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JP2008169510A - スエード調織編物の製造方法およびスエード調織編物および繊維製品 - Google Patents

スエード調織編物の製造方法およびスエード調織編物および繊維製品 Download PDF

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Hirokazu Hayashi
宏和 林
Manabu Toyao
学 鳥屋尾
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Teijin Frontier Co Ltd
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Teijin Fibers Ltd
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Abstract

【課題】ソフトな風合いと濃い色相を呈するスエード調織編物の製造方法、および該製造方法により製造されたスエード調織編物、および該スエード調織編物を用いてなる繊維製品を提供する。
【解決手段】起毛部と地組織部とで構成されるスエード調織編物の製造方法であって、前記の起毛部用繊維として、単糸繊度1.5dtex以下の共重合ポリエステル繊維を用いることを特徴とするスエード調織編物の製造方法、および該製造方法により製造されたスエード調織編物、および該スエード調織編物を用いてなる繊維製品。
【選択図】図1

Description

本発明は、ソフトな風合いと濃い色相を呈するスエード調織編物の製造方法、および該製造方法により製造されたスエード調織編物、および該スエード調織編物を用いてなる繊維製品に関するものである。
従来、ソフトな風合いを呈するスエード調織編物としては、分割型および/または海島型複合繊維を溶割した極細繊維を起毛糸として用いたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、極細繊維を含む織編物は通常の条件で染色加工すると、太繊度繊維を含む織編物と比べて色が淡くなり、低発色になるという欠点があった(例えば、特許文献2参照)。
なお、第3成分を共重合した共重合ポリエステルからなる共重合ポリエステル繊維は、第3成分を共重合していない通常のホモポリエステルからなるポリエステル繊維にくらべて、染色加工すると色が濃くなることが知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開平7−216687号公報 特開平10−317251号公報 特開2004−137659号公報
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、ソフトな風合いと濃い色相を呈するスエード調織編物の製造方法、および該製造方法により製造されたスエード調織編物、および該スエード調織編物を用いてなる繊維製品を提供することにある。
本発明者らは上記の課題を達成するため鋭意検討した結果、起毛部と地組織部とで構成されるスエード調織編物の製造方法において、前記の起毛糸用繊維として、第3成分を共重合した共重合ポリエステルからなり、かつ特定の単糸繊度を有する共重合ポリエステル繊維を用いることにより、ソフトな風合いと濃い色相とが両立することを見出し、さらに鋭意検討を重ねることにより本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば「起毛部と地組織部とで構成されるスエード調織編物の製造方法であって、前記の起毛糸用繊維として、単糸繊度1.5dtex以下の共重合ポリエステル繊維を用いることを特徴とするスエード調織編物の製造方法。」が提供される。
その際、前記の共重合ポリエステルが、共重合ポリエステルの主構成モノマーがテレフタル酸およびエチレングリコールであり、この主構成モノマーに共重合する第三成分が、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ビスフェノールA、およびビスフェノールスルフォンからなる群より選択されるいずれかであることが好ましい。特に、前記の共重合ポリエステルが、酸成分がモル比(テレフタル酸/イソフタル酸)90/5〜85/15のテレフタル酸およびイソフタル酸からなり、グリコール成分がエチレングリコールからなる共重合ポリエステルであることが好ましい。また、前記の共重合ポリエステル繊維に仮撚捲縮加工が施されていることが好ましい。かかる前記の共重合ポリエステル繊維の沸水収縮率としては7%以下であることが好ましい。
