JP2008180478A - 熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】最終熱交換管群の熱交換管への冷媒分流状態を調整しうる熱交換器を提供する。
【解決手段】上ヘッダタンク31に2つのヘッダ部3.4からなるヘッダ部列6を前後2列設けらる。前側ヘッダ部列の一方のヘッダ部が冷媒入口ヘッダ部1であり、後側ヘッダ部列6の一方のヘッダ部が冷媒出口ヘッダ部3である。下ヘッダタンク32の前後両側に、それぞれ1つの中間ヘッダ部8を設け、後側中間ヘッダ部8を最終冷媒流通ヘッダ部とする。冷媒出口ヘッダ部3と後側中間ヘッダ部8の下流側部分とに通じる複数の熱交換管33により最終熱交換管群13を構成する。最終冷媒流通ヘッダ部8における最終熱交換管群13の熱交換管33が通じている部分に、冷媒の下流側への流れを抑制する流れ抑制部14を設ける。
【選択図】図2
【解決手段】上ヘッダタンク31に2つのヘッダ部3.4からなるヘッダ部列6を前後2列設けらる。前側ヘッダ部列の一方のヘッダ部が冷媒入口ヘッダ部1であり、後側ヘッダ部列6の一方のヘッダ部が冷媒出口ヘッダ部3である。下ヘッダタンク32の前後両側に、それぞれ1つの中間ヘッダ部8を設け、後側中間ヘッダ部8を最終冷媒流通ヘッダ部とする。冷媒出口ヘッダ部3と後側中間ヘッダ部8の下流側部分とに通じる複数の熱交換管33により最終熱交換管群13を構成する。最終冷媒流通ヘッダ部8における最終熱交換管群13の熱交換管33が通じている部分に、冷媒の下流側への流れを抑制する流れ抑制部14を設ける。
【選択図】図2
Description
この発明は、熱交換器に関し、さらに詳しくは、たとえばCO2(二酸化炭素)などの超臨界冷媒が用いられる超臨界冷凍サイクルのエバポレータに好適に使用される熱交換器に関する。
この明細書および特許請求の範囲において、「超臨界冷凍サイクル」とは、高圧側において、冷媒が臨界圧力を超えた超臨界状態となる冷凍サイクルを意味するものとし、「超臨界冷媒」とは、超臨界冷凍サイクルに用いられる冷媒を意味するものとする。また、この明細書および特許請求の範囲において、図1および図2の上下、左右を上下、左右というものとし、隣接する熱交換管どうしの間の通風間隙を流れる空気の下流側(図1に矢印Xで示す方向)を前、これと反対側を後というものとする。
たとえばカーエアコンとして使用される超臨界冷凍サイクルのエバポレータに用いられる熱交換器として、本出願人は、先に、上下方向に間隔をおいて配置された左右方向にのびる1対のヘッダタンクと、両ヘッダタンク間に並列状に配置されかつ上下両端部がそれぞれ両ヘッダタンクに接続された複数の熱交換管とを備えているとともに、冷媒入口および冷媒出口を有しており、上ヘッダタンクに、左右方向に並んだ2つのヘッダ部からなるヘッダ部列が前後方向に間隔をおいて2列設けられ、前側ヘッダ部列の右側のヘッダ部が冷媒入口ヘッダ部となっているとともに、上ヘッダタンクの一端部に冷媒入口ヘッダ部に通じる冷媒入口が形成され、後側ヘッダ部列における右側のヘッダ部が冷媒出口ヘッダ部となっているとともに、上ヘッダタンクにおける冷媒入口と同一端部に冷媒出口ヘッダ部に通じる冷媒出口が形成され、上ヘッダタンクの両ヘッダ部列の他方のヘッダ部が中間ヘッダ部となっているとともに両中間ヘッダ部の内部が相互に通じさせられ、下ヘッダタンクの前後両側に、それぞれ上ヘッダタンクの前後両ヘッダ部列の2つのヘッダ部に跨るように1つの中間ヘッダ部が設けられ、上下両ヘッダタンク間に、左右方向に並んだ複数の熱交換管からなりかつ2列の熱交換管列が前後方向に並んで設けられ、熱交換管の両端部が、ヘッダ部内に通じるように上下両ヘッダタンクに接続され、下ヘッダタンクの後側中間ヘッダ部が、冷媒が左右方向に流れる最終冷媒流通ヘッダ部となっており、冷媒出口ヘッダ部と最終冷媒流通ヘッダ部の下流側部分との間に、冷媒が下から上に流れる複数の熱交換管からなる最終熱交換管群が設けられている熱交換器を提案した(特許文献1参照)。
一般に、カーエアコン用の超臨界冷凍サイクルに用いられるエバポレータにおいて、カーエアコンが搭載された車両の車室内の快適性を向上させることを目的として、隣接する熱交換管どうしの間の通風間隙を通過してきた吹き出し空気温度をエバポレータの各部において均一にすることが望まれるが、そのために、エバポレータ内を流れる冷媒の冷媒分流状態を調整する必要がある。
たとえば、超臨界冷凍サイクルのエバポレータでは、冷媒出口から出てきた超臨界冷媒の過熱度は通常1℃程度であるため、超臨界冷媒の蒸発が起こる最終熱交換管群の全熱交換管を流れる超臨界冷媒の温度分布を均一にすることが重要となる。しかしながら、特許文献1記載の熱交換器の場合、下ヘッダタンクの最終冷媒流通ヘッダ部において、冷媒は慣性力により下流端側に流れやすくなるので、最終熱交換管群における冷媒出口側の熱交換管を流れる超臨界冷媒の量が、最終熱交換管群の他の熱交換管を流れる超臨界冷媒の量よりも多くなって、冷媒出口側の熱交換管を流れる超臨界冷媒の温度は最終熱交換管群の他の熱交換管を流れる超臨界冷媒の温度よりも低くなる。その結果、低温の超臨界冷媒の温度に基づいて過熱度が1℃となるように膨張弁が制御されることがあり、この場合、エバポレータに流される超臨界冷媒の流量が必要以上に減少することになり、エバポレータの性能低下を招くおそれがある。
特開2005−300135号公報
この発明の目的は、上記問題を解決し、最終熱交換管群の熱交換管への冷媒分流状態を調整しうる熱交換器を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の態様からなる。
1)上下方向に間隔をおいて配置された左右方向にのびる1対のヘッダタンクと、両ヘッダタンク間に並列状に配置されかつ上下両端部がそれぞれ両ヘッダタンクに接続された複数の熱交換管とを備えているとともに、冷媒入口および冷媒出口を有しており、上ヘッダタンクに、左右方向に並んだ複数のヘッダ部からなるヘッダ部列が前後方向に間隔をおいて複数列設けられ、最後列のヘッダ部列の一端のヘッダ部が冷媒出口ヘッダ部となされるととも、上ヘッダタンクに冷媒出口ヘッダ部に通じるように冷媒出口が形成され、下ヘッダタンクにおける上ヘッダタンクの各ヘッダ部列と対応する位置に、上ヘッダタンクの各ヘッダ部列を構成するヘッダ部の数よりも1つ少ない数のヘッダ部が、上ヘッダタンクの各ヘッダ部列の隣り合う2つのヘッダ部に跨るように設けられ、上下両ヘッダタンク間に、左右方向に並んだ複数の熱交換管からなりかつ上ヘッダタンクのヘッダ部列と同数の熱交換管列が前後方向に並んで設けられ、熱交換管の両端部が、ヘッダ部内に通じるように上下両ヘッダタンクに接続され、下ヘッダタンクにおける上ヘッダタンクの冷媒出口ヘッダ部およびこれに隣接するヘッダ部に跨るヘッダ部が、冷媒が左右方向に流れる最終冷媒流通ヘッダ部となっており、冷媒出口ヘッダ部と最終冷媒流通ヘッダ部の下流側部分との間に、冷媒が下から上に流れる複数の熱交換管からなる最終熱交換管群が設けられている熱交換器において、
