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JP2008281139A - 円すいころ軸受 - Google Patents

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JP2008281139A JP2007126915A JP2007126915A JP2008281139A JP 2008281139 A JP2008281139 A JP 2008281139A JP 2007126915 A JP2007126915 A JP 2007126915A JP 2007126915 A JP2007126915 A JP 2007126915A JP 2008281139 A JP2008281139 A JP 2008281139A
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tapered roller
diameter
hook member
cage
roller bearing
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JP2007126915A
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Tomoki Matsushita
知樹 松下
Ikuo Fujiniwa
郁雄 藤庭
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

【課題】組立性に優れ、しかも、ころ軸方向長さの延長が可能となって、定格荷重のアップを図ることができる円すいころ軸受を提供する。
【解決手段】内輪51と、外輪52と、内輪51と外輪52との間に転動自在に配された複数の円すいころ53と、円すいころ53を円周所定間隔に保持する保持器54とを備え、内輪51の外径面の大径側にのみ円すいころ53を案内する鍔部56を設けた円すいころ軸受である。保持器54は、樹脂製の保持器本体61と、運転中においては内輪51の鍔部56に非接触状態となり非運転中においては引っ掛かる引っ掛け部材65とを備える。引っ掛け部材65の保持器本体61の大径側環状部54aへの大径側からの嵌合を可能とする。嵌合状態で引っ掛け部材65と保持器本体61とは廻り止め構造70を介して一体化されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、円すいころ軸受に関するものである。
自動車におけるエンジンの駆動力は、トランスミッション、プロペラシャフト、デファレンシャル、ドライブシャフトの何れか又は全てを含む動力伝達系を介して車輪に伝達される。
この動力伝達系では、シャフトを支持する軸受として、ラジアル荷重に対する負荷能力が高く、耐衝撃性にも優れる円すいころ軸受を使用する場合が多い。円すいころ軸受は、一般的には、図13に示すように、外周側に円すい状の軌道面1を有する内輪2と、内周側に円すい状の軌道面3を有する外輪4と、内輪2と外輪4との間に転動自在に配された複数の円すいころ5と、円すいころ5を円周所定間隔に保持する保持器6とを備える。
保持器6は、図14に示すように、一対の環状部6a、6bと、環状部6a、6bを連結する柱部6cとを備え、周方向に沿って隣合う柱部6c間に形成されるポケット6dに前記円すいころ5が収容される。
この円すいころ軸受では、円すいころ5と内外輪2,4の軌道面1、3とが線接触しており、内・外輪軌道面1、3およびころ中心Oが軸心P(図13参照)上の一点(図示せず)に一致するよう設計される。
このため、荷重が作用した場合には、円すいころ5がその大端側に押圧される。この荷重を受けるべく、内輪2の大径側には外径側へ突出する鍔部7が設けられている。また、この軸受を機械等に組込むまでの間に円すいころ5が小端側へ脱落しないようにするために、内輪2の小端側にも突出する鍔部8が設けられる。
近年、車内空間の拡大化に伴いエンジンルームの縮小化、エンジンの高出力化、燃費向上のためのトランスミッションの多段化などが進む中、そこに使用される円錐ころ軸受の使用環境は年々厳しくなってきている。その使用環境の中で軸受の寿命を満足する為には、軸受の長寿命化が必要であった。
上記背景に対して、ころ本数を増やすかころ長さを長くすることによって、同一寸法で負荷容量を現状よりも上げて、軸受の長寿命化を図ることを提案できる。しかしながら、現在の構造では、前記したように、軸受組立上の理由により内輪2にはその軌道面の小径側に鍔部(小鍔)8を設けていた。このため、円すいころ5の長さ寸法を大きくすることに対してこの鍔部8による規制がある。また、各円すいころ5は前記したように保持器6にて支持されて、周方向に沿って隣合う円すいころ5間に保持器6の柱部6cが介在されることになる。このため、ころ本数を増加されるころに対しても柱部6cによる規制がある。このように、従来においては負荷容量を上げるのに限界があった。
