JP2008128190A - ピストン装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ピストンとシリンダとの間に気体を供給して気体軸受を形成するピストン装置において、ピストンとシリンダとの接触をより確実に回避するとともに、前記気体軸受を形成するための気体の消費量を抑制すること。
【解決手段】スターリングエンジン1は、シリンダ11と、シリンダ11の内部で往復運動するピストン10とを備える。ピストン10は、ピストン頂部10Tとピストン側部10Sとピストン底部10Boとで囲まれるピストン内空間10INを備える。前記空間10INには、ポンプ25及び蓄圧タンク24を介して空気Gが供給され、この空気Gは、ピストン10とシリンダ11との間に流出して気体軸受を形成する。そして、ピストン10とシリンダ11との間に介在する空気Gの圧力は、ピストン10とシリンダ11とが接触したか非接触であるかによって変更される。
【選択図】 図4
【解決手段】スターリングエンジン1は、シリンダ11と、シリンダ11の内部で往復運動するピストン10とを備える。ピストン10は、ピストン頂部10Tとピストン側部10Sとピストン底部10Boとで囲まれるピストン内空間10INを備える。前記空間10INには、ポンプ25及び蓄圧タンク24を介して空気Gが供給され、この空気Gは、ピストン10とシリンダ11との間に流出して気体軸受を形成する。そして、ピストン10とシリンダ11との間に介在する空気Gの圧力は、ピストン10とシリンダ11とが接触したか非接触であるかによって変更される。
【選択図】 図4
Description
本発明は、気体軸受を介してピストンをシリンダ内に保持するピストン装置に関する。
熱機関の一種である排熱回収用熱機関を用いることにより、乗用車やバス、トラック等の車両に搭載される熱機関である内燃機関の排熱を回収する技術がある。このような用途に用いられる排熱回収用熱機関としては、例えば、理論熱効率に優れたスターリングエンジンがある。
スターリングエンジンを排熱回収用熱機関として用いて内燃機関等の排熱を回収しようとする場合、低質な熱源から熱を回収するので、摺動部の摩擦をできる限り低減して、排熱の回収効率を向上させる必要がある。このため、ピストン装置を用いて構成されるスターリングエンジンが備えるピストンとシリンダとの間に気体を介在させて気体軸受を形成し、両者の摩擦を低減するものがある。
気体軸受によってシリンダ内にピストンを浮上させるスターリングエンジンにおいては、過負荷や気体の供給不足等の理由により、ピストンとシリンダとが接触すると、ピストンやシリンダの摩耗が進行するので、両者の接触を確実に判定し、両者が接触した場合には、例えば、スターリングエンジンの運転を中止する等の対策を講ずる必要がある。特許文献1には、気体軸受において、軸受と軸との間の電気導通を検知して、軸受と軸との接触を判定する技術が開示されている。
例えばスターリングエンジンのようなピストン装置を構成するピストンとシリンダとの間に気体を供給することによって気体軸受を形成して両者の摩擦を低減する場合、ピストン装置の運転中は、気体軸受を形成するための気体を常に供給する必要がある。気体軸受を形成するための気体を供給するためにポンプ等を用いると、ポンプを駆動するためのエネルギ消費が増加してしまう。このため、ピストンとシリンダとの間に気体を供給することによって気体軸受を形成するピストン装置においては、気体軸受を形成するために用いる気体の消費量を低減できることが好ましい。
特許文献1に開示されている技術は、軸受内を軸が回転するものを対象とするものであり、上記問題点やその解決手段は開示されておらず、気体軸受を形成するために用いる気体の消費量を低減することについては改善の余地がある。そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ピストンとシリンダとの間に気体を供給して気体軸受を形成するピストン装置において、ピストンとシリンダとの接触をより確実に回避するとともに、前記気体軸受を形成するための気体の消費量を抑制できるピストン装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明に係るピストン装置は、シリンダの内部に配置されて往復運動し、かつ頂部と側部と底部とで囲まれる空間を備えるピストンと、前記ピストンの前記側部に設けられ、前記空間に供給された気体を前記ピストンと前記シリンダとの間に介在させる給気口と、前記ピストンと前記シリンダとが接触したことを判定する接触判定手段と、前記空間を介して前記ピストンと前記シリンダとの間へ前記気体を供給するとともに、前記ピストンと前記シリンダとの接触状態に基づき、前記空間へ供給する気体の圧力を変更する気体供給手段と、を備えることを特徴とする。
このピストン装置は、ピストンの側部に設けられた給気口から、ピストンの内部に形成される空間の気体をピストンとシリンダとの間に供給することによって構成した気体軸受によってシリンダ内にピストンを保持するピストン装置である。そして、このピストン装置が備える気体供給手段は、ピストンとシリンダとの接触状態によって、前記ピストンの内部の空間へ供給する気体の圧力を変更することにより、ピストンとシリンダとの間に介在する気体の圧力(静圧)を変更する。これによって、例えば、ピストンとシリンダとが接触した場合や接触するおそれが高い場合には、ピストンとシリンダとの間に介在する気体の圧力を増加させることにより、ピストンとシリンダとの接触をより確実に回避することができる。また、ピストンとシリンダとが完全に非接触である場合には、ピストンとシリンダとの間に介在する気体の圧力を低減することにより、気体軸受を形成するための気体の消費量を抑制できる。
次の本発明に係るピストン装置のように、前記ピストン装置において、前記気体供給手段は、前記ピストンと前記シリンダとが接触した場合には、前記ピストンと前記シリンダとの間に介在する前記気体の圧力を増加させ、前記ピストンと前記シリンダとが非接触である場合には、前記ピストンと前記シリンダとの間に介在する前記気体の圧力を減少させることが好ましい。これによって、ピストンとシリンダとの接触をより確実に回避するとともに、気体軸受を形成するための気体の消費量を抑制できる。
次の本発明に係るピストン装置のように、前記ピストン装置において、少なくとも前記ピストンの側部及び前記シリンダの内面は導電体で構成されるとともに、前記ピストンの側部と前記シリンダの内面との間には一定の大きさの電位差が与えられ、前記接触判定手段は、前記電位差に基づいて、前記ピストンと前記シリンダとが接触しているか否かを判定してもよい。このようにすれば、確実かつ迅速にピストンとシリンダとの接触を判定することができる。
次の本発明に係るピストン装置のように、前記ピストン装置において、前記気体供給手段は、前記電位差に応じて、前記ピストンと前記シリンダとの間に介在する前記気体の圧力の変化分を変更することが好ましい。前記電位差によってピストンとシリンダとの接触状態を推定することができるので、ピストンとシリンダとの間に介在する気体の圧力を変化させる場合には、過剰な圧力増加あるいは低下を抑制できる。その結果、ピストンとシリンダとの接触回避、気体軸受を形成するために供給する気体量の抑制により効果的である。
次の本発明に係るピストン装置のように、前記ピストン装置において、前記気体供給手段は、前記ピストン装置の負荷に応じて、前記ピストンと前記シリンダとの間に介在する前記気体の圧力の変化分を変更することが好ましい。このように、気体軸受が支持する荷重と相関の高いピストン装置の負荷を用いてピストンとシリンダとの間に介在する気体の圧力を変化させるので、ピストンとシリンダとの接触を迅速に回避できる。
次の本発明に係るピストン装置のように、前記ピストン装置において、前記ピストンと前記シリンダとを完全に非接触としたときにおける、前記ピストンの側部と前記シリンダの内面との間の電位差に基づき、前記ピストンと前記シリンダとが接触したか否かを判定してもよい。これによって、より高精度にピストンとシリンダとの接触を判定できるので、信頼性をより向上させることができる。
次の本発明に係るピストン装置のように、前記ピストン装置において、前記ピストン装置は、スターリングエンジンに適用することが好ましい。この場合、次の本発明に係るピストン装置のように、前記スターリングエンジンが熱機関からの排熱を回収する場合に前記ピストン装置を適用することがより好ましい。スターリングエンジンで排熱を回収する場合、熱源が低質であるため、スターリングエンジンの内部損失が大きいと、排熱の回収効率が低下するので、気体軸受により内部損失を低減させる。このとき、上記本発明に係るピストン装置を適用すれば、ピストンとシリンダとの接触を確実に回避することができるので、安定してスターリングエンジンを運転でき、排熱の回収効率の向上に寄与する。
次の本発明に係るピストン装置のように、前記ピストン装置において、前記気体供給手段は、前記熱機関によって駆動されるようにしてもよい。この場合、前記スターリングエンジンのピストンとシリンダとの間に気体を供給する気体供給手段を、スターリングエンジンの排熱回収対象である熱機関によって駆動する。このとき、上記本発明に係るピストン装置を適用すれば、気体軸受を形成するための気体の消費量を抑制できるので、気体供給手段の駆動に要するエネルギを低減できる。その結果、気体供給手段である熱機関の燃料消費を抑制できる。
