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JP2008168678A - ステアリング装置 - Google Patents

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JP2008168678A
JP2008168678A JP2007001516A JP2007001516A JP2008168678A JP 2008168678 A JP2008168678 A JP 2008168678A JP 2007001516 A JP2007001516 A JP 2007001516A JP 2007001516 A JP2007001516 A JP 2007001516A JP 2008168678 A JP2008168678 A JP 2008168678A
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Japan
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rack shaft
mounting bracket
steering
pair
shaft
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Application number
JP2007001516A
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English (en)
Inventor
Koei Obara
巧英 小原
Masahiko Hirose
雅彦 広瀬
Masaaki Hashimoto
昌明 橋本
Mutsumi Watabe
睦 渡部
Takahiro Tanaka
孝寛 田中
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JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
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Abstract

【課題】センターテイクオフ型のステアリング装置の操縦安定性を向上する。
【解決手段】本ステアリング装置1は、車体9の左右方向Xの中央位置9aから取り出された一対のタイロッド28の内端28bをラック軸14に取り付けるための取付ブラケット39を有している。取付ブラケット39は、板状をなす。固定ねじ41が、一対のねじ挿通孔39cを挿通し、これにより、取付ブラケット39がラック軸14に固定されている。各タイロッド28の内端28bが、それぞれ対応する球面軸受40を介して取付ブラケット39に支持されており、ラック軸14の軸方向X1に沿って見たときに、ラック軸14および各球面軸受40が、板状の取付ブラケット39の同側に配置されている。一対の球面軸受40の中心40c同士の間隔を短くでき、ひいてはタイロッド28を長くすることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ステアリング装置に関する。
ステアリング装置には、いわゆるセンターテイクオフ型のステアリング装置がある。このタイプのステアリング装置では、車輪につながるタイロッドが、車体の左右方向についての中央位置からとり出されている。例えば、操舵機構は、ラック軸と、これを受ける長尺の筒状のラックハウジングとを有している。長手方向についてのラックハウジングの中間部には、長孔が形成されている。この長孔を通じて、ラック軸とタイロッドとが、取付ブラケットを介して互いに連結されている(例えば、特許文献1,2参照。)。
特許文献1では、取付ブラケットは、直方体形状をなしており、その長手方向がラック軸に平行になるようにして、取付ブラケットはラック軸にボルトにより固定されている。ボルトは、取付ブラケットの長手方向に直角に取付ブラケットを貫通している。取付ブラケットの長手方向の端面に、タイロッドが球面軸受を介して連結されている。
特許文献2では、取付ブラケットは、T字形形状をなしており、ラック軸に一対のボルトにより固定されたベースと、このベースの中央部から立ち上がった支持ステーとを有している。この支持ステーに、左右両側から、タイロッドが球面軸受を介して連結されている。一対の球面軸受とラック軸とは、取付ブラケットのベースを挟んで互いに反対側に配置されている。
特開平11−321694号公報 特開2001−151140号公報
