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JP2008101673A - 転がり軸受および転がり軸受装置 - Google Patents

転がり軸受および転がり軸受装置 Download PDF

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JP2008101673A JP2006283758A JP2006283758A JP2008101673A JP 2008101673 A JP2008101673 A JP 2008101673A JP 2006283758 A JP2006283758 A JP 2006283758A JP 2006283758 A JP2006283758 A JP 2006283758A JP 2008101673 A JP2008101673 A JP 2008101673A
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Kazuyuki Kotani
一之 小谷
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JTEKT Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

【課題】圧力供給手段によって外輪を予圧付与方向に付勢することにより、転がり軸受装置の温度上昇による予圧抜けを防止する。
【解決手段】円錐ころ軸受9にアキシャル方向の予圧を加えると、外輪42は、円錐ころ43の傾斜した転動面上での分力を受けてラジアル方向にも変位し、外輪42の第1の外周面42bおよび第2の外周面42cが軸受ハウジング40の内周面に押し付けられて予圧が支持される。円錐ころ軸受9が昇温すると、軽金属製の軸受ハウジング40は、円錐ころ軸受9が取り付けられた鋼製の主回転軸4よりも大きく膨張するが、外輪42に予圧が加えられているので、外輪42の内周軌道面42aは円錐ころ43の転動面から離間することはない。
【選択図】 図2

Description

本発明は転がり軸受および転がり軸受装置に関し、特に円錐ころ軸受,アンギュラ玉軸受などの予圧をかけて使用される転がり軸受および転がり軸受装置に関する。
円錐ころ軸受,アンギュラ玉軸受などの予圧をかけて使用される転がり軸受では、内輪および外輪をそれぞれ軸および軸受ハウジングに嵌合し、その後に予圧を調整する。軸と軸受ハウジングとが同じ材料であれば、温度による寸法変化も同じで大きな予圧の変化はなく、組み込み時に設定した予圧で運転される。
例えば、自動車用のトランスミッションにおいては、その要所(例えば終減速装置部分)に円錐ころ軸受が採用されている。円錐ころ軸受は、コンパクトでありながら大容量で使用可能な利点があり、また、ギアチェンジ時等における衝撃荷重への耐久性にも優れている利点がある。しかし、円錐ころ軸受は、円錐ころの転動面が傾斜しているため、アキシャル隙間規制用の予圧が必要である。予圧により、円錐ころ軸受のアキシャル隙間を負に設定することで、ギアの噛合い精度も向上する。
ところで、近年は軽量化の一環として、トランスミッションのケースをAl合金などの軽金属で構成することが行われている。Alは構成材料中でも線膨張係数が最も高く(室温で約23.5×10−6/℃:以下、線膨張係数の単位はppm/℃と略記する)、回転軸を構成する鋼(Fe系材料)の線膨張係数(室温で約12ppm/℃)とは相当の差がある。自動車の使用環境上の可能性を考慮すると、トランスミッションひいては回転軸を支持する円錐ころ軸受がさらされる温度環境は、最大で−40℃以上150℃以下にも及び、軽金属製のケースの回転軸に対する相対的な寸法変化範囲も相当に大きい。この場合、寒冷地以外の通常の使用環境では、走行中にトランスミッションの温度は室温よりも高い、例えば50℃以上80℃以下の温度域に昇温する。運転されると、組み込み時から温度が上昇することになり、運転中の温度上昇により回転軸に比べて円錐ころ軸受の軸受ハウジングの寸法変化が大きく、予圧が抜けてしまうおそれがある。
例えば、図6に示すように、従来の転がり軸受装置における円錐ころ軸受109では、外輪142は、外周面142bが、主回転軸104の構成材料よりも線膨張係数の大きい材料よりなる軸受ハウジング140の内周面140aと当接している。具体的には、主回転軸104が鋼製(例えば、機械構造用低合金鋼)であり、軸受ハウジング140が軽金属製(例えば、ダイキャスト用Al合金)である。
図6に示すように、円錐ころ軸受109にアキシャル方向(矢印a方向)の予圧を加えると、外輪142は、円錐ころ143の傾斜した転動面上での分力を受けてラジアル方向にも変位し、右端面142cと外周面142bとが軸受ハウジング140の内周面140aと内端面140cとに押し付けられて予圧が支持される。しかし、上記のごとく軸受ハウジング140を軽金属で構成する場合、図7に示すように、トランスミッションが昇温すると、軽金属製の軸受ハウジング140は、円錐ころ軸受109が取り付けられた主回転軸104よりも大きく膨張するから、外輪142の内周軌道面142aが円錐ころ143の転動面から矢印b方向に離間する。つまり、予圧状態での円錐ころ軸受109のアキシャル隙間およびラジアル隙間の温度変化が大きく、昇温時に予圧不足となってギアのがたつきによる騒音等も生じやすくなる問題がある。
