JP2008191532A - リアプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】顧客先で除塵作業を含む対応が完結するリアプロジェクタを提供することを目的とする。
【解決手段】光源から射出された光を画像情報に応じて変調し、スクリーン20へ拡大投射するリアプロジェクタ1において、吸気フィルタおよび吸気口蓋32を有する吸気部30aと、排気フィルタおよび排気口蓋36を有する排気部30bと、を外装10の側面部16に備え、外装10の内部の除塵は、吸気口蓋32および排気口蓋36を取り外し、排気部30bのホース装着部に接続した集塵機60により外装10の内部の空気を強制排気して行う。
【選択図】図9
【解決手段】光源から射出された光を画像情報に応じて変調し、スクリーン20へ拡大投射するリアプロジェクタ1において、吸気フィルタおよび吸気口蓋32を有する吸気部30aと、排気フィルタおよび排気口蓋36を有する排気部30bと、を外装10の側面部16に備え、外装10の内部の除塵は、吸気口蓋32および排気口蓋36を取り外し、排気部30bのホース装着部に接続した集塵機60により外装10の内部の空気を強制排気して行う。
【選択図】図9
Description
本発明は、塵等の除去手段を備えたリアプロジェクタに関する。
従来、リアプロジェクタにおいては、外部から取り入れた冷却空気と一緒に浸入した塵または光の経路に付着していた塵が、冷却空気の流動によって、光源部からスクリーンまでの光の経路内に浮遊すると、スクリーンへ映像と共に投射されてしまうことがあった。そのため、塵の浸入を防ぐ方法として、冷却空気を外部から遮断して、リアプロジェクタの内部において、冷却空気を循環させる冷却機構が開示されている(例えば特許文献1)。
しかし、従来の技術では、アフターサービスなどでリアプロジェクタの内部を点検または修理する場合、リアプロジェクタの内部のクリーン度を確実に保証するために、顧客先から持ち帰って、クリーンルーム内で作業をする必要があった。これは、冷却空気を循環させる冷却機構を備えたリアプロジェクタでは、点検または修理後に、リアプロジェクタの内部から塵を確実に除去することが困難なためである。従って、簡単な点検などであっても、持ち帰る作業対応になるため、顧客に対するサービスの迅速さの面で改善が望まれていた。
本発明は、上記課題を解決するために、顧客先で除塵作業を含む対応が完結するリアプロジェクタを提供することを目的とする。
本発明のリアプロジェクタは、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調し、拡大投射する光学ユニットと、光学ユニットを収納する筐体と、筐体の側面に設けられ、光学ユニットから投射された光束を投影するスクリーンを備え、吸気フィルタおよび吸気口蓋を有する吸気部と、排気フィルタおよび排気口蓋を有する排気部と、が筐体に設けられ、筐体の内部の除塵は、吸気口蓋および排気口蓋を取り外し、排気部に接続した排気装置により筐体の内部の空気を強制排気して行うことを特徴とする。
このリアプロジェクタによれば、排気部から筐体内の空気を強制排気し、同時に、吸気部から吸気フィルタを介して塵等を含まない空気を取り入れて、筐体内に浮遊する塵等を空気と共に筐体外へ除去することが可能である。筐体内に塵等が浮遊していたり、スクリーンやミラーなどに塵等が付着していたりすると、遮光や偏光の要因になり、画質の悪化を招いてしまう。リアプロジェクタに吸気部と排気部とを備えることにより、筐体内に塵等が浮遊した場合、塵等を排気部から筐体外へ排除でき、スクリーンへ塵等が投射される状態を解消するクリーン化が容易に行える。また、吸気部および排気部は、それぞれ吸気口蓋および排気口蓋を有していて、塵等の除去作業時以外では、両蓋を装着しておくことにより、吸気部および排気部が筐体の一部のようになって筐体を密閉するため、光束漏れや冷却空気漏れなどによりリアプロジェクタの機能に影響を及ぼすことがない。このように、リアプロジェクタが吸気部および排気部を備えることにより、リアプロジェクタの設置されている場所で、清掃機器等を利用して筐体内部の塵等を排出することが出来る。そのため、リアプロジェクタの点検または修理などにおいて、作業後の筐体内部のクリーン化が、リアプロジェクタを除塵機器が備えられた専用設備室に移動させることなく、その場で行うことが可能である。
この場合、吸気フィルタは、排気フィルタより微細なメッシュを有し、スクリーンへ視認可能に投射されるような塵を排除することが好ましい。
この構成によれば、吸気フィルタを通って吸気される空気は、スクリーンへ映し出されるような塵等がほぼ除去されており、筐体内部のクリーン度が回復される。一方、排気フィルタは、吸気フィルタより粗いメッシュのものであり、塵等を筐体外へできるだけ排除して目詰まりを防ぎつつ、筐体から空気を排気する強さを維持する役目を果たす。吸気フィルタは微細なメッシュを有し、また、排気フィルタは粗いメッシュを有することにより、筐体内部の除塵が効率良く行える。
