JP2008180964A - 光学系 - Google Patents
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Abstract
【課題】
防振を効率的に行うことができ、しかも振動補償時であっても良好な画像を維持することができる光学系を得ること。
【解決手段】
光軸方向に、隣接して正の屈折力の第1シフトレンズ群と負の屈折力の第2シフトレンズ群とが配置されたレンズ部を含む光学系であって、該第1シフトレンズ群と該第2シフトレンズ群は光軸に垂直方向でかつ互いに逆方向にシフトすることにより、該光学系が結像する像を光軸に対し垂直方向にシフトすることを特徴とすること。
【選択図】 図1
防振を効率的に行うことができ、しかも振動補償時であっても良好な画像を維持することができる光学系を得ること。
【解決手段】
光軸方向に、隣接して正の屈折力の第1シフトレンズ群と負の屈折力の第2シフトレンズ群とが配置されたレンズ部を含む光学系であって、該第1シフトレンズ群と該第2シフトレンズ群は光軸に垂直方向でかつ互いに逆方向にシフトすることにより、該光学系が結像する像を光軸に対し垂直方向にシフトすることを特徴とすること。
【選択図】 図1
Description
本発明は光学系に関し、特に望遠鏡、双眼鏡、カメラのファインダー系等の観察用、そしてデジタルカメラ、ビデオカメラ等の結像用に好適なものである。
観察用や結像用の光学系に偶発的に振動が伝わるとそれより得られる像にブレが生じる。従来、この偶発的な振動による像のブレ(像ブレ)を補償する機構(防振機構)を具備した光学系が種々と提案されている。例えば望遠鏡や双眼鏡等の観察光学系では、それらを構成するレンズ群の一部を光軸と垂直な方向に移動させて即ちシフトさせて、振動による像ブレを補償する観察光学系が知られている(特許文献1、2)。
又撮影用の望遠型の長焦点距離の結像光学系では、手持ちの撮影において手ブレがあると像ブレが大きくなる。このためレンズ系の1部を光軸と垂直方向にシフトすることによって像ブレの補正を行った結像光学系が知られている。(特許文献3、4)。
防振効果を得るためには、少なくとも1つのレンズ群を光軸に対し垂直方向にシフトさせれば良い。
これに対して、防振効果を効率的に行うために像ブレ補正のために光軸に対し垂直方向にシフトさせる可動レンズ群(シフトレンズ群)を光学系中から2つ選択することが知られている。そして、この2つのシフトレンズ群を光軸に対し垂直方向であって互いに逆方向にシフトし、防振効果を得るようにした光学系が知られている(特許文献5〜7)。
特開平11−194262号公報
特開2001−116989号公報
特開平7−270724号公報
特開平11−119092号公報
特開平2−162330号公報
特開平11−167074号公報
特開2006−189627号公報
しかしながら、従来の技術においては、レンズを駆動させて防振を行う場合、高画質を維持することが難しかった。
そこで、本発明においては、防振時においても高画質を保つことが容易な光学系を提供することを目的とする。
本発明の光学系は、
光軸方向に、隣接して正の屈折力の第1シフトレンズ群と負の屈折力の第2シフトレンズ群とが配置されたレンズ部を含む光学系であって、該第1シフトレンズ群と該第2シフトレンズ群は光軸に垂直方向でかつ互いに逆方向にシフトすることにより、該光学系が結像する像を光軸に対し垂直方向にシフトすることを特徴としている。
光軸方向に、隣接して正の屈折力の第1シフトレンズ群と負の屈折力の第2シフトレンズ群とが配置されたレンズ部を含む光学系であって、該第1シフトレンズ群と該第2シフトレンズ群は光軸に垂直方向でかつ互いに逆方向にシフトすることにより、該光学系が結像する像を光軸に対し垂直方向にシフトすることを特徴としている。
この他、本発明の光学系は、
光軸方向に、隣接して負の屈折力の第1シフトレンズ群と正の屈折力の第2シフトレンズ群とが配置されたレンズ部を含む光学系であって、該第1シフトレンズ群と該第2シフトレンズ群のうち少なくとも一方は、複数枚のレンズから構成され、該第1シフトレンズ群と該第2シフトレンズ群は光軸に垂直方向でかつ互いに逆方向にシフトすることにより、該光学系が結像する像を光軸に対し垂直方向にシフトすることを特徴としている。
