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JP2008189214A - ラックストロークエンドの衝撃緩和装置 - Google Patents

ラックストロークエンドの衝撃緩和装置 Download PDF

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JP2008189214A
JP2008189214A JP2007027521A JP2007027521A JP2008189214A JP 2008189214 A JP2008189214 A JP 2008189214A JP 2007027521 A JP2007027521 A JP 2007027521A JP 2007027521 A JP2007027521 A JP 2007027521A JP 2008189214 A JP2008189214 A JP 2008189214A
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shaft
impact
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Masahide Nitano
雅秀 仁田野
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】 設置スペースの制約が少なく、しかも、良好な衝撃緩和効果の得られるラックストロークエンドの衝撃緩和装置を提供する。
【解決手段】 ラックエンドスタッド30に鍔状部32を設け、この鍔状部32とラックハウジング20の先端筒状部22との間にラックブーツ40を設ける。ラックブーツ40の両端には、衝撃緩和用弾性体部41a,41bを一体形成する。フルストローク時においては、ラックブーツ40の衝撃緩和用弾性体部41a,41bがラックエンドスタッド30の鍔状部32とラックハウジング20の先端筒状部22との間に挟圧され衝撃緩和する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、操舵操作により車幅方向に移動するラック軸がストロークエンド位置に達したときに生じる衝撃を緩和するラックストロークエンドの衝撃緩和装置に関する。
従来から、車両のステアリング装置においては、操舵ハンドルに連結されたステアリングシャフトの回転運動をラック・アンド・ピニオン機構によりラック軸の軸線方向運動に変換し、ラック軸の両端に連結されたタイロッドを介して車輪のナックルに転舵力を付与して車輪を転舵する。こうしたステアリング装置においては、ラック軸のストローク量が規制されている。このストローク量の規制は、例えば、特許文献1に提案された装置においては、ラック軸の両端に固定したボールジョイントのハウジングと、ラック軸を収納するラックハウジングとの突き当てにより行っている。ラックハウジングの両端開口部には、軸線方向に延びる凹部が形成され、ラック軸が車幅方向に移動するとき、ラック軸先端に設けたボールジョイントのハウジングがこの凹部内を移動自在となっている。そして、操舵ハンドルが所定角度まで操舵されたとき、この凹部の端面とボールジョイントのハウジングとが突き当たってラック軸のストローク量を規制する。ボールジョイントは、タイロッドの一端に設けられ、タイロッドをラック軸の先端に揺動可能に連結するものである。
また、特許文献1の装置においては、ラック軸がストロークエンド位置に到達したときに生じる衝撃を緩和するために、ボールジョイントのハウジングとラックハウジングの凹部端面との突き当て部に衝撃緩和部材を設けている。この衝撃緩和部材は、リング状の金属製部材の外周側面に弾性体を貼着したもので、ラックハウジングの凹部端面と向かい合う位置でボールジョイントのハウジングに固定される。
特開2006−1510号