本発明のスエード調織編物の製造方法において、地組織部用繊維として、ホモポリエステルからなる、単糸繊度が1.5dtexより大の、ホモポリエステル繊維を用いることが好ましい。また、かかるホモポリエステル繊維の沸水収縮率としては15%以上であることが好ましい。また、製編織した後に染色加工を施すことが好ましい。
また、本発明によれば、前記のスエード調織編物の製造方法により製造されたスエード調織編物が提供される。
その際、スエード調織編物の起毛部表面のL値(La)が17.0以下であることが好ましい。また、スエード調織編物の起毛部表面のL値(La)が、地組織部表面のL値(Lb)よりも小さいことが好ましい。
また、本発明によれば、前記のスエード調織編物を用いてなる、アウター用衣料、スポーツ用衣料、インナー用衣料、靴材、おしめや介護用シーツ等の医療・衛生用品、寝装寝具、椅子やソファー等の表皮材、カーペット、カーシート地、インテリア用品からなる群より選択されるいずれかの繊維製品が提供される。
本発明によれば、ソフトな風合いと濃い色相を呈するスエード調織編物の製造方法、および該製造方法により製造されたスエード調織編物、および該スエード調織編物を用いてなる繊維製品が得られる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、本発明のスエード調織編物の製造方法において、起毛部用繊維として、共重合ポリエステルからなる、単糸繊度1.5dtex以下の共重合ポリエステル繊維を用いる。特に、起毛部用繊維として、単糸繊度1.5dtex以下の共重合ポリエステル繊維が60重量%以上(特に好ましくは100重量%)用いることが好ましい。なお、本発明でいう共重合ポリエステルとは、第3成分を共重合した共重合ポリエステルのことである。
前記の共重合ポリエステルとしては、共重合ポリエステルの主構成モノマーがテレフタル酸およびエチレングリコールであり、この主構成モノマーに共重合する第三成分が、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ビスフェノールA、およびビスフェノールスルフォンからなる群より選択されるいずれかであることが好ましい。特に、前記の共重合ポリエステルが、酸成分がモル比(テレフタル酸/イソフタル酸)90/5〜85/15のテレフタル酸およびイソフタル酸からなり、グリコール成分がエチレングリコールからなる共重合ポリエステルであることが好ましい。このような共重合ポリエステルを用いることにより、通常の染色加工で濃色に着色することができる。通常のホモポリエステルでは、単糸繊度が小さいため濃色に着色することができず好ましくない。
なお、前記の共重合ポリエステルには、本発明の主目的が該されない範囲内であれば、艶消し剤(二酸化チタン)、微細孔形成剤(有機スルホン酸金属塩)、着色防止剤、熱安定剤、難燃剤(三酸化二アンチモン)、蛍光増白剤、着色顔料、帯電防止剤(スルホン酸金属塩)、吸湿剤(ポリオキシアルキレングリコール)、抗菌剤、その他の無機粒子の1種以上を含有させてもよい。
前記の共重合ポリエステル繊維の単糸繊度は1.5dtex以下(好ましくは0.2〜0.8dtex)であることが肝要である。該単糸繊度が1.5dtexよりも大きいと、ソフトな風合いが得られず好ましくない。逆に、該単糸繊度が0.2dtexよりも小さいと濃い色相が得られないおそれがある。例えば、分割型複合繊維を分割して得られた極細繊維では、単糸繊度が小さすぎるため濃い色相が得られないおそれがある。
前記の共重合ポリエステル繊維の繊維形態としては、マルチフィラメント(長繊維)であることが好ましい。その際、マルチフィラメントの総繊度、フィラメント数としては、ソフトな風合いを得る上で、それぞれ総繊度30〜300dtex、フィラメント数50〜300本の範囲内であることが好ましい。特に、前記の共重合ポリエステル繊維に仮撚捲縮加工が施されていると、さらにソフトな風合いが得られ好ましい。
また、前記の共重合ポリエステル繊維の沸水収縮率が7%以下(より好ましくは1〜6%)であると、織編物に染色加工を施す際の熱により、地組織部繊維を優先的に熱収縮させ、相対的に起毛部用繊維の熱収縮を低くおさえることができる。その結果、起毛部用繊維からなるループパイルが形成され、該ループパイルを起毛加工して起毛糸とする際、起毛加工が容易になる。
前記のような沸水収縮率が7%以下の共重合ポリエステル繊維は例えば以下の方法により製造することができる。すなわち、まず前記のような共重合ポリエステルを、通常の紡糸工程に供し紡糸した後、これに延伸を施すことなく直接3300m/分〜3800m/分の巻取り速度で部分配向未延伸フィラメント糸条として巻取り、この部分配向未延伸フィラメント糸条を通常の延伸仮撚捲縮加工(例えば、延伸倍率:1.4〜1.6倍、第1ヒーター温度:190〜210℃、仮撚方式:フリクション仮撚)を施すとよい。