最終冷媒流通ヘッダ部における最終熱交換管群の熱交換管が通じている部分に、冷媒の下流側への流れを抑制する流れ抑制部が設けられている熱交換器。
最終冷媒流通ヘッダ部における最終熱交換管群の熱交換管が通じている部分に、冷媒の下流側への流れを抑制する流れ抑制部が設けられている熱交換器。
2)上ヘッダタンクに、それぞれ左右方向に並んだ2つのヘッダ部からなるヘッダ部列が前後2列設けられ、前側ヘッダ部列の一方のヘッダ部が冷媒入口ヘッダ部となっているとともに、上ヘッダタンクに冷媒入口ヘッダ部に通じる冷媒入口が形成され、後側ヘッダ部列における冷媒入口ヘッダ部と同一側の一方のヘッダ部が冷媒出口ヘッダ部となっているとともに、上ヘッダタンクに冷媒出口ヘッダ部に通じる冷媒出口が形成され、上ヘッダタンクの両ヘッダ部列の他方のヘッダ部が中間ヘッダ部となっているとともに両中間ヘッダ部の内部が相互に通じさせられ、下ヘッダタンクの前後両側に、それぞれ上ヘッダタンクの前後両ヘッダ部列の2つのヘッダ部に跨るように1つの中間ヘッダ部が設けられ、下ヘッダタンクの後側中間ヘッダ部が最終冷媒流通ヘッダ部となっている上記1)記載の熱交換器。
3)各ヘッダタンクが、タンク形成部材と、タンク形成部材における熱交換管側を向いた面を覆う管接続用プレートとにより構成され、タンク形成部材が、第1プレートと、第1プレートと管接続用プレートとの間に介在させられた第2プレートとよりなり、タンク形成部材の第1プレートに、左右方向にのびるとともに第2プレートにより開口が閉鎖された複数の外方膨出部が形成され、管接続用プレートにおける外方膨出部と対応する部分に、複数の管挿入穴が左右方向に間隔をおいて貫通状に形成され、第2プレートに、管接続用プレートの各管挿入穴を第1プレートの外方膨出部内に通じさせる連通穴が貫通状に形成され、熱交換管の両端部が両ヘッダタンクの管接続用プレートの管挿入穴内に挿入されて管接続用プレートにろう付されており、タンク形成部材および管接続用プレートにおける第1プレートの各外方膨出部と対応する部分にヘッダ部が形成され、最終冷媒流通ヘッダ部を構成する第1プレートの外方膨出部に、冷媒の下流側への流れを抑制する流れ抑制部が設けられている上記1)または2)記載の熱交換器。
4)最終冷媒流通ヘッダ部を構成する第1プレートの外方膨出部における最終熱交換管群の熱交換管が通じる部分の内部空間の下流側部分の横断面積が、同上流側部分の横断面積よりも小さくなっている上記3)記載の熱交換器。
5)最終冷媒流通ヘッダ部を構成する第1プレートの外方膨出部における最終熱交換管群の熱交換管が通じる部分の内部空間の下流側部分の横断面積をG1、同上流側部分の横断面積をGとした場合、G1=0.2G〜0.6Gの関係を満たす上記4)記載の熱交換器。
6)最終冷媒流通ヘッダ部を構成する第1プレートの外方膨出部における最終熱交換管群の熱交換管が通じる部分の長さをL、同外方膨出部における最終熱交換管群の熱交換管が通じる部分の内部空間の横断面積が小さくなっていない上流側部分の長さをL1とした場合、L1=0.4L〜0.7Lの関係を満たす上記4)または5)記載の熱交換器。
7)最終冷媒流通ヘッダ部を構成する外側プレートの外方膨出部における最終熱交換管群の熱交換管が通じる部分の内部空間の横断面積が小さくなっている下流側部分の内部高さが、同上流部分の内部高さよりも低くなっている上記4)〜6)のうちのいずれかに記載の熱交換器。
8)最終冷媒流通ヘッダ部を構成する外側プレートの外方膨出部における最終熱交換管群の熱交換管が通じる部分の内部空間の横断面積が小さくなっている下流側部分の内部前後幅が、同上流部分の内部前後幅よりも狭くなっている上記4)〜6)のうちのいずれかに記載の熱交換器。
9)圧縮機、ガスクーラ、エバポレータ、減圧器およびガスクーラから出てきた冷媒とエバポレータから出てきた冷媒とを熱交換させる中間熱交換器を備えており、かつ超臨界冷媒を用いる超臨界冷凍サイクルであって、エバポレータが上記1)〜8)のうちのいずれかに記載の熱交換器からなる超臨界冷凍サイクル。
上記1)の熱交換器によれば、最終冷媒流通ヘッダ部における最終熱交換管群の熱交換管が通じている部分に、冷媒の下流側への流れを抑制する流れ抑制部が設けられているので、最終冷媒流通ヘッダ部において、冷媒が慣性力により下流端側に流れやすくなっていたとしても、流れ抑制部の働きにより、最終冷媒流通ヘッダ部の下流端側での冷媒流量の偏った増加を防止することができ、最終熱交換管群の全熱交換管を流れる冷媒の量が均一化される。その結果、エバポレータとして使用された場合、最終熱交換管群の全熱交換管を流れる冷媒の温度も均一化されて、冷媒出口から流出する冷媒の温度も均一化されることになり、流出してきた冷媒の温度に基づいて所定の過熱度になるように膨張弁が制御された場合にも、エバポレータに流される冷媒量が必要以上に減少することが抑制されてエバポレータの性能低下を防止することができる。
上記3)および4)の熱交換器によれば、比較的簡単に、最終冷媒流通ヘッダ部に流れ抑制部を形成することができる。
上記5)および6)の熱交換器によれば、最終冷媒流通ヘッダ部の下流端側での冷媒流量の偏った増加を、効果的に防止することができる。
上記7)および8)の熱交換器によれば、比較的簡単に、最終冷媒流通ヘッダ部に流れ抑制部を形成することができる。
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。この実施形態は、この発明による熱交換器を超臨界冷凍サイクルのエバポレータに適用したものである。
なお、以下の説明において、「アルミニウム」という用語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を含むものとする。
図1〜図4はこの発明を適用したエバポレータの全体構成を示し、図5〜図10はエバポレータの要部の構成を示し、図11は図1のエバポレータにおける冷媒の流れを示す。
