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JP2008133431A - インクジェット記録用インクセット、インクジェット記録用インクセットの製造方法、画像形成方法及びインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録用インクセット、インクジェット記録用インクセットの製造方法、画像形成方法及びインクジェット記録装置 Download PDF

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JP2008133431A
JP2008133431A JP2007201631A JP2007201631A JP2008133431A JP 2008133431 A JP2008133431 A JP 2008133431A JP 2007201631 A JP2007201631 A JP 2007201631A JP 2007201631 A JP2007201631 A JP 2007201631A JP 2008133431 A JP2008133431 A JP 2008133431A
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JP2007201631A
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Tomoyo Hamashima
智代 濱嶋
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Brother Industries Ltd
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Abstract

【課題】インクジェット記録用インクセットを構成するインクを用いて普通紙に形成されたインクジェット記録画像について、水により退色が生じた際のカラーバランスを良好なものとする。
【解決手段】イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを含むインクジェット記録用インクセットにおいて、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクのすべてのインク間における耐水性試験による光学濃度値残存率(各インク毎に普通紙に印字して得られた印字物の光学濃度値に対する、該印字物の耐水性試験後の光学濃度値の割合)の差を20%未満とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、インクジェット記録用インクセット、その製造方法、画像形成方法及びインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録方式においては、鮮明で良好な耐水性を示すフルカラー画像を形成するために、ベースシート上にインク受容層が設けられたインクジェット記録用専用紙が広く用いられている。このような専用紙は、インク受容層を持たない普通紙に比べ、製造コストが高いため、インクジェット記録のコスト低減の障害となっている。そのため、インクジェット記録方式においては、被記録媒体として普通紙が依然として広く用いられている(特許文献1)。
しかし、普通紙に形成されたインクジェット記録画像に水が接触した場合、その画像の耐水性が不充分であるという問題があった。したがって、普通紙に形成されたインクジェット記録画像の耐水性を向上させることが望まれている。しかしながら、普通紙という素材の制限のために、普通紙側に現実的な対応はなされていないのが現状である。
特開平7−242050号公報
本発明は、インクジェット記録用インクセットを用いて普通紙に形成されたインクジェット記録画像について、水により退色が生じた際のカラーバランス(以下、水による退色カラーバランス)を、良好なものとすることを目的とする。
本発明者等は、インクジェット記録用インクセットを構成する各インク毎に普通紙に印字された印字物について、所定の耐水性試験前後における光学濃度値残存率に着目し、インクジェット記録用インクセットを構成するすべてのインク間における耐水性試験による光学濃度値残存率の差を所定の数値未満とすることにより、上述の目的を達成できることを見いだし、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを含むインクジェット記録用インクセットにおいて、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクのすべてのインク間における耐水性試験による光学濃度値残存率の差が20%未満であることを特徴とするインクジェット記録用インクセットを提供する。ここで、「耐水性試験による光学濃度値残存率」とは、各インク毎に普通紙に印字された印字物の光学濃度値に対する、該印字物の耐水性試験後の光学濃度値の割合と定義する。また、「光学濃度値残存率の差」とは、光学濃度値残存率の差の絶対値と定義する。
また、本発明は、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを含むインクジェット記録用インクセットの製造方法において、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクのすべてのインク間における耐水性試験による光学濃度値残存率の差が20%未満となるように、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを選択し、組み合わせることを特徴とするインクジェット記録用インクセットの製造方法を提供する。
更に、本発明は、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを含むインクジェット記録用インクセットの各インクをインクジェットヘッドから普通紙に吐出し付着させ、水に対する退色バランスの良好なインクジェット記録物を得る画像形成方法であって、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクとして、それらすべてのインク間における耐水性試験による光学濃度値残存率の差が20%未満となるようなインクを使用することを特徴とする画像形成方法を提供する。
加えて、本発明は、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクが収容されたインクカートリッジと、該インクカートリッジから供給されるインクを吐出するインクジェットヘッドとを少なくとも備えたインクジェット記録装置であって、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクのすべてのインク間における耐水性試験による光学濃度値残存率の差が20%未満となることを特徴とするインクジェット記録装置を提供する。
本発明のインクジェット記録用インクセットは、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクのすべてのインク間における耐水性試験による光学濃度値残存率の差が20%未満となるように構成されている。このため、インクジェット記録用インクセットを用いて普通紙に印字された印字物について、水との接触による退色カラーバランスが良好なものとなる。また、本発明のインクジェット記録用インクセットの製造方法によれば、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクのすべてのインク間における耐水性試験による光学濃度値残存率の差を20%未満となるように各インクを製造する。このため、得られるインクセットは、本発明のインクジェット記録用インクセットと同様の発明の効果を示す。また、本発明の画像形成方法は、インクセットとして本発明のインクジェット記録用インクセットを使用する。したがって、普通紙上に得られたインクジェット記録画像は、水との接触による退色カラーバランスが良好なものとなる。更に、本発明のインクジェット記録装置は、インクカートリッジに本発明のインクセットを構成するインクが収容されている。したがって、普通紙上に印字された印字物は、水との接触による退色カラーバランスが良好なものとなる。
本発明のインクジェット記録用インクセットは、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクから少なくとも構成されている。必要に応じて、黒インクやライトイエローインク、ライトマゼンタインク、ライトシアンインク、レッドインク、グリーンインク等を備えてもよい。
本発明において、各インク毎に普通紙に印字された印字物の光学濃度に対する、該印字物の耐水性試験後の光学濃度の割合を当該インクの光学濃度値残存率としたときに、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクのすべてのインク間における耐水性試験による光学濃度値残存率の差が20%未満、好ましくは15%未満である。20%以上となると、普通紙上に印字された印字物の、水との接触による退色カラーバランスが悪くなる。ここで、普通紙とは、インク受容層を持たない、オフィスに普及している電子写真記録用のトナー転写紙(PPC用紙、コピー用紙)や一般上質紙を指す(特開昭59−162561号公報、同59−191068号公報等)。具体例としては、リサイクルコピー用紙Green 100(富士ゼロックス(株)製)、オフィス用紙W(富士通コワーコ(株)製)等が挙げられる。
本発明において、耐水性試験の条件は、各インク毎に普通紙に印字された印字物を25℃の純水(導電率3μS/cm以下)4Lに5分間浸漬した後に自然乾燥する条件である。また、印字物は、普通紙(富士通コワーコ(株)製;オフィス用紙W)に600×600dpiの解像度でインクジェット記録装置搭載デジタル複合機(ブラザー工業(株)製;DCP−110C)を用いて、ベタプリントしたものである。また、光学濃度(OD)値の測定は、Gretag Macbeth社製のSpectrolino(光源:D65、視野角:2°、status A)により測定できる。
本発明のインクジェット記録用インクセットにおいて、各インクの耐水性試験による光学濃度値残存率は、小さすぎると、印字物の耐水性が不充分となるので、好ましくは40%以上、より好ましくは50%以上、さらに好ましくは80%以上である。
本発明のインクジェット記録用インクセットを構成するイエローインクに使用される着色剤としては、インクジェット記録用インクに一般的に使用される直接染料及び酸性染料等を使用できる。イエローインクに使用される好ましい着色剤として、C.I.ダイレクトイエロー132、C.I.ダイレクトイエロー86、C.I.アシッドイエロー23等を挙げることができる。イエローインクに含まれる着色剤の含有量は、イエローインク全量に対して、好ましくは0.1〜20重量%、さらに好ましくは0.5〜10重量%である。
また、本発明のインクジェット記録用インクセットを構成するマゼンタインクに使用される着色剤としては、インクジェット記録用インクに一般的に使用される直接染料及び酸性染料等を使用できる。良好な耐光性及び耐オゾン性が得られる点から、一般式(1)で表されるマゼンタ染料(1)、遊離酸の形が一般式(2)で表されるマゼンタ染料(2)及び/又は化学式(3)で表されるマゼンタ染料(3)を使用することが好ましい。マゼンタインクに含まれる着色剤の含有量は、マゼンタインク全量に対して、好ましくは0.1〜20重量%、さらに好ましくは0.5〜10重量%である。
Figure 2008133431
(一般式(1)中、Rは、水素原子、置換されてもよいアルキル基又は置換されてもよいアリール基を表す。Rは、水素原子、ハロゲン原子又はシアノ基を表す。Rは、水素原子、置換されてもよいアルキル基、置換されてもよいアリール基又は置換されてもよいヘテロ環基を表す。R、R、R及びRは、それぞれ独立的に水素原子、置換されてもよいアルキル基、置換されてもよいアリール基、置換されてもよいヘテロ環基、置換されてもよいスルホニル基又は置換されてもよいアシル基を表す。ただし、RとRが共に水素原子であることはなく、RとRが共に水素原子であることはない。A及びAは、いずれもが置換されていてもよい炭素原子であるか、あるいはこれらの一方が置換されていてもよい炭素原子であり、他方が窒素原子である。)



