JP2008186888A - 光源装置、画像表示装置、プロジェクタ、モニタ装置及び光源装置の駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】安定したレーザ光の出力を得ることができ、波長変換素子の変換効率を向上させることが可能な光源装置、画像表示装置、プロジェクタ及びモニタ装置を提供する。
【解決手段】パルス発光開始より後、波長変換素子の温度が安定し始める時点より前(図3中T1〜T2)から温度検出を開始することで、波長変換素子及びサーミスタの熱容量の関係を考慮した上で、波長変換素子の位相整合温度と検出時の実際の温度との誤差を防ぎ、確実に波長変換素子の波長吸収分を加味した位相整合温度を検出することができる。
【選択図】図3
【解決手段】パルス発光開始より後、波長変換素子の温度が安定し始める時点より前(図3中T1〜T2)から温度検出を開始することで、波長変換素子及びサーミスタの熱容量の関係を考慮した上で、波長変換素子の位相整合温度と検出時の実際の温度との誤差を防ぎ、確実に波長変換素子の波長吸収分を加味した位相整合温度を検出することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、光源装置、画像表示装置、プロジェクタ、モニタ装置及び光源装置の駆動方法に関するものである。
近年、コヒーレント光源は、画像表示装置、光通信分野、医療分野や顕微鏡などの計測分野においても欠かせないものとなっている。そして、コヒーレント光の波長もその目的によって様々な波長が使用される。ところが、レーザ光源を用いる場合、例えば青色光のような波長の短い光を十分な光量で直接発光することができない。そこで、基本波を第2高調波に変換するSHG(Second Harmonic Generation:第2高調波発生)素子等の波長変換素子に透過させることで、赤外光を青色光に変換している。このように、波長変換により光の波長を変換することで、レーザ光源の使用波長の拡大を図ることができる。
ところで、波長変換素子は温度依存性が高く、効率的な波長変換を行うためには、一定の温度に制御する必要が生じる。そこで、例えば特許文献1に示すように、SHG素子の高調波の出力を検出し、この高調波の出力が一定になるようにSHG素子に電圧印加または温度制御することによって、レーザ光源の位相整合条件を最適とし、出力強度や素子構造に依存することなく安定した第2高調波出力を取れるようにするものが提案されている。
特開平4−109226号公報
しかしながら、上記従来のレーザ光源にあっては、以下の課題が残されている。例えば、SHG素子の温度制御は、高調波の出力に対応して行っているが、SHG素子の熱容量の関係で、供給された熱量に応じた温度(想定温度)に到達するまでにある程度の時間を必要とする。つまり、位相整合条件の最適な想定温度と検出時における実際の温度との間に誤差が生じてしまうため、安定したレーザ光の出力を得ることができないという問題が生じる。また、温度制御を高速化、高精度化できず、波長変換素子の変換効率の向上を高く望めないという問題が生じる。
そこで、本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、安定したレーザ光の出力を得ることができ、波長変換素子の変換効率を向上させることが可能な光源装置、画像表示装置、プロジェクタ、モニタ装置及び光源装置の駆動方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するために、鋭意努力検討した結果、位相整合条件の最適な想定温度と検出時における実際の温度との間に誤差が生じる原因が、発光素子をパルス駆動する場合、波長変換素子は赤外光や可視光を吸収するため、発光素子の発光期間は光の吸収により波長変換素子の温度が上がり、発光素子の非発光期間は温度が下がる点にあることを見出した。
よって、本発明は以下の手段を提供する。
よって、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の光源装置は、レーザ光を射出する発光素子と、該発光素子から射出されたレーザ光のうち、一部の波長の光を所定の波長の光に変換し、前記所定の波長に変換された光を射出する波長変換素子と、該波長変換素子の温度を検出する温度検出部と、前記波長変換素子の温度を調整する温度調整部と、前記発光素子をパルス駆動制御するとともに、前記温度検出部により検出された温度に応じて波長変換素子の温度が所定の温度になるように前記温度調整部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記発光素子に向けて出力するパルス駆動信号に同期した温度検出信号を前記温度検出部に出力し、この温度検出部により検出した温度に応じて前記温度調整部を制御することを特徴とする。
本発明に係る光源装置では、パルス駆動制御されたレーザ光が、波長変換素子を透過する際、波長変換素子の温度は、波長変換素子に入射するレーザ光の出力により変化する。そこで、発光素子から射出されるレーザ光の出力に同期して、波長変換素子の温度を検出することで、レーザ光が波長変換素子を透過する際、位相整合に最適な温度(以下、位相整合温度という。)を検出し、波長変換素子の温度が位相整合温度になるように波長変換素子の温度を一定に制御することができる。すなわち、波長変換素子の温度変化が激しい、パルス駆動制御されたレーザ光に対しても、波長変換素子の温度を、波長吸収分を加味した位相整合温度に精度良く制御することで、安定したレーザ光の出力を得ることができ、波長変換素子の変換効率を向上させることが可能となる。
また、本発明の光源装置は、前記温度検出部は、前記発光素子の発光期間から非発光期間へと切り替わる時点から所定期間だけ前に温度検出を開始することを特徴とする。
本発明に係る光源装置では、発光素子の発光期間から非発光期間へと切り替わる時点から所定期間だけ前に温度検出を開始することで、温度検出部の応答に必要な時間を確保しつつ、レーザ発光時に確実に温度検出を行うことができる。したがって、波長変換素子12の位相整合温度と検出時の実際の温度との誤差を防ぎ、確実に波長変換素子の位相整合温度を検出することができる。
