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JP2008128384A - 転動体保持器及びそれを備えた直動案内装置 - Google Patents

転動体保持器及びそれを備えた直動案内装置 Download PDF

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JP2008128384A
JP2008128384A JP2006314748A JP2006314748A JP2008128384A JP 2008128384 A JP2008128384 A JP 2008128384A JP 2006314748 A JP2006314748 A JP 2006314748A JP 2006314748 A JP2006314748 A JP 2006314748A JP 2008128384 A JP2008128384 A JP 2008128384A
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rolling
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JP2006314748A
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Hiroki Yamaguchi
宏樹 山口
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NSK Ltd
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Abstract

【課題】直動案内装置の組立性及び作動性の低下を防止することが可能となるとともに、転動体の保持力を向上させることが可能な転動体保持器及びそれを備えた直動案内装置を提供する。
【解決手段】案内レール2に相対移動可能に跨架されるスライダ本体10と、スライダ本体10の移動方向両端面にそれぞれ接合する二つの取付け部28と、両取付け部28間に配置されて両取付け部28を連結するとともに、両取付け部28がスライダ本体10の移動方向両端面にそれぞれ接合した状態で、負荷転動路18内に装填される複数の転動体24を間に挟んでスライダ側転動体転動溝14と対向する保持部30とを備えた転動体保持器6であって、保持部30を、樹脂材料を用いて形成された樹脂製保持部32と、金属材料を用いて形成されるとともにスライダ本体10の移動方向に延在する金属製保持部34とから構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、直線運動する物体を案内する機械要素部品として、工作機械や半導体製造装置等で用いられる直動案内装置及びそれに備えられる転動体保持器に関する。
従来から、工作機械等で使用されている直動案内装置としては、案内レールと、案内レールを跨いで組み付けられたスライダとを備えたものがある。
案内レールの両側面には、案内レールの軸方向に延びるレール側転動体転動溝が形成されている。
スライダは、案内レールに相対移動可能に跨架されるスライダ本体と、スライダ本体の移動方向端面に接合されているエンドキャップとから構成されている。
スライダ本体は、スライダ側転動体転動溝と、転動体戻し路とを有している。スライダ側転動体転動溝は、両袖部の内側面に形成され、レール側転動体転動溝と対向しており、レール側転動体転動溝及びスライダ側転動体転動溝から、負荷転動路が形成されている。転動体戻し路は、両袖部の肉厚部分を案内レールの軸方向に貫通している。
エンドキャップには、負荷転動路と転動体戻し路とを連通させる方向転換路が形成されており、負荷転動路、転動体戻し路及び方向転換路によって、転動体転動路が形成されている。転動体転動路内には、例えば、鋼球からなる複数の転動体が装填されており、これら複数の転動体は、スライダの相対移動に伴って転動体転動路内を転動しながら無限循環する。
上記のような構成の直動案内装置は、スライダに取り付けられた転動体保持器を備えており、この転動体保持器は、転動体を転動体転動路内に保持している。すなわち、転動体保持器によって、転動体転動路内から転動体が脱落することが防止されている。
このような転動体保持器としては、例えば、特許文献1から3に記載されているような転動体保持器がある。
特許文献1に記載されているような転動体保持器は、図7に示すように、スライダ4に対して、樹脂材料のみを用いて形成されているとともに、転動体が内部を循環する樹脂循環路成形体60が備えられている。なお、図7は、樹脂循環路成形体60の概略分解斜視図である。
樹脂循環路成形体60は、負荷転動路の両側縁に沿って延びる一対の負荷転動路構成部62と、転動体戻し路を構成する転動体戻し路構成部64と、方向転換路の内周案内側を構成する一対の方向転換路内周案内構成部66から構成されている。そして、隣り合う各構成部間に形成される四箇所の接続部のうち二箇所の接続部を一体成形し、スライダ本体10に対して組み込み可能に、他の二箇所の接続部によって二分割することにより、各構成部同士の連続性を確保している。
このような構成の転動体保持器6であれば、樹脂循環路成形体60が樹脂材料のみを用いて形成されているため、複雑な断面形状の転動体保持器6を形成することが可能となり、転動体の保持代を増加させることが可能となる。
また、特許文献2に記載されているような転動体保持器6は、図8から図10に示すように、心材68と、ボール保持部70と、インナーシール部72とを備えている。なお、図8は、転動体保持器6の平面図であり、図9は、図8のIX−IX線断面図、図10は、転動体保持器6を装着した直動案内装置1の断面図である。
心材68は、金属材料を用いて略長方形に形成されており、長手方向の両端にエンドキャップへ固定される係止部74が形成されている。また、心材68は、ゴムまたは合成樹脂材料によって被覆されている。ボール保持部70は、直動案内装置1に装着された状態で、両縁部に、スライダ側転動体転動溝14内に装填された多数の転動体24を保持する。インナーシール部72は、直動案内装置1に装着された状態で、案内レール2の上面及びこれに対向するスライダ4の内面に接触する。