しかし、特許文献1では、ラック軸の軸方向に関して、一対の球面軸受の間に、ボルトが配置されているので、球面軸受間の距離が長くなり、ひいては、タイロッドが短くなる。タイロッドが短くなると、タイヤストローク時のトー変化が大きくなる。その結果、操縦安定性が低下する傾向にある。
また、特許文献2では、ラック軸の軸方向に関して、一対の球面軸受の間に支持ステーが介在するので、球面軸受間の距離が長くなり、操縦安定性が低下する傾向にある。
そこで、本発明の目的は、操縦安定性に優れたステアリング装置を提供することである。
本発明は、操舵部材(3)に連動して回転するピニオン(13)の回転を車体(9)の左右方向(X)に延びるラック軸(14)の直線変位に変換し、この直線変位を受けて一対の車輪(2)をそれぞれ転舵させるための一対のタイロッド(28)を車体の左右方向の中央位置(9a)から取り出すようにしたセンターテイクオフ型のステアリング装置(1)において、上記一対のタイロッドの端部(28b)をラック軸に取り付けるための取付ブラケット(39,47)を備え、この取付ブラケットは、当該取付ブラケットをラック軸に固定するための固定ねじ(41)が挿通されるねじ挿通孔(39c)を有し且つラック軸の軸方向(X1)に平行なベース板(39,47a)を含み、各タイロッドの端部が、それぞれ対応する球面軸受(40)を介してベース板(39)またはベース板(47a)の端部(47c)から交差状に延設された延設板(47b)に支持されており、ラック軸の軸方向に沿って見たときに、ラック軸および各球面軸受が、ベース板の同側に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、ラック軸と一対の球面軸受とがベース板に対して同側に配置されたので、取付ブラケットが邪魔になることなく、ラック軸と一対の球面軸受とを互いに近接させて配置することが可能となり、また、球面軸受同士の距離を短くすることが可能となる。従って、各タイロッドを長くすることが可能となるので、タイヤがストロークしたときのトー変化が小さくなる。その結果、直進安定性および操縦安定性を向上できる。また、ラック軸と一対の球面軸受とを互いに近接させることができるので、ステアリング装置の小型化にも寄与する。
また、本発明において、上記各球面軸受が、ベース板によって支持されており、各球面軸受をベース板に取り付けるための取付ねじ(40d)の軸線(40e)が、上記固定ねじの軸線(41c)と平行である場合がある。この場合、取付ブラケットの形状を例えば平板状に簡素化できる。
また、本発明において、上記各球面軸受が、上記延設板によって支持されており、この延設板とラック軸との間に配置されている場合がある。この場合、球面軸受とラック軸とを互いに近接して配置することができる。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符号を示すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。本実施形態では、ステアリング装置が電動パワーステアリング装置である場合に則して説明するが、これには限らず、例えば、マニュアル操舵のステアリング装置であってもよい。図1は、本発明の第1の実施形態のステアリング装置の概略構成を示す模式図である。
図1を参照し、ステアリング装置1は、車輪2を操舵するために操舵部材としてのステアリングホイール3に加えられる操舵トルクを伝達するステアリングシャフト4と、ステアリングシャフト4からの操舵トルクにより車輪2を操舵するための例えばラックアンドピニオン機構からなる操舵機構5と、ステアリングシャフト4および操舵機構5の間に設けられこの間において回転を伝達するための軸継手としての中間軸6とを有している。
ステアリングシャフト4は、ステアリングコラム7の内部を挿通して、ステアリングコラム7により回転自在に支持されている。ステアリングコラム7はブラケット8を介して車体9に支持されている。ステアリングシャフト4の一方の端部にステアリングホイール3が連結されていて、回転自在に支持されている。ステアリングシャフト4の他方の端部に中間軸6が連結されている。
中間軸6は、動力伝達軸10と、中間軸6の一方の端部に設けられた自在継手11と、中間軸6の他方の端部に設けられた自在継手12とを有している。
操舵機構5は、入力軸としてのピニオン13と、自動車の左右方向X(直進方向と直交する方向である。)に延びる転舵軸としてのラック軸14と、ピニオン13およびラック軸14を支持するラックハウジング15とを有している。ピニオン13のピニオン歯13aと、ラック軸14のラック歯14aとが互いに噛み合っている。
ピニオン13は、ラックハウジング15に回動自在に支持されている。また、ラック軸14は、ラックハウジング15に直線往復動自在に支持されている。ラックハウジング15は、車体9に固定されている。ラック軸14が、後述するタイロッド28およびナックルアーム(図示せず)を介して対応する車輪2に連結されている。
