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JP2008128161A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置 Download PDF

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JP2008128161A JP2006316506A JP2006316506A JP2008128161A JP 2008128161 A JP2008128161 A JP 2008128161A JP 2006316506 A JP2006316506 A JP 2006316506A JP 2006316506 A JP2006316506 A JP 2006316506A JP 2008128161 A JP2008128161 A JP 2008128161A
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雅徳 黒澤
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Abstract

【課題】エンジンの排気合流部に設置した空燃比センサの出力に基づいて各気筒の空燃比(気筒別空燃比)を推定するシステムにおいて、空燃比センサの応答性劣化時の気筒別空燃比の推定精度を向上させる。
【解決手段】エンジン11の高負荷領域で空燃比センサ37の応答性の劣化度合を検出し、空燃比センサ37の応答性の劣化度合に応じた補正ゲインを算出することで、空燃比センサ37の出力低下分に応じた補正ゲインを学習し、この補正ゲインを用いて気筒別空燃比の推定値を補正することで、空燃比センサ37の出力低下による気筒別空燃比の推定誤差を補正する。更に、補正後の各気筒の推定空燃比と基準空燃比との偏差を算出することで、各気筒の空燃比の気筒間ばらつきを算出する。これにより、空燃比センサの応答性劣化時の気筒別空燃比の推定精度ひいては空燃比の気筒間ばらつきの検出精度を向上させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の複数の気筒の排出ガスが合流する排気合流部に設置した空燃比センサの出力に基づいて各気筒の空燃比を推定する機能を備えた内燃機関の制御装置に関する発明である。
近年、内燃機関の空燃比制御精度を向上させるために、特許文献1(特許第3357572号公報)に記載されているように、複数の気筒の排出ガスが合流する排気合流部に設置した1つの空燃比センサの出力(排気合流部の空燃比)と各気筒の空燃比とを関連付けたモデルを用いて各気筒の空燃比(気筒別空燃比)を推定し、その推定結果に基づいて各気筒の空燃比の気筒間ばらつきが小さくなるように各気筒の空燃比補正量を算出して各気筒の空燃比(例えば燃料噴射量)を気筒毎に制御する気筒別空燃比制御を実施するようにしたものがある。
更に、上記特許文献1の技術では、空燃比センサの応答性の劣化よって気筒別空燃比の推定精度が低下することを防止するために、空燃比センサの応答速度を判定し、その判定結果に応じて空燃比センサで空燃比を検出するタイミングを補正するようにしている。
特許第3357572号公報(第1頁等)
ところで、空燃比センサの応答性が劣化すると、空燃比センサの出力値も低下することがある。しかし、上記特許文献1の技術では、空燃比センサの応答性が劣化したときの空燃比センサの出力低下の影響が全く考慮されていないため、空燃比センサの応答性が劣化したときの空燃比センサの出力低下によって、空燃比センサの出力に基づいた気筒別空燃比の推定精度が低下する可能性がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、従って本発明の目的は、空燃比センサの応答性劣化時の気筒別空燃比の推定精度を向上させることができる内燃機関の制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、内燃機関の複数の気筒の排出ガスが合流する排気合流部に空燃比センサを設置し、この空燃比センサの出力に基づいて各気筒の空燃比(以下「気筒別空燃比」という)を推定する内燃機関の制御装置において、内燃機関の高負荷領域で空燃比センサの応答性の劣化度合をセンサ応答性劣化度合検出手段により検出して、検出した空燃比センサの応答性の劣化度合に基づいて該空燃比センサの出力低下分に応じた補正ゲインを補正ゲイン学習手段により学習し、学習した補正ゲインを用いて気筒別空燃比の推定値を補正するようにしたものである。