図1〜図4において、超臨界冷媒、たとえばCO2を使用する超臨界冷凍サイクルのエバポレータ(30)は、上下方向に間隔をおいて配置されかつ左右方向に伸びる2つのヘッダタンク(31)(32)と、両ヘッダタンク(31)(32)間に、左右方向に間隔をおいて並列状に配置された上下方向にのびる複数の扁平状熱交換管(33)と、隣接する熱交換管(33)どうしの間の通風間隙、および左右両端の熱交換管(33)の外側に配置されて熱交換管(33)にろう付されたコルゲートフィン(34)と、左右両端のコルゲートフィン(34)の外側にそれぞれ配置されてコルゲートフィン(34)にろう付されたアルミニウムベア製サイドプレート(35)とを備えている。
図2〜図7に示すように、上ヘッダタンク(31)は、アルミニウム製タンク形成部材(36)と、両面にろう材層を有するブレージングシート、ここではアルミニウムブレージングシートから形成され、かつタンク形成部材(36)の下面を覆うようにタンク形成部材(36)にろう付された管接続用プレート(37)とを備えている。タンク形成部材(36)は、両面にろう材層を有するブレージングシート、ここではアルミニウムブレージングシートから形成され、かつ上側(外側)に配置された第1プレート(36A)と、金属ベア材、ここではアルミニウムベア材からなり、かつ第1プレート(36A)と管接続用プレート(37)との間に介在させられて両プレート(36A)(37)にろう付された第2プレート(36B)とにより構成されている。そして、上ヘッダタンク(31)には、左右方向に間隔をおいて並んで形成された2つの左右方向に長いヘッダ部(1)(2)および(3)(4)からなるヘッダ部列(5)(6)が前後方向に間隔をおいて2列設けられている(図1参照)。
上ヘッダタンク(31)のタンク形成部材(36)の第1プレート(36A)の前側部分および後側部分に、それぞれ左右方向に伸びる2つの外方膨出部(39A)(39B)(39C)(39D)が左右方向に間隔をおいて形成されている。以下、この実施形態において、前側右部分の外方膨出部(39A)を第1外方膨出部、前側左部分の外方膨出部(39B)を第2外方膨出部、後側右部分の外方膨出部(39C)を第3外方膨出部、後側左部分の外方膨出部(39D)を第4外方膨出部というものとする。各外方膨出部(39A)〜(39D)の左右方向の長さ、膨出高さおよび幅は等しくなっている。第1プレート(36A)における第1〜第4外方膨出部(39A)〜(39D)の内部空間(39a)(39b)(39c)(39d)の下側を向いた開口は第2プレート(36B)により塞がれている。第1プレート(36A)は、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートにプレス加工を施することにより形成されている。
管接続用プレート(37)の前後両側部分に、それぞれ前後方向に長い複数の貫通状管挿入穴(41)が、左右方向に間隔をおいて形成されている。前列の右側の複数の管挿入穴(41)は、第1プレート(36A)の第1外方膨出部(39A)の左右方向の範囲内に形成され、前列の左側の複数の管挿入穴(41)は、第2外方膨出部(39B)の左右方向の範囲内に形成され、後列の右側の複数の管挿入穴(41)は、第3外方膨出部(39C)の左右方向の範囲内に形成され、後列の左側の複数の管挿入穴(41)は、第4外方膨出部(39D)の左右方向の範囲内に形成されている。また、各管挿入穴(41)の長さは、各外方膨出部(39A)〜(39D)の前後方向の幅よりも若干長く、管挿入穴(41)の前後両端部は各外方膨出部(39A)〜(39D)の前後両側縁よりも外方に突出している(図3参照)。また、管接続用プレート(37)の前後両側縁部に、それぞれ上方に突出して先端が第1プレート(36A)の外面まで至り、かつ第1プレート(36A)と第2プレート(36B)との境界部分を全長にわたって覆う被覆壁(42)が一体に形成され、第1プレート(36A)および第2プレート(36B)の前後両側面にろう付されている。各被覆壁(42)の突出端に、第1プレート(36A)の外面に係合する複数の係合部(43)が、左右方向に間隔をおいて一体に形成され、第1プレート(36A)にろう付されている。管接続用プレート(37)は、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートにプレス加工を施すことにより形成されている。
上ヘッダタンク(31)のタンク形成部材(36)の第2プレート(36B)に、管接続用プレート(37)の管挿入穴(41)を第1プレート(36A)の外方膨出部(39A)〜(39D)の内部空間(39a)〜(39d)に通じさせる貫通状連通穴(44)が、管挿入穴(41)と同じ数だけ形成されている。連通穴(44)は管挿入穴(41)よりも一回り大きくなっている。そして、管接続用プレート(37)の前列の右側の複数の管挿入穴(41)は、第2プレート(36B)の前列の右側の複数の連通穴(44)を介して第1外方膨出部(39A)の内部空間(39a)に通じさせられ、同じく前列の左側の複数の管挿入穴(41)は、第2プレート(36B)の前列の右側の複数の連通穴(44)を介して第2外方膨出部(39B)の内部空間(39b)に通じさせられ、同じく後列の右側の複数の管挿入穴(41)は、第2プレート(36B)の後列の右側の複数の連通穴(44)を介して第3外方膨出部(39C)の内部空間(39c)に通じさせられ、同じく後列の左側の複数の管挿入穴(41)は、第2プレート(36B)の後側の左半部における複数の連通穴(44)を介して第4外方膨出部(39D)の内部空間(39d)に通じさせられている。
タンク形成部材(36)の第2プレート(36B)における第1プレート(36A)の第1外方膨出部(39A)の内部空間(39a)に通じるすべての連通穴(44)、および第3外方膨出部(39C)の内部空間(39c)に通じるすべての連通穴(44)は、それぞれ第2プレート(36B)における左右方向に隣り合う連通穴(44)間の前後方向中央部分を切除することにより形成された連通部(46)により連通させられている。そして、第1プレート(36A)の第1および第3外方膨出部(39A)(39C)の内部空間(39a)(39c)に通じるすべての連通穴(44)を連通させる連通部(46)、および連通穴(44)の前後方向中央部(連通穴(44)における連通部(46)に対応する部分)によって、第2プレート(36B)に、第1プレート(36A)の第1および第3外方膨出部(39A)(39C)の内部空間(39a)(39c)に通じかつ冷媒が左右方向に流れる冷媒流通部(40A)(40B)が形成されている。
