JP2008109054A - 熱電変換モジュール及び熱電変換モジュールの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】排熱を熱源に利用した熱電発電に使用されるような高温において使用でき、熱効率を従来よりも高くすることができる熱電変換モジュールを提供する。
【解決手段】熱電変換モジュール11は、複数のP型熱電素子12と複数のN型熱電素子13とが電極14を介して、電気的に直列に接続され、かつ熱的に並列に配置された構成である。P型熱電素子12及びN型熱電素子13は、絶縁体15形成された孔16に収容されて位置決めされ、電極14は隣接する2個の孔16の端部に跨るように形成された凹部17,18に、絶縁体15のP型熱電素子12及びN型熱電素子13の電気伝導方向における端面から一部が突出する状態で位置決めされている。電極14は、金属層19を介してP型熱電素子12と固相接合され、金属層20を介してN型熱電素子13と固相接合されている。
【選択図】図1
【解決手段】熱電変換モジュール11は、複数のP型熱電素子12と複数のN型熱電素子13とが電極14を介して、電気的に直列に接続され、かつ熱的に並列に配置された構成である。P型熱電素子12及びN型熱電素子13は、絶縁体15形成された孔16に収容されて位置決めされ、電極14は隣接する2個の孔16の端部に跨るように形成された凹部17,18に、絶縁体15のP型熱電素子12及びN型熱電素子13の電気伝導方向における端面から一部が突出する状態で位置決めされている。電極14は、金属層19を介してP型熱電素子12と固相接合され、金属層20を介してN型熱電素子13と固相接合されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、熱電変換モジュール及び熱電変換モジュールの製造方法に関する。
従来、熱エネルギーと電気エネルギーとの相互変換が可能な熱電変換素子が知られている。この熱電変換素子は、P型及びN型の二種類の熱電変換材料(熱電素子)を用いて構成されており、この二種類の熱電変換材料を電気的に直列に接続し、熱的に並列に配置した構成とされている。この熱電変換素子は、両端子間に電圧を印加すれば、正孔の移動及び電子の移動が起こり、両面間に温度差が発生する(ペルチェ効果)。また、この熱電変換素子は、両面間に温度差を与えれば、やはり正孔の移動及び電子の移動が起こり、両端子間に起電力が発生する(ゼーベック効果)。
1個(一対)の熱電変換素子では発生する温度差や起電力が小さいため、図6に示すように、複数のP型熱電素子52と、複数のN型熱電素子53とが電極54を介して電気的に直列に接続された熱電変換モジュール51として使用されている。また、熱電変換モジュール51がコンパクトとなるように、熱電素子52,53は複数列に配置されている。
熱電変換モジュールとして、図7に示すように、絶縁体の板状部材からなるガイド板61の各ガイド孔62内にP型熱電素子63及びN型熱電素子64が交互に収容され、ガイド孔62及びP型熱電素子63と電極65,66とが半田67により接合されたものが提案されている(特許文献1参照)。この熱電変換モジュールは、各ガイド孔62内にP型熱電素子63及びN型熱電素子64を収容した後、熱電素子63及びN型熱電素子64と電極65,66とを半田67により接合し、この接合の際に半田67が充填される空間を、各ガイド孔62の上下の開口部側にそれぞれ形成している。
また、熱電変換モジュールとして、図8に示すように、複数の貫通孔71と貫通孔71間を連結する電極用溝72とを備えた絶縁性型枠73の貫通孔71に、P型熱電素子74及びN型熱電素子75を収容し、電極用溝72に埋設された溶射電極76でP型熱電素子74とN型熱電素子75とを直列に接続したものが提案されている(特許文献2参照)。この熱電変換モジュールを製造する際は、P型熱電素子74とN型熱電素子75とを貫通孔71に交互に配列した後、絶縁性型枠73の両面に溶射電極76を形成する。その後、絶縁性型枠73の電極用溝72以外に形成された不要な溶射電極76を除去する。不要な溶射電極76の除去は研削で行われ、電極面の平面性を確保するため絶縁性型枠73も僅かに研削される。
また、熱電変換モジュールとして、電極とP型熱電素子及びN型熱電素子との接合を半田やろう材で接合する方法や、金属の溶射でP型熱電素子とN型熱電素子とを直列に接続する電極を形成する方法の他に、電極とP型熱電素子及びN型熱電素子との接合を固相接合で行う方法も提案されている(例えば、特許文献3参照。)。特許文献3の熱電変換モジュールは、電気伝導方向に見た両端部以外の外周部が絶縁体で覆われたN型半導体素子を有する半導体ユニット又はユニット群と、電気伝導方向に見た両端部以外の外周部が絶縁体で覆われたP型半導体素子を有する半導体ユニット又はユニット群とが、半導体ユニットの側壁部を接着剤を介して接続されている。
特開平11−298053号公報
特開2004−193209号公報
特開平11−261118号公報