しかしながら、上述したようにボールジョイントのハウジングとラックハウジングの凹部端面との突き当て部に衝撃緩和部材を設けた構成では、衝撃緩和部材の設置スペースの制約が大きく、弾性体の十分なボリュームを確保できない。この結果、良好な衝撃・打音緩和効果が得られない。
例えば、ラック軸方向の制約について述べると、衝撃緩和部材の軸線方向の厚さ分だけラックストロークが減少してしまう。ラックストロークを確保するには、衝撃緩和部材の厚さ分だけラックハウジングの凹部を車幅内側方向に削るか、ボールジョイントの中心を車幅外側方向にずらす方法しかなく、両者とも強度、車両運動性に影響を及ぼす。
また、径方向の制約について述べると、衝撃緩和部材の内径はラック軸径に制約を受け、衝撃緩和部材の外径はラックハウジングの凹部内径、ラックブーツ内径、ボールジョイントハウジング外径に制約を受ける。つまり、リング状の衝撃緩和部材は、その内径がラック軸径より大きく、外径がラックハウジングの凹部内径、ラックブーツ内径、ボールジョイントハウジング外径より小さくなければならない。一方で、ラック軸は、強度条件の関係から径を小さくすることができず、また、衝撃緩和部材の外径を制約する構成を大径化してしまうと、ステアリング装置全体が大型化してしまう。
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、設置スペースの制約が少なく、しかも、良好な衝撃緩和効果の得られるラックストロークエンドの衝撃緩和装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、操舵操作に応じて軸線方向に変位するラック軸と、車体に固定され、上記ラック軸の先端を露出して、上記ラック軸を軸線方向に変位自在に収容するラックハウジングと、上記ラック軸の先端に揺動可能に連結され、上記ラック軸の作動力を車輪に伝達する連結軸と、一端が上記ラックハウジングに接続され他端が上記連結軸に接続されて、上記ラック軸の先端露出部および上記ラック軸と上記連結軸との連結部を蛇腹管で覆うラックブーツと、上記ラック軸の軸線方向への移動を規制してストロークエンド位置を設定するストッパとを備えたステアリング装置に設けられ、上記ラック軸が上記ストロークエンド位置に達したときの衝撃を緩和するラックストロークエンドの衝撃緩和装置において、上記ラックブーツの少なくとも一方の端部に、上記ラック軸が上記ストロークエンド位置に達するとき、上記連結軸と上記ラックハウジングとの間に挟まれて上記衝撃を緩和する衝撃緩和用弾性体部を一体形成したことにある。
この発明によれば、操舵操作によりラック軸が軸線方向に変位し連結軸を介して車輪を転舵するが、ストッパによりそのストロークエンド位置(最大変位位置)が規制される。ラック軸がストロークエンド位置に達したときには、ストッパにより衝撃が発生するが、この発明においては、ラックブーツの少なくとも一方の端部に形成した衝撃緩和用弾性体部により衝撃を緩和する。ラックブーツは、ラック軸の先端露出部およびラック軸と連結軸との連結部を蛇腹管で覆って塵埃や水等の侵入を防止するもので、一端がラックハウジングに接続され他端が連結軸に接続される。本発明では、このラックブーツの端部に衝撃緩和用弾性体部を一体形成し、ラック軸がストロークエンド位置に達するとき、つまり、ラック軸がストロークエンド位置に達する直前に、衝撃緩和用弾性体部が連結軸とラックハウジングとの間に挟まれて衝撃を緩和する。
このため、衝撃緩和部材として新たに別部品を設ける必要がなく製造コストを抑えることができる。また、衝撃緩和用弾性体部の径を大きくすることができ、広い受圧面積の確保が可能となる。このため、良好な衝撃緩和性能が得られる。
また、本発明の他の特徴は、上記連結軸に、上記ラックハウジングの先端筒状部とラック軸線方向に向かい合う対向壁を形成するとともに、上記ラックブーツの少なくとも一方の端部に設けられる衝撃緩和用弾性体部は、上記ラックハウジングの先端筒状部の端部、あるいは、上記連結軸に形成される対向壁に設けられ、上記ラック軸が上記ストロークエンド位置に達するとき、上記連結軸の対向壁と上記ラックハウジングの先端筒状部との間に挟まれて上記衝撃を緩和することにある。
