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JP2008151694A - くぼ地における汚染環境予測装置、くぼ地における汚染環境予測方法および当該予測方法を実行させるためのプログラム - Google Patents

くぼ地における汚染環境予測装置、くぼ地における汚染環境予測方法および当該予測方法を実行させるためのプログラム Download PDF

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JP2008151694A JP2006341143A JP2006341143A JP2008151694A JP 2008151694 A JP2008151694 A JP 2008151694A JP 2006341143 A JP2006341143 A JP 2006341143A JP 2006341143 A JP2006341143 A JP 2006341143A JP 2008151694 A JP2008151694 A JP 2008151694A
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JP2006341143A
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English (en)
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Satoshi Sugiyama
聡 杉山
Koji Ban
弘司 伴
Shizuo Furuyasu
静男 古保
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NTT Inc
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

【課題】くぼ地における汚染物質の濃度分布を少ない計算時間で計算できるくぼ地における汚染環境予測装置、くぼ地における汚染環境予測方法および当該予測方法を実行させるためのプログラムを提供することにある。
【解決手段】
本発明では、くぼ地を含む解析対象領域を表す地形データ51を、基本メッシュ(I,J)および詳細メッシュ(i,j)で分割し、各詳細メッシュ(i,j)がくぼ地の内部にあるか外部にあるかを判定する地理情報作成手段10と、詳細メッシュ(i,j)毎に発生量e(i,j,t)を算出する発生量計算手段20と、タンクから解析対象領域への移動量P(t+Δt)を算出し、移動量P(t+Δt)から基本メッシュ(I,J)毎の発生量E(I,J,t+1)を算出する放出量計算手段30と、発生量E(I,J,t+1)に基づいて、基本メッシュ(I,J)毎の濃度Cを算出する移流拡散計算手段40を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、くぼ地の汚染物質の濃度分布を予測するくぼ地における汚染環境予測装置、くぼ地における汚染環境予測方法および当該予測方法を実行させるためのプログラムに関する。
従来、大気汚染物質の濃度分布などの環境濃度状況予測シミュレーションでは、風向、風速、安定度分類指標、混合層高度などの気象条件から気流自体の予測モデル(気象モデル)を求め、プルーム、パフおよび拡散式などの汚染物質の挙動を予測するモデル(拡散モデル)を適用することで、大気汚染物質の移流・拡散状況を解析している。100kmから200km程度の範囲にわたる広域的汚染をシミュレーションする場合には、広域的な発生源排出条件の把握、「滞留」などの気象条件をはじめとする拡散条件の非定常性や非一様性を考慮に入れる必要がある。広域的な気象モデルを解析するために、解析対象地域内の複数の気象観測データから予測する方法またはメソスケールモデルを用いて予測する方法が用いられている。一方、拡散モデルを解析するために、流跡線プルームモデルまたはオイラー型輸送・拡散モデルによる差分法が用いられている。
具体的には、広域的な汚染物質の濃度分布をシミュレートする場合、一辺100kmから200km程度の領域を2kmから5km程度のメッシュで分割して気象モデルおよび拡散モデルを計算する。そのため、数キロ程度の規模で大きく変化する特殊な地形の場合、従来の手法では適切に計算できない。例えば、鉱山のピットから発生する粉塵のシミュレーションなどの場合、幅数キロ程度のくぼ地から粉塵が大量に発生する。図1は、くぼ地周辺の粉塵濃度の時間変化を示すグラフである。図1では、くぼ地の外側においた粉塵センサーで測定した粉塵の濃度の時間別変化を示している。図1に示すように、夜間に放射冷却でくぼ地内に溜まった粉塵が、日射による上昇気流でくぼ地外に大量に放出されている様子が読み取れる。上記のように、くぼ地内の粉塵がくぼ地外に放出されることにより、粉塵が丘陵・山岳を越える場合、安定条件と不安定条件では、プルーム(煙流)の挙動が全く異なることが知られている。すなわち、不安定条件ではプルームが地形に沿って上昇し、下降する挙動を示すが、安定条件ではプルームはむしろ丘陵地を取り巻き、地形に沿って上昇しようとしない。中立条件では、ポテンシャル流の数値計算でおおよその気流の動きを推定することができるが、一般に、山裾から山頂に向かう気流中では、流線間隔の縮小が見られ、山頂から山裾に向かう気流中では拡大が見られる。
従って、くぼ地のような特殊な地形について、適切にシミュレートするためには、くぼ地内およびくぼ地周辺の複雑な気象条件を適切に解析する必要がある。しかし、上述した従来のメソスケールモデルを用いて予測する方法では、数キロ以上のメッシュを対象としたモデルであるため、幅数キロ程度のくぼ地の解析には不十分である。そこで、従来のくぼ地における汚染環境予測装置では、くぼ地内およびくぼ地周辺の気象条件を正確に解析するため、流体方程式を設定し、3次元の風況場計算モデルと放射冷却や日射による斜面温度の上昇などの複雑なモデルを計算して気象モデルを解析する。次に、各メッシュ内に存在する各種の発生源における発生量を加算して、各メッシュ内の汚染物質の発生量を求める。その後、当該気象モデルの解析結果および各メッシュ内の汚染物質の発生量を用いて移流・拡散方程式を数値解析的に解くことで、拡散モデルを解析し、汚染物質の濃度分布を予測している。
浮遊粒子状物質汚染予測マニュアル(環境庁大気保全局大気規制課 監修 東洋館出版社、1997年発行、PP.95,185-243).
