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JP2008308662A - 水性インク、インクセット、画像形成方法、及び画像形成装置 - Google Patents

水性インク、インクセット、画像形成方法、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ブリーディングや色むらの発生が抑制された画像を得ることができ、しかも、高い画像品位が得られる水性インクを提供すること。
【解決手段】 自己分散型顔料を含有するブラックインクと共に用いる水性インクであって、前記水性インクが、前記自己分散型顔料の分散状態を不安定化する反応性成分を含有し、最大泡圧法による前記水性インクの、寿命時間30m秒における動的表面張力が41mN/m以上であり、且つ寿命時間500m秒における動的表面張力が28mN/m以上38mN/m以下であることを特徴とする水性インク。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インクジェット記録方法に適用するのに特に好適な水性インク、かかる水性インクを用いたインクセット、画像形成方法、及び画像形成装置に関する。
インクジェット記録方法は、記録時の騒音が少なく、又、高集積の記録ヘッドを用いることにより、高解像度の画像を高速で得ることができるという特長があり、様々な分野で広く利用されている。
従来、インクジェット記録方法に用いるインクとして、画像濃度が高く、堅牢性等に優れた記録物が得られる色材として顔料を含有するインク(顔料インク)が用いられている。顔料インクについては、例えば、カーボンブラック及び分散剤を含有するブラックインクや、分散剤を用いることなく顔料の分散が可能な自己分散型顔料を含有するブラックインクに関する提案がある(特許文献1〜3参照)。
近年では、オフィス、学校、店舗等では、各種の報告資料や掲示資料等は、フルカラーの記録物を用いて行うことが一般的になっている。このため、インクジェット記録方法により得られる画像には、高品位なブラックの画像だけでなく、高品位なフルカラーの画像を形成することが求められている。このようなフルカラーの画像を形成する際には、記録媒体として、コピー用紙、レポート用紙、ノート、便箋、ボンド紙、連続伝票用紙等の多種多様の、所謂普通紙が用いられる。更には、近年の環境保護や資源保護の観点から、記録媒体として再生材を含む普通紙が広く用いられるようになっている。このため、記録媒体として多種多様な普通紙を用いる場合にも、高品位の画像を形成するために、インクの組成や物性等の多様な面から検討が行われている。
インクジェット記録方法では、上記のような顔料インクをブラックインクとして用い、更に他のインク、特にカラーインクと組み合わせることにより、フルカラーの画像を形成することが広く行われている。このようなカラーインクの具体例には、例えば、マゼンタインク、シアンインク、イエローインク、レッドインク、グリーンインク及びブルーインクから選ばれる少なくとも1つが挙げられる。このとき、一般的なインクセットにおいては、各インクの特性を以下のように調整することが行われる場合がある。即ち、カラーインクは、インクの定着性や複数のカラーインクで形成した画像の境界におけるにじみの発生を抑制するために、記録媒体への浸透性を比較的大きくすることが行われている。又、ブラックインクは、文字品位を向上するために、カラーインクと比較して、ブラックインクの記録媒体への浸透性を比較的小さく設定することが行われている。つまり、ブラックインクの表面張力を相対的に大きく、又、カラーインクの表面張力を相対的に小さくすることが行われている。こうしたブラックインク及びカラーインクを有するインクセットを用いて画像を形成する場合、以下のような課題が生じる場合がある。即ち、ブラックインクで形成した画像とカラーインクで形成した画像との境界部分で滲みが発生する現象(ブリーディング)や、ブラックインク及びカラーインクが不均一に混合することにより画像品位が低下する現象が発生する場合がある。このブリーディングの発生を抑制するために、第1のインクと、該第1のインクと反応する第2のインクとを用いて、第1のインクを付与する領域に第2のインクが重なるように付与する記録方法に関する提案がある(特許文献4参照)。
又、ブリーディングの発生を抑制するために、カラーインクと顔料を含むブラックインクとを重ねて付与する場合において、カラーインクとブラックインクを付与する順序によっては、得られる画像の画像濃度や色調が異なる、即ち色むらが発生する場合がある。この色むらの発生を抑制するために、ブラックインクが顔料及び塩を含有し、カラーインクがブラックインク中の顔料の分散状態を不安定化する成分を含有するインクセットや画像記録方法に関する提案がある(特許文献5及び6参照)。
特開昭63−152681号公報 特開昭64−6074号公報 特開平8−3498号公報 特開平11−343441号公報 特開2001−150793号公報 特開2001−152059号公報
近年、インクジェット記録方法においては、画像品位をより優れたものとするために、記録ヘッドを2回以上主走査方向に往復走査することによって、記録ヘッドの長さと同じ幅の画像を記録する方法(以降、多パス記録と呼ぶ)が行われている。多パス記録を行った場合、1種のインクを吐出するノズル数を多くしても、又は、記録ヘッドにおいて1種のインクを吐出する複数の吐出口が配列される幅を大きくしても、十分に記録時間を短縮することができない場合がある。そこで、記録時間を短縮するために、記録ヘッドの主走査の往方向及び復方向の双方向で記録する方法(以降、往復記録と呼ぶ)や、単位領域の画像を1回の記録ヘッドの主走査で記録する方法(以降、1パス記録と呼ぶ)が試みられている。1パス記録と往復記録を組み合わせて記録を行う、即ち、1パス往復記録を行うことにより、記録媒体上においてひとつの単位領域を複数回走査する必要がなくなるため、記録時間を大幅に短縮することができる。
しかし、本発明者らの検討の結果、1パスの往復記録のように高速で記録を行うと、以下のような課題が発生することがわかった。即ち、ブリーディングが顕著に発生するという課題を見出した。又更に、ブリーディングの発生を抑制するために特許文献5や6に記載された発明のように、ブラックインクと該ブラックインクと反応するカラーインクとを重ねて付与すると色むらが顕著に発生するという課題を見出した。この色むらは、1パス往復記録を行うことにより、ブラックインクの上に反応性を有するカラーインクを重ねて記録する画像領域と、反応性を有するカラーインクの上にブラックインクを重ねて記録する画像領域とが混在するような画像で特に目立つ。つまり、上記特許文献5や6に記載された発明は、記録媒体として多種多様な普通紙を用いる場合にも、近年要求されている高いレベルの高品位な画像を高速に形成する方法としては不十分である。
従って、本発明の目的は、1パス往復記録のように高速に記録を行う場合においても、ブリーディングや色むらの発生が抑制された画像を得ることができ、しかも、高い画像品位が得られる水性インクを提供することにある。又、本発明の別の目的は、かかる水性インクを用いたインクセット、画像形成方法、及び画像形成装置を提供することにある。
上記の目的は、下記の本発明によって達成される。即ち、本発明にかかる水性インクは、自己分散型顔料を含有するブラックインクと共に用いる水性インクであって、前記水性インクが、前記自己分散型顔料の分散状態を不安定化する反応性成分を含有し、最大泡圧法による前記水性インクの、寿命時間30m秒における動的表面張力が41mN/m以上であり、且つ寿命時間500m秒における動的表面張力が28mN/m以上38mN/m以下であることを特徴とする。
又、本発明の別の実施態様にかかるインクセットは、複数のインクを有するインクセットであって、前記インクセットが、少なくとも、上記の水性インク、及び、上記のブラックインクを含むことを特徴とする。
又、本発明の別の実施態様にかかる画像形成方法は、自己分散型顔料を含有するブラックインクと、少なくとも1種の水性インクとを用いて画像を形成する画像形成方法であって、上記の水性インク及び上記のブラックインクを用い、前記ブラックインクで形成する画像と、前記水性インクで形成する画像とが、少なくとも一部の領域で重なるように画像を形成することを特徴とする。
又、本発明の別の実施態様にかかる画像形成装置は、自己分散型顔料を含有するブラックインクと、少なくとも1種の水性インクとを用いて画像を形成する画像形成装置であって、上記の水性インク及び上記のブラックインクを用い、前記ブラックインクで形成する画像と、前記水性インクで形成する画像とが、少なくとも一部の領域で重なるように画像を形成する手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、1パス往復記録のように高速に記録を行う場合においても、ブリーディングや色むらの発生が抑制された画像を得ることができ、しかも、高い画像品位が得られる水性インクを提供することができる。又、本発明の別の実施態様によれば、かかる水性インクを用いたインクセット、画像形成方法、及び画像形成装置を提供することができる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を挙げて、詳細に説明する。