ところで、従来には、内輪において小径側の鍔部(小鍔)を省略したものがある(特許文献1)。内輪において小径側の鍔部を省略すれば、その省略した分だけ円すいころの軸方向長さを大きくとることができ、負荷容量の増加を図ることができる。ところが、内輪において小径側の鍔部を省略すれば、機械等に組込むまでの間に円すいころ5が小端側へ脱落する。そこで、内輪において小径側の鍔部(小鍔)を省略したものは、図11に示すように、円すいころが落下しないように、大径側の鍔部7に係合する引っ掛け部30を保持器24に設けている。
すなわち、図11に示す円すいころ軸受は、内輪21と、外輪22と、内輪21と外輪22との間に転動自在に配された複数の円すいころ23と、円すいころ23を円周所定間隔に保持する保持器24とを備える。
保持器24は、前記図13に示す保持器6と同様、大径側環状部25と、小径側環状部26と、大径側環状部25と小径側環状部26とを連結する柱部27とを備える。そして、周方向隣り合う柱部27間にポケット28が形成され、各ポケット28に円すいころ23が保持されている。
大径側環状部25に周方向に沿って所定ピッチで配設される引っ掛け部30が形成されている。この場合、引っ掛け部30は大径側環状部25の外端縁部から内径方向へと突出する扁平の矩形片からなる。また、図12に示すように、内輪21の鍔部31には、内輪21の鍔部31の外径面31aの大径側に切欠部32を形成し、この切欠部32に前記引っ掛け部30を係合させる。この際、引っ掛け部30と切欠部32との間には軸方向および半径方向に僅かな隙間があり、これより保持器24は軸方向および半径方向に僅かに移動可能である。すなわち、引っ掛け部30は、運転中においては内輪21の鍔部31に非接触状態となり非運転中においては引っ掛かる。
実開昭58−165324号公報
ところで、引っ掛け部30を設けた保持器24は、形状が複雑であり、樹脂保持器の場合では、成形しにくく、成形金型によって引っ掛け部の大きさや位置等が規制される。このため、引っ掛け部として機能する保持器の一体成形が困難であった。また、金属製保持器でも、同様に成形性に劣るとともに、引っ掛け部の成形のための打ち抜きによる材料の無駄等が生じていた。
前記図11に示すような円すいころ軸受を組立てるには、まず、各保持器24のポケット28に円すいころ23を収容する。その後、この保持器24と円すいころ23との組合体に、内輪21を内嵌する。逆に言えば、保持器24と円すいころ23との組合体を内輪21に外嵌する。
そして、内輪21と円すいころ23と保持器24との組合体を形成し、組合体を、外輪22の開口部から挿入することによって、内輪21と円すいころ23と保持器24と外輪22とが一体化された円すいころ軸受を組立てることができる。
しかしながら、保持器24の大径側環状部25に形成される引っ掛け部30が、ころを保持器24のポケット(周方向に隣り合う柱部間)に収納する際に、邪魔ものとなる。このため、従来からの既存のころ整列機を使用することができず、生産性に劣ることになっていた。
本発明は、上記課題に鑑みて、引っ掛け部として機能するものを確実に成形でき、また、円すいころの組込性の向上を図ることができ、しかも、ころ軸方向長さの延長が可能となって、定格荷重のアップを図ることができて、保持器の強度を向上させることができる円すいころ軸受を提供する。
本発明の円すいころ軸受は、内輪と、外輪と、内輪と外輪との間に転動自在に配された複数の円すいころと、円すいころを円周所定間隔に保持する保持器とを備え、内輪の外径面の大径側にのみ前記円すいころを案内する鍔部を設けた円すいころ軸受であって、前記保持器は、大径側環状部と、小径側環状部と、大径側環状部と小径側環状部とを連結する柱部とからなる樹脂製の保持器本体と、運転中においては内輪の鍔部に非接触状態となり非運転中においては引っ掛かる引っ掛け部材とを備え、この引っ掛け部材の前記保持器本体の大径側環状部への大径側からの嵌合を可能とするとともに、その嵌合状態で引っ掛け部材と保持器本体とは廻り止め構造を介して一体化されているものである。
本発明の円すいころ軸受によれば、従来において存在していた内輪の小径側の鍔部およびぬすみ部を省略したものである。このため、この省略する鍔部およびぬすみ部分だけ、軌道面を大きくとることができる。また、非運転中において、保持器に内輪の鍔部に係合する引っ掛け部材を設けたので、円すいころが小端側へ脱落するのを防止できる。
また、保持器本体と引っ掛け部材とを別に成形することができる。これによって、種々の大きさの引っ掛け部(鍔部に係合する部位)を成形することができ、この引っ掛け部の位置としても周方向に任意の位置に設けることができる。
このように、保持器は、保持器本体と引っ掛け部材との組合せ体である。このため、この軸受を組み立てる際には、まず、保持器本体のポケット(周方向に隣合う柱部間)に円すいころを収容させる。その後、全ポケットに円すいころを収容させた保持器本体に、引っ掛け部材を嵌合させた後、保持器と円すいころとの組立体に内輪を嵌入することになる。すなわち、引っ掛け部材を保持器本体に組み付ける前に、ころを保持器のポケットに収容させることができ、引っ掛け部材によるころの組み込みの妨げがなくなる。なお、引っ掛け部材を保持器本体に嵌合した後、ころを保持器本体のポケットに収納してもよい。