このような構成の転動体保持器6であれば、転動体24の保持力を向上させることが可能となるとともに、直動案内装置1の防塵性を向上させることが可能となる。このため、スライダ4を案内レール2から外したときは、ボール保持部70によって、転動体24をスライダ側転動体転動溝14内に確実に保持することが可能となる。一方、スライダ4を案内レール2に組み付けたときには、インナーシール部72が案内レール2の上面及びこれに対向するスライダ4の内面に密着して、転動体転動路22内への異物の侵入を阻止することが可能となり、直動案内装置1の作動性や耐久性を向上させることが可能となる。また、転動体転動路22内へ配置された潤滑剤の汚損が防止され、直動案内装置1の長寿命化が可能となる。
また、特許文献3に記載されているような転動体保持器は、図11及び図12に示すように、保持器本体76と、一対のインナーシール部72とを備えている。なお、図11は、転動体保持器6の斜視図であり、図12は、転動体保持器6の装着状態を示した直動案内装置1の正面図である。
保持器本体76は、金属材料を用いて形成された方形板を、短手方向両端部を略垂直に、且つ同方向に折り曲げて形成されている。一対のインナーシール部72は、それぞれ、案内レール2の上面に接触するように、保持器本体76の折り曲げ部内面に取り付けられており、金属薄板を90度未満の角度で略L字型に折り曲げて形成されている。
このような構成の転動体保持器6であれば、上述した特許文献2に記載されているような転動体保持器6と同様の効果を奏するとともに、板金製のため量産性に優れ、且つ安価で生産することが可能となる。
特許第3571911号公報(図41) 特許第3346029号公報(図1〜3) 特許第3412266号公報(図4、6)
しかしながら、特許文献1に記載されているような転動体保持器は、樹脂材料のみを用いて形成されているため、金属材料を用いて形成された転動体保持器と比較して、剛性が劣る。そのため、案内レールとスライダとの間に形成される隙間が限定されるおそれがある。特に小型の直動案内装置において、転動体の保持力が不足するおそれがある。
また、案内レール側面の凹部を大きく形成することや、スライダ上面の肉厚を薄くすることによって、転動体保持器の肉厚を増加させて剛性を向上させることが可能であるが、その場合は、案内レールのスライダからの引き抜き性の悪化や、スライダの強度不足に起因する剛性の低下が生じるおそれがある。さらに、特許文献1に記載されているような転動体保持器では、転動体保持器とリターンガイドが一体に成形されているため、金型構成が複雑なものとなり、製造コストが増加するとともに、製造作業が困難なものとなるおそれがある。
また、特許文献2に記載されているような転動体保持器は、金属材料及び樹脂材料を用いて形成された転動体保持器の両端を、エンドキャップに差し込んで固定しているため、スライダ本体にエンドキャップを装着する前に、スライダ本体の移動方向端面に形成された開放部から転動体を装填する際に、転動体保持器を固定することが困難である。そのため、直動案内装置の組立性が低下してしまい、スライダ本体にエンドキャップを装着した後に、転動体保持器の開口部から転動体を装填する場合は、直動案内装置の組立性向上と転動体の保持力向上との両立が困難となるおそれがある。
また、特許文献2及び特許文献3に記載されているような転動体保持器は、金属製の転動体保持器と一体に成形したシール部が、転動体保持器の支持部から離れた位置に配置される場合が多い。そのため、スライダを案内レールに取り付ける際に、転動体の配列が乱れて転動体保持器に変形が生じる場合が多く、他の部分よりも薄肉となるインナーシール部のリップ部が、案内レールに過大な力で押圧されて損傷を生じるおそれがあるとともに、取付け時に発生する摩擦力が増加して直動案内装置の組立性が低下してしまうおそれがある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、直動案内装置の組立性及び作動性の低下を防止することが可能となるとともに、転動体の保持力を向上させることが可能な転動体保持器及びそれを備えた直動案内装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のうち、請求項1に記載した発明は、軸方向に延在するレール側転動体転動溝を両側面に有する案内レールと、当該案内レールに相対移動可能に跨架されるとともに前記レール側転動体転動溝と対向するスライダ側転動体転動溝を有するスライダ本体と、前記レール側転動体転動溝及び前記スライダ側転動体転動溝から形成される負荷転動路内に装填される複数の転動体と、を有する直動案内装置に備えられ、
前記スライダ本体の移動方向両端面にそれぞれ接合する二つの取付け部と、
前記両取付け部を連結するとともに前記転動体を間に挟んで前記スライダ側転動体転動溝と対向する保持部と、を備えた転動体保持器であって、
前記保持部は、樹脂材料を用いて形成された樹脂製保持部と、金属材料を用いて形成されるとともに前記スライダ本体の移動方向に延在する金属製保持部と、から構成されていることを特徴とするものである。
本発明によると、転動体保持器が備える保持部が、樹脂材料を用いて形成された樹脂製保持部と、金属材料を用いて形成されるとともに、スライダ本体の移動方向に延在する金属製保持部とを備えている。
このため、複雑な形状に成形することが可能な樹脂製保持部によって転動体の保持代を増加させるとともに、樹脂製保持部よりも高剛性の金属製保持部によって、樹脂製保持部に生じる変形を抑制することが可能となる。
その結果、保持部が樹脂製保持部のみを備えている転動体保持器と比較して、長手方向に沿った断面積を同一とした場合、転動体保持器に生じる変形を抑制することが可能となり、直動案内装置の作動性の低下を防止することが可能となるとともに、転動体の保持力を向上させることが可能となる。
また、保持部が樹脂製保持部のみを備えている転動体保持器と比較して、転動体保持器に生じる変形が同じ程度である場合、保持部の長手方向に沿った断面積を減少させることが可能となる。このため、案内レール側面の凹部を大きく形成することや、スライダ上面の肉厚を薄くすることによって生じる、案内レールのスライダからの引き抜き性の悪化や、スライダの強度不足に起因する剛性の低下を防止することが可能となる。
次に、請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明であって、前記金属製保持部は、前記樹脂製保持部と別体で形成され、
前記樹脂製保持部は、前記金属製保持部の少なくとも一部が嵌合する樹脂製保持部側嵌合部を有することを特徴とするものである。