第2プレート(36B)における第1プレート(36A)の第2外方膨出部(39B)の内部空間(39b)に通じる各連通穴(44)と、当該連通穴(44)の前側に位置しかつ第4外方膨出部(39D)の内部空間(39d)に通じる各連通穴(44)とは、第2プレート(36B)における前後方向に隣り合う連通穴(44)間の部分を切除することにより形成された冷媒ターン用連通部(45)により連通させられ、これにより第1プレート(36A)の第2および第4外方膨出部(39B)(39D)の内部空間(39b)(39d)どうしが相互に通じ合っている。第2プレート(36B)は、アルミニウムベア材にプレス加工を施すことにより形成されている。
3つのプレート(36A)(36B)(37)の右端部には、それぞれ前後方向に間隔をおいて2つの右方突出部(36a)(36b)(37a)が形成されている。第2プレート(36B)には、前後2つの外方突出部(36b)の先端から右端部の連通穴(44)に通じる切り欠き(47)が形成されており、これにより上ヘッダタンク(31)の右端部に、第2プレート(36B)の前列右側の冷媒流通部(40A)および第1プレート(36A)の第1外方膨出部(39A)の内部空間(39a)に通じる冷媒入口(48)と、第2プレート(36B)の後列右側の冷媒流通部(40B)および第1プレート(36A)の第3外方膨出部(39C)の内部空間(39c)に通じる冷媒出口(49)とが形成されている。3つのプレート(36A)(36B)(37)の2つの右方突出部(36a)(36b)(37a)にまたがるように、冷媒入口(48)に通じる冷媒流入路(52)および冷媒出口(49)に通じる冷媒流出路(53)を有する冷媒入出部材(51)が、両面にろう材層を有するブレージングシート、ここではアルミニウムブレージングシート(57)により上ヘッダタンク(31)にろう付されている。冷媒入出部材(51)は、金属ベア材、ここではアルミニウムベア材からなる。
そして、上ヘッダタンク(31)のタンク形成部材(36)を構成する2つのプレート(36A)(36B)および管接続用プレート(37)における第1外方膨出部(39A)と対応する部分により冷媒入口ヘッダ部(1)が形成され、同じく上ヘッダタンク(31)のタンク形成部材(36)を構成する2つのプレート(36A)(36B)および管接続用プレート(37)における第2外方膨出部(39B)と対応する部分により前側中間ヘッダ部(2)が形成されており、入口ヘッダ部(1)および前側中間ヘッダ部(2)により前側のヘッダ部列(5)が構成されている。また、上ヘッダタンク(31)のタンク形成部材(36)を構成する2つのプレート(36A)(36B)および管接続用プレート(37)における第3外方膨出部(39C)と対応する部分により出口ヘッダ部(3)が形成され、同じく上ヘッダタンク(31)のタンク形成部材(36)を構成する2つのプレート(36A)(36B)および管接続用プレート(37)における第4外方膨出部(39D)と対応する部分により後側中間ヘッダ部(4)が形成されており、出口ヘッダ部(3)および後側中間ヘッダ部(4)により後側のヘッダ部列(6)が構成されている。タンク形成部材(36)の第1プレート(36A)の第1および第3外方膨出部(39A)(39C)の内部空間(39a)(39c)と第2プレート(36B)の冷媒流通部(40A)(40B)とによって、下方に開口するとともに当該開口が管接続用プレート(37)により塞がれた入口ヘッダ部(1)および出口ヘッダ部(3)の中空部(1A)(3A)が形成されている。また、タンク形成部材(36)の第1プレート(36A)の第2および第4外方膨出部(39B)(39D)の内部空間(39b)(39d)と、第2プレート(36B)の連通穴(44)および冷媒ターン用連通部(45)の一部分とによって、下方に開口するとともに当該開口が管接続用プレート(37)により塞がれた両中間ヘッダ部(2)(4)の中空部(2A)(4A)が形成されている。両中間ヘッダ部(2)(4)の中空部(2A)(4A)どうしは相互に通じさせられている。
図1〜図4および図8に示すように、下ヘッダタンク(32)は、上ヘッダタンク(31)とほぼ同様な構成であり、同一物および同一部分に同一符号を付す。両ヘッダタンク(31)(32)は、管接続用プレート(37)どうしが対向するように配置されている。下ヘッダタンク(32)の上ヘッダタンク(31)との相違点は以下に述べるとおりである。
下ヘッダタンク(32)の第1プレート(36A)に、左右方向に伸びる2つの外方膨出部(54A)(54B)が前後方向に間隔をおいて形成されている。両外方膨出部(54A)(54B)は、それぞれ上ヘッダタンク(31)の第1プレート(36A)の第1外方膨出部(39A)と第2外方膨出部(39B)、および第3外方膨出部(39C)と第4外方膨出部(39D)とにそれぞれまたがるように第1プレート(36A)の右端部から左端部にかけて形成されている。前側外方膨出部(54A)の内部空間(54a)の膨出高さおよび幅は、上ヘッダタンク(31)の第1プレート(36A)の外方膨出部(39A)〜(39D)の内部空間(39a)〜(39d)の膨出高さおよび幅と等しくなっている。後側外方膨出部(54B)の内部空間(54b)の幅は、前側外方膨出部(54A)の内部空間(54a)の幅と等しくなっている。前後両外方膨出部(54A)(54B)の内部空間(54a)(54b)は、それぞれCO2を左右方向に流すようになっており、CO2は、前側外方膨出部(54A)の内部空間(54a)を右から左に流れ、後側外方膨出部(54B)の内部空間(54b)を左から右に流れるようになっている。なお、両外方膨出部(54A)(54B)は連通させられていない。
管接続用プレート(37)の前後両側部分に、それぞれ前後方向に長い複数の貫通状管挿入穴(41)が、左右方向に間隔をおいて形成されている。前側のすべての管挿入穴(41)は、第1プレート(36A)の前側外方膨出部(54A)の左右方向の範囲内に形成され、後側のすべての管挿入穴(41)は、後側外方膨出部(54B)の左右方向の範囲内に形成されている。
タンク形成部材(36)の第2プレート(36B)における管接続用プレート(37)の管挿入穴(41)と対応する位置に形成され、かつ管挿入穴(41)を各外方膨出部(54A)(54B)の内部空間(54a)(54b)に通じさせるすべての連通穴(44)は、第2プレート(36B)における左右方向に隣り合う連通穴(44)間の部分を切除することによって形成された連通部(46)により連通させられている。そして、第1プレート(36A)の前後両外方膨出部(54A)(54B)の内部空間(54a)(54b)に通じるすべての連通穴(44)を連通させる連通部(46)、および連通穴(44)の前後方向中央部(連通穴(44)における連通部(46)に対応する部分)によって、第2プレート(36B)に、第1プレート(36A)の前後両外方膨出部(54A)(54B)の内部空間(54a)(54b)に通じかつ冷媒が左右方向に流れる冷媒流通部(55A)(55B)が形成されている。