このため、特許文献1では、軸受ハウジングまたは軸受ハウジング内に設けられて軸方向に当接した部材の内部に配設された複数のピストンからなる予圧機構を備える転がり軸受装置が提案されている。
また、特許文献2では、軸(アウトプットシャフト)と内輪とで囲まれた油圧室と、油圧室に潤滑油流路を介して潤滑油を供給する油圧ポンプとからなる予圧機構を備える転がり軸受装置が提案されている。
特開昭57−33216号(第16頁、図6) 特開2003−184873号(第5−6頁、図4)
特許文献1に記載の転がり軸受装置は、軸の軸方向長さの温度変化が軸受ハウジングの軸方向長さの温度変化よりも小さい用途で用いると、ピストンで外輪を押すため、油圧が抜け、再度油圧がかかるときにピストンと外輪との当接点が変わることが生じ、そのまま油圧によって軸方向に押すことにより、外輪が傾きやすく、外輪の内周軌道面と円錐ころとが傾いて接触し、外輪の内周軌道面と円錐ころとが傷つくおそれがある。
また、特許文献2に記載の転がり軸受装置は、軸(アウトプットシャフト)と内輪との間で油圧室を形成しているので、Oリングが内輪の内周面で軸と接しており、熱膨張で径方向内方にすきまができやすく圧油がもれるおそれがある。さらに、内輪の内周面のOリングの熱膨張で、Oリングの内径が大きくなることで、内輪が軸線方向に傾きやすくなり、圧油によって軸線方向に移動する場合に内輪が傾くことで、内輪と軸とが傾いて接触すること、および内輪がころ端面を押すことから摩擦が生じるおそれがある。
本発明の課題は、転がり軸受の外輪と軸受ハウジングとで油圧室を形成して、圧力供給手段によって液状圧力媒体(オイル)を油圧室に供給することにより、運転中の温度上昇による予圧抜けを防止するようにした転がり軸受および転がり軸受装置を提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
請求項1記載の転がり軸受は、内輪と、転動体と、前記転動体からの軸方向一方側向きの荷重を負荷可能な内周軌道面,軸方向他方側に形成された第1の外周面,軸方向一方側に形成され前記第1の外周面よりも小径の第2の外周面,および前記第1の外周面および前記第2の外周面を繋ぐ第1の連結面を備えた外輪とを備え、前記第1の外周面および前記第2の外周面に周溝が形成されていることを特徴とする。請求項1記載の転がり軸受によれば、外輪と軸受ハウジングとのみで液状圧力媒体(オイル)を注入可能な空間(油圧室)を構成することができるため、前記空間(油圧室)に圧力供給手段(油圧ポンプ)から液状圧力媒体(オイル)を注入することにより、外輪を予圧付与方向に付勢して、温度上昇により軸受ハウジングが熱膨張しても予圧抜けを防止することができる。また、外輪の第1の外周面の周溝および第2の外周面の周溝にOリングが配設できるので、前記空間(油圧室)をOリング2箇所でシールすることができ、温度上昇により軸受ハウジングが熱膨張しても軸受ハウジングの第1の内周面および第2の内周面と外輪の第1の外周面および第2の外周面とのラジアル隙間を塞ぐことができ、液状圧力媒体(オイル)が漏れにくいとともに、外輪が軸受ハウジングに対して傾きにくいという効果が得られる。
請求項2記載の転がり軸受は、請求項1記載の転がり軸受において、前記転動体が、円錐ころであり、前記円錐ころの両端面が前記外輪の内周軌道面に接触しないことを特徴とする。請求項2記載の転がり軸受によれば、転動体が円錐ころであるため、軸方向荷重を十分に受けることができ、軸受ハウジングが熱膨張する際、外輪と軸受ハウジングとのラジアル隙間によって外輪が円錐ころに対して傾こうとしても鍔がないため、鍔と円錐ころの端面とが異常接触して摩耗することがない。
請求項3記載の転がり軸受装置は、第1の線膨張係数を有するハウジング,第1の線膨張係数よりも小さい第2の線膨張係数を有する軸,前記軸に嵌合される内輪,第1の線膨張係数よりも小さい第3の線膨張係数を有し前記ハウジングに嵌合される外輪,および前記内輪と前記外輪との間に介挿されて転動する転動体を備えた転がり軸受を、接触角が軸方向内方から軸方向外方に向けて拡径するように2つ配設する転がり軸受装置であって、少なくとも一方の転がり軸受の前記外輪は、軸方向内方側に形成される第1の外周面,軸方向外方側に前記第1の外周面よりも小径に形成される第2の外周面,および前記第1の外周面と前記第2の外周面とを繋ぐ第1の連結面を備え、前記第1の外周面および前記第2の外周面には周溝が形成され、前記第1の外周面の周溝および前記第2の外周面の周溝にはそれぞれ第3の線膨張係数より大きい第4の線膨張係数を有するOリングを嵌合しており、前記ハウジングは、軸方向内方側に形成され前記第1の外周面に径方向に対向する第1の内周面,軸方向外方側に形成され前記第1の内周面より小径かつ前記第2の外周面に径方向に対向する第2の内周面,および前記第1の内周面と前記第2の内周面とを繋ぐ第2の連結面を備え、前記第1の内周面,前記第2の外周面,前記第1の連結面,および前記第2の連結面で形成可能な空間に開口し、圧力供給手段に連通する孔が形成されていることを特徴とする。