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JP2009052579A - 円すいころ軸受 - Google Patents

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JP2009052579A
JP2009052579A JP2007217141A JP2007217141A JP2009052579A JP 2009052579 A JP2009052579 A JP 2009052579A JP 2007217141 A JP2007217141 A JP 2007217141A JP 2007217141 A JP2007217141 A JP 2007217141A JP 2009052579 A JP2009052579 A JP 2009052579A
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Tomoki Matsushita
知樹 松下
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NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

【課題】引っ掛け部として機能するものを確実に成形でき、円すいころの組込性の向上を図ることができ、ころ軸方向長さの延長が可能となって、定格荷重のアップを図ることができる円すいころ軸受を提供する。
【解決手段】内輪51と、外輪52と、円すいころ53と、保持器54とを備え、内輪51の外径面の大径側にのみ鍔部56を設け、保持器54は、保持器本体61と、引っ掛け部材62とを備える。保持器本体61と引っ掛け部材62とを、係合構造75を介して連結した円すいころ軸受である。係合構造75は、引っ掛け部材62の外周縁部に設けられる切欠部73と、保持器54の大径側環状部54aから軸方向外方に延びて切欠部73に外径方向から嵌合する嵌合片部72と、嵌合片部72の外端縁部から内径方向に延びて引っ掛け部材62の外周側の外端面に係止する係止片部71とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、円すいころ軸受に関するものである。
自動車におけるエンジンの駆動力は、トランスミッション、プロペラシャフト、デファレンシャル、ドライブシャフトの何れか又は全てを含む動力伝達系を介して車輪に伝達される。
この動力伝達系では、シャフトを支持する軸受として、ラジアル荷重に対する負荷能力が高く、耐衝撃性にも優れる円すいころ軸受を使用する場合が多い。円すいころ軸受は、一般的には、図8に示すように、外周側に円すい状の軌道面1を有する内輪2と、内周側に円すい状の軌道面3を有する外輪4と、内輪2と外輪4との間に転動自在に配された複数の円すいころ5と、円すいころ5を円周所定間隔に保持する保持器6とを備える。
保持器6は、図9に示すように、一対の環状部6a、6bと、環状部6a、6bを相互に連結する柱部6cとを備え、周方向に沿って隣合う柱部6c間に形成されるポケット6dに前記円すいころ5が収容される。
この円すいころ軸受では、円すいころ5と内外輪2,4の軌道面1、3とが線接触しており、内・外輪軌道面1、3およびころ中心線Oの延長線が軸心P(図8参照)上の一点(図示せず)に一致するよう設計される。
このため、荷重が作用すると、円すいころ5がその大端側に押圧される。この荷重を受けるべく、内輪2の大径側には外径側へ突出する鍔部7が設けられている。また、この軸受を機械等に組込むまでの間に円すいころ5が小端側へ脱落しないようにするために、内輪2の小端側にも突出する鍔部8が設けられる。
近年、車内空間の拡大化に伴いエンジンルームの縮小化、エンジンの高出力化、燃費向上のためのトランスミッションの多段化などが進む中、そこに使用される円錐ころ軸受の使用環境は年々厳しくなってきている。このような厳しい使用環境の中では、軸受のさらなる長寿命化が求められる。
