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JP2008101206A - シリコーン樹脂、シリコーン樹脂組成物およびトレンチアイソレーションの形成方法 - Google Patents

シリコーン樹脂、シリコーン樹脂組成物およびトレンチアイソレーションの形成方法 Download PDF

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JP2008101206A
JP2008101206A JP2007244607A JP2007244607A JP2008101206A JP 2008101206 A JP2008101206 A JP 2008101206A JP 2007244607 A JP2007244607 A JP 2007244607A JP 2007244607 A JP2007244607 A JP 2007244607A JP 2008101206 A JP2008101206 A JP 2008101206A
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trench
silicon dioxide
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Kentaro Tamaki
研太郎 玉木
Tatsuya Sakai
達也 酒井
Haruo Iwazawa
晴生 岩沢
Yasuo Matsuki
安生 松木
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JSR Corp
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Abstract

【課題】有機成分を含まない高純度の二酸化ケイ素膜を形成するために有用な二酸化ケイ素前駆体および二酸化ケイ素前駆体組成物を提供すること。
【解決手段】上記二酸化ケイ素前駆体は、下記示性式(1)
(HSiO)(HSiO1.5(SiO (1)
(式(1)中、n、mおよびkはそれぞれ数であり、n+m+k=1としたとき、nは0.5以上であり、mは0を超えて0.3以下であり、kは0〜0.2である。)
で表され、120℃において固体状であるシリコーン樹脂である。
上記二酸化ケイ素前駆体組成物は、上記シリコーン樹脂および有機溶媒を含有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、高純度の二酸化ケイ素膜を形成するために有用なシリコーン樹脂およびシリコーン樹脂組成物ならびに該シリコーン樹脂組成物を用いたトレンチアイソレーションの形成方法に関する。
多数の素子を高密度に集積して形成される半導体装置の素子間を分離する技術にトレンチアイソレーションが知られている。トレンチアイソレーション構造は、シリコン基板にドライエッチングによって溝を掘り、その中にSiOを埋め込んで最後は化学機械研磨法(CMP)によって平坦化して形成するのが主流となってきている。このトレンチアイソレーションは、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)法で形成するアイソレーションに比較してバーズビークのようなプロセスに起因するアイソレーション寸法の増加がない。このため、素子の高集積化に適している。
上記構造のトレンチアイソレーションは、通常、例えば非特許文献1に記載された方法などにより形成される。一般的なトレンチアイソレーションの形成法としては、まず例えば化学的気相成長(CVD)法によって、シリコン基板の上面に二酸化ケイ素(SiO)膜と酸化用マスクである窒化ケイ素(Si)膜とを積層する。
次いで、通常のフォトリソグラフィーにより、窒化ケイ素膜の上面に、レジストにてトレンチパターンを有するエッチングマスクを形成し、反応性イオンエッチングのような異方性エッチングによって、窒化ケイ素膜と酸化シリコン膜とを貫通した状態にてシリコン基板にトレンチを形成する。その後、例えば熱酸化法や化学的気相成長法によってトレンチの内壁に酸化シリコン膜を形成し、次いで、例えば化学的気相成長法によって、トレンチの内部と窒化ケイ素膜の上面とに酸化シリコン堆積層を形成する。そして、化学機械研磨法(CMP)によって埋め込み部を平坦化し、トレンチアイソレーションが形成される。
しかしながら、上記の形成方法により形成されたトレンチアイソレーションでは、比較的カバレッジのよい化学的気相成長法によって二酸化ケイ素よりなる絶縁体をトレンチ内部に形成しても、トレンチのアスペクト比(トレンチ深さ/トレンチ幅)が1以上になると形成した二酸化ケイ素の内部に局所的なボイドが生じる。このため、その後熱処理工程を行った場合に、発生したボイドが膨張してトレンチアイソレーションを破壊する場合がある。