地球温暖化防止対策の一環として排熱(廃熱)エネルギーを回収して電気エネルギーへ変換することが有効であり、熱電変換素子を利用することが考えられている。排熱エネルギーの温度は一般に600℃以下であるため、排熱エネルギーを有効に利用するためには、熱電変換素子を使用温度が500〜600℃程度の高温で熱電発電に使用することが好ましい。その場合は、200℃以下の低温で使用する場合に比較してより熱疲労破壊を受け易くなる。
前述したように、1個(一対)の熱電変換素子では発生する起電力が小さいため、複数のP型熱電素子と、複数のN型熱電素子とが電気的に直列に接続され、かつ熱的に並列に配置された熱電変換モジュールとして使用する必要がある。そのため、多数の熱電素子と電極とが正確に位置合わせされた状態で接合される必要がある。また、熱電変換モジュールを熱電発電に使用する場合、発電を効率よく行うためには、P型熱電素子及びN型熱電素子を挟んで同じ側に位置する電極同士は同一平面上に位置するように正確に配置される必要がある。
特許文献1の熱電変換モジュールは、電極65,66とP型熱電素子63及びN型熱電素子64とが半田67で接合されているため、熱電変換モジュールを排熱を有効に使用して熱電発電が行われる温度である500〜600℃程度の高温で使用することができない。
また、特許文献2の熱電変換モジュールは、製造に際して、絶縁性型枠73の貫通孔71内にP型熱電素子74及びN型熱電素子75を収容した状態で、絶縁性型枠73の両面に溶射電極76を形成した後、絶縁性型枠73の電極用溝72以外に形成された不要な溶射電極76を除去する必要がある。しかし、熱電変換材料は非常に脆く、特にシリサイド系の熱電素子であるN型Mg2Si、P型MnSi1.73の組み合わせでは、熱膨張差により溶射時に素材部からの剥離が生じ、製作が難しい。また、電極金属の溶射後、不要な部分を研削で除去するため、溶射電極76の表面と絶縁性型枠73の表面とが面一(同一平面)となり、熱源を熱電変換モジュールの片側の電極に接触させて熱電発電を行う際、熱の一部が絶縁性型枠73から伝わり、熱効率が悪くなるという問題がある。熱効率を改善するためには、溶射電極76を絶縁性型枠73と共に切削して平面加工を施した後、さらに絶縁性型枠73のみを切削加工する必要があり、工数が増しコスト高になる。
また、特許文献3には電極と熱電素子を固相接合で接合することは記載されている。しかし、電極と熱電素子とを固相接合で接合することは、電極と熱電素子とを電気的に接続する方法の一手段として、半田材やろう材で接合する方法、溶射で電極を形成する方法等と共に挙げられており、特に固相接合を行うための工夫に関しては記載されていない。
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その第1の目的は、排熱を熱源に利用した熱電発電に使用されるような高温において使用でき、熱効率を従来よりも高くすることができる熱電変換モジュールを提供することにあり、第2の目的はその熱電変換モジュールの製造方法を提供することにある。
前記第1の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数のP型熱電素子と複数のN型熱電素子とが電極を介して、電気的に直列に接続され、かつ熱的に並列に配置された構成の熱電変換モジュールである。そして、前記電極と前記P型熱電素子及び前記N型熱電素子との位置決め部を有する絶縁体と、前記電極と前記P型熱電素子及び前記N型熱電素子との間に介在する金属層とを備え、前記電極は前記絶縁体の前記P型熱電素子及び前記N型熱電素子の電気伝導方向における端面から突出する状態に設けられ、かつ前記金属層と固相接合されている。
この発明の熱電変換モジュールは、電極とP型熱電素子及びN型熱電素子との位置決め部を有する絶縁体を備えており、電極とP型熱電素子及び前記N型熱電素子とが金属層を介して固相接合されている。熱電素子は脆いため、電極の線膨張係数の値と熱電素子の線膨張係数の値との差が大きいと、使用時に熱応力で熱電素子と電極との界面で破壊が生じる。しかし、電極の線膨張係数の値と熱電素子の線膨張係数の値との差が大きい場合でも、電極とP型熱電素子及びN型熱電素子との間に適切な値の線膨張係数を有する金属層がそれぞれ存在することにより、熱電素子に過大な熱応力が作用することが防止される。
また、単にP型及びN型熱電素子が電極を介して接合された構成のモジュールと異なり、熱電素子や電極に触れずに絶縁体を持って取り扱うことができるため、取り扱いが容易になる。また、電極は金属層と固相接合により接合されているため、高温(500℃前後)での信頼性が高くなる。
また、電極が絶縁体のP型熱電素子及びN型熱電素子の電気伝導方向における端面から突出する状態で、P型熱電素子及びN型熱電素子と接合されているため、熱電変換モジュールを熱電発電に使用する際、電極が絶縁体の表面から突出しない構成に比較して、熱源から伝達される熱が、P型熱電素子及びN型熱電素子を介して熱源と反対側に位置する電極まで伝達される割合が多くなる。したがって、熱効率が高くなる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記P型熱電素子及び前記N型熱電素子は、シリサイド系熱電素子である。ここで、「シリサイド系熱電素子」とは、熱電素子をP型あるいはN型とする際に添加元素としてSi(ケイ素)を含むのではなく、熱電素子を構成する主な元素としてSiを含むものを意味する。
