JP2009068386A - 密閉型圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガス抜き路からの潤滑油の流出を防止し、給油量を増加することで性能と信頼性を向上した圧縮機を提供する。
【解決手段】潤滑油204を汲み上げ循環させる給油機構260は、主軸部220の下部に設けられた遠心ポンプ262と、主軸部220の中部の外周部に刻設した螺旋溝266とを備え、遠心ポンプ262の上部と螺旋溝266の下端を連通する連通部264と、一端が遠心ポンプ262に連通し、他端が螺旋溝266の下端よりも下方の主軸部220の外周部に連通するガス抜き路270とを備えるので、ガス抜き路270からの冷媒の排出の機能を達成しながらガス抜き路270からの潤滑油204の流出を防止することで給油量を増加させ、潤滑油204による冷却や潤滑機能を確実にするとともに、ガス抜き路270による摺動部の油膜形成阻害を防止し、性能と信頼性が向上する。
【選択図】図2
【解決手段】潤滑油204を汲み上げ循環させる給油機構260は、主軸部220の下部に設けられた遠心ポンプ262と、主軸部220の中部の外周部に刻設した螺旋溝266とを備え、遠心ポンプ262の上部と螺旋溝266の下端を連通する連通部264と、一端が遠心ポンプ262に連通し、他端が螺旋溝266の下端よりも下方の主軸部220の外周部に連通するガス抜き路270とを備えるので、ガス抜き路270からの冷媒の排出の機能を達成しながらガス抜き路270からの潤滑油204の流出を防止することで給油量を増加させ、潤滑油204による冷却や潤滑機能を確実にするとともに、ガス抜き路270による摺動部の油膜形成阻害を防止し、性能と信頼性が向上する。
【選択図】図2
Description
本発明は、主に電気冷凍冷蔵庫などの冷凍サイクルに使用される圧縮機に関するものである。
従来、シャフトに遠心ポンプを用いた給油機構を備えた圧縮機としては、遠心ポンプ内にガスが滞留して潤滑油が流れにくくなることを防止するために、回転子の下側にガス抜き路を設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。また、ガス抜き路から潤滑油が排出されることで、給油量が減少することを防止するために、ガス抜き路を回転子と主軸受の下端の間に設けたものもある(例えば、特許文献2参照)。
以下、図面を参照しながら従来の圧縮機を説明する。
まず、特許文献1に記載された従来の圧縮機を説明する。
図3は特許文献1に記載された従来の圧縮機の縦断面図、図4は従来の給油機構の断面図を示したものである。
図3および図4において、密閉容器2の底部には潤滑油4を貯留しており、圧縮機本体6はサスペンションスプリング8によって密閉容器2に対して弾性的に支持されている。
潤滑油4は、冷凍サイクルに吐出された際に流動性を良くして圧縮機へ戻りやすくなるよう、冷媒と相溶性を有している。
圧縮機本体6は、電動要素10と、電動要素10の上方に配設される圧縮要素12から構成されている。電動要素10は、固定子14および回転子16とから構成されている。
圧縮要素12のシャフト18は、主軸部20と偏心軸部22を備えており、主軸部20はブロック24の主軸受26に回転自在に軸支されるとともに、回転子16が固定されている。そして、荷重が作用する偏心軸部22に対して、偏心軸部22の下側のみに配置された主軸部20と主軸受26で支持する片持ち軸受の構成となっている。
ピストン30は、ブロック24に形成された略円筒形の内面を有するシリンダ34に往復自在に挿入される。また、連結手段36は、両端に設けた穴部がそれぞれピストン30に取付けられたピストンピン38と偏心軸部22に嵌挿されることで、偏心軸部22とピストン30とを連結している。
シリンダ34およびピストン30は、シリンダ34の開口端面に取り付けられるバルブプレート46とともに圧縮室48を形成する。さらに、バルブプレート46を覆って蓋をするようにシリンダヘッド50が固定されている。
吸入マフラ52は、PBTなどの樹脂で成型され、内部に消音空間を形成し、シリンダヘッド50に取り付けられている。
さらに、シャフト18は給油機構60を備えており、以下詳細に構成を説明する。