また、保持器本体に引っ掛け部材を組み付けた状態では、廻り止め構造を介して一体化されているので、保持器本体と引っ掛け部材との周方向の位置ずれが生じない。
前記引っ掛け部材は、リング部と、このリング部から内径方向へ突出する突出片とから構成しても、リング体から構成してもよい。また、廻り止め構造は、突起部と、この突起部に軸方向に沿って嵌合する孔部とからなる凹凸嵌合構造であっても、断面台形状の凸部と、凸部に軸方向に沿って嵌合する断面台形状の凹溝とからなる凹凸嵌合構造であってもよい。
廻り止め構造を、軸部と軸部の先端の膨出部とを有する保持器本体側の弾性的首振り可能なピン部材と、このピン部材が嵌合する引っ掛け部材側の周方向孔とで構成するとともに、前記周方向孔は、軸部を介して膨出部が嵌入する一端側の大径嵌入部と、軸部を介して膨出部が引っ掛け部材の外面側へ突出して嵌合する他端側の大径嵌合部と、ピン部材の軸部を大径嵌入部から大径嵌合部へ案内する幅狭連通部とを備え、幅狭連通部の大径嵌合部との連結部位が内径側に配置されるものであってもよい。
ピン部材の膨出部を周方向孔の大径嵌入部に嵌入した後、ピン部材と周方向孔とを相対的に回動させつつ幅狭連通部にて案内させて、ピン部材の膨出部を大径嵌合部に嵌合させる。この際、幅狭連通部の大径嵌合部との連結部位が内径側に配置されているので、ピン部材の軸部は幅狭連通部に応じて弾性的に内径側に弾性変形しつつ大径嵌合部に進入することになる。ピン部材の軸部が大径嵌合部に進入すれば、その状態が復元して、膨出部が大径嵌合部に嵌合する。また、幅狭連通部の大径嵌合部との連結部位が内径側に配置しているので、ピン部材が大径嵌合部に嵌合した状態では、この連結部位を介した幅狭連通部へのピン部材の進入が防止されて、保持器本体と引っ掛け部材との周方向のずれを防止できる。さらに、膨出部が外面側へ突出して大径嵌合部に嵌合するので、保持器本体に対する引っ掛け部材の軸方向の抜けおよび径方向のずれを防止できる。
前記引っ掛け部材は金属製であっても、樹脂製であってもよい。保持器本体や引っ掛け部材に用いる樹脂には、PPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)を使用するのが好ましい。PPSとは、フェニル基(ベンゼン環)とイオウ(S)が交互に繰り返される分子構造を持った高性能エンジニアリング・プラスチックである。結晶性で,連続使用温度は200℃〜220℃,高荷重(1.82MPa)での荷重たわみ温度が260℃以上と耐熱性に優れ,しかも引っ張り強さや曲げ強さが大きい。成形時の収縮率は0.3〜0.5%と小さいので寸法安定性が良い。難燃性や耐薬品性の点でも優れている。PPSは,架橋型,直鎖型,半架橋型の3種に大別できる。架橋型は低分子量ポリマーを架橋して高分子量化したもので,脆く,ガラス繊維で強化したグレードが中心である。直鎖型は重合段階で架橋工程がなしに高分子量化したもので,靭性が高い。半架橋型は,架橋型と直鎖型の特性を併せ持つ特徴を持っている。
本発明の円すいころ軸受では、従来において存在していた内輪の小径側の鍔部を省略したものである。このため、この省略する鍔部分、軽量化を図ることができる。さらに、省略した小径側の鍔部及びぬすみ部分だけ、軌道面が大きくなり、これによって円すいころの軸心長さを長くでき、負荷容量を向上させることができ、長寿命化を達成することができる。
特に、保持器本体と引っ掛け部材とを別に成形することができて、種々の大きさや形状の引っ掛け部材を成形することができ、引っ掛け部材における引っ掛かり部(内輪の鍔部に係合する部位)の位置としても周方向に任意の位置に設けることができる。このため、引っ掛け部材として機能する保持器を確実に成形することができる。しかも、従来では、位置させることができなかった位置に内輪の引っ掛かり部を設けることができ、油の循環性向上や剛性向上を図ったりすることができる。また、保持器本体の形状も複雑なものでないので、保持器本体が樹脂製であれば、成形金型の形状を比較的簡単な形状でよく、低コストで製造することができる。すなわち、保持器の設計の自由度が大となって、目的(用途目的等)に合った保持器を提供することができる。
また、組み立てる際には、引っ掛け部材によるころの組み込みの妨げがなくなるので、従来からの既存のころ整列機を用いてころを組み込むことができ、短時間の組み込みが可能となる。
保持器本体と引っ掛け部材との周方向の位置ずれが生じないので、運転中に引っ掛け部材が内輪に接触したとしても、保持器本体と引っ掛け部材が分離しにくい。このため、運転中において引っ掛け部材が外れて、運転機能に支障を来たすようなことがない。
前記引っ掛け部材は、リング部と、このリング部から内径方向へ突出する突出片とから構成した場合であっても、リング体から構成した場合であっても、引っ掛け部材としての強度が安定する。
廻り止め構造は、突起部と、この突起部に軸方向に沿って嵌合する孔部とからなる凹凸嵌合構造であれば、突起部を孔部に嵌合させることによって、断面台形状の凸部と、凸部に軸方向に沿って嵌合する断面台形状の凹溝とからなる凹凸嵌合構造であれば、凸部を凹溝に嵌合させることによって、保持器本体と引っ掛け部材との周方向の位置ずれを安定して防止でき、しかも、構造としては簡単であり、形成しやすくコスト低減を達成できる。特に、廻り止め構造が凸部と凹溝とからなるものでは、保持器に大きなモーメント荷重が作用しても、損傷しにくいものとなる利点がある。