そこで局所的なボイドの発生が少ない二酸化ケイ素堆積層の形成方法として、オゾンとテトラエトキシシラン(TEOS)との混合ガスを反応ガスに用いた化学的気相成長法が採用されている。しかしこの方法でも、上記アスペクト比が2以上のトレンチ内部に形成される二酸化ケイ素堆積層に局所的なボイドが発生する。またこの化学的気相成長法によって形成された二酸化ケイ素堆積層は、他の化学的気相成長法によって形成された二酸化ケイ素堆積層よりも密度が低いために、高抵抗の二酸化ケイ素よりなる絶縁体の形成が困難である。
また、上記した方法にはいずれも高価な真空系装置が必要であるためコスト上の問題があり、また、原料が気体状であるため、装置の汚染や異物発生による生産歩留まりが低い等の解決すべき問題がある。
近年、塗布型の二酸化ケイ素前駆体として、高分子量の液状ジヒドロケイ素ポリマーを用いる方法が提案された(特許文献1参照。)。この技術は、HSiClの加水分解縮合物から低沸点成分を除いた蒸留残滓たる液状物またはHSiClの加水分解縮合物を無機酸により酸化分岐して得た高分子量の液状物を二酸化ケイ素前駆体として使用するものである。特許文献1には、実施例において重量平均分子量が500,000を超える超高分子量の二酸化ケイ素前駆体を用いた場合に良好な結果が得られるものと記載されているが、かかる超高分子量体を含有する塗布型組成物は塗布ムラを生じやすく、得られる二酸化ケイ素膜の膜厚の均一性を確保し難いとの欠点がある。
特開2007−45859号公報 「初めての半導体プロセス」(前田和夫著、(株)工業調査会、2001年、pp166〜173)
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、有機成分を含まない高純度の二酸化ケイ素膜を形成するために有用な二酸化ケイ素前駆体および二酸化ケイ素前駆体組成物を提供するとともに、それを用いたアスペクト比の大きいトレンチアイソレーションを形成する方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、CVD法やスパッタリング法等の真空系を用いる方法とは異なり、簡単な操作や装置により、高い歩留りや大きい形成速度でトレンチアイソレーションを形成するための方法を提供することにある。
本発明によれば、本発明の上記目的および利点は、第1に、
下記示性式(1)

(HSiO)(HSiO1.5(SiO (1)

(式(1)中、n、mおよびkはそれぞれ数であり、n+m+k=1としたとき、nは0.5以上であり、mは0を超えて0.3以下であり、kは0〜0.2である。)
で表され、120℃において固体状であるシリコーン樹脂によって達成される。
本発明によれば、本発明の上記目的および利点は、第2に、
上記のシリコーン樹脂を製造する方法であって、下記式(2)

SiX (2)

(式(2)中、Xはハロゲン原子またはアシロキシ基である。)
で表されるケイ素化合物を、有機溶媒および水の存在下で反応させる、シリコーン樹脂の製造方法によって達成される。
本発明によれば、本発明の上記目的および利点は、第3に、
上記のシリコーン樹脂および有機溶媒を含有するシリコーン樹脂組成物によって達成される。
本発明によれば、本発明の上記目的および利点は、第4に、
上記シリコーン樹脂組成物を塗布して塗膜を形成し、該塗膜に熱処理および光処理よりなる群から選択される少なくとも1種の処理を施すことにより該塗膜を二酸化ケイ素の膜に変換する、二酸化ケイ素膜の形成方法によって達成される。
本発明によれば、本発明の上記目的および利点は、第5に、
トレンチを有するシリコン基板上に、上記シリコーン樹脂組成物をトレンチ内が充填されるように塗布して塗膜を形成し、該塗膜に熱処理および光処理よりなる群から選択される少なくとも1種の処理を施すことにより、少なくともトレンチ内の充填部を二酸化ケイ素に変換する、トレンチアイソレーションの形成方法によって達成される。
本発明のさらに他の目的および利点は、以下の説明から明らかになろう。
以下、本発明について詳述する。
<シリコーン樹脂>
本発明のシリコーン樹脂は、上記式(1)の示性式で表される。その構造としては、直鎖状、分岐状、環状、かご状などの構造であることができる。
上記式(1)の示性式で表される本発明のシリコーン樹脂は、n+m+k=1としたときに、nは0.5以上であり、mは0を超えて0.3以下であり、kは0〜0.2である。nは好ましくは0.7以上であり、mは好ましくは0を超えて0.2以下である。kは好ましくは0.1以下であり、特に0であることが好ましい。kが0.2より大きい場合には、本発明のシリコーン樹脂を溶媒に溶解した組成物としたときに、その保存安定性が悪く保存中にゲル化を起こしやすくなる場合がある。
本発明のシリコーン樹脂の分子量(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算の重量平均分子量をいう。以下同じ。)は、好ましくは200から500,000であり、より好ましくは1,000〜100,000であり、さらに好ましくは2,000〜50,000である。
本発明のシリコーン樹脂は、汎用の有機溶媒に可溶である。そのため後述するように本発明のシリコーン樹脂および有機溶媒からなる組成物を調製し、塗布型の二酸化ケイ素前駆体として好適に使用することができる。