光軸方向に、隣接して負の屈折力の第1シフトレンズ群と正の屈折力の第2シフトレンズ群とが配置されたレンズ部を含む光学系であって、該第1シフトレンズ群と該第2シフトレンズ群のうち少なくとも一方は、複数枚のレンズから構成され、該第1シフトレンズ群と該第2シフトレンズ群は光軸に垂直方向でかつ互いに逆方向にシフトすることにより、該光学系が結像する像を光軸に対し垂直方向にシフトすることを特徴としている。
本発明によれば、防振を効率的に行うことができ、しかも振動補償時であっても良好な画像を維持することができる光学系が得られる。
図1、図3、図5は、本発明の光学系の実施例1、2、3のレンズ断面図である。図2、図4、図6は本発明の光学系の実施例1、2、3の収差図である。
図1、図3の実施例1、2の光学系は、望遠鏡や双眼鏡そしてファインダー系等の観察光学系である。図5の実施例3の光学系は、スチルカメラやビデオカメラ、そしてデジタルスチルカメラ等の撮像装置に好適な望遠型の結像光学系である。
レンズ断面図において左方が物体側(光入射側)、右方が観察側又は像側(光出射側)である。
実施例1,2の光学系は、光軸方向に隣接して正の屈折力の第1シフトレンズ群(ユニット)と負の屈折力の第2シフトレンズ群(ユニット)とが配置されたレンズ部(防振光学系、防振ユニット)を含む。そして、第1シフトレンズ群と第2シフトレンズ群は光軸に垂直な方向(垂直方向)でかつ互いに逆方向にシフトすることにより、光学系が結ぶ像を光軸に対し垂直方向にシフトしている。ここで、光学系が結ぶ(被写体、被観察物体等の物体の)像とは、実像、虚像、また、光学系中で結ばれる中間像も含むものとする。また、第1シフトレンズ群や第2シフトレンズ群は、実施例1のようにそれぞれ1枚のレンズ(貼り合せレンズ等では無く1枚の単レンズ)で構成しても良いし、実施例2のようにそれぞれを複数枚のレンズ(3枚以上でも良い)で構成しても構わない。更に、いずれか一方を1枚の単レンズで、他方を複数枚のレンズで構成しても良い。また、第1シフトレンズ群と第2シフトレンズ群は、実施例1、2、3全てにおいて隣接して配置しているがその限りでは無く、両者の間にレンズ、絞り、光学的パワー(屈折力)の無い光学素子(フィルター等)を配置しても構わない。また、「光軸に垂直な方向」とは、光軸に対して垂直な直線の方向のことであって、光軸と垂直な曲線等は実質的に含まないことが望ましい。上記のことは本願の全ての実施例においても同様である。
又、実施例3の光学系は、光軸方向に隣接して負の屈折力の第1シフトレンズ群と正の屈折力の第2シフトレンズ群とが配置されたレンズ部を含む。そして、第1シフトレンズ群と第2シフトレンズ群それぞれは実施例3においては2枚のレンズで構成されているがその限りでは無い。第1シフトレンズ群と第2シフトレンズ群のうち少なくとも一方が、複数枚のレンズ(3枚以上でも構わない)から構成されていれば良い。そして、第1シフトレンズ群と第2シフトレンズ群は光軸に垂直方向でかつ互いに逆方向にシフトすることにより、光学系が結像する像を光軸に対し垂直方向にシフトしている。
まず、実施例1、2の双眼鏡(望遠鏡)の実施例について、図1、3を用いて詳細に説明する。
図1、図3のレンズ断面図において、OBJは対物レンズであり、物体像(中間像)を結んで(形成して)いる。
Pは像反転手段としての正立プリズム(像反転部)であり、対物レンズOBJで形成される倒立像(中間像)を正立像に変換する機能を有する。図1、3では、光路長が分かり易くなるように、正立プリズムPを展開してガラスブロックとして示している。ここで、正立像と記載したが、この実施例1、3においては、実際に正立像を結んでいる訳では無い。この正立プリズムは、人間が物体の倒立像では無く正立像を観察できるようにするために、光線の上下を反転させる機能を備えている。
OCLは接眼レンズ(接眼部)であり、それを介して正立プリズムPで正立像に変換した物体像を観察している。