しかしながら、上述した従来のくぼ地における汚染環境予測装置では、流体方程式を設定し、3次元の風況場計算モデルと放射冷却や日射による斜面温度の上昇などの複雑なモデルを計算しているため、計算時間が膨大になるといった問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、くぼ地における汚染物質の濃度分布を少ない計算時間で計算できるくぼ地における汚染環境予測装置、くぼ地における汚染環境予測方法および当該予測方法を実行させるためのプログラムを提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明に係るくぼ地における汚染環境予測装置では、くぼ地を含む解析対象領域を表す地形データを、前記解析対象領域より細かい基本メッシュで分割するとともに前記基本メッシュより細かい詳細メッシュで分割し、前記各詳細メッシュが前記くぼ地の内部にあるか外部にあるかを判定する地理情報作成手段と、前記詳細メッシュ毎に汚染物質の発生量を計算する発生量計算手段と、前記詳細メッシュ毎の前記発生量に基づいて、前記くぼ地から前記解析対象領域に放出される前記汚染物質の放出量を計算し、少なくとも前記放出量から前記基本メッシュ毎の前記汚染物質の発生量を計算する放出量計算手段と、前記基本メッシュ毎の前記発生量に基づいて、前記基本メッシュ間の前記汚染物質の移流・拡散状況を解析する移流拡散計算手段とを備えることを特徴としている。
また、請求項2に記載のように、請求項1に記載の本発明に係るくぼ地における汚染環境予測装置では、前記放出量計算手段は、前記くぼ地から前記解析対象領域に放出される前記放出量を、前記くぼ地として仮想したタンク内の前記汚染物質の濃度から計算し、前記タンク内に流入する流入量と前記タンク外へ流出する流出量との差から前記濃度を計算し、前記流入量を、前記詳細メッシュ毎の前記発生量が前記くぼ地外部に放出される割合である放出係数αを用いて算出することを特徴としている。
また、請求項3に記載のように、請求項2に記載の本発明に係るくぼ地における汚染環境予測装置では、前記放出量計算手段は、前記タンク外へ流出する前記流出量を、前記くぼ地外部へ放出される速度である放出速度βを用いて算出することを特徴としている。
また、請求項4に記載のように、請求項1乃至3のいずれかに記載の本発明に係るくぼ地における汚染環境予測装置では、前記放出量計算手段は、前記基本メッシュ間の前記汚染物質の偏りを表す偏在係数γを用いて、前記くぼ地から前記解析対象領域に放出される前記放出量から、前記基本メッシュ毎の前記発生量を計算することを特徴としている。
また、請求項5に記載のように、本発明に係るくぼ地における汚染環境予測方法では、くぼ地を含む解析対象領域を表す地形データを、前記解析対象領域より細かい基本メッシュで分割するとともに前記基本メッシュより細かい詳細メッシュで分割し、前記各詳細メッシュが前記くぼ地の内部にあるか外部にあるかを判定し、前記詳細メッシュ毎に汚染物質の発生量を計算し、前記詳細メッシュ毎の前記発生量に基づいて、前記くぼ地から前記解析対象領域に放出される前記汚染物質の放出量を計算し、少なくとも前記放出量から前記基本メッシュ毎の前記汚染物質の発生量を計算し、前記基本メッシュ毎の前記発生量に基づいて、前記基本メッシュ間の前記汚染物質の移流・拡散状況を解析することを特徴としている。
また、請求項6に記載のように、本発明に係るくぼ地における汚染環境予測方法を実行させるためのプログラムでは、くぼ地を含む解析対象領域を表す地形データを、前記解析対象領域より細かい基本メッシュで分割するとともに前記基本メッシュより細かい詳細メッシュで分割する手順と、前記各詳細メッシュが前記くぼ地の内部にあるか外部にあるかを判定する手順と、前記詳細メッシュ毎に汚染物質の発生量を計算する手順と、前記詳細メッシュ毎の前記発生量に基づいて、前記くぼ地から前記解析対象領域に放出される前記汚染物質の放出量を計算する手順と、少なくとも前記放出量から前記基本メッシュ毎の前記汚染物質の発生量を計算する手順と、前記基本メッシュ毎の前記発生量に基づいて、前記基本メッシュ間の前記汚染物質の移流・拡散状況を解析する手順とをコンピュータに実行させることを特徴としている。
本発明により、くぼ地を含む解析対象領域を表す地形データを、解析対象領域より細かい基本メッシュで分割するとともに基本メッシュより細かい詳細メッシュで分割し、各詳細メッシュがくぼ地の内部にあるか外部にあるかを判定し、詳細メッシュ毎に計算された汚染物質の発生量に基づいて、くぼ地から解析対象領域に放出される汚染物質の放出量を計算し、上記放出量から計算して得られた基本メッシュ毎の汚染物質の発生量に基づいて、基本メッシュ間の汚染物質の移流・拡散状況を解析することで、くぼ地という特殊な地形における汚染物質の濃度分布を少ない計算時間で計算することができる。
