肪組織の重量を測定し、2倍容量のコラゲナーゼ溶液を加えた後、37℃の保温器内で60分間振盪させた。
(7)FD培地を10ml添加後、ピペッティングして塊をほぐした。
(8)セルストレイナー(70μmメッシュ)を通した後、新しい遠沈チューブ移した。
(9)セルストレイナーを10mlのFD培地ですすぎ、セルストレイナー上に残った細胞を回収し、(8)の遠沈チューブに加えた。
(10)遠沈チューブを室温、1200rpmで5分間遠心した後、上清を除いた。
(11)沈渣を10mlのFD培地に懸濁させた。
(12)(9)〜(11)の操作を繰り返した(3回)。
(13)最終的に得られた沈渣を5mlのFD培地に懸濁することによって細胞懸濁液を得た後、細胞数を計測した。
(14)2×105cells/25cm2となるように培養用フラスコに細胞を播種し、37℃で一晩培養した。
(15)培地交換することによって非付着細胞を除去した。以降、3日おきに培地交換した。
以上の操作の結果、1gの脂肪組織から約5×106cellsのASCsを回収することができた。
2−1.マウスの準備
C57BL/6 Cr SLCマウス(オス、6週齢、日本エスエルシー株式会社)を合計28匹用意し、正常群(3匹)、生食投与群(6匹)、ヘパリン投与群(7匹)、ASCs投与群(6匹)及びヘパリンASCs併用投与群(6匹)に分けた。各群の条件は次の通りである。
正常群:CCl4による肝炎の誘導をしない群
生食投与群(対照群):CCl4による肝炎を誘導した後、生理食塩水(150μl)を静脈注射で投与する群
ヘパリン投与群:CCl4による肝炎を誘導した後、ヘパリン(5μlのノボ・ヘパリン注1000を生理食塩水145μlと混合したもの)を静脈注射で投与する群
ASCs投与群:CCl4による肝炎を誘導した後、ASCs(上記の手順で調製したASCs(1×106)を生理食塩水150μlに懸濁したもの)を静脈注射で投与する群
ヘパリンASCs併用投与群:CCl4による肝炎を誘導した後、ヘパリンとASCsの混合液(上記の手順で調製したASCs(1×106)を生理食塩水150μlに懸濁した後、5μlのノボ・ヘパリン注1000を添加したもの)を静脈注射で投与する群
(1)肝炎を誘導するマウス(生食投与群、ヘパリン投与群、ASCs投与群、ヘパリンASCs併用投与群)にCCl4(オリーブ油でCCl4を10倍希釈した溶液を0.5mL/kg)を腹腔内投与した。
(2)CCl4の投与から4時間後、生食投与群のマウスには生理食塩水を、ヘパリン静注群のマウスにはヘパリンを、ASCs静注群のマウスにはASCsを、ヘパリンASCs静注群のマウスにはヘパリンASCs混合液をそれぞれ尾静脈より投与した。
(3)CCl4の投与から24時間後に各マウスからサンプリング(血液及び肝組織)を行った。
(4)サンプリングした試料を用いて肝障害マーカーAST(GOT)、ALT(GPT)、LDHを測定し、測定値を群間で比較・評価した。尚、近年GOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)をAST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)、GPT(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)をALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)と呼ぶ施設が多くなり、国際的な標準になりつつある。また、LDHはlactate dehydrogenase(乳酸脱水素酵素)の略称である。
各肝障害マーカーの測定結果を図1に示す。図1aはASTの測定値を比較したグラフ、同bはALTの測定値を比較したグラフ、同cはLDHの測定値を比較したグラフである。各グラフにおいて左から順に正常群の測定値、生食投与群の測定値、ヘパリン投与群の測定値、ASCs投与群の測定値、及びヘパリンASCs併用投与群の測定値が示される。図1dは、ASCs投与群とヘパリンASCs併用投与群の生存率を比較したグラフである。図2は各肝障害マーカーについて、生食投与群の測定値とヘパリンASCs投与群の測定値をt-検定で比較・評価した結果(a:AST値の検定結果、b:ALT値の検定結果、c:LDH値の検定結果)である。
生食投与群と比較すると、ヘパリンASCs併用投与群においてAST値の減少傾向を確認できる(p=0.052)(図1a、図2a)。ヘパリンASCs併用投与群よりもASCs投与群の方がAST値が若干低いが、ASCs投与群のマウスは2匹(6匹中)しか生存していない(図1d)。
生食投与群に比較すると、ヘパリンASCs併用投与群においてALT値の減少傾向を確認できる(図1b、図2b)。
生食投与群に比較すると、ヘパリンASCs併用投与群においてLDH値の有意な減少を確認できる(p=0.029)(図1c、図2c)。
ASCs投与群では6匹中4匹が肺梗塞、肝梗塞を起こし、移植直後に死亡が確認されたのに対し(生存率33%)、ヘパリンASCs投与群ではいずれのマウスにおいても梗塞が認められず、死亡に至るものもなかった(生存率100%)。
以上の通り、ASCsとヘパリンを併用投与すれば高い治療効果が得られた。また、ASCsの大量投与に伴う梗塞の惹起をヘパリンの併用によって防止できること、即ちヘパリンを併用すれば大量のASCsを安全に投与可能であることが判明した。
