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JP2009001507A - 体脂肪減少剤およびその利用 - Google Patents

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JP2009001507A JP2007161498A JP2007161498A JP2009001507A JP 2009001507 A JP2009001507 A JP 2009001507A JP 2007161498 A JP2007161498 A JP 2007161498A JP 2007161498 A JP2007161498 A JP 2007161498A JP 2009001507 A JP2009001507 A JP 2009001507A
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Masakatsu Tezuka
雅勝 手塚
Shigenori Shinba
繁紀 榛葉
Katsumi Imamori
勝美 今森
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Abstract

【課題】食事に由来する過剰な脂質の蓄積を防ぎ、グルコースとして再分配することにより筋肉等のエネルギー産生に寄与し、体脂肪の減少に効果を発揮する薬剤を提供すること。
【解決手段】チオール基を有するアミノ酸の少なくとも1種を有効成分として含有してなる体脂肪減少剤およびこれを含有する医薬品、医薬部外品、飲食品または化粧品。
【選択図】なし

Description

本発明は生体内における脂肪の蓄積を防止する働きのある体脂肪減少剤およびこれを含有する医薬品、医薬部外品、飲食品または化粧品に関する。
食習慣の欧米化が進むにつれて、現代人の脂肪の摂取量は増加し、そのうえ、食べ過ぎや運動不足が重なり、消費するカロリーよりも摂取するカロリーが多くなっている。そのため、余分なカロリーが体脂肪として体内に蓄積され、肥満にいたる人の数が急速に増加している。さらに、肥満と、糖尿病、高脂血症、高血圧症、動脈硬化のような疾患が様々な組み合わせで重積するようなメタボリックシンドロームに至ると、心筋梗塞、脳梗塞等の重大な心血管イベントを発症するリスクが高くなる。そのため健康な生活を送るうえで肥満を防止することは非常に有意義である。
肥満の多くは、基礎代謝と運動等によるエネルギー消費量を考え、食事がカロリーオーバーにならないようにすることや、適度な運動をすること等の生活習慣の見直しと改善により予防することができる。
しかし、肥満には遺伝的・体質的原因もあり、一般に肥満気味の人は正常の人に比べて脂肪分解の働きが悪く、運動を行っても糖質の分解が先行して体脂肪はあまり分解されない。そのため、肥満の原因にかかわらず、体脂肪の蓄積を防止し、体脂肪を効果的に消費させるような技術の開発が望まれていた。
これまで、体脂肪を減少させる技術として、アミノ酸を摂取することが知られている。例えば、リジン、プロリン、アラニンおよびアルギニンは、脂肪を加水分解する酵素であるリパーゼを早期に活性化することにより、脂肪を分解して遊離の脂肪酸を放出する。これらのアミノ酸の摂取と有酸素運動を組み合わせることにより、分解された脂肪を筋肉内でエネルギーとして燃焼させ体脂肪を減少させることができる。そのためにこれらのアミノ酸は脂肪燃焼アミノ酸といわれている。この脂肪燃焼アミノ酸は、これらを含有させた飲食品(特許文献1〜3)だけでなく、飼料(特許文献4、5)等にも利用されている。
また、オルチニンも、筋肉や骨の増強に関係する成長ホルモンの分泌を促進し、基礎代謝を増加させるので、脂肪を燃焼する作用があるといわれている。このオルチニンの脂肪をエネルギーとして燃焼させる作用を利用して、リジン、プロリン、アラニン、アルギニンおよびオルチニンをダイエットアミノ酸と称して、これらを添加した脂肪代謝促進食品が考案されている(特許文献6)。