内燃機関の排出ガス量が多くなる高負荷領域では、空燃比の変化に対する空燃比センサの応答性を精度良く検出することができる。更に、空燃比センサの応答性が劣化したときには、その劣化度合に応じて空燃比センサの出力が低下する。従って、高負荷領域で検出した空燃比センサの応答性の劣化度合を用いれば、空燃比センサの出力低下分に応じた補正ゲインを精度良く学習することができ、この補正ゲインを用いて気筒別空燃比の推定値を補正すれば、空燃比センサの出力低下による気筒別空燃比の推定誤差を精度良く補正することができ、空燃比センサの応答性劣化時の気筒別空燃比の推定精度を向上させることができる。
また、請求項2のように、内燃機関の運転状態に応じて区分された複数の学習領域毎に空燃比センサの応答性の劣化度合を検出して、学習領域毎に空燃比センサの応答性の劣化度合に基づいて該空燃比センサの出力低下分に応じた補正ゲインを学習し、学習領域毎に補正ゲインを用いて気筒別空燃比の推定値を補正するようにしても良い。このようにすれば、内燃機関の運転状態に左右されずに、空燃比センサの出力低下による気筒別空燃比の推定誤差を精度良く補正することができる。
更に、請求項3のように、空燃比センサの出力に基づいて気筒別空燃比を推定する際に、空燃比センサの応答性の劣化度合に応じて空燃比センサで空燃比を検出するタイミングを補正するようにしても良い。このようにすれば、空燃比センサで空燃比を検出するタイミングを空燃比センサの応答性の劣化度合に応じて変化させて適正なタイミングに設定することができ、空燃比センサの応答性劣化時の気筒別空燃比の推定精度を更に向上させることができる。
また、請求項4のように、補正ゲインを用いて補正した後の気筒別空燃比の推定値に基づいて各気筒の空燃比の気筒間ばらつきを検出するようにしても良い。このようにすれば、空燃比センサの応答性劣化時の各気筒の空燃比の気筒間ばらつきの検出精度を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を具体化した幾つかの実施例を説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図7に基づいて説明する。
まず、図1に基づいてエンジン制御システム全体の概略構成を説明する。
内燃機関である例えば直列4気筒のエンジン11の吸気管12の最上流部には、エアクリーナ13が設けられ、このエアクリーナ13の下流側に、吸入空気量を検出するエアフローメータ14が設けられている。このエアフローメータ14の下流側には、モータ等によって開度調節されるスロットルバルブ15とスロットル開度を検出するスロットル開度センサ16とが設けられている。
更に、スロットルバルブ15の下流側には、サージタンク17が設けられ、このサージタンク17には、吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサ18が設けられている。また、サージタンク17には、エンジン11の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド19が設けられ、各気筒の吸気マニホールド19の吸気ポート近傍に、それぞれ燃料を噴射する燃料噴射弁20が取り付けられている。エンジン運転中は、燃料タンク21内の燃料が燃料ポンプ22によりデリバリパイプ23に送られ、各気筒の噴射タイミング毎に各気筒の燃料噴射弁20から燃料が噴射される。デリバリパイプ23には、燃料圧力(燃圧)を検出する燃圧センサ24が取り付けられている。
また、エンジン11には、吸気バルブ25と排気バルブ26の開閉タイミングをそれぞれ可変する可変バルブタイミング機構27,28が設けられている。更に、エンジン11には、吸気カム軸29と排気カム軸30の回転に同期してカム角信号を出力する吸気カム角センサ31と排気カム角センサ32が設けられていると共に、エンジン11のクランク軸の回転に同期して所定クランク角毎(例えば30℃A毎)にクランク角信号のパルスを出力するクランク角センサ33が設けられている。