本発明の水性インクは、自己分散型顔料を含有するブラックインクと共に用いる水性インクであって、前記水性インクが、前記自己分散型顔料の分散状態を不安定化する反応性成分を含有し、最大泡圧法による前記水性インクの、寿命時間30m秒における動的表面張力が41mN/m以上であり、且つ寿命時間500m秒における動的表面張力が28mN/m以上38mN/m以下であることを特徴とする。
尚、本発明において動的表面張力の測定に用いている最大泡圧法とは、以下のものである。具体的には、測定する液体中に浸したプローブ(細管)の先端部分で形成された気泡を放出するために必要な最大圧力を測定して、該最大圧力から表面張力を求める方法である。又、寿命時間は、最大泡圧法において、プローブの先端部分で気泡を形成する際に、気泡が先端部分から離れた後に新しい気泡の表面が形成された時点から、最大泡圧時(気泡の曲率半径とプローブ先端部分の半径が等しくなる時点)までの時間である。又、本発明における動的表面張力は25℃において測定した値である。
以下、本発明においては、自己分散型顔料を含有するブラックインクを「顔料ブラックインク」と呼ぶ。又、顔料ブラックインク中の自己分散型顔料の分散状態を不安定化する反応性成分を含有する水性インクを「反応性インク」と呼ぶ。又、顔料ブラックインク中の自己分散型顔料の分散状態を不安定化する反応性成分を含有しないインクを「非反応性インク」と呼ぶ。尚、反応性インク及び非反応性インクは、カラーインクであっても、又はブラックインクであっても良いが、本発明においてはカラーインクであることが特に好ましい。
本発明において、各インクを記録媒体へ付与する方法は、主として下記の2通りの順序がある。顔料ブラックインクを付与する領域の少なくとも一部の領域に、先ず、反応性インクを付与し、次に、反応性インクを付与した領域の少なくとも一部の領域に顔料ブラックインクを付与する。又は、先ず、顔料ブラックインクを付与し、次に、顔料ブラックインクを付与した領域の少なくとも一部の領域に反応性インクを付与する。前記の2通りの方法は、これらを組み合わせても良く、その際に各インクを記録媒体へ付与する順序は特に限られるものではない。
このとき、各インクの付与量は、反応性インクの付与量が、顔料ブラックインクの付与量に対して2/100乃至50/100であることが好ましい。即ち、顔料ブラックインクの付与量を100としたときに、反応性インクの付与量が2以上50以下であることが好ましい。各インクの付与量が上記範囲であることが好ましい理由は以下の通りである。顔料ブラックインクの付与量に対して、反応性インクの付与量が少なすぎると、本発明の効果が十分に得られない場合があるためである。又、顔料ブラックインクの付与量に対して、反応性インクの付与量が多すぎると、新たににじみが発生して画像品位が低下する場合があるためである。
本発明においては、1パスの往復記録のように高速で記録を行う場合においても、ブリーディングや色むらの発生を抑制することができる。即ち、ブリーディングの発生を抑制するために、反応性インクと顔料ブラックインクとを付与する順序の違いによって生じる色むらを低減することができる。このような効果を得られる理由は明確には明らかではないが、本発明者らが検討を行った結果、以下に述べるようなメカニズムによるものであると考えられる。
〔寿命時間30m秒における動的表面張力が41mN/m以上である反応性インクを用いる場合の画像形成のメカニズム〕
先ず、反応性インクの寿命時間30m秒における動的表面張力を規定する意味について、以下に述べる。本発明者らは、インクジェット記録方法に適用可能なインクとして、さまざまな顔料ブラックインクと反応性インクとを用いて、本発明の課題を解決することができる反応性インクの特性について検討を行った。具体的には、従来から着目されているような、寿命時間10m秒や1000m秒等におけるインクの動的表面張力の特性をコントロールすることについて検討を行った。しかし、従来から着目されているようなどのような動的表面張力の条件としても、本発明の課題を解決する上では効果が得られないことがわかった。
そこで、本発明者らは、インク1滴あたりの吐出体積が、例えば6ピコリットル以下であるような微小な液滴の挙動に立ち返り、記録媒体上におけるインクがとり得る状態として理想的なモデルを想定して検討を行った結果、以下のことがわかった。即ち、顔料ブラックインクと反応性インクとが記録媒体上で互いに接触する際の時間差は、記録ヘッドにおけるノズルの構成や吐出周波数等のパラメータがどのように変わったとしても、約20m秒乃至50m秒という極めて短時間であることがわかった。そこで、本発明者らがこの時間内に注目して検討を行った結果、記録物における色むらと、反応性インクの寿命時間30m秒における動的表面張力とが最も強い相関を示す、即ち、支配的な要素であることがわかった。本発明者らは、反応性インクの寿命時間30m秒における動的表面張力の値と色むらとの相関性が強いことは、以下のことを意味していると考えている。反応性インクが記録媒体に付与されてから30m秒が経った時点における、前記反応性インクの記録媒体への浸透性を含む挙動が、反応性インクと顔料ブラックインクとの反応性のバランスをコントロールすると考えられる。そして、この反応性のバランスが、これらのインクが重ねて付与された画像における色むらを決定しているものと考えられる。
以下に、本発明で規定する寿命時間30m秒における動的表面張力の特性を有する反応性インク又はこの特性を有さない反応性インクをそれぞれ、顔料ブラックインクと組み合わせて用いて画像を形成する場合について考察する。尚、以下の考察においては、顔料ブラックインクは、文字品位を向上するために、記録媒体への浸透性を比較的小さくすることを想定している。つまり、顔料ブラックインクの(静的)表面張力を相対的に大きく、又、カラーインクの(静的)表面張力を相対的に小さくすることを想定している。
(1)寿命時間30m秒における動的表面張力が41mN/m以上であり、且つ、反応性成分を含有する反応性インクと、顔料ブラックインクとを用いる場合。
(1−1)顔料ブラックインク、反応性インクの順序で各インクを重ねて付与する場合。
先ず、顔料ブラックインクを記録媒体に付与すると、顔料ブラックインクが記録媒体を覆う。このとき、顔料ブラックインクは記録媒体への浸透が比較的遅いため、顔料ブラックインク中の自己分散型顔料が、記録媒体の表面上で凝集し始める。ここで、反応性インクを顔料ブラックインクに重ねて付与する。このとき、記録媒体への浸透が比較的遅い特性を有する顔料ブラックインクは、記録媒体の表面上において、反応性インクと互いに液体の状態で接触する。このため、顔料ブラックインクと反応性インクとは、界面で互いに素早く混合し、均一になりやすい状態となる。そして、反応性インク中の反応性成分の作用により、顔料の凝集が急激且つ均一に進み、顔料は記録媒体の表面近傍に均一に分布して存在するようになる。この結果、画像の均一性や画像濃度を向上することができる。
(1−2)反応性インク、顔料ブラックインクの順序で各インクを重ねて付与する場合。
先ず、反応性インクを記録媒体に付与すると、反応性インクが記録媒体を覆う。次に、顔料ブラックインクを反応性インクに重ねて付与する。このとき、寿命時間30m秒における動的表面張力が41mN/m以上である反応性インクは、表面張力が高いため、すぐには記録媒体へ浸透せず、記録媒体の表面上において液体の状態で存在している。このようにして、顔料ブラックインクとは記録媒体の表面上において、反応性インクと互いに液体の状態で接触する。このため、顔料ブラックインクと反応性インクとは、界面で互いに素早く混合し、均一になりやすい状態となる。そして、反応性インク中の反応性成分の作用により、顔料の凝集が急激且つ均一に進み、顔料は記録媒体の表面近傍に均一に分布して存在するようになる。この結果、画像の均一性や画像濃度を向上することができる。
1パスの往復記録のように高速で記録を行う場合、(1−1)と(1−2)の記録が繰り返される。このようにして、顔料ブラックインク、反応性インクの順序で各インクを重ねて付与する領域と、反応性インク、顔料ブラックインクの順序で各インクを重ねて付与する領域とが混在した画像が形成される。しかし、本発明のインクを用いることで、(1−1)と(1−2)の場合共に画像の均一性や画像濃度が優れたものとなるため、往復記録による色むらが発生しない。
(2)寿命時間30m秒における動的表面張力が41mN/mより小さく、且つ、反応性成分を含有する反応性インクと、顔料ブラックインクとを用いる場合。
(2−1)顔料ブラックインク、反応性インクの順序で各インクを重ねて付与する場合。
上記の(1−1)で説明したのと同様のメカニズムにより、画像の均一性や画像濃度を向上することができる。
(2−2)反応性インク、顔料ブラックインクの順序で各インクを重ねて付与する場合。
先ず、反応性インクを記録媒体に付与すると、反応性インクが記録媒体を覆う。次に、顔料ブラックインクを反応性インクに重ねて付与する。このとき、寿命時間30m秒における動的表面張力が41mN/m未満である反応性インクは、表面張力が小さいため、顔料ブラックインクが記録媒体に付与される前に記録媒体への浸透が始まる。このため、反応性インクと顔料ブラックインクとは記録媒体の表面上において、互いに液体の状態で接触する割合が相対的に少なくなり、界面で互いに不均一に混合しやすい状態となる。そして、反応性インク中の反応性成分の作用による顔料の凝集も不均一に進むため、顔料は記録媒体の表面近傍に不均一に存在するようになる。このとき、凝集した顔料が薄く存在する箇所は、白っぽく抜けた感じとなる。この結果、不均一な画像となり、画像濃度も十分に得られない場合がある。