本発明に係るピストン装置によれば、ピストンとシリンダとの間に気体を供給して気体軸受を形成するピストン装置において、ピストンとシリンダとの接触をより確実に回避するとともに、前記気体軸受を形成するための気体の消費量を抑制できる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この発明を実施するための最良の形態(以下実施形態という)によりこの発明が限定されるものではない。また、下記発明を実施するための最良の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
なお、以下においては、ピストン装置を備える装置の一例として熱機関であるスターリングエンジンを取り上げるが、この発明に係るピストン装置が適用できる装置はこれに限定されるものではない。また、以下においては、スターリングエンジンを用いて車両等に搭載される内燃機関の排熱を回収する例を説明するが、排熱の回収対象は内燃機関に限られない。例えば工場やプラント、あるいは発電施設の排熱を回収する場合にも本発明は適用できる。
本実施形態に係るピストン装置は、気体軸受を介してシリンダ内にピストンを保持するピストン装置において、前記ピストンと前記シリンダとの接触状態によって、前記ピストンと前記シリンダとの間に介在して前記気体軸受を形成する気体の圧力を変更する点に特徴がある。
図1〜図3は、本実施形態に係るピストン装置であるスターリングエンジンにより熱機関である内燃機関の排熱を回収する構成例を示す説明図である。本実施形態に係るピストン装置であるスターリングエンジン1を内燃機関70の排熱回収に使用する際には、図1に示すように、スターリングエンジン1に備えられる熱交換器2を、例えばガソリンエンジンやディーゼルエンジン等といった内燃機関70の排気通路42内に配置する。これにより、熱交換器2で、排気通路42を排気通路出口43へ向かって流れる排ガスExから熱エネルギを回収する。
スターリングエンジン1が直列のα型である場合は、高温側のシリンダと低温側のシリンダとの配列方向が、クランク軸の回転軸と平行になる。車両41の床41Bの下を取り回される排気通路42にスターリングエンジン1を取り付けるような場合には、スターリングエンジン1の出力軸であるクランク軸が、車両41の床41Bと略平行に配置される。これにより、スターリングエンジン1の出力は、車両41の上下方向ではなく、車両41の上下方向に対して略垂直方向に取り出されるので、車両41の上下方向に対する省スペース化を図ることができる。また、車両41に対する搭載性も向上する。次に、本実施形態に係るピストン装置であるスターリングエンジン1の詳細な構成を説明する。
図4は、本実施形態に係るピストン装置であるスターリングエンジンを示す断面図である。図5−1は、図4に示すスターリングエンジンのピストンとシリンダとの構成を示す説明図である。図5−2は、図5−1のY−Y矢視図である。本実施形態に係るピストン装置である熱機関のスターリングエンジン1は、いわゆるα型のスターリングエンジンである。
このスターリングエンジン1は、高温側シリンダ11Aと、この内部に収められて往復運動する高温側ピストン10Aと、低温側シリンダ11Bと、この内部に収められて往復運動する低温側ピストン10Bとを備える。なお、以下の説明において、高温側と低温側とを特に区別する必要がない場合には、高温側ピストン10A及び低温側ピストン10Bを単にピストン10といい、高温側シリンダ11A及び低温側シリンダ11Bを単にシリンダ11という。
高温側シリンダ11Aと低温側シリンダ11Bとは、熱交換器2によって接続される。高温側シリンダ11Aと低温側シリンダ11Bとには作動流体(ここでは空気)が封入されており、ヒータ2Hから供給される熱によってスターリングエンジン1を駆動する。高温側シリンダ11A及び低温側シリンダ11Bは、ともにスターリングエンジン1のシリンダケース6内に格納されている。シリンダケース6は、基準体である基板5及びクランクケース8に取り付けられる。ここで、基板5、シリンダケース6及びクランクケース8が、スターリングエンジン1の筺体を構成する。なお、少なくともクランクケース8は、金属等の導電体で構成される。
基板5は、スターリングエンジン1を構成する高温側ピストン10Aや高温側シリンダ11Aその他の構成要素の位置基準となる。このように構成することで、前記構成要素の相対的な位置精度を確保できる。また、スターリングエンジン1を排熱回収対象である排気通路等へ取り付けるときの基準として、この基板5を使用することもできる。
高温側シリンダ11Aは、高温側の絶縁体(以下高温側絶縁体)16Aを介して筺体を構成する基板5とクランクケース8とに挟持され、支持される。また、低温側シリンダ11Bは、クランクケース8側に配置される低温側の絶縁体(以下低温側絶縁体)16Bとクーラー2C側に配置される低温側絶縁体16Bとによって挟持される。クーラー2Cは基板5に取り付けられるので、低温側シリンダ11Bは、低温側絶縁体16Bを介して筺体を構成する基板5とクランクケース8とに挟持され、支持されることになる。このように、本実施形態に係るスターリングエンジン1では、高温側シリンダ11A及び低温側シリンダ11Bは、スターリングエンジン1の筺体内に配置されるとともに、絶縁体を介して前記筺体内に支持される。
高温側ピストン10Aの往復運動は、高温側ピストン10Aに設けられる高温側伝達部材12A、高温側コンロッド13Aを介して、クランク軸9へ伝達される。また、低温側ピストン10Bの往復運動は、低温側ピストン10Bに設けられる低温側伝達部材12B、低温側コンロッド13Bを介して、クランクケース8内に格納されるクランク軸9へ伝達される。ここで、低温側ピストン10Bは、高温側ピストン10Aに対して、クランク角で90°程度の位相差が設けられている。
高温側シリンダ11Aと低温側シリンダ11Bとを接続する熱交換器2は、ヒータ2Hと再生器2Rとクーラー2Cとで構成される。ヒータ2Hの一端は、高温側ヒータ接続部材3によって高温側シリンダ11Aに接続され、他端は低温側ヒータ接続部材4によって再生器2Rに接続される。再生器2Rは、一端がヒータ2Hに接続され他端はクーラー2Cに接続される。クーラー2Cの一端は再生器2Rに接続され、他端は低温側シリンダ11Bに接続される。高温側ヒータ接続部材3及び低温側ヒータ接続部材4は、それぞれ基板5に取り付けられる。また、高温側ヒータ接続部材3は、ヒータ2Hと高温側シリンダ11Aとを接続するとともに、スターリングエンジン1の運転中には内部に高温側ピストン10Aが入り込む。すなわち、高温側ヒータ接続部材3は、高温側シリンダの一部を構成する。
本実施形態に係るスターリングエンジン1は、例えば車両41において、上述したように、ガソリンエンジンのような内燃機関70とともに用いられて、内燃機関70の排ガスExを熱源として駆動される。この場合、スターリングエンジン1のヒータ2Hは、車両に搭載される内燃機関の排気通路42の内部に配置される。そして、内燃機関の排気ガスから回収した熱エネルギにより作動流体が加熱されて、スターリングエンジン1が作動する。
本実施形態に係るスターリングエンジン1は、排気通路42の内部にヒータ2Hが収容される。このように、このスターリングエンジン1は、車両41内の限られたスペースに設置されるため、装置全体がコンパクトである方が設置の自由度が増し、好ましい。そのために、このスターリングエンジン1では、高温側及び低温側シリンダ11A、11Bを、V字形ではなく、直列に配置した構成を採用している。
図5−1、図5−2に示すように、高温側ピストン10Aと低温側ピストン10Bとは、それぞれ気体軸受GBを介して高温側シリンダ11Aと低温側シリンダ11B内に浮いた状態で支持されている。すなわち、ピストンリングを使用せず、また潤滑油も使用しないで、ピストン10をシリンダ11内で往復運動させる構造である。これによって、ピストン10とシリンダ11との摩擦を低減して、スターリングエンジン1の熱効率を向上させることができる。また、ピストン10とシリンダ11との摩擦を低減することにより、内燃機関の排熱回収のような低温度差の運転条件下においても、スターリングエンジン1による排熱回収効率の低下を抑制できる。
高温側ピストン10A、低温側ピストン10Bの往復運動は、それぞれ高温側コンロッド13A及び低温側コンロッド13Bによってクランク軸9に伝達され、ここで回転運動に変換される。なお、クランクケース8内は、加圧手段により加圧してもよい。これは、高温側及び低温側シリンダ11A、11B、及びヒータ2H内の作動流体(本実施形態では空気)を加圧して、スターリングエンジン1からより多くの出力を取り出すためである。
ここで、高温側及び低温側ピストン10A、10Bの往復運動は、例えばグラスホッパ機構のような近似直線機構を介して、クランク軸9に伝達してもよい。このようにすれば、高温側及び高温側ピストン10A、10Bのサイドフォース(ピストンの径方向に向かう力)Fをほとんど0にできるので、負荷能力の小さい気体軸受GBを用いても、十分に高温側及び低温側ピストン10A、10Bを支持することができる。