また、本発明の画像表示装置は、上記光源装置と、該光源装置から射出された光を走査し画像を形成する走査装置とを備えることを特徴とする。
本発明に係る画像表示装置では、光源装置より射出される光は、上述したように、波長変換素子の光の変換効率が高いため、この光源装置を画像表示装置に備えることにより、走査型の画像表示装置においても明るい画像を表示することが可能となる。
また、本発明の画像表示装置は、上記光源装置と、該光源装置から射出された光を画像信号に応じて変調する光変調装置とを備えることを特徴とする。
本発明に係る画像表示装置では、光源装置より射出された光は光変調装置に入射される。このとき、光源装置より射出される光は、上述したように、波長変換素子の光の変換効率が高いため、この光源装置を画像表示装置に備えることにより、明るい画像を表示することが可能となる。
また、本発明の画像表示装置は、前記制御部は、前記発光素子に向けて1フレーム間に複数のパルス駆動信号を出力するとともに、前記温度検出部に向けて前記複数のパルス駆動信号により発光されるレーザ光の最初の発光期間で温度検出を行う温度検出信号を出力することを特徴とする。
本発明に係る画像表示装置では、1フレーム間の複数のパルス発光のうち、最初の発光期間で波長変換素子の温度を検出し、この検出した温度に基づいて、2つ目以降のパルス発光期間に、波長変換素子を速やかに位相整合温度に制御することができる。
また、本発明の画像表示装置は、前記制御部は、前記発光素子に向けて1フレーム間に複数のパルス駆動信号を出力するとともに、前記温度検出部に向けて前記複数のパルス駆動信号により発光されるレーザ光の最後の発光期間で温度検出を行う温度検出信号を出力することを特徴とする。
本発明に係る画像表示装置では、1フレーム間の複数のパルス発光のうち、最後の発光期間で波長変換素子の温度を検出するため、波長変換素子のより安定した温度を検出することができる。
また、本発明の画像表示装置は、前記光源装置が異なる波長域の光を時間順次に射出可能であることを特徴とする。
本発明に係る画像表示装置では、光源装置が異なる波長域の光を時間順次(時分割)に射出する構成(いわゆる色順次方式、カラーシーケンシャル方式などと呼ばれる方式)であるため、1個の光変調装置を用いるだけでカラーフィルターを備えることなく、カラー表示が可能となる。
また、本発明の画像表示装置は、前記温度検出部は、所定の波長域の光を発光する前記発光素子の照射期間と照射休止期間の双方で温度を検出することを特徴とする。
本発明に係る画像表示装置では、発光素子の照射期間と照射休止期間の双方の温度を検出することで、発光時における波長変換素子の波長吸収による温度変化を検出することができるため、パルスの強度を変更した場合においても波長吸収分による温度変化を推測し、速やかに波長変換素子を位相整合温度に調整することができる。
また、本発明の画像表示装置は、前記温度検出部は、前記発光素子の照射休止期間に温度を検出することを特徴とする。
本発明に係る画像表示装置では、発光素子の照射休止期間に波長変換素子の温度を検出することで、発光素子の照射休止期間における波長変換素子の実際の温度を検出することができる。そのため、この検出した温度に基づいて、発光時における波長変換素子の位相整合温度に制御することができる。
また、本発明のプロジェクタは、上記画像表示装置と、該画像表示装置により形成された画像を投射する投射装置を備えることを特徴とする。
本発明に係るプロジェクタでは、光源装置より射出される光は、上述したように、波長変換素子の光の変換効率が高いため、明るい光により被写体が照射される。したがって、撮像手段により被写体を鮮明に撮像することが可能となる。
また、本発明のモニタ装置は、上記の光源装置と、該光源装置から射出された光により被写体を撮像する撮像手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係るモニタ装置では、光源装置より射出された光は被写体を照射し、撮像手段により被写体を撮像する。このとき、光源装置より射出される光は、上述したように、波長変換素子の光の変換効率が高いため、明るい光により被写体が照射される。したがって、撮像手段により被写体を鮮明に撮像することが可能となる。
また、本発明の光源装置の駆動方法は、レーザ光を射出する発光素子と、該発光素子から射出されたレーザ光のうち、一部の波長の光を所定の波長の光に変換し、前記所定の波長に変換された光を射出する波長変換素子と、該波長変換素子の温度を検出する温度検出部と、前記波長変換素子の温度を調整する温度調整部と、前記発光素子をパルス駆動制御するとともに、前記温度検出部により検出された温度に応じて波長変換素子の温度が所定の温度になるように前記加熱部を制御する制御部とを備えた光源装置を用い、前記制御部は、前記発光素子に向けて出力するパルス駆動信号に同期した温度検出信号を前記温度検出部に出力し、この温度検出部により検出した温度に応じて前記温度調整部を制御することを特徴とする。
本発明に係る光源装置の駆動方法では、発光素子から射出されるレーザ光の出力に同期して、波長変換素子の温度を検出することで、レーザ光が波長変換素子を透過する際の位相整合温度を検出し、波長変換素子の温度が位相整合温度になるように波長変換素子の温度を一定に制御することができる。すなわち、波長変換素子の温度変化が激しい、パルス駆動制御されたレーザ光に対しても、精度良く波長変換素子の温度を位相整合温度に制御することで、安定したレーザ光の出力を得ることができ、波長変換素子の変換効率を向上させることが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明に係る光源装置、画像表示装置、プロジェクタ及びモニタ装置の実施形態について説明する。なお、以下の図面においては、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
(第1実施形態)
(光源装置)
本発明の第1実施形態について、図1から図4を参照して説明する。
図1は、光源装置の概略構成図である。
図1に示すように、本発明に係る光源装置10は、赤外光を射出する半導体レーザチップ(発光素子)11と、半導体レーザチップ11から射出された光の波長を変換する波長変換素子12と、波長変換素子12より変換された光を透過し、変換されなかった波長の光を選択して反射させる波長選択素子13とを備えている。