なお、下ヘッダタンク(32)には冷媒入口(48)および冷媒出口(49)は形成されていない。
そして、下ヘッダタンク(31)のタンク形成部材(36)を構成する2つのプレート(36A)(36B)および管接続用プレート(37)における前後両外方膨出部(54A)(54B)と対応する部分により、前後2つの中間ヘッダ部(7)(8)が形成されている。タンク形成部材(36)の第1プレート(36A)の前後両外方膨出部(54A)(54B)の内部空間(54a)(54b)と第2プレート(36B)の冷媒流通部(55A)(55B)とによって、上方に開口するとともに当該開口が管接続用プレート(37)により塞がれた両中間ヘッダ部(7)(8)の中空部(7A)(8A)が形成されている。ここで、下ヘッダタンク(32)の後側中間ヘッダ部(8)が、冷媒が左から右に流れる最終冷媒流通ヘッダ部となっている。
熱交換管(33)は、金属のベア材、ここではアルミニウム製押出形材からなり、前後方向に幅広の扁平状で、その内部に長さ方向に伸びる複数の冷媒通路(33a)が並列状に形成されており、各熱交換管の流路断面積は等しくなっている。熱交換管(33)の両端部は、それぞれ両ヘッダタンク(31)(32)の管挿入穴(41)に挿入された状態で、管接続用プレート(37)のろう材層を利用して管接続用プレート(37)にろう付されている。熱交換管(33)の両端は第2プレート(36B)の厚さ方向の中間部まで連通穴(44)内に入り込んでいる。
全熱交換管(33)は、左右方向に間隔をおいて並列状に配置された複数の熱交換管(33)からなる上ヘッダタンク(31)のヘッダ部列(5)(6)と同数、すなわち前後2列の熱交換管列(10)(11)に分けられている。前側熱交換管列(10)の右半部に位置する複数の熱交換管(33)の上下両端部は、上ヘッダタンク(31)の入口ヘッダ部(1)の中空部(1A)内および下ヘッダタンク(32)の前側中間ヘッダ部(7)の中空部(7A)内の右側部分に通じるように両ヘッダタンク(31)(32)に接続され、同じく左半部に位置する複数の熱交換管(33)の上下両端部は、上ヘッダタンク(31)の前側ヘッダ部列(5)の前側中間ヘッダ部(2)の中空部(2A)内および下ヘッダタンク(32)の前側中間ヘッダ部(7)の中空部(7A)内の左側部分に通じるように両ヘッダタンク(31)(32)に接続されている。また、後側熱交換管列(11)の右半部に位置する複数の熱交換管(33)の上下両端部は、上ヘッダタンク(31)の出口ヘッダ部(3)の中空部(3A)内および下ヘッダタンク(32)の後側中間ヘッダ部(8)の中空部(8A)内の右側部分に通じるように両ヘッダタンク(31)(32)に接続され、同じく左半部に位置する複数の熱交換管(33)の上下両端部は、上ヘッダタンク(31)の後側ヘッダ部列(6)の左側中間ヘッダ部(4)の中空部(4A)内および下ヘッダタンク(32)の後側中間ヘッダ部(8)の中空部(8A)内の左側部分に通じるように両ヘッダタンク(31)(32)に接続されている。
そして、上ヘッダタンク(31)の入口ヘッダ部(1)の中空部(1A)および下ヘッダタンク(32)の前側中間ヘッダ部(7)の中空部(7A)に通じる熱交換管(33)、ならびに上ヘッダタンク(31)の後側ヘッダ部列(6)の中間ヘッダ部(4)の中空部(4A)および下ヘッダタンク(32)の後側中間ヘッダ部(8)の中空部(8A)に通じる熱交換管(33)により、それぞれ冷媒が上から下に流れる第1熱交換管群(12)が形成されている。また、上ヘッダタンク(31)の出口ヘッダ部(3)の中空部(3A)および下ヘッダタンク(32)の後側中間ヘッダ部(8)の中空部(8A)に通じる熱交換管(33)、ならびに上ヘッダタンク(31)の前側ヘッダ部列(5)の中間ヘッダ部(2)の中空部(2A)および下ヘッダタンク(32)の前側中間ヘッダ部(7)の中空部(7A)に通じる熱交換管(33)により、それぞれ冷媒が下から上に流れる第2熱交換管群(13)が形成されている。したがって、各熱交換管列(10)(11)には第1熱交換管群(12)と第2熱交換管群(13)とが左右方向に並んで設けられており、冷媒出口ヘッダ部(3)と後側中間ヘッダ部(8)の右側部分とに通じる複数の熱交換管(33)、すなわち後側熱交換管列(11)の第2熱交換管群(13)が、冷媒が下から上に流れる最終熱交換管群となっている。
なお、熱交換管(33)としては、アルミニウム押出形材製のものに代えて、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートに圧延加工を施すことにより形成され、かつ連結部を介して連なった2つの平坦壁形成部と、各平坦壁形成部における連結部とは反対側の側縁より隆起状に一体成形された側壁形成部と、平坦壁形成部の幅方向に所定間隔をおいて両平坦壁形成部よりそれぞれ隆起状に一体成形された複数の仕切壁形成部とを備えた板を、連結部においてヘアピン状に曲げて側壁形成部どうしを突き合わせて相互にろう付し、仕切壁形成部により仕切壁を形成したものを用いてもよい。
ここで、下ヘッダタンク(32)の後側中間ヘッダ部(8)(最終冷媒流通ヘッダ部)を構成する第1プレート(36A)の外方膨出部(54B)の内部空間(54b)における第2熱交換管群(13)(最終熱交換管群)が通じている最終部分(540b)の下流側部分(541b)の内部高さ(H1)は、同上流側部分(542b)の内部高さ(H2)よりも低くなっている(図3および図4参照)。したがって、後側外方膨出部(54B)の前後方向の幅が全長にわたって等しいことから、後側外方膨出部(54B)の内部空間(54b)の最終部分(540b)における下流側部分(541b)の横断面積は、上流側部分(542b)の横断面積よりも小さくなっており、下流側部分(541b)の横断面積をG1、上流側部分(542b)の横断面積をGとした場合、G1=0.2G〜0.6Gの関係を満たしていることが好ましい。また、後側外方膨出部(54B)の内部空間(54b)の最終部分(540b)の長さをL、上流側部分(542b)の長さをL1とした場合、L1=0.4L〜0.7Lの関係を満たしていることが好ましい(図2参照)。なお、外方膨出部(54B)の内部空間(54b)における最終部分(540b)の上流側部分(542b)の内部高さ(H2)は、外方膨出部(54B)の内部空間(54b)における第1熱交換管群(12)が通じている左側部分の内部高さと等しい。
