本発明は、ロープを確実に巻き取り、無端状に移動することのできるウインチ及び該ウインチを用いたワイヤロープ等の紐状体の取り込み/取り出し方法に関する。
例えば、無端状のウインチを使用する屋外の施設の一例としては、野球、サーカー等の球技施設、ゴルフ場又はその練習場で使用されている防球用のネットがある。この防球用のネットは支柱間に吊り張りされたワイヤロープをウインチで移動することで、ネットを上下に昇降移動したり、左右へ開閉移動したり、又はこれらを組み合わせて移動している。
近年においては、屋外のプールの上方に紫外線をカットするためのUVシートが設けられ、該UVシートも上記と同様に支柱間に吊張されたワイヤロープをウインチで移動することで、開閉移動している。
また、建設現場や高速道路における防雨用、防霧用や防雪用のネット/シートの移動用として、また、観測用の気球等の昇降用としても無端状のウインチが使用されている。
無端状のウインチを使用する屋内の施設の一例としては、学校の体育館又は大空間部を有する多目的の室内球技場では、その空間部の間仕切り用ネット及び/又は防球用のネットの昇降移動や開閉移動用として使用されている。
この防球用のネット又は間仕切り用ネットは、天井の一方の側壁より他方の側壁に沿って吊張されたワイヤロープをウインチを用いて移動することで該ワイヤロープに間接的又は直接的に設けられたネットを開閉移動したり、又は天井の円弧部に沿って吊張されたワイヤロープをウインチを用いて移動することで該ワイヤロープに間接的又は直接的に設けられたネットを昇降移動している。
上記屋外で使用するワイヤロープは、風の影響を受けやすく、特にネット/シートが設けられている施設においては風の影響が強く支柱が損傷することもあり風の強い日にはウインチを用いてワイヤロープを移動してネット等を速やかに収納しなければならない。
また、上記屋内施設では、屋内の使用目的によりウインチを用いてワイヤロープを移動してネットを昇降移動して間仕切りを変更するが、昇降移動時にネットの荷重がウインチ近傍の一方のワイヤロープにかかり、ウインチでワイヤロープをスムーズに移動するためには、他方のワイヤロープにテンションをかけてワイヤロープ全体を緊張した状態に維持する必要がある。
上記ワイヤロープを移動するウインチとしてはその目的に応じて巻取リールの設けられた巻取式ウインチや、ワイヤロープを無端状に移動する無端状ウインチが使用されているが、巻取式ウインチは使用するワイヤロープの本数に対応した台数のウインチを設置する必要があり、無端状ウインチを使用する場合に比し使用台数が増加してコストがかかるために近年は無端状ウインチを使用する場合が多い。
無端状ウインチとしては、例えば特開2000−351580号公報に開示されたウインチがある。
このウインチは、ウインチ本体と、ウインチ本体に設けられワイヤロープを巻回移動するための巻回ドラムと、ワイヤロープを巻回ドラムの周面に押しつけるローラーチエーンとからなり、しかも、ローラーチエーンの両端側がウインチ本体に設けられた弾性体により張設されている構成である。
上記ウインチは、ローラーチエーンの両端側がウインチ本体に設けられた弾性体により張設されているので、常に巻回ドラムの回転方向にローラーチエーンが引っ張られた状態となり、ワイヤロープの巻回ドラムへの取り込み側が押圧されワイヤロープの巻回ドラムよりの取り出し側がフリー(テンションのかからない)状態となる。しかもワイヤロープを巻回ドラムの周面に押圧した状態で移動することができるので、ワイヤロープ移動中の力のロスがなく、また移動中のワイヤロープのズレがなく適切な移動を可能とする。
発明が解決しようとする課題
しかしながら、上記従来無端状ウインチは、ローラーチエーンの両端側に弾性体が設けられているために、テンションのかかってない又はテンションの弱いワイヤロープの場合でも円滑に移動することができるものの、ワイヤロープにかかるテンションの大きさやテンションの変化によりローラーチエーンが必要以上に巻回ドラム外周を移動したり、移動が十分に行えない場合が発生し、巻回ドラム側への押圧力が不十分となりワイヤロープのスムーズな移動ができない場合が発生する。
また、ローラーチエーンの両端側に弾性体を設ける構成は煩雑であるために、通常両端側又は一端側を固定式のローラーチエーンを使用するが、この場合はローラーチエーンは巻回ドラムの周面を押圧する作用のみであるためにワイヤロープの磨耗が激しいという欠点があった。
また、従来のウインチでは、ワイヤロープを巻回ドラム側へ移動する際、ワイヤロープを案内移動する案内ローラー間を狭めることで巻回ドラムへのワイヤロープの巻き付けを強くする必要があるが、案内ローラー間を狭めるとウインチより取り出されたワイヤロープに屈折した癖がつき、磨耗の原因になるという欠点があった。
また、従来のウインチにおいては、ワイヤロープのウインチへの取り込み側と取り出し側との方向が相違する場合は、特に、180度変更する場合は、巻回ドラムにローラーチエーンが設置できないという欠点があった。
また、すでに設置されている巻取用リールと無端状ウインチとを用いた施設(屋内のネットの移動装置等)においては、無端状ウインチと巻取リールとの回転軸が別々であるために、無端状ウインチで移動したワイヤロープの移動量と、巻取用リールによる移動したワイヤロープの巻き取り量とが同じでなくその移動量の調整が煩雑でありスムーズにワイヤロープの巻き取りが行えない場合がある。
特に、ウインチでのワイヤロープの移動に弛み等が発生すると移動がスムーズに行えなく、適切なワイヤロープの取り込みができないという大きな問題点があった。
また、従来の無端状ウインチはワイヤロープの取り込み側と取り出し側との方向が自在に変更できないために、巻取用リールの設置位置をウインチに近接した位置、又は一体化した位置に制限されるという欠点があった。
そこで、本発明は、ワイヤロープ等の紐状体を弛み等に関係することなく巻取ドラムの回転駆動を適切に伝えて、スムーズに移動/取り込みすることができ、従来の施設への取り付けを簡素化することができ、且つ利用頻度の高いウインチ及びウインチを用いたワイヤーロープ等の紐状体の取り込み/取り出し方法を提供することを課題とする。
課題を解決するための手段
本発明は上記課題を解決するためのウインチの第1の手段は、ワイヤロープ等の紐状体を巻回するための巻回ドラムと、巻回ドラムを正/逆回転駆動する駆動源とから構成され、一方よりワイヤロープ等の紐状体を取り込むとともに、他方よりワイヤロープ等の紐状体を取り出し移動するウインチにおいて、前記巻回ドラムの外周の少なくとも一部/又は近傍には、巻回ドラムの正/逆回転駆動に応じて、ワイヤロープ等の紐状体を押圧しながらその移動を補助するための押圧補助手段が設けられていることを特徴とする。
また、ウインチの第2の手段は、一方よりワイヤロープ等の紐状体を取り込むとともに、他方よりワイヤロープ等の紐状体を取り出すように巻回するための巻回ドラムと、巻回ドラムを正/逆回転駆動する駆動源と、該巻回ドラムに巻回したワイヤロープ等の紐状体を巻回ドラム側に押圧すべく巻回ドラムの外周に密接して設けられた長尺状の押圧移動体とから構成されたウインチにおいて、前記押圧移動体の少なくとも一方の端部の内側又は外側には、巻回ドラムの正/逆回転駆動に応じて、ワイヤロープ等の紐状体の取り込み側を直接又は間接的に巻回ドラム方向に押圧しながらその取り込み移動を補助するための移動補助手段が設けられていることを特徴とする。