熱電変換モジュールを熱電発電に使用する場合、熱源として排熱エネルギーを使用すれば、排熱の有効利用の範囲が拡がるとともに地球温暖化抑制対策としても有効になる。排熱エネルギーの温度は一般に600℃以下であるため、排熱エネルギーを有効に利用するためには、熱電変換素子を使用温度が500〜600℃程度の高温で熱電発電に使用することが好ましい。この発明では、P型及びN型熱電素子にシリサイド系熱電素子が使用されているため、500〜600℃程度の高温で使用可能な熱電素子の入手が容易である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記電極にクラッド材が使用されている。電極は、線膨張係数の値がP型熱電素子、N型熱電素子及び絶縁体の線膨張係数の値に近く、熱電変換モジュールの使用温度における導電性が大きいものが好ましい。しかし、単一材料でこの条件を満足する材料は入手し難い。この発明では、電極にクラッド材が使用されているため、前記条件を満足できる材料を入手することが容易になる。
請求項4に記載の発明は、P型熱電素子及びN型熱電素子それぞれに適した線膨張係数を有する金属層を前記P型熱電素子及び前記N型熱電素子それぞれとの接合に適した温度において前記P型熱電素子及び前記N型熱電素子それぞれに接合する金属層接合工程を備えている。また、前記電極と前記P型熱電素子及び前記N型熱電素子との位置決め部を有する絶縁体に、前記P型熱電素子及びN型熱電素子間を電気的に接続する電極と、前記金属層が接合されたP型熱電素子及びN型熱電素子とを各電極が前記絶縁体の表面から突出する予め設定された位置に配置して仮止めする仮止め工程を備えている。さらに、前記仮止めされた絶縁体、電極、P型熱電素子及びN型熱電素子を加熱加圧して、各電極が前記絶縁体の表面から突出する状態で前記電極とP型熱電素子及びN型熱電素子とを前記金属層を介して固相接合する加熱加圧工程を備えている。
熱電素子に金属層(応力緩和層)を接合するのに適正な温度と、電極に金属層(応力緩和層)を接合するのに適正な温度と、電極に熱電素子を加熱加圧により接合するのに適正な温度とは一般に異なる。したがって、電極と熱電素子とを加熱加圧により接合する際に、電極と熱電素子の間に金属層(応力緩和層)を構成する材料(例えば、金属箔)を介在させて加熱加圧を行うと、接合することができても、適切でない条件で接合される部分が生じるため、接合部の信頼性が低くなる。しかし、この発明では、P型及びN型熱電素子への金属層の接合がそれぞれ接合に適した温度において、電極及び熱電素子を加熱加圧して接合する工程とは別に行われる。したがって、金属層(応力緩和層)と熱電素子との接合、電極と熱電素子との接合を適正な温度で行うことができる。また、電極と、金属層が接合されたP型熱電素子及びN型熱電素子とを各電極が絶縁体の表面から突出する予め設定された位置に配置した状態にセットした後、加熱加圧工程において電極とP型熱電素子及びN型熱電素子とが金属層を介して固相接合されて熱電変換モジュールが製造される。したがって、溶射により電極を形成する場合と異なり、不要な溶射電極の切削除去作業や絶縁体の切削除去作業が不要になり、製造が容易になる。
本発明によれば、排熱を熱源に利用した熱電発電に使用されるような高温において使用でき、熱効率を従来よりも高くすることができる熱電変換モジュールを提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図4に従って説明する。なお、図示の都合上、図面において各部の厚さ、長さ、幅等の寸法の比を実際のものと異なる状態で表している。図1(a)は熱電変換モジュールの平面図、(c)は(a)のA−A線における拡大断面図、(b)は絶縁体の平面図、(d)は(b)のB−B線拡大断面図である。
図1(a),(c)に示すように、熱電変換モジュール11は、複数のP型熱電素子12と複数のN型熱電素子13とが電極14を介して、電気的に直列に接続され、かつ熱的に並列に配置された構成に形成されている。即ち、P型熱電素子12及びN型熱電素子13は一列ではなく複数列に、かつP型熱電素子12とN型熱電素子13とが互いに隣接するように配置され、電極14は隣接する電極14の中心を結ぶ線が蛇行するように配置されている。電極14とP型熱電素子12及びN型熱電素子13とが絶縁体15により位置決めされた状態で接合されている。
詳述すると、絶縁体15は板状に形成されるとともに、P型熱電素子12又はN型熱電素子13を1個収容可能な複数個(この実施形態では36個)の孔16が一定の間隔をおいてマトリックス状(この実施形態では6行6列)に形成されている。絶縁体15の両端面には、隣接する孔16の端部と対応する位置に、隣接する孔16に収容されたP型熱電素子12及びN型熱電素子13の端面と接触するとともに、P型熱電素子12及びN型熱電素子13と接触する面と反対側が絶縁体15の端面から突出する状態で電極14を位置決めする凹部17,18が形成されている。即ち、凹部17,18は、隣接する2個の孔16に跨る溝部として形成されている。凹部17,18の深さは、例えば、電極14の厚さの1/2に形成されている。ここで、絶縁体15の端面とは、絶縁体15のP型熱電素子12及びN型熱電素子13の電気伝導方向における端面を意味する。この実施形態では、孔16は四角柱状に形成され、凹部17,18は長方形状に形成されている。