そして、後側外方膨出部(54B)の内部空間(54b)の最終部分(540b)における下流側部分(541b)の横断面積が、上流側部分(542b)の横断面積よりも小さくなっていることから、後側中間ヘッダ部(8)の中空部(8A)における下流側部分(541b)と対応する部分の横断面積は、同上流側部分(542b)と対応する部分の横断面積よりも小さくなり、これにより冷媒流れ抑制部(14)が形成されている。
コルゲートフィン(34)は両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートを用いて波状に形成されたものであり、その波頭部と波底部を連結する連結部に、前後方向に並列状に複数のルーバが形成されている。コルゲートフィン(34)は前後両熱交換管列(10)(11)に共有されており、その前後方向の幅は前側熱交換管列(10)の熱交換管(33)の前側縁と後側熱交換管列(11)の熱交換管(33)の後側縁との間隔をほぼ等しくなっている。なお、1つのコルゲートフィン(34)が前後両熱交換管列(10)(11)に共有される代わりに、両熱交換管列(10)(11)の隣り合う熱交換管(33)どうしの間にそれぞれコルゲートフィンが配置されていてもよい。
両ヘッダタンク(31)(32)は、図9および図10に示すようにして製造されている。
まず、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートにプレス加工を施すことにより、外方膨出部(39A)(39B)(39C)(39D)(54A)(54B)を有する第1プレート(36A)を形成する。下ヘッダタンク(32)の第1プレート(36A)の後側外方膨出部(54B)の内部空間(54b)の内部高さは、最終部分(540b)の下流側部分(541b)において同上流側部分(542b)よりも低くしておく。また、アルミニウムベア材にプレス加工を施すことにより、連通穴(44)、連通部(45)(46)および冷媒流通部(40A)(40B)(55A)(55B)を有する第2プレート(36B)を形成する。さらに、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートにプレス加工を施すことにより、管挿入穴(41)、被覆壁(42)および被覆壁(42)に真っ直ぐに連なった係合部形成用突片(43A)を有する管接続用プレート(37)を形成する。上ヘッダタンク(31)の第1プレート(36A)、第2プレート(36B)および管接続用プレート(37)には、それぞれ右方突出部(36a)(36b)(37a)を形成し、さらに第2プレート(36B)には切り欠き(47)を形成しておく。
ついで、3つのプレート(36A)(36B)(37)を積層状に組み合わせた後、突片(43A)を曲げて係合部(43)を形成し、係合部(43)を第1プレート(36A)に係合させて仮止め体をつくる。その後、第1プレート(36A)のろう材層および管接続用プレート(37)のろう材層を利用して3つのプレート(36A)(36B)(37)を相互にろう付するとともに、被覆壁(42)を第2プレート(36B)および第1プレート(36A)の前後両側面にろう付し、さらに係合部(43)を第1プレート(36A)にろう付する。こうして、両ヘッダタンク(31)(32)が製造されている。
エバポレータ(30)は、ヘッダタンク(31)(32)を製造する際の上述した2つの仮止め体と、複数の熱交換管(33)およびコルゲートフィン(34)とを用意すること、2つの仮止め体を、管接続用プレート(37)どうしが対向するように間隔をおいて配置すること、複数の熱交換管(33)とコルゲートフィン(34)とを交互に配置すること、熱交換管(33)の両端部をそれぞれ両仮止め体の管接続用プレート(37)の管挿入穴(41)内に挿入すること、両端のコルゲートフィン(34)の外側にサイドプレート(35)を配置すること、3つのプレート(36A)(36B)(37)にまたがるように、ブレージングシート(57)を介して冷媒入出部材(51)を配置すること、ならびに仮止め体の3つのプレート(36A)(36B)(37)を相互にろう付してヘッダタンク(31)(32)を形成すると同時に、熱交換管(33)をヘッダタンク(31)(32)に、フィン(34)を熱交換管(33)に、サイドプレート(35)をフィン(34)に、入出部材(51)を上ヘッダタンク(31)にそれぞれろう付することによって製造される。
エバポレータ(30)は、圧縮機、ガスクーラ、減圧器およびガスクーラから出てきた冷媒とエバポレータから出てきた冷媒とを熱交換させる中間熱交換器とともに超臨界冷凍サイクルを構成し、カーエアコンとして車両、たとえば自動車に搭載される。
上述したエバポレータ(30)において、図11に示すように、減圧器としての膨張弁を通過して減圧された液相のCO2 が、入出部材(51)の冷媒流入路(52)を通って冷媒入口(48)から上ヘッダタンク(31)の入口ヘッダ部(1)の中空部(1A)内に入り、その内部を左方に流れながら分流して、前側熱交換管列(10)の第1熱交換管群(12)の熱交換管(33)の冷媒通路(33a)内に流入する。
前側熱交換管列(10)の第1熱交換管群(12)の熱交換管(33)の冷媒通路(33a)内に流入したCO2は、冷媒通路(33a)内を下方に流れて下ヘッダタンク(32)の前側中間ヘッダ部(7)の中空部(7A)内の右側部分流入し、その内部を左方に流れ、分流して前側熱交換管列(10)の第2熱交換管群(13)の熱交換管(33)の冷媒通路(33a)内に流入する。
前側熱交換管列(10)の第2熱交換管群(13)の熱交換管(33)の冷媒通路(33a)内に流入したCO2は、流れ方向を変えて冷媒通路(33a)内を上方に流れて上ヘッダタンク(31)の前側ヘッダ部列(5)の中間ヘッダ部(2)の中空部(2A)内に入り、第2プレート(36B)の冷媒ターン用連通部(45)を通って後側ヘッダ部列(6)の中間ヘッダ部(4)の中空部(4A)内に入る。後側ヘッダ部列(6)の中間ヘッダ部(4)の中空部(4A)内に流入したCO2は、後側熱交換管列(11)の第1熱交換管群(12)の熱交換管(33)の冷媒通路(33a)内に流入し、流れ方向を変えて冷媒通路(33a)内を下方に流れて下ヘッダタンク(32)の後側中間ヘッダ部(8)の中空部(8A)内の左側部分に流入し、その内部を右方に流れ、分流して後側熱交換管列(11)の第2熱交換管群(13)の熱交換管(33)の冷媒通路(33a)内に流入する。