本発明のシリコーン樹脂は、120℃において固体状である。そのため、本発明のシリコーン樹脂を溶媒に溶解した組成物として基板上に塗付した後、一旦溶媒を除去してしまえば、溶媒除去後の塗膜は物理的に安定となるため、従来知られている二酸化ケイ素前駆体(その多くは溶媒除去後も液体状である。)に比べて、引き続いて行われる加熱工程または光照射工程までのハンドリング性の点で大きな利点を有する。
さらに本発明のシリコーン樹脂は、そのSi−OH含量がSi−O結合の総量に対して好ましくは5%以下であり、より好ましくは3%以下である。ここで、Si−O結合の総量とは、Si−O−Siに含まれるSi−O結合とSi−OHに含まれるSi−O結合との合計量をいう。シリコーン樹脂中にSi−OH結合が上記の割合を超えて存在すると、シリコーン樹脂またはそれを含有するシリコーン樹脂組成物の保存安定性が不足する場合があり、また、かかるシリコーン樹脂を用いて得られる二酸化ケイ素膜に圧縮応力がかかり、膜にクラックが生じやすくなることが懸念されるが、本発明のシリコーン樹脂は、かかる問題が生ずることがない。このSi−OH含量は、シリコーン樹脂について測定した29Si−NMRスペクトルの積算値から求めることができる。
<シリコーン樹脂の製造方法>
上記の如き本発明のシリコーン樹脂は、好ましくは上記式(2)で表されるケイ素化合物を、有機溶媒および水の存在下で反応させる方法により製造することができる。反応に際しては必要に応じて触媒などの第3成分を加えてもよい。
上記式(2)におけるXのアシロキシ基としては、例えばアセトキシ基などを挙げることができる。上記式(2)におけるXとしては、ハロゲン原子が好ましく、特に塩素原子が好ましい。
ここで使用することのできる溶媒としては、エーテル溶媒、芳香族炭化水素溶媒などを挙げることができ、その具体例としては、エーテル溶媒として例えばジエチルエーテル、ジブチルエーテル、ジヘキシルエーテルなど;
芳香族炭化水素溶媒として例えばベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレンなどを、それぞれ挙げることができる。
反応に使用される水の量は、上記式(2)で表される化合物1モルに対して、好ましくは5〜25モルであり、より好ましくは5〜15モルである。なお、本反応に使用する水の量は、添加する水の他に、上記式(3)で表される化合物、溶媒、その他の第3成分、雰囲気、使用装置など、反応系中に存在または混入する可能性のあるすべての水分を考慮した値である。
本反応は、−50℃〜200℃の温度範囲で行うことができ、0℃〜100℃で反応させることが好ましい。反応時間は好ましくは0.5〜3時間である。
<シリコーン樹脂組成物>
本発明のシリコーン樹脂組成物は、上記した如き上記式(1)の示性式で表されるシリコーン樹脂および有機溶媒を含有し、必要に応じて任意的にその他の成分を含有することができる。
シリコーン樹脂は、上記式(1)におけるn、mおよびkの値ならびに分子量が等しい単一物として含有されていてもよく、これらのいずれか1つ以上の値が異なる2種以上の化学種の混合物として含有されていてもよい。
上記その他の成分としては、例えば下記式(3)

(HSiO1.5 (3)

(式(3)中、jは8、10、12、14および16のうちのいずれかの整数である。)
で表されるシリコーン化合物、コロイド状シリカ、金属酸化物の微粉末、界面活性剤などを挙げることができる。
上記式(3)で表されるシリコーン化合物は、本発明の組成物のケイ素含量濃度の調整または組成物粘度の調整の目的で使用することができる。本発明のシリコーン樹脂組成物が上記式(3)で表されるシリコーン化合物を含有する場合、その含有量としては、シリコーン樹脂100重量部に対して好ましくは30重量部以下であり、より好ましくは20重量部以下である。
上記コロイド状シリカは、シリコーン樹脂組成物の動的粘弾性特性を調整するために使用することができる。本発明のシリコーン樹脂組成物がコロイド状シリカを含有する場合、その含有量としては、シリコーン樹脂100重量部に対して好ましくは30重量部以下であり、より好ましくは20重量部以下である。コロイド状シリカは、本発明のシリコーン樹脂に使用できる溶媒として後述する有機溶媒に分散された状態で添加することが好ましい。
上記金属酸化物の微粉末は、シリコーン樹脂組成物のゲル化防止もしくは粘度の増大または得られる二酸化ケイ素膜の耐熱性、耐薬品性、硬度、基板との密着性の向上および静電防止のために使用することができる。使用できる金属酸化物の種類としては、例えば酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化チタンなどを挙げることができる。微粉末の粒径は、数平均直径として好ましくは10〜50nmである。本発明のシリコーン樹脂組成物が金属酸化物の微粉末を含有する場合、その含有量としては、シリコーン樹脂100重量部に対して好ましくは20重量部以下であり、より好ましくは10重量部以下である。
