JP2009050041A - 摩擦駆動アクチュエータおよびそれを用いるハードディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】HDDの磁気記録ヘッドの駆動などのために用いられる超音波モータにおいて、応答性を向上する。
【解決手段】面内振動を行う振動体2をロータ3に内包することで、前記振動体2の振動が摩擦接触するロータ3に伝達されて該ロータ3が回転する超音波モータ1において、前記ロータ3を、剛性を有し、有底円筒状に形成される上下一対の第1および第2の部材31,32の組合わせで構成し、巻ばね4によって発生した弾発力でそれらの底板31a,32a間に前記振動体2を挟圧保持させるとともに、前記底板31a,32aに、すり鉢状のテーパ面31c,32cを形成する。したがって、ロータ3の軸受けを不要にして応答性を向上することができるとともに、振動体(ステータ)2とロータ3との間の摩擦力をより安定させ、駆動性能を安定させることができる。
【選択図】図1
【解決手段】面内振動を行う振動体2をロータ3に内包することで、前記振動体2の振動が摩擦接触するロータ3に伝達されて該ロータ3が回転する超音波モータ1において、前記ロータ3を、剛性を有し、有底円筒状に形成される上下一対の第1および第2の部材31,32の組合わせで構成し、巻ばね4によって発生した弾発力でそれらの底板31a,32a間に前記振動体2を挟圧保持させるとともに、前記底板31a,32aに、すり鉢状のテーパ面31c,32cを形成する。したがって、ロータ3の軸受けを不要にして応答性を向上することができるとともに、振動体(ステータ)2とロータ3との間の摩擦力をより安定させ、駆動性能を安定させることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ハードディスク装置(以下HDD)の磁気記録ヘッド駆動用として好適に用いられ、超音波アクチュエータと称される摩擦駆動アクチュエータおよび前記ハードディスク装置に関する。
前記HDDの磁気記録ヘッド駆動用の超音波アクチュエータには、高精度な位置決め性や高速応答性が要求される。そこで、このような用途に適用できそうな典型的な従来技術が、特許文献1や特許文献2で示されている。図5は、特許文献1の従来技術による超音波アクチュエータの断面図である。この超音波アクチュエータは、一般的な進行波型回転アクチュエータの典型例であり、円板状の振動体101に貼付けられた圧電素子102で発生された円板の周方向に進行する超音波振動が、ライナー103を介して移動体104(ロータ)に伝搬されることで該移動体104が回転するようになっている。
しかしながら、この従来技術では、移動体104は、ボールベアリングから成る軸受105で位置決めされる。したがって、ボールベアリングはボールと内輪および外輪との間にわずかではあるがガタを有するので、その分、ロータ(移動体104)の位置変動や不要な共振が生じ、高精度化、したがって前記HDDの場合には記録密度の向上に限界がある。また、それらのガタに、ボールベアリングの慣性質量、軸受の摩擦抵抗や軸受潤滑剤の粘性抵抗による軸受負荷が、応答性向上の制約になるという問題もある。詳しくは、HDDの磁気記録ヘッド駆動用の超音波アクチュエータとしての駆動応答性は、アーム部の共振周波数、軸受部の共振周波数、先端に取付けられるサスペンションの共振周波数などによって決定される。HDDのサイズの小型化に伴い、アーム部およびサスペンションの共振周波数は比較的高く設計できるようになっており、このため軸受け部における前記ガタ、慣性質量および軸受負荷が前記応答性の制約になっている。
同様に、図6で示す特許文献2の従来技術でも、ボールベアリングから成る軸受111,112を使用している。
そこで、このような問題を解決できる他の従来技術として、特許文献3が挙げられる。その従来技術では、図7で示すように、面内振動する振動体(ステータ)131を、上下一対のリング状のロータ132,133で挟み込み、かつ接触面132a,133aをテーパ形状とすることで、上下の挟み込みによって振動体131に径方向の押圧を行っている。このような構成で、固定された振動体131にロータ132,133を押圧接触させるので、軸受ガタがなく、したがって回転中心にブレがなく、高い応答性も得ている。
特開平6−78570号公報
特開平7−178370号公報
特開平6−276763号公報