廻り止め構造を、軸部と軸部の先端の膨出部とを有する弾性的首振り可能なピン部材と、このピン部材が嵌合する周方向孔とで構成したものでは、ピン部材が大径嵌合部に嵌合した状態で、保持器本体と引っ掛け部材との周方向のずれ、保持器本体に対する引っ掛け部材の軸方向の抜け、および径方向のずれを防止できる。このため、運転中において、保持器本体と引っ掛け部材とが分離しないことの信頼性が向上して、高品質の製品を提供することができる。
樹脂製保持器は重量が軽く、自己潤滑性があり、摩擦係数が小さいという特徴があるため、軸受内に介在する潤滑油の効果と相俟って、保持器の摩耗の発生を抑えることが可能になる。また、軸受起動時のトルク損失の低減に好適である。油や高温,薬品に対して耐性が高いPPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)を保持器に採用することで、寿命を大幅に伸ばすことができる。
また、引っ掛け部材を金属製とすれば、保持器本体側が樹脂であるので、凹凸嵌合させた場合、金属側が樹脂側の(凸部又は凹部)を潰すようになり、嵌合状態が安定して、保持器本体と引っ掛け部材との一体化が強固になる。
以下本発明の実施の形態を図1〜図10に基づいて説明する。
図1は本発明に係る円すいころ軸受を示し、この円すいころ軸受は、内輪51と、外輪52と、内輪51と外輪52との間に転動自在に配された複数の円すいころ53と、円すいころ53を円周所定間隔に保持する保持器54とを備える。
内輪51はその外径面に円すい状の軌道面55を有し、軌道面55の大径側に外径側へ突出する鍔部56が形成されている。すなわち、従来の円すいころ軸受の内輪のように小径側に鍔部を有さない。軌道面55と鍔部56との間のコーナ部にはぬすみ部57を形成している。また、鍔部56の内面(つまり小径側の端面)56bは、軸受軸心Pと直交する平面に対して所定角度αだけ傾斜している。
鍔部56はその内面56bにて円すいころ53の大端面53aを受け、円すいころ53を通じてかかるアキシャル荷重を受けて、円すいころ53を回転案内する大鍔である。なお、従来において設けられている小鍔は、軸受回転中には特別な役割を果たすものでなく、このようなものを本発明では省略していることになる。
外輪52はその内径面に円すい状の軌道面60を有し、この軌道面60と内輪51の軌道面55とを、保持器54で保持された複数の円すいころ53が転動することになる。
この円すいころ軸受では、円すいころ53と内外輪51、52の軌道面55、60とが線接触しており、内・外輪軌道面55、60およびころ中心Oが軸心P上の一点(図示せず)に一致するよう設計される。
また、保持器54は、一対の環状部54a、54bと、円周等配位置でころ中心O方向に延びて環状部54a、54bを連結する柱部54cとを有する保持器本体61を備える。そして、周方向に沿って隣合う柱部54c、54cで仕切られたポケット54dに円すいころ53が回転自在に収容される。
大径側環状部54aの外端面には引っ掛け部材65が付設されている。引っ掛け部材65は、図2に示すように、平板状のリング部65aと、このリング部65aに周方向に沿って所定ピッチ(図例では、60°ピッチ)に内径方向へ突出する複数の突出片65bとからなる。
図3において突出片65bが内輪51の鍔部56に係合する。すなわち、内輪51の鍔部56の外径面56aの大径側に切欠部66を形成し、この切欠部66に前記突出片65bを係合させる。この際、突出片65bと切欠部66との間には軸方向および半径方向に僅かな隙間があり、これより保持器24は軸方向および半径方向に僅かに移動可能である。すなわち、この突出片65bは、運転中においては内輪51の鍔部56に非接触状態となり非運転中においては引っ掛かる。このため、切欠部66の切欠寸法は、突出片65bの内径端67と切欠部66の底面66aとの許容されるべき相対的接近量と、突出片65bの内面69と切欠部66の径方向切欠面66bとの許容されるべき相互接近量とによって設定される。ここで、突出片65bの内径端67と切欠部66の底面66aとの許容されるべき相対的接近量とは、突出片65bを無しとしたときの保持器54と内輪51との径方向のガタ(遊び)における接近量である。また、突出片65bの内面69と切欠部66の径方向切欠面66bとの許容されるべき相互接近量とは、突出片65bを無しとしたときの保持器54と内輪51との軸方向のガタ(遊び)における接近量である。
保持器本体61と引っ掛け部材65とは、廻り止め構造70を介して一体化されている。この場合の廻り止め構造70は、本体61の外端面に設けられる突起部71と、引っ掛け部材65のリング部65aに設けられる孔部72とからなる凹凸嵌合構造である。