ウインチを用いたワイヤロープ等の紐状体の巻き取り方法に関する手段は、ワイヤロープ等の紐状体を巻回するための巻回ドラムと、巻回ドラムを正/逆回転駆動する駆動源とから構成され、一方よりワイヤロープ等の紐状体を取り込むとともに、他方よりワイヤロープ等の紐状体を取り出し移動するウインチを用いて、ワイヤロープ等の紐状体を一方より他方に移動した後、該他方に移動したワイヤロープ等の紐状体を巻取リール等の取込出手段で取り込み/取り出しするウインチを用いたワイヤロープ等の紐状体の取り込み/取り出し方法において、巻回ドラムの正/逆回転駆動時のワイヤロープ等の紐状体の各移動方向に応じて、ワイヤロープ等の紐状体の取り込み側又は取り出す側を巻回ドラム方向に押圧しながらその取り込み移動を補助し、又はワイヤロープ等の紐状体を巻回ドラムより取り出す側の押圧を解除して取り出し移動を補助しながらワイヤロープ等の紐状体を所望の方向に移動した後、該移動した量のワイヤロープ等の紐状体を所望の方向に自在に対応して取込出手段で取り込み/取り出しすることを特徴とする。
発明の作用・効果
本発明のウインチは、先ずワイヤロープ等の紐状体を巻回ドラムに接する位置に移動し、巻回ドラムを回転駆動することにより巻回ドラムの一方より周面に沿ってワイヤロープ等の紐状体を巻回するように移動して巻回ドラムの他方より取り出し移動する。
この際、ワイヤロープ等の紐状体は、巻回ドラムの正/逆回転駆動時それぞれにおいて、巻回ドラムの外周の少なくとも一部/又は近傍に設けられた移動補助手段によりワイヤロープ等の紐状体を巻回ドラム側に押圧しながらその移動を補助することでワイヤロープ等の紐状体に、例えば弛み/撓みが発生しても適切に巻回ドラムへの取り込み移動を行うことができ、従来のように巻回ドラムが空回りすることなく確実に移動することができる。
上記ワイヤロープ等の紐状体への移動を補助する具体的方法は、ワイヤロープ等の紐状体の巻回ドラムへの取り込み側を巻回ドラム方向に押圧しながらその取り込み移動を補助し、また、ワイヤロープ等の紐状体を巻回ドラムより取り出す側の押圧を解除して取り出し移動を補助することで、巻回ドラムの回転駆動をワイヤロープ等の紐状体に確実に伝え、ワイヤロープ等の紐状体の取り込み及び取り出し移動を確実に行うことができる。
このため、例えば、ワイヤロープ等の紐状体に弛み/撓みが発生しても巻回ドラムへの取り込み移動を行うことができ、従来のように巻回ドラムが空回りすることなく確実に移動することができ、ワイヤロープ等の紐状体の磨耗を極力抑えることができる。
また、巻回ドラムの外周に押圧移動体が設けられたウインチにおいては、ワイヤロープ等の紐状体を巻回ドラムの外周の溝に押圧移動体で押圧しながら巻回ドラムの回転駆動を伝えて押圧移動する際、少なくとも押圧移動体の一方の端部の外側(ワイヤロープ等の紐状体の取り込み側)に設けられた移動補助手段により押圧移動体の一方を巻回ドラム側に押圧しながらワイヤロープ等の紐状体の取り込み移動を間接的に補助する。
または、押圧移動体の一方の端部の内側に移動補助手段を設ける場合は、上記とは逆に押圧移動体が移動補助手段の巻回ドラム側への押圧を補助してワイヤロープ等の紐状体の取り込み移動を直接的に補助する。
このように、巻回ドラムへの取り込み側のワイヤロープ等の紐状体を少なくとも巻回ドラム側に押圧した状態で、巻回ドラムの回転に沿って取り出し側へと空回りすることなく移動することができる。
この際も、上記と同様に移動補助手段によりワイヤロープ等の紐状体の取り出し側の押圧移動体による巻回ドラム側への押圧を解除することで、ワイヤロープ等の紐状体を適切に取り出し移動することができる。
上記各例のように、本発明の移動補助手段を使用すると、巻回ドラムの回転駆動力を確実にワイヤロープ等の紐状体に伝えることができ、無駄なくスムーズで適切なワイヤロープ等の紐状体を移動することができる。このため、ワイヤロープ等の紐状体に弛み/撓みが発生することがあっても、従来のように巻回ドラムが空回りしたりすることなく確実にワイヤロープ等の紐状体の移動を可能とする。
また、巻回ドラムに対応して押圧移動体による押圧を調整することで巻回ドラムの回転駆動をワイヤロープ等の紐状体に確実に伝えることができ、また巻回ドラムによるワイヤロープ等の紐状体の一方より他方への移動時にワイヤロープ等の紐状体が空回り等することなくスムーズに移動することができる。
また、ウインチを用いたワイヤロープ等の紐状体の取り込み/取り出し方法は、ワイヤロープ等の紐状体を巻回ドラムに一方より他方に移動するように巻回し、巻回ドラムを正/逆回転駆動することでワイヤーロープ等の紐状体の巻回された巻回ドラムの外周の少なくとも一部/又は近傍を巻回ドラムの正/逆回転駆動時のワイヤロープ等の紐状体のあらゆる移動方向に応じて、ワイヤロープ等の紐状体の取り込み側では巻回ドラム側にワイヤロープ等の紐状体を押圧しながらその取り込み移動を補助し、ワイヤロープ等の紐状体の取り出し側では巻回ドラム側へのワイヤロープ等の紐状体の押圧を解除しながらワイヤロープ等の紐状体を所望の方向(取り込み方向と取り出し方向とが同じ方向、相違する方向(逆、90度角度の相違する方向等))に移動した後、移動した量のワイヤロープ等の紐状体を所望の方向に自在に対応して取込出手段で取り込み/引き出しする。
これにより、ウインチの使用方法(ワイヤロープ等の紐状体の一方より他方への移動方向)によりウインチの設置場所、またはウインチとの距離を自在に設置して取込出手段の設置場所を対応することができる。
このように、本発明のウインチは、移動補助手段が巻回ドラムの外周/又は近傍に設けられているので、ワイヤロープ等の紐状体にテンションがかかった状態でも、テンションがかかっていなくて弛み/撓んだ状態でも同様に無駄なくスムーズに移動することができ、従来のウインチ移動に比し常に一定量のワイヤロープ等の紐状体の移動を的確に行うことができる。
また、本発明のウインチはその構成も簡易であり、また1つのウインチに少なくとも1以上の巻回ドラムを同軸又は別々の軸に設けることも可能であるためにネット等の各システムに使用する場合に、従来の比しウインチの個数の削減を可能としコストの低減を可能とする。
また、従来のウインチ(巻取式ウインチ、無端状のウインチ)と連動するように本発明のウインチを設置する、又は従来のウインチの駆動軸に本発明の構成のウインチの巻回ドラムを設けることで、ウインチの駆動の安全性を格段に向上することができる他、既存の施設を大きく改造することなく、従来施設をそのまま使用して設置時のコストを格段に低減することができる。
また、ウインチを利用した方法は、ワイヤロープ等の紐状体の巻回ドラムへの押圧力及び移動量を簡易な構成で確実に調整することができるので、その利用範囲を格段に広げることが可能となる。
また、移動補助手段も自在に設定することができるので、そのウインチを使用する各種施設、装置等の利用範囲をさらに拡大することができる。
以下、本発明のウインチ、該ウインチを用いたワイヤロープ等の紐状体の取り込み/取り出し方法の一実施例について下記のような各図面を用いて説明する。
図1乃至図19はウインチの構成及びウインチの使用方法についての図面であり、図20乃至図24はウインチを用いたワイヤロープ等の紐状体の巻き取り方法の付いての図面である。
図1は本発明の基本となるウインチの説明図で、本発明の移動補助手段の設けられた1実施例のウインチを示す概略説明図である。
図2乃至図4は、巻回ドラムと移動補助手段との関連を図示し、図2は紐状体の取り込み側の巻回ドラムと移動補助手段との関連を示す概略一部断面説明図であり、図3は巻回ドラムと移動補助手段と紐状体との位置関係を示す概略断面説明図であり、図4は紐状体の取り出し側の巻回ドラムと移動補助手段との関連を示す概略一部断面説明図であり、図5は、紐状体の取り込み/取り出しに関し、従来のウインチとの対比を示す概略説明図である。
図6乃至図8は押圧移動体の設けられた第2の実施例のウインチを示す概略説明図である。