本発明のスエード調織編物の製造方法において、地組織部用繊維として、ホモポリエステル(第3成分を共重合していないポリエステル)からなる、単糸繊度が1.5dtexより大(特に好ましくは2.0〜4.0dtex)のホモポリエステル繊維を用いることが好ましい。ここで、該ホモポリエステル繊維の単糸繊度が1.5dtex以下では、地組織部の色相が淡くなり、起毛部表面のL値(La)に影響を与えるおそれがある。
前記ホモポリエステル繊維の繊維種類としては、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維、ポリテトラメチレンテレフタレート繊維、ポリトリメチレンテレフタレート繊維が好適に例示される。特にポリエチレンテレフタレート繊維が好ましい。
かかる地組織部用繊維の繊維形態としては、マルチフィラメント(長繊維)であることが好ましい。その際、マルチフィラメントの総繊度、フィラメント数としては、ソフトな風合いを得る上で、それぞれ総繊度50〜300dtex、フィラメント数30〜200本の範囲内であることが好ましい。該繊維に仮撚捲縮加工や空気加工が施されていてもよい。
また、かかるホモポリエステル繊維の沸水収縮率としては15%以上であることが好ましい。ホモポリエステル繊維の沸水収縮率が15%以上(より好ましくは18〜25%)であると、織編物に染色加工を施す際の熱により、地組織部繊維を優先的に熱収縮させ、相対的に起毛部用繊維の熱収縮を低くおさえることができる。その結果、起毛部用繊維からなるループパイルが形成され、該ループパイルを起毛加工して起毛糸とする際、起毛加工が容易になる。
なお、このような沸水収縮率を有するホモポリエステル繊維は、例えば、固有粘度0.64程度のホモポリエステルを常法により紡糸・延伸することにより得ることができる。
本発明のスエード調織編物の製造方法において、前記の起毛部用繊維として、前記の共重合ポリエステル繊維を用いて製編織する。その際、製編織方法は特に限定されず通常の製編織方法でよい。また、織編物の織編組織も特に限定されず通常の織編組織でよい。
織編物の密度も特に限定されないが、編物の場合であれば45〜120コース/2.54cm、20〜50ウエール/2.54cmの範囲内であることが好ましい。
また、通常、織編物を製編織した後に染色加工を施す。かかる染色加工は分散染料を用いた通常の染色加工方法でよい。染色加工の際の熱により、前述のとおり起毛部用繊維と地組織部用繊維との熱収縮率の差により、起毛部用繊維からなるループパイルが形成される。また同時に、かかる染色加工により、起毛部用繊維として共重合ポリエステル繊維が用いられているので起毛部用繊維(ループパイル)は濃色に着色される。そして、該ループを常法(例えば、針布起毛)により起毛加工を施すことで図1に模式的に示すようなスエード調織編物が得られる。
かくして得られたスエード調織編物の起毛部表面は、濃い色相を呈する。スエード調織編物の起毛部表面のL値(La)が17.0以下であることが好ましい。スエード調織編物の起毛部表面のL値(La)が、地組織部表面のL値(Lb)よりも小さい。またかかるスエード調織編物において、起毛部用繊維として細い繊度の繊維が用いられているのでソフトな風合いを呈する。
なお、前記の染色加工の前および/または後に、常法のアルカリ減量加工、吸水加工、撥水加工、さらには、紫外線遮蔽あるいは制電剤、抗菌剤、消臭剤、防虫剤、蓄光剤、再帰反射剤、マイナスイオン発生剤等の機能を付与する各種加工を付加適用してもよい。
また、本発明の繊維製品は、前記のスエード調織編物を用いてなる、アウター用衣料、スポーツ用衣料、インナー用衣料、靴材、おしめや介護用シーツ等の医療・衛生用品、寝装寝具、椅子やソファー等の表皮材、カーペット、カーシート地、インテリア用品からなる群より選択されるいずれかの繊維製品である。なお、前記のスエード調織編物は、通常起毛部表面が外気側となるように用いられる。
かかる繊維製品は、前記のスエード調織編物を用いているのでソフトな風合いと濃い色相を呈する。
以下、実施例をあげて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。なお、実施例中の各物性は下記の方法により測定したものである。
(1)固有粘度
オルソ−クロルフェノールに溶解し、ウベローデ粘度管を用い、35℃で測定した。
(2)沸水収縮率