この発明によれば、連結軸にラックハウジングの先端筒状部とラック軸線方向に向かい合う対向壁が形成されており、ラック軸がストロークエンド位置に達するとき、衝撃緩和用弾性体部が連結軸の対向壁とラックハウジングの先端筒状部との間に挟まれて衝撃を緩和する。このため、衝撃緩和用弾性体部の径をラックハウジングの先端筒状部の径と略同等にすることができ、広い受圧面積を確保することができる。また、衝撃緩和用弾性体部の取り付けスペースの制約も少なく、車両運動性能への影響、ラック軸の強度不足、ラックハウジングの大型化といった問題を伴わずに良好な衝撃緩和性能を得ることができる。
また、本発明の他の特徴は、上記ラックブーツは、両端に衝撃緩和用弾性体部を一体形成して備え、一方の弾性体が上記ラックハウジングの先端筒状部の端部に設けられ、他方の衝撃緩和用弾性体部が上記連結軸に形成される対向壁に設けられることにある。
この発明では、衝撃緩和用弾性体部をラックブーツの両端に一体形成しているため、ラック軸がストロークエンド位置に達して蛇腹管が挟圧されても、蛇腹管は、その両側の衝撃緩和用弾性体部で挟まれることとなる。このため、蛇腹管を保護することができ、ラックブーツの耐久性を確保することができる。
本発明の他の特徴は、上記ラックブーツの蛇腹管の蛇腹屈曲部は、上記ラック軸がストロークエンド位置に達したときに上記連結軸と上記ラックハウジングとの間で上記衝撃緩和用弾性体部が衝撃荷重を受ける領域よりも、ラック軸の径方向の内側あるいは外側に外れた位置に設けられることにある。
この発明によれば、ラック軸がストロークエンド位置に達したときであっても、ラックブーツの蛇腹管の蛇腹屈曲部が衝撃緩和用弾性体部に挟まれないため、蛇腹屈曲部に大きな荷重がかからない。従って、蛇腹屈曲部の破損が抑制され、ラックブーツの耐久性を向上することができる。
本発明の他の特徴は、上記ストッパは、上記ラックハウジングの先端筒状部の端部よりも車幅内側方向に設けたリング状段部と、上記ラック軸先端に固定され上記連結軸を揺動可能に連結するボールジョイントのケーシングとの当接により上記ラック軸の軸線方向への移動を規制することにある。
この発明によれば、従来からのストッパの構成をそのままいかしつつ、ラックブーツの端部に設けた衝撃緩和用弾性体部により簡単に衝撃緩和を図ることができる。
以下、本発明のラックストロークエンドの衝撃緩和装置に係る一実施形態について図面を用いて説明する。図1は、実施形態としてのラックストロークエンドの衝撃緩和装置の断面図を表す。この衝撃緩和装置は、車両のラック・アンド・ピニオン式のステアリング装置に設けられる。このステアリング装置は、図7に概略を示すように、操舵ハンドル1の操作により回転するステアリングシャフト2の軸線回りの回転運動をピニオンギヤ3を介してラック軸10の軸線方向の直線運動に変換し、このラック軸10の直線運動により車輪(図示略)を転舵するものである。
ラック軸10は、車体に固定され車幅方向に形成されるラックハウジング20内に軸線方向(車幅方向)に移動可能に収納される。ラック軸10の両端には、ラックエンドスタッド30が揺動可能に連結されとともに、ラックエンドスタッド30との連結部を覆うようにラックブーツ40が設けられる。ラックハウジング20内には、パワーステアリング装置としてのアクチュエータ50(電動モータおよびボールねじを使った減速機)がラック軸10と同軸に配置される。尚、パワーステアリング装置のアクチュエータは、ステアリングシャフト側に設けても良く、また、装着しなくてもよい。
以下、ラック軸10の左右両側に設けられるストッパ機構および衝撃緩和装置について説明するが、左右同一構成であるため、片側のみについて説明する。