図6は押圧移動体の両側にテンションが設けられ、且つ押圧移動体の取り込み側/取り出し側に移動補助手段が設けられたウインチを示す概略説明図であり、図7は押圧移動体の両側のテンションが外側に設けられ、且つ押圧移動体の取り込み側/取り出し側に移動補助手段が設けられたウインチを示す概略説明図であり、図8は押圧移動体の両側に設けられたテンションが着脱自在で、且つ押圧移動体の取り込み側/取り出し側に移動補助手段が設けられたウインチを示す概略説明図である。
図9乃至図14は移動補助手段の他実施例を示し、図9は揺動運動をする移動補助手段を示す概略説明図であり、図10はウインチ本体に設けられ巻回ドラムの一部を移動補助する移動補助手段を示す概略説明図であり、図11は複数の移動ローラーで構成された移動補助手段を示す概略説明図であり、図12は巻回ドラムの外周に設けられた押圧ガイドと一部に設けられた移動補助手段を示す概略説明図であり、図12−Aは押圧ガイドを3点で押圧移動する移動補助手段を示す概略説明図であり、図12−Bは移動補助手段が押圧移動体の内側に設けられている場合を示す概略説明図であり、図13は移動補助手段としてのストッパーを示す概略説明図であり、図14は押圧移動体に連結した移動補助手段を示す概略説明図である。
図15又は図16はキャプスタンを使用する場合を示し、図15はキャプスタンを使用する場合を示す概略説明図であり、図16は図15のキャプスタンを示す概略説明断面図である。
図17乃至図19は従来のウインチと本発明のウインチとの連結を示し、図17は駆動軸に設けられた巻取ウインチを示す概略説明図であり、図18は駆動軸が角軸の場合のウインチ機構を示す概略説明図であり、図19は従来のウインチの使用された装置に本発明のウインチを連結した場合を示す概略説明図である。
図20乃至図24は本発明のウインチを用いたワイヤロープ等の紐状体の巻き取り方法を示し、図20はウインチと巻取用リールとの連結を示す概略説明図であり、図21は図20に使用するウインチにおけるワイヤロープ等の紐状体の取り出し方向を示す概略説明図であり、図22は図20に使用する巻取用リールにおけるワイヤロープ等の紐状体の巻き取り方向を示す概略説明図であり、図23はウインチと巻取用リールとの連結を示す概略説明左側面図であり、図24は図23の概略説明正面図である。
本発明のウインチ1を図1及び図14に沿って説明する。
本発明のウインチ1はウインチ本体1Aに設けられ、回転駆動(手動電動又はアシスト電源で回転駆動する構成等その駆動手段は目的に応じて自在に選択することができる)する駆動軸12と、該駆動軸12に設けられ、外周側面に断面略V字状の溝2Aが形成された略円形状の(溝2Aが1周形成された場合が一般的に使用されるが、紐状体7の取り込み方向と取り出し方向とを相違する場合においては1.5周等形成することも可能である)巻回ドラム2と、一方より該巻回ドラム2へ紐状体7を取り込み、又他方より紐状体7を巻回ドラム2より取り出すのを案内補助するために取り込み側と取り出し側とにそれぞれ別々に並行位置に回転自在に軸支された2個の案内ローラー3と、該案内ローラー3間に設けられ巻回ドラム2側がテーパー状に広がって形成され、案内ドラム3と挟持した状態で紐状体7をルート案内する(紐状体7の種類、使用場所等に応じて筒状、又は半筒状等に形成され、また巻回ドラム2側への近接する距離も紐状体7の種類によって変更、例えば、ワイヤーロープの場合は全体の長さを少し短めに形成し樹脂性のロープの場合は巻回ドラム2側へ近接して形成する)案内ガイド4と、巻回ドラム2への紐状体7の取り込み側/紐状体7の取り出し側にそれぞれ取り付けられた移動補助手段としての移動補助体6とから構成されている。
本発明において移動補助手段とは、巻回ドラム2の周辺の少なくとも一箇所に設けられ、巻回ドラム2の溝2A側に紐状体7を押圧(移動が付加される場合/付加されない場合がある)する構成をいう。
上記のように、本発明のウインチ1はウインチ本体1A部分についての特徴を明記したもので、駆動源(特に巻回ドラム2の回転駆動が電動等の場合)については、通常使用されている各種の駆動源を使用する。従って、ブレーキ機構に電磁ブレーキ等を使用、或いはクラッチ機構等の使用について、又は安全性のために補助ブレーキを設けることも、駆動源の分野において公知の技術である。要は、ウインチ1の大きさや使用目的に応じて駆動源を選択することができる。
前記紐状体7(ワイヤロープ/通常の強化ロープ/外周にビニールの設けられた線状体等)は、前記案内ガイド4の一方から案内ガイド4に沿って巻回ドラム2側に取り込まれ(取り込み側)、巻回ドラム2を回転駆動により溝2Aに沿って設けられ、回転駆動に沿って移動し、再度案内ガイド4に沿って他方から取り出される(取り出し側)こととなる。
前記移動補助体6は、平面板状又は立体状の円形又は楕円形状(大きさは紐状体7の種類や巻回ドラム2の大きさによって決定される)に形成されウインチ本体1Aの側面1B(又は別体としてのレール)に形成されたスライド溝1C(移動幅揺動幅を補助、修正、調整する)に沿って回転(円形の場合はレール等の側面1Bに沿って回転又は移動しながらの回転し、楕円形の場合はレール等の側面1Bに沿って揺動しながら回転又は揺動しながら移動し)しながら移動するように構成されている。この場合、移動補助体6の中心部に楕円形の溝6Aを形成し、ウインチ本体1Aに設けられた固定軸6Bに沿って回転/揺動移動するように構成することもできる(図2及び図9参照)。
従って、紐状体7のウインチ1への取り込み側は、移動補助体6が紐状体7の移動方向(巻回ドラム2に近接する方向)に沿って回転/揺動しながらスライド溝1Bを移動して該紐状体7を巻回ドラム2の溝2A側に断続的に押圧することを繰り返すこととなり、紐状体7は巻回ドラム2の溝2Aにスムーズに取り込まれる。そして、巻回ドラム2に回転に沿って移動した後、紐状体7の取り出し側では、移動補助体6が紐状体7の移動方向(巻回ドラム2に離反する方向)に沿って回転/揺動しながら上記取り入れ側とは逆方向(巻回ドラム2より離反する方向)にスライド溝1Bを移動して紐状体7より離反してフリーの位置に移動することとなり、紐状体7は巻回ドラム2の溝2A側に押圧されることなくスムーズに取り出されることとなる(図2乃至図4参照)。
上記移動補助体6は、巻回ドラム2の駆動軸12の正/逆回転駆動により紐状体7の取り出し側と取り込み側が入れ代わると、その回転駆動に対応して移動方向を上記と逆方向に変更するために、巻回ドラム2に対して紐状体7をどちら方向へも自在に移動することができる。
尚、上記説明においては移動補助体6の移動を助けるために、ウインチ本体1Aの側面1Bにスライド溝1Cを設けたが、上記のようなスライド溝1Cの構成は必須の構成要件ではない。例えば、移動補助体6の形状を変更することでスライド溝1Cのない場合であっても上記と同様の効果を得ることができる。実験上好ましい移動補助体6の形状は、水滴状(立体性を持った構成)の形状に形成することで、ウインチ本体1Aの側面1Bを利用して揺動しながら移動するように構成することが最適に作用した。
上記のように移動補助体6を設けることで、紐状体7の巻回ドラム2への取り込み側を押圧でき、また取り出し側の押圧を解除してフリーにできるので、従来のウインチに比し、紐状体7の取り込み側及び取り出し側に設けられている案内ローラー3間(従来がC1の距離(従来はこの距離はできるだけ狭くすることで巻回ドラム2の回転を適切に伝える必要があった。)であったのをC2に広げることができる。図5参照)を広げることができ、巻回ドラム2間での移動時において紐状体7に大きな疲労性屈曲を与えない。このため、紐状体7の磨耗が極力少なく(従来のウインチにおいては、案内ローラー3間を狭めることで取り込み側及び取り出し側の紐状体7に係る荷重によるテンションの相違等を解消し、巻回ドラム2の回転駆動をスムーズに伝えようと構成しているために、案内ローラー3部分で紐状体7に大きな疲労性の屈曲を与えることとなり、この部分での紐状体7の磨耗が激しいこととなる。)なり、紐状体7の頻繁な紐状体7の取り替えや補修等の基本部分でのメンテナンス作業を、極力省くことができる。