一方、エンジン11の各気筒の排気マニホールド35が合流する排気合流部36には、排出ガスの空燃比を検出する空燃比センサ37が設置され、この空燃比センサ37の下流側に排出ガス中のCO,HC,NOx等を浄化する三元触媒等の触媒38が設けられている。
上述した空燃比センサ37等の各種センサの出力は、エンジン制御回路(以下「ECU」と表記する)40に入力される。このECU40は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶された各種のエンジン制御プログラムを実行することで、エンジン運転状態に応じて各気筒の燃料噴射弁20の燃料噴射量や点火時期を制御する。
また、ECU40は、後述する図2乃至図5の気筒別空燃比制御用の各ルーチンを実行することで、エンジン運転中に空燃比センサ37の検出値(排気合流部36を流れる排出ガスの空燃比)と各気筒の空燃比とを関連付けたモデル(以下「気筒別空燃比推定モデル」という)を用いて空燃比センサ37の検出値に基づいて各気筒の空燃比(気筒別空燃比)を推定し、各気筒の推定空燃比と基準空燃比(全気筒の推定空燃比の平均値又は制御目標値)との偏差を算出することで、各気筒の空燃比の気筒間ばらつきを算出する。そして、各気筒の空燃比の気筒間ばらつきが小さくなるように各気筒の空燃比補正係数(各気筒の燃料噴射量の補正係数)を算出し、その算出結果に基づいて各気筒の燃料噴射量を補正することで、各気筒に供給する混合気の空燃比を各気筒毎に補正して各気筒の空燃比の気筒間ばらつきを小さくするように制御する気筒別空燃比制御を実施する。
ところで、空燃比センサ37の応答性が劣化すると、空燃比センサ37の出力値も低下することがあり、この空燃比センサ37の出力低下によって、空燃比センサ37の出力に基づいた気筒別空燃比の推定精度が低下する可能性がある。
この対策として、本実施例1では、エンジン11の高負荷領域で空燃比センサ37の応答性の劣化度合を検出して、この空燃比センサ37の応答性の劣化度合に応じた補正ゲインを算出することで、空燃比センサ37の出力低下分に応じた補正ゲインを求めて学習し、この補正ゲインを用いて気筒別空燃比の推定値を補正するようにしている。
エンジン11の排出ガス量が多くなる高負荷領域では、空燃比の変化に対する空燃比センサ37の応答性を精度良く検出することができる。更に、空燃比センサ37の応答性が劣化したときには、その劣化度合に応じて空燃比センサ37の出力が低下する。従って、高負荷領域で検出した空燃比センサ37の応答性の劣化度合に応じた補正ゲインを求めることで、空燃比センサ37の出力低下分に応じた補正ゲインを精度良く学習することができ、この補正ゲインを用いて気筒別空燃比の推定値を補正することで、空燃比センサ37の出力低下による気筒別空燃比の推定誤差を精度良く補正することができる。
以下、ECU40が実行する図2乃至図5の気筒別空燃比制御用の各ルーチンの処理内容を説明する。
[気筒別空燃比制御ルーチン]
図2に示す気筒別空燃比制御ルーチンは、ECU40の電源オン中に所定周期で実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、空燃比センサ37の出力(空燃比検出値)を読み込んだ後、ステップ102に進み、後述する図3の気筒別空燃比推定ルーチンを実行して、空燃比センサ37の検出値に基づいて各気筒の空燃比を推定し、これら各気筒の推定空燃比を補正ゲインを用いて補正する。
この後、ステップ103に進み、補正ゲインを用いて補正した後の各気筒の推定空燃比と基準空燃比(全気筒の推定空燃比の平均値又は制御目標値)との偏差を算出することで、各気筒の空燃比の気筒間ばらつきを算出する。このステップ103の処理が特許請求の範囲でいう気筒間ばらつき検出手段としての役割を果たす。
この後、ステップ104に進み、各気筒の空燃比の気筒ばらつきが小さくなるように各気筒の空燃比補正係数(各気筒の燃料噴射量の補正係数)を算出した後、ステップ105に進み、各気筒の空燃比補正係数に基づいて各気筒の燃料噴射量を補正することで、各気筒に供給する混合気の空燃比を各気筒毎に補正して各気筒の空燃比の気筒間ばらつきを小さくするように制御する気筒別空燃比制御を実施する。
[気筒別空燃比推定ルーチン]