以下に、本発明の実施形態に係るくぼ地における汚染環境予測装置の一例について、図2乃至図4を参照して説明する。図2は、本実施形態に係るくぼ地における汚染環境予測装置1の内部構成図、図3は解析対象領域の一部、くぼ地および基本メッシュ(I,J)の概略を示した図、図4は解析対象領域の一部、くぼ地および詳細メッシュ(i,j)の概略を示した図である。ここで、図3に示す基本メッシュ(I,J)は、解析対象領域を分割した格子の内、I行、J列の格子を示している。同様に、図4に示す詳細メッシュ(i,j)は、解析対象領域を分割した格子の内、i行、j列の格子を示している。本実施形態に係るくぼ地における汚染環境予測装置1は、くぼ地を含む解析対象領域を表す地形データ51を、解析対象領域より細かい格子状の基本メッシュ(I,J)で分割するとともに基本メッシュ(I,J)より細かい格子状の詳細メッシュ(i,j)で分割し、各詳細メッシュ(i,j)がくぼ地の内部にあるか外部にあるかを判定する地理情報作成手段10と、詳細メッシュ(i,j)毎に汚染物質の発生量e(i,j,t)(数2参照)を算出する発生量計算手段20と、詳細メッシュ(i,j)毎の発生量e(i,j,t)に基づいて、くぼ地から解析対象領域に放出される汚染物質の放出量である時刻t+Δtのタンクから解析対象領域への移動量P(t+Δt)(数4参照)を算出し、少なくとも時刻t+Δtのタンクから解析対象領域への移動量P(t+Δt)から基本メッシュ(I,J)毎の汚染物質の発生量E(I,J,t+1)(数5参照)を算出する放出量計算手段30と、基本メッシュ(I,J)毎の発生量E(I,J,t+1)に基づいて、基本メッシュ(I,J)間の汚染物質の移流・拡散状況を解析する移流拡散計算手段40とを備えている。
更に、くぼ地における汚染環境予測装置1は、主に地形データ51、予測式データ52、換算式データ53、気象データ54および拡散式データ55を格納する記憶手段50も備える。ここで、地形データ51は、例えば、解析対象領域、くぼ地および汚染物質の発生源における緯度、経度、高度などである。予測式データ52は、汚染物質の各発生源の発生量を予測する予測式(数1参照)をまとめたデータである。発生量計算手段20における発生量の算出に用いられる。換算式データ53は、放出量計算手段30において、基本メッシュ(I,J)の時刻tにおける汚染物質発生量E(I,J,t+1)が算出される計算式(数2乃至数5参照)をまとめたデータである。気象データ54は、風速、風向き、日射量、地上気温、安定度分類指標および混合層高度などの気象条件である。拡散式データ55は、移流拡散計算手段40において用いられる移流・拡散方程式(数6参照)をまとめたデータである。
以降、本実施形態に係るくぼ地における汚染環境予測装置1を構成する地理情報作成手段10、発生量計算手段20、放出量計算手段30および移流拡散計算手段40について詳細に説明する。
(地理情報作成手段)
地理情報作成手段10は、上述したように、くぼ地を含む解析対象領域を表す地形データ51を、解析対象領域より細かい格子状の基本メッシュ(I,J)で分割し、基本メッシュ(I,J)より細かい格子状の詳細メッシュ(i,j)で分割している。一般に、広域的な汚染物質の濃度分布をシミュレートする場合、解析対象領域を一辺100km乃至200kmの領域に設定し、2km乃至5km程度の基本メッシュで分割する。図1に示したように、幅数キロ程度のくぼ地では特徴的な汚染物質の濃度分布が現れる。このため、上記の基本メッシュでは、図1に示した特徴的な濃度分布を再現することは難しいため、より細かな詳細メッシュに分割することが必要である。そこで、本実施形態では、解析対象領域を一辺100kmの領域とし、当該解析対象領域を一辺2kmの基本メッシュ(I,J)で分割している。すなわち、基本メッシュ(I,J)は従来のメッシュと変わらない。更に、本実施形態では、当該解析対象領域を一辺200mの詳細メッシュ(i,j)で分割している。
また、地理情報作成手段10は、詳細メッシュ(i,j)について、くぼ地の内部にあるか外部にあるかを判定する。上記の判定は、放射冷却などの影響で、くぼ地内に貯留する汚染物質とくぼ地外部に流出する汚染物質とを区別するために必要である。具体的には、例えば、詳細メッシュ(i,j)の平均高度がある閾値以下の場合、当該詳細メッシュ(i,j)はくぼ地の内部にあると判定する。上記の判定の結果、当該詳細メッシュ(i,j)がくぼ地の内部にあると判定した場合、地理情報作成手段10は詳細メッシュ(i,j)のくぼ地内外判定フラグp(i,j)(数2参照)を1にする。一方、当該詳細メッシュ(i,j)がくぼ地の外部にあると判定した場合、地理情報作成手段10は詳細メッシュ(i,j)のくぼ地内外判定フラグp(i,j)を0にする。ここで、9個の基本メッシュ(I,J)で分割された解析対象領域の一部およびくぼ地の概略が図3に示され、500個の詳細メッシュ(i,j)で分割された解析対象領域の一部およびくぼ地の概略が図4に示されている。なお、図3および図4において、くぼ地は楕円で現されている。
(発生量計算手段)