上記界面活性剤は、カチオン系、アニオン系、両イオン系または非イオン系であることができる。このうち非イオン系界面活性剤は、シリコーン樹脂組成物の基板への濡れ性をより良好化し、塗膜のレベルリング性をより改良し、塗膜のぶつぶつの発生防止、ゆず肌の発生防止などに役立つ点で好ましく使用できる。かかる非イオン性界面活性剤としては、例えばフッ化アルキル基もしくはパーフルオロアルキル基を有するフッ素系界面活性剤、またはオキシアルキル基を有するポリエーテルアルキル系界面活性剤を挙げることができる。
上記フッ素系界面活性剤としては、例えばエフトップEF301、同EF303、同EF352(新秋田化成(株)製)、メガファックF171、同F173(大日本インキ(株)製)、アサヒガードAG710(旭硝子(株)製)、フロラードFC−170C、同FC430、同FC431(住友スリーエム(株)製)、サーフロンS−382、同SC101、同SC102、同SC103、同SC104、同SC105、同SC106(旭硝子(株)製)、BM−1000、同1100(B.M−Chemie社製)、Schsego−Fluor(Schwegmann社製)、C19CONHC1225、C17SONH−(CO)H、C17O(プルロニックL−35)C17、C17O(プルロニックP−84)C17、C17O(テトロニック−704)(C17などを挙げることができる(ここで、プルロニックL−35:旭電化工業(株)製、ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレンブロック共重合体、平均分子量1,900;プルロニックP−84:(株)ADEKA製、ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレンブロック共重合体、平均分子量4,200;テトロニック−704:(株)ADEKA製、N,N,N’,N’−テトラキス(ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレンブロック共重合体)、平均分子量5,000である。)。
上記ポリエーテルアルキル系界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、オキシエチレンオキシプロピレンブロックポリマーなどを挙げることができる。これらのポリエーテルアルキル系界面活性剤の具体例としては、エマルゲン105、同430、同810、同920、レオドールSP−40S、同TW−L120、エマノール3199、同4110、エキセルP−40S、ブリッジ30、同52、同72、同92、アラッセル20、エマゾール320、ツィーン20、同60、マージ45(いずれも(株)花王製)、ノニボール55(三洋化成(株)製)などを挙げることができる。
上記以外の非イオン性界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリアルキレンオキサイドブロック共重合体などがあり、具体的にはケミスタット2500(三洋化成工業(株)製)、SN−EX9228(サンノプコ(株)製)、ノナール530(東邦化学工業(株)製)などを挙げることができる。このような界面活性剤の使用量は、シリコーン樹脂100重量部に対して、好ましくは10重量部以下、特に好ましくは0.1〜5重量部である。ここで、10重量部を超えると得られるシリコーン樹脂組成物が発泡しやすくなるとともに熱変色を起こす場合があり、好ましくない。
本発明のシリコーン樹脂組成物に使用される有機溶媒としては、上記式(1)の示性式で表されるシリコーン樹脂および任意的に使用されるその他の成分を溶解または分散することができ、且つこれらと反応しないものであれば特に限定されない。かかる有機溶媒としては、例えば炭化水素溶媒、エーテル溶媒、極性溶媒などを挙げることができ、その具体例としては炭化水素溶媒として例えばn−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、デカン、ジシクロペンタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、デュレン、インデン、テトラヒドロナフタレン、デカヒドロナフタレン、スクワランなど;
エーテル溶媒として例えばジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル、エチルブチルエーテル、エチルペンチルエーテル、エチルヘキシルエーテル、ジヘキシルエーテル、ジオクチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ビス(2−メトキシエチル)エーテル、p−ジオキサン、テトラヒドロフランなど;