上述の特許文献3では、ロータに環状の上下2つのロータ132,133を使用しており、さらにそれらの結合にボルト134およびナット135を使用している。したがって、板状で剛性の低いロータ132,133の結合部分とそうでない部分とで、締付け(摩擦)力にはらつきが生じ、結果としてロータ132,133の駆動に、速度ムラ、トルクムラが発生する。
この点、図8で示す別の実施例では、ロータ132,133の枠部分と振動体131を挟持する部分との間に薄肉の弾性ヒンジ部137を設けることで、ロータ132,133の弾性を利用して押圧する構成が示されている。しかしこの構成では、肉厚の僅かな違いでバネ定数が大きく変化し、駆動トルクに差が生じるという問題がある。
本発明の目的は、面内振動を行う振動体(ステータ)をロータに内包し、前記振動体の振動が摩擦接触するロータに伝達されて該ロータが回転することで、ロータを軸受け不要に支持する摩擦駆動アクチュエータにおいて、前記振動体とロータとの間の摩擦力を安定させることができる摩擦駆動アクチュエータおよびそれを用いるハードディスク装置を提供することである。
本発明の摩擦駆動アクチュエータは、固定部材に固着され、面内振動を行う振動体と、前記振動体を内包するロータとを備えて構成され、前記振動体の振動が摩擦接触するロータに伝達されて該ロータが回転する摩擦駆動アクチュエータにおいて、前記ロータは、剛性を有し、前記振動体を一方の側から覆う第1の部材および他方の側から覆う第2の部材と、前記第1および第2の部材を相互に近接変位させるように付勢する付勢部材とを備えて構成され、前記第1および第2の部材は有底円筒状に形成されて、第1の部材内に第2の部材が嵌め込まれることで、それらの底板間に前記振動体が挟圧保持され、前記第1および第2の部材の少なくとも一方において、前記底板の振動体対向面に、すり鉢状のテーパ面を有することを特徴とする。
上記の構成によれば、HDDの磁気記録ヘッド駆動用として好適に用いられ、超音波アクチュエータと称される摩擦駆動アクチュエータにおいて、先ず該摩擦駆動アクチュエータを、面内振動を行い、ステータとなる振動体と、前記振動体を内包するロータとを備えて構成し、前記振動体の振動が摩擦接触するロータに伝達されて該ロータが回転するようにする。
そして、板状の前記振動体がたとえば水平状態にあるとすると、前記ロータを上下一対の第1および第2の部材の組合わせで構成し、第1の部材は前記振動体を一方の表面側から覆い、第2の部材は他方の表面側から覆い、それらは付勢部材によって相互に近接変位されて、間に前記振動体を挟圧保持する。さらに、前記第1および第2の部材は有底円筒状(帽状)に形成されて、シリンダーとピストンとのように第1の部材内に第2の部材が嵌め込まれることで、それらの底板間に前記のように振動体が挟圧保持され、外側の第1の部材が出力伝達部材となり、HDD装置の場合にはヘッド・アームが取付けられることになる。
一方、前記第1および第2の部材の少なくとも一方において、前記底板の振動体対向面には、すり鉢状のテーパ面が形成される。すなわち、前記第1および第2の部材の少なくとも一方がドーム状に形成されて、前記振動体の先端(前記板状の端縁)部分に前記テーパ部が斜めに接触し、両者の接触部分の加圧(摩擦)力が前記付勢部材によって発生される。
したがって、面内振動を行う振動体を、少なくとも一方にテーパ部を有する上下一対の第1および第2の部材で挟み込むことで、ロータの回転軸方向および軸直角方向への位置決め(センタリング)が共に行われて、該ロータの軸受けを不要にした構成とするとともに、付勢部材で発生された力が、前記第1および第2の部材における有底円筒状(帽状)の剛性を有する円筒部分の回転軸方向への摺動によって、前記接触部分の周方向に対して均等に、かつ回転軸に対して対称な加圧(摩擦)力を与えるようになる。これによって、振動体やロータに寸法上の製造誤差があっても、その誤差量に対する加圧力の変動を小さく抑えることがでる。また、温度変化や摩耗などによって振動体やロータに寸法変化が生じても、加圧力の変動を小さく抑えることが可能となり、該加圧力が安定する。こうして、加圧力の寸法に対する誤差感度を低減でき、振動体(ステータ)とロータとの間の摩擦力をより安定させ、駆動性能を安定させることができる。
また、本発明の摩擦駆動アクチュエータは、前記第2の部材における円筒部分の外周面において、中間部分は周方向に連なる溝が形成されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、前記ピストンとなる前記第2の部材における円筒部分の外周面において、回転軸方向の中央部分が周方向に連なる溝が形成されて凹んでおり、両端だけが前記第1の部材の内周面上を摺動するスライダーとなる。