発生量計算手段20は、解析対象領域から発生する汚染物質の発生量を詳細メッシュ単位で計算する。例えば、詳細メッシュ(i,j)内に石炭火力発電所の開放コンベアがある場合、当該開放コンベアも汚染物質(粉塵)の発生源になる。具体的には、式(1−1)に示す、予測式データ52に含まれた予測式を取得する。その後、気象データ54(風速U)から、開放コンベアの発じん量Qを算出する。そして、開放コンベアの発じん量Qを詳細メッシュ(i,j)の汚染物質発生量e(i,j,t)(数2参照)とする。なお、石炭火力発電所では、開放コンベア以外にも、堆積場はもちろんのこと、燃料炭の揚炭、パイルへの積み上げ(スタッカー)、パイルからの切り出し(リクレーマー)などが発生源になりうる。そのため、上記の各発生源の発生量を予測する予測式も予測式データ52に含まれている。なお、詳細メッシュ(i,j)内に複数の発生源がある場合には、各発生源の発生量を積算して、詳細メッシュ(i,j)の汚染物質発生量e(i,j,t)を算出する。
Figure 2008151694
(放出量計算手段)
放出量計算手段30は、地理情報作成手段10で作成された詳細メッシュ(i,j)のくぼ地内外判定フラグp(i,j)、記憶手段50に格納された換算式データ53および発生量計算手段20で計算された詳細メッシュ(i,j)の汚染物質発生量e(i,j,t)(数2参照)から、基本メッシュ(I,J)の時刻tにおける汚染物質発生量E(I,J,t+1)(数5参照)を算出している。具体的には、まず、所定の容量V(数2参照)、所定の面積A(数3参照)の仮想的なタンクを設定する。そして、くぼ地内に留まる汚染物質は仮想的なタンクに一時的に貯留するものとする。次に、式(2−3)に示すように、単位時間当たりのタンク内への流入量、すなわち、時刻tのタンク内への流入量Pin(t)を算出する。ここで、くぼ地の地表面、すなわち、詳細メッシュ(i,j)から発生する汚染物質の発生量である詳細メッシュ(i,j)の汚染物質発生量e(i,j,t)は、一部はくぼ地の内部に留まり、一部はくぼ地の外部に飛散する。そこで、本実施形態では、詳細メッシュ(i,j)の汚染物質発生量e(i,j,t)がくぼ地外部に放出される時刻tの割合を、時刻tの放出係数α(t)とし、時刻tのタンク内への流入量Pin(t)を時刻tの放出係数α(t)を用いて算出している。なお、当該放出係数α(t)はくぼ地の温度や日射量、風速などの気象データ54に基づいて設定される。
次に、タンク内の汚染物質の濃度である時刻tのタンク内の濃度C(t)を算出する。ここで、濃度C(t)、タンクの容量Vおよび時刻tのタンク内の汚染物質量T(t)は式(2−1)に示す関係がある。また、時刻tのタンク内の汚染物質量T(t)は、式(2−2)に示すように、時刻tのタンク内への流入量Pin(t)と時刻tのタンク外への流出量Pout(t)の差に等しくなる。また、時刻tのタンク外への流出量Pout(t)は、式(3−1)に示すように、汚染物質が沈降して地表面に付着することによってタンク外へ流出する量である時刻tのタンク外への沈降量P(t)と、汚染物質がタンク外に飛散することによってタンク外に流出する量である時刻tのタンク外への放出量P(t)の和に等しくなる。くぼ地の内部に留まっている汚染物質は、一部はくぼ地の内部に留まり、一部はくぼ地の外部に飛散する。そこで、本実施形態では、くぼ地の内部に留まっていた汚染物質がくぼ地の外部に飛散する時刻tにおける速度を放出速度β(t)とし、時刻tのタンク外への放出量P(t)を時刻tの放出速度β(t)を用いて算出している。なお、当該放出速度β(t)はくぼ地の温度や日射量、風速などの気象データ54に基づいて設定される。上述した式(2−1)、式(2−2)、式(3−1)乃至式(3−3)から、時刻tのタンク内の濃度C(t)を算出する。その後、算出した時刻tのタンク内の濃度C(t)から時刻tのタンク外への沈降量P(t)と、時刻tのタンク外への放出量P(t)を算出する。
Figure 2008151694
Figure 2008151694
次に、式(4−1)に示すように、時刻t+Δtのタンクから解析対象領域への移動量P(t+Δt)を算出する。その後、式(5−1)に示すように、時刻t+Δtのタンクから解析対象領域への移動量P(t+Δt)、くぼ地内の詳細メッシュ(i,j)からタンクに入らずに直接基本メッシュ(I,J)に移動する量(式(5−1)の右辺第2項)および詳細メッシュ(i,j)のくぼ地外から発生する量(式(5−1)の右辺第3項)から基本メッシュ(I,J)の時刻tにおける汚染物質発生量E(I,J,t+1)を算出する。ここで、くぼ地から移動する汚染物質の量は、風速や風向きなどの影響により、基本メッシュ(I,J)間に偏りができる。そこで、本実施形態では、基本メッシュ(I,J)間の汚染物質の偏りを表す係数を偏在係数γ(I,J)とし、偏在係数γ(I,J)を用いて、時刻t+Δtのタンクから解析対象領域への移動量P(t+Δt)を換算している。なお、太陽の高度とくぼ地の形状の関係で暖まりやすい斜面に近い場所から多くの汚染物質が飛散することから、当該偏在係数γ(I,J)は、風速や風向きなどの気象データ54の他、くぼ地の形状などを表す地形データ51に基づいて設定される。これにより、現実に近い予測が可能となる。
Figure 2008151694
Figure 2008151694
(移流拡散計算手段)