気体軸受GBを形成するにあたり、本実施形態においてはスターリングエンジン1の作動流体に空気を用い、ピストン10とシリンダ11との間に前記空気を介在させ、気体軸受GBの機能を発揮させる。なお、シリンダ11の内面11Iに固体潤滑材を付してもよい。これによって、ピストン10とシリンダ11との摺動抵抗をさらに低減させることができる。
気体軸受GBを構成するために、ピストン10とシリンダ11との間隔sは、全周にわたって数十μmとする(本実施形態では約10μm〜20μm)。本実施形態において、ピストン10は、作動流体の圧力を受けるピストンの頂部(以下ピストン頂部という)10Tと、シリンダ11の内面11Iと対向するピストンの側部(以下ピストン側部という)10Sと、ピストンの頂部(以下ピストン頂部という)10Tと対向する位置に設けられるピストン底部10Boとで構成される。そして、ピストン頂部10Tと、ピストン側部10Sと、ピストン底部10Boとで囲まれる空間(以下ピストン内空間という)10INに、気体軸受GBを形成するための空気Gが供給される。
ピストン底部10Boには、ピストン内空間10INとピストン10の外部とを連通する気体通路21が設けられる。気体通路21には、気体供給配管22が接続されており、気体供給手段である蓄圧タンク24から空気が供給される。気体通路21は、気体供給配管22と接続されており、気体供給配管22及び気体通路21を介して、気体供給手段を構成する蓄圧タンク24からピストン内空間10INへ空気Gが供給される。
図5−1、図5−2に示すように、ピストン側部10Sには、給気口20が設けられる。給気口20は、ピストン側部10Sの周方向に向かって複数設けられる。また、給気口20は、ピストン10が往復運動する方向と平行な方向に向かって複数設けられる。なお、給気口20の数や配置位置は、スターリングエンジン1の仕様等によって適宜変更できる。蓄圧タンク24からピストン内空間10INへ供給された空気Gは、給気口20からピストン10とシリンダ11との間に流出して、ピストン10とシリンダ11との間に気体軸受GBを形成する。
次に、図4を用いて、気体軸受GBを形成するための空気をピストン10へ供給する構成を説明する。気体供給手段は、蓄圧タンク24と、蓄圧タンク24へ気体を供給する加圧手段であるポンプ25とを含んで構成される。加圧手段としては、ポンプ25の他、圧縮機を用いてもよい。本実施形態において、ポンプ25は、動力断続手段であるクラッチ26を介して内燃機関70と接続される。
ここで、気体供給手段は、気体軸受GBを形成するために、ピストン10とシリンダ11との間に介在する気体の圧力(静圧)を変更できるものであればよい。すなわち、気体供給手段は、気体軸受GBを形成するため、ピストン内空間10INへ供給される気体(本実施形態では空気)の圧力を変更できるものであればよく、本実施形態に係る構成に限定されるものではない。気体供給手段は、例えば、吐出する気体の圧力を変更できる圧縮機やポンプのような加圧手段を用いてもよいし、ポンプのような加圧手段から吐出される気体の圧力を、例えば、圧力調整弁のような圧力調整手段によって変更するように構成してもよい。さらに、蓄圧タンクに蓄えられた気体の圧力を圧力調整弁で調整してから、ピストン内空間10INへ供給するようにして、気体供給手段を構成してもよい。
クラッチ26を係合させると、内燃機関70の出力軸とポンプ25の入力軸とが連結されて、内燃機関70によってポンプ25が駆動される。これによって、蓄圧タンク24内へ空気が供給されて、蓄圧タンク24内に蓄えられる空気の圧力が上昇する。また、クラッチ26を解放すると、内燃機関70の出力軸とポンプ25の入力軸との連結が解除されて、ポンプ25の駆動が停止する。クラッチ26の動作は、ECU(Electronic Control Unit)50が備える気体軸受の気体供給制御装置30によって制御される。
また、蓄圧タンク24には、蓄圧タンク24内に蓄えられる空気の圧力を測定するための圧力センサ27が取り付けられ、圧力センサ27によって検出された前記圧力を、気体軸受の気体供給制御装置30が取得する。気体軸受の気体供給制御装置30は、圧力センサ27から取得した蓄圧タンク24内に蓄えられる空気の圧力に基づき、前記圧力が設定した値になるように、クラッチ26の動作を制御して、ポンプ25の運転を制御する。
蓄圧タンク24と高温側ピストン10Aとは高温側気体供給配管22Aで接続されており、また、蓄圧タンク24と低温側ピストン10Bとは低温側気体供給配管22Bで接続されている。蓄圧タンク24と高温側ピストン10Aとの間には、高温側開閉弁23Aが配置され、また、蓄圧タンク24と低温側ピストン10Bとの間には、低温側開閉弁23Bが配置される。なお、高温側気体供給配管22Aと低温側気体供給配管22Bとを特に区別しない場合には、単に気体供給配管22という。また、高温側開閉弁23Aと低温側開閉弁23Bとを特に区別しない場合には、単に開閉弁23という。
高温側及び低温側開閉弁23A、23Bの動作は、気体軸受の気体供給制御装置30により制御される。例えば、スターリングエンジン1が停止している場合には、高温側及び低温側開閉弁23A、23Bを閉じて蓄圧タンク24内に蓄えられる空気の消費を抑制する。なお、本実施形態では、気体供給配管22を介してピストン10へ空気を供給し、ピストン10とシリンダ11との間に気体軸受を形成する。この他にも、クランク軸9やコンロッド13等を中空とし、ピストン10へ空気を供給してもよい。
上述したように、蓄圧タンク24内に蓄えられる空気は、ピストン10(すなわち高温側ピストン10A及び低温側ピストン10B)内へ供給される。このため、蓄圧タンク24内に蓄えられる空気の圧力を変更することによって、ピストン10へ供給される空気の圧力を変更することができる。例えば、ピストン10へ供給される空気の圧力を現状よりも高くしたい場合、気体軸受の気体供給制御装置30が、蓄圧タンク24内に蓄えられる空気の圧力の設定値を要求された値に変更し、この値になるように加圧手段であるポンプ25を駆動して、蓄圧タンク24内に蓄えられる空気の圧力を上昇させる。
ピストン10へ供給される空気の圧力を現状よりも低くしたい場合、気体軸受の気体供給制御装置30によって制御される圧力解放手段(例えばリリーフ弁)を蓄圧タンク24に設け、蓄圧タンク24内に蓄えられる空気の圧力を解放してもよい。しかし、本実施形態においては、スターリングエンジン1の運転中においては、常に気体軸受GBを構成するために蓄圧タンク24からピストン10へ気体を供給するので、蓄圧タンク24内に蓄えられる空気の圧力の設定値を要求される値に変更した上で、要求される圧力まで蓄圧タンク24内に蓄えられる空気の圧力が低下するまで、蓄圧タンク24内の空気をピストン10に供給し続ければよい。
また、高温側及び低温側開閉弁23A、23Bの代わりに、圧力調整機能を有する圧力調節弁を、蓄圧タンク24と高温側ピストン10Aの間及び蓄圧タンク24と低温側ピストン10Bの間へ配置してもよい。これによって、ピストン10へ供給される空気の圧力をより精密に制御することができる。また、圧力調節弁でピストン10へ供給する空気の圧力を調整するようにすれば、加圧手段から供給される空気の圧力を直接調整することもできる。
本実施形態に係るスターリングエンジン1は、気体軸受GBを介してシリンダ11内にピストン10を浮上させ、これを往復運動させる。上述したように、図5−1、図5−2に示すピストン10とシリンダ11との間隔sは、ピストン10の全周にわたって約10μm〜20μm程度と極めて小さい。したがって、ピストン10の変位を計測することによりピストン10がシリンダ11内に浮上したか、又はピストン10とシリンダ11とが接触したかを判定することは困難である。
このため、本実施形態に係るスターリングエンジン1では、ピストン側部10Sとシリンダ11の内面11Iとの間に一定の大きさの電位差を与える。そして、ピストン側部10Sとシリンダ11の内面11Iとの間に電気の導通があった場合には、ピストン側部10Sとシリンダ11の内面11Iとの間に与えられた一定の大きさの電位差が変化すること、具体的には前記電位差が小さくなることを利用して、ピストン10の浮上、又はピストン10とシリンダ11との接触を判定する。次に、この構成について説明する。
図4に示す、本実施形態に係るスターリングエンジン1は、高温側ピストン10A、低温側ピストン10B、高温側シリンダ11A及び低温側シリンダ11Bが、いずれも導電体で構成される。導電体としては、例えばアルミニウムや銅、あるいは鉄等の金属材料を用いることができる。これによって、ピストン10の側部10S、及びピストン10の側部10Sに対向するシリンダ11の内面11Iは、少なくとも導電体で構成される。
高温側シリンダ11A及び低温側シリンダ11Bには、それぞれ第1接触判定回路40A、第2接触判定回路40Bが接続される。本実施形態において、第1接触判定回路40A及び第2接触判定回路40Bは抵抗と電圧を利用しており、図4に示すように、抵抗18と電源19とがシリンダ11に直列に接続される。
高温側ピストン10Aに取り付けられる高温側伝達部材12Aと高温側コンロッド13Aとの摺動部には、第1軸受14Aが設けられており、第1軸受14Aを介して高温側伝達部材12Aと高温側コンロッド13Aとが連結される。また、高温側コンロッド13Aとクランク軸9との摺動部には第2軸受15Aが設けられており、第2軸受15Aを介して高温側コンロッド13Aとクランク軸9とが連結される。