具体的には、突起部71は断面円形のピン部材であって、本体61の外端面に周方向に沿って所定ピッチで複数個が配置されている。また、引っ掛け部材65側の孔部72も、突起部71と同一ピッチ、同一円周上に配設される。突起部71の径寸法と孔部72の孔径とが略同一とされて、突起部71が孔部72に嵌入されている。この際、突起部71を孔部72に圧入して、引っ掛け部材65が本体61から外れないようにするのが好ましい。また、突起部71を孔部72に嵌入した状態において、突起部71の外端面71aが、突出片65bの外面73よりも突出していても、同一面上に配置されていても、突出片65bの外面73よりも凹んでいてもよい。しかしながら、内輪51の外端面75よりも軸方向外方へ突出させないように設定する。
ところで、保持器54の保持器本体は、樹脂製とするが、引っ掛け部材65は金属製であっても樹脂であってもよい。金属としては、SPHC等の熱間圧延鋼、SPCC等の冷間圧延鋼、SPB2等の冷間圧延鋼や軸受用みがき帯鋼等を使用することができる。また、合成樹脂材としてはエンジニアリングプラスチック製とするのが好ましい。また保持器本体は樹脂製であるので、軸受の組立において底広げ、かしめといった作業が不要となるため、所要の寸法精度を確保することが容易である。また、保持器重量が軽く、自己潤滑性があり、摩擦係数が小さいという特徴があるため、軸受内に介在する潤滑油の効果と相俟って、保持器の摩耗の発生を抑えることが可能になる。また、軸受起動時のトルク損失の低減にも好適である。なお、エンジニアリングプラスチック(エンプラ)とは、合成樹脂のなかで主に耐熱性が優れており、強度が必要とされる分野に使うことのできるものをいう。さらに耐熱性・強度を増した樹脂をスーパーエンプラと呼び、このスーパーエンプラを使用してもよい。
エンジニアリングプラスチックには、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド6(PA6)、ポリアミド66(PA66)、ポリアセタール(POM)、変性ポリフェニレンエーテル(m−PPE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、GF強化ポリエチレンテレフタレート(GF−PET)、超高分子量ポリエチレン(UHMW−PE)等がある。また、スーパーエンジニアリングプラスチックには、ポリサルホン(PSF)、ポリエーテルサルホン(PES)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアリレート(PAR)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、液晶ポリマー(LCP)、熱可塑性ポリイミド(TPI)、ポリベンズイミダゾール(PBI)、ポリメチルベンテン(TPX)、ポリ1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート(PCT)、ポリアミド46(PA46)、ポリアミド6T(PA6T)、ポリアミド9T(PA9T)、ポリアミド11,12 (PA11,12)、フッ素樹脂、ポリフタルアミド(PPA)等がある。
特に、PPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)が好ましい。PPSとは、フェニル基(ベンゼン環)とイオウ(S)が交互に繰り返される分子構造を持った高性能エンジニアリングプラスチックである。結晶性で,連続使用温度は200℃〜220℃、高荷重(1.82MPa)での荷重たわみ温度が260℃以上と耐熱性に優れ,しかも引っ張り強さや曲げ強さが大きい。成形時の収縮率は0.3〜0.5%と小さいので寸法安定性が良い。難燃性や耐薬品性の点でも優れている。PPSは,架橋型,直鎖型,半架橋型の3種に大別できる。架橋型は低分子量ポリマーを架橋して高分子量化したもので,脆く,ガラス繊維で強化したグレードが中心である。直鎖型は重合段階で架橋工程がなしに高分子量化したもので,靭性が高い。半架橋型は,架橋型と直鎖型の特性を併せ持つ特徴を持っている。
次に図1を用いてこの円すいころ軸受の組立方法を説明する。まず、保持器本体61と引っ掛け部材65とを分離した状態において、保持器本体61のポケット54dに円すいころ53を収容する。その後、保持器本体61に引っ掛け部材65を装着する。すなわち、保持器本体61の突起部71を引っ掛け部材65の孔部72に嵌入させて、保持器本体61と引っ掛け部材65とを一体化する。この際、保持器本体61に対して引っ掛け部材65を大径側の軸方向外方から接近させることによって、保持器本体61の突起部71を引っ掛け部材65側の孔部72に嵌入することができる。
次に、この保持器54と円すいころ53との組合体に、内輪51を内嵌する。逆に言えば、保持器54と円すいころ53との組合体を内輪51に外嵌する。この際、突出片65bを内輪51の切欠部66に嵌合させる必要がある。嵌合させるには、突出片65bを弾性変形させて嵌合させればよい。保持器本体61に引っ掛け部材65を装着する作業を、保持器本体61と円すいころ53との組合体に内輪51を内嵌した後、行ってもよい。
その後、内輪51と円すいころ53と保持器54との組合体を形成し、組合体を、外輪52に挿入することによって、内輪51と円すいころ53と保持器54と外輪52とが一体 化された円すいころ軸受を組み立てることができる。