軸受の長寿命化の方策として、ころ本数を増やすかころ長さを長くすることによって、同一寸法で負荷容量を現状よりも上げることが考えられる。しかしながら、現在の軸受構造では、前記したように、内輪2の小径側に鍔部(小鍔)8を設けているので、円すいころ5の長さ寸法を大きくするのに限界がある。また、ころ本数を増加することに対しても強度上の理由から、柱部6cの本数と幅の制約がある。このため、従来の軸受構造では負荷容量を上げるのに限界があった。
一方、従来の円すいころ軸受の中には、内輪において小径側の鍔部(小鍔)を省略したものがある(特許文献1)。内輪において小径側の鍔部を省略すれば、その省略した分だけ円すいころの軸方向長さを大きくとることができ、負荷容量の増加を図ることができる。この型式の軸受では、図10や図11に示すように、円すいころの組立中に、円すいころが脱落しないように、大径側の鍔部31に係合する引っ掛け部30を保持器24に設けている。この引っ掛け部30は、扁平な矩形片からなり、円周方向等間隔に複数設けられる。なお、図10において、21は内輪、22は外輪、23は円すいころ、24は保持器、25は、大径側環状部、26は小径側環状部、27は柱部である。
引っ掛け部30と切欠部32との間には軸方向および半径方向に僅かな隙間があり、これより保持器24は軸方向および半径方向に僅かに移動可能である。すなわち、運転中においては保持器24が内輪21の鍔部31に非接触状態となり非運転中においては保持器24が鍔部31に引っ掛かる。
実開昭58−165324号公報
ところで、引っ掛け部30を設けた保持器24は、形状が複雑であり、樹脂保持器の場合では、成形しにくく、成形金型によって引っ掛け部30の大きさ、位置等が制限される。このため、引っ掛け部30として機能する保持器24の一体成形が困難であった。また、金属製保持器でも、同様に成形性に劣るとともに、引っ掛け部30の成形のための打ち抜きによる材料の無駄等が生じていた。
また、図10に示す円すいころ軸受の組立ては、次に記載する方法で行われる。まず、各保持器24のポケット28に円すいころ23を収納する。その後、この保持器24と円すいころ23の組合体に、内輪21を内嵌する。換言すると、保持器24と円すいころ23との組合体を内輪21に外嵌する。このため、図10のように引っ掛け部30を設けたものでは、保持器24に円すいころ23を並べる際、引っ掛け部30が邪魔となって、従来機での組立性が悪くなるという課題がある。
本発明は、上記課題に鑑みて、引っ掛け部として機能するものを確実に成形でき、また円すいころの組込性の向上を図ることができ、しかも、ころ軸方向長さの延長が可能となって、定格荷重のアップを図ることができる円すいころ軸受及びその製造方法を提供する。
本発明の円すいころ軸受は、内輪と、外輪と、内輪と外輪との間に転動自在に配された複数の円すいころと、円すいころを円周所定間隔に保持する保持器とを備え、内輪の外径面の大径側にのみ前記円すいころを案内する鍔部を設け、かつ、前記保持器は、大径側環状部と、小径側環状部と、大径側環状部と小径側環状部とを連結する柱部とからなる保持器本体と、前記内輪の鍔部に係合可能な引っ掛け部材とを備えると共に、保持器本体と引っ掛け部材とを、保持器に円すいころが装着された状態での一体化を可能とする係合構造を介して連結した円すいころ軸受であって、前記係合構造は、引っ掛け部材の外周縁部に設けられる切欠部と、保持器の大径側環状部から軸方向外方に延びて前記切欠部に外径方向から嵌合する嵌合片部と、この嵌合片部の外端縁部から内径方向に延びて前記引っ掛け部材の外周側の外端面に係止する係止片部とを備えたものである。
本発明の円すいころ軸受によれば、従来において存在していた内輪の小径側の鍔部およびぬすみ部を省略したものである。このため、この省略する鍔部およびぬすみ部分だけ、軌道面を大きくとることができる。また、保持器に内輪の鍔部に係合する引っ掛け部材を設けたので、円すいころが小端側へ脱落するのを防止できる。また、保持器本体と引っ掛け部材とを別に成形することができる。これによって、種々の大きさの引っ掛け部材を成形することができる。