低温側ピストン10Bに取り付けられる低温側伝達部材12Bと低温側コンロッド13Bとの摺動部には、第1軸受14Bが設けられており、第1軸受14Bを介して低温側伝達部材12Bと低温側コンロッド13Bとが連結される。また、低温側コンロッド13Bとクランク軸9との摺動部には第2軸受15Bが設けられており、第2軸受15Bを介して低温側コンロッド13Bとクランク軸9とが連結される。
高温側伝達部材12A、高温側コンロッド13A、低温側伝達部材12B、低温側コンロッド13B、クランク軸9、第1軸受14A、14B、第2軸受15A、15B及びクランク軸受7は、いずれも金属等の導電体で構成される。また、上述したように、クランクケース8も金属等の導電体で構成される。そして、クランク軸9は、クランク軸受7を介してクランクケース8へ回転可能に支持される。
このような構成により、高温側及び低温側ピストン10A、10Bとクランクケース8とは、高温側伝達部材12A、第1軸受14A、高温側コンロッド13A、第2軸受15A、クランク軸9、クランク軸受7を介して、例えばこれらの金属接触を利用することにより、電気的に接続される。これによって、簡易な構成で確実に高温側及び低温側ピストン10A、10Bと筺体を構成するクランクケース8との導通を確保することができる。
このような構成により、ピストン10(高温側ピストン10A及び低温側ピストン10B)とシリンダ11(高温側シリンダ11A及び低温側シリンダ11B)とが接触していない場合、ピストン10の側部の電位は、シリンダ11の内面の電位よりも高くなる。電源19の電圧及び抵抗18の大きさは一定なので、ピストン10の側部と、シリンダ11の内面との間には、一定の電位差が与えられる。
図6は、電圧測定点の電圧変化を示す説明図である。ピストン10とシリンダ11との浮上又は接触を判定するときには、第1接触判定回路40A、第2接触判定回路40Bの電圧測定点Pmの電圧を、それぞれ第1電圧測定器17A、第2電圧測定器17Bで測定する。ここで、第1接触判定回路40A及び第1電圧測定器17A、第2接触判定回路40B及び第2電圧測定器17Bが、後述する気体軸受の気体供給制御装置30が備える接触判定部31(図7参照)とともに、それぞれ高温側、低温側における接触判定手段として機能する。なお、第1電圧測定器17Aと第2電圧測定器17Bとを区別する必要がない場合には、単に電圧測定器17という。
ここで、クランクケース8は、アースに接続される。これによって、接触判定手段である第1及び第2電圧測定器17A、17Bは、筺体を構成するクランクケース8とシリンダ11の内面との間で、ピストン10の側周面とシリンダ11の内面との間の電気の導通を判定する。この構成によれば、クランクケース8とシリンダ11との電位差を測定すればよいので、ピストン10のような動作している部材をアースする場合と比較して、簡単かつ容易に構成できるとともに、電圧を安定して測定することができる。ここで、電圧測定点Pmの電圧が、ピストン10とシリンダとの間の電位差に相当する。
ピストン10がシリンダ11から浮上している場合、電圧測定点Pmの電圧はV1となる。ピストン10がシリンダ11に接触すると、電圧測定点Pmの電圧はアースと等しくなるので、0となる。これによって、ピストン10とシリンダ11との接触、浮上を確実に判定することができる。
ピストン10がシリンダ11から浮上している場合、すなわち、電圧測定点Pmの電圧がVfである場合には、ピストン10がシリンダ11から完全に浮上しているので、スターリングエンジン1の運転を継続する。ピストン10とシリンダ11とが完全に接触すると、電圧測定点Pmの電圧が0になる。あるいは、ピストン10に供給する空気の圧力を現状よりも高くすることによって、シリンダ11からピストン10を浮上させる。これにより、ピストン10とシリンダ11との接触を回避して、スターリングエンジン1の運転を継続することができる。
ピストン10に供給する空気の圧力を現状よりも高くしたにもかかわらず、電圧測定点Pmの電圧が0を示し続ける場合には、何らかの原因でピストン10がシリンダ11から浮上できなくなったと考えられるので、スターリングエンジン1の運転を中止する。これにより、ピストン10やシリンダ11の摩耗の進行を抑制したり、スターリングエンジン1の破損を抑えたりすることができる。
ピストン10やシリンダ11の表面は、完全に平滑ではなく、ある程度の表面粗さを有している。このため、例えば、ピストン10に供給される空気の圧力が低下した場合、微視的に見た場合にはピストン10とシリンダ11との間隔sが接近して接触を開始している場合がある。このような場合、電圧測定点Pmの電圧は、0とV1との間の電圧を示す。したがって、電圧測定点Pmの電圧が0とV1との間の電圧を示す場合、ピストン10とシリンダ11とが接触をし始めた状態であると判断できる。本実施形態では、電圧測定点Pmの電圧がVcである場合には、ピストン10とシリンダ11とが接触し始めたと判定する。ここで0<Vc<Vfであり、Vcを接触判定電圧とする。そして、例えば、ピストン10に供給する空気の圧力を現状よりも高くすることによって、シリンダ11からピストン10を浮上させる。これにより、ピストン10とシリンダ11との接触を回避して、スターリングエンジン1の運転を継続することができる。
この実施例に係るスターリングエンジン1では、高温側絶縁体16A及び低温側絶縁体16Bを介して、高温側シリンダ11A及び低温側シリンダ11Bを筺体内に取り付ける。これによって、簡易な構造で、高温側シリンダ11A、及び低温側シリンダ11B以外の部分に対する電気の導通が防止される。その結果、簡易な構造で、確実にピストン10とシリンダ11との導通を検出して、両者の接触、浮上を判定できる。また、高温側シリンダ11Aには第1接触判定回路40Aを接続し、低温側シリンダ11Bには第2接触判定回路40Bを接続するので、シリンダ毎にピストンの接触、浮上を判定できる。
ここで、高温側シリンダ11Aは高温側絶縁体16Aを介して、低温側シリンダ11Bは低温側絶縁体16Bを介してスターリングエンジン1の筺体に取り付けられる。このとき、高温側及び低温側絶縁体16A、16Bには、断熱材又は作動流体のシール材の少なくとも一方の機能を兼用させてもよい。このようにすれば、断熱材やシール材を別個に用意する必要はないので、スターリングエンジン1の構成を簡略化できるとともに、製造コストを低減できる。高温側及び低温側絶縁体16A、16Bとしては、例えば、ゴムや樹脂等の材料や、非導電体のガスケット等を用いることができる。ここで、高温側絶縁体16Aは、より耐熱性に優れる材料を用いることが好ましい。
この実施例に係るスターリングエンジン1は、筺体とは別の構造体として高温側シリンダ11A及び低温側シリンダ11Bを用意し、高温側シリンダ11A及び低温側シリンダ11Bを筺体内に取り付ける。これによって、高温側及び低温側シリンダ11A、11Bの組み付け精度を高くすることができるので、ピストン10とシリンダ11との間に形成される気体軸受用の微小な間隔s(図5−1、図5−2)を、確実に設定することができる。
そして、このスターリングエンジン1では、筺体とは別の構造体として高温側シリンダ11A及び低温側シリンダ11Bを用意するので、筺体とシリンダとを絶縁するためには、高温側シリンダ11A及び低温側シリンダ11Bと筺体との間に高温側及び低温側絶縁体16A、16Bを配置するだけでよい。これによって、筺体とシリンダとを絶縁するための新たな構成が不要になる。その結果、クランクケース8等の加工や設計変更等が不要になるか、加工等が必要である場合でも簡易な加工等で済む。次に、本実施形態に係る気体軸受の気体供給制御を実行する気体軸受の気体供給制御について説明する。
図7は、本実施形態に係る気体軸受の気体供給制御装置の構成を示す説明図である。図7に示すように、本実施形態に係る気体軸受の気体供給制御装置(以下気体供給制御装置という)30は、ECU50に組み込まれて構成されている。ECU50は、CPU(Central Processing Unit:中央演算装置)50pと、記憶部50mと、入力ポート55、出力ポート56と、入力インターフェース57、出力インターフェース58とから構成される。
なお、ECU50とは別個に、本実施形態に係る気体供給制御装置30を用意し、これをECU50に接続してもよい。そして、本実施形態に係る気体軸受の気体供給制御を実現するにあたっては、ECU50が備える、スターリングエンジン100等に対する制御機能を、前記気体供給制御装置30が利用できるように構成してもよい。
気体供給制御装置30は、接触判定部31と、圧力制御部32とを含んで構成される。これらが、本実施形態に係る気体軸受の気体供給制御を実行する部分となる。本実施形態において、気体供給制御装置30は、ECU50を構成するCPU50pの一部として構成される。また、CPU50pには、総合制御部53hが備えられており、これによって内燃機関70の運転等を制御する。