(光源装置)
本発明の第1実施形態について、図1から図4を参照して説明する。
図1は、光源装置の概略構成図である。
図1に示すように、本発明に係る光源装置10は、赤外光を射出する半導体レーザチップ(発光素子)11と、半導体レーザチップ11から射出された光の波長を変換する波長変換素子12と、波長変換素子12より変換された光を透過し、変換されなかった波長の光を選択して反射させる波長選択素子13とを備えている。
半導体レーザチップ11には、当該半導体レーザチップ11から射出されるレーザ光をパルス発光させるレーザ駆動部(ドライバー)14が設けられている。レーザ光をパルス発光することにより、高い変換効率を得ることができる。波長変換素子12の一方の面12aには、一面に接触した熱拡散板15が設けられている。この熱拡散板15の波長変換素子12が接触する面15aの反対の面15bには、ヒータ(温度調整部)18が設けられている。熱拡散板15は、ヒータ18の熱を波長変換素子12全体に広げ、波長変換素子12のレーザ光が進行する方向の温度を均一にするものである。すなわち、ヒータ18において発生した熱により、熱拡散板15を介して波長変換素子12全体を加熱することが可能となっている。なお、温度調整部としては、波長変換素子12を加熱冷却可能なぺルチェ素子等から構成してもよい。
また、波長変換素子12の他方の面12bには、サーミスタ(温度検出部)Thが設けられている。このサーミスタThは、波長変換素子12の温度を検出するためのものであり、本実施形態では、温度検出部として温度に応じて抵抗値が変化する接触型のサーミスタを用いる。なお、波長変換素子12に熱容量の異なるサーミスタを複数設ける構成としてもよい。
また、レーザ駆動部14及びサーミスタTh、ヒータ18には、制御部20が接続されている。この制御部20は、レーザ駆動部14の発光タイミング及びサーミスタThの温度検出タイミング、ヒータ18の加熱タイミングを各々同期させて制御するものである。
波長選択素子13は、波長変換素子12から射出された所定の選択波長のレーザ光(図1に示す破線)W1を選択して半導体レーザチップ11に向かって反射させることによって半導体レーザチップ11の外部共振器ミラーとして機能するとともに、変換されたレーザ光(図1に示す二点鎖線)W2を透過させるものである。波長選択素子13としては、体積型ホログラムのような光学素子を用いることができる。
半導体レーザチップ11から射出された基本波の光(図1に示す実線)W3は、半導体レーザチップ11と波長選択素子13との間で反射を繰り返し、増幅された後、レーザ光W2として、波長選択素子13から射出されるようになっている。波長選択素子13は様々な波長の光を透過させるが、そのうち、所定の波長の光だけが増幅されている。増幅された光の強度は、他の波長の光の強度と比較して著しく高い。よって、波長選択素子13を透過した光W2は、ほぼ単一波長の光とみなすことができる。この光W2の波長は、波長選択素子13の選択波長、つまり波長選択素子13が反射する光W1の波長とほぼ同一である。波長選択素子13は、所定の選択波長の光の一部(98〜99%程度)を反射するので、その残り(1〜2%程度)の光が出力光として利用されることになる。
また、波長選択素子13は、波長変換素子12によって所定の波長に変換されなかったレーザ光W1のみを選択して半導体レーザチップ11に向かって反射させ、それ以外のレーザ光を透過させるものである。なお、図1に示す一点鎖線は半導体レーザチップ11から射出されたレーザ光の中心軸Oである。
ここで、図2に半導体レーザチップ11から射出させるレーザ光の光出力と波長変換素子12の温度との関係を示す。なお、図2において、横軸に時間を示し、縦軸は、主軸に光出力(図2中実線)、第2軸に波長変換素子(図2中破線)の温度を示す。
図2に示すように、半導体レーザチップ11からパルス発光されたレーザ光が、波長変換素子12を透過する際、波長変換素子12内におけるレーザ光の波長吸収により、波長変換素子12の温度変化が生じる。
図2に示すように、半導体レーザチップ11からパルス発光されたレーザ光が、波長変換素子12を透過する際、波長変換素子12内におけるレーザ光の波長吸収により、波長変換素子12の温度変化が生じる。
具体的には、図2のA状態のように、レーザ光が波長変換素子12に入射するとレーザ光の波長を吸収することにより、波長変換素子12の温度が上昇していく。そして、B状態のように、レーザ光入射後、暫くすると波長変換素子12の温度は安定する。これは、波長変換素子12の熱容量によって、レーザ光の入射と波長変換素子12の温度変化との間に時間差が生まれるものである。そして、C状態のように、レーザ光の停止後、温度が低下していき、次のパルスによってレーザ光が再び波長変換素子12に入射すると、温度が上昇していくことが分かる。つまり、波長変換素子12の温度変化は、波長変換素子12に入射するレーザ光のパルス発光に対応して温度変化のサイクルを繰り返すことが分かる。
次に、図3に基づいて、制御部20の制御について説明する。図3は、半導体レーザチップ11からパルス発光されるレーザ光と波長変換素子12の温度検出とのタイミングチャートである。
まず、制御部20がレーザ駆動部14に出力信号を送る。具体的には、レーザ駆動部14に矩形パルスの駆動信号を送る。そして、駆動信号を受けたレーザ駆動部14は、駆動信号に基づくパルス状の電流を半導体レーザチップ11に出力し、それに応じて、図3に示すように、T1〜T3(図2中A〜Bに相当)間で半導体レーザチップ11からレーザ光がパルス発光される。
まず、制御部20がレーザ駆動部14に出力信号を送る。具体的には、レーザ駆動部14に矩形パルスの駆動信号を送る。そして、駆動信号を受けたレーザ駆動部14は、駆動信号に基づくパルス状の電流を半導体レーザチップ11に出力し、それに応じて、図3に示すように、T1〜T3(図2中A〜Bに相当)間で半導体レーザチップ11からレーザ光がパルス発光される。