保持器本体と引っ掛け部材とを、係合構造を介して連結しているので、保持器本体に円すいころが装着された状態での一体化を可能とすることができる。
前記嵌合片部は、引っ掛け部材に外径方向から嵌合するとともに、係止片部は引っ掛け部材の外周側外端面に係合するため、保持器本体と引っ掛け部材との軸方向及び周方向のずれを規制することができる。
前記係合構造は、少なくとも複数の切欠部及びこれにそれぞれ嵌合する複数の嵌合片部が周方向に沿って所定ピッチで配置するようにできる。これにより、保持器本体と引っ掛け部材との安定した連結力を確保することができる。
前記引っ掛け部材は周方向に連続するリング体からなり、前記切欠部をリング体の外周端縁に設けることができる。これにより、引っ掛け部材は安定して内輪の鍔部に係合することができる。
前記引っ掛け部材は、リング部と、このリング部から内径方向へ突出する突出片とからなり、前記切欠部をリング部の外周縁部に設けることができる。このため、引っ掛け部材の製作に必要な材料を一層減ずることができて、保持器の軽量化を一層図ることができる。
前記引っ掛け部材の外端面の外周側に凹部を設けて引っ掛け部材の外周部に薄肉部を形成し、この薄肉部に前記切欠部を設けることができる。これにより、係止片部を薄肉部の軸方向外側端面に当接させることができて、係止片部の軸方向外方への突出量をおさえることができる。
前記引っ掛け部材を金属製としたり、樹脂製としたりすることができる。特に、保持器本体や引っ掛け部材を樹脂製とした場合、用いる樹脂をPPSとすることができる。PPS(ポリフェニレンスルフィド)は、約280℃の融点を有する結晶性ポリマーで極めて高い耐熱性、強度、剛性、優れた寸法安定性が得られ、同時に熱可塑性樹脂としての優れた成形加工性を備えた耐熱エンジニアリングプラスチックである。
本発明の円すいころ軸受は、従来において存在していた内輪の小径側の鍔部を省略したものである。このため、この省略する鍔部分の軽量化を図ることができる。さらに、省略した小径側の鍔部及びぬすみ部分だけ、軌道面が大きくなり、これによって円すいころの軸心長さを長くでき、負荷容量を向上させることができて、長寿命化を達成することができる。
特に、保持器本体と引っ掛け部材とを別に成形することができて、種々の大きさの引っ掛け部材を成形することができる。このため、引っ掛け部材として機能する保持器を確実に成形することができる。また、保持器に円すいころが装着された状態での一体化を可能とすることができるため、円すいころの組込性の向上を図ることができる。さらに、保持器本体と引っ掛け部材との軸方向及び周方向のずれを規制することができるため、運転中に保持器に外力が負荷されても、引っ掛け部材が軸方向及び周方向にずれるのを防止することができる。これにより、運転中に保持器本体と引っ掛け部材とが分離することを防止でき、介離した引っ掛け部材が外部に飛散してこの円すいころ軸受を用いた装置に悪影響を与えることがない。このため、この保持器を用いた円すいころ軸受は、長期に亘って安定した機能を発揮することができる。
前記係合構造を、周方向に沿って所定ピッチで配置すると、保持器本体と引っ掛け部材との安定した連結力を確保することができるため、保持器本体と引っ掛け部材との分離を一層防止することができて、この保持器を用いた円すいころ軸受は、長期に亘って一層安定した機能を発揮することができる。また、全周にわたって係合構造を形成するよりも、係合構造の製作に必要な材料を減ずることができるとともに、保持器の軽量化を図ることができて、コスト低減に寄与することができる。
前記引っ掛け部材を周方向に連続するリング体から構成した場合、引っ掛け部材は安定して内輪の鍔部に係合することができて、円すいころが小端側へ脱落するのを一層防止できて、組込性の向上を一層図ることができる。
前記引っ掛け部材を、リング部と、このリング部から内径方向へ突出する突出片とから構成すると、引っ掛け部材の製作に必要な材料を一層減ずることができるとともに、保持器の軽量化を一層図ることができて、コスト低減に寄与する。
係止片部を薄肉部の軸方向外側端面に当接させた場合、係止片部の軸方向外方への突出量をおさえることができて、保持器の軽量化及びコンパクト化を図ることができる。