また、従来は紐状体7に大きな疲労性屈曲を与えるために、取り出された紐状体7に屈折した癖が残ることが多く、その後紐状体7の移動が適切に行えないことが多かったが、本発明においては、紐状体7に屈折した癖が残らないために、その後の移動及び収納等がスムーズに行えることとなる。
また、紐状体7を移動する場合は、紐状体7に係る荷重により又は紐状体7の性質(ワイヤロープの場合は複数本の細いワイヤが幾重にも巻き付けられているために直線状に戻ろうとする性質等)により若干の自転しながら移動する。従って、従来のウインチでは巻回ドラムの溝部分に紐状体7が押さえつけられ紐状体7の自転等が抑えられ磨耗の原因となるが、本発明のウインチ1の場合は、移動補助体6が回転/揺動しながら移動するために、紐状体7の自転を無理に押さえつけるようなことがなく移動を補助することとなり、紐状体7はスムーズに移動することとなる。従って、従来の場合に比し紐状体7の磨耗の原因を極力排除することが可能となる。
次に、本発明のウインチ1は上記のように構成され、次のその作用について説明する。
先ず、ワイヤロープ又は強度のある樹脂性ロープ等からなる紐状体7の先端側を一方の案内ガイド4に沿ってウインチ本体に取り込むと、紐状体7は案内ガイド4と案内ローラー3とによって挟持された状態で巻回ドラム2側に容易に移動し、巻回ドラム2の駆動軸12を回転駆動することによりその先端側より自動的に案内ガイド4に取り込まれ、該巻回ドラム2の外周面の溝2Aに沿って移動し、再度案内ガイド4側に取り出し移動して他方の案内ガイド4に沿って取り出される。
この際、案内ローラー3間が従来のウインチに比し広げられているために、紐状体7の案内ローラー3部分での疲労性の屈曲が極力小さくなり、紐状体7の取り込み移動及び取り出し移動がスムーズに行える。しかもウインチ1より取り出された紐状体7は、その種類(特にワイヤーロープ)により従来のウインチを使用する場合のような屈曲した癖が残ることがないためにその後の紐状体7の移動が容易に行える。
また、巻回ドラム2側の紐状体7の取り込み側と取り出し側に設けられた移動補助体6は、取り込み側では移動補助体6がスライド溝1Cに沿って回転(円形の場合)/揺動(楕円形の場合)しながら巻回ドラム2側に移動(楕円溝6Aと固定軸6Bの場合は、楕円溝6Aの距離のみ移動)し、紐状体7を巻回ドラム2側に押圧する。また、取り出し側では移動補助体6がスライド溝1Cに沿って回転/揺動しながら巻回ドラム2より離反する方向に移動し、紐状体7の巻回ドラム2側への押圧が解除される。従って、紐状体7の取り入れ側では紐状体7を外周面の溝2Aに沿って容易に取り入れることができ、紐状体7の取り出し側は紐状体7への押圧が解除された状態で溝2Aより容易に取り出されることとなる。
このため、紐状体7に弛み/撓み等があっても紐状体7の取り込み側は巻回ドラム2の溝2A側に押圧されているために、弛み/撓み等を解消しながら確実に紐状体7を取り込みすることができ、また、取り出し側は紐状体7の弛み/撓み等が解消された状態で取り出しすることができる。
さらに、移動補助体6がスライド溝1Cに沿って回転/揺動するために、紐状体7のウインチ1への取り込み側では紐状体7の回転を適切に補助して巻回ドラム2の溝2Aに取り込み移動し、また、取り出し側では紐状体7への押圧による回転/揺動がフリーとなるために、紐状体7を適度に回転しながらスムーズに取り出し移動することができる。このように、適切な紐状体7への押圧により、巻回ドラム2の溝2A部分での磨耗の原因を従来のウインチの溝に取り込む場合に比し、極力排除することができる。
また、上記実施例では、移動補助体6は紐状体7の巻回ドラム2への取り込み側を押圧したが、本発明において移動補助体6の作用はこれに限定されるものでなく、例えば、紐状体7の取り出し側を押圧することで、同様の効果を得ることも可能である。
次に、本発明のウィンチ1の他実施例を図6に沿って説明する。
このウインチ1は図1の構成を基本構成とし、相違する構成は、巻回ドラム2の外周面の溝2Aに沿って紐状体7が巻回されている部分にローラーチェーン(他に連結した球体、板状バネ、締結体等で構成された)で構成された押圧移動体8が設けられ、該押圧移動体8の両端側で案内ローラー3の近傍には使用目的に応じてバネ等の弾性体、又は重り体からなる弾性体5が設けられている点である。
本発明において押圧移動体8とは、紐状体7が巻回ドラム2の外周面の溝2Aに沿って設けられている部分全体に巻回され、巻回ドラム2の移動方向に移動しながら紐状体7が溝2Aより突出するのを防止するように押圧するものとする。
前記押圧移動体8は巻回ドラム2の外周面の溝2Aに沿って巻回された紐状体7を軸芯方向に押圧しながら移動することで紐状体7の溝2Aよりの離脱を防止するとともに、該溝2Aに沿っての紐状体7の移動に沿って全体を移動しながら押圧する。
次に移動補助体6は、押圧移動体8の両端側に設けられ、紐状体7の取り込み側では押圧移動体8をその外側より巻回ドラム2側へ押圧しながら押圧移動体8の移動に伴ってウインチ1側面に沿って所定量移動し、紐状体7の取り出し側では押圧移動体への押圧を解除する方向(取り込み側と逆の方向)押圧移動体8の外側で巻回ドラム2より離反する方向へ移動する。
このため、押圧移動体8のないウインチ1に比し紐状体7を巻回ドラム2側にさらに強く押圧移動することができ、案内ローラー3間を巻回ドラム2の取り込み側と取り出し側とに対して平行となる距離、又はそれ以上に広げることが可能であり紐状体7の疲労性の磨耗をさらに解消することができる。
前記弾性体5は、それぞれ一端側をウインチ本体1Aに固定し他端側を押圧移動体8と連結することにより、押圧移動体8は常に両端側に弾性が負荷された状態となり、巻回ドラム2の駆動軸12の正/逆回転駆動時にその回転方向に対応する方向に移動しながら巻回ドラム2の溝2A側に紐状体7を押圧移動する。
尚、上記実施例においては弾性体5は押圧移動体8の両端側に設けた例で説明したが、本発明において押圧移動体8の構成はこれに限定されるものでなく、例えば、弾性体5を押圧移動体8の一方のみに設け、他方はウインチ本体1Aに固定して構成することで、押圧移動体8の押圧力、及び移動量を一方向に限定した方式とすることも可能であり、この場合は巻回ドラム2の回転方向を一方向に限定する必要がある。また、押圧移動体8を複数に分割して一方を固定し他方に弾性体5を設けることも可能である(例えば押圧移動体8を巻回ドラム2の外周頂点で2分割し、分割部分をそれぞれウインチ本体に固定し、他端側に弾性体5を設けることで、紐状体7の取り込み側及び取り出し側で押圧力及び移動量が調整されるように構成することも可能であり、この場合は分割部分に別体の押圧板体を設け、分割部分での紐状体7の磨耗を極力防ぐように構成する。また、押圧移動体8の両端側に弾性体5を設けることなく、両端側をウインチ本体に固定することで、押圧移動体8の巻回ドラム2に沿っての移動を阻止し、溝2A側への押圧力のみに制限することも可能であり、いずれの場合であっても、本発明においては、移動補助体6がその外側に設けられているために押圧移動体8のみで紐状体7を押圧移動する必要がない。従って、ウインチ1の使用目的に応じて最適な押圧移動体8の構成を選択することができる。