極性溶媒として例えばプロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリルなどを、それぞれ挙げることができる。これらのうち、得られるシリコーン樹脂組成物の安定性の点でエーテル溶媒または炭化水素溶媒が好ましい。これらの有機溶媒は、単独でもあるいは2種以上の混合物としても使用することができる。有機溶媒の使用量は、所望の二酸化ケイ素膜の膜厚に応じて適宜調整することができるが、好ましくはシリコーン樹脂100重量部に対し100,000重量部以下であり、特に好ましくは400〜50,000重量部である。有機溶媒の使用量が100,000重量部を越えると、塗布液の成膜が困難な場合があり好ましくない。なお、本発明のシリコーン樹脂組成物は、水を含有しないことが好ましい。
本発明のシリコーン樹脂組成物における固形分濃度(シリコーン樹脂組成物の溶媒以外の成分が組成物の全量に対して占める割合)は、好ましくは0.1〜25重量%であり、より好ましくは2〜20重量%である。
上記の如き本発明のシリコーン樹脂組成物は、二酸化ケイ素膜の形成およびトレンチアイソレーションの形成に好適に使用することができる。
<二酸化ケイ素膜の形成方法>
本発明の二酸化ケイ素膜の形成方法は、上記のシリコーン樹脂組成物を基板に塗布して塗膜を形成し、該塗膜に熱処理および光処理よりなる群から選択される少なくとも1種の処理を施して該塗膜を二酸化ケイ素の膜に変換することにより行うことができる。
上記基板としては、例えばシリコン基板、ガラス基板、ガラス・エポキシ基板、合成樹脂製基板などを挙げることができる。合成樹脂製基板を構成する材料としては、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリ(シクロオレフィン)またはその水素添加物などを挙げることができる。
基板上へのシリコーン樹脂組成物の塗布方法は特に限定されないが、例えばスピンコート、スプレーコート、カーテンコート、バーコート、印刷法、インクジェット塗布などの方法を適用することができる。半導体用途ではスピンコート法が好ましい。塗布環境としては特に限定されず、例えば窒素、アルゴン、ヘリウムなどの不活性雰囲気中;水素を含む還元性ガス雰囲気中;一般的な空気雰囲気中などの酸化性雰囲気中など、適宜の環境中で塗布を行うことができる。
塗布後、好ましくは加熱により溶媒を除去することにより、基板上に塗膜が形成される。この加熱処理は、好ましくは40〜300℃、より好ましくは50〜200℃の温度において、好ましくは0.5〜300分、より好ましくは1〜30分行われる。溶媒除去後の塗膜の膜厚は、好ましくは1〜10,000nmであり、より好ましくは5〜800nmである。
上記熱処理は、ホットプレート、オーブンなどの一般的な加熱手段を用いて行うことができる。熱処理温度は、好ましくは100〜1,000℃であり、より好ましくは200〜900℃で、さらに好ましくは300〜800℃である。熱処理時間は好ましくは1〜300分、より好ましくは5〜120分、さらに好ましくは10〜60分である。処理温度が100℃より低いと膜密度は低くシリコーン樹脂膜の二酸化ケイ素膜化反応が不十分である場合があり、一方処理温度が1,000℃より高い場合には得られる二酸化ケイ素膜にクラックが入ることがあり、好ましくない。また、処理時間が1分より短いと酸化反応が不十分である場合があり、一方、300分を越えて長時間加熱処理する必要はない。熱処理は、窒素などの不活性雰囲気中または空気中などの酸化性雰囲気中で好ましく行われる。窒素中一定温度での熱処理と空気中一定温度での熱処理を組み合わせておこなってもよい。
上記光処理に際しては、可視光線、紫外線、遠紫外線などを使用できるほか、低圧もしくは高圧の水銀ランプまたは重水素ランプ;アルゴン、クリプトン、キセノンなどの希ガスの放電光;YAGレーザー、アルゴンレーザー、炭酸ガスレーザー、XeF、XeCl、XeBr、KrF、KrCl、ArF、ArClなどのエキシマレーザーなどを、光源として使用することができる。これらの光源としては、好ましくは10〜5,000Wの出力のものが用いられるが、100〜1,000W程度で十分である。これらの光の波長は、組成物または塗膜中のシリコーン樹脂が多少でも吸収するものであれば特に限定されないが、170〜600nmが好ましい。照射量としては、好ましくは0.1〜1,000J/cmであり、より好ましくは1〜100J/cmである。光照射処理の際の好ましい雰囲気は、照射する光の波長により異なり、波長220nm未満の光の場合は窒素中などの不活性雰囲気中で行うのが好ましく、波長は220nm以上の場合には空気中などの酸化性雰囲気中で行うことが好ましい。
上記熱処理および光処理は併用してもよい。この場合、両処理は順次に行っても同時に行ってもよい。両処理を同時に行うときの温度としては好ましくは室温〜500℃であり、処理時間としては0.1〜60分程度である。
かくして好ましくは膜厚1〜9,000nm、より好ましくは膜厚3〜700nmの二酸化ケイ素膜を形成することができる。本発明の方法により形成された二酸化ケイ素膜は、従来知られている方法により形成された二酸化ケイ素膜に比べて膜応力の点で優れており、層間絶縁膜、ハードコート材、ガラスコーティング材などの用途に好適に使用することができる。
<トレンチアイソレーションの形成方法>