給油機構60は、シャフト18の主軸部20の下端に開口し、上方に行くほど主軸部20の軸心から偏心軸部22の偏心方向に傾斜した穴である遠心ポンプ62と、遠心ポンプ62の上部から主軸受26と摺動する主軸部20の摺動面に開口する連通部64と、主軸部20の表面に刻設され、連通部64より主軸部20上方へ至る螺旋状の溝である螺旋溝(一点鎖線)と、螺旋溝の上端と偏心軸部22とを連通する偏心軸連通部68などを備えている。
そして、給油機構60は、密閉容器2底部の潤滑油4に浸漬した主軸部20下端から、遠心ポンプ62、連通部64、螺旋溝、偏心軸連通部68を経て、偏心軸部22上端へ至る一連の給油通路を形成している。
さらに、給油機構60には、遠心ポンプ62から、回転子16より下方で一部が密閉容器2内に連通するガス抜き路70が設けられている。連通部64は、遠心ポンプ62の上部が主軸部20から離心する方向に設けられるのに対し、ガス抜き路70は連通部64と反対方向に設けられている。
以上のように構成された圧縮機について、以下にその動作を説明する。
電動要素10に通電されると、固定子14に発生する回転磁界により、回転子16は主軸部20とともに回転する。主軸部20の回転により、偏心軸部22が偏心運動し、偏心軸部22の偏心運動が連結手段36を介してピストン30に伝えられ、ピストン30はシリンダ34内で往復動する。
密閉容器2外の冷凍サイクル(図示せず)より戻った冷媒は、吸入マフラ52を経由して圧縮室48内へ導入され、圧縮室48内でピストン30により圧縮され、圧縮された冷媒は密閉容器2から冷凍サイクル(図示せず)へ送出される。
次に給油機構60の作用について説明する。
シャフト18下端は潤滑油4に浸漬しており、遠心ポンプ62の下部に流入した潤滑油4はシャフト18とともに回転することで遠心力が作用し、図4のAで示すような放物線状の油面が形成される。
そのため、遠心ポンプ62に流入した潤滑油4は、遠心ポンプ62内の壁面近傍を上方へと流動し、密閉容器2底部の潤滑油4の油面位置Bより上方にある連通部64まで到達する。
連通部64から主軸部20表面の螺旋溝に導かれた潤滑油4は、主軸部20と主軸受26の相対速度に起因する粘性摩擦力により、螺旋溝内を上方に流動する。
そして、螺旋溝内を上方に流動した潤滑油4は、偏心軸連通部68などを潤滑しながらシャフト18の上端に至り、密閉容器2内の空間に飛散する。
また、潤滑油4は冷媒との相溶性を有しているので、圧縮機が停止している際には潤滑油4に冷媒が多く溶解している。このため、圧縮機の起動時に、潤滑油4が攪拌されたり、圧力が低下したり、温度が上昇したりすると、潤滑油4中の冷媒が気化したり、発泡したりする。
発泡による気泡は、給油機構60内にも発生し、その際に、気泡が給油機構60の通路を塞いでしまうと、潤滑油4の流れが阻害され、給油量が減少するが、ガス抜き路70から発泡により発生する冷媒を給油機構60から密閉容器2内に排出することで、発泡による給油阻害を防止している。
次に、特許文献2に記載された従来の圧縮機を説明する。
図5は特許文献2に記載された従来の圧縮機の縦断面図、図6は従来の圧縮機の圧縮要素各部の作用力を示す模式図である。
図5および図6は、上死点と下死点の中間位置を示している。
尚、特許文献1と同一構成については同符号を付して、詳細な説明を省略する。
図5において、シャフト18に具備された給油機構160は、シャフト18の主軸部20の下端に開口し、主軸部20下端より上方に行くほど主軸部20の軸心から偏心軸部22の偏心方向に傾斜した穴部である遠心ポンプ162と、遠心ポンプ162上部から主軸受26と摺動する主軸部20の摺動面に開口する連通部164と、主軸部20の表面に刻設され、連通部164より主軸部20上方へ至る螺旋状の溝である螺旋溝166と、螺旋溝166上端と偏心軸部22とを連通する偏心軸連通部(図示せず)などを備えている。
そして、給油機構160は、密閉容器2底部の潤滑油4に浸漬した主軸部20下端から、遠心ポンプ162、連通部164、螺旋溝166を経て、偏心軸部22上端へ至る一連の給油通路を形成している。
さらに、給油機構160には、遠心ポンプ162から、主軸受26の下端で一部が密閉容器2内に連通するガス抜き路170が設けられている。連通部164は、遠心ポンプ162が主軸部20から離心する方向に設けられるのに対し、ガス抜き路170は連通部164と反対方向の主軸部20表面に開口している。
また、回転子16と主軸受26の軸方向の隙間に対して、ガス抜き路170の直径は十分に大きいため、ガス抜き路170は主軸受26の摺動部に対向して少なくとも一部が開口している。
