JP2009094110A - 放熱部材、及びそのシート、およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】樹脂と異方性を有する無機粉末を含有してなるシート状の放熱部材において、異方性を有する無機粒子をシート厚さ方向に配向させ、X線をシート状の放熱部材のシートの厚さ方向に、シートの長さ方向に対して90°の角度で照射して得られたX線回折図の<100>面に対する<002>面のピーク比(<002>/<100>)が10以下であることを特徴とする放熱部材。異方性を有する無機粉末が窒化ホウ素、黒鉛、および鱗片状又は板状に加工した金属粉末からなる群より選ばれた1種又は2種以上である放熱部材。
【選択図】図2
Description
(1)樹脂と異方性を有する無機粉末を含有してなるシート状の放熱部材において、異方性を有する無機粒子をシート厚さ方向に配向させ、X線をシート状の放熱部材のシートの厚さ方向に、シートの長さ方向に対して90°の角度で照射して得られたX線回折図の<100>面に対する<002>面のピーク比(<002>/<100>)が10以下であることを特徴とする放熱部材。
(2)異方性を有する無機粉末が窒化ホウ素、黒鉛、および鱗片状又は板状に加工した金属粉末からなる群より選ばれた1種又は2種以上である前記(1)に記載の放熱部材。
(3)樹脂が80〜30体積%、異方性を有する無機粉末が20〜70体積%である前記(1)又は前記(2)に記載の放熱部材。
(4)樹脂がシリコーン樹脂、又はアクリル樹脂である前記(1)乃至前記(3)のいずれか一項に記載の放熱部材。
(5)放熱部材がシートである前記(1)乃至前記(4)のいずれか一項に記載の放熱部材。
(6)樹脂と異方性を有する無機粉末を含有してなる樹脂組成物をシートに成形する方法において、樹脂と異方性を有する無機粉末を含有してなる樹脂組成物を成形ダイス内に設けられた配向部と圧縮部を通過させるシートの製造方法。
(7)配向部の形状がスリット、円形、多角形、及びピン型からなる群より選ばれた1種以上である前記(6)に記載のシートの製造方法。
(8)異方性を有する無機粉末が窒化ホウ素、黒鉛、および鱗片状又は板状に加工した金属粉末からなる群より選ばれた1種又は2種以上である前記(6)又は前記(7)に記載のシートの製造方法。
(9)樹脂が80〜30体積%、異方性を有する無機粉末が20〜70体積%である前記(6)乃至前記(8)のいずれか一項に記載のシートの製造方法。
(10)樹脂がシリコーン樹脂、又はアクリル樹脂である前記(6)乃至前記(9)のいずれか一項に記載のシートの製造方法。
(11)X線をシート状の樹脂組成物のシートの厚さ方向に、シートの長さ方向に対して90°の角度で照射して得られたX線回折の<100>面に対する<002>面のピーク比(<002>/<100>)を10以下とする前記(6)乃至前記(10)のいずれか一項に記載のシートの製造方法。
異方性を有する無機粉末に他の熱伝導性フィラーと混合させることもできる。異方性を有する無機粉末は、無機粒子の面方向(a軸)と垂直方向(c軸)とで熱伝導性が数倍〜数十倍異なる場合があるが、本発明によってその面方向の高熱伝導性を都合よく利用することができる。異方性を有する無機粉末の粒度は、レーザー回折式粒度分布測定装置SALD−200で測定したメジアン径(直径)が、1〜100μmものが好ましい。
本発明においては、配向性の優れた成形体を得るために、樹脂組成物に配向部を通過させた後、圧縮部を通過させることが必要である。配向部と圧縮部の一方を通過させただけでは、配向性の優れた成形体を得ることができない。
(実施例1)
A液(ビニル基を有するオルガノポリシロキサン)対B液(H−Si基を有するオルガノポリシロキサン)の混合比を表1に示す割合とした二液性の付加反応型液状シリコーン樹脂(東レダウコーニング社製、商品名「SE−1885」)に、平均粒子径15μm(レーザー回折式粒度分布測定装置SALD−200で測定したメジアン径)の窒化ホウ素粉末(市販品)を表1に示す割合で配合し、ミキサーで混合した。
押出機を使用しシリコーン樹脂組成物を押し出した。押出機先端に取り付けられたダイスには、厚さ方向に0.5mmで幅20mmに開けられたスリットが18条切られており、その後スリットの開口断面積総和に対し85%の断面積開口を持つ圧縮部が、上記スリット部に続き一体化して取り付けられた構造とした。
押出機の条件としては、シリンダー温度、ダイス温度を25℃に設定し、吐出量7L/hour、押出圧力78kgf/cm2とした。この場合押出圧力は50kgf/cm2以上が望ましい。
ダイスから押し出されたブロック体を扱いやすい長さに切断した後、乾燥機にて110℃で6時間加熱し、シリコーンの加硫を行うことで成型物として完成させた後、幅0.5mmに切断して、図3に示されるシート状成形体を製造した。
(実施例2)
窒化ホウ素粉末の代わりに鱗片状黒鉛粉(市販品)を使用し、実施例1と同配合で、実施例1と同様の方法でシート状成形体を製造した。
(実施例3)
ダイスに取り付けられた配向スリット部を厚さ方向に1mmで幅20mmに開けられた部品に交換し、実施例2と同じ組成にてシリコーン樹脂組成物を押出成形し、同様に加硫させた後、幅0.5mmに切断したシート状成形体を作成した。