Figure 2008133431
(一般式(2)中、R、R及びR10は、それぞれ独立的に置換されてもよいアルキル基、置換されてもよいアルコキシ基、ハロゲン原子、水素原子、ヒドロキシル基、置換されてもよいカルバモイル基、置換されてもよいスルファモイル基、置換されてもよいアミノ基、ニトロ基、スルホン酸エステルの基、置換されてもよいアルキルスルホニル基、置換されてもよいアリールスルホニル基、カルボキシル基又はカルボン酸エステルの基を表わす。jは0、1又は2の数を表わし、R11、R12及びR13は、それぞれ独立的に水素原子、置換されてもよいアルキル基、置換されてもよいアルケニル基、置換されてもよいアリール基、置換されてもよいアラルキル基、置換されてもよい脂環基又は置換されてもよいヘテロ環基を表わす。)
Figure 2008133431
次に、一般式(1)における置換基R〜R、A〜Aについて説明する。
一般式(1)におけるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子等が挙げられる。
一般式(1)において、置換されてもよいアルキル基におけるアルキル基としては、炭素原子数1〜6のアルキル基が好ましく、また、置換基の例としては、ヒドロキシル基、アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基等)、シアノ基、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子等)、イオン性親水性基(カルボン酸塩、スルホン酸塩等)が挙げられる。置換されてもよいアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−ブチル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、ヒドロキシエチル基、メトキシエチル基、シアノエチル基、トリフルオロメチル基、3−スルホプロピル基及び4−スルホブチル基等が挙げられる。
一般式(1)において、置換されてもよいアリール基におけるアリール基としては、置換基の炭素原子を除いた炭素原子数が6〜12のアリール基が好ましい。置換基の例としては、アルキル基(メチル基、エチル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、n−オクチル基等)、アルコキシ基(前述参照)、ハロゲン原子(前述参照)、アルキルアミノ基(メチルアミノ基、ジメチルアミノ基等)、アミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホアミド基、水酸基、エステル基(メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等)及びイオン性親水性基(前述参照)が挙げられる。置換されてもよいアリール基の具体例には、フェニル基、ナフチル基、p−トリル基、p−オクチルフェニル基、メシチル基、p−メトキシフェニル基、o−クロロフェニル基及びm−(3−スルホプロピルアミノ)フェニル基等が挙げられる。
一般式(1)において、置換されてもよいヘテロ環基におけるヘテロ環基としては、5員又は6員環のヘテロ環基が好ましい。置換基の例としては、アミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホアミド基、水酸基、エステル基(前述参照)、イオン性親水性基(前述参照)が挙げられる。置換されてもよいへテロ環基の具体例には、2−ピリジル基、2−チエニル基、2−チアゾリル基、2−ベンゾチアゾリル基、2−フリル基、6−スルホベンゾチアゾリル基及び6−スルホン酸塩ベンゾチアゾリル基等)が挙げられる。
一般式(1)において、置換されてもよいスルホニル基の置換基としては、アルキル基(前述参照)及びアリール基(前述参照)等が挙げられる。置換されてもよいスルホニル基の具体例としては、メチルスルホニル基及びフェニルスルホニル基等が挙げられる。
一般式(1)において、置換されてもよいアシル基のアシル基としては、置換基の炭素原子を除いた炭素原子数が1〜12のアシル基が好ましく挙げられる。置換基の例としては、イオン性親水性基(前述参照)が挙げられる。置換されてもよいアシル基の具体例としては、アセチル基、ベンゾイル基、クロロアセチル基が挙げられる。
一般式(1)において、A及びAは、既に述べたように、いずれもが置換されていてもよい炭素原子であるか、あるいはこれらの一方が置換されていてもよい炭素原子であり、他方が窒素原子である。AとAが共に炭素原子である場合がより優れた性能を発揮できる点で好ましい。AとAの炭素原子に結合する置換基としては、炭素原子数1〜3のアルキル基、カルボキシル基、カルバモイル基及びシアノ基等が挙げられる。
なお、一般式(1)において、RとRとは共に水素原子となることはなく、またRとRも共に水素原子となることはない。また、スルホン酸基もしくはカルボキシル基の置換数が多くなると水溶性が向上する傾向があるので、必要に応じてそれらの置換数を調整することが好ましい。
マゼンタ染料(1)の好ましい態様としては、一般式(1)において、Rがアルキル基、Rがシアノ基、Rが水素原子又は置換されてもよいヘテロ環基、Rが水素原子、置換されてもよいヘテロ環基又は置換されているアリール基、R及びRが置換されているヘテロ環基又は置換されているアリール基、Rが水素原子であり、Aが置換されている炭素原子、Aが置換されてもよい炭素原子である態様が挙げられる。
マゼンタ染料(1)のより好ましい態様としては、一般式(1)において、Rがtert−ブチル基、Rがシアノ基、Rが水素原子又はスルホン酸基もしくはそのアルカリ金属塩基で置換されてもよいベンゾチアゾリル基(好ましくはベンゾチアゾール−2−イル基)、Rが水素原子、スルホン酸基もしくはそのアルカリ金属塩基で置換されてもよいベンゾチアゾリル基(好ましくはベンゾチアゾール−2−イル基)又はスルホン酸基もしくはそのアルカリ金属塩基で置換されているトリアルキルフェニル基(好ましくはメシチル基)、R及びRはそれぞれ独立的にスルホン酸基もしくはそのアルカリ金属塩基で置換されてもよいモノもしくはトリアルキルフェニル基(好ましくはp−オクチルフェニル基もしくはメシチル基)又はスルホン酸基もしくはそのアルカリ金属塩基で置換されているベンゾチアゾリル基(好ましくはベンゾチアゾール−2−イル基)、Rが水素原子であり、Aがアルキル基(好ましくはメチル基)で置換されている炭素原子、Aがシアノ基で置換されてもよい炭素原子である態様である。
マゼンタ染料(1)の好ましい具体例としては、以下の化学式(1−A)〜(1−E)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2008133431
化学式(1−A)で表される化合物は、一般式(1)において、Rがtert−ブチル基、Rがシアノ基、Rがベンゾチアゾール−2−イル基、Rが水素原子、R及びRがp−オクチルフェニル基、Rが水素原子であり、Aがメチル基で置換されている炭素原子、Aがシアノ基で置換されている炭素原子である態様である。