以上のように構成された圧縮機について、給油機構160を中心にその動作を説明する。
シャフト18下端は潤滑油4に浸漬しており、遠心ポンプ162の下部に流入した潤滑油4はシャフト18とともに回転することで遠心力が作用し、放物線状の油面が形成される。
そのため、遠心ポンプ162に流入した潤滑油4は、遠心ポンプ62内の壁面近傍を上方へと流動し、密閉容器2底部の潤滑油4の油面位置より上方にある連通部164まで到達する。
連通部164から主軸部20表面の螺旋溝166に導かれた潤滑油4は、主軸部20と主軸受26の相対速度に起因する粘性摩擦力により、螺旋溝166内を上方に流動する。
そして、螺旋溝166内を上方に流動した潤滑油4は、偏心軸部22を経由してシャフト18上端に至り、密閉容器2内の空間に飛散する。
また、遠心ポンプ162内で潤滑油4から気化、発泡した冷媒は、ガス抜き路170から密閉容器2内の空間に排出されることにより気泡による給油阻害を防止している。また、ガス抜き路170は、連通部164と同様に遠心ポンプ162の上部に位置しているので、図5に示すように、潤滑油4の放物線状の油面Gが流動してこない位置にある。
従って、ガス抜き路170から潤滑油4は流出せず、連通部164から上方に供給される潤滑油4が減少することはないため、潤滑油4による冷却効果や潤滑効果が低下することはなく、性能や信頼性が確保できる。
次に、図6を用いて、主軸受26に作用する荷重について説明する。
シャフト18の回転に伴い、シリンダ34内でピストン30が往復動する。上死点をクランク角0度とすると、クランク角180度からの圧縮行程では圧縮室48の容積が小さくなるとともに冷媒が圧縮され、圧力が上昇する。そして、クランク角270度から360度付近で圧縮室48の圧力は最も高くなる。
圧縮室48の圧力が上昇すると、ピストン30には圧力による荷重Cが作用する。この荷重は、ピストン30より、ピストンピン38、連結手段36を介して偏心軸部22に伝わり、荷重Dとして作用する。
偏心軸部22の下側に配置した主軸部20と主軸受26の摺動部だけでシャフト18を支持する片持ち軸受の構成となっているため、偏心軸部22に作用する荷重Dを、主軸受26の摺動面上部に荷重Dと同方向の荷重Eが作用し、摺動面下部には荷重Dと逆向きの荷重Fが作用する。
ところで、主軸部20と主軸受26で構成される摺動部は、小さなクリアランスへ潤滑油4が引き込まれることで油膜圧力を発生させて荷重を支持する、流体潤滑方式のジャーナル軸受を構成している。
そのため、摺動面の荷重が作用する位置に凹み等があると発生する油膜圧力が小さくなってしまう。このため、圧縮時の荷重Cが大きくなる圧縮行程の後半に荷重E、荷重Fの方向と一致しないように、螺旋溝166や連通部164は配置されている。
特開昭63−138175号公報
特開2006−28065号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来の構成では、ガス抜き路70は回転子16より下方に開口しているため、図4のAで示したような油面が形成されると、ガス抜き路70から潤滑油4が流出し、連通部64から上方に供給される潤滑油4が減少してしまい、潤滑油4による冷却効果や潤滑効果が低下し、性能や信頼性に悪影響を及ぼすという課題を有していた。
また、特許文献2に記載の従来の構成では、主軸部20と主軸受26の摺動部下端の、連通部164と反対側にガス抜き路170が配置されているため、圧縮行程後半の荷重が大きくなる際にガス抜き路170近傍に荷重が作用し、ガス抜き路170が存在するため油膜圧力が低下する。
このため、従来よりさらに油の粘度を低くしたり、摺動部の幅を小さくした場合にガス抜き路170の開口部近傍で金属接触による摩擦や摩耗の発生が起きるため、性能を向上することができないという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、ガス抜き路からの潤滑油の流出や油膜形成の阻害を防止し、給油と油膜形成を確実にすることで性能と信頼性の高い圧縮機を実現することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の密閉型圧縮機は、潤滑油を汲み上げ循環させる給油機構に、一端が遠心ポンプに連通し、他端が螺旋溝の下端よりも下方の主軸部の外周部に連通するガス抜き路を備えたもので、起動時などに発泡により発生する気泡に対し、ガス抜き路からの冷媒を排出することで給油機構内の気泡による給油阻害を防止することで給油量を増加させながら、安定運転時においてガス抜き路からの潤滑油の流出を防止することで給油量の低下を防止し、潤滑油による冷却や潤滑機能を確実にするとともに、ガス抜き路が摺動部に開口することによる摺動部の油膜形成阻害を防止するという作用を有する。
