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JP2008108975A - 素子の接合構造 - Google Patents

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Hironari Urabe
宏成 占部
Yoshinori Matsuura
宜範 松浦
Takashi Kubota
高史 久保田
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Mitsui Kinzoku Co Ltd
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Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Abstract

【課題】 n−Siなどの半導体層とAl−Ni系合金層を直接接合させる場合、AlとSiとの相互拡散が防止でき、オーミック特性を維持することが可能な素子を提供する。
【解決手段】
本発明は、半導体層と、該半導体層に直接接合されるAl−Ni系合金層と、を備えた素子において、半導体層に直接接合されるAl−Ni系合金層は、窒素を2×1017atoms/cm以上9×1021atoms/cm未満含有しているものである。また、Al−Ni系合金層は、接合面側の屈折率が1.9以上であることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、液晶ディスプレイなどの表示装置を構成する素子に関し、特に、配線回路材料としてAl系合金を用いた素子の製造技術に関する。
近年、液晶ディスプレイに代表される薄型テレビなどの表示デバイスには、その構成材料としてアルミニウム(以下、単にAlと記載する場合がある)系合金の配線材料が広く普及している。この理由は、Al系合金配線材料の比抵抗値が低く、配線加工が容易な特性を有することによる。
例えば、アクティブマトリックスタイプの液晶ディスプレイの場合、スイッチング素子としての薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下、TFTと略称する)は、ITO(Indium Tin Oxide)或いはIZO(Indium Zinc Oxide)などの透明電極(以下、透明電極層と称する場合がある)と、Al系合金により形成された配線回路(以下、Al−Ni系合金層と称す)とから素子が構成される。このような素子では、Al−Ni系合金層が透明電極と接合される部分や、TFT内におけるn−Si(リンドープの半導体層)と接合させる部分が存在する。
上述のような素子を構成する場合、Al−Ni系合金層に形成されるアルミニウム酸化物の影響を考慮し、Al−Ni系合金層と透明電極層との間に、モリブデン(Mo)やチタニウム(Ti)などの高融点金属材料を、いわゆるキャップ層として形成している。また、n−Siのような半導体層と配線回路との接合においては、製造工程中の熱プロセスにより、AlとSiとが相互拡散することを防止すべく、半導体層とAl−Ni系合金層との間に、上記キャップ層と同じモリブデン(Mo)やチタニウム(Ti)などの高融点金属材料を介在させるようにしている。
ここで、図1を参照しながら、上記した素子構造について具体的に説明する。図1には、液晶ディスプレイに関するa−SiタイプのTFT断面概略図を示している。このTFT構造では、ガラス基板1上に、ゲート電極部Gを構成するAl系合金配線材料からなる電極配線回路層2と、MoやMo−Wなどからなるキャップ層3とが形成されている。そして、このゲート電極部Gには、その保護としてSiNxのゲート絶縁膜4が設けられている。また、このゲート絶縁膜4上には、a−Si半導体層5、チャネル保護膜層6、n−Si半導体層7、キャップ層3、電極配線回路層2、キャップ層3が順次堆積され、適宜パターン形成されることにより、ドレイン電極部Dとソース電極部Sとが設けられる。このドレイン電極部Dとソース電極部Sとの上には、素子の表面平坦化用樹脂またはSiNxの絶縁膜4’が被覆される。さらに、ソース電極部S側には、絶縁層4’にコンタクトホールCHが設けられ、その部分にITOやIZOの透明電極層7’が形成される。このような電極配線回路層2にAl系合金配線材料を用いる場合では、n−Si半導体層7と電極配線層2との間やコンタクトホールCHにおける透明電極層7’と電極配線層2との間に、キャップ層3を介在させる構造となっている。