IPはアイポイント(観察位置)であり、観察者の瞳位置に相当している。
観察光学系は、対物レンズOBJで結像された物体像を正立プリズムPで反転して正立像にし、その正立像を接眼レンズOCLを介してアイポイントIPより観察する構成より成っている。
対物レンズOBJは、防振のためには不動の正の屈折力の第1レンズ群L1と、防振動作のとき光軸に対して垂直で互いに逆方向にシフトする正の屈折力の第2レンズ群L2と負の屈折力の第3レンズ群L3より成っている。ここで第2レンズ群L2は第1シフトレンズ群に、第3レンズ群L3は第2シフトレンズ群に相当している。
尚、図3においてG1は平行平板より成る保護ガラスである。
防振機能を有する第2、第3レンズ群L2、L3は、光軸と垂直な方向で互いに逆方向に自動的にシフトして、対物レンズOBJの結像位置を変位させ、手ブレによる観察像のブレを補正している。
図1、図3のレンズ断面図において、(A)は防振用の可動の第2、第3レンズ群L2、L3が偏心していないとき、(B)は第2、第3レンズ群L2、L3がシフトして偏心しているときを示している。
レンズ断面図の(B)において可動の第2、第3レンズ群L2、L3に関する矢印は、防振時のシフト方向を示している。
フォーカスに際して、対物レンズOBJは、一体的に移動している。
図2、図4の収差図において、
(A)は、可動の第2、第3レンズ群L2、L3が偏心していないときの縦収差図である。
(B)は、可動の第2、第3レンズ群L2、L3が偏心していないときの像中心における横収差図である。
(C)は、可動の第2、第3レンズ群L2、L3が偏心しているときの像中心における横収差図である。
(A)は、可動の第2、第3レンズ群L2、L3が偏心していないときの縦収差図である。
(B)は、可動の第2、第3レンズ群L2、L3が偏心していないときの像中心における横収差図である。
(C)は、可動の第2、第3レンズ群L2、L3が偏心しているときの像中心における横収差図である。
なお図2、図4の各縦収差図の単位は、球面収差と像面湾曲はデイオプトリー、歪曲は%、倍率色収差は度である。横収差図の単位は度である。図中、d、F,Cは波長d線、F線、C線の収差を、M、Sはメリデイオナル像面、サジタル像面の収差を表す。ωは半画角である。
多くの場合、望遠鏡等の観察光学系を手持ちで覗くと手ブレで観察像がゆれて観察しにくい場合がある。
特に観察光学系の観察倍率が大きくなると手ブレにより観察像の揺れが拡大されて、観察しにくい状態になる。そのため対物レンズOBJで結像される物体像をできるだけ静止させることが望まれる。
そこで実施例1、2では対物レンズOBJを構成する第2、第3レンズ群L2、L3を防振用のシフトレンズ群として前述の如くシフトすることによって手ブレによる像ブレを補正している。
図1、図3において対物レンズOBJの結像面は接眼レンズOCLの中に位置する。言い換えると接眼レンズOCLの物体面は接眼レンズOCLの内部に存在する。
望遠鏡を手持ちで観察する際、像ブレが発生する。この像ブレを加速度センサー等で検知し、第2、第3レンズ群L2、L3の2つのレンズ群を光軸に垂直方向で互いに逆方向にシフトすることによって対物レンズOBJの像シフトを行い、像ブレを補正している。第3レンズ群L3の単独のシフトにより像シフトを発生させることも可能である。しかしながら、2つのレンズ群をシフトさせる方が単独のレンズ群のシフトに比し、同じ像シフトを発生させる際のレンズ群のシフト量をおおよそ半減することができる。又これによって、対物レンズOBJの鏡筒径を小さく構成することができる。また互いに逆方向にシフトする第2、第3レンズ群L2,L3は互いにカウンタ−バランスの役目を果たすので、レンズシフト時の駆動負荷を軽減することができる。
実施例1,2は、第2、第3レンズ群L2L3の屈折力の配列は光束を徐々に収束させるので、収差の発生量が少なく、第2、第3レンズ群L2,L3を簡単な構成とすることができる。また第2、第3レンズ群L2、L3が対物レンズOBJの像面に近い位置に配置されるので、特に第3レンズ群L3は対物レンズOBJの最も像面に近いレンズ群となるので、シフト用のレンズ群の径が小さくなる。そのため、対物レンズOBJの構成は、軽量でコンパクトにまとめられ、比較的長時間手持ちで観察する望遠鏡や双眼鏡に適した構成となる。