本発明によると、金属製保持部と樹脂製保持部とを別体で形成しているため、樹脂製保持部と金属製保持部とを一体成形して保持部を構成する際に生じる、金型構成の複雑化、製造コストの増加及び製造作業の困難化を抑制することが可能となる。また、樹脂製保持部よりも高剛性の金属製保持部によって、樹脂製保持部の変形を低減させることが可能となるため、保持部の成形に適した樹脂製保持部の形状を選択することが可能となり、転動体保持器の生産性を向上させることが可能となる。
また、樹脂製保持部が、金属製保持部の少なくとも一部が嵌合する嵌合部を有しているため、別体で形成された樹脂製保持部と金属製保持部とを組み合わせて一体に構成することが容易となる。このため、スライダ本体にエンドキャップを装着する前に、金属製保持部を樹脂製保持部に固定して保持部の剛性を向上させた状態で、スライダ本体の移動方向端面に形成された開放部から転動体を装填することが容易となり、直動案内装置の組立性を向上させることが可能となる。
次に、請求項3に記載した発明は、請求項2に記載した発明であって、前記樹脂製保持部と前記金属製保持部との間且つ金属製保持部よりも前記案内レールが設置される設置面側に、前記案内レールと摺動自在に接触するリップ部を備えたシール部材を配置し、
前記金属製保持部は、前記リップ部の近傍且つ前記スライダ側転動体転動溝よりも前記設置面側に配置されていることを特徴とするものである。
本発明によると、シール部材に備えられ、案内レールと摺動自在に接触するリップ部が、樹脂製保持部と金属製保持部との間且つ金属製保持部よりも案内レールが設置される設置面側に配置されており、金属製保持部が、リップ部の近傍且つスライダ側転動体転動溝よりも設置面側に配置されている。
このため、スライダを案内レールに取り付ける際に、転動体の配列が乱れて樹脂製保持部に変形が生じた場合であっても、金属製保持部のバックアップがあり、この変形による影響を受けにくいため、リップ部の変形を抑制することが可能となる。
その結果、他の部分よりも薄肉となるリップ部が、案内レールに過大な力で押圧されることによって生じる損傷を、抑制することが可能となる。また、スライダを案内レールに取り付ける際に発生する摩擦力の増加を防止することが可能となり、直動案内装置の組立性を向上させることが可能となる。
次に、請求項4に記載した発明は、請求項3に記載した発明であって、前記シール部材は、前記樹脂製保持部及び前記金属製保持部のうち少なくとも一方に結合されていることを特徴とするものである。
本発明によると、シール部材が、樹脂製保持部及び金属製保持部のうち少なくとも一方に結合されているため、組立て作業の工数を減少させることが可能となり、直動案内装置の組立性を向上させることが可能となる。
次に、請求項5に記載した発明は、請求項1から4のうちいずれか1項に記載した転動体保持器を備えたことを特徴とする直動案内装置である。
本発明によると、請求項1から4のうちいずれか1項に記載した転動体保持器を備えた直動案内装置であるため、直動案内装置の組立性及び作動性の低下を防止することが可能となるとともに、転動体の保持力を向上させることが可能となる。
次に、請求項6に記載した発明は、請求項5に記載した発明であって、前記スライダ本体の移動方向端面に接合されるエンドキャップは、前記金属製保持部のうち少なくとも一部が嵌合するエンドキャップ側嵌合部を有することを特徴とするものである。
本発明によると、エンドキャップが、金属製保持部のうち少なくとも一部が嵌合するエンドキャップ側嵌合部を有している。このため、金属製保持部が、スライダ本体の移動方向端面に接合されるエンドキャップに支持されるため、金属製保持部の拘束力を増加させることが可能となり、金属製保持部の保持力を増加させることが可能となる。また、金属製保持部の長手方向への移動を拘束することが可能となる。
次に、請求項7に記載した発明は、請求項5または6に記載した発明であって、前記スライダ本体は、片側二列以上の前記スライダ側転動体転動溝を備え、
前記金属製保持部は、前記両取付け部が前記スライダ本体の移動方向両端面にそれぞれ接合した状態で、前記複数列のスライダ側転動体転動溝のうち少なくとも前記案内レールが設置される設置面側のスライダ側転動体転動溝と前記転動体を間に挟んで対向することを特徴とするものである。
本発明によると、スライダ本体が片側二列以上のスライダ側転動体転動溝を備え、金属製保持部が、両取付け部がスライダ本体の移動方向両端面にそれぞれ接合した状態で、複数列のスライダ側転動体転動溝のうち少なくとも案内レールが設置される設置面側の、スライダ側転動体転動溝と転動体を間に挟んで対向する。
このため、金属製保持部が、複数列のスライダ側転動体転動溝のうち少なくとも案内レールが設置される設置面側のスライダ側転動体転動溝、すなわち、他のスライダ側転動体転動溝と比較して、スペースに制限を受けるスライダ側転動体転動溝に配置されるため、案内レールの形状及び直動案内装置の組立寸法に係る、設計自由度を向上させることが可能となる。
本発明によれば、直動案内装置の組立性及び作動性の低下を防止することが可能となるとともに、転動体の保持力を向上させることが可能となる。
次に、本発明の第一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態では、転動体として鋼球を用いた直動案内装置を例にして説明するが、直動案内装置の構成は、これに限定されるものではなく、例えば、転動体として円筒ころを用いた構成としてもよい。また、本実施形態では、左右二列の転動体転動路を備えた直動案内装置を例にして説明するが、直動案内装置の構成は、これに限定されるものではなく、例えば、左右一列の転動体転動路を備えた構成としてもよく、左右三列以上の転動体転動路を備えた構成としてもよい。
まず、図1から図3を参照して、本実施形態の構成を説明する。なお、上述した従来の直動案内装置と同様の構成については、同一の符号を付して説明する。
図1は、本実施形態の直動案内装置1を示す図である。
図1に示すように、直動案内装置1は、案内レール2と、案内レール2を跨いで組み付けられたスライダ4と、スライダ4に取り付けられた転動体保持器6とを備えている。なお、図1中では、説明のために、スライダ4及び案内レール2の一部を切除した状態を示している。
案内レール2の両側面には、案内レール2の軸方向に延びるレール側転動体転動溝8が形成されている。また、案内レール2の両側面には、転動体保持器6の一部と対向する位置に、案内レール2の軸方向に延びる凹部9が形成されている。
スライダ4は、案内レール2に相対移動可能に跨架されるスライダ本体10と、スライダ本体10の移動方向両端面にそれぞれ接合されている、二つエンドキャップ12とから構成されている。なお、図1中では、説明のために、エンドキャップ12の一部を切除した状態を示している。また、図1中では、二つのエンドキャップ12のうち、一方のみを記載している。