したがって、前記回転軸方向への摺動にガタを生じることなく、摺動抵抗を減少させて、前記摩擦力をより安定させることができる。前記溝内にグリスなどを保持させてもよい。
さらにまた、本発明の摩擦駆動アクチュエータでは、前記有底円筒状の前記第1の部材の内周面に回転軸方向に延びる溝または突起の一方が形成され、前記第2の部材の外周面に前記溝または突起の他方が形成されることを特徴とする。
上記の構成によれば、前記第1の部材と第2の部材とは、周方向にずれなく、一体で回転するようになる。
したがって、安定した回転を行うことができる。
また、本発明の摩擦駆動アクチュエータでは、前記振動体を、前記第1の部材は前記固定部材とは反対側から覆い、前記第2の部材は前記固定部材の側から覆い、前記有底円筒状の前記第1の部材の開放端には、半径方向内方側に延びる端板が嵌め込まれ、前記付勢部材は、前記固定部材の回りに巻回され、前記有底円筒状の前記第2の部材の底板と前記端板との間に介在される巻ばねから成ることを特徴とする。
上記の構成によれば、前記のように板状の振動体が水平状態にあるとすると、下方の固定部材上に振動体が固定され、それを第1の部材が上側から覆い、第2の部材が、前記固定部材が遊挿する開口を有して下側から覆うことになる。そして、前記付勢部材が前記固定部材の回りに巻回される巻ばねから成る場合、該巻ばねが前記有底円筒状の前記第2の部材の底板と固定部材との間に設けられるのではなく、前記有底円筒状の前記第1の部材の開放端に設けられ、半径方向内方側に延びて形成される端板との間に設けられる。
したがって、前記巻ばねも第1および第2の部材と一体で回転することになり、安定した付勢力を発揮させ、安定した回転を行うことができる。
さらにまた、本発明の摩擦駆動アクチュエータでは、前記有底円筒状の前記第2の部材の底板と前記端板との少なくとも一方に、前記巻ばねの径方向へのずれを阻止する環状の凹溝または突起が形成されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、前記巻ばねの径方向へのずれが無くなり、より安定した回転を行うことができる。
また、本発明のハードディスク装置は、以上のように、前記の摩擦駆動アクチュエータを用いる。
それゆえ、軸受けが不要で、振動体(ステータ)とロータとの間の摩擦力をより安定させることができるヘッドアクチュエータを有するハードディスク装置を実現することができる。
本発明の摩擦駆動アクチュエータは、以上のように、面内振動を行う振動体と、前記振動体を内包するロータとを備えて構成され、前記振動体の振動が摩擦接触するロータに伝達されて該ロータが回転する摩擦駆動アクチュエータにおいて、前記ロータを、剛性を有し、有底円筒状の第1および第2の部材を嵌め併せで構成し、それらの底板間に前記振動体を挟圧保持し、少なくとも一方の底板の振動体対向面に、すり鉢状のテーパ面を形成する。
それゆえ、ロータの軸受けを不要にした構成とするとともに、有底円筒状の第1および第2の部材の筒状部分の剛性によって、振動体(ステータ)とロータとの間の摩擦力をより安定させ、駆動性能を安定させることができる。
また、本発明のハードディスク装置は、以上のように、前記の摩擦駆動アクチュエータを用いる。
それゆえ、軸受けが不要で、振動体(ステータ)とロータとの間の摩擦力をより安定させることができるヘッドアクチュエータを有するハードディスク装置を実現することができる。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の一形態に係る摩擦駆動アクチュエータである超音波モータ1の構造を示す縦断面図である。この超音波モータ1は、大略的に、面内振動を行う振動体2と、前記振動体2を内包するロータ3と、付勢部材である巻ばね4と、前記振動体2を支持する固定部材15とを備えて構成される。
図1は、本発明の実施の一形態に係る摩擦駆動アクチュエータである超音波モータ1の構造を示す縦断面図である。この超音波モータ1は、大略的に、面内振動を行う振動体2と、前記振動体2を内包するロータ3と、付勢部材である巻ばね4と、前記振動体2を支持する固定部材15とを備えて構成される。