実施例2では、第3レンズ群(第2シフトレンズ群)L3を負レンズと正レンズの接合レンズで構成している。即ち可動の第2、第3レンズ群L2、L3のうち、少なくとも一方を複数のレンズより構成している。実施例1のように第3レンズ群L3は1枚のレンズでも実用上問題はないが、さらにシフト時の光学性能を向上させるためには、接合レンズを用いた方が良い。これによれば、第3レンズ群L3を光軸に垂直方向にシフトすることによって発生する色収差、コマ収差の発生をより抑えることができる。第2レンズ群L2を接合レンズで構成すると、さらにレンズ群のシフトによる収差発生量を抑えることができる。
なお図1の望遠鏡用の観察光学系は倍率10倍、実視界6°、見かけ視界60°、瞳径Φ3.2、アイレリーフ14.5mmである。
図3の望遠鏡用の観察光学系は倍率10倍、実視界6.4°、見かけ視界64°、瞳径Φ4.2、アイレリーフ15mmである。
実施例1、2の観察光学系を望遠鏡に適用したときの態様は例えば次のとおりである。
振動ジャイロセンサーより成る、縦ブレを検出するピッチ用のブレセンサーと、横ブレを検出する用のブレセンサーを有する。2つのセンサーは感度軸を直交させて構成している。そしてこのブレセンサーは角加速度を検出して、その情報を信号として望遠鏡内のマイクロコンピュータに出力する。
マイクロコンピュータがブレセンサーからブレ(角加速度)を情報として受け取ると、2つのシフトレンズ群のシフト量を演算して求めて望遠鏡内のレンズアクチュエーターに出力する。
レンズアクチュエーターは、マイクロコンピュータからの信号に基づいて2つのシフトレンズ群をシフトさせる。
角度センサーを設け、シフトレンズ群のシフト量を計測してマイクロコンピュータに出力し、この出力が演算でも求められた値に一致するとき、マイクロコンピュータはレンズアクチュエーターの駆動を停止するように制御する。以上によって防振を行っている。
次に、図5の実施例3の結像光学系について説明する。図5の結像光学系は望遠型の光学系である。
図5においてLFは前群、LRは後群である。実施例3の望遠型の結像光学系は、物体側から像側に順に、固定かつ正の屈折力の第1レンズ群L1、フォーカシングを行う負の屈折力の第2レンズ群L2より前群LFを構成している。そして、固定の正の屈折力の第3レンズ群L3、手ブレ補正を行う第4、第5レンズ群L4、L5の2つのシフトレンズ群より後群LRを構成している。第4レンズ群(第1シフトレンズ群)L4は、負の屈折力である、第5レンズ群(第2シフトレンズ群)L5は正の屈折力である。
G1、G2は平行平板より成る保護ガラスである。
SPは開口絞り、FPはフレアーカット絞りである。
IPは像面であり、ビデオカメラやデジタルスチルカメラの撮影光学系として使用する際にはCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面が、銀塩フィルム用カメラのときはフィルム面に相当する。
第1レンズ群L1と第3レンズ群L3は像面IPに対し常に固定である。第2レンズ群L2は無限遠物体から近距離物体にフォーカシングする際、光軸上を像面側に移動する。第4レンズ群L4と第5レンズ群L5は光軸に垂直方向であってかつ互いに逆方向にシフトすることによって像面上の像シフトを発生させて像ブレを補正している。
図5のレンズ断面図において、(A)は防振用の可動の第4、第5レンズ群L4、L5が偏心していないとき、(B)は可動の第4、第5レンズ群L4、L5が偏心しているときを示している。
レンズ断面図の(B)において第4、第5レンズ群L4、L5に関する矢印は、防振時の、シフト方向を示している。
図6の収差図において、
(A)は、第4、第5レンズ群L4、L5が偏心していないときの縦収差図である。
(B)は、第4、第5レンズ群L4、L5が偏心していないときの像中心における横収差図である。