(実施例4)
実施例2の配合から鱗片状黒鉛粉の体積%を40体積%とし、その他は実施例1と同様の方法でシート状成形体を製造した。
(実施例5)
実施例2の配合から鱗片状黒鉛粉の体積%を60体積%とし、その他は実施例1と同様の方法でシート状成形体を製造した。
(実施例6)
実施例2の配合から鱗片状黒鉛粉を45体積%、窒化ホウ素粉末5%としその他は実施例1と同様の方法でシート状成形体を製造した。上記で得られた成形体について、厚さ方向の熱伝導率を測定した。これらの結果を表1に示す
使用材料を下記に示す。
(1)シリコーン樹脂:東レダウコーニング社製、商品名「SE−1885」
(2)窒化ホウ素粉末:電気化学工業社製、商品名「デンカボロンナイトライドSPG」、
平均粒径15μm
(3)鱗片状黒鉛粉 :中越黒鉛工業所社製、商品名「天然黒鉛BF-20A」、平均粒径20μm
ダイスに取り付けられた配向スリット部を厚さ方向に2mmで幅20mmに開けられた部品に交換し、実施例2と同じ組成にてシリコーン樹脂組成物を押出成形し、同様に加硫させた後、幅0.5mmに切断したシート状成形体を作成した。
(比較例2)
ダイスに取り付けられた配向スリット部を取り外し、実施例2と同じ組成にてシリコーン樹脂組成物を押出成形し、同様に加硫させた後、幅0.5mmに切断したシート状成形体を作成した。上記で得られた成形体について、厚さ方向の熱伝導率を測定した。これらの結果を表1に示す。
X線はシート状成形体のシートの厚さ方向に、シートの長さ方向に対して90°の角度で照射した。
試料板に測定試料を成形し2θ=53°〜39°の範囲で測定した。次に得られたX線チャートより、(1)2θ=41°付近((100)面)、(2)2θ=44°付近((101)面)、(3)2θ=50°付近((102)面)のピーク面積を求め、以下の式よりGIを求めた。
GI=(面積(1)+面積(2))/面積(3)
更に上記と同じ要領で2θ=30°〜25°の範囲で測定し、(a)2θ=27〜28°付近((002)面)、(b)2θ=41°付近((100)面)のピーク高さを求め、以下の式よりピーク強度比を求めた。
ピーク強度比=ピーク高さ(a)/(ピーク高さ(b)
なお、X線回折装置の測定条件を下記に示す。
(X線回折装置の測定条件)
Cu回転体陰極、印可電圧/電流;50V / 100A、測定範囲;5°≦2θ≦90°、
サンプル間隔:0.02°、スキャン速度;1°/分、スリット構成:DS,SS=0.5,
RS=0.1
試料はアルミ板に貼り測定試料とした。
1.スリット(配合物流路)
2.金型
1.集合部
2.配向部
3.圧縮部
4.製品ブロック
5.製品
6.異方性を有する無機粒子
7.バインダー
1.シート状製品
2.異方性を有する無機粒子
Claims (11)
- 樹脂と異方性を有する無機粉末を含有してなるシート状の放熱部材において、異方性を有する無機粒子をシート厚さ方向に配向させ、X線をシート状の放熱部材のシートの厚さ方向に、シートの長さ方向に対して90°の角度で照射して得られたX線回折図の<100>面に対する<002>面のピーク比(<002>/<100>)が10以下であることを特徴とする放熱部材。
- 異方性を有する無機粉末が窒化ホウ素、黒鉛、および鱗片状又は板状に加工した金属粉末からなる群より選ばれた1種又は2種以上である請求項1に記載の放熱部材。
- 樹脂が80〜30体積%、異方性を有する無機粉末が20〜70体積%である請求項1又は請求項2に記載の放熱部材。
- 樹脂がシリコーン樹脂、又はアクリル樹脂である請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の放熱部材。
- 放熱部材がシートである請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の放熱部材。
- 樹脂と異方性を有する無機粉末を含有してなる樹脂組成物をシートに成形する方法において、樹脂と異方性を有する無機粉末を含有してなる樹脂組成物を成形ダイス内に設けられた配向部と圧縮部を通過させるシートの製造方法。
- 配向部の形状がスリット、円形、多角形、及びピン型からなる群より選ばれた1種以上である請求項6に記載のシートの製造方法。
- 異方性を有する無機粉末が窒化ホウ素、黒鉛、および鱗片状又は板状に加工した金属粉末からなる群より選ばれた1種又は2種以上である請求項6又は請求項7に記載のシートの製造方法。
- 樹脂が80〜30体積%、異方性を有する無機粉末が20〜70体積%である請求項6乃至請求項8のいずれか一項に記載のシートの製造方法。
- 樹脂がシリコーン樹脂、又はアクリル樹脂である請求項6乃至請求項9のいずれか一項に記載のシートの製造方法。
- X線をシート状の樹脂組成物のシートの厚さ方向に、シートの長さ方向に対して90°の角度で照射して得られたX線回折の<100>面に対する<002>面のピーク比(<002>/<100>)を10以下とする請求項6乃至請求項10のいずれか一項に記載のシートの製造方法。
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