Figure 2008133431
化学式(1−B)で表される化合物は、一般式(1)において、Rがtert−ブチル基、Rがシアノ基、R及びRがベンゾチアゾール−2−イル基、R及びRがメシチル基、Rが水素原子であり、Aがメチル基で置換されている炭素原子、Aが炭素原子である態様である。
Figure 2008133431
化学式(1−C)で表される化合物は、一般式(1)において、Rがtert−ブチル基、Rがシアノ基、R及びRが6−スルホナトリウム塩ベンゾチアゾール−2−イル基、R及びRが3−スルホナトリウム塩−メシチル基、Rが水素原子であり、Aがメチル基で置換されている炭素原子、Aが炭素原子である態様である。
Figure 2008133431
化学式(1−D)で表される化合物は、一般式(1)において、Rがtert−ブチル基、Rがシアノ基、R及びRが水素原子、R及びRがメシチル基、Rが水素原子であり、Aがメチル基で置換されている炭素原子、Aが炭素原子である態様である。
Figure 2008133431


化学式(1−E)で表される化合物は、一般式(1)において、Rがtert−ブチル基、Rがシアノ基、R及びRが6−スルホカリウム塩ベンゾチアゾール−2−イル基、R及びRが3−スルホカリウム塩−メシチル基、Rが水素原子であり、Aがメチル基で置換されている炭素原子、Aが炭素原子である態様である。
一般式(1)で表されるマゼンタ染料(1)は、以下に説明する工程(a)〜(c)に従って製造できる。
工程(a)
化学式(1a)で表されるアミノピラゾールと、ジアゾ化剤とを反応させてジアゾニウム塩を形成する。ジアゾ化剤としては、亜硝酸ナトリウムの希塩酸水溶液を好ましく使用することができる。亜硝酸イソペンチルやニトロシル硫酸等も使用できる。
Figure 2008133431
化学式(1a)における置換基RとRとは、マゼンタ染料(1)で説明したとおりである。なお、化学式(1a)アミノピラゾールは、米国特許第3,336,285号明細書、ヘテロサイクルズ(Heterocycles),20,519(1983)、特公平6−19036号公報等に記載されている方法によって合成できる。
工程(b)
次に、工程(a)で形成されたジアゾニウム塩を化学式(1b)で表されるカップリング剤と反応させ、化学式(1c)で表される化合物を形成する。
Figure 2008133431