CPU50pと記憶部50mとは、バス543を介して接続される。また、気体供給制御装置30と総合制御部53hとは、入力ポート55、バス541、出力ポート56、バス543を介して接続される。これにより、気体供給制御装置30を構成する接触判定部31と、圧力制御部32とは、相互に制御データをやり取りしたり、一方に命令を出したりできるように構成される。また、気体供給制御装置30は、ECU50が有する内燃機関70やスターリングエンジン1等の運転制御データを取得し、これを利用することができる。さらに、気体供給制御装置30は、本実施形態に係る気体軸受の気体供給制御を、ECU50が予め備えている運転制御ルーチンに割り込ませたりすることができる。
入力ポート55には、入力インターフェース57が接続されている。入力インターフェース57には、電圧測定器17、圧力センサ27、排ガス温度センサ28その他の、気体軸受の気体供給制御に必要な情報を取得する情報検出手段が接続されている。これらの情報検出手段から出力される信号は、入力インターフェース57内のA/Dコンバータ57aやディジタル入力バッファ57dにより、CPU50pが利用できる信号に変換されて入力ポート55へ送られる。これにより、CPU50pは、内燃機関70の運転制御や、気体軸受の気体供給制御に必要な情報を取得することができる。
出力ポート56には、出力インターフェース58が接続されている。出力インターフェース58には、クラッチ26、開閉弁23等の、気体軸受の気体供給制御に必要な制御対象が接続されている。出力インターフェース58は、制御回路581、582等を備えており、CPU50pで演算され、生成された制御信号に基づき、前記制御対象を動作させる。このような構成により、ECU50のCPU50pは、前記センサ類からの出力信号に基づき、内燃機関70、スターリングエンジン1等を制御することができる。
記憶部50mには、本実施形態に係る気体軸受の気体供給制御の処理手順を含むコンピュータプログラムや制御マップ、あるいは本実施形態に係る気体軸受の気体供給制御に用いる制御データマップ等が格納されている。ここで、記憶部50mは、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成することができる。
上記コンピュータプログラムは、CPU50pへ既に記録されているコンピュータプログラムと組み合わせによって、本実施形態に係る気体軸受の気体供給制御の処理手順を実現できるものであってもよい。また、この気体供給制御装置30は、前記コンピュータプログラムの代わりに専用のハードウェアを用いて、接触判定部31及び圧力制御部32との機能を実現するものであってもよい。次に、本実施形態に係る気体軸受の気体供給制御の例を説明する。次の説明では、適宜図4〜図7を参照されたい。
(第1制御例)
図8は、本実施形態に係る空気軸受の気体供給制御における第1制御例の手順を示すフローチャートである。図9は、本実施形態に係る空気軸受の気体供給制御における第1制御例を実行した場合の電圧変化、気体軸受の圧力変化を示す概念図である。本制御例は、ピストン10とシリンダ11とが接触した場合には、気体軸受GBの静圧を増加させ、ピストン10とシリンダ11とが接触していない場合には、気体軸受GBの静圧を減少させる点に特徴がある。
図8は、本実施形態に係る空気軸受の気体供給制御における第1制御例の手順を示すフローチャートである。図9は、本実施形態に係る空気軸受の気体供給制御における第1制御例を実行した場合の電圧変化、気体軸受の圧力変化を示す概念図である。本制御例は、ピストン10とシリンダ11とが接触した場合には、気体軸受GBの静圧を増加させ、ピストン10とシリンダ11とが接触していない場合には、気体軸受GBの静圧を減少させる点に特徴がある。
本制御例では、ステップS101において、気体供給制御装置30の接触判定部31が、電圧測定器17によって測定された電圧測定点Pmにおける現在の電圧Vを取得する。次に、ステップS102において、接触判定部31は、取得した電圧Vが、接触判定電圧Vcよりも小さいか否かを判定する。ステップS102でYesと判定された場合、すなわち、接触判定部がV<Vcであると判定した場合(図9の時間t1、t2、t3)、ピストン10とシリンダ11との接触が発生したと考えられる。したがって、ステップS103において、気体供給制御装置30の圧力制御部32は、図5−1や図5−2に示すピストン10とシリンダ11との間に形成される気体軸受GBの静圧(以下気体軸受静圧という)Psを増加させる。これによって、ピストン10とシリンダ11との接触を回避する。
ここで、気体軸受静圧Psは、図4や図5−2に示すピストン10に供給される空気の圧力とほぼ等しいため、気体軸受静圧Psを増加させるためには、前記ピストン10に供給される空気の圧力を増加すればよい。本実施形態では、蓄圧タンク24内に蓄えられる空気の圧力(以下蓄圧タンク内圧力)Ptを増加させる。このためには、例えば、圧力制御部32が、蓄圧タンク内圧力Ptの現状における設定値Pt_sに、タンク内圧力増加分ΔPtを加算し、蓄圧タンク内圧力がPt_s+ΔPtになるように、ポンプ25を駆動する。ポンプ25の駆動にあたっては、クラッチ26を係合する。
ステップS102でNoと判定された場合、すなわち、接触判定部31がV≧Vcであると判定した場合、ピストン10とシリンダ11とは非接触状態である。したがって、気体軸受静圧Psを現状より低減しても、ピストン10とシリンダ11との非接触状態を維持できる可能性がある。この場合、ステップS104において、圧力制御部32は、気体軸受静圧Psを現状よりも低減する。これによって、図5−1等に示す気体軸受GBを形成するためにピストン10へ供給する空気の量を低減できる。その結果、気体軸受GBを形成するために要する動力、本実施形態ではピストン10へ供給する空気を供給するポンプ25を駆動する動力を低減でき、気体軸受GBを形成するための動力供給手段、本実施形態では内燃機関70の燃料消費を抑制できる。
このように、第1制御例では、電圧測定点Pmにおける電圧V、すなわちピストン10とシリンダ11との電位差に基づき、ピストン10とシリンダ11とが接触した場合には、気体軸受静圧Psを増加させる。一方、ピストン10とシリンダ11とが接触していない場合には、気体軸受静圧Psを減少させる。これによって、気体軸受GBを形成するために要する動力を低減できるので、気体軸受GBを形成するための動力供給手段の燃料消費を抑制できる。
(第2制御例)
図10は、本実施形態に係る空気軸受の気体供給制御における第2制御例の手順を示すフローチャートである。図11は、本実施形態に係る空気軸受の気体供給制御における第2制御例に用いる制御マップの一例を示す概念図である。本制御例は、ピストン10とシリンダ11との電位差に基づいて、少なくとも、ピストン10とシリンダ11とが接触した場合における気体軸受GBの静圧の増加量を変更する点に特徴がある。
図10は、本実施形態に係る空気軸受の気体供給制御における第2制御例の手順を示すフローチャートである。図11は、本実施形態に係る空気軸受の気体供給制御における第2制御例に用いる制御マップの一例を示す概念図である。本制御例は、ピストン10とシリンダ11との電位差に基づいて、少なくとも、ピストン10とシリンダ11とが接触した場合における気体軸受GBの静圧の増加量を変更する点に特徴がある。
本制御例では、ステップS201において、接触判定部31が、電圧測定器17によって測定された電圧測定点Pmにおける現在の電圧Vを取得する。次に、ステップS202において、接触判定部31は、取得した電圧Vが、接触判定電圧Vcよりも小さいか否かを判定する。ステップS202でYesと判定された場合、すなわち、接触判定部がV<Vcであると判定した場合、ピストン10とシリンダ11との接触が発生したと考えられる。したがって、ステップS203において、圧力制御部32は、気体軸受静圧Psを増加させる。これによって、ピストン10とシリンダ11との接触を回避する。
ステップS203において気体軸受静圧Psを増加させるにあたり、本制御例では、ピストン10とシリンダ11との電位差に基づいて、気体軸受静圧Psの変化分(以下静圧変化分という)ΔPsを変更する。気体軸受静圧Psを静圧変化分ΔPsだけ増加させた場合の気体軸受静圧は、Ps+ΔPsとなる。ここで、ピストン10とシリンダ11との電位差は、電圧測定器17によって測定される電圧測定点Pmにおける電圧Vである。本実施形態に係るスターリングエンジン1の構成では、ピストン10とシリンダ11とが接触する程度が大きくなると、前記電圧Vが減少、すなわち、ピストン10とシリンダ11との電位差が小さくなる。
ピストン10とシリンダ11との電位差が小さくなるにしたがって、ピストン10とシリンダ11とが接触する程度は大きくなるので、気体軸受静圧Psを大きくして、迅速かつ確実にピストン10とシリンダ11との接触を回避する。一方、ピストン10とシリンダ11との電位差が大きくなると、ピストン10とシリンダ11とが接触する程度は小さくなるので、気体軸受静圧Psを無闇に大きくすると、気体軸受GBを形成するために供給する空気を無駄に消費することになる。この場合には、気体軸受静圧Psを増加させるが、ピストン10とシリンダ11とが接触する程度が大きい場合と比較して、気体軸受静圧Psの増加分は小さくなる。