本発明の密閉型圧縮機は、一端が遠心ポンプに連通し、他端が螺旋溝の下端よりも下方の主軸部の外周部に連通し、少なくとも一部が下方に傾斜したガス抜き路を有するので、給油機構から冷媒ガスを排出しながらガス抜き路からの潤滑油の流出を防止することで給油量の低下を防止するとともに、ガス抜き路が摺動部に開口することによる摺動部の油膜形成阻害を防止することができ、性能と信頼性を向上することができる。
請求項1に記載の発明は、密閉容器内に潤滑油を貯留するとともに、固定子と回転子を備えた電動要素と、前記電動要素によって駆動される圧縮要素を収容し、前記圧縮要素は、前記回転子が固定され主軸部と偏心軸部とを有するシャフトと、前記シャフトを軸支する主軸受と、前記潤滑油を汲み上げ循環させる給油機構とを備え、前記給油機構は、前記主軸部の下部に設けられた遠心ポンプと、前記主軸部の中部の外周部に刻設した螺旋溝とを備え、前記遠心ポンプの上部と前記螺旋溝の下端を連通する連通部と、一端が前記遠心ポンプに連通し、他端が前記螺旋溝の下端よりも下方の前記主軸部の外周部に連通し、少なくとも一部が下方に傾斜したガス抜き路とを備えたもので、給油機構から冷媒ガスをガス抜き路より排出しながら、ガス抜き路からの潤滑油の流出を防止することで給油量が増加するとともに、ガス抜き路が摺動部に開口することによる摺動部の油膜形成阻害を防止するので、性能と信頼性が向上する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、一端が前記遠心ポンプに連通し、他端が前記主軸部と前記回転子との嵌合部に至るとともに、前記遠心ポンプから離隔するとともに下方に傾斜しているガス抜き孔と、鉛直方向に形成され、一端が前記ガス抜き孔に連通し、他端が密閉容器内に連通するガス抜き溝とを備えたものであり、ガス抜き孔の水平方向から下方に傾斜する角度を小さくすることができ、遠心ポンプとの交差角度を大きくすることができるため、請求項1に記載の発明の効果に加えて、さらに遠心ポンプへのガス抜き孔の開口部の周囲に肉薄部が形成されることを防止し、肉薄部の破れによる素材の脱落を防止し、信頼性の低下を防止できるとともに、遠心ポンプへのガス抜き孔の開口部の形状が鉛直方向に長くなることを防止し、開口部下端の位置を上方に維持することで潤滑油の流出をより確実に防止することができ、給油量の低下を防止することで、性能と信頼性が向上する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、連通部とガス抜き孔の軸芯が一致したもので、請求項2に記載の発明の効果に加えて、さらに連通部とガス抜き孔の加工を一工程で同時に行うことができるので加工が容易になり、生産性が向上するとともにコストを低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図である。図2は同実施の形態における給油機構の断面図である。
図1は、本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図である。図2は同実施の形態における給油機構の断面図である。
図1および図2において、密閉容器202内底部に潤滑油204を貯留するとともに、圧縮機本体206がサスペンションスプリング208により密閉容器202内で内部懸架されている。また、密閉容器202には、温暖化係数の低い冷媒であるR600a(イソブタン)が充填されている。
圧縮機本体206は、電動要素210と、これによって駆動される圧縮要素212とからなり、密閉容器202には電動要素210に電源を供給するための電源端子213が取り付けられている。
まず、電動要素210について説明する。
電動要素210は、薄板を積層した鉄心に銅製の巻線が巻かれて形成される固定子214と、固定子214の内径側に配置される回転子216とを備え、固定子214の巻線が電源端子213を経由して圧縮機外の電源(図示せず)と導線により接続されている。
次に圧縮要素212について説明する。
圧縮要素212は電動要素210の上方に配設されている。