続いて、制御部20がレーザ駆動部14の駆動信号に同期した温度検出信号をサーミスタThに出力し、この温度検出信号に従ってサーミスタThが波長変換素子12の温度を検出する。温度検出のタイミングは、半導体レーザチップ11の発光期間から非発光期間へと切り替わる時点(図3中T3)からサーミスタThの応答に必要な時間(所定期間)だけ前から温度検出を開始する。具体的には、前述したように、レーザ光の入射と波長変換素子12の温度変化との間には時間差があるため、サーミスタThの熱容量による応答性を考慮して、パルス発光開始(図3中T1)より後、波長変換素子12の温度が安定し始める時点(図3中T2)より前でサーミスタThに温度検出開始の信号を送る。
そして、レーザ光の発光停止までにサーミスタThが安定するように余裕を持って検出を開始し、レーザ光の発光停止と同時に終了する(図3中T3間)。このように、波長変換素子12及びサーミスタThの熱容量の条件を充分に満たし、レーザ光の発光期間で温度検出を行う。この時の波長変換素子12の温度が、波長変換素子12の位相整合温度、つまり波長変換素子12の変換効率が良好な温度である。
そして、サーミスタThにより検出された温度に応じてヒータ18を制御する。具体的には、制御部20は、サーミスタThの温度検出により得られた位相整合温度に基づいて、次のパルス発光期間にフィードバックを行い、レーザ光が波長変換素子12に入射する際の温度が、波長変換素子12における波長吸収を加味した位相整合温度領域内で安定するようにヒータ18を制御する。そして、パルス発光期間毎にこのサイクルを繰り返す。これにより、レーザ光の変換効率を向上させることができる。なお、本実施形態においては、レーザ光を全てパルスとして発光しているが、全てをパルスとして発光する必要はなく、また、パルス発光期間毎に温度検出を行っているが、位相整合温度が確定すれば、パルス発光期間毎に検出する必要はない。
本実施形態に係る光源装置10は、レーザ駆動部14及びサーミスタTh、ヒータ18に接続されるとともに、レーザ駆動部14及びサーミスタTh、ヒータ18を各々同期させて制御する制御部20を備える構成とした。この構成によれば、パルス発光されたレーザ光が、波長変換素子12を透過する際、波長変換素子12の温度は、波長変換素子12に入射するレーザ光の出力により変化する。そこで、半導体レーザチップ11から射出されるレーザ光の出力に同期して、波長変換素子12の温度を検出することで、波長変換素子12の位相整合温度を確実に検出し、波長変換素子12の温度が位相整合温度になるように波長変換素子12の温度を制御することができる。すなわち、波長変換素子12の温度変化が激しいパルス発光されるレーザ光に対しても、波長変換素子12の温度を、波長吸収分を加味した位相整合温度に精度良く制御することで、安定したレーザ光の出力を得ることができ、波長変換素子12の変換効率を向上させることが可能となる。
また、温度検出タイミングをサーミスタThの熱容量の関係を考慮した上で、パルス発光開始より後、波長変換素子12の温度が安定し始める時点より前(図3中T1〜T2)から温度検出を開始することで、波長変換素子12の応答に必要な時間を確保しつつレーザ発光時に確実に温度検出を行うことができる。したがって、波長変換素子12の位相整合温度と検出時の実際の温度との誤差を防ぎ、確実に波長変換素子12の位相整合温度を検出することができる。
さらに、図4に示すように、温度検出のタイミングは、サーミスタThの応答に必要な時間だけ前として、波長変換素子12の温度が最も安定し始めた時点(図4中T2)から開始し、波長変換素子12の温度が最も安定している期間(図4中T2〜T3及び図2中Bに相当)で検出することも可能である。これにより、上述の効果を奏することに加え、波長変換素子12及びサーミスタThの熱容量の関係を考慮した上で、温度検出時間を短縮することができるため、温度検出以外の時間で制御部20を有効に利用することができる。
(プロジェクタ)
次に、図5に基づいて、光源装置10を備える液晶プロジェクタについて説明する。図4は、本実施形態のプロジェクタ(画像表示装置)の概略構成図である。なお、図4中においては、簡略化のためプロジェクタ100を構成する筐体は省略している。
次に、図5に基づいて、光源装置10を備える液晶プロジェクタについて説明する。図4は、本実施形態のプロジェクタ(画像表示装置)の概略構成図である。なお、図4中においては、簡略化のためプロジェクタ100を構成する筐体は省略している。
プロジェクタ100において、赤色光、緑色光、青色光を射出する赤色レーザ光源(光源装置)10R,緑色レーザ光源(光源装置)10G、青色レーザ光源(光源装置)10Bとしては、上述した光源装置10を用いる。
また、プロジェクタ100は、レーザ光源10R,10G,10Bから射出されたレーザ光をそれぞれ変調する液晶ライトバルブ(光変調装置)104R,104G,104Bと、液晶ライトバルブ104R,104G,104Bから射出された光を合成して投写レンズ107に導くクロスダイクロイックプリズム106と、液晶ライトバルブ104R,104G,104Bによって形成された像を拡大してスクリーン110に投射する投射レンズ(投射装置)107とを備えている。
さらに、プロジェクタ100は、レーザ光源10R,10G,10Bから射出されたレーザ光の照度分布を均一化させるため、各レーザ光源10R,10G,10Bよりも光路下流側に、均一化光学系102R,102G,102Bを設けており、これらによって照度分布が均一化された光によって、液晶ライトバルブ104R,104G,104Bを照明している。例えば、均一化光学系102R,102G、102Bは、例えば、ホログラム102a及びフィールドレンズ102bによって構成される。
各液晶ライトバルブ104R,104G,104Bによって変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプリズム106に入射する。このプリズムは4つの直角プリズムを貼り合わせて形成され、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に配置されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成され、カラー画像を表す光が形成される。そして、合成された光は投写光学系である投射レンズ107によりスクリーン110上に投写され、拡大された画像が表示される。