図2は、前記振動体2の一構成例である振動体21,22,23の平面図である。これらの振動体21,22,23は、単板の圧電素子の両面に電極24,25を貼付けて成る振動体本体21a,22a,23a、または両面に電極を貼付けた薄板状の圧電素子を複数積層した振動体本体の端縁部に、図1で示すように、ロータ3の回転軸方向の断面が円弧形状の接触部分を有するチップ部材21b,22b,23bが固着されて構成される。
前記チップ部材21b,22b,23bには、耐磨耗性の材料、たとえばWC(タングステンカーバイト)系の超硬合金、アルミナ等の硬度の高いセラミックを用いることができ、あるいはステンレスなどの金属の表面を、焼き入れ、窒化処理、または硬質セラミックコーティングなどで硬化処理を行った部材が使用される。これらのチップ部材21b,22b,23bは、チップ部材21b,23bのように3ヶ所設けられれば幾何学的には安定にロータ3を支えることができる。また、チップ部材22bのように4ヶ所以上設けられることで、全体としての加圧力を保ったまま、1ヶ所当りで支える加圧力を小さくすることが可能になり、磨耗に対して有利になる。
前記振動体21は、正三角形の頂点を削り落とした形状の振動体本体21aにおいて、その削り落とした頂点部分に前記チップ部材21bが固着されて成り、振動の節となる重心位置が、前記固定部材15に、ねじ止めまたは接着(図1の例では固定ねじ16を用いて)などで固定される。単板の圧電素子から成る振動体21の場合、その一方の表面には、図2(a)で示すように、前記重心から各頂点を結ぶ線に対して左右対称に前記電極24が形成されており、他方の表面には共通電極が形成されており、これらの電極に図示しないFPCを介して図示しない駆動信号生成部から所定の駆動信号が入力されると、該振動体21の各頂点(チップ部材21bの先端部分)には、圧電素子が伸縮および屈曲変位することで、ロータ3の軸直角断面において参照符号17で示すような、それぞれ同じ方向に回転する高周波の楕円振動が励起され、定在波モータとして機能する。この三角形振動体3による振動生成過程は、本件出願人による特願2007−184175号に詳しく説明されている。
また、前記振動体22,23は、矩形の振動体本体22a,23aの隅角部または中央部に前記チップ部材22b,23bが固着されて成り、同様に振動の節となる重心位置が前記固定部材15に固定ねじ16で固定される。そして、単板の圧電素子から成る振動体22,23の場合、その一方の表面には、図2(b)および図2(c)で示すように、前記重心から各辺の中央部を結ぶ線に対して左右対称に前記電極25が形成されており、他方の表面には共通電極が形成されており、これらの電極に所定の駆動信号が入力されると、該振動体22,23の各頂点(チップ部材22b,23bの先端部分)には、圧電素子が前記伸縮および屈曲変位することで、ロータ3の軸直角断面において前記参照符号17で示すような、それぞれ同じ方向に回転する高周波の楕円振動が励起される。
前記楕円振動が時計回りであるときにはロータ3は時計回りに回転し、反時計回りであるときには反時計回りに回転し、こうして該超音波モータ1は定在波モータとして機能する。前記楕円振動の大きさを変えることでロータ3の回転速度やトルクを変化することができる。前記矩形の振動体22,23による振動生成過程は、本件出願人による特願2007−48787号に詳しく説明されている。
本実施の形態には、前記特許文献4のように、円板状の振動体131(図8および図12で示す)を有し、その振動体131の周方向に振動が回転してゆく進行波モータとしての構成も用いることができる。
図1を参照して、注目すべきは、本実施の形態では、ロータ3は、前記振動体2を、前記固定部材15とは反対側から覆う第1の部材31と、前記固定部材15側から覆う第2の部材32とを備えて構成され、それぞれ剛性を有し、有底円筒状(帽状)に形成されて、シリンダーとピストンとのように、第1の部材31内に第2の部材32が嵌め込まれることで、それらの底板31a,32a間に前記振動体2が内包されることである。そして、前記有底円筒状の前記第1の部材31の開放端31bには、半径方向内方側に延びる端板6が嵌め込まれ、前記巻ばね4が、前記固定部材15の回りに巻回され、前記有底円筒状の前記第2の部材31の底板31aとこの端板6との間に介在され、第2の部材32を第1の部材31側に近接変位させるように付勢することで、前記底板間31a,32aに前記振動体2が挟圧保持されている。