この場合、吸気部と排気部とは、筐体の対向する面にそれぞれ設けられていることが好ましい。
この構成によれば、筐体内部の空気は、排気部からの排気が開始されると、筐体の一方の端面部に設けられた吸気部から対向する他方の端面部に設けられた排気部へ流れ、筐体内部に空気の滞留部がほぼ無い状態である。そのため、塵等が筐体内部のいずれに存していても、空気の流れと共に排気部へ運ぶことが可能である。このような吸気部と排気部との対向配置により、筐体内の塵等を効果的に除去することが可能である。
本発明のリアプロジェクタは、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調し、拡大投射する光学ユニットと、前記光学ユニットを収納する筐体と、前記筐体の側面に設けられ、前記光学ユニットから投射された光束を投影するスクリーンを備えたものであって、筐体の内部の密閉空間に冷却空気を循環させる冷却装置と、記筐体に設けられ、排気フィルタおよび排気口蓋を有する排気部と、密閉空間と排気部とを連通させるダクトと、を有し、密閉空間の除塵は、排気口蓋を取り外し、排気部に接続した排気装置により密閉空間の空気を強制排気して行うことを特徴とする。
このリアプロジェクタによれば、筐体の内部の密閉空間に浮遊する塵等であっても筐体外へ除去することが可能である。密閉空間に塵等が浮遊していたり、スクリーンやミラーなどに塵等が付着していたりすると、遮光や偏光の要因になり、画質の悪化を招いてしまう。密閉空間に連通するダクトと排気部とを備えておくことにより、密閉空間の内部に塵等が浮遊した場合、塵等を冷却空気と共に排気部から筐体外へ排除でき、スクリーンへ塵等が投射される状態を解消するクリーン化が容易に行える。また、排気部は、排気口蓋を有していて、塵等の除去作業時以外では排気部へ装着しておくことにより、排気部が筐体の一部のようになって筐体を密閉するため、冷却空気漏れなどにより冷却装置の機能に影響を及ぼすことがない。このように、リアプロジェクタがダクトおよび排気部を備えておくことにより、リアプロジェクタの設置されている場所で、清掃機器等を利用して筐体内部の塵等を排出することが出来る。従って、リアプロジェクタの点検または修理などにおいて、作業後の筐体内部のクリーン化を、リアプロジェクタを除塵機器が備えられた専用設備室に移動させることなく、その場で行うことが可能である。
この場合、密閉空間は、光束の経路を含んでいることが好ましい。
この構成によれば、リアプロジェクタは、光束の経路に沿って、冷却の必要な装置類が設けられており、密閉空間が光束の経路を含むことにより、これら装置類を塵等から隔離して、冷却することが可能である。また、光束の経路を含む密閉空間は、光束をスクリーンへ拡大投射するために広めの背面スペースを有していて、装置類を冷却して温まった冷却空気は、背面スペースでスクリーンや筐体面を介して放熱される。そのため、密閉空間であっても、冷却空気の循環による装置類の冷却が可能である。除塵が必要な場合には、密閉空間に連通したダクトおよび排気部を用いて、容易に行える。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。実施形態におけるリアプロジェクタは、光源から射出された光(光束)を画像情報に応じて変調した光学像からカラー画像を形成し、カラー画像を反射ミラーを介してスクリーンに拡大投射するものである。このリアプロジェクタは、リアプロジェクタの内部から塵などを容易に除去することが可能な除塵部を備えている。
(実施形態1)
(実施形態1)
図1は、リアプロジェクタを前面側から見た外観を示す斜視図であり、図2は、リアプロジェクタを背面側から見た外観および除塵部を示す斜視図である。図1および図2に示すように、リアプロジェクタ1の外観をなす外装(筐体)10は、リアプロジェクタ1の床置き設置部である脚部外装11と、脚部外装11の上部側に順に位置する下部外装13および上部外装12と、上部外装12の前面側に設けられた前面外装14と、を有している。
前面外装14は、矩形状に形成された開口部を有していて、開口部には、開口部を塞ぐようにスクリーン20が取り付けられている。さらに、前面外装14は、左側および右側のそれぞれにスピーカボックス22を有している。
下部外装13は、前面側の左右に、低音域を再生するスピーカを収容するウーハーボックス23を有し、背面側の脱着カバー13aには、図2に示すように、後述する光源部を冷却するための冷却空気を吸排気する光源用吸気口18および光源用排気口19と、を有している。これら吸排気口については、図8を参照して後述する。