JIS L 1013−1998、7.15で規定される方法により、沸水収縮率(熱水収縮率)(%)をn数3で測定した。
(3)L値
マクベスカラーアイ(Macbeth color−Eye)モデルM−2020(米国、コルモーゲン社製)を使用して、光源D65、10度視野で被試験布のL値を測定(N=5)しその平均値を求めた。
(4)捲縮率(%)
供試フィラメント糸条を、周長が1.125mの検尺機のまわりに巻きつけて、乾繊度が3333dtexのかせを調製した。
前記かせを、スケール板の吊り釘に懸垂して、その下部分に6gの初荷重を付加し、さらに600gの荷重を付加したときのかせの長さL0を測定する。その後、直ちに、前記かせから荷重を除き、スケール板の吊り釘から外し、このかせを沸騰水中に30分間浸漬して、捲縮を発現させる。沸騰水処理後のかせを沸騰水から取り出し、かせに含まれる水分をろ紙により吸収除去し、室温において24時間風乾する。この風乾されたかせを、スケール板の吊り釘に懸垂し、その下部分に、600gの荷重をかけ、1分後にかせの長さL1aを測定し、その後かせから荷重を外し、1分後にかせの長さL2aを測定する。供試フィラメント糸条の捲縮率(CP)を、下記式により算出する。
CP(%)=((L1a−L2a)/L0)×100
(5)風合い
試験者3人の官能評価により下記の3段階に評価した。3級:起毛部表面がソフトである。2級:起毛部表面がややソフトである。1級:起毛部表面が硬い。
[実施例1]
酸成分がモル比93/7のテレフタル酸及びイソフタル酸からなり、グリコール成分がエチレングリコールからなり、固有粘度1.45を有する共重合ポリエステルを調製した。この共重合ポリエステル樹脂を通常の紡糸方法で溶融紡糸し、3500m/分の巻取り速度で巻き取った後に、巻き取った部分配向未延伸ポリエステルマルチフィラメント(ヤーンカウント:84dtex/144本)を通常の延伸仮撚捲縮加工(延伸倍率:1.5倍、第1ヒーター温度:200℃、仮撚方式:フリクション仮撚)を施し、共重合ポリエステル繊維として仮撚捲縮加工糸(ヤーンカウント:56dtex/144本、単糸繊度:0.39dtex、沸水収縮率:5%、捲縮率:1.5%)を得た。
次いで、カールマイヤー社製トリコット編機を使用して、前記マルチフィライメント糸をL3筬に、地組織用繊維(ホモポリエステル繊維)として通常のポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント(ヤーンカウント:84dtex/36本、沸水収縮率:20%、帝人ファイバー(株)製)をL2およびL1筬にフルセット配列し、編み方(L3:10/45、L2:10/12、L1:12/10)の組織を有する編物(60コース/2.54cm、28ウエール/2.54cm)を得た。該編物は2層構造を有し、該2層のうち1層が前記マルチフィラメント仮撚捲縮糸(共重合ポリエステル繊維)で構成され、他の層が前記マルチフィラメント糸(ホモポリエステル繊維)で構成されていた。
次に、該編地を、(株)日阪製作所製液流染色機にて分散染料(Kp BK AUL−E 7%owf)を用い、温度130℃、時間30分間の染色処理を行った。染色後、(株)ヒラノテクシード製ショートループドライヤーにて温度130℃、時間5分間の条件で乾燥した。起毛剤処理をパディング機(ヒラノテクシード社製)にて実施し、乾熱セッターに供して、拡布状態において、温度:170℃、時間:1分間のプレセット乾熱熱処理を施した後、針布起毛機(日機(株)社製)にてループパイルの先端部分を起毛しセミカットパイルを形成した。得られたセミカットパイル布帛を、乾燥セッター(ヒラノテクシード社製)に供してこれに160℃×1分のファイナル乾熱処理を施し、コース数:65コース/2.54cm、ウエール数:39ウエール/2.54cmのスエード調布帛を得た。
得られた布帛をマクベスカラーアイ(Macbeth color−Eye)モデルM−2020(米国、コルモーゲン社製)を使用して、光源D65、10度視野で被試験布のL値を測定した結果、表面(起毛部表面)はL値16.91に対し、裏面(地組織部表面)はL値:17.03となり、表面と裏面の染着性の差はなく、濃い色相とソフトな風合い(3級)を兼ね備えた布帛を得られた。また、起毛部は全て前記の共重合ポリエステル繊維で形成されていた。
[実施例2]
実施例1において、酸成分がモル比93/7のテレフタル酸及びイソフタル酸からなり、グリコール成分がエチレングリコールからなり、固有粘度1.45を有する共重合ポリエステルを調製した。この共重合ポリエステルを、紡糸口金に穿孔され、通常の溶融紡糸孔を通して、紡糸温度300℃で押し出し、通常の方法により冷却固化、延伸することにより、ヤーンカウントが33dtex/12フィラメント(単糸繊度2.75dtex)の延伸マルチフィラメント糸条(無撚、熱水収縮率30%)を作製した。