1パスの往復記録のように高速で記録を行う場合、(2−1)と(2−2)の記録が繰り返される。このようにして、顔料ブラックインク、反応性インクの順序で各インクを重ねて付与する領域と、反応性インク、顔料ブラックインクの順序で各インクを重ねて付与する領域とが混在した画像が形成される。そのため、均一な画像と、不均一な画像とが記録パスごとに交互に形成されるため、色むらが発生する。
〔寿命時間500m秒における動的表面張力〕
上記で述べたように、本発明においては、反応性インクが、自己分散型顔料の分散状態を不安定化する反応性成分を含有し、最大泡圧法による反応性インクの寿命時間30m秒における動的表面張力が41mN/m以上であることが必要である。更に、本発明の反応性インクは、カラーのベタ画像における均一性や、記録媒体の裏面にインクが抜けること(裏抜け)を抑制するために、以下に述べる寿命時間500m秒における動的表面張力の特性を有することが必要である。
記録媒体として普通紙等を用いる場合に、フルカラーの画像の画質を向上するためには、カラーのベタ画像における均一性が高いことが重要である。しかし、普通紙は特にインクの濡れ性にむらがあることが多いため、記録媒体として普通紙等を用いると、カラーインク中の色材を記録媒体上に均一に存在させることができない場合がある。ここで、上記で説明したような動的表面張力の特性を有するインクが反応性を有するカラーインクであると、該インクが記録媒体に付与されてから30m秒が経過した時点のインクの動的表面張力は41mN/m以上と高い状態にある。このため、記録媒体の内部(記録媒体の厚さの方向)へのインクの浸透が進まず、カラーのベタ画像における均一性が得られない場合がある。そこで、本発明者らが検討を行った結果、カラーのベタ画像において優れた均一性を得るためには、反応性インクの寿命時間500m秒における動的表面張力が38mN/m以下である必要があることを見出した。
ここで、反応性インクの寿命時間500m秒における動的表面張力を規定する意味について、以下に述べる。本発明者らの検討の結果、カラーのベタ画像における均一性と、反応性インクの寿命時間500m秒における表面張力とが、最も強い相関を示す、即ち、支配的な要素であることがわかった。本発明者らは、反応性インクの寿命時間500m秒における動的表面張力の値とカラーのベタ画像における均一性との相関性が強いことは、以下のことを意味していると考えている。反応性インクが記録媒体に付与されてから、インク中の水分等が蒸発すること等の影響により、色材が会合や凝集を起こしながら記録媒体への定着を完了するまでに要する時間は、およそ数百m秒〜千m秒である。このとき、反応性インクの寿命時間500m秒における動的表面張力が、前記色材が記録媒体へ定着する速度に大きく影響を与えると考えられる。そして、色材が記録媒体へ定着する速度と、色材の凝集のバランスとが、カラーのベタ画像における均一性を決定しているものと考えられる。
上記で述べたことから、反応性インクの寿命時間500m秒における動的表面張力が38mN/m以下である場合、反応性インクは記録媒体に対して濡れやすい状態であるため、インクが記録媒体に均一に浸透して、色材は記録媒体に均一に定着すると考えられる。一方で、反応性インクの寿命時間500m秒における動的表面張力が38mN/mを越える場合、反応性インクは記録媒体に対して濡れにくい状態が持続されるため、記録媒体上において色材が不均一な定着を起こすと考えられる。
しかし、反応性インクの寿命時間500m秒における動的表面張力が低すぎる、具体的には28mN/m未満であると、インクの記録媒体への浸透性が高くなりすぎる。この結果、記録媒体として特に普通紙を用いる場合等に、記録媒体の内部(記録媒体の厚さの方向)へインクが容易に浸透するため、記録媒体の裏面までインクが抜ける、即ち、裏抜けが発生する場合がある。このため、反応性インクの寿命時間500m秒における動的表面張力は28mN/m以上とする必要がある。
〔寿命時間30m秒における動的表面張力の上限〕
又、反応性インクの寿命時間30m秒における動的表面張力が大きすぎる、具体的には51mN/mを越えると、インクの記録媒体への浸透にかかる時間が長くなる。この結果、記録媒体の表面上でインクが広がり、反応性インクで形成した文字品位等が低下する場合がある。このため、反応性インクの寿命時間30m秒における動的表面張力は51mN/m以下であることが好ましい。
<インク>
以下、本発明の各インクについて、インクの特徴や、インクを構成する各成分について説明する。
[反応性インク]
反応性インクは、顔料ブラックインク中の自己分散型顔料の分散状態を不安定化する反応性成分を含有し、更に下記の動的表面張力の特性を有する必要がある。即ち、前記反応性インクの寿命時間30m秒における動的表面張力が41mN/m以上であり、且つ寿命時間500m秒における動的表面張力が28mN/m以上38mN/m以下であることが必要である。尚、上記で説明したように、前記反応性インクの寿命時間30m秒における動的表面張力は51mN/m以下であることが好ましい。
本発明において、顔料ブラックインク中の自己分散型顔料の分散状態を不安定化することとは、以下の(1)又は(2)を満たす場合と定義する。先ず、反応性インクと顔料ブラックインクとを等しい体積で混合して、混合インクを調製する。このとき、(1)混合インクにおいて、自己分散型顔料の凝集や沈殿が起こる態様、(2)反応性インクの粘度A、顔料ブラックインクの粘度B、混合インクの粘度Cが、C>((A+B)/2)×1.2、の関係を満たす態様、等が挙げられる。尚、粘度は常温(25℃)で測定した値とし、単位はmPa・sである。前記の(1)又は(2)の態様は、具体的には、例えば、以下の(A)、(B)、(C)、又は(D)とすることができる。
(A)顔料ブラックインク中の自己分散型顔料がアニオン性基を有し、反応性インクが反応性成分としてカチオン性成分を有する態様。この場合、顔料ブラックインクと反応性インクとを混合すると、反応性インク中のカチオン性成分が顔料ブラックインク中の自己分散型顔料のアニオン性基と反応して、顔料の分散状態が不安定化し、顔料の凝集や沈殿が起こり、又、混合インクが増粘する。
前記カチオン性成分は、例えば、多価金属を用いることができる。インクが多価金属を含有するための具体的な手段は、例えば、インクが多価金属塩を含有することが挙げられる。尚、多価金属塩は、インク中では多価金属イオンと陰イオンとに解離して存在するが、本発明においては、この場合も、インクが多価金属を含有する、と表現する。前記多価金属イオンは、具体的には、例えば、Mg2+、Ca2+、Cu2+、Co2+、Ni2+、Fe2+、La3+、Nd3+、Y3+、及びAl3+等が挙げられる。又、前記陰イオンは、具体的には、例えば、NO 、SO 2−、Cl等の無機酸イオンや、CHCOO等の有機酸イオンであることが好ましい。本発明においては、反応性インクの保存安定性や、反応性インクと接触する部材(インクジェット記録装置を構成するインク流路等)を溶解しない等の観点から、上記の多価金属イオンの中でも特に、Mg2+を用いることが好ましい。又、溶解度の観点から、上記の陰イオンの中でも、NO 、SO 2−、Cl、CHCOOを用いることが好ましく、水への溶解度が優れているため、NO 、SO 2−、CHCOOを用いることが特に好ましい。反応性インク中の多価金属の含有量(質量%)は、インクの全質量を基準として、0.01質量%以上10.0質量%以下であることが好ましい。又、多価金属塩の形態では、反応性インク中の多価金属塩の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、0.1質量%以上20.0質量%以下、更には0.2質量%以上15.0質量%以下であることが好ましい。
(B)顔料ブラックインク中の自己分散型顔料がカチオン性基を有し、反応性インクが反応性成分としてアニオン性成分を有する態様。この場合、顔料ブラックインクと反応性インクとを混合すると、反応性インク中のアニオン性成分が自己分散型顔料のカチオン性基と反応して、顔料の分散状態が不安定化し、顔料の凝集や沈殿が起こり、又、混合インクが増粘する。
(C)顔料ブラックインク中の自己分散型顔料がpH3乃至7で安定に分散するものであり、反応性インクのpHを8乃至11とする態様。この場合、顔料ブラックインクと反応性インクとを混合すると、顔料ブラックインクのpHが上昇して、顔料の分散状態が不安定化し、顔料の凝集や沈殿が起こり、又、混合インクが増粘する。
(D)顔料ブラックインク中の自己分散型顔料がpHが7乃至11で安定に分散するものであり、反応性インクのpHを3乃至6とする態様。この場合、顔料ブラックインクと反応性インクとを混合すると、顔料ブラックインクのpHが低下して、顔料の分散状態が不安定化し、顔料の凝集や沈殿が起こり、又、混合インクが増粘する。
(色材)
反応性インクは、色材を含有しないインクであっても、又は色材を含有するインクであっても、何れの場合でも本発明の効果を得ることができる。色材を含有する反応性インクとする場合、反応性インクの色材は、公知のものであっても、新規に合成されたものであっても、適宜選択して用いることができる。反応性インク中の色材の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、0.05質量%以上15.0質量%以下であることが好ましい。