移流拡散計算手段40は、地形データ51、気象データ54および放出量計算手段30で算出された基本メッシュ(I,J)の時刻tにおける汚染物質発生量E(I,J,t+1)に基づいて、拡散式データ55に含まれる移流・拡散方程式を数値解析的に解くことで、基本メッシュ(I,J)間の汚染物質の移流・拡散状況を解析する。具体的には、拡散式データ55に含まれる式(6−1)乃至式(6−4)に示すオイラー型輸送・拡散・反応変質・沈着モデルの方程式を用いて、基本メッシュ(I,J)の時刻tにおける汚染物質発生量E(I,J,t+1)を汚染物質発生量Sに代入して、基本メッシュ(I,J)毎の汚染物質の濃度Cを算出する。なお、地面の標高Zは地形データ51を参照する。x方向の速度成分u、y方向の速度成分vおよびσ方向の速度成分Wは気象データ54を参照する。すなわち、従来のように、流体方程式を設定し、3次元の風況場計算モデルと放射冷却や日射による斜面温度の上昇などの複雑なモデルを計算して気象モデルを解析する必要がなくなる。
Figure 2008151694
以上のように、本実施形態に係るくぼ地における汚染環境予測装置1に示す構成にすることにより、従来のように、流体方程式を設定し、3次元の風況場計算モデルと放射冷却や日射による斜面温度の上昇などの複雑なモデルを計算して気象モデルを解析する必要がなくなることから、くぼ地という特殊な地形における汚染物質の濃度分布を少ない計算時間で計算することができる。
次に、本実施形態に係るくぼ地における汚染環境予測方法をコンピュータで実行する汚染環境予測制御処理の一例について図5乃至図9を参照して説明する。図5は本実施形態に係るくぼ地における汚染環境予測方法を実行する汚染環境予測制御処理のフローチャート、図6は図5に示したくぼ地内外判定処理のフローチャート、図7は図5に示した詳細メッシュの汚染物質発生量算出処理のフローチャート、図8は図5に示した基本メッシュの汚染物質発生量算出処理のフローチャート、図9は図5に示した移流拡散計算処理のフローチャートである。以降、汚染環境予測制御処理、くぼ地内外判定処理、詳細メッシュの汚染物質発生量算出処理、基本メッシュの汚染物質発生量算出処理および移流拡散計算処理について詳細に説明する。
(汚染環境予測制御処理)
汚染環境予測制御処理は、図5に示すように、地理情報作成手段10で実行されるくぼ地内外判定処理(ステップS100)、発生量計算手段20で実行される詳細メッシュの汚染物質発生量算出処理(ステップS200)、放出量計算手段30で実行される基本メッシュの汚染物質発生量算出処理(ステップS300)および移流拡散計算手段40で実行される移流拡散計算処理(ステップS400)を備えている。本汚染環境予測制御処理を実行することで、くぼ地という特殊な地形における汚染物質の濃度分布を少ない計算時間で計算している。
(くぼ地内外判定処理)
くぼ地内外判定処理(ステップS100)は、解析対象領域を基本メッシュ(I,J)および詳細メッシュ(i,j)で分割し、詳細メッシュ(i,j)がくぼ地の内部にあるか外部にあるかを判定する制御処理である。具体的には、まず、地理情報作成手段10は、汚染物質の濃度分布をシミュレートする範囲である、くぼ地を含む解析対象領域の一辺の長さを設定させ、記憶手段50に格納する(ステップS101)。次に、地理情報作成手段10は、解析対象領域より細かい格子状の基本メッシュ(I,J)の一辺の長さを設定させ、記憶手段50に格納する(ステップS102)。次に、基本メッシュ(I,J)より細かい格子状の詳細メッシュ(i,j)の一辺の長さを設定させ、記憶手段50に格納する(ステップS103)。なお、本実施形態では、基本メッシュ(I,J)の一辺の長さを全て等しくしている。同様に、詳細メッシュ(i,j)の一辺の長さを全て等しくしている。次に、地理情報作成手段10は、解析対象領域を基本メッシュ(I,J)の一辺の長さ毎に分割し、当該分割された解析対象領域と基本メッシュ(I,J)を関連付けて記憶手段50に格納する(ステップS104)。更に、地理情報作成手段10は、解析対象領域を詳細メッシュ(i,j)の一辺の長さ毎に分割し、当該分割された解析対象領域と詳細メッシュ(i,j)を関連付けて記憶手段50に格納する(ステップS105)。
次に、地理情報作成手段10は、記憶手段50に格納された詳細メッシュ(i,j)を取得して、当該詳細メッシュ(i,j)がくぼ地の内部にあるか外部にあるか判定する(ステップS106)。具体的には、例えば、上述したように詳細メッシュ(i,j)の平均高度がある閾値以下の場合、当該詳細メッシュ(i,j)はくぼ地の内部にあると判定する。ステップS106における判定の結果、当該詳細メッシュ(i,j)がくぼ地の内部にあると判定した場合(ステップS106でYes)、当該詳細メッシュ(i,j)のくぼ地内外判定フラグp(i,j)を1にする(ステップS107)。その後、当該詳細メッシュ(i,j)のくぼ地内外判定フラグp(i,j)を当該詳細メッシュ(i,j)と関連付けて記憶手段50に格納する(ステップS107)。一方、ステップS106における判定の結果、当該詳細メッシュ(i,j)がくぼ地の外部にあると判定した場合(ステップS106でNo)、当該詳細メッシュ(i,j)のくぼ地内外判定フラグp(i,j)を0にする(ステップS108)。