本発明のトレンチアイソレーションの形成方法は、トレンチを有するシリコン基板上に、上記のシリコーン樹脂組成物をトレンチ内が充填されるように塗布して塗膜を形成し、該塗膜に熱処理および光処理よりなる群から選択される少なくとも1種の処理を施して少なくともトレンチ内の充填部を二酸化ケイ素に変換することにより行うことができる。
シリコン基板にトレンチを形成する方法としては、公知の方法、例えば基板上にマスク窒化膜/パッド酸化膜からなる絶縁膜を堆積し、次いでこれをパターン状にエッチングする方法などを挙げることができる。トレンチ幅は、好ましくは30〜100,000nm、より好ましくは50〜50,000nmである。トレンチのアスペクト比(トレンチの深さをトレンチの幅で除した値)は好ましくは50以下、より好ましくは10以下である。従来知られているトレンチアイソレーションの形成方法では、トレンチのアスペクト比が2以上になると、トレンチ埋め込み部の二酸化ケイ素の密度が不足して埋め込み部の抵抗率が不足したり、トレンチ埋め込み部にボイドが発生する場合があり、製品歩留まりが低いとの難点があったが、本発明のトレンチアイソレーションの形成方法では、アスペクト比が2以上、さらに2.5以上、特に3以上のトレンチを有する基板であっても、埋め込み部にボイドの発生がなく、高密度の二酸化ケイ素を埋め込むことができる利点を有する。
トレンチを有するシリコン基板の塗膜を形成すべき面は、平面でも、段差のある非平面でもよく、その形態は特に限定されない。
トレンチを有するシリコン基板に、本発明のシリコーン樹脂組成物を塗布する際の雰囲気は、上記した本発明の二酸化ケイ素膜の形成方法の場合と同様である。トレンチを有するシリコン基板に、本発明のシリコーン樹脂組成物を塗布するにあたっては、トレンチ内が上記のシリコーン樹脂組成物で充填されるように塗布される。かかる態様の塗布を実現するための塗布法としては、二酸化ケイ素膜の形成方法における塗布方法として上記した方法と同様の方法を挙げることができ、これらのうちスピンコート法またはスプレーコート法が好ましい。
塗布後、好ましくは加熱により溶媒を除去することにより、基板上に塗膜が形成される。この加熱処理は、好ましくは40〜300℃、より好ましくは50〜200℃の温度において、好ましくは0.5〜300分、より好ましくは1〜30分行われる。溶媒除去後の塗膜の膜厚(基板のうちトレンチ以外の部分の形成された膜の厚さをいう。)は、好ましくは5〜1,0000nmであり、より好ましくは25〜500nmである。
次いで、上記の如くして形成された塗膜に熱処理および光処理よりなる群から選択される少なくとも1種の処理を施して少なくともトレンチ内の充填部を二酸化ケイ素に変換することができる。この熱処理および光処理は、上記した本発明の二酸化ケイ素膜の形成方法の場合と同様にして行うことができる。ただし、トレンチアイソレーションの形成において熱処理および光処理を同時に行うときの処理時間としては0.1〜30分程度である。
また、シリコーン樹脂の二酸化ケイ素への変換を光照射にて行う場合には、所望のパターンを有するフォトマスクを使用するなどの方法で塗膜の一部に選択的に光照射することによって、任意の部分のみにトレンチアイソレーションを形成することも可能である。
本発明のトレンチアイソレーションの形成方法は、トレンチを有する基板の面積や形状にかかわらず、トレンチのアスペクト比が高い場合であっても、トレンチ内を局所的なボイドがない高密度の二酸化ケイ素で埋め込むことができる利点を有する。本発明の方法により形成されたトレンチアイソレーションは、高信頼性が要求される電子デバイスを製造するために好適である。
以下、実施例により本発明を詳述する。本発明はこれらの実施例により何ら制限されるものではない。
<上記式(1)の示性式で表されるシリコーン樹脂の合成例>
合成例1
500mLの4口フラスコにデュアコンデンサー、空気導入管、温度計およびセプタムを装備し、ジブチルエーテル200gを仕込んだ。この反応系をドライアイス−アセトンバスにより−60℃に冷却した後、液化したHSiCl(20g、0.19mol)をシリンジにて注入した。そのまま0℃付近に昇温した後にゆっくりと水(43g、2.3mol)を添加し(この間に反応系の温度は室温付近にまで上昇した。)、そのまま室温で2時間撹拌した。その後、有機層を水800gで洗浄した後、硫酸マグネシウムにより乾燥し、硫酸マグネシウムをろ別後、エバポレーターで濃縮することにより、シリコーン樹脂(1−1)を15重量%含有する溶液を得た。この溶液を29Si―NMRで分析した結果、−42〜−50ppmにHSi(―O)に帰属されるピークと、−80〜−84ppmにHSi(−O)に帰属されるピークとがそれぞれ観察され、HSi(−O)ピークとHSi(−O)ピークの面積比は62:38であった。このときの29Si―NMRスペクトルを図1に示した。また、29Si―NMRスペクトルの積算値からSi−OH結合含量はSi−O結合の総量に対して2.5%であった。