上述のプロジェクタ100によれば、レーザ光源10R,10G,10Bより射出されたレーザ光は、液晶ライトバルブ104R,104G,104Bに入射される。そして、液晶ライトバルブ104R,104G,104Bにより形成された画像が、投射レンズ107によって投射される。このとき、レーザ光源10R,10G,10Bより射出されるレーザ光は、上述したように、波長変換素子12の光の変換効率が高いため、このレーザ光源10R,10G,10Bをプロジェクタ100に備えることにより、明るい画像を表示することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、図6に基づいて、本発明に係る第2実施形態について、主として図1,2を援用して説明する。
本実施形態では、本発明に係る光源装置10を備える色順次方式のプロジェクタの構成例について説明する。
本実施形態のプロジェクタ1は、光変調装置にDMD(反射型光変調装置)を用いたディジタル・ライト・プロセッシング(Digital Light Processing,以下、DLPと略記する、テキサス・インスツルメンツ社の登録商標)方式のプロジェクタである。また、プロジェクタ1において、赤色光、緑色光、青色光を射出する赤色レーザ光源(光源装置)10R,緑色レーザ光源(光源装置)10G、青色レーザ光源(光源装置)10Bとしては、上記第1実施形態の光源装置10を用いる。
次に、図6に基づいて、本発明に係る第2実施形態について、主として図1,2を援用して説明する。
本実施形態では、本発明に係る光源装置10を備える色順次方式のプロジェクタの構成例について説明する。
本実施形態のプロジェクタ1は、光変調装置にDMD(反射型光変調装置)を用いたディジタル・ライト・プロセッシング(Digital Light Processing,以下、DLPと略記する、テキサス・インスツルメンツ社の登録商標)方式のプロジェクタである。また、プロジェクタ1において、赤色光、緑色光、青色光を射出する赤色レーザ光源(光源装置)10R,緑色レーザ光源(光源装置)10G、青色レーザ光源(光源装置)10Bとしては、上記第1実施形態の光源装置10を用いる。
図6は本実施形態のプロジェクタの概略構成図である。図7はレーザ光源のパルス波形を示すタイミングチャートである。なお、図6中においては、簡略化のためプロジェクタ1を構成する筐体は省略している。
図6に示すように、本実施形態のプロジェクタ1は、照明装置2と、DMD3と、投写レンズ4とを備えている。照明装置2は、DMD3を照明する光を射出するものである。DMD3は、照明装置2から入射される光を反射する際に入射光の光路を偏向することで入射光の変調を行うものである。投写レンズ4は、DMD3によって変調されたレーザ光をスクリーン40上に投写するためのレンズである。
図6に示すように、本実施形態のプロジェクタ1は、照明装置2と、DMD3と、投写レンズ4とを備えている。照明装置2は、DMD3を照明する光を射出するものである。DMD3は、照明装置2から入射される光を反射する際に入射光の光路を偏向することで入射光の変調を行うものである。投写レンズ4は、DMD3によって変調されたレーザ光をスクリーン40上に投写するためのレンズである。
照明装置2は、光源部8と、光ファイバ39と、ロッドインテグレータ30と、拡大レンズ31とを備えている。光源部8は、各々が異なる波長域の光、すなわち異なる色の光を射出する複数のレーザ光源(光源装置)10R,10G,10Bを有している。本実施形態の場合、複数のレーザ光源10R,10G,10Bは赤色光(R光)、緑色光(G光)、青色光(B光)をそれぞれ射出するものである。上記の各色光の波長域は、例えばR光が580〜780nm、G光が480〜580nm、B光が380〜480nmである。ただし、この波長域の区分はほんの一例であり、これに限定されるものではない。
光源部8において、複数のレーザ光源10R,10G,10Bはまとめて配置されており、これら複数のレーザ光源10R,10G,10Bを冷却するための冷却装置33が複数のレーザ光源10R,10G,10Bに近接して配置されている。冷却装置33は、例えば水冷型、空冷型等、冷却の方式を問わず、各種のものを用いることができる。
複数のレーザ光源10R,10G,10Bから射出される色光を合成する光合波器34が設けられ、光合波器34により複数の色光が合成される。光合波器34にはスペックルキャンセラー(図示せず)が内蔵されており、スペックルキャンセラーによって可干渉性の高いレーザ光同士を合成する際のスペックルの発生が抑えられる。
光合波器34の出力端には光ファイバ39の一端が接続されており、光ファイバ39の他端にはロッドインテグレータ30が接続されている。ロッドインテグレータ30の光射出側には拡大レンズ31が配置されている。以上の構成により、複数のレーザ光源10R,10G,10Bから射出される色光が光合波器34で合成された後、1本の光ファイバ39によってロッドインテグレータ30に入射される。そして、各色光は、ロッドインテグレータ30によって照度が均一化されると同時に、DMD3の光入射面の形状に合致するように矩形変換された後、拡大レンズ31によってDMD3の光入射面に伝達される。
DMD3は、各画素に対応する位置にマイクロミラー36を備えた反射型光変調素子であり、静電力等によりマイクロミラー36を駆動して反射角度を変更することによって射出光(反射光)の輝度を変調する。DMD3では、マイクロミラー36の下方に信号線、駆動トランジスタ等の遮光部位が作り込まれるので、開口率(単位画素領域において光利用が可能な領域の割合)が大きく、モアレも目立ちにくいという特徴を有している。
DMD3は、画素を構成するマイクロミラー36が変調信号に応じて個別に変位して光の反射方向を制御する。言い換えると、DMD3は、投写レンズ4へ光が入射される状態(以下、ON状態という)と入射されない状態(以下、OFF状態という)とをスイッチングして各状態の時間を制御することによって入射光の輝度変調を行う。したがって、DMD3はON状態、OFF状態の2値の制御を行っており、装置外部から投写レンズ4を経て入射する光から見ると、全てのマイクロミラー36がON状態にあるときの反射光の光路上に照明装置2が配置されている。