ステアリングホイール3が操舵されると、その操舵トルクがステアリングシャフト4および中間軸6を介して操舵機構5に伝達され、その回転がピニオン歯13aおよびラック歯14aによって、自動車の左右方向Xに沿ってのラック軸14の直線運動に変換される。これにより車輪2を操舵することができる。
ステアリング装置1は、操舵トルクに応じて操舵補助力を得られるようになっている。すなわち、ステアリング装置1は、操舵トルクを検出するトルクセンサ16と、制御部としてのECU(Electronic Control Unit :電子制御ユニット)17と、操舵補助用の電動モータ18と、歯車装置としての減速機19とを有している。本実施形態では、電動モータ18および減速機19は、ステアリングコラム7に関連して設けられている。
ステアリングコラム7は、コラムチューブ20と、ハウジング21とを有している。ハウジング21が、トルクセンサ16を収容して支持し、電動モータ18を支持し、また、減速機19の一部を構成している。
ステアリングシャフト4は、軸方向下部として、入力軸22と、出力軸23と、トーションバー24とを有し、軸方向上部としての連結軸25を有している。入力軸22および出力軸23は、トーションバー24を介して同一の軸線上で互いに連結されている。入力軸22は連結軸25を介してステアリングホイール3に連なっている。出力軸23は中間軸6に連なっている。入力軸22に操舵トルクが入力されたときに、トーションバー24が弾性ねじり変形し、これにより、入力軸22および出力軸23が相対回転する。
トルクセンサ16は、ステアリングシャフト4のトーションバー24に関連して設けられ、トーションバー24を介する入力軸22および出力軸23間の相対回転変位量に基づいてトルクを検出する。トルク検出結果は、ECU17に与えられる。
ECU17は、上述のトルク検出結果や図示しない車速センサから与えられる車速検出結果等に基づいて、電動モータ18を制御する。
ステアリングホイール3が操作されると、操舵トルクがトルクセンサ16により検出され、トルク検出結果および車速検出結果等に応じて電動モータ18が操舵補助力を発生させる。操舵補助力は、減速機19を介して操舵機構5に伝達される。これとともに、ステアリングホイール3の動きも、操舵機構5に伝わる。その結果、車輪2が操舵されるとともに、操舵が補助される。
本実施形態のステアリング装置1は、センターテイクオフ型のステアリング装置として構成されている。すなわち、一対のタイロッド28が、車体9の左右方向Xに関しての中央位置9aから導出されている。
操舵機構5は、上述のピニオン13と、ラック軸14と、ラックハウジング15と、一対のタイロッド28と、一対のタイロッド28およびラック軸14を互いに連結する連結部29と、ダストカバー30とを有している。
各タイロッド28は、ラック軸14の直線変位を受け、これに伴なって車輪2を転舵させるための棒状の連結部材であり、ラック軸14と対応する車輪2とを互いに連結している。各タイロッド28の外側の端部としての外端28aは、車輪2に連結されている。各タイロッド28の内側の端部としての内端28bは、車体9の左右方向Xについての車体9の略中央位置に配置され、ラック軸14の軸方向X1についてのラック軸14の中間部に連結されている。
図2は、操舵機構5の要部の斜視図であり、周辺部分を模式的に図示している。図3は、図2の操舵機構5の要部の一部断面図であり、図4のS3−S3断面を示す。図4は、図3のS4方向矢視図である。図5は、図2の操舵機構5の要部の分解斜視図である。
図2および図5を参照して、ラック軸14は、その軸方向X1の中間部に、連結部29を取り付けるための一対の取付部31を有している。各取付部31は、連結部29の後述するスライダ38のスペーサ44を位置決め状態で受ける凹部31aと、凹部31aの底31bに形成されたねじ孔31cとを有している。このねじ孔31cには、連結部29の後述する固定ねじ41がねじ込まれている。
図1および図3を参照して、ラックハウジング15は、ラック軸14を、当該ラック軸14の軸方向X1に沿って摺動自在に支持している。ラックハウジング15は、ピニオン13が収容されたギヤハウジング32と、ギヤハウジング32に連設された長尺の筒状の筒部33とを有している。筒部33の長手方向(ラックハウジング15の長手方向ともいう。)はラック軸14の軸方向X1に平行に配置されている。筒部33の一方の端部が、ギヤハウジング32に固定されている。筒部33は、内部にラック軸14を収容し、ラック軸14を支持している。ラックハウジング15の長手方向に関しての筒部33の中間部は長孔34を有している。