このシリコーン樹脂(1−1)を含有する溶液を少量とり、減圧にて溶媒を留去したところ、白色の固体状物が得られた。この固体状物を120℃に加熱したが、固体は熔融しなかった。
このシリコーン樹脂(1−1)につき、GPCで測定したポリスチレン換算の重量平均分子量は7,000であった。
合成例2
合成例1において、HSiClの代わりにHSi(OC(O)CH(28g、0.19mol)を使用したほかは合成例1と同様にして、シリコーン樹脂(1−2)を15重量%含有する溶液を得た。このシリコーン樹脂(1−2)を含有する溶液の29Si―NMRスペクトルを測定したところ、HSi(−O)ピークとHSi(−O)ピークの面積比は80:20であった。29Si―NMRスペクトルの積算値からSi−OH結合含量はSi−O結合の総量に対して2.7%であった。
このシリコーン樹脂(1−2)を含有す溶液を少量とり、減圧にて溶媒を留去したところ、白色の固体状物が得られた。この固体状物を120℃に加熱したが、固体は熔融しなかった。
このシリコーン樹脂(1−2)につき、GPCで測定したポリスチレン換算の重量平均分子量は5,000であった。
<シリコーン樹脂の比較合成例>
比較合成例1
合成例1において、HSiClの代わりにHSi(OEt)(28g、0.19mol)を使用したほかは合成例1と同様にしてシリコーン樹脂(R−1)を15重量%含有する溶液を得た。このシリコーン樹脂(R−1)を含有する溶液の29Si―NMRスペクトルを測定したところ、−40〜−50ppmにHSi(−O)ピークのみしか観察されなかった。29Si―NMRスペクトルからはSi−OH結合は観測されなかった。
比較合成例2
合成例1において、HSiClの代わりにMeHSiCl(22.6g、0.19mol)を使用したほかは合成例1と同様にしてシリコーン樹脂(R−2)を15重量%含有する溶液を得た。このシリコーン樹脂(R−2)を含有する溶液の29Si―NMRスペクトルを測定したところ、HSi(−O)ピークとHSi(−O)ピークがそれぞれ観察され、その面積比は70:30であった。29Si―NMRスペクトルの積算値からSi−OH結合含量はSi−O結合の総量に対して2.9%であった。
比較合成例3
合成例1において、HSiClの代わりにHSi(OEt)(22.4g, 0.15mol)とHSi(OEt)3(6.24g, 0.038mol)との混合物を使用したほかは合成例1と同様にしてシリコーン樹脂(R−3)を15重量%含有する溶液を得た。このシリコーン樹脂(R−3)を含有する溶液の29Si―NMRスペクトルを測定したところ、−42〜−50ppmにHSi(―O)に帰属されるピークと、−80〜−84ppmにHSi(−O)に帰属されるピークがそれぞれ観察され、HSi(−O)ピークとHSi(−O)ピークの面積比は62:38であった。またSi−OH結合含量はSi−O結合の総量に対して12.4%であった。
<トレンチアイソレーションの形成例>
実施例1
シリコーン樹脂組成物として上記合成例1で得たシリコーン樹脂(1−1)を含有する溶液を、幅130nm、アスペクト比3のトレンチを有するシリコン基板上に、回転速度2,000rpmでスピンコートした。塗布後の基板を、空気中、150℃にセットしたホットプレート上で10分間加熱処理して溶媒を除去して塗膜を形成した。塗膜はハジキや異物の観察されない均一なものであった。次いでこの塗膜が形成された基板につき、空気中、ホットプレート上で500℃、30分間の熱処理を行ない、トレンチパターンへの埋め込みを行なった。
得られた膜のうちトレンチ内に埋め込まれた部分のESCAスペクトルではケイ素と酸素原子のみが検出され、炭素などの有機成分は全く観察されず、高純度の酸化ケイ素膜であることがわかった。また、SIMS分析により、ケイ素原子と酸素原子の比が1:2であることが分かりSiOの組成を有する二酸化ケイ素膜であることが分かった。さらに走査型電子顕微鏡(SEM)でトレンチ内部の埋め込み状態を確認したところ、トレンチ内部は完全に埋め込まれており、局所的な溝、孔、クラックなどのボイドは存在せず、成膜異常は認められなかった。このSEM像を図2に示した。
また、この二酸化ケイ素膜の内部応力をTenchor社製応力計で測定したところ、80MPaの圧縮応力であった。
実施例2
実施例1において、基板として幅100nm、アスペクト比7のトレンチを有するシリコン基板を用いたほかは実施例1と同様にしてトレンチパターンへの埋め込みを行なった。埋め込み状態を走査型電子顕微鏡で観察したところ、局所的な溝、孔、クラックなどのボイドは観察されず、成膜異常のない良好な埋め込み性が確認された。
実施例3
実施例1において、シリコーン樹脂組成物として上記合成例2で得たシリコーン樹脂(1−2)を含有する溶液を用いたほかは実施例1と同様にして実施し、トレンチパターンへの埋め込みを行なった。
得られた膜のうちトレンチ内に埋め込まれた部分のESCAスペクトルではケイ素と酸素原子のみが検出され、シリコン酸化膜であることがわかった。さらにこのケイ素の2p軌道のエネルギーが104eVであることからSiOの組成を有する二酸化ケイ素膜であることが分かった。また実施例1と同様にしてトレンチ埋め込み状態をSEMで確認したところ、トレンチ内部は完全に埋め込まれており、局所的な溝、孔、クラックなどのボイドは観察されず、成膜異常は認められなかった。