スライダ本体10は、スライダ側転動体転動溝14と、転動体戻し路16とを有している。スライダ側転動体転動溝14は、両袖部の内側面に形成され、レール側転動体転動溝8と対向しており、レール側転動体転動溝8及びスライダ側転動体転動溝14から、負荷転動路18が形成されている。転動体戻し路16は、両袖部の肉厚部分を案内レール2の軸方向に貫通している。
エンドキャップ12には、負荷転動路18と転動体戻し路16とを連通させる方向転換路20が形成されており、負荷転動路18、転動体戻し路16及び方向転換路20によって、転動体転動路22が形成されている。転動体転動路22内には、例えば、鋼球からなる複数の転動体24が装填されており、これら複数の転動体24は、スライダ4の相対移動に伴って、転動体転動路22内を転動しながら無限循環する。
また、エンドキャップ12は、スライダ本体10と対向する面に、後述する金属製保持部側突出部26が嵌合するエンドキャップ側嵌合部(図示せず)を有している。
転動体保持器6は、取付け部28と、保持部30とを備えている。
取付け部28は、板状に形成され、一つの転動体保持器6に対して二つ備えられており、これらの取付け部28は、スライダ本体10の移動方向両端面にそれぞれ接合している。なお、図1中では、二つの取付け部28のうち、一方のみを記載している。
保持部30は、両取付け部28間に配置されて両取付け部28を連結しており、両取付け部28がスライダ本体10の移動方向両端面にそれぞれ接合した状態で、転動体24を間に挟んでスライダ側転動体転動溝14と対向している。
また、保持部30は、樹脂製保持部32と、金属製保持部34とから構成されている。樹脂製保持部32及び金属製保持部34に関する詳細な説明は、後述する。
図2は、樹脂製保持部32及び取付け部28を示す図である。
図2中に示すように、樹脂製保持部32は、樹脂材料を用いて、例えば、射出成形により、両取付け部28a,28bと共に一体成形によって形成されることにより、両取付け部28a,28bを連結している。なお、本実施形態では、弾性を有する樹脂材料として、エラストマーを用いた場合を例にあげて説明する。
また、樹脂製保持部32は、後述する金属製保持部側平面部36が嵌合する樹脂製保持部側嵌合部38を有している。樹脂製保持部側嵌合部38は、スライダ側転動体転動溝14に沿って延在する溝状に形成されており、上下二列のスライダ側転動体転動溝14のうち、案内レール2が設置される設置面40側のスライダ側転動体転動溝14、すなわち、下側のスライダ側転動体転動溝14よりも下方に形成されている。また、樹脂製保持部側嵌合部38は、その上下方向幅が、金属製保持部側平面部36の厚さよりも狭くなるように形成されている。
両取付け部28a,28bは、それぞれ、負荷転動路と対応する位置に、転動体が通過可能な形状の負荷転動路形成部42を有しており、転動体戻し路と対応する位置に、転動体が通過可能な形状の転動体戻し路形成孔44を有している。
樹脂製保持部32の有する弾性は、両取付け部28a,28bがスライダ本体10の移動方向両端面にそれぞれ接合した状態で、樹脂製保持部32のスライダ側転動体転動溝14に対する位置が、樹脂製保持部32とスライダ側転動体転動溝14との間に転動体24が保持される位置となる値に設定されている。
図3は、金属製保持部34を示す図である。
金属製保持部34は、例えば、ステンレス鋼等の金属材料を用いて形成されており、樹脂製保持部32と別体に形成されている。また、金属製保持部34は、スライダ本体10の移動方向に延在する一枚の板状部材を湾曲させることによって形成されており、斜面部46と、金属製保持部側平面部36と、金属製保持部側突出部26を有している。
斜面部46は、樹脂製保持部側嵌合部38へ金属製保持部側平面部36が嵌合した状態で、金属製保持部側平面部36よりも案内レール2側へ突出しており、樹脂製保持部32を間に挟んで、上下二列のスライダ側転動体転動溝14のうち、下側のスライダ側転動体転動溝14と対向している。
金属製保持部側平面部36は、樹脂製保持部側嵌合部38へ嵌合した状態で、上下二列のスライダ側転動体転動溝14のうち、下側のスライダ側転動体転動溝14の下方に配置されている。
金属製保持部側突出部26は、斜面部46及び金属製保持部側平面部36の長手方向両端部に形成されており、樹脂製保持部側嵌合部38へ金属製保持部側平面部36が嵌合した状態で、樹脂製保持部側嵌合部38よりもスライダ本体10の移動方向両端面から突出している。
次に、図1から図3を参照して、上記の構成を備えた直動案内装置1の作用・効果等を説明する。
以下、上述した転動体保持器6を備えた直動案内装置1の組立て作業について説明する。
まず、樹脂製保持部32を湾曲させて、両取付け部28a,28b間の間隔を拡げ、両取付け部28a,28bを、それぞれ、スライダ本体10の移動方向両端面に接合させる。このとき、負荷転動路形成部42を負荷転動路18と対応する位置に配置するとともに、転動体戻し路形成孔44を転動体戻し路16と対応する位置に配置する。
そして、樹脂製保持部側嵌合部38へ金属製保持部側平面部36を嵌合させるとともに、金属製保持部側突出部26を、樹脂製保持部側嵌合部38よりもスライダ本体10の移動方向両端面から突出させた状態で、樹脂製保持部32と金属製保持部34を一体化させる。
このとき、樹脂製保持部側嵌合部38は、その上下方向幅が、金属製保持部側平面部36の厚さよりも狭くなるように形成されているため、樹脂製保持部側嵌合部38へ嵌合した金属製保持部側平面部36は、樹脂製保持部32によって上下方向から押圧されて挟持されることとなる。
転動体保持器6を直動案内装置1へ取り付けた後、二つのエンドキャップ12のうち一方を、スライダ本体10の移動方向端面に接合させる。このとき、エンドキャップ12が有するエンドキャップ側嵌合部に、金属製保持部側突出部26を嵌合させる。
エンドキャップ12をスライダ本体10の移動方向端面に接合させると、転動体戻し路16と、方向転換路20と、スライダ側転動体転動溝14と保持部30とから形成される空間によって、略U字状の転動体通路が形成される。
略U字状の転動体通路が形成された後、スライダ本体10の移動方向両端面のうち、エンドキャップ12が接合されていない側の端面に接合された取付け部28が有する負荷転動路形成部42または転動体戻し路形成孔44から、転動体通路内へ転動体24を装填する。