請求項3記載の転がり軸受装置によれば、外輪の第2の外周面および第1の連結面と軸受ハウジングの第1の内周面および第2の連結面とで液状圧力媒体(オイル)を注入可能な空間(油圧室)を構成することができるため、前記空間(油圧室)に圧力供給手段(油圧ポンプ)から液状圧力媒体(オイル)を注入することにより、外輪を予圧付与方向に付勢して、温度上昇により軸受ハウジングが熱膨張しても予圧抜けを防止することができる。また、外輪の第1の外周面および第2の外周面の周溝にOリングが配設されるため、前記空間(油圧室)をOリング2箇所でシールすることができ、温度上昇により軸受ハウジングが熱膨張しても軸受ハウジングの第1の内周面および第2の内周面と外輪の第1の外周面および第2の外周面とのラジアル隙間を塞ぐことができるので、液状圧力媒体(オイル)が漏れにくいとともに、外輪が軸受ハウジングに対して傾きにくいという利点がある。なお、接触角は、日本工業規格JISB0104−1991「転がり軸受用語」に記載の接触角[呼び接触角]で定義する。
請求項4記載の転がり軸受装置は、請求項3記載の転がり軸受装置において、前記転がり軸受は、円錐ころ軸受であり、前記転動体の両端面が前記外輪の内周軌道面に接触しないことを特徴とする。請求項4記載の転がり軸受装置によれば、転がり軸受が円錐ころ軸受であるため、軸方向荷重を十分に受けることができ、軸受ハウジングが熱膨張する際、外輪と軸受ハウジングとのラジアル隙間によって外輪が円錐ころに対して傾こうとしても鍔がないため、鍔と円錐ころの端面とが異常接触して摩耗することがない。
転がり軸受の運転中の温度上昇により軸に比べて軸受ハウジングの寸法変化が大きくて予圧が抜けてしまうという問題を、転がり軸受の外輪と軸受ハウジングとで油圧室を形成して、圧力供給手段によって液状圧力媒体(オイル)を油圧室に供給することによって解消した。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る転がり軸受装置が配設されたトランスミッション1の一例を示す要部断面図である。このトランスミッション1は、ケース1Mを有し、その内部にギアボックス7が配置されている。ケース1M内において、入力軸(回転軸線O2)3と主回転軸(出力軸:回転軸線O1)4とが、それぞれギアボックス7を貫通する形で配置され、該ギアボックス7内において各々の軸上に配置されたギア30,31が噛み合っている。そして、入力軸3の回転は、ギア30,31を介して主回転軸4に正逆両方向に伝達される。入力軸3の両端は、ケース1Mの内側に固定された円筒ころ軸受5および玉軸受6によりそれぞれ支持されている。一方、主回転軸4の両端は、いずれも円錐ころ軸受8,9により支持されている。このうち、軸方向一方側の円錐ころ軸受8は、ケース1Mと一体の軸受ハウジング20に当て止めされて固定されている。他方、軸方向他方側の円錐ころ軸受9は、ケース1Mと一体の軸受ハウジング40に挿入され、かつ、外輪42において、上記軸方向一方側に向けて予圧付勢されている。軸受ハウジング40は、トランスミッション1のケース1Mと一体である結果、軸受ハウジング20とも一体である。
トランスミッション1では、ギアボックス7内に配置されるギアは、入力軸3上に配置される歯数の異なる複数枚の入力側ギア(符号31側)と、主回転軸4上の同様の複数枚の出力側ギア(符号30側)とであり、得るべき変速比ないし前進/後退の区別に応じて、噛合いの組み合わせが切替え可能に構成されている(例えば、マニュアルトランスミッション車の場合。他方、オートマチック車の場合は、ギア30,31が遊星ギア機構の遊星ギアと太陽ギアとに振り分けられた構造となる場合がある)。
円錐ころ軸受8は、トランスミッション1のケース1Mと一体の軸受ハウジング20と、主回転軸4と、主回転軸4に嵌合される内輪14と、軸受ハウジング20に嵌合される外輪15と、内輪14と外輪15との間に転動するように介挿された複数の円錐ころ16とから、その主要部が構成されている。円錐ころ軸受8は、円錐ころ16と外輪15との接触角が軸方向内方から軸方向外方に向けて拡径するように配設されている。