長孔34は、ラックハウジング15の長手方向に延びている。長孔34には、連結部29が通されている。ラック軸14が軸方向X1に変位するのに伴なって、連結部29が移動できるように、連結部29の移動範囲に応じて長孔34が形成されている。
ダストカバー30は、一方向に延びる筒状をなし、弾性部材としてのゴム部材または合成樹脂部材により、当該ダストカバー30が延びる方向(長手方向)に伸縮自在に形成されている。ダストカバー30の長手方向が、ラックハウジング15の長手方向に平行に配置されている。ダストカバー30は、ラックハウジング15の長孔34を覆っている。
ダストカバー30の長手方向についてのダストカバー30の両端部35は、ラックハウジング15の筒部33に固定されている。ダストカバー30の長手方向についてのダストカバー30の中央部36は、連結部29に同行移動するようにされており、当該ダストカバー30の内外に貫通する孔36cを有している。孔36cは、タイロッド28およびラック軸14を互いに連結するために設けられ、連結部29の後述するスライダ38のスペーサ44および固定ねじ41により貫通されている。
図3および図5を参照して、連結部29は、ラック軸14と一体に移動しつつラックハウジング15の長孔34の内周を摺動するスライダ38と、スライダ38に一対のタイロッド28を取り付けるための取付ブラケット39と、取付ブラケット39と一対のタイロッド28とを揺動自在にそれぞれ連結している一対の継手としての球面軸受40と、取付ブラケット39およびスライダ38をラック軸14に固定している複数、例えば2つの固定部材としての固定ねじ41とを有している。タイロッド28の内端28bは、球面軸受40、取付ブラケット39、スライダ38を介して、ラック軸14に連結されている。
球面軸受40は、ボールと、このボールを受ける凹湾曲形状をなす受け部材とを有している。受け部材は、部分球面を形成し、タイロッド28の内端28bに固定されている。また、ボールは、部分球面を形成している。ボールの部分球面の中心(受け部材の部分球面の中心に一致する。)が、球面軸受40の中心40cである。この中心40cの周りにタイロッド28が揺動自在とされている。また、ボールには、支軸として、取付ブラケット39に取り付けるための取付ねじ40dが突出して設けられている。取付ねじ40dは、ボールと一体に形成されている。取付ねじ40dには、雄ねじが形成されている。
図2および図3を参照して、取付ブラケット39は、各タイロッド28の内端28bをラック軸14に取り付けるために設けられている。取付ブラケット39は、板状部材であり、スライダ38に対向する基部でありベース板として機能する。取付ブラケット39は、互いに平行に対向する一対の主面としての板面39g,39hを有している。各板面39g,39hが、ラック軸14の軸方向X1に平行に配置されている。また、各板面39g,39hは、ラック軸14の軸方向X1に対して微小な角度、例えば0度〜10度の範囲内の角度をなしていてもよい。
取付ブラケット39は、一対の第1のねじ挿通孔39cと、一対の第2のねじ挿通孔39dとを有している。各第1のねじ挿通孔39cおよび各第2のねじ挿通孔39dは、一対の板面39g,39hを貫通している。
また、一方の板面39gは、ダストカバー30に対向しており、板面39gの一部が、ダストカバー30に当接している。また、一方の板面39gには、凹部39eが形成されていて、この凹部39eの底に、後述するスライダ38の凸部43が嵌合状態で当接するようにされている。凹部39eの底の中心に、第1のねじ挿通孔39cが形成されている。固定ねじ41が第1のねじ挿通孔39cを挿通している。
第2のねじ挿通孔39dは、球面軸受40の取り付け用に設けられている。具体的には、球面軸受40の取付ねじ40dが、第2のねじ挿通孔39dを挿通している。挿通した取付ねじ40dの先端にナット46がねじ嵌合されている。このナット46と取付ねじ40dの段部との間に、取付ブラケット39が締め付け状態で挟持されている。取付ブラケット39は、一対の球面軸受40を介して、互いに対応する一対のタイロッド28の内端28bをそれぞれ支持している。球面軸受40の固定のために、球面軸受40のボールまたは受け部材とは別体のねじ部品としてのナット46を用いるので、ねじ止めするときに、球面軸受40を回転させずに、これを容易に固定できる。
本実施形態では、ラック軸14の軸方向X1に沿って見たときに、ラック軸14および各球面軸受40が、取付ブラケット39の板面39gの同側に配置されている。また、ラック軸14の軸方向X1から見たときに、一対の球面軸受40の中心40c同士が互いに重なり合うように配置されている。また、固定ねじ41の軸方向に対して垂直な方向であり且つラック軸14の軸方向X1に対して垂直な方向(図3のSA方向)から見たときに、各球面軸受40の中心40cと、ラック軸14の軸線14cとが、互いに重なり合うように配置されている。