このとき、樹脂製保持部側嵌合部38へ金属製保持部側平面部36が嵌合しているとともに、エンドキャップ側嵌合部に金属製保持部側突出部26が嵌合しているため、樹脂製保持部32と金属製保持部34が強固に一体化している。このため、樹脂製保持部32の剛性が向上しており、スライダ側転動体転動溝14と保持部30とから形成される空間内に装填された転動体24が、スライダ側転動体転動溝14と保持部30との間から脱落することが防止されている。
転動体通路内へ必要な数の転動体24を装填した後、スライダ本体10の移動方向両端面のうちエンドキャップ12が接合されていない側の端面に、エンドキャップ12を接合して、スライダ4を形成する。
そして、このスライダ4を案内レール2に取り付けて、直動案内装置1の組立て作業を終了する。なお、転動体通路内へ転動体24を装填する前に、一方のエンドキャップ12のみが接合されているスライダ本体10を案内レール2に取り付け、この案内レール2に取り付けたスライダ本体10及び一方のエンドキャップ12が有する転動体通路内へ転動体24を装填した後に、スライダ本体10の移動方向両端面のうちエンドキャップ12が接合されていない側の端面に、エンドキャップ12を接合してもよい。
したがって、本実施形態の直動案内装置1であれば、転動体保持器6が備える保持部30が、樹脂材料を用いて形成された樹脂製保持部32と、金属材料を用いて形成されるとともに、スライダ本体10の移動方向に延在する金属製保持部34とから構成されている。
このため、金属製保持部34よりも剛性が低く、金属製保持部34と比較して複雑な形状に成形することが可能な樹脂製保持部32によって、転動体24の保持代を増加させることが可能となる。また、樹脂製保持部32よりも剛性の高い金属製保持部34によって、樹脂製保持部32に生じる変形、特に、撓み変形を抑制することが可能となる。
その結果、保持部30が樹脂製保持部32のみを備えている転動体保持器6と比較して、長手方向に沿った断面積を同一とした場合、転動体保持器6に生じる変形を抑制することが可能となり、直動案内装置1の作動性の低下を防止することが可能となるとともに、転動体24の保持力を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1であれば、保持部30が樹脂製保持部32のみを備えている転動体保持器6と比較して、転動体保持器6に生じる変形が同じ程度である場合、保持部30の長手方向に沿った断面積を減少させることが可能となる。
このため、凹部9を大きく形成することや、スライダ4上面の肉厚を薄くすることによって生じる、案内レール2のスライダ4からの引き抜き性の悪化や、スライダ4の強度不足に起因する剛性の低下を防止することが可能となる。
さらに、本実施形態の直動案内装置1であれば、金属製保持部34と樹脂製保持部32とを別体で形成しているため、樹脂製保持部32と金属製保持部34とを一体成形して保持部30を構成する際に生じる、金型構成の複雑化、製造コストの増加及び製造作業の困難化を抑制することが可能となる。
また、樹脂製保持部32よりも高剛性の金属製保持部34によって、樹脂製保持部32に生じる変形を抑制することが可能となるため、保持部30の成形に適した樹脂製保持部32の形状を選択することが可能となり、転動体保持器6の生産性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1であれば、樹脂製保持部32が、金属製保持部34の有する金属製保持部側平面部36が嵌合する樹脂製保持部側嵌合部38を有しているため、別体で形成された樹脂製保持部32と金属製保持部34とを組み合わせて、保持部30を構成することが容易となる。
このため、スライダ本体10にエンドキャップ12を装着する前に、金属製保持部34を樹脂製保持部32に固定して保持部30の剛性を向上させた状態で、スライダ本体10の移動方向端面に形成された開放部から転動体24を装填することが容易となり、直動案内装置1の組立性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1であれば、金属製保持部34が、取付け部28よりもスライダ本体10の移動方向へ突出する金属製保持部側突出部26を有し、エンドキャップ12が、金属製保持部側突出部26が嵌合するエンドキャップ側嵌合部を有している。
このため、金属製保持部34が、スライダ本体10の移動方向端面に接合されるエンドキャップ12に支持されるため、金属製保持部34の拘束力を増加させることが可能となり、金属製保持部34の保持力を増加させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1であれば、スライダ本体10が、片側二列以上のスライダ側転動体転動溝14を備えており、金属製保持部34が、両取付け部28a,28bがスライダ本体10の移動方向両端面にそれぞれ接合した状態で、複数列のスライダ側転動体転動溝14のうち下方のスライダ側転動体転動溝14と転動体24を間に挟んで対向する。
このため、金属製保持部34が、複数列のスライダ側転動体転動溝14のうち少なくとも案内レール2が設置される設置面側のスライダ側転動体転動溝14、すなわち、他のスライダ側転動体転動溝14と比較して、スペースに制限を受けるスライダ側転動体転動溝14に配置されるため、案内レール2の形状及び直動案内装置1の組立寸法に係る、設計自由度を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1であれば、樹脂製保持部側嵌合部38が、その上下方向幅が、金属製保持部側平面部36の厚さよりも狭くなるように形成されているため、樹脂製保持部側嵌合部38へ嵌合した金属製保持部側平面部36は、樹脂製保持部32によって上下方向から押圧されて挟持されることとなる。
このため、樹脂製保持部32による金属製保持部34の拘束力を増加させることが可能となり、金属製保持部34の保持力を増加させることが可能となる。
なお、本実施形態の直動案内装置1では、樹脂製保持部側嵌合部38を、スライダ側転動体転動溝14に沿って延在する溝状に形成し、金属製保持部34を一枚の板状部材によって形成して、金属製保持部側平面部36を平板状に形成したが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、金属製保持部側平面部36にスリットを形成し、このスリットに対応した形状のリブを樹脂製保持部側嵌合部38に形成することにより、樹脂製保持部32と金属製保持部34とのスライダ本体10の移動方向に沿った変位を抑制可能な構成としてもよい。