円錐ころ軸受8は、外輪15の外周面が、主回転軸4の構成材料よりも線膨張係数の大きい材料よりなる軸受ハウジング20の内周面と当接している。具体的には、主回転軸4が鋼(例えば、機械構造用低合金鋼)製であり、軸受ハウジング20が軽金属製である。軽金属はAlまたはMgのいずれかを主成分(含有率にて50質量%以上)とする金属であるが、加工性および耐食性の観点からAlまたはAl合金が使用される。Al合金としては、具体的にはダイキャスト用Al合金が使用される。本実施例1では、ケース1MもAl合金製であり、軸受ハウジング20は該ケース1Mの内面に一体化されてなる。また、円錐ころ軸受8は、転動体(円錐ころ16)および軌道輪(外輪15/内輪14)が、いずれも鋼(例えば、軸受鋼,はだ焼き鋼,浸炭鋼)製にて構成されている。自動車用のトランスミッション1における軸受使用環境温度は−40℃以上150℃以下の範囲(寒冷地および高速連続運転等を除いた通常到達温度は、50℃以上80℃以下)であり、軸受ハウジング20の構成主成分であるAlの線膨張係数(第1の線膨張係数)は23〜24ppm/℃、主回転軸4および円錐ころ軸受8の構成主成分であるFeの線膨張係数(第2の線膨張係数)は12〜13ppm/℃である。
図2および図3は、本実施例1に係る転がり軸受装置における円錐ころ軸受9の要部拡大断面図である。
円錐ころ軸受9は、第1の線膨張係数を有する軽金属(例えば、ダイキャスト用Al合金)製の軸受ハウジング40と、第1の線膨張係数よりも小さい第2の線膨張係数を有する鋼(例えば、機械構造用低合金鋼)製の主回転軸4と、主回転軸4に嵌合される内輪41と、軸受ハウジング40に嵌合される第1の線膨張係数よりも小さい第3の線膨張係数を有する鋼(例えば、軸受鋼,はだ焼き鋼,浸炭鋼)製の外輪42と、内輪41と外輪42との間に介挿されて転動する複数の円錐ころ43とから、その主要部が構成されている。円錐ころ軸受9は、円錐ころ43と外輪42との接触角が軸方向内方から軸方向外方に向けて拡径するように配設されている。
外輪42は、円錐ころ43の転動面が当接する内周軌道面42aと、軸方向内方側に形成される第1の外周面42bと、軸方向外方側に第1の外周面42bよりも小径に形成される第2の外周面42cと、第1の外周面42bと第2の外周面42cとを繋ぐ第1の連結面42dと、第2の外周面42cに連なる右端面42eとを備える。また、外輪42の第1の外周面42bおよび第2の外周面42cには、周溝42f,42gがそれぞれ形成され、第1の外周面42bの周溝42fおよび第2の外周面42cの周溝42gには、第3の線膨張係数より大きい第4の線膨張係数を有するゴム製のOリング44,45がそれぞれ圧縮形態で嵌合配置されている。
軸受ハウジング40は、軸方向内方側に形成され外輪42の第1の外周面42bに径方向に対向する第1の内周面40aと、軸方向外方側に形成され第1の内周面40aより小径かつ外輪42の第2の外周面42cに径方向に対向する第2の内周面40bと、第1の内周面40aと第2の内周面40bとを繋ぐ第2の連結面40cと、外輪42の右端面42eと対向する内壁面40dとを備える。
軸受ハウジング40に外輪42を嵌合することにより、軸受ハウジング40の第1の内周面40a,外輪42の第1の連結面42d,外輪42の第2の外周面42c,および軸受ハウジング40の第2の連結面40cで囲まれる環状の空間である油圧室46が形成される。
また、軸受ハウジング40は、油圧室46にオイルFを注入するために、軸受ハウジング40(図1で見て右側壁)を貫通させる形で、オイルFの注入経路の一部をなす孔51が形成されている。なお、孔51は、周方向所定間隔に複数形成されていてもよい。油圧室46は、孔51を介して油圧ポンプ52(図1参照)に連通されている。油圧ポンプ52による油圧室46へのオイルFの注入圧力(油圧)が、外輪42に加わる予圧となり、予圧荷重のレベルは油圧ポンプ52の圧送圧力に応じて調整可能である。油圧室46,孔51,および油圧ポンプ52は、圧力供給手段50を構成している。
油圧室46は、軸受ハウジング40がAl合金で構成される一方、外輪42が鋼で構成されている。このため、温度が上昇すると、軸受ハウジング40と外輪42との間の線膨張係数差により、軸受ハウジング40の第1の内周面40aおよび第2の内周面40bと外輪42の外周面とのアキシャル隙間およびラジアル隙間が増加することになる。そこで、ラジアル隙間には、軸受ハウジング40の第1の内周面40aおよび第2の内周面40bと外輪42の第1の外周面42bおよび第2の外周面42cとをシールするゴム製のOリング44,45が圧縮形態で周溝42f,42gにそれぞれ嵌合配置されている。温度履歴によりラジアル隙間の寸法が変化した場合、Oリング44,45は、その寸法変化に追随して自身の弾性圧縮変形量を変化させることで、シール面との密着状態を常時維持することが可能である。これにより、軸受ハウジング40の熱膨張によりラジアル隙間が増加しても、Oリング44,45の配置により油圧室46からオイルFが漏出することが防止される。Oリング44,45に使用するゴムの材質は、オイルFとの接触を考慮して、機械的強度と耐油性とを両立できるゴム、例えばニトリルゴム(特に、水素化ニトリルゴム),アクリルゴム,シリコンゴムおよびフッ素ゴム等が好適である。