図3に示す気筒別空燃比推定ルーチンは、前記図2の気筒別空燃比制御ルーチンのステップ102で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ201で、空燃比センサ37の応答性が劣化しているか否かを、図示しないセンサ応答性劣化診断ルーチンの診断結果等に基づいて判定する。具体的には、後述する方法で空燃比センサ37の応答時間Tを計測し、この応答時間Tを所定の劣化判定値(又は応答時間Tの前回値)と比較して空燃比センサ37の応答性の劣化の有無を判定する。
このステップ201で、空燃比センサ37の応答性が劣化していないと判定された場合には、ステップ202に進み、補正ゲインを「1.0」に設定する。この場合、各気筒の推定空燃比は実質的には補正されない。
一方、上記ステップ201で、空燃比センサ37の応答性が劣化していると判定された場合には、ステップ203に進み、後述する図4の補正ゲイン学習ルーチンを実行して、エンジン11の高負荷領域で空燃比センサ37の応答性の劣化度合を検出し、空燃比センサ37の応答性の劣化度合に基づいて空燃比センサ37の出力低下分に応じた補正ゲインを学習する。
この後、ステップ204に進み、気筒別空燃比推定モデルを用いて今回の空燃比推定対象となる気筒の空燃比を空燃比センサ37の検出値に基づいて推定した後、ステップ205に進み、各気筒の推定空燃比にそれぞれ補正ゲインを乗算することで、各気筒の推定空燃比を補正して各気筒の最終的な推定空燃比を求める。このステップ205の処理が特許請求の範囲でいう気筒別空燃比補正手段としての役割を果たす。
[補正ゲイン学習ルーチン]
図4に示す補正ゲイン学習ルーチンは、前記図3の気筒別空燃比推定ルーチンのステップ203で実行されるサブルーチンであり、特許請求の範囲でいう補正ゲイン学習手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ301で、エンジン運転状態が高負荷領域であるか否かを、例えばエンジン負荷K(吸入空気量や吸気管圧力等)が所定値HK以上であるか否かによって判定する。このステップ301で、エンジン運転状態が高負荷領域ではないと判定された場合には、ステップ302以降の補正ゲイン学習に関する処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。
その後、上記ステップ301で、エンジン運転状態が高負荷領域であると判定されたときに、ステップ302以降の補正ゲイン学習に関する処理を次のようにして実行する。まず、ステップ302で、後述する図5のセンサ応答性劣化度合検出ルーチンを実行して、エンジン11の高負荷領域で空燃比センサ37の応答性の劣化度合Rを検出する。
この後、ステップ303に進み、空燃比センサ37の応答性の劣化度合Rに応じた補正ゲインをマップ又は数式等により算出することで、空燃比センサ37の出力低下分に応じた補正ゲインを求め、この補正ゲインをECU40のバックアップRAM等の書き換え可能な不揮発性メモリに記憶することで、補正ゲインを学習する。
[センサ応答性劣化度合検出ルーチン]
図5に示すセンサ応答性劣化度合検出ルーチンは、前記図4の補正ゲイン学習ルーチンのステップ302で実行されるサブルーチンであり、特許請求の範囲でいうセンサ応答性劣化度合検出手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ401で、劣化度合検出実行フラグが「1」にセットされているか否かを判定する。この劣化度合検出実行フラグは、エンジン11が始動される毎(例えばECU40の電源がオンされる毎)に「1」にセットされる。或は、空燃比センサ37の応答性劣化度合の前回検出時からの積算走行距離又は積算時間が所定値を越える毎に劣化度合検出実行フラグが「1」にセットされるようにしても良い。
このステップ401で、劣化度合検出実行フラグが「1」にセットされていると判定された場合には、ステップ402以降の劣化度合検出に関する処理を次のようにして実行する。まず、ステップ402で、燃料カットが開始されたか否かを判定し、燃料カットが開始されたと判定されたときに、ステップ403に進み、タイマを作動させて燃料カット開始からの経過時間を計測する。
この後、ステップ404に進み、空燃比センサ37の出力が所定のリーン判定値を越えたか否かを判定し、空燃比センサ37の出力がリーン判定値を越えたと判定されたときに、ステップ405に進み、図6に示すように、タイマのカウント値に基づいて燃料カット開始から空燃比センサ37の出力がリーン判定値を越えるまでに要した応答時間Tを計測する。