また、本実施形態の直動案内装置1では、斜面部46及び金属製保持部側平面部36の長手方向両端部に金属製保持部側突出部26を形成し、エンドキャップ12が、金属製保持部側突出部26が嵌合するエンドキャップ側嵌合部を有する構成としたが、これに限定されるものではない。すなわち、斜面部46及び金属製保持部側平面部36の長手方向両端部に金属製保持部側突出部26を形成せず、例えば、斜面部46及び金属製保持部側平面部36の少なくとも一方の長手方向両端部に凹部を形成し、エンドキャップ12のスライダ本体10との接合面に、この凹部と嵌合する突出部を形成してもよい。
また、斜面部46及び金属製保持部側平面部36のうち一方の長手方向両端部に金属製保持部側突出部26を形成し、この金属製保持部側突出部26が嵌合するエンドキャップ側嵌合部を、エンドキャップ12が有する構成としてもよい。
さらに、本実施形態の直動案内装置1では、樹脂製保持部32を、両取付け部28a,28bと共に一体成形によって形成することにより、両取付け部28a,28bを連結している構成としたが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、樹脂製保持部32を、両取付け部28a,28bと共に別体で成形し、樹脂製保持部32と両取付け部28a,28bとを接着することによって、樹脂製保持部32が両取付け部28a,28bを連結している構成としてもよい。
また、本実施形態の直動案内装置1では、金属製保持部34を、スライダ本体10の移動方向に延在する一枚の板状部材によって形成したが、これに限定されるものではなく、金属製保持部34を、それぞれ、スライダ本体10の移動方向に延在する、複数の板状部材によって形成してもよい。この場合、樹脂製保持部側嵌合部38を、複数の溝によって構成してもよい。
また、本実施形態の直動案内装置1では、樹脂製保持部側嵌合部38を、上下二列のスライダ側転動体転動溝14のうち、下側のスライダ側転動体転動溝14よりも下方に形成している。そのため、金属製保持部34が、樹脂製保持部側嵌合部38へ金属製保持部側平面部36が嵌合した状態で、樹脂製保持部32を間に挟んで、上下二列のスライダ側転動体転動溝14のうち、下側のスライダ側転動体転動溝14と対向しているが、これに限定されるものではない。すなわち、樹脂製保持部側嵌合部38を、下側のスライダ側転動体転動溝14よりも上方に形成し、金属製保持部34が、樹脂製保持部側嵌合部38へ金属製保持部側平面部36が嵌合した状態で、樹脂製保持部32を間に挟んで、上下二列のスライダ側転動体転動溝14のうち、上側のスライダ側転動体転動溝14と対向している構成としてもよい。また、樹脂製保持部側嵌合部38を、上下二列のスライダ側転動体転動溝14のうち、下側のスライダ側転動体転動溝14よりも上方及び下方に形成し、金属製保持部34が、樹脂製保持部側嵌合部38へ金属製保持部側平面部36が嵌合した状態で、樹脂製保持部32を間に挟んで、上下二列のスライダ側転動体転動溝14と対向している構成としてもよい。
また、本実施形態の直動案内装置1では、樹脂製保持部側嵌合部38を、その上下方向幅が、金属製保持部側平面部36の厚さよりも狭くなるように形成したが、これに限定されるものではなく、樹脂製保持部側嵌合部38を、その上下方向幅が、金属製保持部側平面部36の厚さと同一となるように形成してもよい。もっとも、本実施形態の直動案内装置1のように、樹脂製保持部側嵌合部38を、その上下方向幅が、金属製保持部側平面部36の厚さよりも狭くなるように形成することが、金属製保持部34の保持力を増加させることが可能となるため、好適である。
次に、本発明の第二実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態の直動案内装置は、転動体保持器の構成を除き、上述した第一実施形態と同様の構成であるため、以下の説明では、転動体保持器のみの構成を説明する。
まず、図4から図6を参照して、本実施形態の構成を説明する。なお、上述した第一実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明する。
図4は、本実施形態の直動案内装置1を示す図である。なお、図4中では、図1と同様、説明のために、案内レール2及びスライダ4の一部を切除した状態を示している。
図4中に示すように、本実施形態の直動案内装置1が備える転動体保持器6は、取付け部28と、保持部30と、シール部材48とを備えている。
シール部材48は、例えば、エラストマー等の弾性を有する樹脂材料を用いて形成されており、樹脂製保持部32と金属製保持部34との間に配置されている。また、シール部材48は、樹脂製保持部32と金属製保持部34との間、且つ金属製保持部34よりも案内レール2が設置される設置面40側に配置された状態で、案内レール2と摺動自在に接触するリップ部50を備えている。
金属製保持部34は、リップ部50の近傍、且つスライダ側転動体転動溝14よりも設置面40側に配置されている。
また、本実施形態の直動案内装置1が備えるエンドキャップ12は、スライダ本体10と対向する面に、金属製保持部側突出部26及び後述するシール部材側突出部52が嵌合するエンドキャップ側嵌合部(図示せず)を有している。
図5は、本実施形態の樹脂製保持部32及び取付け部28を示す図である。
図5中に示すように、本実施形態の樹脂製保持部32が有する樹脂製保持部側嵌合部38は、下側の面に、上方へ突出する三箇所のリブ54が形成されている。樹脂製保持部側嵌合部38のうち、リブ54が形成されている部分は、その上下方向幅が、金属製保持部側平面部36の厚さよりも狭くなるように形成されている。また、樹脂製保持部側嵌合部38のうち、リブ54が形成されていない部分は、その上下方向幅が、金属製保持部側平面部36及び後述するシール部材側平面部56が嵌合する幅となるように形成されている。
リブ54は、その高さが、シール部材48の厚さよりも小さい高さとなるように形成されている。
図6は、シール部材48を示す図である。
図6中に示すように、シール部材48は、シール部材側平面部56と、リップ部50と、シール部材側突出部52とを有している。
シール部材側平面部56には、樹脂製保持部側嵌合部38に形成された三箇所のリブ54と対応する三箇所のスリット58が形成されている。