前記引っ掛け部材を金属製とすることができる。これにより、引っ掛け部材の強度が大となる。
また、前記引っ掛け部材を樹脂製とすることができる。樹脂製保持器は金属製に比べ保持器重量が軽く、自己潤滑性があり、摩擦係数が小さいという特徴があるため、軸受内に介在する潤滑油の効果と相俟って、保持器の摩耗の発生を抑えることが可能になる。また、軸受起動時のトルク損失の低減に好適である。特に、PPS製の保持器とした場合には、耐熱性、剛性等に優れたものとなる。
以下本発明の実施の形態を図1〜図7に基づいて説明する。
図1は、本発明にかかる円すいころ軸受の実施形態を示し、この円すいころ軸受は、内輪51と、外輪52と、内輪51と外輪52との間に転動自在に配された複数の円すいころ53と、円すいころ53を円周所定間隔に保持する保持器54とを備える。
内輪51はその外径面に円すい状の軌道面55を有し、軌道面55の大径側に外径側へ突出する鍔部56が形成され、この鍔部56の外径面に切欠部63を設けている。軌道面55と鍔部56との間のコーナ部にはぬすみ部57を形成している。また、鍔部56の内面(つまり小径側の側面)56aは、軸受軸心Pと直交する平面に対して所定角度だけ傾斜している。すなわち、図1に示すように、円すいころ53を内輪51の軌道面55に嵌合させた場合、ころ53の周壁53aが軌道面55に接触(当接)するとともに、円すいころ53の大端面53bが鍔部56の内面56aに接触(当接)するように、軌道面55と鍔部56の内面56aとが成す角度を、ころ53の周壁53aが成す角度に合わせている。このため、鍔部56は、円すいころ53を通じてかかるアキシャル荷重を受けて、円すいころ53を回転案内する。
外輪52はその内径面に円すい状の軌道面58を有し、この軌道面58と内輪51の軌道面55との間を、保持器54で保持された複数の円すいころ53が転動することになる。
この円すいころ軸受では、円すいころ53と内外輪51、52の軌道面55、58とが線接触しており、内・外輪軌道面55、58およびころ中心線Oの延長線が軸心P上の一点(図示せず)に一致するよう設計される。
保持器54は、図1と図2に示すように、保持器本体61と、引っ掛け部材62とを備える。保持器本体61は、大径側環状部54aと、小径側環状部54bと、大径側環状部54aと小径側環状部54bとを連結する柱部54cとからなる。柱部54cの相互間に円すいころ53を保持するポケット54dが形成されている。そして、保持器本体61と引っ掛け部材62とは係合構造75を介して連結されている。係合構造75は、引っ掛け部材62の外周縁部に設けられる切欠部73(図5等参照)と、前記切欠部73に外径方向から嵌合する嵌合片部72と、前記引っ掛け部材62の外周側の外端面に係止する係止片部71とを備える。
保持器本体61の大径側環状部54aの外端面82には、図3と図4に示すように、突起部81が周方向に沿って所定ピッチ(例えば、60°ピッチ)で設けられている。すなわち、突起部81は、保持器54の大径側環状部54aから軸方向外方に延びる前記嵌合片部72と、この嵌合片部72の外端縁部から内径方向に延びる前記係止片部71とを備える。この係止片部71の径方向内端縁は、断面半円状のアール部78を有している。
また、引っ掛け部材62は、図5と図6に示すように、周方向に連続するリング体69からなり、リング体69の外周縁部に周方向に沿って所定ピッチ(例えば、60°ピッチ)で切欠部73を設けている。すなわち、引っ掛け部材62の外端面の外周側に凹部79を設けて、この引っ掛け部材62の外周部に薄肉部80を形成し、この薄肉部80に切欠部73を設けている。この場合、薄肉部80は、肉厚が一定な第1部80aと、外面が外径側から内径側に向かって拡大する傾斜面74となった第2部80bとからなる。そして、第1部80aを切欠いて(省略して)切欠部73を形成している。