図2および図4を参照して、固定ねじ41の軸方向から見たときに、各球面軸受40の中心40cが、ラック軸14の軸線14cから所定距離L1オフセットされている。オフセット量としての所定距離L1は、各球面軸受40に関してそれぞれ同じ値とされている。各球面軸受40の中心40cがオフセットされる向きは、ラック軸14の中心軸線14cに対して同じ側とされている。
図2、図3および図4を参照して、各球面軸受40の取付ねじ40dの軸線40eが、固定ねじ41の軸線41cと平行に配置されている。
図3と図5を参照して、固定ねじ41は、取付ブラケット39およびスライダ38を貫通してラック軸14に固定されている。固定ねじ41は、具体的には、ボルトであり、頭部41aと、雄ねじが形成された軸部41bとを有している。固定ねじ41の中心軸線41cは、本実施形態では、ラック軸14の中心軸線14cと垂直に交差しているが、ラック軸14の中心軸線14cに対して垂直に交差する方向に平行に配置される場合も考えられる。固定ねじ41の軸部41bの雄ねじが、ラック軸14の取付部31のねじ孔31cにねじ込まれている。固定ねじ41の頭部41aとラック軸14の取付部31の凹部31aの底31bとの間に、取付ブラケット39と、スライダ38とが挟持されている。
スライダ38は、ラック軸14と一体に移動できるようにこのラック軸14の取付部31に固定されている。スライダ38は、取付ブラケット39とラック軸14との間に介在し、これら両者14,39を連結する。スライダ38は、ダストカバー30の中央部36を、一体に移動できるように保持している。
スライダ38は、ラック軸14に固定状態で連結される第1の連結部38aと、取付ブラケット39に固定状態で連結される第2の連結部38bと、ラックハウジング15の長孔34の内周に摺動自在に嵌合される摺接部38cと、取付ブラケット39に対向しダストカバー30を挟持状態で保持するための保持部38dと、固定ねじ41が挿通する挿通孔38eとを有している。
また、スライダ38は、主体部42と、2つの凸部43とを有している。2つの凸部43は、互いに同様に形成されている。主体部42は、保持部38dよりもラック軸14寄りに配置されている。主体部42は、上述の第1の連結部38aと、摺接部38cと、保持部38dとを有している。凸部43は、スライダ38において保持部38dよりも先端側にある部分により構成され、ラック軸14の軸方向X1に直角に交差する方向に主体部42から突出している。凸部43は、第2の連結部38bを有している。また、挿通孔38eは、主体部42と凸部43とを貫通している。
具体的には、スライダ38は、筒状の一対のスペーサ44と、一対のスペーサ44を互いに連結する連結部材45とを有している。一対のスペーサ44と連結部材45とは、互いに別体で形成されており、組み合わされることによりスライダ38を構成している。
図2および図3を参照して、本実施形態のステアリング装置1は、操舵部材としてのステアリングホイール3に連動して回転するピニオン13の回転を車体9の左右方向Xに延びるラック軸14の直線変位に変換し、この直線変位を受けて一対の車輪2をそれぞれ転舵させるための一対のタイロッド28を車体9の左右方向Xの中央位置9aから取り出すようにしたセンターテイクオフ型のステアリング装置である。ステアリング装置1は、一対のタイロッド28の端部としての内端28bをラック軸14に取り付けるための取付ブラケット39を備えている。この取付ブラケット39は、当該取付ブラケット39をラック軸14に固定するための固定ねじ41が挿通されるねじ挿通孔39cを有し且つラック軸14の軸方向X1に平行に設けられたベース板(本実施形態では取付ブラケット39の全体が当該ベース板に相当する。)を含んでいる。各タイロッド28の内端28bが、それぞれ対応する球面軸受40を介して取付ブラケット39に支持されている。ラック軸14の軸方向X1に沿って見たときに、ラック軸14および各球面軸受40が、ベース板としての取付ブラケット39の同側に配置されようにしている。
本実施形態では、ラック軸14と一対の球面軸受40とが取付ブラケット39に対して同側に配置されたので、取付ブラケット39が邪魔になることなく、ラック軸14と一対の球面軸受40とを互いに近接させて配置することが可能となり、また、球面軸受40の中心40c同士の距離L2(図4参照)を短くすることが可能となる。その結果、各タイロッド28を長くすることが可能となる。タイロッド28が長くなると、タイヤストローク時、すなわち車輪2が上下方向に移動したときに、車輪2の整列状態(フロントホイールアライメント)の変化、すなわち、トー変化が小さくなり、直進安定性および操縦安定性が向上する。また、ラック軸14と一対の球面軸受40とを互いに近接させることができるので、ステアリング装置1の小型化にも寄与する。