この図1に示す素子構造では、Moなどのキャップ層を形成するため、材料や製造設備などのコストアップは避けられず、製造工程の複雑化が指摘されていた。
そのため、上記のようなキャップ層を省略する手法として、Al系合金からなる配線層の一部を窒化して、その窒化した部分を介して半導体層と接合させる技術が提案されている(特許文献1参照)、また、Al系合金からなる配線層の全部を窒化させて、半導体層と接合させる技術も提案されている(特許文献2参照)。
特開2003−273109号公報 特開2005−123576号公報
しかしながら、上記特許文献1の対応では、Al系合金の窒化された部分の抵抗が高くなるため、半導体層とAl−Ni系合金層とを直接接合した際に、オーミック特性を満足できない傾向となる。また、特許文献2のように、Al系合金の配線層の全部を窒化させると、配線層自体の抵抗値が大きくなりすぎ、良好な素子特性を満足できなくなる。
本発明は、以上のような事情を背景になされたものであり、n−Siなどの半導体層とAl−Ni系合金層を直接接合させる場合において、AlとSiとの相互拡散が防止でき、オーミック特性を確実に維持することができる素子の接合構造を提供する。
上記課題を解決すべく、本発明は、半導体層と、該半導体層に直接接合されるAl−Ni系合金層と、を備えた素子の接合構造において、半導体層に直接接合されるAl−Ni系合金層は、窒素を2×1017atoms/cm以上9×1021atoms/cm未満含有していることを特徴とする。
そして、本発明におけるAl−Ni系合金層は、半導体層に直接接合される接合面側の屈折率が1.9以上であるものが好ましい。
また、本発明における半導体層は、アモルファスのn−Siからなることが好ましい。
本発明におけるAl−Ni系合金は、Niを0.5at%〜10at%含有することが好ましい。
さらに、本発明に係る素子の接合構造では、窒素を含有しないAl−Ni系合金と窒素を含有したAl―Ni系合金とを積層した状態のAl−Ni系合金層でもよい。
本発明によれば、キャップ層を省略して、n−Siなどの半導体層とAl−Ni系合金層を直接接合させても、AlとSiとの相互拡散が防止でき、オーミック特性を維持することが可能であり、Al−Ni系合金層自体の低抵抗特性を備えた素子を実現できる。
以下、本発明における最良の実施形態について説明するが、本発明は下記実施形態に限定されるものではない。
本発明者等は、半導体層とAl−Ni系合金層との直接接合とを実現するべく、AlとSiとの相互拡散に関して検討したところ、半導体層との接合するAl−Ni系合金層が、所定量の窒素を含有する場合、良好な直接接合を実現できることを見出した。AlとSiとの相互拡散は、温度、結晶性、原子間の結合性に影響されることが知られているが、所定窒素含有量であるAl−Ni系合金層の結晶性、原子間の結合状態などが、Siとの相互拡散を抑制するものと推測される。
本発明に係る素子の接合構造におけるAl−Ni系合金層は、窒素が2×1017atoms/cm以上9×1021atoms/cm未満含有している必要がある。2×1017atoms/cm未満であると、半導体層との直接接合が困難となり、9×1021atoms/cm以上になるとトランジスタ特性のon/off比が悪くなるためである。この窒素を含有したAl−Ni系合金層は、半導体層と直接接合する接合界面、即ち、Al−Ni系合金層の表面から少なくとも50Å〜500Å程度の深さにおいて窒素を含有していればよい。そのため、窒素を含有しないAl−Ni系合金と窒素を含有したAl―Ni系合金とを積層した状態のものでも構わない。
また、本発明における素子の接合構造では、半導体層に直接接合されるAl−Ni系合金層は、接合面側の屈折率が1.9以上であることが好ましい。1.9未満の屈折率では、AlとSiとの相互拡散が生じる傾向となる。この屈折率とは、ガラス基板上にAl−Ni系合金層を形成するAl系合金膜を100Å厚みで成膜し、そのAl系合金膜の表面に波長589nmの光を照射してエリプソメーターにより測定するものである。