Figure 2008133431
化学式(1b)及び(1c)における置換基R〜Rは、一般式(1)で説明したとおりである。なお、化学式(1c)のピリジン系のカップリング剤は、特開昭51−83631号公報、特開昭49−74718号公報、特公昭52−46230号公報等に記載されている方法で合成できる。
工程(c)
次に、塩基の存在下で、工程(b)で形成された化合物をアルキル化剤、アリール化剤又はヘテリル化剤と反応させることにより、一般式(1)で表されるマゼンタ染料(1)が得られる。この工程で使用する塩基としては、ジイソプロピルエチルアミン等の有機塩基;炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウム等の無機塩基等を使用することができる。アルキル化剤は“R−X”で表される化合物である。ここで、Rは置換されていてもよいアルキル基である。Xはハロゲン原子又はOSOR'であり、R'はアルキル基又はフェニル基等のアリール基である。また、アリール化剤は”Ar−X”で表される化合物である。ここで、Arは、電子吸引性基が置換されたフェニル基(ハメットのσp値の合計が0.2以上の置換基で置換されていることが好ましい)である。ヘテリル化剤は”Het−X”で表される化合物である。ここで、Hetは、ヘテロ環、例えば、2−ピリジル基、2−チエニル基、2−チアゾリル基、2−ベンゾチアゾリル基、トリアジル基及び2−フリル基等が好ましく挙げられる。
次に、一般式(2)中における置換基R〜R13について説明する。
一般式(2)において、R、R及びR10で表される置換基のうち、置換されてもよいアルキル基としては、好ましくは総炭素数が1〜9のアルキル基が挙げられる。その具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、トリフロロメチル基及びジメチルアミノメチル基等が挙げられる。置換されてもよいアルコキシ基としては、好ましくは総炭素数が1〜9のアルコキシ基が挙げられる。その具体例としては、メトキシ基、イソプロポキシ基及びn−ブトキシ基等が挙げられる。ハロゲン原子の具体例としては、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子等が挙げられる。置換されてもよいカルバモイル基の具体例としては、カルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモイル基及びフェニルカルバモイル基等が挙げられる。置換されてもよいスルファモイル基の具体例としては、スルファモイル基、N−メチルスルファモイル基、N−エチルスルファモイル基、N−エチル−N−フェニルスルファモイル基、N,N−ジメチルスルファモイル基及びp−カルボキシフェニルスルファモイル基等が挙げられる。置換されてもよいアミノ基の具体例としては、N−メチルアミノ基、カルバモイルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基及びアセチルアミノ基等が挙げられる。スルホン酸エステルの基としては、フェノキシスルホニル基等が挙げられる。置換されてもよいアルキルスルホニル基としては、好ましくは総炭素数が1〜9のアルキルスルホニル基が挙げられる。その具体例としては、ヒドロキシエチルスルホニル基等が挙げられる。置換されてもよいアリールスルホニル基としては、好ましくは総炭素数が6〜15のアリールスルホニル基が挙げられる。その具体例としては、ベンジルスルホニル基等が挙げられる。カルボン酸エステルの基の具体例としては、メトキシカルボキニル基等が挙げられる。
一般式(2)において、R11、R12及びR13で表される置換基のうち、置換されてもよいアルキル基としては、好ましくは総炭素数が1〜18のアルキル基が挙げられる。その具体例としては、エチル基、n−ブチル基、n−オクチル基、エチルヘキシル基、ヒドロキシエチル基、カルボキシプロピル基、カルボキシシクロヘキシルメチル基、1−カルボキシ−2−メルカプトエチル基、1−カルボキシ−2−カルバモイル−エチル基、1−イソプロピル−1−カルボキシメチル基及び1,2−ジカルボキシプロピル基等が挙げられる。置換されてよいアルケニル基としては、好ましくは総炭素数が2〜18のアルケニル基が挙げられる。その具体例としては、2−メチル−1−プロペニル基、ビニル基及びアリル基等が挙げられる。置換されてもよいアリール基の具体例としては、3,4−ジカルボキシフェニル基、4−ブチルフェニル基及び4−カルボキシフェニル基等が挙げられる。置換されてもよいアラルキル基の具体例としては、ベンジル基、1−カルボキシ−2−フェニル−エチル基、1−カルボキシ−2−ヒドロキシフェニルエチル基及び4−カルボキシベンジル基等が挙げられる。置換されてもよい脂環基の具体例としては、シクロヘキシル基及び4−カルボキシシクロヘキシル基等が挙げられる。置換されてもよいヘテロ環基の具体例としては、ピリジル基、チアジアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル基等が挙げられる。また、R11,R12及びR13の少なくとも一つが1〜4個のカルボキシル基又はスルファモイル基で置換されているアルキル基、アルケニル基、アリール基、脂環基、アラルキル基もしくはヘテロ環基等が挙げられる。さらに、R11及びR12は、それぞれ独立的に、水素原子又は3置換フェニル基であってもよい。ここで、3置換フェニル基の三つの置換基は、それぞれ独立的に水素原子、ハロゲン原子、水酸基、総炭素数が1〜9の置換されてもよいアルキル基、総炭素数が1〜9の置換されてもよいアルコキシ基、置換されてもよいカルバモイル基、置換されてもよいスルファモイル基、置換されてもよいアミノ基、ニトロ基、スルホン酸エステルの基又はカルボン酸エステルの基を表す。
マゼンタ染料(2)の好ましい態様としては、一般式(2)においてR11、R12又はR13の少なくとも1つが1〜4個のカルボキシル基又はスルファモイル基で置換されているアルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基もしくはシクロヘキシル基が挙げられる。
また、一般式(2)で表されるマゼンタ染料(2)は、その構造中に、スルホン酸基及びカルボキシル基又はこれらの酸の塩の基を合計で6個以下、好ましくは5個以下、特に好ましくは4個以下有するものが好ましい。また、マゼンタ染料(2)は遊離酸型のまま使用してもよいが製造時、塩型で得られた場合はそのまま使用してもよいし、所望の塩型に変換してもよい。また酸基の一部が塩型のものであってもよく、塩型の着色剤と遊離酸型の着色剤が混在していてもよい。このような塩型の例としてNa、Li、K等のアルカリ金属の塩、アルキル基もしくはヒドロキシアルキル基で置換されていてもよいアンモニウムの塩、又は有機アミンの塩が挙げられる。有機アミンの例として、低級アルキルアミン、ヒドロキシ置換低級アルキルアミン、カルボキシ置換低級アルキルアミン及び炭素数2〜4のアルキレンイミン単位を2〜10個有するポリアミン等が挙げられる。これらの塩型の場合、その種類は1種類に限られず複数種混在していてもよい。
マゼンタ染料(2)の好ましい態様としては、一般式(2)において、jが0であり、Rがカルボキシル基、カルバモイル基、トリフルオロメチル基又はスルファモイル基であり、R及びR10が水素原子であり、R11がカルボキシル基もしくはスルファモイル基で置換されてもよいフェニル基又はカルボキシアルキル基であり、R12が水素原子であり、R13が水素原子又はアルキル基である態様が挙げられる。
マゼンタ染料(2)の好ましい具体例としては、以下の化学式(2−A)〜(2−E)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2008133431
化学式(2−A)で表される化合物は、一般式(2)において、jが0であり、Rがアゾ基に結合するフェニル基の2位に位置するカルボキシル基、R、R10及びR12が水素原子、R11が2−カルボキシフェニル基、R13が水素原子である態様である。
Figure 2008133431
化学式(2−B)で表される化合物は、一般式(2)において、jが0であり、Rがアゾ基に結合するフェニル基の2位に位置するカルバモイル基、R、R10及びR12が水素原子、R11が2−カルボキシフェニル基、R13が水素原子である態様である。