上部外装12は、側面視三角形状をしており、下部外装13との境界をなす境界面部15と、境界面部15の両側端部から立設された三角形板状の左右の側面部16と、これらの左右の側面部16に跨った斜面である背面部17と、を有する。
さらに、左右の側面部16には、外装10の内部から塵などを除去するための円形の除塵部30が設けられている。除塵部30は、背面部17の方向から見て、右側の側面部16に設けられている吸気部30aと、左側の側面部16に設けられた排気部30bと、を有している。吸気部30aは、図2に付されている拡大断面図2に示すように、側面部16に設けられた貫通孔33と、貫通孔33のリアプロジェクタ1の内部側に貫通孔33を塞ぐように設けられた吸気フィルタ31と、貫通孔33を密閉しリアプロジェクタ1の外部側から脱着自在な吸気口蓋32と、を有している。また、排気部30bは、拡大断面図1に示すように、側面部16に設けられた貫通孔34と、貫通孔34のリアプロジェクタ1の内部側に貫通孔34を塞ぐように設けられた排気フィルタ35と、貫通孔34を密閉しリアプロジェクタ1の外部側から脱着自在な排気口蓋36と、貫通孔34を延伸させるように側面部16からリアプロジェクタ1の外部側へ突起した段差であるホース装着部37と、を有している。この除塵部30の詳細な機能は、図9を参照して後で説明する。
次に、リアプロジェクタ1の内部構成について、簡単に説明する。図3は、リアプロジェクタを側面側から見た内部構成を示す断面図である。リアプロジェクタ1の内部には、図3に示すように、下部外装13の脚部外装11側に設けられ光学像を含む光を射出する光学ユニット40と、光学ユニット40を載置し光学ユニット40から射出される光の方向を調整する調整機構部48と、光学ユニット40およびスクリーン20と対向するように上部外装12の背面部の内側に設けられ、光学ユニット40の投射光学系45から射出された光をスクリーン20へ反射する反射ミラー25と、が収容されている。
この構成において、光学ユニット40から反射ミラー25へ射出された光は、広角化された状態であるため、光の経路Lに示すように進行し、反射ミラー25で反射してスクリーン20へ到達すると、スクリーン20の全面に拡大投射される。なお、下部外装13は、光学ユニット40および調整機構部48の他に、図示していない電源部、光学ユニット40等を制御する制御部、光学ユニット40を含めリアプロジェクタ1の内部を冷却空気によって冷却する冷却機構部などを収容している。
そして、図4は、光学ユニットの外観を示す斜視図であり、斜め上方から光学ユニットを見た図である。光学ユニット40は、光源である光源ランプから射出された光を光学的に処理して画像情報に対応した光学像を形成し、光学像を合成したカラー画像を、図3に示す反射ミラー25を介してスクリーン20へ拡大投射するユニットである。光学ユニット40は、図4に示すように、光の進行順に、光源系46と、インテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と、変調光学系44と、投射光学系45と、を有している。この場合、光学ユニット40において、光は、光源系46から射出され、屈曲して投射光学系45の方向へ進行し、投射光学系45から反射ミラー25の方向へ射出される。
また、光学ユニット40の冷却は、変調光学系44を主に冷却する冷却空気の流れである冷却空気流Aと、光源系46を主に冷却する冷却空気流Bと、の2つの冷却流によって行われる。光学ユニット40は、投射光学系45の周囲に設けられ冷却空気を光の射出方向側である上方から取り入れるための開口を有する吸気用枠体50と、投射光学系45の下部に設けられ冷却空気を吸気用枠体50へ吸引するシロッコファン52と、を有している。シロッコファン52のファン吸気口52aに吸引された冷却空気は、冷却空気流Aを形成しつつ、変調光学系44を冷却する。冷却空気流Aの詳細については、図7を参照して、後述する。
そして、光学ユニット40は、光源系46の下部にシロッコファン53を有し、シロッコファン53によって、図2および図3に示す光源用吸気口18から冷却空気を吸引し、光源系46に送風することにより冷却し、排気ダクト部54を介して光源用排気口19から排気する冷却空気流Bを形成する。冷却空気流Bの詳細については、図8を参照して、後述する。
次に、リアプロジェクタ1の基幹部である光学ユニット40について詳細に説明する。図5は、光学ユニットの内部の詳細を示す模式図である。まず、光源系46から順に説明する。光源系46は、光源装置461として、光源である光源ランプ462と、リフレクタ463とを備え、光源ランプ462から射出された放射状の光線を、放物面鏡であるリフレクタ463で反射することにより平行光線として射出する。光源ランプ462としては、この場合、ハロゲンランプを採用している。なお、ハロゲンランプ以外に、メタルハライドランプや高圧水銀ランプ等を採用しても良い。