下記に、反応性インクに用いることができる色材を色調別に挙げる。勿論、本発明はこれらに限られるものではない。
〔イエロー色材〕
C.I.ダイレクトイエロー:8、11、12、27、28、33、39、44、50、58、85、86、87、88、89、98、100、110、132、173等。C.I.アシッドイエロー:1、3、7、11、17、23、25、29、36、38、40、42、44、76、98、99等。
〔マゼンタ色材〕
C.I.ダイレクトレッド:2、4、9、11、20、23、24、31、39、46、62、75、79、80、83、89、95、197、201、218、220、224、225、226、227、228、229、230等。C.I.アシッドレッド:6、8、9、13、14、18、26、27、32、35、42、51、52、80、83、87、89、92、106、114、115、133、134、145、158、198、249、265、289等。C.I.フードレッド:87、92、94等。C.I.ダイレクトバイオレット:107等。
〔シアン色材〕
C.I.ダイレクトブルー:1、15、22、25、41、76、77、80、86、90、98、106、108、120、158、163、168、199、226、307等。C.I.アシッドブルー:1、7、9、15、22、23、25、29、40、43、59、62、74、78、80、90、100、102、104、112、117、127、138、158、161、203、204、221、244等。
〔ブラック色材〕
C.I.ダイレクトブラック:17、19、22、31、32、51、62、71、74、112、113、154、168、195等。C.I.アシッドブラック:2、48、51、52、110、115、156等。C.I.フードブラック:1、2等。
〔その他の色材〕
本発明においては、上記の色調のインクの他にも必要に応じて、レッド、グリーン、ブルー等の所謂特色インクを共に用いることができる。以下にこれらのインクに用いることができる色材の具体例を挙げる。勿論、本発明はこれらに限られるものではない。
C.I.アシッドオレンジ:7、8、10、12、24、33、56、67、74、88、94、116、142等。C.I.アシッドレッド:111、114、266、374等。C.I.ダイレクトオレンジ:26、29、34、39、57、102、118等。C.I.フードオレンジ:3等。C.I.リアクティブオレンジ:1、4、5、7、12、13、14、15、16、20、29、30、84、107等。C.I.ディスパースオレンジ:1、3、11、13、20、25、29、30、31、32、47、55、56等。C.I.アシッドグリーン:1、3、5、6、9、12、15、16、19、21、25、28、81、84等。C.I.ダイレクトグリーン:26、59、67等。C.I.フードグリーン:3等。C.I.リアクティブグリーン:5、6、12、19、21等。C.I.ディスパースグリーン:6、9等。C.I.アシッドブルー:62、80、83、90、104、112、113、142、203、204、221、244等。C.I.リアクティブブルー:49等。C.I.アシッドバイオレット:17、19、48、49、54、129等。C.I.ダイレクトバイオレット:9、35、47、51、66、93、95、99等。C.I.リアクティブバイオレット:1、2、4、5、6、8、9、22、34、36等。C.I.ディスパースバイオレット:1、4、8、23、26、28、31、33、35、38、48、56等。
(界面活性剤)
反応性インクは、浸透剤として界面活性剤を含有することが好ましい。そして、配合されたインクが、上記で説明した動的表面張力変化を持つように調節されていることが必要である。このような界面活性剤は、例えば、以下のものを用いることができる。下記に挙げる界面活性剤は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
〔ノニオン性界面活性剤〕
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロック共重合体、脂肪酸ジエタノールアミド、アセチレングリコール系化合物等。
〔アニオン性界面活性剤〕
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルフォン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルスルフォン酸塩等。アルファスルホ脂肪酸エステル塩、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、アルキルフェノールスルフォン酸塩、アルキルナフタリンスルフォン酸塩、アルキルテトラリンスルフォン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩等。
〔カチオン性界面活性剤〕
アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド等。
〔両性界面活性剤〕
アルキルカルボキシベタイン等。
〔その他の界面活性剤〕
フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤等。
本発明においては、反応性インクが、上記で説明した動的表面張力の特性を有するように調節されていることが必要である。反応性インクが、上記で説明した動的表面張力の特性を有するようにするためには、上記に挙げた界面活性剤の1種又は2種以上を用いてインクの動的表面張力を調整することで達成することができる。
本発明においては特に、上記の界面活性剤の中でも、ノニオン性界面活性剤、より好適にはポリオキシエチレンアルキルエーテルを用いて、反応性インクの動的表面張力を調整することが特に好ましい。このような界面活性剤を用いる場合、反応性インク中の界面活性剤の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、0.10質量%以上3.0質量%以下、更には、0.5質量%以上2.0質量%以下であることが好ましい。含有量が0.10質量%未満である場合、インクジェット記録装置のインク流路を構成する部材に対する濡れが十分に得られず、吐出安定性が低下する場合がある。又、含有量が3.0質量%を越えると、インクジェット記録装置の吐出口近傍で、インク中の水分が蒸発した場合に、界面活性剤の含有量が高くなりすぎて、局所的にインクの粘度が高くなり、インクの吐出安定性が低下する場合がある。
又、本発明においては、前記ポリオキシエチレンアルキルエーテルが、下記一般式(1)で表される界面活性剤、及び一般式(2)で表される界面活性剤から選ばれる少なくとも1種であることが特に好ましい。これらの界面活性剤を含有するインクは、寿命時間の変化に対する動的表面張力の変化が大きいため、ブリーディングや色むらの抑制と高い画像品位とを両立するのに特に好適である。
一般式(1)
Figure 2008308662
(一般式(1)中、a、m、及びnはそれぞれ独立に1以上の整数であり、m+nは14乃至20の整数である。)
一般式(2)
Figure 2008308662
(一般式(2)中、b、x、及びyはそれぞれ独立に1以上の整数であり、x+yは12乃至21の整数である。)
上記一般式(1)や一般式(2)で表される界面活性剤を用いる場合、その含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、0.30質量%以上2.0質量%以下、更には、0.75質量%以上1.5質量%以下であることが好ましい。上記範囲とすることで、ブリーディングや色むらの抑制と高い画像品位とを両立し、更には吐出安定性を得ることができる。
更に、本発明においては、上記の界面活性剤のグリフィン法によるHLB値が、12.0以上16.5以下であることが特に好ましい。ここで、グリフィン法とは、界面活性剤の親水基の式量と分子量を元に、下記式(1)を用いてHLB値を計算する方法である。
HLB=20×(界面活性剤の親水基の式量)/(界面活性剤の分子量) (1)
HLB値が12.0未満であると、界面活性剤の親水性が低すぎるため、インクを保存する場合等に、界面活性剤がインク中に溶解した状態を保てない場合がある。一方、HLB値が16.5より大きいと、界面活性剤の親水性が高すぎるため、寿命時間500m秒の動的表面張力を下げることが難しい場合がある。
(水性媒体)
反応性インクは、水及び水溶性有機化合物の混合溶媒である水性媒体を含有することが好ましい。本発明のインクには、上記で説明したインクの動的表面張力の特性を有するように調節されていれば、何れの水溶性有機化合物も用いることができる。インク中の水溶性有機化合物の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、1.0質量%以上50.0質量%以下、更には3.0質量%以上40.0質量%以下であることが好ましい。
水溶性有機化合物は、具体的には、例えば、以下のものを用いることができる。