電極14とP型熱電素子12との間には金属層19が介在し、電極14とN型熱電素子13との間には金属層20が介在する。電極14は、金属層19を介してP型熱電素子12と固相接合され、金属層20を介してN型熱電素子13と固相接合されている。なお、電極14と絶縁体15は固相接合されていない。
図1(b),(d)に示すように、図1(d)において絶縁体15の上側に形成された凹部17と下側に形成された凹部18とは、1ピッチずつずれた状態に形成されている。例えば、図1(c)において上側の凹部17で位置決めされた電極14が、あるP型熱電素子12及びその左側に位置するN型熱電素子13の上端面と接触するように配置されると、そのP型熱電素子12の下端面と接触する電極14は、そのP型熱電素子12の右側に位置するN型熱電素子13の下端面と接触するように凹部18で位置決めされる。
熱電変換モジュール11を使用温度が500〜600℃程度の高温で熱電発電に使用可能にするため、P型熱電素子12及びN型熱電素子13にはシリサイド系熱電素子が使用されている。この実施形態ではP型熱電素子12としてMnSi1.73が使用されており、その線膨張係数は11.2×10−6/℃である。N型熱電素子13としてMg2Si(マグネシウムシリサイド)が使用されており、その線膨張係数は17.9×10−6/℃である。
電極14にはクラッド材が使用されている。この実施形態では、クラッド材として銅とインバー(Invar)から成るクラッド材が使用されている。クラッド材は、銅とインバーの複合部を挟んで両面に銅層が配置された構成になっている。インバー(Invar)とは、Ni(ニッケル)が36重量%で残りが実質的にFe(鉄)の合金である。また、銅とインバーの複合部とは、銅層とインバー層が単に積層された構成ではなく、同一層中に銅の領域とインバーの領域とが存在し、インバーの領域は連続しており、銅の領域は多数の領域に分割されている構成のものを意味する。そのため、銅とインバーの複合部は、その線膨張係数及び熱伝導率が銅の領域とインバーの領域との面積比によって変化し、クラッド材全体としての線膨張係数も変化する。このクラッド材は、例えば、インバーで形成されたエキスパンドメタル又はパンチングメタルを銅板の間に挟んだ状態で圧延・接合することにより形成される。この実施形態では線膨張係数が12×10−6/℃であるクラッド材が使用されている。
絶縁体15は熱伝導度が熱電素子と同等以下のものがよい。絶縁体15はセラミックで形成されている。この実施形態ではセラミックとして加工が容易なマシナブルセラミックを使用した。具体的にはフッ素金雲母系のマシナブルグレードである三井鉱山マテリアル株式会社の商品名:マセライトNTを使用した。
金属層19,20は、P型熱電素子12及びN型熱電素子13と電極14との間の熱膨張の差によって生じる熱応力で接合界面が破壊されるのを防止する役割を果たすため、P型熱電素子12及びN型熱電素子13の線膨張率と電極14の線膨張率との中間の線膨張率を有する必要がある。金属層19,20の線膨張率の値は、使用されるP型熱電素子12及びN型熱電素子13の材料によってその脆さが異なることと、P型熱電素子12、N型熱電素子13及び電極14の大きさによって熱膨張の大きさが異なることにより、共通の数値を挙げることはできない。したがって、予め試験でP型熱電素子12及びN型熱電素子13と金属層19,20との接合界面が破壊されない適正な線膨張率であることを確認するのが好ましい。また、P型熱電素子12、N型熱電素子13及び電極14の材質に応じて、接合性のよい材質を選択するのが好ましい。この実施形態では、P型熱電素子12の金属層19にはNi箔が使用され、N型熱電素子13の金属層20には銅箔が使用されている。Ni箔の線膨張係数は13.3×10−6/℃であり、銅箔の線膨張係数は17×10−6/℃である。
次に熱電変換モジュール11の製造方法を図2に従って説明する。図2(a)〜(d)は製造工程を示す模式図である。
熱電変換モジュール11の製造方法は、熱電素子ブロック製造工程、金属層接合工程、素子切出し工程、絶縁体製造工程、仮止め工程及び加熱加圧工程を備えている。
熱電変換モジュール11の製造方法は、熱電素子ブロック製造工程、金属層接合工程、素子切出し工程、絶縁体製造工程、仮止め工程及び加熱加圧工程を備えている。
熱電素子ブロック製造工程では、P型熱電素子ブロックを製造するP型熱電素子ブロック製造工程と、N型熱電素子ブロックを製造するN型熱電素子ブロック製造工程とがある。P型熱電素子ブロック製造工程及びN型熱電素子ブロック製造工程はそれぞれ独立して行われる。P型熱電素子ブロック及びN型熱電素子ブロックは、放電プラズマ燒結(SPS)装置を使用して放電プラズマ燒結法により製造される。P型熱電素子ブロックは燒結温度980℃で製造され、N型熱電素子ブロックは燒結温度860℃で製造される。そして、図2(a)に示すように、P型熱電素子ブロック21及びN型熱電素子ブロック22が製造される。P型熱電素子ブロック21及びN型熱電素子ブロック22は、熱電素子を構成する材料にもよるが、その形状は偏平な円柱状あるいは偏平な角柱状である。