その後、当該詳細メッシュ(i,j)のくぼ地内外判定フラグp(i,j)を当該詳細メッシュ(i,j)と関連付けて記憶手段50に格納する(ステップS108)。次に、地理情報作成手段10は、ステップS106における判定を全詳細メッシュ(i,j)について実行したか否か判定する(ステップS109)。ステップS106における判定が全詳細メッシュ(i,j)について実行されていないと判定した場合(ステップS109でNo)、ステップS106に戻り、ステップS106乃至S109の制御処理を繰り返し実行する。一方、ステップS106における判定が全詳細メッシュ(i,j)について実行されたと判定した場合(ステップS109でYes)、本制御処理を終了する。これにより、ステップS106における判定を全詳細メッシュ(i,j)について実行するまで、くぼ地内外判定処理は繰り返し実行される。
(詳細メッシュの汚染物質発生量算出処理)
詳細メッシュの汚染物質発生量算出処理(ステップS200)は、詳細メッシュ(i,j)内にある汚染物質の発生源から発生する詳細メッシュ(i,j)の汚染物質発生量e(i,j,t)を算出する制御処理である。具体的には、まず、発生量計算手段20は、詳細メッシュ(i,j)内にある汚染物質の発生源の種類を設定させ、記憶手段50に格納する(ステップS201)。次に、発生量計算手段20は、設定された発生源の種類に関連した予測式データ52を記憶手段50から取得する(ステップS202)。次に、発生量計算手段20は、予測式データ52から汚染物質の発生量を算出する(ステップS203)。本実施形態の汚染物質の発生源は、上述したように、石炭火力発電所の開閉コンベアであることから、式(1−1)で示した予測式およびを気象データ54(風速U)を用いて発じん量Qを算出している。次に、発生量計算手段20は、ステップS203で算出した発生量を詳細メッシュ(i,j)の汚染物質発生量e(i,j,t)に積算する(ステップS204)。なお、詳細メッシュ(i,j)の汚染物質発生量e(i,j,t)の初期値は0である。
次に、発生量計算手段20は、詳細メッシュ(i,j)内にある全発生源について汚染物質の発生量を算出したか否か判定する(ステップS205)。ステップS205における判定が全発生源について実行されていないと判定した場合(ステップS205でNo)、ステップS201に戻り、ステップS201乃至S205の制御処理を繰り返し実行する。一方、ステップS205における判定が全発生源について実行されたと判定した場合(ステップS205でYes)、積算された詳細メッシュ(i,j)の汚染物質発生量e(i,j,t)を詳細メッシュ(i,j)と関連付けて記憶手段50に格納する(ステップS206)。次に、発生量計算手段20は、全詳細メッシュ(i,j)について、詳細メッシュ(i,j)の汚染物質発生量e(i,j,t)を記憶手段50に格納したか否か判定する(ステップS207)。ステップS207における判定が全詳細メッシュ(i,j)について実行されていないと判定した場合(ステップS207でNo)、ステップS201に戻り、ステップS201乃至S207の制御処理を繰り返し実行する。一方、ステップS207における判定が全詳細メッシュ(i,j)について実行されたと判定した場合(ステップS207でYes)、本制御処理を終了する。これにより、全詳細メッシュ(i,j)について、詳細メッシュ(i,j)の汚染物質発生量e(i,j,t)を記憶手段50に格納するまで、本制御処理は繰り返し実行される。
(基本メッシュの汚染物質発生量算出処理)
基本メッシュの汚染物質発生量算出処理(ステップS300)は、詳細メッシュ(i,j)の汚染物質発生量e(i,j,t)から時刻t+Δtのタンクから解析対象領域への移動量P(t+Δt)を算出し、基本メッシュ(I,J)の汚染物質発生量E(I,J,t+1)を算出する制御処理である。具体的には、まず、放出量計算手段30は、仮想的なタンクを設定させる(ステップS301)。具体的には、所定の容量Vおよび所定の面積Aを設定させ、記憶手段50に格納する。次に、放出量計算手段30は、沈降速度Dを設定させ、記憶手段50に格納する(ステップS302)。次に、放出係数α(t)、放出速度β(t)および偏在係数γ(I,J)も設定させ、記憶手段50に格納する(ステップS303)。次に、放出量計算手段30は、ステップS103で格納された詳細メッシュ(i,j)の一辺の長さから、詳細メッシュ(i,j)の面積aを算出し、記憶手段50に格納する(ステップS304)。次に、ステップS102で格納された基本メッシュ(I,J)の一辺の長さから、基本メッシュ(I,J)の面積Sを算出し、記憶手段50に格納する(ステップS305)。次に、式(2−3)に示したように、放出量計算手段30は、時刻tのタンク内への流入量Pin(t)を算出し、記憶手段50に格納する(ステップS306)。次に、放出量計算手段30は、上述したように、式(2−1)、式(2−2)、式(3−1)乃至式(3−3)から、時刻tのタンク内の濃度C(t)を算出し、記憶手段50に格納する(ステップS307)。