圧縮要素212を構成するシャフト218は、主軸部220と、主軸部220と平行な偏心軸部222を備えている。また、主軸部220には回転子216が固定されている。
ブロック224は、円筒形の内面を有する主軸受226を備え、主軸受226に主軸部220が回転自在な状態で挿入され、支持されている。そして、圧縮要素212は、偏心軸部222に作用した荷重を偏心軸部222の下側に配置された主軸部220と主軸受226で支持する片持ち軸受の構成になっている。
また、ブロック224は円筒状の穴部であるシリンダ234を備えており、ピストン230がシリンダ234に往復自在に挿入されている。
また、連結手段236は、両端に設けた穴部がそれぞれピストン230に取付けられたピストンピン238と偏心軸部222に嵌挿されることで、偏心軸部222とピストン230と連結している。
シリンダ234端面にはバルブプレート246が取り付けられ、シリンダ234およびピストン230とともに圧縮室248を形成する。さらに、バルブプレート246を覆って蓋をするようにシリンダヘッド250が固定されている。吸入マフラ252は、PBTなどの樹脂で成型され、内部に消音空間を形成し、シリンダヘッド250に取り付けられている。
次に、シャフト218に具備された給油機構260について説明する。
シャフト218の主軸部220の下端には、下端中央に穴の開いたキャップ状の給油コーン261が取付けられており、給油コーン261が密閉容器202底部の潤滑油204に浸漬し、給油コーン261内部にも潤滑油204が流入している。
またシャフト218は、主軸部220下端より上方に行くほど主軸部220の軸心から離れるように傾斜した穴部である遠心ポンプ262と、遠心ポンプ262上部から主軸受226に対向する主軸部220表面へ開口する連通部264と、連通部264より主軸部220上方へ至る、主軸部220の表面に刻まれた螺旋状の溝である螺旋溝266と、螺旋溝266上端と偏心軸部222とを連通する偏心軸連通部(図示せず)などを備えている。そして、密閉容器202底部の潤滑油204に浸漬した主軸部220下端の給油コーン261から、遠心ポンプ262、連通部264、螺旋溝266、偏心軸連通部を経て、偏心軸部222上端へ至る一連の通路である給油機構260を形成している。
また、給油機構260にはガス抜き路270が設けられている。ガス抜き路270は、ガス抜き溝272とガス抜き孔274などからなる一連の通路である。
ガス抜き孔274は、一端が遠心ポンプ262の上部に連通し、他端が主軸部220と回転子216との嵌合部に至るとともに、遠心ポンプ262から離隔するとともに下方に傾斜している。
ガス抜き溝272は、シャフト218の主軸部220の表面に刻設された垂直方向の溝部であり、一端が主軸部220と回転子216との嵌合部でガス抜き孔274と連通し、他端が密閉容器202内に連通する。
また、ガス抜き孔274と連通部264は中心軸を共有する同径の穴である。
また、連通部264は、遠心ポンプ262が主軸部220から離心する方向に設けられるのに対し、ガス抜き路270は連通部264と反対方向に設けられている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
電源端子213より電動要素210に通電されると、固定子214に発生する磁界により回転子216はシャフト218とともに回転する。主軸部220の回転に伴う偏心軸部222の偏心回転は、連結手段236により変換され、ピストン230をシリンダ234内で往復運動させる。そして、圧縮室248が容積変化することで、密閉容器202内の冷媒を圧縮室248内に吸入し、圧縮する圧縮動作を行う。
この圧縮動作に伴う吸入行程において、密閉容器202内の冷媒は、吸入マフラ252を介して圧縮室248内に間欠的に吸入され、圧縮室248内で圧縮された後、高温高圧の冷媒は吐出配管などを経由して密閉容器202からの冷凍サイクル(図示せず)へ送られる。
次に、給油機構260の詳細について説明する。
給油コーン261内に流入した潤滑油204は、シャフト218の回転に伴い、回転する。この結果、潤滑油204には主軸部220中心から外側に向かって遠心力が作用し、図2のような放物線状の油面Gが形成される。
そのため、遠心ポンプ262に流入した潤滑油204は、遠心ポンプ262内の壁面近傍を上方へと流動し、密閉容器202底部の潤滑油204の油面位置Hより上方にある連通部264まで到達する。