次いで、実施例1に記載の仮撚糸条と引きそろえて公知のインターレースノズルを用いて空気混繊することにより、混繊糸(交絡数100個/m、沸水収縮率:20.2%)を作成し、L3用糸条とした以外は、実施例1と同様にして、コース数:68コース/2.54cm、ウエール数:38ウエール/2.54cmのスエード調布帛を得た。
得られた布帛を実施例1と同様にL値を測定した結果、表面(起毛部表面)はL値16.06に対し、裏面(地組織部表面)はL値:16.85となり、表面と裏面の染着性の差はなく、濃い色相とソフト性(3級)を兼ね備えた布帛を得られた。また、起毛部は全て前記の共重合ポリエステル繊維で形成されていた。
[比較例1]
実施例1において、L3用糸条として、通常のポリエチレンテレフタレート樹脂を通常の溶融紡糸孔を通して、紡糸、延伸した後、通常の仮撚捲縮加工を施す事により、ヤーンカウント56dtex/144本の仮撚マルチフィラメント糸条(沸水収縮率10%)を得て、編地を編成すること以外は実施例1と同様にしてコース数:66コース/2.54cm、ウエール数:39ウエール/2.54cmのスエード調布帛を得た。
得られた布帛を実施例1と同様にL値を測定した結果、表面(起毛部表面)はL値18.86に対し、裏面(地組織部表面)はL値:17.36となり、表面と裏面の染着性の差は大きく開き、ソフト性は得られた(3級)が、淡い色相を呈するものであった。
本発明によれば、ソフトな風合いと濃い色相を呈するスエード調織編物の製造方法、および該製造方法により製造されたスエード調織編物、および該スエード調織編物を用いてなる繊維製品が提供され、その工業的価値は極めて大である。
起毛部と地組織部とで構成されるスエード調織編物を模式的に示す図である。
符号の説明
1:起毛部
2:地組織部

Claims (12)

  1. 起毛部と地組織部とで構成されるスエード調織編物の製造方法であって、前記の起毛部用繊維として、単糸繊度1.5dtex以下の共重合ポリエステル繊維を用いることを特徴とするスエード調織編物の製造方法。
  2. 前記の共重合ポリエステルが、共重合ポリエステルの主構成モノマーがテレフタル酸およびエチレングリコールであり、この主構成モノマーに共重合する第三成分が、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ビスフェノールA、およびビスフェノールスルフォンからなる群より選択されるいずれかである、請求項1に記載のスエード調織編物の製造方法。
  3. 前記の共重合ポリエステルが、酸成分がモル比(テレフタル酸/イソフタル酸)90/5〜85/15のテレフタル酸およびイソフタル酸からなり、グリコール成分がエチレングリコールからなる共重合ポリエステルである、請求項2に記載のスエード調織編物の製造方法。
  4. 前記の共重合ポリエステル繊維に仮撚捲縮加工が施されている、請求項1〜3のいずれかに記載のスエード調織編物の製造方法。
  5. 前記の共重合ポリエステル繊維の沸水収縮率が7%以下である、請求項1〜4のいずれかに記載のスエード調織編物の製造方法。
  6. 前記の地組織部用繊維として、ホモポリエステルからなる、単糸繊度が1.5dtexより大のホモポリエステル繊維を用いる、請求項1〜5のいずれかに記載のスエード調織編物の製造方法。
  7. 前記のホモポリエステル繊維の沸水収縮率が15%以上である、請求項1〜6のいずれかに記載のスエード調織編物の製造方法。
  8. 前記共重合ポリエステル繊維を用いて織編物を製編織した後に染色加工を施す、請求項1〜7のいずれかに記載のスエード調織編物の製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のスエード調織編物の製造方法により製造されたスエード調織編物。
  10. スエード調織編物の起毛部表面のL値(La)が17.0以下である、請求項9に記載のスエード調織編物。
  11. スエード調織編物の起毛部表面のL値(La)が、地組織部表面のL値(Lb)よりも小さい、請求項8〜10のいずれかに記載のスエード調織編物。
  12. 請求項9〜10のいずれかに記載のスエード調織編物を用いてなる、アウター用衣料、スポーツ用衣料、インナー用衣料、靴材、おしめや介護用シーツ等の医療・衛生用品、寝装寝具、椅子やソファー等の表皮材、カーペット、カーシート地、インテリア用品からなる群より選択されるいずれかの繊維製品。
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