図2と図7に示すように、係止片部71が切欠部73に係合している。すなわち、嵌合片部72が切欠部73に外径方向から嵌合するとともに、係止片部71のアール部78の軸方向内面67が、引っ掛け部材62の外周側の外端面(傾斜面74)に当接する。これによって、保持器本体61と、引っ掛け部材62とが一体化する。この状態では、保持器54は軸方向および半径方向に僅かに移動可能である。すなわち、この引っ掛け部材62は、運転中においては内輪51の鍔部56に非接触状態となり非運転中においては内輪51の鍔部56に引っ掛かる。
また、引っ掛け部材62の外端面62aを、内輪51の大径側の端面51aと同一面上に配置するか、内輪51の大径側の端面51aよりも軸方向内方に位置させる。なお、外輪52のころ53の大端面53b側の端面52aを、内輪51の端面51aよりも軸方向内方に位置させる。
ところで、引っ掛け部材62は、金属板をプレス加工して製作したものであっても、合成樹脂材を成型したものであってもよい。金属板としては、SPHC等の熱間圧延鋼、SPCC等の冷間圧延鋼、SPB2等の冷間圧延鋼や軸受用みがき帯鋼等を使用することができる。また、合成樹脂材としてはPPS製とするのが好ましい。なお、PPS(ポリフェニレンスルフィド)は、約280℃の融点を有する結晶性ポリマーで極めて高い耐熱性、強度、剛性、優れた寸法安定性が得られ、同時に熱可塑性樹脂としての優れた成形加工性を備えた耐熱エンジニアリングプラスチックである。
この円すいころ軸受を組立てるには、まず、保持器54の各ポケット54dに円すいころ53を収納する。次に、各円すいころ53を保持器54のポケット54dに収納した後、保持器本体61の嵌合片部72を、引っ掛け部材62の切欠部73に外径方向から嵌合させるとともに、係止片部71のアール部78の軸方向内面67を、引っ掛け部材62の傾斜面74へ外側から嵌合させて係合して、2つの部材、つまり保持器本体61と引っ掛け部材62とを一体化して一つの保持器54を構成し、この保持器54と円すいころ53との組合体を形成する。
その後、この保持器54と円すいころ53との組合体に、内輪51を内嵌する。換言すると、保持器54と円すいころ53との組合体を内輪51に外嵌する。この際、引っ掛け部材62を内輪51の切欠部63に嵌合させる必要がある。
次に、内輪51と円すいころ53と保持器54との組合体に外輪52を組合せることによって、内輪51と円すいころ53と保持器54と外輪52とが一体化された円すいころ軸受を組立てることになる。
このように、本発明では、従来において存在していた内輪51の小径側の鍔部およびぬすみ部を省略したものである。このため、この省略する鍔部分、軽量化を図ることができる。また、この省略する鍔部およびぬすみ部分だけ、軌道面55を大きくとることができて、円すいころ53の軸心長さを長くでき、負荷容量を向上させることができ、長寿命化を達成することができる。さらに、保持器54に内輪51の鍔部56に係合する引っ掛け部材62を設けたので、円すいころ53が小端側へ脱落するのを防止できる。
保持器本体61と引っ掛け部材62とを別に成形することができて、種々の大きさの引っ掛け部材62を成形することができる。このため、引っ掛け部材62として機能する保持器54を確実に成形することができる。
保持器本体61と引っ掛け部材62とを、係合構造75を介して連結しているので、保持器本体61に円すいころ53が装着された状態での一体化を可能とすることができる。このため、円すいころ53の組込性の向上を図ることができる。さらに、前記嵌合片部71は、引っ掛け部材62に外径方向から嵌合するとともに、係止片部72は引っ掛け部材62の外周側外端面に係合するため、保持器本体61と引っ掛け部材62との軸方向及び周方向のずれを規制することができる。これにより、運転中に保持器54に外力が負荷されても、引っ掛け部材62が軸方向及び周方向にずれるのを防止することができ、運転中に保持器本体61と引っ掛け部材62とが分離することを防止できて、介離した引っ掛け部材62が外部に飛散してこの円すいころ軸受を用いた装置に悪影響を与えることがない。このため、この保持器を用いた円すいころ軸受は、長期に亘って安定した機能を発揮することができる。