Figure 2008133431
化学式(2−C)で表される化合物は、一般式(2)において、jが0であり、R
アゾ基に結合するフェニル基の3位に位置するスルファモイル基、R、R10及びR
が水素原子、R11が2−スルファモイルフェニル基、R13がイソプロピル基である
態様である。
Figure 2008133431
化学式(2−D)で表される化合物は、一般式(2)において、jが0であり、Rがアゾ基に結合するフェニル基の2位に位置するトリフルオロメチル基、R、R10及びR12が水素原子、R11が1−カルボキシ−2−メチルブチル基、R13がメチル基である態様である。
Figure 2008133431
化学式(2−E)で表される化合物は、一般式(2)において、jが0であり、Rがアゾ基に結合するフェニル基の2位に位置するカルボキシル基、R、R10及びR12が水素原子、R11がフェニル基、R13が水素原子である態様である。
一般式(2)で表されるマゼンタ染料(2)は、周知の方法に従って製造することができる。例えば以下の工程(A)〜(C)に従って製造できる。
工程(A)
まず、2−アミノ安息香酸(アントラニル酸)と1−アミノ−8−ヒドロキシ−3,6−ナフタレンジスルホン酸(H酸)とから常法(例えば、細田豊著「新染料化学」(昭和48年12月21日、技報堂発行)396〜409頁参照)に従って、ジアゾ化、カップリング反応を経てモノアゾ化合物を製造する。
工程(B)
得られたモノアゾ化合物を塩化シアヌル懸濁液に加えて、数時間反応を行う。この際、反応液のpHを4〜6、温度を0〜5℃に維持する。この反応に続いて、室温にて液性がアルカリ性にならない様に反応液に2−アミノ安息香酸(アントラニル酸)水溶液を加えて数時間縮合反応を行う。次いで、25%水酸化ナトリウム水溶液を反応液温度50〜60℃で加え強アルカリ性とすることにより加水分解反応を行い、反応を完結させる。
工程(C)
反応終了後、反応液を冷却し、塩化ナトリウムで塩析することにより、マゼンタ染料(2)が得られる。
また、本発明のインクジェット記録用インクセットを構成するシアンインクに使用される着色剤としては、インクジェット記録用インクに一般的に使用される直接染料及び酸性染料等を使用できる。良好な耐光性及び耐オゾン性が得られる点から、一般式(4)で表されるシアン染料(4)及び/又は一般式(5)で表されるシアン染料(5)を使用することが好ましい。シアンインクに含まれる着色剤の含有量は、シアンインク全量に対して、好ましくは0.1〜20重量%、さらに好ましくは0.5〜10重量%である。





















Figure 2008133431


(一般式(4)及び一般式(5)において、Pc(Cu)は一般式(6)で表される銅フタロシアニン核を表す。
一般式(4)中、R14、R15、R16及びR17は、それぞれ独立的に−SO−R、−SONR又は−CO−Rから選ばれる置換基を表し、R14、R15、R16及びR17はすべてが同一であることはない。但し、R14、R15、R16及びR17の少なくとも1つはイオン性親水性基を置換基として有する。R14、R15、R16及びR17の少なくとも1つ以上は、一般式(6)で表される銅フタロシアニン核中の4つのベンゼン環A、B、C及びDのそれぞれに存在する。Rは置換もしくは無置換のアルキル基、Rは水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、Rは置換もしくは無置換のアルキル基を表す。kは0<k<8を満たす数、lは0<l<8を満たす数、mは0≦m<8を満たす数、nは0≦n<8を満たす数であり、且つk、l、m及びnは4≦k+l+m+n≦8を満たす数である。
一般式(5)中、SOM基及びSONH基は、一般式(6)で表される銅フタロシアニン核中の4つのベンゼン環A、B、C及びDのいずれかに存在する。ここで、Mはリチウムイオン、ナトリウムイオン及びカリウムイオンのいずれかより選ばれる1価の金属カチオンを表す。xは0<x<4を満たす数、yは0<y<4を満たす数であり、且つx及びyは2≦x+y≦5を満たす数を表す。)
次に、一般式(4)における置換基R14〜R17、Pc(Cu)、並びにk、l、m及びnについて説明する。
一般式(4)において、R、R又はRの置換もしくは無置換のアルキル基としては、炭素数が1〜12の直鎖、分岐及び脂環式アルキル基が好ましく挙げられる。特に溶解性やインクの安定性を高めるという理由から、分岐のアルキル基が好ましく、特に不斉炭素を有する場合(ラセミ体での使用)が特に好ましい。
、R又はRの置換アルキル基における置換基の例としては、炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖アルキル基、炭素数7〜18の直鎖又は分岐鎖アラルキル基、炭素数2〜12の直鎖又は分岐鎖アルケニル基、炭素数2〜12の直鎖又は分岐鎖アルキニル基、炭素数3〜12の直鎖又は分岐鎖シクロアルキル基、炭素数3〜12の直鎖又は分岐鎖シクロアルケニル基(以上の各基は分岐鎖を有するものが染料の溶解性及びインクの安定性を向上させる点から好ましく、不斉炭素を有するものが特に好ましい。例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、sec−ブチル、tert−ブチル、2−エチルヘキシル、2−メチルスルホニルエチル、3−フェノキシプロピル、トリフルオロメチル、シクロペンチル)、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子)、アリール基(例えば、フェニル、4−tert−ブチルフェニル、2,4−ジ−tert−アミルフェニル)、ヘテロ環基(例えば、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、2−フリル、2−チエニル、2−ピリミジニル、2−ベンゾチアゾリル)、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシ基、アミノ基、アルキルオキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−メタンスルホニルエトキシ)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ、2−メチルフェノキシ、4−tert−ブチルフェノキシ、3−ニトロフェノキシ、3−tert−ブチルオキシカルバモイルフェノキシ、3−メトキシカルバモイル)、アシルアミノ基(例えば、アセトアミド、ベンズアミド、4−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)ブタンアミド)、アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、ブチルアミノ、ジエチルアミノ、メチルブチルアミノ)、アニリノ基(例えば、フェニルアミノ、2−クロロアニリノ)、ウレイド基(例えば、フェニルウレイド、メチルウレイド、N,N−ジブチルウレイド)、スルファモイルアミノ基(例えば、N,N−ジプロピルスルファモイルアミノ)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、オクチルチオ、2−フェノキシエチルチオ)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ、2−ブトキシ−5−tert−オクチルフェニルチオ、2−カルボキシフェニルチオ)、アルキルオキシカルボニルアミノ基(例えば、メトキシカルボニルアミノ)、スルホンアミド基(例えば、メタンスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミド、p−トルエンスルホンアミド)、カルバモイル基(例えば、N−エチルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバモイル)、スルファモイル基(例えば、N−エチルスルファモイル、N,N−ジプロピルスルファモイル、N−フェニルスルファモイル)、スルホニル基(例えば、メタンスルホニル、オクタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、トルエンスルホニル)、アルキルオキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、ブチルオキシカルボニル)、ヘテロ環オキシ基(例えば、1−フェニルテトラゾール−5−オキシ、2−テトラヒドロピラニルオキシ)、アゾ基(例えば、フェニルアゾ、4−メトキシフェニルアゾ、4−ピバロイルアミノフェニルアゾ、2−ヒドロキシ−4−プロパノイルフェニルアゾ)、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ)、カルバモイルオキシ基(例えば、N−メチルカルバモイルオキシ、N−フェニルカルバモイルオキシ)、シリルオキシ基(例えば、トリメチルシリルオキシ、ジブチルメチルシリルオキシ)、アリールオキシカルボニルアミノ基(例えば、フェノキシカルボニルアミノ)、イミド基(例えば、N−スクシンイミド、N−フタルイミド)、ヘテロ環チオ基(例えば、2−ベンゾチアゾリルチオ、2,4−ジフェノキシ−1,3,5−トリアゾール−6−チオ、2−ピリジルチオ)、スルフィニル基(例えば、3−フェノキシプロピルスルフィニル)、ホスホニル基(例えば、フェノキシホスホニル、オクチルオキシホスホニル、フェニルホスホニル)、アリールオキシカルボニル基(例えば、フェノキシカルボニル)、アシル基(例えば、アセチル、3−フェニルプロパノイル、ベンゾイル)、イオン性親水性基(例えば、カルボキシル基、スルホ基、ホスホノ基及び4級アンモニウム基)が挙げられる。これらの中でもヒドロキシル基、エーテル結合又はエステル結合を有する基、シアノ基、スルホンアミド基が染料の会合性を高め堅牢性を向上させるので特に好ましい。この他、ハロゲン原子やイオン性親水性基を有していてもよい。
このようなR、R又はRの置換又は無置換のアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−ブチル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、ヒドロキシエチル基、メトキシエチル基、シアノエチル基、トリフルオロメチル基、3−スルホプロピル基及び4−スルホブチル基等が挙げられる。
シアン染料(4)の好ましい態様としては、一般式(4)において、R14、R15、R16及びR17が−SO−Rで示される置換基であり、ここで、R14、R15、R16及びR17がそれぞれ有するRは置換もしくは無置換のアルキル基であるが、但し、これら4つのRの置換もしくは無置換のアルキル基のすべてが完全に同一ではない態様が挙げられる。ここで、完全に同一ではないということは、4つのRの少なくとも一つがイオン性親水性基を有する置換アルキル基であることを前提に、少なくとも2種類のRが存在することを意味する。
シアン染料(4)のより好ましい態様としては、一般式(4)におけるkは0<k<4を満たす数、lは0<l<4を満たす数、mは0≦m<4を満たす数、nは0≦n<4を満たす数であり、且つk、l、m及びnはk+l+m+n=4を満たす数である態様が挙げられる。
シアン染料(4)の好ましい具体例としては、以下の化学式(4−A)〜(4−E)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2008133431
化学式(4−A)の化合物は、一般式(4)において、R14がリチウムスルホナトプロピルスルホニル基、R15がN−(2−ヒドロキシプロピル)スルファモイルプロピルスルホニル基であり、kが3、lが1、m及びnが共に0である態様である。