図1、図2に示すように、ラックハウジング20の両端は開放され、その開口部21からラック軸10の先端(両端)が露出する。このラック軸10の先端には、ラックエンドソケット11がねじ締結により固着される。ラックエンドソケット11には、ラックエンドスタッド30の一端に設けたボールジョイント31が揺動可能に収納される。ラックエンドスタッド30は、車輪に固定したナックル(図示略)とラック軸10とを連結する連結軸を構成するもので、その一端に設けたボールジョイント31をラックエンドソケット11内に収納することで、ラック軸10に対して揺動可能に連結される。
尚、本実施形態におけるラックエンドスタッド30は、本発明における連結軸に相当するものである。この連結軸としては、複数の部材で構成してラック軸10とナックルとを連結するようにしてもよい。また、本実施形態におけるラックエンドソケット11は、本発明におけるボールジョイントのケーシングに相当する。
ラックエンドソケット11は、その外径がラック軸10の先端外径よりも大径となっており、ラック軸10との締結部の周囲に車幅内側方向に向いたリング状平面12が形成される。ラックエンドスタッド30は、円柱状の軸体であるが、その軸線方向途中位置に径方向外側に延びた鍔状部32が形成される。鍔状部32は、その外径がラックハウジング20の先端の外径と略同一になるよう円盤状に形成される。この鍔状部32は、本発明における対向壁に相当する。尚、この鍔状部32は、ラックエンドスタッド30から一体形成するのではなく、別部品を取り付けて一体的に形成してもよい。
鍔状部32の径方向外側先端部には、ラックハウジング20の先端筒状部22と向かい合う側に、ラックブーツ40を取り付けるためのリング状凹部33が形成される。
一方、ラックハウジング20の先端筒状部22には、ラックエンドスタッド30の鍔状部32と向かい合って、ラックブーツ40を取り付けるためのリング状凹部23が形成される。
ラックハウジング20の先端(両端)の開口部21は、その内径が拡がった開口凹部24が軸線方向に所定長だけ延びて形成される。この開口凹部24は、その内径がラックエンドソケット11の外径よりも大きく、ハンドル操作によりラック軸10が軸線方向に移動したとき、それに伴ってラックエンドソケット11が移動可能な領域となっている。ラックハウジング20の開口部21から所定長だけ車幅内側方向に奥まったところが開口凹部24の終端であり、それよりも奥ではハウジング内径がラックエンドソケット11の外径よりも小さくなっている。このため、開口凹部24の終端にはリング状段部25が形成される。このリング状段部25には、車幅外側方向に向かうリング状平面26が形成される。従って、操舵ハンドル1を所定角度まで回転させると、ラック軸10の先端に設けたラックエンドソケット11のリング状平面12がラックハウジング20内のリング状段部25に形成されたリング状平面26に突き当たり、これによりラック軸10の移動が規制される。以下、このようにラック軸10の移動が規制されている状態をフルストローク時と呼ぶ。
このようにステアリング装置は、ラックエンドソケット11の車幅内側方向に向いたリング状平面12と、ラックハウジング20の車幅外側方向に向いたリング状平面26との当接によりラック軸10の移動を規制するストッパを構成している。従って、この両リング状平面12,26が当接するときのラック軸10の位置がストロークエンド位置となる。
ラックブーツ40は、両端に設けられるリング状の衝撃緩和用弾性体部41a,41bと、両衝撃緩和用弾性体部41a,41bの間に設けられる蛇腹管42とをゴムあるいは弾性を有する合成樹脂により一体形成したものである。ラックブーツ40は、一方の衝撃緩和用弾性体部41a(以下、単に弾性体部41aと呼ぶ)をラックハウジング20の先端筒状部22に形成したリング状凹部23に嵌め、他方の衝撃緩和用弾性体部41b(以下、単に弾性体部41bと呼ぶ)をラックエンドスタッド30の鍔状部32に形成したリング状凹部33に嵌め、各弾性体部41a,41bの外周をバンド43a,43bにより径方向内側に締め付けることにより装着される。