インテグレータ照明光学系41は、光源からの光の照度分布を略均一にするためのものである。具体的には、変調光学系44を構成する3枚の液晶パネル441(441R,441G,441B)の光学像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系であり、第1レンズアレイ412と、第2レンズアレイ413と、偏光変換素子414と、重畳レンズ415とを備えている。
第1レンズアレイ412は、詳細を図示していないが、光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。これら小レンズは、光源装置461から射出された光を、複数の部分光に分割するためのものであり、各小レンズの輪郭形状は、液晶パネル441の光学像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定されている。例えば、液晶パネル441の光学像形成領域のアスペクト比(横と縦の寸法の比率)が16:9であるならば、各小レンズのアスペクト比も16:9に設定されている。
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と略同様な構成であり、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。そして、第2レンズアレイ413は、重畳レンズ415と共に、第1レンズアレイ412の各小レンズの光学像を液晶パネル441上に結像させる機能を果たすものである。
偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413と重畳レンズ415との間に配置されていて、第2レンズアレイ413と一体でユニット化されている。このような偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413からの光を1種類の偏光光に変換するためのものであり、これにより、変調光学系44での光の利用効率を高めることが可能である。
具体的に述べると、偏光変換素子414によって1種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳レンズ415によって最終的に変調光学系44の液晶パネル441にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネル441を用いたリアプロジェクタ1では、1種類の偏光光しか利用できないため、他種類のランダムな偏光光を発する光源ランプ462からの光のほぼ半分が利用されない。このため、偏光変換素子414を用いることにより、光源ランプ462からの光を全て1種類の偏光光に変換し、変調光学系44での光の利用効率を高めている。
インテグレータ照明光学系41において変換された偏光光は、色分離光学系42へ進む。色分離光学系42は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備え、ダイクロイックミラー421,422により、インテグレータ照明光学系41から射出された複数の部分光である偏光光を、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する機能を有している。
また、リレー光学系43は、入射側レンズ431と、一対のリレーレンズ433と、反射ミラー432,434とを有し、この場合、色分離光学系42で分離された色光である赤色光を液晶パネル441Rまで導くためのものである。
この際、色分離光学系42のダイクロイックミラー421では、インテグレータ照明光学系41から射出された光の赤色光と緑色光とが透過し、青色光が反射する。ダイクロイックミラー421によって反射した青色光は、反射ミラー423で反射し、フィールドレンズ418を通って、青色用の液晶パネル441Bに到達する。このフィールドレンズ418は、第2レンズアレイ413から射出された各部分光を、フィールドレンズ418の中心軸に対して平行な光に変換する。他の液晶パネル441G,441Rに設けられているフィールドレンズ418も同様の機能を有する。
また、ダイクロイックミラー421を透過した赤色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダイクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ418を通って、緑色用の液晶パネル441Gに到達する。一方、赤色光は、ダイクロイックミラー422を透過してリレー光学系43を通り、さらにフィールドレンズ418を通って、赤色光用の液晶パネル441Rに到達する。なお、赤色光にリレー光学系43が用いられているのは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路長さよりも長いため、光の減衰等を防止するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光を、そのままフィールドレンズ418に到達させるためである。なお、青色光をリレー光学系43へ導く構成を用いることも可能である。