また、弾性体5も、上記実施例に限定されるものでなく、例えば、押圧移動体8の両端側にワイヤロープ等の連結紐状体7Aを介してウインチ本体の外部に弾性体5を設け、弾性体5の着脱や弾性力の負荷の変更等を自在に行えるように構成することで、紐状体7への荷重又は紐状体7の種類、又は紐状体7の径に応じて負荷等を自在に変更して対応することができる。
また、弾性体5に限定することなく、押圧移動体の両端側に連結紐状体7Aを介して錘体を連結することで、その構成、取り付け方法及び変更を簡易に且つスムーズに行うようにすることも可能である。また、連結紐状体7Aの中間にクラッチ機構等の弾性力の切替機構5Aを取り付けることで弾性力による押圧移動体8の負荷の解除を行うようにする構成も可能であり、また、クラッチ機構を切り換えことで、押圧移動体8の負荷を解除した状態で紐状体7の途中部分を巻回ドラム2に取り付けることも可能である。
さらに、前記弾性力による負荷の解除を利用すれば、例えば、押圧移動体8の弾性力による負荷を解除した状態で、使用頻度が高いために先端がほぐれたワイヤロープ(又はほぐれやすい樹脂性ロープ)を巻回ドラム2へ取り入れると先端部分が途中で押圧移動体8に引っ掛かることなく容易に巻回ドラム2の溝2Aに沿って移動することが可能であり、巻回ドラム2にワイヤロープを巻回した後に弾性力による負荷を与えてワイヤロープを適切に移動することができる(図8、図9参照)。
また、押圧移動体8への弾性力の負荷は上記構成に限定されるものでなく、例えば、押圧移動体8そのものを弾性体で構成(例えは、ローラーチェーンの場合は各ローラー間をバネで連結する。または全体をリング状のバネで構成する)することで上記と同様の作用効果を得ることも可能である。
前記巻回ドラム2の外周側面に巻回された押圧移動体8は、巻回ドラム2を回転駆動することにより紐状体7の取り込み側では巻回ドラム2の溝2Aに沿って所望の力で押圧移動し、紐状体7の取り出し側では押圧力が解除された状態となり、このため紐状体7を取り込み側より取り出し側に弛みなくスムーズに移動することができる。
このように押圧移動体8は、両端側の弾性体5により、取り込み側が巻回ドラム2の回転に沿って巻回ドラム2側へ引っ張られた状態で移動し、取り出し側が巻回ドラム2より離反して押圧しない方向に引っ張った状態となるように移動(移動しながら押圧)する。
次に、上記押圧移動体8による紐状体7への押圧位置をさらに移動補助体6により補助して押圧移動(紐状体7の巻回ドラム2への取り入れ側では押圧移動体8の押圧及び移動を補助するように連動して押圧移動し、巻回ドラム2より取り出し側では、同様に押圧が解除されるように離反移動する)することで、さらに的確に紐状体7を間接的に押圧移動することができ、巻回ドラム2の回転を無駄なく確実に紐状体7に伝達することができる。
尚、上記押圧移動体8がない場合のウインチ1において、移動補助体6を設ける位置は、巻回ドラム2への紐状体7の取り込み側/紐状体7の取り出し側にそれぞれ設けたが、本発明において移動補助体6を設ける位置はこれに限定されるものでなく、例えは巻回ドラム2の周囲に複数個設ける(巻回ドラム2の外周に沿って一定の枠36(両端側にストッパーの設けられた)を複数個設け、該枠36内にローラー35を設けることで、枠36に沿って所望の距離ローラー35を移動するように構成する)ことも可能であり(図11参照)、また、巻回ドラム2の半周部分(この場合ウインチ1のケースに直接(ローラー35又は板バネ等を取り付けて))設けることも可能であり(図10参照)、又は巻回ドラム2の取り込み側/取り出し側にガイド体37を設け、天頂部に枠内にローラーで構成された移動補助体6を設けるように構成することも可能であり(図12参照)、また巻回ドラム2の紐状体7の取り込み側と取り出し側と天頂部との3か所に移動補助体6(6a、6b、6c)を設けることで紐状体7をより巻回ドラム2の溝2A側に押圧することも可能である(図12−A参照)
又、上記押圧移動体8があるウインチ1において、移動補助手段は上記移動補助体6に限定されるものでなく、例えば、押圧移動体8の一端側の内側に移動補助体6を密接して設けることで、紐状体7の取り込み側では押圧移動体8で移動補助体6を巻回ドラム2側に押圧しながら紐状体7の直接的な取り込み移動ができ、押圧移動体8のみの場合、又は実施例のように移動補助体6を押圧移動体8の一端側の外側に設けた場合に比し、格段に強く巻回ドラム2側に押圧することが可能となる(図12−B参照)。
また、他の手段として、例えば、移動補助手段を、弾性体5と巻回ドラム2との近傍に弾性体5が巻回ドラム2側へ伸延移動した位置でその移動を阻止するための立設した板状のストッパー機能を有するように構成された移動補助体6とすることで(図13参照)、押圧移動体8の移動を阻止して押圧移動体8の移動量及び押圧力を調整することも可能である。
また、例えば、移動補助手段を弾性体5の一端例を支軸状に形成した移動補助体6として前記案内ドラム3に連結するとともに、該案内ドラム3に、クラッチ機構を介してどららか一方向にのみ回転可能な逆ストッパー(図示せず)を設けるように構成することで(図14参照)、押圧移動体8の移動量及び押圧力を一定位置で阻止するようにすることも可能である。この場合において、紐状体7を一方向に移動すると案内ドラム3は一方向に回転可能であるために、弾性体5を引っ張った状態で押圧移動体8を同方向に押圧移動させることができる。
即ち、ウインチ1の使用状況、使用方法、移動する紐状体7の種類や径の大きさ、紐状体7にかかる荷重等により移動補助体6の形状、構成及び取り付け位置を適宜変更することができる。
また、巻回ドラム2の溝2aの形状についても、略V字状に限定されるものでなく略C字状や略U字状、略O字状、2段階の幅のある溝等自在な形状に対応することができ、押圧移動体8がある場合又は押圧移動体8がない場合であっても巻回ドラム2の回転駆動を無駄なく、確実に紐状体7に伝えることができる。
次に、本発明のウインチ1にキャプスタン19を取り付ける場合(図15及び図16参照)について説明する。
従来のネット/シートの移動システムで紐状体7の巻き取り移動にキャプスタン19を使用している場合は、ウインチ1の巻回ドラム2の外周側面にキャプスタン19を直接取り付け(又はキャプスタン19状に形成する)、該キャプスタン19の外周には紐状体7を複数回巻回し、その両端側をウインチ1より取り出す。
この際、キャプスタン19の外周には幅広の押圧移動体8及び移動補助体6を設けることにより、キャプスタン19に巻回された紐状体7を押圧移動体8で押圧してキャプスタン19よりの突出を抑えるとともに、紐状体7のキャプスタン19への取り込み側を移動補助体6で押圧することにより、スムーズな紐状体7の移動を行うことができる。又は移動補助体6のみを設け紐状体7のキャプスタン19への取り込み側を押圧することにより、スムーズな紐状体7の移動を行うことができる。
また、他の従来ウインチ30とキャプスタン19の設けられたウインチ1を連接して使用することも可能である。
次に、本発明のウインチ1を用いて、従来のウインチ30の駆動軸31に直接連結する方法(システム)(図17乃及び図19参照)について説明する。
上記のように移動補助体6及び押圧移動体8が設けられたウインチ1の巻回ドラム2の駆動軸12部分にウインチ30の駆動軸31を挿入して取り付けることで、ウインチ30の回転駆動を直接巻回ドラム2に伝動する。
この際、駆動軸31の断面が矩形状(図面は四角状であるが、多角形状であってもよい)に形成されている場合は巻回ドラム2の駆動軸12部分の形状を同一に形成することにより、容易に取り付けることも可能である。この場合も、上記各実施例の場合と同様に、少なくとも移動補助体6で紐状体7の巻回ドラム2への取り込み側を押圧することで、紐状体7のテンションが不十分の場合であっても、スムーズに紐状体7の移動を行うことができる。