ラックハウジング20の先端筒状部22に固定される弾性体部41aは、リング状凹部23よりも車幅外側方向にはみ出して設けられ、ラックエンドスタッド30の鍔状部32に固定される弾性体部41bは、リング状凹部33よりも車幅内側方向にはみ出して設けられる。また、左右の弾性体部41a,41bは、ラック軸10の軸線方向視で略同一形状のリング状に形成され、ラック軸10がストロークエンド位置にあるときに同一軸線上に位置して互いに向かい合うようになっている。
ラックブーツ40は、ラック軸10がストロークエンド位置よりわずかに手前側の位置に達すると、2つの弾性体部41a,41bがラックハウジング20の先端筒状部22とラックエンドスタッド30の鍔状部32との間に挟まれて弾性変形するようになっている。これは、ラックエンドスタッド30の鍔状部32の軸線方向における形成位置、弾性体部41a,41bの厚さ(軸線方向寸法)等を調整することで実施できる。これにより、操舵ハンドル1が勢い良く回されてラック軸10がストロークエンド位置に達した場合であっても、この弾性体部41a,41bに荷重が分担されてストッパ(2つのリング状平面12,26の当接部)に働く衝撃を緩和することができる。従って、この実施形態における衝撃緩和装置は、ラックブーツ40と、ラックブーツ40の弾性体部41a,41bを挟圧するラックエンドスタッド30に形成した鍔状部32およびラックハウジング20の先端筒状部22から構成されるといえる。
また、ラックブーツ40の蛇腹管42は、図2に示すように、ラック軸10がストロークエンド位置にあるとき、その蛇腹屈曲部44(外径側屈曲部44o,内径側屈曲部44i)が弾性体部41a,41b間で挟まれる領域から外れた位置に設けられる。
ここで、ラック軸10がストロークエンド位置にあるときの蛇腹管42の外径をRo、蛇腹管42の内径をRi、弾性体部41a,41bの衝撃荷重を受ける部分の外径をro、弾性体部41a,41bの衝撃荷重を受ける部分の内径をriとすると、この実施形態においては、以下の関係に設定されている。
Ro>ro かつ Ri<ri
このため、ラック軸10がストロークエンド位置に達したときであっても、ラックブーツ40の蛇腹管42の蛇腹屈曲部44が弾性体部41a,41bに挟まれないため、蛇腹屈曲部44に大きな荷重がかからない。従って、蛇腹屈曲部44の破損が抑制され、ラックブーツ40の耐久性を向上することができる。
次に、この実施形態のステアリング装置における衝撃緩和装置の動作について説明する。
図1に示すように、操舵ハンドル1がフルストローク操作されていないとき(例えば、中立位置)においては、ラックエンドソケット11がラックハウジング20のリング状段部25に当接していないため、ラック軸10の移動が規制されていない。このとき、ラックブーツ40は、ラック軸10の先端露出部およびラック軸10とラックエンドスタッド30との連結部を覆って塵埃や水等の侵入を防止する。また、ラックブーツ40は、そのフレキシブル性により操舵ハンドル1の操作を邪魔しない。
そして、運転者が操舵ハンドル1を大きく回すと、ラック軸10が軸線方向に大きく移動してラックエンドソケット11がラックハウジング20内に形成したリング状段部25に突き当たる。つまり、ラックエンドソケット11のリング状平面12がリング状段部25のリング状平面26に突き当たる。これにより、ラック軸10の移動が規制される。
この場合、ラック軸10がストロークエンド位置に到達する直前において、ラックブーツ40の両端に形成した弾性体部41a,41bが蛇腹管42を挟んで互いに突き当たる。換言すれば、ラックブーツ40が、ラックハウジング20の先端筒状部22とラックエンドスタッド30の鍔状部32とにより軸線方向に挟圧される。これにより弾性体部41a,41bは、軸線方向の荷重が加わり弾性変形する。そして、ラック軸10は、弾性体部41a,41bの弾性変形により更に軸線方向に移動し、ラックエンドソケット11がラックハウジング20内に形成したリング状段部25に突き当たった時点で停止する。従って、ストロークエンド位置における衝撃荷重をラックブーツ40の弾性体部41a,41bにより低減することができる。