本発明の円すいころ軸受では、従来において存在していた内輪51の小径側の鍔部およびぬすみ部を省略したものである。このため、この省略する鍔部およびぬすみ部分だけ、軌道面55を大きくとることができる。これによって円すいころの軸心長さを長くでき、負荷容量を向上させることができ、長寿命化を達成することができる。また、非運転中において保持器54に内輪51の鍔部に係合する引っ掛け部65を設けたので、保持器54の内輪51からの抜けが防止されて、円すいころ53が小端側へ脱落するのを防止できる。
特に、保持器本体61と引っ掛け部材65とを別に成形することができて、種々の大きさの引っ掛け部材65を成形することができ、引っ掛け部材65における引っ掛かり部(内輪の鍔部に係合する部位)の位置としても周方向に任意の位置に設けることができる。このため、引っ掛け部材65として機能する保持器54を確実に成形することができる。しかも、従来では、位置させることができなかった位置に引っ掛け部材65の内輪の引っ掛かり部を設けることができ、油の循環性向上や剛性向上を図ったりすることができる。また、保持器本体61は樹脂製で形状も複雑なものでないので、成形金型の形状を比較的簡単な形状でよく、低コストで製造することができる。
また、引っ掛け部材65によるころ53の組み込みの妨げがなくなるので、従来からの既存のころ整列機を用いてころを組み込むことができ、短時間の組み込みが可能となり、組立生産性の向上を図ることができる。
また、保持器本体61と引っ掛け部材65との周方向の位置ずれが生じないので、運転中に引っ掛け部材65が内輪に接触したとしても、保持器本体61と引っ掛け部材65が分離しにくい。このため、運転中において引っ掛け部材65が外れて、運転機能に支障を来たすようなことがない。
前記引っ掛け部材65は、リング部65aと、このリング部65aから内径方向へ突出する突出片65bとから構成しているので、引っ掛け部材65としての強度が安定する。
廻り止め構造70は、突起部71と、この突起部71に軸方向に沿って嵌合する孔部72とからなる凹凸嵌合構造であるので、突起部71を孔部72に嵌合させることによって、保持器本体61と引っ掛け部材65との周方向の位置ずれを安定して防止でき、しかも、構造としては簡単であり、形成しやすくコスト低減を達成できる。
樹脂製保持器は重量が軽く、自己潤滑性があり、摩擦係数が小さいという特徴があるため、軸受内に介在する潤滑油の効果と相俟って、外輪との接触による摩耗の発生を抑えることが可能になる。また、軸受起動時のトルク損失の低減にも好適である。油や高温,薬品に対して耐性が高いPPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)を保持器に採用することで、寿命を大幅に伸ばすことができる。
また、引っ掛け部材65を金属製とすれば、保持器本体側が樹脂であるので、凹凸嵌合させた場合、金属側の凹部(この場合孔部72)が樹脂側の凸部(この場合突起部71)を潰すようになり、嵌合状態が安定して、保持器本体61と引っ掛け部材65との一体化が強固になる。
次に、図4〜図6は他の実施形態を示し、この場合、廻り止め構造70が、断面台形状の凸部81と、凸部81に軸方向に沿って嵌合する断面台形状の凹溝82とからなる凹凸嵌合構造である。すなわち、アリとアリ溝の関係を構成している。
すなわち、凸部81は、図5に示すように、その側面間が内径側に向かって拡大するように傾斜する断面台形状であり、その本体61の外端面に周方向に沿って所定ピッチで複数個が配置されている。凹溝82の断面形状は、凸部81の台形形状に対応して、側面間が内径側に向かって拡大するように傾斜する断面台形状である。そして、突起部71と同一ピッチ、同一円周上に配設されている。また、凹溝82は引っ掛け部材65のリング部65aの外径面に開口している。
この図4〜図6に示す廻り止め構造の場合も、保持器本体61の凸部81を引っ掛け部材65の凹溝82に嵌入させて、保持器本体61と引っ掛け部材65とを一体化する。この際、保持器本体61に対して引っ掛け部材65を大径側の軸方向外方から接近させることによって、保持器本体61の凸部81を引っ掛け部材65側の凹溝82に嵌入することができる。また、この図4〜図6に示す円すいころ軸受の他の構成は、前記図1〜図3に示す円すいころ軸受と同様であり、この図1等と同一構成は同一符号を付してその説明を省略する。
このため、図4〜図6に示す円すいころ軸受であっても、図1〜図3に示す円すいころ軸受と同様の作用効果を奏する。特に、廻り止め構造70が、断面台形状の凸部81と、断面台形状の凹溝82とからなる凹凸嵌合構造であるので、保持器に大きなモーメント荷重が作用しても、損傷しにくいものとなる利点がある。
次に図7から図10は別の実施形態を示し、この場合の廻り止め構造70が、軸部85と軸部85の先端の膨出部86とを有する弾性的首振り可能なピン部材87と、このピン部材87が嵌合する周方向孔88とで構成している。
ピン部材87は、図8に示すように、保持器本体61の外端面61aに周方向に沿って所定ピッチで複数個が配設される。また、前記周方向孔88は引っ掛け部材65側に設けられ、軸部85を介して膨出部86が嵌入する一端側の大径嵌入部89と、軸部85を介して膨出部86が外面側へ突出して嵌合する他端側の大径嵌合部90と、ピン部材87の軸部85を大径嵌入部89から大径嵌合部90へ案内する幅狭連通部91とを備える。幅狭連通部91の大径嵌合部90との連結部位92が内径側に配置される。