一方、圧力供給手段50では、温度履歴が原因となって外輪42の過予圧が生ずることもある。具体的には、軸受ハウジング40の第1の内周面40aおよび第2の内周面40bによる外輪42の第1の外周面42bおよび第2の外周面42cの支持位置が昇温により拡径方向に移動すると、そのままでは予圧不足となって円錐ころ軸受9のアキシャル隙間およびラジアル隙間が増加してしまう。そこで、前述のごとく、油圧室46へのオイルFの注入により、外輪42を、該アキシャル隙間およびラジアル隙間が減少する向き、つまり油圧室46が拡大する向きに変位させる。しかし、その状態で温度が低下すると、線膨張係数が主回転軸4よりも小さい軸受ハウジング40は収縮し、オイルFで満たされた油圧室46の体積も減少する。
そこで、圧力供給手段50では、油圧ポンプ52と油圧室46との間の注入経路から圧力排出手段55が分岐している。圧力排出手段55は、油圧ポンプ52に供給するオイルFを貯留するタンクまたは排出容器(図示せず)につながっている。油圧室46に供給するオイルFがトランスミッション1内で使用される潤滑油と同じ場合には、オイルFをトランスミッション1内に排出することもできる。圧力排出手段55としては、例えば、電磁弁や逆止弁等の開閉手段や、オリフィスやニードル等の差圧を保持する手段が用いられる。電磁弁の場合には、圧力供給手段50内の内圧(油圧室46や孔51の内圧,油圧ポンプ52の圧送圧力)を監視する圧力センサ(図示せず)をさらに備え、内圧が過剰に上昇した際に、圧力センサの出力により電磁弁を開くことで、オイルFを排出し、内圧を適正なものとする。逆止弁の場合、圧力供給手段50内の内圧が一定圧力を超えると開くように、前もって設定する。オリフィスやニードルの場合には、適正な内圧が得られるように設定する。また、逆止弁に代えて、電磁バルブ等で構成されたストップバルブを設け、他方、油圧室46内に圧力センサを配置し、圧力センサが検出する油圧室46の内圧により、逆方向スラストの発生を検知し、ストップバルブを作動させてオイルFの注入経路からの流出を遮断するようにしてもよい。さらに、圧力センサが検出する油圧室46の内圧に追従して、油圧ポンプ52によるオイルFの圧送圧力を変化させる方式も可能である。この場合、逆方向スラストが発生したときには、オイルFの圧送圧力を増加させることで、オイルFの注入経路からの流出が遮断される。従って、逆止弁やストップバルブなどが不要となる。
なお、圧力排出手段55の配置場所は、当然、油圧ポンプ52と油圧室46とを結ぶオイルFの注入経路上に設けることも可能であるし、油圧ポンプ52自身が逆止弁を内蔵している場合は、それを流用することもできる。しかし、オイルFの注入経路や油圧ポンプ52のオイル圧送空間の弾性変形代が大きいと、その変形代の分だけオイルFの逆流が許容されてしまい、外輪42の定位置化効果が損なわれる懸念もある。従って、圧力排出手段55は、油圧室46になるべく近い位置に設けることが望ましいといえる。
次に、このように構成された実施例1に係る転がり軸受装置の動作について説明する。
油圧ポンプ52による油圧により、油圧室46を介して外輪42にアキシャル方向の予圧が加えられる。この状態では、図2に示すように、外輪42は、円錐ころ43の傾斜した転動面上での分力を受けてアキシャル方向およびラジアル方向に変位し、ラジアル方向の予圧が外輪42の第1の外周面42bおよび第2の外周面42dが軸受ハウジング40の第1の内周面40aおよび第2の内周面40bにそれぞれ押し付けられて支持される。
主回転軸4は、前進駆動時には正方向に、後退駆動時には逆方向に回転する。軸受ハウジング40からの外輪42への予圧付与方向は、正方向回転時のギア30,31のスラストの向きに一致させてある。その結果、外輪42は、主回転軸4の正転時には、ギア30,31からのスラストを予圧付与方向と一致した正方向スラストとして受ける一方、主回転軸4の逆転時には、ギア30,31からのスラストを予圧付与方向と逆向きの逆方向スラストとして受ける。このため、自動車の後退時のように主回転軸4が逆転する場合は、ギア30,31のスラストが予圧付与方向に対し逆向きにかかることになる。すると、この逆方向スラストにより外輪42が予圧付与方向と逆向きに押し戻される。外輪42が後退するためには、油圧室46の体積が減少しなければならず、油圧室46内のオイルFは孔51から油圧ポンプ52側へ流出する必要が生じる。油圧ポンプ52に逆流しようとするオイルFは、注入経路から圧力排出手段55を介してタンクまたは排出容器(図示せず)に排出されて貯留される。
トランスミッション1の温度が比較的低温で一定に保たれていれば、外輪42の予圧付与方向の位置はあまり変化せず、油圧ポンプ52による油圧によって外輪42に与えられる予圧荷重のレベルもほぼ一定に保たれる。