前記係合構造75を、周方向に沿って所定ピッチで配置すると、保持器本体61と引っ掛け部材62との安定した連結力を確保することができるため、保持器本体61と引っ掛け部材62との分離を一層防止することができて、この保持器54を用いた円すいころ軸受は、長期に亘って一層安定した機能を発揮することができる。また、全周にわたって係合構造75を形成するよりも、係合構造75の製作に必要な材料を減ずることができるとともに、保持器54の軽量化を図ることができて、コスト低減に寄与することができる。
前記引っ掛け部材62は周方向に連続するリング体69からなり、前記切欠部73をリング体69の外周端縁に設けることができる。これにより、引っ掛け部材62は安定して内輪51の鍔部56に係合することができて、円すいころ53が小端側へ脱落するのを一層防止できて、組込性の向上を一層図ることができる。
前記引っ掛け部材62の外端面の外周側に凹部79を設けて引っ掛け部材62の外周部に薄肉部80を形成し、この薄肉部80に前記切欠部73を設けることができる。これにより、係止片部71を薄肉部80の軸方向外側端面に当接させることができて、係止片部71の軸方向外方への突出量をおさえることができる。これにより、保持器54の軽量化及びコンパクト化を図ることができる。
前記引っ掛け部材62を金属製とすることができる。これにより、引っ掛け部材62の強度が大となる。
前記引っ掛け部材62を樹脂製とすることができる。樹脂製保持器は金属製に比べ保持器重量が軽く、自己潤滑性があり、摩擦係数が小さいという特徴があるため、軸受内に介在する潤滑油の効果と相俟って、保持器の摩耗の発生を抑えることが可能になる。また、軸受起動時のトルク損失の低減に好適である。特に、保持器本体61や引っ掛け部材62をPPS製の保持器とした場合には、引っ掛け部材62は耐熱性、剛性等に優れたものとなる。
なお、図示は省略するが、前記引っ掛け部材62を、リング部と、このリング部から内径方向へ所定ピッチで突出する突出片とから構成することができる。すなわち、図11に示すように、突出片は、リング部から内径方向に延びる扁平な矩形片からなり、円周方向等間隔に複数設けることができる。そして、切欠部73をリング部の外周縁部に設けることができる。これにより、引っ掛け部材62の製作に必要な材料を一層減ずることができて、保持器54の軽量化を一層図ることができるため、コスト低減に寄与する。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、傾斜面74としては、平面状とせずに凸曲面や凹曲面であってもよい。切欠部73の深さ寸法としては、嵌合片部72が係合するものであれば、その深さ寸法を任意に設定することができる。逆に、嵌合片部72の大きさとしても、切欠部73に嵌合可能であればよいので、切欠部73の大きさに応じて種々変更することができる。また、係止片部71の径方向内端縁を、断面半円状のアール部78としたが、平面状の傾斜面としてもよい。さらには、突起部81及び切欠部73の配設ピッチは60°でなくてもよく、任意のピッチで設定することができる。すなわち、突起部81とこれに対応する切欠部73とが少なくとも1個あればよい。
前記引っ掛け部材62を、リング部と、このリング部から内径方向へ所定ピッチで突出する突出片とから構成する場合、突出片の数としては、1箇所以上有していれば、その個数を任意に設定することができ、突出片の形状としては、長方形、正方形、三角形、扇形、半円形等種々の形状を採用することができる。また、突出片の位置として、ポケット54dの位置とずれているものであってもよく、複数の柱部54cに跨った大きさのものであってもよい。内輪51の切欠部63として、実施形態では、内輪51の大径側の端面に開口しているが、この端面に開口させずに、鍔部56の外径面に形成される環状の凹溝にて構成してもよい。
また、前記実施形態では、保持器54の各ポケット54dに円すいころ53を収納した後、引っ掛け部材62を組み込んで、この保持器54と円すいころ53との組合体に内輪51を内嵌したが、保持器本体61に円すいころ53を収納して、内輪51に組み込んだ後、引っ掛け部材62を組み込んでもよい。また、保持器64のポケット54dの数は、保持される円すいころ53の数に応じて種々変更できる。また、柱部54cの長さや肉厚寸法等も、円すいころ53を保持することが可能な限り種々変更できる。