また、ウインチ30の駆動軸31にプーリー(または歯車)を取り付け、駆動軸31の回転ベルトを介して連結することも可能である。
次に、本発明のウインチ1を用いて、従来のウインチを利用(アシスト)する方法(システム)について説明する。
先ず、ウインチ1の回転軸12に巻回ドラム2とは別のプーリー(図示せず)を取り付け、該プーリーと従来のウインチ30(巻取ウインチ又は無端状ウインチでも可能)の駆動軸31に取り付けたプーリ(または歯車)とをベルトを介して連結することで、ウインチ30の駆動力を利用してウインチ1の回転軸12を回転する。
これにより、ウインチ1で従来の紐状体7の移動を行なうことで、従来のウインチ30をそのまま利用して設置することが可能となる。この際も、上記と同様に、紐状体7の巻回ドラム2への取り入れ側では、押圧移動体8により巻回ドラム2の溝2Aに押圧された状態で巻回ドラム2の回転で溝2Aに沿って取り出し側に移動するとともに、押圧移動体8の取り込み側の端部、又はその近傍を移動補助体6により的確に押圧されて移動するために、紐状体7は弛みを解消した状態で取り込まれる。また、紐状体7の巻回ドラム2よりの取り出し側では、押圧移動体8及び移動補助体6による押圧が解除されるために、紐状体7は巻回ドラム2の溝2Aよりスムーズに取り出しすることができる。
また、上記ウインチ1の場合は従来の設置されているウインチ30の駆動力を利用することで、設備をそのまま利用したが、従来の設置されているウインチ30の回転軸31の駆動源を逆に本発明のウインチ1の駆動軸2Aに連結して駆動源の再利用を図ることも可能である。
尚、前記従来のウインチ30の回転軸31へのプーリーの取り付け方法(システム)は、従来の設置されているウインチ30の回転軸31の外側、又は回転軸31の中途部に設けることもできる。回転軸31の外側に取り付けた場合は回転軸31を利用した紐状体7の巻き取りを可能とし、また、中途部に取り付けた場合は、無端状の紐状体7の移動用として利用することができる利点がある。
また、他の使用方法としては、巻回ドラム2の分割を回転軸で上下に2分割することで、従来より設置されているウインチの駆動軸(回転軸)に直接移動補助体6、押圧移動体8の設けられた巻回ドラム2を取り付けることができ、従来の装置を無駄にすることなく、また取り付けの作業工程を簡略化して取り付けできる。また、巻回ドラム2と駆動軸12との着脱を自在に行うことが可能となり、径の相違する他の巻回ドラム2と取り替えることも可能である。
また、紐状体7にテンンョンによる負荷がかかっていない場合や、テンションによる負荷が大きく変動する場合に発生する紐状体7の巻き取り式ドラム(図示せず)への取り入れ側に弛みがあっても、上記押圧移動体8、移動補助体6の働きにより(又は移動補助体6の働きにより)紐状体7の弛みを解消してスムーズに紐状体7を巻き取り移動することができる。
この場合において、押圧移動体8を幅広に形成することで巻き取り式ドラム(図示せず)の外周側面全体を押圧移動したが、押圧移動体8を複数に分割して形成し巻き取り式ドラム(図示せず)の外周側面全体に位置させることも可能であり、また2本(複数本)の押圧移動体8を設けることも可能である。この場合において、巻き取り式ドラム(図示せず)への取り込み側の紐状体7と取り出し側の紐状体7とを押圧移動することでスムーズな紐状体7の移動を可能とする。押圧移動体8は、それぞれの巻き取り式ドラム(図示せず)の外周に別々に取り付けたが、端部でのテンション手段5を共存することで一本の押圧移動体8として構成することも可能である。
次に、本発明のウインチ1に取込出手段としての一例の巻取用リール11を、取り付けて使用する場合の方法(図20乃至図22参照)について説明する。
先ず、本発明のウインチ1を各種の目的で使用されている紐状体7の中途部に設置して目的物の設けられた一方より他方への移動を行い、その後、紐状体7の他方側に巻取用リール11を設置する。この際、ウインチ1の設置位置と巻取用リール11の設置とは近接した位置であっても離反した位置であっても、またその方向が上下方向であっても、左右方向であっても設置可能である。
即ち、本発明のウインチ1の巻回ドラム2には移動補助体6が設けられているために、一方より他方へ移動する紐状体7は紐状体7の取り込み側で移動補助体6で的確に押圧され、紐状体7の取り出し側では移動補助体6による押圧が解除されているために、紐状体7の弛み/撓みを気にすることなく移動することができる。また移動補助体6により、紐状体7の取り込みの方向と取り出し方向とを自在に変更することができる。
また、上記構成により巻取用リール11の取り付け位置/方向は最も取扱いの適する位置(例えは、ウインチ1は地上より高い位置に設置し、巻取用リール11は地面側に設置等)に設置することができる。即ち、巻取用リール11をウインチ1と離反した位置に取り付ける場合、又はウインチ1の上方/下方に取り付けることができるので、危険な場所でウインチ1を取り扱う場合であっても、ウインチ1の設置位置と離反した安全な位置に巻取用リール11を取り付けて容易に紐状体7を一方より他方へ移動することができ、また、屋内施設で使用する場合においても、ウインチ1を天井側の高い位置に取り付け、巻取用リール11を床側の低い位置に取り付けることができ、安全性及びメンテナンス作業を行う場合において作業の容易性を追求することができる。
また、ウインチ1と巻取用リール11とをそれぞれ基台(各図示せず)に回転可能に取り付けることで、紐状体7の移動方向を自在に微調整することができ、例えば、気象用の気球の昇降や、危険な箇所での航空観測用としての気球の昇降の場合であっても、風の影響等を受けた場合に紐状体7の移動方向の変更か生じても、ウインチ1と巻取用リール11とが回転し簡易に紐状体7の巻き取り/引き出しを可能とする。しかも、紐状体7の巻き取り/引き出し時に紐状体7に弛み/撓みがあっても、移動補助体6又は/及び押圧移動体8が巻回ドラム2に設けられているために、どのような張力がかかっても紐状体7をスムーズに移動することができ、また、紐状体7を適切に巻き取り/引き出しすることができる。
特に、屋内施設で使用する場合においては、ウインチ1と巻取用リール11との設置場所を自在に変更可能であるために、天井側に設けられたネットの取り付けられた紐状体7としてのウインチワイヤーを天井側に設置したウインチ1と床側に設置した巻取用リール11とで移動するように構成して、トラブルの多発する巻取用リール11のメンテナンス作業を安全にかつ容易に行うことができる。従って、使用目的に応じて自在なネットの吊り張り、間仕切り方法が可能となる。
また、本発明のウインチ1に巻取用リール11を取り付けて使用する他の実施例(図23及び図24参照)について説明する。
先ず、本発明のウインチ1の巻回ドラム2を回転駆動する駆動軸12(駆動軸12に設けられたプーリー)と巻取用リール11(紐状体7を巻き取る目的のリング)の回転軸13(回転軸13に設けられたプーリー)とをベルト14を介して連結する。前記巻取用リール11は、支持体15でウインチ1の後方上部側に上下動自在に位置させる。
この状態で、ウインチ1の駆動軸12を駆動すると巻回ドラム2が回転し、該巻回ドラム2に巻回された紐状体7を一方側より取り込み他方側へ取り出し、その後、駆動軸12に同期して回転している回転軸13に設けられた巻取用リール11でウインチ1より取り出された紐状体7を巻き取る。