さらに、前記第1の部材31および第2の部材32の少なくとも一方(図1の例では両方に)、前記底板31a,32aの振動体2の対向面に、すり鉢状のテーパ面31c,32cが形成されている。すなわち、前記第1および第2の部材31,32の少なくとも一方がドーム状に形成されて、前記振動体2(前記チップ部材21b,22b,23b)の先端部分に、前記テーパ面31c,32cが斜めに接触し、両者の接触部分の加圧(摩擦)力が前記巻ばね4によって発生されるようになっている。前記テーパ面31c、32cと、チップ部材21b,22b,23bの円弧形状とで生じた空間7a,7bには、グリスが充填される。
したがって、ロータ3には、金属材料が用いられる。そして、振動体2との接触による磨耗を防ぐために、事前に表面には焼き入れ、窒化処理などの硬化処理が施されている。また、CrNやTiCNなどのセラミックコーティングが行われてもよい。
また、前記ピストンとなる前記第2の部材32における円筒部分32dの外周面において、回転軸方向の中央部分は周方向に連なる溝32eが形成されて凹んでおり、両端32f、32gだけが前記第1の部材の円筒部分31dの内周面上を摺動するスライダーとなっている。さらに、前記有底円筒状の前記第1の部材31における円筒部分31dの内周面には、1または複数箇所において(図1の例では少なくとも2つ)、回転軸方向に延びる溝または突起の一方(図1では溝)31hが形成され、前記第2の部材32における円筒部分32dの外周面には、前記溝または突起の他方(図1では突起)32hが形成されている。
前記振動体2のロータ3への組込みは、前記第1の部材31と第2の部材32とが相互に分離した状態で、上下反転させた第1の部材31内に該振動体2を収容した後、前記第2の部材32を、その突起32hが溝31hに一致するようにして第1の部材31内に嵌め込み、前記第2の部材32の底板32a上に巻ばね4を搭載して端板6を嵌め込むことで完了する。端板6は、接着、かしめ、溶接等で適宜第1の部材31に接合されてもよい。なお、前記振動体21,22,23の電極24,25に対するFPCは、適宜接続され、第2の部材32の底板32aの中央において、固定部材15との接続のために形成された前記開口32jから引出されている。その後、前記第1の部材31の底板31aの中央部に形成された開口31jを挿通した固定ねじ16が固定部材15に螺着されることで、該超音波モータ1が固定部材15に固定されて、図1で示すように完成する。
このようにロータ3をテーパ面31c,32cを有する第1および第2の部材31,32から構成し、前記テーパ面31c,32cで構成する円環状のV字形状の溝内に振動体2のチップ部材21b,22b,23bの先端部分が嵌まり込むようにするとともに、巻ばね4によって第2の部材32を第1の部材31側に弾発的に付勢することで、ロータ3は振動体2に対して、回転軸方向および半径方向の移動が、共にガタなく規制され(センタリングが共に行われて)、回転のみが可能となる。さらに巻ばね4で発生された力が、前記第1および第2の部材31,32における有底円筒状(帽状)の剛性を有する円筒部分31d,32dの回転軸方向への摺動によって、前記チップ部材21b,22b,23bの接触部分の周方向に対して均等に、かつ回転軸に対して対称な加圧(摩擦)力を与えるようになる。
これによって、振動体2やロータ3に寸法上の製造誤差があっても、その誤差量に対する加圧力の変動を小さく抑えることがでる。また、温度変化や摩耗などによって振動体2やロータ3に寸法変化が生じても、加圧力の変動を小さく抑えることが可能となり、該加圧力が安定する。こうして、従来のボールベアリングなどの軸受不要にしても、加圧力の寸法に対する誤差感度を低減でき、振動体(ステータ)2とロータ3との間の摩擦力をより安定させ、駆動性能を安定させることができる。なお、前記振動体2におけるチップ部材21b,22b,23bの先端部分は、図1で示すような円弧状断面(R形状)に形成されていなくてもよいが、直角断面の場合、ロータ3との接触で摩耗が生じ易くなる。
また、前記第2の部材32における円筒部分32dの外周面に周方向に連なる溝32eを形成しておくことで、前記回転軸方向への摺動にガタを生じることなく、摺動抵抗を減少させて、前記摩擦力をより安定させることができる。前記溝内にグリスなどを保持させてもよい。
さらにまた、前記第1の部材31の円筒部分31dの内周面に溝31hを形成し、前記第2の部材32の円筒部分32dの外周面にそれに対応する突起32hを形成しておくことで、前記第1の部材と第2の部材とは、周方向にずれなく、一体で回転するようになり、より安定した回転を行うことができる。