金属層接合工程は、P型熱電素子12及びN型熱電素子13それぞれに適した金属層19,20を熱電素子との接合に適した温度において接合する工程である。この実施形態ではP型熱電素子ブロック21及びN型熱電素子ブロック22の状態で金属層19,20の接合が行われる。P型熱電素子ブロック21の場合は、SPS装置にNi箔でP型熱電素子ブロック21を挟む状態でセットして、700℃でNi箔をP型熱電素子ブロック21に固相接合させる。N型熱電素子ブロック22の場合は、SPS装置に銅箔でN型熱電素子ブロック22を挟む状態でセットして、630℃で銅箔をN型熱電素子ブロック22に固相接合させる。そして、図2(b)に示すように、両端面に金属層19が接合されたP型熱電素子ブロック21及び両端面に金属層20が接合されたN型熱電素子ブロック22が製造される。
素子切出し工程には、金属層19が接合されたP型熱電素子ブロック21からP型熱電素子12を切り出すP型素子切出し工程と、金属層20が接合されたN型熱電素子ブロック22からN型熱電素子13を切り出すN型素子切出し工程とがある。この実施形態では、P型素子切出し工程及びN型素子切出し工程において、図2(c)に示すように、P型熱電素子12及びN型熱電素子13は、それぞれ単純な角柱状(正方形断面の角柱状)に切り出される。P型熱電素子12及びN型熱電素子13の切り出しは、例えば、ダイシングソーやワイヤーソーにより行われる。
絶縁体製造工程では、マシナブルセラミックで所定の厚さ、所定の大きさの板材を形成した後、先ずドリルにより所定位置にざぐり加工を行って凹部17,18を形成する。次に各凹部17,18の両端に孔16を形成する。凹部17,18の深さは電極14の一部(片側)が突出するように、電極14の厚さ(例えば1mm)より小さく(例えば0.5mm)する。また、孔16の長さは、接合代確保のためP型熱電素子12及びN型熱電素子13の長さ(例えば、5.1mm)より小さく(例えば、5mm)する。
仮止め工程は、絶縁体15の凹部17,18及び孔16に、電極14、P型熱電素子12及びN型熱電素子13を仮止めする工程である。先ず絶縁体15を台上に載置し、その上面側の各凹部17に電極14をセットする。このとき、各電極14をAg(銀)ペーストを介して絶縁体15に仮止めする。次に絶縁体15を裏返して、仮止めされた電極14が台に当接する状態で、台上に載置する。次に各孔16にP型熱電素子12及びN型熱電素子13を収容した後、凹部18に電極14をセットする。各電極14はAgペーストを介して絶縁体15に仮止めされる。
加熱加圧工程は、絶縁体15に仮止めされた状態の電極14、P型熱電素子12及びN型熱電素子13を加熱加圧して、各電極14が絶縁体15の表面から突出する状態で電極14、P型熱電素子及びN型熱電素子を固相接合する工程である。図2(d)に示すように、電極14、P型熱電素子12及びN型熱電素子13が仮止めされた絶縁体15をSPS装置(放電プラズマ焼結装置)のパンチ電極PE間にセットして、真空中で600℃、20MPaの加熱加圧条件下で所定時間処理を行う。そして、加熱加圧工程が完了すると、熱電変換モジュール11の製造が完了する。
加熱加圧工程の固相接合は電極14とP型熱電素子12、N型熱電素子13が金属層19,20を介して固相接合される一方、絶縁体15と電極14とは固相接合されない。電極14のクラッド材中の銅が凹部17,18を充填するように変形することで、カシメ状態になり電極14と絶縁体15は固定される。
前記のように構成された熱電変換モジュール11を熱電発電に使用する場合は、図3に示すように、熱電変換モジュール11の一方の側(図3における上側)を低温側とし、他方の側を熱源側とする。そして、直列に接続された両端部のP型熱電素子12あるいはN型熱電素子13に接続された電極14を端子T1,T2として、負荷30が配線31を介して各端子に接続される。例えば、熱電変換モジュール11は、冷却水が流れる冷却部32に一方の側の電極14が接触し、排熱などが発生する加熱部33に他方の側の電極14が接触する状態に配置される。
この状態で熱源側と低温側との温度差により発電が行われ、直列に接続されたP型熱電素子12及びN型熱電素子13のうちのP型熱電素子12に接続された電極14の端子T1がプラス側になり、N型熱電素子13に接続された電極14の端子T2がマイナス側になって回路に電流が流れて負荷30で使用される。負荷30に代えて蓄電池を接続すれば、発電された電力が蓄電池に充電される。
実施例として、次の構成条件で18組のP型熱電素子12及びN型熱電素子13を電極14で直列に接続した熱電変換モジュール11を使用して、片面を500℃のホットプレートに接触させて、開放電圧0.85V発生で、約15時間運転を行った。