この際、巻回ドラム2による紐状体7の移動量と、巻取用リール11の巻き取り量が相違すると、支持体15で支持された巻取用リール11を上下動(巻回ドラム2による紐状体7の移動量が巻取用リール11の巻き取り量より多い場合は、巻取用リール11を上方に移動してその量を調整し、巻回ドラム2による紐状体7の移動量が巻取用リール11の巻き取り量より少ない場合は、巻取用リール11を下方に移動してその量を調整する)させながらその相違量を調整して巻回ドラム2による移動量を巻取用リール11に確実に巻き取りする。
前記巻回ドラム2で紐状体7を移動する場合は、巻回ドラム2の回転駆動で押圧移動体8を巻回ドラム2の外周に沿って移動するとともに、押圧移動体8の取り込み側を移動補助体6で的確に押圧して、紐状体7を巻回ドラム2の溝2Aに弛みなく取り込み、その後、紐状体7の取り出し側で押圧移動体8の押圧及び移動補助体6の押圧をそれぞれ解除して紐状体7をスムーズに取り出すことができ、紐状体7は、巻回ドラム2の回転駆動時に空回りすることなく移動する。
このように、巻回ドラム2の駆動軸12の駆動力を利用して巻取用リール11の回転軸13を同期して回転しているためにそれぞれ別の駆動軸で回転する場合に比し、巻回ドラム2による紐状体7の移動量と巻取用リール11の巻き取り量との調整が容易である。しかもその構成が簡易であるためにコストを軽減することができる。
尚、上記システムにおいてはウインチ1の駆動軸12と巻取用リール11の回転軸13とをベルト14を介して連結したが、駆動伝達手段はこの方式に限定されるものでなく、例えば複数の歯車を介して伝達することも可能であり、また、駆動軸12を長尺状に形成することにより、延長した駆動軸12に直接巻取用リール11を取り付けることで、上記実施例の場合と同様の効果を得ることも可能である。さらに、スプリング方式の巻取用リール11を使用することで同様の効果を得ることも可能である。
又、上記実施例は、取込出手段として巻取用リール11を使用したが、本発明において取込出手段は巻取用リール11に限定されるものでなく、例えば、紐状体7の種類によっても収納用の箱状のものに収納するだけでもよく、また他の手段でも可能である。
また、上記ウインチ1の巻回ドラム2に巻回した紐状体7は、巻回ドラム2の溝2Aが一重の場合は案内ローラー3の取り付け位置を変更又は個数を増加することで紐状体7の取り入れ方向と取り出し方向とを自在に設置することができ、また、巻回ドラム2の溝2Aを連続状に形成することで、紐状体7の取り入れ方向と取り出し方向とを変更することも可能である。
尚、本発明のウインチ1の移動補助体6、押圧移動体8、案内ローラー3、及び案内ガイド4をそれぞれ別体として製造することで、上記と同様の各システムに使用する従来のウインチ30の巻回ドラムに、上記各押圧移動体8案内ドラム3、及び案内ガイド4を容易に取り付けて、本発明のウインチ1と同様の作用及び効果を得るように使用することも可能である。
上記ウインチ1の取り付けは、紐状体7を無端状に移動したが、例えば、巻き取り式の巻取用リール11を使用して紐状体7を移動するように構成することも可能である。この場合は、従来のウインチ30の回転駆動を本発明のウインチ1の回転軸12にベルト14を介して連結し、ウインチ1の下端側近傍に巻取用リール11を設け、回転軸12と巻取用リール11の回転軸13とをベルト14Aを介して連結することで、ネット/シート18に連結された紐状体7をウインチ30の駆動を利用して本発明のウインチ1を回転するとともに、巻取用リール11を回転して紐状体7を移動することで、移動した紐状体7を巻取用リール11で確実に巻き取るように構成することも可能である。
上記の各実施例に示されたように、本発明のウインチ1は移動補助体6を利用してより確実な紐状体7の移動を可能とするとともに、紐状体7の巻き取り用として各種システムに利用することができる。
また、従来のウインチ30が使用されている施設において、従来のウインチ30に本発明のウインチ1を連結してウインチ機能をアシストすることができ、その用途を格段に向上することができる。
本発明のウインチ及び該ウインチを利用した各システムの、大きな利点は、テンションのかかっていない状態でも紐状体7を確実に移動することができるのでメンテナンスを含め作業効率を向上することができる。
また、紐状体7の種類に応じて、案内ローラー3,3間を自在に調整することができるので、例えば、紐状体7がワイヤロープの場合は案内ローラー3,3間を離間して広げることで、ワイヤロープを大きく曲げることなく巻回ドラム2で移動することができ、疲労性の磨耗を極力少なく抑えることができワイヤロープの取り替えが少なく抑えることができる等、ウインチ使用時の最大の問題点を解消することができる。
また、紐状体7を巻回ドラム2で一方向より他方向へ移動しても紐状体7に屈曲等の癖が残存しないために、その後の巻き取り/収納を容易に行うことができる。
さらに、移動補助体6により取り入れ側の紐状体7が巻回ドラム2側に押圧されているために、紐状体7は確実に巻回ドラム2により巻回移動することができる。また、紐状体7の種類に応じて、移動補助体6の形状、移動距離移動方法等を自在に設定することができる。
また、移動補助体6は紐状体7の巻回ドラム2への取り込み側では従来より使用の案内ローラーの作用も兼任することなるために、巻回ドラム2への紐状体7の取り込み側と取り出し側との幅を巻回ドラム2の直径に近づく位置まで広げることができ、従来のように紐状体7にテンションを掛けるべく取り込み側と取り出し側との幅をできるだけ狭める必要がないために、紐状体7の移動及び巻回ドラム2の回転駆動をスムーズに行うことができることとなる。
本発明の移動補助手段の設けられた1実施例のウインチを示す概略説明図。
図2は紐状体の取り込み側の巻回ドラムと移動補助手段との関連を示す概略一部断面説明図。
巻回ドラムと移動補助手段と紐状体との、位置関係を示す概略断面説明図。
紐状体の取り出し側の巻回ドラムと移動補助手段との関連を示す概略一部断面説明図。
紐状体の取り込み/取り出しに関し、従来のウインチとの対比を示す概略説明図。
押圧移動体の両側にテンションが設けられ、且つ押圧移動体の取り込み側/取り出し側に移動補助手段が設けられたウインチを示す概略説明図。
押圧移動体の両側のテンンョンが外側に設けられ、且つ押圧移動体の取り込み側/取り出し側に移動補助手段が設けられたウインチを示す概略説明図。
押圧移動体の両側に設けられたテンションが着脱自在で、且つ押圧移動体の取り込み側/取り出し側に移動補助手段が設けられたウインチを示す概略説明図。
揺動運動をする移動補助手段を示す概略説明図。
ウインチ本体に設けられ巻回ドラムの一部を移動補助する移動補助手段を示す概略説明図。
複数の移動ローラーで構成された移動補助手段を示す概略説明図。
巻回ドラムの外周に設けられた押圧ガイドと一部に設けられた移動補助手段を示す概略説明図。
押圧ガイドを3点で押圧移動する移動補助手段を示す概略説明図
押圧移動体の内側に移動補助手段を設けた場合を示す概略説明図
移動補助手段としてのストッパーを示す概略説明図。
押圧移動体に連結した移動補助手段を示す概略説明図。
キャプスタンを使用する場合を示す概略説明図。
図15のキャプスタンを示す概略説明断面図。
駆動軸に設けられた巻取ウインチを示す概略説明図。
駆動軸が角軸の場合のウインチ機構を示す概略説明図。
従来のウインチの使用された装置に本発明のウインチを連結した場合を示す概略説明図。
ウインチと巻取用リールとの連結を示す概略説明図。
図20に使用するウインチにおけるワイヤロープ等の紐状体の取り出し方向を示す概略説明図。
図20に使用する巻取用リールにおけるワイヤロープ等の紐状体の巻き取り方向を示す概略説明図。
ウインチと巻取用リールとの連結を示す概略説明左側面図。
図23の概略説明正面図。
符号の説明