また、前記第2の部材32を第1の部材31側へ付勢する巻ばね4を、第2の部材32の底板32aと、固定部材15との間に設けるのではなく、第1の部材31の円筒部分31dの開放端31bに嵌め込まれた端板6との間に設けるので、前記巻ばね4も第1および第2の部材31,32と一体で回転することになり、安定した付勢力を発揮させ、安定した回転を行うことができる。
図3は、前記図1で示す超音波モータ1をHDD磁気記録ヘッド11の駆動に応用したHDD装置12の概略構成図である。従来のHDD磁気記録ヘッド駆動アクチュエータの構成としては、前記磁気記録ヘッド11が取付けられたヘッド・アーム13をピボットベアリングで回転支持し、VCM(ボイスコイルモータ)で駆動を行っている。これに対して、本実施の形態では、前記ヘッド・アーム13を前記超音波モータ1で回転支持するとともに、駆動も行う。
具体的には、回転駆動されるディスク14の側方に前記超音波モータ1が配置されており、この超音波モータ1を回転軸として、前記有底円筒状(帽状)に形成されて剛性を有し、出力伝達部材となる前記第1の部材31の外周面や、前記円筒部分31dの端部に前記ヘッド・アーム13が固着され、そのヘッド・アーム13の先端に取付けられたHDD磁気記録ヘッド11が前記回転駆動されるディスク14上を周方向に走行することで、記録内容の書込み、消去、読出し等が行われる。このように有底円筒状(帽状)で剛性を有する第1の部材31を出力伝達部材として用いることで、出力の取出しが容易になる。
そして、図示しない制御手段によって前記超音波モータ1が駆動され、HDD磁気記録ヘッド11がディスク14の径方向に移動されることでサーチ動作が実現され、所望とする記録位置へ前記書込み、消去、読出し等が行われる。
このようなHDDヘッド駆動の場合、高速で回転するディスク14上のトラックのうねりなどに追従しながら位置決め制御を行う必要があり、アクチュエータには、非常に高い応答性と分解能が要求される。本実施の形態のように前述の超音波モータ1を磁気記録ヘッド11の駆動に使用すると、軸受ガタに軸受慣性や軸受負荷が全くなく、振動体(ステータ)2とロータ3との間の摩擦力をより安定させられるので、高い応答性を得ることができ、記録密度を向上することができる。
[実施の形態2]
図4は、本発明の実施の他の形態に係る摩擦駆動アクチュエータである超音波モータ1’の構造を示す縦断面図である。この超音波モータ1’は、前述の超音波モータ1に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、この超音波モータ1’では、ロータ3’において、前記有底円筒状の第2の部材32’の底板32aと、端板6’との少なくとも一方(図4では両方)に、前記巻ばね4の径方向へのずれを阻止する環状の凹溝または突起(図1の例では突起)32k,6kが形成されていることである。このように構成することで、前記巻ばね4の径方向へのずれが無くなり、より安定した回転を行うことができる。
図4は、本発明の実施の他の形態に係る摩擦駆動アクチュエータである超音波モータ1’の構造を示す縦断面図である。この超音波モータ1’は、前述の超音波モータ1に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、この超音波モータ1’では、ロータ3’において、前記有底円筒状の第2の部材32’の底板32aと、端板6’との少なくとも一方(図4では両方)に、前記巻ばね4の径方向へのずれを阻止する環状の凹溝または突起(図1の例では突起)32k,6kが形成されていることである。このように構成することで、前記巻ばね4の径方向へのずれが無くなり、より安定した回転を行うことができる。
なお、上述のように巻ばね4が第2の部材32,32’の底板32aと、端板6,6’との間に設けられ、第1および第2の部材31,32と一体で回転するので、前記巻ばね4の両端の座4a,4bの部分が、前記底板32aや端板6,6’と接着剤などで固定されていてもよい。また、付勢部材は、前記巻ばね4に限らず、ゴム筒などの底板32aの周方向に対して均等に加圧するものであれば、他の構成が用いられてもよい。
1,1’ 超音波モータ
2,21,22,23 振動体
3,3’ ロータ
4 巻ばね
4a,4b 座
6,6’ 端板
6k,32k 突起
11 磁気記録ヘッド
12 HDD装置
13 ヘッド・アーム
14 ディスク
15 固定部材
16 固定ねじ
24,25 電極
21a,22a,23a 振動体本体
21b,22b,23b チップ部材
31 第1の部材
31a,32a 底板
31b 開放端