また、本実施形態において、上記各球面軸受40が、ベース板としての取付ブラケット39によって支持されており、各球面軸受40を取付ブラケット39に取り付けるための取付ねじ40dの軸線40eが、上記固定ねじ41の軸線41cと平行であるようにしている。この場合、取付ブラケット39の形状を例えば平板状に簡素化できる。
なお、本実施形態では、取付ブラケット39の全体がベース板として機能したが、これには限らず、取付ブラケットの一部のみがベース板として機能してもよい。
また、本実施形態について、以下のような変形例を考えることができる。以下の説明では、上述の実施形態と異なる点を中心に説明し、同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
例えば、図6は、本発明の第2の実施形態の操舵機構5の要部の斜視図であり、周辺部分を模式的に図示している。図7は、図6の操舵機構5の要部の一部断面図であり、図8のS7−S7断面を示す。図8は、図7のS8方向矢視図である。図9は、図6の操舵機構5の要部の分解斜視図である。
図2と図6を参照して、本実施形態の連結部29は、第1の実施形態の取付ブラケット39に代えて、取付ブラケット47を用いている。これに伴い、球面軸受40の取付ねじ40dの延びる方向が互いに異なっている。
図6〜図9を参照して、取付ブラケット47は、スライダ38に対向する基部としてのベース板47aと、このベース板47aから突出した腕部としての延設板47bとを有している。ベース板47aと延設板47bとは、単一の部材により一体に形成されており、互いに連結されることにより、ラック軸14の軸方向X1から見たときにL字形形状をなしている。なお、ベース板47aと延設板47bとは、互いに別体で形成されて、互いに固定されてもよいが、本実施形態では、一体に形成された場合に則して説明する。また、取付ブラケット47は、一対の第1のねじ挿通孔39cと、一対の第2のねじ挿通孔39dとを有している。
ベース板47aは、板状部材であり、互いに平行に対向する一対の主面としての板面39g,39hを有し、また、一対の第1のねじ挿通孔39cを有している。
延設板47bは、ラック軸14の軸方向X1に垂直に交差する方向に関するベース板47aの端部47cから立ち上がり、板面39gに垂直に交差する方向にラック軸14に近づく向きに延びている。延設板47bに、第2のねじ挿通孔39dが形成されている。第2のねじ挿通孔39dは、延設板47bをその板厚方向に貫通している。
また、本実施形態では、取付ねじ40dの軸線40eは、固定ねじ41の軸線41cと垂直に交差する方向に、またはこの方向に平行な方向に延びている。また、取付ねじ40dの軸線40eは、ラック軸14の軸線14cに垂直に交差するか、または、軸線14cに垂直な方向に平行とされている。
各球面軸受40が、延設板47bとラック軸14との間に、より詳しくは、延設板47bとラックハウジング15との間に配置されている。仮に取付ねじ40dが緩むことがあったとしても、取付ねじ40dが第2のねじ挿通孔39dから脱落しそうになると、球面軸受40がラックハウジング15にぶつかり、球面軸受40の脱落が阻止される。
このように本実施形態では、取付ブラケット47は、当該取付ブラケット47をラック軸14に固定するための固定ねじ41が挿通される第1のねじ挿通孔39cを有し且つラック軸14の軸方向X1に平行に配置されたベース板47aを含んでいる。各タイロッド28の端部としての内端28bが、それぞれ対応する球面軸受40を介して、ベース板47aの端部47cから交差状に延設された延設板47bに支持されている。ラック軸14の軸方向X1に沿って見たときに、ラック軸14および各球面軸受40が、ベース板47aの同側に配置されるようにしている。
本実施形態によれば、ラック軸14と一対の球面軸受40とがベース板47aに対して同側に配置されたので、取付ブラケット47が邪魔になることなく、ラック軸14と一対の球面軸受40とを互いに近接させて配置することが可能となり、また、球面軸受40同士の距離を短くすることが可能となる。従って、各タイロッド28を長くすることが可能となるので、タイヤがストロークしたときのトー変化が小さくなる。その結果、直進安定性および操縦安定性を向上できる。また、ラック軸14と一対の球面軸受40とを互いに近接させることができるので、ステアリング装置1の小型化にも寄与する。