P型熱電素子12及びN型熱電素子13:3.5mm×3.5mm角で長さ(高さ)が5.1mm、金属層19,20:厚さが50μm、絶縁体15:厚さが6mm、凹部17,18の深さが0.5mm、孔16の長さが5mm、電極14:9mm×3.5mmで厚さが1mm。
比較例として、図4に示すように、セラミック基板(絶縁基板)23上に、同じ大きさの電極14、P型熱電素子12及びN型熱電素子13を使用して、18組のP型熱電素子12及びN型熱電素子13を電極14で直列に接続した熱電変換モジュール11を製造して、開放電圧0.85V発生で、約15時間運転を行った。
比較例の熱電変換モジュール11は、約15時間運転したところ、熱膨張差によりセラミック基板23やP型熱電素子12及びN型熱電素子13にクラックの発生が見られ、抵抗値が大幅に上昇して発電不能になった。しかし、絶縁体15を使用した実施形態の熱電変換モジュール11で同じ運転を行ったところ、抵抗値の上昇は無かった。
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)熱電変換モジュール11は、複数のP型熱電素子12と複数のN型熱電素子13とが電極14を介して、電気的に直列に接続され、かつ熱的に並列に配置された構成である。電極14とP型熱電素子12及びN型熱電素子13は、絶縁体15の位置決め部である凹部17,18及び孔16に位置決めされている。したがって、単にP型熱電素子12及びN型熱電素子13が電極14を介して接合された構成のモジュールと異なり、P型熱電素子12及びN型熱電素子13や電極14に触れずに、絶縁体15を持って取り扱うことができるため、取り扱いが容易になる。
(1)熱電変換モジュール11は、複数のP型熱電素子12と複数のN型熱電素子13とが電極14を介して、電気的に直列に接続され、かつ熱的に並列に配置された構成である。電極14とP型熱電素子12及びN型熱電素子13は、絶縁体15の位置決め部である凹部17,18及び孔16に位置決めされている。したがって、単にP型熱電素子12及びN型熱電素子13が電極14を介して接合された構成のモジュールと異なり、P型熱電素子12及びN型熱電素子13や電極14に触れずに、絶縁体15を持って取り扱うことができるため、取り扱いが容易になる。
(2)電極14とP型熱電素子12及びN型熱電素子13との間に金属層19,20が介在しており、電極14は金属層19,20と固相接合されている。したがって、電極14の線膨張係数の値とP型熱電素子12及びN型熱電素子13の線膨張係数の値との差が大きい場合でも、電極14とP型熱電素子12及びN型熱電素子13との間に適切な値の線膨張係数を有する金属層19,20がそれぞれ存在することにより、P型熱電素子12及びN型熱電素子13に過大な熱応力が作用することが防止される。
(3)電極14は絶縁体15のP型熱電素子12及びN型熱電素子13の電気伝導方向における端面から突出する状態に設けられ、かつ金属層19,20と固相接合されている。したがって、熱電変換モジュール11を熱電発電に使用する際、電極14が絶縁体15の表面から突出しない構成に比較して、熱源から伝達される熱が、P型熱電素子12及びN型熱電素子13を介して熱源と反対側に位置する電極14まで伝達される割合が多くなり、熱効率が高くなる。また、電極14は金属層19,20層と固相接合により接合されているため、高温(500℃前後)での信頼性が高くなり、金属層19,20が半田やろう材を介してP型熱電素子12、N型熱電素子13及び電極14に接合された構成に比較して、接合界面の接触抵抗を低減させ易い。
(4)P型熱電素子12及びN型熱電素子13は、シリサイド系熱電素子であるため、500〜600℃程度の高温で使用可能な熱電素子の入手が容易である。したがって、熱源として排熱エネルギーを使用するとともに、排熱エネルギーを有効に利用するために、500〜600℃程度の高温で使用する熱電変換モジュール11の製造コストを低減することができる。
(5)電極14にクラッド材が使用されている。したがって、線膨張係数の値がP型熱電素子12、N型熱電素子13及び絶縁体15の線膨張係数の値に近く、熱電変換モジュール11の使用温度における導電性が大きいという条件を満足できる材料を入手することが容易になる。
(6)クラッド材として銅とインバーの複合部を挟んで両面に銅層が配置された構成のものを使用している。したがって、電極14の線膨張係数を小さくして、500〜600℃程度の高温で使用する際の電極14の電気抵抗の値を線膨張係数が10×10−6/℃以下のMo(モリブデン)、W(タングステン)、インバー等より小さくできる。
(7)熱電変換モジュール11の製造方法は、P型熱電素子12及びN型熱電素子13それぞれに適した金属層19,20をP型熱電素子12及びN型熱電素子13との接合に適した温度において接合する金属層接合工程を備えている。したがって、金属層19,20とP型熱電素子12及びN型熱電素子13との接合を適正な温度で行うことができる。
(8)絶縁体15上に、電極14と、P型熱電素子12及びN型熱電素子13とを予め設定された位置に仮止めした状態で絶縁体15、電極14、P型熱電素子12及びN型熱電素子13を加熱加圧して、電極14と、P型熱電素子12及びN型熱電素子13とを固相接合する。したがって、電極14と、P型熱電素子12及びN型熱電素子13とを所定の位置に正しく配置された状態で固相接合することが容易になる。