連通部264から主軸部220表面の螺旋溝266に導かれた潤滑油204は、主軸部220と主軸受226の相対速度によって生じた粘性摩擦力により、主軸部220と主軸受226の摺動部を潤滑しながら、螺旋溝266内を上方に流動する。
そして、螺旋溝266内を上方に流動した潤滑油204は、偏心軸連通部を経由して、偏心軸部222と連結手段236の摺動部や連結手段236とピストンピン238の摺動部へ供給され、各摺動部の潤滑を行う。
さらに潤滑油204は、偏心軸部222上端から密閉容器202内の空間に飛散し、シリンダ234の内壁やピストン230背面に潤滑油204を供給し、シリンダ234とピストン230の摺動部を潤滑するとともに、飛散した潤滑油204が密閉容器202内壁に付着することで、密閉容器202からの圧縮機の放熱を促進し、圧縮機の温度を低く維持できるので性能と信頼性が向上する。
また、潤滑油204は冷媒との相溶性を有しているので、圧縮機が停止している際には潤滑油204に冷媒が多く溶解している。このため、圧縮機の起動時に、潤滑油204が攪拌されたり、圧力が低下したり、温度が上昇したりすると、潤滑油204中の冷媒が気化したり、発泡したりする。
遠心ポンプ262内で潤滑油204より気化、発泡した冷媒は、ガス抜き路270から密閉容器202内空間へ排出される。従って、気泡が給油機構260内に滞留して潤滑油204の流動を妨げる給油阻害を防止し、給油量の減少が防止できる。
また、ガス抜き路270のガス抜き孔274は遠心ポンプ262の上部に位置しているので、図2に示したような放物線状の油面Aが流動してこない位置にある。しかも、ガス抜き孔274は直接回転子216下方の主軸部220表面に開口するのではなく、これよりも水平に近い角度でガス抜き溝272の上端に開口している。
もし、ガス抜き孔274の傾斜角度が大きく、遠心ポンプ262と交差する角度が小さいとすると、ガス抜き孔274の遠心ポンプ262への開口部264aが縦に極端に長い楕円状になり、ガス抜き孔274の開口部274aの中心が高い位置にあっても、開口部274aの下端は低い位置になってしまい、ガス抜き孔274から潤滑油204が流出してしまう。ところが本発明では、より水平に近い角度であるため、ガス抜き孔274の遠心ポンプ262への開口部274aが極端に縦に長くなることを防止できるので、ガス抜き路270から潤滑油204が流出することを防止でき、給油量が増加する。
従って、圧縮要素212への給油量が増加し、各摺動部の潤滑状態が良好となるので、摩擦が軽減され性能が向上するとともに、摩耗の発生を防止し、信頼性が向上する。
また、給油量の増加により、圧縮機本体206上部から飛散する潤滑油204の量も増加し、潤滑油204が密閉容器202に付着することで圧縮機からの放熱が促進され、圧縮機の温度が低くなることで、冷媒を効率良く圧縮できるので、圧縮機の性能が向上する。また、温度低減により潤滑油204の極端な粘度低下や劣化を防止でき、さらに信頼性が向上する。
さらに、ガス抜き路270の密閉容器202内への連通部は、回転子216下方のガス抜き溝272下端であり、主軸部220と主軸受226の摺動部へ影響を与えるような開口部は存在しないので、効率向上のため、潤滑油204の粘度を低くしたり、摺動部の面積を小さくしたりしても、摺動部の油膜破断を引き起こすことはなく、信頼性を確保しながら効率を向上することができる。
また、ガス抜き孔274の遠心ポンプ262や主軸部220表面への傾斜を小さくし、開口部274a周辺の稜線部に極端な肉薄部が形成されることを防止できるので、肉薄部の破れによる素材の脱落を防止し、脱落した破片による摩耗の発生を防止し、信頼性が向上する。
さらに、ガス抜き路270のガス抜き孔274と連通部264は中心軸を共有する同径の穴であり、製造の際には一度の穴あけ加工で形成することができるため、製造が容易であり、コストが低減できる。
なお、ガス抜き溝272は必ずしも加工が必要ではなく、鋳造の際に鋳型にて形成することで加工の工数を削減できる。さらには、ガス抜き溝272を起点にガス抜き孔274の穴加工を行うことで、ドリル先端をワークにほぼ直角に当てることが出来るので、穴あけの加工が容易になり、品質が安定する。
以上のように、本発明にかかる密閉型圧縮機は、給油量が増加し、性能と信頼性を向上できるので、家庭用電気冷凍冷蔵庫に限らず、エアーコンディショナー、自動販売機やその他の冷凍装置等に広く適用できる。