1.脂肪組織からの沈降細胞集団(SVF画分)の調製
以下の手順でヒト脂肪組織からSVF画分を調製する。
(1)切除術によって得られたヒト脂肪組織(皮下脂肪又は内臓脂肪)をDMEM/F12液(ダルベッコ変法イーグル培地とF12培地を等量混合した培地(シグマ))で数回(例えば3回)洗浄し、付着した血液などを除去する。
(2)滅菌培養皿内で脂肪組織を手術用メスで細片化する。
(3)遠心チューブに脂肪組織を入れ、その重量を計測する。
(4)コラゲナーゼtype1溶液を上記の遠心チューブに必要量添加した後、37℃で所定時間(例えば1〜2時間)振盪させる。振盪条件は例えば120回/minの条件とする。
(5)続いて、遠心チューブにDMEM/F12液を所定量入れ、ピペッティングする。
(6)ピペッティング後の細胞懸濁液を孔径100μmのフィルターで濾過する。
(7)得られた濾液を常温で1200rpm、5分間遠心処理する。沈渣を回収し、SVF画分とする。
尚、吸引脂肪を用いる場合には、(1)及び(2)の操作を省略することができる。
以下の手順でSVF画分を低血清培養する。
(1)SVF画分中の有核細胞を低血清培養液に懸濁し、ファイブロネクチンコート25cmフラスコに播種する。低血清培養液は以下の通り調製した(a〜e)。
(a)DMEM(日水製薬)5.7g、MCDB201(シグマ)7g、L-グルタミン(シグマ)0.35g、NaHCO3(シグマアルドリッチジャパン)1.2g、0.1mMアスコルビン酸(和光純薬工業)1ml、抗生物質(100,000units/mlペニシリン及び100mg/mlストレプトマイシン)0.5mlを980mlの蒸留水に溶解する。
(b)10N NaOHにてpHを7.2に調整する。
(c)濾過・滅菌する。
(d)リノール酸-アルブミン(シグマ)10mlと100×ITS(インスリン10mg、トランスフェリン5.5mg、亜セレン酸ナトリウム5μg、シグマ)10mlを添加する。
(e)100μg/ml bFGF(ぺプロテック)1μlを加える(最終濃度10ng/ml)。
(3)コンフルエントに達したら1mM EDTA含有PBSで洗浄後、0.05〜0.25%トリプシン溶液で処理して細胞を剥離して回収し、回収した細胞を所定の密度(例えば8×103個/cm2)でファイブロネクチンコートプレートに播種する。
(4)以上の継代培養を必要に応じて繰り返す。
本明細書の中で明示した論文、公開特許公報、及び特許公報などの内容は、その全ての内容を援用によって引用することとする。
Claims (15)
- 脂肪組織由来幹細胞とヘパリンを組み合わせてなる組織再生用組成物。
- 脂肪組織由来幹細胞とヘパリンとを含有することを特徴とする、請求項1に記載の組織再生用組成物。
- 脂肪組織由来幹細胞を含有する第1構成要素と、ヘパリンを含有する第2構成要素とからなるキットであることを特徴とする、請求項1に記載の組織再生用組成物。
- 脂肪組織由来幹細胞を含有し、投与時にヘパリンが併用投与されることを特徴とする、請求項1に記載の組織再生用組成物。
- ヘパリンを含有し、投与時に脂肪組織由来幹細胞が併用投与されることを特徴とする、請求項1に記載の組織再生用組成物。
- 前記脂肪組織由来幹細胞が、
(1)脂肪組織から分離した細胞集団を800〜1500rpm、1〜10分間の条件下で遠心処理したときに沈降する沈降細胞集団に含まれる接着性細胞若しくはその継代細胞、
(2)前記沈降細胞集団を低血清条件下で培養したときに増殖した細胞、又は
(3)脂肪組織から分離した細胞集団を低血清条件下で培養したときに増殖した細胞、
である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組織再生用組成物。 - 前記低血清条件が、培養液中の血清濃度が5%(V/V)以下の条件である、請求項6に記載の組織再生用組成物。
- 脂肪組織から分離した細胞集団を800〜1500rpm、1〜10分間の条件下で遠心処理したときに沈降する沈降細胞集団とヘパリンとを含有することを特徴とする、請求項1に記載の組織再生用組成物。
- 肝障害の治療又は予防に使用されることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の組織再生用組成物。
- 前記肝障害が、肝炎、肝硬変、肝癌又は術後肝不全であることを特徴とする、請求項9に記載の組織再生用組成物。
- 前記脂肪組織がヒトの脂肪組織である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組織再生用組成物。
- 以下のステップを含む、組織再生用組成物の調製法:
(1)脂肪組織由来幹細胞及びヘパリンを用意するステップ;
(2)前記脂肪組織由来幹細胞と前記ヘパリンを混合するステップ。 - 組織再生用組成物を製造するための、脂肪組織由来幹細胞及びヘパリンの使用。
- 再生目的の組織を有する患者に対して治療上有効量の脂肪組織由来幹細胞及びヘパリンを投与することを含む組織再生法。
- 肝障害を罹患した又は罹患するおそれのある患者に対して治療上有効量の脂肪組織由来幹細胞及びヘパリンを投与することを含む、肝障害の治療又は予防法。
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