トランスミッション1が昇温すると、主回転軸4の線膨張係数よりも軸受ハウジング40の線膨張係数のほうが大きいため、軸受ハウジング40は、ラジアル方向に膨張し、第1の内周面40aおよび第2の内周面40bが拡径し、円錐ころ軸受9の軸受外径面である外輪42の第1の外周面42bおよび第2の外周面42cから離間しようとする。つまり、軸受ハウジング40の第1の内周面40aおよび第2の内周面40bによる外輪42の第1の外周面42bおよび第2の外周面42cの支持位置がラジアル方向外向きに変化し、軸受ハウジング40による外輪42への反力が減少する。すると、外輪42は、油圧ポンプ52による油圧である予圧と軸受ハウジング40からの反力とがバランスする位置まで移動する。その結果、温度上昇によって外輪42の第1の外周面42bおよび第2の外周面42cの支持位置が移動しても、外輪42に対する予圧はほぼ一定に保たれる。このため、軸受ハウジング40と主回転軸4との線膨張係数差に由来した、軸受ハウジング40の第1の内周面40aおよび第2の内周面40bによる外輪42の第1の外周面42bおよび第2の外周面42cの支持位置の温度変化が吸収される。つまり、予圧状態での円錐ころ軸受9のアキシャル隙間およびラジアル隙間の温度変化が大きくても、昇温時に予圧不足になることはなく、外輪42の内周軌道面42aは円錐ころ43の転動面から離間することはなく、ギア30,31のがたつきによる騒音等も抑制される。
また、トランスミッション1が昇温すると、軸受ハウジング40がアキシャル方向に熱膨張し、油圧室46の内圧が減圧する。油圧室46の内圧の減圧が油圧室46内に設けられた圧力センサにより検出されると、油圧ポンプ52により油圧室46内のオイルFが加圧される。油圧室46内のオイルFが所定の圧力まで加圧されると、圧力センサにより検出され、油圧ポンプ52による油圧室46内のオイルFの加圧が停止される。
一方、トランスミッション1の温度が低下すると、軸受ハウジング40がアキシャル方向およびラジアル方向に熱収縮し、油圧室46が縮小して、油圧室46内のオイルFは加圧される。油圧室46内のオイルFが加圧されると、逆止弁等でなる圧力排出手段55が作動して、オイルFが排出されてタンクまたは排出容器(図示せず)に貯留される。
なお、図2に示す状態から、主回転軸4に予圧付与方向とは逆方向(図3の矢印c参照)の衝撃荷重等が加えられた場合には、内輪41,円錐ころ43を介して外輪42が油圧ポンプ52による油圧に抗してアキシャル方向に移動することにより、衝撃荷重等が緩衝されて抑制される。この際、油圧室46内のオイルFは、孔51から油圧ポンプ52側に流出し、注入経路から圧力排出手段55を介してタンクまたは排出容器(図示せず)に排出して貯留される。また、外輪42の移動範囲を越える過大な衝撃荷重等が加えられるような最悪の場合でも、図3に示すように、外輪42の右端面42eが軸受ハウジング40(ケース1M)の内壁面40dに当接して衝撃荷重等が受け止められることになる。
実施例1によれば、外輪42の第2の外周面42cおよび第1の連結面42dと軸受ハウジング40の第1の内周面40aおよび第2の連結面40cとでオイルFを注入可能な油圧室46を形成し、油圧室46に油圧ポンプ52からオイルFを注入して、外輪42を予圧付与方向に付勢するようにしたので、温度上昇によって軸受ハウジング40が熱膨張しても予圧抜けを防止することができる。
また、外輪42の第1の外周面42bおよび第2の外周面42cの周溝42f,42gにOリング44,45を圧縮形態で嵌合配置したことにより、油圧室46を2本のOリング44,45でシールすることができ、外輪42が軸受ハウジング40に対して傾きにくいという効果が得られる。加えて、温度上昇によって軸受ハウジング40が熱膨張しても、Oリング44,45の弾性復元によって軸受ハウジング40の第1の内周面40aおよび第2の内周面40bと外輪42の第1の外周面42bおよび第2の外周面42cとのラジアル隙間を塞ぐことができるので、オイルFが漏れにくいという効果が得られる。
さらに、転がり軸受が円錐ころ軸受9であるため、軸方向荷重を十分に受けることができ、軸受ハウジング40が熱膨張する際、外輪42と軸受ハウジング40とのラジアル隙間によって外輪42が円錐ころ43に対して傾こうとしても鍔がないため、鍔と円錐ころ43の端面とが異常接触して摩耗することがないという利点がある。
図4は、本発明の実施例2に係る転がり軸受装置における円錐ころ軸受9’を示す要部断面図である。実施例1に係る転がり軸受装置においては、円錐ころ軸受9への圧力供給手段50として油圧室46に孔51を介して連通する油圧ポンプ52が備えられていたが、本実施例2に係る転がり軸受装置においては、円錐ころ軸受9’への圧力供給手段50として、さらに外輪42を予圧付与方向に付勢する圧縮コイルばね53を付加するようにしている。
圧縮コイルばね53は、油圧室46内に配置され、一端を外輪42の第1の連結面42dに、他端を軸受ハウジング40の第2の連結面40cにそれぞれ当接されている。圧縮コイルばね53は、油圧ポンプ52による油圧と協働して、外輪42を予圧付与方向に付勢する。圧縮コイルばね53を油圧室46内に配置することで、圧力供給手段50の大幅なコンパクト化が図られている。すなわち、圧力供給手段50として、油圧室46と圧縮コイルばね53とを併用する構成では、所定の予圧荷重を得る場合に、圧縮コイルばね53のばね反発力の分だけ、油圧ポンプ52による油圧を低下させることができ(小型の油圧ポンプ52を使用することができ)、圧力供給手段50を全体としてコンパクトに構成することができる。特に、圧縮コイルばね53が油圧室46内に配設されるので、外観上はスペースをとることがなく、この点からも省スペース化が図られることになる。圧縮コイルばね53は、油圧室46にてオイルFと常時接触する状態で配置されることを考慮すれば、吸油により膨潤の懸念があるゴムやプラスチック等で構成するよりは、ばね鋼やベリリウム銅などのばね用金属材料で構成するほうが耐久性の観点で有利である。