本実施形態における照明装置2は、3つのレーザ光源10R,10G,10BがそれぞれR光、G光、B光を時間順次に射出する構成となっている。すなわち、図7に示すように、1フレーム期間が3分割され、その各1/3フレーム(1サブフレーム)期間がR光、G光、B光の照射期間として順次射出される。さらに、その各照射期間内にR光、G光、B光が矩形パルス(例えば、4つずつの矩形パルス)で射出されている。この各色光が、光合波器34、光ファイバ39、ロッドインテグレータ30、拡大レンズ31を経てDMD3に照射される。よって、DMD3側も1/3フレーム期間毎に各色光に対応する画像を生成すべく、駆動信号に基づいて各マイクロミラー16が駆動される。このように、本実施形態のプロジェクタ1は、いわゆる色順次(カラーシーケンシャル)方式のプロジェクタである。
照明装置2からの光がDMD3上に照射される際には、DMD3の各画素に対応するマイクロミラー36が、画素毎にON状態あるいはOFF状態となるように異なる方向を向く。ON状態にあるマイクロミラー36aで反射した光は投写レンズ4へ入射され、OFF状態にあるマイクロミラー36bで反射した光は投写レンズ4へ入射されないようになっている。すなわち、ON状態の画素が明状態、OFF状態の画素が暗状態とすると、DMD3は駆動信号に応じて画素毎に明状態、暗状態を制御することで1/3フレーム期間に各色光に対応した画像を生成する。そして、DMD3上に生成された画像が投写レンズ4によってスクリーン40上に投写される。ユーザは、網膜上での各色光毎の画像の積分効果によってフルカラーの画像を見ることができる。
次に、第2実施形態における、制御部20の制御について説明する。図8は、発光パルスと温度検出のタイミングチャートを示す図である。なお、図8の発光パルスは、図7に示す各色のパルス発光のうち、任意の1色における1/3フレームの発光パルスを示している。
図8に示すように、照射期間内における1つ目のパルス発光時(図8中T1〜T3)に波長変換素子12の温度を検出する。この検出方法は、上記第1実施形態の検出方法と同様に、波長変換素子12及びサーミスタThの熱容量による応答性を考慮して、半導体レーザチップ11の発光期間から非発光期間へと切り替わる時点からサーミスタThの応答に必要な時間だけ前に温度検出を行う(図8中T2〜T3)。
図8に示すように、照射期間内における1つ目のパルス発光時(図8中T1〜T3)に波長変換素子12の温度を検出する。この検出方法は、上記第1実施形態の検出方法と同様に、波長変換素子12及びサーミスタThの熱容量による応答性を考慮して、半導体レーザチップ11の発光期間から非発光期間へと切り替わる時点からサーミスタThの応答に必要な時間だけ前に温度検出を行う(図8中T2〜T3)。
そして、この時検出した温度が波長変換素子12の位相整合温度となりこの位相整合温度に基づいて、2つ目以降のパルス発光時にフィードバックを行い、波長変換素子12の温度が位相整合温度領域内で安定するようにヒータ18を制御する。これにより、波長吸収分を加味した波長変換素子12の位相整合温度に、速やかに制御することができる。なお、温度検出のタイミングは、各照射期間の最後に発信されるパルス発光期間に行ってもよい。つまり、照射期間毎の最後に発信されるパルス発光期間には、波長変換素子12の温度が安定しているため、この時に検出した温度に基づいて、次のフレームの照射期間で波長変換素子12がこの温度となるようにフィードバックを行う。これにより、波長変換素子12のより安定した温度に制御することができる。
本実施形態によれば、レーザ光源10R,10G,10Bが異なる波長域の光を時間順次に射出する色順次方式であるため、1個の光変調装置を用いるだけでカラーフィルターを備えることなく、カラー表示が可能となる。このとき、第1実施形態の光源装置10と同様の効果を奏するとともに、波長変換素子12の光の変換効率が高いため、このレーザ光源10R,10G,10Bをプロジェクタ1に備えることにより、明るい画像を表示することが可能となる。なお、色順次方式としては、DMD方式を用いたプロジェクタに限らず、反射型の液晶ライトバルブ、透過型の液晶ライトバルブ等のライトバルブを用いたプロジェクタでも色順次方式は可能である。
(第3実施形態)
次に、図9に基づいて、本発明の第3実施形態について、主として図1,2を援用して説明する。図9は、第3実施形態における、発光パルスと温度検出のタイミングチャートを示す図である。なお、図9の発光パルスは、図7に示す各色のパルス発光のうち、任意の1色における2フレーム期間を示している。
本実施形態は、第2実施形態と同様の色順次方式のプロジェクタであって、レーザ光源(光源装置)10の制御部20における温度制御を、波長変換素子12の温度変化量に基づいて制御する点で相違している。なお、以下の説明においては、3つのレーザ光源10R,10G,10Bを区別する必要のない場合は、まとめてレーザ光源10とするとともに、レーザ光源10の構成については、上記第1,2実施形態と同様であるため説明を省略する。
次に、図9に基づいて、本発明の第3実施形態について、主として図1,2を援用して説明する。図9は、第3実施形態における、発光パルスと温度検出のタイミングチャートを示す図である。なお、図9の発光パルスは、図7に示す各色のパルス発光のうち、任意の1色における2フレーム期間を示している。
本実施形態は、第2実施形態と同様の色順次方式のプロジェクタであって、レーザ光源(光源装置)10の制御部20における温度制御を、波長変換素子12の温度変化量に基づいて制御する点で相違している。なお、以下の説明においては、3つのレーザ光源10R,10G,10Bを区別する必要のない場合は、まとめてレーザ光源10とするとともに、レーザ光源10の構成については、上記第1,2実施形態と同様であるため説明を省略する。
図9に示すように、まず、照射期間内における1つ目のパルス発光期間(図8中T1〜T3)に、第1,2実施形態と同様の方法で半導体レーザチップ11のパルス発光期間中で、波長変換素子12の温度が安定した時の温度を検出する。この時検出した温度は波長変換素子12の位相整合温度であり、レーザ光が波長変換素子12に吸収された際の最大値とする。