後側熱交換管列(11)の最終の第2熱交換管群(13)の熱交換管(33)の冷媒通路(33a)内に流入したCO2は、流れ方向を変えて冷媒通路(33a)内を上方に流れて上ヘッダタンク(31)の出口ヘッダ部(3)の中空部(3A)内に入り、その内部を右方に流れ、冷媒出口(49)および入出部材(51)の冷媒流出路(53)を通って流出する。そして、CO2が熱交換管(33)の冷媒通路(33a)内を流れる間に、通風間隙を図1および図11に矢印Xで示す方向に流れる空気と熱交換をし、気相となって流出する。
このとき、 下ヘッダタンク(32)の後側中間ヘッダ部(8)の中空部(8A)においては、CO2は慣性力により右方(冷媒流れ方向下流端側)に流れやすくなっているので、右端側の熱交換管(33)の冷媒通路(33a)内に流入しやすくなっている。しかしながら、流れ抑制部(14)の働きにより、後側中間ヘッダ部(8)の下流端側での冷媒流量の偏った増加を防止することができ、最終の第2熱交換管群(13)の全熱交換管(33)を流れる冷媒の量が均一化される。その結果、エバポレータ(30)の最終の第2熱交換管群(13)の全熱交換管(33)を流れる冷媒の温度も均一化されて、冷媒出口(49)から流出する冷媒の温度も均一化されることになり、流出してきた冷媒の温度に基づいて所定の過熱度になるように膨張弁が制御された場合にも、エバポレータ(30)に流される冷媒量が必要以上に減少することが抑制され、エバポレータ(30)の性能低下を防止することができる。
上記実施形態においては、下ヘッダタンク(32)の後側中間ヘッダ部(8)(最終冷媒流通ヘッダ部)を構成する第1プレート(36A)の外方膨出部(54B)の内部空間(54b)における第2熱交換管群(13)(最終熱交換管群)が通じている最終部分(540b)の下流側部分(541b)の内部高さ(H1)を、同上流側部分(542b)の内部高さ(H2)よりも低くすることによって、後側外方膨出部(54B)の内部空間(54b)の最終部分(540b)における下流側部分(541b)の横断面積を、上流側部分(542b)の横断面積よりも小さくしているが、これに代えて、図12に示すように、下ヘッダタンク(32)の後側中間ヘッダ部(8)(最終冷媒流通ヘッダ部)を構成する第1プレート(36A)の外方膨出部(54B)の内部空間(54b)における第2熱交換管群(13)(最終熱交換管群)が通じている最終部分(540b)の下流側部分(541b)の前後幅(W1)を、同上流側部分(542b)の前後幅(図示略)よりも狭くすることによって、後側外方膨出部(54B)の内部空間(54b)の最終部分(540b)における下流側部分(541b)の横断面積を、上流側部分(542b)の横断面積よりも小さくしてもよい。なお、第1プレート(36A)の外方膨出部(54B)の内部空間(54b)における第2熱交換管群(13)(最終熱交換管群)が通じている最終部分(540b)の上流側部分(542b)の前後幅は、後側外方膨出部(54B)の内部空間(54b)における第1熱交換管群(12)と通じている部分の前後幅、および前側外方膨出部(54A)の内部空間(54a)の前後幅と等しい。また、後側中間ヘッダ部(8)(最終冷媒流通ヘッダ部)を構成する第1プレート(36A)の外方膨出部(54B)の内部空間(54b)における第2熱交換管群(13)(最終熱交換管群)が通じている最終部分(540b)の下流側部分(541b)の内部高さ(H1)を、同上流側部分(542b)の内部高さ(H2)と等しい。
上記実施形態では、タンク形成部材(36)の第2プレート(36B)の数は1であるが、これに限定されるものではなく、第1プレート(36A)と管接続用プレート(37)との間に、複数の第2プレート(36B)が積層状に介在させられていてもよい。この場合、各第2プレート(36B)に連通穴(44)、連通部(45)(46)などが形成される。
また、上記実施形態においては、この発明による熱交換器が超臨界冷凍サイクルのエバポレータに適用されているが、これに限るものではなく、この発明による熱交換器は、他の用途に供されることもある。
さらに、上記実施形態においては、超臨界冷凍サイクルの超臨界冷媒として、CO2が使用されているが、これに限定されるものではなく、エチレン、エタン、酸化窒素などが使用される。
(1):冷媒入口ヘッダ部
(1A):中空部
(2):中間ヘッダ部
(2A):中空部
(3):冷媒出口ヘッダ部
(3A):中空部
(4):中間ヘッダ部
(4A):中空部
(5):前側ヘッダ部列
(6):後側ヘッダ部列
(7)(8):中間ヘッダ部
(7A)(8A):中空部
(10):前側熱交換管列
(11):後側熱交換管列
(12):第1熱交換管群
(13):第2熱交換管群
(14):流れ抑制部
(30):エバポレータ(熱交換器)
(31)(32):ヘッダタンク
(33):熱交換管
(36):タンク形成部材
(36A):第1プレート
(36B):第2プレート
(37):管接続用プレート
(39A)〜(39D):外方膨出部
(39a)〜(39d):内部空間
(41):管挿入穴
(44):連通穴
(48):冷媒入口
(49):冷媒出口
(54A)(54B):外方膨出部
(54a)(54b):内部空間
(540b):最終部分
(541b):下流側部分
(542b):上流側部分
(1A):中空部
(2):中間ヘッダ部
(2A):中空部
(3):冷媒出口ヘッダ部
(3A):中空部
(4):中間ヘッダ部
(4A):中空部
(5):前側ヘッダ部列
(6):後側ヘッダ部列
(7)(8):中間ヘッダ部
(7A)(8A):中空部
(10):前側熱交換管列
(11):後側熱交換管列
(12):第1熱交換管群
(13):第2熱交換管群
(14):流れ抑制部
(30):エバポレータ(熱交換器)
(31)(32):ヘッダタンク
(33):熱交換管
(36):タンク形成部材
(36A):第1プレート
(36B):第2プレート
(37):管接続用プレート
(39A)〜(39D):外方膨出部
(39a)〜(39d):内部空間
(41):管挿入穴
(44):連通穴
(48):冷媒入口
(49):冷媒出口
(54A)(54B):外方膨出部
(54a)(54b):内部空間
(540b):最終部分
(541b):下流側部分
(542b):上流側部分
Claims (9)