エタノール、イソプロパノール、2−プロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、ペンタノール、ヘキサノール等の炭素原子数1乃至6のアルコール類。N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のカルボン酸アミド類。アセトン、メチルエチルケトン、2−メチル−2−ヒドロキシペンタン−4−オン等のケトン類又はケトアルコール類。テトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル類。エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,2−又は1,3−プロピレングリコール、1,2−又は1,4−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール等のアルキレングリコール類。グリセリン、1,3−ブタンジオール、1,2−又は1,5−ペンタンジオール、1,2−又は1,6−ヘキサンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール等の多価アルコール類。エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノエチル(又はブチル)エーテル等の多価アルコールのアルキルエーテル類。2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N−メチルモルホリン等の複素環類。ジメチルスルホキシド、チオジグリコール等の含硫黄化合物類。
又、水は脱イオン水(イオン交換水)を用いることが好ましい。反応性インク中の水の含有量(質量%)は、インクを安定して吐出するために適切な粘度を有し、且つ、ノズル先端における目詰まりが抑制されたインクとするために、インク全質量を基準として、50.0質量%以上95.0質量%以下であることが好ましい。
(その他の成分)
反応性インクは、保湿性維持のために前記成分の他に、尿素、尿素誘導体、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン等の保湿性化合物を含有してもよい。反応性インク中の保湿性化合物の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、0.1質量%以上20.0質量%以下、更には、3.0質量%以上10.0質量%以下であることが好ましい。更に、反応性インクは、所望の物性値を持つインクとするために前記成分以外にも必要に応じて種々の化合物を含有してもよい。具体的には、例えば、pH調整剤、防錆剤、防腐剤、防カビ剤、酸化防止剤、還元防止剤、蒸発促進剤、キレート化剤、水溶性ポリマー等の種々の添加剤を含有してもよい。
(インクの物性)
本発明においては、反応性インクの静的表面張力が、20mN/m以上40mN/m以下、更には25mN/m以上35mN/m以下であることが好ましい。
[顔料ブラックインク]
(色材)
本発明においては、顔料ブラックインクに用いる顔料は、自己分散型顔料であることが必要である。本発明における自己分散型顔料とは、詳細には後述するが、少なくとも1つの親水性基が顔料粒子の表面に直接又は他の原子団を介して結合している顔料のことである。自己分散型顔料を含有する顔料ブラックインクを、上記で説明した反応性インクと共に用いることで、近年要求されている高いレベルの画像品位、即ち、ブリーディングや色むらの発生が効果的に抑制された画像を得ることができる。本発明者らは、この理由を以下のように考えている。即ち、自己分散型顔料を含有する顔料ブラックインクは、例えば樹脂分散型顔料等の他の顔料と比較して、反応性インクと接触したときに顔料の凝集がより速やかに起こることから、前記効果をより顕著に得ることができるものと考えている。
又、本発明においては、顔料ブラックインクに用いる自己分散型顔料は、自己分散型カーボンブラックであることが特に好ましい。尚、顔料ブラックインクには、調色等の目的のために、自己分散型顔料に加えて、反応性インク用の色材として列挙したような染料を用いることもできる。顔料ブラックインク中の自己分散型顔料の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、0.1質量%以上15.0質量%以下、更には1.0質量%以上10.0質量%以下であることが好ましい。
〔カーボンブラック〕
顔料ブラックインクに用いる顔料はカーボンブラックが挙げられる。カーボンブラックは、例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等を用いることができる。具体的には、例えば、以下の市販品等を用いることができる。これらの顔料は1種又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。勿論、本発明はこれらに限られるものではない。
レイヴァン:7000、5750、5250、5000ULTRA、3500、2000、1500、1250、1200、1190ULTRA−II、1170、1255(以上、コロンビア製)。ブラックパールズ:L、リーガル:400R、330R、660R、モウグル:L、モナク:700、800、880、900、1000、1100、1300、1400、2000、ヴァルカン:XC−72R(以上、キャボット製)。カラーブラック:FW1、FW2、FW2V、FW18、FW200、S150、S160、S170、プリンテックス:35、U、V、140U、140V、スペシャルブラック:6、5、4A、4(以上、デグッサ製)。No.25、No.33、No.40、No.47、No.52、No.900、No.2300、MCF−88、MA600、MA7、MA8、MA100(以上、三菱化学製)。
又、本発明のために別途新たに調製されたカーボンブラックを用いることもできる。又、カーボンブラックに限定されず、マグネタイト、フェライト等の磁性体微粒子や、チタンブラック等を用いてもよい。
〔自己分散型顔料〕
本発明においては、上記で説明したカーボンブラック(以下、顔料と呼ぶことがある)として、少なくとも1つの親水性基が顔料粒子の表面に直接又は他の原子団(−R−)を介して結合している自己分散型顔料を用いることができる。このような自己分散型顔料は、樹脂分散剤を用いることなくインクを構成する水性媒体中に分散可能な顔料である。勿論、必要に応じて樹脂分散剤を併用することもできる。
顔料粒子の表面に結合している親水性基は、具体的には、例えば、−COO(M)、−SO(M)、−POH(M)、−PO(M、−(COO(M))等が挙げられる。尚、式中「M」は、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、又は有機アンモニウムであり、nは2以上の整数である。又、前記他の原子団(−R−)は、炭素原子数1乃至12のアルキレン基、置換若しくは未置換のフェニレン基又は置換若しくは未置換のナフチレン基が挙げられる。勿論、本発明はこれに限られるものではない。尚、インク中の親水性基の形態は、その一部が解離した状態、又は完全に解離した状態の何れの形態であってもよい。本発明においてはとりわけ、ジアゾカップリング法により得られる、上記の−R−(COOM基という構造を一部分に有する化合物を表面に結合している顔料を好適に用いることができる。
又、前記顔料粒子の表面に結合している−R−において、−(COOM)が結合している炭素原子に隣接する炭素原子が、−(COOM)を結合していることが好ましい。又、前記nが2であることや、前記RがCであることが好ましい。尚、前記顔料粒子の表面に結合している−R−において、−(COOM)が結合している炭素原子に隣接する炭素原子が、−(COOM)を結合していることとは、R中の隣り合う2つ以上の炭素原子が共に−(COOM)基を有することである。これは、具体的には、下記一般式(3)のような構造を有することである。本発明においては、顔料粒子の表面に、下記式(1)で表される基が結合した自己分散型顔料を用いることが好ましい。
一般式(3)
Figure 2008308662
又、顔料ブラックインクにおいては、前記−R−(COOM基がより高密度に顔料粒子の表面に結合していることが好ましい。具体的には、例えば、顔料粒子の表面における親水性基密度が、2.00μmol/m以上であることが好ましい。尚、本発明においては、顔料粒子における親水性基密度は、顔料の比表面積や、顔料粒子の表面に結合している官能基の構造等により大きく影響を受けるため、この範囲に限られるものではない。又、顔料粒子の表面における親水性基密度の上限は、4.0μmol/m以下であることが好ましい。
更に、顔料ブラックインクにおいては、前記Mがアンモニウムである場合、より優れた耐水性が得られるため、特に好ましい。これは、当該インクが記録媒体に付与されると、このアンモニウムが分解し、アンモニアが蒸発して顔料粒子の表面に結合している親水性基がH型(酸型)となり、親水性が低下することによるものと考えられる。ここで、Mがアンモニウムである自己分散型顔料は、以下の方法で得ることができる。例えば、Mがアルカリ金属である自己分散型顔料をについて、イオン交換法を行うことでMをアンモニウムに置換する方法や、酸を加えてH型とした後に水酸化アンモニウムを添加してMをアンモニウムにする方法等が挙げられる。
(塩)
顔料ブラックインクは、塩を含有することが好ましい。これにより、記録媒体上での顔料の凝集が促進されるため、記録媒体の種類によらず安定して本発明の効果を得ることができる。
顔料ブラックインク中の塩の形態は、その一部が解離した状態、又は完全に解離した状態の何れの形態であってもよい。尚、塩は、インク中では金属イオンと陰イオンとに解離して存在するが、本発明においては、この場合も、インクが塩を含有する、と表現する。