以上説明した実施形態に係るラックストロークエンドの衝撃緩和装置によれば、ラックブーツ40の両端に形成した弾性体部41a,41bにてフルストローク操作時における衝撃荷重を吸収するため、弾性体部41a,41bをラックハウジング20の先端筒状部22の径と同程度にまで大きくすることができ、大きな受圧面積を確保することができる。また、弾性体部41a,41bの軸線方向厚さも十分確保できる。従って、従来装置のような衝撃緩和部材の設置スペースの制約が少なく、ステアリング装置の諸性能を低下させたり大型化することなく、良好な衝撃緩和性能が得られる。特に、パワーステアリング装置の作動により大きなアシストトルクが付与された場合や速いハンドル操作が行われた場合においては、ストッパ当たりの衝撃が大きくなるおそれがあるが、本実施形態においてはそうした衝撃を良好に緩和することができる。
また、弾性体部41a,41bはラックブーツ40の両端に一体形成されるものであるため、部品点数の増加を招かなくコスト低減を図ることができる。更に、蛇腹管42の蛇腹屈曲部44は、弾性体部41a,41bに挟まれない位置に設けられるため、蛇腹屈曲部44の破損が抑制され、ラックブーツ40の耐久性を向上することができる。また、弾性体部41a,41bをラックブーツ40の両端に設けているため、蛇腹管42の蛇腹屈曲部44を除く面が弾性体部41a,41bに挟まれても、金属面で挟まれるものでないため良好な耐久性が得られる。
次に、衝撃緩和装置の変形例について説明する。
上述した衝撃緩和装置においては、ラックブーツ40の両端に弾性体部41a,41bを一体形成したが、図3、図4に示すように片側にのみ弾性体部41aを一体形成したラックブーツ401を使用するようにしてもよい。この場合、弾性体部41aがラックハウジング20とラックエンドスタッド30とに挟圧されて衝撃緩和する。この変形例では、ラックハウジング20側に弾性体部41aを設けるが、ラックエンドスタッド30側に設けるようにしてもよい。尚、車体に固定されるラックハウジング20に対して、ラックエンドスタッド30は車幅外側の可動部となるため、ラックハウジング20側に弾性体部41aを設けたほうが、ラックブーツ401が外れにくく信頼性が高くなる。
また、上述した衝撃緩和装置においては、ストロークエンド位置における蛇腹管42の蛇腹屈曲部44(外径側屈曲部44o,内径側屈曲部44i)を弾性体部41a,41bに対して径方向外側と内側とに形成したが、図5に示すように、外径側屈曲部44o,内径側屈曲部44iともに弾性体部41a,41bの径方向外側に形成したラックブーツ402を使用しても良い。
この場合、次のような関係となる。
Ro>ro かつ Ri>ro
また、蛇腹屈曲部44の外径側屈曲部44o,内径側屈曲部44iともに弾性体部41a,41bの径方向内側に形成するようにしてもよい。
この場合、次のような関係となる。
Ro<ri かつ Ri<ri
また、上述した衝撃緩和装置においては、弾性体部41a,41bをリング状に形成し、その全周を衝撃緩和用部材として使用しているが、部分的に衝撃緩和用弾性体部を配置するようにしてもよい。例えば、図6に示すように、周方向に所定間隔で衝撃緩和用弾性体部45a、45b,45c,45d,45e,45fを端部に一体的に形成したラックブーツ403を使用してもよい。尚、図6は、ラックブーツ403の端部の径方向切断面である。
以上、本実施形態のラックストロークエンドの衝撃緩和装置について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
実施形態の衝撃緩和装置の断面図(非フルストローク時)である。 実施形態の衝撃緩和装置の断面図(フルストローク時)である。 変形例の衝撃緩和装置の断面図(非フルストローク時)である。 変形例の衝撃緩和装置の断面図(フルストローク時)である。 他の変形例の衝撃緩和装置の断面図(非フルストローク時)である。 他の変形例のラックブーツ端部の径方向切断面を表す断面図である。 衝撃緩和装置が適用されるステアリング装置の概略構成図である。