更に、アルギニン、アラニン、ロイシン等のグルカゴン分泌亢進作用を有するアミノ酸により運動による体脂肪減少効果を補強する飲食品(特許文献7〜10)や、カルニチン、リジン、メチオニン、ロイシン、イソロイシンおよびバリンから選ばれる脂肪燃焼を促進するアミノ酸を含む脂肪燃焼食品(特許文献11)、カルニチン、リジン、アラニン、アルギニン等を脂肪燃焼促進物質として含有させた組成物(特許文献12)、フェニルアラニン、アラニン、バリンを抗肥満に有効なアミノ酸として含有させたダイエット健康補助食品(特許文献13)等が知られている。更にまた、cAMP誘導促進剤(酸性アミノ酸)、脂肪分解燃焼促進剤(パンテテイン関連物質とカルニチン)およびホスホジエステラーゼ阻害剤(キサンチン/誘導体)の3者を組み合わせた痩身用皮膚化粧料(特許文献14)や、グリシン、ヒスチジン、リジン、セリン、スレオニンから選ばれる少なくとも1種のアミノ酸とキサンチン誘導体とを含む組成物により脂肪の代謝が促進されることを利用した脂質代謝促進組成物(特許文献15)、キサンチン誘導体と多糖類およびメチオニン等のアミノ酸とを含有することを特徴とする脂質分解促進効果および肌荒れ改善効果に優れた皮膚外用剤(特許文献16)等も考案されている。
特開2003−119133号公報 特開2004−16046号公報 特開2005−2035号公報 特開2003−70425号公報 特開2005−40059号公報 特開2004−352702号公報 特開平5−252905号公報 特開2001−169753号公報 特開平11−308979号公報 特開平10−191944号公報 特開2004−81010号公報 特開2005−2035号公報 特開2003−125732号公報 特開2001−64147号公報 特開平10−330264号公報 特許第3519269号
しかし、従来の脂質の代謝に寄与する食品や、外用剤では十分とは言えない面もあり、更に新しい脂質の代謝に貢献する物質の提供が求められており、本発明はそのような物質の提供をその課題とするものである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を行ったところ、チオール基を有するアミノ酸が、肝臓における脂肪酸やコレステロールの合成を抑制すると同時に脂質を分解し代謝を促進し、食事に由来する過剰な脂質の蓄積を防ぎ、グルコースとして再分配することにより筋肉等のエネルギー産生に寄与し、体脂肪の減少に効果を発揮することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明はチオール基を有するアミノ酸の少なくとも1種を有効成分として含有してなる体脂肪減少剤である。
また、本発明は上記体脂肪減少剤を含有する医薬品、医薬部外品、飲食品または化粧品である。
本発明の体脂肪減少剤の有効成分であるチオール基を有するアミノ酸は、肝臓において脂肪合成酵素の転写因子(Sterol Regulatory Element-1 Binding Protein (Srebp1))の発現を著しく抑制するので、脂肪酸の合成がされにくくなり、糖の新生が行なわれやすくなる。そのため本発明の体脂肪減少剤は、食事に由来する過剰な脂質の蓄積を防ぎ、グルコースとして再分配することにより筋肉等のエネルギー産生に寄与するため、体脂肪の減少に効果を発揮する。
従って、本発明の体脂肪減少剤は、体脂肪を減少する効果を期待した各種医薬品、医薬部外品、食品または化粧品に利用できる。
本発明の体脂肪減少剤の有効成分であるチオール基を有するアミノ酸としては、特に限定されず、例えば、システイン等のようにその構造中のどこかにチオール基を有するものの他にもシスチン等のように分解、代謝等によりチオール基を生じるものも含む。このようなチオール基を有するアミノ酸は、既に公知の化合物であり、市販品を用いてもよく、また、公知の方法(醗酵法、合成法、酵素法、抽出法等、あるいはこれらの組み合わせ)に基づき製造したものであっても良い。