顔料ブラックインクに用いることができる塩の具体例は、例えば、(M)NO、CHCOO(M)、CCOO(M)、C(COO(M))、C(COO(M))、(MSO等が挙げられる。上記式中「M」はアルカリ金属、アンモニウム、又は有機アンモニウムである。前記アルカリ金属としては、例えば、リチウム、ナトリウム、及びカリウム等が挙げられ、前記有機アンモニウムとしては、例えば、アセトアミド、ベンズアミド、メチルアミノ、ブチルアミノ、ジエチルアミノ、及びフェニルアミノ等が挙げられる。勿論、本発明はこれらに限られるものではない。
顔料ブラックインク中における、塩の含有量は、本発明の効果が十分得られる範囲で含有されていれば良い。具体的には、塩の含有量(質量%)が、インク全質量を基準として0.05質量%以上10.0質量%以下であることが好ましい。含有量が0.05質量%を下回ると本発明の効果が得られない場合があり、10.0質量%を上回るとインクの保存安定性等が得られない場合がある。
(水性媒体)
顔料ブラックインクは、水及び水溶性有機化合物の混合溶媒である水性媒体を含有することが好ましい。水は脱イオン水(イオン交換水)を用いることが好ましい。顔料ブラックインク中の水の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、50.0質量%以上95.0質量%以下であることが好ましい。
水溶性有機化合物は、インクの乾燥を抑制する効果を有するものが特に好ましい。顔料ブラックインク中の水溶性有機化合物の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、3.0質量%以上50.0質量%以下であることが好ましい。水溶性有機化合物は、具体的には、例えば、以下のものを用いることができる。下記の水溶性有機化合物は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
エタノール、イソプロパノール、2−プロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール等の炭素原子数1乃至6のアルコール類。N,N−ジメチルホルムアミド又はN,N−ジメチルアセトアミド等のカルボン酸アミド類。アセトン、メチルエチルケトン、2−メチル−2−ヒドロキシペンタン−4−オン等のケトン類。ケトアルコール、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル類。グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,2−又は1,3−プロピレングリコール、1,2−又は1,4−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価アルコール類。1,3−ブタンジオール、1,2−又は1,5−ペンタンジオール、1,2−又は1,6−ヘキサンジオール、ジチオグリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、トリメチロールプロパン等の多価アルコール類。エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノエチル(又はブチル)エーテル等の多価アルコールのアルキルエーテル類。2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N−メチルモルホリン等の複素環類。ジメチルスルホキシド等の含硫黄化合物類。
(その他の成分)
顔料ブラックインクは、保湿性維持のために前記成分の他に、尿素、尿素誘導体、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン等の保湿性化合物を含有してもよい。顔料ブラックインク中の保湿性化合物の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、0.1質量%以上20.0質量%以下、更には、3.0質量%以上10.0質量%以下であることが好ましい。更に、顔料ブラックインクは、所望の物性値を持つインクとするために前記成分以外にも必要に応じて、界面活性剤、pH調整剤、消泡剤、防錆剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、還元防止剤、蒸発促進剤、キレート化剤等の添加剤を含有しても良い。
(インクの物性)
本発明においては、顔料ブラックインクの静的表面張力が、30mN/m以上60mN/m以下、更には35mN/m以上50mN/m以下であることが好ましい。
[非反応性インク]
本発明においては、上記で説明した反応性インクや顔料ブラックインクの他に、その他のインクを組み合わせて用いることができる。本発明におけるその他のインクとは、例えば、多価金属等の反応性成分を含有しない、即ち、顔料ブラックインクと反応しないインク(非反応性インク)を含む。非反応性インクの色材は、染料や顔料とすることができ、これらの色材は公知のものであっても、新規に合成されたものであっても、適宜選択して用いることができる。具体的には、上記反応性インクの色材として用いることができるもの等を用いることができる。非反応性インク中の色材の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、0.05質量%以上15.0質量%以下であることが好ましい。又、非反応性インクの水性媒体や添加剤等は、上記で説明した反応性インクや顔料ブラックインクと同様のものを用いることができる。
<インクセット>
本発明のインクセットは、複数のインクを有してなるものであり、少なくとも、上記で説明した反応性インク及び顔料ブラックインクを有することを特徴とする。インクセットは更に、上記で説明した非反応性インクの少なくとも1種や、それ以外のインクを有しても良い。本発明におけるインクセットとは、複数のインクをそれぞれ独立に収容してなるインクカートリッジの状態や、複数のインクをそれぞれ収容してなる複数のインク収容部を組み合わせて一体的に構成したインクカートリッジの状態、を含むものである。尚、前記インクカートリッジは、更に記録ヘッドが一体的に形成された構成を有するものであっても良い。又は、前記複数のインクをそれぞれ独立に収容してなるインクカートリッジが、インクジェット記録装置に対して着脱可能に構成されてなる状態も、本発明のインクセットに含まれるものとする。いずれにしても、本発明のインクセットは、少なくとも反応性インクと顔料ブラックインクとを組み合わせて用いることができるように構成されていれば良く、上記の形態に限られるものではなく、どのような形態であっても良い。
<画像形成方法及び画像形成装置>
本発明にかかる画像形成方法は、自己分散型顔料を含有するブラックインクと、少なくとも1種の水性インクとを用いて画像を形成する画像形成方法であって、前記ブラックインク及び水性インクとして、上記で説明した顔料ブラックインク及び反応性インクを用い、顔料ブラックインクで形成する画像と、反応性インクで形成する画像とが、少なくとも一部の領域で重なるように画像を形成することを特徴とする。
又、本発明にかかる画像形成装置は、自己分散型顔料を含有するブラックインクと、少なくとも1種の水性インクとを用いて画像を形成する画像形成装置であって、前記ブラックインク及び水性インクとして、上記で説明した顔料ブラックインク及び反応性インクを用い、顔料ブラックインクで形成する画像と、反応性インクで形成する画像とが、少なくとも一部の領域で重なるように画像を形成する手段を有することを特徴とする。
上記で説明した反応性インクや顔料ブラックインクを用いて記録を行うのに好適な画像形成装置として、往復記録が可能なインクジェット記録装置について、図1及び図2を用いて説明する。
図1はインクジェット記録装置の一例を示す概略説明図である。シャーシ1は、所定の剛性を有する複数の板状金属部材で構成され、インクジェット記録装置の骨格をなす。シャーシ1には、記録媒体を給紙する給紙部2、記録媒体を所定の記録位置へ導くと共に排出部3へ導く搬送部4、記録媒体に所定の記録を行う記録部、記録部の回復動作を行う記録ヘッド回復部5とが組み込まれている。記録部は、キャリッジ軸6に沿って走査可能に支持されたキャリッジ7、キャリッジ7に記録ヘッドセットレバー8を介して着脱可能に搭載される記録ヘッドカートリッジ10、これを所定位置に位置決めするキャリッジカバー9を有する。記録ヘッドカートリッジ10に対するキャリッジ7の別の係合部には、コンタクトフレキシブルプリントケーブル(以下、コンタクトFPCと略す)11の一端部が連結されている。コンタクトFPC11の端部に形成されたコンタクト部15(図2参照)と、記録ヘッドカートリッジ10に設けられた外部信号入力端子であるコンタクト部15とが電気的に接触して、各種の情報の授受や記録ヘッドカートリッジ10への電力の供給等を行う。