ここで、色順次方式のプロジェクタは、1フレームが1/3フレーム毎の照射期間に分割され、各色が順次発光されるため、発光しているレーザ光源(例えば、レーザ光源10R)以外の他の2色のレーザ光源(例えば、レーザ光源10G,10B)は照射休止状態にある。したがって、第1実施形態のプロジェクタ100に比べ、各レーザ光源10R,10G,10Bの非発光の期間が長く、波長変換素子12の温度変化がより激しくなる。
そこで、レーザ光の照射休止期間にも波長変換素子12の温度を検出する。具体的には、照射期間内の最後のパルス発光停止後、波長変換素子12の温度が低下して安定した状態、つまり、パルス発光が停止してから、次の照射期間における1つ目のパルス(図10中T6)が射出される直前で温度を検出する(図10中T4〜T5)。この時検出する波長変換素子12の温度は、半導体レーザチップ11の照射休止期間における波長変換素子12の実際の温度であり、波長変換素子12の温度の最小値とする。つまり、レーザ光の照射期間の最大値と照射休止期間の最小値とを検出することで、波長変換素子12の温度の変化量を検出することができる。なお、照射休止期間における温度検出は、照射休止期間の温度検出を終了すると同時に、次の照射期間のパルスを発光するようにしてもよい(つまり、T5=T6)。
そして、この変化量に基づいて、制御部20からヒータ18に信号を送り、レーザ光の入射時に確実に位相整合温度領域内になるように波長変換素子12の温度制御を行う。これにより、照射休止期間が存在する色順次方式のプロジェクタにおいても、波長変換素子12を安定して制御することができる。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、レーザ光の照射期間と照射休止期間との双方で波長変換素子12の温度を検出することにより、波長変換素子12におけるレーザ光の波長吸収による温度変化の変化量を検出することができる。そのため、照射休止期間が存在することで、温度変化が激しい色順次方式のプロジェクタ1においても、レーザ光が波長変換素子12に入射する際、確実に位相整合温度領域内に制御することができる。さらに、パルス出力の強度を変更した場合や、様々な発光パターンの組み合わせ等においても、波長変換素子12における波長吸収分による温度変化を推測し、速やかに波長変換素子12を位相整合温度に調整して対応することができるため、レーザ光の変換効率を向上することができる。
(第4実施形態)
次に、図10に基づいて、本発明の第4実施形態について、主として図1,2を援用して説明する。図10は、第4実施形態における、発光パルスと温度検出のタイミングチャートを示す図である。なお、図10の発光パルスは、図7に示す各色のパルス発光のうち、任意の1色における2フレーム間を示している。
本実施形態では、照射休止期間の温度検出のみを用いて波長変換素子12の温度制御を行う点で第2、3実施形態と相違している。まず、第4実施形態と同様の方法により照射休止期間の波長変換素子12の温度を検出する(図10中T4〜T5)。そして、予め波長変換素子12の吸収量に対応したLUT(look up table)を用い、照射休止期間に検出した温度とLUTを対応させて、レーザ光の照射期間に最適な位相整合温度となるようにヒータ18を制御する。
次に、図10に基づいて、本発明の第4実施形態について、主として図1,2を援用して説明する。図10は、第4実施形態における、発光パルスと温度検出のタイミングチャートを示す図である。なお、図10の発光パルスは、図7に示す各色のパルス発光のうち、任意の1色における2フレーム間を示している。
本実施形態では、照射休止期間の温度検出のみを用いて波長変換素子12の温度制御を行う点で第2、3実施形態と相違している。まず、第4実施形態と同様の方法により照射休止期間の波長変換素子12の温度を検出する(図10中T4〜T5)。そして、予め波長変換素子12の吸収量に対応したLUT(look up table)を用い、照射休止期間に検出した温度とLUTを対応させて、レーザ光の照射期間に最適な位相整合温度となるようにヒータ18を制御する。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、波長変換素子12の実際の温度にLUTを対応させることで、レーザ光の照射期間の最適な位相整合温度に調整することができるため、波長変換素子12におけるレーザ光の変換効率を向上させることができる。
また、第1〜第4実施形態の光源装置10は、走査型の画像表示装置にも適用される。このような画像表示装置の例を図11に示す。図11に示した画像表示装置200は、第1実施形態の光源装置10と、光源装置10から射出された光をスクリーン210に向かって走査するMEMSミラー(走査装置)202と、光源装置10から射出された光をMEMSミラー202に集光させる集光レンズ203とを備えている。光源装置10から射出された光は、MEMSミラー202を動かすことによって、スクリーン210上を横方向、縦方向に走査するように導かれる。カラーの画像を表示する場合は、半導体レーザチップ11を構成する複数のエミッタを、赤、緑、青のピーク波長を持つエミッタの組み合わせによって構成すれば良い。
(第5実施形態)
次に、図12に基づいて本発明に係る第5実施形態について説明する。
本実施形態では、上記第1実施形態の光源装置10を備えるモニタ装置300の構成例について説明する。図12は、モニタ装置の概略構成を示す図である。モニタ装置300は、装置本体310と、光伝送部320とを備える。装置本体310は、上記第1実施形態の光源装置10を備える。
次に、図12に基づいて本発明に係る第5実施形態について説明する。
本実施形態では、上記第1実施形態の光源装置10を備えるモニタ装置300の構成例について説明する。図12は、モニタ装置の概略構成を示す図である。モニタ装置300は、装置本体310と、光伝送部320とを備える。装置本体310は、上記第1実施形態の光源装置10を備える。