本制御例では、図11に示す気体軸受静圧変更用マップ60にしたがって、気体軸受静圧Psを増加させる。気体軸受静圧変更用マップ60は、電圧測定点Pmにおける電圧Vが小さくなるにしたがって、静圧変化分ΔPsを増加させる。なお、気体軸受静圧変更用マップ60のVfは、ピストン10とシリンダ11とが完全に非接触状態における電圧であり、図6のVfである。また、気体軸受静圧変更用マップ60は、図7に示すECU50の記憶部50mに格納されている。
ステップS203において、圧力制御部32は、ステップS201で取得した電圧測定点Pmにおける電圧Vを、図11の気体軸受静圧変更用マップ60に与え、対応する静圧変化分ΔPsを取得する。そして、現在の気体軸受静圧Ps_iに、取得した静圧変化分ΔPsを加算した値(Ps_i+ΔPs)を、目標気体軸受静圧Ps_sとする。圧力制御部32は、目標気体軸受静圧Ps_sとなるように蓄圧タンク内圧力を設定し、蓄圧タンク内圧力が設定した圧力になるように、ポンプ25を駆動する。
ステップS202でNoと判定された場合、すなわち、接触判定部31がV≧Vcであると判定した場合、ピストン10とシリンダ11とは非接触状態である。したがって、気体軸受静圧Psを現状より低減しても、ピストン10とシリンダ11との非接触状態を維持できる可能性がある。この場合、ステップS204において、圧力制御部32は、気体軸受静圧Psを現状よりも低減する。この場合、圧力制御部32は、現在の気体軸受静圧Ps_iから、所定の静圧減少分αを減算した値(Ps_i−α)を、目標気体軸受静圧Ps_sとする。ここで、静圧減少分αは、実験や解析等に応じて予め定められた定数である。
ステップS204において、気体軸受静圧Psを現状よりも低減する場合、ステップS203において気体軸受静圧Psを増加させる場合と同様に、ピストン10とシリンダ11との電位差に基づいて、静圧変化分ΔPsを変更してもよい。この場合、例えば、圧力制御部32は、ステップS201で取得した電圧測定点Pmにおける電圧Vを、図11の気体軸受静圧変更用マップ60に与え、対応する静圧変化分ΔPsを取得する。そして、現在の気体軸受静圧Ps_iから、取得した静圧変化分ΔPsを減算した値(Ps_i−ΔPs)を、目標気体軸受静圧Ps_sとする。
このようにすれば、ピストン10とシリンダ11との接触状態に応じて気体軸受静圧を制御できるので、ピストン10とシリンダ11との接触回避、供給する空気量の抑制により効果的である。なお、ピストン10とシリンダ11との電位差に基づいて、気体軸受静圧Psを現状よりも低減させる場合、図11に示す気体軸受静圧変更用マップ60を用いてもよいし、気体軸受静圧Psの低減に用いる制御マップを別個に用意してもよい。
このように、第2制御例では、電圧測定点Pmにおける電圧V、すなわちピストン10とシリンダ11との電位差に基づき、少なくとも、ピストン10とシリンダ11とが接触した場合における気体軸受GBの静圧の増加量を変更する。これによって、ピストン10とシリンダ11との接触状態を考慮するので、より迅速にピストン10とシリンダ11との接触を回避できる。また、ピストン10とシリンダ11との接触状態を考慮して、気体軸受GBを形成するために必要な空気量を変更する。これによって、空気量を変更する精度が向上するので、より効果的に気体軸受GBを形成するために必要な空気量を抑制できる。
(第3制御例)
図12は、本実施形態に係る空気軸受の気体供給制御における第3制御例の手順を示すフローチャートである。図13は、本実施形態に係る空気軸受の気体供給制御における第3制御例に用いる気体供給制御装置の構成を示す概念図である。図14は、本実施形態に係る空気軸受の気体供給制御における第3制御例で用いるスターリングエンジンの負荷推定マップを示す概念図である。図15−1、図15−2は、本実施形態に係る空気軸受の気体供給制御における第3制御例に用いる制御マップの一例を示す概念図である。
図12は、本実施形態に係る空気軸受の気体供給制御における第3制御例の手順を示すフローチャートである。図13は、本実施形態に係る空気軸受の気体供給制御における第3制御例に用いる気体供給制御装置の構成を示す概念図である。図14は、本実施形態に係る空気軸受の気体供給制御における第3制御例で用いるスターリングエンジンの負荷推定マップを示す概念図である。図15−1、図15−2は、本実施形態に係る空気軸受の気体供給制御における第3制御例に用いる制御マップの一例を示す概念図である。
図13に示すように、第3制御例に用いる気体供給制御装置30aは、図7を用いて説明した、第1及び第2制御例に用いる気体供給制御装置30に、負荷算出部33をさらに備えた構成である。他の構成は、第1及び第2制御例に用いる気体供給制御装置30と同様である。また、第3制御例に用いる気体供給制御装置30aは、図7に示すECU50内に設けられる。次に、第3制御例の手順を説明する。
本制御例は、スターリングエンジンの負荷に基づいて、少なくとも、ピストン10とシリンダ11とが接触した場合における気体軸受GBの静圧の増加量を変更する点に特徴がある。本制御例では、ステップS301において、気体供給制御装置30aの負荷算出部33が、スターリングエンジン1の現在における負荷KLを求める。前記負荷KLは、例えば、図4に示す熱交換器2へ流入する排ガスExの温度(以下排ガス温度という)Texから推定する。前記排ガス温度Texは、図4に示す排ガス温度センサ28によって測定される。
排ガス温度Texとスターリングエンジン1の負荷KLとは相関があるので、実験や解析により排ガス温度Texに対するスターリングエンジン1の負荷KLとの関係を、図14に示す負荷推定マップ61に記述しておく。負荷推定マップ61は、ECU50の記憶部50mに格納される。スターリングエンジン1の負荷KLを求めるにあたっては、負荷算出部33が、図4に示す排ガス温度センサ28から取得した排ガス温度Texを負荷推定マップ61に与え、対応するスターリングエンジン1の負荷KLを取得する。なお、スターリングエンジン1の負荷KLは、排ガス温度Texから推定する他、スターリングエンジン1の作動流体の圧力から推定してもよい。スターリングエンジン1の負荷KLを求めたら、ステップS302へ進む。
ステップS302においては、接触判定部31が、電圧測定器17によって測定された電圧測定点Pmにおける現在の電圧Vを取得する。次に、ステップS303において、接触判定部31は、取得した電圧Vが、接触判定電圧Vcよりも小さいか否かを判定する。ステップS303でYesと判定された場合、すなわち、接触判定部がV<Vcであると判定した場合、ピストン10とシリンダ11との接触が発生したと考えられる。したがって、ステップS304において、圧力制御部32は、気体軸受静圧Psを増加させる。これによって、ピストン10とシリンダ11との接触を回避する。
ステップS304において気体軸受静圧Psを増加させるにあたり、本制御例では、スターリングエンジン1の負荷KLに基づいて、気体軸受静圧Psの増加分(以下静圧増加分という)ΔPs1を変更する。気体軸受静圧Psを静圧増加分ΔPs1だけ増加させた場合の気体軸受静圧は、Ps+ΔPs1となる。ここで、スターリングエンジン1の負荷KLが増加すると、それだけ図5−1等に示す気体軸受GBの荷重支持負荷も大きくなるため、ピストン10とシリンダ11との接触を回避するための気体軸受静圧Psは大きくなる。このため、本制御例では、スターリングエンジン1の負荷KLが大きくなるにしたがって、静圧増加分ΔPs1を大きくする。これによって、より確実、かつ迅速にピストン10とシリンダ11との接触を回避できる。
静圧増加分ΔPs1とスターリングエンジン1の負荷KLとの関係は、予め実験や解析により求めておき、静圧増加用マップ62に記述しておく。なお、静圧増加用マップ62は、ECU50の記憶部50mに格納される。静圧増加分ΔPs1を求めるにあたって、接触判定部31は、ステップS301で求められたスターリングエンジン1の負荷KLを静圧増加用マップ62に与え、対応する静圧増加分ΔPs1を取得する。そして、現在の気体軸受静圧Ps_iに、取得した静圧増加分ΔPs1を加算した値(Ps_i+ΔPs1)を、目標気体軸受静圧Ps_sとする。圧力制御部32は、目標気体軸受静圧Ps_sとなるように蓄圧タンク内圧力を設定し、蓄圧タンク内圧力が設定した圧力になるように、ポンプ25を駆動する。
ステップS303でNoと判定された場合、すなわち、接触判定部31がV≧Vcであると判定した場合、ピストン10とシリンダ11とは非接触状態である。したがって、気体軸受静圧Psを現状より低減しても、ピストン10とシリンダ11との非接触状態を維持できる可能性がある。この場合、ステップS305において、圧力制御部32は、気体軸受静圧Psを現状よりも低減する。
本制御例では、スターリングエンジン1の負荷KLに基づいて、気体軸受静圧Psの減少分(以下静圧減少分という)ΔPs2を変更する。気体軸受静圧Psを静圧減少分ΔPs2だけ減少させた場合の気体軸受静圧は、Ps−ΔPs2となる。スターリングエンジン1の負荷KLが減少すると、それだけ図5−1等に示す気体軸受GBの荷重支持負荷も小さくなるため、気体軸受GBを形成するためにピストン10へ供給する空気の量を低減できると考えられる。このため、本制御例では、スターリングエンジン1の負荷KLが小さくなるにしたがって、静圧減少分ΔPs2を大きくする。これによって、気体軸受GBを形成するためにピストン10へ供給する空気の量をより精密に制御して、前記空気の供給量をより低減することができる。