なお、その他の特に言及しない部分は、実施例1における転がり軸受装置と同様に構成されているので、対応する部分に同一符号を付してそれらの詳細な説明を省略する。
次に、このように構成された実施例2に係る転がり軸受装置の動作について、実施例1に係る転がり軸受装置の動作と相違する点を中心に説明する。
油圧ポンプ52による油圧および圧縮コイルばね53によるばね反発力により外輪42にアキシャル方向の予圧が加えられている状態では、図4に示すように、外輪42は、円錐ころ43の傾斜した転動面上での分力を受けてアキシャル方向およびラジアル方向に変位し、ラジアル方向の予圧が外輪42の第1の外周面42bおよび第2の外周面42dが軸受ハウジング40の第1の内周面40aおよび第2の内周面40bにそれぞれ押し付けられて支持される。
トランスミッション1の温度が比較的低温で一定に保たれていれば、外輪42の予圧付与方向の位置はあまり変化せず、油圧ポンプ52による油圧および圧縮コイルばね53によるばね反発力によって外輪42に与えられる予圧荷重のレベルもほぼ一定に保たれる。
トランスミッション1が昇温すると、主回転軸4の線膨張係数よりも軸受ハウジング40の線膨張係数のほうが大きいため、軸受ハウジング40の第1の内周面40aおよび第2の内周面40bが拡径し、円錐ころ軸受9’の軸受外径面である外輪42の第1の外周面42bおよび第2の外周面42cから離間しようとする。つまり、軸受ハウジング40の第1の内周面40aおよび第2の内周面40bによる外輪42の第1の外周面42bおよび第2の外周面42cの支持位置がラジアル方向外向きに変化し、軸受ハウジング40による外輪42への反力が減少する。すると、外輪42は、油圧ポンプ52による油圧および圧縮コイルばね53によるばね反発力の和である予圧と軸受ハウジング40からの反力とがバランスする位置まで移動する。その結果、温度上昇によって外輪42の第1の外周面42bおよび第2の外周面42cの支持位置が移動しても、外輪42に対する予圧はほぼ一定に保たれる。このため、軸受ハウジング40と主回転軸4との線膨張係数差に由来した、軸受ハウジング40の第1の内周面40aおよび第2の内周面40bによる外輪42の第1の外周面42bおよび第2の外周面42cの支持位置の温度変化が吸収される。つまり、予圧状態での円錐ころ軸受9’のアキシャル隙間およびラジアル隙間の温度変化が大きくても、昇温時に予圧不足になることはなく、外輪42の内周軌道面42aは円錐ころ43の転動面から離間することはなく、ギア30,31のがたつきによる騒音等も抑制される。
また、トランスミッション1が昇温すると、軸受ハウジング40がアキシャル方向およびラジアル方向に熱膨張し、油圧室46の内圧が減圧する。油圧室46の内圧の減圧が油圧室46内に設けられた圧力センサにより検出されると、油圧ポンプ52により油圧室46内のオイルFが加圧される。油圧室46内のオイルFが所定の圧力まで加圧されると、油圧室46内に設けられた圧力センサにより検出され、油圧ポンプ52による油圧室46内のオイルFの加圧が停止される。
一方、トランスミッション1の温度が低下すると、軸受ハウジング40がアキシャル方向およびラジアル方向に熱収縮し、油圧室46内のオイルFが加圧される。油圧室46内のオイルFが加圧されると、逆止弁等でなる圧力排出手段55が作動して、オイルFが排出されてタンクまたは排出容器(図示せず)に貯留される。
なお、図2に示す状態から、主回転軸4に予圧付与方向とは逆方向の衝撃荷重等が加えられた場合には、内輪41,円錐ころ43を介して外輪42が油圧ポンプ52による油圧および圧縮コイルばね53によるばね反発力の和である予圧に抗してアキシャル方向に移動することにより、衝撃荷重等が緩衝されて抑制される。この際、油圧室46内のオイルFは、孔51から油圧ポンプ52側に流出し、注入経路から逆止弁等でなる圧力排出手段55を介してタンクまたは排出容器(図示せず)に排出して貯留される。また、外輪42の移動範囲を越える過大な衝撃荷重等が加えられるような最悪の場合でも、外輪42の右端面42eが軸受ハウジング40(ケース1M)の内壁面40dに当接して衝撃荷重等が受け止められることになる。
実施例2によれば、実施例1において得られる効果に加えて、油圧室46内に圧縮コイルばね53を配設するようにしたので、油圧ポンプ52による油圧ばかりでなく、圧縮コイルばね53によるばね反発力が予圧として外輪42に加えられるため、強い逆方向スラストを受けた場合でも、予圧不足状態となることがないという効果が得られる。特に、油圧室46内に圧縮コイルばね53を追加して配設するようにしただけなので、極めて簡単な構造で外輪42に付与される予圧を強化することができるという利点がある。