Figure 2008133431
化学式(4−B)の化合物は、一般式(4)において、R14がリチウムスルホナトプロピルスルホニル基、R15がN−(2−ヒドロキシイソプロピル)スルファモイルプロピルスルホニル基であり、kが3、lが1、m及びnが共に0である態様である。
Figure 2008133431
化学式(4−C)の化合物は、一般式(4)において、R14がリチウムスルホナトプロピルスルホニル基、R15がN,N−(ジ(2−ヒドロキシエチル))スルファモイルプロピルスルホニル基であり、kが3、lが1、m及びnが共に0である態様である。
Figure 2008133431
(化学式(4−D))
化学式(4−D)の化合物は、一般式(4)において、R14がリチウムスルホナトプロピルスルホニル基、R15がN−(2−ヒドロキシプロピル)スルファモイルプロピルスルホニル基、R16がN−(2−ヒドロキシイソプロピル)スルファモイルプロピルスルホニル基であり、kが2、lが1、mが1、nが0である態様である。




Figure 2008133431
(化学式(4−E))
化学式(4−E)の化合物は、一般式(4)において、R14がリチウムスルホナトプロピルスルホニル基、R15がリチウムカルボキシラトプロピルスルホニル基、R16がN−(2−ヒドロキシプロピル)スルファモイルプロピルスルホニル基、R17がN−(2−ヒドロキシイソプロピル)スルファモイルプロピルスルホニル基であり、k、l、m及びnが共に1である態様である。
以下に一般式(4)で表されるシアン染料(4)の製造方法について説明するが、一般に、無置換のフタロシアニン化合物は、特表2002-526589(WO00/17275)号公報等に記載されているようにスルホン化すると、比較的容易にフタロシアニン核にスルホ基を導入することができる。スルホン化したフタロシアニン化合物を水溶性染料として使用する場合には、スルホ基をアルカリ金属水酸化物、例えば水酸化ナトリウムで造塩し、スルホン酸塩としてそのまま染料として使用することができる。この場合、スルホン化がフタロシアニン核の任意の位置でも起こり得る上に、導入されるスルホ基の個数の制御も困難である。従って、スルホ基の導入位置、導入個数を考慮することなく、主としてスルホン化の容易さのみを考慮した反応条件でスルホン化した場合には、生成物に導入されたスルホ基の位置と個数の特定は困難であり、置換基の個数や置換位置の異なる混合物が得られてしまう。そこで、シアン染料(4)の耐オゾン性を向上させるためには、耐オゾン性が劣った生成物の混入を防止する必要があるため、あらかじめフタル酸誘導体に特定の置換基を導入し、この置換フタル酸誘導体とCuCl等の銅誘導体とから銅フタロシアニンを合成することが必要である。フタル酸誘導体と銅誘導体とから銅フタロシアニンを合成する方法に関しては特開2000-303009号公報等に記載されている。
シアン染料(5)の好ましい具体例としては、以下の化学式(5−A)〜(5−C)で表される化合物が挙げられる。