画像を形成する際には、キャリッジ7は記録ヘッドを組み込んだ記録ヘッドカートリッジ10を目的の画像形成位置に配置して、コンタクト部15を通じて受け取った各種の情報に基づいて、記録ヘッドからインクを吐出して、記録媒体に記録を行う。詳細には、記録ヘッドにより記録を行いながらキャリッジ軸6に沿ってキャリッジ7が列方向に走査する主走査と、搬送部4が記録媒体を行方向に搬送する副走査とを交互に繰り返すことにより、記録媒体に画像を形成する。このとき、記録媒体の単位領域に対して、記録ヘッドの1回の主走査によって画像を形成する画像形成方法が1パス記録であり、この1パス記録を主走査の往方向と副方向とで行う画像形成方法が1パス往復記録である。又、記録媒体の単位領域に対して、記録ヘッドのn回の走査によって画像を形成する画像形成方法がnパス記録である(nは1以上である)。上記の単位領域とは、1画素や1バンド等のことであり、必要に応じて種々の領域として単位領域を設定することができる。ここで、1画素とは、解像度に対応した1画素のことであり、1バンドとは、1回の記録ヘッドの走査で形成される画像の領域のことである。本発明の効果を得る上では、1パス往復記録を含むように画像形成方法や画像形成装置を構成することが特に好ましい。
図2は記録ヘッドカートリッジ10の一例を示す概略説明図である。ここでは、3種のカラーインク、及び顔料ブラックインクを用いる場合を例に挙げて説明する。この3種のカラーインクのうち少なくとも1種を本発明の反応性インクとする。記録ヘッドカートリッジ10は、コンタクト部15を通して記録装置本体から受け取った記録信号等に基づいて、顔料ブラックインク用記録ヘッド12の吐出口列14やカラーインク用記録ヘッド13にも同様に設定される吐出口列からインクを吐出する。尚、上記では3種のカラーインクとして記載したが、インク数はこれに限られるものではなく、又、カラーインクとしてはそのうち少なくとも1種が本発明の反応性インクであれば、インク数やインクの色相は適宜設定することができる。
記録ヘッドとしては、熱エネルギーの作用によりインクに膜沸騰を生じさせて、インクを吐出するバブルジェット(登録商標)方式の記録ヘッドが挙げられる。この代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4,723,129号明細書、同第4,740,796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式は、所謂オンデマンド型、コンティニュアス型の何れにも適用可能である。オンデマンド型の場合には、記録情報に対応して核沸騰を超える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を電気熱変換体に印加することによって熱エネルギーを発生させる。これにより、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応したインク内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長、収縮により、吐出口を介してインクを吐出する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長、収縮が行われるので、特に応答性に優れたインクの吐出が達成でき、より好ましい。
又、上記の記録ヘッド以外にも、力学的エネルギーの作用によりインクを吐出する方式の記録ヘッドが挙げられる。この場合の記録ヘッドは、複数のノズルを有するノズル形成基板と、ノズルに対向して配置される圧電材料と、導電材料で構成される圧力発生素子と、この圧力発生素子の周囲を満たすインクを備えてなる。この形態においては、印加電圧により圧力発生素子を変位させ、インクを吐出する。
更に、インクジェット記録装置は、記録ヘッドとインクカートリッジとが別体となったものであっても、それらが分離不能に一体になったものであっても用いることができる。又、インクカートリッジは記録ヘッドに対して分離可能又は分離不能に一体化されてキャリッジに搭載されるもの、又はインクジェット記録装置の固定部位に設けられて、チューブ等のインク供給部材を介して記録ヘッドにインクを供給する形態のものでもよい。更に、記録ヘッドに対して好ましい負圧を作用するための構成をインクカートリッジに設ける場合には、以下の構成とすることができる。即ち、インクカートリッジのインク収納部に吸収体を配置した形態、又は可撓性のインク収容袋とこれに対してその内容積を拡張する方向の付勢力を作用するばね部とを有した形態等を採用することができる。又、インクジェット記録装置は、上述のようにシリアル記録方式を採るものが好ましいが、記録媒体の全幅に対応した範囲にわたって記録素子を整列してなるラインプリンタの形態をとるものであってもよい。
以下、実施例、比較例、及び参考例を用いて更に具体的に説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、これらに限定されるものではない。尚、以下の記載で「%」とあるものは、特に断りのない限り質量基準である。
<顔料分散液の調製>
5.5gの水に5gの濃塩酸を溶かした溶液に、5℃に冷却した状態で4−アミノ−1,2−ベンゼンジカルボン酸1.5gを加えた。次に、この溶液の入った容器をアイスバスに入れて液を撹拌することにより溶液を常に10℃以下に保った状態とし、これに5℃の水9gに亜硝酸ナトリウム1.8gを溶かした溶液を加えた。この溶液を更に15分間撹拌した後、比表面積が220m/gでDBP吸油量が105mL/100gであるカーボンブラック6gを撹拌下で加えた。その後、更に15分間撹拌した。得られたスラリーをろ紙(商品名:標準用濾紙No.2;アドバンテック製)でろ過した後、粒子を十分に水洗し、110℃のオーブンで乾燥して、自己分散型カーボンブラックを調製した。得られた自己分散型カーボンブラックについて、イオン交換法によりナトリウムイオンをアンモニウムイオンに置換した。更に、得られた自己分散型カーボンブラックに水を加えて顔料濃度が10質量%となるように分散して、分散液を調製した。上記の方法により、カーボンブラック粒子表面に−C−(COONH基が導入されてなる自己分散型カーボンブラックが水中に分散された状態の顔料分散液を得た。
上記で調製した自己分散型カーボンブラックのイオン性基密度を測定したところ、3.1μmol/mであった。この際に用いたイオン性基密度の測定方法は、上記で調製した自己分散型カーボンブラック(ナトリウム塩型)のナトリウムイオン濃度をイオンメーター(東亜DKK製)を用いて測定し、その値から自己分散型カーボンブラックのイオン性基密度に換算した。
<界面活性剤のHLB値及び構造>
界面活性剤のHLB値を求めた。具体的には、各界面活性剤の主成分について、グリフィン法(下記式(1))を用いて、HLB値を計算した。結果を表1に示す。
HLB=20×(界面活性剤の親水基の式量)/(界面活性剤の分子量) (1)
又、表1には、各界面活性剤の主成分の構造、及び、かかる界面活性剤の構造が、一般式(1)に該当する場合には、m、n、a、及びm+nの値、又、一般式(2)に該当する場合には、x、y、b、及びx+yの値も併せて示した。
表1中、EMALEX 1610、EMALEX 1615、及びEMALEX 1825は日本エマルジョン製の界面活性剤である。又、NIKKOL BT−7、及びNIKKOL BT−12は日光ケミカルズ製の界面活性剤である。又、アセチレノールE100は川研ファインケミカル製の界面活性剤である。
Figure 2008308662
<インクの調製>
下記表2〜5に示す成分を混合し、十分に撹拌して溶解又は分散した後、顔料ブラックインクはポアサイズ3.0μm、それ以外のインクはポアサイズ0.2μmのミクロフィルター(富士フイルム製)にて加圧ろ過を行い、インクを調製した。尚、表2〜5中、EMALEX 1610、EMALEX 1615、及びEMALEX 1825は日本エマルジョン製の界面活性剤である。又、NIKKOL BT−7、及びNIKKOL BT−12は日光ケミカルズ製の界面活性剤である。又、アセチレノールE100は川研ファインケミカル製の界面活性剤である。
Figure 2008308662
Figure 2008308662
Figure 2008308662
Figure 2008308662
<反応性インク又は非反応性インクと、顔料ブラックインクとの混合インクの反応性>
顔料ブラックインクを20g、及び、下記表6に示す反応性インク又は非反応性インク20gを混合して、十分に撹拌して混合インクを調製した後、混合インクを約24時間静置した。その後、混合インク中における、沈殿物や凝集物の有無を目視で確認して反応性の評価を行った。評価結果を表6に示す。
Figure 2008308662
表6より、上記の顔料ブラックインクと反応性インクとの組み合わせにおいて、反応性インクR−1〜R−16は、顔料ブラックインク中の顔料の分散状態を不安定化するインクであることがわかる。
<評価>
(動的表面張力の測定)
上記で得られた各反応性インク及び非反応性インクについて、(1)寿命時間30m秒及び(2)500m秒におけるインクの動的表面張力を測定した。測定には、最大泡圧法により動的表面張力の測定を行う装置(Bubble Pressure Tesiometer BP2;KRUSS製)を用いた。動的表面張力の評価結果を表7に示す。
Figure 2008308662
(ブラックのベタ画像における色むら)