上記チオール基を有するアミノ酸のうち、好ましいものとしては、システインまたはその誘導体もしくはそれらの塩(以下、これらを「システイン類」という)を挙げることができる。これらシステイン類のうち、システインの誘導体としてはN−アセチルシステイン、L−メチルシステイン塩酸塩、L−エチルシステイン塩酸塩、L−カルボシステイン、フドステイン等が挙げられる。また、システインの塩としては、システインの塩酸塩、硝酸塩、硫酸塩等の鉱酸塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩等を挙げることができる。また、これらシステイン類は、L体、D体またはDL体を特に制限無く使用することができるが、L体またはDL体であることが好ましく、L体であることがより好ましい。更に、本発明においてはシステイン類としてシステインペプチド(グルタチオン)、トルラ酵母エキス、高システインペプチド含有パン酵母エキス、システインペプチド含有酵母エキス等のシステインを含有するペプチドや蛋白質を用いることも可能である。
上記システイン類のより好ましい例としては、L−システイン、L−システイン塩酸塩、L−シスチン、L−シスチン塩酸塩、N−アセチルシステイン、L−メチルシステイン塩酸塩およびL−エチルシステイン塩酸塩が挙げられ、特にこれらの中でもL−システインが好ましい。
L−システインは、下記式であらわされる構造を有し、化学名が2−アミノ−3−メルカプトプロピオン酸(2-Amino-3-mercaptopropionic acid)であり、分子式がCNOSであり、分子量が121.16であり、融点が220℃のものである。
Figure 2009001507
このL−システインは、生体内代謝系において、SH供与体としての役割を果たし、SH酵素のactivator(賦活剤)として作用する。L−システインを利用した医療用医薬品としては、皮膚代謝の正常化、抗アレルギー、解毒等の作用により各種皮膚疾患等に応用され、湿疹、蕁麻疹、薬疹、中毒疹、尋常性ざ瘡、多形滲出性紅斑や放射線障害による白血球減少症の治療に用いられている。また、一般用医薬品では、しみ・そばかす・日やけ等の色素沈着症、全身倦怠、二日酔、にきび、湿疹、じんましん、かぶれ、くすりまけの治療に用いられている。しかし、これまでL−システインが、食事に由来する過剰な脂質の蓄積を防ぎ、グルコースとして再分配することにより筋肉等のエネルギー産生に寄与し、体脂肪の減少に効果を発揮することは知られていない。
上記したチオール基を有するアミノ酸の少なくとも1種は、そのまま本発明の体脂肪減少剤とすることができる。また、本発明の体脂肪減少剤には、必要に応じて本発明の作用を妨害しない範囲で、通常、医薬品、医薬部外品、飲食品、化粧品等に添加することのできる成分を配合してもよい。
上記した本発明の体脂肪減少剤は、人や動物に投与され、食事に由来する過剰な脂質の蓄積を防ぎ、グルコースとして再分配することにより筋肉等のエネルギー産生に寄与し、体脂肪の減少に効果を発揮する。本発明の体脂肪減少剤の投与経路は、特に限定されず、例えば、内服等の経口であってもよく、外用、注射等の非経口であってもよい。本発明の体脂肪減少剤を経口投与する場合の投与量は、症状、年齢、体重等により異なるが、通常成人に対し一日あたり、有効成分であるチオール基を有するアミノ酸の総量として合計、0.1mg〜20g、好ましくは1mg〜10g、さらに好ましくは2mg〜5gであり、1日に1回または数回に分けて投与する。投与期間は、特に限定はないが、通常7日間〜3年間、好ましくは通常14日間〜1年間、更に好ましくは4週間〜6ケ月間投与する。また、非経口投与であれば外用剤中の有効成分の含有量として、通常0.01〜20質量%、好ましくは0.05〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%であり、1日に1回または数回に分けて塗布する。投与期間は、特に限定はないが、通常14日間〜3年間、好ましくは4週間〜6ヶ月間投与する。