静圧減少分ΔPs2とスターリングエンジン1の負荷KLとの関係は、予め実験や解析により求めておき、静圧減少用マップ63に記述しておく。なお、静圧減少用マップ63は、ECU50の記憶部50mに格納される。静圧減少分ΔPs2を求めるにあたって、接触判定部31は、ステップS301で求められたスターリングエンジン1の負荷KLを静圧減少用マップ63に与え、対応する静圧減少分ΔPs2を取得する。そして、現在の気体軸受静圧Ps_iから、取得した静圧減少分ΔPs2を減算した値(Ps_i−ΔPs2)を、目標気体軸受静圧Ps_sとする。圧力制御部32は、目標気体軸受静圧Ps_sとなるように蓄圧タンク内圧力を設定する。なお、気体軸受静圧Psを現状よりも低減するにあたり、静圧減少分ΔPs2を一定の定数としてもよい。このようにすれば、気体供給制御装置30aの計算負荷、すなわちECU50が備えるCPU50pの計算負荷を低減できる。
このように、第3制御例では、スターリングエンジン1の負荷KLに応じて、少なくとも静圧増加分ΔPs1の大きさを変更する。これによって、気体軸受GBが支持する荷重の負荷が大きい場合には、静圧増加分ΔPs1を大きくして、より迅速かつ確実にピストン10とシリンダ11との接触を回避できる。また、スターリングエンジン1の負荷KLに応じて、静圧減少分ΔPs2の大きさを変更した場合には、気体軸受GBを形成するためにピストン10へ供給する空気の量をより精密に制御できるので、前記空気の供給量をより低減することができる。
(第4制御例)
図16は、本実施形態に係る空気軸受の気体供給制御における第4制御例の手順を示すフローチャートである。図17は、本実施形態に係る空気軸受の気体供給制御における第4制御例を実行した場合の電圧変化、気体軸受の圧力変化を示す概念図である。本制御例は、ピストン10やシリンダ11の製造ばらつきを考慮して、一旦ピストン10とシリンダ11とが非接触時である場合におけるピストン10とシリンダ11との電位差を求めておき、これに基づいてピストン10とシリンダ11との接触を判定する点に特徴がある。本制御例は、図7に示す気体供給制御装置30によって実現できる。
図16は、本実施形態に係る空気軸受の気体供給制御における第4制御例の手順を示すフローチャートである。図17は、本実施形態に係る空気軸受の気体供給制御における第4制御例を実行した場合の電圧変化、気体軸受の圧力変化を示す概念図である。本制御例は、ピストン10やシリンダ11の製造ばらつきを考慮して、一旦ピストン10とシリンダ11とが非接触時である場合におけるピストン10とシリンダ11との電位差を求めておき、これに基づいてピストン10とシリンダ11との接触を判定する点に特徴がある。本制御例は、図7に示す気体供給制御装置30によって実現できる。
本制御例のステップS401において、接触判定部31は、非接触状態実行パラメータXPs_maxが0であるか否かを判定する。非接触状態実行パラメータXPs_maxは、ピストン10とシリンダ11とを完全に非接触とする操作を実行したか否かを判定するためのパラメータである。非接触状態実行パラメータXPs_maxが0である場合、ピストン10とシリンダ11とを完全に非接触とする操作は実行されていないことを示す。また、非接触状態実行パラメータXPs_maxが1である場合、ピストン10とシリンダ11とを完全に非接触とする操作が実行されたことを示す。
ステップS401でYesと判定された場合、すなわち接触判定部31がXPs_max=0であると判定した場合、ステップS402に進む。ステップS402において、圧力制御部32は、気体軸受静圧Psが、その最大値(以下最大気体軸受静圧という)Ps_maxとなるようにする。このため、圧力制御部32は、最大気体軸受静圧Ps_maxとなるように蓄圧タンク内圧力を設定し、蓄圧タンク内圧力が設定した圧力になるように、ポンプ25を駆動する。
ここで、最大気体軸受静圧Ps_maxは、ピストン10やシリンダ11等の寸法公差や製造ばらつき等が最大であっても、ピストン10がシリンダ11から完全に浮上して、両者が完全な非接触状態となるために必要な圧力であり、例えば、通常の気体軸受静圧Psの1.5倍〜2倍程度に設定する。これによって、ピストン10とシリンダ11とが非接触になったときの電圧測定点Pmにおける電圧Vのばらつきを吸収する。
ピストン10へ最大気体軸受静圧Ps_maxの空気を供給すると、ピストン10はシリンダ11から完全に浮上した状態となり、ピストン10とシリンダ11とは完全に非接触状態となる。したがって、ピストン10とシリンダ11とを完全に非接触とする操作が実行されたことになるので、ステップS403において、接触判定部31は、非接触状態実行パラメータXPs_maxを1とする。
次に、ステップS404において、接触判定部31は、非接触状態実行パラメータXPs_maxが1のとき、すなわち、ピストン10とシリンダ11とが完全に非接触状態となったときの電圧測定点Pmにおける電圧Vを取得する。そして、ステップS405において、接触判定部31は、ピストン10とシリンダ11とが完全に非接触状態となったときの電圧測定点Pmにおける電圧Vを、完全非接触時電圧Vmaxとする。そして、ステップS406において、接触判定部31は、完全非接触時電圧Vmaxを接触判定電圧Vcとし、ステップS407では、この接触判定電圧Vcに基づいてピストン10とシリンダ11との接触を判定する。
ステップS407において、接触判定部31は、ピストン10とシリンダ11との接触を判定する。接触判定部31は、電圧測定点Pmにおける接触判定時の電圧Vを取得し、接触判定時の電圧Vが、ステップS406で設定した接触判定電圧Vcすなわち完全非接触時電圧Vmaxから所定の公差修正値γを減算した値よりも小さいか否かを判定する。公差修正値γは、図17に示すように、ピストン10やシリンダ11の寸法公差や製造ばらつき等に起因する、完全非接触時電圧VmaxのばらつきΔVよりも小さい値である。このような公差修正値γを接触判定電圧Vcから減算することにより、ピストン10やシリンダ11の寸法公差や製造ばらつき等に起因する、完全非接触時電圧Vmaxのばらつきを考慮して、より正確な接触判定をすることができる。
ステップS407でYesと判定された場合、すなわち、接触判定部31がV<Vc−γであると判定した場合、図17のt=t1においてピストン10とシリンダ11との接触が発生したと考えられる。この場合、ステップS408に進み、圧力制御部32は、気体軸受静圧Psを増加させる。これによって、ピストン10とシリンダ11との接触を回避する。
ステップS407でNoと判定された場合、すなわち、接触判定部31がV≧Vc−γであると判定した場合、ピストン10とシリンダ11とは非接触状態である。したがって、気体軸受静圧Psを現状より低減しても、ピストン10とシリンダ11との非接触状態を維持できる可能性がある。この場合、ステップS409において、圧力制御部32は、気体軸受静圧Psを現状よりも低減する。ここで、気体軸受静圧Psを増加させる場合、あるいは減少させる場合には、上述した第2制御例や第3制御例を適用してもよい(以下同様)。
ステップS401でNoと判定された場合、すなわち、接触判定部31がXPs_max=1であると判定した場合、既にピストン10とシリンダ11とを完全に非接触とする操作が実行されているので、ステップS410に進む。ステップS410において、接触判定部31は、現時点における電圧測定点Pmにおける電圧Vを取得する。次に、ステップS411において、接触判定部31は、ステップS410で取得した現時点の電圧測定点Pmにおける電圧Vが、現時点の接触判定電圧Vcよりも大きいか否かを判定する。
ステップS411でYesと判定された場合、すなわち、接触判定部31がV>Vcであると判定した場合、ステップS412に進む。既にピストン10とシリンダ11とを完全に非接触とする操作が実行されている状態で、V>Vcであるということは、ピストン10とシリンダ11とが完全に非接触の状態において、電圧測定点Pmにおける電圧Vが、現時点の接触判定電圧Vcよりも大きいということである。すなわち、現時点の接触判定電圧Vcは、ピストン10とシリンダ11とが完全に非接触の状態における本来の電圧よりも小さく、現時点の接触判定電圧Vcを継続して用いた場合には、ピストン10とシリンダ11との接触を確実に判定できないおそれがある。このため、ステップS412において、接触判定部31は、ステップS410で取得した現時点における電圧測定点Pmの電圧Vを、新たな接触判定電圧Vcとし、ピストン10とシリンダ11との接触を確実に判定できるようにする。
次にステップS413に進み、接触判定部31は、新たに設定した接触判定電圧Vcと、接触判定電圧上限値Aとを比較する。接触判定電圧上限値Aは、ピストン10とシリンダ11とが非接触である場合には、ピストン10やシリンダ11の寸法公差や製造ばらつき等を考慮しても、電圧測定点PmにおいてはAよりも大きい電圧は発生しないという値に設定される。