下記表8の左側に示す先打ちインク及び後打ちインクを組み合わせて用いて、顔料ブラックインクを付与する領域に、他のインクを重ねて付与する画像形成方法により、ブラックのベタ画像を形成した。画像形成装置は、往復記録ができるインクジェット記録装置BJF850(キヤノン製)を改造したものを用いた。記録媒体は、Canon Extra、Canon Office Multi−Function Applications、EN100、高発色普通紙スーパーホワイトペーパーSW101(以上、キヤノン製)の4種の普通紙を用いた。尚、各インクは、下記表8に記載した、先打ちインク、後打ちインク、の順序で記録媒体に重ねて付与した。又、画像の形成は、1パスの往復記録で行った。この際のインクの付与量は、1/600インチ平方あたりに、顔料ブラックインクを約28ng、その他のインクを約4.5ngとした。
4種類の記録媒体を用いて得られたそれぞれの画像について、往記録で形成した画像と復記録で形成した画像との画像濃度や色調の差を目視で確認して評価を行い、それらの平均値をブラックのベタ画像における色むらの評価結果とした。更に、実施例1〜14、比較例1〜7、及び参考例1のブラックのベタ画像における色むらの評価は、A、B、C、D、Eの5段階で相対的に評価を行った。即ち、往記録で形成した画像と復記録で形成した画像との画像濃度や色調の差の状態が最も良好であるものをA、往記録で形成した画像と復記録で形成した画像との画像濃度や色調の差の状態が最も劣るものをE、として評価を行った。評価の結果、A、B、C、D、Eの5段階のうち、A及びBが現在求められているブラックのベタ画像における色むらの許容レベルであると判断した。評価結果を表8に示す。
(耐ブリーディング性)
前記ブラックのベタ画像の評価で形成したのと同様のブラックのベタ画像と、カラーインクで形成したベタ画像とが隣接する画像を形成した。この際、カラーインクには、下記の各成分を混合し、十分に撹拌して溶解した後、ポアサイズ0.2μmのミクロフィルター(富士フイルム製)にて加圧ろ過を行って調製したイエローの非反応性インクを用いた。インクを構成する成分は、C.I.アシッドイエロー23:3.0部、グリセリン:5.0部、1,5−ペンタンジオール:10.0部、ジエチレングリコール5.0部、アセチレノールE100:1.0部、及び水:76.0部とした。画像形成装置は、往復記録ができるインクジェット記録装置BJF850(キヤノン製)を改造したものを用いた。記録媒体は、Canon Extra、Canon Office Multi−Function Applications、EN100、高発色普通紙スーパーホワイトペーパーSW101(以上、キヤノン製)の4種の普通紙を用いた。尚、画像の形成は、1パスの往復記録で行った。この際のインクの付与量は、1/600インチ平方あたりに、顔料ブラックインクを約28ng、非反応性インクを約14ngとした。
4種類の記録媒体を用いて得られたそれぞれの画像について、ブラックとカラーとの画像の境界部におけるにじみを目視で確認して評価を行い、それらの平均値をブリーディングの評価結果とした。更に、実施例1〜14、比較例1〜7、及び参考例1の耐ブリーディング性は、A、B、Cの3段階で相対的に評価を行った。即ち、にじみが最も少なく良好であるものをA、にじみが最も多く劣るものをC、として評価を行った。評価の結果、A、B、Cの3段階のうち、A及びBが現在求められているブリーディングの許容レベルであると判断した。評価結果を表8に示す。
(カラーのベタ画像における均一性)
下記表8の右側に示すインクを用いて、カラーのベタ画像を形成した。この際、顔料ブラックインクは用いなかった。画像形成装置は、往復記録ができるインクジェット記録装置BJF850(キヤノン製)を改造したものを用いた。記録媒体は、Canon Extra、Canon Office Multi−Function Applications、EN100、高発色普通紙スーパーホワイトペーパーSW101(以上、キヤノン製)の4種の普通紙を用いた。尚、画像の形成は、1パスの往復記録で行った。この際のインクの付与量は、1/600インチ平方の領域に約14ngとした。
4種類の記録媒体を用いて得られたそれぞれの画像について、カラーのベタ画像における均一性を目視で確認して評価を行い、それらの平均値をカラーのベタ画像における均一性の評価結果とした。更に、実施例1〜14、比較例1〜7、及び参考例1のカラーのベタ画像における均一性は、A、B、C、Dの4段階で相対的に評価を行った。即ち、カラーのベタ画像における均一性が最も高く良好であるものをA、カラーのベタ画像における均一性が最も低いものをD、として評価を行った。評価の結果、A、B、C、Dの4段階のうち、A及びBが現在求められているカラーのベタ画像における均一性の許容レベルであると判断した。評価結果を表8に示す。
(カラーの文字品位)
下記表8の右側に示すインクを用いて、12ポイントのゴシック体のカラー文字を形成した。この際、顔料ブラックインクは用いなかった。画像形成装置は、往復記録ができるインクジェット記録装置BJF850(キヤノン製)を改造したものを用いた。記録媒体は、Canon Extra、Canon Office Multi−Function Applications、EN100、高発色普通紙スーパーホワイトペーパーSW101(以上、キヤノン製)の4種の普通紙を用いた。尚、画像の形成は、1パスの往復記録で行った。この際のインクの付与量は、1/600インチ平方の領域に約18ngとした。
4種類の記録媒体を用いて得られたそれぞれの画像について、カラーの文字品位を目視で確認して評価を行い、それらの平均値をカラーの文字品位の評価結果とした。更に、実施例1〜14、比較例1〜7、及び参考例1のカラーの文字品位は、A、Bの2段階で相対的に評価を行った。即ち、カラーの文字品位が最も高く良好であるものをA、Aよりは劣るものの許容できるレベルであるものをB、として評価を行った。評価結果を表8に示す。
Figure 2008308662
比較例7の反応性インク(R−16)を用いて記録媒体に形成したカラー画像の部分の裏面を目視で確認したところ、裏抜けが発生していた。一方、上記比較例7の反応性インク(R−16)以外の反応性インク又は非反応性インクを用いて記録媒体に形成したカラー画像の部分の裏面には裏抜けは発生していなかった。
インクジェット記録装置の一例を示す概略図である。 記録ヘッドカートリッジの一例を示す概略図である。
符号の説明
1 シャーシ
2 給紙部
3 排出部
4 搬送部
5 記録ヘッド回復部
6 キャリッジ軸
7 キャリッジ
8 記録ヘッドセットレバー
9 キャリッジカバー
10 記録ヘッドカートリッジ
11 コンタクトフレキシブルプリントケーブル(コンタクトFPC)
12 顔料ブラックインク用記録ヘッド
13 カラーインク用記録ヘッド
14 吐出口列
15 コンタクト部

Claims (8)

  1. 自己分散型顔料を含有するブラックインクと共に用いる水性インクであって、
    前記水性インクが、前記自己分散型顔料の分散状態を不安定化する反応性成分を含有し、
    最大泡圧法による前記水性インクの、寿命時間30m秒における動的表面張力が41mN/m以上であり、且つ寿命時間500m秒における動的表面張力が28mN/m以上38mN/m以下であることを特徴とする水性インク。
  2. 最大泡圧法による前記水性インクの、寿命時間30m秒における動的表面張力が51mN/m以下である請求項1に記載の水性インク。
  3. 前記水性インクが、界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテルを含有する請求項1又は2に記載の水性インク。
  4. 前記ポリオキシエチレンアルキルエーテルが、下記一般式(1)で表される界面活性剤及び一般式(2)で表される界面活性剤から選ばれる少なくとも1種である請求項3に記載の水性インク。
    一般式(1)
    Figure 2008308662
    (一般式(1)中、a、m、及びnはそれぞれ独立に1以上の整数であり、m+nは14乃至20の整数である。)
    一般式(2)
    Figure 2008308662
    (一般式(2)中、b、x、及びyはそれぞれ独立に1以上の整数であり、x+yは12乃至21の整数である。)
  5. 前記反応性成分が、多価金属である請求項1乃至4の何れか1項に記載の水性インク。
  6. 複数のインクを有するインクセットであって、
    前記インクセットが、少なくとも、請求項1乃至5の何れか1項に記載の水性インク、及び、請求項1乃至5の何れか1項に記載のブラックインクを含むことを特徴とするインクセット。
  7. 自己分散型顔料を含有するブラックインクと、少なくとも1種の水性インクとを用いて画像を形成する画像形成方法であって、
    前記水性インクが、請求項1乃至5の何れか1項に記載の水性インクであり、
    前記ブラックインクが、請求項1乃至5の何れか1項に記載のブラックインクであり、
    前記ブラックインクで形成する画像と、前記水性インクで形成する画像とが、少なくとも一部の領域で重なるように画像を形成することを特徴とする画像形成方法。
  8. 自己分散型顔料を含有するブラックインクと、少なくとも1種の水性インクとを用いて画像を形成する画像形成装置であって、
    前記水性インクが、請求項1乃至5の何れか1項に記載の水性インクであり、
    前記ブラックインクが、請求項1乃至5の何れか1項に記載のブラックインクであり、
    前記ブラックインクで形成する画像と、前記水性インクで形成する画像とが、少なくとも一部の領域で重なるように画像を形成する手段を有することを特徴とする画像形成装置。
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