また、本発明の体脂肪減少剤は、これを従来の医薬品、医薬部外品、飲食品または化粧品に配合することにより、体脂肪減少用の医薬品、医薬部外品、飲食品または化粧品とすることができる。これら体脂肪減少用の医薬品、医薬部外品、飲食品または化粧品におけるチオール基を有するアミノ酸の配合量は、上記1日または1回あたりの投与量を1ないし複数で割った量とすることが好ましい。
上記した体脂肪減少用の医薬品および医薬部外品は、本発明の体脂肪減少剤に加え、必要に応じてその他の成分を混合し、製剤学的分野において公知の方法で種々の剤型に製剤化することにより得られる。
その他の成分としては、例えば、安定剤、安定化剤、界面活性剤、可塑剤、滑沢剤、滑沢化剤、可溶剤、可溶化剤、還元剤、緩衝剤、甘味剤、基剤、稀釈剤、吸着剤、矯味剤、結合剤、懸濁剤、懸濁化剤、抗酸化剤、光沢化剤、コーティング剤、剤皮、支持体、湿潤剤、湿潤調整剤、充填剤、消泡剤、清涼化剤、接着剤、咀嚼剤、着色剤、着香剤、香料、糖衣剤、等張化剤、軟化剤、乳化剤、粘着剤、粘着増強剤、粘稠剤、粘稠化剤、発泡剤、pH調整剤、皮膚保護剤、賦形剤、分散剤、噴射剤、崩壊剤、崩壊補助剤、崩壊延長剤、芳香剤、防湿剤、放出制御膜、防腐剤、保存剤、無痛化剤、溶解剤、溶解補助剤、溶剤、流動化剤、帯電防止剤、増量剤、保湿剤、付湿剤等が挙げられる。これらの成分は、医薬品添加物事典、食品添加物公定書、医薬部外品原料規格、日本汎用化粧品原料集、化粧品種別許可基準、化粧品原料基準外成分規格、CTFA等に記載されている。
また、製剤の剤型としては、錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、カプセル剤、カプレット、軟カプセル剤、丸剤、内服液剤、シロップ剤、ドライシロップ剤、チュアブル剤、トローチ剤、発泡錠、ドロップ剤、懸濁剤、口中内崩壊錠等の経口投与製剤、クリーム、軟膏、ゲル軟膏、局所液剤、坐剤、ローション、エアゾール、チンキ、貼付剤、テープ等の外用剤、注射剤、点滴剤、埋込剤等の注射剤のいずれでもよいが、経口投与製剤または外用剤として好適に用いられる。
上記製剤の製造方法は、特に制限されるものでなく、種々の方法により実施することができる。例えば、顆粒剤、細粒剤、散剤等は、有効成分等を含む粉末や造粒末を混合して分包に小分けして充填することにより製造される。また、カプセル剤は、粉末剤、造粒末、小型の錠剤等をカプセル充填機を用いてカプセルに充填することにより製造される。錠剤は、有効成分等の粉末、粉末剤、細粒剤、顆粒剤や丸剤と、公知の製剤添加物を混合し、圧縮成型することにより製造される。これらの製剤は更に、糖衣、フィルム等でコーティングすることもできる。コーティングには、パンコーティング法、流動コーティング法、転動コーティング法、ドライコーティング法等の公知のコーティング法を単独あるいは組み合わせて用いればよい。また、コーティング剤の被覆量は、剤形等により必要に応じて選択できる。一般的には、錠剤には0.1〜100質量%、丸剤および顆粒剤には0.1〜200質量%、細粒剤には0.1〜300質量%程度である。また、シロップ剤、エリキシル剤、リモナーデ剤、エキス剤、ドリンク剤等の内服液剤、液状または半固形物を充填した軟カプセル剤、硬カプセル剤等の内服固形製剤、クリーム、軟膏、ゲル軟膏、局所液剤、坐剤、ローション、エアゾール、チンキ、貼付剤、テープ等の外用剤等は、通常、有効成分等と、精製水等の溶剤の一部とを混合・溶解・分散し、その後残りの溶剤を加えて液量を調整することにより製造される。これら外用剤等は必要に応じて酸またはアルカリを用いてpHの調整を行ってもよい。なお、外用剤等に脂溶性成分を含む場合には、界面活性剤、可溶化剤、乳化剤、懸濁剤等の製剤添加物を用いることにより可溶化、乳化、懸濁化してもよい。また、外用剤等の調整時には、必要に応じ、加温、冷却、窒素置換、ろ過、滅菌処理等を施してもよい。