この後、ステップ406に進み、空燃比センサ37の今回の応答時間T(i) と前回の応答時間T(i-1) との差に基づいて今回の応答性劣化分ΔRを求め、前回の空燃比センサ37の応答性劣化度合R(i-1) に今回の応答性劣化分ΔRを積算して、今回の空燃比センサ37の応答性劣化度合R(i) を求める。
R(i) =R(i-1) +ΔR
尚、空燃比センサ37の今回の応答時間T(i) と初期の応答時間T0 (応答性が劣化していないときの応答時間)との差に基づいて今回の空燃比センサ37の応答性劣化度合R(i) を求めるようにしても良い。
このようにして求めた空燃比センサ37の応答性劣化度合R(i) は、ECU40のバックアップRAM等の書き換え可能な不揮発性メモリに記憶する。
この後、ステップ407に進み、劣化度合検出実行フラグを「0」にリセットして、本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップ401で、劣化度合検出実行フラグが「0」にリセットされていると判定された場合には、ステップ402以降の劣化度合検出に関する処理を実行することなく、本ルーチンを終了する。
尚、本ルーチンでは、図6に示すように、燃料カット開始から空燃比センサ37の出力が所定のリーン判定値を越えるまでに要した応答時間Tを求めるようにしたが、燃料カット終了から空燃比センサ37の出力が所定のリッチ判定値を越えるまでに要した応答時間Tを求めるようにしても良い。
或は、図7に示すように、エンジン11の運転状態が定常状態のときに、燃料噴射量を強制的に増量補正(又は減量補正)して空燃比を強制的にリッチ方向(又はリーン方向)に変化させてから空燃比センサ37の出力が所定のリッチ判定値(又はリーン判定値)を越えるまでに要した応答時間Tを求めるようにしても良い。
以上説明した本実施例1では、エンジン11の高負荷領域で空燃比センサ37の応答性の劣化度合を検出して、この空燃比センサ37の応答性の劣化度合に応じた補正ゲインを算出することで、空燃比センサ37の出力低下分に応じた補正ゲインを求めて学習し、この補正ゲインを用いて気筒別空燃比の推定値を補正するようにしたので、空燃比センサ37の出力低下による気筒別空燃比の推定誤差を精度良く補正することができ、空燃比センサの応答性劣化時の気筒別空燃比の推定精度、ひいては各気筒の空燃比の気筒間ばらつきの検出精度を向上させることができる。
次に、図8を用いて本発明の実施例2を説明する。
本実施例2では、後述する図8の気筒別空燃比推定ルーチンを実行することで、空燃比センサ37の出力に基づいて気筒別空燃比を推定する際に、空燃比センサ37の応答性の劣化度合に応じて空燃比センサ37で空燃比を検出するタイミングを補正するようにしている。
図8に示す気筒別空燃比推定ルーチンでは、ステップ201で、空燃比センサ37の応答性が劣化していると判定された場合には、ステップ203に進み、前述した図4の補正ゲイン学習ルーチンを実行して、エンジン11の高負荷領域で空燃比センサ37の応答性の劣化度合を検出し、空燃比センサ37の応答性の劣化度合に基づいて空燃比センサ37の出力低下分に応じた補正ゲインを学習する。
この後、ステップ203aに進み、空燃比センサ37の応答性の劣化度合に応じて空燃比センサ37で空燃比を検出するタイミングを補正する。これにより、空燃比センサ37で空燃比を検出するタイミングを空燃比センサ37の応答性の劣化度合に応じて変化させて適正なタイミングに設定する。このステップ203aの処理が特許請求の範囲でいう空燃比検出タイミング補正手段としての役割を果たす。
この後、気筒別空燃比推定モデルを用いて今回の空燃比推定対象となる気筒の空燃比を空燃比センサ37の検出値に基づいて推定した後、各気筒の推定空燃比にそれぞれ補正ゲインを乗算することで、各気筒の推定空燃比を補正して各気筒の最終的な推定空燃比を求める(ステップ204,205)。
以上説明した本実施例2では、空燃比センサ37の出力に基づいて気筒別空燃比を推定する際に、空燃比センサ37の応答性の劣化度合に応じて空燃比センサ37で空燃比を検出するタイミングを補正するようにしたので、空燃比センサ37で空燃比を検出するタイミングを空燃比センサ37の応答性の劣化度合に応じて変化させて適正なタイミングに設定することができ、空燃比センサ37の応答性劣化時の気筒別空燃比の推定精度を更に向上させることができる。