Figure 2008133431
化学式(5−A)の化合物は、一般式(5)において、Mがナトリウムイオンであり、xが1、yが3であり、一般式(6)で表される銅フタロシアニン核の4つのベンゼン環A、B、C及びDのそれぞれに一つの置換基が存在する態様である。
Figure 2008133431
化学式(5−B)の化合物は、一般式(5)において、Mがナトリウムイオンであり、x及びyが共に2であり、一般式(6)で表される銅フタロシアニン核の4つのベンゼン環A、B、C及びDのそれぞれに一つの置換基が存在する態様である。
Figure 2008133431
化学式(5−C)の化合物は、一般式(5)において、Mがナトリウムイオンであり、xが3、yが1であり、一般式(6)で表される銅フタロシアニン核の4つのベンゼン環A、B、C及びDのそれぞれに一つの置換基が存在する態様である。
一般式(5)で表されるシアン染料(5)は、例えば以下の工程(i)、(ii)及び(iii)からなる公知の銅フタロシアニン置換方法等により製造することができる。
工程(i)
まず、クロロスルホン化剤を用いて銅フタロシアニンをクロロスルホン化する。クロロスルホン化剤としては、例えば、クロロスルホン酸と塩素化剤(オキシ塩化リン又は三塩化リン)との混合物を含んだものを使用する。クロロスルホン酸と銅フタロシアニン化合物のモル比(クロロスルホン酸:銅フタロシアニン化合物)は、5:1〜200:1の範囲が好ましく、塩素化剤と銅フタロシアニンのモル比(塩素化剤:銅フタロシアニン)は、0.5:1〜10:1の範囲が好ましい。
このクロロスルホン化反応は、90〜180℃の範囲の温度で、0.5〜16時間行われる。一般に、クロロスルホン化の反応時間は、反応温度に依存しており、反応温度がより高ければ短くなり、温度がより低ければ長くなる傾向にある。クロロスルホン化反応のより好ましい温度と時間の条件は、135〜145℃で1.5〜5.0時間である。
さらに、このクロロスルホン化剤は硫酸を含んでいてもよい。クロロスルホン化剤が硫酸を含有する場合、硫酸と銅フタロシアニン化合物のモル比(硫酸:銅フタロシアニン化合物)は、好ましくは0.3:1〜2:1の範囲である。
工程(ii)
次に、工程(i)で得られた生成物をアンモニアと縮合させて以下の化学式(5’)の化合物を得る。
Figure 2008133431
この工程は、3〜35重量%の水酸化アンモニウムを用いて、0〜50℃の反応温度で行なわれる。一般に、この反応時間は、反応温度に依存しており、反応温度がより高ければ短くなり、反応温度がより低ければ長くなる傾向にある。縮合反応の好ましい温度と時間の条件は、0〜45℃で0.5〜24時間である。
工程(iii)
次に、工程(ii)で得られる化学式(5’)の化合物中のNH +を1価の金属カチオンで交換する。この金属カチオン交換反応は、工程(ii)の生成物を酸性にし(例えば、塩酸を用いてNH +をH+に交換し)、次いで透析によって元のカチオンを除去し、次いで1価の金属カチオンを添加する(例えば、アルカリ金属水酸化物の添加による)等の方法により交換することができる。以上のような工程により一般式(5)で表される銅フタロシアニン系のシアン染料(5)を製造することができる。
次に、本発明のインクジェット記録用インクセットの各インクを構成する水及び水溶性有機溶剤について説明する。
本発明で使用する水としては、塩類の少ないイオン交換水が好ましい。インクジェット記録用インクセットの各インク中における水の含有量は、他の成分の残部という位置づけであるから、他の成分の含有量に依存するが、通常、10〜90重量%、好ましくは40〜80重量%である。
本発明で使用する水溶性有機溶剤には、主としてインクジェットヘッドのノズル先端部におけるインクの乾燥を防止するための湿潤剤と、主として紙面上での乾燥速度を速くするための浸透剤とが含まれる。
湿潤剤としては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の低級アルコール;1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、ペンタントリオール等の多価アルコール類;エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ブチレングリコール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール等のアルキレングリコール;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール;ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン;アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル;2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン等;1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ε−カプロラクタム等の含窒素複素環化合物;ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物;等が挙げられる。中でも、アルキレングリコール、グリセリン等の多価アルコールが好ましい。これら湿潤剤は、単独又は2種類以上を混合して用いることも可能である。
インクジェット記録用インクセットの各インク中における湿潤剤の含有量は、一般には0〜95重量%、好ましくは10〜80重量%、より好ましくは10〜50重量%である。
一方、浸透剤としては、例えば、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールプロピルエーテル、エチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリエチルエーテル、ジエチレングリコールプロピルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコールメチルエーテル、トリエチレングリコールエチルエーテル、トリエチレングリコールプロピルエーテル、トリエチレングリコールブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジプロピルエーテル、トリエチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコールプロピルエーテル、プロピレングリコールブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールプロピルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールジプロピルエーテル、ジプロピレングリコールジブチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールエチルエーテル、トリプロピレングリコールプロピルエーテル、トリプロピレングリコールブチルエーテル、トリプロピレングリコールジメチルエーテル、トリプロピレングリコールジエチルエーテル、トリプロピレングリコールジプロピルエーテル、トリプロピレングリコールジブチルエーテル等が挙げられる。これら浸透剤は、単独又は2種類以上を混合して用いることも可能である。
インクジェット記録用インクセットの各インク中における浸透剤の含有量は、一般には0〜20重量%、好ましくは0.1〜15重量%、より好ましくは1〜10重量%である。なお、含有量が過剰であると、インクの普通紙への浸透性が高くなりすぎて滲みの原因となってしまうことがある点に留意が必要である。
本発明のインクジェット記録用インクセットの各色インクは、更に必要に応じて、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン及び水溶性樹脂等の粘度調整剤;表面張力調整剤;防黴剤;pH調整剤等の従来公知の添加剤を含有していてもよい。
本発明のインクジェット記録用インクセットは、上述した着色剤に、必要に応じて、水、水溶性有機溶剤、その他の各種添加剤を、常法に従って均一に混合することにより各インクを調製し、それらをセットとすることにより製造できる。その際、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクのすべてのインク間における耐水性試験による光学濃度値残存率の差が20%未満、好ましくは15%未満となるように、上述で例示したイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを選択し、組み合わせてインクセットとする。この場合、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクとして、それぞれの耐水性試験による光学濃度値残存率が40%以上となるインクを使用する。
また、本発明のインクジェット記録用インクセットは、水による退色バランスの良好な画像を与える画像形成方法に好ましく適用することができる。この画像形成方法は、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを含むインクジェット記録用インクセットの各インクをインクジェットヘッドから普通紙に吐出し付着させ、水に対する退色カラーバランスの良好なインクジェット記録物を得る画像形成方法であって、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクとして、それらすべてのインク間における耐水性試験による光学濃度値残存率の差が20%未満となるようなインクを使用するものである。
この画像形成方法を実施するためのインクジェット記録装置は、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクが収容されたインクカートリッジと、該インクカートリッジから供給されるインクを吐出するインクジェットヘッドとを少なくとも備えたインクジェット記録装置であって、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクのすべてのインク間における耐水性試験による光学濃度値残存率の差が20%未満となる。このインクジェット記録装置は、本発明のインクジェット記録用インクセットを使用する以外の、インクジェットヘッド等の他の構成は、従来のインクジェット記録装置において使用されているものと同様のものを使用することができる。
実施例1〜8及び比較例1〜4
C.I.ダイレクトイエロー86:3.2重量%、グリセリン:26重量%、ジプロプレングリコールプロピルエーテル:2重量%、オルフィン(登録商標)E1010:0.2重量%、Proxel XL−2(S):0.2重量%及び水:68.4重量%を混合攪拌後、孔径0.2μmの親水性PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)タイプメンブランフィルタ(東洋濾紙(株)製)で濾過することにより、イエローインクY1を得た。
また、イエローインクY1と同様に、表1〜表3に示すインク組成を均一に混合することにより、他のインクジェット記録用インクを調製した。
ここで、染料(1−D)及び(1−E)はそれぞれ化学式(1−D)及び(1−E)の化合物に、染料(2−A)及び(2−B)はそれぞれ化学式(2−A)及び(2−B)の化合物に、染料(3)は化学式(3)の化合物に、染料(4−A)及び(4−B)はそれぞれ化学式(4−A)及び(4−B)の化合物に、染料(5−A)及び(5−B)はそれぞれ化学式(5−A)及び(5−B)の化合物に該当する。
インクジェット記録用インクセットを構成するインクをインクカートリッジに充填し、インクジェット記録装置搭載デジタル複合機(ブラザー工業(株)製、DCP−110C)に装着し、印字評価を行った。評価サンプルとして、普通紙(富士通コワーコ(株)製;オフィス用紙W)に各インク毎に600×600dpiの解像度でベタプリントを作成した。これらの評価サンプルについて、以下の耐水性評価を行った。
<OD値残存率評価>
評価サンプルを室温で一晩放置した後、光学濃度(OD)値をGretag Macbeth社製のSpectrolino(光源:D65、視野:2°、status A)で測定した。得られた結果を表4〜表6に示す。また、この評価サンプルを、水温25℃の純水(導電率3μS/cm以下)4Lに5分間浸漬し、その後、水から引き上げ自然乾燥させた。この自然乾燥させた評価サンプルについて、再びOD値を測定した。
これらのOD値を用い、数式(1)に従って、OD値残存率を求めた。さらに、以下の基準に基づきOD値残存率の評価を行った。得られた結果を表4〜表6に示した。
Figure 2008133431