次に、放出量計算手段30は、式(3−2)に示したように、時刻tのタンク外への沈降量P(t)を算出し、記憶手段50に格納する(ステップS308)。次に、放出量計算手段30は、式(3−3)に示したように、時刻tのタンク外への放出量P(t)を算出し、記憶手段50に格納する(ステップS309)。次に、放出量計算手段30は、式(4−1)に示したように、時刻t+Δtのタンクから解析対象領域への移動量P(t+Δt)を算出し、記憶手段50に格納する(ステップS310)。最後に、式(5−1)に示したように、時刻t+Δtのタンクから解析対象領域への移動量P(t+Δt)、くぼ地内の詳細メッシュ(i,j)からタンクに入らずに直接基本メッシュ(I,J)に移動する量(式(5−1)の右辺第2項)および詳細メッシュ(i,j)のくぼ地外から発生する量(式(5−1)の右辺第3項)から基本メッシュ(I,J)の時刻tにおける汚染物質発生量E(I,J,t+1)を算出する(ステップS311)。その後、基本メッシュ(I,J)の時刻tにおける汚染物質発生量E(I,J,t+1)を基本メッシュ(I,J)と関連付けて記憶手段50に格納し、本制御処理を終了する。
(移流拡散計算処理)
移流拡散計算処理(ステップS400)は、基本メッシュ(I,J)の汚染物質発生量E(I,J,t+1)から基本メッシュ(I,J)毎の濃度Cを算出する制御処理である。具体的には、まず、移流拡散計算手段40は、各種パラメータを取得する(ステップS401)。例えば、地面の標高Zは地形データ51から取得する。また、例えば、x方向の速度成分u、y方向の速度成分vおよびσ方向の速度成分Wは気象データ54から取得する。更に、工場等からの汚染物質発生量Sとして、基本メッシュ(I,J)の汚染物質発生量E(I,J,t+1)を取得する。次に、移流拡散計算手段40は、式(6−1)乃至式(6−4)に示されたオイラー型輸送・拡散・反応変質・沈着モデルの方程式をまとめた拡散式データ55を取得する(ステップS402)。最後に、移流拡散計算手段40は、拡散式データ55を用いて、基本メッシュ(I,J)毎の汚染物質の濃度Cを算出し、記憶手段50に格納して(ステップS403)、本制御処理を終了する。
以上のように、本実施形態に係るくぼ地における汚染環境予測方法をコンピュータで実行する汚染環境予測制御処理をプログラムすることで、従来のように、流体方程式を設定し、3次元の風況場計算モデルと放射冷却や日射による斜面温度の上昇などの複雑なモデルを計算して気象モデルを解析する必要がなくなることから、くぼ地という特殊な地形における汚染物質の濃度分布を少ない計算時間でかつ、容易に計算することができる。
なお、以上に述べた実施形態は、本発明の実施の一例であり、本発明の範囲はこれらに限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載した範囲内で、他の様々な実施形態に適用可能である。例えば、本実施形態では、解析対象領域の一辺を200kmとし、基本メッシュ(I,J)の一辺を2kmとし、詳細メッシュ(i,j)の一辺を200mとしているが、特にこれに限定されるものでない。同様に、解析対象領域、基本メッシュ(I,J)および詳細メッシュ(i,j)を正方形としているが、特にこれに限定されるものでなく、長方形としても良い。
また、本実施形態では、図3に解析対象領域の一部を分割した9個の基本メッシュを示し、図4に解析対象領域の一部を分割した500個の詳細メッシュを示しているが、特にこれに限定されるものでなく、何個に分割しても良い。
また、本実施形態の地形データ51は、解析対象領域、くぼ地および汚染物質の発生源における緯度、経度、高度などであるが、特にこれに限定されるものでなく、解析対象領域、くぼ地および汚染物質の発生源の位置が特定できれば、他の方法、例えば、基準点からの距離で表されたデータでも良い。同様に、本実施形態の気象データ54は、風速、風向き、日射量、地上気温、安定度分類指標および混合層高度などの気象条件であるが、特にこれに限定されるものでなく、他のパラメータを含んでいても良い。
また、本実施形態の発生量計算手段20では、石炭火力発電所の開放コンベアについて、詳細メッシュ(i,j)の汚染物質発生量e(i,j,t)を算出しているが、特にこれに限定されるものでなく、他の発生源についても適用可能である。また、開放コンベアの発生量を、白倉(1987)の予測式から計算しているが、特にこれに限定されるものでなく、他の予測式を用いてもよい。
また、本実施形態の地理情報作成手段10は、詳細メッシュ(i,j)がくぼ地の内部にあるか外部にあるかを判定する場合、詳細メッシュ(i,j)の平均高度がある閾値以下の場合、当該詳細メッシュ(i,j)はくぼ地の内部にあると判定しているが、特にこれに限定されるものでなく、他の方法でも良い。
また、本実施形態に係るくぼ地における汚染環境予測方法を実行する汚染環境予測制御処理のフローチャートを図5乃至図9に示しているが、特にこれに限定されるものでなく、他の制御処理が含まれていても適用可能である。更に、図5乃至図9に示したフローチャートの全制御処理が必要なわけではない。