(C)は、第4、第5レンズ群L4、L5が偏心しているときの像中心における横収差図である。
(A)は、第4、第5レンズ群L4、L5が偏心していないときの縦収差図である。
(B)は、第4、第5レンズ群L4、L5が偏心していないときの像中心における横収差図である。
(C)は、第4、第5レンズ群L4、L5が偏心しているときの像中心における横収差図である。
なお各縦収差図の単位は、球面収差と像面湾曲はmm、歪曲は%、倍率色収差はmmである。横収差図の単位はmmである。図中、d、F,Cは波長d線、F線、C線の収差を、M、Sはメリデイオナル像面、サジタル像面の収差を表す。FnoはFナンバー、ωは半画角である。
実施例3においては、単独の第4レンズ群L4のみで光軸に垂直方向にシフトすることにより像シフトをすることもできる。しかしながら、本実施例では、2つのレンズ群L4、L5を光軸に対して互いに逆方向にシフトすることにより単独のレンズ群のシフトに対し、各レンズ群のシフト量の振幅を約半分にしている。従って、レンズ鏡筒の大きさをシフト量の減少分だけ小さく構成することができる。また本実施例では、レンズ群のシフト時の光学性能を良好に維持するため第4レンズ群L4、第5レンズ群L5とも接合レンズを含む3枚のレンズで構成している。第4レンズ群L4を単独でシフトする場合は駆動負荷が大きくなる。これに対し、2つの第4、第5レンズ群L4、L5を互いに逆方向にシフトさせる場合には、2つの可動の第4、第5レンズ群L4、L5が互いにカウンターバランスの役目を果たし、負荷の軽減になる。
図5の結像光学系は、全画角6.3°、Fナンバー1:2.8である。
像ブレ補正用の2つのシフトレンズ群は、物体側から像側へ順に実施例1、2では正、負の屈折力となっている。
これに対し実施例3では、負、正の屈折力となっている。
実施例1、2の構成に対し実施例3では光軸に垂直方向にシフトするレンズ群の屈折力の配置順序が逆になっている。屈折力の符合の配置はどちらでも良く、それぞれ用途によって、屈折力の配列を選択するのがよい。
実施例3の結像光学系の場合、シフトレンズ群がシフトした状態で撮影が実行される場合があり、シフトレンズ群のシフトの有無による光学性能の変化はほとんどない方がよい。それに対し、実施例1、2が適用可能な望遠鏡、双眼鏡は手ブレ補正時のシフトレンズ群のシフト動作が長時間にわたるので、駆動負荷量の軽減が重視される。手ブレ補正動作時は、シフトレンズ群のシフトの有無の合成像を観察することになるので、実施例1、2ではシフトレンズ群のシフトによる光学性能の変化が実施例3の結像光学系より緩和される。
実施例1、2の可動のシフトレンズ群の屈折力配列に対し、実施例3の可動のシフトレンズ群の屈折力配列はシフトレンズ群のシフトによる像面倒れの変動量が小さい。シフトレンズ群のシフトによる像面変動は屈折力配置で決定され、複数枚のレンズを用いても補正できない収差である。したがって、結像光学系では実施例3のような屈折力配列を選択するのが良い。ただし、この配列では、像面変動以外の収差すなわちコマ収差等の補正のため各レンズ群を複数レンズで構成するのが良い。なお像ブレ補正用のシフトレンズ群はコンパクトにまとめるために、接合レンズを含むレンズ構成とするのがよい。
各実施例では2つのシフトレンズ群を光軸に垂直方向に逆方向に移動させることによって2つのシフトレンズ群の移動量を単独のシフトレンズ群をシフトする場合に対し減少させることを示した。このとき、像シフトに対する2つのシフトレンズ群のシフト敏感度が互いに逆符号をもち、かつ敏感度が近いことが好ましい。また2つのシフトレンズ群のシフト量を減らすには像シフトに対する敏感度は大きい方がよい。したがって、光学系の像面上の像シフトに対する第1シフトレンズ群と第2シフトレンズ群のシフト敏感度をそれぞれBm1、Bm2とする。このとき、次の条件式を満足するのがより好ましい。
−1.6 < Bm1/Bm2 <−0.6 ・・・(1)
|Bm1|>1 ・・・(2)
|Bm2|>1 ・・・(3)
ここでシフト敏感度Bmとは、シフトレンズ群を光軸に垂直な方向に移動させたときの像面での像のシフト量ΔIをシフトレンズ群の移動量ΔLで割ったもの(値)であり、