評価ランク
A: OD値残存率が40%以上
B: OD値残存率が40%未満
<OD値残存率の差の評価>
イエローインクとマゼンタインクとの間のOD値残存率の差(S|Y−M|)、マゼンタインクとシアンインクとの間のOD値残存率の差(S|M−C|)、シアンインクとイエローインクとの間のOD値残存率の差(S|C−Y|)をそれぞれ求めた。さらに、以下の基準に基づきOD値残存率の差の評価を行った。得られた結果を表4〜表6に示した。
評価ランク
A: OD値残存率の差が20%未満
B: OD値残存率の差が20%以上
<総合評価>
以上の結果を踏まえ、以下の評価基準に基づき総合評価を行った。
評価ランク
A: OD値残存率評価及びOD値残存率の差のいずれもがすべてAである
B: OD値残存率の差の評価がAであるが、OD値残存率評価にBが存在する
C: OD値残存率の差の評価にBが存在するが、OD値残存率評価がすべてAである
D: OD値残存率の差の評価にBが存在し、OD値残存率評価にもBが存在する




Figure 2008133431






Figure 2008133431












Figure 2008133431
Figure 2008133431
Figure 2008133431







Figure 2008133431
実施例1〜7のインクジェット記録用インクセットの場合、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクともOD値残存率が高く、OD値残存率の差も良好であった。また、実施例8のインクジェット記録用インクセットの場合、OD値残存率が他の実施例に比べ低かったが、OD値残存率の差は良好であった。
一方、比較例1のインクジェット記録用インクセットの場合、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクともOD値残存率は高いが、イエローインクの残存率が他のインクに比べ大き過ぎるため、OD値残存率の差が良くなかった。比較例2のインクジェット記録用インクセットの場合、イエローインクのOD値残存率が他のインクに比べ低すぎるため、OD値残存率の差が良くなかった。また、比較例3のインクジェット記録用インクセットの場合、マゼンタインクのOD値残存率が他のインクに比べ低すぎるため、OD値残存率の差が良くなかった。比較例4のインクジェット記録用インクセットの場合、シアンインクのOD値残存率が他のインクに比べ低すぎるため、OD値残存率の差が良くなかった。
本発明のインクジェット記録用インクセットは、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクのすべてのインク間における耐水性試験による光学濃度値残存率の差が20%未満となるように構成されている。このため、インクジェット記録用インクセットを用いて普通紙に印字された印字物について、水による退色カラーバランスを良好なものとすることができる。従って、本発明のインクジェット記録用インクセット及びその製造方法、画像形成方法並びにインクジェット記録装置は、普通紙のインクジェット記録に好ましく適用することができる。

Claims (10)

  1. イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを含むインクジェット記録用インクセットにおいて、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクのすべてのインク間における耐水性試験による光学濃度値残存率の差が20%未満であることを特徴とするインクジェット記録用インクセット。
  2. イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクのすべてのインク間における耐水性試験による光学濃度値残存率の差が15%未満であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録用インクセット。
  3. 各インクの耐水性試験による光学濃度値残存率が40%以上であることを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録用インクセット。
  4. 耐水性試験の条件が、各インク毎に普通紙に印字された印字物を25℃の純水に5分間浸漬した後に自然乾燥することである請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録用インクセット。
  5. イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを含むインクジェット記録用インクセットの製造方法において、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクのすべてのインク間における耐水性試験による光学濃度値残存率の差が20%未満となるように、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを選択し、組み合わせることを特徴とするインクジェット記録用インクセットの製造方法。
  6. イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクのすべてのインク間における耐水性試験による光学濃度値残存率の差が15%未満となるように、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを選択し、組み合わせることを特徴とする請求項5記載のインクジェット記録用インクセットの製造方法。
  7. イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクとして、それぞれ耐水性試験による光学濃度値残存率が40%以上となるインクを使用することを特徴とする請求項5又は6記載のインクジェット記録用インクセットの製造方法。
  8. 耐水性試験の条件が、各インク毎に普通紙に印字された印字物を25℃の純水に5分間浸漬した後に自然乾燥することである請求項5〜7のいずれかに記載のインクジェット記録用インクセットの製造方法。
  9. イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを含むインクジェット記録用インクセットの各インクをインクジェットヘッドから普通紙に吐出し付着させ、水に対する退色バランスの良好なインクジェット記録物を得る画像形成方法であって、
    イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクとして、それらのすべてのインク間における耐水性試験による光学濃度値残存率の差が20%未満となるようなインクを使用することを特徴とする画像形成方法。
  10. イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクが収容されたインクカートリッジと、該インクカートリッジから供給されるインクを吐出するインクジェットヘッドとを少なくとも備えたインクジェット記録装置であって、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクのすべてのインク間における耐水性試験による光学濃度値残存率の差が20%未満となるインクセットであることを特徴とするインクジェット記録装置。
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