また、本実施形態では、くぼ地内外判定処理内で、解析対象領域、基本メッシュ(I,J)および詳細メッシュ(i,j)の一辺の長さを設定しているが、特にこれに限定されるものでなく、予め設定し、記憶手段50に格納させても良い。同様に、詳細メッシュ(i,j)の汚染物質発生量算出処理内で、発生源の種類を設定しているが、予め設定し、記憶手段50に格納させても良い。同様に、基本メッシュ(I,J)の汚染物質発生量算出処理内で、仮想的なタンク、放出係数α(t)、放出速度β(t)、偏在係数γ(I,J)および沈降速度Dを設定しているが、予め設定し、記憶手段50に格納させても良い。
くぼ地周辺の粉塵濃度の時間変化を示すグラフである。 本実施形態に係るくぼ地における汚染環境予測装置の内部構成図である。 解析対象領域の一部、くぼ地および基本メッシュの概略を示した図である。 解析対象領域の一部、くぼ地および詳細メッシュの概略を示した図である。 本実施形態に係るくぼ地における汚染環境予測方法を実行する汚染環境予測制御処理のフローチャートである。 図5に示したくぼ地内外判定処理のフローチャートである。 図5に示した詳細メッシュの汚染物質発生量算出処理のフローチャートである。 図5に示した基本メッシュの汚染物質発生量算出処理のフローチャートである。 図5に示した移流拡散計算処理のフローチャートである。
符号の説明
1 くぼ地における汚染環境予測装置、10 地理情報作成手段、
20 発生量計算手段、30 放出量計算手段、40 移流拡散計算手段、
50 記憶手段、51 地形データ、52 予測式データ、
53 換算式データ、54 気象データ、55 拡散式データ

Claims (6)

  1. くぼ地を含む解析対象領域を表す地形データを、前記解析対象領域より細かい基本メッシュで分割するとともに前記基本メッシュより細かい詳細メッシュで分割し、前記各詳細メッシュが前記くぼ地の内部にあるか外部にあるかを判定する地理情報作成手段と、
    前記詳細メッシュ毎に汚染物質の発生量を計算する発生量計算手段と、
    前記詳細メッシュ毎の前記発生量に基づいて、前記くぼ地から前記解析対象領域に放出される前記汚染物質の放出量を計算し、少なくとも前記放出量から前記基本メッシュ毎の前記汚染物質の発生量を計算する放出量計算手段と、
    前記基本メッシュ毎の前記発生量に基づいて、前記基本メッシュ間の前記汚染物質の移流・拡散状況を解析する移流拡散計算手段とを備えることを特徴とするくぼ地における汚染環境予測装置。
  2. 前記放出量計算手段は、前記くぼ地から前記解析対象領域に放出される前記放出量を、前記くぼ地として仮想したタンク内の前記汚染物質の濃度から計算し、
    前記タンク内に流入する流入量と前記タンク外へ流出する流出量との差から前記濃度を計算し、
    前記流入量を、前記詳細メッシュ毎の前記発生量が前記くぼ地外部に放出される割合である放出係数αを用いて算出することを特徴とする請求項1に記載のくぼ地における汚染環境予測装置。
  3. 前記放出量計算手段は、前記タンク外へ流出する前記流出量を、前記くぼ地外部へ放出される速度である放出速度βを用いて算出することを特徴とする請求項2に記載のくぼ地における汚染環境予測装置。
  4. 前記放出量計算手段は、前記基本メッシュ間の前記汚染物質の偏りを表す偏在係数γを用いて、前記くぼ地から前記解析対象領域に放出される前記放出量から、前記基本メッシュ毎の前記発生量を計算することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のくぼ地における汚染環境予測装置。
  5. くぼ地を含む解析対象領域を表す地形データを、前記解析対象領域より細かい基本メッシュで分割するとともに前記基本メッシュより細かい詳細メッシュで分割し、
    前記各詳細メッシュが前記くぼ地の内部にあるか外部にあるかを判定し、
    前記詳細メッシュ毎に汚染物質の発生量を計算し、
    前記詳細メッシュ毎の前記発生量に基づいて、前記くぼ地から前記解析対象領域に放出される前記汚染物質の放出量を計算し、
    少なくとも前記放出量から前記基本メッシュ毎の前記汚染物質の発生量を計算し、
    前記基本メッシュ毎の前記発生量に基づいて、前記基本メッシュ間の前記汚染物質の移流・拡散状況を解析することを特徴とするくぼ地における汚染環境予測方法。
  6. くぼ地を含む解析対象領域を表す地形データを、前記解析対象領域より細かい基本メッシュで分割するとともに前記基本メッシュより細かい詳細メッシュで分割する手順と、
    前記各詳細メッシュが前記くぼ地の内部にあるか外部にあるかを判定する手順と、
    前記詳細メッシュ毎に汚染物質の発生量を計算する手順と、
    前記詳細メッシュ毎の前記発生量に基づいて、前記くぼ地から前記解析対象領域に放出される前記汚染物質の放出量を計算する手順と、
    少なくとも前記放出量から前記基本メッシュ毎の前記汚染物質の発生量を計算する手順と、
    前記基本メッシュ毎の前記発生量に基づいて、前記基本メッシュ間の前記汚染物質の移流・拡散状況を解析する手順とをコンピュータに実行させることを特徴とするくぼ地における汚染環境予測方法を実行させるためのプログラム。
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