Bm=ΔI/ΔL
である。
|Bm1|>1 ・・・(2)
|Bm2|>1 ・・・(3)
ここでシフト敏感度Bmとは、シフトレンズ群を光軸に垂直な方向に移動させたときの像面での像のシフト量ΔIをシフトレンズ群の移動量ΔLで割ったもの(値)であり、
Bm=ΔI/ΔL
である。
条件式(1)は、言い換えると、2つのシフトレンズ群の屈折力は互いに逆符号でかつ屈折力が互いに近いことが好ましいことを示している。
尚、条件式(1)は更に好ましくは、
−1.5 < Bm1/Bm2 <−0.65 ・・・(1a)
とするのが良い。
−1.5 < Bm1/Bm2 <−0.65 ・・・(1a)
とするのが良い。
屈折力については第1シフトレンズ群と第2シフトレンズ群の屈折力をそれぞれΦm1、Φm2とするとき、次の条件式を満足するのがよい。
−1.6 <Φm1/Φm2 < −0.5 ・・・(4)
尚、条件式(4)は更に好ましくは、
−1.5 <Φm1/Φm2 < −0.6 ・・・(4a)
とするのが良い。
尚、条件式(4)は更に好ましくは、
−1.5 <Φm1/Φm2 < −0.6 ・・・(4a)
とするのが良い。
各実施例では、2つのシフトレンズ群を光軸に垂直方向にシフトしない時、シフトした時の光学性能は収差図に示す如く、実用的には問題ない変化である。なおシフトレンズ群のシフトによる物体側の光線フレ角は約0.3°である。この時、各実施例のシフトレンズ群のシフト量は±0.23mm,±0.29mm,±0.69mmである。
以上のように各実施例によれば、光軸方向に沿って隣接する異符号の屈折力の2つのシフトレンズ群を光軸に対し垂直方向でかつ互いに逆方向にシフトさせている。これにより、シフトレンズ群のシフト量を減らし、かつシフトレンズ群をシフトさせるときの駆動負荷を軽減できる。その結果、望遠鏡、双眼鏡、撮影用の望遠レンズ等の光学系において、光学系の小型化を図りつつ、像ブレ補正機構駆動時の消費電力を低減することができる。
次に実施例1〜3に各々対応する数値実施例1〜3の数値データを示す。
各数値実施例において、iを物体側からの光学面の順序とすると、Riは第i番目の光学面(第i面)の曲率半径、Diは第i面と第(i+1)面との間の間隔、Ndiとνdiはそれぞれd線に対する第i番目の光学部材の材料の屈折率、アッベ数を示す。
数値実施例1、2においては、シフトレンズ1、2、対物レンズ、像反転プリズム(正立プリズム、尚、プリズム面は全て平面である為、曲率半径は無限大となっている)、接眼レンズ、アイポイント(瞳)を示している。
数値実施例3においては、フォーカシングレンズ、シフトレンズ1、2、像面を示している。
又、各数値実施例における上述した条件式との対応を表1に示す。
図7は、実施例1の観察光学系を一対有する双眼鏡の要部概略図である。図7において、図1に示した各部材の符号に対し、左眼用の光学系にはLを、右眼用の光学系にはRを付している。
図7では左右の対物レンズOBJL、OBJRに対し左右に配置された正立プリズムである左右のポロII型プリズムPL,PRと、左右の接眼レンズOCLL、OCLRを有している。接眼レンズOCLL、OCLRを対物レンズOBJL、OBJRの光軸OAL、OARを回転軸にして左右それぞれ一体的に回動することによって眼幅調整を行っている。
手ブレ補正を機能させる時、左右の眼用の2つのシフトレンズ群は左右方向及び垂直方向に連動して同量、前述の如くシフトしている。このような機構をもたせることによって双眼鏡として常に静止画像を得ている。
図7の双眼鏡では、図2の縦収差図で示したように観察倍率10倍、観察視野60度の広視界において良好な性能を確保している。