次に、変調光学系44は、入射したそれぞれの色光を画像情報に応じて変調および合成して、カラー画像を形成するものであり、色分離光学系42で分離された各色光が入射する3つの入射側偏光板442と、各入射側偏光板442の後段に配置される光変調装置である液晶パネル441R,441G,441Bと、各液晶パネル441R,441G,441Bの後段に配置される射出側偏光板443と、色合成装置であるクロスダイクロイックプリズム444とを備える。
液晶パネル441は、この場合、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として用いた透過型のものである。また、入射側偏光板442は、色分離光学系42で分離された各色光のうち、一定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光を吸収するものであり、サファイヤガラス等の基板に偏光膜が貼付されたものである。射出側偏光板443も、入射側偏光板442と略同様に構成され、液晶パネル441から射出された光のうち、所定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光を吸収するものである。液晶パネル441において、入射した偏光光は、直角に捩れて射出するため、入射側偏光板442および射出側偏光板443は、互いの偏光軸の方向が直交するように設定されている。
クロスダイクロイックプリズム444は、射出側偏光板443から射出され、色光毎に変調された光学像を合成して、カラー画像を形成するものである。クロスダイクロイックプリズム444には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設けられ、これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成されて、カラー画像が形成される。
次に、変調光学系44で形成されたカラー画像は、投射光学系45によって図3に示す反射ミラー25へ射出される。この投射光学系45は、投射レンズ部451と、直角プリズム452と、を有している。直角プリズム452は、変調光学系44のクロスダイクロイックプリズム444における光の射出側に配置され、クロスダイクロイックプリズム444で合成されたカラー画像を投射レンズ部451の方向へ折り曲げて反射する。また、投射レンズ部451は、複数の光学レンズによって構成されていて、直角プリズム452で反射されたカラー画像を拡大するようにして、反射ミラー25へ射出する。
次に、光学ユニット40の外装10への配置と光学ユニット40を冷却する冷却空気流A,Bについて説明する。図6は、光学ユニットを冷却する冷却空気流を示す斜視図である。光学ユニット40は、側面から見ると、図3に示すように、下部外装13の下部へ収容されている。また、下部外装13の背面側から見ると、図6に示すように、光源系46が排気部30bを有する側面部16の側に位置し、吸気用枠体50が下部外装13の略中央部に位置するように収容されている。外装10は、光学ユニット40を下部外装13に収容し、脱着カバー13aが取り付けられると、冷却空気流Bの流路以外の内部が密閉空間となる。この密閉空間内において、冷却空気流Aが光の経路Lに沿う光学ユニット40などを循環して冷却する。
まず、変調光学系44を冷却する冷却空気流Aについて説明する。図7は、変調光学系を冷却する冷却空気流を示す断面図である。外装10の内部は、上部外装12の境界面部15によって下部外装13と仕切られ、境界面部15は、上部外装12と下部外装13とを冷却空気が循環するための循環流入口15aと循環流出口15bとを有している。
循環流入口15aは、光学ユニット40の吸気用枠体50の上部の開口と合致するように設けられており、上部外装12内の冷却空気は、循環流入口15a、吸気用枠体50を順に通って、シロッコファン52に吸引される。シロッコファン52に吸引された冷却空気は、光学ユニット40の下部を流れ、主に変調光学系44を冷却して光学ユニット40から下部外装13の内部に放出される。放出された冷却空気は、境界面部15の循環流出口15bを通って上部外装12の内部へ流れる。上部外装12の内部は、スクリーン20および上部外装12の各面部に囲まれ光の経路Lでもある広い空間であり、光学ユニット40を冷却して温まった冷却空気は、この空間を流れつつ、スクリーン20および上部外装12の各面部を介して外部へ熱を放出する。そして、再び、循環流入口15aから下部外装13の側へ循環する。