(9)金属層19が接合されたP型熱電素子12及び金属層20が接合されたN型熱電素子13は、各金属層19,20が接合されたP型熱電素子ブロック21及びN型熱電素子ブロック22から切り出されて形成される。したがって、P型熱電素子12及びN型熱電素子13を最初から製品形状に焼結して製造する場合に比較して効率よく製造することができる。
(10)絶縁体15がマシナブルセラミック(機械加工性に優れたセラミックス)で形成されているため、絶縁体15に電極14の位置決め部である凹部17,18やP型熱電素子12及びN型熱電素子13の位置決め部である孔16を加工するのが容易になる。
(11)絶縁体15と電極14とはカシメで固定されており固相接合されていない。したがって、絶縁体15と電極14との間で、線膨張係数差による変形や、絶縁体15を持って取り扱う場合の変形が、固相接合されている場合に比べて緩和される。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように構成してもよい。
○ 金属層19,20とP型熱電素子12及びN型熱電素子13との接合は固相接合に限らず、例えば、P型熱電素子12及びN型熱電素子13にメッキや溶射で金属層19,20を設けてもよい。
○ 金属層19,20とP型熱電素子12及びN型熱電素子13との接合は固相接合に限らず、例えば、P型熱電素子12及びN型熱電素子13にメッキや溶射で金属層19,20を設けてもよい。
○ 電極14はクラッド材に限らず、単層の金属又は合金で形成してもよい。例えば、P型熱電素子12としてMnSi1.73が使用されており、N型熱電素子13としてMg2Siが使用されている場合に、電極14をMo(モリブデン)で形成してもよい。
○ 絶縁体15上に、電極14、P型熱電素子12及びN型熱電素子13を予め設定された位置(凹部17,18や孔16)に仮止めした状態で加熱加圧して固相接合する際、仮止めに使用する仮止め材は、Agペーストに限らず他の金属ペーストや樹脂製の粘着材あるいは接着剤であってもよい。
○ P型熱電素子12及びN型熱電素子13を構成するシリサイド系熱電素子としてCrSi2を使用してもよい。また、P型熱電素子12及びN型熱電素子13をシリサイド系熱電素子以外の熱電素子で構成してもよい。
○ マシナブルセラミックは、フッ素金雲母系に限らず、例えば、ワラストナイト(珪石灰)系や珪酸カルシウム(ゾノトライト)系のセラミックを使用してもよい。
○ 電極14、P型熱電素子12及びN型熱電素子13を絶縁体15の予め設定された位置に位置決めして加熱加圧により固相接合する際、Agペースト等で仮止めを行わずに加熱加圧を行ってもよい。例えば、先ず絶縁体15を台上に載置し、その上面側の各凹部17に電極14をセットした後、支持プレートを載置する。その状態で、絶縁体15を支持プレートと共に裏返して、台上に支持プレート、電極14、絶縁体15の順に載置する。次に各孔16にP型熱電素子12及びN型熱電素子13を収容した後、凹部18に電極14をセットする。そして、その状態を保持して支持プレートと共に絶縁体15をSPS装置にセットして加熱加圧を行う。しかし、仮止めを行うことにより、電極14、P型熱電素子12及びN型熱電素子13を所定の位置に正確に固相接合することが容易になる。
○ 電極14、P型熱電素子12及びN型熱電素子13を絶縁体15の予め設定された位置に位置決めして加熱加圧により固相接合する際、Agペースト等で仮止めを行わずに加熱加圧を行ってもよい。例えば、先ず絶縁体15を台上に載置し、その上面側の各凹部17に電極14をセットした後、支持プレートを載置する。その状態で、絶縁体15を支持プレートと共に裏返して、台上に支持プレート、電極14、絶縁体15の順に載置する。次に各孔16にP型熱電素子12及びN型熱電素子13を収容した後、凹部18に電極14をセットする。そして、その状態を保持して支持プレートと共に絶縁体15をSPS装置にセットして加熱加圧を行う。しかし、仮止めを行うことにより、電極14、P型熱電素子12及びN型熱電素子13を所定の位置に正確に固相接合することが容易になる。
○ 電極14、P型熱電素子12及びN型熱電素子13を絶縁体15の予め設定された位置に位置決めして加熱加圧により固相接合する際、SPS装置を使用した加熱加圧に限らず、通常のホットプレスにより加熱加圧を行ってもよい。
○ 電極14とP型熱電素子12及びN型熱電素子13との位置決め部を有する絶縁体15は、板状の材料に孔16及び凹部17,18を設けた構成に限らず、熱電変換モジュール11を熱電発電に使用する際、電極14が、電極14を支持する絶縁体15から熱源側に突出する状態に支持可能であればよい。例えば、図5に示すように、電極14を位置決め保持する凹部17,18の底部に、P型熱電素子12及びN型熱電素子13に対応する孔24aが形成されたセラミック製の枠体24と、P型熱電素子12及びN型熱電素子13に対応する孔25aが形成された枠体25とを周縁部において連結部材26で連結した構成としてもよい。