本発明における半導体層は、アモルファスのn−Siからなることが好ましい。Al−Ni系合金層とアモルファスの半導体層とは、容易に相互拡散する傾向があるが、本発明よれば、相互拡散が抑制され、いわゆるSiのスパイキング現象が解消できる。
また、本発明の素子の接合構造において、Al−Ni系合金層は、Niを0.5〜10at%含有することが好ましい。所定のNi含有量であるAl−Ni系合金であると、Al−Ni系合金層自体の抵抗を10μΩcm以下とすることが容易であるとともに、良好な素子特性を備える直接接合を実現しやすいからである。Al−Ni系合金としては、具体的には、Al−Ni合金、Al−Ni−C合金、Al−Ni−B合金、Al−Ni−Nd合金、Al−Ni−La合金、Al−Ni−Ge合金などが挙げられる。Bを含有する場合は0.1〜0.8at%の含有量が好ましく、NdやLa、Geを含有する場合には0.1〜2at%の含有量が好ましい。尚、本発明のAl−Ni系合金は、低抵抗特性の観点より、Al自体を75at%以上含有していることが望ましい。
続いて、本発明の実施例について説明する。この実施例では、Al−Ni−B系合金層として、Al−5.0at%Ni−0.4at%B膜(比抵抗値4.2μΩcm)を用いて、Siによる半導体層と直接接合させて、その素子の特性評価を行った。Siとの直接接合する際には、SiとAl−Ni―B合金層との界面に、Al−Ni−B−N合金層が形成された状態になるように制御して行った。
まず、窒素含有量の異なるAl−Ni−B系合金層についての作製方法について説明する。評価サンプルについては、次にようにして作製した。まず、ガラス基板上に、前記組成のAl合金ターゲットを用い、スパッタリング条件、投入電力3.0Watt/cm、アルゴンガス流量100ccm、アルゴン圧力0.5Paとしてマグネトロン・スパッタリング装置を用い、厚み100ÅのAl−Ni−B系合金層を形成した。このスパッタリング時には、アルゴンガス中に窒素ガスを導入し、全ガス実流量(アルゴンガス実流量+窒素実流量)に対し窒素実流量が0%〜40%になるように調整して、Al−Ni−B系合金層表面の窒素含有量を変化させた各種サンプルを作製した。
Al−Ni−B系合金層の窒素含有量は、1018atoms/cm以上の場合、二次イオン質量分析装置(Dynamic SIMS)により測定した。二次イオン質量分析装置(Dynamic SIMS)により、Al−Ni−B系合金層の窒素を測定すると、図2に示すような分析結果が得られる。図では、窒素を含有させたAl−Ni−B合金配線膜を二次イオン質量分析装置により深さ方向へ、窒素を分析した結果を概念的に示している。例えば、膜に窒素が含有されている場合には、窒素を含有した厚みに相当する部分で窒素が検出される。図2で示した窒素含有量は、窒素として検出された部分の平均値を示している。また、この平均値の窒素濃度は、ある程度の一定な測定値が検出された測定深さの範囲における平均値を示すものである。具体的には、図2示す2.5×1018(実線データ)の場合、測定深さ0〜18nm範囲の測定値は除き、18nm〜75nm範囲の測定値から平均値を求めた。
また、窒素含有量が1018atoms/cm以下の場合は、X線光電子分光分析装置(XPS)によりSi半導体層の深さ方向に50〜100Å程度スパッタを行い、その後、そのスパッタ部分をX線光電子分光分析装置(XPS)により測定し、窒素含有量が既知のサンプル測定の結果より得られた窒素検出ピークの積分強度と比較して、その窒素含有量を算出した。尚、この窒素含有量の測定は、二次イオン質量分析装置、X線光電子分光分析装置のどちらでも測定可能であるが、二次イオン質量分析装置の検出限界付近の含有量の場合、その測定値の信頼性の観点からX線光電子分光分析装置による測定を行う場合がある。
また、窒素含有量の異なる各Al−Ni−B系合金層の比抵抗値は、300℃、30分間の熱処理を行った後、4端子抵抗測定装置により測定した。
次に、窒素含有量の異なる各Al−Ni−B合金層と半導体層との接合性について調査した結果について説明する。ここでは、半導体層と接合した際の拡散耐熱性と素子のスイッチング特性(on/off比)を調べた。