また、この場合、冷却空気が上部外装12の内部を隈なく循環することが好ましい。そのため、略中央部に位置する循環流入口15aから吸引する冷却空気は、図6に示す排気部30bが設けられている側面部16の近傍から取り入れるように、循環流入口15aから側面部16へ延在するダクト(不図示)によって導かれている。循環流入口15aとシロッコファン52との間も不図示の専用のダクト15cで接続されている。そして、循環流出口15bは、排気部30bが設けられた側面部16と反対側の側面部16の近傍に設けられている。また、変調光学系44と循環流出口15bの間もダクト15dで接続されている。これにより、冷却空気流Aは、上部外装12の内部を隅々まで循環する。
このような冷却空気流Aは、外装10の内部の密閉空間を循環する構成であり、最初に、クリーンルームで外装10の組立を行って冷却空気の除塵を行えば、以降において、スクリーン20のカラー画像が塵の影響を受けることを、抑制することが可能である。
次に、光源系46を冷却する冷却空気流Bについて説明する。図8は、光源系を冷却する冷却空気流を示す断面図である。図8に示すように、光源系46の下部に位置するシロッコファン53は、脱着カバー13aに設けられた光源用吸気口18と接続し、光源系46の上部に設けられた排気ダクト部54は、脱着カバー13aに設けられた光源用排気口19と接続している。このような構成によって、光源系46を冷却する冷却空気は、外装10の外部から光源用吸気口18を経てシロッコファン53に吸引され、シロッコファン53から光源系46の光源装置461へ供給される。光源装置461を冷却し、熱交換された冷却空気は、排気ダクト部54を経て光源用排気口19から排気される。
このような冷却空気流Bは、外装10の内部を循環する冷却空気流Aの流れと異なり、光源用吸気口18および光源用排気口19を介して外部と連通して流れ、リアプロジェクタ1において最も発熱量の多い光源系46のみを強力に冷却する。光源系46は、塵等の影響が変調光学系44などに比べて小さいため、外部から冷却空気を導入して冷却効果を優先することが可能である。なお、図示していないが、光源用吸気口18には、エアーフィルタが設けられていて、塵等をほぼ排除した冷却空気を取り入れている。
ここで、従来のリアプロジェクタにおいても、光の経路Lを含んでクリーン度の高い密閉空間が形成され、この密閉空間内において冷却空気が循環し光学ユニット40等を冷却する構成が用いられている。そのため、塵等によって、スクリーン20へ投射されるカラー画像へ影響を与えるような状況を回避できている。一方、アフターサービスなどで内部点検、部品交換等を行う場合、密閉空間のクリーン度を維持するためには、クリーンルームへリアプロジェクタを移動させることが望ましく、リアプロジェクタの設置現場でサービス業務を行う、いわゆるオンサイト対応は困難とされていた。
本発明のリアプロジェクタ1は、吸気部30aおよび排気部30bを有する除塵部30を備えており、オンサイト対応を可能とするものである。図9は、実施形態1における除塵の様子を示す斜視図である。以下では、図9および図2の拡大断面図を参照して、光の経路である上部外装12を主とした外装10の内部の除塵について説明する。内部点検、部品交換等などの作業後、まず、吸気部30aの吸気口蓋32を取り外す。吸気口蓋32を取り外すことにより、外装10の内部は、吸気部30aの吸気フィルタ31を通して外装10の外部と連通状態になる。
次に、排気部30bの排気口蓋36を取り外して、排気部30bのホース装着部37へホース61の一端を装着する。これにより、外装10の内部は、排気部30bの排気フィルタ35を通してホース61の内部と連通状態になる。ホース61の他端は、空気と共に塵等を吸引する集塵機(排気装置)60に装着されている。そして、集塵機60を稼動させてホース61から空気を吸引し始めると、外装10の内部の冷却空気が排気フィルタ35を介してホース61へ排気され、外装10の内部が負圧になる。そのため、吸気フィルタ31から外装10の内部へ空気が流入する。既述したように、吸気フィルタ31のメッシュは、微細であるため、外部から導入する空気に含まれている塵等を除去して、クリーン化した空気を外装10の内部へ供給する。また、排気フィルタ35は、吸気フィルタ31より粗いメッシュであり、内部の塵はフィルタを通過して集塵機60により集塵される。
こうして、集塵機60の吸引力により、吸気部30aから外装10の内部へ空気を取り入れ、排気部30bから外装10の内部の塵等と共にホース61へ排気する一連の除塵空気流Cが形成される。除塵空気流Cは、外付けの集塵機60によって形成されるため、外装10の内部に備える場合のように、大きさ、電源の種別および容量等に制約されることがない。従って、外装10の内部から塵等を除去するために、十分なパワーの集塵機60の選択が可能であり、オンサイト対応によるリアプロジェクタ1の除塵が可能である。