尚、上記各実施例1,2では、常に高負荷領域で学習した補正ゲインを用いて気筒別空燃比の推定値を補正するようにしたが、気筒別空燃比の推定値を補正する際に、そのときのエンジン運転状態(例えばエンジン負荷)に応じて、高負荷領域で学習した補正ゲインを補正し、その補正ゲインを用いて気筒別空燃比の推定値を補正するようにしても良い。
次に、図9及び10を用いて本発明の実施例3を説明する。
本実施例3では、後述する図9及び図10の各ルーチンを実行することで、エンジン11の運転状態に応じて区分された複数の学習領域毎に空燃比センサ37の応答性の劣化度合を検出して、学習領域毎に空燃比センサ37の応答性の劣化度合に基づいて該空燃比センサ37の出力低下分に応じた補正ゲインを学習し、学習領域毎に補正ゲインを用いて気筒別空燃比の推定値を補正するようにしている。
図9に示す気筒別空燃比推定ルーチンでは、ステップ501で、空燃比センサ37の応答性が劣化していると判定された場合に、ステップ503に進み、後述する図10の補正ゲイン学習ルーチンを実行して、エンジン11の運転状態(例えばエンジン負荷)に応じて区分された複数の学習領域毎に空燃比センサ37の応答性の劣化度合を検出し、学習領域毎に空燃比センサ37の応答性の劣化度合に基づいて空燃比センサ37の出力低下分に応じた補正ゲインを学習する。
この後、ステップ504に進み、気筒別空燃比推定モデルを用いて今回の空燃比推定対象となる気筒の空燃比を空燃比センサ37の検出値に基づいて推定した後、ステップ505に進み、現在のエンジン運転領域がエンジン運転状態(例えばエンジン負荷)に応じて区分された複数の学習領域のうちのいずであるかを判定する。
ステップ506に進み、現在のエンジン運転領域に対応した学習領域の補正ゲインを各気筒の推定空燃比に乗算することで、各気筒の推定空燃比を補正して各気筒の最終的な推定空燃比を求める。
図10に示す補正ゲイン学習ルーチンでは、まず、ステップ601で、現在のエンジン運転領域がエンジン運転状態(例えばエンジン負荷)に応じて区分された複数の学習領域のうちのいずであるかを判定する。
この後、ステップ602に進み、前述した図5のセンサ応答性劣化度合検出ルーチンを実行して、現在のエンジン運転領域に対応した学習領域における空燃比センサ37の応答性の劣化度合Rを検出する。
この後、ステップ603に進み、現在のエンジン運転領域に対応した学習領域における空燃比センサ37の応答性の劣化度合Rに応じた補正ゲインをマップ又は数式等により算出することで、空燃比センサ37の出力低下分に応じた補正ゲインを求め、この補正ゲインをECU40のバックアップRAM等の書き換え可能な不揮発性メモリに記憶することで、補正ゲインを学習する。この際、現在のエンジン運転領域に対応した学習領域の補正ゲインの学習値が更新される。
以上説明した本実施例3では、エンジン11の運転状態に応じて区分された複数の学習領域毎に空燃比センサ37の応答性の劣化度合を検出して、学習領域毎に空燃比センサ37の応答性の劣化度合に基づいて該空燃比センサ37の出力低下分に応じた補正ゲインを学習し、学習領域毎に補正ゲインを用いて気筒別空燃比の推定値を補正するようにしたので、エンジン運転状態に左右されずに、空燃比センサ37の出力低下による気筒別空燃比の推定誤差を精度良く補正することができる。
尚、上記各実施例1〜3では、空燃比センサ37の検出値と各気筒の空燃比とを関連付けた気筒別空燃比推定モデルを用いて各気筒の空燃比を推定するようにしたが、気筒別空燃比の推定方法は、気筒別空燃比推定モデルを用いた方法に限定されず、適宜変更しても良く、例えば、各気筒毎に空燃比を強制的に変化させる空燃比ディザ制御を実行したときの空燃比センサ37の出力に基づいて各気筒の空燃比を推定するようにしても良い。
また、上記各実施例1〜3では、本発明を4気筒エンジンに適用したが、2気筒エンジンや3気筒エンジン或は5気筒以上のエンジンに本発明を適用しても良い。