比較例1
実施例1において、シリコーン樹脂組成物として上記比較合成例1で得たシリコーン樹脂(R−1)を含有する溶液を用いたほかは、実施例1と同様にして、トレンチを有する基板上に塗膜を形成した。しかし、シリコーン樹脂(R−1)を含有する溶液から形成された塗膜は部分的にハジキが観察され、さらにモアレ状の膜厚ムラが観察され、膜厚の均一性に劣っていた。
<二酸化ケイ素膜の形成例>
実施例4
シリコーン樹脂組成物として上記合成例1で得たシリコーン樹脂(1−1)を含有する溶液を、比抵抗が1mΩcmの低抵抗シリコン基板上に、回転速度2,000rpmでスピンコートした。塗布後の基板を、空気中、150℃にセットしたホットプレート上で10分間加熱処理して溶媒を除去して塗膜を形成した。塗膜はハジキや異物の観察されない均一なものであった。次いでこの塗膜が形成された基板につき、空気中、ホットプレート上で500℃、30分間の熱処理を行ない、基板上に二酸化ケイ素膜を形成した。
得られた二酸化ケイ素膜上に真空蒸着法にてアルミニムをマスク蒸着し、低抵抗シリコン膜とアルミニウムとの間に電流を流し、二酸化ケイ素膜の絶縁性を評価したところ、絶縁破壊電圧は13MV/cmであり、優れた絶縁性を示した。
比較例2
実施例4において、上記比較合成例2で得たシリコーン樹脂(R−2)を含有する溶液を用いたほかは実施例4と同様に実施して、基板上に膜を形成した。
この膜についてESCA分析を行ったところ、ケイ素原子と酸素原子のほかに炭素が検出された。この膜の内部応力を測定したところ、30MPaの引っ張り応力であった。
また、得られた膜上に真空蒸着法にてアルミニムをマスク蒸着し、低抵抗シリコン膜とアルミニウムとの間に電流を流して絶縁性を評価したところ、絶縁破壊電圧は8MV/cmであった。
比較例3
実施例4において、上記比較合成例3で得たシリコーン樹脂(R−3)を含有する溶液を用いたほかは実施例4と同様に実施して、基板上に膜を形成した。
この膜についてESCA分析を行ったところ、ケイ素原子と酸素原子のみが検出され、炭素などの有機成分は検出されなかった。また、この膜の内部応力を測定したところ、30MPaの圧縮応力であった。
しかし、ここで得られた膜上に真空蒸着法にてアルミニムをマスク蒸着し、低抵抗シリコン膜とアルミニウムとの間に電流を流して絶縁性を評価したところ、絶縁破壊電圧は8MV/cmであった。
合成例1で得られたシリコーン樹脂の29Si−NMRスペクトル図。 実施例1によるトレンチ内部の埋込みを示す断面の走査型電子顕微鏡(SEM)写真。

Claims (8)

  1. 下記示性式(1)
    (HSiO)(HSiO1.5(SiO (1)
    (式(1)中、n、mおよびkはそれぞれ数であり、n+m+k=1としたとき、nは0.5以上であり、mは0を超えて0.3以下であり、kは0〜0.2である。)
    で表され、120℃において固体状であることを特徴とする、シリコーン樹脂。
  2. 上記式(1)において、k=0である、請求項1に記載のシリコーン樹脂。
  3. 上記シリコーン樹脂について測定した29Si−NMRスペクトルの積算値から求められるSi−OH結合含量がSi−O結合の総量に対して5%以下である、請求項1または2に記載のシリコーン樹脂。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のシリコーン樹脂を製造する方法であって、下記式(2)

    SiX (2)

    (式(2)中、Xはハロゲン原子またはアシロキシ基である。)
    で表されるケイ素化合物を、有機溶媒および水の存在下で反応させることを特徴とする、シリコーン樹脂の製造方法。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のシリコーン樹脂および有機溶媒を含有することを特徴とする、シリコーン樹脂組成物。
  6. 基板上に請求項5に記載のシリコーン樹脂組成物を塗布して塗膜を形成し、該塗膜に熱処理および光処理よりなる群から選択される少なくとも1種の処理を施すことにより該塗膜を二酸化ケイ素の膜に変換することを特徴とする、二酸化ケイ素膜の形成方法。
  7. トレンチを有するシリコン基板上に、請求項5に記載のシリコーン樹脂組成物をトレンチ内が充填されるように塗布して塗膜を形成し、該塗膜に熱処理および光処理よりなる群から選択される少なくとも1種の処理を施すことにより、少なくともトレンチ内の充填部を二酸化ケイ素に変換することを特徴とする、トレンチアイソレーションの形成方法。
  8. トレンチを有するシリコン基板が、幅30〜100,000nm且つアスペクト比2〜50のトレンチを有するものである、請求項7に記載のトレンチアイソレーションの形成方法。
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