1…ウインチ、2…巻回ドラム、2A…溝、3…案内ガイド、5…テンンョン手段、6…移動補助体、7…紐状体、8…押圧移動体、9…ストッパー、10…支軸、11…巻取リール、12…駆動軸、
本発明は上記課題を解決するためのウインチの第1の手段は、ワイヤロープ等の紐状体を巻回するための巻回ドラムと、巻回ドラムを正/逆回転駆動する駆動源とから構成され、一方よりワイヤロープ等の紐状体を取り込むとともに、他方よりワイヤロープ等の紐状体を取り出し移動するウインチにおいて、前記巻回ドラムの外周の少なくとも一部又は近傍には、巻回ドラムの正/逆回転駆動に応じて、ワイヤロープ等の紐状体の巻回ドラムへの取り込み側を巻回ドラム、方向に押圧移動しながらその取り込みを補助し、巻回ドラムからの取り出し側の巻回ドラム方向への押圧を解除しながらフリーの位置に移動するための押圧補助手段が設けられていることを特徴とする。
また、ウインチの第2の手段は、一方よりワイヤロープ等の紐状体を取り込むとともに、他方よりワイヤロープ等の紐状体を取り出すように巻回するための巻回ドラムと、巻回ドラムを正/逆回転駆動する駆動源と、該巻回ドラムに巻回したワイヤロープ等の紐状体を巻回ドラム側に押圧すべく巻回ドラムの外周に密接して設けられた長尺状の押圧移動体とから構成されたウインチにおいて、前記押圧移動体の端部の内側又は外側には、巻回ドラムの正/逆回転駆動に応して、ワイヤロープ等の紐状体の取り込み側を直接又は間接的に巻回ドラム方向に押圧移動しながらその取り込み移動を補助し、巻回ドラムからの取り出し側の巻回ドラム方向への押圧を解除しながらしながらフリーの位置に移動するための移動補助手段が設けられていることを特徴とする。
ウインチを用いたワイヤロープ等の紐状体の巻き取り方法に関する手段は、ワイヤロープ等の紐状体を巻回するための巻回ドラムと、巻回ドラムを正/逆回転駆動する駆動源とから構成され、一方よりワイヤロープ等の紐状体を取り込むとともに、他方よりワイヤロープ等の紐状体を取り出し移動するウインチを用いてワイヤロープ等の紐状体を一方より他方に移動した後、該他方に移動したワイヤロープ等の紐状体を巻取リール等の取込出手段で取り込み/取り出しするウインチを用いたワイヤロープ等の紐状体の取り込み/取り出し方法において、巻回ドラムの正/逆回転駆動時のワイヤロープ等の紐状体の各移動方向に応してワイヤロープ等の紐状体の取り込み側を巻回ドラム方向に押圧移動しながらその取り込み移動を補助し、ワイヤロープ等の紐状体を巻回ドラムより取り出す側の押圧を解除しなからフリーの位置に移動することでワイヤロープ等の紐状体の取り込みと取り出しとの間を広げた状態で所望の方向に移動した後、該移動した量のワイヤロープ等の紐状体を所望の方向に自在に対応して取込出手段で取り込み/取り出しすることを特徴とする。
上記ワイヤロープ等の紐状体への移動を補助する具体的方法は、ワイヤロープ等の紐状体の巻回ドラムへの取り込み側を巻回ドラム方向に押圧移動しながらその取り込みを補助し、また、ワイヤロープ等の紐状体を巻回ドラムより取り出す側の押圧を解除しながらフリーの位置に移動することで、巻回ドラムの回転駆動をワイヤロープ等の紐状体に確実に伝え、ワイヤロープ等の紐状体の取り込み及び取り出し移動を確実に行うことができる。
このため、例えば、ワイヤロープ等の紐状体に弛み/撓みが発生しても巻回ドラムへの取り込み移動を行うことができ、従来のように巻回ドラムが空回りすることなく確実に移動することができ、また、ワイヤロープ等の紐状体 の取り込みと取り出しとの間を広げた状態で所望の方向に移動することでワイヤロープ等の紐状体の磨耗を極力抑えることができる。
このように、巻回ドラムへの取り込み側のワイヤロープ等の紐状体を巻回ドラム側に押圧した状態で、巻回ドラムの回転に沿って取り出し側へと空回りすることなく移動することができる。
この際も、上記と同様に移動補助手段によりワイヤロープ等の紐状体の取り出し側の押圧移動体による巻回ドラム側への押圧を解除しながらフリーの位置に移動することで、ワイヤロープ等の紐状体を適切に取り出し移動することができる。
また、ウインチを用いたワイヤロープ等の紐状体の取り込み/取り出し方法は、ワイヤロープ等の紐状体を巻回ドラムに一方より他方に移動するように巻回し、巻回ドラムを正/逆回転駆動することでワイヤーロープ等の紐状体の巻回された巻回ドラムの外周の少なくとも一部/又は近傍を巻回ドラムの正/逆回転駆動時のワイヤロープ等の紐状体のあらゆる移動方向に応じて、ワイヤロープ等の紐状体の取り込み側では巻回ドラム側にワイヤロープ等の紐状体を押圧移動しながらその取り込みを補助し、ワイヤロープ等の紐状体の取り出し側では巻回ドラム側へのワイヤロープ等の紐状体の押圧を解除しながらフリーの位置に移動してワイヤロープ等の紐状体を所望の方向(取り込み方向と取り出し方向とが同じ方向、相違する方向(逆、90度角度の相違する方向等))にワイヤロープ等の紐状体の取り込みと取り出しとの間を広げた状態で移動した後に、移動した量のワイヤロープ等の紐状体を疲労性屈曲を与えることなく所望の方向に自在に対応して取込出手段で取り込み/引き出しする。
本発明において移動補助手段とは、巻回ドラム2の周辺の2箇所に設けられ、巻回ドラム2の溝2A側に紐状体7を移動が付加されて押圧する構成と、紐状体7への押圧を解除しながらフリーの位置に移動する構成とをいう。
本発明は上記課題を解決するためのウインチの第1の手段は、ワイヤロープ等の紐状体を巻回するための巻回ドラムと、巻回ドラムを正/逆回転駆動する駆動源とから構成され、一方よりワイヤロープ等の紐状体を取り込むとともに、他方よりワイヤロープ等の紐状体を取り出し移動するウインチにおいて、前記巻回ドラムの外周の少なくとも一部又は近傍には、巻回ドラムの正/逆回転駆動に応じて、ワイヤロープ等の紐状体の巻回ドラムへの取り込み側を巻回ドラム方向にレール等の側面に沿って回転又は移動しながら、又はウインチ本体に設 けられた固定軸に沿って回転/揺動移動しながら断続的に押圧を繰り返すことでその取り込みを補助し、巻回ドラムからのワイヤロープ等の紐状体の取り出し側は巻回ドラムより離反する方向にレール等の側面に沿って回転又は移動し、又はウインチ本体に設けられた固定軸に沿って回転/揺動移動してフリーの位置に移動することでワイヤロープ等の紐状体への押圧を解除するための移動補助手段が設けられていることを特徴とする。
ウインチを用いたワイヤロープ等の紐状体の巻き取り方法に関する手段は、ワイヤロープ等の紐状体を巻回するための巻回ドラムと、巻回ドラムを正/逆回転駆動する駆動源とから構成され、一方よりワイヤロープ等の紐状体を取り込むとともに、他方よりワイヤロープ等の紐状体を取り出し移動するウインチを用いてワイヤロープ等の紐状体を一方より他方に移動した後、該他方に移動したワイヤロープ等の紐状体を巻取リール等の取込出手段で取り込み/取り出しするウインチを用いたワイヤロープ等の紐状体の取り込み/取り出し方法において、巻回ドラムの正/逆回転駆動時のワイヤロープ等の紐状体の各移動方向に応じてワイヤロープ等の紐状体の取り込み側を巻回ドラム方向に移動補助手段を用いてレール等の側面に沿って回転又は移動しながら、又はウインチ本体に設けられた固定軸に沿って回転/揺動移動しながら断続的に押圧を繰り返すことでその取り込みを補助し、巻回ドラムからのワイヤロープ等の紐状体の取り出し側は巻回ドラムより離反する方向にレール等の側面に沿って回転又は移動し、又はウイ ンチ本体に設けられた固定軸に沿って回転/揺動移動してフリーの位置に移動することでワイヤロープ等の紐状体の取り込みと取り出しとの間を広げた状態で所望の方向に移動した後、該移動した量のワイヤロープ等の紐状体を所望の方向に自在に対応して取込出手段で取り込み/取り出しすることを特徴とする。