31c,32c テーパ面
31d,32d 円筒部分
31h 溝
32,32’ 第2の部材
32e 溝
32f,32g 両端
32h 突起
2,21,22,23 振動体
3,3’ ロータ
4 巻ばね
4a,4b 座
6,6’ 端板
6k,32k 突起
11 磁気記録ヘッド
12 HDD装置
13 ヘッド・アーム
14 ディスク
15 固定部材
16 固定ねじ
24,25 電極
21a,22a,23a 振動体本体
21b,22b,23b チップ部材
31 第1の部材
31a,32a 底板
31b 開放端
31c,32c テーパ面
31d,32d 円筒部分
31h 溝
32,32’ 第2の部材
32e 溝
32f,32g 両端
32h 突起
Claims (6)
- 固定部材に固着され、面内振動を行う振動体と、前記振動体を内包するロータとを備えて構成され、前記振動体の振動が摩擦接触するロータに伝達されて該ロータが回転する摩擦駆動アクチュエータにおいて、
前記ロータは、剛性を有し、前記振動体を一方の側から覆う第1の部材および他方の側から覆う第2の部材と、前記第1および第2の部材を相互に近接変位させるように付勢する付勢部材とを備えて構成され、
前記第1および第2の部材は有底円筒状に形成されて、第1の部材内に第2の部材が嵌め込まれることで、それらの底板間に前記振動体が挟圧保持され、前記第1および第2の部材の少なくとも一方において、前記底板の振動体対向面に、すり鉢状のテーパ面を有することを特徴とする摩擦駆動アクチュエータ。 - 前記第2の部材における円筒部分の外周面において、中間部分は周方向に連なる溝が形成されていることを特徴とする請求項1記載の摩擦駆動アクチュエータ。
- 前記有底円筒状の前記第1の部材の内周面に回転軸方向に延びる溝または突起の一方が形成され、前記第2の部材の外周面に前記溝または突起の他方が形成されることを特徴とする請求項1または2記載の摩擦駆動アクチュエータ。
- 前記振動体を、前記第1の部材は前記固定部材とは反対側から覆い、前記第2の部材は前記固定部材の側から覆い、
前記有底円筒状の前記第1の部材の開放端には、半径方向内方側に延びる端板が嵌め込まれ、
前記付勢部材は、前記固定部材の回りに巻回され、前記有底円筒状の前記第2の部材の底板と前記端板との間に介在される巻ばねから成ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の摩擦駆動アクチュエータ。 - 前記有底円筒状の前記第2の部材の底板と前記端板との少なくとも一方に、前記巻ばねの径方向へのずれを阻止する環状の凹溝または突起が形成されていることを特徴とする請求項4記載の摩擦駆動アクチュエータ。
- 前記請求項1〜5のいずれか1項に記載の摩擦駆動アクチュエータを用いることを特徴とするハードディスク装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007210754A JP2009050041A (ja) | 2007-08-13 | 2007-08-13 | 摩擦駆動アクチュエータおよびそれを用いるハードディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2007210754A JP2009050041A (ja) | 2007-08-13 | 2007-08-13 | 摩擦駆動アクチュエータおよびそれを用いるハードディスク装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2009050041A true JP2009050041A (ja) | 2009-03-05 |
Family
ID=40501736
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2007210754A Pending JP2009050041A (ja) | 2007-08-13 | 2007-08-13 | 摩擦駆動アクチュエータおよびそれを用いるハードディスク装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2009050041A (ja) |
-
2007
- 2007-08-13 JP JP2007210754A patent/JP2009050041A/ja active Pending
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