○ 絶縁体15は板材を機械加工して孔16及び凹部17,18を形成する代わりに、射出成形で製作してもよい。射出成形の場合、孔16の長さが短い枠体24,25の方が成形が容易である。
○ 熱電変換モジュール11を製造する際、P型熱電素子ブロック21及びN型熱電素子ブロック22を市販品の購入あるいは製造委託により入手し、金属層接合工程から始めてもよい。また、両端面に金属層19,20が形成された所望形状のP型熱電素子12及びN型熱電素子13を製造委託により入手し、絶縁体15の所定位置に電極14、P型熱電素子12及びN型熱電素子13を位置決めして加熱加圧により固相接合してもよい。
○ 熱電変換モジュール11は複数のP型熱電素子12及びN型熱電素子13が複数列に配置され、各P型熱電素子12及びN型熱電素子13を接続する電極14が蛇行するように配置された構成に限らない。例えば、複数列に配置された各P型熱電素子12及びN型熱電素子13を接続する電極14が、ほぼ渦巻き状に配置された構成や、複数のP型熱電素子12及びN型熱電素子13が一列に配置された構成にしてもよい。
○ 熱源が金属の場合、隣接する電極14同士が短絡するのを防止するため、絶縁が必要になり、熱源と電極14との絶縁を確保する必要がある。その際、熱源と電極14との間に絶縁板や絶縁シートを介在させてもよいが、電極14の熱源側の面にセラミック層を溶射等で形成した構造としてもよい。
○ 熱電変換モジュール11を構成するP型熱電素子12及びN型熱電素子13や電極14等の要素の材質、数、寸法等は前記実施形態で述べたものに限らず、熱電変換モジュール11の使用目的に応じて適宜変更してもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記絶縁体は、前記P型熱電素子及び前記N型熱電素子が、その両端が前記絶縁体の両端面より内側に位置する状態で嵌挿された収容部と、前記収容部に連続するとともに前記電極の一部が収容される位置決め用の凹部とを備えている。
(1)請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記絶縁体は、前記P型熱電素子及び前記N型熱電素子が、その両端が前記絶縁体の両端面より内側に位置する状態で嵌挿された収容部と、前記収容部に連続するとともに前記電極の一部が収容される位置決め用の凹部とを備えている。
(2)請求項3に記載の発明において、前記クラッド材として銅とインバーの複合部を挟んで両面に銅層が配置された構成のものが使用されている。
(3)請求項1〜請求項3及び前記技術的思想(1),(2)のいずれか一項に記載の発明において、前記金属層は前記絶縁体の線膨張係数より大きく前記電極の線膨張係数より小さな線膨張係数の材料で形成されている。
(3)請求項1〜請求項3及び前記技術的思想(1),(2)のいずれか一項に記載の発明において、前記金属層は前記絶縁体の線膨張係数より大きく前記電極の線膨張係数より小さな線膨張係数の材料で形成されている。
11…熱電変換モジュール、12…P型熱電素子、13…N型熱電素子、14…電極、15…絶縁体、16…位置決め部を構成する孔、17,18…同じく凹部、19,20…金属層。
Claims (4)
- 複数のP型熱電素子と複数のN型熱電素子とが電極を介して、電気的に直列に接続され、かつ熱的に並列に配置された構成の熱電変換モジュールであって、
前記電極と前記P型熱電素子及び前記N型熱電素子との位置決め部を有する絶縁体と、
前記電極と前記P型熱電素子及び前記N型熱電素子との間に介在する金属層とを備え、
前記電極は前記絶縁体の前記P型熱電素子及び前記N型熱電素子の電気伝導方向における端面から突出する状態に設けられ、かつ前記金属層と固相接合されていることを特徴とする熱電変換モジュール。 - 前記P型熱電素子及び前記N型熱電素子は、シリサイド系熱電素子である請求項1に記載の熱電変換モジュール。
- 前記電極にクラッド材が使用されている請求項1又は請求項2に記載の熱電変換モジュール。
- P型熱電素子及びN型熱電素子それぞれに適した線膨張係数を有する金属層を前記P型熱電素子及び前記N型熱電素子それぞれとの接合に適した温度において前記P型熱電素子及び前記N型熱電素子それぞれに接合する金属層接合工程と、
前記電極と前記P型熱電素子及び前記N型熱電素子との位置決め部を有する絶縁体に、前記P型熱電素子及びN型熱電素子間を電気的に接続する電極と、前記金属層が接合されたP型熱電素子及びN型熱電素子とを各電極が前記絶縁体の表面から突出する予め設定された位置に配置して仮止めする仮止め工程と、
前記仮止めされた絶縁体、電極、P型熱電素子及びN型熱電素子を加熱加圧して、各電極が前記絶縁体の表面から突出する状態で前記電極とP型熱電素子及びN型熱電素子とを前記金属層を介して固相接合する加熱加圧工程と
を備えていることを特徴とする熱電変換モジュールの製造方法。
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2006
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