すなわち、大径嵌入部89と大径嵌合部90とは、各円形孔であり、大径嵌入部89の孔径D1を大径嵌合部90の孔径D2よりも大きく設定するとともに、幅狭連通部91の幅寸法Wを孔径D1、D2よりも小さく設定している。また、ピン部材87の膨出部86は球状体からなり、その外径D3を孔径D1よりも小さく、孔径D2よりも大きく設定している。ピン部材87の軸部85は断面円形であり、その径寸法D4を幅狭連通部91よりも小さくしている。さらに、ピン部材87と大径嵌入部89および大径嵌合部90とを同一円上に配設する。すなわち、ピン部材87のPCDと、大径嵌入部89および大径嵌合部90のPCDとを同一としている。ピン部材87の軸部85の長さ寸法Lを、引っ掛け部材65の厚さ寸法Tと同一乃至厚さ寸法Tよりも僅かに長く設定する。
次にこのような廻り止め構造70を有する保持器54の組立方法を説明する。まず、本体61側のピン部材87を周方向孔88の大径嵌入部89に嵌入させる。この際、ピン部材87の膨出部86の外径D3が大径嵌入部89よりも小さく設定されているので、ピン部材87は引っ掛け部材65の内面側から大径嵌入部89に嵌合されて、その膨出部86が引っ掛け部材65の外面側へ突出する。
その後、引っ掛け部材65を図10の矢印方向へ回動させる。この場合、ピン部材87の軸部85の長さ寸法Lを、引っ掛け部材65の厚さ寸法Tと同一乃至厚さ寸法Tよりも僅かに長く設定しているので、ピン部材87の軸部85のみが幅狭連通部91に対応する。このため、引っ掛け部材65を図10の矢印方向へ回動させることによって、軸部85が幅狭連通部91内を摺動することになり、しかも、幅狭連通部91の大径嵌合部90との連結部位92が内径側に配置されているので、ピン部材87は、この幅狭連通部91に沿って内径側に傾くように首を振っていくことになる。
そして、ピン部材87の軸部85が連結部位92を介して大径嵌合部90に進入すれば、大径嵌合部90が大径嵌入部89と同一円上に配設されているので、ピン部材87は元の状態に復元して、膨出部86が大径嵌合部90に嵌合することになる。この際、膨出部86の外径寸法D3が大径嵌合部90の外径寸法D2よりも大きく設定されているので、膨出部86が大径嵌合部90に嵌合して、引っ掛け部材65の本体61からの外れを規制する。しかも、大径嵌合部90との連結部位92が内径側に配置されているので、ピン部材87がこの連結部位92を介して幅狭連通部91に進入させるためには、ピン部材87の膨出部86を内径側へ傾斜させる必要がある。このため、ピン部材87に対して傾斜させる外力を作用させなければ、ピン部材87が幅狭連通部91に進入することがない。したがって、このロック状態が維持され、保持器本体61と引っ掛け部材65との周方向のずれ、保持器本体61に対する引っ掛け部材65の軸方向の抜け、および径方向のずれを防止できる。
このように、この図7から図10に示す円すいころ軸受では、運転中において、保持器本体と引っ掛け部材とが分離しないことの信頼性が向上して、高品質の製品を提供することができる。
この図7〜図10に示す円すいころ軸受の他の構成は、前記図1〜図3に示す円すいころ軸受と同様であり、この図1等と同一構成は同一符号を付してその説明を省略する。このため、図7〜図10に示す円すいころ軸受であっても、図1〜図3に示す円すいころ軸受と同様の作用効果を奏する。
ところで、引っ掛け部材65としては、突出片65bを有さないリング体(平板リング体)のみをもって構成してもよい。この場合、リング体の内径端部全周が切欠溝66に嵌合することになる。このようなものであっても、引っ掛け部材65としての機能を発揮することができる。また、引っ掛け部材65を複数の突出片65bのみでもって構成してもよい。すなわち、例えば、扁平矩形状の複数の係合片を保持器本体61に大径側端面に周方向に沿って配置すればよい。そして、廻り止め構造に、前記図1等に示したもの、図4等に示したもの、及び図7等に示したものを使用することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、図1等に示す凹凸嵌合構造にあっては、突起部71を引っ掛け部材65側に設け、孔部72を本体61側に設けてもよい。また、図4等に示す凹凸嵌合構造であっても、凸部81を引っ掛け部材65側に設け、凹溝82を本体61側に設けてもよい。各凹凸嵌合構造における突起部71および凸部81、これらに嵌合する孔部72および凹溝82の数は、任意に設定でき、少なくともそれぞれ1個ずつあればよい。また、嵌合させた後、突起部71や凸部81の先端部を潰して、拡大させて抜け止めを構成してもよい。さらに、図4等に示す凹凸嵌合構造である場合、凸部81の側面間が外径方向に向かって拡大するものであってもよい。
引っ掛け部材65の係合部65aの数としては、その増減は任意であるが、安定して円すいころ23の落下を防止する上で、少なくとも1個あればよく、強度および組み込み性を考慮すれば、周方向に沿って定ピッチで4〜8個程度配置するのが好ましい。また、切欠部66として、実施形態では、内輪51の大径側の端面75に開口しているが、この端面51aに開口させずに、鍔部56の外径面56aに形成される環状の凹溝にて構成してもよい。