上記製剤においては、更に必要により、公知の製剤添加物等を用い、薬効成分の安定化、徐放化、持続化、速崩化、速溶化、溶解性の改善、味の隠蔽、服用感の改善等の機能を付加してもよい。これらの機能を付加する方法は、当業者に周知の方法であり、例えば、有効成分等を別々の顆粒に配合する方法、多層の顆粒にする方法、多層錠や有核錠にする方法、別々の顆粒にして打錠する方法、マイクロカプセルとする方法、発泡製剤とする方法、チュアブル製剤とする方法、口腔内崩壊製剤とする方法、マトリックス製剤とする方法、共粉砕する方法、固溶体とする方法、甘味剤や清涼化剤を添加する方法、抗酸化剤や安定(化)剤を添加する方法、特定のpH・粘度・浸透圧・塩濃度に調整する方法等の種々の方法を挙げることができ、これらの方法を組み合わせてもよい。
また、本発明の体脂肪減少剤を含有する飲食品は、公知の飲食品中に前記体脂肪減少剤を配合する以外は、通常の一般的な飲食品の製造方法を使用して製造することができる。具体的な飲食品としては、ジュース、炭酸飲料、シロップ、人工ミルク、ヨーグルト、清涼飲料、乳飲料等の飲料、スープ、パン、麺、インスタント食品、プリン、お好み焼き粉、餅、蕎麦、うどん等の食品、錠菓、アメ、ドロップ、チョコレート、ゼリー、グミ、ビスケット等の菓子、栄養ドリンク、流動食、調味料等が挙げられる。これらの飲食品は、機能性食品、栄養補助食品、特定保健用食品、ダイエット食品、健康補助食品等とすることもできる。
更に、本発明の体脂肪減少剤を含有する化粧品は、公知の化粧品中に前記体脂肪減少剤を添加する以外は、通常の一般的な化粧品の製造方法を使用して製造することができる。具体的な化粧品としては、化粧水、クリーム、軟膏、ローション、乳液、ゲル剤、エアゾール剤、エッセンス、パック、オイル、洗浄剤、石鹸、洗顔料、浴用剤、ファンデーション、白粉、口紅、香料、オーデコロン、ボディウォッシュ、シャンプー、リンス等が挙げられる。
以下に、本発明の体脂肪減少作用に関する効果および本発明の態様の例を、試験例および製剤例で示すが、本発明はこれらの例に何ら制限されるものではない。
試 験 例 1
脂肪酸合成関連因子に及ぼすシステインの作用の検討:
ラット初代培養肝細胞における脂肪酸合成関連因子に及ぼすシステインの影響を以下の方法で検討した。まず、L−システインを培地中のL−システイン量の10倍量として、ラット初代培養肝細胞を培養した。16時間培養した後、RNAを抽出し、リアルタイムPCR法により、脂肪酸合成の律速酵素である脂肪酸合成酵素(fatty acid synthase(FAS))、コレステロール合成の律速酵素である3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリール・コエンザイムA還元酵素(HMG-CoA reductase(HMGCoAR))、肝臓ステアリン酸コエンザイムA脱飽和酵素(stearoyl-CoA desaturase(SCD1))、脂質分解に作用する酵素であるリポタンパク質リパーゼ(lipoprotein lipase(LPL))、アシルCoA合成酵素(Acyl-CoA synthetase long-chain family member 1(ACSL1))の各遺伝子の発現を検討した。その結果を図1に示した。