また、本実施形態では、各球面軸受40が、延設板47bによって支持されており、この延設板47bとラック軸14との間に配置されている。この場合、各球面軸受40の中心40cとラック軸14とを互いに近接して配置することができる。また、球面軸受40を延設板47bに固定する場合に、球面軸受40の固定用に球面軸受40とは別体とされたねじ部品としてのナット46を用いて、ラック軸14から遠い側となる外側から、容易に固定できる。また、球面軸受40が取付ブラケット47から不用意に脱落することを阻止することも可能となる。
また、第2の実施形態において、球面軸受40が、ラック軸14から遠い側である延設板47bの外側に配置されることも考えられる。
また、上述の各実施形態において、球面軸受40のボールが、タイロッド28の内端28bに固定され、球面軸受40の受け部材に、支軸としての取付ねじ40dが突出して設けられてもよい。また、第2のねじ挿通孔39dの内周に、球面軸受40の取付ねじ40dの雄ねじがねじ嵌合される雌ねじが形成される場合も考えられる。また、取付ブラケット39,47が単一の固定ねじ41によりラック軸14に固定されるようにしてもよい。
また、上述の各実施形態において、図示しないが、球面軸受40の固定に、取付ねじとしてのボルトを用いることも考えられる。例えば、球面軸受40のボールまたは受け部材に、支軸を突出して設け、この支軸に同心に雌ねじを形成する。この雌ねじに、第2のねじ挿通孔39dを挿通させたボルトの雄ねじをねじ嵌合することにより、球面軸受40を取付ブラケット39,47に固定する。
また、上述のステアリング装置1は、操舵補助力を得る駆動源として電動モータを用いていたが、液圧アクチュエータとしての油圧パワーシリンダを利用してもよい。また、操舵補助力を得るための駆動源を、ステアリングコラム7の他、ラックハウジング15に設けてもよい。その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
本発明の第1の実施形態のステアリング装置の概略構成を示す模式図である。 図1の操舵機構の要部の斜視図であり、周辺部分を模式的に図示している。 図2の操舵機構の要部の一部断面図であり、図4のS3−S3断面を示す。 図3のS4方向矢視図である。 図2の操舵機構の要部の分解斜視図である。 本発明の第2の実施形態の操舵機構の要部の斜視図であり、周辺部分を模式的に図示している。 図6の操舵機構の要部の一部断面図であり、図8のS7−S7断面を示す。 図7のS8方向矢視図である。 図6の操舵機構の要部の分解斜視図である。
符号の説明
1…ステアリング装置、2…車輪、3…ステアリングホイール(操舵部材)、9…車体、9a…中央位置、13…ピニオン、14…ラック軸、28…タイロッド、28b…内端(タイロッドの端部)、39…取付ブラケット(ベース板)、39c…第1のねじ挿通孔、40…球面軸受、40c…(球面軸受の)中心、40d…取付ねじ、40e…(取付ねじの)軸線、41…固定ねじ、41c…(固定ねじの)軸線、47…取付ブラケット、47a…ベース板、47b…延設板、47c…(ベース板の)端部、X…車体の左右方向、X1…ラック軸の軸方向

Claims (3)

  1. 操舵部材に連動して回転するピニオンの回転を車体の左右方向に延びるラック軸の直線変位に変換し、この直線変位を受けて一対の車輪をそれぞれ転舵させるための一対のタイロッドを車体の左右方向の中央位置から取り出すようにしたセンターテイクオフ型のステアリング装置において、
    上記一対のタイロッドの端部をラック軸に取り付けるための取付ブラケットを備え、
    この取付ブラケットは、当該取付ブラケットをラック軸に固定するための固定ねじが挿通されるねじ挿通孔を有し且つラック軸の軸方向に平行なベース板を含み、
    各タイロッドの端部が、それぞれ対応する球面軸受を介してベース板またはベース板の端部から交差状に延設された延設板に支持されており、
    ラック軸の軸方向に沿って見たときに、ラック軸および各球面軸受が、ベース板の同側に配置されていることを特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項1において、上記各球面軸受が、ベース板によって支持されており、各球面軸受をベース板に取り付けるための取付ねじの軸線が、上記固定ねじの軸線と平行であることを特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項1において、上記各球面軸受が、上記延設板によって支持されており、この延設板とラック軸との間に配置されていることを特徴とするステアリング装置。
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