リップ部50は、シール部材48の長手方向全体に亘って形成されており、シール部材48が樹脂製保持部32と金属製保持部34との間に配置された状態で、案内レール2と摺動自在に接触する。リップ部50の幅は、シール部材側平面部56の幅よりも狭く形成されており、シール部材48が樹脂製保持部32と金属製保持部34との間に配置された状態で、金属製保持部34の近傍に配置される構成となっている。リップ部50は、その厚さが、シール部材側平面部56の厚さよりも薄くなるように形成されている。
シール部材側突出部52は、シール部材側平面部56及びリップ部50の長手方向両端部に形成されており、樹脂製保持部側嵌合部38へシール部材側平面部56が嵌合した状態で、樹脂製保持部側嵌合部38よりもスライダ本体10の移動方向両端面から突出している。
その他の構成は、上述した第一実施形態と同様である。
次に、図4から図6を参照して、上記の構成を備えた直動案内装置の作用・効果等を説明する。なお、上述した第一実施形態と同様の部分に関しては、説明を簡略化する。
以下、上述した転動体保持器6を備えた直動案内装置1の組立て作業について説明する。
まず、樹脂製保持部32を湾曲させて、両取付け部28a,28b間の間隔を拡げ、両取付け部28a,28bを、それぞれ、スライダ本体10の移動方向両端面に接合させる。
そして、樹脂製保持部側嵌合部38へ金属製保持部側平面部36及びシール部材側平面部56を嵌合させて、樹脂製保持部32と金属製保持部34及びシール部材48を一体化させる。このとき、シール部材側平面部56に形成されている三箇所のスリット58を、それぞれ、樹脂製保持部側嵌合部38に形成された三箇所のリブ54と嵌合させ、金属製保持部34よりも下方にシール部材48を配置する。また、金属製保持部側突出部26及びシール部材側突出部52を、樹脂製保持部側嵌合部38よりもスライダ本体10の移動方向両端面から突出させる。
転動体保持器6をスライダ本体10へ取り付けた後、二つのエンドキャップ12のうち一方を、スライダ本体10の移動方向端面に接合させる。このとき、エンドキャップ12が有するエンドキャップ側嵌合部に、金属製保持部側突出部26及びシール部材側突出部52を嵌合させる。
エンドキャップ12をスライダ本体10の移動方向端面に接合させ、転動体戻し路16と、方向転換路20と、スライダ側転動体転動溝14と保持部30とから形成される空間によって形成された転動体通路内へ、転動体24を装填する。
転動体通路内へ必要な数の転動体24を装填した後、スライダ本体10の移動方向両端面のうちエンドキャップ12が接合されていない側の端面に、エンドキャップ12を接合して、スライダ4を形成する。
そして、このスライダ4を案内レール2に取り付けて、直動案内装置1の組立て作業を終了する。
ここで、本実施形態の直動案内装置1が備えるシール部材48は、樹脂製保持部32と金属製保持部34との間、且つ金属製保持部34よりも案内レール2が設置される設置面40側に配置された状態で、案内レール2と摺動自在に接触するリップ部50を備えている。
このため、リップ部50によって、案内レール2とスライダ本体10との間に形成される隙間が、設置面40側から見て閉塞されるため、転動体転動路22内への異物等の侵入が防止されており、上述した第一実施形態の直動案内装置と比較して、直動案内装置1の作動性や耐久性を向上させることが可能となっている。また、リップ部50によって、転動体転動路22内への異物等の侵入が防止されることにより、転動体転動路22内へ配置された潤滑剤の汚損が防止されるため、直動案内装置1の長寿命化が可能となっている。
したがって、本実施形態の直動案内装置であれば、シール部材48が樹脂製保持部32と金属製保持部34との間、且つ金属製保持部34よりも案内レール2が設置される設置面40側に配置された状態で、金属製保持部34が、リップ部50の近傍、且つスライダ側転動体転動溝14よりも設置面40側に配置される。
このため、スライダ4を案内レール2に取り付ける際に、転動体24の配列が乱れて樹脂製保持部32に変形が生じた場合であっても、金属製保持部34のバックアップがあり、この変形による影響を受けにくいため、リップ部50の変形を抑制することが可能となる。
その結果、他の部分よりも薄肉となるリップ部50が、案内レール2に過大な力で押圧されることによって生じる損傷を、抑制することが可能となる。また、スライダ4を案内レール2に取り付ける際に発生する摩擦力の増加を防止することが可能となり、直動案内装置1の組立性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1であれば、樹脂製保持部側嵌合部38の下側の面に、上方へ突出する三箇所のリブ54が形成されており、これら三箇所のリブ54と対応する三箇所のスリット58が、シール部材側平面部56に形成されている。
このため、樹脂製保持部32とシール部材48とのスライダ本体10の移動方向に沿った変位を抑制することが可能となり、案内レール2とリップ部50との接触状態が維持されるため、直動案内装置1の作動性が低下することを防止可能となる。
さらに、本実施形態の直動案内装置1であれば、シール部材48が、取付け部28よりもスライダ本体10の移動方向へ突出するシール部材側突出部52を有し、エンドキャップ12が、シール部材側突出部52が嵌合するエンドキャップ側嵌合部を有している。
このため、シール部材48が、スライダ本体10の移動方向端面に接合されるエンドキャップ12に支持されるため、シール部材48の拘束力を増加させることが可能となり、シール部材48の保持力を増加させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1であれば、リブ54が、その高さが、シール部材48の厚さよりも小さい高さとなるように形成されているため、樹脂製保持部側嵌合部38へ嵌合したシール部材側平面部56は、樹脂製保持部32及び金属製保持部34によって、上下方向から押圧されて挟持されることとなる。
このため、樹脂製保持部32及び金属製保持部34によるシール部材48の保持力を増加させることが可能となる。
なお、本実施形態の直動案内装置1では、シール部材48を、樹脂製保持部32及び金属製保持部34と別体で構成したが、これに限定されるものではなく、シール部材48が、樹脂製保持部32及び金属製保持部34のうち少なくとも一方に結合されている構成としてもよい。この場合、直動案内装置1の組立て作業の工数を減少させることが可能となり、直動案内装置1の組立性を向上させることが可能となる。
ここで、シール部材48が、樹脂製保持部32に結合されている構成とする場合、例えば、シール部材48と樹脂製保持部32とを一体成形によって結合する。また、シール部材48が、金属製保持部34に結合されている構成とする場合、例えば、シール部材48と金属製保持部34とをインサート成形によって結合する。