符号の説明
1…操舵ハンドル、2…ステアリングシャフト、3…ピニオンギヤ部、10…ラック軸、11…ラックエンドソケット、12…リング状平面、20…ラックハウジング、21…開口部、22…先端筒状部、24…開口凹部、25…リング状段部、26…リング状平面、30…ラックエンドスタッド、31…ボールジョイント、32…鍔状部、40,401,402,403…ラックブーツ、41a,41b…衝撃緩和用弾性体部、42…蛇腹管、44…蛇腹屈曲部、44o…外径側屈曲部、44i…内径側屈曲部、401…ラックブーツ。

Claims (5)

  1. 操舵操作に応じて軸線方向に変位するラック軸と、
    車体に固定され、上記ラック軸の先端を露出して、上記ラック軸を軸線方向に変位自在に収容するラックハウジングと、
    上記ラック軸の先端に揺動可能に連結され、上記ラック軸の作動力を車輪に伝達する連結軸と、
    一端が上記ラックハウジングに接続され他端が上記連結軸に接続されて、上記ラック軸の先端露出部および上記ラック軸と上記連結軸との連結部を蛇腹管で覆うラックブーツと、
    上記ラック軸の軸線方向への移動を規制してストロークエンド位置を設定するストッパと
    を備えたステアリング装置に設けられ、上記ラック軸が上記ストロークエンド位置に達したときの衝撃を緩和するラックストロークエンドの衝撃緩和装置において、
    上記ラックブーツの少なくとも一方の端部に、上記ラック軸が上記ストロークエンド位置に達するとき、上記連結軸と上記ラックハウジングとの間に挟まれて上記衝撃を緩和する衝撃緩和用弾性体部を一体形成したことを特徴とするラックストロークエンドの衝撃緩和装置。
  2. 上記連結軸に、上記ラックハウジングの先端筒状部とラック軸線方向に向かい合う対向壁を形成するとともに、
    上記ラックブーツの少なくとも一方の端部に設けられる衝撃緩和用弾性体部は、上記ラックハウジングの先端筒状部の端部、あるいは、上記連結軸に形成される対向壁に設けられ、上記ラック軸が上記ストロークエンド位置に達するとき、上記連結軸の対向壁と上記ラックハウジングの先端筒状部との間に挟まれて上記衝撃を緩和することを特徴とする請求項1記載のラックストロークエンドの衝撃緩和装置。
  3. 上記ラックブーツは、両端に衝撃緩和用弾性体部を一体形成して備え、一方の衝撃緩和用弾性体部が上記ラックハウジングの先端筒状部の端部に設けられ、他方の衝撃緩和用弾性体部が上記連結軸に形成される対向壁に設けられることを特徴とする請求項2記載のラックストロークエンドの衝撃緩和装置。
  4. 上記ラックブーツの蛇腹管の蛇腹屈曲部は、上記ラック軸がストロークエンド位置に達したときに上記連結軸と上記ラックハウジングとの間で上記衝撃緩和用弾性体部が衝撃荷重を受ける領域よりも、ラック軸の径方向の内側あるいは外側に外れた位置に設けられることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか一項記載のラックストロークエンドの衝撃緩和装置。
  5. 上記ストッパは、上記ラックハウジングの先端筒状部の端部よりも車幅内側方向に設けたリング状段部と、上記ラック軸先端に固定され上記連結軸を揺動可能に連結するボールジョイントのケーシングとの当接により上記ラック軸の軸線方向への移動を規制することを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか一項記載のラックストロークエンドの衝撃緩和装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013018296A (ja) * 2011-07-07 2013-01-31 Mitsubishi Motors Corp 電動パワーステアリング装置

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