- 上下方向に間隔をおいて配置された左右方向にのびる1対のヘッダタンクと、両ヘッダタンク間に並列状に配置されかつ上下両端部がそれぞれ両ヘッダタンクに接続された複数の熱交換管とを備えているとともに、冷媒入口および冷媒出口を有しており、上ヘッダタンクに、左右方向に並んだ複数のヘッダ部からなるヘッダ部列が前後方向に間隔をおいて複数列設けられ、最後列のヘッダ部列の一端のヘッダ部が冷媒出口ヘッダ部となされるととも、上ヘッダタンクに冷媒出口ヘッダ部に通じるように冷媒出口が形成され、下ヘッダタンクにおける上ヘッダタンクの各ヘッダ部列と対応する位置に、上ヘッダタンクの各ヘッダ部列を構成するヘッダ部の数よりも1つ少ない数のヘッダ部が、上ヘッダタンクの各ヘッダ部列の隣り合う2つのヘッダ部に跨るように設けられ、上下両ヘッダタンク間に、左右方向に並んだ複数の熱交換管からなりかつ上ヘッダタンクのヘッダ部列と同数の熱交換管列が前後方向に並んで設けられ、熱交換管の両端部が、ヘッダ部内に通じるように上下両ヘッダタンクに接続され、下ヘッダタンクにおける上ヘッダタンクの冷媒出口ヘッダ部およびこれに隣接するヘッダ部に跨るヘッダ部が、冷媒が左右方向に流れる最終冷媒流通ヘッダ部となっており、冷媒出口ヘッダ部と最終冷媒流通ヘッダ部の下流側部分との間に、冷媒が下から上に流れる複数の熱交換管からなる最終熱交換管群が設けられている熱交換器において、
最終冷媒流通ヘッダ部における最終熱交換管群の熱交換管が通じている部分に、冷媒の下流側への流れを抑制する流れ抑制部が設けられている熱交換器。 - 上ヘッダタンクに、それぞれ左右方向に並んだ2つのヘッダ部からなるヘッダ部列が前後2列設けられ、前側ヘッダ部列の一方のヘッダ部が冷媒入口ヘッダ部となっているとともに、上ヘッダタンクに冷媒入口ヘッダ部に通じる冷媒入口が形成され、後側ヘッダ部列における冷媒入口ヘッダ部と同一側の一方のヘッダ部が冷媒出口ヘッダ部となっているとともに、上ヘッダタンクに冷媒出口ヘッダ部に通じる冷媒出口が形成され、上ヘッダタンクの両ヘッダ部列の他方のヘッダ部が中間ヘッダ部となっているとともに両中間ヘッダ部の内部が相互に通じさせられ、下ヘッダタンクの前後両側に、それぞれ上ヘッダタンクの前後両ヘッダ部列の2つのヘッダ部に跨るように1つの中間ヘッダ部が設けられ、下ヘッダタンクの後側中間ヘッダ部が最終冷媒流通ヘッダ部となっている請求項1記載の熱交換器。
- 各ヘッダタンクが、タンク形成部材と、タンク形成部材における熱交換管側を向いた面を覆う管接続用プレートとにより構成され、タンク形成部材が、第1プレートと、第1プレートと管接続用プレートとの間に介在させられた第2プレートとよりなり、タンク形成部材の第1プレートに、左右方向にのびるとともに第2プレートにより開口が閉鎖された複数の外方膨出部が形成され、管接続用プレートにおける外方膨出部と対応する部分に、複数の管挿入穴が左右方向に間隔をおいて貫通状に形成され、第2プレートに、管接続用プレートの各管挿入穴を第1プレートの外方膨出部内に通じさせる連通穴が貫通状に形成され、熱交換管の両端部が両ヘッダタンクの管接続用プレートの管挿入穴内に挿入されて管接続用プレートにろう付されており、タンク形成部材および管接続用プレートにおける第1プレートの各外方膨出部と対応する部分にヘッダ部が形成され、最終冷媒流通ヘッダ部を構成する第1プレートの外方膨出部に、冷媒の下流側への流れを抑制する流れ抑制部が設けられている請求項1または2記載の熱交換器。
- 最終冷媒流通ヘッダ部を構成する第1プレートの外方膨出部における最終熱交換管群の熱交換管が通じる部分の内部空間の下流側部分の横断面積が、同上流側部分の横断面積よりも小さくなっている請求項3記載の熱交換器。
- 最終冷媒流通ヘッダ部を構成する第1プレートの外方膨出部における最終熱交換管群の熱交換管が通じる部分の内部空間の下流側部分の横断面積をG1、同上流側部分の横断面積をGとした場合、G1=0.2G〜0.6Gの関係を満たす請求項4記載の熱交換器。
- 最終冷媒流通ヘッダ部を構成する第1プレートの外方膨出部における最終熱交換管群の熱交換管が通じる部分の長さをL、同外方膨出部における最終熱交換管群の熱交換管が通じる部分の内部空間の横断面積が小さくなっていない上流側部分の長さをL1とした場合、L1=0.4L〜0.7Lの関係を満たす請求項4または5記載の熱交換器。
- 最終冷媒流通ヘッダ部を構成する第1プレートの外方膨出部における最終熱交換管群の熱交換管が通じる部分の内部空間の横断面積が小さくなっている下流側部分の内部高さが、同上流部分の内部高さよりも低くなっている請求項4〜6のうちのいずれかに記載の熱交換器。
- 最終冷媒流通ヘッダ部を構成する第1プレートの外方膨出部における最終熱交換管群の熱交換管が通じる部分の内部空間の横断面積が小さくなっている下流側部分の内部前後幅が、同上流部分の内部前後幅よりも狭くなっている請求項4〜6のうちのいずれかに記載の熱交換器。
- 圧縮機、ガスクーラ、エバポレータ、減圧器およびガスクーラから出てきた冷媒とエバポレータから出てきた冷媒とを熱交換させる中間熱交換器を備えており、かつ超臨界冷媒を用いる超臨界冷凍サイクルであって、エバポレータが請求項1〜8のうちのいずれかに記載の熱交換器からなる超臨界冷凍サイクル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007015974A JP2008180478A (ja) | 2007-01-26 | 2007-01-26 | 熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007015974A JP2008180478A (ja) | 2007-01-26 | 2007-01-26 | 熱交換器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2008180478A true JP2008180478A (ja) | 2008-08-07 |
Family
ID=39724506
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2007015974A Withdrawn JP2008180478A (ja) | 2007-01-26 | 2007-01-26 | 熱交換器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2008180478A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012524236A (ja) * | 2009-04-20 | 2012-10-11 | キョントン ナビエン カンパニー リミテッド | 熱交換器 |
-
2007
- 2007-01-26 JP JP2007015974A patent/JP2008180478A/ja not_active Withdrawn
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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