なお、上記各実施例では、転がり軸受装置の軸方向一方側の円錐ころ軸受9,9’にのみ油圧ポンプ52および圧力排出手段55(加えて、圧縮コイルばね53)を含む圧力供給手段50を設けるようにしたが、図5に示すように、円錐ころ軸受8にも同様の圧力供給手段50を設けることができる。このようにしても、各実施例と同様の効果が得られることはいうまでもない。この場合、油圧ポンプ52と圧力排出手段55とは、円錐ころ軸受8の圧力供給手段50と円錐ころ軸受9の圧力供給手段50とにそれぞれ設けることも、一つのものを共通に使用することも、一方を共通に、他方を別々にすることもできる。
以上、本発明の各実施例について説明したが、これらはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
例えば、各実施例では、トランスミッション1に用いられる転がり軸受装置を例にとって説明したが、四輪駆動車の各輪への駆動分配軸用ギアユニット等の他の装置に用いられる転がり軸受装置にも、本発明を同様に適用できることはいうまでもない。
また、各実施例では、転がり軸受装置に使用される転がり軸受を円錐ころ軸受としたが、アンギュラ玉軸受,深みぞ玉軸受等の予圧をかけて使用される他の転がり軸受であっても、本発明を同様に適用できることはいうまでもない。
本発明の実施例1に係る転がり軸受装置が配設されたトランスミッションの一例を示す要部断面図。 本実施例1における円錐ころ軸受の要部断面図。 本実施例1における円錐ころ軸受の要部断面図。 本発明の実施例2に係る転がり軸受装置における円錐ころ軸受の要部断面図。 本発明の実施例1に係る転がり軸受装置が配設されたトランスミッションの変形例を示す要部断面図。 従来の転がり軸受装置における円錐ころ軸受の要部断面図。 従来の転がり軸受装置における円錐ころ軸受の要部断面図。
符号の説明
1 トランスミッション
3 入力軸
4 主回転軸
8,9,9’ 円錐ころ軸受(転がり軸受)
40 軸受ハウジング(ハウジング)
40a 第1の内周面
40b 第2の内周面
40c 第2の連結面
40d 内壁面
41 内輪
42 外輪
42a 内周軌道面
42b 第1の外周面
42c 第2の外周面
42d 第1の連結面
42e 右端面
42f,42g 周溝
43 円錐ころ(転動体)
44,45 Oリング
46 油圧室(空間)
50 圧力供給手段
51 孔
52 油圧ポンプ
53 圧縮コイルばね
55 圧力排出手段
F オイル(液状圧力媒体)

Claims (4)

  1. 内輪と、転動体と、前記転動体からの軸方向一方側向きの荷重を負荷可能な内周軌道面,軸方向他方側に形成された第1の外周面,軸方向一方側に形成され前記第1の外周面よりも小径の第2の外周面,および前記第1の外周面と前記第2の外周面とを繋ぐ第1の連結面を備えた外輪とを備え、
    前記第1の外周面および前記第2の外周面に周溝が形成されていることを特徴とする転がり軸受。
  2. 前記転動体は、円錐ころであり、前記円錐ころの両端面が前記外輪の内周軌道面に接触しないことを特徴とする請求項1記載の転がり軸受。
  3. 第1の線膨張係数を有するハウジング,第1の線膨張係数よりも小さい第2の線膨張係数を有する軸,前記軸に嵌合される内輪,第1の線膨張係数よりも小さい第3の線膨張係数を有し前記ハウジングに嵌合される外輪,および前記内輪と前記外輪との間に介挿されて転動する転動体を備えた転がり軸受を、接触角が軸方向内方から軸方向外方に向けて拡径するように2つ配設する転がり軸受装置であって、
    少なくとも一方の転がり軸受の前記外輪は、軸方向内方側に形成される第1の外周面,軸方向外方側に前記第1の外周面よりも小径に形成される第2の外周面,および前記第1の外周面と前記第2の外周面とを繋ぐ第1の連結面を備え、前記第1の外周面および前記第2の外周面には周溝が形成され、前記第1の外周面の周溝および前記第2の外周面の周溝にはそれぞれ第3の線膨張係数より大きい第4の線膨張係数を有するOリングを嵌合しており、
    前記ハウジングは、軸方向内方側に形成され前記第1の外周面に径方向に対向する第1の内周面,軸方向外方側に形成され前記第1の内周面より小径かつ前記第2の外周面に径方向に対向する第2の内周面,および前記第1の内周面と前記第2の内周面とを繋ぐ第2の連結面を備え、前記第1の内周面,前記第2の外周面,前記第1の連結面,および前記第2の連結面で形成可能な空間に開口し、圧力供給手段に連通する孔が形成されていることを特徴とする転がり軸受装置。
  4. 前記転がり軸受は、円錐ころ軸受であり、前記転動体の両端面が前記外輪の内周軌道面に接触しないことを特徴とする請求項3記載の転がり軸受装置。
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