拡散耐熱性評価は、ガラス基板(コーニング社製:#1737)上にn−Si半導体層(300Å)をCVDにより形成し、その半導体層上にAl−Ni−B系合金層(2000Å)を形成したものを評価サンプルとした。この時、n−Si層上にAl−Ni−B−N合金層を100Å厚で成膜し、その上にAl−Ni−B合金層を1900Å厚で成膜するようにした。Al−Ni−B−N合金層の成膜は、スパッタリング条件(マグネトロン・スパッタリング装置、投入電力3.0Watt/cm、アルゴンガス流量100sccm、アルゴン圧力0.5Pa)として、このスパッタリング時には、アルゴンガス中に窒素ガスを導入し、全ガス実流量(アルゴンガス実流量+窒素実流量)に対し窒素実流量が0%〜40%の範囲で調整した。また、その上に成膜したAl−Ni−B合金層は、窒素ガスを導入することなく上記条件で行った。
そして、各評価サンプルを200〜380℃の温度域で10℃毎に熱処理温度を設定し、窒素ガス雰囲気中30分間の熱処理を行った後、リン酸系Alエッチング液(関東化学(株)社製、液温32℃のAl混酸エッチャント/組成(容量比)リン酸:蓚酸:酢酸:水=16:1:2:1)に10分間浸漬させることにより、上層に形成した各組成膜のみを溶解し、半導体層を露出させた。この露出した半導体層表面を光学顕微鏡(200倍)にて観察し、SiとAlとの相互拡散が生じているかを調べた。
図3及び図4には、露出した半導体層表面における、代表的な光学顕微鏡写真を示す。図3は相互拡散が全く認められない半導体層表面であり(評価結果:○)、図4は相互拡散の痕跡(写真中の黒点)が認められたものである(評価結果:×)。そして、各熱処理温度の中で、評価結果が○の最高温度を、その評価サンプルの拡散耐熱性温度とした。尚、この図3及び図4に示した観察写真は、拡散耐熱性を評価する際に参考としたイメージ写真であり、本実施例の具体的なサンプル結果を示すものではない。
次に、TFT素子におけるスイッチング特性としては、on/off比を測定することによって行った。評価サンプルは、次の手順に従って作製した。
まず、ガラス基板(コーニング社製:#1737)上に、厚み3000ÅのAl−Ni−B合金層となるAl系合金膜を形成した。スパッタリング条件は、基板加熱温度100℃、DCPower1000W(3.1Watt/cm)、アルゴンガス流量100sccm、アルゴン圧力0.5Paで行った。
続いて、フォトリソグラフィによりAl系合金膜をエッチングして、ゲート配線幅50μmを形成し、ゲート電極幅15μmを形成した(図5参照)。フォトリソグラフィ条件は、Al系合金膜表面にレジスト(TFR−970:東京応化工業(株)社製/塗布条件:スピンコーター3000rpm、ベーキング後レジスト厚1μm目標)を被覆し、プリベーキング処理(110℃、1.5分間)を行い、所定のパターンフィルムを配置して露光処理(マスクアナイラー MA−20:ミカサ(株)社製/露光条件15mJ/cm)を行った。続いて、濃度2.38%、液温23℃のテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイドを含むアルカリ現像液(以下、TMAH現像液と略す)で現像処理をし、現像処理後、ホットプレートによりポストベーキング処理(110℃、3分間)を行い、リン酸系混酸エッチング液(関東化学(株)社製/組成 リン酸:硝酸:酢酸:水=16:1:2:1(容量比))により回路形成を行った。このような条件で回路形成を行うことで、回路のテーパー角が45°となるように制御した。
エッチング処理後、剥離液(ST106:東京応化工業(株)社製)によりレジストの除去を行い、ゲート配線回路の形成後、RFスパッタリングにより、絶縁層となるSiNxを厚さ4200Å成膜した。成膜条件は、基板加熱温度350℃、RF Power1000W(3.1Watt/cm)、アルゴンガス流量90sccm、窒素ガス流量10sccm、圧力0.5Paとした。さらに、この絶縁層の上に、CVDにより、アモルファスのi−Si、リンドープのn−Siを随時成膜した。i−Si(ノンドープSi膜)の成膜条件は、基板加熱温度200℃、RF Power100W(0.31Watt/cm)、SiH流量(10%アルゴンガス希釈)300sccmで、厚み2000Åとした。窒素添加n−Si(P(リン)ドープ膜)の成膜条件は、基板加熱温度200℃、RF Power100W(0.31Watt/cm)、SiH流量(8%アルゴンガス希釈)300sccmで、PH流量(8%アルゴンガス希釈)50sccm厚み500Åのn−Si層を形成した。