以下、実施形態1の主要な効果をまとめて記載する。
リアプロジェクタ1は、除塵部30として吸気部30aおよび排気部30bを備えることにより、アフターサービス作業後などに、リアプロジェクタ1の設置されている場所で、外装10の内部から塵等を除去することが可能である。これにより、リアプロジェクタ1をクリーンルーム等へ移動させる必要が無く、オンサイト対応が可能である。
オンサイト対応により、従来のようなリアプロジェクタ1を移動させる輸送の手間および輸送コストが不要となる。さらに、吸気部30aと排気部30bとにより、リアプロジェクタ1の除塵が、リアプロジェクタ1を分解せずに行うことが可能である。
吸気部30aと排気部30bとは、対向する側面部16にそれぞれ設けられていて、両側面部16の間を除塵空気流Cが流れることによって、上部外装12の内部は空気の滞留部がほぼ無い状態となる。そのため、外装10の内部の塵等を除塵空気流Cの流れと共に排気部30bから効果的に排除することが可能である。
除塵部30である吸気部30aおよび排気部30bは、除塵部30を備えていないリアプロジェクタへも、後付けで容易に付加することが可能である。
(実施形態2)
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2について説明する。実施形態2は、実施形態1と比較して、除塵部の構成が相違している。以下では、実施形態1との相違点を主に説明する。図10は、実施形態2における除塵の様子を示す断面図である。図10に示すように、除塵部80は、脱着カバー13a(図6)に設けられた排気部70と、変調光学系44を冷却した冷却空気流Aを排気部70へ導く除塵ダクト75と、を有している。
排気部70は、脱着カバー13aに設けられた貫通孔74と、貫通孔74のリアプロジェクタ1の内部側に貫通孔74を塞ぐように設けられた排気フィルタ72と、貫通孔74を密閉しリアプロジェクタ1の外部側から脱着自在な排気口蓋71と、貫通孔74を延伸させるように脱着カバー13aからリアプロジェクタ1の外部側へ突起した段差であるホース装着部73と、実施形態1における吸気部30a(不図示)と、を有している。
除塵ダクト75は、変調光学系44の上部に設けられていて、脱着カバー13aが下部外装13へ取り付けられると、脱着カバー13aに設けられた排気部70と連通する。除塵部80による除塵が行われていない場合、排気口蓋71が装着されているため、冷却空気流Aは除塵ダクト75の方向へは導かれず、除塵ダクト75の開閉部75aから循環流出口15bへ流れる。開閉部75aは、除塵ダクト75の外側方向へ開閉自在に設けられていて、除塵ダクト75の側が密閉状態であれば、除塵ダクト75の外側方向へ開いて冷却空気を循環流出口15bへ流す。
そして、アフターサービス作業などの後、除塵部80による除塵を行う場合、まず、吸気部30a(図2)の吸気口蓋32と排気部70の排気口蓋71とを取り外して、排気部70のホース装着部73へホース61の一端を装着する。これにより、外装10の内部は、排気フィルタ72を通してホース61の内部と連通状態になる。ホース61の他端は、空気と共に塵等を吸引する集塵機(排気装置)60に装着されている。そして、集塵機60を稼動させてホース61から空気を吸引し始めると、外装10の内部の冷却空気が除塵ダクト75、排気フィルタ72を介してホース61へ吸引される。この場合、冷却空気流Aは、除塵ダクト75の方向へ強く吸引されるため、開閉部75aが閉まり、変調光学系44を主に冷却した冷却空気は、除塵ダクト75へ導かれる。
このように、密閉空間である外装10の内部に冷却空気を循環させるための吸気用枠体50およびシロッコファン52からなる冷却装置に、集塵機60に接続した除塵部80を付加することにより、吸気部30a、吸気用枠体50、シロッコファン52、除塵ダクト75、排気部70へ流れる一連の除塵空気流Dが形成される。
以下、実施形態2の効果を記載する。
リアプロジェクタ1は、除塵ダクト75と排気部70とを有する除塵部80を備えることにより、リアプロジェクタ1の基幹部である変調光学系44の周辺に浮遊する塵等を、重点的に除去することが可能である。
また、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、次に挙げる変形例のような形態であっても、実施形態と同様な効果が得られる。
リアプロジェクタ1は、除塵部30と除塵部80とを両方とも備えていても良い。上部外装12の内部または光学ユニット40のいずれか重点的に除塵が必要な方を選択して、実行することが可能である。
境界面部15に設けた循環流出口15bは、フィルタを有する構成であっても良い。上部外装12の内部へ下部外装13から塵等が浸入することを防止でき、上部外装12における光の経路Lのクリーン化がより効率的に行える。