光伝送部320は、光を送る側と受ける側の2本のライトガイド321,322を備える。各ライトガイド321,322は、多数本の光ファイバを束ねたもので、レーザ光を遠方に送ることができる。光を送る側のライトガイド321の入射側には光源装置10が配設され、その出射側には拡散板323が配設されている。光源装置10から出射したレーザ光は、ライトガイド321を伝って光伝送部320の先端に設けられた拡散板323に送られ、拡散板323により拡散されて被写体を照射する。
光伝送部320の先端には、結像レンズ324も設けられており、被写体からの反射光を結像レンズ324で受けることができる。その受けた反射光は、受け側のライトガイド322を伝って、装置本体310内に設けられた撮像手段としてのカメラ311に送られる。この結果、光源装置10により出射したレーザ光により被写体を照射したことで得られる反射光に基づく画像をカメラ311で撮像することができる。
以上のように構成されたモニタ装置300によれば、高出力の光源装置10により被写体を照射することができることから、カメラ311により得られる撮像画像の明るさを高めることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、パルス発光期間の温度検出のタイミングは、適宜変更してもよい。
例えば、パルス発光期間の温度検出のタイミングは、適宜変更してもよい。
Th…サーミスタ、10…光源装置、12…波長変換素子、18…ヒータ(温度調整部)、20…制御部、1,100…プロジェクタ、104R,104G,104B…液晶ライトバルブ(光変調装置) 107…投射レンズ(投射装置) 202…MEMSミラー(走査装置) 300…モニタ装置 311…カメラ
Claims (12)
- レーザ光を射出する発光素子と、
該発光素子から射出されたレーザ光のうち、一部の波長の光を所定の波長の光に変換し、前記所定の波長に変換された光を射出する波長変換素子と、
該波長変換素子の温度を検出する温度検出部と、
前記波長変換素子の温度を調整する温度調整部と、
前記発光素子をパルス駆動制御するとともに、前記温度検出部により検出された温度に応じて波長変換素子の温度が所定の温度になるように前記温度調整部を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記発光素子に向けて出力するパルス駆動信号に同期した温度検出信号を前記温度検出部に出力し、この温度検出部により検出した温度に応じて前記温度調整部を制御することを特徴とする光源装置。 - 前記温度検出部は、前記発光素子の発光期間から非発光期間へと切り替わる時点から所定期間だけ前に温度検出を開始することを特徴とする請求項1記載の光源装置。
- 請求項1または請求項2記載の光源装置と、
該光源装置から射出された光を走査し画像を形成する走査装置とを備えることを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1または請求項2記載の光源装置と、
該光源装置から射出された光を画像信号に応じて変調する光変調装置とを備えることを特徴とする画像表示装置。 - 前記制御部は、前記発光素子に向けて1フレーム間に複数のパルス駆動信号を出力するとともに、前記温度検出部に向けて前記複数のパルス駆動信号により発光されるレーザ光の最初の発光期間で温度検出を行う温度検出信号を出力することを特徴とする請求項3または請求項4記載の画像表示装置。
- 前記制御部は、前記発光素子に向けて1フレーム間に複数のパルス駆動信号を出力するとともに、前記温度検出部に向けて前記複数のパルス駆動信号により発光されるレーザ光の最後の発光期間で温度検出を行う温度検出信号を出力することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の画像表示装置。
- 前記光源装置が異なる波長域の光を時間順次に射出可能であることを特徴とする請求項3ないし請求項6の何れか1項に記載の画像表示装置。
- 前記温度検出部は、所定の波長域の光を発光する前記発光素子の照射期間と照射休止期間の双方で温度を検出することを特徴とする請求項7に記載の画像表示装置。
- 前記温度検出部は、前記発光素子の照射休止期間に温度を検出することを特徴とする請求項7に記載の画像表示装置。
- 請求項3ないし請求項9の何れか1項に記載の画像表示装置と、
該画像表示装置により形成された画像を投射する投射装置を備えることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1または請求項2記載の光源装置と、
該光源装置から射出された光により被写体を撮像する撮像手段とを備えることを特徴とするモニタ装置。 - レーザ光を射出する発光素子と、
該発光素子から射出されたレーザ光のうち、一部の波長の光を所定の波長の光に変換し、前記所定の波長に変換された光を射出する波長変換素子と、
該波長変換素子の温度を検出する温度検出部と、
前記波長変換素子の温度を調整する温度調整部と、
前記発光素子をパルス駆動制御するとともに、前記温度検出部により検出された温度に応じて波長変換素子の温度が所定の温度になるように前記温度調整部を制御する制御部とを備えた光源装置を用い、
前記制御部は、前記発光素子に向けて出力するパルス駆動信号に同期した温度検出信号を前記温度検出部に出力し、この温度検出部により検出した温度に応じて前記温度調整部を制御することを特徴とする光源装置の駆動方法。
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|---|---|---|---|---|
| WO2012098569A1 (ja) * | 2011-01-17 | 2012-07-26 | 三菱電機株式会社 | レーザ光源モジュール |
| JP2013222058A (ja) * | 2012-04-16 | 2013-10-28 | Dainippon Printing Co Ltd | 照明装置、投射装置および投射型映像表示装置 |
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-
2007
- 2007-01-29 JP JP2007017506A patent/JP2008186888A/ja not_active Withdrawn
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