図7〜図10に示す保持器において、保持器本体61と引っ掛け部材65とを組み付ける際に、前記実施形態では、引っ掛け部材65側を回転(回動)させていたが、逆に保持器本体61を回転(回動)させても、両者を回転(回動)させてもよい。また、大径嵌合部90が大径嵌入部89に対して反時計廻り方向側に設けられていたが、逆に、大径嵌合部90を大径嵌入部89に対して時計廻り方向側に設けてもよい。
この円すいころ軸受は、自動車のデファレンシャルやトランスミッションに用いることができる他、従来から円すいころ軸受を用いることができる種々の部位に用いることができる。なお、この円すいころ軸受として、図1に示すように単列で使用しても、図1に示すものと一対を突き合わせて複列で使用してもよい。
本発明の実施形態を示す円すいころ軸受の断面図である。 前記円すいころ軸受の要部正面図である。 前記円すいころ軸受の要部拡大断面図である。 本発明の他の実施形態を示す円すいころ軸受の断面図である。 前記図4の円すいころ軸受の要部正面図である。 前記図4の円すいころ軸受の要部拡大断面図である。 本発明の別の実施形態を示す円すいころ軸受の断面図である。 前記図7の円すいころ軸受に用いられる保持器本体の簡略正面図である。 前記図7の円すいころ軸受に用いられる保持器本体の要部側面図である。 前記図7の円すいころ軸受の保持器の要部正面図である。 従来の円すいころ軸受の断面図である。 前記従来の円すいころ軸受の保持器の断面図である。 従来の他の円すいころ軸受の断面図である。 前記図13に示す円すいころ軸受の保持器の斜視図である。
符号の説明
51 内輪
52 外輪
53 円すいころ
54 保持器
54a 大径側環状部
54b 小径側環状部
56 鍔部
65 引っ掛け部材
65a リング部
65a 係合部
70 廻り止め構造
71 突起部
72 孔部
73 外面
75 外端面
81 凸部
82 凹溝
85 軸部
86 膨出部
87 ピン部材
88 周方向孔
89 大径嵌入部
90 大径嵌合部
91 幅狭連通部
92 連結部位

Claims (9)

  1. 内輪と、外輪と、内輪と外輪との間に転動自在に配された複数の円すいころと、円すいころを円周所定間隔に保持する保持器とを備え、内輪の外径面の大径側にのみ前記円すいころを案内する鍔部を設けた円すいころ軸受であって、
    前記保持器は、大径側環状部と、小径側環状部と、大径側環状部と小径側環状部とを連結する柱部とからなる樹脂製の保持器本体と、運転中においては内輪の鍔部に非接触状態となり非運転中においては引っ掛かる引っ掛け部材とを備え、この引っ掛け部材の前記保持器本体の大径側環状部への大径側からの嵌合を可能とするとともに、その嵌合状態で引っ掛け部材と保持器本体とは廻り止め構造を介して一体化されていることを特徴とする円すいころ軸受。
  2. 前記引っ掛け部材は、リング部と、このリング部から内径方向へ突出する突出片とからなることを特徴とする請求項1の円すいころ軸受。
  3. 前記引っ掛け部材はリング体からなることを特徴とする請求項1の円すいころ軸受。
  4. 廻り止め構造は、突起部と、この突起部に軸方向に沿って嵌合する孔部とからなる凹凸嵌合構造であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかの円すいころ軸受。
  5. 廻り止め構造は、断面台形状の凸部と、凸部に軸方向に沿って嵌合する断面台形状の凹溝とからなる凹凸嵌合構造であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかの円すいころ軸受。
  6. 廻り止め構造を、軸部と軸部の先端の膨出部とを有する保持器本体側の弾性的首振り可能なピン部材と、このピン部材が嵌合する引っ掛け部材側の周方向孔とで構成するとともに、前記周方向孔は、軸部を介して膨出部が嵌入する一端側の大径嵌入部と、軸部を介して膨出部が引っ掛け部材の外面側へ突出して嵌合する他端側の大径嵌合部と、ピン部材の軸部を大径嵌入部から大径嵌合部へ案内する幅狭連通部とを備え、幅狭連通部の大径嵌合部との連結部位が内径側に配置されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかの円すいころ軸受。
  7. 前記引っ掛け部材は金属製であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかの円すいころ軸受。
  8. 前記引っ掛け部材は樹脂製であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかの円すいころ軸受。
  9. 前記保持器に用いる樹脂をPPSとしたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかの円すいころ軸受。
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