この結果から、L−システインは、脂肪酸合成の律速酵素である脂肪酸合成酵素(FAS)並びに肝臓ステアリン酸コエンザイムA脱飽和酵素(SCD1)の発現を強く抑制し、コレステロール合成の律速酵素である3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリール・コエンチームA還元酵素(HMGCoAR)の発現も抑制することがわかった。さらに、L−システインは、脂質分解に作用する酵素であるリポタンパク質リパーゼ(LPL)およびアシルCoA合成酵素(ACSL1)の発現量を増加することがわかった。以上のことから、L−システインは体脂肪の合成を抑制すると同時に代謝を促進することが示唆された。
試 験 例 2
糖新生経路に及ぼすシステインの作用の検討:
試験例1と同様にして、ラット初代培養肝細胞における糖新生経路に関する因子(フルクトースビスホスファターゼ(fructose-bisphosphatase 1,2(FBPase1,FBPase2))、グルコース−6−ホスファターゼ(glucose-6-phosphatase(G6Pase))およびホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ(phosphoenol-pyruvate carboxykinase(PEPCK))に及ぼすL−システインの影響を検討した。その結果を図2に示した。
この結果から、L−システインは、フルクトースビスホスファターゼ(fructose-bisphosphatase 1,2(FBPase1,FBPase2))、グルコース−6−ホスファターゼ(glucose-6-phosphatase(G6Pase))、ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ(phosphoenol-pyruvate carboxykinase(PEPCK))の発現を顕著に増大させることがわかった。
試 験 例 3
糖ならびに脂質代謝因子の転写を調節する因子に及ぼすシステインの作用の検討:
試験例1と同様にして、ラット初代培養肝細胞における脂肪細胞分化に関わる転写因子(CCAAT/エンハンサー結合タンパク質(CCAAT/enhancer binding protein α,β,γ(C/EBPα、C/EBPβ、C/EBPγ))および脂肪合成酵素の転写因子(sterol regulatory element-1 binding protein (Srebp-1))に及ぼすL−システインの作用を検討した。その結果を図3に示した。
この結果から、L−システインは、Srebp-1の発現を著しく抑制することがわかった。このSrebp-1は脂肪酸合成の律速酵素であるFASの発現を誘導し、その一方で糖新生の酵素群の発現を抑制することから、システインが、食事由来の過剰の脂質の蓄積を防ぎ、グルコースとして再分配することにより筋肉等のエネルギー産生に寄与するため、体脂肪減少に効果を発揮することが示唆された。
製 剤 例 1
L−システイン含有錠剤:
L−システイン80g、コーンスターチ17.6g、微結晶セルロース70g、乳糖70g、タルク2gおよびステアリン酸マグネシウム0.4gを混合し、打錠機で圧縮成型して、直径8mm、質量240mgの錠剤を得た。
製 剤 例 2
N-アセチルシステイン含有硬カプセル剤:
N-アセチルシステイン100g、コーンスターチ1.5gおよびステアリン酸マグネシウム0.5gを均一に混合し、1カプセル当り質量520mgで充填し、0号の大きさの硬カプセル剤を得た。
製 剤 例 3
システインペプチド含有錠剤:
システインペプチド(グルタチオン)100g、コーンスターチ17.6g、微結晶セルロース60g、乳糖60g、タルク2gおよびステアリン酸マグネシウム0.4gを混合し、打錠機で圧縮成型して、直径8mm、重量240mgの錠剤を得た。
製 剤 例 4
システインペプチド含有酵母エキス含有硬カプセル剤:
システインペプチド含有酵母エキス(システインペプチド15質量%)1000g、コーンスターチ79gおよびステアリン酸マグネシウム1gを均一に混合し、1カプセル当り質量280mgで充填し、2号の大きさの硬カプセル剤を得た。