また、本実施形態の直動案内装置1では、樹脂製保持部側嵌合部38の下側の面に、上方へ突出する三箇所のリブ54を形成し、これら三箇所のリブ54と対応する三箇所のスリット58を、シール部材側平面部56に形成したが、これに限定されるものではない。すなわち、樹脂製保持部側嵌合部38にリブ54を形成せず、シール部材側平面部56にスリット58を形成しない構成としてもよい。また、リブ54及びスリット58の数は、三箇所に限定されるものではない。
さらに、本実施形態の直動案内装置1では、シール部材側平面部56及びリップ部50の長手方向両端部にシール部材側突出部52を形成し、エンドキャップ12が、シール部材側突出部52が嵌合するエンドキャップ側嵌合部を有する構成としたが、これに限定されるものではない。すなわち、シール部材側平面部56及びリップ部50の長手方向両端部にシール部材側突出部52を形成せず、例えば、シール部材側平面部56及びリップ部50の少なくとも一方の長手方向両端部に凹部を形成し、エンドキャップ12のスライダ本体10との接合面に、この凹部と嵌合する突出部を形成してもよい。
また、シール部材側平面部56及びリップ部50のうち一方の長手方向両端部にシール部材側突出部52を形成し、このシール部材側突出部52が嵌合するエンドキャップ側嵌合部を、エンドキャップ12が有する構成としてもよい。
また、本実施形態の直動案内装置1では、シール部材48を、一体物に形成したが、これに限定されるものではなく、シール部材48を、複数に分割して形成してもよい。この場合、樹脂製保持部側嵌合部38のうち、シール部材48が嵌合する部分を、複数の溝によって構成してもよい。
また、本実施形態の直動案内装置1では、リブ54を、その高さが、シール部材48の厚さよりも小さい高さとなるように形成したが、これに限定されるものではなく、リブ54を、その高さが、シール部材48の厚さと同一となるように形成してもよい。もっとも、本実施形態の直動案内装置1のように、リブ54を、その高さが、シール部材48の厚さよりも小さい高さとなるように形成することが、シール部材48の保持力を増加させることが可能となるため、好適である。
本発明の第一実施形態の直動案内装置を示す図である。 本発明の第一実施形態の転動体保持器を示す図である。 本発明の第一実施形態の金属製保持部を示す図である。 本発明の第二実施形態の直動案内装置を示す図である。 本発明の第二実施形態の転動体保持器を示す図である。 本発明の第二実施形態のシール部材を示す図である。 従来例の直動案内装置が有する樹脂循環路成形体の概略分解斜視図である。 従来例の直動案内装置が備える転動体保持器の平面図である。 図8のIX−IX線断面図である。 転動体保持器を装着した直動案内装置の断面図である。 従来例の直動案内装置が備える転動体保持器の斜視図である。 転動体保持器の装着状態を示した直動案内装置の正面図である。
符号の説明
1 直動案内装置
2 案内レール
4 スライダ
6 転動体保持器
8 レール側転動体転動溝
9 凹部
10 スライダ本体
12 エンドキャップ
14 スライダ側転動体転動溝
16 転動体戻し路
18 負荷転動路
20 方向転換路
22 転動体転動路
24 転動体
26 金属製保持部側突出部
28 取付け部
30 保持部
32 樹脂製保持部
34 金属製保持部
36 金属製保持部側平面部
38 樹脂製保持部側嵌合部
40 設置面
42 負荷転動路形成部
44 転動体戻し路形成孔
46 斜面部
48 シール部材
50 リップ部
52 シール部材側突出部
54 リブ
56 シール部材側平面部
58 スリット
60 樹脂循環路成形体
62 負荷転動路構成部
64 転動体戻し路構成部
66 方向転換路内周案内構成部
68 心材
70 ボール保持部
72 インナーシール部
74 係止部
76 保持器本体

Claims (7)

  1. 軸方向に延在するレール側転動体転動溝を両側面に有する案内レールと、当該案内レールに相対移動可能に跨架されるとともに前記レール側転動体転動溝と対向するスライダ側転動体転動溝を有するスライダ本体と、前記レール側転動体転動溝及び前記スライダ側転動体転動溝から形成される負荷転動路内に装填される複数の転動体と、を有する直動案内装置に備えられ、
    前記スライダ本体の移動方向両端面にそれぞれ接合する二つの取付け部と、
    前記両取付け部を連結するとともに前記転動体を間に挟んで前記スライダ側転動体転動溝と対向する保持部と、を備えた転動体保持器であって、
    前記保持部は、樹脂材料を用いて形成された樹脂製保持部と、金属材料を用いて形成されるとともに前記スライダ本体の移動方向に延在する金属製保持部と、から構成されていることを特徴とする転動体保持器。
  2. 前記金属製保持部は、前記樹脂製保持部と別体で形成され、
    前記樹脂製保持部は、前記金属製保持部の少なくとも一部が嵌合する樹脂製保持部側嵌合部を有することを特徴とする請求項1に記載した転動体保持器。
  3. 前記樹脂製保持部と前記金属製保持部との間且つ金属製保持部よりも前記案内レールが設置される設置面側に、前記案内レールと摺動自在に接触するリップ部を備えたシール部材を配置し、
    前記金属製保持部は、前記リップ部の近傍且つ前記スライダ側転動体転動溝よりも前記設置面側に配置されていることを特徴とする請求項2に記載した転動体保持器。
  4. 前記シール部材は、前記樹脂製保持部及び前記金属製保持部のうち少なくとも一方に結合されていることを特徴とする請求項3に記載した転動体保持器。
  5. 請求項1から4のうちいずれか1項に記載した転動体保持器を備えたことを特徴とする直動案内装置。
  6. 前記スライダ本体の移動方向端面に接合されるエンドキャップは、前記金属製保持部のうち少なくとも一部が嵌合するエンドキャップ側嵌合部を有することを特徴とする請求項5に記載した直動案内装置。
  7. 前記スライダ本体は、片側二列以上の前記スライダ側転動体転動溝を備え、
    前記金属製保持部は、前記両取付け部が前記スライダ本体の移動方向両端面にそれぞれ接合した状態で、前記複数列のスライダ側転動体転動溝のうち少なくとも前記案内レールが設置される設置面側のスライダ側転動体転動溝と前記転動体を間に挟んで対向することを特徴とする請求項5または6に記載した直動案内装置。
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