この円すいころ軸受は、自動車のデファレンシャルやトランスミッションに用いることができる他、従来から円すいころ軸受を用いることができる種々の部位に用いることができる。なお、この円すいころ軸受として、単列のものであっても複列のものであってもよい。
本発明の実施形態を示す円すいころ軸受の要部断面図である。 前記図1の円すいころ軸受の要部拡大断面図である。 前記図1の円すいころ軸受に使用される保持器本体部の要部拡大断面図である。 前記図1の円すいころ軸受に使用される保持器本体部の要部拡大正面図である。 前記図1の円すいころ軸受に使用される保持器の引っ掛け部材の要部拡大断面図である。 前記図1の円すいころ軸受に使用される保持器の引っ掛け部材の要部拡大正面図である。 前記図1の円すいころ軸受の保持器の要部拡大正面図である。 従来の円すいころ軸受の断面図である。 前記図5の円すいころ軸受の保持器の斜視図である。 従来の他の円すいころ軸受の要部断面図である。 従来の他の円すいころ軸受の要部側面図である。
符号の説明
51 内輪
52 外輪
53 円すいころ
54 保持器
54a 大径側環状部
54b 小径側環状部
54c 柱部
56 鍔部
61 保持器本体
62 引っ掛け部材
69 リング体
71 係止片部
72 嵌合片部
73 切欠部
75 係合構造
79 凹部
80 薄肉部

Claims (8)

  1. 内輪と、外輪と、内輪と外輪との間に転動自在に配された複数の円すいころと、円すいころを円周所定間隔に保持する保持器とを備え、内輪の外径面の大径側にのみ前記円すいころを案内する鍔部を設け、かつ、前記保持器は、大径側環状部と、小径側環状部と、大径側環状部と小径側環状部とを連結する柱部とからなる保持器本体と、前記内輪の鍔部に係合可能な引っ掛け部材とを備えると共に、保持器本体と引っ掛け部材とを、保持器に円すいころが装着された状態での一体化を可能とする係合構造を介して連結した円すいころ軸受であって、
    前記係合構造は、引っ掛け部材の外周縁部に設けられる切欠部と、保持器の大径側環状部から軸方向外方に延びて前記切欠部に外径方向から嵌合する嵌合片部と、この嵌合片部の外端縁部から内径方向に延びて前記引っ掛け部材の外周側の外端面に係止する係止片部とを備えたことを特徴とする円すいころ軸受。
  2. 前記係合構造は、少なくとも複数の切欠部及びこれにそれぞれ嵌合する複数の嵌合片部が周方向に沿って所定ピッチで配置されることを特徴とする請求項1の円すいころ軸受。
  3. 前記引っ掛け部材は周方向に連続するリング体からなり、前記切欠部をリング体の外周端縁に設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2の円すいころ軸受。
  4. 前記引っ掛け部材は、リング部と、このリング部から内径方向へ突出する突出片とからなり、前記切欠部をリング部の外周縁部に設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項の円すいころ軸受。
  5. 前記引っ掛け部材の外端面の外周側に凹部を設けて引っ掛け部材の外周部に薄肉部を形成し、この薄肉部に前記切欠部を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項の円すいころ軸受。
  6. 前記引っ掛け部材は金属製であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項の円すいころ軸受。
  7. 前記引っ掛け部材は樹脂製であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項の円すいころ軸受。
  8. 前記保持器に用いる樹脂をPPSとしたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項の円すいころ軸受。
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