その後、n−Si層上に、始めにガラス基板上に成膜したものと同じ組成のAl系合金膜を厚み2000Åで成膜した。この時、n−Si層上にAl−Ni−B−N合金層を100Å厚で成膜し、その上にAl−Ni−B合金層を1900Å厚で成膜するようにした。Al−Ni−B−N合金層の成膜条件は、このスパッタリング時には、アルゴンガス中に窒素ガスを導入し、全ガス実流量(アルゴンガス実流量+窒素実流量)に対し窒素実流量が0%〜40%の範囲で調整した。また、その上に成膜したAl−Ni−B合金層は、上記ゲート配線の場合と同じ条件で行った。成膜条件は、上記ゲート配線と同条件で行った。
そして、フォトリソグラフィによりソース配線、ドレイン配線、及び電極を形成した。このフォトリソグラフィ条件は、上記ゲート配線と同じである。この時、Al系合金膜のエッチング後は、n−Si層のドライエッチングを行った。ドライエッチング条件は、RF Power50W、SFガス流量30sccm、圧力10Paで行った。その後、剥離液(ST106:東京応化工業(株)社製)によりレジストの除去を行った。
次に、パシベーションとなるSiNx絶縁膜を2500Å厚さ成膜し、ゲート、ソース、ドレインの各電極部分のみ、ドライエッチングにより露出させた。ドライエッチング条件は、RF Power100W、SFガス流量30sccm、Oガス流量5sccm、圧力10Paで行った。上記条件により、チャネル幅25μm、チャネル長5μmのトランジスタを形成した(図5参照)。
以上のようにして作成した評価サンプルについて、3端子法により素子のスイッチング特性のon/off比を測定した。測定機はアジレント・テクノロジー社製のB1500A装置を用い、Vg−Id測定を行った。そして、Vg=−10V、+10VでのId値からon/off比を計算した。
さらに、屈折率の測定は、ガラス基板上に、窒素を含有させた厚み100ÅのAl−Ni−B系合金層を形成し、この表面に波長589nmの光を照射してエリプソメーター(ULVAC社製)により測定した。
表1に、上記した窒素含有量、屈折率、比抵抗、拡散耐熱性on/off比についての評価結果を示す。
表1に示すように、スパッタリング時の窒素導入量(全ガス実流量に対する窒素実流量)が5%〜20%の時、拡散耐熱性が250℃以上であり、on/off比が5桁(on電流10−5A、off電流10−10Aのときのon/off比は5桁)以上となることが判明した。また、窒素導入量が10%〜18%であると、拡散耐熱性が300℃以上で、on/off比が6桁を実現できることが判った。この結果より、Al−Ni−B−N合金配線材料の窒素含有量は、2×1017atoms/cm〜8×1021atoms/cmであることが好ましく、2.5×1018atoms/cm〜7.7×1021atoms/cmであればより好ましいことが判った。さらに、その屈折率が1.9以上であることが好ましいことも判明した。尚、AlN合金の屈折率は1.46であるため、本実施例のAl−Ni系合金に含有された窒素は極めて微量であると考えられる。
TFT概略断面図。 二次イオン質量分析装置による窒素を含有させたAl−Ni−B合金膜中の窒素分析結果を示す概念グラフ。 Si拡散耐熱性評価の光学顕微鏡写真。 Si拡散耐熱性評価の光学顕微鏡写真。 TFT素子の配線構造を示す平面概念図。

Claims (5)

  1. 半導体層と、該半導体層に直接接合されるAl−Ni系合金層と、を備えた素子の接合構造において、
    半導体層に直接接合されるAl−Ni系合金層は、窒素を2×1017atoms/cm以上9×1021atoms/cm未満含有していることを特徴とする素子の接合構造。
  2. Al−Ni系合金層は、接合面側の屈折率が1.9以上である請求項1に記載の素子の接合構造。
  3. 半導体層は、アモルファスのn−Siからなる請求項1または請求項2に記載の素子の接合構造。
  4. Al−Ni系合金は、Niを0.5at%〜10at%含有する請求項1〜請求項3いずれかに記載の素子の接合構造。
  5. Al−Ni系合金層は、窒素を含有しないAl−Ni系合金と窒素を含有したAl―Ni系合金とを積層したものである請求項1〜請求項4いずれかに記載の素子の接合構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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