本実施例は、双眼鏡や望遠鏡等のような観察光学系(光学系内で中間像を結ぶタイプの光学系)に本発明を適用したものが多かったが、本発明は観察光学系に限定されるものではない。光電変換素子上に被写体(物体)の実像を結ぶ結像光学系、すなわちデジタルスチールカメラ、ビデオカメラ、また、カメラ本体(一眼レフカメラ等)に取り付け可能な交換レンズ、携帯電話のカメラ等の光学機器に、本発明を適用しても構わない。例えば、物体(被写体)側から順に、負、正、正の3群ズームレンズの第2群或いは第3群に本実施例の防振光学系を配置しても良い。また、正、負、正、正の4群ズームレンズの第3群或いは第4群に配置しても良いし、正、負、正、正(又は負)、正の5群ズームレンズの第3群又は第4群に配置しても良いし、ネガティブリードの6群ズームレンズの第4群又は第5群に配置しても良い。その他、結像光学系、観察光学系を有する様々な光学系に対して、本実施例は適用可能である。
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
L4 第4レンズ群
L5 第5レンズ群
OBJ,OBJR,OBJL 対物レンズ
P、PR,PL 正立プリズム
OCL,OCLR,OCLL 接眼レンズ
OAR,OAL 対物レンズ光軸
IP 瞳位置
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
L4 第4レンズ群
L5 第5レンズ群
OBJ,OBJR,OBJL 対物レンズ
P、PR,PL 正立プリズム
OCL,OCLR,OCLL 接眼レンズ
OAR,OAL 対物レンズ光軸
IP 瞳位置
Claims (7)
- 物体側から順に、正の屈折力の第1シフトレンズ群と、負の屈折力の第2シフトレンズ群とを有する光学系であって、
光軸に垂直な方向において前記第1シフトレンズ群と前記第2シフトレンズ群とを互いに逆方向にシフトすることにより、前記光学系が結ぶ像の位置を移動させることを特徴とする光学系。 - 物体側から順に、負の屈折力の第1シフトレンズ群と、正の屈折力の第2シフトレンズ群とを有する光学系であって、
前記第1シフトレンズ群と前記第2シフトレンズ群とのうち少なくとも一方は複数枚のレンズから構成されており、
光軸に垂直な方向において前記第1シフトレンズ群と前記第2シフトレンズ群とを互いに逆方向にシフトすることにより、前記光学系が結ぶ像の位置を移動させることを特徴とする光学系。 - 前記第1シフトレンズ群と前記第2シフトレンズ群とが、隣接して配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の光学系。
- 前記第1シフトレンズ群と第2シフトレンズ群のシフト敏感度をそれぞれBm1,Bm2とするとき、
−1.6 < Bm1/Bm2 <−0.6
|Bm1|>1
|Bm2|>1
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1、2又は3の光学系。 - 前記第1シフトレンズ群と第2シフトレンズ群の屈折力をそれぞれΦm1、Φm2とするとき、
−1.6 <Φm1/Φm2 < −0.5
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項の光学系。 - 物体側から順に、正の屈折力の第1シフトレンズ群と、負の屈折力の第2シフトレンズ群とを有する光学機器であって、
光軸に垂直な方向において前記第1シフトレンズ群と前記第2シフトレンズ群とを互いに逆方向にシフトすることにより、前記光学系が結ぶ像の位置を移動させることを特徴とする光学機器。 - 物体側から順に、負の屈折力の第1シフトレンズ群と、正の屈折力の第2シフトレンズ群とを有する光学機器であって、
前記第1シフトレンズ群と前記第2シフトレンズ群とのうち少なくとも一方は複数枚のレンズから構成されており、
光軸に垂直な方向において前記第1シフトレンズ群と前記第2シフトレンズ群とを互いに逆方向にシフトすることにより、前記光学系が結ぶ像の位置を移動させることを特徴とする光学機器。
Priority Applications (1)
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
2007
- 2007-01-25 JP JP2007015001A patent/JP2008180964A/ja active Pending
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