製 剤 例 5
シスチン含有散剤:
シスチン240g、コーンスターチ180g、微結晶セルロース76g、アスパルテーム1g、アセスルファムカリウム1gおよびステアリン酸マグネシウム2gを均一に混合し、1包当り質量500mgで分包し、散剤を得た。
製 剤 例 6
N−アセチルシステイン含有内服液剤:
N−アセチルシステインナトリウム10g、ソルビトール120g、オリゴ糖90g、サイクロデキストリン10g、レモン濃縮果汁4g、アスコルビン酸2gおよび香料1gを精製水に溶解して全量1Lとし、これを50mLづつ褐色ガラス瓶に充填し、内服液剤を得た。
製 剤 例 7
システインペプチド含有化粧水:
システインペプチド0.05g、グリセリン2g、1,3-ブチレングリコール2g、エチルアルコール15g、精製レシチン0.02g、ポリオキシエチレン(120)硬化ヒマシ油0.2g、防腐剤0.1gおよび香料0.05gに精製水を加えて全量を100gとして、化粧水を調製した。
製 剤 例 8
L−システイン含有クリーム:
L−システイン0.1g、白色ワセリン5g、ステアリルアルコール4g、モノステアリン酸グリセリン3.4g、ポリオキシエチレン(25)セチルエーテル1.6g、中鎖脂肪酸トリグリセリド12g、ポリエチレングリコール5g、クエン酸0.01g、防腐剤0.1gおよび香料0.05gに精製水を加えてクエン酸ナトリウムでpH5.5に調製し、全量を100gとして、クリームを調製した。
製 剤 例 9
N−アセチルシステイン含有ゲル軟膏:
N−アセチルシステイン0.5g、アラントイン0.2g、イソプロピルアルコール35g、プロピレングリコール5gおよびカルボキシビニルポリマー2gに精製水を加えてトリエタノールアミンでpH5.5に調製し、全量を100gとして、ゲル軟膏を調製した。
製 剤 例 10
N−アセチルシステイン含有美容液:
N−アセチルシステイン0.5g、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム・5水塩 3g、カルボキシビニルポリマー0.1g、トリエタノールアミン0.1g、グリセリン1g、パラオキシ安息香酸メチル0.1g、クエン酸0.1g、クエン酸ナトリウム0.2g、エタノール5g、ポリオキシエチレン(25)グリセリルピログルタミン酸イソステアリン酸ジエステル0.3g、1,3−ブチレングリコール2g、香料0.1gを用いて精製水にて全量を100gとして美容液を得た。
本発明により、チオール基を有するアミノ酸を有効成分として含有する体脂肪減少剤が提供され、脂質代謝を促進し体脂肪を減少させるのに効果を発揮する。
この体脂肪減少剤の有効成分であるチオール基を有するアミノ酸は、安全性と有効性に優れているので、このものは医薬品、医薬部外品、食品または化粧品等として、人あるいは動物の肥満の予防、解消に有効である。
ラット初代培養肝細胞における脂肪酸合成関連因子に及ぼすシステインの影響を示す図面である。 ラット初代培養肝細胞における糖新生経路に関する因子に及ぼすシステインの影響を示す図面である。 ラット初代培養肝細胞における糖ならびに脂質代謝因子の転写を調節する因子に及ぼすシステインの影響を示す図面である。 以 上

Claims (6)

  1. チオール基を有するアミノ酸の少なくとも1種を有効成分として含有してなる体脂肪減少剤。
  2. チオール基を有するアミノ酸が、システインまたはその誘導体もしくはその塩である請求項1記載の体脂肪減少剤。
  3. 請求項1または2記載の体脂肪減少剤を含有する医薬品。
  4. 請求項1または2記載の体脂肪減少剤を含有する医薬部外品。
  5. 請求項1または2記載の体脂肪減少剤を含有する飲食品。
  6. 請求項1または2記載の体脂肪減少剤を含有する化粧品。
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