本発明の実施例1におけるエンジン制御システム全体の概略構成図である。 実施例1の気筒別空燃比制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の気筒別空燃比推定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の補正ゲイン学習ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1のセンサ応答性劣化度合検出ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の空燃比センサの応答時間の検出方法を説明するためのタイムチャートである。 実施例1の空燃比センサの応答時間の他の検出方法を説明するためのタイムチャートである。 実施例2の気筒別空燃比推定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例3の気筒別空燃比推定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例3の補正ゲイン学習ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
11…エンジン(内燃機関)、12…吸気管、15…スロットルバルブ、20…燃料噴射弁、35…排気マニホールド、36…排気合流部、37…空燃比センサ、40…ECU(センサ応答性劣化度合検出手段,補正ゲイン学習手段,気筒別空燃比補正手段,気筒間ばらつき検出手段)

Claims (4)

  1. 内燃機関の複数の気筒の排出ガスが合流する排気合流部に空燃比センサを設置し、この空燃比センサの出力に基づいて各気筒の空燃比(以下「気筒別空燃比」という)を推定する内燃機関の制御装置において、
    内燃機関の高負荷領域で前記空燃比センサの応答性の劣化度合を検出するセンサ応答性劣化度合検出手段と、
    前記センサ応答性劣化度合検出手段で検出した前記空燃比センサの応答性の劣化度合に基づいて該空燃比センサの出力低下分に応じた補正ゲインを学習する補正ゲイン学習手段と、
    前記補正ゲイン学習手段で学習した補正ゲインを用いて前記気筒別空燃比の推定値を補正する気筒別空燃比補正手段と
    を備えていることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 内燃機関の複数の気筒の排出ガスが合流する排気合流部に空燃比センサを設置し、この空燃比センサの出力に基づいて各気筒の空燃比(以下「気筒別空燃比」という)を推定する内燃機関の制御装置において、
    内燃機関の運転状態に応じて区分された複数の学習領域毎に前記空燃比センサの応答性の劣化度合を検出するセンサ応答性劣化度合検出手段と、
    前記学習領域毎に前記センサ応答性劣化度合検出手段で検出した前記空燃比センサの応答性の劣化度合に基づいて該空燃比センサの出力低下分に応じた補正ゲインを学習する補正ゲイン学習手段と、
    前記学習領域毎に前記補正ゲイン学習手段で学習した補正ゲインを用いて前記気筒別空燃比の推定値を補正する気筒別空燃比補正手段と
    を備えていることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. 前記空燃比センサの出力に基づいて前記気筒別空燃比を推定する際に、前記センサ応答性劣化度合検出手段で検出した前記空燃比センサの応答性の劣化度合に応じて前記空燃比センサで空燃比を検出するタイミングを補正する空燃比検出タイミング補正手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記気筒別空燃比補正手段により前記補正ゲインを用いて補正した後の気筒別空燃比の推定値に基づいて各気筒の空燃比の気筒間ばらつきを検出する気筒間ばらつき検出手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011144779A (ja) * 2010-01-18 2011-07-28 Toyota Motor Corp 内燃機関の空燃比気筒間インバランス判定装置
JP2013169859A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Toyota Motor Corp ハイブリッド自動車の制御装置
JP2017180116A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 三菱自動車工業株式会社 内燃機関の故障判定装置

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