吸気部30aと集塵機60の排気側とを接続して、除塵空気流Cまたは除塵空気流Dを循環させる構成であっても良い。
リアプロジェクタ1では、変調光学系44において、光入射面と光射出面とが異なる透過型の液晶パネル441を用いているが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いても良い。さらに、液晶パネル441を用いることに限定せず、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶以外の光変調素子を用いても良い。これにより、種々の方式のリアプロジェクタに適用でき、応用範囲の拡大が図れる。
1…リアプロジェクタ、10…筐体としての外装、11…脚部外装、12…上部外装、13…下部外装、14…前面外装、15…境界面部、15a…循環流入口、15b…循環流出口、18…光源用吸気口、19…光源用排気口、20…スクリーン、25…反射ミラー、30…除塵部、30a…吸気部、30b…排気部、31…吸気フィルタ、32…吸気口蓋、35…排気フィルタ、36…排気口蓋、37…ホース装着部、40…光学ユニット、50…吸気用枠体、52,53…シロッコファン、52a…ファン吸気口、54…排気ダクト部、60…排気装置としての集塵機、61…ホース、70…排気部、71…排気口蓋、72…排気フィルタ、75…除塵ダクト、75a…開閉部、A…冷却空気流、B…冷却空気流、C,D…除塵空気流。
Claims (5)
- 光源から射出された光束を画像情報に応じて変調し、拡大投射する光学ユニットと、前記光学ユニットを収納する筐体と、前記筐体の側面に設けられ、前記光学ユニットから投射された光束を投影するスクリーンを備えたリアプロジェクタであって、
吸気フィルタおよび吸気口蓋を有する吸気部と、
排気フィルタおよび排気口蓋を有する排気部と、が前記筐体に設けられ、
前記筐体の内部の除塵は、前記吸気口蓋および前記排気口蓋を取り外し、前記排気部に接続した排気装置により前記筐体の内部の空気を強制排気して行うことを特徴とするリアプロジェクタ。 - 請求項1に記載のリアプロジェクタにおいて、
前記吸気フィルタは、前記排気フィルタより微細なメッシュを有し、前記スクリーンへ視認可能に投射されるような塵を排除することを特徴とするリアプロジェクタ。 - 請求項1または2に記載のリアプロジェクタにおいて、
前記吸気部と前記排気部とは、前記筐体の対向する面にそれぞれ設けられていることを特徴とするリアプロジェクタ。 - 光源から射出された光束を画像情報に応じて変調し、拡大投射する光学ユニットと、前記光学ユニットを収納する筐体と、前記筐体の側面に設けられ、前記光学ユニットから投射された光束を投影するスクリーンを備えたリアプロジェクタであって、
前記筐体の内部の密閉空間に冷却空気を循環させる冷却装置と、
前記筐体に設けられ、排気フィルタおよび排気口蓋を有する排気部と、
前記密閉空間と前記排気部とを連通させるダクトと、を有し、
前記密閉空間の除塵は、前記排気口蓋を取り外し、前記排気部に接続した排気装置により前記密閉空間の空気を強制排気して行うことを特徴とするリアプロジェクタ。 - 請求項4に記載のリアプロジェクタにおいて、
前記密閉空間は、前記光束の経路を含んでいることを特徴とするリアプロジェクタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007027646A JP2008191532A (ja) | 2007-02-07 | 2007-02-07 | リアプロジェクタ |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2007027646A JP2008191532A (ja) | 2007-02-07 | 2007-02-07 | リアプロジェクタ |
Publications (1)
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| JP (1) | JP2008191532A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102368136A (zh) * | 2011-09-21 | 2012-03-07 | 广东威创视讯科技股份有限公司 | 一种用于背投箱的机芯散热结构 |
| CN117727237A (zh) * | 2023-06-01 | 2024-03-19 | 荣耀终端有限公司 | 折叠屏设备及其控制方法 |
-
2007
- 2007-02-07 JP JP2007027646A patent/JP2008191532A/ja not_active Withdrawn
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