202 密閉容器
204 潤滑油
210 電動要素
212 圧縮要素
214 固定子
216 回転子
218 シャフト
220 主軸部
222 偏心軸部
226 主軸受
260 給油機構
262 遠心ポンプ
264 連通部
266 螺旋溝
270 ガス抜き路
272 ガス抜き溝
274 ガス抜き孔
204 潤滑油
210 電動要素
212 圧縮要素
214 固定子
216 回転子
218 シャフト
220 主軸部
222 偏心軸部
226 主軸受
260 給油機構
262 遠心ポンプ
264 連通部
266 螺旋溝
270 ガス抜き路
272 ガス抜き溝
274 ガス抜き孔
Claims (3)
- 密閉容器内に潤滑油を貯留するとともに、固定子と回転子を備えた電動要素と、前記電動要素によって駆動される圧縮要素を収容し、前記圧縮要素は、前記回転子が固定され主軸部と偏心軸部とを有するシャフトと、前記シャフトを軸支する主軸受と、前記潤滑油を汲み上げ循環させる給油機構とを備え、前記給油機構は、前記主軸部の下部に設けられた遠心ポンプと、前記主軸部の中部の外周部に刻設した螺旋溝とを備え、前記遠心ポンプの上部と前記螺旋溝の下端を連通する連通部と、一端が前記遠心ポンプに連通し、他端が前記螺旋溝の下端よりも下方の前記主軸部の外周部に連通し、少なくとも一部が下方に傾斜したガス抜き路とを備えた密閉型圧縮機。
- ガス抜き路は、一端が遠心ポンプに連通し、他端が主軸部と回転子との嵌合部に至るとともに、前記遠心ポンプから離隔するとともに下方に傾斜しているガス抜き孔と、鉛直方向に形成され、一端が前記ガス抜き孔に連通し、他端が密閉容器内に連通するガス抜き溝とを備えている請求項1に記載の密閉型圧縮機。
- 連通部とガス抜き孔の軸芯が一致した請求項2に記載の密閉型圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007236175A JP2009068386A (ja) | 2007-09-12 | 2007-09-12 | 密閉型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007236175A JP2009068386A (ja) | 2007-09-12 | 2007-09-12 | 密閉型圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2009068386A true JP2009068386A (ja) | 2009-04-02 |
Family
ID=40604920
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2007236175A Pending JP2009068386A (ja) | 2007-09-12 | 2007-09-12 | 密閉型圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2009068386A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102900650A (zh) * | 2011-07-29 | 2013-01-30 | 惠而浦股份公司 | 泵送系统和用于封闭式压缩机的油泵送系统的轴及包括该系统和/或轴的压缩机 |
| JP2014074494A (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-24 | Roy E Roth Company | 石油/化学流体圧送装置のためのドレイン・ベントおよびそれを製造する方法 |
| CN105422739A (zh) * | 2014-09-17 | 2016-03-23 | 纳博特斯克有限公司 | 带减速器的马达 |
| CN106438283A (zh) * | 2016-10-26 | 2017-02-22 | 黄石东贝电器股份有限公司 | 曲轴及压缩机 |
-
2007
- 2007-09-12 JP JP2007236175A patent/JP2009068386A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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