ステップS413でYesと判定された場合、すなわち、接触判定部31がVc>Aと判定した場合、ステップS414に進む。そして、ステップS414において、接触判定部31は、接触判定電圧VcをAとする。これによって、接触判定電圧Vcが実際にはあり得ない値になることを回避して、ピストン10とシリンダ11との接触判定の精度を向上させることができる。また、ステップS414において、接触判定部31は、非接触状態実行パラメータXPs_maxを0にリセットする。これによって、次回の本制御ルーチンにおいては、ピストン10とシリンダ11とを完全に非接触とする操作が実行され、接触判定電圧Vcが再設定される。ステップS414が終了すると、ステップS407以降の接触判定に移行する。ステップS407以降の接触判定においては、ステップS414で設定された接触判定電圧Vcを用いて、ピストン10とシリンダ11との接触が判定される。
ステップS411でNoと判定された場合、すなわち、接触判定部31がV≦Vcであると判定した場合、ステップS407以降の接触判定においては、現時点における接触判定電圧Vcを用いて、ピストン10とシリンダ11との接触が判定される。ステップS413でNoと判定された場合、すなわち、接触判定部31がVc≦Aであると判定した場合、ステップS407以降の接触判定においては、現時点における接触判定電圧Vc、すなわち、ステップS412で設定された接触判定電圧Vcを用いて、ピストン10とシリンダ11との接触が判定される。
以上、本実施形態は、気体軸受を介してシリンダ内にピストンを保持するピストン装置において、前記ピストンと前記シリンダとの接触状態によって、前記ピストンと前記シリンダとの間に介在する気体の圧力を変更する。これによって、前記ピストンと前記シリンダとの接触をより確実に回避するとともに、前記気体軸受を形成するための気体の消費量を抑制できる。その結果、ピストンやシリンダの摩耗等を抑制して、ピストン装置の耐久性低下を抑制でき、また、気体軸受を形成するための気体の消費を抑制できるので、前記気体を供給するための動力を低減できる。このため、例えば、本実施形態に係るピストン装置を熱機関の排熱を回収するスターリングエンジンに適用するとともに、排熱回収対象の前記熱機関が発生する動力で気体軸受を形成するための気体を供給する構成とした場合には、前記熱機関の燃料消費を抑制できるという効果も得られる。
なお、上記においては、ピストン装置がスターリングエンジンである場合の例を用いて、その構成、作用、効果を説明したが、本実施形態に係るピストン装置は、スターリングエンジン以外のピストン装置に対しても容易に適用可能である。そして、適用された場合には、上記と同様の有用性を有する。
以上のように、本発明に係るピストン装置は、ピストン内に供給された気体をピストンとシリンダとの間に流出させて体軸受を形成するものに対して有用であり、特に、ピストンとシリンダとの接触をより確実に回避するとともに、前記気体軸受を形成するための気体の消費量を抑制することに適している。
1 スターリングエンジン
2 熱交換器
5 基板
6 シリンダケース
7 クランク軸受
8 クランクケース
9 クランク軸
10 ピストン
10A 高温側ピストン
10B 低温側ピストン
10Bo ピストン底部
10IN ピストン内空間
10S ピストン側部
10T ピストン頂部
11 シリンダ
11A 高温側シリンダ
11B 低温側シリンダ
11I 内面
17 電圧測定器
17A 第1電圧測定器
17B 第2電圧測定器
18 抵抗
19 電源
20 給気口
21 気体通路
22 気体供給配管
22A 高温側気体供給配管
22B 低温側気体供給配管
23 開閉弁
23A 高温側開閉弁
23B 低温側開閉弁
24 蓄圧タンク
25 ポンプ
26 クラッチ
27 圧力センサ
28 排ガス温度センサ
30、30a 気体供給制御装置
31 接触判定部
32 圧力制御部
33 負荷算出部
40A 第1接触判定回路
40B 第2接触判定回路
41 車両
50 ECU
60 気体軸受静圧変更用マップ
61 負荷推定マップ
62 静圧増加用マップ
63 静圧減少用マップ
70 内燃機関
100 スターリングエンジン
2 熱交換器
5 基板
6 シリンダケース
7 クランク軸受
8 クランクケース
9 クランク軸
10 ピストン
10A 高温側ピストン
10B 低温側ピストン
10Bo ピストン底部
10IN ピストン内空間
10S ピストン側部
10T ピストン頂部
11 シリンダ
11A 高温側シリンダ
11B 低温側シリンダ
11I 内面
17 電圧測定器
17A 第1電圧測定器
17B 第2電圧測定器
18 抵抗
19 電源
20 給気口
21 気体通路
22 気体供給配管
22A 高温側気体供給配管
22B 低温側気体供給配管
23 開閉弁
23A 高温側開閉弁
23B 低温側開閉弁
24 蓄圧タンク
25 ポンプ
26 クラッチ
27 圧力センサ
28 排ガス温度センサ
30、30a 気体供給制御装置
31 接触判定部
32 圧力制御部
33 負荷算出部
40A 第1接触判定回路
40B 第2接触判定回路
41 車両
50 ECU
60 気体軸受静圧変更用マップ
61 負荷推定マップ
62 静圧増加用マップ
63 静圧減少用マップ
70 内燃機関
100 スターリングエンジン
Claims (9)
- シリンダの内部に配置されて往復運動し、かつ頂部と側部と底部とで囲まれる空間を備えるピストンと、
前記ピストンの前記側部に設けられ、前記空間に供給された気体を前記ピストンと前記シリンダとの間に介在させる給気口と、
前記ピストンと前記シリンダとが接触したことを判定する接触判定手段と、
前記空間を介して前記ピストンと前記シリンダとの間へ前記気体を供給するとともに、前記ピストンと前記シリンダとの接触状態に基づき、前記空間へ供給する気体の圧力を変更する気体供給手段と、
を備えることを特徴とするピストン装置。 - 前記気体供給手段は、
前記ピストンと前記シリンダとが接触した場合には、前記ピストンと前記シリンダとの間に介在する前記気体の圧力を増加させ、
前記ピストンと前記シリンダとが非接触である場合には、前記ピストンと前記シリンダとの間に介在する前記気体の圧力を減少させることを特徴とする請求項1に記載のピストン装置。 - 少なくとも前記ピストンの側部及び前記シリンダの内面は導電体で構成されるとともに、前記ピストンの側部と前記シリンダの内面との間には一定の大きさの電位差が与えられ、
前記接触判定手段は、前記電位差に基づいて、前記ピストンと前記シリンダとが接触しているか否かを判定することを特徴とする請求項1又は2に記載のピストン装置。 - 前記気体供給手段は、
前記電位差に応じて、前記ピストンと前記シリンダとの間に介在する前記気体の圧力の変化分を変更することを特徴とする請求項3に記載のピストン装置。 - 前記気体供給手段は、
前記ピストン装置の負荷に応じて、前記ピストンと前記シリンダとの間に介在する前記気体の圧力の変化分を変更することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のピストン装置。 - 前記ピストンと前記シリンダとを完全に非接触としたときにおける、前記ピストンの側部と前記シリンダの内面との間の電位差に基づき、前記ピストンと前記シリンダとが接触したか否かを判定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のピストン装置。
- 前記ピストン装置は、スターリングエンジンであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のピストン装置。
- 前記スターリングエンジンは熱機関からの排熱を回収することを特徴とする請求項7に記載のピストン装置。
- 前記気体供給手段は、前記熱機関によって駆動されることを特徴とする請求項8に記載のピストン装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006317219A JP2008128190A (ja) | 2006-11-24 | 2006-11-24 | ピストン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006317219A JP2008128190A (ja) | 2006-11-24 | 2006-11-24 | ピストン装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2008128190A true JP2008128190A (ja) | 2008-06-05 |
Family
ID=39554270
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2006317219A Pending JP2008128190A (ja) | 2006-11-24 | 2006-11-24 | ピストン装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2008128190A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2006
- 2006-11-24 JP JP2006317219A patent/JP2008128190A/ja active Pending
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